JP3008363B2 - 射出成形機の射出装置 - Google Patents

射出成形機の射出装置

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JP3008363B2
JP3008363B2 JP5147256A JP14725693A JP3008363B2 JP 3008363 B2 JP3008363 B2 JP 3008363B2 JP 5147256 A JP5147256 A JP 5147256A JP 14725693 A JP14725693 A JP 14725693A JP 3008363 B2 JP3008363 B2 JP 3008363B2
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/76Measuring, controlling or regulating
    • B29C45/77Measuring, controlling or regulating of velocity or pressure of moulding material

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は射出成形機の射出装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、樹脂製品の射出成形は、樹脂の
可塑化→射出→保圧→冷却という工程を順次繰り返して
行われる。このような射出成形機の射出・保圧工程は、
それぞれ射出及び保圧工程用の速度設定と圧力設定を、
1段または多段に設定して成形条件を決定することで行
われる。通常、射出工程では樹脂の流動をコントロール
するために、位置による速度の多段プログラムにより制
御を行い、保圧工程は樹脂の冷却にともなう収縮を補う
よう加圧する必要があるために、時間による圧力の多段
プログラムが組まれる。
【0003】従来は射出開始より保圧完了までの樹脂充
填を、射出工程と保圧工程の2つの工程を用い、2つの
工程を射出時間経過、スクリュ前進量、射出圧力の上昇
などにより切り換えて用いていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】射出・保圧両工程の切
り換えを行うタイミングは、樹脂が流動状態で金型内に
移動している状態から、樹脂が金型キャビティ内に充満
して圧力上昇を開始し、金型の成形品形状に転写される
重要なタイミングであるから、金型内に適正な圧力が印
加されることが好ましい。しかし、この流動から圧縮へ
の負荷状態変動のため、射出装置において射出及び保圧
をコントロールするアクチュエータでは、設定通りに速
度または圧力を制御できていないのが現状である。これ
は、前記アクチュエータの動作遅れあるいは応答時間が
負荷状態変化時間よりも大きい場合に顕著となる。
【0005】これに対して、射出工程中にも低い制限圧
力を設定し、射出圧力の増加とともに射出速度を減速さ
せることにより、時間をかけて滑らかに切り換え、前記
アクチュエータの動作応答時間よりも切り換え時間を長
くすることにより、設定を大きく離れない成形条件を得
られることが知られている。しかし、射出速度を時間を
かけて減速することは平均充填速度を低くし充填時間を
長くすることになるので、薄物の成形品などは未充填、
ひけなどの成形不良を解消できない。
【0006】本発明の課題は、射出工程から保圧工程へ
の切り換わり時の最大充填圧力を自由にコントロール
し、しかも最も充填時間が短かくなるようにして充填性
を向上させかつ成形不良解決に対する条件範囲を広げる
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、射出工程にお
ける射出速度を設定するための射出速度設定部と保圧工
程における保圧圧力を設定するための保圧設定部とを含
む設定器と、前記射出速度設定部からの信号で射出速度
パターンを発生する射出速度パターン発生器と、前記保
圧設定部からの信号で圧力パターンを発生する圧力パタ
ーン発生器と、前記射出速度パターン発生器と前記圧力
パターン発生器に対して発生パターンの切換えを指示す
る射出・保圧制御切換器とを備えた射出成形機の射出装
置において、前記設定器は、更に最大射出圧力を設定す
るための最大圧力設定部と、前記保圧圧力を越える圧力
の発生時間を設定するための最大圧力発生時間設定部と
を有し、射出圧力検出器からの検出信号を微分して該微
分値から射出圧力の上昇率を演算して前記最大射出圧力
に到達するまでの時間Tpdを演算する昇圧時間演算手段
と、射出工程、保圧工程をコントロールするアクチュエ
ータの応答特性と前記射出速度設定部からの信号にもと
づいて射出速度の減速時間Tvdを演算する減速時間演算
部と、前記時間Tpdと時間Tvdとを比較して、Tpd≦T
vdの条件を満足すると減速開始信号を出力する第1の比
較器とを備え、前記射出速度パターン発生器は、前記減
速開始信号を受けると前記射出速度設定部からの信号に
よる射出速度パターンの発生から減速パターン発生に切
換えることを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明においては、射出工程中の射出圧力の上
昇率から最大射出圧力となる時間を予測し、射出・保圧
をコントロールするアクチュエータの最大応答時間を考
慮して最大射出圧力に到達した時に応答が終了している
ように制御し、このタイミングを射出工程から保圧工程
への切り換えタイミングとして最大射出圧力から通常の
保圧設定への整定過程を設定できるようにしている。
【0009】本発明によれば、射出工程から保圧工程へ
移行する間に与えられた最大射出圧力により、金型内の
樹脂圧力はピーク圧力となり、その後の冷却により一旦
与えられた圧力のピーク値を保持しようとする働きがあ
るので、短時間でも高圧をかければ平均的には低い圧力
でも金型内樹脂圧を高くすることができ、充填性を向上
させることができる。
【0010】
【実施例】図1は本発明を適用した射出装置を示し、射
出工程及び保圧工程における駆動力を油圧駆動系で得る
ようにした実施例である。ホッパ10に投入された樹脂
11は、回転するスクリュ12により加熱シリンダ13
内で加熱溶融されながらスクリュ12の前方に送られ
る。スクリュ12の前方にある溶融樹脂は、シリンダ1
4とピストン15による油圧ピストン機構でスクリュ1
2を押し込むことにより、ノズルを通して図示しない金
型内に充填され(射出工程)、続いて保圧工程に移行す
る。
【0011】油圧ピストン機構の操作は、油タンク16
の油をポンプ17で圧力制御弁18、流量制御弁19を
通してシリンダ14に出し入れすることで行われる。設
定器21は射出工程、保圧工程中の圧力設定及び速度
(流量)設定を行うもので、この設定値はコントローラ
20で射出工程、保圧工程に応じた指令信号に変換さ
れ、圧力制御装置22,流量制御装置23を通して圧力
制御弁18、流量制御弁19に入力される。圧力制御弁
18、流量制御弁19はそれぞれ、指令信号に応じた圧
力、流量の油をシリンダ14に与える。シリンダ14に
は射出圧力を検出するための圧力検出器24が設けら
れ、この検出信号はコントローラ20に入力される。な
お、応答遅れが問題となるアクチュエータとしては、圧
力制御弁18、流量制御弁19だけでなく、圧力制御装
置22,流量制御装置23も含まれる。
【0012】図2を参照して、コントローラ20及び設
定器21について説明する。設定器21については、射
出工程における射出速度(流量)を設定するための射出
速度設定器21−1と保圧工程における保圧圧力を設定
するための保圧設定器21−2を有しているが、これら
は従来と同じである。これらに加えて、射出工程から保
圧工程に切換わる間の最大射出圧力を設定するための最
大圧力設定器21−3と前記保圧圧力を越える圧力の発
生時間を設定するための最大圧力発生時間設定器21−
4とを有している。
【0013】一方、コントローラ20については、射出
工程において圧力検出器24からの検出信号を微分して
射出圧力の上昇率を一定周期で演算する微分演算器20
−1と、現時点における射出圧力と前記上昇率及び前記
最大射出圧力とからこの最大射出圧力に達するまでの時
間Tpdを演算する昇圧時間演算器20−2とを含んでい
る。射出速度減速時間演算器20−3は射出速度設定器
21−1からの射出速度設定情報及びあらかじめ計測さ
れたアクチュエータの応答特性をもとに算出された減速
特性dVをもとに減速を開始してから所定条件に達する
までの減速時間Tvdを演算する。なお、減速特性dVは
減速特性記憶部20−4に記憶されているが、これは射
出速度減速時間演算器20−3に内蔵されても良い。比
較器20−5(第1の比較器)では時間Tpdと減速時間
vdとを比較し、Tpd≦Tvdの条件を満足すると減速開
始信号を出力して射出速度パターン発生器20−6に対
して、射出速度設定器21−1からの通常の射出速度設
定情報にもとづいた射出速度パターンの発生からあらか
じめ定められた後述の減速パターンの発生に切換えるよ
うに指令する。
【0014】比較器20−7(第2の比較器)は、微分
演算器20−1からの上昇率を監視し、上昇率が負、す
なわち減圧が始まったことを検出すると、射出・保圧制
御切換器20−8に対して射出工程から保圧工程への制
御の切換えを指令する。圧力パターン発生器20−9に
は、最大圧力発生時間設定器21−4で設定された保圧
圧力を越える圧力の発生時間が入力される。圧力パター
ン発生器20−9は後述する時間T0 のタイマを含み、
最大射出圧力に達した時点から保圧設定器21−2で設
定された保圧圧力までの減圧パターンと保圧パターンと
を発生する。
【0015】図3、図4をも参照して動作を説明する
が、ここでは、説明を簡単にするために射出工程及び保
圧工程における油圧ピストン機構の油の流量及び圧力の
設定がそれぞれ1段ずつで、流量設定値V0 、圧力設定
値P0 、保圧時間T0 である場合について説明する。
【0016】射出工程が始まると、ステップS1では従
来と同様の射出速度制御を行うために、射出速度パター
ン発生器20−6は射出速度設定器21−1からの射出
速度設定情報により流量設定値V0 を出力し、圧力パタ
ーン発生器20−9は保圧設定器21−1から保圧設定
情報により圧力設定値P0 を出力する。図1に示された
速度制御装置23、圧力制御装置22はそれぞれ、流量
設定値V0 、圧力設定値P0 にもとづいて流量制御弁1
9、圧力制御弁18を駆動して油圧ピストン機構を駆動
し、金型内への溶融樹脂の充填を行う。
【0017】充填が進むにつれて、図3に示すように、
射出圧力が上昇する。図2に示した微分演算器20−1
は圧力検出器24で検出された圧力検出値Pa を定時間
間隔で微分して射出圧力の上昇率dPを計算する。射出
圧力の上昇が続くとすれば、現在の射出圧力から最大圧
力設定器21−3で設定された最大射出圧力P1 に到達
するまでの時間Tpdは昇圧時間演算器20−2により次
式で計算される。
【0018】dP=d/dt・Papd=(P1 −Pa )/dV 一方、射出速度は、流量制御弁19における流量が設定
値V0 になるように制御されているが、このまま最大射
出圧力P1 に達するまで設定値V0 による制御を続ける
と、アクチュエータの応答遅れのために、最大射出圧力
1 よりも過大な圧力が発生してしまう。そこで、あら
かじめ図1に示した流量制御弁19、流量制御装置23
等を含むアクチュエータの応答特性(遅れ時間)を測定
してこれに関連した減速特性dVをあらかじめ減速特性
記憶装置20−4に記憶しておき、射出速度減速時間演
算器20−3ではこの減速特性dVと射出速度設定器2
1−1における設定値V0 とをもとに速度設定による減
速時間Tvdを算出する。
【0019】ここでは、減速加速度が一定の値dVで応
答するので、射出速度減速時間演算器20−3は、射出
工程中の設定値V0 から次式により減速時間Tvdを算出
する。
【0020】Tvd=V0 /dV ステップS2は、充填開始から計算された時間Tvdと時
間Tpdとを比較し、時間Tvdが時間Tpd以上になったら
減速を開始するようにして最大射出圧力P1 を越えない
範囲で減速を完了させるための工程である。この工程で
は、比較器20−5で時間TvdとTpdとを比較し、Tvd
≧Tpdという条件を満足する時刻t1 で射出速度パター
ン発生器20−6に対して減速開始信号を出力する。
【0021】本実施例では、前述のように、アクチュエ
ータは一定の減速加速度dVで応答するので、ステップ
S3における減速工程では射出速度パターン発生器20
−6は、例えばランプ関数で規定されるようなパターン
(図3にLvで示す)の減速指令を出力し、その結果、
図3に示されるような傾きのパターンで減速が始まる。
このパターンは、アクチュエータの応答特性に応じてラ
ンプ関数を設定することで、任意に設定することができ
る。
【0022】ステップS4では比較器20−7が射出圧
力の上昇率dPを監視し、時刻t2を過ぎて上昇率dP
が負になると最大射出圧力の発生を終了したものと判断
して、射出・保圧制御切換器20−8に対し射出工程か
ら保圧工程への切換えを指示する。
【0023】ステップS5では、切換えの指示を受けた
射出・保圧制御切換器20−8が、圧力発生器20−9
に対して最大射出圧力P1 の到達時点から従来の圧力設
定値P0 への減圧パターンを発生するように指示する。
これと同時に、圧力パターン発生器20−9では内蔵の
タイマが保圧工程の設定時間T0 を計時し始める。
【0024】ステップS6では、圧力パターン発生器2
0−9が最大圧力発生時間設定器21−4での設定時間
2 にもとづいて最大圧力P1 から保圧圧力P0 への減
圧パターン(図3にL1で示す)を発生する。
【0025】ステップS7では、圧力パターン発生器2
0−9内で保圧工程の設定時間T0のカウントアップを
監視し、時刻t3 でカウントアップすると保圧工程が終
了する。
【0026】図5は本発明におけるコントローラ20の
他の実施例を示した図である。この実施例は、射出速度
パターン発生器20−6′を除いて図2に示された実施
例と同じである。すなわち、図2に示された実施例で
は、射出工程から保圧工程への切換えタイミングを比較
器20−7において射出圧力の上昇率dPが負になるこ
とで設定している。本実施例では射出速度パターンを発
生器20−6′に、減速パターンの発生終了、すなわち
図3の時刻t2 を検出して減速パターン発生終了信号を
出力する手段を設け、この減速パターン発生終了信号を
射出・保圧制御切換器20−8に入力するようにしてい
る。
【0027】このようにして、射出・保圧制御切換器2
0−8では、比較器20−7からの指示及び射出速度パ
ターン発生器20−6′からの減速パターン発生終了信
号の少なくとも一方を受けると射出工程から保圧工程に
切換えるための動作を実行する。
【0028】図6は本発明におけるコントローラ20の
第3の実施例を示す。この実施例では、図5に示された
実施例に、最大圧力発生時間計測器20−10を加えた
ものである。最大圧力発生時間計測器20−10は、圧
力検出器24からの圧力検出信号、保圧設定器21−1
からの圧力設定値P0 、比較器20−7からの切換えタ
イミング信号をもとに、圧力設定値P0 を越えて最大圧
力P1 に到達するまでの時間(図3にT1 で示す)を測
定して、この測定信号を圧力パターン発生器20−9′
に出力する。圧力パターン発生器20−9′は、時間T
1 を表わす信号を受けると、減圧パターンの発生時間が
時間T1 の整数倍になるような傾きの減圧パターンを発
生する。図3には、時間T1 の1倍(L1で示す)、2
倍(2Lで示す)、4倍(L3で示す)の減圧パターン
を例示している。
【0029】以上の説明で明らかなように、射出工程か
ら保圧工程への移行のタイミングで与えられた最大射出
圧力により、金型内の樹脂圧力は多少の時間遅れはある
もののピーク圧力となり、その後の冷却によりいったん
与えられた圧力のピーク値を保持しようとする働きがあ
るため、短時間でも高圧を掛けることにより、平均的に
は低い圧力でも金型内樹脂圧力を高くすることが可能と
なり充填性を向上することができる。このとき、必要な
樹脂圧を長時間加え続けると金型を開こうという力が型
締力に打ち勝ってバリが発生するが、高圧でも短時間で
あればバリは発生しない。これは、型を開く力が金型を
含む型締装置全体を動かせて金型に隙間をつくるには時
間がかかるからである。
【0030】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、射出工程から保圧工程への切換わり時の負荷変動に
かかわらず、最大射出圧力をコントロールできるように
し、しかも充填時間が短かくなるようにしたことによ
り、バリやオーバーパック等の成形不良を発生させずに
充填性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による射出成形機の射出装置の要部構成
を示した図である。
【図2】図1に示されたコントローラ及び設定器の構成
を示すブロック図である。
【図3】本発明による射出圧力及び射出速度の変化を示
した図である。
【図4】図2に示されたコントローラ及び設定器による
制御動作を説明するためのフローチャート図である。
【図5】図1に示されたコントローラの他の例を設定器
と共に示したブロック図である。
【図6】図1に示されたコントローラの更に他の例を設
定器と共に示したブロック図である。
【符号の説明】
10 ホッパ 11 樹脂 12 スクリュ 13 加熱シリンダ 14 シリンダ 15 ピストン 16 油タンク 17 ポンプ 18 圧力制御弁 19 流量制御弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/00 - 45/84

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 射出工程における射出速度を設定するた
    めの射出速度設定部と保圧工程における保圧圧力を設定
    するための保圧設定部とを含む設定器と、前記射出速度
    設定部からの信号で射出速度パターンを発生する射出速
    度パターン発生器と、前記保圧設定部からの信号で圧力
    パターンを発生する圧力パターン発生器と、前記射出速
    度パターン発生器と前記圧力パターン発生器に対して発
    生パターンの切換えを指示する射出・保圧制御切換器と
    を備えた射出成形機の射出装置において、前記設定器は
    更に、最大射出圧力を設定するための最大圧力設定部
    と、前記保圧圧力を越える圧力の発生時間を設定するた
    めの最大圧力発生時間設定部とを有し、射出圧力検出器
    からの検出信号を微分して該微分値から射出圧力の上昇
    率を演算して前記最大射出圧力に到達するまでの時間T
    pdを演算する昇圧時間演算手段と、射出工程、保圧工程
    をコントロールするアクチュエータの応答特性と前記射
    出速度設定部からの信号にもとづいて射出速度の減速時
    間Tvdを演算する減速時間演算部と、前記時間Tpdと時
    間Tvdとを比較して、Tpd≦Tvdの条件を満足すると減
    速開始信号を出力する第1の比較器とを備え、前記射出
    速度パターン発生器は、前記減速開始信号を受けると前
    記射出速度設定部からの信号による射出速度パターンの
    発生から減速パターン発生に切換えることを特徴とする
    射出成形機の射出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の射出成形機の射出装置に
    おいて、前記微分値が負になったことを検出して減圧開
    始信号を出力する第2の比較器を備え、前記射出・保圧
    制御切換器は前記減圧開始信号により前記射出工程から
    前記保圧工程への切換えを行なって前記圧力パターン発
    生器からの発生パターンを切換えることを特徴とする射
    出成形機の射出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の射出成形機の射出装置に
    おいて、前記射出速度パターン発生器は前記減速パター
    ンの発生を終了すると減速パターン発生終了信号を出力
    する手段を含み、前記射出・保圧制御切換器は前記減速
    パターン発生終了信号により前記射出工程から前記保圧
    工程への切換えを行なって前記圧力パターン発生器から
    の発生パターンを切換えることを特徴とする射出成形機
    の射出装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の射出成形機の射出装置に
    おいて、前記微分値が負になったことを検出して減圧開
    始信号を出力する第2の比較器を備え、前記射出速度パ
    ターン発生器は前記減速パターンの発生を終了すると速
    度パターン発生終了信号を出力する手段を含み、前記射
    出・保圧制御切換器は前記減圧開始信号、前記減速パタ
    ーン発生終了信号の少なくとも一方により前記射出工程
    から前記保圧工程への切換えを行なって前記圧力パター
    ン発生器からの発生パターンを切換えることを特徴とす
    る射出成形機の射出装置。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4のいずれかに記載の射出成
    形機の射出装置において、前記圧力パターン発生器は、
    前記最大圧力発生時間設定部からの信号を受けて前記最
    大射出圧力から前記保圧圧力までの減圧過程を規定する
    複数の減圧パターンを選択的に発生する機能を有するこ
    とを特徴とする射出成形機の射出装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の射出成形機の射出装置に
    おいて、前記圧力検出器からの検出信号により前記保圧
    圧力を越えてから前記最大射出圧力に達するまでの時間
    1 を測定する時間測定手段を備え、前記圧力パターン
    発生器は減圧パターンの発生時間が前記時間T1 の整数
    倍になるような前記減圧パターンを発生することを特徴
    とする射出成形機の射出装置。
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