JP6023151B2 - 燃料噴射弁 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の気筒内に燃料を噴射する燃料噴射弁に関する。
従来、内燃機関の気筒内に燃料を噴射する燃料噴射弁の噴孔を、燃料の出口側(即ち、燃料噴射弁の外部側)部分である出口側噴孔の孔径が燃料の入口側(即ち、燃料噴射弁の内部側)部分である入口側噴孔の孔径よりも大きくなるように、入口側噴孔と出口側噴孔との境界の壁面に段差が形成された構成とする技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。以下、入口側噴孔と出口側噴孔との境界の壁面にこのような段差が形成された構成の噴孔を「段差付噴孔」と称する場合もある。
また、噴孔の燃料入口側にテーパ部を設けるとともに噴孔の内壁に螺旋溝が設けられた構成の燃料噴射弁も開発されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2008−014216号公報 特開2010−048237号公報
本発明は、複数の段差付噴孔を有し該段差付噴孔から内燃機関の気筒内に燃料を噴射する燃料噴射弁において、燃料噴霧の特性をより向上させることを目的とする。
本発明は、複数の段差付噴孔を有し該段差付噴孔から内燃機関の気筒内に燃料を噴射する燃料噴射弁において、出口側噴孔の燃料出口の周縁に、燃料噴射時に該燃料出口の側方から該出口側噴孔内に流入するガスの流れを該出口側噴孔の周方向にガイドする切り欠き部を設けるものである。なお、本明細書においては、出口側噴孔の燃料出口に対し、複数の噴孔の配置方向に沿って該燃料出口を挟んだ両側の位置を、燃料出口の「側方」と称する。また、出口側噴孔の燃料出口に対して、複数の噴孔の配置方向を左右方向と定義する。また、出口側噴孔の燃料出口に対して、燃料噴射弁の軸方向における該燃料噴射弁の先端側の方向を下方向と定義し、燃料噴射弁の軸方向における該先端側と反対側の方向を上方向と定義する。
より詳しくは、本発明に係る燃料噴射弁は、ノズル本体の先端部に周上に並ぶように配置された複数の噴孔を有し、該噴孔から内燃機関の気筒内に燃料を噴射する燃料噴射弁であって、前記噴孔において、燃料の出口側部分である出口側噴孔の孔径が燃料の入口側部分である入口側噴孔の孔径よりも大きくなるように、前記入口側噴孔と前記出口側噴孔との境界の壁面に段差が形成されている燃料噴射弁において、少なくとも一部の噴孔において、前記出口側噴孔の燃料出口の周縁における、前記複数の噴孔の配置方向に沿って該燃料出口を挟んだ両側方部分の少なくとも一方に、燃料噴射時に前記出口側噴孔の燃料出口の側方から該出口側噴孔内に流入するガスの流れを該出口側噴孔の周方向にガイドする切り欠き部が設けられている。
出口側噴孔の孔径が入口側噴孔の孔径よりも大きくなるように形成された段差付噴孔によれば、入口側噴孔から出口側噴孔に燃料噴霧が噴出した時点で該燃料噴霧の噴霧角(噴
霧の広がり角)が広がり始める。そのため、出口側噴孔の孔径を入口側噴孔の孔径と同一とした場合に比べて各噴孔から噴射される燃料噴霧の噴霧角をより拡大させることができる。
また、上記のように構成された段差付噴孔によれば、燃料噴射圧が比較的高いときにおいては、該噴孔から燃料が噴射された際に、出口側噴孔内の側壁面付近に圧力降下が生じる。その結果、燃焼室内における出口側噴孔の燃料出口の周囲に存在するガス(空気)が該出口側噴孔内に引き込まれることになる。このような出口側噴孔内へのガスの流入が燃料噴射時に生じることで、燃料噴霧における燃料と空気との混合が促進される。また、燃料噴射時に出口側噴孔内の側壁面付近にガスが流入すると、該ガスによって、各噴孔から噴射された燃料噴霧の中心軸付近に存在する燃料が該中心軸の周囲から拡散することが抑制される。したがって、燃料噴射圧が比較的高いときにおいては、燃料噴霧のペネトレーションも向上させることできる。
ここで、段差付噴孔において、燃料噴射時に出口側噴孔の燃料出口の周囲に存在するガス(空気)が該出口側噴孔内に引き込まれるときには、互いに隣り合う噴孔間に位置する空間に存在するガスは、互いに隣り合う噴孔の両方に引き込まれることになる。しかしながら、これらの噴孔間に位置する空間に存在するガスの容量には限りがある。そのため、燃料出口の側方からは出口側噴孔内に十分な量のガスが流入し難い。
そこで、本発明では、少なくとも一部の噴孔において、出口側噴孔の燃料出口の周縁における、複数の噴孔の配置方向に沿って該燃料出口を挟んだ両側方部分の少なくとも一方に、燃料噴射時に出口側噴孔の燃料出口の側方から該出口側噴孔内に流入するガスの流れを該出口側噴孔の周方向にガイドする切り欠き部が設けられている。このような構成によれば、燃料噴射時に出口側噴孔内に流入するガスの流れが出口側噴孔の周方向にガイドされることで、出口側噴孔内においてはガスの旋回流が生じる。そして、燃料出口の側方においては該燃料出口の周縁の接線方向のガスの流れが生じる。このようなガスの流れが生じることで、互いに隣り合う噴孔間の空間に対して上方または下方に存在するガスが該噴孔間の空間に引き込まれることになる。その結果、互いに隣り合う噴孔間の空間に存在していたガスのみならず、該噴孔間の空間の上方または下方に存在していたガスも、燃料出口の側方から出口側噴孔内に流入し易くなる。つまり、燃料出口の側方からの出口側噴孔内へのガスの流入が促進されることになる。
したがって、本発明によれば、燃料噴射圧が比較的高いときにおいて、燃料噴射時により多くのガスを出口側噴孔内に取り込むことが可能となる。そのため、燃料と空気との混合をより促進させることができる。また、各噴孔から噴射された燃料噴霧の中心軸付近に存在する燃料が該中心軸の周囲から拡散することがより抑制されることになる。そのため、燃料噴射圧が比較的高いときに、各噴孔から噴射される燃料噴霧のペネトレーションをより向上させることができる。その結果、燃焼室内に存在する空気のより多くを燃料の燃焼のために利用することが可能となる。
本発明において、切り欠き部は、出口側噴孔の燃料出口の周縁の側方部分において、該側方部分の中央側から該周縁に沿って上方または下方に向かって延び、且つ、その幅が、燃料出口の周縁における側方部分の中央側から該周縁に沿って離れるにつれて徐々に小さくなるとともに、その底面が、燃料出口の周縁における側方部分の中央側から該周縁に沿って離れるにつれて入口側噴孔と出口側噴孔との境界の段差面に徐々に近づく傾斜面(つまり、噴孔内部に向かって傾いている傾斜面)となるように形成されていてもよい。燃料噴射時に燃料出口の側方から出口側噴孔内に流入するガスが、このように形成された切り欠き部に沿って流れることで、該ガスの流れが出口側噴孔の周方向にガイドされることになる。
また、本発明においては、切り欠き部が、互いに隣り合う噴孔の両方に設けられている場合、該互いに隣り合う噴孔のそれぞれに設けられた切り欠き部が、燃料噴射時にそれぞれの出口側噴孔内に流入するガスの流れを該出口側噴孔の周方向において互いに逆方向にガイドするように形成されていてもよい。例えば、切り欠き部が上記のように形成されており、且つ、該切り欠き部が、互いに隣り合う噴孔それぞれの燃料出口の周縁における互いに向き合う側方部分の両方に設けられている場合、互いに隣り合う噴孔のそれぞれに設けられた切り欠き部が、燃料出口の周縁の側方部分の中央側から該周縁に沿って同方向に向かって延びていてもよい。このような切り欠き部が設けられることで、互いに隣り合う噴孔のそれぞれにおいて、燃料噴射時に出口側噴孔内に流入するガスが該出口側噴孔の周方向において互いに逆方向にガイドされることになる。上記によれば、互いに隣り合う噴孔において、一方の噴孔では左周りの旋回流が生じ、他方の噴孔では右回りの旋回流が生じる。ここで、仮に、互いに隣り合う噴孔のそれぞれに設けられた切り欠き部が、それぞれの出口側噴孔内に流入するガスの流れを該出口側噴孔の周方向において互いに同方向にガイドするように形成されていた場合、互いに隣り合う噴孔のいずれにおいても同方向の旋回流が生じる。そうなると、互いに隣り合う噴孔間の空間においては、上方から下方へ向かうガスの流れと下方から上方へ向かうガスの流れとの両方が生じることになる。そのため、一の互いに隣り合う噴孔間の空間にその上方および下方の両方からガスを引き込もとする力が作用することになる。この場合、噴孔間の空間の上方から引き込まれるガスと該噴孔間の空間の下方から引き込まれるガスとが互いに衝突することになるため、ガスが流入し難くなる虞がある。これに対し、上記構成では、互いに隣り合う噴孔それぞれの出口側噴孔内においては互いに反対方向の旋回流が生じる。そして、一の互いに隣り合う噴孔間の空間においては、上方から下方へ向かうガスの流れまたは下方から上方へ向かうガスの流れのいずれか一方が生じることになる。そのため、一の噴孔間の空間にはその上方または下方のいずれか一方からガスが引き込まれることになる。したがって、燃料出口の側方からの出口側噴孔内へのガスの流入をより促進することができる。
また、本発明においては、切り欠き部が、互いに隣り合う噴孔の両方に設けられている場合、該互いに隣り合う噴孔のそれぞれにおいて、切り欠き部は、出口側噴孔の燃料出口の周縁における、複数の噴孔の配置方向に沿って該燃料出口を挟んだ左側または右側のいずれか特定の一方に設けられてもよい。
上記のように、燃料出口の周縁における複数の噴孔の配置方向に沿って該燃料出口を挟んだ左側または右側のいずれか一方にのみ切り欠き部を設けた場合でも、出口側噴孔内においてはガスの旋回流を生じさせ、燃料出口の側方においては該燃料出口の周縁の接線方向に流れるガスの流れを生じさせることができる。ただし、燃料出口の周縁における左側または右側のいずれか一方にのみ切り欠き部を設ける場合、仮に、互いに隣り合う噴孔において、一方の噴孔では出口側噴孔の燃料出口の周縁の右側部分に切り欠き部が設けられ、他方の噴孔では出口側噴孔の燃料出口の周縁の左側部分に切り欠き部が設けられた構成とすると、互いに隣り合う噴孔それぞれにおける燃料出口の周縁の切り欠き部が設けられていない方の側方部分が互いに向き合う部分が生じることになる。このような部分では、燃料噴射時に出口側噴孔の燃料出口の周囲に存在するガスが該出口側噴孔内に引き込まれる際に、燃料出口の周縁の接線方向に流れるガスの流れが生じ難い。つまり、当該燃料出口の側方からの出口側噴孔内へのガスの流入が促進され難くなる。
そこで、上記においては、互いに隣り合う噴孔において、燃料出口の周縁における左側または右側のいずれか一方にのみ切り欠き部を設ける場合、切り欠き部を設ける位置を特定の一方とする。つまり、互いに隣り合う噴孔において、一方の噴孔で燃料出口の周縁の右側部分に切り欠き部が設けられている場合は、他方の噴孔でも燃料出口の周縁の右側部分に切り欠き部が設けられた構成とする。また、互いに隣り合う噴孔において、一方の噴
孔で燃料出口の周縁の左側部分に切り欠き部が設けられている場合は、他方の噴孔でも燃料出口の周縁の左側部分に切り欠き部が設けられた構成とする。このような構成によれば、互いに隣り合う噴孔において、互いに向き合う出口側噴孔の燃料出口の周縁におけるそれぞれの側方部分のいずれか一方には切り欠き部が設けられていることとなる。そのため、燃料出口の側方からの出口側噴孔内へのガスの流入を好適なバランスで促進させることができる。したがって、燃料噴射圧が比較的高いときにおける燃料噴霧のペネトレーションをより好適に向上させることができる。
本発明によれば、複数の段差付噴孔を有し該段差付噴孔から内燃機関の気筒内に燃料を噴射する燃料噴射弁において、燃料噴霧の特性をより向上させることができる。
実施例1に係る内燃機関の概略構成を示す図である。 実施例1に係る燃料噴射弁の概略構成を示す図である。 実施例1に係る燃料噴射弁の先端部の断面図である。 実施例1に係る燃料噴射弁の先端部の斜視図である。 実施例1に係る燃料噴射弁における、燃料噴射圧と各噴孔から噴射される燃料噴霧の噴霧角との関係を示す図である。 実施例1に係る、燃料噴射圧が比較的高いときの、燃料噴射時における噴孔の燃料出口周辺におけるガス(空気)の流れを説明するための第1の図である。 実施例1に係る、燃料噴射圧が比較的高いときの、燃料噴射時における噴孔の燃料出口周辺におけるガス(空気)の流れを説明するための第2の図である。 実施例1に係る燃料噴射弁における、燃料噴射圧と各噴孔から噴射される燃料噴霧のペネトレーションとの関係を示す図である。 燃料噴射弁における噴孔の構成とスモーク発生量およびHC発生量との関係を示す図である。 実施例1に係る切り欠き部の構成の他の一例を示す図である。 実施例1の変形例に係る、噴孔における切り欠き部の配置を示す図である。 実施例2に係る燃料噴射弁の先端部の斜視図である。 実施例2の変形例に係る燃料噴射弁の先端部の斜視図である。
以下、本発明の具体的な実施形態について図面に基づいて説明する。本実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置等は、特に記載がない限りは発明の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
<実施例1>
ここでは、本発明を、車両駆動用のディーゼルエンジンの燃料噴射弁に適用した場合を例に挙げて説明する。尚、本発明に係る内燃機関はディーゼルエンジンに限られるものではなく、ガソリンエンジンであってもよい。
図1は、本実施例に係る内燃機関の概略構成を示す図である。内燃機関1は、4つの気筒2を有する車両駆動用の4サイクルディーゼルエンジンである。なお、図1においては、便宜上、一の気筒のみ図示している。気筒2には吸気ポート4と排気ポート5とが接続されている。吸気ポート4および排気ポート5の燃焼室3への開口部は、それぞれ吸気弁6および排気弁7によって開閉される。
また、気筒2には、該気筒2内に燃料を噴射する燃料噴射弁10が設けられている。図
2は、燃料噴射弁10の概略構成を示す図である。燃料噴射弁10のノズル本体10aの先端部には、8つの噴孔11が円周上に並ぶように形成されている。気筒2においては、燃焼室3の上壁面の中心付近から、この先端部が該燃焼室3内に突出するように燃料噴射弁10が設けられている。そして、燃料噴射弁10の各噴孔から気筒2の径方向に燃料が噴射される。
[噴孔の構成]
ここで、燃料噴射弁10の各噴孔11の構成について図3および4に基づいて説明する。図3は、燃料噴射弁10の先端部の断面図である。図4は、燃料噴射弁10の先端部の斜視図である。図3に示すように、各噴孔11は、燃料の出口側(即ち、燃料噴射弁10の外部側)部分である出口側噴孔11bの孔径Doutが燃料の入口側(即ち、燃料噴射弁10の内部側)部分である入口側噴孔11aの孔径Dinよりも大きくなるように、入口側噴孔11aと出口側噴孔11bとの境界の壁面に段差が形成された段差付噴孔である。
噴孔11において、入口側噴孔11aと出口側噴孔11bとの境界となる段差を形成する段差面12には入口側噴孔11aが開口している。噴孔11から噴射される燃料は、先ず入口側噴孔11aを通って出口側噴孔11bに噴出し、次いで出口側噴孔11bの燃料出口から燃焼室3内に噴出する。
また、図4に示すように、各噴孔11においては、出口側噴孔11bの燃料出口の周縁における二箇所に切り欠き部13が設けられている。この切り欠き部13は、出口側噴孔11bの燃料出口の周縁における、複数の噴孔11の配置方向に沿って該燃料出口を挟んだ左右両側(すなわち、燃料出口の周縁における両側方側)に設けられている。そして、一の噴孔11において燃料出口の周縁の左右両側に設けられた切り欠き部13のうち、一方は、該燃料出口の周縁における側方部分の中央側から該周縁に沿って上方に向かって延びており、他方は、該燃料出口の周縁における側方部分の中央側から該周縁に沿って下方に向かって延びている。
各切り欠き部13は、その幅が、燃料出口の周縁における側方部分の中央側から該周縁に沿って離れるにつれて徐々に小さくなるように形成されている。また、各切り欠き部13は、その底面が、燃料出口の周縁における側方部分の中央側から該周縁に沿って離れるにつれて入口側噴孔11aと出口側噴孔11bとの境界の段差面12に徐々に近づく傾斜面となるように形成されている。図4において、αは、切り欠き部13の先端部分(最も幅が狭い部分)における接線の、出口側噴孔11bの燃料出口の上端または下端の接線に対する傾斜角を表している。本実施例では、この傾斜角αは30〜45degとなっている。また、図4において、βは、切り欠き部13の底面の、出口側噴孔11bの燃料出口の周縁に対する傾斜角を表している。本実施例では、この傾斜角βは10〜30degとなっている。
さらに、互いに隣り合う噴孔11では、出口側噴孔11bの燃料出口の周縁における切り欠き部13の配置および形状が線対称となっている。つまり、互いに隣り合う噴孔11のそれぞれの燃料出口の周縁において、互いに向かい合う位置に設けられた切り欠き部13は、いずれも該周縁に沿って上下方向については同方向に延びている。
[上記噴孔構成の効果]
次に、本実施例に係る噴孔構成の効果について図5から9に基づいて説明する。図5は、一の噴孔から噴射される燃料噴霧の噴霧角と燃料噴射圧との関係を示す図である。図5において、破線L1は、出口側噴孔を広げずにその孔径を入口側噴孔と同一とした従来の噴孔(すなわち、段差が形成されていない噴孔:以下、「ストレート噴孔」と称する場合
もある。)の場合を示しており、一点鎖線L2は、燃料出口に切り欠き部が設けられていない段差付噴孔の場合を示しており、実線L3は、本実施例に係る段差付噴孔、即ち、燃料出口に切り欠き部が設けられた段差付噴孔の場合を示している。
従来のストレート噴孔では、燃料出口から燃料噴霧が噴出してから該燃料噴霧の噴霧角が広がり始める。これに対し、段差付噴孔では、燃料出口よりも手前で、入口側噴孔から出口側噴孔に燃料噴霧が噴出した時点で広がり始める。そのため、図5に示すように、段差付噴孔によれば、ストレート噴孔に比べて各噴孔から噴射される燃料噴霧の噴霧角を拡大させることができる。なお、図5において、切り欠き部が設けられていない段差付噴孔の噴霧角(L2)と切り欠き部が設けられている段差付噴孔の噴霧角(L3)とは略同等となっている。このことから、段差付噴孔の燃料出口における切り欠き部の有無は、各噴孔から噴射される燃料噴霧の噴霧角に対してほとんど影響を与えないと推察される。
図6および7は、燃料噴射圧が比較的高いときの、燃料噴射時における噴孔の燃料出口周辺におけるガス(空気)の流れを説明するための図である。図6および7において、矢印は燃料噴射時におけるガスの流れを表している。また、図8は、燃料噴霧のペネトレーションと燃料噴射圧との関係を示す図である。図8において、破線L4は、ストレート噴孔の場合を示しており、一点鎖線L5は、燃料出口に切り欠き部が設けられていない段差付噴孔の場合を示しており、実線L6は、本実施例に係る段差付噴孔、即ち、燃料出口に切り欠き部が設けられた段差付噴孔の場合を示している。
段差付噴孔11によれば、燃料噴射圧が比較的高いときにおいては、該噴孔11から燃料が噴射された際に、出口側噴孔11b内の側壁面付近に圧力降下が生じる。その結果、図6に示すように、燃焼室3内における出口側噴孔11bの燃料出口の周囲に存在するガスが該出口側噴孔11b内に引き込まれることになる。燃料噴射時に、このような出口側噴孔11b内へのガスの流入が生じることで、燃料噴霧における燃料と空気との混合を促進されることになる。また、燃料噴射時に出口側噴孔11b内の側壁面付近にガスが流入すると、該ガスが噴孔11から噴射される燃料噴霧をその周囲から抑え込むように作用する。そのため、各噴孔11から噴射された燃料噴霧の中心軸付近に存在する燃料が該中心軸の周囲から拡散することが、該ガスによって抑制される。そのため、燃料噴霧の中心軸部分が有する噴射方向に作用する運動エネルギが維持され易くなる。その結果、燃料噴霧のペネトレーションが大きくなる。したがって、燃料噴射圧が比較的高いときにおいては、上記のように、各噴孔から噴射される燃料噴霧の噴霧角をストレート噴孔に比べて拡大させつつも、図8に示すように、燃料噴霧のペネトレーションもストレート噴孔に比べて向上させることできる。このとき、燃料噴射圧が高いほど、圧力降下に起因して出口側噴孔内に流入するガスの量が多くなる。そのため、ストレート噴孔の場合に対するペネトレーションの向上幅は燃料噴射圧が高いほど大きくなる。
また、図8に示すように、本実施例によれば、段差付噴孔11の燃料出口の周縁に上記のような切り欠き部13を設けることで、該切り欠き部が設けられていない段差付噴孔よりもさらに高燃料噴射圧時におけるペネトレーションを向上させることができる。この理由について以下に説明する。
上記のように、本実施例では、ノズル本体10aの先端部において複数の段差付噴孔が円周上に並んで配置されている。この場合、燃料噴射時に出口側噴孔の燃料出口の周囲に存在するガス(空気)が該出口側噴孔内に引き込まれるときには、互いに隣り合う噴孔間に位置する空間(図7において斜線で示す領域)に存在するガスは、互いに隣り合う噴孔の両方に引き込まれることになる。しかしながら、これらの噴孔間に位置する空間に存在するガスの容量には限りがある。そのため、燃料出口に切り欠き部が設けられていなかった場合は、燃料出口の上方および下方に比べて燃料出口の側方からは出口側噴孔内に十分
な量のガスが流入し難い。
これに対し、本実施例においては、出口側噴孔11bの燃料出口の周縁に上記のような切り欠き部13が設けられているために、燃料噴射時に燃料出口の側方から出口側噴孔11b内に流入するガスが該切り欠き部13に沿って流れることになる。このとき、出口側噴孔11b内に流入するガスは、切り欠き部13における幅の大きい方から小さい方に向かって流れる。つまり、燃料出口の側方から出口側噴孔11b内に流入するガスの流れが切り欠き部13によって出口側噴孔11bの周方向にガイドされることになる。
そして、出口側噴孔11b内に流入するガスの流れが出口側噴孔11bの周方向にガイドされることで、図7に示すように、出口側噴孔11b内においてはガスの旋回流が生じ、さらに、出口側噴孔11bの燃料出口の側方においては該燃料出口の周縁の接線方向のガスの流れが生じる。このようなガスの流れが生じることで、互いに隣り合う噴孔間の空間に対して上方または下方に存在するガスが該噴孔間の空間に引き込まれることになる。その結果、互いに隣り合う噴孔間の空間に存在していたガスのみならず、該噴孔間の空間の上方または下方に存在していたガスも、燃料出口の側方から出口側噴孔11b内に流入し易くなる。つまり、燃料出口の側方からの出口側噴孔11b内へのガスの流入が促進されることになる。
さらに、上述したように、本実施例においては、互いに隣り合う噴孔11での出口側噴孔11bの燃料出口の周縁における切り欠き部13の配置および形状は線対称となっている。そのため、互いに隣り合う噴孔11においては、該互いに隣り合う噴孔11のそれぞれに設けられた切り欠き部13によって、それぞれの出口側噴孔11b内に流入するガスの流れが該出口側噴孔11bの周方向において互いに逆方向にガイドされる。これにより、互いに隣り合う噴孔11において、一方の噴孔では左周りの旋回流が生じ、他方の噴孔では右回りの旋回流が生じる。そして、一の互いに隣り合う噴孔間の空間においては、上方から下方へ向かうガスの流れまたは下方から上方へ向かうガスの流れのいずれか一方が生じることになる。つまり、互いに隣り合う噴孔のそれぞれに設けられた切り欠き部が、それぞれの出口側噴孔内に流入するガスの流れを該出口側噴孔の周方向において互いに同方向にガイドするように形成された場合のように、一の互いに隣り合う噴孔間の空間において、上方から下方へ向かうガスの流れと下方から上方へ向かうガスの流れとの両方が生じることを避けることができる。そのため、一の噴孔間の空間にはその上方または下方のいずれか一方からガスが引き込まれることになる。したがって、ガスの流入が阻害され難くなるために、燃料出口の側方からの出口側噴孔11b内へのガスの流入がより促進される。
上記のように、本実施例によれば、出口側噴孔11bの燃料出口の周縁に切り欠き部13を設けることで、燃料出口の側方からの出口側噴孔11b内へのガスの流入が促進されることになる。そのため、燃料噴射時により多くのガスを出口側噴孔11b内に取り込むことが可能となる。そのため、燃料と空気との混合をより促進させることができる。また、各噴孔11から噴射される燃料噴霧の中心軸付近に存在する燃料が該中心軸の周囲から拡散することがより抑制されることになる。そのため、図8に示すように、切り欠き部が設けられていない段差付噴孔よりもさらに、高燃料噴射圧時における燃料噴霧のペネトレーションを向上させることができる。
図9は、燃料噴射弁における噴孔の構成とスモーク発生量およびHC発生量との関係を示す図である。図9において、横軸は、内燃機関1における高負荷運転時(即ち、高燃料噴射圧時)のスモークの発生量を表しており、縦軸は、内燃機関1における低負荷運転時(即ち、低燃料噴射圧時)のHC発生量を表している。また、丸印(○)はストレート噴孔の場合を示しており、四角印(□)は燃料出口に切り欠き部が設けられていない段差付
噴孔の場合を示しており、三角印(△)は、本実施例に係る段差付噴孔、即ち、燃料出口に切り欠き部が設けられた段差付噴孔の場合を示している。
上述したように、段差付噴孔によれば、ストレート噴孔に比べて一の噴孔から噴射される噴燃料噴霧の噴霧角を拡大することができる。これにより、燃料の微粒化がより促進されることになる。また、図8に示すように、段差付噴孔おいて、燃料噴霧のペネトレーションが大きくなるのは、高燃料噴射圧時であって、低燃料噴射圧時においては、燃料噴霧のペネトレーションの増大は抑制される。したがって、段差付噴孔によれば、低負荷運転時における燃料のボア壁面への付着を抑制することができる。その結果、図9に示すように、ストレート噴孔に比べて低負荷運転時におけるHC発生量を減少させることが可能となる。なお、上述したように、段差付噴孔の燃料出口における切り欠き部の有無は、各噴孔から噴射される燃料噴霧の噴霧角に対してほとんど影響を与えないことから、図9に示すように、燃料出口に切り欠き部が設けられていない段差付噴孔と、本実施例に係る段差付噴孔(燃料出口に切り欠き部が設けられた段差付噴孔)とでは、低負荷運転時におけるHC発生量は略同等となっている。
また、上述したように、段差付噴孔によれば、ストレート噴孔に比べて高燃料噴射圧時における噴燃料噴霧のペネトレーションを向上させることができる。これにより、燃料の燃焼時における燃焼室3内の空気利用率を向上させることができる。その結果、図9に示すように、ストレート噴孔に比べて高負荷運転時におけるスモークの発生量を減少させることが可能となる。また、図8に示すように、本実施例に係る段差付噴孔(燃料出口に切り欠き部が設けられた段差付噴孔)によれば、燃料出口に切り欠き部が設けられていない段差付噴孔に比べて、高燃料噴射圧時の燃料噴霧のペネトレーションをより高めることができる。そのため、図9に示すように、本実施例に係る段差付噴孔の場合は、燃料出口に切り欠き部が設けられていない段差付噴孔の場合よりも、さらに高負荷運転時におけるスモークの発生量が小さくなっている。
なお、本実施例においては、図10に示すように、切り欠き部13の側壁面と底面とがなす角度γが60〜70degとなるように、該切り欠き部13を形成してもよい。切り欠き部13の側壁面と底面とがなす角度γをこのような範囲の角度とすることで、燃料出口の側方からガスが該切り欠き部13に流れ込み易くなると同時に、該切り欠き部13に一旦流れ込んだガスが流れ出難くなる。そのため、高燃料噴射圧時により多くのガスを出口側噴孔11b内に取り込み易くなる。
[変形例]
上記実施例1に係る構成では、各噴孔11において、出口側噴孔11bの燃料出口の周縁における二箇所に切り欠き部13が設けられている。しかしながら、図11に示すように、各噴孔11において、切り欠き部13を一箇所にのみ設ける構成としてもよい。この場合においても、切り欠き部13は、互いに隣り合う噴孔11それぞれの燃料出口の周縁における互いに向き合う側方部分の両方に設けられる。そして、互いに向かい合う位置に設けられた切り欠き部13は、いずれも該周縁に沿って上下方向については同方向(図11では下方)に延びている。
このように、出口側噴孔11bの燃料出口の周縁における複数の噴孔11の配置方向に沿って該燃料出口を挟んだ左側または右側のいずれか一方にのみ切り欠き部13を設けた場合でも、出口側噴孔11b内においてはガスの旋回流を生じさせ、燃料出口の側方においては該燃料出口の周縁の接線方向に流れるガスの流れを生じさせることができる。そして、図11のように切り欠き部13を設けた場合、上記実施例1と同様、互いに隣り合う噴孔11での出口側噴孔11bの燃料出口の周縁における切り欠き部13の配置および形状は線対称となっている。そのため、互いに隣り合う噴孔11においては、それぞれに設
けられた切り欠き部13によって、それぞれの出口側噴孔11b内に流入するガスの流れが該出口側噴孔11bの周方向において互いに逆方向にガイドされる。したがって、上記実施例1と同様、出口側噴孔11b内へのガスの流入が阻害され難くなるために、燃料出口の側方からの出口側噴孔11b内へのガスの流入をより促進することができる。
<実施例2>
図12は、本実施例に係る燃料噴射弁の先端部の斜視図である。なお、図12において、矢印は燃料噴射時におけるガスの流れを表している。本実施例に係る燃料噴射弁10の各噴孔14は、実施例1と同様、出口側噴孔14bの孔径が入口側噴孔14aの孔径よりも大きくなるように、入口側噴孔14aと出口側噴孔14bとの境界の壁面に段差が形成された段差付噴孔である。各噴孔14において、入口側噴孔14aと出口側噴孔14bとの境界となる段差を形成する段差面15には入口側噴孔14aが開口している。そして、本実施例では、各噴孔14における出口側噴孔14bの燃料出口の周縁において、切り欠き部16が一箇所にのみ設けられている。
本実施例においては、図12に示すように、切り欠き部16が、出口側噴孔14bの燃料出口の周縁における、複数の噴孔14の配置方向に沿って該燃料出口を挟んだ両側方部のうちの正面から見て左側に設けられている。また、各切り欠き部16は、燃料出口の周縁における側方部分の中央側から該周縁に沿って下方に向かって延びている。なお、各切り欠き部16自体の構成は、実施例1に係る切り欠き部11の構成と同様である。つまり、各切り欠き部16は、その幅が、燃料出口の周縁における側方部分の中央側から該周縁に沿って離れるにつれて徐々に小さくなるように形成されている。また、各切り欠き部16は、その底面が、燃料出口の周縁における側方部分の中央側から該周縁に沿って離れるにつれて入口側噴孔14aと出口側噴孔14bとの境界の段差面15に徐々に近づく傾斜面となるように形成されている。
本実施例に係る噴孔構成においても、燃料噴射圧が比較的高いときは、噴孔14から燃料が噴射された際に、出口側噴孔14b内の側壁面付近における圧力降下に起因して、燃焼室3内における出口側噴孔14bの燃料出口の周囲に存在するガスが該出口側噴孔14b内に引き込まれる。そして、このときに、燃料出口における切り欠き部16が設けられている方の側方から出口側噴孔14b内に流入するガスの流れは、該切り欠き部16によって出口側噴孔14bの周方向にガイドされることになる。これにより、図12に示すように、出口側噴孔14b内においてはガスの旋回流が生じ、さらに、出口側噴孔14bの燃料出口の側方においては該燃料出口の周縁の接線方向のガスの流れが生じる。したがって、実施例1に係る噴孔構成の場合と同様、燃料出口の側方からの出口側噴孔11b内へのガスの流入が促進されることになる。よって、本実施例に係る噴孔構成によっても実施例1と同様の効果を奏することができる。
ただし、本実施例では、燃料出口側噴孔の燃料出口の周縁における、複数の噴孔の配置方向に沿って該燃料出口を挟んだ左側部分または右側部分のいずれか一方にのみ切り欠き部を設ける場合、その位置を特定の一方のみとする。即ち、全ての噴孔において、切り欠き部を設ける位置を、燃料出口の周縁における左側部分で統一、または、燃料出口の周縁における右側部分で統一する(図12では燃料出口の周縁における左側部分で統一)。ここで、仮に、互いに隣り合う噴孔において、一方の噴孔では出口側噴孔の燃料出口の周縁の右側部分に切り欠き部が設けられ、他方の噴孔では出口側噴孔の燃料出口の周縁の左側部分に切り欠き部を設けられた構成とすると、互いに隣り合う噴孔それぞれにおける燃料出口の周縁の切り欠き部が設けられていない方の側方部分が互いに向き合う部分が生じることになる。このような部分では、燃料噴射時に出口側噴孔の燃料出口の周囲に存在するガスが該出口側噴孔内に引き込まれる際に、該ガスの流れが燃料出口の周方向にガイドされないことになる。そのため、燃料出口の周縁の接線方向に流れるガスの流れが生じない
。その結果、当該燃料出口の側方からの出口側噴孔内へのガスの流入が促進されないことになる。しかしながら、上記のように、全ての噴孔において、切り欠き部を設ける位置を、燃料出口の周縁における左側部分で統一、または、燃料出口の周縁における右側部分で統一することで、互いに隣り合う噴孔において、互いに向き合う出口側噴孔の燃料出口の周縁におけるそれぞれの側方部分のいずれか一方には切り欠き部が設けられていることとなる。そのため、互いに隣り合う噴孔において、互いに向き合う出口側噴孔の燃料出口の周縁におけるそれぞれの側方部分のいずれにおいても、出口側噴孔内に流入するガスの流れが燃料出口の周方向にガイドされない状態が生じることを避けることができる。したがって、燃料出口の側方からの出口側噴孔内へのガスの流入を好適なバランスで促進させることができる。よって、燃料噴射圧が比較的高いときにおける燃料噴霧のペネトレーションをより好適に向上させることができる。
[変形例]
尚、燃料出口側噴孔の燃料出口の周縁における左側部分または右側部分のいずれか特定の一方にのみ切り欠き部を設ける場合、該切り欠き部が燃料出口の周縁に沿って延びる方向は統一されていなくてもよい。例えば、図13に示すように、切り欠き部16を設ける位置を燃料出口の周縁における左側部分に統一しつつ、切り欠き部16が燃料出口の周縁における側方部分の中央側から該周縁に沿って下方に向かって延びている噴孔14と、切り欠き部16が燃料出口の周縁における側方部分の中央側から該周縁に沿って上方に向かって延びている噴孔14とが交互に並んで配置されるような構成としてもよい。
<他の実施例>
本発明においては、必ずしも、燃料噴射弁に設けられた複数の段差付噴孔の全てに上述したような切り欠き部を設ける必要はない。例えば、一部の噴孔において高燃料噴射圧時の燃料噴霧のペネトレーションを他の噴孔よりも大きくする必要がある場合に、該一部の噴孔の燃料出口の周縁にのみ切り欠き部を設けてもよい。
また、複数の段差付噴孔を有する燃料噴射弁において、一部の噴孔には上記実施例1のように燃料出口の周縁の両側方部分に切り欠き部を設け、他の一部の噴孔には上記実施例2のように燃料出口の周縁の左側部分または右側部分のいずれか一方にのみ切り欠き部を設けた構成を採用することもできる。
また、本発明に係る切り欠き部の形状は、燃料出口の側方から出口側噴孔に流入するガスの流れを該出口側噴孔の周方向にガイドすることが可能であれば、上記実施例1及び2における切り欠き部13,16の形状に限られるものではない。
1・・・内燃機関
2・・・気筒
10・・燃料噴射弁
10a・・ノズル本体
11,14・・噴孔
11a,14a・・入口側噴孔
11b,14b・・出口側噴孔
12,15・・段差面
13,16・・切り欠き部

Claims (4)

  1. ノズル本体の先端部に周上に並ぶように配置された複数の噴孔を有し、該噴孔から内燃機関の気筒内に燃料を噴射する燃料噴射弁であって、
    前記噴孔において、燃料の出口側部分である出口側噴孔の孔径が燃料の入口側部分である入口側噴孔の孔径よりも大きくなるように、前記入口側噴孔と前記出口側噴孔との境界の壁面に段差が形成されている燃料噴射弁において、
    少なくとも一部の噴孔において、前記出口側噴孔の燃料出口の周縁における、前記複数の噴孔の配置方向に沿って該燃料出口を挟んだ両側方部分の少なくとも一方に、燃料噴射時に前記出口側噴孔の燃料出口の側方から該出口側噴孔内に流入するガスの流れを該出口側噴孔の周方向にガイドする切り欠き部が設けられていて、
    前記切り欠き部は、前記出口側噴孔の燃料出口の周縁の側方部分において、該側方部分の中央側から該周縁に沿って上方または下方に向かって延び、且つ、その幅が、前記燃料出口の周縁における側方部分の中央側から該周縁に沿って離れるにつれて徐々に小さくなるとともに、その底面が、前記燃料出口の周縁における側方部分の中央側から該周縁に沿って離れるにつれて前記入口側噴孔と前記出口側噴孔との境界の段差面に徐々に近づく傾斜面となるように形成されている燃料噴射弁。
  2. 前記切り欠き部が、互いに隣り合う噴孔の両方に設けられており、
    該互いに隣り合う噴孔のそれぞれに設けられた前記切り欠き部が、燃料噴射時にそれぞれの出口側噴孔内に流入するガスの流れを該出口側噴孔の周方向において互いに逆方向にガイドするように形成されている請求項1に記載の燃料噴射弁。
  3. 前記切り欠き部が、互いに隣り合う噴孔のそれぞれの前記燃料出口の周縁における互いに向き合う側方部分の両方に設けられており、
    該互いに隣り合う噴孔のそれぞれに設けられた前記切り欠き部が、前記燃料出口の周縁の側方部分の中央側から該周縁に沿って同方向に向かって延びている請求項1に記載の燃料噴射弁。
  4. 前記切り欠き部が、互いに隣り合う噴孔の両方に設けられており、
    該互いに隣り合う噴孔のそれぞれにおいて、前記切り欠き部は、前記出口側噴孔の燃料出口の周縁における、前記複数の噴孔の配置方向に沿って該燃料出口を挟んだ左側または右側のいずれか特定の一方に設けられている請求項1に記載の燃料噴射弁。
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