JP2899464B2 - 電子資産データ移転方法 - Google Patents
電子資産データ移転方法Info
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- JP2899464B2 JP2899464B2 JP33027591A JP33027591A JP2899464B2 JP 2899464 B2 JP2899464 B2 JP 2899464B2 JP 33027591 A JP33027591 A JP 33027591A JP 33027591 A JP33027591 A JP 33027591A JP 2899464 B2 JP2899464 B2 JP 2899464B2
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- card
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金融、流通において、
複数の携帯可能なデータ担体を用いて電子的な金銭のデ
ータ(以後、電子資産データと呼ぶ)を移転して取り引
きを行うための電子資産データ移転方法(以後、データ
移転システムと呼ぶ)に関する。
複数の携帯可能なデータ担体を用いて電子的な金銭のデ
ータ(以後、電子資産データと呼ぶ)を移転して取り引
きを行うための電子資産データ移転方法(以後、データ
移転システムと呼ぶ)に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、現金で取り引きする問屋等の、掛
け売り、手形、クレジットカードといった後払いによる
決済手段を用いない流通分野においては、決済手段とし
て現金あるいは小切手が用いられている。
け売り、手形、クレジットカードといった後払いによる
決済手段を用いない流通分野においては、決済手段とし
て現金あるいは小切手が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような流
通分野においては、比較的高額の資金移動(一般に数十
万円〜数百万円)が行われるので、現金だとかさばった
り、数えるのが大変といったような煩わしさがあるのみ
ならず、多額の現金を持ち歩くことで犯罪にあう危険性
も大きいという課題を有していた。
通分野においては、比較的高額の資金移動(一般に数十
万円〜数百万円)が行われるので、現金だとかさばった
り、数えるのが大変といったような煩わしさがあるのみ
ならず、多額の現金を持ち歩くことで犯罪にあう危険性
も大きいという課題を有していた。
【0004】一方、小切手では、かさばるとか数えるの
が煩わしいといった問題点はないが、信用度や即金性は
現金よりも劣る。すなわち、不渡りになる危険性や、内
容確認に時間がかかるためにただちに現金化できない
上、現金と同様な持参人の正当性を確認できないという
セキュリティの低さがあり、このことが犯罪を誘発する
一因にもなっている。すなわち犯罪者が小切手を強奪し
ても、正当な所持者が拘束されている等により届け出る
ことができなければ、いかに即金性がないといっても換
金されるのを防げないという課題を有していた。
が煩わしいといった問題点はないが、信用度や即金性は
現金よりも劣る。すなわち、不渡りになる危険性や、内
容確認に時間がかかるためにただちに現金化できない
上、現金と同様な持参人の正当性を確認できないという
セキュリティの低さがあり、このことが犯罪を誘発する
一因にもなっている。すなわち犯罪者が小切手を強奪し
ても、正当な所持者が拘束されている等により届け出る
ことができなければ、いかに即金性がないといっても換
金されるのを防げないという課題を有していた。
【0005】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、現金を持ち歩くことなく、軽便でセキュリティの高
い電子資金移動を可能にするデータ移転システムおよび
携帯端末装置を提供し、携帯端末装置で予めデータ単体
に対して支払う金額を設定しておくことで、商店側での
処理を簡略化することを目的とする。
で、現金を持ち歩くことなく、軽便でセキュリティの高
い電子資金移動を可能にするデータ移転システムおよび
携帯端末装置を提供し、携帯端末装置で予めデータ単体
に対して支払う金額を設定しておくことで、商店側での
処理を簡略化することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のデータ移転システムは、携帯可能であり、少
なくとも端末装置との結合手段と書き換え可能な不揮発
性記憶手段と演算手段とを有して電子資産データを保有
する第一および第二および第三のデータ担体と、前記第
一および第二のデータ担体を受け入れる携帯可能な第一
の携帯端末装置と、全額移転操作手段を有して前記第二
および第三のデータ担体を受け入れる携帯可能な第二の
携帯端末装置とを用いた電子資産データ移転方法であっ
て、前記第一のデータ担体および第二のデータ担体を前
記第一の携帯端末装置に結合させ、前記第一のデータ担
体の不揮発性記憶手段に記憶させた電子資産データの一
部または全部を前記第一の携帯端末装置を介して前記第
二のデータ担体の不揮発性記憶手段に転送し、その後前
記第二のデータ担体および前記第三のデータ担体を前記
第二の携帯端末装置に結合させ、前記全額移転操作手段
の一度の操作により、前記第二のデータ担体の不揮発性
記憶手段に記憶させた電子資産データの全部を前記第二
の携帯端末装置を介して第三のデータ担体の不揮発性記
憶手段へ転送するものである。
に本発明のデータ移転システムは、携帯可能であり、少
なくとも端末装置との結合手段と書き換え可能な不揮発
性記憶手段と演算手段とを有して電子資産データを保有
する第一および第二および第三のデータ担体と、前記第
一および第二のデータ担体を受け入れる携帯可能な第一
の携帯端末装置と、全額移転操作手段を有して前記第二
および第三のデータ担体を受け入れる携帯可能な第二の
携帯端末装置とを用いた電子資産データ移転方法であっ
て、前記第一のデータ担体および第二のデータ担体を前
記第一の携帯端末装置に結合させ、前記第一のデータ担
体の不揮発性記憶手段に記憶させた電子資産データの一
部または全部を前記第一の携帯端末装置を介して前記第
二のデータ担体の不揮発性記憶手段に転送し、その後前
記第二のデータ担体および前記第三のデータ担体を前記
第二の携帯端末装置に結合させ、前記全額移転操作手段
の一度の操作により、前記第二のデータ担体の不揮発性
記憶手段に記憶させた電子資産データの全部を前記第二
の携帯端末装置を介して第三のデータ担体の不揮発性記
憶手段へ転送するものである。
【0007】
【作用】この構成によって、現金や小切手を用いること
なく携帯端末装置およびデータ単体を用いることで、商
店側での処理を簡略化しセキュリティの高い電子資金移
動ができる。
なく携帯端末装置およびデータ単体を用いることで、商
店側での処理を簡略化しセキュリティの高い電子資金移
動ができる。
【0008】
【実施例】本発明の一実施例によるデータ移転システム
を示すブロック図を図1に示す。図において、10は第
一の携帯端末装置、11は第一のデータ担体(以下、I
Cカードと呼ぶ)および12は第二のICカードであ
り、個人Aが所持しているものである。20は第二の携
帯端末装置および21は第三のICカードであり、商店
Bが所持しているものである。
を示すブロック図を図1に示す。図において、10は第
一の携帯端末装置、11は第一のデータ担体(以下、I
Cカードと呼ぶ)および12は第二のICカードであ
り、個人Aが所持しているものである。20は第二の携
帯端末装置および21は第三のICカードであり、商店
Bが所持しているものである。
【0009】以下、個人Aと商店Bとの間でICカード
を用いた電子資金の移動の仕組みを図1を用いて説明す
る。
を用いた電子資金の移動の仕組みを図1を用いて説明す
る。
【0010】個人Aの第一のICカード11のメモリに
は、予め個人Aの口座から銀行のATM(Automated Te
ller Machine:現金自動預払機)などを用いてある金
額、例えば200万円分の金銭データがICカード11
のメモリに格納されている。
は、予め個人Aの口座から銀行のATM(Automated Te
ller Machine:現金自動預払機)などを用いてある金
額、例えば200万円分の金銭データがICカード11
のメモリに格納されている。
【0011】個人Aは第一のICカード11、第二のI
Cカード12および第一の携帯端末装置10を商店Bで
の電子資金移動に用いるべく商店Bに持参する。個人A
は商店Bにて例えば150万円の電子資金を移動するも
のとする。
Cカード12および第一の携帯端末装置10を商店Bで
の電子資金移動に用いるべく商店Bに持参する。個人A
は商店Bにて例えば150万円の電子資金を移動するも
のとする。
【0012】最初に個人Aは、個人Aの第一の携帯端末
装置10に第一のICカード11および第二のICカー
ド12を挿入し、第一の携帯端末装置10の入力手段
(図2にて説明する)より第一のICカード11に対し
て150万円を使用することを伝える。すなわち、IC
カード11は入力手段より入力された金銭データ(ここ
では150万円)が第一のICカード11のメモリに格
納された金銭データ(ここでは200万円)の範囲内で
あるかをチェックし、範囲内であれば、150万円分の
金銭データを第一の携帯端末装置10を介して第二のI
Cカード12のメモリに転送する。
装置10に第一のICカード11および第二のICカー
ド12を挿入し、第一の携帯端末装置10の入力手段
(図2にて説明する)より第一のICカード11に対し
て150万円を使用することを伝える。すなわち、IC
カード11は入力手段より入力された金銭データ(ここ
では150万円)が第一のICカード11のメモリに格
納された金銭データ(ここでは200万円)の範囲内で
あるかをチェックし、範囲内であれば、150万円分の
金銭データを第一の携帯端末装置10を介して第二のI
Cカード12のメモリに転送する。
【0013】次に個人Aは商店Bに第二のICカード1
2を渡し、商店Bは第二の携帯端末装置20に第三のI
Cカード21および個人Aの第二のICカード12を挿
入し、第二の携帯端末装置20のディスプレイ(図2に
て説明する)で第二のICカード12のメモリに格納さ
れた金銭データ(ここでは150万円)を確認し、商店
Bは表示された金銭データに間違いがなければ、全額移
転操作手段(図2における転送ボタン33)によって、
第二のICカード12のメモリから150万円全額のデ
ータが第三のICカード21のメモリに転送され、商店
Bは個人Aから150万円を受け取ったこととなる。以
上のような手順によって、煩わしくて危険な現金や小切
手を扱うことなく、ICカード11、12および21と
携帯端末装置10、20を用いることにより、個人Aか
ら商店Bへの資金移動が行えるわけである。ここで第二
のICカード12は商店Bのものであっても良い。
2を渡し、商店Bは第二の携帯端末装置20に第三のI
Cカード21および個人Aの第二のICカード12を挿
入し、第二の携帯端末装置20のディスプレイ(図2に
て説明する)で第二のICカード12のメモリに格納さ
れた金銭データ(ここでは150万円)を確認し、商店
Bは表示された金銭データに間違いがなければ、全額移
転操作手段(図2における転送ボタン33)によって、
第二のICカード12のメモリから150万円全額のデ
ータが第三のICカード21のメモリに転送され、商店
Bは個人Aから150万円を受け取ったこととなる。以
上のような手順によって、煩わしくて危険な現金や小切
手を扱うことなく、ICカード11、12および21と
携帯端末装置10、20を用いることにより、個人Aか
ら商店Bへの資金移動が行えるわけである。ここで第二
のICカード12は商店Bのものであっても良い。
【0014】本実施例では、移動する金額の正当性を保
証するために、まずICカードと携帯端末装置との間で
は相互に認証を行い、その後各ICカード間を移動する
金銭データには電子的な署名を付加してもよい。これは
ICカードの演算機能を用いて容易に実現できる。この
場合、転送されてきた金銭データに付加されている署名
を検証するだけでそのデータの正当性を確認することが
できるため、通信回線を介してオンライン(あるいはオ
フライン)で確認する必要は特にない。
証するために、まずICカードと携帯端末装置との間で
は相互に認証を行い、その後各ICカード間を移動する
金銭データには電子的な署名を付加してもよい。これは
ICカードの演算機能を用いて容易に実現できる。この
場合、転送されてきた金銭データに付加されている署名
を検証するだけでそのデータの正当性を確認することが
できるため、通信回線を介してオンライン(あるいはオ
フライン)で確認する必要は特にない。
【0015】更にICカードを用いることによる特徴と
して、商店Bは本発明の実施例と同様の方法で、商店B
の第四のICカード(図示せず)を用いて第三のICカ
ード21から電子資金を移動させて別の支払いに使え、
電子化された金銭データの流通性を上げることができ
る。
して、商店Bは本発明の実施例と同様の方法で、商店B
の第四のICカード(図示せず)を用いて第三のICカ
ード21から電子資金を移動させて別の支払いに使え、
電子化された金銭データの流通性を上げることができ
る。
【0016】図2は本発明のデータ移転システムにおい
て電子的資金の仕払者あるいは受領者が所有する携帯端
末装置の外観図である。以後、携帯端末装置10に関し
てのみ説明するが携帯端末装置20についても同様の機
能を有する。
て電子的資金の仕払者あるいは受領者が所有する携帯端
末装置の外観図である。以後、携帯端末装置10に関し
てのみ説明するが携帯端末装置20についても同様の機
能を有する。
【0017】第一のICカード11を第一の挿入口35
に、第二のICカード12を第二の挿入口36に挿入
し、第一のICカード11の所有者は暗証番号をテンキ
ー34から入力できる。またテンキー34より入力され
たデータはディスプレイ31にて確認することができ
る。確認ボタン32を押すことにより、第一の挿入口3
5に挿入されたICカード11のメモリに格納されたデ
ータとテンキー34から入力されたデータを比較する、
あるいは第二の挿入口36に挿入されたICカード12
のメモリに格納されたデータを表示することが可能であ
る。第一の挿入口35に挿入されたICカード11のメ
モリに格納されたデータとテンキー34から入力された
データを比較するために確認ボタン32を押した後、転
送ボタン33が押されると、第一の挿入口35に挿入さ
れたICカード11のメモリから第二の挿入口36に挿
入されたICカード12のメモリに対してテンキー34
から入力された分だけ金銭データが転送される。また、
第二の挿入口36に挿入されたICカード12のメモリ
に格納されたデータを表示するために確認ボタン32を
押した後、転送ボタン33が押されると、本発明の最も
特徴となる全額移転操作手段なる機能として動作し、第
二の挿入口36に挿入されたICカード12のメモリか
ら第一の挿入口35に挿入されたICカード11のメモ
リに対してディスプレイ31に表示された金銭データが
全て転送される。
に、第二のICカード12を第二の挿入口36に挿入
し、第一のICカード11の所有者は暗証番号をテンキ
ー34から入力できる。またテンキー34より入力され
たデータはディスプレイ31にて確認することができ
る。確認ボタン32を押すことにより、第一の挿入口3
5に挿入されたICカード11のメモリに格納されたデ
ータとテンキー34から入力されたデータを比較する、
あるいは第二の挿入口36に挿入されたICカード12
のメモリに格納されたデータを表示することが可能であ
る。第一の挿入口35に挿入されたICカード11のメ
モリに格納されたデータとテンキー34から入力された
データを比較するために確認ボタン32を押した後、転
送ボタン33が押されると、第一の挿入口35に挿入さ
れたICカード11のメモリから第二の挿入口36に挿
入されたICカード12のメモリに対してテンキー34
から入力された分だけ金銭データが転送される。また、
第二の挿入口36に挿入されたICカード12のメモリ
に格納されたデータを表示するために確認ボタン32を
押した後、転送ボタン33が押されると、本発明の最も
特徴となる全額移転操作手段なる機能として動作し、第
二の挿入口36に挿入されたICカード12のメモリか
ら第一の挿入口35に挿入されたICカード11のメモ
リに対してディスプレイ31に表示された金銭データが
全て転送される。
【0018】ここで、電子資金の移動を行う度に携帯端
末装置10の第一の挿入口35に第一のICカード11
を挿入する必要はなく、第一のICカード11は携帯端
末装置10に内蔵されるものであってもよい。この場
合、携帯端末装置10の第一の挿入口35は不要であ
り、一方、第一のICカード11と同じ機能を有したも
のであれば、カード以外の形状をしたものであってもよ
い。ただし、内部に格納されるデータが不当に改ざんさ
れないよう、物理的に安全であることが必要である。
末装置10の第一の挿入口35に第一のICカード11
を挿入する必要はなく、第一のICカード11は携帯端
末装置10に内蔵されるものであってもよい。この場
合、携帯端末装置10の第一の挿入口35は不要であ
り、一方、第一のICカード11と同じ機能を有したも
のであれば、カード以外の形状をしたものであってもよ
い。ただし、内部に格納されるデータが不当に改ざんさ
れないよう、物理的に安全であることが必要である。
【0019】図3は本発明のデータ移動システムに用い
る携帯端末装置10の構成図である。
る携帯端末装置10の構成図である。
【0020】第一のICカード11は第一の挿入口35
を介して第一のICカードリーダライタ(以下R/Wと
称す)41に挿入される。第二のICカード12は第二
の挿入口36を介して第二のICカードR/W42に挿
入される。第一のICカード11の所有者はディスプレ
イ31の表示内容を確認しながら、テンキー34によっ
て所定の手順で操作を行ない、かつ第一のICカード1
1の暗証番号を入力すれば、CPU43はシステムバス
44を介して、第一のICカードR/W41中の第一の
ICカード11から、第二のICカードR/W42中の
第二のICカード11へと資金移動を行なう。この移動
処理の結果はメモリ45に蓄積させてもよい、なおバッ
クアップ電源46は処理中の万一の停電事故時において
も、正常な処理が完了できるようにCPU43や各入出
力デバイスに電源供給を行うものである。またメモリ4
5は、プログラムを格納してあるメモリ、処理途中にお
ける暫定的な情報を格納するメモリ、取引結果を格納す
るメモリなどに分けることができるが、このうち取引結
果を格納するメモリには、より安全を期して電気的消去
が可能であるが、電源が切れてもその内容が残る不揮発
性メモリであるEEPROM(Electricall
y Erasable Programable Re
ad Only Memory)を用いてある。前述で
は、ICカード11およびICカード21が金銭の残高
データを管理していたが、携帯端末装置10および携帯
端末装置20は、この書換可能な不揮発性メモリを利用
して、それぞれICカード11およびICカード21の
機能を代行することもできる。すなわち、それぞれの携
帯端末装置の負荷は増えるが、図1の構成においてIC
カード11およびICカード21を省略したシステム構
成で前述してきた電子資金移動が可能である。またCP
U43には暗号化のロジックが組み込んであり、取引結
果を格納するメモリのデータは暗号化されたデータであ
るため、悪意で改ざんしようとしてもできないようにな
っている等、携帯端末装置10内においてもデータの安
全性、セキュリティには配慮が成されている。
を介して第一のICカードリーダライタ(以下R/Wと
称す)41に挿入される。第二のICカード12は第二
の挿入口36を介して第二のICカードR/W42に挿
入される。第一のICカード11の所有者はディスプレ
イ31の表示内容を確認しながら、テンキー34によっ
て所定の手順で操作を行ない、かつ第一のICカード1
1の暗証番号を入力すれば、CPU43はシステムバス
44を介して、第一のICカードR/W41中の第一の
ICカード11から、第二のICカードR/W42中の
第二のICカード11へと資金移動を行なう。この移動
処理の結果はメモリ45に蓄積させてもよい、なおバッ
クアップ電源46は処理中の万一の停電事故時において
も、正常な処理が完了できるようにCPU43や各入出
力デバイスに電源供給を行うものである。またメモリ4
5は、プログラムを格納してあるメモリ、処理途中にお
ける暫定的な情報を格納するメモリ、取引結果を格納す
るメモリなどに分けることができるが、このうち取引結
果を格納するメモリには、より安全を期して電気的消去
が可能であるが、電源が切れてもその内容が残る不揮発
性メモリであるEEPROM(Electricall
y Erasable Programable Re
ad Only Memory)を用いてある。前述で
は、ICカード11およびICカード21が金銭の残高
データを管理していたが、携帯端末装置10および携帯
端末装置20は、この書換可能な不揮発性メモリを利用
して、それぞれICカード11およびICカード21の
機能を代行することもできる。すなわち、それぞれの携
帯端末装置の負荷は増えるが、図1の構成においてIC
カード11およびICカード21を省略したシステム構
成で前述してきた電子資金移動が可能である。またCP
U43には暗号化のロジックが組み込んであり、取引結
果を格納するメモリのデータは暗号化されたデータであ
るため、悪意で改ざんしようとしてもできないようにな
っている等、携帯端末装置10内においてもデータの安
全性、セキュリティには配慮が成されている。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明は、軽便でセキュリ
ティの高いICカードという媒体を用いた電子資金移動
システムが実現できるので、従来例で現金や小切手によ
る決済を用いた場合にあった諸問題点すなわち、かさば
る,数えるのが煩わしい,即金性に欠ける,セキュリテ
ィが低い,犯罪にあう危険性が大きいといった課題を解
決できるものである。さらに、携帯端末装置で予め個人
が支払う金額を設定しておくことで、商店側での処理は
簡略化され安全なものとなる。
ティの高いICカードという媒体を用いた電子資金移動
システムが実現できるので、従来例で現金や小切手によ
る決済を用いた場合にあった諸問題点すなわち、かさば
る,数えるのが煩わしい,即金性に欠ける,セキュリテ
ィが低い,犯罪にあう危険性が大きいといった課題を解
決できるものである。さらに、携帯端末装置で予め個人
が支払う金額を設定しておくことで、商店側での処理は
簡略化され安全なものとなる。
【図1】本発明の一実施例におけるデータ移転システム
を用いた電子資金移動システムのブロック図
を用いた電子資金移動システムのブロック図
【図2】本発明のデータ移転システムにおける携帯端末
装置の外観図
装置の外観図
【図3】本発明のデータ移動システムに用いる携帯端末
装置10の構成図
装置10の構成図
10 第一の携帯端末装置 11 第一のデータ担体 12 第二のデータ担体 20 第二の携帯端末装置 21 第二のデータ担体
フロントページの続き (72)発明者 岡 卓哉 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−39099(JP,A) 特開 昭63−285667(JP,A) 特開 昭62−93779(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】携帯可能であり、少なくとも端末装置との
結合手段と書き換え可能な不揮発性記憶手段と演算手段
とを有して電子資産データを保有する第一および第二お
よび第三のデータ担体と、前記第一および第二のデータ
担体を受け入れる携帯可能な第一の携帯端末装置と、全
額移転操作手段を有して前記第二および第三のデータ担
体を受け入れる携帯可能な第二の携帯端末装置とを用い
た電子資産データ移転方法であって、前記第一のデータ
担体および第二のデータ担体を前記第一の携帯端末装置
に結合させ、前記第一のデータ担体の不揮発性記憶手段
に記憶させた電子資産データの一部または全部を前記第
一の携帯端末装置を介して前記第二のデータ担体の不揮
発性記憶手段に転送し、その後前記第二のデータ担体お
よび前記第三のデータ担体を前記第二の携帯端末装置に
結合させ、前記全額移転操作手段の一度の操作により、
前記第二のデータ担体の不揮発性記憶手段に記憶させた
電子資産データの全部を前記第二の携帯端末装置を介し
て第三のデータ担体の不揮発性記憶手段へ転送する電子
資産データ移転方法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33027591A JP2899464B2 (ja) | 1991-12-13 | 1991-12-13 | 電子資産データ移転方法 |
KR1019920023951A KR0125095B1 (ko) | 1991-12-13 | 1992-12-11 | 전자자산데이터이전방법 |
EP92121206A EP0546584A1 (en) | 1991-12-13 | 1992-12-12 | Data transfer method |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33027591A JP2899464B2 (ja) | 1991-12-13 | 1991-12-13 | 電子資産データ移転方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0619945A JPH0619945A (ja) | 1994-01-28 |
JP2899464B2 true JP2899464B2 (ja) | 1999-06-02 |
Family
ID=18230832
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33027591A Expired - Fee Related JP2899464B2 (ja) | 1991-12-13 | 1991-12-13 | 電子資産データ移転方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2899464B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1139314A2 (en) | 2000-03-22 | 2001-10-04 | Nec Corporation | Portable terminal apparatus with security function |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0810564B1 (en) * | 1996-05-31 | 2003-04-23 | Hitachi, Ltd. | Electronic money storing apparatus and IC card control method |
JPH1097599A (ja) * | 1996-09-24 | 1998-04-14 | Hitachi Ltd | Icカード用携帯端末装置 |
JP3872194B2 (ja) * | 1996-12-16 | 2007-01-24 | 沖電気工業株式会社 | 電子取引システム |
JPH10302030A (ja) * | 1997-02-28 | 1998-11-13 | Toshiba Corp | 接続装置、および情報処理装置 |
JP2002140735A (ja) * | 2000-11-06 | 2002-05-17 | Jr East Mechatronics Co Ltd | 電子乗車券システム |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07104891B2 (ja) * | 1986-08-05 | 1995-11-13 | 沖電気工業株式会社 | 取引処理装置 |
-
1991
- 1991-12-13 JP JP33027591A patent/JP2899464B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1139314A2 (en) | 2000-03-22 | 2001-10-04 | Nec Corporation | Portable terminal apparatus with security function |
US7185207B2 (en) | 2000-03-22 | 2007-02-27 | Nec Corporation | Portable terminal apparatus with security function |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0619945A (ja) | 1994-01-28 |
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