JP6022498B2 - 軸受装置 - Google Patents

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Description

本発明は、軸受装置に関する。
近年、乗用車用の内燃機関用のオイルポンプや燃料噴射ポンプ等の補機の軸受装置では、内燃機関の軽量化のために、Al合金製の軸受ハウジングが用いられる。
特許文献1(段落[0002]、[0003]、[0013]等参照)には、Fe合金裏金層と軸受合金層とからなる複層材料を、外径側がFe合金裏金層となるように円筒形状に成形されたすべり軸受が開示されている。軸受合金層の表面が相手軸を支承し、すべり軸受の強度は、主に、Fe合金裏金層に起因している。すべり軸受は、軸受ハウジングの軸受保持穴に圧入され、固定され、使用される。詳細には、すべり軸受は、その外径(外周長)が軸受ハウジングの軸受保持穴の内径(内周長)よりも僅かに大きくなされており、この寸法差は、締め代と呼ばれる。この締め代により、軸受ハウジングの軸受保持穴にすべり軸受が圧入されると、すべり軸受の内部に周方向および径方向の圧縮応力が発生し、すべり軸受が、軸受保持穴に固定される。
すべり軸受の周方向両端部の一般的な構成としては、突合せタイプとクリンチタイプがある。特許文献2(図1、図6等参照)には、突合せタイプのものが開示されている。すべり軸受の周方向両端面は、平坦面になっており、圧入前の自由状態では、周方向両端面の間には隙間がある。すべり軸受が軸受ハウジングの軸受保持穴に圧入されると、周方向両端面が当接する。
特許文献3には、クリンチタイプのものが開示されている。円筒軸受は、円筒状に成形する前の展開した状態において、板状材料の長手方向両端に凸部と凹部とからなるクリンチを備えている。そして、この板状材料を円筒形状に成形すると同時に、凸部と凹部を相互に噛合連結させて、円筒軸受を製造する。
また、一対の半割軸受を突き合わせて円筒形状となるすべり軸受において、半割軸受の周方向両端部あるいは一方の周方向端部に、凸部、穴、またはスリットを形成することにより、局部的に周方向端部の強度を低下させる提案がある(特許文献4〜6参照)。これらは、分割型軸受ハウジングのそれぞれの半円筒形の軸受保持穴に一対の半割軸受を組み付けた状態で、分割型軸受ハウジングをボルトで締結し一体化される。これらは、ボルトで締結する過程において、半割軸受の周方向端部を局部的に塑性変形させることにより、あるいは、周方向端部の弾性変形量を大きくすることにより、すべり軸受の内部に発生する周方向圧縮応力を小さくしようとするものである。
特開2009−228725号公報 特開2004−11898号公報 特開平6−264928号公報 実開昭63−51923号公報 特開平5−44729号公報 特開2005−90650号公報
乗用車用の内燃機関は、寒冷地において低温(例えば−30℃)に置かれていた状態から始動がなされる場合があり、内燃機関の補機も同様である。このため、内燃機関の補機の軸受装置は、低温(内燃機関の製造メーカーによって異なるが、一般的には−30℃程度)での始動に耐えられることが要求される。
材質がAl合金製の軸受ハウジングを用いた軸受装置では、該Al合金製の軸受ハウジングは、すべり軸受のFe合金裏金層よりも熱膨張係数が大きいことに起因し、軸受装置が低温になるほど、軸受ハウジングの軸受保持穴の内径(内周長)の収縮量とすべり軸受の外径(外周長)の収縮量との差が大きくなり、すべり軸受が受ける周方向の圧縮力が大きくなる。
特許文献2の突合せタイプ、および特許文献3のクリンチタイプのすべり軸受がAl合金製の軸受ハウジングの軸受保持穴に圧入された軸受装置は、該軸受装置が低温に置かれるとすべり軸受は、大きな周方向の圧縮力を受けて、周方向両端面同士が押し合い、一方の周方向端部あるいは両方の周方向端部(クリンチタイプの場合の凹凸の係合部では、主に凸部)が局部的に軸受の内径側へ変形し、この状態で軸受装置の運転が開始されたときには、この変形部が軸と接触し、すべり軸受が損傷する場合がある(図10参照)。また、特許文献4〜6の半割軸受の周方向端部の形状を特許文献1〜3のような円筒形状のすべり軸受に適用した場合、従来よりも周方向端部の軸受の内径側への変形量がさらに大きくなる。
そこで、本発明は、すべり軸受の周方向端部の軸受内径側への変形を抑制した軸受装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、
軸受保持穴を有するAl合金製の軸受ハウジングと、
前記軸受保持穴に圧入された円筒形状のすべり軸受と、
前記すべり軸受の内周面に支承された軸と
を含む軸受装置を提供し、
圧入される前記すべり軸受は、円筒形状の外径側にFe合金裏金層と、内径側に摺動層とを含み、
前記すべり軸受は、互いに対向する第1の周方向端面および第2の周方向端面を有し、
前記第1の周方向端面には、第2の周方向端面に向かって突出する複数の硬化凸部が形成されており、
前記第2の周方向端面には、前記複数の硬化凸部に対応して複数の硬化凹部が形成されており、
前記硬化凸部の頂部の最大高さLK1と、対応する前記硬化凹部の底部の最大深さLK2との寸法関係が、LK1>LK2であり、
前記硬化凸部は、前記第1の周方向端面において、前記すべり軸受の軸線方向に幅HK1を有し、前記硬化凹部は、前記第2の周方向端面において、前記軸線方向に幅HK2を有し、
前記硬化凸部の前記幅HK1と、対応する前記硬化凹部の前記幅HK2との寸法関係が、HK1<HK2である。
ここで、硬化凸部の最大高さLK1は、第1の周方向端面の平坦面を基準とし、硬化凸部の頂部までの、すべり軸受の外周面に沿った周長であり、硬化凹部の最大深さLK2は、第2の周方向端面の平坦面を基準とし、硬化凹部の底部(最深部)までの、すべり軸受の外周面(仮想面)に沿った周方向の長さである。
また、前記第1の周方向端面の前記硬化凸部およびその周辺には、前記Fe合金裏金層の硬さが、前記硬化凸部の頂部が最大で、前記すべり軸受の周方向中央部側へ向かって次第に減少するようにFe合金裏金層が硬化した第1の硬化領域KR1が形成されており、
前記第2の周方向端面の前記硬化凹部およびその周辺には、前記Fe合金裏金層の硬さが、前記硬化凹部の底部が最大で、前記すべり軸受の周方向中央部側へ向かって次第に減少するようにFe合金裏金層が硬化した第2の硬化領域KR2が形成されている。
ここで、第1の硬化領域KR1は、Fe合金裏金層のマイクロビッカース硬度計で測定される硬さの値が、硬化凸部の頂部が最大で、すべり軸受の周方向中央部側へ向かって次第に減少する領域である。第1の硬化領域KR1は、すべり軸受の周方向中央部側のFe合金裏金層のマイクロビッカース硬度計で測定される硬さの値に対し、10%以上硬さの値が大きいことを満足する領域である。
ここで、第2の硬化領域KR2は、Fe合金裏金層のマイクロビッカース硬度計で測定される硬さの値が、硬化凹部の底部が最大で、すべり軸受の周方向中央部側へ向かって次第に減少する領域である。第2の硬化領域KR2は、すべり軸受の周方向中央部側のFe合金裏金層のマイクロビッカース硬度計で測定される硬さの値に対し、10%以上硬さの値が大きいことを満足する領域である。
ここで、硬化凸部の最大高さLK1は、第1の周方向端面の平坦面を基準とし、硬化凸部の頂部までの、すべり軸受の外周面に沿った周長である。
ここで、硬化凹部の最大深さLK2は、第2の周方向端面の平坦面を基準とし、硬化凹部の底部(最深部)までの、すべり軸受の外周面(仮想面)に沿った周方向の長さである。
本発明の別の実施形態では、前記第1の周方向端面には、複数の前記硬化凸部と平坦面とが形成され、前記硬化凸部と平坦面が、前記すべり軸受の軸線方向に交互に配置されており、前記軸線方向の両端部は平坦面となっている。
また、本発明の別の実施形態では、前記第2の周方向端面には、複数の前記硬化凹部と平坦面とが形成され、前記硬化凹部と平坦面が、前記すべり軸受の軸線方向に交互に配置されており、前記軸線方向の両端部は平坦面となっている。
また、本発明の別の実施形態では、前記第1の周方向端面の平坦面、および、前記第2の周方向端面の平坦面が、前記すべり軸受の周方向に対して直交する方向に延在している。
また、本発明の別の実施形態では、前記すべり軸受の軸線方向の幅は、周方向全長にわたって一定である。
また、本発明の別の実施形態では、前記硬化凸部の頂部の最大高さLK1は、前記幅HK1の中央部にあり、前記硬化凸部の高さは、前記頂部から前記硬化凸部の幅方向の両端部に向かって次第に減少する。
また、本発明の別の実施形態では、前記硬化凹部の底部の最大深さLK2は、前記幅HK2の中央部にあり、前記硬化凹部の深さは、前記底部から前記硬化凹部の幅方向の両端部に向かって次第に減少する。
また、本発明の別の実施形態では、前記硬化凸部の前記最大高さLK1は、前記すべり軸受の外周長の0.1〜1.2%に相当する長さである。
また、本発明の別の実施形態では、前記複数の硬化凸部の前記最大高さLK1同士および前記幅HK1同士が、互いに等しく、前記複数の硬化凹部の前記最大高さLK2同士および前記幅HK2同士が、互いに等しい。
また、本発明の別の実施形態では、前記第1の周方向端面と前記第2の周方向端面とが突き合わせられ、前記硬化凸部の前記頂部と前記硬化凹部の前記底部とが当接した状態において、前記第1の周方向端面と前記第2の周方向端面との間に、第2の周方向隙間S2が形成される。
また、本発明の別の実施形態では、前記第2の周方向隙間S2は、前記すべり軸受の外周長の0.04〜0.6%に相当する長さである。
また、本発明の別の実施形態では、前記複数の硬化凸部が、前記第1の周方向端面のみに形成されており、前記複数の硬化凹部が、前記第2の周方向端面のみに形成されている。
また、本発明の別の実施形態では、前記硬化凸部が、前記第2の周方向端面にも形成されており、前記硬化凹部が、前記第1の周方向端面にも形成されている。
また、本発明の別の実施形態では、前記第1の周方向端面の前記第1の硬化領域KR1が、前記硬化凸部の頂部から前記すべり軸受の周方向中央部側へ向かって、中心角度θ1が1°〜10°の範囲、より好ましくは、中心角度θ1が1°〜5°の範囲に形成されている。
また、本発明の別の実施形態では、前記第2の周方向端面の前記第2の硬化領域KR2が、前記硬化凹部の底部から前記すべり軸受の周方向中央部側へ向かって、中心角度θ2が1°〜10°の範囲、より好ましくは、中心角度θ2が1°〜5°の範囲に形成されている。
本発明の軸受装置は、寒冷地等において低温の状態に置かれて、Al合金製の軸受ハウジングの軸受保持穴に圧入したすべり軸受が受ける周方向の圧縮力が大きくなって、すべり軸受の外径(周長)が小さくなるように弾性変形する。本発明の軸受装置のすべり軸受は、周方向端部に複数の硬化凸部および硬化凹部と硬化領域を有するため、周方向端部の領域を除くすべり軸受の円筒部の大部分を占める非硬化領域に対して弾性変形量が相対的に小さくなる。このため、すべり軸受の周方向両端部の一方、あるいは両方がすべり軸受の内径側に盛り上がるような変形が抑制される。したがって、すべり軸受の周方向端部が内径側に盛り上がり、軸と接触し損傷するということが起こり難い。
本発明の軸受装置を示す図である。 自由状態時の本発明の実施例1のすべり軸受を示す概略斜視図である。 図2のすべり軸受の軸線方向から見た側面図である。 図3の矢印Aの方向から見た図である。 図4のB部の拡大図である。 図4のB部の拡大図である。 図6において、硬化凸部の頂部と硬化凹部の底部が接触した状態を示す図である。 軸受装置を示す図である。 従来の軸受装置を示す図である。 図9のC部の拡大図である。 本発明のすべり軸受を製造するための平板を示す図である。 本発明のすべり軸受の硬化凸部および硬化凹部を形成する方法を示す図である。 本発明の実施例2を示す図である。 本発明の実施例3を示す図である。 本発明の実施例4を示す図である。 本発明の実施例5を示す図である。
図1は、本発明の実施例1の軸受装置1を示す。軸受ハウジング30は、Al合金製であり、軸受保持穴31を有し、該軸受保持穴31には、すべり軸受10が、圧入される。軸3は、すべり軸受10のない周面(摺動層16表面)に支承される。軸受ハウジングのAl合金は、Al−Si系、Al−Si−Cu系、Al−Si−Cu系合金等の一般的な鋳造用Al合金を用いることができる。
図2に示すように、すべり軸受10は円筒形状であり、円筒形状の外径側にFe合金裏金層15と、内径側に摺動層16とを含む。摺動層16には、Al合金、Cu合金等の軸受合金や、摺動用樹脂組成物を用いることができる。また、Fe合金裏金層15の上に多孔質金属層を形成し、該多孔質金属層に樹脂組成物を被覆してもよい。Fe合金裏金層15としては、円筒形状に成形可能なFe合金を用いることができ、一例としては、低炭素鋼(炭素含有量が0.05〜0.25質量%のFe合金)やステンレス鋼を用いることができる。
すべり軸受は、2つの周方向端面11、12を有し、自由状態時には周方向両端面の間に第1の周方向隙間S1が形成される(図2〜図4)。第1の周方向隙間S1の寸法は、すべり軸受の仕様(外径寸法、軸受の壁厚(Fe合金層と摺動層を合わせた厚さ))により異なるが、例えば、外径が25mmであり、軸受壁厚が2.0mmであるとき、第1の周方向隙間S1は0.5〜2.0mm程度である。
一方の周方向端面(第1の周方向端面11)には、もう一方の周方向端面(第2の周方向端面12)に向かって突出する複数の硬化凸部13が形成されており、第2の周方向端面12には、硬化凸部13と対をなす複数の硬化凹部14が形成されている。
第1の周方向端面11について、硬化凸部13以外の部分は平坦面となっており、硬化凸部13と平坦面が、すべり軸受10の軸線方向に交互に配置されている。第1の周方向端面11の軸線方向の両端部は平坦面となっている。第1の周方向端面11の平坦面は、すべり軸受の周方向に対して直交する方向(軸線方向)に延在している。また、第1の周方向端面11の複数の平坦面は、仮想の同一平面上に延在している。
第2の周方向端面12について、硬化凹部14以外の部分は平坦面となっており、硬化凹部14と平坦面が、すべり軸受10の軸線方向に交互に配置されている。第2の周方向端面12の軸線方向の両端部は平坦面となっている。第2の周方向端面12の平坦面は、すべり軸受の周方向に対して直交する方向(軸線方向)に延在している。また、第2の周方向端面12の複数の平坦面は、仮想の同一平面上に延在している。
ここで、本発明の硬化凸部13および硬化凹部14を形成する方法について説明する(図11、図12)。Fe合金裏金層と摺動層とからなる複層材料をプレスし、図11に示す所定の大きさの短冊状の平板20を形成する。このとき、すべり軸受の第1の周方向端面となる平板の第1の側面21には所定の高さL0を有する複数の半円弧形状または半楕円弧形状の凸部23が形成される。すべり軸受の第2の周方向端面となる第2の側面22は、平坦面25に形成される。
平板20は、図示しない成形治具およびプレスにより、第1の側面21と第2の側面22が突き合わせられ、Fe合金裏金層が外径側となるように円筒形状に成形される。図12の左図は、平板が、ほぼ円筒形状に成形され、第1の側面21の凸部23と第2の側面22の平坦面25とが接した状態を示している。その後、ほぼ円筒形状となった平板を、図12の右図のように、円筒形状の内径および外径が拘束された状態で、凸部23と平坦面25とを周方向に圧縮する方向に外力Fでさらに押し付ける。第1の側面21の凸部23は塑性変形し、長さL0が減少する。同時に、第2の側面22の平坦面25も塑性変形し、凹部24が形成される。
成形加工後の凸部が「硬化凸部」であり、凹部が「硬化凹部」である。硬化凸部および硬化凹部は、成形時の凸部と平坦面の押し合いにより、他部位(周方向端部を除く円筒部分)よりも局部的に塑性変形量が大きかった部分である。凸部および凹部の付近のFe合金裏金層の内部では、他部位に対して残留応力が高くなり、Fe合金裏金層の硬さが増す。より詳しくは、硬化凸部および硬化凹部の付近のFe合金裏金層の内部において、すべり軸受を周方向に圧縮する外力に対する変形抵抗が最大となるように残留応力が発生するようになる。
第1の周方向端面11の硬化凸部13の付近のFe合金裏金層には第1の硬化領域KR1が形成され、第2の周方向端面12の硬化凹部14の付近のFe合金裏金層には第2の硬化領域KR2が形成される(図5のハッチング部)。第1の硬化領域KR1および第2の硬化領域KR2におけるFe合金裏金層の硬さについて、図5を参照して説明する。図5は、外径側から見たすべり軸受の周方向端面の付近を平面的に示す図である。硬化凸部13の頂部、および硬化凹部14の底部の付近のFe合金裏金層の硬さが最大であり、該頂部および底部を起点として放射状に次第に硬さが減少している(図5のハッチング部の略円弧の外縁線側へ向かって硬さが減少している)。
成形時の周方向の圧縮外力が除かれた時(自由状態時)には、すべり軸受の周方向両端面の間に第1の周方向隙間S1(一方の周方向端面の平坦面と他方の周方向端面の平坦面との間の隙間)が形成され、また、硬化凸部13の頂部と硬化凹部14の底部との間にも隙間が形成される(図5参照)。
ここで、第1の硬化領域KR1および第2の硬化領域KR2の形成範囲について説明を加える。上述のように、一方の周方向端部、および他方の周方向端部には、Fe合金裏金層が硬化した硬化領域が形成される。第1の硬化領域KR1は、Fe合金裏金層のマイクロビッカース硬度計による硬さの値が、硬化凸部の頂部が最大で、すべり軸受の周方向中央部側へ向かって次第に減少する領域である。第1の硬化領域KR1は、すべり軸受の周方向中央部側のFe合金裏金層のマイクロビッカース硬度計で測定される硬さの値に対し、10%以上硬さの値が大きいことを満足する領域である。
Fe合金裏金層の硬さの値は、マイクロビッカース硬度計を用い、測定荷重200gの条件で測定された値である。測定は、硬化凸部の頂部および硬化凹部の底部の中央部位置ですべり軸受を周方向に切断した断面にて行う。
「すべり軸受の周方向中央部側の硬さの値」は、硬化凸部および硬化凹部の形成による局部的なFe合金裏金層の硬さ上昇の影響を受けていない円筒部分(非硬化領域)のFe合金裏金層の硬さの値を意味する。例えば、すべり軸受の第1の周方向端面からすべり軸受の周方向中央部側へ向かって中心角度30°の部分、および、第2の周方向端面から周方向中央部側へ向かって中心角度30°の部分を除く円筒部分のFe合金裏金層の硬さを、中心角度10°毎に測定した値の平均値とすればよい。
第1の硬化領域KR1の形成範囲を確認するために、「すべり軸受の周方向中央部側の硬さの値」の測定と同じ要領で、第1の硬化領域KR1のFe合金裏金層の硬さを測定する。硬化凸部の頂部側からすべり軸受の周方向中央部側へ向かって、所定の中心角度(例えば0.5°)毎に、Fe合金裏金層の硬さを測定すると、硬さの値は次第に小さくなっていき、「すべり軸受の周方向中央部側の硬さの値」となることが確認できる。本発明の第1の硬化領域KR1の形成範囲θ1は、硬化凸部の頂部位置を基準とし、すべり軸受の周方向中央部側へ向かって、「すべり軸受の周方向中央部側の硬さの値」に対し10%硬さが高い値となる位置までの中心角度で表される。この第1の硬化領域KR1の範囲θ1は、中心角度1°〜10°であればよく、より望ましくは1°〜5°である。
第2の硬化領域KR2の形成範囲は、第1の硬化領域KR1の形成範囲の確認方法と同じ要領で確認できる。第2の硬化領域KR2の形成範囲θ2は、硬化凹部の底部を基準とし、すべり軸受中央部側へ向かって、「すべり軸受の周方向中央部側の硬さの値」に対し10%硬さが高い値となる位置までの中心角度で表される。この第2の硬化領域KR2の範囲は、硬化凹部の底部からすべり軸受の周方向中央部側へ向かって、中心角度θ2が、1°〜10°であればよく、より望ましくは1°〜5°である。
実施例1のように複数の硬化凸部および硬化凹部のサイズ(長さ、幅)が同じ場合には、各硬化凸部および各硬化凹部に隣接する各第1の硬化領域KR1および各第2の硬化領域KR2の形成範囲は、ほぼ同じ中心角度の値となる。実施例とは異なり、複数の硬化凸部のうち一部の凸部、または、複数の硬化凹部のうちの一部の凹部のサイズが異なるようにした場合には、各硬化凸部または各硬化凹部に隣接する硬化領域の形成範囲が異なる場合もある。その場合には、一部の第1の硬化領域KR1の形成範囲θ1、および、一部の第2の硬化領域KR2の形成範囲θ2が、上記の中心角度の範囲を満足していればよい。
硬化凸部13は、軸線方向に幅HK1を有し、幅の中央部において最大高さLK1を有する頂部を有する(図6参照)。硬化凸部13の高さは、頂部から硬化凸部13の幅方向の両端部に向かって次第に減少する。ここで、硬化凸部13の最大高さLK1は、第1の周方向端面11の平坦面を基準とし、すべり軸受の外周面に沿った、硬化凸部13の頂部までの周方向の長さである。ここで、幅HK1は、第1の周方向端面11における、すべり軸受の軸線方向の硬化凸部13の長さである。
硬化凹部14は、軸線方向に幅HK2を有し、幅の中央部において最大深さLK2を有する底部を有する(図6参照)。硬化凹部14の深さは、底部から硬化凹部14の幅方向の両端部に向かって次第に減少する。ここで、硬化凹部14の最大深さLK2は、第2の周方向端面12の平坦面を基準とし、すべり軸受の外周面(仮想面)に沿った、硬化凹部14の底部までの周方向の長さである。ここで、幅HK2は、第2の周方向端面12における、すべり軸受の軸線方向の硬化凹部14の長さである。
なお、実施例1に示す図において、硬化凸部および硬化凹部の輪郭は、略円弧形状に図示されているが、曲線で形成されていればよい。
硬化凸部13の最大高さLK1と、対応する硬化凹部14の最大深さLK2との寸法関係は、LK1>LK2になっている。また、硬化凸部13の幅HK1と、対応する硬化凹部14の幅HK2との寸法関係は、HK1<HK2になっている。
実施例1では、複数の硬化凸部13の最大高さLK1同士および前記幅HK1同士が、互いに等しくなっている。また、複数の硬化凹部14の最大高さLK2同士および前記幅HK2同士が、互いに等しくなっている。ただし、本発明は実施例1に限定されず、複数の硬化凸部および硬化凹部は、本発明の構成が成立するのであれば、異なる寸法に設定することも可能である。また、硬化凸部の数、および硬化凹部の数を、それぞれ3つ以上にすることも可能である。
また、図7に示すように、第1の周方向端面11と第2の周方向端面12とが突き合わせられ、硬化凸部13の頂部と硬化凹部14の底部とが当接した状態において、第1の周方向端面11と第2の周方向端面12との間に、第2の周方向隙間S2が形成される。
また、硬化凸部13の頂部と硬化凹部14の底部とが接触したとき、頂部と底部の接触部の両側(すべり軸受の軸線方向)には、隙間S3が形成されるようになる。
例として、実施例1の寸法を示す。例えば、すべり軸受の外径が25mmであり、すべり軸受壁厚が2.0mmであり、そのうちFe合金裏金層の厚さが1.7mm、すべり軸受の軸線方向の幅が20mmである。この場合、硬化凸部の最大高さLK1が0.4mm、幅HK1が1mm、硬化凹部の最大深さLK2が0.2mm、幅HK2が2mm程度である。硬化凸部の頂部と硬化凹部の底部が接した時に、第1の周方向端面間の平坦面と他方の周方向端面の平坦面の間の第2の周方向隙間S2は、0.2mmである。
Fe合金裏金層は、炭素含有量が0.2質量%である一般的な低炭素鋼板を用いた。マイクロビッカース硬度計で測定された非硬化領域の硬さの値は、160mHvであり、硬化凸部の頂点部の硬さの値は240mHvであった。第1の硬化領域KR1の範囲θ1は3°であった。硬化凹部の底部の硬さの値は239mHvであり、第2の硬化領域KR2の範囲θ2は3°であった。
本発明は、実施例の寸法に限定されない。すべり軸受の仕様(主に外径、幅、壁厚等)により、硬化凸部および硬化凹部の寸法および数を変更することも可能である。例として、硬化凸部の最大高さLK1は、すべり軸受の外周長の0.1〜1.2%に相当する長さであることが好ましい。また、硬化凹部の最大深さLK2は、硬化凸部の最大高さLK1の50〜60%にすることが好ましい。
さらに、硬化凸部の頂部と硬化凹部の底部が接した時の第1の周方向端面間の平坦面と他方の周方向端面の平坦面との間の第2の周方向隙間S2は、すべり軸受の外周長の0.04〜0.6%に相当する長さとすることが好ましい。
硬化凸部の幅HK1は、1〜4mm程度であればよい。硬化凹部の幅HK2は、1.5〜5mm程度であればよい。硬化凸部の頂部は、他の硬化凸部の頂部に対し、すべり軸受の軸線方向に5〜10mm離れて形成されることが好ましい。換言すれば、硬化凸部の幅HK1の軸線方向中央位置は、他の硬化凸部の幅HK1の軸線方向中央位置に対し、すべり軸受の軸線方向に5〜10mm離れて形成されることが好ましい。なお、硬化凹部の底部同士(硬化凹部の幅HK2の軸線方向中央位置)の位置関係も同様である。また、硬化凸部の頂部(硬化凸部の幅HK1の軸線方向中央位置)は、すべり軸受の軸線方向の端部から3mm以上離れた位置となるように硬化凸部を形成することが好ましい。硬化凹部の底部とすべり軸受の軸線方向の端部との位置の関係も同様である。ただし、軸線方向の幅寸法が小さいすべり軸受に本発明を適用する場合、この寸法に限定されない。
次に、本発明の作用について説明する。比較のために、最初に、従来の軸受装置について説明する。従来の軸受装置は、Al合金製の軸受ハウジング30の軸受保持穴31にすべり軸受が圧入される。また、圧入後に、すべり軸受の内径は切削加工または研削加工が施され、すべり軸受の周方向両端面の突合せ部には段差が無い状態になっている。従来の軸受装置は、低温(例えば、−30℃)におかれると、すべり軸受は、周長が減少する方向の外力を受けて弾性変形する(図9参照)。すべり軸受のFe合金裏金層は、周方向の全長にわたって変形抵抗が同じである場合、すべり軸受は周方向のどの部位においても一様な弾性変形が起こる。図9において、両矢印の長さは、弾性変形量を表している。周方向端面同士が押し合う部分では、周方向端面間でのすべりや応力集中部が形成されやすいので、一方あるいは両方の周方向端面が軸受内径側へ変形する場合がある(図10参照)。
本発明に関して、
I(1):硬化凸部および硬化凹部を含む硬化領域が、予め、すべり軸受の周方向の圧縮外力によって形成されているため、硬化領域のFe合金裏金層の内部には、すべり軸受の周方向の圧縮外力に対して最大の変形抵抗を示す残留応力が発生している。
I(2):さらに、硬化領域が、すべり軸受の周方向両端部に局部的に形成されている。軸受の周方向両端部のFe合金裏金層の硬化領域の変形抵抗は、非硬化領域の変形抵抗に対して相対的に大きい。
I(1)とI(2)に起因して、すべり軸受をAl合金製の軸受ハウジング30の軸受保持穴に圧入した軸受装置は、低温(例えば−30℃)におかれると、図8に示すように、すべり軸受の円筒部分の大部分を占める非硬化領域の弾性変形量が大きくなることで、周方向両端部の硬化領域θ3の弾性変形量が小さくなる。図8において、両矢印の長さは、弾性変形量を表している。
II:次に、第2の周方向隙間S2の作用について説明する。軸受装置が低温に置かれた時、すべり軸受の周方向両端面は、硬化凸部の頂部と硬化凹部の底部でのみ接触するのではなく、周方向両端面の平端面同士が接触するようになるが、接触による押し合いは、主に硬化凸部の頂部と硬化凹部の底部の接触部においてなされるので、平坦面同士の押し合う圧力は小さい。このため、周方向端面の平坦部は軸受内径側へ変形し難い。あるいは、軸受装置が低温に置かれた時、本発明は平坦面同士が接触しないようにして、周方向端面の平坦面同士は押し合わないようにしてもよい。
周方向両端面の硬化凸部の頂点と硬化凹部の底部の接触部では、押し合う圧力は大きくなるが、硬化凸部の頂部、および硬化凹部の底部の近傍の端部も軸受内径側へ変形し難い。その理由は、前記したように、硬化凸部および硬化凹部を含む硬化領域は、Fe合金裏金層の内部には、すべり軸受の周方向の圧縮外力に対して最大の変形抵抗を示す残留応力が発生しているために変形が起き難くしてあるからである(前記I(1)の作用)。また、次に示すIIIの作用があるからである。
III:硬化領域は、硬化凸部の頂部、硬化凹部の底部のFe合金裏金層の硬さ(変形抵抗)が最大であり、すべり軸受の周方向中央部側へ向かって次第に硬さ(変形抵抗)が減少するようになっている。詳しくは、図5に示すハッチング部分(硬化領域)に関して、硬化凸部の頂部、硬化凹部に底部を起点とし、ハッチング部分の輪郭線側へ向かって放射状に変形抵抗が減少するようになっている。
硬化凸部の頂部と硬化凹部の底部の接触部が押し合う圧力は、接触部からすべり軸受周方向中央部側に位置する硬化領域のFe合金裏金層の全体へ伝播していき、硬化領域の全体のFe合金裏金層が弾性変形することで緩和される。さらに、硬化領域は放射状に変形抵抗が減少するようになっているので、硬化領域においても、すべり軸受の周方向中央部側ほど弾性変形量が大きくなり、硬化凸部の頂部と硬化凹部の底部の接触部近傍の弾性変形量は極めて小さくなる。
なお、本発明とは異なり、硬化領域の全体でFe合金裏金層の硬さ(変形抵抗)が一定である場合には、硬化凸部の頂部と硬化凹部の底部の接触部近傍が極高圧状態となり塑性変形してしまうか、あるいは、弾性変形量が大きくなって軸受内径側へ盛り上がることは避けられない。
IV:さらに、硬化凸部と硬化凹部の寸法、形状は整合していない。図7に示すように、硬化凸部の頂部と硬化凹部の底部の接触部の軸線方向両側(図7紙面において、接触部の左右)には、隙間S3が形成されている。前記した硬化凸部の頂部と硬化凹部の底部の接触部近傍の僅かな弾性変形は、この隙間S3側へ向かっても起こるので、軸受内径側への弾性変形は、さらに起き難くなっている。
本発明とは異なり、硬化凸部と硬化凹部の寸法および形状が整合する場合には、硬化凸部と硬化凹部の側面同士が互いに拘束し合い、硬化凸部および硬化凹部の変形は、主に軸受内径側へ盛り上がるようにしか起こらなくなってしまう。また、両周方向端面の間の第2の周方向隙間S2が形成されないので、平坦面同士が接触し押し合うようになってしまう。
図13に、実施例2を示す。実施例1とは異なり、硬化凸部の頂部および硬化凹部の底部に、平坦部41、42を形成することも可能である。
図14に、実施例3を示す。実施例1とは異なり、硬化凸部と硬化凹部の対を、周方向端面に3個形成している。硬化凸部と硬化凹部の対を、4個以上形成することも可能である。
図15に、実施例4を示す。実施例1とは異なり、一方の周方向端面に硬化凸部と硬化凹部を形成し、他方の周方向端面に対応する硬化凹部と硬化凸部を形成することも可能である。
図16に、実施例5を示す。実施例1とは異なり、硬化凸部の軸線方向両端部と平坦面との間に微小凹部43を形成することも可能である。
なお、Fe合金裏金層の組成は、実施例で用いた炭素鋼に限定されない。他のFe合金を用いた場合であっても、硬化領域と非硬化領域のFe合金裏金層の硬さ(変形抵抗)の違いによる作用効果が得られる。
すべり軸受の軸線方向両端部の外周面側や内周面側の角部(すなわち、すべり軸受の軸線方向端面と外周面や内周面との角部)に、面取を形成することも可能である。
すべり軸受の周方向両端面の平坦面部分のすべり軸受の内径側に面取を形成することも可能である。また、すべり軸受の硬化凸部または硬化凹部のすべり軸受の内径側の縁部にも面取を形成することも可能である。
また、すべり軸受の内周面(摺動面)に油溝や油溜まり(リセス)を形成したり、すべり軸受の壁厚を貫通する油孔を形成することも可能である。また、油溝、油溜まり(リセス)、油孔等の形成に伴って、すべり軸受の非硬化領域の円筒部分のFe合金裏金層に局部的な硬さ上昇部があってもよい。
すべり軸受のFe合金層の表面には、防錆のため、Sn、Cu等の金属や樹脂等の被覆層が形成されてもよい。
段落0035〜0037および図11、図12において、硬化凸部および硬化凹部の形成方法について説明したが、この方法に限定されない。例えば、図11の示す平板の左側の周方向端面には、突起部と接触する位置に、予め、小さな凹部を形成してもよい。当然であるが、この凹部は、結果的に得られる硬化凹部のサイズよりも小さくしておく必要がある。
本発明の軸受装置は、軸受ハウジングの軸受保持穴にすべり軸受が圧入された後に、すべり軸受の摺動層の表面部に切削または研削加工を施すこともできる。
1 軸受装置
3 軸
10 すべり軸受
11 第1の周方向端面
12 第2の周方向端面
13 硬化凸部
14 硬化凹部
15 Fe合金裏金層
16 摺動層
20 平板
21 第1の側面
22 第2の側面
23 凸部
24 凹部
25 平坦面
30 Al合金製のハウジング
31 軸受保持穴
41 平坦部
42 平坦部
43 微小凹部
KR1 第1の硬化領域
KR2 第2の硬化領域
F 外力
LK1 硬化凸部の最大高さ
LK2 硬化凹部の最大深さ
HK1 硬化凸部の幅
HK2 硬化凹部の幅
L0 凸部長さ
S1 第1の周方向隙間
S2 第2の周方向隙間
S3 隙間
θ1 第1の硬化領域KR1の形成範囲
θ2 第2の硬化領域KR2の形成範囲
θ3 硬化領域の形成範囲

Claims (14)

  1. 軸受保持穴を有するAl合金製の軸受ハウジングと、
    前記軸受保持穴に圧入された円筒形状のすべり軸受と、
    前記すべり軸受の内周面に支承された軸と
    を含む軸受装置であって、
    圧入される前記すべり軸受は、円筒形状の外径側にFe合金裏金層と、内径側に摺動層とを含み、
    前記すべり軸受は、互いに対向する第1の周方向端面および第2の周方向端面を有し、
    前記第1の周方向端面には、第2の周方向端面に向かって突出する複数の硬化凸部が形成されており、
    前記第2の周方向端面には、前記複数の硬化凸部に対応して複数の硬化凹部が形成されており、
    前記硬化凸部の頂部の最大高さLK1と、対応する前記硬化凹部の底部の最大深さLK2との寸法関係が、LK1>LK2であり、
    前記硬化凸部は、前記第1の周方向端面において、前記すべり軸受の軸線方向に幅HK1を有し、前記硬化凹部は、前記第2の周方向端面において、前記軸線方向に幅HK2を有し、
    前記硬化凸部の前記幅HK1と、対応する前記硬化凹部の前記幅HK2との寸法関係が、HK1<HK2であり、
    前記第1の周方向端面の前記硬化凸部およびその周辺には、前記Fe合金裏金層の硬さが、前記硬化凸部の頂部が最大で、前記すべり軸受の周方向中央部側へ向かって次第に減少するようにFe合金裏金層が硬化した第1の硬化領域KR1が形成されており、
    前記第2の周方向端面の前記硬化凹部およびその周辺には、前記Fe合金裏金層の硬さが、前記硬化凹部の底部が最大で、前記すべり軸受の周方向中央部側へ向かって次第に減少するようにFe合金裏金層が硬化した第2の硬化領域KR2が形成されている、軸受装置。
  2. 前記第1の周方向端面には、複数の前記硬化凸部と平坦面とが形成され、前記硬化凸部と平坦面が、前記すべり軸受の軸線方向に交互に配置されており、前記軸線方向の両端部は平坦面となっている、請求項1に記載の軸受装置。
  3. 前記第2の周方向端面には、複数の前記硬化凹部と平坦面とが形成され、前記硬化凹部と平坦面が、前記すべり軸受の軸線方向に交互に配置されており、前記軸線方向の両端部は平坦面となっている、請求項1または2に記載の軸受装置。
  4. 前記第1の周方向端面の平坦面、および、前記第2の周方向端面の平坦面が、前記すべり軸受の周方向に対して直交する方向に延在している、請求項2または3に記載の軸受装置。
  5. 前記硬化凸部の頂部の最大高さLK1は、前記幅HK1の中央部にあり、前記硬化凸部の高さは、前記頂部から前記硬化凸部の幅方向の両端部に向かって次第に減少する、請求項1から4までのいずれか一項に記載の軸受装置。
  6. 前記硬化凹部の底部の最大深さLK2は、前記幅HK2の中央部にあり、前記硬化凹部の深さは、前記底部から前記硬化凹部の幅方向の両端部に向かって次第に減少する、請求項1から5までのいずれか一項に記載の軸受装置。
  7. 前記硬化凸部の前記最大高さLK1は、前記すべり軸受の外周長の0.1〜1.2%に相当する長さである、請求項1から6までのいずれか一項に記載の軸受装置。
  8. 前記複数の硬化凸部の前記最大高さLK1同士および前記幅HK1同士が、互いに等しく、前記複数の硬化凹部の前記最大高さLK2同士および前記幅HK2同士が、互いに等しい、請求項1から7までのいずれか一項に記載の軸受装置。
  9. 前記第1の周方向端面と前記第2の周方向端面とが突き合わせられ、前記硬化凸部の前記頂部と前記硬化凹部の前記底部とが当接した状態において、前記第1の周方向端面と前記第2の周方向端面との間に、第2の周方向隙間S2が形成される、請求項1から8までのいずれか一項に記載の軸受装置。
  10. 前記第2の周方向隙間S2は、前記すべり軸受の外周長の0.04〜0.6%に相当する長さである、請求項9に記載の軸受装置。
  11. 前記複数の硬化凸部が、前記第1の周方向端面のみに形成されており、前記複数の硬化凹部が、前記第2の周方向端面のみに形成されている、請求項1から10までのいずれか一項に記載の軸受装置。
  12. 前記硬化凸部が、前記第2の周方向端面にも形成されており、前記硬化凹部が、前記第1の周方向端面にも形成されている、請求項1から10までのいずれか一項に記載の軸受装置。
  13. 前記第1の周方向端面の前記第1の硬化領域KR1が、前記硬化凸部の頂部から前記すべり軸受の周方向中央部側へ向かって、中心角度θ1が1°〜10°の範囲に形成されている、請求項1から12までのいずれか一項に記載の軸受装置。
  14. 前記第2の周方向端面の前記第2の硬化領域KR2が、前記硬化凹部の底部から前記すべり軸受の周方向中央部側へ向かって、中心角度θ2が1°〜10°の範囲に形成されている、請求項1から13までのいずれか一項に記載の軸受装置。
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