JP6022640B1 - コイル材の加工設備 - Google Patents
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Abstract
Description
また、個別に分離した板材の一つ一つにプレス加工やキリ孔加工を施すので、材料の送りや固定に要する作業が繁雑で製作工数が多かった。
さらに、タップ加工やキリ孔加工のそれぞれに、専用の金型を要することとなって、製作コストを高騰させていた。
この特許文献1の技術は、アンコイラから送り出された帯状の金属板を長手方向に走行させ、その金属板をレベラーに通して全体の波打ちを矯正し、プレスによって切断およびプレス加工を施するというものである。
したがって、特許文献1の技術を適用したとしても、個々の取付金具ごとに異なる孔位置や孔径に対応させて個別に金型を設けるとしたら、製作コストはやはり高騰する。
第2発明のコイル材の加工設備は、第1発明において、前記プレス装置は、前記コイル材の送りライン上に前記コイル材に穴あけ加工する穴あけ金型を複数台備えており、かつ穴あけ金型が前記送りラインに直交する方向に横移動させて固定可能であることを特徴とする。
第3発明のコイル材の加工設備は、第2発明において、前記プレス装置は、前記ガイドローラの少なくとも1つに対して、前記送りライン上の、前記アンコイラ側に前記穴あけ金型が1以上配置され、かつ前記送りライン上の、前記アンコイラ側と逆の方向に前記穴あけ金型が1以上配置されていることを特徴とする。
第2発明によれば、穴あけ金型が送りラインに沿って複数台設けられていると、複数の加工点が存することになり、その加工点をフィーダによるコイル材の前後進により選択することができるので、穴あけ位置が多様な金属製品の製造が可能となる。しかも、穴あけ金型を送りラインに直交する方向に横移動させると、コイル材の幅方向での穴あけ位置を変更できるので、穴あけ位置が長さ方向にも幅方向にも多様な金属製品を製造できる。
まず、図1に基づき、加工設備の全体構成を説明する。
本発明の加工設備はアンコイラ1とレベラー2とプレス5とから構成されている。アンコイラ1にはコイル材Cが巻取り自在に支持されている。
そして、送りラインLに沿って、入側に穴あけ加工部10が設けられ、出側に切断加工部30が設けられている。
(穴あけ加工部10)
穴あけ加工部10には、第1穴あけ金型11、第2穴あけ金型12、第3穴あけ金型13および第4穴あけ金型14の4個の穴あけ金型が設置されている。なお、穴あけ金型を何個用いるかは任意であって、1個でもよく、2個なし3個でもよく、5個以上であってもよい。
これらの穴あけ金型は生産する金属製品の穴あけ数と穴あけ位置によって任意に選択される。
切断加工部30は1台の切断金型31で構成されている。この切断金型31は下型32と上型33とからなり、下型32は台盤8上に固定され、上型33は下型32に対し昇降自在に支持されている。
昇降スライド7の下面には押し金具19が取付けられていて、昇降スライド7が下降して押し金型19が上型33を押し下げると、切断金型31が働いてコイル材Cを切断できるようになっている。その詳細も後述する。
図3に基づき、穴あけ加工部10の詳細を説明する。なお、穴あけ金型11〜14は穴あけ寸法に相違はあっても本質的な機構は同じであるから、穴あけ金型11で代表させて説明する。
押し金具15の上面はスライド板71に固定されており、スライド板71はその両側部をスライドガイド72で案内されている。スライドガイド72は昇降スライド7の下面に固定されている。また、スライド板71にはエアシリンダ73が連結されている。
このエアシリンダ73を後退させた状態が図3(A)であり、押し金具15は穴あけ金型11のピン64から離れているので、昇降スライド7を下降させても穴あけ加工は行わない。
これとは反対に、同図(B)に示すように、エアシリンダ73を前進させると押し金具15はピン64の真上に来るので、昇降スライド7を下降させるとピン64が圧下されてコイル材Cに穴あけ加工が行われる。
a)コイル材Cの幅方向の穴あけ位置
穴あけ金型11〜14のスライド台座9a上での固定位置の変更により材料送り方向に直交する方向での穴あけ位置を変更する。
b)コイル材Cの長さ方向の穴あけ位置
フィーダ3によるコイル材Cの前方向の送り量の選択、そして前進後の後退量の選択
c)可動・非可動の選択
エアシリンダ73を作動させて押し金具15を可動位置にもたらせたり非可動位置に退避させることにより穴あけを行うか否かの選択
d)穴あけ直径
穴あけ直径はピン直径の異なる穴あけ金型11〜14を設置しておき、そのなかから押し金具の前後進により所望直径のピンを有する穴あけ金型を選択する。
つぎに、図4に基づき切断加工部30を詳細に説明する。
切断金型31は台盤8上に固定された金型ベース34上にボルトその他の手段で固定されている。
切断金型31は、下型32を保持する下型ホルダ34と上型33を保持する上型ホルダ35を有し、上型ホルダ35は下型ホルダ34に対しスプリング等を介して支持され、上下動可能となっている。また、上型ホルダ35上にはクシ歯形の受金具36が取付けられている。
一方、押し金具19のクシ歯形に形成されており、スライドガイド72に挟まれたスライド板71(図2参照)に取付けられている。
エアシリンダ73により押し金具19を前後進させると、コイル材Cの幅方向に移動させ、受金具36と当る位置と離れた位置とを選択できる。
同図(B)に示すように、エアシリンダ73を前進させて押し金具19を受け金具36上に位置させると、昇降スライド7を下降させることによって切断金型31を働かせることができる。つまり、同図(B)の状態でコイル材Cを幅方向に切断することができる。
この例では、図中の符号I、II、III、IV、Vの順で加工が進められる。また、符号11,12,13,14は各穴あけ金型の設置位置を示している。
コイル材C上に描いた小円は太実線の円が穴あけ済みの穴を意味し、細線の円は穴あけが行われておらず、穴あけ位置のみを示している。
このI状態で1個目の小孔h1が穴あけ加工される。
このとき穴あけ加工では、第1穴あけ金型11のみが押し金具15と合って穴あけ加工するが、他の穴あけ金型(12,13,14)は押し金具15が退避しているので穴あけ加工しない。
第2穴あけ金型12により2個目の小孔h2が穴あけ加工される。
なお、他の穴あけ金型(11,13,14)は押し金具15が退避しているので穴あけ加工しない。
第4穴あけ金型14により3個目の孔h4(少し大き目の孔)を穴あけ加工する。
なお、他の穴あけ金型(11,12,13)は押し金具15が退避しているので穴あけ加工しない。
第3穴あけ金型13により4個目の孔h3(少し大き目の孔)を穴あけ加工する。
なお、他の穴あけ金型(11,12,14)は押し金具15が退避しているので穴あけ加工しない。
コイル材Cを切断金具31で所望寸法に切断する。
そして、上記の工程を繰り返すことにより、金属製品Pを能率良く大量生産することができる。
1)コイル材Cの幅方向(すなわち、金属製品Pの幅方向)における穴あけ位置は穴あけ金型11〜14をスライド台座9上で位置替えすることにより、任意に変更できる。
2)コイル材Cの長さ方向(すなわち、金属製品Pの長さ方向)における穴あけ位置は、フィーダ3による前後進双方を含む送り量を加減することで、任意に変更できる。
3)孔の直径は、異なる外径のピンをもつ穴あけ金型を任意に選択してプレス装置にセットすることにより、任意に変更できる。
4)金属製品Pの長さ寸法は、コイル材Cの送り量を変えることで任意に設定できる。
5)金属製品Pの幅寸法や厚さ寸法は、アンコイラ1に仕掛けるコイル材を任意に選択することにより、任意に設定できる。
2 レベラー
4 フィーダ
5 プレス装置
6 ベッド
7 昇降スライド
10 穴あけ加工部
11〜14 穴あけ金型
15〜18 押し金具
30 切断加工部
31 切断金具
32 下型
33 上型
36 受け金具
Claims (3)
- コイル材を繰り出すアンコイラと、
該アンコイラから繰り出された帯状のコイル材を
所望距離だけ前後進させるフィーダと、
前記コイル材の適所に穴あけ加工し、かつ所望長さに切断加工するプレス装置と
からなり、
前記プレス装置には、
前記コイル材の横ブレを防止するとともに、
前記コイル材の面取りを行うガイドローラが設置されている
ことを特徴とするコイル材の加工設備。 - 前記プレス装置は、前記コイル材の送りライン上に
前記コイル材に穴あけ加工する穴あけ金型を複数台備えており、
かつ穴あけ金型が前記送りラインに直交する方向に横移動させて固定可能である
ことを特徴とする請求項1記載のコイル材の加工設備。 - 前記プレス装置は、前記ガイドローラの少なくとも1つに対して、
前記送りライン上の、前記アンコイラ側に前記穴あけ金型が1以上配置され、
かつ前記送りライン上の、前記アンコイラ側と逆の方向に前記穴あけ金型が1以上配置されている
ことを特徴とする請求項2記載のコイル材の加工設備。
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JP2015101798A JP6022640B1 (ja) | 2015-05-19 | 2015-05-19 | コイル材の加工設備 |
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JP2016215224A JP2016215224A (ja) | 2016-12-22 |
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ID=57247477
Family Applications (1)
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2015
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