JP6024607B2 - 導電路 - Google Patents

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本発明は、シールド機能を備えた導電路に関する。
従来、例えば電気自動車におけるインバータと電動モータとを接続する導電路として、電線から放射される電磁ノイズを低減するためのシールド手段が施されたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に記載の導電路は、金属製のパイプからなるメインシールド部と、メインシールド部よりも短く、かつ変形可能なサブシールド部とを備える。サブシールド部は、筒状の編組シールド(筒状編組部材)と、編組シールドとメインシールド部とを接続する接続用パイプと、インバータの筐体に取り付けるための取付部が形成されたシールドシェルとを有している。編組シールドの小径部は、接続用パイプのインバータ側の端部に被せられ、その外側からカシメリングにより固定されている。これにより、編組シールドと接続用パイプとが導通する。一方、編組シールドの大径部は、シールドシェルの筒部に被せられ、その外側からカシメリングにより固定されている。これにより、編組シールドとシールドシェルとが導通する。
特開2004−171952号公報
ところで、インバータ装置のスイッチング素子のオン状態とオフ状態とを切り替えることにより交流電流を生成し、PWM(Pulse Width Modulation)制御によって電動モータを駆動する場合、この交流電流に含まれる高調波成分に起因する電線からの電磁ノイズによって、電線の周囲に配置された制御装置等の動作に影響が出るおそれがある。そこで、より電磁ノイズを吸収する作用が大きいフェライトコア等の環状の電磁波吸収部品を電線に装着することが考えられる。
特許文献1に記載の導電路の編組シールドの一部に電磁波吸収部品を単に装着し、車両等の振動が発生する環境下で用いた場合、荷重の大きい電磁波吸収部品が振動することによってインバータの筐体とシールドシェルの取付部との間に応力が発生し、シールドシェルが破損してしまうおそれがある。
そこで、本発明は、電磁波吸収部品が振動した際の筐体とシールドシェルとの間に発生する応力を低減しながら電磁ノイズを低減することができる導電路を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決することを目的として、電線と、筐体に取り付けられ、前記電線の一部を収容する導電性のシールドシェルと、前記シールドシェル側に開口を有し、前記電線を案内する導電性の金属からなるガイド部材と、前記電線を貫通させる貫通孔が形成され、前記電線から放射される電磁波を吸収する電磁波吸収部品とを備え、前記電磁波吸収部品は、前記ガイド部材に固定されている導電路を提供する。
本発明に係る導電路によれば、電磁波吸収部品が振動した際の筐体とシールドシェルとの間に発生する応力を低減しながら電磁ノイズを低減することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る導電路、及び導電路によって接続されるインバータ及び電動モータを示し、(a)は全体図、(b)は(a)のA部拡大図である。 第1の電線保持装置を示し、(a)は外観図、(b)は分解図である。 電磁波吸収部品の分解斜視図である。 電磁波吸収部品及びその周辺部における導電路の断面図である。 図1のB−B線断面図である。 本発明の第1の実施の形態の変形例に係る導電路を示し、電磁波吸収部品及びその周辺部における断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る導電路を示し、電磁波吸収部品及びその周辺部の拡大図である。 本発明の第2の実施の形態に係る導電路を示し、電磁波吸収部品及び固定部材の周辺部における断面図である。 本発明の第2の実施の形態の変形例に係る導電路を示し、電磁波吸収部品及び固定部材の周辺部における断面図である。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る導電路1、及び導電路1によって接続されるインバータ91及び電動モータ92を示し、(a)は全体図、(b)は(a)のA部拡大図である。
(導電路1の構成)
この導電路1は、例えば車両に搭載され、車両の走行用の駆動源としての電動モータ92にインバータ91から出力されるPWM(Pulse Width Modulation)制御された電流を供給する。この電流には、パワートランジスタ等のスイッチング素子のスイッチングによる高調波成分が含まれる。
導電路1は、一端部にインバータ91の筐体に固定される第1の電線保持装置1aが設けられ、他端部に電動モータ92の筐体に固定される第2の電線保持装置1bが設けられている。また、導電路1は、U相、V相、及びW相の三相交流電流を電動モータ92に供給する複数(3本)の電線(第1〜第3の電線11〜13)と、第1の電線保持装置1a及び第2の電線保持装置1bからそれぞれ導出された第1〜第3の電線11〜13を案内するガイド部材としてのパイプ3と、第1〜第3の電線11〜13を覆う筒状の編組シールド10と、第1〜第3の電線11〜13から放射される電磁波を吸収する電磁波吸収部品2とを備えている。
編組シールド10は、例えば銅を錫メッキしてなる複数のシールド素線100からなる。本実施の形態では、図1(b)に示すように、6本のシールド素線100を1本の素線束とし、この素線束どうしをX字状にクロスさせて編み合わせることにより、可撓性を有する編組シールド10が形成されている。この編組シールド10は、例えば手作業によって網目の大きさを変えることで、内径を拡大又は収縮させることが可能である。本実施の形態では、編組シールド10は、その一部において、内径を拡大させて弛ませた状態で用いられる。
編組シールド10は、第1の電線保持装置1aとパイプ3との間において、第1〜第3の電線11〜13及び電磁波吸収部品2を覆っている。また、編組シールド10は、第2の電線保持装置1bとパイプ3との間において、第1〜第3の電線11〜13を覆っている。
パイプ3は、剛性を有する導電性の金属からなり、両端部に開口(第1の開口3a及び第2の開口3b)を有する筒状に形成されている。第1の開口3aは第1の電線保持装置1aに向かって開口し、第2の開口3bは第2の電線保持装置1bに向かって開口している。
電磁波吸収部品2は、パイプ3の第1の開口3a側の端部に固定されている。本実施の形態では、電磁波吸収部品2は、その少なくとも一部がパイプ3の第1の開口3aから圧入されてパイプ3の端部に固定されている。これにより、電磁波吸収部品2は、第1〜第3の電線11〜13に沿った方向への移動、及び第1〜第3の電線11〜13に対する回転が規制されている。なお、電磁波吸収部品2の全体がパイプ3内に圧入されていてもよい。
また、パイプ3の第1の開口3a側(第1の電線保持装置1a側)の端部には、金属バンド31がパイプ3の外周面との間に編組シールド10を挟んで配置されている。この金属バンド31をパイプ3の外周から加締め付けることにより、第1の電線保持装置1a側に設けられた編組シールド10とパイプ3とが導通する。
同様にして、パイプ3の第2の開口3b側(第2の電線保持装置1b側)の端部には、金属バンド32がパイプ3の外周面との間に編組シールド10を挟んで配置されている。この金属バンド32をパイプ3の外周から加締め付けることにより、第2の電線保持装置1b側に設けられた編組シールド10とパイプ3とが導通する。
第1の電線保持装置1a及び第2の電線保持装置1bは、それぞれ同様に構成されているため、第1の電線保持装置1aを例にとって、以下詳細に説明する。
(第1の電線保持装置1aの構成)
図2は、第1の電線保持装置1aを示し、(a)は外観図、(b)は分解図である。
第1の電線保持装置1aは、第1〜第3の電線11〜13を保持する樹脂製の電線保持部材5と、電線保持部材5の一部を収容する導電性の金属からなるシールドシェル4と、電線保持部材5に連結され、環状のシール部材60を保持するシール保持部材6と、編組シールド10の外周に配置される環状部材7と、帯状の締付部材8とを備える。第1〜第3の電線11〜13は、一括して束ねられて、その一部がパイプ3内に収容されている。
第1の電線11の先端部には、第1の接続端子110が例えば圧着により接続されている。同様に、第2の電線12の先端部には、第2の接続端子120が、第3の電線13の先端部には、第3の接続端子130が接続されている。
シールドシェル4は、電線保持部材5の一部を収容する筒状の収容部41と、インバータ91(図1参照)の筐体に固定されるフランジ部42とを一体に有している。フランジ部42には、図略のボルト挿通孔が形成され、このボルト挿通孔を挿通するボルトによってシールドシェル4がインバータ91の接地された筐体に固定される。
電線保持部材5は、第1〜第3の電線11〜13を挿通させる複数(3つ)の挿通孔を有し、シールドシェル4の収容部41に例えば圧入によって固定されている。シール保持部材6に保持されたシール部材60は、シール保持部材6とインバータ91の筐体に形成された図略の取付孔の内面との間をシールする。
環状部材7は、例えばアセテートクロステープであり、シールドシェル4の収容部41との間に編組シールド10を挟んで、編組シールド10の外周に複数回にわたって環状に巻き回されている。締付部材8は、例えばステンレス等の金属からなり、環状部材7の外周側に配置され、環状部材7及び編組シールド10を加締めている。これにより、編組シールド10とシールドシェル4とが導通する。
(電磁波吸収部品2の構成)
次に、電磁波吸収部品2及びその周辺部について、図3乃至図5を参照して以下詳細に説明する。図3は、電磁波吸収部品2の分解斜視図である。図4は、電磁波吸収部品2及びその周辺部における導電路1の断面図である。図5は、図1のB−B線断面図である。
電磁波吸収部品2は、第1磁性体コア21、第2磁性体コア22、第1ゴム部材23、及び第2ゴム部材24を備えている。電磁波吸収部品2の中心部には、第1〜第3の電線11〜13を一括して挿通させる貫通孔20aが形成されている。
図5に示すように、第1の電線11は、銅等の良導電性金属からなる中心導体111と、中心導体111の外周を被覆する絶縁体112とを有する絶縁電線である。同様に、第2の電線12は、中心導体121及び中心導体121の外周を被覆する絶縁体122を有する絶縁電線であり、第3の電線13は、中心導体131及び中心導体131の外周を被覆する絶縁体132を有する絶縁電線である。
貫通孔20aは、図3に示すように、第1磁性体コア21の中心部に形成された貫通孔21a、第2磁性体コア22の中心部に形成された貫通孔22a、及び第1ゴム部材23の中心部に形成された貫通孔23aの結合により形成されている。
第1磁性体コア21及び第2磁性体コア22としては、フェライトコア、アモルファスコア、あるいはパーマロイコア等の高透磁率の環状のコア部材を用いることができる。本実施の形態では、第1磁性体コア21及び第2磁性体コア22が軟磁性を示すソフトフェライト(例えば、マンガン亜鉛フェライト、ニッケル亜鉛フェライト、銅亜鉛フェライト等)からなる。なお、その他に、六方晶フェライト(ハードフェライト)やガーネットフェライト、あるいはコバルトフェライトを用いることが可能である。
第1磁性体コア21と第2磁性体コア22とは、導電路1の軸方向に沿って並列している。第1磁性体コア21は、環状の一部材として形成されていてもよく、例えば断面半円状の一対の部材の組み合わせにより環状に形成されていてもよい。第2磁性体コア22についても同様である。
第1磁性体コア21及び第2磁性体コア22は、第1〜第3の電線11〜13から放射される電磁波(電磁ノイズ)を吸収し、この電磁波のエネルギーを振動等の力学的エネルギーや熱エネルギーに変換する。これにより、導電路1から放射される電磁波が周辺に配置された情報処理装置等に及ぼす悪影響が低減される。
第1ゴム部材23は、第1磁性体コア21と第2磁性体コア22との間に挟持された環板状の部材であり、第1磁性体コア21及び第2磁性体コア22の電磁波の吸収に伴う振動や車両の振動による摩耗を抑制している。第2ゴム部材24は、その内周面を第1磁性体コア21及び第2磁性体コア22の外周面に対向させて第1磁性体コア21及び第2磁性体コア22の外周側に配置された筒状の部材である。
第1ゴム部材23及び第2ゴム部材24は、例えば接着により第1磁性体コア21及び第2磁性体コア22に一体化されている。第1ゴム部材23及び第2ゴム部材24は、第1磁性体コア21及び第2磁性体コア22よりも高い弾性を有する緩衝材として機能する。
電磁波吸収部品2は、図4及び図5に示すように、第1の開口3aからパイプ3に圧入され、第2ゴム部材24の一部の外周面がパイプ3の内周面300aに接触している。編組シールド10は、第1〜第3の電線11〜13の外周面とパイプ3から露出した電磁波吸収部品2の外周を覆っている。
電磁波吸収部品2は、貫通孔20aに第1〜第3の電線11〜13を挿通させることで、第1〜第3の電線11〜13を一つに束ねている。第1〜第3の電線11〜13は、互いに接触し、かつ貫通孔20aの内周面200aに接触している。
(第1の実施の形態の作用及び効果)
以上説明した第1の実施の形態によれば、以下のような作用及び効果が得られる。
(1)電磁波吸収部品2は、パイプ3の第1の開口3a側の端部に固定されているため、シールドシェル4(第1の電線保持装置1a)とパイプ3との間に電磁波吸収部品2を単に装着した場合と比較して、電動モータ92の振動や車両の走行に伴う振動の影響を抑制することができる。すなわち、電磁波吸収部品2に伝わる振動は、パイプ3に伝わる振動と同じである。電動モータ92の振動や車両の走行に伴う振動がパイプ3及び電磁波吸収部品2に伝わりパイプ3及び電磁波吸収部品2が軸方向に交差する方向に振動しても、その振動が比較的長い距離に亘って第1〜第3の電線11〜13及び編組シールド10により吸収される。これにより、インバータ91の筐体と、電線保持装置1aにおけるシールドシェル4のフランジ部42との間にかかる応力が抑制され、インバータ91の筐体とシールドシェル4との接続が確実となる。
(2)パイプ3は、導電性を有する金属からなるため、シールド機能を発揮すると共に、第1〜第3の電線11〜13に対する外部からの異物の干渉を回避して第1〜第3の電線11〜13の形状を保持することが可能である。
(3)電磁波吸収部品2は、第1磁性体コア21及び第2磁性体コア22の外周側に配置された第2ゴム部材24を有するので、電磁波吸収部品2がパイプ3の軸方向に交差する方向に振動した際、第1磁性体コア21及び第2磁性体コア22の外周面の軸方向の端部における角部がパイプ3の内面に当たることを避けることができる。これにより、パイプ3の劣化等を抑制することができ、パイプ3の耐久性が高められる。
(4)電磁波吸収部品2は、第1〜第3の電線11〜13を一括して挿通させる貫通孔20aを有し、第1〜第3の電線11〜13を束ねているので、第1〜第3の電線11〜13は互いに接触した状態で、電磁波吸収部品2を装着することができる。これにより、第1〜第3の電線11〜13の取り回しがよくなる。
(変形例)
また、第1の実施の形態に係る導電路1は、例えば以下のように変形して実施することも可能である。
図6は、本発明の第1の実施の形態の変形例に係る導電路1Cを示し、電磁波吸収部品2及びその周辺部における断面図である。
本変形例に係る導電路1Cは、第1の保持装置1a側の編組シールド10が、電磁波吸収部品2とパイプ3との間に挟まれた状態でパイプ3の第1の開口3a側の端部においてパイプ3に接続されている。より具体的には、電磁波吸収部品2は、その外周を編組シールド10で覆われた状態でパイプ3の第1の開口3aから圧入されて一部がパイプ3の端部に固定されている。
編組シールド10が、パイプ3の第1の開口3a側の端部においてパイプ3の内周面300aに接触することによって、編組シールド10とパイプ3とが導通している。
本変形例によっても、第1の実施の形態について説明した(1)〜(4)の作用及び効果が得られる。また、編組シールド10は、電磁波吸収部品2とパイプ3との間に挟まれた状態でパイプ3の第1の開口3a側の端部に接続するため、接続固定用の金属バンドを使用する必要がなく、部品の削減につながる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について図7及び図8を参照して説明する。
図7は、本発明の第2の実施の形態に係る導電路1Aを示し、電磁波吸収部品2及びその周辺部の拡大図である。図8は、電磁波吸収部品2及び固定部材20の周辺部における断面図である。図7及び図8において、第1の実施の形態について説明したものと同様の機能を有する構成要素については、同一の符号を付してその重複した説明を省略する。
第1の実施の形態に係る導電路1は、電磁波吸収部品2の少なくとも一部がパイプ3の第1の開口3aから圧入されて固定されていたが、本実施の形態に係る導電路1Aは、電磁波吸収部品2がパイプ3の外部に配置され、電磁波吸収部品2とパイプ3とが樹脂テープからなる固定部材20によって互いに固定されている。
本実施の形態では、第1の電線保持装置1a側の編組シールド10は、第1〜第3の電線11〜13と共に電磁波吸収部品2の貫通孔20aを挿通し、パイプ3の第1の開口3a側の端部に設けられた金属バンド31によって加締め付けられている。すなわち、金属バンド31は、パイプ3の外周面との間に編組シールド10を挟んで配置されている。これにより、第1の電線保持装置1a側に設けられた編組シールド10とパイプ3とが導通する。
固定部材20は、図8に示す第1〜第5領域201〜205を1本の樹脂テープを巻き回して形成されている。固定部材20の第1領域201における樹脂テープは、パイプ3の金属バンド31の外周に接して巻き回され、第5領域205における樹脂テープは、編組シールド10の外周に接して巻き回されている。第4領域204における樹脂テープは、第5領域205の外方に電磁波吸収部品2の径方向に延びるように張設されている。同様に、第2領域204における樹脂テープも、第1領域201の外方に電磁波吸収部品2の径方向に延びるように張設されている。第3領域203における樹脂テープは、第1〜第3の電線11〜13の軸方向に平行な方向に対して傾斜している。
固定部材20は、貫通孔20aにおける第1〜第3の電線11〜13の挿通方向への電磁波吸収部品2の移動を規制する。また、固定部材20は、第1〜第3の電線11〜13に対する電磁波吸収部品2の回転をも規制する。
(第2の実施の形態の作用及び効果)
本実施の形態によれば、第1の実施の形態について説明した(1)〜(4)の作用及び効果と同様の作用及び効果の他に、次の作用及び効果が得られる。
電磁波吸収部品2は、パイプ3の外部に配置され、電磁波吸収部品2とパイプ3における第1の開口3a側の端部(金属バンド31)とが固定部材20によって互いに固定されているため、パイプ3の内径寸法を電磁波吸収部品2の外径寸法に合わせる必要がない。これにより、パイプ3の径方向において小型化を図ることができる。
(変形例)
また、第2の実施の形態に係る導電路1Aは、例えば以下のように変形して実施することも可能である。
図9は、本発明の第2の実施の形態の変形例に係る導電路1Bを示し、電磁波吸収部品2及び固定部材20の周辺部における断面図である。図8において、第2の実施の形態について説明したものと同様の機能を有する構成要素については、同一の符号を付してその重複した説明を省略する。
第2の実施の形態に係る導電路1Aは、電磁波吸収部品2の貫通孔20aを第1〜第3の電線11〜13及び編組シールド10が挿通していたが、本変形例に係る導電路1Bは、編組シールド10が、第1〜第3の電線11〜13及び電磁波吸収部品2の外周側を覆い、固定部材20は編組シールド10の外側に配置されている。
本変形例では、固定部材20の第1領域201及び第5領域205における樹脂テープが、電磁波吸収部品2の貫通孔20aから露出した第1〜第3の電線11〜13の外周側における電磁波吸収部品2の両側(第1の電線保持装置1a側及び第2の電線保持装置1b側)において、編組シールド10の外周に接して巻き回されている。また、固定部材20の第3領域203における樹脂テープは、電磁波吸収部品2の外周側において、編組シールド10の外周に接して巻き回されている。
本変形例によっても、第1の実施の形態について説明した(1)〜(4)の作用及び効果、及び第2の実施の形態について説明した作用及び効果と同様の作用及び効果が得られる。また、電磁波吸収部品2の第2ゴム部材24によって第1磁性体コア21及び第2磁性体コア22の外周面における角部が編組シールド10に当たることを避けることができる。したがって、編組シールド10の耐久性をさらに高めることができる。またさらに、第1磁性体コア21及び第2磁性体コア22は、第1〜第3の電線11〜13から放射される電磁波を編組シールド10を介することなく吸収するので、第1磁性体コア21及び第2磁性体コア22による電磁波の吸収量を増大させることができる。
(実施の形態のまとめ)
次に、以上説明した実施の形態から把握される技術思想について、実施の形態における符号等を援用して記載する。ただし、以下の記載における各符号等は、特許請求の範囲における構成要素を実施の形態に具体的に示した部材等に限定するものではない。
[1]電線(第1〜第3の電線11〜13)と、筐体に取り付けられ、前記電線(第1〜第3の電線11〜13)の一部を収容する導電性のシールドシェル(4)と、前記シールドシェル(4)側に開口(第1の開口3a)を有し、前記電線(第1〜第3の電線11〜13)を案内する導電性の金属からなるガイド部材(パイプ3)と、前記電線(第1〜第3の電線11〜13)を貫通させる貫通孔(20a)が形成され、前記電線(第1〜第3の電線11〜13)から放射される電磁波を吸収する電磁波吸収部品(2)とを備え、前記電磁波吸収部品(2)は、前記ガイド部材(パイプ3)に固定されている導電路(1,1A,1B)。
[2]前記電磁波吸収部品(2)は、前記ガイド部材(パイプ3)の前記開口(第1の開口3a)側の端部に固定されている[1]に記載の導電路(1,1A,1B)。
[3]前記電磁波吸収部品(2)は、その少なくとも一部が前記ガイド部材(パイプ3)の前記開口から圧入されて固定されている、[1]又は[2]に記載の導電路(1)。
[4]前記シールドシェル(4)と前記ガイド部材(パイプ3)との間で前記電線(第1〜第3の電線11〜13)を覆い、前記電線(第1〜第3の電線11〜13)と前記電磁波吸収部品(2)の前記貫通孔(20a)の内面との間に介在する可撓性を有する編組シールド(10)をさらに備えた、[1]乃至[3]の何れか1項に記載の導電路(1)。
[5]前記電磁波吸収部品(2)は、前記ガイド部材(パイプ3)の外部に配置され、前記電磁波吸収部品(2)と前記ガイド部材(パイプ3)とが固定部材(20)によって互いに固定されている、[1]に記載の導電路(1A,1B)。
[6]前記シールドシェル(4)と前記ガイド部材(パイプ3)との間で前記電線(第1〜第3の電線11〜13)及び前記電磁波吸収部品(2)の外周側を覆う可撓性を有する編組シールド(10)をさらに備えた、[1]又は[5]に記載の導電路(1B)。
[7]前記電磁波吸収部品(2)は、電磁波を吸収する環状の磁性体コア電磁波を吸収する環状の磁性体コア(第1磁性体コア21及び第2磁性体コア22)と、前記磁性体コア(第1磁性体コア21及び第2磁性体コア22)の外周側に配置され、前記磁性体コア(第1磁性体コア21及び第2磁性体コア22)よりも高い弾性を有する緩衝材(第2ゴム部材24)とを有する、[6]に記載の導電路(1B)。
[8]複数の前記電線(第1〜第3の電線11〜13)を備え、前記電磁波吸収部品(2)は、前記貫通孔(20a)に前記複数の電線(第1〜第3の電線11〜13)を挿通させることで、前記複数の電線(第1〜第3の電線11〜13)を束ねている、[1]乃至[7]の何れか1項に記載の導電路(1,1A,1B)。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上記に記載した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することが可能である。例えば、上記実施の形態では、導電路1,1A,1Bの電線(第1〜第3の電線11〜13)が3本である場合について説明したが、これに限らず、電線の本数は1又は2、あるいは4本以上であってもよい。
また、上記第2の実施の形態及びその変形例では、固定部材20を1本の樹脂テープを巻き付けて形成した場合について説明したが、これに限らず、例えば複数本の樹脂テープによって固定部材20が形成されていてもよい。また、電磁波吸収部品2を両側から挟むように第1〜第3の電線11〜13に取り付けられたクリップを固定部材20としてもよい。
また、上記第2の実施の形態及びその変形例では、固定部材20は第1〜第5領域201〜205を有していたが、これに限らず、例えば第1領域201及び第5領域205のみを有していてもよい。
また、導電路1,1A,1Bの用途にも特に限定はない。
1,1A,1B,1C…導電路、1a…第1の電線保持装置、1b…第2の電線保持装置、2…電磁波吸収部品、3…パイプ(ガイド部材)、3a…第1の開口、3b…第2の開口、4…シールドシェル、5…電線保持部材、6…シール保持部材、7…環状部材、8…締付部材、10…編組シールド、11…第1の電線、12…第2の電線、13…第3の電線、20…固定部材、20a…貫通孔、21…第1磁性体コア、21a,22a,23a…貫通孔、22…第2磁性体コア、23…第1ゴム部材、24…第2ゴム部材(緩衝材)、31,32…金属バンド、41…収容部、42…フランジ部、60…シール部材、91…インバータ、92…電動モータ、100…シールド素線、110…第1の接続端子、120…第2の接続端子、130…第3の接続端子、111,121,131…中心導体、112,122,132…絶縁体、200a…内周面、201〜205…第1〜第5領域、300a…内周面

Claims (8)

  1. 電線と、
    筐体に取り付けられ、前記電線の一部を収容する導電性のシールドシェルと、
    前記シールドシェル側に開口を有し、前記電線を案内する導電性の金属からなるガイド部材としてのパイプと、
    前記シールドシェルと前記パイプとの間で前記電線を覆い可撓性を有する編組シールドと、
    前記電線を貫通させる貫通孔が形成され、前記電線から放射される電磁波を吸収する電磁波吸収部品と
    を備え、
    前記パイプは、前記電線の形状を保持することが可能な剛性を有し、前記電磁波吸収部品は、前記パイプに固定されている
    導電路。
  2. 前記電磁波吸収部品は、前記パイプの前記開口側の端部に固定されている、
    請求項1に記載の導電路。
  3. 前記電磁波吸収部品は、その少なくとも一部が前記パイプの前記開口から圧入されて固定されている、
    請求項1又は2に記載の導電路。
  4. 前記編組シールドは、前記電線と前記電磁波吸収部品の前記貫通孔の内面との間に介在している
    請求項1乃至3の何れか1項に記載の導電路。
  5. 前記電磁波吸収部品は、前記パイプの外部に配置され、前記電磁波吸収部品と前記パイプとが固定部材によって互いに固定されている、
    請求項1に記載の導電路。
  6. 電線と、
    筐体に取り付けられ、前記電線の一部を収容する導電性のシールドシェルと、
    前記シールドシェル側に開口を有し、前記電線を案内する導電性の金属からなるガイド部材と、
    前記電線を貫通させる貫通孔が形成され、前記電線から放射される電磁波を吸収する電磁波吸収部品とを備え、
    前記電磁波吸収部品は、前記ガイド部材に固定されており、
    前記シールドシェルと前記ガイド部材との間で前記電線及び前記電磁波吸収部品の外周側を覆う可撓性を有する編組シールドをさらに備えた、
    電路。
  7. 前記電磁波吸収部品は、電磁波を吸収する環状の磁性体コアと、前記磁性体コアの外周側に配置され、前記磁性体コアよりも高い弾性を有する緩衝材とを有する、
    請求項6に記載の導電路。
  8. 複数の前記電線を備え、
    前記電磁波吸収部品は、前記貫通孔に前記複数の電線を挿通させることで、前記複数の電線を束ねている、
    請求項1乃至7の何れか1項に記載の導電路。
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