JP2004322439A - 射出成形機のノズルタッチ方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】安価なバネの復元力によりノズルタッチ力が保持されるが、ノズルタッチ力を簡単に変更できるノズルタッチ方法を提供する。
【解決手段】射出装置(1)を、ブレーキ電動モータ(21)によりボールネジ(24)とボールネジナット(25)を介して金型(10)の方へ駆動し、射出ノズル(3)を金型(10)のノズルタッチ部(14)にバネ(28)を所定量圧縮した状態でタッチさせ、バネ(28)の復元力により所定のノズルタッチ力を得るノズルタッチ方法において、ブレーキ電動モータ(21)に供給される電流値が設定値になると、ブレーキ電動モータ(21)を停止すると共に、ブレーキ電動モータ(21)に制動をかける。
【選択図】 図1
【解決手段】射出装置(1)を、ブレーキ電動モータ(21)によりボールネジ(24)とボールネジナット(25)を介して金型(10)の方へ駆動し、射出ノズル(3)を金型(10)のノズルタッチ部(14)にバネ(28)を所定量圧縮した状態でタッチさせ、バネ(28)の復元力により所定のノズルタッチ力を得るノズルタッチ方法において、ブレーキ電動モータ(21)に供給される電流値が設定値になると、ブレーキ電動モータ(21)を停止すると共に、ブレーキ電動モータ(21)に制動をかける。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、射出装置を、電動モータの回転力を推力に変換する動力変換手段により金型の方へ駆動し、前記射出装置のノズルを前記金型のノズルタッチ部にバネを所定量圧縮した状態でタッチさせ、前記バネの復元力により所定のノズルタッチ力を得る、射出成形機のノズルタッチ方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
射出成形機は、従来周知のように、概略、射出装置と、金型とから構成されている。射出装置は、加熱シリンダ、この加熱シリンダの内部に回転方向と軸方向とに駆動可能に設けられているスクリュ、このスクリュを駆動する駆動装置等からなり、加熱シリンダの前方に射出ノズルが設けられている。一方、金型は固定盤に取り付けられている固定金型、可動盤に同様に取り付けられている可動金型から構成されており、型締装置によって可動金型が固定金型に対して型締めされる。したがって、射出装置のスクリュを回転駆動し、射出材料を加熱シリンダに供給すると、従来周知のようにして射出材料は加熱シリンダの前方の計量室に可塑化計量される。そこで、スクリュを軸方向に駆動し、計量室の射出材料を型締めされた金型のキャビテイに射出し、冷却固化を待って可動金型を開くと、所定形状の成形品が得られる。
【0003】
上記のようにして、計量し、そして射出するときは、ノズルタッチ装置により、射出ノズルを金型のノズルタッチ部に計量時の背圧、射出時の射出圧等により受ける反力に抗する所定のタッチ力で圧接されるようになっている。また、加熱シリンダアセンブリの交換時、スプルーブレイク方式による射出成形時等には、ノズルタッチ装置により、射出ノズルを金型のノズルタッチ部から離間するようになっている。
【0004】
【特許文献1】特許第3237636号
【特許文献2】特許第3153800号
【特許文献3】特開平7−144341号
【特許文献4】特開平6−226787号
【0005】
図3は、上記の特許文献1〜3に示されているノズルタッチ装置を模式化して示す側面図であるが、この図3に示されているように、従来のノズルタッチ装置は、所定量圧縮されたバネ41の復元力により、所定のノズルタッチ力が保持されるようになっている。すなわち、ノズルタッチ装置40は、ブレーキ付きの電動モータ42により回転駆動されるボールネジ43、このボールネジ43に螺合しているボールネジナット44、ボールネジナット44と一体になって軸方向に駆動される駆動部材45、この駆動部材45と、射出装置50に固定されているブラケット53との間に介装されているバネ41等から構成されている。ボールネジ43は回転軸受46、46により回転自在に軸受けされ、ボールネジナット44はガイド47により回転が規制されて軸方向には移動可能になっている。
【0006】
射出装置50は、従来周知のように内部にスクリュを有する加熱シリンダ51を備え、この加熱シリンダ51の前方に射出ノズル52が設けられている。このように構成されている射出装置50は、全体が図3において左右方向すなわち金型55の方へ接近する方向と離間する方向とに移動自在になっている。金型55も、従来周知のように固定金型56と可動金型57とからなっている。そして、これらの金型56、57間に形成されているキャビテイに連通しているスプルの入り口がノズルタッチ部となっている。
【0007】
したがって、電動モータ42を起動すると、ボールネジ44が所定方向に回転駆動され、ボールネジナット44は、図3において左方へ駆動される。そうすると、射出装置50は金型55の方へバネ41を介して駆動される。射出ノズル52が固定金型56のタッチ部にタッチすると、射出装置50はもはや移動できない。今度はバネ41が圧縮されることになる。設定された量だけ圧縮されると、すなわち射出装置50が移動できない状態になって駆動部材45が所定量バネ41を圧縮する方向へ駆動されると、リミットスイッチ48がこれを検知して電動モータ42は停止する。そして、電動モータ42には制動がかけられ、ボールネジナット44はその位置に固定される。これにより、バネ41の復元力により、射出ノズル52は固定金型56のノズルタッチ部に押しつけられる。すなわち、所定のノズルタッチ力が保持される。
【0008】
特許文献4には、ノズルタッチユニットの駆動にサーボモータを選定すると共に、ノズルタッチユニットの作動を、タッチ作動、タッチ維持作動、およびタッチ解除作動に区分し、そしてノズルタッチ力を、タッチ作動では樹脂漏れを防止できる範囲の最小のタッチ力とし、タッチ維持作動では射出ユニットが受ける反力に均衡する力に前記最小のタッチ力を加えた大きさとしたノズルタッチ方法が示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、従来のノズルタッチ装置40は、リミットスイッチ48によりボールネジナット44の軸方向の移動位置が決定されるので、ノズルタッチ力は常にある決まった大きさになる。ところで、金型55の強度が小さい場合、固定盤への取り付け強度が小さい場合等には、ノズルタッチ力を小さくする必要があるが、このような場合は従来の方法ではリミットスイッチ48の位置を微調整する必要がある。また、ノズルタッチ力を変更する毎に、上記した微調整が必要となる。
ところで、上記のようなリミットスイッチ48の取り付け位置の変更によるノズルタッチ力の調整は、成形現場においては不可能に近く、予め小さなノズルタッチ力に調整し、一定のノズルタッチ力で成形しているのが実状である。しかしながら、射出ノズル52を金型55のノズルタッチ部に押圧するノズルタッチ力が小さいと、金型55を交換した場合、射出材料の粘性が小さい場合等には、ノズルタッチ部から射出材料が漏れる可能性がある。
【0010】
また、特許文献4に記載されているノズルタッチ方法によると、タッチ力は数値制御により制御されるが、サーボモータによりタッチ力が得られるようになっているので、タッチ維持作動時には通電中に停止し、サーボモータの発熱対策等を必要とし維持管理費が嵩むことが予想される。また、第1、2の実施例においてはバネの復元力により所定のノズルタッチ力を得るものに比較して、常に電力を必要とする欠点もある。
したがって、本発明は安価なバネの復元力によりノズルタッチ力が保持されるが、ノズルタッチ力を簡単に変更できるノズルタッチ方法を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、上記目的を達成するために、射出装置を、電動モータの回転力を推力に変換する動力変換手段により金型の方へ駆動し、前記射出装置の射出ノズルを前記金型のノズルタッチ部にバネを所定量圧縮した状態でタッチさせ、前記バネの復元力により所定のノズルタッチ力を得るノズルタッチ方法において、前記電動モータに供給される電流値または電力値が設定値になると、前記電動モータを停止すると共に、前記電動モータに制動をかけるように構成される。請求項2に記載の発明は、射出装置を、電動モータの回転力を推力に変換する動力変換手段により金型の方へ駆動し、前記射出装置の射出ノズルを前記金型のノズルタッチ部にバネを所定量圧縮した状態でタッチさせ、前記バネの復元力により所定のノズルタッチ力を得るノズルタッチ方法において、前記電動モータに供給される電流値または電力値が設定値になると、前記電動モータを停止すると共に、前記動力変換手段に制動をかけるように構成される。そして、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のノズルタッチ方法において、射出装置の射出ノズルが金型のノズルタッチ部に対して所定位置に達したら、または電動モータの起動後所定時間経過したら前記電動モータの回転速度を小さくするように構成される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。図1の特に(イ)に示されているように、本実施の形態に係わる射出成形機は、外形的には従来の射出成形機と同様に射出装置1と、金型10と、ノズルタッチ装置20とから構成されている。射出装置1は、加熱シリンダ2を備えている。そして、この加熱シリンダ2の内部には、従来周知のように回転方向と軸方向とに駆動可能にスクリュが挿入されている。加熱シリンダ2の前方には、射出ノズル3が設けられている。このような射出装置1の後方には、スクリュの駆動装置が設けられ、この後方部分が架台4に前後方向に移動可能に支持されている。したがって、固定的に設けられている金型に射出ノズル3の先端部をタッチさせることができ、また離間させることもできる。射出装置1の適所例えば前方には近接スイッチ、リミットスイッチ等からなるセンサ5が設けられている。このセンサ5は射出装置1が前進して、所定位置に設けられている作動子6に近接あるいは接触すると、これを検出して後述するノズルタッチ装置の電動モータの回転速度が落とされるようになっている。
【0013】
金型10は、従来周知のように、固定盤11に固定的に取り付けられている固定金型13と、この固定金型13に対して、図示されない型締装置により型開閉される可動金型とからなっている。そして、固定金型13と可動金型のパーテイングライン側には、従来周知のように成形品を成形するためのキャビテイが形成されている。固定盤11には、射出ノズル3が挿通される透孔12が形成され、この透孔12に対応した固定金型13の半球形の凹部がノズルタッチ部14となっている。ノズルタッチ部14は、固定金型13に形成されているスプルに連通している。
【0014】
ノズルタッチ装置20は、本実施の形態によると、停止時にブレーキがかかるブレーキ電動モータ21、ボールネジ24、このボールネジ24に螺合しているボールネジナット25、バネ28等からなっている。ブレーキ電動モータ21の出力軸には駆動プーリが固定され、ボールネジ24には従動プーリが固定されている。そして、これらのプーリ間にベルト22が掛け回されている。前後方向に所定長さのボールネジ24の一方は、固定盤11の射出装置1側に面した部分に取り付けられている球面軸受23に、そして他方は図示されない回転軸受に回転自在に軸受されている。このように、ボールネジ24の一方が球面軸受23により軸受されているので、固定盤11と射出装置1との間の軸心が多少偏っていても、ボールネジ24は回転駆動される。ボールネジナット25は、軸方向には移動可能であるが、回転は規制されている。したがって、ボールネジ24が回転駆動されると、ボールネジナット25の方が軸方向に駆動される。このような動きをするボールネジナット25には、駆動部材26が固定されている。
【0015】
射出装置1の、金型10に面した部分には、ガイド棒27の一方の端部が取り付けられている。ガイド棒27は金型10の方へ所定量だけ延びている。そして、駆動部材26の、図1において下端部がガイド棒27に摺動可能に挿通され、ガイド棒27の先端のフランジ部と駆動部材26との間にバネ28が介装されている。図1には正確には示されていないが、駆動部材26がボールネジナット25と一体になって金型10の方へ駆動されると、射出装置1はバネ28を必要以上圧縮することなく、金型10の方へ駆動され、駆動部材26が逆方向に駆動されると、バネ28を必要以上に伸ばすことなく、射出装置1は金型10から離間する方向へ駆動されるような構造になっている。
【0016】
本実施の形態によると、射出成形機あるいはノズルタッチ装置20は、コントローラ30も備えている。コントローラ30は、作用の箇所で説明するように比較機能等を有する。そして、ブレーキ電動モータ21に給電される電流値あるいは電力値を計測するセンサ31とは信号ラインaで接続され、ブレーキ電動モータ21とは信号ラインbにより接続されている。また、射出装置1に設けられているセンサ5とコントローラ30は信号ラインcで接続されている。
【0017】
次に、上記実施の形態の作用を図2も参照しながら説明する。コントローラ30にノズルタッチ力を設定する。すなわち、ブレーキ電動モータ21を停止する電流値あるいは電力値を設定する。そして、ブレーキ電動モータ21を起動する。ブレーキ電動モータ21によりボールネジ24が回転駆動され、ボールネジナット25したがって駆動部材26が金型10の方へ駆動され、射出装置1は、バネを必要以上に圧縮することなく金型10の方へ駆動される。バネ28を圧縮しないので、図2において線Aで示されているように、ノズルタッチ力は未だ発生していない。また、線Bで示されているように、ブレーキ電動モータ21にかかる負荷は小さく、電流値は一定である。さらには、ブレーキ電動モータ21は、線Cで示されているように比較的高速で回転し、射出装置1は高速でノズルタッチ方向へ駆動される。
【0018】
射出装置1が金型10の方へ高速で駆動され、センサ5が作動子6に近接すると、あるいは達すると、具体的には射出ノズル3が固定金型13のノズルタッチ部14に近接すると、センサ5からコントローラ30に信号が印加され、ブレーキ電動モータ21は速度が落とされる。したがって、射出装置1の速度も落ちる。このように作動子設置位置で速度が変化する状態が図2においてラインCで示されている。
【0019】
射出装置1は、今後低速度で駆動され、そして射出ノズル3がノズルタッチ部14に当接する。当接した状態が、図1の(ロ)に示されている。当接すると、射出装置1はもはや駆動されないので、ボールネジナット25が駆動されると、バネ28が圧縮される。圧縮されるので、ブレーキ電動モータ21の負荷は大きくなりセンサ31で計測される電流値あるいは電力値は徐々に上昇する。したがって、ノズルタッチ力も徐々にい大きくなる。このように電流値とノズルタッチ力が、ノズルタッチ位置から上昇している状態が図2においてラインB、Aでそれぞれ示されている。計測される電流値あるいは電力値は、コントローラ30で設定値と比較され、設定値に達すると、コントローラ30からブレーキ電動モータ21に停止信号が印加され、ブレーキ電動モータ21は停止する。また、ブレーキがかけられる。バネ28が設定量だけ圧縮された状態が図1の(ハ)に示されている。これにより、所定のノズルタッチ力が得られる。ノズルタッチ力を変更するときは、電流値あるいは電力値の設定値を変える。また、必要に応じて、ブレーキ電動モータ21を逆方向に回転させて、射出ノズル3を金型10から離間させる。
【0020】
本実施の形態によると、射出ノズル3が固定金型13のノズルタッチ部14に近接したことを、射出装置1に設けられているセンサ5により検出し、そしてブレーキ電動モータ21の回転速度が落とされているので、ブレーキ電動モータ21へ供給される電流値あるいは電力値の計測、ブレーキ電動モータ21の停止、ブレーキ作動等の動作が確実になり、安定したノズルタッチ力を得ることができる。
【0021】
本発明は、上記実施の形態に限定されることなく、色々な形で実施できる。例えば、射出ノズル3が固定金型13のノズルタッチ部14に近接したことは、所定時刻からのブレーキ電動モータ21の回転数あるいはタイマで検出することもできる。また、ブレーキ電動モータ21の速度を格別に落とさなくても、同様に実施できることは明らかである。このように実施するときは、減速機を介して比較的低速で射出ノズルをタッチさせることもできる。
【0022】
上記実施の形態では、電動モータには停止時にブレーキがかかるブレーキ電動モータ21が適用されているが、ノズルタッチ装置20の適当な構成部材例えばボールネジナット25、駆動部材26等にバネ付勢の制動機を設けておき、ブレーキ電動モータ21への電力の供給を停止するときには、上記制動機にも供給を停止し、バネの復元力により制動をかけるように実施することもできる。また、バネには皿バネが適用できることは明らかで、センサが上記実施の形態に限定されないことも明らかである。
【0023】
【発明の効果】
以上のように、本発明によると、射出装置を電動モータの回転力を推力に変換する動力変換手段により金型の方へ駆動し、前記射出装置の射出ノズルを前記金型のノズルタッチ部にバネを所定量圧縮した状態でタッチさせ、前記バネの復元力により所定のノズルタッチ力を得るノズルタッチ方法において、前記電動モータに供給される電流値または電力値が設定値になると、前記電動モータを停止すると共に、前記電動モータあるいは動力変換手段に制動をかけるので、ノズルタッチ装置の電動モータに供給される電流値または電力値の設定値を変更するだけで、従来のようにセンサの位置を微調整するような煩わしい操作をすることなく、金型の強度の強弱、射出材料の粘性の相違によるノズルタッチ部からの漏れ等に対応して、所望のノズルタッチ力に簡単に得ることができる。また、バネの復元力によりノズルタッチ力が保持されるので、ノズルタッチ装置の電動モータの発熱、電力の消費等の問題もない。
また、他の発明によると、射出装置の射出ノズルが金型のノズルタッチ部に対して所定位置に達したら、または電動モータの起動後所定時間経過したら前記電動モータの回転速度を小さくするので、ノズルタッチ装置の動作が確実になり、一層安定したノズルタッチ力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を一部断面にして模式的に示す図で、その(イ)は射出ノズルが金型から離間した状態で示す正面図、その(ロ)は近接した状態で参照数字を一部省略して示す正面図、その(ハ)は射出ノズルが金型にタッチした後にバネを所定量だけ圧縮した状態で、同様に参照数字を一部省略して示す正面図である。
【図2】本発明の実施の形態の作用を模式化して示す図である。
【図3】従来例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 射出装置 3 射出ノズル
5 センサ 6 作動子
10 金型 14 ノズルタッチ部
20 ノズルタッチ装置 21 ブレーキ電動モータ
24 ボールネジ 25 ボールネジナット
28 バネ 30 コントローラ
31 センサ(電流計)
整理番号H15063
【発明の属する技術分野】
本発明は、射出装置を、電動モータの回転力を推力に変換する動力変換手段により金型の方へ駆動し、前記射出装置のノズルを前記金型のノズルタッチ部にバネを所定量圧縮した状態でタッチさせ、前記バネの復元力により所定のノズルタッチ力を得る、射出成形機のノズルタッチ方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
射出成形機は、従来周知のように、概略、射出装置と、金型とから構成されている。射出装置は、加熱シリンダ、この加熱シリンダの内部に回転方向と軸方向とに駆動可能に設けられているスクリュ、このスクリュを駆動する駆動装置等からなり、加熱シリンダの前方に射出ノズルが設けられている。一方、金型は固定盤に取り付けられている固定金型、可動盤に同様に取り付けられている可動金型から構成されており、型締装置によって可動金型が固定金型に対して型締めされる。したがって、射出装置のスクリュを回転駆動し、射出材料を加熱シリンダに供給すると、従来周知のようにして射出材料は加熱シリンダの前方の計量室に可塑化計量される。そこで、スクリュを軸方向に駆動し、計量室の射出材料を型締めされた金型のキャビテイに射出し、冷却固化を待って可動金型を開くと、所定形状の成形品が得られる。
【0003】
上記のようにして、計量し、そして射出するときは、ノズルタッチ装置により、射出ノズルを金型のノズルタッチ部に計量時の背圧、射出時の射出圧等により受ける反力に抗する所定のタッチ力で圧接されるようになっている。また、加熱シリンダアセンブリの交換時、スプルーブレイク方式による射出成形時等には、ノズルタッチ装置により、射出ノズルを金型のノズルタッチ部から離間するようになっている。
【0004】
【特許文献1】特許第3237636号
【特許文献2】特許第3153800号
【特許文献3】特開平7−144341号
【特許文献4】特開平6−226787号
【0005】
図3は、上記の特許文献1〜3に示されているノズルタッチ装置を模式化して示す側面図であるが、この図3に示されているように、従来のノズルタッチ装置は、所定量圧縮されたバネ41の復元力により、所定のノズルタッチ力が保持されるようになっている。すなわち、ノズルタッチ装置40は、ブレーキ付きの電動モータ42により回転駆動されるボールネジ43、このボールネジ43に螺合しているボールネジナット44、ボールネジナット44と一体になって軸方向に駆動される駆動部材45、この駆動部材45と、射出装置50に固定されているブラケット53との間に介装されているバネ41等から構成されている。ボールネジ43は回転軸受46、46により回転自在に軸受けされ、ボールネジナット44はガイド47により回転が規制されて軸方向には移動可能になっている。
【0006】
射出装置50は、従来周知のように内部にスクリュを有する加熱シリンダ51を備え、この加熱シリンダ51の前方に射出ノズル52が設けられている。このように構成されている射出装置50は、全体が図3において左右方向すなわち金型55の方へ接近する方向と離間する方向とに移動自在になっている。金型55も、従来周知のように固定金型56と可動金型57とからなっている。そして、これらの金型56、57間に形成されているキャビテイに連通しているスプルの入り口がノズルタッチ部となっている。
【0007】
したがって、電動モータ42を起動すると、ボールネジ44が所定方向に回転駆動され、ボールネジナット44は、図3において左方へ駆動される。そうすると、射出装置50は金型55の方へバネ41を介して駆動される。射出ノズル52が固定金型56のタッチ部にタッチすると、射出装置50はもはや移動できない。今度はバネ41が圧縮されることになる。設定された量だけ圧縮されると、すなわち射出装置50が移動できない状態になって駆動部材45が所定量バネ41を圧縮する方向へ駆動されると、リミットスイッチ48がこれを検知して電動モータ42は停止する。そして、電動モータ42には制動がかけられ、ボールネジナット44はその位置に固定される。これにより、バネ41の復元力により、射出ノズル52は固定金型56のノズルタッチ部に押しつけられる。すなわち、所定のノズルタッチ力が保持される。
【0008】
特許文献4には、ノズルタッチユニットの駆動にサーボモータを選定すると共に、ノズルタッチユニットの作動を、タッチ作動、タッチ維持作動、およびタッチ解除作動に区分し、そしてノズルタッチ力を、タッチ作動では樹脂漏れを防止できる範囲の最小のタッチ力とし、タッチ維持作動では射出ユニットが受ける反力に均衡する力に前記最小のタッチ力を加えた大きさとしたノズルタッチ方法が示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、従来のノズルタッチ装置40は、リミットスイッチ48によりボールネジナット44の軸方向の移動位置が決定されるので、ノズルタッチ力は常にある決まった大きさになる。ところで、金型55の強度が小さい場合、固定盤への取り付け強度が小さい場合等には、ノズルタッチ力を小さくする必要があるが、このような場合は従来の方法ではリミットスイッチ48の位置を微調整する必要がある。また、ノズルタッチ力を変更する毎に、上記した微調整が必要となる。
ところで、上記のようなリミットスイッチ48の取り付け位置の変更によるノズルタッチ力の調整は、成形現場においては不可能に近く、予め小さなノズルタッチ力に調整し、一定のノズルタッチ力で成形しているのが実状である。しかしながら、射出ノズル52を金型55のノズルタッチ部に押圧するノズルタッチ力が小さいと、金型55を交換した場合、射出材料の粘性が小さい場合等には、ノズルタッチ部から射出材料が漏れる可能性がある。
【0010】
また、特許文献4に記載されているノズルタッチ方法によると、タッチ力は数値制御により制御されるが、サーボモータによりタッチ力が得られるようになっているので、タッチ維持作動時には通電中に停止し、サーボモータの発熱対策等を必要とし維持管理費が嵩むことが予想される。また、第1、2の実施例においてはバネの復元力により所定のノズルタッチ力を得るものに比較して、常に電力を必要とする欠点もある。
したがって、本発明は安価なバネの復元力によりノズルタッチ力が保持されるが、ノズルタッチ力を簡単に変更できるノズルタッチ方法を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、上記目的を達成するために、射出装置を、電動モータの回転力を推力に変換する動力変換手段により金型の方へ駆動し、前記射出装置の射出ノズルを前記金型のノズルタッチ部にバネを所定量圧縮した状態でタッチさせ、前記バネの復元力により所定のノズルタッチ力を得るノズルタッチ方法において、前記電動モータに供給される電流値または電力値が設定値になると、前記電動モータを停止すると共に、前記電動モータに制動をかけるように構成される。請求項2に記載の発明は、射出装置を、電動モータの回転力を推力に変換する動力変換手段により金型の方へ駆動し、前記射出装置の射出ノズルを前記金型のノズルタッチ部にバネを所定量圧縮した状態でタッチさせ、前記バネの復元力により所定のノズルタッチ力を得るノズルタッチ方法において、前記電動モータに供給される電流値または電力値が設定値になると、前記電動モータを停止すると共に、前記動力変換手段に制動をかけるように構成される。そして、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のノズルタッチ方法において、射出装置の射出ノズルが金型のノズルタッチ部に対して所定位置に達したら、または電動モータの起動後所定時間経過したら前記電動モータの回転速度を小さくするように構成される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。図1の特に(イ)に示されているように、本実施の形態に係わる射出成形機は、外形的には従来の射出成形機と同様に射出装置1と、金型10と、ノズルタッチ装置20とから構成されている。射出装置1は、加熱シリンダ2を備えている。そして、この加熱シリンダ2の内部には、従来周知のように回転方向と軸方向とに駆動可能にスクリュが挿入されている。加熱シリンダ2の前方には、射出ノズル3が設けられている。このような射出装置1の後方には、スクリュの駆動装置が設けられ、この後方部分が架台4に前後方向に移動可能に支持されている。したがって、固定的に設けられている金型に射出ノズル3の先端部をタッチさせることができ、また離間させることもできる。射出装置1の適所例えば前方には近接スイッチ、リミットスイッチ等からなるセンサ5が設けられている。このセンサ5は射出装置1が前進して、所定位置に設けられている作動子6に近接あるいは接触すると、これを検出して後述するノズルタッチ装置の電動モータの回転速度が落とされるようになっている。
【0013】
金型10は、従来周知のように、固定盤11に固定的に取り付けられている固定金型13と、この固定金型13に対して、図示されない型締装置により型開閉される可動金型とからなっている。そして、固定金型13と可動金型のパーテイングライン側には、従来周知のように成形品を成形するためのキャビテイが形成されている。固定盤11には、射出ノズル3が挿通される透孔12が形成され、この透孔12に対応した固定金型13の半球形の凹部がノズルタッチ部14となっている。ノズルタッチ部14は、固定金型13に形成されているスプルに連通している。
【0014】
ノズルタッチ装置20は、本実施の形態によると、停止時にブレーキがかかるブレーキ電動モータ21、ボールネジ24、このボールネジ24に螺合しているボールネジナット25、バネ28等からなっている。ブレーキ電動モータ21の出力軸には駆動プーリが固定され、ボールネジ24には従動プーリが固定されている。そして、これらのプーリ間にベルト22が掛け回されている。前後方向に所定長さのボールネジ24の一方は、固定盤11の射出装置1側に面した部分に取り付けられている球面軸受23に、そして他方は図示されない回転軸受に回転自在に軸受されている。このように、ボールネジ24の一方が球面軸受23により軸受されているので、固定盤11と射出装置1との間の軸心が多少偏っていても、ボールネジ24は回転駆動される。ボールネジナット25は、軸方向には移動可能であるが、回転は規制されている。したがって、ボールネジ24が回転駆動されると、ボールネジナット25の方が軸方向に駆動される。このような動きをするボールネジナット25には、駆動部材26が固定されている。
【0015】
射出装置1の、金型10に面した部分には、ガイド棒27の一方の端部が取り付けられている。ガイド棒27は金型10の方へ所定量だけ延びている。そして、駆動部材26の、図1において下端部がガイド棒27に摺動可能に挿通され、ガイド棒27の先端のフランジ部と駆動部材26との間にバネ28が介装されている。図1には正確には示されていないが、駆動部材26がボールネジナット25と一体になって金型10の方へ駆動されると、射出装置1はバネ28を必要以上圧縮することなく、金型10の方へ駆動され、駆動部材26が逆方向に駆動されると、バネ28を必要以上に伸ばすことなく、射出装置1は金型10から離間する方向へ駆動されるような構造になっている。
【0016】
本実施の形態によると、射出成形機あるいはノズルタッチ装置20は、コントローラ30も備えている。コントローラ30は、作用の箇所で説明するように比較機能等を有する。そして、ブレーキ電動モータ21に給電される電流値あるいは電力値を計測するセンサ31とは信号ラインaで接続され、ブレーキ電動モータ21とは信号ラインbにより接続されている。また、射出装置1に設けられているセンサ5とコントローラ30は信号ラインcで接続されている。
【0017】
次に、上記実施の形態の作用を図2も参照しながら説明する。コントローラ30にノズルタッチ力を設定する。すなわち、ブレーキ電動モータ21を停止する電流値あるいは電力値を設定する。そして、ブレーキ電動モータ21を起動する。ブレーキ電動モータ21によりボールネジ24が回転駆動され、ボールネジナット25したがって駆動部材26が金型10の方へ駆動され、射出装置1は、バネを必要以上に圧縮することなく金型10の方へ駆動される。バネ28を圧縮しないので、図2において線Aで示されているように、ノズルタッチ力は未だ発生していない。また、線Bで示されているように、ブレーキ電動モータ21にかかる負荷は小さく、電流値は一定である。さらには、ブレーキ電動モータ21は、線Cで示されているように比較的高速で回転し、射出装置1は高速でノズルタッチ方向へ駆動される。
【0018】
射出装置1が金型10の方へ高速で駆動され、センサ5が作動子6に近接すると、あるいは達すると、具体的には射出ノズル3が固定金型13のノズルタッチ部14に近接すると、センサ5からコントローラ30に信号が印加され、ブレーキ電動モータ21は速度が落とされる。したがって、射出装置1の速度も落ちる。このように作動子設置位置で速度が変化する状態が図2においてラインCで示されている。
【0019】
射出装置1は、今後低速度で駆動され、そして射出ノズル3がノズルタッチ部14に当接する。当接した状態が、図1の(ロ)に示されている。当接すると、射出装置1はもはや駆動されないので、ボールネジナット25が駆動されると、バネ28が圧縮される。圧縮されるので、ブレーキ電動モータ21の負荷は大きくなりセンサ31で計測される電流値あるいは電力値は徐々に上昇する。したがって、ノズルタッチ力も徐々にい大きくなる。このように電流値とノズルタッチ力が、ノズルタッチ位置から上昇している状態が図2においてラインB、Aでそれぞれ示されている。計測される電流値あるいは電力値は、コントローラ30で設定値と比較され、設定値に達すると、コントローラ30からブレーキ電動モータ21に停止信号が印加され、ブレーキ電動モータ21は停止する。また、ブレーキがかけられる。バネ28が設定量だけ圧縮された状態が図1の(ハ)に示されている。これにより、所定のノズルタッチ力が得られる。ノズルタッチ力を変更するときは、電流値あるいは電力値の設定値を変える。また、必要に応じて、ブレーキ電動モータ21を逆方向に回転させて、射出ノズル3を金型10から離間させる。
【0020】
本実施の形態によると、射出ノズル3が固定金型13のノズルタッチ部14に近接したことを、射出装置1に設けられているセンサ5により検出し、そしてブレーキ電動モータ21の回転速度が落とされているので、ブレーキ電動モータ21へ供給される電流値あるいは電力値の計測、ブレーキ電動モータ21の停止、ブレーキ作動等の動作が確実になり、安定したノズルタッチ力を得ることができる。
【0021】
本発明は、上記実施の形態に限定されることなく、色々な形で実施できる。例えば、射出ノズル3が固定金型13のノズルタッチ部14に近接したことは、所定時刻からのブレーキ電動モータ21の回転数あるいはタイマで検出することもできる。また、ブレーキ電動モータ21の速度を格別に落とさなくても、同様に実施できることは明らかである。このように実施するときは、減速機を介して比較的低速で射出ノズルをタッチさせることもできる。
【0022】
上記実施の形態では、電動モータには停止時にブレーキがかかるブレーキ電動モータ21が適用されているが、ノズルタッチ装置20の適当な構成部材例えばボールネジナット25、駆動部材26等にバネ付勢の制動機を設けておき、ブレーキ電動モータ21への電力の供給を停止するときには、上記制動機にも供給を停止し、バネの復元力により制動をかけるように実施することもできる。また、バネには皿バネが適用できることは明らかで、センサが上記実施の形態に限定されないことも明らかである。
【0023】
【発明の効果】
以上のように、本発明によると、射出装置を電動モータの回転力を推力に変換する動力変換手段により金型の方へ駆動し、前記射出装置の射出ノズルを前記金型のノズルタッチ部にバネを所定量圧縮した状態でタッチさせ、前記バネの復元力により所定のノズルタッチ力を得るノズルタッチ方法において、前記電動モータに供給される電流値または電力値が設定値になると、前記電動モータを停止すると共に、前記電動モータあるいは動力変換手段に制動をかけるので、ノズルタッチ装置の電動モータに供給される電流値または電力値の設定値を変更するだけで、従来のようにセンサの位置を微調整するような煩わしい操作をすることなく、金型の強度の強弱、射出材料の粘性の相違によるノズルタッチ部からの漏れ等に対応して、所望のノズルタッチ力に簡単に得ることができる。また、バネの復元力によりノズルタッチ力が保持されるので、ノズルタッチ装置の電動モータの発熱、電力の消費等の問題もない。
また、他の発明によると、射出装置の射出ノズルが金型のノズルタッチ部に対して所定位置に達したら、または電動モータの起動後所定時間経過したら前記電動モータの回転速度を小さくするので、ノズルタッチ装置の動作が確実になり、一層安定したノズルタッチ力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を一部断面にして模式的に示す図で、その(イ)は射出ノズルが金型から離間した状態で示す正面図、その(ロ)は近接した状態で参照数字を一部省略して示す正面図、その(ハ)は射出ノズルが金型にタッチした後にバネを所定量だけ圧縮した状態で、同様に参照数字を一部省略して示す正面図である。
【図2】本発明の実施の形態の作用を模式化して示す図である。
【図3】従来例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 射出装置 3 射出ノズル
5 センサ 6 作動子
10 金型 14 ノズルタッチ部
20 ノズルタッチ装置 21 ブレーキ電動モータ
24 ボールネジ 25 ボールネジナット
28 バネ 30 コントローラ
31 センサ(電流計)
整理番号H15063
Claims (3)
- 射出装置を、電動モータの回転力を推力に変換する動力変換手段により金型の方へ駆動し、前記射出装置の射出ノズルを前記金型のノズルタッチ部にバネを所定量圧縮した状態でタッチさせ、前記バネの復元力により所定のノズルタッチ力を得るノズルタッチ方法において、
前記電動モータに供給される電流値または電力値が設定値になると、前記電動モータを停止すると共に、前記電動モータに制動をかけることを特徴とする射出成形機のノズルタッチ方法。 - 射出装置を、電動モータの回転力を推力に変換する動力変換手段により金型の方へ駆動し、前記射出装置の射出ノズルを前記金型のノズルタッチ部にバネを所定量圧縮した状態でタッチさせ、前記バネの復元力により所定のノズルタッチ力を得るノズルタッチ方法において、
前記電動モータに供給される電流値または電力値が設定値になると、前記電動モータを停止すると共に、前記動力変換手段に制動をかけることを特徴とする射出成形機のノズルタッチ方法。 - 請求項1または2に記載のノズルタッチ方法において、射出装置の射出ノズルが金型のノズルタッチ部に対して所定位置に達したら、または電動モータの起動後所定時間経過したら前記電動モータの回転速度を小さくする、射出成形機のノズルタッチ方法。
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JP2010006006A (ja) * | 2008-06-30 | 2010-01-14 | Nissei Plastics Ind Co | 射出装置のノズルタッチ装置 |
JP2012011579A (ja) * | 2010-06-29 | 2012-01-19 | Japan Steel Works Ltd:The | ノズルタッチ方法およびノズルタッチ装置 |
JP2014226804A (ja) * | 2013-05-20 | 2014-12-08 | ファナック株式会社 | ノズルタッチ機構を有する射出成形機および射出成形機のノズルセンター合致判定方法 |
JP2016137578A (ja) * | 2015-01-26 | 2016-08-04 | 株式会社日本製鋼所 | 射出成形機 |
JP2018122507A (ja) * | 2017-01-31 | 2018-08-09 | 住友重機械工業株式会社 | 射出成形機 |
-
2003
- 2003-04-24 JP JP2003119449A patent/JP2004322439A/ja active Pending
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