JP2010055532A - 自動改札機、駅務機器、および、駅務システム - Google Patents

自動改札機、駅務機器、および、駅務システム Download PDF

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Abstract

【課題】遅延などに伴う特急料金の払戻処理を効率的に実施でき、利用者の利便性を向上させることができる自動改札機、駅務機器及び駅務システムを提供する。
【解決手段】自動改札機3では、払戻対象となる特急券に関する情報を適宜メモリ32に記憶しておき、利用者が所持しているICカードに記憶されている特急券情報を読取り、前記メモリ32に記憶されている払戻対象となる特急券に関する情報に基づいて、前記カードリーダライタ35により前記ICカードから読取った特急券情報が払戻対象であるか否かを判定し、前記ICカードに記憶されている特急券情報が払戻対象であると判定した場合、当該ICカードに払戻対象となる特急券情報が記憶されていることを表示部37に表示する。
【選択図】図3

Description

この発明は、例えば、特急券あるいはストアードフェアカードとして利用可能なICカードあるいはモバイル端末などの情報記憶媒体に記憶されている情報により改札業務を行う自動改札機、上記情報記憶媒体を処理する機能と現金を処理する機能とを有する自動精算機、自動券売機、定期券発行機あるいは係員処理機などの駅務機器、および、上記自動改札機と上記駅務機器とを有する駅務システムに関する。
鉄道各社の駅には、各種の駅務処理を行う駅務機器が設置されている。このような駅務機器では、入場券、定期券、乗車券、ストアードフェアカード(SFカード)などの情報記憶媒体に対して種々の処理を行う。また、近年では、駅務機器で処理可能な情報記憶媒体として、非接触式ICカードあるいは非接触式ICカード機能を有するモバイル端末が用いられることも多くなってきている。このような非接触式ICカードは、定期券あるいは特急券として利用できるとともに、乗車料金だけでなく買い物にも使用できる電子マネー機能を有しているものが多い。
一方、鉄道などの交通機関で用いられる特急券は、当該特急列車が所定時間以上遅延した場合などに払戻しを行う運用が行われていることが多い。従来、特急券の払戻は、利用者自身が係員窓口などで係員に払戻を申請することにより実施されるのが一般的である。近年では、交通機関のWebサイトにおいて、利用者が操作するモバイル端末から特急券情報を取得し、取得した特急券情報に基づいて払戻の対象か否かを判定するサービスが提案されている(たとえば、特許文献1)。また、自動改札機において、利用者が提示した券から読み取った情報に基づいて当該券が払戻に該当する券であれば、払戻を受けるための記録媒体を発券するという運用形態も提案されている(たとえば、特許文献2)。
しかしながら、モバイル端末を用いて特急券の払戻の判定を行うためには、利用者自身がモバイル端末を操作する必要がある。さらに、モバイル端末を利用してWebサイトにアクセスするためには、通信料金が発生してしまうという問題点もある。また、払戻を受けるための記録媒体を発券するには、新たに発券機構を設置したり、記録媒体を発券するためのコストが発生したりするという問題点がある。
特開2006−11893号公報 特開2007−65733号公報
本発明の一形態は、上記した問題点を解決するものであり、払戻処理を効率的に実施でき、利用者の利便性を向上させることができる自動改札機、駅務機器および駅務システムを提供することを目的とする。
この発明の一形態としての自動改札機は、情報記憶媒体に記憶されている情報に基づいて改札処理を行うものであって、払戻対象となる特急券に関する情報を記憶する記憶手段と、利用者が所持している情報記憶媒体に記憶されている特急券情報を読取る読取手段と、この読取手段により前記情報記憶媒体から読取った特急券情報が払戻対象であるか否かを前記記憶手段に記憶されている払戻対象となる特急券に関する情報に基づいて判定する判定手段と、この判定手段により前記情報記憶媒体に記憶されている特急券情報が払戻対象であると判定した場合、前記情報記憶媒体に払戻対象となる特急券情報が記憶されていることを報知する報知手段とを有する。
この発明の一形態としての自動改札機は、情報記憶媒体に記憶されている情報に基づいて改札処理を行うものであって、払戻対象となる特急券に関する情報を記憶する記憶手段と、特急券の料金に関する情報を記憶するデータテーブルと、利用者が所持している情報記憶媒体に記憶されている特急券情報を読取る読取手段と、この読取手段により前記情報記憶媒体から読取った特急券情報が払戻対象であるか否かを前記記憶手段に記憶されている払戻対象となる特急券に関する情報に基づいて判定する判定手段と、この判定手段により前記情報記憶媒体に記憶されている特急券情報が払戻対象であると判定した場合、前記読取手段により前記情報記憶媒体から読取った特急券情報に対する払戻金額を前記データテーブルに記憶されている特急券の料金に関する情報に基づいて算出する算出手段と、この算出手段により算出された払戻金額と当該情報記憶媒体の識別情報とを含む払戻用の明細情報を払戻しを実施するための情報を収集している外部装置へ送信する送信手段とを有する。
この発明の一形態としての駅務機器は、情報記憶媒体を処理する機能と現金を処理する機能とを有するものであって、特急券の料金に関する情報を記憶するデータテーブルと、利用者が所持している情報記憶媒体に記憶されている情報を読取る読取手段と、この読取手段により前記情報記憶媒体から払戻対象となる特急券情報を読取った場合、読取った特急券情報に対する払戻金額を前記データテーブルに記憶されている特急券の料金に関する情報に基づいて算出する算出手段と、この算出手段により算出された払戻金額の現金による受取りが指示された場合、前記払戻金額を放出する第1の払戻手段と、前記算出手段により算出された払戻金額を前記情報記憶媒体に利用可能な残額に加算することが指示された場合、前記情報記憶媒体に記憶されている残額情報を前記払戻金額を加算した金額に更新する第2の払戻手段とを有する。
この発明の一形態としての駅務システムは、自動改札機と駅務機器とを有するシステムであって、前記自動改札機は、払戻対象となる特急券に関する情報を記憶する記憶手段と、利用者が所持している情報記憶媒体に記憶されている特急券情報を読取る読取手段と、この読取手段により前記情報記憶媒体から読取った特急券情報が払戻対象であるか否かを前記記憶手段に記憶されている払戻対象となる特急券に関する情報に基づいて判定する判定手段と、この判定手段により前記情報記憶媒体に記憶されている特急券情報が払戻対象であると判定した場合、前記特急券情報が払戻対象であることを示す情報を当該情報記憶媒体に書き込む書込手段と、前記判定手段により前記情報記憶媒体に記憶されている特急券情報が払戻対象であると判定した場合、前記情報記憶媒体に払戻対象となる特急券情報が記憶されていることを報知する報知手段とを有し、前記駅務機器は、特急券の料金に関する情報を記憶するデータテーブルと、前記情報記憶媒体に記憶されている情報を読取る読取手段と、この読取手段により前記情報記憶媒体から特急券情報が払戻対象であることを示す情報が読取れた場合、前記読取手段により前記情報記憶媒体から読取った特急券情報に対する払戻金額を前記データテーブルに記憶されている特急券の料金に関する情報に基づいて算出する算出手段と、この算出手段により算出された払戻金額の現金による受取りが指示された場合、前記払戻金額を放出する第1の払戻手段と、前記算出手段により算出された払戻金額を前記情報記憶媒体に記憶されている利用可能な残額情報に加算することが指示された場合、前記情報記憶媒体に記憶されている残額情報を前記払戻金額を加算した金額に更新する第2の払戻手段とを有する。
この発明の一形態としての駅務システムは、自動改札機と駅務機器とを有するシステムであって、前記自動改札機は、払戻対象となる特急券に関する情報を記憶する記憶手段と、利用者が所持している情報記憶媒体に記憶されている特急券情報を読取る読取手段と、前記記憶手段に記憶されている払戻対象となる特急券に関する情報に基づいて、前記読取手段により前記情報記憶媒体から読取った特急券情報が払戻対象であるか否かを判定する判定手段と、この判定手段により前記情報記憶媒体に記憶されている特急券情報が払戻対象であると判定した場合、当該情報記憶媒体の識別情報を含む払戻情報を払戻対象である特急券情報を記憶している情報記憶媒体の識別情報として前記駅務機器へ送信する送信手段と、前記判定手段により前記情報記憶媒体に記憶されている特急券情報が払戻対象であると判定した場合、前記情報記憶媒体に払戻対象となる特急券情報が記憶されていることを報知する報知手段とを有し、前記駅務機器は、特急券の料金に関する情報を記憶するデータテーブルと、前記自動改札機から送信された払戻情報を受信する受信手段と、前記情報記憶媒体に記憶されている情報を読取る読取手段と、前記読取手段により読取った前記情報記憶媒体の識別情報と前記受信手段により受信した払戻情報に含まれる識別情報とが一致する場合、前記情報記憶媒体から読取った特急券情報に対する払戻金額を前記データテーブルに記憶されている特急券の料金に関する情報に基づいて算出する算出手段と、この算出手段により算出された払戻金額の現金による受取りが指示された場合、前記払戻金額を放出する第1の払戻手段と、前記算出手段により算出された払戻金額を前記情報記憶媒体に記憶されている利用可能な残額情報に加算することが指示された場合、前記情報記憶媒体に記憶されている残額情報を前記払戻金額を加算した金額に更新する第2の払戻手段とを有する。
この発明の一形態によれば、払戻処理を効率的に実施でき、利用者の利便性を向上させることができる自動改札機、駅務機器および駅務システムを提供することができる。
まず、この発明の実施の形態ついて図面を参照して説明する。
図1は、自動改札機および種々の駅務機器などから構成される駅務システムの構成例を示す図である。
上記駅務システムは、鉄道などの交通機関における種々の駅務処理を行う種々の駅務機器から構成されるシステムである。上記駅務システムでは、乗車券、定期券、特急券および電子マネー等として用いられる情報記憶媒体としての非接触型ICカード2により、鉄道などの交通機関の利用を可能とするものである。
上記駅務システムは、図1に示すように、自動改札機3、自動精算機4、自動券売機5、定期券発行機6、係員処理機7、および、ホストコンピュータ8などにより構成されている。図1に示すような自動改札機3、自動精算機4、自動券売機5、定期券発行機6および係員処理機7などの駅務機器は、各駅に設置される。これらの各駅の各駅務機器がホストコンピュータ8に接続されていることにより駅務システム全体が構成されている。
上記自動改札機3は、利用者が所持している非接触型ICカード(以下、単に、ICカードと称する)2に記憶されている情報に基づいて当該利用者の通行を制御するものである。つまり、上記自動改札機3は、利用者が所持しているICカード2に記憶されている情報を読取り、当該ICカード2から読取った情報に基づいて当該利用者の通行の可否を判定し、その判定結果に基づいて当該利用者の通行を制御するものである。
上記自動精算機4、自動券売機5、定期券発行機6および係員処理機7などの駅務機器は、利用者が所持しているICカード2を処理する機能と現金を処理する機能とを有する。これの駅務機器は、ICカード処理機として機能し、後述する特急料金の払戻処理を実行するものである。
また、上記ICカード2は、定期券、特急券およびストアードフェアカード(SFカード)などの乗車券媒体として利用可能な情報記憶媒体として機能する。なお、本実施の形態では、情報記憶媒体としてICカードを想定して説明するが、ICカードの代りにICカードと同様な機能を有する携帯電話機などのモバイル端末を用いる場合であっても、以下の実施の形態が適用可能である。
たとえば、ストアードフェアカード(電子マネー)として用いられる上記ICカード2には、乗車料金として利用可能な金額情報が記憶される。この場合、各駅務機器では、上記ICカード2の電子マネー機能により運賃精算などを行う。たとえば、自動改札機3では、上記ICカード2の電子マネー機能により乗車料金などの運賃精算に基づいて改札処理を行う。なお、上記ICカード2の電子マネー機能では、乗車料金などの運賃精算以外にも、特定の店舗あるいは自動販売機などでの決済にも利用可能である。また、上記ICカード2の電子マネー機能としては、たとえば、プリペイド型あるいはポストペイ型の決済に用いられるものが想定される。
また、定期券として用いられるICカード2には定期券情報が記録される。この場合、各駅務機器では、上記ICカード2に記録されている定期券情報により当該ICカード2を定期券として処理する。たとえば、上記自動改札機3では、当該ICカード2の定期券情報あるいは定期券情報とSFカード機能との組合せより改札処理を行う。また、上記定期券発行機6では、ICカード2に記憶されている定期券情報に基づいて継続定期券の発行処理などが可能である。
また、特急券として用いられるICカード2には、特急券情報が記録される。この場合、各駅務機器では、当該ICカード2に記録されている特急券情報により当該ICカード2を特急券として処理する。たとえば、上記自動改札機3では、当該ICカード2の特急券情報に基づいて特急列車への改札処理を行うことが可能である。
上記自動改札機3は、たとえば、駅の改札口などに設置される。上記自動改札機3は、ICカード処理機としての機能を有する。上記自動改札機3は、改札口で利用者の所持する上記ICカード2に記録されている情報に基づいて改札処理を行う機能を有している。
上記自動精算機4は、たとえば、各駅の構内に設置される。上記自動精算機4は、乗り越し運賃などの精算処理を行う装置である。上記自動精算機4は、利用者自身により操作されるICカード処理機としての機能を有する。上記自動精算機4は、たとえば、利用者が所持しているICカード2に電子マネーとして利用可能な金額情報を更新したりする機能を有している。また、本実施の形態においては、上記自動精算機4は、特急料金の払戻処理を行う駅務機器として機能する。
上記自動券売機5は、たとえば、各駅などに設置される。上記自動券売機5は、利用者自身により操作されるICカード処理機としての機能を有する。たとえば、上記自動券売機5は、利用者から受領した金額に応じて、電子マネーとして利用可能な金額情報を書込んだICカード2を新規に発券したり、利用者が所持しているICカード2に記録されている電子マネーとして利用可能な金額情報を更新したりする機能を有している。また、本実施の形態においては、上記自動券売機5は、特急料金の払戻処理を行う駅務機器として機能する。
上記定期券発行機6は、たとえば、各駅などに設置される。上記定期券発行機は、利用者自身により操作されるICカード処理機としての機能を有する。上記定期券発行機は、利用者から金額を受領して、定期券情報を書込んだICカード2を新規に発券したり、定期券として利用されているICカード2に記録されている定期券情報を更新したりする機能を有している。また、本実施の形態においては、上記定期券発行機6は、特急料金の払戻処理を行う駅務機器として機能する。
上記係員処理機7は、たとえば、各駅の係員窓口内に設置される。上記係員処理機7は、駅の係員により操作されるICカード処理機としての機能を有する。上記係員処理機7は、利用者からの申し出に応じたICカード2の処理を行う機能を有している。
上記ホストコンピュータ8は、たとえば、電鉄会社の管理センタなどに設置される。上記ホストコンピュータ8は、たとえば、一般的なサーバ装置として用いられるコンピュータなどにより構成される。上記ホストコンピュータ8は、発行済みのICカード2に関する情報(ID情報あるいは定期券情報など)を管理する機能を有している。また、上記ホストコンピュータ8は、当該駅務システム内における各駅務機器の運用状況あるいは運用データなどの管理を行う機能を有している。さらに、上記ホストコンピュータ8は、当該駅務システム内における各駅務機器に対して種々の判定用のデータなどをダウンロードする機能も有している。
次に、上記ICカード2の構成について説明する。
図2は、図1に示すICカード2の内部構成例を概略的に示すブロック図である。なお、ここでは、上記ICカード2は、少なくとも、乗車料金の運賃精算が可能な電子マネー機能(SFカード機能)と、特急券として利用可能な機能を有した情報記憶媒体であるものとする。また、上記情報記憶媒体としてモバイル端末を用いる場合、後述するICカード2と同様な構成が上記もモバイル端末に設けられるものとする。
図2に示すように、上記ICカード2は、制御部21、ROM22、RAM23、不揮発性メモリ24、および、通信部25などを有している。上記制御部21、ROM22、RAM23、不揮発性メモリ24および通信部25の一部は、例えば、ICチップ(図示しない)などによりモジュール化され、上記ICカード2の筐体内に埋設されている。
上記制御部21は、当該ICカード2全体の制御を司るものである。上記制御部21は、上記ROM22あるいは不揮発性メモリ24に記憶されている種々のプログラムに基づいて動作することにより種々の機能を実現している。上記ROM22は、予め制御用のプログラムあるいは制御データなどが記憶されている不揮発性のメモリである。たとえば、上記ROM22は、プログラムメモリとして機能する。上記ROM22に記憶されている制御プログラムは、予め当該ICカード2の仕様に応じて組み込まれるものである。
上記RAM23は、ワーキングメモリとして機能する揮発性のメモリである。上記RAM23は、上記制御部21が処理中のデータなどを一時保管するバッファメモリとして機能する。例えば、上記RAM23は、上記通信部25による送受信されるデータを一時的に記憶するためのバッファとしても機能する。
上記不揮発性メモリ24は、例えば、EEPROMあるいはフラッシュROMなどのデータの書き込み及び書き換えが可能な不揮発性のメモリにより構成される。上記不揮発性メモリ24には、上記ICカード2の運用用途に応じた種々のデータが記憶される。たとえば、上記不揮発性メモリ24には、当該ICカードの識別情報、運賃精算に利用可能な電子マネーとしての残額情報、特急券情報、定期券情報などが記憶される。
上記通信部25は、駅務機器(自動改札機、自動精算機、自動券売機、定期券発光機、係員処理機等)とデータ通信を行うための通信インターフェースである。上記通信部25は、非接触式ICカードとしての近距離無線通信を行うためのアンテナおよび通信制御部などにより構成される。また、上記通信部25は、外部機器から受信する電波により当該ICカード2を活性化させるための電源電力および動作クロックを生成し、当該ICカード2の各部に供給する機能も有している。
次に、上記自動改札機3の構成について説明する。
図3は、図1に示す自動改札機3の構成例を示すブロック図である。図3に示すように、上記自動改札機3は、制御部31、メモリ32、運賃メモリ33、通信部34、カードリーダライタ35、ドア制御部36、および、表示部37などを有している。
上記制御部31は、上記自動改札機3全体の制御を司るものである。上記制御部31は、CPU、上記CPUの作業領域として機能するバッファメモリ、上記CPUが実行する種々のプログラムや制御データなどが記憶されているプログラムメモリなどから構成される。上記制御部31では、CPUがプログラムを実行することにより種々の機能を実現している。上記メモリ32は、制御データなどを記憶するものである。上記メモリ32には、たとえば、上記ホストコンピュータ8からダウンロードされる情報などが記憶される。上記運賃メモリ33は、運賃情報などが記憶されている。上記通信部34は、上記ホストコンピュータ8とデータの通信を行なう為の外部通信ユニットである。
上記カードリーダライタ35は、利用者が所持する情報記憶媒体としてのICカード2とのデータ通信を行うインターフェースである。上記カードリーダライタ35は、非接触式ICカードとしての近距離無線通信を行うためのアンテナおよび通信制御部などにより構成される。たとえば、上記カードリーダライタ35は、ICカード2に記憶されている情報を読み出す場合、上記制御部31からの指示に基づいて、データ(残額情報、特急券情報、定期券情報など)の読出しを要求するコマンドをICカード2へ送信し、そのコマンドに対するレスポンスとともに読出データをICカード2から受信する。また、上記ICカード2にデータを書き込む場合、上記カードリーダライタ35は、データの書き込みを要求するコマンドをICカード2へ送信し、そのコマンドに対するレスポンスをICカード2から受信する。
上記ドア制御部36は、利用者の通行を制御するものである。上記ドア制御部36は、例えば、当該自動改札機3が形成している通路の通行を遮断するためのドア(図示しない)を制御するものにより構成される。この場合、上記ドア制御部36は、上記ドアの開閉を行うためのドア開閉機構(図示しない)により構成される。この場合、上記ドア制御部36は、上記制御部31からの指示に応じて、上記ドア開閉機構により上記ドアの開閉を制御する。上記表示部37は、利用者への案内表示などを表示する表示装置などから構成されている。上記表示部37に表示される案内は、たとえば、上記制御部31により制御される。
次に、ICカード処理機としての自動精算機4、自動券売機5および定期券発行機6および係員処理機7の構成について詳細に説明する。
図4は、ICカード処理機(自動精算機4、自動券売機5、定期券発行機6および係員処理機7)の構成例を示すブロック図である。図4に示すように、上記ICカード処理機は、制御部41、メモリ42、運賃メモリ43、通信部44、表示部45、操作部46、カードリーダライタ47、および、現金処理部48などを有している。なお、図4に示すような自動精算機4、自動券売機5、定期券発行機6および係員処理機7などのICカード処理機は、後述する特急料金の払戻処理を行う駅務機器として機能するものである。
上記制御部41は、上記ICカード処理機全体の制御を司るものである。上記制御部41は、CPU、上記CPUの作業領域として機能するバッファメモリ、上記CPUが実行する種々のプログラムや制御データなどが記憶されているプログラムメモリなどから構成される。上記制御部41では、CPUがプログラムを実行することにより種々の機能を実現している。上記メモリ42は、制御データなどを記憶するものである。上記メモリ42には、たとえば、上記ホストコンピュータ8からダウンロードされる情報あるいは他の駅務機器からの情報などが記憶される。上記運賃メモリ43は、運賃情報などが記憶されている。上記通信部44は、上記ホストコンピュータ8あるいは他の駅務機器とのデータ通信を行なう為の外部通信ユニットである。
上記表示部45は、案内表示などを表示する表示装置などから構成されている。上記表示部45に表示される案内は、上記制御部41により制御される。上記操作部46は、表示装置に内蔵されるタッチパネルあるいは各種の操作キーなどにより構成される。上記操作部46は、利用者あるいは係員による操作されるものである。上記表示部45および上記操作部46は、たとえば、タッチパネル内蔵の表示装置などにより構成される。この場合、上記表示部45としての表示装置に表示される操作キー(アイコン)が、利用者あるいは係員によりタッチされたことを上記操作部46としてのタッチパネルにより検知するように構成される。
上記カードリーダライタ47は、利用者が所持する情報記憶媒体としてのICカード2とのデータ通信を行うインターフェースである。上記カードリーダライタ47は、非接触式ICカードとしての近距離無線通信を行うためのアンテナおよび通信制御部などにより構成される。たとえば、上記カードリーダライタ47は、ICカード2に記憶されている情報を読み出す場合、データ(残額情報、特急券情報、定期券情報など)の読出しを要求するコマンドをICカード2へ送信し、そのコマンドに対するレスポンスをICカード2から受信する。また、上記ICカード2にデータを書き込む場合、上記カードリーダライタ47は、データの書き込みを要求するコマンドをICカード2へ送信し、そのコマンドに対するレスポンスをICカード2から受信する。
上記現金処理部48は、現金を処理するユニットである。上記現金処理部48は、現金を鑑査する鑑査部と、現金投入口(図示しない)に投入された現金を鑑査部へ搬送する搬送部、鑑査部により正常と判定された現金を貯留する保管部と、保管部に貯留されている現金を放出口から放出するための放出部などにより構成される。これにより、上記現金処理部48は、たとえば、釣銭あるいは払戻金などの支払いを行うようになっている。
次に、上記自動改札機3における改札処理について説明する。
図5は、上記自動改札機3における改札処理(入場処理あるいは出場処理)の流れを概略的に説明するためのフローチャートである。
上記自動改札機3は、待機状態において、上記カードリーダライタ35によりICカード2からの応答を要求する信号を電波として発信しているものとする。この状態において、利用者がICカード2を提示すると、当該ICカード2は、上記自動改札機3のカードリーダライタ35からの電波を受けて活性化する。活性化したICカード2は、上記カードリーダライタ35からの応答要求に対して応答信号を送信する。これにより、上記ICカード2とカードリーダライタ35とは、通信が可能な状態となる。上記カードリーダライタ35が上記ICカード2からの応答信号を受信すると(上記ICカード2との通信が可能な状態となると)、上記自動改札機3の制御部31は、当該ICカード2に記憶されている情報(入場情報あるいは出場情報、定期券情報、特急券情報、SF情報など)を読み取る処理を行う(ステップS1)。
上記ICカード2に記憶されている情報を読み取ると、上記制御部31は、読み取った情報に基づいて当該利用者の通行の可否を判定する(ステップS2)。この判定により当該利用者の通行が不可であると判定した場合(ステップS3、YES)、上記制御部31は、上記ドア制御部36によりドアを閉鎖して当該利用者の通行を阻止するとともに(ステップS4)、通行不可である旨の案内を上記表示部37により表示する(ステップS5)。
また、上記判定により当該利用者の通行を許可すると判定した場合(ステップS3、NO)、上記制御部31は、当該ICカード2の通行許可に伴う情報を書き込む処理を行うとともに(ステップS6)、上記表示部37に通行可である旨の案内を表示する(ステップS7)。たとえば、入場処理において入場が許可された場合、上記制御部31は、入場駅名および入場日時を示す入場情報を入場フラグとともに当該ICカード2に書き込む処理を行う。また、出場処理において出場が許可された場合、上記制御部31は、出場駅名および出場日時を示す出場情報を出場フラグとともに当該ICカード2に書き込む処理を行う。なお、乗車料金などの精算処理が必要な場合には、上記制御部31は、上記ICカード2の電子マネー機能により利用可能な残額情報から精算金額を引去る処理も行う。
さらに、上記制御部31は、上記ICカード2から読み取った情報に基づいて払戻判定の対象となりうる特急券情報が存在するか否かを判断する(ステップS8)。たとえば、上記制御部31は、乗車時刻あるいは到着時刻が過ぎている特急列車の特急券情報を払戻判定の対象とするものとする。上記判断により上記ICカード2に払戻判定の対象となりうる特急券情報が記憶されていると判断した場合(ステップS8、YES)、上記制御部31は、特急料金の払戻判定処理を行う(ステップS9)。この特急料金の払戻判定処理については、後で詳細に説明する。なお、上記ステップS8およびS9の処理は、上記ステップS1でICカード2から情報を読み取った後であれば、どのタイミングで行うようにしても良い。
次に、上記駅務システムにおける特急料金の払戻判定処理について説明する。
ここでは、上記ICカード2が特急券として利用される場合を想定するものとする。また、運用形態としては、特急列車が2時間以上遅れた場合に、当該特急列車の特急券の払戻が発生する形態を想定するものとする。このような形態において、上記ホストコンピュータ8は、特急列車の2時間以上の遅延が発生した場合、つまり、特急料金の払戻が必要となる特急列車の遅延が発生した場合、特急料金の払戻対象となる特急列車を示す情報(遅延情報パラメータ)を生成する。この遅延情報パラメータは、上記ホストコンピュータ8から各自動改札機3へ配信される情報である。
図6は、上記遅延情報パラメータの構成例を示す図である。図6に示す遅延情報パラメータの例では、遅延が発生した特急列車を示す情報が列車名を示す情報と列車番号を示す情報とから構成されている。ここで、列車名は、特急列車の名称を示す情報であるものとする。図6に示す例では、「つばさ」あるいは「やまびこ」などの情報が特急列車の名称を示す情報である。また、列車番号は、当該特急列車に与えられている番号(号車番号)を示す情報であるものとする。図6に示す例では、「1」あるいは「100」などの情報が号車番号を示す情報である。すなわち、図6に示す例では、「つばさ1」号、「やまびこ100」号の特急列車が特急料金の払戻対象となることを示している。
上記のような遅延情報パラメータは、特急列車の特急料金の払戻が発生するごとに、上記ホストコンピュータ8により生成される。上記遅延情報パラメータが生成されると、上記ホストコンピュータ8は、生成した遅延情報パラメータを各自動改札機3あるいは各駅務機器へ配信する。各自動改札機3では、上記ホストコンピュータ8から配信された遅延情報パラメータを上記通信部34により受信し、受信した遅延情報パラメータを上記メモリ32などの記憶手段に記憶する。
次に、上記自動改札機3におけるICカード2に記憶されている特急券情報に対する払戻判定処理(特急料金の払戻判定処理)について説明する。
図7は、上記特急券情報に対する第1の払戻判定処理を説明するためのフローチャートである。この第1の払戻判定処理では、2時間以上の遅延が発生した特急券情報を記憶しているICカード2に対して、払戻対象の特急券情報が記憶されていることを示す情報(遅延ビット)をセットするものである。
上述したように、各自動改札機3では、上記ホストコンピュータ8から配信される遅延情報パラメータを上記通信部34により適宜受信し、上記メモリ32に記憶するようになっている。上記自動改札機3の上記制御部31は、改札処理しているICカード2に特急券情報が含まれている場合、まず、当該特急券情報に対する払戻判定処理として、遅延情報パラメータが上記メモリ32に保存されているか否かを判断する(ステップS11)。上記判断により遅延情報パラメータが上記メモリ32に保存されていると判断した場合(ステップS11、YES)、上記制御部31は、さらに、当該ICカード2から読み取った特急券情報の特急列車名および号車番号が遅延情報パラメータの特急列車名および号車番号と一致するか否かを判断する(ステップS12、S13)。
上記判断により当該ICカード2の特急券情報の特急列車名及び号車番号と一致する遅延情報パラメータが存在する場合(ステップS11、S12、S13が全てYES)、上記制御部31は、当該ICカード2の当該特急券情報に対応づけた遅延ビット(払戻対象であることを示す情報)を当該ICカード2に書き込む処理を行う(ステップS14)。
上記のような特急券情報に対応づけた遅延ビットを当該ICカード2に書き込むと、上記制御部31は、上記表示部37に特急料金の払戻がある旨の案内を表示する(ステップS15)。たとえば、図8は、上記表示部37に表示する案内画面の表示例である。図8に示す例では、通行が許可であることを示す情報とともに、駅務機器で特急料金の払戻を行う旨が案内表示されている。
また、上記判断により当該ICカード2の特急券情報の特急列車名及び号車番号と一致する遅延情報パラメータが存在しない場合(ステップS11、S12、S13が何れかがNO)、上記制御部31は、当該ICカード2に記憶されている特急券情報をクリアする(ステップS16)。
上記第1の払戻判定処理では、自動改札機は、払戻対象となる列車名及び号車番号(つまり、払戻対象となる列車を一意に特定するための情報)を遅延情報パラメータとしてダウンロードしておく。この状態において、上記自動改札機は、当該遅延情報パラメータで示される列車の特急券情報を利用者が提示したICカード2から読み取った場合、払戻対象であることを示す情報として、当該特急券情報に対応づけた遅延ビットを当該ICカードに書き込む処理を行う。これにより、当該ICカード2に記憶された遅延ビットを確認することにより、他の駅務機器が払戻対象となる特急券情報を確実に識別することが可能となる。
次に、自動改札機3における特急券情報に対する第2の払戻判定処理の例について説明する。
図9は、上記特急券情報に対する第2の払戻判定処理の例を説明するためのフローチャートである。この第2の払戻判定処理の例では、2時間以上の遅延が発生した特急券情報を記憶しているICカードの識別情報に対応づけた遅延情報をホストコンピュータ8(ホストコンピュータ8を介して各駅務機器)へ送信する処理を行うものである。
上述したように、各自動改札機3では、上記ホストコンピュータ8から配信される遅延情報パラメータを上記通信部34により適宜受信し、上記メモリ32に記憶するものとする。上記自動改札機3の上記制御部31は、改札処理しているICカード2から読み取った情報に特急券情報が含まれている場合、当該特急券情報に対する払戻判定処理として、遅延情報パラメータが上記メモリ32に保存されているか否かを判断する(ステップS21)。上記判断により遅延情報パラメータが上記メモリ32に保存されていると判断した場合(ステップS21、YES)、上記制御部31は、さらに、当該ICカード2から読み取った特急券情報の特急列車名および号車番号が遅延情報パラメータの特急列車名および号車番号と一致するか否かを判断する(ステップS22、S23)。
上記判断により当該ICカード2の特急券情報の特急列車名及び号車番号と一致する遅延情報パラメータが存在する場合(ステップS21、S22、S23が全てYES)、上記制御部31は、当該ICカード2の識別情報に対応づけた遅延情報としての1件分の払戻情報を作成し、作成した払戻情報をホストコンピュータ8へ送信する(ステップS24)。図10は、払戻対象となるICカードを示す払戻情報の構成例を示す図である。すなわち、上記制御部31は、払戻対象となる特急券情報を記憶しているICカードについては、当該ICカード2の識別情報と払戻対象であることを示す情報とを対応づけた図10に示すような払戻情報を作成し、ホストコンピュータ8へ送信するようになっている。
なお、上記払戻情報は、上記ホストコンピュータ8から当該ICカードの特急料金に対する払戻処理が実行可能な各駅務機器(ICカード処理機)へ配信されるものとする。たとえば、後述する特急料金の払戻処理が実行可能な各駅務機器(ICカード処理機)では、上記ホストコンピュータ8から受信した払戻情報を払戻リスト42aとしてメモリ42などの記憶部に蓄積するものとする。
上記のような払戻情報をホストコンピュータ8へ送信すると、上記制御部31は、上記表示部37に特急料金の払戻がある旨の案内を表示する(ステップS25)。上記表示部37に表示する案内画面では、たとえば、図8に示すように、通行が許可であることを示す情報とともに、駅務機器で特急料金の払戻を行う旨の案内が表示される。
また、上記判断により当該ICカード2の特急券情報の特急列車名及び号車番号と一致する遅延情報パラメータが存在しない場合(ステップS21、S22、S23が何れかがNO)、上記制御部31は、当該ICカード2に記憶されている特急券情報をクリアする(ステップS26)。
上記第2の払戻判定処理では、自動改札機3は、払戻対象となる列車名及び号車番号(つまり、払戻対象となる列車を一意に特定するための情報)を遅延情報パラメータとしてダウンロードしておく。上記自動改札機3は、利用者が提示したICカード2から上記遅延情報パラメータで示される列車の特急券情報を読み取った場合、払戻対象となる特急券情報を記憶しているICカードを示す情報として、当該ICカードの識別情報と払戻対象の特急券情報があることを示す情報とを対応づけた払戻情報をホストコンピュータ8へ送信する処理を行う。これにより、ホストコンピュータ8では、払戻対象となるICカード2を確実に管理することができ、各駅務機器に払戻対象となるICカード2の識別情報を配信することも可能となる。
次に、自動精算機4、自動券売機5、定期券発行機6あるいは係員処理機7などの駅務機器(ICカード処理機)による特急料金の払戻処理としての第1の払戻処理について説明する。
この第1の払戻処理は、上述した自動改札機3による図7に示すような第1の払戻判定処理に対応する払戻処理の例である。従って、以下に説明する第1の払戻処理では、払戻対象となるICカード2には、自動改札機3で払戻対象となる特急券情報に対応づけた遅延ビットが記憶されているものとする。
図11は、駅務機器における特急料金の第1の払戻処理を説明するためのフローチャートである。
この第1の払戻処理では、特急料金の払戻処理が可能な駅務機器には、待機画面において、特急料金の払戻ボタン46aが表示されているものとする(ステップS31)。図12は、特急料金の払戻ボタン46aの表示例を示す図である。図12に示す表示例では、待機画面において、操作部46としてのタッチパネルにより選択可能な「特急券料金払戻し」と表示された払戻ボタン46aが表示されている。たとえば、自動券売機5であれば、待機状態において表示される各種の発券ボタンとともに、上記「特急券料金払戻し」ボタン46aが表示部45に表示される。
上記「特急券料金払戻し」ボタン46aが利用者によりタッチされた場合(ステップS32、YES)、上記制御部41は、払戻対象となるICカードの投入を受け付ける旨の案内画面を表示部45に表示する(ステップS35)。図13は、特急料金の払戻対象となるICカードの投入を促す案内画面の表示例である。図13に示す表示例では、上記カードリーダライタ47が図示しない挿入口に投入されたICカードを処理する形態を想定しているため、「ICカードを投入して下さい」という案内が上記表示部45に表示されている。
なお、上記「特急券料金払戻し」ボタン46a以外のボタンが利用者によりタッチされた場合(ステップS33、YES)、上記制御部41は、入力されたボタンに応じて処理を実行する(ステップS34)。
上記のようなICカードを受け付ける旨の案内を表示している状態において利用者がICカード2を提示した場合(ステップS36、YES)、上記制御部41は、上記カードリーダライタ47により利用者が提示したICカード2に記憶されている情報を読み取る処理を行う(ステップS37)。この第1の払戻処理例では、上記制御部41は、上記カードリーダライタ47により当該ICカード2から遅延ビットを読取る処理を行い、遅延ビットが読取れた場合には、当該遅延ビットに対応する特急券情報を読取る。
上記読取処理により当該ICカード2から遅延ビットが読み取れなかった場合(ステップS38、NO)、上記制御部41は、上記表示部45に払戻対象となる特急券情報がない旨の案内を表示する(ステップS39)。この場合、上記制御部41は、たとえば、当該ICカード2に特急券情報が無い旨の案内を表示してから所定時間が経過後あるいは利用者による特定のボタン入力があった際、上記ステップS31へ戻って上記払戻ボタン46aを含む待機画面を表示するようになっている。
上記読取処理により当該ICカード2から遅延ビットが読み取れた場合(ステップS38、YES)、上記制御部41は、上記ICカード2から読み取った払戻対象となる特急券情報(遅延ビットに対応づけられている特急券情報)に基づいて払戻金額の算出処理を行う(ステップS40)。払戻金額の算出処理において、上記制御部41は、上記運賃メモリ43内に設けられている特急料金テーブル43aを参照して、払戻対象となる特急券情報に対する払戻金額を算出する。
たとえば、図14は、上記特急料金テーブル43aの構成例を示す図である。図14に示す例では、上記特急料金テーブル43aには、特急券の発駅、特急券の着駅および特急券の払戻料金が一覧形式で保存されている。従って、上記制御部41は、特急券情報に含まれる特急券の発駅と着駅と一致する特急料金の情報を特急料金テーブル43aから検索することにより当該特急券の払戻金額を算出する。
上記払戻金額の算出処理により特急料金の払戻金額を算出すると、上記制御部41は、上記表示部45に、払戻金額と、現金ボタン46bと、チャージボタン46cとを含む払戻の案内画面を表示する(ステップS41)。図15は、上記払戻の案内画面の表示例を示す図である。図15に示す例では、払戻金額とともに、現金ボタン46bおよびチャージボタン46cが表示部45に表示されている。図15に示す表示例において、上記払戻金額は、上記特急料金の払戻金額の算出処理により算出された金額である。
また、上記現金ボタン46bおよび上記チャージボタン46cは、上記操作部46としてのタッチパネルにより選択可能なボタンである。上記現金ボタン46bは、払戻金額を現金により特急料金の払戻しを受けることを指示するためのボタンである。上記チャージボタン46cは、払戻金額を電子マネーとして利用可能な残額情報に加算(チャージ)することより特急料金の払戻しを受けることを指示するためのボタンである。
上記払戻の案内画面を表示した状態において現金ボタン46bが選択された場合(ステップS42、現金ボタン)、上記制御部41は、現金で特急料金を払戻す現金払戻処理を行う(図16参照)。また、上記払戻の案内画面を表示した状態においてチャージボタン46cが選択された場合(ステップS42、チャージボタン)、上記制御部41は、電子マネーの残額に特急料金をチャージするチャージ払戻処理を行う(図19参照)。
次に、第1の払戻処理における現金払戻処理について説明する。
図16は、第1の払戻処理における現金払戻処理の例を説明するためのフローチャートである。
すなわち、上記ステップS42で現金ボタン46bが選択されたと判断した場合(ステップS42、現金ボタン)、上記制御部41は、払戻した内容を示す明細情報を作成する(ステップS51)。図17は、現金により払戻を行った場合の明細情報の例を示す図である。図17に示す明細情報の例は、機種コード、種別コード、ID番号、特急券発駅、特急券着駅、払戻金額などの情報から構成されている。
上記機種コードは、払戻を行った駅務機器の機種を示す情報である。図17に示す明細情報の例では、自動券売機で払戻を行った場合を想定している。このため、図17に示す例では、機種コードとして、「自動券売機」であることを示す情報が格納されている。上記種別コードは、払戻の形態を示す情報である。本実施の形態では、現金もしくはチャージにより払戻を行う形態を想定している。このため、種別コードとしては、現金による払戻かチャージによる払戻かを示す情報が格納される。図17に示す例では、種別コードとして、「現金」による払戻であることを示す情報が格納されている。
上記ID番号は、払戻対象となったICカードを特定するための情報(ICカードの識別情報)である。図17に示す例では、ID番号として、払戻対象となっているICカードの識別情報(「1234」)が格納されている。上記特急券発駅および上記特急券着駅は、払戻対象となった特急券の発駅および着駅を示す情報である。図17に示す例では、特急券の発駅を示す情報として「八戸」駅を示す情報が格納され、特急券の着駅を示す情報として「東京」駅を示す情報が格納されている。上記払戻金額は、払戻した金額を示す情報である。図17に示す例では、払戻金額が「5000円」であることを示す情報が格納されている。なお、図17に示す払戻金額は、図14に示すテーブル43aに対応しており、八戸−東京間の特急料金(「5000円」)に対応していることを想定している。
上記のような明細情報を作成すると、上記制御部41は、上記現金処理部48により払戻金額を放出する処理を行う(ステップS52)。つまり、上記現金処理部48では、払戻金額をセットし、セットした払戻金額の現金を図示しない放出口から放出する処理を行う。
また、上記払戻金額を放出する処理を行うとともに、上記制御部41は、上記カードリーダライタ47により当該ICカード2における払戻対象となった遅延ビットおよび特急券情報をクリアする処理を行う(ステップS53)。つまり、上記カードリーダライタ47は、ICカード2に記憶されている払戻対象となった遅延ビットと特急券情報を削除する。遅延ビットおよび特急券情報をクリアすると、上記制御部41は、ICカード2を図示しない挿入口から放出する(ステップS54)。
上記のように、払戻金額の現金および払戻対象となったICカード2を放出すると、上記制御部41は、上記表示部45により現金とICカードとを受け取る旨の案内を表示する(ステップS55)。図18は、現金およびICカードの受取案内の表示例を示す図である。図18に示す表示例では、払戻金額とともに、現金とICカードとの受け取りを促す案内が表示部45に表示されている。このような案内を表示した状態において、上記制御部41は、図示しない検知センサの検知信号などに基づいて放出した現金およびICカードの受取が完了したか否かを検知している(ステップS56、S57)。これにより、上記制御部41は、現金およびICカードが受け取られたことを検知した際(ステップS56、S57で共にYES)、上記ステップS31へ戻り、上記表示部45に待機画面を表示する。
次に、特急領域の第1の払戻処理におけるチャージ払戻処理について説明する。
図19は、第1の払戻処理におけるチャージ払戻処理の例を説明するためのフローチャートである。
すなわち、上記ステップS42でチャージボタン46cが選択されたと判断した場合(ステップS42、チャージボタン)、上記制御部41は、払戻した内容を示す明細情報を作成する(ステップS61)。図20は、チャージにより払戻を行った場合の明細情報の例を示す図である。図20に示す明細情報の例は、図17に示す明細情報と種別コード以外は同様な内容である。つまり、図20に示す明細情報の例では、機種コードとして「自動券売機」、種別コードとして「チャージ」、ID番号として「1234」、特急券発駅として「八戸」、特急券着駅として「東京」、払戻金額として「5000円」などの情報が格納されている。
上記のような明細情報を作成すると、上記制御部41は、上記カードリーダライタ47により払戻金額を当該ICカード2における電子マネーの残額情報に加算(チャージ)する処理を行う(ステップS62)。つまり、上記制御部41は、当該ICカード2における現在の電子マネーの残額情報に払戻金額を加算した合計金額を算出し、当該ICカード2における電子マネーの残額情報を算出した合計金額に更新する処理を行う。上記払戻金額を当該ICカード2にチャージすると、上記制御部41は、さらに、上記カードリーダライタ47により当該ICカード2における払戻対象となった遅延ビットおよび特急券情報をクリアする処理を行う(ステップS63)。上記遅延ビットおよび特急券情報をクリアすると、上記制御部41は、ICカード2を図示しない挿入口から放出する(ステップS64)。
上記のように、払戻対象となったICカード2を放出すると、上記制御部41は、上記表示部45によりICカードとを受け取る旨の案内を表示する(ステップS65)。図21は、ICカードの受取案内の表示例を示す図である。図21に示す表示例では、払戻金額とともに、ICカードの受け取りを促す案内が表示部45に表示されている。このような案内を表示した状態において、上記制御部41は、図示しない検知センサの検知信号などに基づいて放出したICカードの受取が完了したか否かを検知している(ステップS66)。これにより、上記制御部41は、ICカードが受け取られたことを検知した際(ステップS66、YES)、上記ステップS31へ戻り、上記表示部45に待機画面を表示する。
上記のように、第1の払戻処理によれば、各駅務機器は、利用者が提示したICカードに特急料金の払戻しがあることを示す遅延ビットがあるか否かを判定し、遅延ビットがある場合には利用者の選択に応じて現金あるいはチャージでの特急料金の払戻を行う。
これにより、利用者は、特急料金の払戻しが発生した場合であっても、係員窓口で手続きすることなく、都合の良いときに所望の形態で払戻金を受け取ることが可能となる。また、電鉄会社などの当該システムの運用側としては、運用者側の都合(遅延など)により発生した特急料金の払戻しを人手で行う作業が軽減され、簡単かつ確実に払戻しを利用者の知らせることができるため、サービスの向上を実現できる。
次に、自動精算機4、自動券売機5、定期券発行機6あるいは係員処理機7などの駅務機器(ICカード処理機)による特急料金の払戻処理としての第2の払戻処理について説明する。
この第2の払戻処理は、上述した自動改札機3による図9に示すような第2の払戻判定処理に対応する特急料金の払戻処理の例である。従って、以下に説明する第2の払戻処理では、払戻対象となる特急券情報を記憶しているICカードの識別情報は、払戻情報としてホストコンピュータ8を介して自動改札機3から払戻処理が可能な各駅務機器(ICカード処理機)に配信されているものとする。また、各駅務機器では、払戻情報としてホストコンピュータ8から配信される払戻対象となる特急券情報を記憶しているICカードの識別情報を示す情報を払戻リスト42aとしてメモリ42などに記憶しているものとする。
図22は、特急料金の第2の払戻処理を説明するためのフローチャートである。なお、図22に示す第2の払戻処理において、ステップS71〜S76、S80〜S82の処理は、図11に示す第1の払戻処理におけるステップS31〜S36、S40〜S42の処理と同様な処理である。このため、ステップS71〜S76およびS80〜S82の処理については、詳細な説明を省略するものとする。
すなわち、特急料金払戻ボタン46aが選択された状態でICカード2が提示(挿入口に投入)された場合(ステップS76、YES)、上記制御部41は、上記カードリーダライタ47により利用者が提示したICカード2に記憶されている情報を読み取る処理を行う(ステップS77)。この第2の払戻処理例では、上記制御部41は、上記カードリーダライタ47により当該ICカード2から当該ICカードの識別情報を読取り、さらに、当該ICカード2が払戻対象である場合には当該ICカードから特急券情報を読取る。
上記読取処理により上記ICカード2から当該ICカードの識別情報を読取ると、上記制御部41は、当該ICカード2から読取った識別情報が払戻対象のICカードの識別情報と一致するか否かを判定する(ステップS78)。ここでは、たとえば、当該ICカード2から読取った識別情報が上記払戻リスト42aに存在するか否かを判定する処理である。つまり、上記制御部41は、当該ICカード2の識別情報と一致する識別情報が払戻リスト42aに存在するか否かを判定するようになっている。
上記ICカード2から読取った識別情報が払戻対象となっているICカードの識別情報と一致しなかった場合(ステップS78、NO)、上記制御部41は、上記表示部45に払戻対象となる特急券情報がない旨の案内を表示する(ステップS79)。この場合、上記制御部41は、たとえば、当該ICカード2に特急券情報が無い旨の案内を表示してから所定時間が経過後あるいは利用者による特定のボタン入力があった際、上記ステップS71へ戻って上記払戻ボタン46aを含む待機画面を表示するようになっている。
上記ICカード2から読取った識別情報が払戻対象となっているICカードの識別情報と一致した場合(ステップS78、YES)、上記制御部41は、上記ICカード2から払戻対象となる特急券情報を読取り、読み取った払戻対象となる特急券情報に基づいて払戻金額の算出処理を行う(ステップS80)。この払戻金額の算出処理は、上記ステップS40の処理と同様に、上記制御部41が上記運賃メモリ43内に設けられている特急料金テーブル43aを参照して、払戻対象となる特急券情報に対する払戻金額を算出するものである。
上記払戻金額の算出処理により特急料金の払戻金額を算出すると、上記制御部41は、払戻金額と、現金ボタン46bと、チャージボタン46cとを含む図15に示すような払戻の案内画面を表示部45に表示する(ステップS81)。上記払戻の案内画面を表示した状態において現金ボタン46bが選択された場合(ステップS82、現金ボタン)、上記制御部41は、現金で特急料金を払戻す現金払戻処理を行う(図23参照)。また、上記チャージボタン46cが選択された場合(ステップS82、チャージボタン)、上記制御部41は、電子マネーの残額に特急料金をチャージするチャージ払戻処理を行う(図24参照)。
次に、第2の払戻処理における現金払戻処理について説明する。
図23は、第2の払戻処理における現金払戻処理の例を説明するためのフローチャートである。なお、図23に示す第2の払戻処理における現金払戻処理において、ステップS91、S92、S95〜S98の処理は、図16に示す第1の払戻処理における現金払戻処理のステップS51、S52、S54〜S57の処理と同様な処理である。このため、ステップS91、S92およびS95〜S98の処理については、詳細な説明を省略するものとする。
すなわち、上記現金ボタン46bが選択された場合(ステップS82、現金ボタン)、上記制御部41は、払戻した内容を示す明細情報を作成し(ステップS91)、上記現金処理部48により払戻金額を放出する(ステップS92)。上記払戻金額を放出するとともに、上記制御部41は、上記カードリーダライタ47により当該ICカード2に記憶されている払戻対象となった特急券情報を削除(クリア)する処理を行う(ステップS93)。さらに、上記制御部41は、当該払戻情報(当該ICカードの識別情報を含む1件分の払戻情報)を削除する処理を行う(ステップS94)。つまり、上記制御部41は、払戻を行ったICカードの識別情報を含む払戻情報を上記払戻リスト42aから削除する処理を行う。
この第2の払戻処理では、払戻情報が各駅務機器に配信されている場合を想定している。このため、上記制御部41は、当該払戻情報に対する払戻しが完了したことを各駅務機器に通知するために、払戻が完了したICカードの識別情報(払戻情報)を示す情報をホストコンピュータ8へ配信する。この場合、上記ホストコンピュータ8は、ある駅務機器から払戻が完了した通知を受けると、払戻が完了した当該ICカードの識別情報を示す情報を各駅務機器へ配信する。これにより、各駅務機器では、上記ホストコンピュータ8から配信された払戻が完了したICカードの識別情報を示す情報に基づいて払戻が完了した払戻情報を払戻リスト42aから削除するようになっているものとする。
すなわち、上記ステップS94の処理として、当該駅務機器の制御部41は、払戻が完了したICカードの識別情報を示す情報をホストコンピュータ8へ送信する。これに対して、上記ホストコンピュータ8では、払戻完了したICカードの識別情報を受信すると、払戻が完了したICカードの識別情報を示す情報を各駅務機器へ配信する。これにより、各駅務機器の制御部41では、上記ホストコンピュータ8から払戻が完了したICカードの識別情報を示す情報を受信するごとに、払戻が完了したICカードの識別情報を含む払戻情報を各駅務機器の払戻リスト42aから適宜削除する処理を行うようにすることが可能である。
上記のような払戻が完了したICカードの識別情報を含む払戻情報を払戻リスト42aから削除する処理を行うと、上記制御部41は、当該ICカード2を図示しない挿入口から放出し(ステップS95)、現金とICカードとの受取り案内を表示部45に表示する(ステップS96)。現金およびICカードが受け取られたことを検知した際(ステップS97、S98で共にYES)、上記制御部41は、上記ステップS71へ戻り、上記表示部45に待機画面を表示する。
次に、第2の払戻処理におけるチャージ払戻処理について説明する。
図24は、第2の払戻処理におけるチャージ払戻処理の例を説明するためのフローチャートである。なお、図24に示す第2の払戻処理における現金払戻処理において、ステップS101、S102、S105〜S107の処理は、図19に示す第2の払戻処理におけるチャージ払戻処理のステップS61、S62、S64〜S66の処理と同様な処理である。このため、ステップS101、S102およびS105〜S107の処理については、詳細な説明を省略するものとする。
すなわち、上記チャージボタン46cが選択された場合(ステップS82、チャージボタン)、上記制御部41は、払戻した内容を示す明細情報を作成し(ステップS101)、上記カードリーダライタ47により払戻金額をICカード2にチャージする処理を行う(ステップS102)。上記払戻金額を当該ICカード2にチャージすると、上記制御部41は、上記カードリーダライタ47により当該ICカード2に記憶されている払戻対象となった特急券情報を削除(クリア)する処理を行う(ステップS103)。
さらに、上記制御部41は、当該ICカードの識別情報を含む1件分の払戻情報を削除する処理を行う(ステップS104)この処理は、上記ステップS94と同様な処理である。つまり、上記制御部41は、上記ホストコンピュータ8を介して払戻を行ったICカードの識別情報を示す情報を各駅務機器へ配信し、各駅務機器の上記払戻リスト42aから当該ICカードの識別情報を含む1件分の払戻情報を削除する処理を行う。
上記払戻が完了したICカードの識別情報を含む払戻情報を払戻リスト42aから削除すると、上記制御部41は、当該ICカード2を図示しない挿入口から放出し(ステップS105)、ICカードの受取り案内を表示部45に表示する(ステップS106)。このような案内を表示した状態においてICカードが受け取られたことを検知した際(ステップS107、YES)、上記制御部41は、上記ステップS71へ戻り、上記表示部45に待機画面を表示する。
上記のように、第2の払戻処理によれば、各駅務機器は、利用者が提示したICカードの識別情報と払戻対象となる特急券情報を記憶しているICカードの識別情報とを照合し、利用者が提示したICカードの識別情報が払戻対象となる特急券情報を記憶しているICカードの識別情報と一致した場合、利用者の選択に応じて現金あるいはチャージでの特急料金の払戻を行う。
これにより、利用者は、特急料金の払戻しが発生した場合であっても、係員窓口で手続きすることなく、都合の良いときに所望の形態で払戻金を受け取ることが可能となる。また、電鉄会社などの当該システムの運用側としては、運用側の都合(遅延など)により発生した特急料金の払戻しを人手で行う作業が軽減され、簡単かつ確実に払戻しを利用者の知らせることができるため、サービスの向上を実現できる。
次に、自動精算機4、自動券売機5、定期券発行機6あるいは係員処理機7などの駅務機器(ICカード処理機)による特急料金の払戻処理としての第3の払戻処理について説明する。
この第3の払戻処理は、上記第1の払戻処理の変形例であり、上述した自動改札機3による図7に示すような第1の払戻判定処理に対応する払戻処理の例である。従って、この第3の払戻処理では、払戻対象となるICカード2には、自動改札機3で払戻対象となる特急券情報に対応づけた遅延ビットが記憶されているものとする。また、この第3の払戻処理は、主として、特急料金の払戻を忘れてしまっている利用者(特急料金の払戻を意識していない利用者)に対しても、特急料金の払戻を促すことが可能となっている。
図25は、特急料金の第3の払戻処理を説明するためのフローチャートである。
まず、特急料金の払戻処理が可能な駅務機器では、一般的な待機画面が表示されているものとする(ステップS111)。たとえば、自動券売機であれば、待機画面には、金額のチャージのためにICカードを投入する旨の案内などが表示されているものとする。また、定期券発行機であれば、待機画面には、継続定期券の発行等のためにICカードを投入する旨の案内が表示されているものとする。
このような状態において利用者がICカード2を提示(投入)すると(ステップS112、YES)、上記制御部41は、上記カードリーダライタ47により利用者が提示したICカード2に記憶されている情報を読み取る処理を行う(ステップS113)。この第3の払戻処理例では、上記制御部41は、上記カードリーダライタ47により当該ICカード2から遅延ビットを読取る処理を行い、遅延ビットが読取れた場合には、当該遅延ビットに対応する特急券情報を読取る。
利用者が提示したICカード2から遅延ビットが読取られると(ステップS114、YES)、上記制御部41は、特急料金の払戻しを促す案内とともに、特急料金の払戻しを指示するための払戻ボタン46aが表示部45に表示される(ステップS115)。図26は、特急料金の払戻を案内する案内画面の表示例である。図26に示す表示例では、特急料金の払戻を促す案内と、特急料金の払戻処理を指示するための特急料金の払戻ボタン(「特急券料金払戻し」ボタン)46aとが表示部45に表示されている。
上記案内画面において「特急券料金払戻し」ボタン46aを利用者がタッチした場合(ステップS116、YES)、上記制御部41は、投入されているICカード2に記憶されている遅延ビットに対応する特急券情報に基づいて払戻金額の算出処理を行う(ステップS119)。この払戻金額の算出処理において、上記制御部41は、上記運賃メモリ43内に設けられている特急料金テーブル43aを参照して、払戻対象となる特急券情報に対する払戻金額を算出する。
なお、上記ICカードから読取った遅延ビットが読取れなかった場合(ステップS117、NO)、上記制御部41は、通常の処理として上記特急料金の払戻ボタン46a以外のボタンへの入力を受け付ける。上記特急料金の払戻ボタン46a以外のボタンを利用者が選択した場合(ステップS117、YES)、上記制御部41は、利用者に選択されたボタンに応じた処理を行う(ステップS118)。
上記払戻金額の算出処理により特急料金の払戻金額を算出すると、上記制御部41は、たとえば、図15に示す表示例のように、払戻金額と、現金ボタン46bと、チャージボタン46cとを含む払戻の案内画面を上記表示部45に表示する(ステップS120)。
上記払戻の案内画面を表示した状態において現金ボタン46bが選択された場合(ステップS121、現金ボタン)、上記制御部41は、図16に示すような現金で特急料金を払戻す現金払戻処理を行う(ステップS51〜S57)。また、上記払戻の案内画面を表示した状態においてチャージボタン46cが選択された場合(ステップS121、チャージボタン)、上記制御部41は、図19に示すような電子マネーの残額情報に払戻される特急料金をチャージするチャージ払戻処理を行う(ステップS61〜S66)。
上記のように、第3の払戻処理によれば、各駅務機器は、利用者がICカードを提示するごとに、提示されたICカードに特急料金の払戻しがあることを示す遅延ビットがあるか否かを判定し、遅延ビットがある場合には特急料金の払戻がある旨を案内し、当該利用者による選択に応じて現金あるいはチャージでの特急料金の払戻を行う。
これにより、利用者は、特急料金の払戻しが発生した場合であっても、係員窓口で手続きすることなく、都合の良いときに所望の形態で払戻金を受け取ることが可能となる。また、電鉄会社などの当該システムの運用側としては、運用側の都合(遅延など)により発生した特急料金の払戻しを人手で行う作業が軽減され、簡単かつ確実に払戻しを利用者の知らせることができるため、サービスの向上を実現できる。
次に、自動精算機4、自動券売機5、定期券発行機6あるいは係員処理機7などの駅務機器(ICカード処理機)による特急料金の払戻処理としての第4の払戻処理について説明する。
この第4の払戻処理は、上記第2の払戻処理の変形例であり、上述した自動改札機3による図9に示すような第2の払戻判定処理に対応する払戻処理の例である。従って、この第4の払戻処理において、各駅務機器(ICカード処理機)では、払戻情報としてホストコンピュータ8から配信される払戻対象となるICカードの識別情報を示す情報を払戻リスト42aとしてメモリ42などに記憶しているものとする。また、この第4の払戻処理は、主として、特急料金の払戻を忘れてしまっている利用者(特急領域の払戻を意識していない利用者)に対しても、特急料金の払戻を促すことが可能となっている。
図27は、特急料金の第4の払戻処理を説明するためのフローチャートである。なお、図27に示すステップS131〜S132およびS135〜S141の処理は、それぞれ図15に示すステップS111〜S112およびS116〜S121の処理と同様であるため、詳細な説明を省略するものとする。
すなわち、待機画面の表示中に利用者がICカード2を提示(投入)すると(ステップS132、YES)、上記制御部41は、上記カードリーダライタ47により利用者が提示したICカード2に記憶されている情報を読み取る処理を行う(ステップS133)。この第4の払戻処理例では、上記制御部41は、上記カードリーダライタ47により当該ICカード2の識別情報を読取る処理を行う。
利用者が提示したICカード2から識別情報を読取ると、上記制御部41は、当該ICカード2から読取った識別情報が払戻対象のICカードの識別情報と一致するか否かを判定する(ステップS134)。ここでは、たとえば、当該ICカード2から読取った識別情報が上記払戻リスト42aに存在するか否かを判定する。つまり、上記制御部41は、当該ICカード2の識別情報と一致する識別情報が払戻リスト42aに存在するか否かを判定するようになっている。
上記ICカードから読取った識別情報が払戻対象となっているICカードの識別情報と一致しなかった場合(ステップS134、NO)、上記制御部41は、通常の処理として、上記特急料金の払戻ボタン46a以外のボタンへの入力を受け付ける。この場合、たとえば、上記制御部41は、特急料金の払戻ボタン46aを表示しないようにする。このような操作画面において利用者が上記特急料金の払戻ボタン46a以外のボタンを選択した場合(ステップS137、YES)、上記制御部41は、利用者に選択されたボタンに応じた処理を行う(ステップS138)。
上記ICカード2から読取った識別情報が払戻対象となっているICカードの識別情報と一致した場合(ステップS134、YES)、上記制御部41は、特急料金の払戻しを促す案内とともに、特急料金の払戻ボタン46aを表示部45に表示する(ステップS135)。
このような操作画面において「特急券料金払戻し」ボタン46aを利用者がタッチした場合(ステップS136、YES)、上記制御部41は、当該ICカード2から払戻対象となる特急券情報を読取り、読み取った払戻対象となる特急券情報に基づいて払戻金額の算出処理を行う(ステップS139)。上記特急料金の払戻金額を算出すると、上記制御部41は、払戻金額と、現金ボタン46bと、チャージボタン46cとを含む払戻の案内画面を表示部45に表示する(ステップS140)。
上記払戻の案内画面を表示した状態において現金ボタン46bが選択された場合(ステップS141、現金ボタン)、上記制御部41は、図23に示すような現金で特急料金を払戻す現金払戻処理を行う(ステップS91〜S98)。また、上記払戻の案内画面を表示した状態においてチャージボタン46cが選択された場合(ステップS141、チャージボタン)、上記制御部41は、図24に示すような電子マネーの残額情報に払戻される特急料金をチャージするチャージ払戻処理を行う(ステップS101〜S106)。
上記のように、第4の払戻処理によれば、ICカード処理機としての各駅務機器は、ホストコンピュータから配信される特急料金の払戻対象となるICカードの識別情報を記憶しておき、利用者が提示したICカードの識別情報に基づいて特急料金の払戻しがあることを確認し、特急料金の払戻しがある場合には利用者の選択に応じて現金あるいはチャージでの特急料金の払戻を行う。
これにより、利用者は、特急料金の払戻しが発生した場合であっても、係員窓口で手続きすることなく、都合の良いときに所望の形態で払戻金を受け取ることが可能となる。また、電鉄会社などの当該システムの運用側としては、運用側の都合(遅延など)により発生した特急料金の払戻しを人手で行う作業が軽減され、簡単かつ確実に払戻しを利用者の知らせることができるため、サービスの向上を実現できる。
次に、上記自動改札機3における特急料金の払戻判定処理としての第3の払戻判定処理の例について説明する。
この第3の払戻判定処理では、自動改札機3が特急料金の払戻の有無を判定するとともに、利用者に払戻金額を支払うための払戻用の明細情報を作成し、作成した払戻用の明細情報を電鉄会社あるいはクレジット会社に提供する。ここでは、実際には、払戻金額は、上記払戻用の明細情報に基づいて、当該駅務システムを運用している電鉄会社あるいはクレジット会社から利用者に支払われるものとする。つまり、第3の払戻判定処理では、上記自動改札機3で処理したICカード2に記憶されている特急券情報の払戻金額を電鉄会社あるいはクレジット会社から利用者に支払うことができるようなシステムを提供するものである。
図28は、上記第3の払戻判定処理としての払戻精算を含む払戻判定処理を説明するためのフローチャートである。
上記自動改札機3では、上記ホストコンピュータ8から配信される図7に示すような遅延情報パラメータを上記通信部34により適宜受信し、上記メモリ32に記憶するようになっている。また、上記自動改札機3は、図5に示すような改札処理におけるステップS9の払戻判定処理として、図28に示すような払戻精算を含む払戻判定処理(第3の払戻判定処理)を行うものとする。
すなわち、上記自動改札機3の制御部31は、利用者に提示されたICカード2に特急券情報が含まれている場合、遅延情報パラメータが上記メモリ32に保存されているか否かを判断する(ステップS151)。上記判断により遅延情報パラメータが上記メモリ32に保存されていると判断した場合(ステップS151、YES)、上記制御部31は、さらに、当該ICカード2から読み取った特急券情報の特急列車名および号車番号が遅延情報パラメータの特急列車名および号車番号と一致するか否かを判断する(ステップS152、S153)。
上記判断により当該ICカード2の特急券情報の特急列車名及び号車番号と一致する遅延情報パラメータが存在する場合(ステップS151、S152、S153が全てYES)、上記制御部31は、上記ICカード2から読み取った払戻対象となる特急券情報に基づいて払戻金額の算出処理を行う(ステップS154)。ここでは、図14に示すような特急料金テーブル43aと同様な特急料金テーブル33aが運賃メモリ33内に設けられているものとする。従って、上記払戻金額の算出処理において、上記制御部31は、上記特急料金テーブル33aを参照して、当該ICカード2に記憶されている払戻対象となる特急券情報に対する払戻金額を算出する。
上記払戻金額を算出すると、上記制御部31は、払戻金額を含む払戻用の明細情報を作成する(ステップS155)。図29は、上記払戻用の明細情報の構成例を示す図である。図29に示す払戻用の明細情報の例は、種別コード、ID番号、払戻金額などの情報から構成されている。種別コードは、払戻しであることを示す情報である。ID番号は、払戻対象となる特急券情報を記憶している当該ICカードの識別情報である。上記払戻金額は、当該特急券情報に対する払戻金額を示す情報である。図29に示す払戻用の明細情報の例では、種別コードとして「払戻し」、ID番号として「1234」、払戻金額として「4000円」などの情報が格納されている。
上記のようは払戻用の明細情報を作成すると、上記制御部31は、上記通信部34により作成した払戻用の明細情報を上記ホストコンピュータ8へ送信する(ステップS156)。上記払戻用の明細情報をホストコンピュータ8へ送信すると、上記制御部31は、上記表示部37に特急料金が払戻される旨の案内を表示する(ステップS157)。この場合、払戻しを実施する運用形態に応じた案内を表示するようにしても良い。たとえば、上記表示部37には、電鉄会社あるいはクレジット会社から特急料金が払戻される旨の案内を表示するようにしても良い。
上記特急料金が払戻される旨の案内を表示するとともに、上記制御部31は、上記カードリーダライタ35により当該ICカード2に記憶されている払戻対象となった特急券情報を削除(クリア)する処理を行う(ステップS158)。
なお、上記判断により当該ICカード2の特急券情報の特急列車名及び号車番号と一致する遅延情報パラメータが存在しない場合(ステップS151、S152、S153が何れかがNO)、上記制御部31は、当該ICカード2に記憶されている特急券情報をクリアする(ステップS158)。
上記のように、第3の払戻判定処理によれば、上記自動改札機3は、予めダウンロードされている遅延情報パラメータで示される列車の特急券情報を利用者が提示したICカード2から読み取った場合、当該特急券情報の払戻金額を算出し、算出した払戻金額などを含む払戻用の明細情報を作成し、払戻用の明細情報をホストコンピュータ8へ送信する。これにより、利用者は、自動改札機を通過するだけで、電鉄会社あるいはクレジット会社からICカード2に記憶されている特急券情報の払戻しを受けることが可能となる。
なお、上記した実施の形態では、特急券情報を記憶する情報記憶媒体が電子マネー機能を有するICカードである場合を想定して説明している。しかしながら、上記した実施の形態は、情報記憶媒体としてICカードが用いられてる場合に限定されるものではない。たとえば、上記した実施の形態が適用可能な情報記憶媒体としては、特急券情報を記憶する機能および乗車料金などの支払いに利用可能な電子マネー機能(SFカード機能)を有する携帯電話機などのモバイル端末であっても良い。
また、この発明は、上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具現化できる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
自動改札機およびICカード処理機としての種々の駅務機器から構成される駅務システムの構成例を示す図。 ICカードの内部構成例を概略的に示すブロック図。 自動改札機の構成例を示すブロック図。 ICカード処理機(自動精算機、自動券売機、定期券発行機および係員処理機)の構成例を示すブロック図。 自動改札機における改札処理(入場処理あるいは出場処理)の流れを概略的に説明するためのフローチャート。 遅延情報パラメータの構成例を示す図。 自動改札機による特急券情報に対する第1の払戻判定処理の例を説明するためのフローチャート。 自動改札機の表示部に表示される案内画面の表示例を示す図。 自動改札機による特急券情報に対する第2の払戻判定処理の例を説明するためのフローチャート。 払戻対象となるICカードを示す明細情報の構成例を示す図。 ICカード処理機としての駅務機器による特急料金の第1の払戻処理を説明するためのフローチャート。 特急料金の払戻ボタンの表示例を示す図。 特急料金の払戻対象となるICカードの投入を促す案内画面の表示例。 特急料金テーブルの構成例を示す図。 払戻の案内画面の表示例を示す図。 第1の払戻処理における現金払戻処理の例を説明するためのフローチャート。 現金による払戻明細情報の例を示す図。 現金およびICカードの受取案内の表示例を示す図。 第1の払戻処理におけるチャージ払戻処理の例を説明するためのフローチャート。 チャージによる払戻処理の明細を示す払戻明細情報の例を示す図。 ICカードの受取案内の表示例を示す図。 ICカード処理機としての駅務機器による特急料金の第2の払戻処理を説明するためのフローチャート。 第2の払戻処理における現金払戻処理の例を説明するためのフローチャート。 第2の払戻処理におけるチャージ払戻処理の例を説明するためのフローチャート。 ICカード処理機としての駅務機器による特急料金の第3の払戻処理を説明するためのフローチャート。 特急料金の払戻を案内する案内画面の表示例。 ICカード処理機としての駅務機器による特急料金の第4の払戻処理を説明するためのフローチャート。 自動改札機による第3の払戻判定処理としての払戻精算を含む払戻判定処理を説明するためのフローチャート。 払戻用の明細情報の構成例を示す図。
符号の説明
2…ICカード、3…自動改札機、4…自動精算機、5…自動券売機、6…定期券発行機、7…係員処理機、8…ホストコンピュータ、21…制御部、22…ROM、23…RAM、24…不揮発性メモリ、25…通信部、31…制御部、32…メモリ、33…運賃メモリ、33a…特急料金テーブル、34…通信部、35…カードリーダライタ、36…ドア制御部、37…表示部、41…制御部、42…メモリ、42a…払戻リスト、43…運賃メモリ、43a…特急料金テーブル、44…通信部、45…表示部、46…操作部、46a…払戻ボタン、46b…現金ボタン、46c…チャージボタン、47…カードリーダライタ、48…現金処理部

Claims (9)

  1. 情報記憶媒体に記憶されている情報に基づいて改札処理を行う自動改札機であって、
    払戻対象となる特急券に関する情報を記憶する記憶手段と、
    利用者が所持している情報記憶媒体に記憶されている特急券情報を読取る読取手段と、
    この読取手段により前記情報記憶媒体から読取った特急券情報が払戻対象であるか否かを前記記憶手段に記憶されている払戻対象となる特急券に関する情報に基づいて判定する判定手段と、
    この判定手段により前記情報記憶媒体に記憶されている特急券情報が払戻対象であると判定した場合、前記情報記憶媒体に払戻対象となる特急券情報が記憶されていることを報知する報知手段と、
    を有することを特徴とする自動改札機。
  2. さらに、前記判定手段により前記情報記憶媒体に記憶されている特急券情報が払戻対象であると判定した場合、前記特急券情報が払戻対象であることを示す情報を当該情報記憶媒体に書き込む書込手段を有する、
    ことを特徴とする前記請求項1に記載の自動改札機。
  3. さらに、前記判定手段により前記情報記憶媒体に記憶されている特急券情報が払戻対象であると判定した場合、当該情報記憶媒体の識別情報を含む払戻情報を払戻対象である特急券情報を記憶している情報記憶媒体を示す情報として外部装置へ送信する送信手段を有する、
    ことを特徴とする前記請求項1に記載の自動改札機。
  4. 情報記憶媒体に記憶されている情報に基づいて改札処理を行う自動改札機であって、
    払戻対象となる特急券に関する情報を記憶する記憶手段と、
    特急券の料金に関する情報を記憶するデータテーブルと、
    利用者が所持している情報記憶媒体に記憶されている特急券情報を読取る読取手段と、
    この読取手段により前記情報記憶媒体から読取った特急券情報が払戻対象であるか否かを前記記憶手段に記憶されている払戻対象となる特急券に関する情報に基づいて判定する判定手段と、
    この判定手段により前記情報記憶媒体に記憶されている特急券情報が払戻対象であると判定した場合、前記読取手段により前記情報記憶媒体から読取った特急券情報に対する払戻金額を前記データテーブルに記憶されている特急券の料金に関する情報に基づいて算出する算出手段と、
    この算出手段により算出された払戻金額と当該情報記憶媒体の識別情報とを含む払戻用の明細情報を払戻しを実施するための情報を収集している外部装置へ送信する送信手段と、
    を有することを特徴とする自動改札機。
  5. 情報記憶媒体を処理する機能と現金を処理する機能とを有する駅務機器であって、
    特急券の料金に関する情報を記憶するデータテーブルと、
    利用者が所持している情報記憶媒体に記憶されている情報を読取る読取手段と、
    この読取手段により前記情報記憶媒体から払戻対象となる特急券情報を読取った場合、読取った特急券情報に対する払戻金額を前記データテーブルに記憶されている特急券の料金に関する情報に基づいて算出する算出手段と、
    この算出手段により算出された払戻金額の現金による受取りが指示された場合、前記払戻金額を放出する第1の払戻手段と、
    前記算出手段により算出された払戻金額を前記情報記憶媒体に利用可能な残額に加算することが指示された場合、前記情報記憶媒体に記憶されている残額情報を前記払戻金額を加算した金額に更新する第2の払戻手段と、
    を有することを特徴とする駅務機器。
  6. さらに、前記読取手段により前記情報記憶媒体から特急券情報が払戻対象であることを示す情報が読取れたか否かにより払戻の有無を判断する判断手段を有し、
    前記算出手段は、前記判断手段により払戻有りと判断した場合、前記読取手段により当該情報記憶媒体から読取った特急券情報に対する払戻金額を算出する、
    ことを特徴とする前記請求項5に記載の駅務機器。
  7. さらに、払戻対象となる特急券情報を記憶している情報記憶媒体の識別情報を示す情報を記憶する記憶手段と、
    前記読取手段により読取った前記情報記憶媒体の識別情報と前記記憶手段に記憶している識別情報とが一致したか否かにより払戻の有無を判断する判断手段とを有し、
    前記算出手段は、前記判断手段により払戻有りと判断した場合、前記読取手段により当該情報記憶媒体から読取った特急券情報に対する払戻金額を算出する、
    ことを特徴とする前記請求項5に記載の駅務機器。
  8. 自動改札機と駅務機器とを有する駅務システムであって、
    前記自動改札機は、
    払戻対象となる特急券に関する情報を記憶する記憶手段と、
    利用者が所持している情報記憶媒体に記憶されている特急券情報を読取る読取手段と、
    この読取手段により前記情報記憶媒体から読取った特急券情報が払戻対象であるか否かを前記記憶手段に記憶されている払戻対象となる特急券に関する情報に基づいて判定する判定手段と、
    この判定手段により前記情報記憶媒体に記憶されている特急券情報が払戻対象であると判定した場合、前記特急券情報が払戻対象であることを示す情報を当該情報記憶媒体に書き込む書込手段と、
    前記判定手段により前記情報記憶媒体に記憶されている特急券情報が払戻対象であると判定した場合、前記情報記憶媒体に払戻対象となる特急券情報が記憶されていることを報知する報知手段と、を有し、
    前記駅務機器は、
    特急券の料金に関する情報を記憶するデータテーブルと、
    前記情報記憶媒体に記憶されている情報を読取る読取手段と、
    この読取手段により前記情報記憶媒体から特急券情報が払戻対象であることを示す情報が読取れた場合、前記読取手段により前記情報記憶媒体から読取った特急券情報に対する払戻金額を前記データテーブルに記憶されている特急券の料金に関する情報に基づいて算出する算出手段と、
    この算出手段により算出された払戻金額の現金による受取りが指示された場合、前記払戻金額を放出する第1の払戻手段と、
    前記算出手段により算出された払戻金額を前記情報記憶媒体に記憶されている利用可能な残額情報に加算することが指示された場合、前記情報記憶媒体に記憶されている残額情報を前記払戻金額を加算した金額に更新する第2の払戻手段と、を有する、
    ことを特徴とする駅務システム。
  9. 自動改札機と駅務機器とを有する駅務システムであって、
    前記自動改札機は、
    払戻対象となる特急券に関する情報を記憶する記憶手段と、
    利用者が所持している情報記憶媒体に記憶されている特急券情報を読取る読取手段と、
    前記記憶手段に記憶されている払戻対象となる特急券に関する情報に基づいて、前記読取手段により前記情報記憶媒体から読取った特急券情報が払戻対象であるか否かを判定する判定手段と、
    この判定手段により前記情報記憶媒体に記憶されている特急券情報が払戻対象であると判定した場合、当該情報記憶媒体の識別情報を含む払戻情報を払戻対象である特急券情報を記憶している情報記憶媒体の識別情報として前記駅務機器へ送信する送信手段と、
    前記判定手段により前記情報記憶媒体に記憶されている特急券情報が払戻対象であると判定した場合、前記情報記憶媒体に払戻対象となる特急券情報が記憶されていることを報知する報知手段と、を有し、
    前記駅務機器は、
    特急券の料金に関する情報を記憶するデータテーブルと、
    前記自動改札機から送信された払戻情報を受信する受信手段と、
    前記情報記憶媒体に記憶されている情報を読取る読取手段と、
    前記読取手段により読取った前記情報記憶媒体の識別情報と前記受信手段により受信した払戻情報に含まれる識別情報とが一致する場合、前記情報記憶媒体から読取った特急券情報に対する払戻金額を前記データテーブルに記憶されている特急券の料金に関する情報に基づいて算出する算出手段と、
    この算出手段により算出された払戻金額の現金による受取りが指示された場合、前記払戻金額を放出する第1の払戻手段と、
    前記算出手段により算出された払戻金額を前記情報記憶媒体に記憶されている利用可能な残額情報に加算することが指示された場合、前記情報記憶媒体に記憶されている残額情報を前記払戻金額を加算した金額に更新する第2の払戻手段と、を有する、
    ことを特徴とする駅務システム。
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