本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、先ず図1は、本発明の特定取引用システムとなる本実施例の遊技用システムの構成を示すものであり、本実施例の遊技用システムは、図1に示すように、遊技場において複数配置された遊技島1(図2参照)に並設される遊技機であるカードリーダ式パチンコ機(以下パチンコ機)2と、該パチンコ機2に対して1対1に対応設置され、プリペイドカード37を使用可能とされた本発明における特定取引用装置としてのカードユニット3と、遊技場内の所定位置に設置され、前記カードユニット3が不良となった際に該不良のカードユニット3と交換するための予備特定取引用装置となる予備のカードユニット3が収納される予備ストッカ20(図2参照)と、前記カードユニット3にて使用されるプリペイドカード37の管理やカードユニット3の管理等を行う本発明における店舗内管理装置としてのシステムコントローラ100と、これら各遊技場(遊技場a,b,c…)に設置されたシステムコントローラ100とデータ通信可能に接続され、前記プリペイドカードを提供するカード管理会社に設置された本発明における店舗外管理装置となる管理サーバ140と、から主に構成されており、各遊技場に設置されているシステムコントローラ100と管理サーバ140との間において、各種の情報(データ)の授受が可能とされている。
また、各遊技場に設置されているシステムコントローラ100、遊技島1に設置されているカードユニット3、並びに予備ストッカ20に収容されているカードユニット3は、通信ケーブル8を介して双方向のデータ通信可能に接続されていて、各接続機器にはそれぞれローカルIPアドレスが付与されてローカルエリアネットワーク(LAN)が形成されており、該ローカルエリアネットワーク(LAN)に接続されている各装置には、当該装置を個々に識別可能な装置IDが付与されていて、各装置が装置IDとローカルIPアドレスとが対応付けられたIPアドレステーブルを有することで、装置IDからローカルIPアドレスを特定して、当該装置IDの装置との送受信を実施できるようになっている。
つまり、本実施例においては、本発明における特定取引用装置となる遊技島1に設置されているカードユニット3とともに、予備特定取引用装置となる予備ストッカ20内の予備のカードユニット3も、外部のシステムコントローラ100と通信可能に接続されている。
はじめに、本実施例に用いた特定取引用装置並びに予備特定取引用装置となるカードユニット3について、図2並びに図3に基づき説明すると、該カードユニット3の前面には、図3(a)に示すように、点灯によりカードユニット3の動作を報知する動作ランプ301と、対応するパチンコ機2が左右何れかのパチンコ機2であるかを点灯により報知する台指定ランプ302と、プリペイドカード37を挿入可能とされたカード挿入口303と、該カード挿入口303に挿入されているプリペイドカード37の排出を遊技者に報知するカードインジケータ304と、が設けられているとともに、その背面下部には、図3(b)に示すように、パチンコ機2と接続される信号ケーブルの接続端子を接続可能なパチンコ機接続用ソケット305と、前記システムコントローラ100に接続される通信ケーブルの接続端子を接続可能な通信用ソケット306と、カードユニット3における電源入力用の電源入力用ソケット307とが設けられている。
また、カード挿入口303の内方となる、カードユニット3の略中央位置には、カード挿入口303から挿入されるプリペイドカードに記録された特定取引用価値の大きさを特定可能な情報となる残存度数や当該プリペイドカードのプリペイドカードIDを含む記録情報の読み出し、並びに書き込みを実施するカードリーダライタ327が設けられている。尚、本実施例では、特定取引用価値として1単位を100円とする度数を用いている。
更に、パチンコ機接続用ソケット305や、通信用ソケット306や、電源入力用ソケット307に対応するカードユニット3の下部位置には、当該カードユニット3の動作制御やカードリーダライタ327に受付けたプリペイドカードから読み出した残存度数を、対応するパチンコ機2におけるパチンコ玉の貸出に使用させる貸出処理等を実施する制御ユニット328が設けられている。
この本実施例のカードユニット3の構成は、図4に示すように、前記動作ランプ301や、台指定ランプ302や、カードインジケータ304に加えて、前記台指定ランプ302の切替を実施するディップスイッチ308と、前記カード挿入口303に連設され、挿入されるプリペイドカード37からの読み出し並びに書き込み等を行うカードリーダライタ327と、制御ユニット328が実行する制御内容等が記述された制御プログラムや、各カードユニット3に対して個別に付与され、個々のカードユニット3を識別可能な本発明における装置識別情報となる装置IDや、当該カードユニット3が使用可能とされる遊技場が属するグループに対して個別に付与され、個々のグループを識別可能な本発明におけるグループ識別情報となるグループID等が記憶される不揮発性メモリから成る記憶部310と、前記パチンコ機接続用ソケット305に接続され、前記パチンコ機2において賞球や貸出球となるパチンコ玉の払出制御を行う賞球制御基板237や、貸出を実施する際に遊技者に操作される貸出ボタンスイッチ16や、プリペイドカードの返却を実施する際に遊技者に操作される返却ボタンスイッチ15や、残存度数が表示される度数表示器17等を備える操作基板18との各種信号の入出力が行われるI/Oポート311と、前記通信用ソケット306に接続され、システムコントローラ100とのデータ通信を行うための通信手段である通信部312と、制御プログラムを実行するための制御マイコン(MPU)や、プリペイドカード37から読み出しおよび書き込まれる残存度数等が記憶されるRAM等を有し、これらカードユニット3の各部の制御や前記操作基板18に実装された度数表示器17の制御等を行う制御ユニット328と、を具備しており、これら各部は図5に示すように接続されている。
つまり、本実施例のカードユニット3は、特定取引処理となる貸出処理を行う装置であって、該装置を個々に識別可能な装置識別情報となる装置IDと当該遊技場が属するグループを個々に識別可能なグループ識別情報となるグループIDとが記憶される記憶部310とともに、通信部312により外部のシステムコントローラ100と通信可能に接続されており、該カードユニット3によって本発明における特定取引用装置が形成されている。
この本実施例のカードユニット3においては、前記カード挿入口303にプリペイドカード37が挿入されることで、カードリーダライタ327により該挿入されたプリペイドカード37に記録された残存度数並びにプリペイドカードIDが読み出され、該プリペイドカードIDと残存度数とを含む照合要求がシステムコントローラ100に送信されることで、システムコントローラ100において、後述するカード管理データベースにおいて当該プリペイドカードIDに対応付けて管理されている残存度数と、該照合要求に含まれる残存度数とが比較され、照合要求に含まれる残存度数が同じか或いは少ないときに、使用許諾が照合要求の送信元のカードユニット3に返信されることで、該残存度数が度数表示器17に表示され、該表示された残存度数を遊技に使用できるようになる。
この度数表示器17に残存度数が表示されているときに、遊技者が貸出ボタンスイッチ16を操作することで、対応するパチンコ機2からパチンコ玉の払出が実施される貸出処理が実施される。
この貸出処理の制御状況を説明すると、まず前記パチンコ機2の賞球制御基板237は、該パチンコ機2の図示しない玉タンクに玉が供給されてパチンコ玉の払出が可能な状態となるとスタンバイ状態となり、準備が完了したことを示すPRDY信号をONとしてカードユニット3のI/Oポート311を介して制御ユニット328に出力する(S1)。
このようにPRDYが出力されている状態において前記貸出ボタンスイッチ16が操作されると、カードユニット3の制御ユニット328は、BRDY信号をONとして賞球制御基板237に出力し(S2)、この状態において、更にBRQ信号をONとして賞球制御基板237に出力する(S3)。
次いで、賞球制御基板237は、制御ユニット328より出力されているBRDY信号のONを検出している状態においてBRQ信号のONを検出すると、EXS信号をONとして制御ユニット328に出力する(S4)。
そして、該EXS信号のONを検出した制御ユニット328は、前記BRQ信号をOFFとし、該BRQ信号のOFFを検出した賞球制御基板237は、図示しない玉払出装置に玉払出信号を出力し、これに基づき1度数すなわち、100円に該当する玉数(本実施例では25玉)の払出が実施されるとともに、該払出の終了に基づき、前記EXS信号の出力をOFFとする(S5)。
該EXS信号のOFFを検出した制御ユニット328は、前記カードユニット3のカード挿入口303に挿入されているプリペイドカード37より読み出されてRAMに記憶している残存度数から1度を減算するとともに、度数表示器17に表示されている度数から1度を減算して表示更新する(S6)。
制御ユニット328は、これら(S3)〜(S6)の制御を、1回の貸出ボタンスイッチ16の操作に基づいて、予め設定されている単位貸出度数分繰返し実施し、これら制御が終了した後、BRDY信号をOFFとして、貸出処理を完了する(S7)。
このようにカードユニット3の制御ユニット328から出力されるBRQ信号の回数に基づき、前記賞球制御基板237は1度分に該当する数量(25玉)のパチンコ玉の貸出を当該BRQ信号の回数分実施するようになっており、このようにして貸出されたパチンコ玉を使用して遊技者はパチンコ機2における遊技を実施できるようになっている。
つまり、本実施例の貸出処理において、特定取引となるパチンコ玉の貸出に使用可能な特定取引用価値となる度数を該パチンコ玉の貸出に使用させるために、対応するためのパチンコ機2との上記の各種信号の授受を行う処理が実施されており、該貸出処理によって本発明における特定取引処理が形成されている。
尚、これら貸出処理の実施後において、当該カードユニット3の制御ユニット328からは、システムコントローラ100に対して、該貸出処理に使用された度数である使用度数とカードリーダライタ327に受付け中のプリペイドカード37のプリペイドカードIDと装置IDとを含む使用通知が送信されることで、システムコントローラ100において、当該プリペイドカードIDに対応付けてカード管理データベースにおいて管理されている残存度数から使用度数が減算更新されるとともに、該装置IDに対応して後述するユニット管理テーブルに記憶されている本日総使用度数に、該使用度数が加算更新される。
また、本実施例のカードユニット3においては、度数表示器17に残存度数が存在する場合に返却ボタンスイッチ15が遊技者により操作されることで、制御ユニット328のRAMに記憶されているその時点にて残存する残存度数を、その時点においてカードリーダライタ327に受付け中のプリペイドカード37の残存金額に上書き更新して、カード挿入口303より排出する返却処理が制御ユニット328により実施される。
次に、本実施例に用いた予備のカードユニット3(予備特定取引用装置)を保管するための予備ストッカ20ついて説明すると、該予備ストッカ20は、例えば、図2に示すように、遊技島1の島端近傍に設置され、前面が開放する筐体21内の上下に予備のカードユニット3を複数収容可能なカードユニット収容部22が形成されている。
また、筐体21の前面には、開閉可能な開閉扉23が設けられているとともに、該開閉扉23はシリンダ錠24を有していて開放不能に施錠できるようになっている。また、該開閉扉23の所定箇所には透明なガラスが装着された確認窓部25が形成されており、前記開閉扉23の閉塞時においても、外部から収容されている予備のカードユニット3の動作ランプ301の点灯状況を目視確認できるようになっている。尚、筐体21の上部には開閉扉23の開放時において点灯される報知灯26が設置されている。
これら筐体21内に形成されたカードユニット収容部22の上面並びに底面部には、前記開放面側から奥方にかけて複数のガイドレール27が、前記カードユニット3の厚みより若干大きな距離に離間して形成されており、一対のガイドレール27間にカードユニット3の上部と下部とがスライド挿入可能とされている。
また、前記カードユニット収容部22の背面部には、図4に示すように、前記ガイドレール27間に嵌入されるカードユニット3の通信用ソケット306並びに電源入力用ソケット307と対応する位置に、これら通信用ソケット306並びに電源入力用ソケット307と接続可能な通信端子29及び電源供給端子30が設けられており、予備のカードユニット3を前記ガイドレール27間にスライド挿入して前記通信用ソケット306に通信端子29を装着した後、該予備のカードユニット3をストッカ内部に押し込んで収納することで、電源入力用ソケット307が電源供給端子30に自動的に装着・接続されることで、収容中の予備のカードユニット3が即座に使用可能なスタンバイ状態とされており、前記遊技島1に設置された稼働中のカードユニット3にトラブルが発生した場合には、収容されているスタンバイ状態の予備のカードユニット3と交換することでこれらトラブルに対して迅速に対応できるようになっている。
次いで、本実施例に用いた本発明における店舗内管理装置となるシステムコントローラ100について説明すると、該システムコントローラ100は、図6に示すように、コンピュータ内部にてデータの送受を行うデータバス101に、該システムコントローラ100が実施する後述する更新要求の送信処理や、起動許可或いは起動不可を送信する後述する起動許可判定処理や、移動発生通知や移動元情報或いは移動先情報の送信処理等の各種処理や前記残存度数の照合やカード管理DBの更新処理等を行うCPU102、ワークメモリ等として使用されるRAM103、時刻情報やカレンダ情報を出力するRTC104、磁気ディスクや光磁気ディスクから成る記憶装置105、ファンクションメニュー等が独自に割り当てられた専用化されたキーボードである入力装置106、各種情報を表示出力する表示装置107、各種情報をプリント出力するプリンタ108、カードユニット3(予備ストッカ20内のカードユニット3も含む)とのデータ通信を行う通信部109、カード管理会社に設けられた管理サーバ140とのデータ通信を行うためのデジタルサービスユニット(DSU)111が接続された通常のコンピュータである。
また、前記記憶装置105には、該システムコントローラ100が実施する各種の処理を実施するための処理プログラムに加えて、当該遊技場において発行されるプリペイドカードのプリペイドカードIDに対応付けて、当該プリペイドカードに記録されている残存度数が記憶されるカード管理DBや、図7(a)に示すように、当該遊技場の遊技場IDや、当該遊技場が所属するグループのグループIDや、当該遊技場に設置されているカードユニット(予備も含む)の装置ID等のIDデータを管理するためのID管理テーブルや、図7(b)に示すように、当該遊技場に設置(予備ストッカ20に保管されている予備のカードユニット3も含む)されている各カードユニット3を管理するためのユニット管理テーブルや、管理サーバ140からの移動許可情報の受信の有無が記憶されている。
この本実施例に用いたID管理テーブルには、図7(a)に示すように、当該システムコントローラ100が設置された遊技場に固有に付与されることで、各遊技場を個々に識別可能な本発明における遊技場識別情報となる遊技場IDや、相互に予備のカードユニット3が使用可能とされる当該遊技場が所属するグループに固有に付与されることで各グループを個々に識別可能なグループIDや、当該遊技場に設置されている全カードユニット(予備も含む)の装置IDが記憶されて管理されている。
つまり、本実施例のID管理テーブルにおいて、遊技場に設置され、当該遊技場に設けられた特定取引用装置となるカードユニット3および予備特定取引用装置となる予備のカードユニット3の装置IDと、当該遊技場が属するグループのグループIDとが管理されており、該ID管理テーブルによって本発明における識別情報管理手段が形成されている。
また、本実施例に用いたユニット管理テーブルには、図7(b)に示すように、各カードユニット3に付与された装置IDに対応付けて、当該カードユニット3が設置されている遊技島の島番号(予備ストッカの場合には、ストッカを示す00が記憶される)と、その当日における起動情報の受信の有無である本日起動情報受信状況や、対応設置されているパチンコ機2の機種である対応機種や、その時点において受付け中のプリペイドカードのプリペイドカードIDである受付けカードIDや、その当日において当該カードユニット3において遊技(玉貸処理)に使用された度数の合計である本日総使用度数とが記憶されており、該ユニット管理テーブルにおいて、当該遊技場に設置されている全カードユニット3の装置IDと、その当日における起動情報の受信状況、すなわち接続状態が管理されている。尚、前記本日起動情報受信状況のデータは、営業当日の朝の起動時において、「未受信」にリセットされ、各カードユニット3からの起動要求の受信に基づいて「受信済み」に更新され、本日総使用度数のデータは、営業当日の朝の起動時において「0」にリセットされ、各カードユニット3からの使用通知の受信に基づいて、該受信した使用通知に含まれる使用度数が加算更新される。
つまり、本実施例のユニット管理テーブルの本日起動情報受信状況において、カードユニット3並びに予備のカードユニット3が接続されていない場合には、後述する起動許可判定処理における本日起動情報受信状況の受信済みへの更新が実施されず、該本日起動情報受信状況が未受信となるので、識別情報管理手段となるID管理テーブルにて装置IDが管理されているカードユニット3並びに予備のカードユニット3との接続状態が認識されるので、該ユニット管理テーブルにより本発明における接続状態認識手段が形成されている。
次いで、本実施例に用いた本発明における店舗外管理装置である管理サーバ140の構成について説明すると、管理サーバ140は、図8に示すように、コンピュータ内部にてデータの送受を行うデータバス141に、該管理サーバ140が実施する各遊技場にて使用されるビジターカードに残存する残存度数、ビジターカードの発行金額等の管理を行うための処理や、各遊技場のシステムコントローラ100に移動許可情報や後述する更新情報を送信する処理や移動元情報や移動先情報に含まれる装置IDを照合して確認する処理等の各種処理を行うCPU142、処理時の一時記憶領域等として使用されるRAM143、後述するグループ設定画面における設定内容を入力するためのキーボードやマウス等の入力装置144、磁気ディスクや光磁気ディスクから成る記憶装置145、後述するグループ設定画面等を表示出力する表示装置146、各遊技場に設置されたシステムコントローラ100とのデータ通信を行うデジタルサービスユニット(DSU)から成る通信部148、が接続された比較的処理能力に優れたサーバ用のコンピュータである。
また、記憶装置145には、管理サーバ140が実施する各種の処理内容が記述された処理プログラムに加えて、各遊技場の遊技場IDに対応付けて、当該遊技場に関する情報(名称や所在地や設置されているシステムコントローラ100との通信回線番号等)を記憶するための図示しない遊技場情報テーブルや、図9(a)に示す各遊技場に設置されているカードユニット3を管理するための遊技場別カードユニットテーブルや、図9(b)に示すカードユニット3を使用可能とする各グループに属する遊技場を管理するためのグループ管理テーブルが記憶されている。
本実施例の遊技場別カードユニットテーブルには、図9(a)に示すように、各遊技場を個々に識別可能な遊技場識別情報である遊技場IDに対応付けて、当該遊技場に設置されている全てのカードユニット3(予備のカードユニット3も含む)の装置IDが記憶されて管理されており、どの遊技場にどの装置IDのカードユニット3が設置されているかが、管理サーバ140にて一元的に管理されているとともに、各装置IDに対応付けて、当該カードユニット3においてその当日において貸出処理に使用された度数の合計である本日総使用度数が記憶されているとともに、これら同一の遊技場IDに対応付けて記憶されているカードユニット3の本日総使用度数の合計、すなわち、各遊技場のカードユニット3においてその当日において使用された度数の合計である遊技場別合計が記憶されており、これら本日総使用度数や遊技場別合計のデータは、後述するように、営業終了時において各遊技場のシステムコントローラ100から送信される営業情報により更新される。
また、本実施例のグループ管理テーブルには、図9(b)に示すように、移動されたカードユニット3の使用が許可されることで、カードユニット3が使用可能となる各グループのグループIDに対応付けて、当該グループに属する遊技場の遊技場IDが記憶されており、どの遊技場がどのグループに所属しているのかが、管理サーバ140にて一元的に管理されている。
つまり、本実施例の遊技場別カードユニットテーブルにおいて、各遊技場(店舗)の遊技場IDに対応付けて当該遊技場IDの遊技場に設けられている特定取引用装置となるカードユニット3および予備特定取引用装置となる予備のカードユニット3の装置IDと該遊技場に設けられているカードユニット3における売上となる本日総使用度数とが記憶(管理)されているとともに、本実施例のグループ管理テーブルにおいて、グループIDに対応付けて、当該グループIDのグループに属する遊技場を個々に識別可能な店舗識別情報となる遊技場IDが管理されており、該遊技場別カードユニットテーブル並びにグループ管理テーブルによって、本発明における管理手段が形成されている。
これらグループ管理テーブルにて管理されるグループの新規作成や、グループに所属する遊技場の変更(増減)は、所定操作を実施することで、該管理サーバ140の表示装置146に表示される、図10に示すグループ設定画面において実施でき、該グループ設定画面にて受付けた変更内容を設定するグループ設定変更処理が管理サーバ140(CPU142)にて実施される。
この本実施例のグループ設定画面には、図10に示すように、設定対象とするグループを選択するための「設定対象」の項目メニューと、新たにグループを新設する際に選択する「新規グループ」の項目メニューとが画面上部位置に設けられているとともに、画面中央左部には、前記設定対象の項目メニューにおいて選択したグループに現状において所属している遊技場の遊技場名と遊技場IDとが一覧表示される「現状所属遊技場」の表示ウインドウと、画面中央右部には、削除または追加された後の変更後において当該グループに所属している遊技場の遊技場名と遊技場IDが一覧表示される「変更後所属遊技場」の表示ウインドウとが設けられており、これら「現状所属遊技場」の表示ウインドウと「変更後所属遊技場」の表示ウインドウとの間に、所属している遊技場を削除する際に選択する「削除」の選択入力部と、遊技場を追加する際に選択する「追加」の選択入力部とが設けられ、その最下方位置には、「変更後所属遊技場」の表示ウインドウに表示された内容のグループを設定するための「設定」の選択入力部が設けられている。
具体的な例として、既に設定されているグループ、例えば、チェーン店関係にある遊技場からなるグループに、新たに店舗が開店して該開店した新店舗を追加する場合の設定について説明する。尚、この場合、新たに開店した遊技場には既に遊技場IDが割り当てられており、その遊技場に設置されている全カードユニット3の装置IDが入力されて、既に遊技場別カードユニットテーブルに、当該新たに開店した遊技場の遊技場IDに対応付けて登録されているものとする。
まず、該チェーン店のグループのグループID、例えばグループIDが「GN−001」であれば、「設定対象」の項目メニューにおいて、前記グループ管理テーブルに登録されている全グループが一覧表示されるポップアップメニューから「GN−001」を選択して「設定対象」の項目メニューに「GN−001」を表示させる。
この「設定対象」の項目メニューにおける「GN−001」の選択により、「現状所属遊技場」の表示ウインドウには、前記グループ管理テーブルに選択されたグループIDである「GN−001」に対応付けて記憶されている遊技場IDが一覧表示される。
この状況において、遊技場を追加したい場合には、「追加」の選択入力部を選択入力することで、図10に示すように、遊技場別カードユニットテーブルに登録(記憶)されている遊技場IDの内、グループ管理テーブルに登録(記憶)されていない遊技場名と遊技場ID、つまりは、いずれのグループにも未所属の遊技場の遊技場名と遊技場IDとが一覧表示されるサブウインドウが表示され、該サブウインドウにおいて追加する新店舗の遊技場を選択することで、該選択した新店舗の遊技場名と遊技場IDとが「変更後所属遊技場」の表示ウインドウに他のチェーン店関係にある遊技場の遊技場名と遊技場IDとに加えて表示される。
このように「変更後所属遊技場」の表示ウインドウに新店舗の遊技場名と遊技場IDとが表示されていることを確認した後、「設定」の選択入力部を選択入力すれば良く、該選択入力により、グループ管理テーブルにおいて選択された「GN−001」のグループIDに対応する所属遊技場IDに、新店舗の遊技場IDが追加記憶されるグループ設定変更処理がCPU142にて実施される。尚、「削除」の選択入力が選択されて、グループに所属する遊技場が減少したときには、該削除された遊技場の遊技場IDが、選択された「GN−001」のグループIDに対応する所属遊技場IDの記憶から削除される。
つまり、管理サーバ140は、該グループ設定変更処理において、各グループに属する遊技場の少なくとも追加を受付け、本発明における管理手段となるグループ管理テーブルにおいて、該追加された遊技場が属するグループのグループIDに対応付けて該追加された遊技場の遊技場IDを記憶して管理しており、該グループ設定変更処理を実施するCPU142により本発明における追加受付け手段が形成されている。
そして、これら変更(追加または削除)された遊技場に設置されているシステムコントローラ100に対して、図11に示すように、更新後のグループIDである「GN−001」のグループIDを含む更新情報が送信される。尚、削除された場合には、更新後のグループIDとしてグループ設定がなされていないことを示す初期値である「GN−000」のグループIDを含む更新情報が送信される更新情報送信処理がCPU142にて実施される。
つまり、該更新情報送信処理において、追加された遊技場が属するグループのグループIDを含む更新情報が、追加された遊技場のシステムコントローラ100に送信されており、該更新情報送信処理を実施するCPU142により本発明における更新情報送信手段が形成されている。
このようにして管理サーバ140から送信される更新情報を受信したシステムコントローラ100(CPU102)は、記憶装置105に記憶しているグループIDを受信した更新情報に含まれるグループIDである「GN−001」(削除の場合には「GN−000」)に更新した後、当該遊技場に設置されている予備を含む各カードユニット3に対して、受信した更新情報に含まれるグループID、つまりは記憶装置105に更新記憶したグループIDを含む更新要求を送信する更新情報送信処理を実施して、予備を含む各カードユニット3に記憶されているグループIDを更新させる。
つまり、本実施例の更新情報送信処理においては、管理サーバ140から受信した更新情報に含まれるグループIDを含む更新要求を当該遊技場に設置されている各カードユニット100並びに予備の各カードユニット3に送信して、各カードユニット100並びに予備の各カードユニット3に記憶されているグループIDを、該更新要求に含まれるグループIDに更新させており、該更新情報送信処理を実施するCPU102により本発明における更新情報送信手段が形成されている。
また、本実施例のシステムコントローラ100は、更新情報の受信に基づいて、ID管理テーブルにて記憶(管理)しているグループIDを、管理サーバ140から受信した更新情報に含まれるグループIDに更新している。
この更新要求を受信した予備を含む各カードユニット3の制御ユニット328は、受信した更新要求に含まれるグループIDである「GN−001」(削除の場合には「GN−000」)に、記憶部310に記憶されているグループIDを更新することで、管理サーバ140から送信された更新情報に含まれるグループIDに、変更対象の遊技場に設置されているシステムコントローラ100並びにカードユニット3に記憶されているグループIDが更新されるようになる。
尚、新たにグループを新設して、該新設されるグループに属する遊技場を設定する場合には、図10に示すグループ設定画面に設けられている「新規グループ」の項目メニューを選択することで、前記グループ管理テーブルに登録されている全グループのグループIDと重複しない未使用のグループIDが、新設されるグループに付与するグループIDとして特定され、該付与されたグループIDが「設定対象」の項目メニューに表示されるとともに、「現状所属遊技場」の表示ウインドウには、新規グループのため何も表示されない、つまり所属する遊技場が存在しないので、該新設したグループに所属させる遊技場を、前述と同様に、「追加」の選択入力部を繰返し選択入力して選択することで、「変更後所属遊技場」の表示ウインドウに、当該新設グループに所属させる遊技場を全て表示させた後、「設定」の選択入力部を選択入力すれば良く、これらの設定により、前述の追加の場合と同様に、該新設されたグループに所属する各遊技場のシステムコントローラ100に対して該新設されたグループのグループIDを含む更新情報が送信され、そして、システムコントローラ100から予備を含む各カードユニット3に更新要求が送信されることで、新設されたグループに所属する全ての遊技場のシステムコントローラ100と予備を含む全カードユニット3のグループIDが、該新設されたグループのグループIDに更新される。
つまり、新規にグループを作成する場合においても、該作成した新規のグループに属する遊技場が存在しない状態から所属させる遊技場を追加することになり、これら新たなグループを作成する場合もグループに遊技場を追加することに含まれる。
以下、本実施例の特定取引用システムにおいて、カードユニット3を移動させる際の処理状況を、図12〜図14に基づいて以下に説明する。
具体的な状況として、例えば、前記にてグループID「GN−001」のグループに追加された遊技場ID「H00101」の新店舗において、カードユニット3に多数の不具合が生じた場合を例に以下に説明すると、該新店舗からカードユニット3の移動の要請を受けた該グループの中枢店舗、例えば「H00001」の遊技場において、予備ストッカ20内のカードユニット3を移動する場合には、図14に示すように、該中枢店舗である「H00001」の遊技場に設置されているシステムコントローラ100において、所定の移動操作、例えば、「カードユニット移動」のメニューを選択することで、カードユニット3の移動実施の受付けが実施される。
この移動実施の受付けに基づいて移動元となる中枢店舗のシステムコントローラ100は、当該遊技場の遊技場IDである「H00001」と、カードユニット3が移動される旨を示す所定形式の移動実施データとを含む移動発生通知を管理サーバ140に対して送信する。
つまりは、本発明における一の店舗となる移動元の遊技場のシステムコントローラ100は、予備のカードユニット3が移動される旨と当該遊技場の遊技場IDとを含む移動発生通知を管理サーバ140に送信する。
この移動発生通知の受信に応じて管理サーバ140は、グループ管理テーブルにおいて、移動元となる中枢店舗のシステムコントローラ100から送信されてきた移動発生通知に含まれる遊技場IDである「H00001」に対応付けて記憶されているグループIDである「GN−001」を特定し、該特定したグループIDである「GN−001」に対応して記憶されている、受信した遊技場ID以外のその他の遊技場ID、すなわち、「H00002」、「H00005」、「H00007」、「H000010」、「H000101」から特定される、該グループIDのグループに属する他の遊技場に設置されているシステムコントローラ100に対して、移動許可情報を送信する移動許可情報送信処理を実施する。
つまり、該移動許可情報送信処理において、本発明における管理手段となるグループ管理テーブルにより管理しているグループに属する一の店舗となる移動元の遊技場の予備のカードユニット3が該グループに属する他の店舗となる移動先の遊技場に移動されるときに、当該移動先の遊技場を含む他の遊技場の店舗内管理装置となるシステムコントローラ100に対して移動許可情報を送信しており、該移動許可情報送信処理を実施するCPU142によって本発明における移動許可情報送信手段が形成されている。
また、本実施例の管理サーバ140は、本発明における管理手段となるグループ管理テーブルにおいて、送信されてきた移動発生通知に含まれる遊技場IDとともに、該遊技場ID対応するグループIDに対応付けて管理されているその他の遊技場IDの遊技場に設置されているシステムコントローラ100に対して移動許可情報を送信している。
この移動許可情報を受信したシステムコントローラ100は、該移動許可情報を受信したことを示す、受信した日付を含む移動許可情報受信履歴を記憶する。尚、本実施例では、これら送信される移動許可情報の有効期限としては、移動許可情報が送信されたその当日と翌日においてのみ有効とされている。
これら移動許可情報が送信される本実施例のシステムコントローラ100においては、図12並びに図13に示すように、その当日における管理サーバ140からの移動許可情報の受信の有無により、異なる起動許可判定処理が実施されるようになっている。
具体的には、その当日または前日における管理サーバ140からの移動許可情報の受信がない、つまり、本日または前日の日付が移動許可情報受信履歴に含まれていないときには、システムコントローラ100(CPU102)は、図12に示す通常の起動許可判定処理を実施する。
この移動許可情報の受信がない場合の起動許可判定処理においては、図12に示すように、既に設置されているカードユニット3(不正に移動されてきたカードユニット3も含む)において電源投入がされることにより、該電源投入されたカードユニット3において記憶部310に記憶されているグループIDと装置IDとを含む起動要求を送信する起動要求送信処理が実施されることで送信される起動要求を受信する。
そしてシステムコントローラ100(CPU102)は、このようにしてカードユニット3から受信した起動要求に含まれる装置IDが、ID管理テーブルに記憶されている装置IDに含まれているか否かを判定する。
この判定において、受信した起動要求に含まれる装置IDがID管理テーブルに記憶されている装置IDに含まれている場合には、当該カードユニット3における貸出処理を許可すると判定し、当該起動要求の送信元のカードユニット3(制御ユニット328)に、当該カードユニット3における貸出処理を許可するための起動許可を返信するとともに、ユニット管理テーブルにおいて、当該受信した起動要求に含まれる装置IDに対応する本日起動情報受信状況を「未受信」から「受信済み」に更新する。
そして、該システムコントローラ100から起動許可を受信したカードユニット3においては、該起動許可を受信したことを条件として起動処理が実施されて起動した後、プリペイドカードの受付けが可能とされ、本発明における特定取引となる該プリペイドカードを使用した前述の貸出処理が可能とされる。
一方、前記判定において、受信した起動要求に含まれる装置IDがID管理テーブルに記憶されている装置IDに含まれていない場合には、該装置IDを含むエラーメッセージを表示して起動エラーが発生したことを報知するとともに、当該起動要求の送信元のカードユニット3(制御ユニット328)に、起動不可を返信することで、該起動不可を受信したカードユニット3において、動作ランプ301が点滅点灯されて、エラーが発生したことが報知される。
このように、移動許可情報の受信がない通常時の起動許可判定処理においては、起動要求に含まれる装置IDがID管理テーブルに記憶されている装置IDに含まれていることを条件として、起動許可を返信して起動を許可するようになっている。
次に、移動許可情報の受信がある場合、つまり、本日または前日の日付が移動許可情報受信履歴に含まれているときの起動許可判定処理においては、図13に示すように、既に設置されているカードユニット3並びに移動元の中枢店舗から移動されてきたカードユニット3において電源投入がなされることにより、該電源投入されたカードユニット3において記憶部310に記憶されているグループIDと装置IDとを含む起動要求を送信する起動要求送信処理が実施されることで送信される起動要求を受信する。
そしてシステムコントローラ100(CPU102)は、このようにしてカードユニット3から受信した起動要求に含まれる装置IDが、ID管理テーブルに記憶されている装置IDに含まれているか否かを判定する。
この判定において、受信した起動要求に含まれる装置IDがID管理テーブルに記憶されている装置IDに含まれている場合、すなわち、起動したカードユニット3が既に設置されている正規のカードユニット3である場合には、当該カードユニット3における貸出処理を許可すると判定し、当該起動要求の送信元のカードユニット3(制御ユニット328)に、当該カードユニット3における貸出処理を許可するための起動許可を返信するとともに、ユニット管理テーブルにおいて、当該受信した起動要求に含まれる装置IDに対応する本日起動情報受信状況を「未受信」から「受信済み」に更新する。
そして、該システムコントローラ100から起動許可を受信したカードユニット3においては、該起動許可を受信したことを条件として起動処理が実施されて起動した後、プリペイドカードの受付けが可能とされ、本発明における特定取引となる該プリペイドカードを使用した前述の貸出処理が可能とされる。
一方、前記判定において、受信した起動要求に含まれる装置IDがID管理テーブルに記憶されている装置IDに含まれていない場合にシステムコントローラ100(CPU102)は、受信した起動要求に含まれるグループIDが、ID管理テーブルに記憶されている当該遊技場が属するグループのグループIDに一致するか否かを判定する。
このグループIDによる判定において、受信した起動要求に含まれるグループIDがID管理テーブルに記憶されているグループIDと一致する場合、すなわち、起動したカードユニット3がグループ内の他の遊技場から移動されてきた予備のカードユニット3である場合には、当該カードユニット3における貸出処理を許可すると判定し、当該起動要求の送信元のカードユニット3(制御ユニット328)に、起動許可を返信するとともに、受信した起動要求に含まれる装置IDをユニット管理テーブルに記憶するとともに、該記憶した装置IDに対応する本日起動情報受信状況に「受信済み」を記憶する。
このようにしてシステムコントローラ100から起動許可を受信したカードユニット3においては、該起動許可を受信したことを条件として起動処理が実施されて起動した後、プリペイドカードの受付けが可能とされ、本発明における特定取引となる該プリペイドカードを使用した前述の貸出処理が可能とされる。
また、前記のグループIDによる判定において、受信した起動要求に含まれるグループIDがID管理テーブルに記憶されているグループIDと一致しない場合、すなわち、起動したカードユニット3がすり替えられた可能性のある不正なカードユニット3である可能性が高い場合には、不正なカードユニットが設置された可能性が高い旨のエラーメッセージを表示して起動エラーが発生したことを報知するとともに、当該起動要求の送信元のカードユニット3(制御ユニット328)に、起動不可を返信することで、該起動不可を受信したカードユニット3において、動作ランプ301が点滅点灯されて、エラーが発生したことが報知される。
つまり、本実施例における起動許可判定処理においては、管理サーバ140における移動許可情報送信処理にて移動許可情報を受信していないときには、カードユニット3から受信した起動要求に含まれる装置IDがID管理テーブルにて記憶(管理)されていることを条件として特定取引処理となる貸出処理を許可すると判定する一方、前記移動許可情報を受信しているときには、カードユニット3から受信した装置IDがID管理テーブルにて記憶(管理)されていなくても、該カードユニット3から受信した起動要求に含まれるグループIDがID管理テーブルにて記憶(管理)されていることを条件として特定取引処理となる貸出処理を許可すると判定されており、該起動許可判定処理を実施するCPU102により本発明における判定手段が形成されているとともに、該判定において特定取引処理となる貸出処理を許可すると判定されたことに基づいて当該判定の対象となった起動要求の送信元のカードユニット3に対して取引許可情報となる起動許可を送信(返信)しており、該起動許可判定処理を実施するCPU102より本発明における取引許可情報送信手段が形成されている。
次に、予備のカードユニット3が移動された移動元の遊技場のシステムコントローラ100(CPU102)において、営業終了時に実施される営業情報送信処理について、図14に基づき説明すると、営業終了に基づいてシステムコントローラ100(CPU102)は、ユニット管理テーブルにおいて本日起動情報受信状況が未受信のカードユニット3の装置IDを全て特定し、該特定した未受信の全カードユニット3の装置IDと、当該遊技場の遊技場IDとグループIDとを含む移動元情報とともに、カード管理DBのデータ並びにユニット管理テーブルにおける各装置IDと当該装置IDのカードユニット3における本日総使用度数を含むユニット管理データとを含む営業情報を送信する。つまり、当該移動元の遊技場から移動された予備のカードユニット3の装置IDを、本日起動情報受信状況が未受信となった予備のカードユニット3の装置IDから特定し、該特定した装置IDを含む移動元情報を管理サーバ140に送信することで、該移動されたカードユニット3の装置IDを自動的に管理サーバ140に通知する。このようにして営業情報に含まれて送信される移動元情報は、管理サーバ140において記憶される。
つまり、本発明における一の店舗となる移動元の遊技場のシステムコントローラ100(CPU102)は、前記識別情報管理手段となるID管理テーブルにて管理されている装置IDのうち、接続状態認識手段となるユニット管理テーブルにおいて本日起動情報受信状況が未受信であることにより接続が認識されなくなった予備のカードユニット3の装置IDを特定し、該特定した装置IDを含む移動元情報を管理サーバ140に送信する営業情報送信処理を実施しており、該営業情報送信処理を実施するCPU102により本発明における移動元情報送信手段が形成されている。
尚、本実施例では、本日起動情報受信状況に基づいて移動された予備のカードユニット3の装置IDを特定しており、これら本日起動情報受信状況の更新は、予備を含む各カードユニット3が電源投入される営業日の朝等において実施される起動判定処理にて更新されるので、営業時間中に予備のカードユニット3が移動された場合には、当該移動されたカードユニット3の本日起動情報受信状況が未受信になるのは、移動された翌日となるので、移動された翌日の営業終了時において送信される移動元情報により移動された予備のカードユニット3の装置IDが管理サーバ140に通知されるようになるが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら移動された予備のカードユニット3を把握するために、営業終了時において、予備ストッカ20内の予備のカードユニット3に対して接続確認情報を送信して、該接続確認情報に対応する応答の有無により、営業終了時の予備のカードユニット3の接続状態を確認して、接続確認が取れない予備のカードユニット3を移動されたカードユニット3として特定し、該特定したカードユニット3の装置IDを含む移動元情報を、該移動が発生した当日の営業情報に含めて送信するようにしても良い。
次に、移動された予備のカードユニット3が設置される移動先の遊技場のシステムコントローラ100(CPU102)において、営業終了時に実施される営業情報送信処理について、図14に基づき説明すると、営業終了に基づいてシステムコントローラ100(CPU102)は、ユニット管理テーブルにおいて本日起動情報受信状況が受信済みであるカードユニット3の装置IDのうち、ID管理テーブルに管理(記憶)されていない装置IDを特定し、該特定した未管理の全カードユニット3の装置IDと、当該遊技場の遊技場IDとグループIDとを含む移動先情報とともに、カード管理DBのデータ並びにユニット管理テーブルにおける各装置IDと当該装置IDのカードユニット3における本日総使用度数を含むユニット管理データとを含む営業情報を送信する。つまり、移動元の遊技場から移動されて設置されたカードユニット3の装置IDを、本日起動情報受信状況が受信済みであるカードユニット3の装置IDのうち、ID管理テーブルに管理(記憶)されていない装置IDから特定し、該特定した装置IDを含む移動先情報を管理サーバ140に送信することで、該移動先の遊技場に設置されたカードユニット3の装置IDを自動的に管理サーバ140に通知する。このようにして営業情報に含まれて送信される移動先情報は、管理サーバ140において記憶される。
つまり、本発明における他の店舗となる移動先の遊技場のシステムコントローラ100(CPU102)は、接続状態認識手段となるユニット管理テーブルにおいて本日起動情報受信状況が受信済みであることにより接続が認識されたカードユニット3の装置IDのうち、本発明における識別情報管理手段となるID管理テーブルにて管理されていない装置IDを特定して、該特定した装置IDを含む移動先情報を管理サーバ140に送信する営業情報送信処理を実施しており、該営業情報送信処理を実施するCPU102により本発明における移動先情報送信手段が形成されている。
これら各遊技場から送信される営業情報の受信に基づいて管理サーバ140においては、該受信した営業情報に含まれる移動先情報と移動元情報とを受信した日付に対応付けて別個に記憶するとともに、営業情報に含まれる各遊技場のカード管理DBのデータに基づいて、カード管理DBにおける各プリペイドカードの残存度数等のデータを更新するとともに、営業情報に含まれるユニット管理データに基づいて、遊技場別カードユニットテーブルの各カードユニット3の本日総使用度数のデータ、並びに遊技場別合計のデータを更新する。
そして、受信した移動元情報に含まれるグループIDと同一のグループIDを含む移動先情報を、その移動元情報が対応する受信日付の前日において受信した移動先情報の中から特定し、特定した同じグループIDを含む移動先情報と移動元情報に含まれる装置IDが一致するか否かを確認する確認処理を実施する。
つまり、該確認処理において、移動元情報と移動先情報とに含まれる装置IDが一致するか否かが確認されており、該確認処理を実施する管理サーバ140のCPU142によって本発明における確認手段が形成されている。
この確認処理において装置IDが一致する場合には、前記遊技場別カードユニットテーブルにおいて、移動元情報に含まれる遊技場ID、すなわち移動元の遊技場IDに対応する設置装置IDに記憶されている装置IDから当該装置IDを削除するとともに、移動先情報に含まれる遊技場ID、すなわち移動先の遊技場IDに対応する設置装置IDに当該装置IDを追加記憶して、当該装置IDに対応する遊技場IDを移動元の遊技場IDから移動先の遊技場IDに変更するとともに、該移動先の遊技場IDから特定される移動先の遊技場に設置されているシステムコントローラ100に対して、該遊技場IDを変更した装置IDを含む変更要求を送信することで、該変更要求に含まれる装置IDがID管理テーブルに記憶されることで、該装置IDのカードユニット3、すなわち、移動されたカードユニット3が移動許可情報がなくても移動先の遊技場において起動を許可されるようになる。
つまり、本発明における店舗外管理装置となる管理サーバ140は、本発明における管理手段となる前記遊技場別カードユニットテーブルにおいて、移動元情報または移動先情報(本実施例では確認処理にて一致が確認されているのでどちらの情報でも良い)に含まれる装置IDに対応する遊技場IDを、本発明における他の店舗となる移動先の遊技場の遊技場IDに変更する。
一方、確認処理において装置IDが一致しない場合には、具体的に、移動先情報と移動元情報に含まれる装置IDが異なる場合には、移動先の遊技場名と遊技場IDとともに当該遊技場に不正なカードユニット3が設置された可能性が高い旨のエラーメッセージを表示して確認エラーが発生したことを報知するとともに、移動先の遊技場のシステムコントローラ100に対してエラー通知を送信して、該移動先の遊技場のシステムコントローラ100において、移動されてきたカードユニット3が不正なものである可能性が高い旨のエラーメッセージを表示させてエラーの発生を報知する。
尚、移動先情報に含まれる全ての装置IDが移動元情報に含まれていないことによる不一致の場合には、同一グループの他の遊技場からも移動先の遊技場に予備のカードユニット3が移動された可能性があるので、移動元情報と同日において受信している他の移動元情報において、同一グループIDを含むものを全て抽出し、これら抽出した全移動元情報に含まれる装置IDと移動先情報に含まれる全ての装置IDとが一致するか否かを確認する。
以上、本実施例によれば、同一のグループ内の遊技場間に限って予備のカードユニット3を移動し、該移動した予備のカードユニット3における起動が許可され、起動することで実施可能とされる特定取引処理となる貸出処理が許可されるようになり、しかも、店舗外管理装置となる管理サーバ140において、移動元情報と移動先情報とに含まれる装置IDが一致するか否かが確認されるので、不正な改造等がなされたカードユニット3と交換されてしまう危険性が高くなってしまうことを極力回避しつつ、一度に多数のカードユニット3が不具合(故障)となって交換の必要が生じても、交換できる予備のカードユニット3が不足して遊技場(店舗)の売上低下を招くことを極力回避することができる。また、移動された予備のカードユニット3の装置IDの対応付けを更新するために必要となる管理サーバ140における入力操作の手間や、移動された予備のカードユニット3の装置IDのシステムコントローラ100における入力操作の手間を省くこともできる。
また、本実施例によれば、移動元情報と移動先情報に含まれる移動された予備のカードユニット3の装置IDが一致することが確認されたことに基づいて、遊技場別カードユニットテーブルにおいて当該移動された予備のカードユニット3の装置IDが対応する遊技場IDが、移動元の遊技場IDから移動先の遊技場IDに自動的に変更されるので、移動された予備のカードユニット3の装置IDが対応する遊技場IDを変更するために必要となる管理サーバ140における操作の手間を省くことができる。
また、本実施例によれば、移動元の遊技場のシステムコントローラ100から管理サーバ140に対して移動発生通知が送信されることで、当該移動元の遊技場が属するグループの他の遊技場のシステムコントローラ100に対して、自動的に移動許可情報が送信されるので、予備のカードユニット3が移動されるグループに属する他の遊技場のシステムコントローラ100に対して移動許可情報を送信するために必要となる管理サーバ140における操作の手間を省くことができる。
また、本実施例によれば、グループ設定画面において追加された遊技場のシステムコントローラ100に更新情報が送信されて、当該システムコントローラ100、各カードユニット3並びに予備の各カードユニット3に記憶されているグループIDが、更新情報に含まれている当該遊技場が追加されたグループのグループIDに更新されるので、管理サーバ140においてグループの変更を簡便且つ迅速に実施でき、追加された新たな遊技場も簡便且つ迅速に予備のカードユニット3の移動の対象にできる。
また、本実施例によれば、移動される予備のカードユニット3の装置IDを、予め移動先の遊技場のシステムコントローラ100に入力して、前記ID管理テーブルに記憶しておくことで、当該移動される予備のカードユニット3を移動先の遊技場において使用可能とする場合に比較して、移動に伴う作業を簡素化することができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、カードユニット3におけるグループIDの初期値として「GN−000」にグループから削除された遊技場に設置されているシステムコントローラ100並びに予備を含む各カードユニット3に記憶されているグループIDを該初期値に更新するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらグループから削除された遊技場に設置されているシステムコントローラ100並びに予備を含む各カードユニット3に記憶されているグループIDを消去するようにしても良い。
また、新規に設定されたグループに追加された遊技場に設置されているシステムコントローラ100並びに予備を含む各カードユニット3には、これらシステムコントローラ100並びに予備を含む各カードユニット3に予め記憶されているグループIDの初期値である「GN−000」が新規に設定されたグループのグループIDに更新されるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、前記のように、グループIDが消去されている状態であって初期値としてグループIDが何も記憶されていない状態に、新たに新規に設定されたグループのグループIDを記憶する場合においても、本発明におけるグループ識別情報(グループID)の更新に含まれる。
また、前記実施例では、移動発生通知を移動元の遊技場のシステムコントローラ100から送信することで、移動許可情報が当該移動元の遊技場が所属するグループに属する他の遊技場のシステムコントローラ100に自動送信されるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら移動許可情報の送信の要求を、カード管理会社において移動元や移動先の遊技場から電話やファックス等により受付けて、所定の操作を管理サーバ140において実施することで、移動許可情報を送信するようにしても良い。
また、前記実施例では、移動許可情報をグループに属する移動元の遊技場以外の全ての遊技場のシステムコントローラ100に送信するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの送信を、移動に際して移動先の遊技場の遊技場ID等の移動先の遊技場を特定可能な情報を管理サーバ140において受付けて、該移動先の遊技場のシステムコントローラ100に対してのみ、移動許可情報を送信するようにしても良い。
また、前記実施例では、移動した予備のカードユニット3の装置IDが移動元の遊技場並びに移動先の遊技場のシステムコントローラ100において自動的に特定されて、移動元情報並びに移動先情報にて管理サーバ140に自動的に通知され、管理サーバ140にて遊技場別カードユニットテーブルにて管理されている、当該移動されたカードユニット3の装置IDに対応する遊技場IDが、移動元の遊技場IDから移動先の遊技場IDに自動的に更新されるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら移動されたカードユニット3の装置IDを、移動元や移動先の遊技場から電話やファックス等により受付けて、該受付けた移動されたカードユニット3の装置IDに対応する遊技場IDを移動元の遊技場IDから移動先の遊技場IDに更新するための操作を管理サーバ140において実施するようにしても良い。
また、前記実施例では、移動されたカードユニット3の装置IDに対応する遊技場IDの遊技場別カードユニットテーブルにおける変更を、移動元情報並びに移動先情報に含まれる装置IDが一致することが確認されたことを条件として実施するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら装置IDの一致確認に依ることなく、移動元情報或いは移動先情報のうち、時間的に先に管理サーバ140が受信したいずれか一方の情報に応じて、移動されたカードユニット3の装置IDを特定し、該特定した移動されたカードユニット3の装置IDが対応する遊技場IDの変更を実施し、その後もう一方の情報を受信したときに、双方の情報(移動元情報並びに移動先情報)に含まれている装置IDが一致するか否かを確認するようにしても良い。
また、前記実施例では、カードユニット3における特定取引の許可/不許可を、カードユニット3の起動の許可/不許可により実施するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら起動は許可しても、カードユニット3におけるプリペイドカードの受付けの許可/不許可により特定取引の許可/不許可を実施したり、プリペイドカードを受付けは許可しても、該プリペイドカードの度数の使用の許可/不許可により特定取引の許可/不許可を実施するようにしても良い。
また、前記実施例では、店舗を遊技場とし、特定取引をパチンコ玉の貸出としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、特定取引をゲームセンターや、デパートや、スーパー等の店舗において、電子マネー等のカードやプリペイドカードを使用して遊技代金や商品代金やサービス代金等の各種代金を決済する取引とし、前記カードやプリペイドカードを受付けてこれらの各種代金を該受付けたカードの電子マネーや残額を使用して決済する取引を実施する端末を特定取引用装置としても良く、ゲームセンターであれば、該ゲームセンター内において使用できる専用のコインを、電子マネーカードやプリペイドカードを用いて貸し出す装置としても良い。
また、前記実施例では、予備ストッカ20内の予備のカードユニット3やカードユニット3とシステムコントローラ100との接続を有線により実施しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらカードユニット3とシステムコントローラ100との接続を、電波等を使用して無線によるデータ通信により接続するようにしても良い。
また、前記実施例では、特定取引用価値の大きさを特定可能な情報としてプリペイドカードにカードIDと残存度数の双方を記録しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらカードIDと残存度数のいずれか一方のみをプリペイドカードに記録するようにしても良い。
また、前記実施例では、遊技機をパチンコ機としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら遊技機をスロットマシンや、コンピュータによる生成画像にて形成された画像上のパチンコ機において遊技を行う画像式パチンコ機であっても良く、この場合には、スロットマシンにおいて使用されるメダルの貸出や、画像式パチンコ機で使用されるポイントの付与が本発明における特定取引となる。
また、前記実施例では、営業終了後に営業情報に含まれる形態にて移動元情報や移動先情報を管理サーバ140に送信するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらて移動元情報や移動先情報を、システムコントローラ100が移動されたカードユニット3を確認できた時点において、営業情報とは個別に管理サーバ140に送信するようにしても良い。
また、前記実施例では、営業終了後に営業情報に含まれる形態にて移動元情報を管理サーバ140に送信するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、営業開始前にカードユニット3の接続状態を確認し、接続が確認できないカードユニット3を特定して、該特定した接続が確認できないカードユニット3の装置IDを含む移動元情報を管理サーバ140に送信するようにしても良い。この場合、移動元情報が本発明における移動発生通知を兼ねることとなり、該移動元情報の受信に基づいて、管理サーバ140は移動許可情報を、当該移動元情報の送信元の遊技場が属するグループの他の遊技場のシステムコントローラ100に対して送信する。そして、移動先の遊技場においても、営業開始前に移動されて新たに設置されたカードユニット3を、接続が確認されたカードユニット3の装置IDのうち、ID管理テーブルに管理(記憶)されていない装置IDから特定して、該特定した装置IDを含む移動先情報を管理サーバ140に送信することで、該管理サーバ140にて、該移動先情報と移動元情報に含まれる装置IDが一致するか否かを確認し、一致することを条件に、遊技場別カードユニットテーブルにて該一致した装置IDに対応して記憶されている遊技場IDを、移動先情報に含まれる移動先の遊技場IDに変更するようにしても良い。
また、予備のカードユニット3の移動を、営業終了時の締め処理後の営業終了後において実施する場合に対応するために、システムコントローラ100が、予備のカードユニット3の接続状態を営業終了後においても継続して確認し続けるようにしておき、接続が確認できなくなったときに、当該接続が確認できなくなったカードユニット3の装置IDを含む移動元情報を管理サーバ140に送信するようにしても良く、この場合にも、該移動元情報が移動発生通知を兼ねることとなる。
前記実施例における各要素は、本発明に対して以下のように対応している。
本発明の請求項1は、店舗(遊技場)に設けられ、特定取引(パチンコ玉の貸出)に使用可能な特定取引用価値(度数)を該特定取引に使用させるための特定取引処理(貸出処理)を行う装置であって、該装置を個々に識別可能な装置識別情報(装置ID)と当該店舗が属するグループを個々に識別可能なグループ識別情報(グループID)とが記憶されるとともに、外部(システムコントローラ100)と通信可能に接続された特定取引用装置(カードユニット3)と、該店舗に予備として設けられる前記特定取引用装置であって、外部(システムコントローラ100)と通信可能に接続された予備特定取引用装置(予備ストッカ20内の予備のカードユニット3)と、店舗に設置され、当該店舗に設けられた前記特定取引用装置および前記予備特定取引用装置の装置識別情報と、当該店舗が属するグループのグループ識別情報とを管理する識別情報管理手段(記憶装置105;ID管理テーブル)と、該識別情報管理手段により装置識別情報が管理されている特定取引用装置および予備特定取引用装置との接続状態を認識する接続状態認識手段(記憶装置105;ユニット管理テーブル)と、を有する店舗内管理装置(システムコントローラ100)と、複数店舗の前記店舗内管理装置と通信可能とされ、前記グループ識別情報に対応付けて当該グループ識別情報のグループに属する店舗を個々に識別可能な店舗識別情報(遊技場ID)を管理するとともに、該店舗識別情報に対応付けて当該店舗識別情報の店舗に設けられている前記特定取引用装置および前記予備特定取引用装置の装置識別情報と該店舗に設けられている前記特定取引用装置における売上を管理する管理手段(記憶装置145;グループ管理テーブル、遊技場別カードユニットテーブル)と、該管理手段により管理しているグループに属する一の店舗(移動元の遊技場)の予備特定取引用装置が該グループに属する他の店舗(移動先の遊技場)に移動されるときに、当該他の店舗の店舗内管理装置に対して移動許可情報を送信する移動許可情報送信手段(CPU142;移動許可情報送信処理)とを有する店舗外管理装置(管理サーバ140)と、を備え、前記店舗内管理装置は、前記移動許可情報送信手段から移動許可情報を受信していないときには、前記特定取引用装置から受信した装置識別情報が前記識別情報管理手段にて管理されているこ
とを条件として前記特定取引処理を許可すると判定する一方、前記移動許可情報を受信しているときには、前記特定取引用装置から受信した装置識別情報が前記識別情報管理手段にて管理されていなくても、該特定取引用装置から受信したグループ識別情報が前記識別情報管理手段にて管理されていることを条件として前記特定取引処理を許可すると判定する判定手段(CPU102;起動許可判定処理)と、該判定手段により前記特定取引処理を許可すると判定されたことに基づいて当該判定の対象となった特定取引用装置に対して取引許可情報を送信する取引許可情報送信手段(CPU102;起動許可判定処理)とを有し、前記特定取引用装置は、前記取引許可情報を受信したことを条件として前記特定取引処理を行う。
本発明の請求項2は、前記店舗外管理装置(管理サーバ140)は、前記管理手段(記憶装置145;遊技場別カードユニットテーブル)において、前記移動元情報または前記移動先情報に含まれる装置識別情報(装置ID)に対応する店舗識別情報(遊技場ID)を、前記他の店舗(移動先の遊技場)の店舗識別情報に変更する。
本発明の請求項3は、前記一の店舗(移動元)の店舗内管理装置(システムコントローラ100)は、前記予備特定取引用装置(予備のカードユニット3)が移動される旨と当該店舗の店舗識別情報とを含む移動発生通知を前記店舗外管理装置(管理サーバ140)に送信し、前記店舗外管理装置は、前記管理手段(記憶装置145;グループ管理テーブル)において、送信されてきた前記移動発生通知に含まれる店舗識別情報とともに、該店舗識別情報が対応するグループ識別情報に対応付けて管理されているその他の店舗識別情報の店舗に設置されている店舗内管理装置に対して前記移動許可情報を送信する。
本発明の請求項4は、前記店舗外管理装置(管理サーバ140)は、各グループに属する店舗(遊技場)の少なくとも追加を受付ける追加受付け手段(CPU142;グループ設定変更処理)と、該追加受付け手段にて追加された店舗の前記店舗内管理装置(システムコントローラ100)に対して、該追加された店舗が属するグループのグループ識別情報(グループID)を含む更新情報を送信する更新情報送信手段(CPU142;更新情報送信処理)とを有するとともに、前記管理手段(記憶装置145;グループ管理テーブル)において該追加された店舗が属するグループのグループ識別情報に対応付けて該追加された店舗の店舗識別情報を管理し、前記店舗内管理装置は、受信した前記更新情報に含まれるグループ識別情報を含む更新要求を当該店舗に設置されている各特定取引用装置(カードユニット3)並びに各予備特定取引用装置(予備のカードユニット3)に送信して、各特定取引用装置並びに各予備特定取引用装置に記憶されているグループ識別情報を、該更新要求に含まれるグループ識別情報に更新させる更新情報送信手段(CPU102;更新情報送信処理)を有するとともに、前記識別情報管理手段(記憶装置;ID管理テーブル)にて管理しているグループ識別情報を受信した前記更新情報に含まれるグループ識別情報に更新する。