JP5236695B2 - ノズルタッチ方法およびノズルタッチ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、射出ノズルを有する射出ユニットを、押部材によりバネを介して型締ユニット側へ駆動して、前記射出ノズルを前記型締ユニットの金型のスプルに、前記バネの復元力によりタッチさせるノズルタッチ方法およびノズルタッチ装置に関するものである。
射出ユニットは、従来周知のように、その外周部にバンドヒータが巻かれた射出シリンダ、この射出シリンダ内で回転方向と軸方向とに駆動可能に設けられているスクリュ等から構成され、射出シリンダの先端に射出ノズルが設けられている。このような射出ユニットは、ベッド上にスライド可能に設けられ、所定の駆動機構によって軸方向にスライドできるようになっている。射出ユニットを使用した成形方法も周知であり、成形に当たっては射出ユニットを軸方向にスライドさせて、金型のスプルに設けられているスプルブッシュに射出ノズルをタッチさせる。次いで、バンドヒータによって射出シリンダを加熱すると共にスクリュを回転方向に駆動して、射出シリンダの上流端部に設けられているホッパから射出材料を供給する。そうすると、射出材料はバンドヒータによる熱とスクリュの回転駆動による剪断・摩擦力により生じる熱とによって溶融され、射出シリンダの前方に送られて計量室に蓄積される。スクリュを軸方向に駆動して計量された射出材料を型締ユニットの金型に射出する。冷却固化を待って金型を開くと成形品が得られる。
このような射出成形工程において、金型に形成されているスプルに取り付けられているスプルブッシュと射出ノズルとの間から射出材料が外部に漏れないように、射出ノズルは適切なタッチ力でスプルブッシュに当接あるいはタッチさせる必要がある。射出ノズルをスプルブッシュにタッチさせるノズルタッチ方法が、特許文献1、2等により色々提案されている。
特開2000−868号公報 特開平5−200784号公報
特許文献1に記載のノズルタッチ装置50は、図2に示されているように、射出装置51と型締装置52とに関連して設けられている。すなわち、ノズルタッチ装置50は、型締装置52の固定盤52a側に設けられている軸受け部材53とベッドB’に固定されている軸受け部材54によって軸受されている送りネジ60、モータ55と所定のギヤからなり送りネジ60を回転駆動する駆動機構56、送りネジ60に螺合している送りナット57、送りナット57に固定され、送りナット57と共に軸方向に駆動される枠体58、枠体58に設けられている圧縮バネ59、59等から構成されている。枠体58は、送りナット57に固定されている第1のプレート61と、第1のプレート61と所定の間隔をおいて平行に設けられている第2のプレート62と、第1、2のプレート61、62を連結している2本のガイドロッド63、63とから構成されている。圧縮バネ59、59はガイドロッド63、63に挿通され、一方の端部は、第2のプレート62に固定され、他方の端部はブラケット64に当接している。
射出装置51には側方に所定の長さ突き出たブラケット64が設けられ、このブラケット64には所定の間隔をおいて貫通孔が明けられている。この貫通孔に、前記ガイドロッド63、63が挿通され、これによりブラケット64に枠体58が組み込まれている。
特許文献1に記載のノズルタッチ装置50は、次のように作動する。駆動機構56を駆動して送りネジ60を回転駆動する。そうすると、送りナット57に固定されている枠体58と射出装置51が、図2において左方に駆動される。射出装置51の射出ノズル65が、金型66のスプル66aにタッチすると、第2のプレート62は前進し、ブラケット64は前進できないので、ブラケット64との間隔は小さくなり圧縮バネ59、59が圧縮される。センサ67によって検出される圧縮バネ59、59の圧縮量が所定の基準量に達すると、コントローラ68のタイマーが作動する。タイマーがタイムアップしたらコントローラ68はモータ55を停止すると共にブレーキ69をかけ駆動機構56を停止する。そうすると、基準量とタイマーによって決定される所定の圧縮量だけ圧縮バネ59、59が圧縮され、その圧縮力によってブラケット64、したがって射出ノズル65が所定のタッチ力で金型66のスプル66aにタッチする。
特許文献2には、サーボモータを備えたノズルタッチ装置が記載されている。このノズルタッチ装置には、特許文献1に記載のノズルタッチ装置の枠体に相当する部材としてプレッシャープレートが設けられ、射出装置は所定のバネを介してプレッシャープレートにより押されるように構成されている。プレッシャープレートには、ボールネジ機構が設けられ、このボールネジ機構はサーボモータからなる駆動機構によって駆動されるようになっている。特許文献2に記載のノズルタッチ装置によると、サーボモータを駆動してプレッシャープレートを軸方向に駆動する。そうすると、射出装置はバネによって押され、射出装置の射出ノズルが金型のスプルにタッチする。サーボモータをさらに駆動して予め設定された所定の回転位置に到達したときにサーボモータを停止する。そうすると、プレッシャープレートが所定の位置で停止して、バネは所定の圧縮量に圧縮され、射出ノズルがスプルに押し付けられる。すなわち、所望のタッチ力が得られることになる。
特許文献1に記載のノズルタッチ方法によっても、また特許文献2に記載のノズルタッチ方法によっても、所望のタッチ力で射出ノズルを金型のスプルにタッチさせることができる。すなわち、モータからなる所定の駆動機構とボールネジ機構とによって枠体またはプレッシャープレートを圧縮バネに抗して軸方向に押して、射出ノズルを金型のスプルにタッチさせ、圧縮バネを所定の圧縮量だけ圧縮させ、それによって所望のタッチ力が得られるようになっているので、射出ノズルとスプルブッシュとの間から射出材料が漏れ出すことはない。しかしながら、解決すべき問題も見受けられる。例えば、特許文献1に記載のノズルタッチ方法においては、射出ノズルがスプルブッシュにタッチしてから後の圧縮バネ59、59の圧縮量が基準値に達し、その後、設定されたタイマーがタイムアップしたときにモータ55を停止すると共にブレーキ69が作動するように構成されているので、タイマーの設定によりタッチ力を調整することができるという、優れた利点が得られるが、モータ55や各部材に働く慣性力や、ブレーキ69の作動時間などにわずかではあるがバラツキが生じることがある。そうすると、圧縮バネ59、59の圧縮量に比較的大きな誤差が生じ、正確なタッチ力を得ることができなくなる。また、慣性力が生じている各部材やモータ55をブレーキ69によって制動するので、ブレーキ69が摩耗しやすく、1サイクル毎にノズルタッチを繰り返す、いわゆるシフト成形を実施する場合には、摩耗の進行が特に早くなってしまう。
特許文献2に記載のノズルタッチ方法は、方法そのものは優れているが、ノズルタッチ装置に問題が認められる。すなわち、特許文献2に記載のノズルタッチ装置によると、サーボモータを所定の回転位置に停止するように構成されているが、サーボモータの制御においては通常ブレーキは使用されない。従って、正確な回転位置でサーボモータを停止させるためには、トルクの大きな大型のサーボモータと、制御アンプとを使用する必要がある。このような大型のサーボモータと制御アンプは高価で、ノズルタッチ装置が高価になってしまう。
本発明は、上記したような問題点を解決したノズルタッチ方法およびノズルタッチ装置を提供することを目的とし、具体的にはブレーキの摩耗は小さく、高価なサーボモータや制御アンプを使用することなく、所望のタッチ力を得ることができるノズルタッチ方法およびこのノズルタッチ方法の実施に使用されるノズルタッチ装置を提供することを目的としている。
本発明は、上記目的を達成するために、射出ユニットが押部材によりノズルタッチ方向に駆動されているときに、前記射出ユニットが設定位置、換言すると前記押部材に組み込まれているバネを圧縮し始める直前の位置に達すると、前記押部材は前記射出ユニットを低速度、定押し力で駆動し、前記押部材に設けられているストッパが、前記射出ユニットの所定箇所に定押し力で当接すると、換言すると前記射出ユニットに一体的に設けられているブラケットに定押し力で当接すると、前記押部材の駆動が停止し、そして前記押部材に制動をかけるように構成される。
すなわち、請求項1に記載の発明は、上記目的を達成するために、射出ノズルを有する射出ユニットを、押部材によりバネを介して型締ユニット側へ駆動して、前記射出ノズルを前記型締ユニットの金型のスプルに、前記バネの復元力によりタッチさせるノズルタッチ方法であって、前記押部材が前記射出ユニットを、ノズルタッチ方向に駆動している過程において、前記射出ユニットが、前記押部材に設けられているストッパが前記射出ユニットに一体的に設けられているブラケットに当接する直前の設定位置に達すると、前記押部材を駆動している電動モータをインバータ制御により低速度、定押し力に変更し、その後、前記押部材に設けられているストッパが前記ブラケットに定押し力で当接すると、前記押部材の駆動が停止し、そして前記押部材に制動をかけるように構成される。請求項に記載の発明は、請求項に記載のノズルタッチ方法において、前記ストッパと前記ブラケットとの間隔を調節し、それによってノズルタッチ力を調整するように構成される。
請求項に記載の発明は、射出ユニットと、型締ユニットと、ノズルタッチ装置とからなり、前記ノズルタッチ装置により前記射出ユニットの射出ノズルを前記型締ユニットの金型のスプルにタッチさせるようになっている射出成形機において、前記ノズルタッチ装置は、駆動機構によって前記型締ユニット側へ駆動される押部材と、前記射出ユニットに一体的に設けられているブラケットと前記押部材との間に介装されているバネと、前記押部材に設けられているストッパとからなり、前記押部材が前記駆動機構により前記射出ユニット側へ駆動されると、前記射出ユニットの射出ノズルが前記型締ユニットの金型のスプルに、前記バネの復元力により所定のタッチ力でタッチするようになっていると共に、前記ストッパが前記ブラケットに当接する直前の設定位置になると、前記押部材は電動モータのインバータ制御により低速度、定押し力で駆動され、当接すると前記押部材の駆動が停止され、そして前記押部材に制動がかけられるように構成される。請求項に記載の発明は、射出ユニットと、型締ユニットと、ノズルタッチ装置とからなり、前記ノズルタッチ装置により前記射出ユニットの射出ノズルを前記型締ユニットの金型のスプルにタッチさせるようになっている射出成形機において、前記ノズルタッチ装置は、電動モータからなる駆動機構によって前記型締ユニット側へ駆動される押部材と、前記射出ユニットに一体的に設けられているブラケットと前記押部材との間に介装されているバネと、前記押部材に設けられているストッパとからなり、前記押部材が前記駆動機構により前記射出ユニット側へ駆動されると、前記射出ユニットの射出ノズルが前記型締ユニットの金型のスプルに、前記バネの復元力により所定のタッチ力でタッチするようになっていると共に、前記電動モータは、前記インバータにより、前記ストッパが前記ブラケットに当接する直前の設定位置に達するまでは高速で回転し、その後前記ストッパが前記ブラケットに当接するまで及び当接している間、低速、定トルクで回転するように制御される。
以上のように、本発明によると、押部材が射出ユニットを、ノズルタッチ方向に駆動している過程において、前記射出ユニットが、前記押部材に設けられているストッパが前記射出ユニットに一体的に設けられているブラケットに当接する直前の設定位置に達すると、前記押部材を駆動している電動モータをインバータ制御により低速度、定押し力に変更し、その後、前記ストッパが前記ブラケットに当接すると、前記押部材の駆動が停止し、そして前記押部材に制動をかけるように構成されているので、すなわちバネの圧縮量はストッパにより規定されているので、換言するとバネの圧縮量をセンサやタイマで検出して押部材の駆動を停止するようにはなっていないので、前記押部材の慣性力、この押部材を駆動する例えばモータ等の慣性力は小さく、常に一定したノズルタッチ力を得ることができる。また、押部材の駆動を停止し、そして前記押部材に制動をかけるので、あるいは上記のように慣性力の小さい部材に制動をかけるので、制動部材の摩耗量は小さい。さらには、高価なサーボモータやサーボアンプを使用することなく、押部材の駆動を低速度、定押し力に変更し、前記押部材の駆動を停止し、そして前記押部材に制動をかけることができるので、ノズルタッチ装置を安価に提供できる。
本発明の実施の形態に係る電動射出成形機を示す側断面図である。 従来の射出成形機を示す側面断面図である。
以下、図1によって本発明の実施の形態を説明する。本実施の形態に係る電動射出成形機は、従来周知の射出ユニット1と、同様に周知の型締ユニット4と、本実施の形態に係るノズルタッチ装置10とからなっている。
射出ユニット1は、その先端部に射出ノズル2が設けられている射出シリンダ3を備えている。この射出シリンダ3の内部には可塑化方向と射出方向すなわち回転方向と軸方向とに駆動可能にスクリュが設けられている。射出ユニット1は、図1には示されていないが、複数個の電動モータを備え、これらのモータの出力軸とスクリュの後端部のスクリュ軸とはベルト機構、歯車機構、スプライン機構等により結合されている。これにより、スクリュは回転方向にも軸方向にも駆動される。このように構成されている射出ユニット1は、射出ベッド上にスライド可能に設けられ、図1において左右方向すなわち射出ノズル2が固定側金型にタッチする方向と離間する方向とにスライド的に駆動される。
型締ユニット4は、横型及び竪型いずれも従来周知であるので、詳しい説明はしないが、図示の横型締めユニットは、射出ベッドに固定されている固定プラテン5と、この固定プラテン5と対をなす可動プラテンとを備えている。固定プラテン5には固定側金型6が、そして可動プラテンには可動側金型が取り付けられている。トグル式型締装置の場合は、固定プラテン5と型締ハウジングとの間には4本のタイバー7、7、…が設けられている。固定プラテン5には、射出ノズル2が挿通される切欠8が設けられ、固定側金型6にはキャビティに連通したスプル9が形成されている。スプルの先端部には、図1には示されていないが、スプルブッシュが設けられている。このスプルブッシュに、所定の力で射出ノズル2が当接される。
ノズルタッチ装置10は、図1に示されているように、射出ユニット1と型締ユニット4とに関連して設けられている。すなわち、ノズルタッチ装置10は、送りネジ13を備えている。この送りネジ13は、射出ベッド上に所定の間隔をおいて固定的に設けられている一対の軸受11、12により、軸方向の移動が規制された状態で回転駆動可能に設けられている。この送りネジ13を正逆方向に回転駆動することにより、射出ユニット1はノズルタッチ方向と離間する方向とに駆動されることになる。
送りネジ13には、所定の間隔をおいた一対の第1、2のプレート14、15が緩く軸方向に移動可能に挿通されている。そして、これらの第1、2のプレート14、15は、2本のガイドロッド16、16で連結されている。すなわち、ガイドロッド16、16の一方の端部は、第1のプレート14に取り付けられている。第2のプレート15側には拡径された頭部17、17を有するが、この頭部17、17が第2のプレート15に連結されている。第1、2のプレート14、15は、2本のガイドロッド16、16で連結されているので、平行度を保って軸方向に移動することになる。
射出ユニット1には、所定厚さの板状のブラケット18が一体的に取り付けられている。このブラケット18に、送りネジ13と2本のガイドロッド16、16が摺動自在に貫通している。このように構成されている第1のプレート14とブラケット18の右端部との間には、ガイドロッド16、16にガイドされる圧縮バネ19、19が多少圧縮された状態で装着されている。したがって、図1に示されている状態では、ブラケット18の左端部とガイドロッド16、16の頭部17、17とは軽く当接した状態になっている。送りネジ13には送りナット20が螺合している。この送りナット20は第2のプレート15に固定されている。したがって、送りネジ13が回転駆動されるとき送りナット20は回転することはできず、軸方向に移動することになる。
送りネジ13を正逆方向に回転駆動するために電動モータ21が設けられている。電動モータ21の出力軸には、本実施の形態では動力伝達手段として駆動歯車22が、そして送りネジ13には従動歯車23がそれぞれ固定されている。電動モータ21の出力軸には、例えばバネ付勢によりブレーキがかけられる制動装置25も設けられている。本実施の形態に係るノズルタッチ装置10は、制御装置30も備えている。この制御装置30と電動モータ21は、信号ラインaによりインバータ31を介して接続されている。したがって、電動モータ21は制御装置30からの信号に基づいてインバータ31により回転速度とトルクとが制御されることになる。また、制御装置30と制動装置25は信号ラインbにより接合され、送りネジ13したがって射出ユニノット1は後述するようにしてブレーキがかけられるようになっている。
このように構成されているノズルタッチ装置10の第1のプレート14には、本実施の形態によると、2本のストッパ35、35が設けられている。これらのストッパ35、35は、圧縮バネ19、19の圧縮代を制限するものである。初期状態では、ストッパ35、35の先端部とブラケット18の右端部との間には所定の間隔があるが、第1、2のプレート14、15が左方へ駆動される、ストッパ35、35の先端部がブラケット18に接触あるいは当接するようになっている。また、ブラケット18にはセンサ36が設けられている。このセンサ36は、ブラケット18したがって射出ユニット1と一体的に移動し、ストッパ35、35の先端部がブラケット18の右端部に接触したことを検出し、その信号は信号ラインcにより制御装置30に入力されるようになっている。なお、上記実施の形態では、電動モータ21、歯車22、23等が駆動機構を構成し、第1、2のプレート14、15等が押部材を構成している。
次に、上記実施の形態の作用について説明する。制御装置30には、射出ノズル2が固定側金型6のスプルブッシュにタッチする直前の位置が、図示しないセンサ等によって予め設定されている。この位置ではタッチ力は発生しない。また、電動モータ21は、上記設定位置までは高速で、設定位置すなわち射出ノズル2が固定側金型8にタッチする直前になると、低速の一定トルクで駆動するように設定されている。さらには、センサ36は、ストッパ35、35がブラケット18に接触すると同時に、ストッパ35、35がブラケット18に接触したことを検出するようになっている。圧縮バネ19、19の圧縮量は、ストッパ35、35とブラケット18の間隔を調節して定められている。
例えば、制御装置30のスタートボタンを押す。そうすると、制御装置30からの信号により制動装置25のバネ付勢が解除され、送りネジ13の制動は解放される。電動モータ21は制御装置30からの信号によりインバータ31を介して起動する。送りネジ13は、駆動および従動歯車22、23を介して高速で所定方向に回転駆動され、送りナット20が図1において左方へ駆動される。送りナット20と一体の第1、2のプレート14、15が左方へ駆動される。第1のプレート14が左方へ駆動されるので、圧縮バネ19、19を介してブラケット18したがって射出ユニット1が左方へ駆動される。このときは、圧縮バネ19、19は圧縮されない。射出ユニット1が設定位置まで駆動されると、図示されないセンサがこれを検知し、制御装置30からインバータ31に信号が印加され、電動モータ21は以後低速一定トルクて回転する。
射出ノズル2が固定側金型8にタッチしても、電動モータ21は低速回転を続ける。タッチすると、射出ユニット1すなわちブラケット18は、前進できないので以降は第1、2のプレート14、15とストッパ35、35は、一体となって圧縮バネ19、19を圧縮しながら前進する。やがて、第1のプレート14に取り付けられているストッパ35、35の先端部がブラケット18に接触する。この接触はセンサ36により検出され、制御装置30からの信号により電動モータ21は停止する。接触するとき、電動モータ21はインバータ31により低速、一定トルクで駆動されているので、過大な押し付け力が発生することはない。圧縮バネ19、19の反力あるいは復元力により射出ノズル2は、固定側金型8のスプル9に所定のタッチ力で押しつけられる。そして、同様に、制御装置30からの信号により、制動装置25はバネ付勢により送りネジ13に制動をかける。これにより、所定のタッチ力を発生させ、保持することができる。
従来のように、バネの圧縮量をセンサやタイマで検出して押部材の駆動を停止するようすると、電動モータ21の停止に遅れが生じ正確なノズルタッチ力が得られないが、本実施の形態によると、ストッパ35、35の先端部がブラケット18に接触あるいは当接すると電動モータ21を停止し、電動モータ21はインバータにより定トルク制御を行うことができるので、より正確なノズルタッチ力が得られる。また、電動モータ21が確実に停止したことをセンサ36で検出して制動装置25を作動させることができるので、制動装置25の摩耗を最小限にすることができる。
本発明は、上記実施の形態に限定されることなく色々な形で実施できる。例えば、射出ノズル2が固定側金型6のスプル9にタッチする位置を予め設定し、この設定位置に射出ノズル2が達すると、射出ユニット1を低速度、一定トルクで駆動する代わりに、圧縮バネ19、19の圧縮が始まると、あるいは始まる直前になると、射出ユニットlを低速度、一定トルクで駆動するように実施することもできる。さらには、ストッパ35、35の先端部がブラケット18に当接する直前の位置を「設定位置」とすることもできる。また、ストッパ35、35とブラケット18との間隔を調節可能に実施することもできる。このように実施すると、射出ノズルのタッチ力を調節することができる。さらには、圧縮バネに代えて板バネ、重ね板バネ等でも実施できる。また、歯車22、23に代えてタイミングベルト等の他の伝導装置でも、さらにはモータ21に直結しても実施できる。また、センサ36、圧縮バネ19、19は固定的に設けられている旨説明されているが、位置あるいは大きさを調節可能に設けることもできる。
1 射出ユニット 2 射出ノズル
4 型締ユニット 9 スプル
10 ノズルタッチ装置 13 送りネジ
14 第1のプレート 18 ブラケット
19 圧縮バネ 21 電動モータ
30 制御装置 31 インバータ
35 ストッパ

Claims (4)

  1. 射出ノズル(2)を有する射出ユニット(1)を、押部材(14、15、…)によりバネ(19、19)を介して型締ユニット(4)側へ駆動して、前記射出ノズル(2)を前記型締ユニットの金型(6)のスプル(9)に、前記バネの復元力によりタッチさせるノズルタッチ方法であって、
    前記押部材が前記射出ユニット(1)を、ノズルタッチ方向に駆動している過程において、
    前記射出ユニットが、前記押部材に設けられているストッパ(35、35)が前記射出ユニットに一体的に設けられているブラケット(18)に当接する直前の設定位置に達すると、前記押部材を駆動している電動モータ(21)をインバータ(31)制御により低速度、定押し力に変更し、その後、
    前記押部材に設けられているストッパ(35、35)が前記ブラケット(18)に定押し力で当接すると、前記押部材の駆動が停止し、そして前記押部材に制動をかけることを特徴とする射出成形機のノズルタッチ方法。
  2. 請求項に記載のノズルタッチ方法において、前記ストッパと前記ブラケットとの間隔を調節し、それによってノズルタッチ力を調整することを特徴とする射出成形機のノズルタッチ方法。
  3. 射出ユニット(1)と、型締ユニット(4)と、ノズルタッチ装置(10)とからなり、前記ノズルタッチ装置(10)により前記射出ユニット(1)の射出ノズル(2)を前記型締ユニット(4)の金型(6)のスプル(9)にタッチさせるようになっている射出成形機において、
    前記ノズルタッチ装置は、駆動機構(21、22、23,…)によって前記型締ユニット側へ駆動される押部材(14、15、…)と、前記射出ユニットに一体的に設けられているブラケット(18)と前記押部材との間に介装されているバネ(19,19)と、前記押部材に設けられているストッパ(35,35)とからなり、
    前記押部材が前記駆動機構により前記射出ユニット側へ駆動されると、前記射出ユニットの射出ノズルが前記型締ユニットの金型のスプルに、前記バネの復元力により所定のタッチ力でタッチするようになっていると共に、
    前記ストッパが前記ブラケットに当接する直前の設定位置になると、前記押部材は電動モータ(21)のインバータ(31)制御により低速度、定押し力で駆動され、当接すると前記押部材の駆動が停止され、そして前記押部材に制動がかけられるようになっていることを特徴とする射出成形機のノズルタッチ装置。
  4. 射出ユニット(1)と、型締ユニット(4)と、ノズルタッチ装置(10)とからなり、前記ノズルタッチ装置(10)により前記射出ユニット(1)の射出ノズル(2)を前記型締ユニット(4)の金型(6)のスプル(9)にタッチさせるようになっている射出成形機において、
    前記ノズルタッチ装置は、電動モータ(21)からなる駆動機構(13、20、22、23,…)によって前記型締ユニット側へ駆動される押部材(14、15、…)と、前記射出ユニットに一体的に設けられているブラケット(18)と前記押部材との間に介装されているバネ(19,19)と、前記押部材に設けられているストッパ(35,35)とからなり、
    前記押部材が前記駆動機構により前記射出ユニット側へ駆動されると、前記射出ユニットの射出ノズルが前記型締ユニットの金型のスプルに、前記バネの復元力により所定のタッチ力でタッチするようになっていると共に
    前記電動モータ(21)は、前記インバータ(31)により、前記ストッパが前記ブラケットに当接する直前の設定位置に達するまでは高速で回転し、その後前記ストッパが前記ブラケットに当接するまで及び当接している間、低速、定トルクで回転するように制御されることを特徴とする射出成形機のノズルタッチ装置。
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