JP6023000B2 - ノズルタッチ機構を有する射出成形機および射出成形機のノズルセンター合致判定方法 - Google Patents

ノズルタッチ機構を有する射出成形機および射出成形機のノズルセンター合致判定方法 Download PDF

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Description

本発明は射出成形機に関し、特に、射出成形機のノズルタッチに関する。
射出成形機は、ギアードモータ、油圧シリンダ等を用いてバネなどの弾性体を縮めることによってノズルタッチ力を発生している。通常、弾性体を一定量縮めた時点で、ノズルタッチ完了と判断している。そして、金型湯口の中心とノズルセンターがずれた状態で成形を行うと、金型とノズルの間からの樹脂漏れや、充填過程におけるスプル内で乱流が発生してエアの巻き込みなど成形不良の原因となる。ノズルが金型に触れてからノズルタッチ完了までの時間は通常1秒に満たない。ノズルセンターが合っているかどうかは、オペレーターがノズルタッチのわずかな時間のノズルの動きから目視で判断する必要がある。ノズルセンター調整時、ノズルと金型スプルブッシュの当り面は見えず、ノズルがずれているかどうかの判断が難しい為、ノズルセンターを調整することが難しかった。
従来技術として、特許文献1では、位置決めされた小径ピンにノズルセンターをあわせる方法があるが、固定プラテンに対して位置決めをしており、金型が位置決めされていないと有効ではない。
特許文献2では、位置決めされたレーザー光をノズルセンターとしてあわせる方法であるが、レーザー光照射機が必要であり、これもまた成形機固定盤に取り付けられているため、金型の位置決めがされていないと有効ではない。
特許文献3では、カメラの画像をスクリーンに映し出し、キャリブレーションする方法であるが、カメラをスクリーンに映し出す方法では、カメラとスクリーンが必要であり、カメラ画像が生産現場の環境に依存されることが考えられる。
特開2005−131803号公報 特開平11−342523号公報 特開2001−225373号公報
このように、従来技術はノズルセンター合わせ用冶具を用いて、金型湯口の中心とノズルセンターとの位置合わせを行おうとするものである。しかし、冶具を用いるノズルセンター調整では、固定プラテンとノズルの位置関係の調整を行っても、金型湯口とノズルセンターが合っているか分からないという問題があった。
そこで、本発明の目的は、上記従来技術の問題点に鑑み、冶具を使用せず、ノズルの駆動手段から得られる情報を元に、ノズルセンターが金型湯口に合致しているか否かを判定することが可能な、ノズルタッチ機構を有する射出成形機および射出成形機のノズルセンター合致判定方法を提供することである。
本願の請求項1に係る発明は、電動モータによって射出ユニットを前進移動させて金型にノズルを当接させるノズルタッチ機構を有する射出成形機において、前記ノズルが前記金型と離間した状態から前記射出ユニットを前進させるのに必要な負荷である第1の負荷値と、該第1の負荷値よりも大きい値であって前記ノズルが前記金型に当接して前記射出ユニットの前進移動が停止する時の負荷である第2の負荷値とを記憶する負荷値記憶手段と、前記電動モータの負荷を検出する負荷検出手段と、前記電動モータの位置を検出する位置検出手段と前記射出ユニットを前進移動させて前記モータの負荷値が前記第1の負荷値から前記第2の負荷値まで上昇するときの前記モータの位置に対する負荷の上昇率に基づいてノズルセンターが前記金型の湯口の中心位置に合致しているか否かを判定する判定手段、とを有することを特徴とするノズルタッチ機構を有する射出成形機である。
請求項に係る発明は、前記金型の湯口の中心とノズルセンターが合致している時の前記モータの負荷値が前記第1の負荷値から前記第2の負荷値まで上昇したときの前記モータの位置に対する負荷の上昇率を基準上昇率として記憶する基準上昇率記憶手段を備え、前記判定手段は、該基準上昇率よりも前記検出により求めた上昇率が高い場合に、ノズルセンターが前記金型の湯口の中心位置に合致していると判定することを特徴とする請求項に記載のノズルタッチ機構を有する射出成形機である。
請求項に係る発明は、前記負荷の上昇率を前記電動モータの負荷が前記第1の負荷値となった位置と前記第2の負荷値となった位置の2点間から求めることを特徴とする請求項に記載のノズルタッチ機構を有する射出成形機である。
請求項に係る発明は、前記負荷の上昇率を前記電動モータの負荷が前記第1の負荷値以上、前記第2の負荷値以下の任意の2つの位置から求めることを特徴とする請求項に記載のノズルタッチ機構を有する射出成形機である。
請求項に係る発明は、前記負荷の上昇率は前記電動モータの負荷が前記第1の負荷値を越えてから前記第2の負荷値に到達するまでサンプリングして求めた平均上昇率であることを特徴とする請求項に記載のノズルタッチ機構を有する射出成形機である。
請求項に係る発明は、前記負荷の上昇率は前記電動モータの負荷が前記第1の負荷値以上、前記第2の負荷値以下の任意の2点の間をサンプリングして求めた平均上昇率であることを特徴とする請求項1に記載のノズルタッチ機構を有する射出成形機である。
本願の請求項7に係る発明は、前記電動モータの負荷と前記電動モータの位置との関係を示す波形を表示する表示手段を備え、前記射出ユニットを前進移動させて前記モータの負荷値と前記モータの位置を検出し、前記表示手段に前記電動モータと前記電動モータの位置との負荷との関係を示す波形を表示することを特徴とする請求項1に記載のノズルタッチ機構を有する射出成形機である。
請求項8に係る発明は、電動モータによって射出ユニットを前進移動させて金型にノズルを当接させるノズルタッチ機構を有する射出成形機のノズルセンター合致判定方法であって、射出ユニットを前進移動させて前記モータの負荷値と前記モータの位置を検出し、
前記電動モータの位置と前記電動モータの負荷との関係を示す波形を表示し、前記波形の傾きに基づいてノズルセンターが前記金型の湯口の中心位置に合致しているか否かを判定することを特徴とする射出成形機のノズルセンター合致判定方法である。
請求項9に係る発明は、電動モータによって射出ユニットを前進移動させて金型にノズルを当接させるノズルタッチ機構を有する射出成形機のノズルセンター合致判定方法であって、前記ノズルが前記金型と離間した状態から前記射出ユニットを前進させるのに必要な負荷である第1の負荷値と、該第1の負荷値よりも大きい値であって前記ノズルが前記金型に当接して前記射出ユニットの前進移動が停止する時の負荷を第2の負荷値とし、射出ユニットを前進移動させて前記電動モータの位置と該位置に対応する負荷を検出し、前記モータの負荷値が前記第1の負荷値から前記第2の負荷値まで上昇するときの前記モータの位置に対する負荷の上昇率に基づいてノズルセンターが前記金型の湯口の中心位置に合致しているか否かを判定することを特徴とする射出成形機のノズルセンター合致判定方法である。
請求項10に係る発明は、前記金型とノズルセンターが合致している時の前記モータの負荷値が前記第1の負荷値から前記第2の負荷値まで上昇したときの前記モータの位置に対する負荷の上昇率を基準上昇率として算出し、該基準上昇率よりも前記検出により求めた上昇率が高い場合に、ノズルセンターが前記金型の湯口の中心位置に合致していると判定することを特徴とする請求項9に記載の射出成形機のノズルセンター合致判定方法である。
請求項11に係る発明は、前記負荷の上昇率を前記電動モータの負荷が前記第1の負荷値となった位置と前記第2の負荷値となった位置の2点間から求めることを特徴とする請求項9に記載の射出成形機のノズルセンター合致判定方法である。
請求項12に係る発明は、前記負荷の上昇率を前記電動モータの負荷が前記第1の負荷値以上、前記第2の負荷値以下の任意の2つの位置から求めることを特徴とする請求項9に記載の射出成形機のノズルセンター合致判定方法である。
請求項13に係る発明は、前記負荷の上昇率は前記電動モータの負荷が前記第1の負荷値を越えてから前記第2の負荷値に到達するまでサンプリングして求めた平均上昇率であることを特徴とする請求項9に記載の射出成形機のノズルセンター合致判定方法である。
請求項14に係る発明は、前記負荷の上昇率は前記電動モータの負荷が前記第1の負荷値以上、前記第2の負荷値以下の任意の2点の間を連続してサンプリングして求めた平均上昇率であることを特徴とする請求項9に記載の射出成形機のノズルセンター合致判定方法である。
本発明により、冶具を使用せず、ノズルの駆動手段から得られる情報を元に、ノズルセンターが金型湯口に合致しているか否かを判定することが可能な、ノズルタッチ機構を有する射出成形機および射出成形機のノズルセンター合致判定方法を提供できる。
ノズルタッチ機構を有する射出成形機の要部を説明する図である。 ノズルが金型に当たり、射出ユニット前進が停止するまでのモータ負荷上昇率の求め方を説明する図である。 任意の2点から上昇率を求める場合を説明する図である。 サンプリングして平均上昇率を求める場合を説明する図である。 ノズルセンター合致判定処理を実行するフローを説明する図である。 ノズルセンターが金型湯口と合致している状態を説明する図である。 ノズルセンターが金型湯口と合致しているときのノズルタッチと負荷との関係を説明する図である(弾性体がある場合)。 ノズルセンターが金型湯口からずれている状態を説明する図である。 ノズルセンターが金型湯口からずれているときのノズルタッチと負荷との関係を説明する図である(弾性体がある場合)。 ノズルセンターが金型湯口と合致しているときのノズルタッチと負荷との関係を説明する図である(弾性体が無い場合)。 ノズルセンターが金型湯口からずれているときのノズルタッチと負荷との関係を説明する図である(弾性体が無い場合)。
以下、本発明の実施形態を図面と共に説明する。
図1はノズルタッチ機構を有する射出成形機の要部を説明する図である。
図1は、本発明の第1の実施形態を説明する図である。図1に示される射出成形機Mは、ノズルタッチ位置からモータを所定時間又は所定距離前進させてノズルタッチ機構の弾性部材を収縮させることにより所定のノズルタッチ力を発生させる。
射出成形機Mは、機台Mb上に型締部Mcおよび射出部Miを備える。射出部Miは、樹脂材料(ペレット)を加熱溶融し、当該溶融樹脂を金型5のキャビティ内に射出するものである。型締部Mcは金型5(可動側金型5a,固定側金型5b)の開閉を行うものである。
射出部Miを説明する。射出シリンダ1の先端にはノズル2が取り付けられている。射出シリンダ1内には、スクリュ3が挿通されている。スクリュ3は、図示しないスクリュ回転用サーボモータにより、回転駆動される。また、スクリュ3は、スクリュ前後進用サーボモータによって、スクリュ3の軸方向に移動させられる。
射出部Miは、固定プラテン7に取り付けた金型5の固定側金型5bにノズル2を圧接(ノズルタッチ)するため、射出ユニット19を型締部Mc側に前進させるためのノズルタッチ駆動装置を備えている。
ノズルタッチ駆動装置は、機台Mbに取り付けられたノズル前後進用サーボモータ17を用いる。ノズル前後進用サーボモータ17には位置検出器18が接続されており、ノズル前後進用サーボモータ17の位置(回転位置)がサーボCPU41にフィードバックされる。また、ノズル前後進用サーボモータ17を駆動する駆動電流が図示しない電流検出器によって検出され、サーボCPU41に送られる。なお、ノズル前後進用モータは、サーボモータでなくとも、電流検出器によってモータ負荷を検出できればよく、モータ位置はエンコーダーを用いても良い。図3の応用例では、近接スイッチなどを用いて両端2点の位置が検出可能であればよい。
ノズル前後進用サーボモータ17は、サーボCPU41によりサーボアンプ21を介して駆動制御される。サーボCPU41には、位置ループ,速度ループ,電流ループの処理を行うサーボ制御専用の制御プログラムを格納したROM42およびデータの一時記憶に用いられるRAM43が接続されている。ノズルタッチ駆動装置は、ノズル前後進用サーボモータ17を回転させ、ボールねじ16を回転させることによって、ナット11を固定プラテン7に対して前後進させる。
CNCCPU35からの指令による前進トルクによってサーボCPU41を介してノズル前後進用サーボモータ17を駆動し、ノズルタッチ機構のバネ14を収縮させるように射出ユニット19を固定プラテン7方向に前進させる。バネ14の収縮によって所定のノズルタッチ力が発生する。そして、ノズル前後進用サーボモータ17のトルクを維持すること、又はサーボモータ17にブレーキをかけることによって、ノズルタッチ力の発生状態を維持する。第1の受圧板12と第2の受圧板13との間隔は、ノズル2が金型5bにタッチするまでは一定間隔であり、タッチした後は第1の受圧板12と第2の受圧板13の間隔が狭くなる。
本発明においては、位置検出器18で検出される位置の情報と図示しない電流検出器によって検出される電流値(負荷値に対応)を用いてノズルセンターの金型湯口と合致している、していない、の判定を行う。なお、逐次測定される、位置の情報と該位置の情報に対応する電流値はRAM43に格納される。
CNCCPU35は射出成形機全体を制御するプロセッサであり、ROM36には制御プログラムが格納され、RAM37には一時的に記憶されるデータが格納される。成形データ保存用RAM38は不揮発性のRAMで、各種成形作業に必要なデータが格納される。LCD/MDI40は液晶表示装置付きの手動入力装置である。手動入力装置を用いて各種データの入力、各種設定を行う。表示装置である液晶表示装置(LCD)はLCD表示回路39、バス20を介してCNCCPU35に接続されている。LCD/MDI40の表示装置に、ノズルタッチ動作を行うときのモータの負荷と位置との関係を表す曲線を表示することができる。また、ノズルセンターの合致、あるいは、合致していないの判定結果を表示することができる。
次に、ノズルセンターと金型湯口の合致を判定する方法を説明する。
図2は、ノズルが金型に当たり、射出ユニット前進が停止するまでのモータ負荷上昇率の求め方を説明する図である。図3は、任意の2点から上昇率を求める場合を説明する図である。図3(a)は両端の2点から上昇率を求める場合である。図3(b)は区間内の任意の2点から上昇率を求める場合である。図4は、サンプリングして平均上昇率を求める場合を説明する図である。図4(a)は区間全域でのサンプリングデータの平均上昇率を求める場合である。図4(b)は区間の内側でのサンプリングデータの平均上昇率を求める場合である。
上述のノズルタッチ駆動手段とその負荷の検出装置、射出ユニットを備える射出成形機Mにおいて、ノズルタッチ駆動手段が、射出ユニットを金型方向に移動させているときに、ノズルタッチ駆動手段の負荷が第1の閾値(図2)を超えたことを判別して、射出ユニットが金型に当接したことを判別する手段と、射出ユニットモータ負荷が第2の閾値(図2)を超えると射出ユニット前進が停止したことを判別する手段から、この区間のモータ負荷上昇率が所定の上昇率(図2)以上ならばノズルセンターが合っていると判別するノズルセンター合致判別手段を備える射出成形機である。
この区間のモータ負荷上昇率は、区間の両端の2点あるいは区間内の任意の2点から求めることができる(図3)。または、両端あるいは任意の区間の両端の2点をサンプリングして、平均上昇率を求めても良い(図4)。
図5は、ノズルセンター合致判定処理を実行するフローを説明する図である。以下、各ステップに従って説明する。
●[ステップSA01]ノズルの前進を開始する(つまり、ノズル前後進用モータを駆動する)。
●[ステップSA02]ノズル前後進用モータの位置(回転位置)と該位置に対応する負荷(モータの負荷)を検出し、メモリに記憶する。
●[ステップSA03]ノズルタッチ完了か否か判断し、完了でない場合(NO)、ステップSA02に戻り、完了の場合(YES)、ステップSA04へ移行する。
●[ステップSA04]ノズル前後用モータの負荷と位置との関係を表す関係式の傾きがある一定値以上であるか否か判断し、一定値以上の場合(YES)、処理を終了し、一定値より小さい場合(NO)、ステップSA05へ移行する。
●[ステップSA05]ノズルの芯がずれていることを報知する。例えば、LCD/MDI40の表示画面に芯のずれを表示したり、図示しないランプに警告を表示する。
●[ステップSA06]作業者によるノズルの芯調整作業が終了したか否か判断し、終了の場合(YES)、ステップSA01に戻り、終了ではない場合(NO)、作業者によるノズルの芯調整作業の終了を待ってステップSA01に戻る。作業者による芯調整作業の終了か否かの判断は、作業者が芯調整作業終了の入力ボタンを押すことによる入力信号があれば、作業終了と判断する。
次に、ノズルタッチ機構に弾性体がある場合(図1参照)と弾性体が無い場合について説明する。
図6は、ノズルセンターが金型湯口と合致している状態を説明する図である。図7は、弾性体のある場合のノズルセンターが金型湯口と合致しているときのノズルタッチと負荷との関係を説明する図であり、図10は弾性体が無い場合のノズルセンターが金型湯口と合致しているときのノズルタッチと負荷との関係を説明する図である。図8は、ノズルセンターが金型湯口からずれている状態を説明する図である。図9は、弾性体がある場合のノズルセンターが金型湯口10からずれているときのノズルタッチと負荷との関係を説明する図であり、図11は、弾性体が無い場合のノズルセンターが金型湯口からずれているときのノズルタッチと負荷との関係を説明する図である。
通常、金型の当たり面がR形状であり、そこにRのやや小さいノズル2をタッチさせる。ノズル2のセンターが合っている状態で金型(固定側金型5b)にタッチするのと、ノズル2のRに沿うように(曲面に沿うように)ずれた状態でタッチするのでは、ノズルタッチ時の摩擦に違いが生じる。
ノズルセンターがずれている状態(ノズルの中心線8と金型湯口の中心線9がずれている状態)でノズルタッチを行うと、ノズル2とが金型5(固定側金型5b)が触れた時点から、摩擦抵抗を受けながらノズル2が前進することになる。ノズルセンターが合っている場合は、金型(固定側金型5b)とノズル2の間の摩擦抵抗が発生せずにノズルタッチが完了する。
従って、ノズル2の前進が停止する直前のノズルタッチ用サーボモータ(ノズル前後進用サーボモータ17)の負荷の上昇立ち上がり曲線を元に、ノズル2と金型(固定側金型5b)のセンターがずれているかどうか判定できる。また、ノズルタッチ用モータがサーボモータでなくても負荷の上昇立ち上がり曲線から判定可能である。立ち上がり曲線を成形機の画面に表示すれば、その結果を見てオペレーターが判断することもできる。
本発明は弾性体が無くとも適用できる。なぜならば、ノズルタッチ機構に弾性体を有している場合には、ノズルセンターが合っている、合っていないにかかわらず、射出ユニットの前進停止からのモータ負荷の上昇は緩やかである。それに対し、ノズルタッチ機構に弾性体を有していない場合は、射出ユニットの前進が停止し、即座にモータの負荷が上昇し、ノズルタッチが完了する。本発明では、ノズル2が金型に当ってから射出ユニット19が停止するまでの現象から、ノズルセンターの判定を行う為、弾性体の有無は関係が無い。
本発明により、ノズル調整の時間が短縮でき、以下の工程(1)〜(3)を繰り返すことで効率的に成形立ち上げが可能になる。
(1)ノズルがずれているかどうか成形機がオペレーターに知らせる。
(2)ノズルがずれているならば、オペレーターは紙や銅箔などを挟みノズルのずれている方向を調べる。
(3)オペレーターはノズルを調整すべき方向に調整し再度ノズルをタッチさせる。
M 射出成形機
Mb 機台
Mc 型締部
Mi 射出部

1 シリンダ
2 ノズル
3 スクリュ
4 ホッパ
5 金型
5a 可動側金型
5b 固定側金型
6 可動プラテン
7 固定プラテン
8 ノズルの中心線
9 湯口の中心線
10 金型湯口
11 ナット
12 第1の受圧板
13 第2の受圧板
14 バネ

16 ボールねじ
17 ノズル前後進用サーボモータ
18 位置検出器
19 射出ユニット
20 バス
21 サーボアンプ

35 CNCCPU
36 ROM
37 RAM
38 成形データ保存用RAM
39 LCD表示回路
40 LCD/MDI
41 サーボCPU
42 ROM
43 RAM

Claims (14)

  1. 電動モータによって射出ユニットを前進移動させて金型にノズルを当接させるノズルタッチ機構を有する射出成形機において、
    前記ノズルが前記金型と離間した状態から前記射出ユニットを前進させるのに必要な負荷である第1の負荷値と、該第1の負荷値よりも大きい値であって前記ノズルが前記金型に当接して前記射出ユニットの前進移動が停止する時の負荷である第2の負荷値とを記憶する負荷値記憶手段と、
    前記電動モータの負荷を検出する負荷検出手段と、
    前記電動モータの位置を検出する位置検出手段と、
    前記射出ユニットを前進移動させて前記モータの負荷値が前記第1の負荷値から前記第2の負荷値まで上昇するときの前記モータの位置に対する負荷の上昇率に基づいてノズルセンターが前記金型の湯口の中心位置に合致しているか否かを判定する判定手段、
    とを有することを特徴とするノズルタッチ機構を有する射出成形機。
  2. 前記金型の湯口の中心とノズルセンターが合致している時の前記モータの負荷値が前記第1の負荷値から前記第2の負荷値まで上昇したときの前記モータの位置に対する負荷の上昇率を基準上昇率として記憶する基準上昇率記憶手段を備え、
    前記判定手段は、該基準上昇率よりも前記検出により求めた上昇率が高い場合に、ノズルセンターが前記金型の湯口の中心位置に合致していると判定することを特徴とする請求項1に記載のノズルタッチ機構を有する射出成形機。
  3. 前記負荷の上昇率を前記電動モータの負荷が前記第1の負荷値となった位置と前記第2の負荷値となった位置の2点間から求めることを特徴とする請求項に記載のノズルタッチ機構を有する射出成形機。
  4. 前記負荷の上昇率を前記電動モータの負荷が前記第1の負荷値以上、前記第2の負荷値以下の任意の2つの位置から求めることを特徴とする請求項に記載のノズルタッチ機構を有する射出成形機。
  5. 前記負荷の上昇率は前記電動モータの負荷が前記第1の負荷値を越えてから前記第2の負荷値に到達するまでサンプリングして求めた平均上昇率であることを特徴とする請求項に記載のノズルタッチ機構を有する射出成形機。
  6. 前記負荷の上昇率は前記電動モータの負荷が前記第1の負荷値以上、前記第2の負荷値以下の任意の2点の間をサンプリングして求めた平均上昇率であることを特徴とする請求項に記載のノズルタッチ機構を有する射出成形機。
  7. 前記電動モータの負荷と前記電動モータの位置との関係を示す波形を表示する表示手段を備え、
    前記射出ユニットを前進移動させて前記モータの負荷値と前記モータの位置を検出し、前記表示手段に前記電動モータと前記電動モータの位置との負荷との関係を示す波形を表示することを特徴とする請求項に記載のノズルタッチ機構を有するノズルタッチ機構を有する射出成形機。
  8. 電動モータによって射出ユニットを前進移動させて金型にノズルを当接させるノズルタッチ機構を有する射出成形機のノズルセンター合致判定方法であって、
    射出ユニットを前進移動させて前記モータの負荷値と前記モータの位置を検出し、
    前記電動モータの位置と前記電動モータの負荷との関係を示す波形を表示し、
    前記波形の傾きに基づいてノズルセンターが前記金型の湯口の中心位置に合致しているか否かを判定することを特徴とする射出成形機のノズルセンター合致判定方法。
  9. 電動モータによって射出ユニットを前進移動させて金型にノズルを当接させるノズルタッチ機構を有する射出成形機のノズルセンター合致判定方法であって、
    前記ノズルが前記金型と離間した状態から前記射出ユニットを前進させるのに必要な負荷である第1の負荷値と、該第1の負荷値よりも大きい値であって前記ノズルが前記金型に当接して前記射出ユニットの前進移動が停止する時の負荷を第2の負荷値とし、
    射出ユニットを前進移動させて前記電動モータの位置と該位置に対応する負荷を検出し、前記モータの負荷値が前記第1の負荷値から前記第2の負荷値まで上昇するときの前記モータの位置に対する負荷の上昇率に基づいてノズルセンターが前記金型の湯口の中心位置に合致しているか否かを判定することを特徴とする射出成形機のノズルセンター合致判定方法。
  10. 前記金型とノズルセンターが合致している時の前記モータの負荷値が前記第1の負荷値から前記第2の負荷値まで上昇したときの前記モータの位置に対する負荷の上昇率を基準上昇率として算出し、該基準上昇率よりも前記検出により求めた上昇率が高い場合に、ノズルセンターが前記金型の湯口の中心位置に合致していると判定することを特徴とする請求項9に記載の射出成形機のノズルセンター合致判定方法。
  11. 前記負荷の上昇率を前記電動モータの負荷が前記第1の負荷値となった位置と前記第2の負荷値となった位置の2点間から求めることを特徴とする請求項9に記載の射出成形機のノズルセンター合致判定方法。
  12. 前記負荷の上昇率を前記電動モータの負荷が前記第1の負荷値以上、前記第2の負荷値以下の任意の2つの位置から求めることを特徴とする請求項9に記載の射出成形機のノズルセンター合致判定方法。
  13. 前記負荷の上昇率は前記電動モータの負荷が前記第1の負荷値を越えてから前記第2の負荷値に到達するまでサンプリングして求めた平均上昇率であることを特徴とする請求項9に記載の射出成形機のノズルセンター合致判定方法。
  14. 前記負荷の上昇率は前記電動モータの負荷が前記第1の負荷値以上、前記第2の負荷値以下の任意の2点の間を連続してサンプリングして求めた平均上昇率であることを特徴とする請求項9に記載の射出成形機のノズルセンター合致判定方法。
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