JP6022547B2 - 両面熱染料受容体要素および方法 - Google Patents

両面熱染料受容体要素および方法 Download PDF

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Description

本発明は、熱染料画像、金属、またはクリアなフィルムが基材の片側または両側に印刷できる両面熱染料転写受容体要素に関する。本発明はまた、両面熱染料転写受容体要素を含む熱画像形成アセンブリ、ならびに受容体要素を画像形成(印刷)する方法を提供する。
近年、熱転写システムは、カメラまたは走査デバイスから得られる写真からプリントを得るために開発されている。こうしたプリントを得るための1つの方法によれば、電子写真は、まずカラーフィルタによって色の分離に供される。次いで、それぞれの色に分離された画像は、電気シグナルに変換される。次いでこれらのシグナルは、サーマルプリンタに送られる。プリントを得るために、シアン、マゼンタまたはイエロー染料−供与体要素が、染料受容体要素に対面して配置される。次いでそれらの2つが、サーマル・プリンティング・ヘッドとプラテンローラとの間に挿入される。ラインタイプのサーマル・プリンティング・ヘッドが使用されて、染料−供与体シートの後方から熱が適用される。サーマル・プリンティング・ヘッドは、多くの加熱要素を有し、シアン、マゼンタまたはイエローシグナルの1つに連続的に応答して加熱される。次いでこのプロセスは、他の色について繰り返される。こうしてカラーハードコピーは、スクリーン上に見られるオリジナルの写真に対応するものが得られる。
熱染料転写に使用される染料受容体要素は、一般に、その一方の側に染料画像受容層を保持する支持体(透明または反射性)、および場合により追加の層、例えば支持体と染料受容層との間に柔軟層または緩衝層を含む。柔軟層は、プリントの表面において熱ヘッドによって生じた熱を保持するために断熱し、さらに供与体リボンと受容シートとを近接させるが、これが均一なプリント品質には重要である。
同時継続中の同一出願人に譲渡された米国整理番号12/490,455および12/490,464(両方ともDontula et al.が2009年6月24日に出願)には、押出柔軟層および帯電防止下塗層を含む多層押出層を有する画像形成要素が記載されている。米国特許出願公開第2008/0220190号明細書(Majumdar et al.)には、水性下塗層および押出染料受容層をその上に有する支持体を含む画像記録要素が記載されている。
同時継続中の同一出願人に譲渡された米国整理番号12/581,921(Majumdar、HonanおよびWeidnerが2009年10月20日に出願)および12/490,464(Dontula、ChangおよびThomasが2009年6月24日に出願)には、画像受容層に接着した押出柔軟層および帯電防止層を含む熱染料転写受容体要素が記載されている。
米国特許第5,266,550号明細書(Asajima et al.)には、一方の側から他方の側に転写されるトレ−ス量の画像を低減するために、基材の両側に艶消し処理された染料−受容層を有する加熱転写画像受容シートが記載されている。ポリウレタン樹脂中間層は、艶消し処理された染料受容層の下に位置し得る。
両側サーマルプリンティングが、米国特許第6,228,805号明細書(Ohshima et al.)に記載されており、ここで熱転写印刷シートは、印刷のための印刷シート側を変更する回転ホルダ−を有する装置において印刷される。
米国整理番号12/490,455 米国整理番号12/490,464 米国特許出願公開第2008/0220190号明細書 米国整理番号12/581,921 米国特許第5,266,550号明細書 米国特許第6,228,805号明細書
特にサーマルプリンタの輸送ローラによって生じる画像欠陥が少ない、両側にサーマルプリンティングが可能な改善された両面熱染料転写受容体要素が必要とされている。
本発明は、基材と、その両側に以下の層:
非ボイド化柔軟層、および
熱染料画像受容層、および
場合により、この非ボイド化柔軟層の片側または両側にスキン層
を同じ順序で含む両面熱染料転写受容体要素であって、
ここでこの押出された非ボイド化柔軟層が、25℃以上で147℃以下の温度範囲において、ASTM方法D3418−08により測定される場合に、45ジュール/柔軟層g以下の融解熱、および7×10以上で5×1010ダイン/cm以下の引張係数値を有する要素を提供する。
本発明はまた、熱染料供与体要素と熱関連して本発明の両面熱染料転写受容体要素を含むアセンブリを提供する。
さらに、熱染料画像を形成する本発明の方法は、熱染料供与体要素と熱関連して本発明の両面熱染料転写受容体要素を画像形成する工程を含む。
本発明は、熱染料画像転写分野において利点を与える。金属キャプスタンローラは、依然として画像形成装置またはプリンタを通して両面熱染料転写要素を輸送するために使用できるが、熱染料供与体要素中の染料画像に通例生じるゴ−ジまたはキャプスタンローラマークが最小限になる。これは、両面熱染料転写受容体要素の基材の両側において、熱染料画像受容層の下に特定のタイプの柔軟層を用いることによって可能となる。故に、欠陥が最小限の画像は、熱染料供与体要素の基材の両側に印刷できる。
あるいはまたはさらに、キャプスタンローラマークが原因の非常に小さいピンホールを示すことなく、非常に薄い金属層または金属パターンを供与体要素基材の片側または両側に印刷できる。所望により、金属層またはパターンは、染料画像に独特の効果を提供するために染料画像にわたって印刷できる。加えて、クリアなフィルムまたは保護「ラミネート」は、基材の片側または両側に、例えば染料画像または金属層または金属パターンに熱転写できる。
本発明によれば、熱染料画像受容層および非ボイド化柔軟層が共押出される場合に、両側について製造者が両面熱染料転写受容体要素を単一パス操作で提供できるので、追加の利益が提供される。本発明によればまた、好適な熱染料供与体要素から転写することによって、画像欠陥が最小限の高品質染料または金属化画像を提供できる。これらの利点は、基材の両側において、非ボイド化柔軟層を、特定の融解熱および引張係数を有するように設計することによって達成される。
定義
特に指示のない限り、用語「両面熱染料転写受容体要素」および「受容体要素」は、本発明の実施形態を指す。
用語「両面」とは、本発明者らによれば、基材(以下で定義される)の両側が、熱染料画像受容層(以下で定義される)を有するので、それぞれの側で染料画像の形成が可能であるが、本発明の方法においては、基材の両側に常に画像が形成されることを必要としないことを意味する。
本発明は、両面熱染料転写受容体(または記録)要素として有用な多層要素に関する。この受容体要素は、基材のそれぞれの側に、熱染料画像受容層(IRL)および非ボイド化柔軟層を同じ順序で配設された2つの必須層を含む。受容体要素はまた、基材のそれぞれの側には、非ボイド化柔軟層の片側または両側にすぐ隣接して位置づけられる任意のスキン層(通例押出された)を含むことができる。一部の実施形態において、非ボイド化柔軟層と熱染料画像受容層との間に水性コーティングされた層(以下に記載される)が存在できる。この水性コーティングされた層も、所望により帯電防止層として作用し得る。
用語「熱染料供与体要素」は、染料、インク、クリアなフィルム、または金属を熱転写するために使用できる要素(以下に定義される)を指す。各熱染料供与体要素は、染料またはインクだけを転写する必要はない。
両面熱染料転写受容体要素は、熱染料転写を用いて1つ以上の側に染料画像を提供するために、1つ以上の熱染料供与体要素と組み合わせたまたは「熱関連した」本発明のアセンブリに使用できる。同じ両面熱染料転写受容体要素への複数の染料転写により、基材の片側または両側にマルチカラー画像を提供できる。加えてまたはあるいは、金属層またはパターンは、基材の片側または両側に形成できる。加えて、クリアな層(トップコート)も、例えば基材の片側または両側のマルチカラー画像を被覆するために基材の片側または両側に適用できる。
用語「熱関連した」は、染料、金属、または薄フィルムの熱転写を可能にする関係で配設される2つの異なる要素を指す。こうした関係は、一般に2つの要素の近接した物理的接触を必要とする。
使用される用語「非ボイド化」は、連続層相中にボイドを生じる添加された固体または液体物体がなく、同様に気体を含有するボイド(例えばポリマー性ベシクル)がない柔軟層を指すために使用される。
用語「押出された」は、水性または有機溶媒コーティング配合物からコーティングされているのとは対照的に、既知の押出技術を用いて適用される層を指す。
用語「水性コーティングされた」は、水性コーティング配合物から適用またはコーティングされた層を指す。
特に指示しない限り、用語「ポリマー」および「樹脂」は、同じものを意味する。
非ボイド化柔軟層
画像形成要素中に使用される非ボイド化柔軟層は、樹脂のブレンドのような1つ以上の樹脂から提供できる。柔軟層は、一般に押出された層である。一部の実施形態において、柔軟層は、1つ以上のエラストマー性樹脂、1つ以上の非晶質または半結晶性ポリマー、および1つ以上のマトリックスポリマーを含む複数の樹脂を含む。
有用なエラストマー性樹脂としては、熱可塑性エラストマー、例えばポリオレフィンブレンド、スチレン/アルキレンブロックコポリマー(SBC)[例えばスチレン−エチレン/ブチレン−スチレン(SEBS)、スチレン−エチレン/プロピレン−スチレン(SEPS)、スチレン−ブタジエン−スチレン(SBS)、およびスチレン−イソプレン−スチレン(SIS)]、ポリエーテルブロックポリアミド(Pebax(登録商標)タイプポリマー)、熱可塑性コポリエステルエラストマー(COPE)、熱可塑性ウレタン(TPU)、およびポリオレフィン、例えばエチレン/プロピレンコポリマー(例えば、Vistamaxx(商標)ポリマーとして入手可能)が挙げられるが、これらに限定されない。同じまたは異なるタイプのエラストマー性樹脂の混合物が、使用できる。1つ以上のエラストマー性樹脂は、5重量%以上で30重量%以下の量、または通常10重量%以上で25重量%以下の量で押出された層に存在する。
有用な非晶質または半結晶性ポリマーとしては、2重量%以上で25重量%以下、または通常5重量%以上で20重量%以下の量で押出層に存在できる、環状オレフィン、ポリスチレン、マレエート化ポリエチレン(例えば、Dupont Bynel(登録商標)等級、Arkema’s Lotader(登録商標)等級)が挙げられるが、これらに限定されない。
有用な「マトリックス」ポリマーは、一般に、エラストマー性ではない。こうしたポリマー性材料としては、ポリオレフィン、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、およびそれらのコポリマー、官能化またはグラフト化ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリアミド、例えば非晶質ポリアミド(Selarなど)、およびポリエステルが挙げられるが、これらに限定されない。押出柔軟層において1つ以上のマトリックスポリマーの量は、一般に、35重量%以上で80重量%以下、または通常40重量%以上で65重量%以下である。
製造プロセスおよび非ボイド化柔軟層の厚さに依存して、種々のタイプの樹脂は、個々にまたは混合物でまたはブレンドで使用される。例えば、有用な非ボイド化柔軟層樹脂ブレンドとしては、エチレン/エチルアクリレートコポリマー(EEA)、エチレン/ブチルアクリレートコポリマー(EBA)、またはエチレン/メチルアクリレートコポリマー(EMA)と、SEBS、例えばKraton(登録商標)G1657Mとのブレンド;EEA、EBA、またはEMAと、SEBSおよびポリプロピレンとのブレンド;EEA、EBA、またはEMAポリマーと、SEBSおよびポリスチレンとのブレンド;EEAまたはEMAと、SEBSおよび環状ポリオレフィン(例えばTopas(登録商標)樹脂)とのブレンド;ポリプロピレンと、Kraton(登録商標)ポリマー、例えばFG1924、G1702、G1730Mとのブレンド;ポリプロピレンと、エチレンプロピレンコポリマー、例えばExxon Mobil’s Vistamaxx(商標)等級とのブレンド;または低密度ポリエチレン(LDPE)と、非晶質ポリアミド、例えばポリマーのDupont’s Selar and Kraton(登録商標)FG等級と、追加の化合物、例えばマレエート化ポリエチレン(Dupont Bynel(登録商標)等級、Arkema’s Lotader(登録商標)等級とのブレンドが挙げられる。
例えば、一部の非ボイド化柔軟層は、ポリマー、例えば40重量%以上で65重量%以下のマトリックスポリマー、5重量%以上で30重量%以下のエラストマー性ポリマー、および2重量%以上で25重量%以下の非晶質または半結晶性ポリマーの組み合わせが挙げられる。3つの構成成分の重量比は、使用される層構造および樹脂に基づいて変更および最適化できる。
所望により、非ボイド化柔軟層単独は、25℃以上で147℃以下の温度範囲において、ASTM方法 D3418−08(「示差走査熱量測定によるポリマーの融解および結晶化の転移温度およびエンタルピーのための標準テスト方法」)によって測定される場合に、0ジュール/柔軟層g(J/g)以上で45ジュール/柔軟層g以下、または5ジュール/柔軟層g以上で45ジュール/g以下の融解熱(融解エンタルピー)を有する。
加えて、非ボイド化柔軟層単独は、25℃以上で140℃以下の温度範囲にわたって、1Hzの周波数において2℃/分の温度変化割合にてRheometric Solids Analyzerを用いて測定される場合に、5×1010ダイン/cm未満、または7×10ダイン/cm以上で5×1010ダイン/cm以下の引張係数値を有する。以下に記載される各測定は、30×8×0.04mmサンプルを用いて、0.5%のひずみおよび25gの静的応力を適用しながら、引張モードで25℃にて行った。
一部の実施形態において、非ボイド化柔軟層単独は、転写された画像の最適なプリント密度(特にDmax)を提供するために、0ジュール/gから30ジュール/g以下の融解熱(25℃から147℃の温度範囲において)、および1×10ダイン/cm以上で5×1010ダイン/cm以下の引張係数値を有する。
非ボイド化柔軟層中の樹脂組成物は、押出コーティングのような高温プロセスを用いて高速で製造を可能にすると共に、プリンタ性能を最適化する。押出は、樹脂が、熱安定性を有し、引き下げられることができ、適切な剪断粘度および溶融強度を有し、チルロールからの良好な離型性を有することを必要とする。柔軟層樹脂および樹脂ブレンドの剪断粘度範囲は、200℃、剪断速度1s−1にて1,000ポイズ以上で100,000ポイズ以下、または200℃、剪断速度1s−1にて2,000ポイズ以上で50,000ポイズ以下であるべきである。
非ボイド化柔軟層の他の実施形態は、一軸または二軸配向ポリプロピレン、ポリ(エチレンテレフタレート)、ポリ乳酸、および他の既知のポリオレフィンおよびポリエステルフィルムを含む。非ボイド化柔軟層中のこうしたポリマーの量は、総乾燥層重量に基づいて、75重量%以上で100重量%以下であることができる。加えて、この層は、総乾燥層重量に基づいて、25重量%以上の量で、1つ以上のエラストマー性樹脂(上記で定義される通り)を含むことができる。これらの層は、当分野において既知の押出または溶媒コーティング技術によって適用できる。
非ボイド化柔軟層の乾燥厚さは、一般に15μm以上で70μm以下、または通常20μm以上で45μm以下である。種々の実施形態において、基材に対する非ボイド化柔軟層(基材の片側において)の乾燥厚さ比は、0.08:1以上で0.5:1以下、または0.1:1以上で0.33:1以下であることが有利な場合がある。
非ボイド化柔軟層が押出によって適用される場合、配合物は、高温押出プロセス、例えばキャスト押出または押出コーティングまたはホットメルトを用いて、200℃以上で285℃以下の温度において、0.0508m/秒以上で5.08m/秒以下の押出速度で適用できる。有用な押出速度は、製造性の制限および経済的理由から高速である。場合によっては、得られた押出された非ボイド化柔軟層は、低速にて得られた最終厚さよりも大きい厚さを有することができるが、それは次いで延伸される、またはより高速にて支持体上にコーティングをもたらす配向プロセスによって薄くされる。配向プロセスのあまり所望でない変形例は、押出された非ボイド化柔軟層の二軸配向であり、それを支持体にラミネートする。製造操作の選択は、柔軟層組成物の選択に依存する。例えば、マトリックス材料としてポリプロピレンを用いることにより、押出コーティングあるいは一軸または二軸配向プロセスのいずれかを使用可能となる。
以下により詳細に記載されるように、非ボイド化柔軟層は、共押出によって形成でき、1つ以上の押出スキン層が、以下に記載されるように非ボイド化柔軟層のいずれかまたは両方にすぐ隣接する。
非ボイド化柔軟層はまた、乳白剤、例えば二酸化チタンおよび炭酸カルシウム、着色剤、分散助剤、例えばステアリン酸亜鉛、チルロール離型剤、酸化防止剤、UV安定剤、および光学的光沢剤のような添加剤を含むことができる。しかし、こうした添加剤は、非ボイド化柔軟層内にボイドを生じる場合には使用されない。
基材の両側の非ボイド化柔軟層は、同じまたは異なる組成物および添加剤を有することができる。
スキン層
画像形成要素はまた、非ボイド化柔軟層の片側または両側に1つ以上のスキン層を含むことができる。通例、スキン層は、少なくとも基材と非ボイド化柔軟層との間にある。こうしたスキン層は、ポリオレフィン、例えばポリエチレン、エチレンのコポリマー、例えばエチレン/メチルアクリレート(EMA)コポリマー、エチレン/ブチルアクリレート(EBA)コポリマー、エチレン/エチルアクリレート(EEA)コポリマー、エチレン/メチルアクリレート/無水マレイン酸コポリマー、またはこれらのポリマーのブレンドを含むことができる。スキン中のアクリレート含有量は、それがロール形態にブロックしないように調節されるべきであり、またはブロッキング防止添加剤を、層配合物に添加できる。熱可塑性エラストマー(押出された非ボイド化柔軟層について上記で記載される通り)は、所望によりスキン層に存在できる。
画像側のスキン層の厚さは、10μm以下、通常8μm以下であることができる。樹脂選択および基材の最上表面の組成物全体は、非ボイド化柔軟層に良好に接着されるように最適化され、良好なチルロールまたはキャスティングホイール離型を可能にする。
非ボイド化柔軟層の基材側上のスキン層が、同様に含まれることができ、25μm以下の厚さ、通常15μm以下の厚さを有することができる。
スキン層は、約200〜約285℃の高温にて、約0.0508m/秒〜約5.08m/秒の速度で個々に押出され得る。あるいは、それらは非ボイド化柔軟層と共に共押出でき(同時押出でき)、チルロール、キャスティングホイール、または冷却スタック上にキャスティングできる。特に有用な構成は、非ボイド化柔軟層と基材との間にスキン層が存在する。本発明の別の有用な構成は、スキン層が省略されている。1つ以上のスキン層が存在する場合、スキンおよび非ボイド化柔軟層の組み合わせた総融解熱は、非ボイド化柔軟層単独について上記で記載されるような融解熱値を満たすことができる。スキン層および非ボイド化柔軟層はともに、非ボイド化柔軟単独について上記で記載される係数値を満たす。
熱染料画像受容層
画像形成要素に使用される熱染料画像受容層は、例えば、米国特許第5,411,931号明細書(Kung)、米国特許第5,266,551号明細書(Bailey et al.)、米国特許第6,096,685号明細書(Pope et al.)、米国特許第6,291,396号明細書(Bodem et al.)、米国特許第5,529,972号明細書(Ramello et al.)、および米国特許第7,485,402号明細書(Arai et al.)の当分野において既知である通り、いずれかの好適な様式、例えば溶媒または水性コーティング技術、例えばカーテンコーティング、浸漬コーティング、溶液コーティング、印刷または押出コーティングを用いて形成できる。
大部分の実施形態において、熱染料画像受容層は、非ボイド化柔軟層上に押出される。例えば、それらは、非ボイド化柔軟層またはスキン層と共押出できる。こうした熱染料画像受容層の詳細は、例えば米国特許第7,091,157号明細書(Kung et al.)に与えられ、これが参照により本明細書に組み込まれる。画像形成受容層についてのさらなる詳細は、同時継続中の同一出願人に譲渡された米国整理番号12/490,455および12/490,464(上記で記述)から得ることができ、これらも参照により本明細書に組み込まれる。例えば、こうした層は、例えばポリカーボネート、ポリウレタン、ポリエステル、ビニルポリマー[例えばポリオレフィン、ポリビニルクロリド、またはポリ(スチレン−co−アクリロニトリル)]、ポリ(カプロラクトン)、またはこれらの混合物またはこれらのブレンドを含むことができる。
熱染料画像受容体層は、一般に、100μm以上、通常100μm以上で800μm以下の厚さにて押出され、次いで10μm未満に一軸延伸できる。熱染料画像受容層の最終厚さは、一般に1μm以上で10μm以下であり、通常1μm以上で5μm以下であり、最適な厚さは意図する目的に関して決定される。被覆率は、例えば0.5g/m以上で20g/m以下であり、または通常1g/m以上で10g/m以下であることができる。
場合により、熱染料画像受容層がまた、他の添加剤、例えばプリンタを通過する改善された伝達を可能にできる潤滑剤を含むことが望ましいことがある。潤滑剤の例は、ポリジメチルシロキサン含有コポリマー、例えばビスフェノールA、ジエチレングリコール、およびポリジメチルシロキサンブロックユニットのポリカーボネートランダムターポリマーであり、画像受容層の3重量%以上で30重量%以下の量で存在できる。存在できる他の添加剤は、1,3−ブチレングリコールアジペートおよびジオクチルセバケートの混合物から形成されるエステルまたはポリエステルのような可塑剤である。可塑剤は、通常、熱染料画像受容層の総重量の1重量%以上で20重量%以下の量で存在する。
熱染料画像受容層は、支持体の両側に存在し、単層または多層であることができる。故に、画像は、受容要素の両側に形成できる。
熱染料画像受容層と、非ボイド化柔軟層(要素のそれぞれの側にて)との乾燥厚さ比は、一般に、0.04:1以上で0.3:1以下であり、または通常0.06:1以上で0.2:1以下である。
受容体要素中の種々の層の調製
本発明の一部の実施形態によれば、スキン層は、非ボイド化柔軟層の片面または両面に形成できる。スキン層は、押出方法のいずれか、例えば押出コーティングまたはキャスト押出またはホットメルト押出によって以下に記載される基材上に個々に押出できる。これらの方法において、ポリマーまたは樹脂ブレンドは、第1の工程に溶融される。第2の工程において、溶融物は、温度偏移を低減するように均質化され、または調節されてダイに送達される。第3の工程において、スキン層は、基材または改質された基材上に送達され、硬質になるように迅速にそれらの転移温度(融点またはガラス転移)未満に冷却される。基材に近いスキン層に関して、この樹脂は、基材上に送達されることができるが、熱染料画像受容層に近いスキン層は、基材上に押出されている非ボイド化柔軟層上に送達できる(これは改質された基材として知られる)。
複数のステーションまたは複数の操作を必要とする個々のスキン層にレイダウンする代わりに、スキン層をレイダウンする有用な方法は、柔軟層と同時である。これは、通常、多層共押出として知られる。この方法において、2つ以上のポリマーまたは樹脂配合物は、多層の単一構造を形成するために、フィードブロックまたはダイにともに押出され、接合される。通常、複数のマニフォールドダイを有するフィードブロックを合わせたハイブリッドバージョンも存在するが、2つの基本的なダイタイプ:複数のマニフォールドダイ、および単一のマニフォールドダイを有するフィードブロックが共押出のために使用される。複数のマニフォールドダイの場合に、ダイは、その全幅まで延びる個々のマニフォールドを有する。マニフォールドのそれぞれは、均一にポリマー層を分配する。層の組み合わせ(この場合は柔軟層と共にスキン)は、最終ダイランドの前にダイ内側でまたはダイの外側で生じ得る。フィードブロック方法の場合、フィードブロックは、ダイ入口の前に所望の層構造において溶融ストリームを配列する。押出機の流量と同調したモジュラーフィードブロック設計により、層の配列および厚さの分布の制御が可能となる。
スキン層を創製するために第1の工程全体において、ポリマーまたは樹脂ブレンド組成物は、溶融され、共押出構成に送達される。同様に非ボイド化柔軟層に関して、樹脂ブレンド組成物は溶融され、共押出構成に送達される。良好な展延および層の均一性を可能にするために、スキン層の粘度特徴は、柔軟層を形成する溶融物の粘度の、10倍、または1:10以下、または3倍以下または1:3未満の粘度差がなければならない。これは、効率の良いおよび高品質の共押出を促進し、不均一な層を回避する。層の均一性は、溶融温度を変動させることによって調節できる。良好な中間層接着を可能にするために、材料組成は最適化されることができ、層厚さは変動可能であり、また共押出構成において調節されるストリームの溶融温度も変動可能である。
共押出された層は、厚さを低減するために延伸または配向できる。第4の工程において、押出および延伸された層が以下に記載される支持体に適用されると同時に、例えば同じまたは異なる仕上げ、例えば艶消し、粗い光沢、または鏡面仕上げを有することができる2つのニップローラ間で冷却することによって、スキン層の溶融温度(T)またはガラス転移温度(T)未満の範囲内に温度を低下させる。
加えて、スキン層は、別々に(上記で記述されるように)押出できる、または1つ以上の他の層と共に共押出できる。共押出層を後処理する変更は、ラミネートを形成するためのプロセスである。共押出層は、チルロールに対してまたは2つのニップローラ間で冷却され、次いでそれらは、機械方向配向機(MDO)を用いて一軸配向され、または順にMDOおよびテンターフレームを用いて、またはスティムラストレッチャー(stimulstretcher)を用いて二軸配向される。
熱染料画像受容層が溶媒または水性コーティングされる場合、コーティングまたは乾燥操作の間に架橋されることができ、または外部手段、例えばUV照射によって後で架橋できる。
受容体要素構造および支持体
本発明の両面熱染料転写受容体要素の特定構造は変更可能であるが、一般に基材の両側の多層構造であり、本質的に、熱染料画像受容層の下に、順番に任意のスキン層、非ボイド化柔軟層、任意のスキン層、および基材(押出された柔軟層の下のすべての層として定義される)からなり、これがベース支持体、例えばセルロース繊維を含む原紙料、合成ポリマー繊維を含む合成紙、または樹脂コーティングされた紙を含む。しかし、他のベース支持体、例えば布地およびポリマーシートも使用できる。ベース支持体は、通常画像形成用途に使用されるいずれかの支持体であることができる。本発明の両面熱染料転写受容体要素のいずれかはさらに、基材または支持体に積層されることができ、両面熱染料転写受容体要素の一体性を増大させる。
紙ベースのボトムまたはワイア側(バックサイド)に使用される樹脂は、熱可塑性、例えばポリオレフィン、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、これらの樹脂のコポリマー、これらの樹脂のブレンドである。生ベースのボトム側にある樹脂層の厚さは、5μm以上で75μm以下、通常10μm以上で40μm以下の範囲であることができる。樹脂層の厚さおよび樹脂組成物は、所望のカール特徴を提供するために調節できる。この樹脂層の表面粗さは、画像形成プリンタにおける所望の輸送特性を提供するために調節できる。
ベース支持体は、透明または不透明であることができ、反射性または非反射性であることができる。不透明支持体としては、普通紙、コーティングされた紙、樹脂コーティングされた紙、例えばポリオレフィンコーティングされた紙、合成紙、低密度フォームコアに基づく支持体、および低密度フォームコアに基づく紙、写真紙支持体、溶融押出コーティングされた紙、およびポリオレフィン積層紙を挙げることができる。
紙には、高級紙、例えば写真紙から低級紙、例えば新聞印刷用紙までの広範囲にわたる紙が含まれる。1つの実施態様において、両方とも参照により本明細書に組み込まれる米国特許第5,288,690号明細書(Warner et al.)および米国特許第5,250,496号明細書(Warner et al.)に記載されるように、Eastman Kodak Co.によって製造されるEktacolor(登録商標)は、使用できる。紙は、標準連続長網抄紙機によりまたは他の近代的な抄紙機により製造できる。紙を提供するための当分野において既知のいずれかのパルプが使用できる。漂白された広葉樹ケミカルクラフトパルプは、強度を維持しながら、光沢、平滑出発面、および良好な形成を提供するために有用である。本発明に有用な紙は、一般に、画像形成された要素の総厚さが、既存の設備にて処理するために顧客が望む範囲にあるので、50μm以上で230μm以下、通常100μm以上で190μm以下のカリパーを有する。それらは、画像の視覚を邪魔しないように、「平滑」であることができる。疎水性(サイジング)、湿潤強度、および乾燥強度を付与するための化学添加剤は、必要に応じて使用できる。無機充填剤材料、例えばTiO、タルク、雲母、BaSOおよびCaCO粘土は、光学特性を向上させ、必要に応じて費用を削減するために使用できる。染料、殺生物剤、および処理化学物質はまた、必要に応じて使用できる。紙はまた、平滑操作、例えば乾式または湿式カレンダ加工、ならびにインラインまたはオフライン紙コーターを通すコーティングに供されることができる。
特に有用な支持体は、片側に樹脂でコーティングされた紙ベースである。二軸配向されたベース支持体は、紙ベースおよび二軸配向されたポリオレフィンシート、通常ポリプロピレンを含み、紙ベースの片側または両側に積層される。市販の配向されたおよび配向されていないポリマーフィルム、例えば不透明の二軸配向されたポリプロピレンまたはポリエステルも使用できる。こうした支持体は、顔料、空気ボイドまたはフォームボイドを含有でき、それらの不透明性を向上させる。ベース支持体はまた、参照により本明細書に組み込まれる米国特許第5,244,861号明細書に列挙される、微小孔材料、例えばPPG Industries,Inc.(ペンシルバニア州ピッツバーグ)から商標名Teslin(登録商標)として販売されるポリエチレンポリマー含有材料、Tyvek(登録商標)合成紙(DuPont Corp.)、含浸紙、例えばDuraform(登録商標)、およびOPPalyte(登録商標)フィルム(Mobil Chemical Co.)および他の複合フィルムからなることができる。マイクロボイド化複合二軸配向シートが利用でき、これはコアおよび表面層を共押出し、続いて二軸配向することによって、ボイドが、コア層中に含有されるボイド開始材料の周りに形成されることによって好都合に製造される。こうした複合シートは、例えばそれぞれの開示が参照により本明細書に組み込まれる米国特許第4,377,616号明細書(Ashcraft et al.)、米国特許第4,758,462号明細書(Park et al.)、および米国特許第4,632,869号明細書(Park et al.)に開示される。
非ボイド化柔軟層とは異なり、基材は、ボイド化されることができ、これは添加された固体および液体物から形成されるボイド、または気体を含有する「ボイド」を意味する。仕上げ処理されたパッケージング・シート・コアに留まるボイド開始粒子は、所望の形状およびサイズを有するボイドを生成するために、0.1以上で10μm以下の直径、通常は丸型の形状であるべきである。ボイドのサイズはまた、機械方向および横方向の配向度に依存する。理想的には、ボイドは、2つの対向する端部接触した凹面ディスクによって規定される形状を想定している。換言すれば、ボイドは、レンズ様または両凸形状を有する傾向にある。ボイドは、2つの主要な寸法がシートの機械方向および横方向で整列するように配向される。Z方向の軸は短寸法であり、おおよそボイド化粒子の断面直径のサイズである。ボイドは、一般に、独立気泡である傾向にあるので、ガスまたは液体が横断できるボイド化コアの一方の側から他方の側に開いた経路が実質的にない。
少なくとも1つの層を有するように記載されるとともに二軸配向されたシートはまた、二軸配向されたシートの特性を変更するように作用し得る追加の層が提供できる。こうした層は、淡い色の帯電防止または伝導性材料、またはスリップ剤を含有してもよく、独特の特性を有するシートを製造する。二軸配向されたシートは、本明細書ではスキン層と称される表面層を用いて形成でき、これが改善された接着を提供し、または支持体および写真要素に向く。二軸配向された押出は、一部の所望の特定特性を達成するために、所望により10層程度で行うことができる。二軸配向されたシートは、同じポリマー性材料の層を用いて製造できる、または異なるポリマー性組成物の層を用いて製造できる。相溶性のために、補助層を使用して、多層の接着を促進できる。
透明支持体としては、ガラス、セルロース誘導体、例えばセルロースエステル、セルローストリアセテート、セルロースジアセテート、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテートブチレート、ポリエステル、例えばポリ(エチレンテレフタレート)、ポリ(エチレンナフタレート)、ポリ−l,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタレート、ポリ(ブチレンテレフタレート)、およびそれらのコポリマー、ポリイミド、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリオレフィン、例えばポリエチレンまたはポリプロピレン、ポリスルホン、ポリアクリレート、ポリエーテルイミド、およびこれらの混合物が挙げられる。本明細書で使用される場合に、用語「透明」は、顕著な偏差または吸収がなく、可視光線を通すことができることを意味する。
本発明に使用される基材は、50μm以上で500μm以下、または通常75μm以上で350μm以下の厚さを有することができる。酸化防止剤、光沢剤、帯電防止または伝導剤、可塑剤、および他の既知の添加剤が、所望により基材に組み込まれてもよい。1つの実施形態において、要素は、80を超えるLUVO(UV out)、および0〜−6.0のbUVOを有する。L、aおよびbは、D65手順を用いてHunter Spectrophotometerを用いて測定できるCIEパラメータ(例えばAppendix A in Digital Color Management by Giorgianni and Madden,published by Addison,Wesley,Longman Inc.,1997を参照)である。「UV out」(UVO)は、サンプルのUV光励起が作用しないように特徴付けの間にUVフィルタを用いることを指す。
基材(例えば原紙料)に有用な帯電防止剤としては、金属粒子、金属酸化物、無機酸化物、金属アンチモン酸塩、無機非酸化物、および電気伝導性ポリマーが挙げられるが、これらに限定されず、これらの例は、参照により本明細書に組み込まれる同時継続中の同一出願人に譲渡された米国整理番号12/581,921(上記で記述される)に記載される。無機または有機電解質が特に有用である。アルカリ金属およびアルカリ土類塩(または電解質)、例えば塩化ナトリウム、塩化カリウム、および塩化カルシウム、およびポリ酸を含む電解質が有用である。例えばアルカリ金属塩としては、リチウム、ナトリウム、またはカリウムポリ酸、例えばポリアクリル酸の塩、ポリ(メタクリル酸)、マレイン酸、イタコン酸、クロトン酸、ポリ(スルホン酸)、またはこれらの化合物の混合ポリマーが挙げられる。あるいは、生ベース支持体は、種々の粘土、例えば交換性イオンを含むスメクタイト粘土を含有でき、これが生ベース支持体に伝導性を付与する。米国特許第4,542,095号明細書(Steklenski et al.)および米国特許第5,683,862号明細書(Majumdar et al.)に記載される、重合されたアルキレンオキシド、例えば重合されたアルキレンオキシドおよびアルカリ金属塩の組み合わせは、電解質として有用である。
帯電防止剤は、総基材乾燥重量に基づいて、0.5重量%まで、または通常0.01重量%以上で0.4重量%以下の量でセルロース生ベース支持体に存在できる。
別の実施形態において、ベース支持体は、通常セルロースを含まず、少なくとも1つのフランジ層が接着したポリマーコアを有する合成紙を含む。ポリマーコアは、ホモポリマー、例えばポリオレフィン、ポリスチレン、ポリエステル、ポリビニルクロリド、または他の典型的な熱可塑性ポリマー;それらのコポリマーまたはそれらのブレンド;または他のポリマー性システム、例えばポリウレタンおよびポリイソシアヌレートを含む。これらの材料は、ボイドをもたらす延伸を通して、または2相、固体のポリマーマトリックスおよび気相からなる吹込み剤の使用により、膨張されてもよく、またはされなくてもよい。他の固相は、有機(ポリマー性、繊維性)または無機(ガラス、セラミック、金属)起源である充填剤の形態で存在できる。充填剤は、物理的、光学的(明度、白色度および不透明性)、化学的、またはコアの加工処理特性の向上に使用できる。
さらに別の実施形態において、支持体は、セルロースを含まない発泡ポリマーコアまたは少なくとも1つのフランジ層が接着された発泡ポリマーコアを有することができる合成紙を含む。ポリマーコアに使用するために記載されるポリマーはまた、いくつかの機械的、化学的または物理的手段を通して行われる、発泡ポリマーコア層の製造に使用できる。機械的方法は、ガスをポリマー溶融物、溶液、または懸濁液にホイッピングし、次いで触媒作用または熱あるいはその両方によって硬化させることによって、マトリックスに気泡を捕捉させることを含む。化学的方法は、化学吹込み剤の熱分解のような技術により、窒素または二酸化炭素のような気体を熱の適用によりまたは重合中の発熱反応を通して発生させることを含む。物理的方法としては、システム圧力の低下時におけるポリマー主要部中に溶解した気体の膨張、フッ化炭素または塩化メチレンのような低沸点液体の気化、またはポリマーマトリックス中への中空微小球の組み込みのような技術を含む。発泡技術の選択は、所望の発泡密度の低下、所望の特性、および製造プロセスによって影響を受ける。発泡ポリマーコアは、吹込み剤の使用により膨張したポリマーを含むことができる。
多くの実施形態において、ポリオレフィン、例えばポリエチレンおよびポリプロピレン、それらのブレンド、およびそれらのコポリマーは、化学吹込み剤、例えば重炭酸ナトリウム、およびクエン酸との混合物、有機酸塩、アゾジカルボンアミド、アゾビスホルムアミド、アゾビスイソブチロールニトリル、ジアゾアミノベンゼン、4,4’−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)(OBSH)、N,N’−ジニトロソペンタメチル−テトラアミンDNPA)、水素化ホウ素ナトリウム、および当分野において周知の他の吹込み剤とともに、発泡ポリマーコアにマトリックスポリマーとして使用される。有用な化学吹込み剤は、重炭酸塩ナトリウム/クエン酸混合物、アゾジカルボンアミドであるが;他の吹込み剤も使用できる。これらの発泡剤は、補助発泡剤、核形成剤、および架橋剤とともに使用できる。
一軸または二軸配向されたポリプロピレン、ポリ(エチレンテレフタレート)、またはポリ乳酸を非ボイド化柔軟層に含有するこうした実施形態において、両面熱染料転写受容体要素は、非ボイド化柔軟層と熱染料画像受容層との間の水性コーティング層を含む。この水性コーティングされた層は、グラビア、スロット、ホッパー、およびロッドコーティングプロセスのような溶液コーティングプロセスを用いて提供できる。それは、当分野において周知のような1つ以上の帯電防止剤を含むことができる。
染料供与体要素
本発明の両面熱染料転写要素とともに使用できるインクまたは熱染料供与体要素は、一般に、インクまたは染料含有層を有する支持体を含む。
いずれかのインクまたは染料は、熱インクまたは染料供与体に使用できるが、ただし熱の作用によって熱染料画像受容層に転写可能である。インクまたは熱染料供与体要素は、例えば参照によりすべて本明細書に組み込まれる米国特許第4,916,112号明細書(Henzel et al.)、米国特許第4,927,803号明細書(Bailey et al.)、および米国特許第5,023,228号明細書(Henzel)に記載される。上記で記述したように、インクまたは熱染料供与体要素は、インクまたは染料転写画像を形成するために使用できる。こうしたプロセスは、インクまたは熱染料供与体要素を画像様加熱し、インクまたは染料画像を上記で記載されるような両面熱染料転写要素の片側または両側に転写し、片側または両側にインクまたは染料転写画像を形成することを含む。印刷の熱インクまたは染料転写方法において、インクまたは熱染料供与体要素は、シアン、マゼンタ、またはイエローインクまたは染料の順次繰り返し領域でコーティングされたポリ(エチレンテレフタレート)支持体を含む要素が使用でき、インクまたは染料転写工程は、両面熱染料転写受容体要素の片側または両側に多色インクまたは染料転写画像を得るためにそれぞれの色について連続的に行われることができる。支持体は、ブラックインクを含むことができる。熱染料供与体支持体はまた、転写された染料画像上に転写できるクリアな保護層を含むことができる。プロセスが唯一の単一色を用いて行われる場合、モノクロインクまたは染料転写画像を得ることができる。
両面熱染料転写受容体要素とともに使用できる熱染料供与体要素は、従来、染料含有層を有する支持体を含む。いずれかの染料は、染料−供与体要素の染料層に使用できるが、ただし熱の作用によって染料−受容層に転写可能である。特に良好な結果は、参照により本明細書に組み込まれる米国特許第7,160,664号明細書(Goswami et al.)に記載される拡散可能な染料、例えばマゼンタ染料を用いて得られる。
染料供与体層は、サーマルプリンティングに好適な染料を含有する単色領域(パッチ)または多色領域(複数のパッチ)を含むことができる。本明細書で使用される場合、「染料」は、1つ以上の染料、顔料、着色剤、またはこれらの組み合わせであり得、場合により当分野において実行者に既知のようなバインダまたはキャリア中にあることができる。例えば、染料層は、マゼンタ染料の組み合わせを含むことができ、さらに少なくとも1つのビス−ピラゾロン−メチン染料および少なくとも1つの他のピラゾロン−メチン染料を含むイエロー染料−供与体パッチ、ならびに少なくとも1つのインドアニリンシアン染料を含むシアン染料−供与体パッチを含む。
熱により転写可能ないずれかの染料は、熱染料供与体要素の染料供与体層に使用できる。染料は、色相、耐光性、および染料の染料供与体層バインダおよび熱染料画像受容層バインダへの溶解性を考慮することによって選択できる。
有用な染料のさらなる例は、それらの開示が参照により本明細書に組み込まれる、米国特許第4,541,830号明細書(Hotta et al.);米国特許第4,698,651号明細書(Moore et al.);米国特許第4,695,287号明細書(Evans et al.);米国特許第4,701,439号明細書(Evans et al.);米国特許第4,757,046号明細書(Byers et al.);米国特許第4,743,582号明細書(Evans et al.);米国特許第4,769,360号明細書(Evans et al.);米国特許第4,753,922号明細書(Byers et al.);米国特許第4,910,187号明細書(Sato et al.);米国特許第5,026,677号明細書(Vanmaele);米国特許第5,101,035号明細書(Bach et al.);米国特許第5,142,089号明細書(Vanmaele);米国特許第5,374,601号明細書(Takiguchi et al.);米国特許第5,476,943号明細書(Komamura et al.);米国特許第5,532,202号明細書(Yoshida);米国特許第5,804,531号明細書(Evans et al.);米国特許第6,265,345号明細書(Yoshida et al.);および米国特許第7,501,382号明細書(Foster et al.)、および米国特許出願公開番号2003/0181331(Foster et al.)および米国特許出願公開番号2008/0254383(Soejima et al.)に見出されることができる。
染料は、モノクロ染料−供与体層またはブラック染料−供与体層を得るために単独でまたは組み合わせて使用できる。染料は、約0.05g/m〜約1g/mの被覆率の量で使用できる。種々の実施形態によれば、染料は、疎水性であることができる。
金属転写
本発明の両面熱染料転写受容体要素はまた、アルミニウム、銅、銀、金、チタンニッケル、鉄、クロムまたは亜鉛が挙げられるが、これらに限定されない金属の均一またはパターン様転写を基材の片側または両側に受容できる。こうした金属化「層」は、単色または多色画像上に位置でき、または金属化層は片側が「画像」のみであることができる。金属含有粒子も転写できる。金属または金属含有粒子は、ポリマーバインダありまたはなしで転写できる。例えば、熱軟化性バインダ中の金属フレークは、例えば参照により本明細書に組み込まれる米国特許第5,312,683号明細書(Chou et al.)に記載されるように転写できる。アルミニウム粉末の転写は、米国特許第6,703,088号明細書(Hayashi et al.)に記載される。複数の金属は、所望により熱転写されて、独特の金属効果を得ることができる。例えば1つの金属が転写されて均一な金属性層を形成し、第2の金属が転写されて、第1の金属層上に所望のパターンを与えることができる。
転写のための金属または金属含有粒子は、熱供与体要素中にこうした材料のリボンまたはストリップで提供できる。
画像形成およびアセンブリ
上記で記述したように、染料供与体要素および両面熱染料転写受容体要素は、染料転写画像を形成するために使用できる。こうしたプロセスは、熱染料供与体要素を画像様に加熱すること、および染料または金属画像を上記で記載されるような両面熱染料転写要素に転写し、染料または金属転写画像を形成することを含む。
熱染料供与体要素は、シアン、マゼンタおよびイエロー染料の連続する繰り返し領域でコーティングされたポリ(エチレンテレフタレート)支持体を含む要素が使用でき、染料転写工程は、各色について連続的に行われて、3色染料転写画像を基材の片側または両側に得る。熱染料供与体要素はまた、両面熱染料転写受容体要素に転写できる無色の領域を含有でき、基材の片側または両側に保護オーバーコートを提供できる。上記で記述したように、熱染料供与体要素はまた、両面熱染料転写受容体要素の片側または両側に金属を転写できる。
インク、染料、金属、またはクリアなフィルムを適切な供与体要素から両面熱染料転写受容体要素に転写するために使用できるサーマル・プリンティング・ヘッドは市販であることができる。例えばFujitsuサーマルヘッド(FTP−040 MCS001)、TDKサーマルヘッドF415 HH7−1089、またはRohmサーマルヘッドKE2008−F3が使用できる。あるいは、他の既知の転写用エネルギー供給源、例えば参照により本明細書に組み込まれるGB公開2,083,726Aに記載されるようなレーザーが使用できる。
熱転写集合体は、(a)熱染料供与体要素、および(b)本発明の両面熱染料転写受容体要素を含むことができ、この両面熱染料転写受容体要素は、熱染料供与体要素との重畳関係があるので、染料供与体要素の染料または金属層は、熱染料画像受容層と接触できる。画像形成は、既知のプロセスを用いてこのアセンブリにより得ることができる。
三色画像を得ようとする場合には、サーマル印刷ヘッドにより熱が加えられている間に三回、上述の集合体が形成できる。第1の染料が転写された後、要素は互いに引き離され得る。次いで第2の熱染料供与体要素(または異なる染料領域を有する別の熱染料供与体要素領域)を熱染料画像受容要素と一致させることができ、このプロセスが繰り返される。第3の色も同様に得ることができる。金属層(またはパターン)は、同じ様式で得ることができる。
画像形成方法は、シングルヘッド印刷装置またはデュアルヘッド印刷装置のいずれかを用いて行われることができ、ここでいずれかのヘッドは、基材の片側または両側に画像形成するために使用できる。両面熱染料転写受容体要素は、一般に、画像を形成前、形成中、または形成後にキャプスタンローラを用いる印刷操作において輸送される。場合によっては、両面熱染料転写受容体要素は、画像形成のための印刷ヘッドと関連した両面熱染料転写受容体要素の一方の側に位置決めするために使用される回転カウンシル内に配設される。この様式において、クリアなフィルムまたは金属パターニングされたまたはコーティングされた層は、種々の転写されたカラー画像に沿った片側または両側に転写できる。
本発明は、少なくとも以下の実施形態およびこれらの組み合わせを提供するが、特徴の他の組み合わせは、当業者が本開示の教示から明らかであるように、本発明の範囲であると考えられる:
1.基材と、その両面に同じ順序で以下の層:
非ボイド化柔軟層、および
熱染料画像受容層、および
場合により、非ボイド化柔軟層の片側または両側にあるスキン層、
を含む両面熱染料転写受容体要素であって、
ここでこの押出された非ボイド化柔軟層が、25℃以上で147℃以下の温度範囲において、ASTM方法D3418−08により測定される場合に、45ジュール/柔軟層g以下の融解熱、および7×10以上で5×1010ダイン/cm以下の引張係数値を有する要素。
2.この非ボイド化柔軟層が、押出された非ボイド化柔軟層であり、30ジュール/柔軟層g以下の融解熱、および1×10以上で5×1010ダイン/cm以下の引張係数値を有する、実施形態1の両面熱染料転写受容体要素。
3.この非ボイド化柔軟層が、総乾燥層重量に基づいて少なくとも75重量%の量で一軸または二軸配向されたポリプロピレン、ポリ(エチレンテレフタレート)、またはポリ(乳酸)を含む、実施形態1または2の両面熱染料転写受容体要素。
4.この非ボイド化柔軟層が、総乾燥層重量に基づいて25重量%以下の量でエラストマー性樹脂を含む、実施形態3の両面熱染料転写受容体要素。
5.基材と非ボイド化柔軟層との間に押出された層、および非ボイド化柔軟層と熱染料画像受容層との間に水性コーティング層をさらに含み、この水性コーティング層が、場合により帯電防止剤を含む、実施形態3または4の両面熱染料転写受容体要素。
6.この非ボイド化柔軟層が、押出された非ボイド化柔軟層であって、少なくとも5重量%の量で少なくとも1つのエラストマー性樹脂、および少なくとも2重量%の量で少なくとも1つの非晶質または半結晶ポリマーを含む、実施形態1または2の両面熱染料転写受容体要素。
7.この非ボイド化柔軟層が、35重量%以上で80重量%以下のマトリックスポリマーを含む押出された非ボイド化柔軟層であり、および5重量%以下で30重量%以上のエラストマー性樹脂を含み、2重量%以上で25重量%以下の非晶質または半結晶性ポリマーを含む、実施形態1、2または6のいずれかの両面熱染料転写受容体要素。
8.このエラストマー性樹脂が、熱可塑性ポリオレフィンブレンド、スチレン/アルキレンブロックコポリマー、ポリエーテルブロックポリアミド、熱可塑性コポリエステルエラストマー、ポリオレフィン、または熱可塑性ウレタン、またはこれらの混合物である、実施形態7の両面熱染料転写受容体要素。
9.非ボイド化柔軟層の片側にすぐに隣接した押出されたスキン層をさらに有する、実施形態1から8のいずれかの両面熱染料転写受容体要素。
10.この押出されたスキン層および非ボイド化柔軟層が共押出層である、実施形態9の両面熱染料転写受容体要素。
11.この基材が、帯電防止剤を含む原紙料を含む、実施形態1から10のいずれかの両面熱染料転写受容体要素。
12.この熱染料画像受容層およびこの非ボイド化柔軟層が、共押出層である、実施形態1から11のいずれかの両面熱染料転写受容体要素。
13.熱染料供与体要素と熱関連した実施形態1から12のいずれかの両面熱染料転写受容体要素を含むアセンブリ。
14.熱染料供与体要素と熱関連した実施形態1から13のいずれかの両面熱染料転写受容体要素を画像形成する工程を含む、熱染料画像を形成する方法。
15.画像を形成する工程が、単一ヘッド印刷装置を用いてこの両面熱染料転写受容体要素の両側で行われ、両面熱染料転写受容体要素が回転カルーセル内に配設される、実施形態14の方法。
16.画像形成前、画像形成後、または画像形成前後のいずれかにおいて、キャプスタンローラを用いて両面熱染料転写受容体要素を輸送する工程をさらに含む、実施形態14または15の方法。
17.画像を形成する工程が、デュアル−ヘッド印刷装置を用いて両面熱染料転写受容体要素の両側に行われ、各ヘッドが、両面熱染料転写受容体要素の片側または反対側に印刷されるように設計される、実施形態14から16のいずれかの方法。
18.画像形成前、画像形成後、または画像形成前後のいずれかにおいて、キャプスタンローラを用いて両面熱染料転写受容体要素を輸送する工程をさらに含む、実施形態17の方法。
19.両面熱染料転写受容体要素が回転カルーセル内に配設される、実施形態17または18の方法。
20.両面熱染料転写受容体要素の片側または両側にクリアなフィルムを転写する工程をさらに含む、実施形態14から19のいずれかの方法。
21.両面熱染料転写受容体要素の片側または両側に金属を転写し、金属パターニングされたまたはコーティングされた層を形成する工程をさらに含む、実施形態14から20のいずれかの方法。
22.熱染料画像上に金属パターニングされたまたはコーティングされた層を転写する工程をさらに含む、実施形態21の方法。
以下の実施例は、本発明を例示するために提供され、いかなる様式でも限定することを意味しない。
染料受容層配合物を、以下に記載される両面熱染料転写受容体要素において調製および使用した。参照により本明細書に組み込まれるポリエステルE−2(米国特許第6,897,183号明細書第15欄3〜32行において記載されるように調製された分岐ポリエステル)を、43℃で24時間乾燥剤乾燥機において乾燥させた。Lexan(登録商標)151ポリカーボネート(General Electric)、Lexan(登録商標)EXRL1414TNA8A005Tポリカーボネート(General Electric)、およびMB50−315シリコーン(Dow Chemical Co.)を、0.819:1:0.3重量比でともに混合し、120℃で2〜4時間乾燥させた。ジオクチルセバケート(DOS)は、83℃に予備加熱し、リン酸を混合して、リン酸濃度を0.4重量%にし、混合物を83℃に維持し、窒素下で1時間混合した。
次いでこれらの構成成分を、30:1の長さと直径との比を有するLeistritz ZSK 27押出機を用いてコンパウンド化操作に使用した。ポリカーボネートおよびシリコーンの混合物を、第1のコンパウンダーに導入し、溶融した。次いでジオクチルセバケート/リン酸溶液を添加し、最終的に分岐ポリエステルを添加した。最終的な配合物は、73.46重量%の分岐ポリエステル、8.9重量%のLexan(登録商標)151ポリカーボネート、10重量%のLexan(登録商標)EXRL1414TNA8A005T、3重量%のMB50−315シリコーン、5.33重量%のDOS、および0.02重量%のリン酸を含有していた。わずかな負の圧力により真空を適用し、溶融温度は240℃であった。次いで、溶融された配合物を、ストランドダイを通して押出し、32℃の水中で冷却し、ペレット化した。次いでペレットを約2週間経年させ、38℃で24時間乾燥空気中において、押出物にそれらを使用する前に予備乾燥した。
以下の押出柔軟層を、以下の構成成分を用いて種々の両面熱染料転写受容体要素の基材の両側に調製した:
「811A LDPE」は、Westlake Chemicalから得ることができる低密度ポリエチレンマットである。
「Amplify(商標)EA102」および「Amplify(商標)EA103」は、Dow Chemicalから得ることができるポリ(エチレン−co−エチルアセテート)である。
「P9HM015」は、主に、Flint Hills Corporationから得ることができるポリプロピレンである。
「EA3710」(またはMC3700)は、Americas Styrenicsから得ることができるポリスチレンを表す。
Vistamaxx(商標)6202は、Exxon Mobilから得られたポリ(エチレン−co−プロピレン)である。
Kraton(登録商標)G1657は、Kraton Corporationから得られた熱可塑性エラストマーである。
「Topas(登録商標)5013X−14S」は、Topas Corporationから得られた環状ポリオレフィンコポリマーである。
使用したT1Oは、ルチル型二酸化チタンであった。
「タイ」層は、以下に記載されるように押出下塗層(またはスリップ層)に関する別の名称である。例えば、使用されるタイ層は、ポリ(エチレン−co−エチルアクリレート)、Amplify(商標)EA103を含んでいたが、19.5%エチルアクリレート、および21(190℃、2.16Kg、ASTM D1238)のメルトフローレートを有する。この層は、基材の両側に染料受容層配合物を接着されるために使用した。
比較例1:
14.65g/mの被覆率にて顔料着色されていないポリエチレンのワイアサイド(バックサイド)コーティングを有する170μm厚さの写真用セルロース生ベースを基材として使用した。画像形成側において単層構造を、マットチルロールに対して柔軟樹脂層を押出コーティングによって創製した。この柔軟樹脂層は、Leistritz ZSK27コンパウンダーにてコンパウンド化することによって創製した。この柔軟層は、89.75重量%の811A LDPE、10重量%のTiO、0.25重量%のステアリン酸亜鉛、および0.1重量%のIrganox(登録商標)1076酸化防止剤を含んでいた。総柔軟層乾燥被覆率は24.4g/mであった。基材は、押出下塗(タイ)層および染料受容層配合物を有する画像形成側にコーティングされた。染料受容層とタイ層との乾燥厚さ比は、2:1であった。
比較例2:
比較例1に記載されるようなワイア側樹脂コーティングされた写真用生ベースは、24.4g/mの総被覆率にて、89.75重量%のAmplify(商標)EA103、10重量%のTiO、0.25重量%のステアリン酸亜鉛、および0.1重量%のIrganox(登録商標)1076酸化防止剤を含む柔軟層配合物を用いてマットチルロールに対して画像形成側に押出コーティングされた。柔軟層配合物は、Leistritz ZSK27コンパウンダーにおいてコンパウンド化することによって創製された。創製された基材は、押出下塗(タイ)層および染料受容層を用いて画像形成側にコーティングし、染料受容層とタイ層との層比が2:1となった。
比較例3:
写真用生ベース(160g/m坪量)は、市販のOppalyte RTM K18 TWK(Exxon Mobil)を用いて両側に積層され、これは、二酸化チタンで顔料着色された非マイクロボイド化の配向されたポリ(プロピレン)層を片側に有するマイクロボイド化配向ポリ(プロピレン)コア(厚さの約73%)からなるラミネート(37μm厚さ、0.62比重)である。ボイド開始材料は、ポリ(ブチレンテレフタレート)であった。このラミネートのさらなる詳細は、参照により本明細書に記載される米国特許第5,244,861号明細書(Campbell et al.,第3欄、第24行〜第6欄62行)に見出される。以下に記載される配合物を有する水性系下塗層は、上記で記載されるラミネートの最外表面にグラビアによって適用された。この下塗層において、染料受容層配合物(押出2.2g/m被覆率)を、ボイド化柔軟層を有する両面熱染料転写受容体要素を創製するために両側にコーティングした。
水性系下塗層配合物:
この配合物は、NeoRez(登録商標)R600(ポリウレタンラテックス、32℃のTg、DSM Neo樹脂の30重量%分散液)、米国特許第6,077,656号明細書(Majumdar et al.,Ins.28−31,第9欄)に記載されるように、ポリマーA(50/5/45重量比でポリ(ブチルアクリレート−co−アミノエチルメタアクリレートヒドロクロリド−co−2−ヒドロキシエチルメタアクリレートの10重量%水性分散液、Tg−16℃)、FS10D(Ishihara Corp.からのアンチモンドープされた伝導性酸化スズの20重量%水性分散液)、およびLudox(登録商標)AM(30重量%のアルミナ変更コロイダルシリカの水性分散液、DuPont)を含有した。
本発明の実施例1:
本発明の両面熱染料転写受容体要素は、以下のように調製された。(比較例に使用されるものと同じ)厚さ170μmの写真用セルロース生ベースは、24.4g/mの被覆率で両側に柔軟樹脂層を用いてマットチルロールに対して押出コーティングされた。柔軟層は、53.6重量%のAmplify(登録商標)EA103樹脂、25.05重量%のKraton(登録商標)G1657樹脂、11重量%のP9H8M015ポリプロピレン、10重量%のTiO、0.25重量%のステアリン酸亜鉛、および0.1重量%のIrganox(登録商標)1076酸化防止剤を含んでいた。柔軟層は、Leistritz ZSK27コンパウンダーにコンパウンド化することによって創製した。創製された基材は、染料受容層とタイ層との乾燥層比が2:1となるように、上述された押出された下塗(タイ)層および染料受容層を有する両側にコーティングされた。
本発明の実施例2:
本発明の両面熱染料転写受容体要素は、柔軟層が、53.6重量%のAmplify(登録商標)EA102樹脂、25.05重量%のKraton(登録商標)G1657樹脂、11重量%のP9H8M015ポリプロピレン、10重量%のTiO、0.25重量%のステアリン酸亜鉛、および0.1重量%のIrganox(登録商標)1076酸化防止剤で構成され、24.4g/mの被覆率となる以外、本発明の実施例1のように調製された。創製された基材は、押出下塗(タイ)層および染料受容層とともに画像形成側にコーティングされて、染料受容層とタイ層との乾燥層比が2:1となった。
本発明の実施例3:
本発明の両面熱染料転写受容体要素は、柔軟層が53.6重量%のAmplify(登録商標)EA102樹脂、25.05重量%のKraton(登録商標)G1657樹脂、11重量%のEA3710(ポリスチレン、PS)、10重量%のTiO、0.25重量%のステアリン酸亜鉛、および0.1重量%のIrganox(登録商標)1076酸化防止剤で構成され、24.4g/mの被覆率となる以外、本発明の実施例1と同様に調製した。創製された基材は、押出下塗(タイ)層と染料受容層との両側にコーティングされ、染料受容層とタイ層との乾燥層比が2:1となった。
本発明の実施例4:
本発明の両面熱染料転写画像形成要素は、柔軟層が光沢チルロールに対して染料受容層を用いて(中間スキン層または押出下塗層はない)共押出された以外、本発明の実施例1と同様に調製された。染料受容層は、チルロールと接触して、2.2g/mの被覆率を有していた。柔軟層は、53.6重量%のAmplify(登録商標)EA102樹脂、25.05重量%のKraton(登録商標)G1657樹脂、11重量%のPS、10重量%のTiO、0.25重量%のステアリン酸亜鉛、および0.1重量%のIrganox(登録商標)1076酸化防止剤を含んでおり、被覆率は24.4g/mの被覆率となった。
本発明の実施例5:
本発明の両面熱染料転写画像形成要素は、画像形成側の柔軟層が、光沢チルロールに対して染料受容層とともに共押出によって創製されたことを除いて、本発明の実施例1と同様に調製された。中間押出下塗(タイ)層はなかった。染料受容層は、6.59g/mの被覆率で押出された。柔軟層は、53.6重量%のAmplify(登録商標)EA102樹脂、25.05重量%のKraton(登録商標)G1657樹脂、11重量%のPS、10重量%のTiO、0.25重量%のステアリン酸亜鉛、および0.1重量%のIrganox(登録商標)1076酸化防止剤を含んでおり、被覆率は24.4g/mになった。
本発明の実施例6:
この例に関して、紙コアは、画像受容側およびバックサイド側の両方において、ExxonMobil’s Bicor70MLT非マイクロボイド化ポリプロピレンフィルムまたは非マイクロボイド化二軸配向されたポリプロピレンラミネート(18μm厚さで比重0.9)を柔軟層として用いて積層された。このフィルムは多層フィルムであり、複数の樹脂構成成分を有する。これは、片側にマット仕上げを有するフィルムまたはラミネートをもたらし、他方の側は平滑であり、処理されている。画像形成側における積層は、処理された側が生ベース基材からかなり離れるように行われた。創製された基材は、画像形成側において、押出タイ層および染料受容層でコーティングされ、層厚さ比1:2となった。柔軟層(多層フィルム)は、11.89J/gの融解熱および8.06×10ダイン/cmの引張係数を有していた。
表IIIは、Kodak(登録商標)6850プリンタにて、Kodak(登録商標)3480を用いて標準設定の印刷条件に関してDmaxプリント密度データの変化を列挙する。16回のDmax測定を行い、総融解熱および引張係数の関数としてのプリント密度の変化をここで報告する。表IIIのデータは、融解熱の低下に伴い、染料転写効率(本発明の実施例3対比較例1)の増大がある。さらに、融解熱の低下および引張係数の増大(本発明の実施例9対比較例1)は、染料転写効率を増大させる。故に、最良の染料転写効率が、押出時に生じ、非ボイド化柔軟層は、0〜30ジュール/柔軟層gの融解熱、および1×10〜5×1010ダイン/cmの引張係数値を有する。
サーマルプリンティングにおける本発明の利点をさらに例示するために、一部の両面熱染料受容体要素を、2つの側(両面)印刷を可能にするサーマルプリンタで印刷した。このプリンタは、プリンタを通る各両面熱染料受容体要素の輸送のために2つの抵抗性熱プリントヘッドおよびキャプスタンローラを有した。第1の側の画像を印刷している間、熱染料受容体要素(アンプリント状態)の第2の面は、キャプスタンローラと近接している。プリンタは、キャプスタンローラが各熱染料受容体要素の片方の縁部から約2インチ(約5cm)で接触するように設計されている。キャプスタンローラのフットプリント(キャプスタンローラによる接触領域幅)は約2インチであった(約5cm)。
以下の手順を使用して、非ボイド化柔軟層を有する熱染料受容体要素における頁サイズのプリント画像、対ボイド化ラミネート(比較例3)を有する両面熱染料受容体要素の頁サイズの印刷された画像のキャプスタンローラの衝撃を評価した。テストターゲットは、サーマルプリンタ中の第1のプリントヘッドを用いて両面熱染料受容体要素の一方の側(第1の側)に印刷し、次いで同じテストターゲットを、サーマルプリンタ中の第2のプリントヘッドを用いて両面熱染料受容体要素の反対側(第2の側)に印刷した。テストターゲットは、印刷された画像全体にわたって均一な密度の画像であった。両面熱染料受容体要素の反対側(第2の側)のテストターゲット画像は、キャプスタンローラが両面熱染料受容体要素と接触する領域に印刷された中央からの明度(L)の差を評価した。よく知られているように、Lは密度(画像密度)の尺度でもある。印刷された画像にわたる所望の結果は、画像品質の1つの尺度として、顧客がプリント画像にわたる画像均一性の差を認識する必要はないので、低いL値である。
表IVには、L(ΔL)の変化、またはキャプスタンが、両面熱染料受容体要素の最初に印刷されていない反対側(第2の側)と接触する領域に、プリント画像の中央からの均一性の差を要約する。2つのΔL値が存在するが、一方のΔL値は、両面熱染料受容体要素の左側縁部付近のキャプスタンローラについてのものであり、他方のΔL*値は、両面熱染料受容体要素の右側縁部付近のキャプスタンローラについてのものである。各ΔL値は、3つのデータポイントの平均である。
表IVのデータから明らかなように、ボイド化ラミネート柔軟層を有する両面熱染料受容体要素は、本発明の両面熱染料受容体要素よりも3〜5倍高いΔLを示した。これらの結果は、比較要素において印刷された画像が、許容できず、品質が劣っていたことを示す。
本発明は、その特定の好ましい実施形態を参照して詳細に記載されたが、本発明の趣旨および範囲内において変更および改質を行うことができることが理解される。

Claims (17)

  1. 基材と、その両面に同じ順序で以下の層:
    非ボイド化柔軟層、及び、
    熱画像受容
    を含む両面熱転写受容体要素であって、
    前記非ボイド化柔軟層が、25℃以上で147℃以下の温度範囲において、ASTM方法D3418−08により測定される場合に、45ジュール/柔軟層g以下の融解熱、及び、7×10 ダイン/cm 以上で5×1010ダイン/cm以下の引張係数値を有する要素。
  2. 前記非ボイド化柔軟層が30ジュール/柔軟層g以下の融解熱、及び、1×10 ダイン/cm 以上で5×1010ダイン/cm以下の引張係数値を有する、請求項1に記載の両面熱転写受容体要素。
  3. 前記非ボイド化柔軟層が、総乾燥層重量に基づいて少なくとも75重量%の量で一軸又は二軸配向されたポリプロピレン、ポリ(エチレンテレフタレート)、又は、ポリ(乳酸)を含む、請求項1または2に記載の両面熱転写受容体要素。
  4. 前記基材と前記非ボイド化柔軟層との間のスキン層、及び、
    前記非ボイド化柔軟層と前記熱画像受容層との間の帯電防止
    更に備え
    前記帯電防止が帯電防止剤を含む、請求項3に記載の両面熱転写受容体要素。
  5. 前記非ボイド化柔軟層が、35重量%以上で80重量%以下のマトリックスポリマーを含、5重量%以上で30重量%以下のエラストマー性樹脂を含み、2重量%以上で25重量%以下の非晶質または半結晶性ポリマーを含む、請求項1から4のいずれかに記載の両面熱転写受容体要素。
  6. 前記エラストマー性樹脂が、熱可塑性ポリオレフィンブレンド、スチレン/アルキレンブロックコポリマー、ポリエーテルブロックポリアミド、熱可塑性コポリエステルエラストマー、ポリオレフィン、若しくは、熱可塑性ウレタン、又は、これらの混合物である、請求項5に記載の両面熱転写受容体要素。
  7. 熱供与体要素と熱関連した請求項1から6のいずれかに記載の両面熱転写受容体要素を含むアセンブリ。
  8. 熱供与体要素を画像様加熱し、染料、金属又はラミネートの画像を請求項1から6のいずれかに記載の両面熱転写受容体要素に転写する工程
    を含
    前記両面熱転写受容体要素が熱供与体要素と熱関連している、熱画像形成方法
  9. 画像形成が、シングルヘッド印刷装置を用いて前記両面熱転写受容体要素の両側で行われ、前記両面熱転写受容体要素が回転カルーセル内に配設される、請求項8に記載の方法。
  10. 画像形成前、画像形成後、又は、画像形成前後のいずれかにおいて、キャプスタンローラを用いて両面熱転写受容体要素を輸送する工程を更に含む、請求項9に記載の方法。
  11. 画像形成が、デュアル−ヘッド印刷装置を用いて前記両面熱転写受容体要素の両側行われ、各ヘッドが、前記両面熱転写受容体要素の片側又は反対側に印刷されるように設計される、請求項に記載の方法。
  12. 画像形成前、画像形成後、又は、画像形成前後のいずれかにおいて、キャプスタンローラを用いて前記両面熱転写受容体要素を輸送する工程を更に含む、請求項11に記載の方法。
  13. 前記両面熱転写受容体要素が回転カルーセル内に配設される、請求項11に記載の方法。
  14. 前記両面熱転写受容体要素の片側又は両側にクリアなフィルムを転写する工程を更に含む、請求項8から13のいずれかに記載の方法。
  15. 前記両面熱転写受容体要素の片側又は両側に金属を転写し、金属パターニングされた又はコーティングされた層を形成する工程を更に含む、請求項8から13のいずれかに記載の方法。
  16. 前記基材と前記非ボイド化柔軟層との間のスキン層を更に備える、請求項1記載の両面熱転写受容体要素。
  17. 前記非ボイド化柔軟層と前記熱画像受容層との間の帯電防止層を更に備え、
    前記帯電防止層が帯電防止剤を含む、請求項1に記載の両面熱転写受容体要素。
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