JP6025119B2 - ウェーハの洗浄・乾燥装置およびウェーハの洗浄・乾燥方法 - Google Patents
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Description
このような工程が行われるウェーハの洗浄・乾燥装置として、例えば特許文献1の洗浄・乾燥装置が知られている。
このウェーハの洗浄・乾燥装置は、軸受を介して高速で回転する回転体を設け、回転体の上方に純水ノズルと不活性ガスノズルとを設けている。回転体の上にウェーハを載置し、ウェーハに、上方から純水ノズルにより純水を噴射してウェーハの洗浄を行い、洗浄後、ウェーハに、上方から不活性ガスノズルにより不活性ガスを噴射してウェーハの乾燥を行うようにしている。
しかしながら、特許文献1の装置では、回転体の上方に、純水ノズルを移動可能に設けている。また、回転体の軸受部に洗浄液が流出するのを防止するために、回転体と回転体の支持部材との間にシール部材を設けている。このような構造を採用すると、大型化してしまうという問題がある。さらに、このシール部材と回転体との間でどうしても摩擦が生じるため、摩擦によるパーティクルの発生が避けられず、このパーティクルがウェーハに付着してウェーハを汚染させるおそれがあった。
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、装置の小型化が可能となり、また、パーティクル付着によるウェーハの汚染を防止できるウェーハの洗浄・乾燥装置およびウェーハの洗浄・乾燥方法を提供することにある。
すなわち、本発明に係るウェーハの洗浄・乾燥装置は、上部が円筒部に形成され、洗浄液が流入される洗浄槽と、該洗浄槽に接続(連通)する筒状をなし、下部側において前記洗浄槽の前記円筒部上に嵌合されて前記円筒部の中心軸線を中心として回転可能に設けられ、上面側の開口部縁が洗浄・乾燥すべきウェーハの載置部として形成された回転体と、該回転体を回転駆動する駆動部と、前記回転体下部と前記洗浄槽の円筒部との間に形成される軸受とを具備することを特徴とする。
洗浄槽と回転体とを同軸に設けたので小型化が可能となる。
また、前記軸受が流体軸受構造に形成されていることを特徴とする。
前記回転体下部と、前記洗浄槽の円筒部との間に、該円筒部の上縁から洗浄液の一部を流入させて流体軸受とすることができる。
前記回転体下部内壁面と前記洗浄槽の円筒部外壁面との少なくとも一方に、洗浄液の一部を流すことが可能な溝を形成するようにするとよい。
流体軸受とすることによって、回転体の回転がスムーズとなり、また、軸受で発生する可能性のあるパーティクルを洗浄液と共に排出でき、ウェーハの汚染を防止できる。
転がり軸受で発生するパーティクルを洗浄液と共に排出でき、ウェーハの汚染を防止できる。
前記洗浄槽に超音波発振機を設けることができる。
また、前記回転体の回転を、駆動ベルトにより行うことができる。
上記ウェーハの洗浄・乾燥装置は、直径1/2インチのウェーハに用いて好適である。
また、ウェーハの洗浄時、前記回転体を回転させるようにしてもよい。
すなわち、洗浄槽と回転体とを同軸に設けたので小型化が可能となる。
また、回転体下部と、洗浄槽の円筒部との間を洗浄液が流入する流体軸受構造に形成すれば、洗浄液と共にパーティクルを排出でき、ウェーハの汚染を防止できる。
図1はウェーハの洗浄・乾燥装置10の平面図、図2はその一部切欠断面図、図3はその拡大説明図である。
図において、12は洗浄槽であり、筒体部13を有する。筒体部13の上部は上面側が開口する円筒部14に形成されている。円筒部14の周囲は凹部15に形成されている。洗浄槽12は、基台16に固定されている。
なお、超音波発振機18は必ずしも設けなくともよく、洗浄液の水流のみでウェーハの洗浄を行うようにしてもよい。
ストッパ40は、正転、逆転可能のモータ41の回転軸に取り付けられ、上記の両位置間で進退動(円弧回転)可能になっている。なお、ストッパ40は、別途シリンダ(図示せず)により、上記両位置間に亘って直線移動させるようにしてもよい。
続いて、ウェーハの洗浄・乾燥装置10の動作を、ウェーハの洗浄・乾燥方法と共に説明する。
別途研磨装置によって所要面を研磨されて、洗浄が必要なウェーハ22を、ウェーハの載置部23に搬入する。このウェーハ22の搬入は、研磨装置における研磨ヘッド(図示せず)にウェーハをそのまま吸着保持して、研磨ヘッドを載置部23上まで移動させて、その位置で吸着保持を解除することで自動的に行える。もちろん、他の方法で、ウェーハ22を載置部23に搬入してもよい。
次いで図示しないポンプを駆動して、洗浄槽12の筒体部13内に純水等の洗浄液をウェーハ22の洗浄に必要な所要流量、流速で流入させる。洗浄液は、筒体部13を下から上へ上昇し、ウェーハ22の下面にぶつかって該下面を洗浄する。さらに洗浄液は、その流体圧によってウェーハ22を押し上げ、載置部23との間にできた隙間からウェーハ22の上面側にも回り込むので、ウェーハ22の上下面を洗浄できる。ウェーハ22は、洗浄液の流体圧によって浮き上がるが、ストッパ40によって押さえられるので、流出してしまうことはない。
洗浄液は、凹部15から貫通孔34を通じて収容部36に流入し、外部に排出される。
ポンプを停止することによって、洗浄槽12内の洗浄液は、円筒部14の上縁にまで液面が低下する。
次いで、ポンプを再駆動し、洗浄液を洗浄槽12内に供給する。その際、ポンプの出力は、ウェーハ22を洗浄するときの出力よりも下げ、洗浄液がウェーハ22の下面には到達せず、円筒部14の上縁を乗り越えて、回転体20の下部内壁面と円筒部14の外壁面との隙間に流入して、流体軸受を構成するに必要な量だけ供給できる出力とする。この洗浄液の供給量や、ポンプの出力は、あらかじめ準備段階で求めておくようにする。
回転体20を高速回転させる際、上記のように回転体20の下部内壁面と円筒部14の外壁面との隙間に洗浄液が流入して流体軸受が構成されるので、回転体20の回転はスムーズである。また、流体軸受で多少なりとも生じる可能性のあるパーティクルは、流体軸受を流下する洗浄液と共に、収容部36に流入し、外部に排出される。したがって、パーティクル付着によるウェーハ22の汚染を防止できる。
本実施の形態では、洗浄および乾燥が載置台上で連続して行われるため、タクトタイムを短縮できる。
ストッパ40を図1の2点破線位置まで戻し、ウェーハ22を搬出して、ウェーハ22の洗浄、乾燥を終了する。
また、円筒部14壁面に放射状に貫通孔(図示せず)を設けて、該貫通孔から回転体20の下部内壁面と円筒部14の外壁面との隙間に洗浄液を所要圧力で供給するようにして、回転体20を回転させる際、静圧流体軸受を形成するようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、回転体20の軸受として流体軸受を形成するようにしたが、回転体20の下部内壁面と円筒部14の外壁面との間に、洗浄液により腐食されないセラミックスなどの材料で形成した転がり軸受(図示せず)を配置して軸受を形成してもよい。この場合も、回転体20の下部内壁面と円筒部14の外壁面との間に洗浄液を流下させるようにする。これにより、転がり軸受で発生したパーティクルを洗浄液と共に排出することができる。
Claims (11)
- 上部が円筒部に形成され、洗浄液が流入される洗浄槽と、
該洗浄槽に接続する筒状をなし、下部側において前記洗浄槽の前記円筒部上に嵌合されて前記円筒部の中心軸線を中心として回転可能に設けられ、上面側の開口部縁が洗浄・乾燥すべきウェーハの載置部として形成された回転体と、
該回転体を回転駆動する駆動部と、
前記回転体下部と前記洗浄槽の円筒部との間に形成される軸受とを具備することを特徴とするウェーハの洗浄・乾燥装置。 - 前記回転体の前記載置部の上方位置と側方位置との間で進退動し、洗浄液の水圧による前記載置部に載置されたウェーハの浮き上がりを所要浮上位置で抑えるストッパを具備することを特徴とする請求項1記載のウェーハの洗浄・乾燥装置。
- 前記軸受が流体軸受構造に形成されていることを特徴とする請求項1または2記載のウェーハの洗浄・乾燥装置。
- 前記回転体下部と前記洗浄槽の円筒部との間に、該円筒部の上縁から洗浄液の一部が流入して流体軸受を構成することを特徴とする請求項3記載のウェーハの洗浄・乾燥装置。
- 前記回転体下部内壁面と前記洗浄槽の円筒部外壁面との少なくとも一方に、洗浄液の一部を流すことが可能な溝が形成されていることを特徴とする請求項3または4記載のウェーハの洗浄・乾燥装置。
- 前記回転体下部と前記洗浄槽の円筒部外壁面との間が、洗浄液の一部を流すことが可能な流路に形成されていると共に、該流路に前記軸受として転がり軸受が配設されていることを特徴とする請求項1または2記載のウェーハの洗浄・乾燥装置。
- 前記洗浄槽に超音波発振機が設けられていることを特徴とする請求項1〜6いずれか1項記載のウェーハの洗浄・乾燥装置。
- 前記駆動部が、前記回転体と駆動プーリとの間に架け渡される駆動ベルトを具備することを特徴とする請求項1〜7いずれか1項記載のウェーハの洗浄・乾燥装置。
- 直径1/2インチのウェーハ用であることを特徴とする請求項1〜8いずれか1項記載のウェーハの洗浄・乾燥装置。
- 請求項1〜9いずれか1項記載のウェーハの洗浄・乾燥装置を用い、
前記洗浄槽に洗浄液を供給し、前記載置部に載置したウェーハに向かって洗浄液を下から上へ流してウェーハの洗浄を行い、洗浄後、前記洗浄槽の洗浄液の液面を下げ、前記回転体を回転させて洗浄液を飛ばして乾燥させることを特徴とするウェーハの洗浄・乾燥方法。 - ウェーハの洗浄時、前記回転体を回転させることを特徴とする請求項10記載のウェーハの洗浄・乾燥方法。
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JP2000183012A (ja) * | 1998-12-21 | 2000-06-30 | Sony Corp | 基板の洗浄方法及びその洗浄装置 |
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