JP6024575B2 - 価値媒体、再利用処理装置、価値消費装置、価値媒体処理システム、再利用処理方法、および価値消費方法 - Google Patents

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Description

この発明は、無線通信機能を有する価値媒体と、この価値媒体の再利用にかかる技術、および、この価値媒体が保有する価値の消費にかかる技術に関する。
従来、カード(価値媒体)が乗車券として利用できる駅務システム、カード(価値媒体)が駐車券として利用できる駐車場システム、カード(価値媒体)がテーマパークやイベント会場等の施設の入出場券として利用できる施設利用者管理システム等がある。この種のシステムは、予めカード(価値媒体)を利用者に販売している。
上述の駅務システムを例にすると、現在は磁気カードから非接触ICカードへの移行の過渡期であり、乗車券として磁気カード、および非接触ICカードの2種類のカードが併用されている状況にある。このため、駅務システムを構成する自動改札機、精算機、券売機等の駅務機器は、磁気カード、および非接触ICカードの両方のカードを処理する構成を備えなければならず、機器本体が高価であるとともに、これらの機器の運用費や保守点検費も高額になっている。このため、非接触ICカードへの移行を推進させる技術の開発が要望されている。
非接触ICカードは、磁気カードに比べて高価である。磁気カードのコストは20円程度であるが、非接触ICカードのコストは500円程度である。鉄道会社は、非接触ICカードを利用者に販売するとき、利用者からカードの保証金に相当する預かり金(所謂、デポジット金)を受け取り、非接触ICカードが返却されたときに、デポジット金を利用者に返却している。一方で、鉄道会社は、安全性、信頼性、個人情報保護、清潔さ、綺麗さ、情報セキュリティの保護等の社会的要求の観点から、返却された非接触ICカードを、別の利用者に販売することなく、粉砕破棄している。
乗車券の種類には、ストアードバリュー券(以下、SV券と言う。)、回数券等、購入する利用者にとってメリットがある乗車券がある。SV券は、例えば3300円の価値を有する乗車券であり、3000円で利用者に販売している。また、回数券は、利用可能区間で11回利用できる乗車券であり、この利用可能区間の10回分の運賃で利用者に販売している。
上述のSV券、回数券等の購入する利用者にとってメリットがある乗車券は、使い切りで廃棄する磁気券で販売しているのが現状である。したがって、この利用者にとってメリットがある乗車券(SV券、回数券等)を非接触ICカードで販売するには、運用システムにおいて、この非接触ICカードにかかるコストを抑えなければならない。非接触ICカードにかかるコストを抑えるには、SV券、回数券等として販売した非接触ICカードを利用者に繰り返し利用(再利用)させればよい。非接触ICカードの再利用については、特許文献1等で提案されている。
特許第4724286号公報
しかしながら、例えば3300円の価値を有する非接触ICカードのSV券を3000円で利用者に販売するとしても、利用者はデポジット金を含めた3500円(デポジット金が500円である場合)を支払わなければならない。言い換えれば、利用者は、乗車券として使用できる価値よりも多額の金額を支払わなければ非接触ICカードのSV券を購入することができない。
また、利用者は、購入した非接触ICカードが不要になった時点で、デポジット金の返金を受けるために、この非接触IC券を鉄道会社に返却しなければならない。
このように、利用者にとっては、購入時にデポジット金を用意しなければならなかったり、デポジット金の返金を受けるために、非接触ICカードを鉄道会社に返却する手間がかかり、使い切りの磁気券に比べて使い勝手がよくなかった。
この発明の目的は、再利用が行え、且つコストダウンを図ることで、利用者の使い勝手を向上させた価値媒体を提供することにある。
また、この発明は、上記価値媒体の再利用にかかる処理や、上記価値媒体が保有する価値の使用にかかる処理において、セキュリティを確保する技術を提供することにある。
この発明は、上記課題を解決し、その目的を達するために以下のように構成している。
この発明にかかる価値媒体は、無線通信部を備えている。この価値媒体は、無線通信部のアンテナコイルを利用した相手装置との電磁結合により動作電力を得るパッシブ型の非接触ICカードであるのが好ましいが、動作電源を備えるアクティブ型の非接触ICカードであってもよい。
レジスタは、nビットであり、無線通信部で無線通信している相手装置によって、保持している値の読み取り、および書き換えが行われる。このレジスタは、その時点で保持している値よりも小さい値に書き換える変更を許可し、反対に、その時点で保持している値よりも大きい値に書き換える変更を禁止する書換制限回路を有する。また、このレジスタは、この価値媒体の再利用残回数をmビットで保持し、この価値媒体が保有する価値の大きさを、再利用回数を保持するmビットよりも下位に位値するlビット(n≧m+l)で保持する。
したがって、レジスタがmビットで保持している再利用残回数が1以上であれば、この再利用残回数を減らすことで、レジスタがlビットで保持する価値を大きくする書き換えが行える。すなわち、価値媒体は、レジスタがmビットで保持している再利用残回数が0になるまで再利用できる。このように、価値媒体は、再利用可能であり、且つ簡単な構成であるので、コストダウンを図ることができる。これにより、利用者からデポジット金を預かることなく、価値媒体を利用者に販売する運用も可能になり、利用者の使い勝手を向上させることができる。レジスタは、コスト面でいえば、n=m+lビットで構成するのが好ましい。
また、レジスタがlビットで保持する価値の大きさが不正に書き換えられことに対するセキュリティを向上させるために、レジスタ(上述のレジスタのmビット)とは別に、この価値媒体の再利用残回数を記憶する再利用残回数記憶部を設けてもよい。すなわち、レジスタがmビットで保持している再利用残回数と、再利用残回数記憶部が記憶する再利用残回数と、が一致しているかどうかにより、レジスタ(上述のレジスタのlビット)が保持する価値の大きさが不正に書き換えられたかどうかを判定する構成としてもよい。
また、この価値媒体が記憶する各種情報の正当性の判定に用いる署名認証情報を記憶する署名認証情報記憶部を備えてもよい。また、この署名認証情報については、価値媒体を識別する識別コード、およびこの価値媒体の再利用残回数を用いて暗号化することで、レジスタ(上述のレジスタのlビット)が保持する価値の大きさが不正に書き換えられることに対するセキュリティの一層の向上が図れる。
また、この発明にかかる再利用処理装置は、価値媒体の再利用にかかる処理を行う。具体的には、第1の価値変更部が、無線通信部で無線通信を行っている価値媒体のレジスタがmビットで保持している価値媒体の再利用残回数が0でなければ、このレジスタがlビットで保持している価値媒体が保有する価値の大きさを、mビットで保持している値(再利用残回数)を減らすことで、指定された値に書き換える。
また、この再利用処理装置は、レジスタがlビットで保持する価値の大きさが不正に書き換えられることに対するセキュリティを向上させるために、無線通信部で無線通信を行っている価値媒体の再利用残回数記憶部が記憶する価値媒体の再利用残回数を、第1の価値変更部が、レジスタがlビットで保持している価値媒体が保有する価値の大きさを指定された値に書き換えるときに、レジスタがmビットで保持している価値媒体の再利用残回数に一致させる再利用残回数更新部を備えてもよい。
また、この再利用処理装置は、無線通信部で無線通信を行っている価値媒体の署名認証情報記憶部が記憶している署名認証情報を用いて、この価値媒体の正当性を判定する正当性判定部と、正当性判定部が正当でないと判定したときに、レジスタがlビットで保持している価値媒体が保有する価値の大きさを、第1の価値変更部が指定された値に書き換えるのを禁止する第1の書換禁止部と、を備え、レジスタがlビットで保持する価値の大きさが不正に書き換えられることに対するセキュリティを一層向上させてもよい。
また、この発明にかかる価値消費装置は、価値媒体が保有する価値の使用にかかる処理を行う。具体的には、無線通信部で無線通信を行っている価値媒体で精算する消費価値を得る消費価値取得部と、無線通信部で無線通信を行っている価値媒体のレジスタがlビットで保持している価値媒体が保有する価値の大きさを、消費価値取得部が取得した消費価値だけ減算した値に書き換える第2の価値変更部と、を備える。
また、この価値消費装置は、レジスタがlビットで保持する価値の大きさが不正に書き換えられることに対するセキュリティを向上させるために、価値媒体のレジスタがmビットで保持している価値媒体の再利用残回数と、価値媒体の再利用残回数記憶部が記憶する再利用残回数と、が一致していなければ、レジスタがlビットで保持している価値媒体が保有する価値の大きさを、第2の価値変更部が消費価値取得部が取得した消費価値だけ減算した値に書き換えるのを禁止する第2の書換禁止部を備えてもよい。
また、この価値消費装置は、無線通信部で無線通信を行っている価値媒体の署名認証情報記憶部が記憶している署名認証情報を用いて、この価値媒体の正当性を判定する正当性判定部と、正当性判定部が正当でないと判定したときに、レジスタがlビットで保持している価値媒体が保有する価値の大きさを、第2の価値変更部が消費価値取得部が取得した消費価値だけ減算した値に書き換えるのを禁止するように構成してもよい。
また、この発明にかかる価値媒体処理システムは、上述の価値媒体を処理する上述の再利用処理装置と価値消費装置とを備える。
また、この発明にかかる再利用処理方法は、上述の価値媒体に対して実行する再利用処理である。さらに、この発明にかかる価値消費方法は、上述の価値媒体に対して実行する価値の使用にかかる処理である。
この発明によれば、価値媒体は、再利用が行え、且つコストダウンを図ることができる。また、利用者の使い勝手を向上させることができる。
駅務システムを示す概略図である。 この例にかかる非接触ICカードの主要部の構成を示すブロック図である。 減算レジスタの回路構成を説明する図である。 保存レジスタ回路の構成を説明する図である。 従来の非接触ICカードの主要部の構成を示すブロック図である。 券売機の主要部の構成を示すブロック図である。 自動改札機の主要部の構成を示すブロック図である。 券売機の動作を示すフローチャートである。 非接触ICカードの新規発行処理を示すフローチャートである。 非接触ICカードの再利用処理を示すフローチャートである。 自動改札機の入場処理を示すフローチャートである。 自動改札機の出場処理を示すフローチャートである。 非接触ICカードの減算レジスタが保持する再利用残回数、および価値度数の変化を示す図である。
以下、この発明の実施形態について説明する。
ここでは、駅務システムを例にして説明する。図1は、駅務システムを示す概略図である。この駅務システムは、非接触ICカード1と、券売機2と、自動改札機3とを備えている。非接触ICカード1が、この発明で言う価値媒体に相当する。券売機2が、この発明で言う再利用処理装置に相当する。自動改札機3が、この発明で言う価値消費装置に相当する。
図1に示すように、利用者は、券売機2で非接触ICカード1の購入や、非接触ICカード1の再利用にかかる手続を行う。また、利用者は、非接触ICカード1を乗車券として自動改札機3の無線通信エリア内にかざし、改札通路を通行する。
なお、使用可能な状態の非接触ICカード1を所持している利用者であれば、図1において破線で示すように、券売機2に立ち寄ることなく、その非接触ICカード1を自動改札機3の無線通信エリア内にかざし、改札通路を通行することができる。
まず、この例における非接触ICカードについて説明する。図2は、この例にかかる非接触ICカードの主要部の構成を示すブロック図である。
この非接触ICカード1は、無線通信部11と、ROM12と、EEROM13と、減算レジスタ14と、を備えている。この非接触ICカード1は、後述する従来の一般的な非接触ICカード(図5に示す非接触ICカード100)よりも安価に製造できる。具体的には、後述する従来の一般的な非接触ICカードの製造コストが500円程度であるのに対し、この非接触ICカード1の製造コストは50円(1/10)程度である。
無線通信部11は、券売機2や自動改札機3等の上位装置の無線通信エリア内に位置するときに、この上位装置との電磁結合により各部の動作電力を得るとともに、この上位装置との間で無線通信を行う。
ROM12は、書き込みが1回行える(書き換えが行えない)不揮発性のメモリである。このROM12は、数10バイトの容量である。このROM12には、非接触ICカード1の発行時に、この非接触ICカード1を識別する識別番号(ID)、この非接触ICカード1の券種を示す券種コード(ストアードバリュー券(以下、SV券と言う。)、回数券等を示すコード)、この非接触ICカード1の有効期間示す有効期間データが書き込まれる。有効期間は、非接触ICカード1の有効期間であり、例えば発行日から10年程度の期間である。
EEROM13は、書き換え可能な不揮発性メモリである。このEEROM13は、数百バイトの容量である。このEEROM13は、券売機2における発行時や再利用時に、この非接触ICカード1に付与した価値の大きさ(SV券であれば金額、回数券であれば有効区間および利用回数)を示す発行価値情報、この非接触ICカード1を再利用することができる回数を示す再利用残回数、ROM12やこのEEROMが記憶する情報の正当性の認証に用いる署名認証情報を記憶する。
署名認証情報は、この非接触ICカード1のID、およびこの非接触ICカード1の再利用残回数を用いて暗号化し、EEROM13に記憶している。
また、EEROM13は、駅構内への入場時に入場時刻や入場駅等を示す入場データや、駅構内からの出場時に出場時刻や出場駅等を示す出場データが書き込まれる記憶領域を備えている。この記憶領域は、過去の利用履歴を記憶するものではなく、前回の非接触ICカード1の利用が判定できる入出場データを記憶することができればよいので、記憶している入出場データを入出場時に更新する領域として使用する。このように、EEROM13は、最新の入場データ、または出場データを記憶することができる大きさであればよいので、必要な記憶容量を十分に小さくできる。
このEEROM13が、この発明で言う再利用残回数記憶部、および署名認証情報記憶部に相当する構成である。
減算レジスタ14は、数バイト(ここでは、2バイト)のレジスタである。この減算レジスタ14は、保持している値を、より小さい値に変更する書き換えを許可し、反対に、より大きい値に変更する書き換えを禁止する書き換え制限回路を有している。すなわち、この減算レジスタ14は、保持している値に対する減算処理が行え、加算処理が行えない回路構成である。
減算レジスタ14は、例えば、図3に示すように、保存レジスタ回路50と、バッファ回路51と、比較回路52と、AND回路53と、を備えている。
この例では、図4(A)に示すように、保存レジスタ回路50は、2バイトのレジスタ回路であり、この非接触ICカード1を再利用することができる回数を示す再利用残回数を上位4ビット(D15〜D12)で保持し、この非接触ICカード1がその時点で保有している価値の大きさ(価値度数)を下位12ビット(D11〜D0)で保持する。上位4ビット(D15〜D12)が、この発明でいうmビットに相当し、下位12ビット(D11〜D0)が、この発明でいうlビットに相当する。
なお、保存レジスタ回路50は、図4(B)や、図4(C)等に示すように、予備ビットを有するものであってもよい。この予備ビットは、例えば券種コードや、ID等を保持するビットとして利用できる。また、予備ビットは、駅務システム以外のサービスで使用する情報の保持に使用してもよい。すなわち、保存レジスタ50のビット数は、再利用残回数を保持するためのビット数(この例では4ビットであり、この発明でいうmビットに相当する。)と、その時点で保有している価値度数を保持するためのビット数(この例では12ビットであり、この発明でいうlビットに相当する。)との和(m+l)以上のビット数(この発明でいう、nビットに相当する。)であればよい。また、予備ビットは、図4(B)や、図4(C)に示す位置に限らず、また、複数の箇所に分けて設けてもよい。
以下の説明においては、減算レジスタ14は、図4(A)に示す保存レジスタ回路50を備えるものとして説明する。
バッファ回路51は、保存レジスタ回路50に保持させる変更値(書換値)を一時的に記憶する。
比較回路52は、保存レジスタ回路50がその時点で保持している値(現在値)と、保存レジスタ回路50に保持させる変更値(書換値)と、を比較する。比較回路52は、現在値>書換値であればHレベルを出力し、現在値<書換値であればLレベルを出力する。
AND回路53は、保存レジスタ回路50に対して書換信号(write信号)を出力する。AND回路53は、比較回路52の出力がLレベルであるとき、保存レジスタ回路50に対して書き換えを禁止するLレベルの書換信号を出力する。したがって、保存レジスタ回路50で保持している値を、より小さい値に変更する書き換えを許可し、反対に、より大きい値に変更する書き換えを禁止することができる。
上述したように、この非接触ICカード1は、CPUを備えない回路構成であり、無線通信部11において電磁結合している上位装置がROM12、EEROM13、および減算レジスタ14に対する書き込みを実行する。
無線通信部11は、電磁結合している上位装置から送信されてきたコマンドを受信し、受信したコマンドにかかる信号をROM12、EEROM13、および減算レジスタ14に与えたり、ROM12、EEROM13、および減算レジスタ14から得た(読み出した)データを無線信号(搬送波)に乗せて出力(送信)する信号処理回路を有する。
なお、非接触ICカード1は、低機能のCPUを備える構成としてもよい。また、この低機能のCPUを備える場合には、例えば、上述した保存レジスタ回路50に予備ビットを設け、この予備ビットで保持する値を用いて、駅務システム以外のサービスの使用にかかる処理を行わせればよい。
図5は、従来の一般的な非接触ICカードの主要部の構成を示すブロック図である。この従来の非接触ICカード100は、CPU101と、無線通信部102と、プログラムROM103と、RAM104と、SAM部105と、ROM106と、EEPROM107と、を備えている。
CPU101は、非接触ICカード100本体各部を制御する。このCPU101は、上述した非接触ICカード1に設けてもよいとしたCPUよりも、高機能のものである。言い換えれば、上述した非接触ICカード1に設けるCPUは、この従来の一般的な非接触ICカードのCPU101よりも低機能のCPUである。
無線通信部102は、券売機2や自動改札機3等の上位装置の無線通信エリア内に位置するときに、この上位装置との電磁結合により各部の動作電力を得るとともに、この上位装置との間における無線通信を行う。
プログラムROM103は、CPU101が実行するプログラムを記憶する。このプログラムROM103は、数万バイトの容量を有する。
RAM104は、ワーキングエリアとして使用するメモリであり、数万バイトの容量を有する。
また、非接触ICカード100は、不特定多数の上位装置やシステム間での相互利用にかかる電子マネー情報処理が行えるように、EEPROM107に多くの排他的セキユリティ処理領域を有している。SAM部105は、EEPROM107が有する排他的セキユリティ処理領域毎に、その排他的セキユリティ処理領域に対して暗号処理を行うための暗号鍵を記憶する。
また、ROM106は、不特定多数の上位装置やシステム間での相互利用にかかる電子マネー情報処理を行うために数100バイトの容量である。このROM106には、非接触ICカード100を識別する識別番号(ID)、この非接触ICカード100の券種を示す券種コード、この非接触ICカード100の有効期間示す有効期間データ等も書き込まれる。
EEPROM107は、電子マネー情報処理の履歴も記憶する。このため、EEPROM107は、数千バイトの容量を有する。
このように、非接触ICカード100は、CPUを有するとともに、不特定多数の上位装置やシステム間での相互利用を前提にしているため、その構成が複雑であり、ICチップの面積が比較的大きかった。
一方で、この発明の実施形態にかかる上述した非接触ICカード1は、保有する価値が使用できる用途を限定しているので、図2に示すように、CPUを有さない簡単な構成にでき、ICチップの面積を比較的小さくできる。これにより非接触ICカード1は、図4に示した非接触ICカード100に比べて1/10程度のコスト(50円程度)で製造できる。ただし、非接触ICカード1は、低機能のCPUを設けた場合、従来の非接触ICカード100ほど高額にならないが、CPUを設けない場合よりも少し高価になる。
また、この非接触ICカード1は、上述したように、その時点で保有する価値の大きさを、減算レジスタ14の下位12ビットで保持する構成としているので、この下位12ビットで保持している値(すなわち、この非接触ICカード1が保有する価値の大きさ)が不正に大きく書き換えられるのを防止できる。
また、減算レジスタ14の上位4ビットで、この非接触ICカード1の再利用残回数を記憶する構成としているので、再利用時には、再利用残回数を減算することで、下位12ビットで保持する非接触ICカード1が保有する価値の大きさを適当に決めることができる。したがって、非接触ICカード1は、減算レジスタ14の上位4ビットで保持している再利用回数が0になるまで、再利用できる。例えば、非接触ICカード1の発行時に上位4ビットを0xFにすれば、再利用可能回数(下位12ビットで保持する非接触ICカード1が保有する価値の大きさを適当に決めることができる回数)は15回である。
また、EEROM13にも、非接触ICカード1の再利用残回数を記憶する構成としているので、EEROM13が記憶する再利用残回数と、減算レジスタ14の上位4ビットで保持する再利用残回数とを突き合わせることで、減算レジスタ14が下位12ビットで保持している値が不正に書き換えられていないかどうかを判定できる。すなわち、非接触ICカード1が記憶する情報の不正な書き換えに対するセキュリティが十分に確保できる。
さらに、この非接触ICカード1のID、およびこの非接触ICカード1の再利用残回数を用いて暗号化した署名認証情報をEEROM13に記憶する構成としているので、EEROM13が記憶する再利用残回数の不正な書き換えに対するセキュリティも十分に確保できる。
図6は、券売機の主要部の構成を示すブロック図である。この券売機2は、上述の非接触ICカード1の発行処理や再利用処理等を行う。券売機2は、主制御部21と、表示・操作部22と、紙幣処理部23と、硬貨処理部24と、カード処理部25と、通信部26と、を備えている。
主制御部21は、券売機2が備える各部の動作を制御する。
表示・操作部22は、利用者に対して操作案内画面を表示器(不図示)に表示するとともに、この表示器の画面上に貼付したタッチパネル(不図示)の押下位置を検知することにより、利用者の入力操作を判定する。
紙幣処理部23は、本体正面に設けた紙幣投入口に投入された紙幣(入金紙幣)を受け付けるとともに、本体正面に設けた紙幣放出口に釣銭等にかかる紙幣(出金紙幣)を放出する。紙幣処理部23は、入金紙幣や、出金紙幣について、その金種や真偽を識別する紙幣識別部(不図示)を有する。また、紙幣処理部23は、金種別に紙幣を収納する紙幣カートリッジ(不図示)を有する。紙幣投入口、紙幣放出口、紙幣識別部、紙幣カートリッジは、紙幣を搬送する紙幣搬送路で結ばれている。
硬貨処理部24は、本体正面に設けた硬貨投入口に投入された硬貨(入金硬貨)を受け付けるとともに、本体正面に設けた硬貨放出口に釣銭等にかかる硬貨(出金硬貨)を放出する。硬貨処理部24は、入金硬貨や、出金硬貨について、その金種や真偽を識別する硬貨識別部(不図示)を有する。また、硬貨処理部24は、金種別に硬貨を収納する硬貨カートリッジ(不図示)を有する。硬貨投入口、硬貨放出口、硬貨識別部、硬貨カートリッジは、硬貨を搬送する硬貨搬送路で結ばれている。
カード処理部25は、無線通信エリア内に位置する非接触ICカード1(電磁結合している非接触ICカード1)と無線通信を行い、非接触ICカード1の発行処理や、再利用処理を行う。カード処理部25は、新規に発行する非接触ICカード1を収納するカードカートリッジを有する。また、カード処理部25は、本体正面に設けたカード投入/放出口に投入された非接触ICカード1を回収する回収カートリッジを有する。カード処理部25は、カードカートリッジ、回収カートリッジ、カード投入/放出口を結ぶカード搬送路(不図示)を有し、このカード搬送路に沿って非接触ICカードを搬送する。また、非接触ICカード1との無線通信エリアは、カード搬送路の途中に形成している。カード処理部25は、非接触ICカード1のROM12、EEROM13、および減算レジスタ14に対する読み取り、および書き込みを行う。
なお、カードカートリッジに収納している非接触ICカード1は、減算レジスタ14が0xFFFFである(2バイトの場合)。
通信部26は、図示していない駅サーバ等の上位装置との間における通信を行う。券売機2は、実行した非接触ICカード1の発行処理や、再利用処理の処理結果を上位装置に通知する。また、券売機2は、上位装置に対して自機における障害の発生通知等も行う。
図7は、自動改札機の主要部の構成を示すブロック図である。この自動改札機3は、上述の非接触ICカード1を所持している利用者に対して改札処理を行う。自動改札機3は、主制御部31と、カード処理部32と、表示部33と、利用者検知部34と、扉開閉部35と、通信部36と、を備えている。
主制御部31は、自動改札機3本体各部の動作を制御する。
カード処理部32は、改札通路の入口付近に形成した無線通信エリア内に翳された非接触ICカード1(電磁結合している非接触ICカード1)と無線通信を行い、この非接触ICカード1の正当性の判定や、保有する価値の更新等を行う。自動改札機3は、非接触ICカード1のEEROM13が記憶する署名認証情報や再利用残回数については、その内容を書き換える権限を有していない。すなわち、自動改札機3は、非接触ICカード1のEEROM13が記憶する署名認証情報や再利用残回数を読み取ることはできるが、書き換えることはできない。
なお、カード処理部32は、非接触ICカード1のEEROM13が記憶する入出場データの書き換えは行える。
表示部33は、改札通路の出口近くに設けた表示器における利用者に対する案内表示を制御する。
利用者検知部34は、改札通路に沿って並べた複数のセンサを有し、これらのセンサで改札通路を通行している利用者の位置を検知することで、改札通路を通行している利用者を追跡する。
扉開閉部35は、改札通路を通行している利用者にとって出口側に設けた扉を開閉する。
通信部36は、図示していない駅サーバ等の上位装置との間における通信を行う。自動改札機3は、実行した改札処理の処理結果を上位装置に通知する。この駅務システムでは、非接触ICカード1毎(非接触ICカード1のID毎)に、その非接触ICカード1の使用による改札処理の履歴をセンタサーバで管理する。
次に、券売機2における非接触ICカードの新規発行処理、および再利用処理について説明する。図8は、券売機の動作を示すフローチャートである。
券売機2は、表示・操作部22において非接触ICカード1の新規購入にかかる入力操作を受け付けるか、非接触ICカード1の再利用にかかる入力操作を受け付けるのを待っている(s1、s2)。券売機2は、非接触ICカード1の新規購入にかかる入力操作を受け付けると、新規発行処理を行う(s3)。また、券売機2は、非接触ICカード1の再利用にかかる入力操作を受け付けると、再利用処理を行う(s4)。
s3にかかる新規発行処理について説明する。図9は、非接触ICカードの新規発行処理を示すフローチャートである。
券売機2は、利用者による貨幣(紙幣、および硬貨)の投入を受け付ける(s11)。s11では、紙幣処理部23において利用者が紙幣投入口に投入した紙幣を受け付けるとともに、硬貨処理部24において利用者が硬貨投入口に投入した硬貨を受け付ける。券売機2は、s11で利用者が投入した貨幣の合計金額を計数する。
なお、このs11にかかる処理は、上述のs1、s2にかかる処理の前に行われていてもよい。
また、券売機2は、表示・操作部22において、投入された貨幣の合計金額の範囲内で新規に発行する非接触ICカード1の種類、および価値の大きさにかかる入力操作を受け付ける(s12)。s12では、SV券、回数券等の種類を受け付けるとともに、非接触ICカード1の購入金額の入力を受け付ける。
券売機2は、カード処理部25が、カードカートリッジに収納している非接触ICカード1を1枚繰り出し、この非接触ICカード1をカード搬送路の途中に形成した無線通信エリアに搬送する(s13)。上述したように、カードカートリッジに収納している非接触ICカード1の減算レジスタ14が保持している値は0xFFFFである。
カード処理部25は、無線通信エリアに搬送した非接触ICカード1に記憶させるカード情報を決定する(s14)。s14では、ROM12に記憶させるID、券種コード、有効期間データ、EEROM13に記憶させる発行価値情報、再利用残回数(初期値(例えば10))、署名認証情報、および減算レジスタ14に保持させる再利用残回数(初期値(例えば10))、価値度数を決定する。EEROM13に記憶させる発行価値情報と、減算レジスタ14に保持させる価値度数とは、同じ値である。また、EEROM13に記憶させる再利用残回数と、減算レジスタ14に保持させる再利用残回数とは、同じ値である。
カード処理部25は、無線通信エリアに搬送した非接触ICカード1と無線通信を行い、この非接触ICカード1に対して、s14で決定した種々のカード情報の書き込みを行う(s15)。s15では、ROM12に対してID、券種コード、有効期間データの書き込みを行う。これにより、このROM12は、これ以降データの書き込みが行えない状態になる。
また、カード処理部25は、EEROM13に発行価値情報、再利用残回数(初期値(例えば10))、署名認証情報を書き込む。発行価値情報は、s12で受け付けた券種、および購入金額に基づいて決定される。例えば、券種がSV券であり、購入金額が3000円であれば、価値度数が330(1割増)である発行価値情報が書き込む。また、券種が回数券であれば、指定された区間での利用可能回数(価値度数)が11回である発行価値情報を書き込む。また、回数券の場合、購入金額は指定された区間の10回の利用に相当する金額である。署名認証情報は、ID、および再利用残回数(初期値)を用いて暗号化し、EEROM13に書き込む。
また、カード処理部25は、再利用残回数(初期値)、および価値度数を示す値を減算レジスタ14に保持させる書き込みを行う。上述したように、減算レジスタ14に保持させる再利用残回数は、EEROM13に書き込んだ値と同じである。また、減算レジスタ14に保持させる価値度数は、EEROM13に発行価値情報として書き込んだ価値度数と同じである。
カード処理部25は、s15で種々のカード情報を書き込んだ非接触ICカード1をカード挿入/放出口に搬送し、利用者に放出する(s16)。また、券売機2は、必要に応じて釣銭の放出を行い(s17)、本処理を終了する。
このように、新規発行された非接触ICカード1は、減算レジスタ14の上位4ビットで、この非接触ICカード1の再利用残回数(例えば10回)を保持するとともに、下位12ビットでこの非接触ICカード1が保有する価値度数(例えば、330)を保持する。また、非接触ICカード1の再利用残回数は、減算レジスタ14の上位4ビットだけでなく、EEROM13にも記憶している。したがって、減算レジスタ14の上位4ビットで保持している非接触ICカード1の再利用残回数と、EEROM13が記憶する非接触ICカード1の再利用残回数とを突き合わせることで、減算レジスタ14の下位12ビットで保持している非接触ICカード1が保有する価値度数が不正に書き換えられていないか判定できる。
また、EEROM13が記憶する非接触ICカード1の再利用残回数が不正に書き換えられた場合には、暗号化して記憶している署名認証情報を復号できない。すなわち、署名認証情報による認証を行うことで、EEROM13が記憶する非接触ICカード1の再利用残回数の不正な書き換えに対するセキュリティも確保できる。
次に、券売機2における非接触ICカード1の再利用処理について説明する。図9は、非接触ICカードの再利用処理を示すフローチャートである。
券売機2は、利用者による非接触ICカード1、および貨幣(紙幣、および硬貨)の投入を受け付ける(s21)。s21では、紙幣処理部23において利用者が紙幣投入口に投入した紙幣を受け付けるとともに、硬貨処理部24において利用者が硬貨投入口に投入した硬貨を受け付ける。券売機2は、s21で利用者が投入した貨幣の合計金額を計数する。また、券売機2は、カード処理部25がカード挿入/放出口に投入された非接触ICカード1を無線通信エリアに搬送し(s22)、この非接触ICカード1が記憶するカード情報を読み取る(s23)。s23では、ROM12、EEROM13、および減算レジスタ14に記憶しているカード情報を読み取る。具体的には、ROM12からは、ID、券種コード、有効期間データを読み取る。また、EEROM13からは、再発行利用残回数、暗号化された署名認証情報を読み取る。さらに、減算レジスタ14が保持する値(再利用残回数、および価値度数)を読み取る。
カード処理部25は、s23でカード情報として読み取った署名認証情報を用いて、今回受け付けた非接触ICカード1の正当性を判定する(s24)。上述したように、この署名認証情報は、非接触ICカード1のID、および再利用残回数を用いて暗号化しているので、EEROM13に記憶している再利用残回数が不正に書き換えられていると、復号に失敗する。カード処理部25は、署名認証情報の復号が適正に行えたかどうかにより、非接触ICカード1の正当性を判定する。
また、このs24にかかる正当性の判定は、EEROM13が記憶する再利用残回数と、減算レジスタ14が保持する再利用残回数と、が一致しているかどうかも加えて行っている。カード処理部25は、EEROM13が記憶する再利用残回数と、減算レジスタ14が保持する再利用残回数と、が一致していなければ、非接触ICカード1が正当でないと判定する。
券売機2は、s24で非接触ICカード1が正当でないと判定すると(非接触ICカード1に対してカード情報の不正な書き換えが行われた可能性がある場合)、この非接触ICカードをカード挿入/放出口に搬送し、利用者に返却する(s37)。また、この時点までに利用者が投入した貨幣(紙幣、および硬貨)を放出し、利用者に返却する(s38)。
なお、利用者は、返却された非接触ICカード1を持って、係員窓口等に行き、係員による対応を受けることができる。
券売機2は、s24で非接触ICカード1が正当であると判定すると、この非接触ICカード1の再利用残回数が0であるかどうかを判定する(s25)。券売機2は、再利用残回数が0でなければ、この非接触ICカード1の有効期間が予め定めた期間(例えば、3カ月)以上であるかどうかを判定する(s26)。
券売機2は、s25で再利用残回数が0である、または、s26で有効期間が予め定めた期間未満であると判定すると、この非接触ICカード1を回収カートリッジに搬送し、回収する(s27)。
券売機2は、カード処理部25が、カードカートリッジに収納している非接触ICカード1を1枚繰り出し、この非接触ICカード1をカード搬送路の途中に形成した無線通信エリアに搬送する(s28)。s28は、上述したs13と同様の処理である。券売機2は、表示・操作部22において、投入された貨幣の合計金額の範囲内で利用者が購入する価値の大きさにかかる入力操作を受け付ける(s29)。このs29にかかる処理は、これ以前のタイミングで入力されていてもよい。
なお、券売機2は、この再利用処理では非接触ICカード1の券種については、その入力を受け付けない。券売機2は、挿入された非接触ICカード1の券種(ROM12に記憶している券種)を用いる。
カード処理部25は、無線通信エリアに搬送した非接触ICカード1に記憶させるカード情報を決定する(s30)。s30では、上述したs14と同様に、ROM12に記憶させるID、券種コード、有効期間データ、EEROM13に記憶させる発行価値情報、再利用残回数(初期値(例えば10))、署名認証情報、および減算レジスタ14に保持させる再利用残回数(初期値(例えば10))、価値度数を決定する。EEROM13に記憶させる発行価値情報と、減算レジスタ14に保持させる価値度数とは、同じ値である。また、EEROM13に記憶させる再利用残回数と、減算レジスタ14に保持させる再利用残回数とは、同じ値である。
ただし、EEROM13に書き込む発行価値情報、および減算レジスタ14に保持させる価値度数は、購入金額に基づいて決定される価値度数と、今回受け付けた非接触ICカード1の残価値度数と、を加算した値である。
カード処理部25は、無線通信エリアに搬送した非接触ICカード1と無線通信を行い、この非接触ICカード1に対して、s30で決定した種々のカード情報の書き込みを行う(s31)。s31は、上述したs15と同様の処理である。
カード処理部25は、s30で種々のカード情報を書き込んだ非接触ICカード1をカード挿入/放出口に搬送し、利用者に放出する(s32)。また、券売機2は、必要に応じて釣銭の放出を行い(s33)、本処理を終了する。
上記処理では、利用者は、カード挿入/放出口に挿入した非接触ICカード1とは別の非接触ICカード1を受け取ることになるが、そのことが特に問題になることはない。
また、券売機2は、s25で再利用残回数が0でなく、且つ、s26で有効期間が予め定めた期間以上であると判定すると、非接触ICカード1に追加する価値の大きさを受け付ける(s34)。s34は、上述したs29と同じ処理であり、これ以前のタイミング
ですでに入力されていてもよい。
カード処理部25は、EEROM13、および減算レジスタに更新記憶させるカード情報を決定する(s35)。s35では、再利用残回数の更新値を、今回挿入された非接触ICカード1が記憶する再利用残回数から1減算した値にする。また、EEROM13に記憶させる署名認証情報については、再利用残回数の更新値を用いて暗号化する。EEROM13に書き込む発行価値情報、および減算レジスタ14に保持させる価値度数は、購入金額に基づいて決定される価値度数と、今回受け付けた非接触ICカード1の残価値度数と、を加算した値である。
カード処理部25は、無線通信エリアに搬送した非接触ICカード1と無線通信を行い、この非接触ICカード1に対して、s35で決定した種々のカード情報の更新にかかる書き込みを行う(s36)。
なお、減算レジスタ14は、上述したように、その時点で保持している値よりも大きい値に書き換えることはできないが、このs36では、上位4ビットで保持している再利用残回数を1減らすので、価値度数を保持する下位12ビットの値を最大で0xFFFに書き換えられる。すなわち、非接触ICカード1が保有する価値を、大きくできる。
したがって、非接触ICカード1は、EEROM13、および減算レジスタ14で保持している再利用残回数が0になるまで、繰り返し利用することができる。言い換えれば、この非接触ICカード1は、1回の使い捨て廃棄ではなく、利用者に複数回再利用させることができる。したがって、この非接触ICカード1を利用者が再利用を含めて10回利用した場合、従来の磁気カード(製造コストが20円である。)に比べて、運用コストが100円抑えられる。
また、非接触ICカード1を利用者に積極的に再利用させるため、s25で再利用残回数が0であると判定したときには、購入金額に対して割り増しする価値度数を大きくしてもよい。例えば、購入金額が3000円であるときの価値度数を330にしている場合、s25で再利用残回数が0であると判定したときには、購入金額が3000円であるときの価値度数を340にする(通常より、10度数大きくする。)構成としてもよい。
また、購入金額に対して割り増しする価値度数を、非接触ICカード1の再利用回数の増加にともなって、大きくする構成としてもよい。非接触ICカード1の再利用回数は、上記の説明から明らかなように、EEROM13や、減算レジスタ14で記憶している再利用残回数から得られる。
次に、この非接触ICカード1を使用した改札処理について説明する。図11、および図12は、自動改札機の動作を示すフローチャートである。図11は入場処理であり、図12は出場処理である。
まず、図11を参照しながら入場処理について説明する。自動改札機3は、カード処理部32が無線通信エリア内に非接触ICカード1が翳されるのを待つ(s41)。s41では、カード処理部32が、一定時間間隔でポーリングを行い、非接触ICカード1からの応答を待っている。
カード処理部32は、s41で無線通信エリア内に翳された非接触ICカード1を検出すると、この非接触ICカード1との無線通信を開始し、カード情報を読み取る(s42)。
カード処理部32は、s42でカード情報として読み取った署名認証情報を用いて、この非接触ICカード1の正当性を判定する(s43)。s43では、署名認証情報の復号が適正に行えたかどうかにより、非接触ICカード1の正当性を判定する。自動改札機3は、カード処理部32がs43で非接触ICカード1が正当でないと判定すると、扉開閉部35が利用者の出口側(駅構内側)に位置する扉を閉し(s44)、この利用者が改札通路を通行するのを制限する。
また、カード処理部32は、s43で非接触ICカード1が正当であると判定すると、EEROM13が記憶する再利用残回数と、減算レジスタ14の上位4ビットで保持している再利用残回数が一致しているかどうかを判定する(s45)。自動改札機3は、カード処理部32がs45で再利用残回数が一致していないと判定すると、上述したs44以降の処理を実行する。
カード処理部32は、s45で再利用残回数が一致していると判定すると、この時点における非接触ICカード1が保有する価値度数が0であるかどうかを判定する(s46)。自動改札機3は、カード処理部32がs46で非接触ICカード1が保有する価値度数が0であると判定すると、上述したs44以降の処理を実行する。
カード処理部32は、s46で非接触ICカード1が保有する価値度数が0でないと判定すると、EEROM13が記憶している前回の入出場情報が出場情報であるかどうかを判定する(s47)。自動改札機3は、カード処理部32がs47でEEROM13が記憶している前回の入出場情報が入場情報であると判定すると、上述したs44以降の処理を実行する。
カード処理部32は、s47でEEROM13が記憶している前回の入出場情報が出場情報であると判定すると、EEROM13に対して今回の入場処理にかかる入場情報を書き込む(s48)。また、自動改札機3は、扉開閉部35が利用者の出口側(駅構内側)に位置する扉を開し(s49)、この利用者が改札通路を通行するのを許可する。
この自動改札機3は、非接触ICカード1が保有する価値を入場時に減算しない。
次に、図12を参照しながら出場処理について説明する。
自動改札機3は、カード処理部32が無線通信エリア内に非接触ICカード1が翳されるのを待つ(s51)。カード処理部32は、s51で無線通信エリア内に翳された非接触ICカード1を検出すると、この非接触ICカード1との無線通信を開始し、カード情報を読み取る(s52)。カード処理部32は、s42でカード情報として読み取った署名認証情報を用いて、この非接触ICカード1の正当性を判定する(s53)。s53は、上述したs43と同様に、署名認証情報の復号が適正に行えたかどうかにより、非接触ICカード1の正当性を判定する。自動改札機3は、カード処理部32がs53で非接触ICカード1が正当でないと判定すると、扉開閉部35が利用者の出口側(駅構内と反対側)に位置する扉を閉し(s54)、この利用者が改札通路を通行するのを制限する。
s51〜s54にかかる処理は、上述したs41〜s44にかかる処理と同じである。ただし、扉開閉部35がs54で閉する扉が異なる。
また、カード処理部32は、s53で非接触ICカード1が正当であると判定すると、EEROM13が記憶する再利用残回数と、減算レジスタ14の上位4ビットで保持している再利用残回数が一致しているかどうかを判定する(s55)。自動改札機3は、カード処理部32がs55で再利用残回数が一致していないと判定すると、上述したs54以降の処理を実行する。
カード処理部32は、s55で再利用残回数が一致していると判定すると、EEROM13が記憶している前回の入出場情報が入場情報であるかどうかを判定する(s56)。自動改札機3は、カード処理部32がs56でEEROM13が記憶している前回の入出場情報が出場情報であると判定すると、上述したs54以降の処理を実行する。
カード処理部32は、s56でEEROM13が記憶している前回の入出場情報が入場情報であると判定すると、今回の利用にかかる運賃を計算する(s57)。カード処理部32は、この時点における非接触ICカード1が保有する価値度数がs57で計算した運賃に相当する価値以上であるかどうかを判定する(s58)。自動改札機3は、カード処理部32がs58で非接触ICカード1が保有する価値度数がs57で計算した運賃に相当する価値未満であると判定すると、上述したs54以降の処理を実行する。
カード処理部32は、s58で非接触ICカード1が保有する価値度数がs57で計算した運賃に相当する価値以上であると判定すると、減算レジスタ14の下位12ビットで保持している価値度数を、s57で計算した運賃に相当する価値だけ減算した値に書き換える(s59)。このとき、減算レジスタ14の上位4ビットで保持している再利用残回数については、書き換えない。また、自動改札機3は、EEROM13に記憶している再利用残回数については、これを書き換える権限を有していない。すなわち、自動改札機3が、EEROM13に記憶している再利用残回数を書き換えることはない。
さらに、カード処理部32は、EEROM13が記憶する入出場情報を、今回の出場情報に書き換える(s60)。
自動改札機3は、扉開閉部35が利用者の出口側(駅構内と反対側)に位置する扉を開し(s61)、この利用者が改札通路を通行するのを許可する。さらに、自動改札機3は、通信部36において、今回の利用にかかる履歴情報(入場駅、入場時刻、出場駅、出場時刻、運賃等を含む)を上位装置に送信し(s62)、本処理を終了する。
上述した券売機2での再発行処理、および自動改札機3での出場処理によって、非接触ICカード1の減算レジスタ14が保持する再利用残回数、および価値度数の変化について説明する。図13は、非接触ICカードの減算レジスタが保持する再利用残回数、および価値度数の変化を示す図である。
券売機2に収納されている未発行の非接触ICカード1の減算レジスタ14は、図13(A)に示すように、上位4ビットで保持している再利用残回数が0xFであり、下位12ビットで保持している価値度数が0xFFFである。
券売機2において新規発行された非接触ICカード1の減算レジスタ14は、図13(B)に示すように、上位4ビットで保持している再利用残回数が0x10(ここでは、再利用残回数の初期値を10としている。)に書き換えられるとともに、下位12ビットで保持している価値度数が0x330である(価値度数330で発行した場合である。)。
利用者が、自動改札機3で非接触ICカード1が保有する価値を使用すると、図13(C)に示すように、価値度数のみ更新される。図13(C)に示す例は、保有する価値度数が330である場合に、今回使用した価値が27度数であった場合を示している。このため、図13(C)では、下位12ビットで保持している価値度数が0x303に書き換えられている。
利用者は、非接触ICカード1が保有する価値を自動改札機3で使用し、非接触ICカード1が保有する価値度数が少なくなると(、図13(D)に示す例では、非接触ICカード1が保有する価値度数が0x010(10度数))、券売機2で非接触ICカード1の再利用処理を行う。この再利用処理により、非接触ICカード1の減算レジスタ14は、図13(E)に示すように、上位4ビットで保持している再利用残回数が0x09(ここでは、再利用処理を行う直前の再利用残回数が0x10であった場合を例にしている。)に書き換えられるとともに、下位12ビットで保持している価値度数が0x340に書き換えられる(価値度数330で発行した場合であり、残価値で10度数を加算している。)。
利用者が、上述した非接触ICカード1が保有する価値を自動改札機3で使用し、券売機2での非接触ICカード1の再利用処理を繰り返すことで、図13(F)に示すように、非接触ICカード1の減算レジスタ14が上位4ビットで保持している再利用残回数が0x0になる。券売機2は、この非接触ICカード1に対する再利用処理では、当該非接触ICカード1を回収し、収納している未発行の非接触ICカード1を発行する。このとき、券売機2において新規発行された非接触ICカード1の減算レジスタ14は、図13(F)に示すように、上位4ビットで保持している再利用残回数が0x10(ここでは、再利用残回数の初期値を10としている。)に書き換えられるとともに、下位12ビットで保持している価値度数が0x338である(価値度数330で発行した場合であり、残価値で10度数を加算している。)。
このように、自動改札機3は、非接触ICカード1の使用に際して、EEROM13が記憶する再利用残回数と、減算レジスタ14が保持する再利用残回数と、の一致を確認することで、減算レジスタ14で保持している価値度数が不正に書き換えられていないかを判定する。これにより、減算レジスタ14に対する不正な書き換えに対するセキュリティも十分に確保できる。
また、EEROM13が記憶する署名認証情報を用いて、非接触ICカード1の正当性を判定しているので、EEROM13が記憶する再利用残回数の不正な書き換えに対するセキュリティも十分に確保できる。
このように、非接触ICカード1の製造にかかるコストを安価にでき、且つ、この非接触ICカード1を利用者に再利用させることができるので、運用コストを十分に低減できる。したがって、非接触ICカード1の販売時に、利用者からデポジット金を預からない運用が可能になり、利用者の使い勝手を向上させることができる。
また、上記の説明では、券売機2における非接触ICカード1の再利用処理時に、減算レジスタ14が上位4ビットで保持している値を1ずつ減算し、この値が0になった非接触ICカード1については再利用できない、とする運用を例にして説明を行ったので、減算レジスタ14が上位4ビットで保持している値と、その非接触ICカード1について券売機2で再利用処理が行える回数と、が一致している。一方で、券売機2における非接触ICカード1の再利用処理時に、減算レジスタ14が上位4ビットで保持している値を2ずつ減算したり、ランダムに決めた値を減算したりする等して運用する場合には、減算レジスタ14が上位4ビットで保持している値と、その非接触ICカード1について券売機2で再利用処理が行える回数と、が一致するとは限らない。また、減算レジスタ14が上位4ビットで保持している値が予め定めた値(0x3や0x5等)であるときに、券売機2が非接触ICカード1の再利用処理時に、この非接触ICカード1を回収し、収納している別の非接触ICカード1を発行する運用も考えられる。この場合も、減算レジスタ14が上位4ビットで保持している値と、その非接触ICカード1について券売機2で再利用処理が行える回数と、が一致するとは限らない。ただし、減算レジスタ14が上位4ビットで保持している値が、その非接触ICカード1について券売機2で再利用処理が行える回数と一致しない状態で運用しても、特に問題は生じない。
また、上述の例では、本発明を駅務システムに適用した場合を例にして説明したが、非接触ICカード1を駐車券として利用する駐車場システム、非接触ICカード1をテーマパークやイベント会場等の施設の入出場券として利用できる施設利用者管理システム等、他のシステムにも適用できる。
1…非接触ICカード
2…券売機
3…自動改札機
11…無線通信部
12…ROM
13…EEROM
14…減算レジスタ
21…主制御部
22…操作部
23…紙幣処理部
24…硬貨処理部
25…カード処理部
26…通信部
31…主制御部
32…カード処理部
33…表示部
34…利用者検知部
35…扉開閉部
36…通信部
4…上位
50…保存レジスタ回路
51…バッファ回路
52…比較回路
53…AND回路

Claims (14)

  1. 無線通信を行う無線通信部と、
    前記無線通信部で無線通信している相手装置によって、保持している値の読み取り、および書き換えが行われるnビットのレジスタと、を備え、
    前記レジスタは、その時点で保持している値よりも小さい値に書き換える変更を許可し、反対に、その時点で保持している値よりも大きい値に書き換える変更を禁止する書換制限回路を有し、この価値媒体の再利用残回数をmビット(m<n)で保持し、この価値媒体が保有する価値の大きさを、前記再利用残回数を保持するmビットよりも下位に位置するlビット(n≧m+l)で保持する、価値媒体。
  2. この価値媒体の再利用残回数を記憶する再利用残回数記憶部を備えた、請求項1に記載の価値媒体。
  3. この価値媒体が記憶する各種情報の正当性の判定に用いる署名認証情報を記憶する署名認証情報記憶部を備えている、請求項1、または2に記載の価値媒体。
  4. 前記署名認証情報は、この価値媒体を識別する識別コード、およびこの価値媒体の再利用残回数を用いて暗号化されている、請求項3に記載の価値媒体。
  5. 前記レジスタは、n=m+lビットである、請求項1〜4のいずれかに記載の価値媒体。
  6. 無線通信エリア内に位置する請求項1に記載の価値媒体との間で、無線通信を行う無線通信部と、
    前記無線通信部で無線通信を行っている前記価値媒体の前記レジスタが前記mビットで保持している前記価値媒体の再利用残回数が0でなければ、このレジスタが前記lビットで保持している前記価値媒体が保有する価値の大きさを、前記mビットで保持している値を減らすことで、指定された値に書き換える第1の価値変更部と、を備えた再利用処理装置。
  7. 無線通信エリア内に位置する請求項2に記載の価値媒体との間で、無線通信を行う無線通信部と、
    前記無線通信部で無線通信を行っている前記価値媒体の前記レジスタが前記mビットで保持している前記価値媒体の再利用残回数が0でなければ、このレジスタが前記lビットで保持している前記価値媒体が保有する価値の大きさを、前記mビットで保持している値を減らすことで、指定された値に書き換える第1の価値変更部と、
    前記無線通信部で無線通信を行っている前記価値媒体の前記再利用残回数記憶部が記憶する前記価値媒体の再利用残回数を、前記第1の価値変更部が、前記レジスタが前記lビットで保持している前記価値媒体が保有する価値の大きさを指定された値に書き換えるときに、前記レジスタが前記mビットで保持している前記価値媒体の再利用残回数に一致させる再利用残回数更新部と、を備えた再利用処理装置。
  8. 無線通信エリア内に位置する請求項3、または4に記載の価値媒体との間で、無線通信を行う無線通信部と、
    前記無線通信部で無線通信を行っている前記価値媒体の前記レジスタが前記mビットで保持している前記価値媒体の再利用残回数が0でなければ、このレジスタが前記lビットで保持している前記価値媒体が保有する価値の大きさを、前記mビットで保持している値を減らすことで、指定された値に書き換える第1の価値変更部と、
    前記無線通信部で無線通信を行っている前記価値媒体の前記署名認証情報記憶部が記憶している署名認証情報を用いて、この価値媒体の正当性を判定する正当性判定部と、
    前記正当性判定部が正当でないと判定したときに、前記レジスタが前記lビットで保持している前記価値媒体が保有する価値の大きさを、前記第1の価値変更部が指定された値に書き換えるのを禁止する第1の書換禁止部と、を備えた再利用処理装置。
  9. 無線通信エリア内に位置する請求項1に記載の価値媒体との間で、無線通信を行う無線通信部と、
    前記無線通信部で無線通信を行っている前記価値媒体で精算する消費価値を得る消費価値取得部と、
    前記無線通信部で無線通信を行っている前記価値媒体の前記レジスタが前記lビットで保持している前記価値媒体が保有する価値の大きさを、前記消費価値取得部が取得した消費価値だけ減算した値に書き換える第2の価値変更部と、を備えた価値消費装置。
  10. 無線通信エリア内に位置する請求項2に記載の価値媒体との間で、無線通信を行う無線通信部と、
    前記無線通信部で無線通信を行っている前記価値媒体で精算する消費価値を得る消費価値取得部と、
    前記無線通信部で無線通信を行っている前記価値媒体の前記レジスタが前記lビットで保持している前記価値媒体が保有する価値の大きさを、前記消費価値取得部が取得した消費価値だけ減算した値に書き換える第2の価値変更部と、
    前記価値媒体の前記レジスタが前記mビットで保持している前記価値媒体の再利用残回数と、前記価値媒体の前記再利用残回数記憶部が記憶する再利用残回数と、が一致していなければ、前記レジスタが前記lビットで保持している前記価値媒体が保有する価値の大きさを、前記第2の価値変更部が前記消費価値取得部が取得した消費価値だけ減算した値に書き換えるのを禁止する第2の書換禁止部と、を備えた価値消費装置。
  11. 無線通信エリア内に位置する請求項3、または4に記載の価値媒体との間で、無線通信を行う無線通信部と、
    前記無線通信部で無線通信を行っている前記価値媒体で精算する消費価値を得る消費価値取得部と、
    前記無線通信部で無線通信を行っている前記価値媒体の前記レジスタが前記lビットで保持している前記価値媒体が保有する価値の大きさを、前記消費価値取得部が取得した消費価値だけ減算した値に書き換える第2の価値変更部と、
    前記無線通信部で無線通信を行っている前記価値媒体の前記署名認証情報記憶部が記憶している署名認証情報を用いて、この価値媒体の正当性を判定する正当性判定部と、
    前記正当性判定部が正当でないと判定したときに、前記レジスタが前記lビットで保持している前記価値媒体が保有する価値の大きさを、前記第2の価値変更部が前記消費価値取得部が取得した消費価値だけ減算した値に書き換えるのを禁止する第2の書換禁止部と、を備えた価値消費装置。
  12. 請求項5に記載の再利用処理装置と、請求項8に記載の価値消費装置と、を有する価値媒体処理システム。
  13. 無線通信エリア内に位置する請求項1に記載の価値媒体との間で無線通信を行い、
    この無線通信を行っている前記価値媒体の前記レジスタが前記mビットで保持している前記価値媒体の再利用残回数が0でなければ、このレジスタが前記lビットで保持している前記価値媒体が保有する価値の大きさを、前記mビットで保持している値を減らすことで、指定された値に書き換える、再利用処理方法。
  14. 無線通信エリア内に位置する請求項1に記載の価値媒体との間で無線通信を行い、
    この無線通信を行っている前記価値媒体で精算する消費価値を取得し、この価値媒体の前記レジスタが前記lビットで保持している前記価値媒体が保有する価値の大きさを、ここで取得した消費価値だけ減算した値に書き換える、価値消費方法。
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