JP3958268B2 - ノズルタッチ機構 - Google Patents

ノズルタッチ機構 Download PDF

Info

Publication number
JP3958268B2
JP3958268B2 JP2003316709A JP2003316709A JP3958268B2 JP 3958268 B2 JP3958268 B2 JP 3958268B2 JP 2003316709 A JP2003316709 A JP 2003316709A JP 2003316709 A JP2003316709 A JP 2003316709A JP 3958268 B2 JP3958268 B2 JP 3958268B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle touch
injection unit
injection
force
spring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003316709A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005081719A (ja
Inventor
元弘 長谷
達也 川崎
展明 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FANUC Corp
Original Assignee
FANUC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by FANUC Corp filed Critical FANUC Corp
Priority to JP2003316709A priority Critical patent/JP3958268B2/ja
Priority to CNB2004100746066A priority patent/CN100374277C/zh
Priority to DE602004004960T priority patent/DE602004004960T2/de
Priority to EP04021376A priority patent/EP1514664B1/en
Priority to US10/936,655 priority patent/US7270525B2/en
Publication of JP2005081719A publication Critical patent/JP2005081719A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3958268B2 publication Critical patent/JP3958268B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/1777Nozzle touch mechanism

Description

本発明は、射出成形機に関し、特に射出成形機のノズルタッチ機構に関する。
射出ユニット全体を移動させて金型に接触させ押し付けるノズルタッチ機構は、ノズルタッチ力発生装置により、ベース上に前後進可能に搭載された射出ユニットを駆動して射出ユニットのノズルを金型に接触させている。ノズルタッチ力発生装置としては、油圧シリンダを用いるものや、モータ力により伸縮されたスプリング力を利用してノズルを金型に圧接保持するようにしたものが公知である(特許文献1参照)。
図1は、ノズルタッチ力発生装置としてスプリングを利用したノズルタッチ機構の従来例である。又、図2はノズルタッチ力を発生させるエクストルーダベース部の説明図である。射出成形機のベース1上に設けられたレール2には、射出ユニット10の一部を構成するエクストルーダベース11が前後進可能に配置されている。該エクストルーダベース11には、射出スクリュの交換、保守のために射出機構が旋回可能に取り付けられている。射出ユニットはフロントプレート12とリアプレート13と、該フロントプレート12とリアプレート13間を連結した複数のガイドバー15と該ガイドバー15にガイドされるプッシャープレート14を備え、プッシャープレート14には射出用のボールねじ16と螺合するナット17が固定されている。又、該プッシャープレート14には、加熱シリンダ18内に挿入されている射出スクリュ20が回転自在に保持されている。加熱シリンダ18の先端にはノズル19が設けられ、該ノズル19は、固定盤21に取り付けられた金型22に当接、離間するように構成されている。なお、図示しない射出用サーボモータ等でボールねじ16を駆動してプッシャープレート14、射出スクリュ20を軸方向に駆動し射出が行われ、又、図示しないスクリュ回転用サーボモータにより射出スクリュ20は回転するように構成されている。
エクストルーダベース11には、ノズルタッチ力発生装置が配置され、このノズルタッチ力発生装置は、ベース1に固定されたモータ3と、該モータ3のロータ軸とボールねじ4を連結し、かつ該ボールねじ4を回転自在で軸方向移動不能に軸支するベース1に固定された連結部材9と、ボールねじ4と螺合するナット部材5と、エクストルーダベース11の脚部11a,11b間に設けられたナット部材5をガイドするガイドロッド7,7と、ナット部材5とエクストルーダベース11の脚部11aとの間に配置され、ナット部材5の移動により伸縮するスプリング6,6で構成されている。モータ3が駆動されてボールねじ4が回転すると、該ボールねじ4に螺合するナット部材5は、ガイドロッド7,7にガイドされて、軸方向に移動する。ナット部材5の前進(図1、図2において左方向)によりスプリング6が圧縮され、エクストルーダベース11を前進させ、該エクストルーダベース11に取り付けられている射出機構を前進させる。即ち、射出ユニット10を前進させ、ノズル19を金型に当接させ、かつ、センサ8でスプリングの伸縮量を検出し、該伸縮量に応じたノズルタッチ力を発生させるようにしている。
上述したように、ノズルタッチ力発生装置としてスプリングの力を利用するものにおいては、伸縮したスプリングの力により、ノズルを金型に圧接するノズルタッチ力を発生させるものであることから、スプリングの伸縮量をセンサ等で検出し、ノズルタッチ力を制御している。
しかし、射出に伴う衝撃によって、このスプリングの伸縮量が変動することから、センサが誤検出するおそれがある。これを防止することを目的として、回転力を推力に変換する手段とフレームとの間にノズルタッチ力蓄積手段としてのスプリングを配置し、回転力を推力に変換する手段と射出装置の間に緩衝部材を配置し、射出の衝撃を緩衝手段で吸収するようにしたもの、即ち射出ユニット、緩衝手段、ボールネジ/ナット機構(回転力を推力に変換する手段)、スプリング、フレームと接続された構成として射出ユニットとフレーム間緩衝機構とスプリングを直列に配置して、射出の衝撃がスプリングまで伝達されることによりスプリングが伸縮し、センサがスプリングの伸縮量を誤検出するのを防止した発明が知られている(特許文献2参照)。
又、ノズルタッチ力をスプリング力や油圧によって保持しない方法として、ノズルを接触させるホットランナー装置に楔ブロックを受け入れる受け部を設け、射出装置には楔ブロックを受け入れる傾斜プレートを備え、射出装置がエアシリンダで駆動されて前進しノズルがホットランナー装置に接触した後、エアシリンダで楔ブロックを駆動して受け部と傾斜プレート間に挿入して、射出装置をホットランナー装置に押圧してノズルタッチ力を保持するようにした発明も公知である(特許文献3参照)。
特公平6−17038号公報 特許第3153800号公報 特開平10−235680号公報
一般のノズルタッチ機構では、ノズルタッチ力発生装置の出力を一定に保持する必要があるが、射出加速時には射出機構の慣性力の影響でノズルタッチ面を押圧するノズルタッチ力が低下する。図3は、図1、図2に示した従来のスプリングを利用したノズルタッチ力発生装置におけるノズルタッチ力の説明図である。図3(a)は、射出ユニットにおいて、射出スクリュ20が前進して加熱シリンダ18内の溶融樹脂を金型22内に射出するときの射出速度を表し、図3(b)は、この射出時のノズルタッチ力を示す図である。
スプリング6の圧縮により所定のノズルタッチ力fsが発生している状態で射出動作を開始すると、射出加速時には射出ユニット10の射出スクリュ20、プッシャープレート14等の可動部の慣性力の影響でノズルタッチ面を押圧するノズルタッチ力が低下する。一方、射出減速時には、射出ユニット10の慣性力の影響で逆にノズルタッチ力は増大する。図3(b)では、射出加速時、減速時においてノズルタッチ力がf1だけ増減することを示している。この射出時に発生する射出ユニットを後退させようとする力は、射出が低加速の場合は小さな力だが、高加速になるほど大きな力となる。
そして、このノズルタッチ力が樹脂圧による力よりも小さくなったとき、射出ユニットが押し戻され、樹脂漏れが発生する。そのため、従来は射出加速の影響でノズルタッチ力が低下しても樹脂漏れが発生しないように、十分に大きなノズルタッチ力で押圧していた。しかし、金型に大きなノズルタッチ力で押圧すると、金型が撓み、また、型盤平行度が保てないため、成形品品質が劣化したり、金型寿命が低下するといった問題があった。
特許文献2に記載された発明では、射出成形機のベースと射出ユニット間にスプリングと緩衝部材が直列配置され、射出の衝撃をこの緩衝部材で吸収し、射出ユニットの後退がスプリングまで伝達されないことによって、スプリングの伸縮量を検出するセンサの誤動作を防止するものであり、射出ユニットの後退は防止されない。ここで用いられる緩衝部材は特許文献2の図4の記載から明らかなように、変位に比例した制動力を発揮するもの、例えばスプリングで構成されるダンパであり、速度に応じた制動力を発揮するもの、例えば粘性ダンパや、一定の制動力を発揮するもの、例えば摩擦ダンパなどでは衝撃緩和の効果が得られない。
又、特許文献3に記載された発明は、スプリングを利用したノズルタッチ力発生装置を用いるものではないことから、上述した射出時の射出ユニットの後退は発生しない。この特許文献3に記載された発明は、ノズルタッチ位置は厳密に同じ位置でなければ同じノズルタッチ力を発生できず、例えば、ノズルタッチ面に樹脂膜などの僅かな異物を挟んだり、ノズルタッチ面が僅かに摩滅した場合には、ガイドバーの伸縮量が変化するため、ノズルタッチ力が変化するという問題を有している。また、ノズル・バレルは熱膨張・収縮するので結局所望のノズルタッチ力を発生することはできない。
そこで、本発明は、従来の技術の問題点を改善し、所望のノズルタッチ力を発生し、樹脂漏れの無いノズルタッチ機構を提供することにある。
本願請求項1に係わる発明は、ベース上に前後進可能に射出ユニットが搭載されている射出成形機において、射出ユニットとベースとの間に、所望のノズルタッチ力を発生するノズルタッチ力発生装置を設けるとともに、該ノズルタッチ力発生装置の出力以上の反力を射出ユニットが受けても、該射出ユニットが動くことを阻止する手段を、前記ノズルタッチ力発生装置と並列に射出ユニットとベースとの間に設けることを特徴としたノズルタッチ機構である。この射出ユニットが動くことを阻止する手段を、請求項2に係わる発明は、ダンパとした。又、請求項3に係わる発明は、射出ユニットが動くことを阻止する手段として、射出ユニットとベース、あるいは射出ユニットとベースに固定した固定盤との間を、ダンパを介して直結するものとした。そして、請求項4に係わる発明は、前記ダンパを、射出加速時に発生する射出ユニットの後退速度に応じた制動力を発生するダンパとした。
又、請求項5に係わる発明は、射出ユニットが動くことを阻止する手段を、射出ユニットとベースあるいは射出ユニットとベースに固定した固定盤との間を、相対位置を保持するロック機構とし、請求項6に係わる発明は、このロック機構をブレーキ装置とした。請求項7に係わる発明は、前記ノズルタッチ力発生装置を、モータと該モータの回転運動を直線運動に変換する変換機構と、該変換機構で変換され直線移動する部材と射出ユニット間に設けられたスプリングで構成し、該スプリングの伸縮量に応じたノズルタッチ力を発生するようにした。
さらに、請求項8に係わる発明は、モータと該モータの回転運動を直線運動に変換する変換機構と、該変換機構で変換され直線移動する部材と射出ユニット間にスプリングを介在させ、モータの駆動により、スプリングを介して射出機構を前進させてノズルを金型に当接させ、かつ前記スプリングの伸縮量によって、ノズルタッチ力を付与する射出成形機のノズルタッチ機構において、前記射出ユニットから直線移動する部材方向に突出しその突出量を調整することによって、該直線移動する部材と当接した時の前記スプリングの伸縮量を規定してノズルタッチ力を調整する調整手段を設け、該調整手段は、前記直線移動する部材と当接した状態では射出ユニットの後退を前記直線移動する部材により阻止するようにした。
本発明は、樹脂圧よりも僅かに大きい程度のノズルタッチ力を設定しておけばよく、射出加速時において射出ユニットが後退する力を受けても、ノズルタッチ力が減少することはないので、樹脂漏れを防止することができる。しかも、いたずらに大きなノズルタッチ力を付与しないので、金型が撓み、金型の型盤平行度が保たれなくなることはない。
図4は、本発明の第1の実施形態の概要図である。図1、図2に示した従来のノズルタッチ機構と相違する点は、固定盤21と射出ユニット10のフロントプレート12間にダンパ30を設けた点であり、他の構成は、図1,図2に示した従来例のノズルタッチ機構と差異はない。
ダンパとは、エネルギを消費させる方法によって振動又は衝撃の大きさを減らすために使われる装置の総称で、スプリングや空気ばね、ゴムを用いたもののように変位に応じた制動力を発揮するものや、粘性ダンパ、電磁ダンパなどのように速度に応じた制動力を発揮するものなどがある。本発明で用いるダンパ30は、速度に応じた制動力を発揮するもの、例えば粘性ダンパや電磁ダンパを使用する。そのため、ノズルタッチを行わせる際に、モータ3を駆動しボールねじ4を回転させ、該ボールねじ4に螺合するナット部材5をガイドロッド7でガイドさせて前進させ、スプリング6を介して射出ユニット10(エクストルーダベース11)を前進させるときは、射出ユニット10の前進移動速度が遅いので、ダンパ30の制動力はほとんど作用せず、射出ユニット10を前進させノズル19を金型22に接触させることができる。ノズル19が、金型22に当接することにより、射出ユニット10の前進移動は停止するが、モータ3はさらに駆動され、センサ8でスプリング6が所定量圧縮されたことが検出されると、モータ3の駆動を停止しロックする。このスプリング6の圧縮量に対応したノズルタッチ力が発生し、ノズル19は金型22に押圧され保持される。
そこで、射出が開始され、射出スクリュ20が前進して加熱シリンダ18内の溶融樹脂が金型22内に射出される時、この射出加速時に慣性力の影響で、射出ユニット10を後方に移動させる力が作用する。射出動作が低加速の場合、慣性力の影響は小さいため射出ユニットが後退することは無い。高加速動作の場合は大きな慣性力が働くためノズルタッチ力が大きく低下するが、射出ユニット10が後退しようとした瞬間にダンパ30が制動力を発生する。このときの射出動作は高加速動作であるため、ダンパ30は強い制動力を発生し、結果として射出ユニット10は後退しない。なお、この第1の実施形態では射出ユニット10と固定盤21の間にダンパ30を設けたが、固定盤21はベース1に固定されているものであるから、固定盤21の代わりにベース1の別な場所と射出ユニット10間にダンパを設けるようにしてもよいものである。
図5は、本発明の第2の実施形態の要部説明図である。この第2の実施形態は、エクストルーダベース11の脚部11a間に設けられたスプリング6と並列に、上述した粘性ダンパ等の、ゆっくりとした動きには制動力が殆ど働かず、高速動作に対しては強い制動力を発揮するダンパ30、30を設けたものであり、他の構成は、図1、図2の従来のノズルタッチ機構と同一である。この第2の実施形態においても、モータ3の駆動によりナット部材5が前進することによって、射出ユニット10(エクストルーダベース11)をスプリング6、ダンパ30を介してゆっくりと前進させ、ノズル19が金型22に当接し、射出ユニット10の前進が停止した後のナット部材5の前進でスプリング6を圧縮し、センサ8がこのスプリング6の圧縮量が所定値に達したことを検出すると、モータ3の駆動を停止しロックする。これにより所定のノズルタッチ力で保持された後、射出が行われ、その射出加速時において、慣性力の影響で、射出ユニット10が後退しようとする力を受けても、ダンパ30、30が射出ユニット10が後退しようとする高加速動作を阻止して、射出ユニット10が後退することは無い。
図6は、本発明の第3の実施形態の要部説明図である。この第3の実施形態は、ベース1と射出ユニット10間にブレーキ装置31で構成されるロック機構を設けたものである。即ち、図6に示すように、ベース1と射出ユニット10のエクストルーダベース11間をロックするブレーキ装置31を設けるものである。このブレーキ装置31を設ける点以外の他の構成は図1、図2に示した従来のノズルタッチ機構と同一である。ブレーキ装置としては、例えばエクストルーダベースに固定され、油圧、空圧あるいは電磁力を用いてレール乃至はベースとの間で機械的摩擦力を用いて制動するものを用いる。他に機械的摩擦力を用いて制動するものならば何でも良い。
図1、図2に示した従来のノズルタッチ機構と同じように、モータ3を駆動して射出ユニット10を前進させ、ノズル19を金型22に当接させかつスプリング6を圧縮し、その圧縮量が所定値に達したことをセンサ8で検出したとき、モータ3の駆動を停止してロックし、かつ、ブレーキ装置31を作動させてベース1と射出ユニット10のエクストルーダベース11をロックする。
その結果、射出加速時の慣性力の影響で射出ユニット10が後退しようとしても、ベースにロックされていることから、その後退が阻止される。
図7は、本発明の第4の実施形態の要部説明図である。この第4の実施形態は、固定盤21に対して射出ユニット10をロックするブレーキ装置32を設けたもので他の構成は、図1,図2に示す従来のノズルタッチ機構と同一である。
固定盤21には、ロッド33の一端が固定され該ロッド33の他端は、射出ユニット10のフロントプレート12に設けられた貫通孔に移動自在に挿入されている。また、フロントプレート12にはこのロッド33をロックするブレーキ装置32が設けられている。ノズル19が金型22と当接し、スプリング6により所定のノズルタッチ力を発生させるまでは、上述した従来例や他の実施形態と同じである。そして、所定のノズルタッチ力でノズル19を金型22に押圧した状態でモータ3の駆動を停止しロックした後、ブレーキ装置32を作動させてロッド33をロックする。これにより、固定盤21と射出ユニット10がロックされ、その間の距離は一定に保持される。よって、射出加速時に射出ユニット10が慣性力の影響で後退する方向の力を受けても、固定盤21にロックされているから、射出ユニット10が後退することは無い。
図8は、本発明の第5の実施形態の要部説明図である。この第5の実施形態は、射出ユニット10のエクストルーダベース11とボールねじ4間の相対移動をロックするブレーキ装置34がエクストルーダベース11に設けられている点で、図1,図2に示す従来のノズルタッチ機構と相違するのみである。この第5の実施形態においても、スプリング6の圧縮量に基づいてノズルタッチ力を発生させた後、ブレーキ装置34を作動させてボールねじ4をロックする。これにより、射出ユニット10のエクストルーダベース11とボールねじ4は一体となり、ボールねじ4は、連結部材9,モータ3によって軸方向移動不能にベース1に固定されているから、射出ユニット10が射出加速時の慣性力の影響で後退する力を受けても、このブレーキ装置34の作動で射出ユニットの後退を阻止する。
図9は、本発明の第6の実施形態の要部説明図である。この第6の実施形態は、ノズルタッチ力(スプリングの圧縮量)を調整するノズルタッチ力調整手段が射出ユニット後退防止手段をも兼ねるものである。図1、図2に示した従来のノズルタッチ機構と比較し、この第6の実施形態は、射出ユニット10のエクストルーダベース11の脚部11aにナット35が溶接等でとりつけられ、該ナット35と螺合するボルト36が、その軸方向とスプリング6の伸縮方向とが並行になるように取り付けられ、又、ナット部材5のボルト36の端面と対向する位置にセンサ37が設けられている点で相違するものである。他の構成は図1、図2の構成と同一である。図9(a)は、ノズル19が金型22に当接していない非ノズルタッチの状態を現し、図9(b)は、ノズルタッチ状態を示す図である。
ボルト36を回転させてエクストルーダベース11の脚部11aからナット部材5の方向に突出するボルト36の長さを調整することによって、スプリング6のノズルタッチ時の圧縮量を調整する。即ち所望のノズルタッチ力を得るようにボルト36の突出量を調整する。その後、モータ3を駆動し、ボールねじ4を回転させれば、該ボールねじ4と螺合し、かつガイドロッド7でガイドされるナット部材5は前進し、前述したように射出ユニット10を前進させてノズル19を金型22に当接させ、これにより射出ユニット10の前進が停止した後は、スプリング6が圧縮され、このスプリング6の圧縮に応じてノズル19は金型を押圧する。そして、センサ37でナット部材5がボルト36の端面と当接したことを検出すると、モータ3の駆動を停止しロックする。図9(b)は、このノズルタッチ力発生時の状態を表している。図9(a)に示す非ノズルタッチの状態から図9(b)に示すノズルタッチ状態にナット部材5が移動してスプリング6を圧縮してボルト36の端面に当接して、これ以上スプリング6を圧縮できない状態が形成される。よって、図9(a)から図9(b)の状態へのスプリング6の圧縮量が発生ノズルタッチ力に相当するものであり、ボルト36の突出量を調整することによって、ノズルタッチ力が調整できることを意味する。
又ノズル19が金型22に対して設定ノズルタッチ力で押圧している状態で射出が開始され、その射出加速時における慣性の影響で射出ユニット10が後退方向に力を受けても、エクストルーダベース11の脚部11aに設けられたナット35に螺合するボルト36の端面がナット部材5と当接しているから、射出ユニット10の後退は阻止される。
なお、上述した各実施形態において、図6,7,8図に示すブレーキなどのロック機構により、射出ユニット10の後退を防止させたものにおいては、連続成形中、ブレーキをONのままだと力制御されないため、ノズルタッチ力が徐々に変化することがある。また型開時のプラテン倒れ等の原因により、型開時と型閉時とではノズルタッチ力が大きく変化することがある。これらを防止するため、成形サイクルの任意の区間(例えば射出中)のみブレーキをONにするようにすればよい。
以上本発明の各実施形態において、ノズルタッチ力発生装置の出力以上の反力を射出ユニットが受けても、射出ユニットが押し戻されることを阻止する手段を有するものであるから、射出加速時等において従来射出ユニットの後退から発生していた樹脂漏れを防止することができる。
又これらのノズルタッチ機構により、樹脂圧によりノズルが受ける力よりも僅かに大きなノズルタッチ力を発生しておけば、射出加速時にノズルタッチ力が低下しても樹脂漏れしない。金型に押圧するノズルタッチ力を最小限にできるので、成形品品質劣化が少なく、金型寿命低下も抑えられる。
従来のモータとスプリングを用いたノズルタッチ機構の概要図である。 同従来例のエクストルーダベース部の説明図である。 同従来例における射出時におけるノズルタッチ力の変化を表す図である。 本発明の第1の実施形態の要部説明図である。 本発明の第2の実施形態の要部説明図である。 本発明の第3の実施形態の要部説明図である。 本発明の第4の実施形態の要部説明図である。 本発明の第5の実施形態の要部説明図である。 本発明の第6の実施形態の要部説明図である。
符号の説明
1 ベース
2 レール
3 モータ
4 ボールねじ
5 ナット部材
6 スプリング
7 ガイドロッド
8 センサ
9 連結部材
10 射出ユニット
11 エクストルーダベース
12 フロントプレート
13 リアプレート
14 プッシャープレート
15 ガイドバー
16 ボールねじ
17 ナット
18 加熱シリンダ
19 ノズル
20 射出スクリュ
21 固定盤
22 金型
30 ダンパ
31、32,34 ブレーキ装置
33 ロッド
35 ナット
36 ボルト
37 センサ

Claims (8)

  1. ベース上に前後進可能に射出ユニットが搭載されている射出成形機において、射出ユニットとベースとの間に、所望のノズルタッチ力を発生するノズルタッチ力発生装置を設けるとともに、該ノズルタッチ力発生装置の出力以上の反力を射出ユニットが受けても、該射出ユニットが動くことを阻止する手段を、前記ノズルタッチ力発生装置と並列に射出ユニットとベースとの間に設けることを特徴としたノズルタッチ機構。
  2. 射出ユニットが動くことを阻止する手段はダンパであることを特徴とした請求項1記載のノズルタッチ機構。
  3. 射出ユニットが動くことを阻止する手段として、射出ユニットとベース、あるいは射出ユニットとベースに固定した固定盤との間を、ダンパを介して直結することを特徴とした請求項1記載のノズルタッチ機構。
  4. 前記ダンパは、射出加速時に発生する射出ユニットの後退速度に応じた制動力を発生するダンパである請求項2又は請求項3に記載のノズルタッチ機構。
  5. 射出ユニットが動くことを阻止する手段として、射出ユニットとベースあるいは射出ユニットとベースに固定した固定盤との間を、相対位置を保持するロック機構を有することを特徴とした請求項1記載のノズルタッチ機構。
  6. 前記ロック機構はブレーキ装置である請求項5に記載のノズルタッチ機構。
  7. 前記ノズルタッチ力発生装置は、モータと該モータの回転運動を直線運動に変換する変換機構と、該変換機構で変換され直線移動する部材と射出ユニット間に設けられたスプリングで構成され、該スプリングの伸縮量に応じたノズルタッチ力を発生するようにした請求項1乃至6の内いずれか1項に記載のノズルタッチ機構。
  8. モータと該モータの回転運動を直線運動に変換する変換機構と、該変換機構で変換され直線移動する部材と射出ユニット間にスプリングを介在させ、モータの駆動により、スプリングを介して射出機構を前進させてノズルを金型に当接させ、かつ前記スプリングの伸縮量によって、ノズルタッチ力を付与する射出成形機のノズルタッチ機構において、前記射出ユニットから直線移動する部材方向に突出しその突出量を調整することによって、該直線移動する部材と当接した時の前記スプリングの伸縮量を規定してノズルタッチ力を調整する調整手段を設け、該調整手段は、前記直線移動する部材と当接した状態では射出ユニットの後退を前記直線移動する部材により阻止することを特徴とするノズルタッチ機構。
JP2003316709A 2003-09-09 2003-09-09 ノズルタッチ機構 Expired - Fee Related JP3958268B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003316709A JP3958268B2 (ja) 2003-09-09 2003-09-09 ノズルタッチ機構
CNB2004100746066A CN100374277C (zh) 2003-09-09 2004-09-07 喷嘴接触机构
DE602004004960T DE602004004960T2 (de) 2003-09-09 2004-09-08 Düsen-Anstellmechanismus für eine Spritzgiessmaschine
EP04021376A EP1514664B1 (en) 2003-09-09 2004-09-08 Nozzle touch mechanism for injection moulding machine
US10/936,655 US7270525B2 (en) 2003-09-09 2004-09-09 Nozzle touch mechanism

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003316709A JP3958268B2 (ja) 2003-09-09 2003-09-09 ノズルタッチ機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005081719A JP2005081719A (ja) 2005-03-31
JP3958268B2 true JP3958268B2 (ja) 2007-08-15

Family

ID=34131956

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003316709A Expired - Fee Related JP3958268B2 (ja) 2003-09-09 2003-09-09 ノズルタッチ機構

Country Status (5)

Country Link
US (1) US7270525B2 (ja)
EP (1) EP1514664B1 (ja)
JP (1) JP3958268B2 (ja)
CN (1) CN100374277C (ja)
DE (1) DE602004004960T2 (ja)

Families Citing this family (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005125512A (ja) * 2003-10-21 2005-05-19 Fanuc Ltd ノズルタッチ機構及び射出成形機
JP4750195B2 (ja) * 2009-04-09 2011-08-17 ファナック株式会社 ノズルタッチ機構部を備えた射出成形機
DE102009044506B4 (de) * 2009-11-12 2014-05-28 Zhafir Plastics Machinery Gmbh Düsenanpressvorrichtung einer Spritzgiessmaschine
CN101774255A (zh) * 2009-12-25 2010-07-14 深圳市米高科技有限公司 伸缩式热流道系统
JP5236695B2 (ja) * 2010-06-29 2013-07-17 株式会社日本製鋼所 ノズルタッチ方法およびノズルタッチ装置
JP5289528B2 (ja) 2011-09-09 2013-09-11 ファナック株式会社 射出成形機のノズルタッチ制御装置
JP5644735B2 (ja) * 2011-10-19 2014-12-24 株式会社豊田自動織機 射出装置
JP5843068B2 (ja) * 2012-04-24 2016-01-13 村田機械株式会社 成形金型の位置検出装置
US9517580B2 (en) * 2012-07-05 2016-12-13 Toshiba Kikai Kabushiki Kaisha Nozzle touch mechanism and injection molding machine
JP5624113B2 (ja) * 2012-12-11 2014-11-12 ファナック株式会社 射出成形機のノズルタッチ機構
JP6211305B2 (ja) * 2013-05-22 2017-10-11 東洋機械金属株式会社 射出成形機
CN105415581B (zh) * 2015-12-15 2018-01-09 林飘飘 一种具有缓冲功能的注塑机喷头
CN105538589A (zh) * 2015-12-31 2016-05-04 宁波长飞亚塑料机械制造有限公司 一种双丝杠双电机驱动式全电动注射装置
JP6557296B2 (ja) * 2017-07-27 2019-08-07 ファナック株式会社 射出成形機
US11432581B2 (en) 2018-09-07 2022-09-06 Altria Client Services Llc Capsule containing a matrix, device with the matrix, and method of forming the matrix
JP6748164B2 (ja) * 2018-09-13 2020-08-26 ファナック株式会社 射出成形機の直動機構
JP6891212B2 (ja) 2019-04-15 2021-06-18 日精樹脂工業株式会社 射出装置
CN110239019A (zh) * 2019-06-13 2019-09-17 晋江市凯嘉机器制造有限公司 一种橡胶射出成型机及成型方法
CN110539450B (zh) * 2019-09-09 2021-09-28 安徽省飞龙新型材料有限公司 一种分体式高分子窨井盖生产装置及其生产方法
CN114261068A (zh) * 2021-12-28 2022-04-01 青岛巨星机械模具有限公司 一体注塑生产线以及注塑方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE1529911A1 (de) * 1966-10-29 1969-12-04 Engel Kg L Spritzgusseinrichtung
JPH03132322A (ja) * 1989-10-18 1991-06-05 Japan Steel Works Ltd:The 電動式射出成形機の射出装置
JPH0617038A (ja) 1992-07-06 1994-01-25 Hiromichi Manome 多層形蓄冷剤
JPH06226787A (ja) 1993-02-04 1994-08-16 Fanuc Ltd ノズルタッチ方法
JPH10235680A (ja) 1997-02-28 1998-09-08 Toshiba Mach Co Ltd 射出成形機のノズルタッチ機構
JP3153800B2 (ja) 1998-09-01 2001-04-09 住友重機械工業株式会社 射出成形機のノズルタッチ装置
JP2001170966A (ja) * 1999-12-21 2001-06-26 Meiki Co Ltd 射出成形機のノズルタッチ機構
JP2003062861A (ja) * 2001-08-28 2003-03-05 Aida Eng Ltd 射出成形機のノズルタッチ装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP1514664B1 (en) 2007-02-28
DE602004004960D1 (de) 2007-04-12
EP1514664A2 (en) 2005-03-16
CN1593889A (zh) 2005-03-16
EP1514664A3 (en) 2005-06-01
JP2005081719A (ja) 2005-03-31
US7270525B2 (en) 2007-09-18
US20050053686A1 (en) 2005-03-10
CN100374277C (zh) 2008-03-12
DE602004004960T2 (de) 2007-11-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3958268B2 (ja) ノズルタッチ機構
US6432333B1 (en) Nozzle touch apparatus for injection molding machine
JPH08183079A (ja) 電動式射出成形機の可動部材推進機構
EP1078728A1 (en) Injection molding machine with nozzle touch mechanism
JP2002374653A (ja) 電動式アクチュエータ
US20040026809A1 (en) Injection device and injection method
JP6753732B2 (ja) 射出成形機
JP3426992B2 (ja) 射出成形機における駆動装置の過負荷発生防止装置
JP4002993B2 (ja) 射出成形機のノズルタッチ装置
JP7152243B2 (ja) 射出成形機
JP7250980B2 (ja) 射出成形機
JP3129987B2 (ja) 電動式射出成形機のエジェクタ装置
JPH0427935B2 (ja)
JPH0617038B2 (ja) ノズルタッチ機構
JP2020192814A (ja) 射出成形機
JP2002018900A (ja) ノズルタッチ機構を備えた射出成形機
JP3110658U6 (ja) ノズル接触機構
JP3110658U (ja) ノズル接触機構
US11951665B2 (en) Clamping apparatus of injection molding machine
JP5637677B2 (ja) 型締装置
JP4184006B2 (ja) 射出成形機の駆動装置
JP2006007479A (ja) 成形機
JP2016117242A (ja) 型締装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050902

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050913

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051102

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070417

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070509

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110518

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees