JP6077427B2 - 射出成形機の制御装置及び制御方法 - Google Patents

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本発明は、射出成形機の制御装置及び制御方法に関するものである。
射出成形機は射出装置のシリンダに内填したスクリュを前進させ、溶融状態の樹脂をノズルから金型内に射出する。金型内に進入した樹脂は、スプル及びランナを通過した後、ゲートを通過してキャビティに進入する。キャビティに充填された樹脂を冷却し固化させることによって成形品が得られる。
射出成形に用いられる金型において、スプルとランナ及びキャビティより、ゲートは流路が狭く樹脂が通過する際、圧力が上昇することが知られている。これは成形品の外観不良の原因となる。その対策として、ゲート通過の際スクリュ速度を減少させる、又はスクリュ前進を一旦停止させることが知られている。例えば、特特許文献1には、ランナ部分の充填が完了した点で設定時間プランジャを静止させることで圧力の上昇を防ぎ、成形品品質が向上することが示されている。また、特許文献2には、充填工程、保圧工程の少なくとも一方の工程の途中に一回スクリュを一旦停止させる制御を行い、一旦停止時の位置に維持するための閉ループフィードバック制御系を備えたことを特徴とする射出成形機が示されている。
一方、特許文献3には、射出力の変化率が正の値から負の値に変化したときのスクリュ位置に基づいてゲート通過時のスクリュ位置を決定するスクリュ位置決定制御手段を有することを特徴とする射出成形機の位置検出装置が示されている。
特開平7−299850号公報 特開平8−164545号公報 特許第4208043号公報
特許文献1や特許文献2に開示される技術では、従来はゲート位置を決定するには充填量を調整しながら、何度もショートショットの成形を行いキャビティに樹脂が充填しない充填量を確認する作業が必要であった。また、特許文献3に開示されるように、公知技術として射出力の変化率からゲート通過時のスクリュ位置を決定する技術はあるが、精密かつオペレータの技量に頼らず条件調整を実施する為には、樹脂がゲートに到達するより前にスクリュの減速完了又は、スクリュを停止させておく必要がある。
そこで、本発明の目的は、上記従来技術の問題点に鑑み、一度成形して得られる検出圧力から、流動している樹脂の先端がゲートを通過した点を算出し、算出したゲートを通過した点から、流動している樹脂の先端がゲートに到達する前に減速を始めてゲートに到達する直前で停止可能な点を、スクリュ速度を変化させる点として最適な点を算出することが可能な射出成形機械の制御装置を提供することである。
本願の請求項1に係る発明は、スクリュと該スクリュを進退させるための駆動手段と、スクリュ位置を検出する位置検出手段と、前記スクリュの進退に伴い発生する圧力を検出する圧力検出手段とを備えた射出成形機において、前記スクリュを前進させて樹脂を金型のキャビティ内へ充填させる工程で、前記圧力検出手段が検出した圧力の二階微分が予め設定された基準値を超える点を速度変更完了点として算出する速度変更完了点算出手段と、
前記速度変更完了点算出手段により算出した速度変更完了点でスクリュ速度を変更完了させるために速度を変化させ始める速度変更開始点を算出する速度変更開始点算出手段と、
を備え
1サイクル成形運転を行い、前記圧力検出手段により得られる検出圧力から、前記速度変更完了点算出手段により、流動している樹脂の先端がゲートを通過した点を前記速度変更完了点として算出し、前記速度変更開始点算出手段により、前記速度変更完了点から前記流動している樹脂の先端が前記ゲートに到達する前に減速を始めて前記ゲートに到達する直前で停止可能な点を、前記スクリュ速度を変化させる点である前記速度変更開始点として算出することを特徴とする射出成形機の制御装置である。
請求項2に係る発明は、前記速度変更開始点算出手段により算出された速度変更開始点の数に1を加えた数を射出速度段数として設定することを特徴とする請求項1に記載の射出成形機の制御装置である。
請求項3に係る発明は、前記圧力検出手段が検出する圧力は、ロードセル圧、ノズル圧、型内圧、射出軸油圧圧力、射出軸モーターの電流値に対応する圧力、油圧ポンプの電流値に対応する圧力の少なくとも1つであることを特徴とする請求項1記載の射出成形機の制御装置である。
請求項4に係る発明は、前記基準値は、所定の範囲を有する値である基準域であることを特徴とする請求項1に記載の射出成形機の制御装置である。
請求項5に係る発明は、スクリュと該スクリュを進退させるための駆動手段と、スクリュ位置を検出する位置検出手段と、前記スクリュの進退に伴い発生する圧力を検出する圧力検出手段とを備えた射出成形機の制御方法において、
前記スクリュを前進させて樹脂を金型のキャビティ内へ充填させる工程で、前記圧力検出手段が検出した圧力の二階微分が予め設定された基準値を超える速度変更完了点を求める第1ステップと、
前記第1ステップで求めた速度変更完了点で、スクリュ速度を変更完了させるために速度を変更させ始める速度変更開始点を求める第2ステップと、
射出速度切換位置に前記速度変更開始点を設定する第3ステップと、
を備え
1サイクル成形運転を行い、前記圧力検出手段により得られる検出圧力から、前記第1ステップにより、流動している樹脂の先端がゲートを通過した点を前記速度変更完了点として算出し、前記第2ステップにより、前記速度変更完了点から前記流動している樹脂の先端が前記ゲートに到達する前に減速を始めて前記ゲートに到達する直前で停止可能な点を、前記スクリュ速度を変化させる点である前記速度変更開始点として算出することを特徴とする射出成形機の制御方法。
請求項6に係る発明は、前記速度変更完了点において、前記圧力の二階微分が正の値である場合前記速度変更開始点にてスクリュ速度を減少させ、前記圧力の二階微分が負の値である場合前記速度変更開始点にてスクリュ速度を増加させることを特徴とする請求項5に記載の射出成形機の制御方法である。
請求項7に係る発明は、前記基準値は、所定の範囲を有する値である基準域であることを特徴とする請求項5または6の何れか1つに記載の射出成形機の制御方法である。
本発明により、一度成形して得られる検出圧力から、流動している樹脂の先端がゲートを通過した点を算出し、算出したゲートを通過した点から、流動している樹脂の先端がゲートに到達する前に減速を始めてゲートに到達する直前で停止可能な点を、スクリュ速度を変化させる点として最適な点を算出することが可能な射出成形機械の制御装置を提供できる。
速度変更完了点と速度変更開始点の関係を示すグラフである。 本発明の実施形態における処理のフローを説明する図である。 圧力挙動と速度変更完了点の関係を説明する図である。 圧力挙動の場合分けを説明する図である。 射出成形機の構成を説明するブロック図である。
以下、本発明の実施形態を図面と共に説明する。
溶融樹脂を金型内に射出するスクリュ等の可動部をモーターで駆動する電動式射出成形機においては、射出工程をスクリュ位置またはスクリュの移動開始時からの経過時間に応じて複数の段数に区分して各段の射出速度(モータ回転速度)を変えて射出を行う方法がとられている(射出速度を切り換える位置を「射出速度切換位置」という)。本発明は、一度成形した圧力から流動している樹脂の先端がゲートを通過した点を算出し、算出したゲートを通過した点から、流動している樹脂の先端がゲートに到達する前に減速を始めてゲートに到達する直前で停止可能な点を、スクリュ速度を変化させる点として最適な点を算出することが特徴である。
1サイクル成形運転を行い、ロードセルで構成された樹脂圧力センサ5(図5参照)が検出する圧力の圧力波形の二階微分を求める(図1参照)。圧力はロードセルが検出圧力の他に、ノズル圧、型内圧、射出軸モーターの電流値(図5のスクリュ前後進用サーボモーターM1)、射出軸油圧圧力、油圧ポンプの電流値を用いても良い。
なお、二階微分とは圧力波形の時間変数 t による二階微分または、位置変数 x による二階微分のいずれでもよい。予め設定された基準値を通過する点を速度変更完了点として算出する。「点」とは、時間変数 t または位置変数 x における1つ又は複数の箇所である。
求めた圧力波形の2階微分が基準値を通過する点を速度変更完了点xpとして算出する。また、所定の圧力に到達した点を速度変更完了点としてもよい。事前に有限要素法などのCAEによってキャビティの充填位置での圧力が把握できている場合に特に有効である。基準値はある所定の値としてもよいし、または、所定の範囲を有する値である基準域としてもよい(図1参照)。
算出した速度変更完了点xp又はtpにおいて、その点における射出速度vと基準加速度aから停止に必要な距離x又は時間tを求める(図1参照)。距離x,時間tは数1式、数2式により算出される。射出速度は入力された成形条件、基準加速度は入力された成形条件であるほか、実験値や機械の仕様から計算された値を予め制御装置100(図5参照)の記憶装置に記憶しておいてもよい。なお、tp,tは、図1において横軸を射出開始からの経過時間とした場合の物理量である。
速度変更完了点でスクリュ速度を変更完了させるために速度を変化させ始める必要がある速度変更開始点xp−xを算出する。
図2は、本発明の実施形態における処理のフローを説明する図である。この処理のフローは例えば、制御装置100において実行される。以下、各ステップに従って説明する。●[ステップSA01]1サイクル成形を開始する。
●[ステップSA02]速度変更完了点を求める。
●[ステップSA03]速度変更開始点を求める。
●[ステップSA04]射出速度切換位置に速度変更開始点を設定し、処理を終了する。
前記速度変更完了点における、前記圧力の微分値から速度変更開始点でスクリュ速度を増加又は減少させるどちらの制御を行うことが最適か判別可能である。起こりうる圧力の挙動と検出される速度変更完了点の関係は6種類考えられる(図3参照)。
それぞれの圧力挙動は圧力の速度変更完了点の前後の一階微分と二階微分で分類でき、二階微分の値の正負によってスクリュ速度を増加又は減少させるどちらの制御を行うことが最適か判別できる(図4参照)。
速度変更開始点は0以上(0を含む)の個数が算出される。圧力の2階微分が基準値(または、基準域)を超えた回数だけ、射出速度を変速させる。算出した点の数+1を射出速度段数と設定することで、射出段数設定を決定できる。
以下、射出成形機Mの構成について説明する。
図5は射出成形機Mの構成を説明するブロック図である。射出成形機Mは、機台上(図示省略)に型締部Mc、および射出部Miを備える。射出部Miは樹脂材料(ペレット)を加熱溶融し、当該溶融樹脂を金型40のキャビティ内に射出するものである。型締部Mcは主に金型40(40a,40b)の開閉を行うものである。
まず、射出部Miを説明する。射出シリンダ1の先端にはノズル2が取り付けられ、射出シリンダ1内には、スクリュ3が挿通されている。スクリュ3には、スクリュ3に掛る圧力により樹脂圧力を検出する、ロードセル等を用いた樹脂圧力センサ5が設けられている。樹脂圧力センサ5からの出力信号は、A/D変換器16によりデジタル信号に変換されサーボCPU15に入力する。
スクリュ3は、スクリュ回転用サーボモーターM2により、プーリ,ベルト等で構成された伝動機構6を介して回転させられる。また、スクリュ3は、スクリュ前後進用サーボモーターM1によって、プーリ,ベルト,ボールねじ/ナット機構などの回転運動を直線運動に変換する機構を含む伝動機構7を介して駆動され、スクリュ3の軸方向に移動させられる。なお、符号P1はスクリュ前後進用サーボモーターM1の位置,速度を検出することによって、スクリュ3の軸方向の位置,速度を検出する位置・速度検出器であり、符号P2はサーボモーターM2の位置,速度を検出することによって、スクリュ3の軸周り回転位置,速度を検出する位置・速度検出器である。符号4は射出シリンダ1に樹脂を供給するホッパである。
次に、型締部Mcを説明する。型締部Mcは、可動プラテン30を前後進させる可動プラテン前後進用サーボモーターM3、リアプラテン31、成形品を金型から押し出すエジェクタピンを突き出すためのエジェクタ前後進用サーボモーターM4、可動プラテン30、タイバー32、固定プラテン33、クロスヘッド34、エジェクタ機構35、トグル機構36を備える。リアプラテン31と固定プラテン33とは複数本のタイバー32で連結されており、可動プラテン30はタイバー32にガイドされるように配置されている。可動プラテン30に可動側金型40a,固定プラテン33に固定側金型40bが取り付けられている。
トグル機構36は、可動プラテン前後進用サーボモーターM3によって駆動されるボールねじ軸38に取り付けられたクロスヘッド34を進退させることによって、トグル機構36を作動させることができる。この場合、クロスヘッド34を前進(図における右方向に移動)させると、可動プラテン30が前進させられて型閉じが行われる。そして、可動プラテン前後進用サーボモーターM3による推進力による推進力にトグル倍率を乗じた型締力が発生させられ、その型締力によって型締が行われる。
リアプラテン31には型締位置調整用サーボモーターM5が配設されている。型締位置調整用サーボモーターM5の回転軸には、図示しない駆動用歯車が取り付けられている。図示しないタイバーナットの歯車および前記駆動用歯車には歯付きベルトなどの動力伝達部材が架け回されている。そのため、型締位置調整用サーボモーターM5を駆動して、前記駆動用歯車を回転させると、それぞれのタイバー32のねじ部37に螺合されたタイバーナットが同期して回転させられる。これにより、型締位置調整用サーボモーターM5を所定の方向に所定の回転数だけ回転させて、リアプラテン31を所定の距離だけ進退させることができる。型締位置調整用サーボモーターM5は図示されるようにサーボモーターが好ましく、回転位置検出用の位置検出器P5を備えている。位置検出器P5によって検出された型締位置調整用サーボモーターM5の回転位置の検出信号はサーボCPU15に入力する。
射出成形機Mの制御装置100は、数値制御用のマイクロプロセッサであるCNCCPU20、プログラマブルマシンコントローラ用のマイクロプロセッサであるPMCCPU17、及びサーボ制御用のマイクロプロセッサであるサーボCPU15を有し、バス26を介して相互の入出力を選択することにより各マイクロプロセッサ間で情報伝達が行えるように構成されている。
サーボCPU15には、位置ループ,速度ループ,電流ループの処理を行うサーボ制御専用の制御プログラムを格納したROM13とデータの一時記憶に用いられるRAM14が接続されている。また、サーボCPU15は、A/D(アナログ/デジタル)変換器16を介して射出成形機本体側に設けられた射出圧などの各種圧力を検出する樹脂圧力センサ5からの圧力信号を検出できるように接続されている。サーボCPU15には、サーボCPU15からの指令に基づいて、射出軸に接続されたスクリュ前後進用サーボモーター(射出用サーボモーター)M1,スクリュ回転軸に接続されたスクリュ回転用サーボモーターM2を駆動するサーボアンプ11,12が接続され、各サーボモーターM1,M2に取り付けられた位置・速度検出器P1,P2からの出力がサーボCPU15に帰還されるようになっている。各サーボモーターM1,M2の回転位置は、位置・速度検出器P1,P2からの位置のフィードバック信号に基づいてサーボCPU15により算出され、各現在位置記憶レジスタに更新記憶される。
金型の型締めを行う型締め軸を駆動するサーボモーターM3,成形品を金型から取り出すエジェクタ前後用サーボモーターM4には、それぞれサーボアンプ8,9が接続されている。各サーボモーターM3,M4に取り付けられた位置・速度検出器P3,P4からの出力がサーボCPU15に帰還されるようになっている。各サーボモーターM3,M4の回転位置は位置・速度検出器P3,P4からの位置のフィードバック信号に基づいてサーボCPU15により算出され、各現在位置記憶レジスタに更新記憶される。
PMCCPU17には射出成形機のシーケンス動作を制御するシーケンスプログラム等を記憶したROM18および演算データの一時記憶等に用いられるRAM19が接続され、CNCCPU20には、射出成形機を全体的に制御する自動運転プログラム、本発明に関連した型締力設定方法を実現する制御プログラムなどの各種プログラムを記憶したROM21および演算データの一時記憶に用いられるRAM22が接続されている。成形データ保存用RAM23は、不揮発性のメモリであって、射出成形作業に関する成形条件と各種設定値,パラメータ,マクロ変数等を記憶する成形データ保存用のメモリである。表示装置/MDI(手動データ入力装置)25はインタフェース(I/F)24を介してバス26に接続され、機能メニューの選択および各種データの入力操作等が行えるようになっている。数値データ入力用のテンキーおよび各種のファンクションキー等が設けられている。なお、表示装置としては、LCD(液晶表示装置)、CRT、その他の表示装置を用いたものでもよい。
以上の射出成形機の構成により、PMCCPU17が射出成形機全体のシーケンスを制御し、CNCCPU20がROM21の運転プログラムや成形データ保存用RAM23に格納された成形条件等に基づいて各軸のサーボモーターに対して移動指令の分配を行い、サーボCPU15は各軸に対して分配された移動指令と位置・速度検出器P1,P2,P3,P4,53,54で検出された位置および速度のフィードバック信号等に基づいて、デジタルサーボ処理を実行し、サーボモーターM1,M2,M3,M4,M5を駆動制御する。
上記射出成形機Mを用いた成形動作を説明する。可動プラテン前後進用サーボモーターM3を正方向に回転させると、ボールねじ軸38が正方向に回転させられ、ボールねじ軸38に螺合したクロスヘッド34は前進(図5における右方向)させられ、トグル機構36が作動させられると、可動プラテン30が前進させられる。
可動プラテン30に取り付けられた可動側金型40aが固定側金型40bと接触すると(型閉状態)、型締工程に移行する。型締工程では、可動プラテン前後進用サーボモーターM3を更に正方向に駆動することで、トグル機構36によって金型40に型締力が発生する。
そして、射出部Miに設けられたスクリュ前後進用サーボモーターM1が駆動されてスクリュ3の軸方向に前進することにより、金型40内に形成されたキャビティ空間に溶融樹脂が充填される。
型開きを行う場合、可動プラテン前後進用サーボモーターM3を逆方向に駆動すると、ボールねじ軸38が逆方向に回転させられる。それに伴って、クロスヘッド34が後退し、トグル機構36が屈曲する方向に作動し、可動プラテン30がリアプラテン31の方向に後退する。
型開工程が完了すると、成形品を可動側金型40aから押し出すエジェクタピンを突き出すためのエジェクタ前後進用サーボモーターM4が作動する。これによって、エジェクタピン(図示せず)が可動側金型40aの内面から突きだされ、可動側金型40a内の成形品は可動側金型40aより突き出される。
ここで、特許請求の範囲の記載を補足説明する。
請求項1において、「該スクリュを進退させるための駆動手段」は、スクリュ前後進用サーボモーターM1が対応する。「スクリュ位置を検出する位置検出手段」は、位置・速度検出器P1が対応する。「前記スクリュの進退に伴い発生する圧力を検出する圧力検出手段」は、樹脂圧力センサ5が対応する。
「前記スクリュを前進させて樹脂を金型のキャビティ内へ充填させる工程」は、「射出部Miに設けられたスクリュ前後進用サーボモーターM1が駆動されてスクリュ3の軸方向に前進することにより、金型40内に形成されたキャビティ空間に溶融樹脂が充填される。」が対応する。
「前記圧力検出手段が検出した圧力の二階微分が予め設定された基準値を超える点を速度変更完了点として算出する速度変更完了点算出手段」は、図2のステップSA02が対応する。「前記速度変更完了点算出手段により算出した速度変更完了点でスクリュ速度を変更完了させるために速度を変化させ始める速度変更開始点を算出する速度変更開始点算出手段」は、ステップSA03が対応する。
M 射出成形機
Mc 型締部
Mi 射出部
M1 スクリュ前後進用サーボモーター
M2 スクリュ回転用サーボモーター
M3 可動プラテン前後進用サーボモーター
M4 エジェクタ前後進用サーボモーター
M5 型締位置調整用サーボモーター

P1 位置・速度検出器
P2 位置・速度検出器
P3 位置・速度検出器
P4 位置・速度検出器
P5 位置検出器

1 射出シリンダ
2 ノズル
3 スクリュ
4 ホッパ
5 樹脂圧力センサ
6 伝動機構
7 伝動機構
8 サーボアンプ
9 サーボアンプ
10 材料投入口

13 ROM
14 RAM
15 サーボCPU
16 A/D変換器
17 PMCCPU
18 ROM
19 RAM
20 CNCCPU
21 ROM
22 RAM
23 成形データ保存用RAM
24 インタフェース(I/F)
25 表示装置/MDI(手動データ入力装置)
26 バス
27 A/D変換器
30 可動プラテン
31 リアプラテン
32 タイバー
33 固定プラテン
34 クロスヘッド
35 エジェクタ機構
36 トグル機構
37 ねじ部
38 ボールねじ軸

40 金型
40a 可動側金型
40b 固定側金型

53 位置・速度検出器
54 位置・速度検出器

100 制御装置

Claims (7)

  1. スクリュと該スクリュを進退させるための駆動手段と、スクリュ位置を検出する位置検出手段と、前記スクリュの進退に伴い発生する圧力を検出する圧力検出手段とを備えた射出成形機において、
    前記スクリュを前進させて樹脂を金型のキャビティ内へ充填させる工程で、前記圧力検出手段が検出した圧力の二階微分が予め設定された基準値を超える点を速度変更完了点として算出する速度変更完了点算出手段と、
    前記速度変更完了点算出手段により算出した速度変更完了点でスクリュ速度を変更完了させるために速度を変化させ始める速度変更開始点を算出する速度変更開始点算出手段と、
    を備え
    1サイクル成形運転を行い、前記圧力検出手段により得られる検出圧力から、前記速度変更完了点算出手段により、流動している樹脂の先端がゲートを通過した点を前記速度変更完了点として算出し、前記速度変更開始点算出手段により、前記速度変更完了点から前記流動している樹脂の先端が前記ゲートに到達する前に減速を始めて前記ゲートに到達する直前で停止可能な点を、前記スクリュ速度を変化させる点である前記速度変更開始点として算出することを特徴とする射出成形機の制御装置。
  2. 前記速度変更開始点算出手段により算出された速度変更開始点の数に1を加えた数を射出速度段数として設定することを特徴とする請求項1に記載の射出成形機の制御装置。
  3. 前記圧力検出手段が検出する圧力は、ロードセル圧、ノズル圧、型内圧、射出軸油圧圧力、射出軸モーターの電流値に対応する圧力、油圧ポンプの電流値に対応する圧力の少なくとも1つであることを特徴とする請求項1記載の射出成形機の制御装置。
  4. 前記基準値は、所定の範囲を有する値である基準域であることを特徴とする請求項1に記載の射出成形機の制御装置。
  5. スクリュと該スクリュを進退させるための駆動手段と、スクリュ位置を検出する位置検出手段と、前記スクリュの進退に伴い発生する圧力を検出する圧力検出手段とを備えた射出成形機の制御方法において、
    前記スクリュを前進させて樹脂を金型のキャビティ内へ充填させる工程で、前記圧力検出手段が検出した圧力の二階微分が予め設定された基準値を超える速度変更完了点を求める第1ステップと、
    前記第1ステップで求めた速度変更完了点で、スクリュ速度を変更完了させるために速度を変更させ始める速度変更開始点を求める第2ステップと、
    射出速度切換位置に前記速度変更開始点を設定する第3ステップと、
    を備え
    1サイクル成形運転を行い、前記圧力検出手段により得られる検出圧力から、前記第1ステップにより、流動している樹脂の先端がゲートを通過した点を前記速度変更完了点として算出し、前記第2ステップにより、前記速度変更完了点から前記流動している樹脂の先端が前記ゲートに到達する前に減速を始めて前記ゲートに到達する直前で停止可能な点を、前記スクリュ速度を変化させる点である前記速度変更開始点として算出することを特徴とする射出成形機の制御方法。
  6. 前記速度変更完了点において、前記圧力の二階微分が正の値である場合前記速度変更開始点にてスクリュ速度を減少させ、前記圧力の二階微分が負の値である場合前記速度変更開始点にてスクリュ速度を増加させることを特徴とする請求項5に記載の射出成形機の制御方法。
  7. 前記基準値は、所定の範囲を有する値である基準域であることを特徴とする請求項5または6の何れか1つに記載の射出成形機の制御方法。
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