JP6022294B2 - 海外送金システム及び海外送金方法 - Google Patents

海外送金システム及び海外送金方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6022294B2
JP6022294B2 JP2012227470A JP2012227470A JP6022294B2 JP 6022294 B2 JP6022294 B2 JP 6022294B2 JP 2012227470 A JP2012227470 A JP 2012227470A JP 2012227470 A JP2012227470 A JP 2012227470A JP 6022294 B2 JP6022294 B2 JP 6022294B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
branch
remittance
swift
account
bic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012227470A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014081690A (ja
Inventor
彰 手島
彰 手島
斌 孫
斌 孫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Research Institute Ltd
Original Assignee
Japan Research Institute Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Research Institute Ltd filed Critical Japan Research Institute Ltd
Priority to JP2012227470A priority Critical patent/JP6022294B2/ja
Priority to CN201310094954.9A priority patent/CN103729793A/zh
Publication of JP2014081690A publication Critical patent/JP2014081690A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6022294B2 publication Critical patent/JP6022294B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)

Description

本発明は、海外送金システム及び海外送金方法に関する。特に、中国における海外送金、中国支店間の外貨送金に関わる海外送金システム及び海外送金方法に関する。
国際送金システムを扱う銀行は、SWIFTコード又はBICコード(Bank Identifier Code)と呼ばれるSWIFT(Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunication)が提供する金融機関識別コードを取得している必要がある(非特許文献1参照)。SWIFT−BICコードは、ISO(国際標準化機構)によって承認された金融機関識別コードの標準書式で、世界各地の銀行を特定するために定められており、銀行間の国際送金などにおいて使用される。
Online Bank Swift Code Database, " What is Bank Swift Code?"、[ONLINE]、[2012年9月25日検索]、インターネット<URL:http://www.swiftbic.com/what-is-bank-swift-code.html>
特定の国、例えば中国においては、海外送金に係るドキュメント管理、当局報告等を、銀行の支店で実施する必要がある。このため、日本国内とは異なり、事務の集中化が非常に困難である。
図1は、中国における従来の銀行のバックエンドシステムの概念図である。図示するように、中国国内で新たな支店(新店)開設時には、新たなSWIFT−BICコード(以下、単にBICと呼ぶ)を取得し、決済系システム、送金系システム、勘定系システムの各バックエンドシステムにて、新店開設のための対応を実施する必要があった。
しかしながら、BICの取得/維持には、多額の取得費用及び維持費用を必要とする。また、BICの取得に長時間を要するため、支店開設スケジュールの制約事項となっていた。
したがって、本発明では、上記のような課題に鑑み、送金業務は中国国内の各支店に分散したままで、既に取得済みのBICを中国共通のBICとして送金業務を行うことのできる海外送金システムを提供することを目的とする。すなわち、図2に示すように、中国国内で既にBICを取得済みの支店(親支店Xとする)で、新店の送金の取り扱いを可能とするような海外送金システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の海外送金システムは、以下のような解決手段を提供する。
請求項1に記載の発明は、銀行の口座の元帳を格納する勘定系システムと、前記銀行の各支店において、仕向/被仕向の取引案件に対して、起票、精査、承認の承認プロセスを制御する取引ワークフロー制御部と、銀行識別子であるSWIFT−BICを所持しない支店において、前記承認プロセスが完了した際に、前記勘定系システムの元帳に記帳要求を送信するPOSTING部と、前記勘定系システムから記帳要求の完了を検知するLISTENER部と、前記LISTENER部が前記記帳要求の完了を検知した際に、前記SWIFT−BICを所持する他の国内支店宛てに振替依頼のための送金明細を作成する送金明細作成部と、前記送金明細の作成の際に、前記支店間の預かり口座及び預け口座の情報を格納した決済情報テーブルに基づいて、決済口座を自動判別する決済口座自動判別部と、前記取引案件が海外送金である場合、前記LISTENER部が前記記帳要求の完了を検知した際に、他の国内支店が所持するSWIFT−BICを使用して、SWIFTネットワークに対して電文ファイルを送信するSWIFT I/F部と、を備えることを特徴とする。
上記の構成によれば、SWIFT−BICを持たない支店であっても、SWIFT−BICを持つ支店のSWIFT−BICを利用することで、海外への送金業務は各支店に残したままで、海外送金を行うことができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1の発明において、前記仕向/被仕向の取引案件は、国内支店間の外貨送金を含むことを特徴とする。
上記の構成によれば、請求項1の海外送金システムの仕組みは、SWIFTシステムを利用せず、国内支店間の外貨送金に対してもそのまま適用できる。
請求項3に記載の発明は、請求項2の発明において、前記国内支店間の送金の支店がいずれもSWIFT−BICを所持しない支店である場合は、前記SWIFT−BICを所持する支店に対しても振替依頼のための送金明細を作成することを特徴とする。
上記の構成によれば、国内支店間の送金の際に仕向側、被仕向側の支店のいずれもSWIFT−BICを所持しない場合は、SWIFT−BICを所持する支店(親支店)に対しても振替依頼を送信することで、親支店が管理する預かり口座(決済口座)によって外貨の振替処理を行うことができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1の発明において、前記取引ワークフロー制御部は、内部振替を依頼された支店においては、前記承認プロセスをSTP(Straight Through Processing)処理させることを特徴とする。
上記の構成によれば、内部振替を依頼された支店における承認ワークフローは自動処理(STP処理)されるので、振替依頼支店での新たな労力の発生が防げる。
請求項5の発明は、銀行の各支店において、仕向/被仕向の取引案件に対して、起票、精査、承認の承認プロセスを制御するステップと、銀行識別子であるSWIFT−BICを所持しない支店において、前記承認プロセスが完了した際に、勘定系システムの元帳に記帳要求を送信するステップと、前記勘定系システムから記帳要求の完了を検知するステップと、前記勘定系システムから記帳要求の完了を検知するステップと、前記記帳要求の完了を検知した際に、前記SWIFT−BICを所持する他の国内支店宛てに振替依頼のための送金明細を作成するステップと、前記送金明細の作成の際に、前記支店間の預かり口座及び預け口座の情報を格納した決済情報テーブルに基づいて、決済口座を自動判別するステップと、前記取引案件が海外送金である場合、前記記帳要求の完了を検知した際に、他の国内支店が所持するSWIFT−BICを使用して、SWIFTネットワークに対して電文ファイルを送信するステップと、をコンピュータが実行することを特徴とする海外送金方法。
上記請求項5に記載の発明は、請求項1の海外送金システムを、コンピュータが実行する海外送金方法の発明と捉えたものであり、請求項1の発明と同様な作用効果を奏する。
本発明によれば、新店開設時に新たなBIC取得のための費用と時間をかける必要がなく、送金業務は各支店に分散したままで中国共通のBICにて送金業務を行うことができる。
従来の中国における新店開設時のバックエンドシステムの概念図である。 本発明が目的とする中国における新店開設時のバックエンドシステムの概念図である。 送金系システム10のシステム構成の概略と機能ブロックを示した図である。 送金系システム10において処理される仕向側と被仕向側との間の仕向/被仕向フローの概念図である。 決済口座自動判別部16において使用される決済情報テーブル17の一例を示した図である。 中国国内の支店間送金フロー(子支店A−親支店間)の概念図である。 中国国内の支店間送金フロー(子支店A−子支店B間)の概念図である。 受信電文受付簿画面18の一例を示した図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号または符号を付している。
図3は、本発明の一実施形態である送金系システム10のシステム構成の概略と機能ブロックを示す図である。送金系システム10は、本発明の海外送金システムの中核をなし、図示するように、SWIFTネットワーク21を経由して、自行の他国支店22や他行23と接続されている。
また、送金系システム10は、海外支店ネットワーク31を介して、中国支店勘定系システム30と接続され、また、構内ネットワーク41を介して、SWIFT決済系システム20、及びEB(Electronic Banking)、すなわち、インターネットを通じて海外支店の口座に関する口座照会や資金移動を提供するEBシステム40と接続されている。
送金系システム10は、一つの機能構成例として、銀行内での取引のワークフローを制御する取引ワークフロー制御部11、それぞれの外部システムとのインターフェースI/F)を制御するSWIFT I/F部12、EBシステムI/F部13、海外支店勘定系システムI/F部14、そして、内部の機能部である送金明細作成部15、及び決済口座自動判別部16を含んで構成される。以下、各機能部について順に説明する。
取引ワークフロー制御部11は、取引の入力(Entry)、精査(Check)、承認(Approve)といった銀行内の承認プロセスを実行させるためのワークフローを制御し、各担当者向けの画面も提供する。取引ワークフロー制御部11は、後述する電文受付簿画面18も制御する。なお、承認プロセスは、仕向側(Outward)については、Entry,Check,Approveの3段階の処理が必要であるが、被仕向側(Inward)では、Entry、Check&Approveの2段階の処理で済ませることが多い。
SWIFT I/F部12は、SWIFT決済系システム20を介して、SWIFTネットワーク21とのインターフェースを制御し、SWIFTネットワーク21に接続された自行の他国支店22や他行23との電文のやりとりを行う。さらに詳しくは、SWIFT OUTフォルタにFTP(File Transfer Protocol)でSWIFT電文ファイルをPutする「SWIFT OUT」と、SWIFT INフォルダにFTPでSWIFT電文ファイルをGetする「SWIFT IN」と、SWIFT OUTのAckを受け取る「SWIFT ACK」とで構成される。SWIFT OUTでSWIFT電文を発信するとき、後述する「親支店」のBICを使用する。なお、SWIFT OUT、SWIFT ACK、SWIFT INは、バックグラウンドプロセス(BGP)として起動される。
EBシステムI/F部13は、インターネットを通じて海外口座に関する口座照会や資金移動等のEB(Electronic Banking)サービスを提供するEBシステム40と送金系システム10を接続するインターフェース部であり、EBシステム40とのデータのやりとりを制御する。
海外支店勘定系システムI/F部14は、海外支店ネットワーク31を介して、中国支店勘定系システム30とのインターフェースを制御する。海外支店勘定系システムI/F部14は、さらに、BGPとして起動され、勘定系システムが支店ごとに保持する元帳への記帳要求を送信する「POSTING部」と、同じくBGPとして起動され、記帳要求に対する中国支店勘定系システム30からの記帳完了通知を検知する「LISTENER部」とを含んでいる。
送金明細作成部15は、前述のLISTENER部が中国支店勘定系システム30からの記帳完了通知を受け取った時点で起動され、取引ワークフロー制御部11に対して、中国支店勘定系システム30から記帳が終了したことを示すためのステータス情報を更新する。記帳が正常に終了したことを受け取った取引ワークフロー制御部11は、SWIFT I/F部12に対して上述のSWIFT OUTを発行するように要求し、SWIFT I/F部12は、SWIFT決済系システム20からのSWIFT ACKを受信した後、取引ワークフロー制御部11の該当取引のステータス情報を更新する。
また、送金明細作成部15は、送金先支店(被仕向支店)への内部的な振替依頼、すなわち、送金明細を作成する。このとき、決済口座自動判別部16が呼び出され、他行や他店の預け口座、預かり口座を、後述する決済情報テーブルを用いて、自動的に判別する。このときの仕向側と被仕向側間の処理の流れである仕向/被仕向フローについては、後述の図で詳しく説明する。
上記の送金系システム10の機能構成は、あくまでも一例であり、一つの機能部を更に分割したり、複数の機能部をまとめて一つの機能部として構成してもよい。各機能部は、装置に内蔵されたCPU(Central Processing Unit)が、ROM(Read Only Memory)またはハードディスク等の記憶装置に格納されたコンピュータ・プログラムを読み出し、CPUにより実行されたコンピュータ・プログラムが、記憶装置に格納されたデータベース(DB;Data Base)やメモリ上の記憶領域からテーブル等の必要なデータを読み書きし、場合によっては、関連するハードウェア(例えば、入出力装置、表示装置、通信インターフェース装置)を制御することによって実現される。また、上記のデータベース(DB)は、商用データベースであってよいが、単なるテーブルやファイルの集合体をも意味し、データベースの内部構造自体は問わないものとする。
図4は、送金系システム10において処理される仕向側と被仕向側との間の仕向/被仕向フローの概念図である。まず、ある中国支店から海外の銀行へ送金する場合を考える。ここで中国支店は、BICを取得していない支店とする。このようなBICを取得してない支店であって、既にBICを取得している支店に「統合」されて送金業務を行う支店を、BIC統合子支店または単に子支店を呼ぶことにする。また、上記のBIC取得済みの支店であって、BIC統合子支店を「統合」する支店を、BIC統合親店または単に親支店と呼ぶことにする。なお、図中の○で囲んだ数字は、処理の順序(ステップ番号)を表すものとする。
図4の左側の仕向フローにおいて、まず、中国子支店において、送金明細の電文を手動または半自動で作成し(起票)、ワークフローのEntryとして入力する。
中国子支店におけるEntry,Check,Approveのワークフローが完了すると、ステップ1として、POSTING部が、中国支店勘定系システム30の当該子支店の元帳に対して記帳要求を送信する。このときに記帳要求には、借方(DR:DebitoR)に送金元の顧客口座、貸方(CR:CreditoR)に親支店預け口座が設定される。この記帳要求の結果をLISTENER部が検知すると(ステップ2)、上記ワークフローの起票の作成者(Maker)やApproverに通知するか、または取引ワークフロー制御部11における該当案件のステータスを更新する(ステップ3)。
さらに、LISTENER部によって起動された送金明細作成部15(図示を省略)は、中国親支店の取引ワークフロー制御部11に対して、内部的な振替のための送金明細を作成し、ワークフローにEntryさせる(ステップ3’)。このとき、決済口座自動判別部16によって、DRには中国子支店の預かり口座が、CRには電文送信先のノストロ口座が設定される。
ノストロ口座とは、銀行間取引での資金決済を行う当方勘定のことで、外国に現地の通貨建で保有する決済口座のことをいう。通常、銀行間の外国為替取引では、外貨の決済口座を相手銀行に告知する必要がある。
親支店にEntryされたワークフローは「STP」処理によって実行される。ここで、STP(Straight Through Processing)とは、一連の事務処理を、コンピュータにより、人手を介さずに自動的に処理を行うことを言う。親支店側でのワークフローをSTP処理させることで、現状のシステムのプロセスをそのまま利用することができる。
また、ステップ3において、LISTENER部から記帳の完了を受け取った取引ワークフロー制御部11(図示せず)は、SWIFT I/F部12(図示せず)に対して、SWIFT OUTを発信するように依頼する(ステップ4)。ただし、この時のSWIFT電文には親支店のBICを使用する。また、このSWIFT OUTの完了(SWIFT ACK)は、取引ワークフロー制御部11にも通知される(ステップ5)。
親支店側においてSTP処理されたワークフローが完了すると、ステップ4’において、親支店側のPOSTING部が、中国支店勘定系システム30の親支店の口座に対して記帳を要求する。
親支店側のLISTENER部がステップ5’において、中国支店勘定系システム30から記帳が完了したことを受信すると、STP処理を制御した取引ワークフロー制御部11にも通知され、そのステータスが更新される。
以上のステップによって、子支店から他国銀行等への海外送金が完了する。ここでは親支店が子支店の処理を代行しているのではなく、SWIFTネットワーク等への対外的な業務処理は、すべて子支店が行っていることに注意されたい。
図4右側には被仕向フローを示している。被仕向フローでは、海外の銀行等からSWIFTネットワーク21を介して、SWIFT INがFTPでGetした電文ファイルに含まれた口座番号によって、受領先の支店を判別する。中国親支店の顧客宛ての送金であれば、親支店内の通常の送金処理で完結する(ステップ1’)。電文ファイルが中国子支店宛ての送金であれば、以下のステップを行う。
まず、中国子支店において、送金明細の電文を手動または半自動で作成し、取引ワークフローのEntryとして入力する(ステップ1)。このとき、受信電文受付簿画面18を用いて、担当者の割り当てや以後の電文のステータス管理を行う。
起票された電文のCheck&Approveの承認フローが終了すると、POSTING部によって、中国支店勘定系システム30の子支店の口座に対して記帳要求が送信される(ステップ2)。このとき、借方(DR)には、親支店預け口座が設定され、貸方(CR)には、受取人である中国子支店の顧客の口座が設定される。この記帳要求が完了すると子支店のLISTENER部がそれを検知し(ステップ3)、取引ワークフロー制御部11に対して通知するか、又は該当取引のステータスを更新する(ステップ4)。
LISTENER部は、送金明細作成部15を起動し、送金明細作成部15は、子支店と親支店間の内部的な振替依頼のための送金明細を作成し、親支店の取引ワークフロー制御部11にEntryし、取引ワークフローをSTPとして開始させる(ステップ4’)。このとき、決済口座自動判別部16によって、DRには電文送信元のノストロ口座が、CRには子支店の預かり口座が設定される。
親支店でのワークフローのSTP処理が完了すると、親支店側のPOSTING部が中国支店勘定系システム30の親支店の口座に対して記帳要求を送信する(ステップ5)。このとき、借方(DR)には、電文送信元のノストロ口座が設定され、貸方(CR)には、親支店における子支店Aの預かり口座が設定される。そして、親支店側のLISTENER部が、その記帳要求の完了を検知すると、親支店の取引ワークフロー制御部11に対して、通知又はステータスを更新する(ステップ6)。以上のステップにより、他国銀行等からの子支店への被仕向入金が完了する。
図5は、決済口座自動判別部16において使用される決済情報テーブル17の一例を示した図である。図の上段は子支店用のテーブル、図の下段は、親支店用のテーブルを示す。
決済情報テーブル17には、「In/Out」、「通貨」、「Type」、「Netwotk」、「RcvBank」、「Our Corres Bank」、および「口座」の欄が有している。「In/Out」欄は、Inward(被仕向)とOutward(仕向)を区別するために使用される。「Type」欄は、電文のメッセージタイプ(MT)を表し、例えば、TT(Telegraphic Transfer)は、電信送金を意味し、DD(Demand Draft)は、送金小切手を表す。
「Network」欄は、取引が経由するネットワークを表し、「SWIFT」と「支店間」が存在する。「SWIFT」以外に「支店間」が存在する理由は後述する。「RcvBank」欄は、「受取銀行」の識別子が格納される。「Our Corres Bank」欄には、「コルレス銀行」の識別子が格納される。
コルレス銀行とは、外国に送金するにあたり、その通貨の中継地点となる銀行である。外国為替においては内国為替の場合の中央銀行に該当するような組織がないため、銀行は海外の銀行との間で口座(コルレス口座)を開設しあい、その口座を用いて資金を振り替えることによって決済を行う。例えば、送金取引において、送金先銀行が自行のコルレス先でない場合は、中継となるコルレス銀行に送金指示を行った上で、最終目的地となる銀行と口座番号の備考を添えて送金する。
決済情報テーブル17の「口座」欄は、決済口座が、親支店預け口座か、子支店預かり口座か、ノストロ口座のうちどれであるかを示す。例えば、子支店CQNから海外の銀行に送金する場合は以下のようなステップを踏む。
1)子支店CQNで、起票をEntryする際の送金明細には、Our Corres Bankには、親支店SHAの決済情報テーブル17bのOutward側を参照して、「コルレス銀行」の識別子(BIC)が設定される(矢印17sで示す)。
2)子支店CQNでPOSTINGが記帳を要求する際の送金明細における第2勘定欄(CR)としては、子支店CQNの決済情報テーブル17aのOutward側の「口座」欄で示された「SHA預け」が設定される(矢印17uで示す)。
3)子支店CQNで、送金明細作成部15が内部的な振替依頼のための送金明細を作成する際には、親支店SHAの決済情報テーブル17bのOutward側が参照され、第1勘定欄(DR)には、「CQN預かり」であることが設定され(矢印17vで示す)、第2勘定欄(CR)には、「ノストロ」であることが設定される(矢印17wで示す)。このようにして、決済情報テーブル17を参照し、それぞれの送金明細が作成される。
図4の説明では、SWIFT経由での中国支店と海外との間の仕向/被仕向フローについて説明したが、送金系システム10は、中国支店と海外との間の送金だけでなく、外貨での中国支店間の送金にも利用可能である。従来は、中国支店間の外貨送金はSWIFTを利用して行っていたが、上記で説明した送金系システム10の仕組みを使うと、中国国内の支店間の送金を、SWIFTを利用しないで送金可能となる。従来、SWIFTを利用していたのは、冒頭で述べたように、中国ではドキュメント管理や当局への報告は各支店で行う必要があり、このため、各支店でBICを取得し、SWIFTを利用した方が便利であったからである。
図6は、中国国内の支店間送金フロー(子支店−親支店間)の概念図である。ここでは、図左側に子支店から親支店へ外貨送金する場合を、図右側に親支店から子支店へ外貨送金する場合を示しているが、両者は、立場が入れ替わるだけで内部のフローは全く同じである。
図左側の子支店から親支店へ送金する場合、取引ワークフロー制御部11によって、Entry、Check,Approveのワークフローが完了すると、中国支店勘定系システム30の子支店の元帳に対して記帳要求が出される(ステップ1)。このときの記帳には、借方(DR)に中国子支店の顧客口座が、貸方(CR)に中国親支店用の預け口座が設定される。LISTENER部が、その完了を検知すると(ステップ2)、送金明細作成部15が起動され、取引ワークフロー制御部11に対して通知又はステータスを更新し(ステップ3)、親支店に被仕向けの送金明細を作成する(ステップ3’)。このとき、決済口座自動判別部16により、DRに中国支店用口座が、CRに中国親支店の顧客口座が設定される。なお、国内の送金なのでSWIFTに対するSWIFT OUT、SWIFT INの処理は必要ない。
親支店では、手動または半自動でEntryされたワークフローが開始され、中国支店勘定系システム30の親支店の元帳が記帳される(ステップ4,5,6)。
親支店でのワークフローが完了すると、POSTING部、LISTENER部によって、中国支店勘定系システム30の親支店の元帳が更新される。以上のステップにより中国子支店から親支店への送金が完了する。なお、図6右側の親支店から子支店への送金も、決済口座自動判別部16によるDR/CRの口座設定が異なるだけで、フローは同様なので説明は省略する。
図7は、中国国内の支店間送金フロー(子支店A−子支店B間)の概念図である。この場合は、図6の場合と異なり、仕向側、被仕向側がともに子支店の場合であるが、親支店が両子支店の間に入る。親支店は、子支店Aと子支店Bそれぞれの外貨の預かり口座を持っているので、この預かり口座を利用して両子支店間の振替を行うことができるからである。
子支店Aにおいて、ワークフローへのEntryから始まって、ステップ1からステップ3までのフローは、図6の場合と同じであるが、ステップ3’では、親支店に対して内部的な振替依頼のための送金明細を作成し、中国親支店のワークフローにEntryする。また同時に、ステップ3”で、送金先の子支店Bに対しても被仕向の送金明細を作成し、中国子支店のワークフローにEntryする。このとき、決済口座自動判別部16により、ステップ3’では、DRに中国支店A預かり口座が、CRに中国支店B預かり口座が設定される。また、ステップ3””では、DRに中国親支店預け口座が、CRには中国支店B顧客口座が設定される。
親支店では、Entryされた送金明細のワークフローをSTP処理する。子支店Bでは、ワークフローのEntry、Check&Approveのプロセスは、STP処理ではなく、手動で行う。これは、各案件に割り当てられた担当者が、以後の処理を一貫して行う必要があるからである。なお、ワークフローがSTP処理される場合は、受信電文受付簿画面18は必要ない。
図8は、受信電文受付簿画面18の一例を示した図である。受信電文受付簿画面18は、取引ワークフロー制御部11によって管理され、図示するような各電文の状態を画面表示するためのテーブルをもとに構成されている。受信電文受付簿画面18の「MSG」欄は、メッセージのタイプを示し、例えば、MT103は、顧客送金のメッセージ、MT110は、Demand Draft(送金小切手)、MT19Xは、顧客送金に付随した取消、手数料、照会等を示す。「Status」欄は、受け付けた電文の被仕向店での処理済、チェック中、修正中などの処理状況を示す。「Sender’s Ref」欄は仕向店で採番した取引番号、「Received Date」欄は、被仕向店が電文を受領した日、「Value Date」欄は、送金の勘定日を示す。
図4、図6、図7では、通常ケースの仕向/被仕向の処理フローについて説明したが、詳細は省略するが、これ以外にも異例ケースとして、送金取引の手数料区分が当方負担の場合または、送金取引をキャンセルした場合に発生する中国親支店及び子支店にて起こすべき振替起票を自動化することにも対応できる。また、上海BICを使用する支店間での送金に関する情報(手数料、照会、回答)伝達手段の提供にも対応できる。
以上、上記の実施形態では、中国を例にとって説明したが、海外送金に係るドキュメント管理、当局報告等に同様な制度を持った国、例えばベトナムなどでも本システムと同じ仕組みが適用可能である。
ただし、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。またその様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
10 送金系システム
11 取引ワークフロー制御部
12 SWIFT I/F部
13 EBシステムI/F部
14 海外支店勘定系システムI/F部
15 送金明細作成部
16 決済口座自動判別部
17 決済情報テーブル
18 受信電文受付簿画面
20 SWIFT決済系システム
21 SWIFTネットワーク
22 自国他支店
23 他行
30 中国支店勘定系システム
31 海外支店ネットワーク
40 EBシステム
41 構内ネットワーク

Claims (5)

  1. 銀行の口座の元帳を格納する勘定系システムと、
    前記銀行の各支店において、仕向/被仕向の取引案件に対して、起票、精査、承認の承認プロセスを制御する取引ワークフロー制御部と、
    銀行識別子であるSWIFT−BICを所持しない支店において、
    前記承認プロセスが完了した際に、前記勘定系システムの元帳に記帳要求を送信するPOSTING部と、
    前記勘定系システムから記帳要求の完了を検知するLISTENER部と、
    前記LISTENER部が前記記帳要求の完了を検知した際に、前記SWIFT−BICを所持する他の国内支店宛てに振替依頼のための送金明細を作成する送金明細作成部と、
    前記送金明細の作成の際に、前記支店間の預かり口座及び預け口座の情報を格納した決済情報テーブルに基づいて、決済口座を自動判別する決済口座自動判別部と、
    前記取引案件が海外送金である場合、前記LISTENER部が前記記帳要求の完了を検知した際に、他の国内支店が所持するSWIFT−BICを使用して、SWIFTネットワークに対して電文ファイルを送信するSWIFT I/F部と、
    を備えることを特徴とする海外送金システム。
  2. 前記仕向/被仕向の取引案件は、国内支店間の外貨送金を含むことを特徴とする請求項1に記載の海外送金システム。
  3. 前記国内支店間の送金の支店がいずれもSWIFT−BICを所持しない支店である場合は、前記SWIFT−BICを所持する支店に対しても振替依頼のための送金明細を作成することを特徴とする請求項2に記載の海外送金システム。
  4. 前記取引ワークフロー制御部は、内部振替を依頼された支店においては、前記承認プロセスをSTP(Straight Through Processing)処理させることを特徴とする請求項1に記載の海外送金システム。
  5. 銀行の各支店において、仕向/被仕向の取引案件に対して、起票、精査、承認の承認プロセスを制御するステップと、
    銀行識別子であるSWIFT−BICを所持しない支店において、
    前記承認プロセスが完了した際に、勘定系システムの元帳に記帳要求を送信するステップと、
    前記勘定系システムから記帳要求の完了を検知するステップと、
    前記記帳要求の完了を検知した際に、前記SWIFT−BICを所持する他の国内支店宛てに振替依頼のための送金明細を作成するステップと、
    前記送金明細の作成の際に、前記支店間の預かり口座及び預け口座の情報を格納した決済情報テーブルに基づいて、決済口座を自動判別するステップと、
    前記取引案件が海外送金である場合、前記記帳要求の完了を検知した際に、他の国内支店が所持するSWIFT−BICを使用して、SWIFTネットワークに対して電文ファイルを送信するステップと、
    をコンピュータが実行することを特徴とする海外送金方法。
JP2012227470A 2012-10-12 2012-10-12 海外送金システム及び海外送金方法 Active JP6022294B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012227470A JP6022294B2 (ja) 2012-10-12 2012-10-12 海外送金システム及び海外送金方法
CN201310094954.9A CN103729793A (zh) 2012-10-12 2013-03-22 境外汇款系统和境外汇款方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012227470A JP6022294B2 (ja) 2012-10-12 2012-10-12 海外送金システム及び海外送金方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014081690A JP2014081690A (ja) 2014-05-08
JP6022294B2 true JP6022294B2 (ja) 2016-11-09

Family

ID=50453854

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012227470A Active JP6022294B2 (ja) 2012-10-12 2012-10-12 海外送金システム及び海外送金方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6022294B2 (ja)
CN (1) CN103729793A (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6767091B2 (ja) * 2015-02-18 2020-10-14 株式会社大和証券グループ本社 情報処理装置、外貨の送金方法およびプログラム
CN105427094A (zh) * 2015-12-22 2016-03-23 农信银资金清算中心有限责任公司 一种跨境支付系统与方法
CN106936898B (zh) * 2017-02-23 2020-06-05 中国银行股份有限公司 一种跨区间文件传输方法及系统
CN107239951A (zh) * 2017-06-07 2017-10-10 北京天德科技有限公司 一种基于第三代区块链的可扩展央行数字货币交易方法
CN107545419B (zh) * 2017-07-19 2021-07-13 招商银行股份有限公司 汇款处理方法、系统及计算机可读存储介质
US20210073804A1 (en) * 2017-08-03 2021-03-11 Liquineq AG System and method of non-cryptographic immutable distributed ledger technology for sending and receiving multiple assets including fiat currencies
TWI662499B (zh) * 2017-11-07 2019-06-11 臺灣集中保管結算所股份有限公司 一種自動處理股務事件方法及系統
US10410190B1 (en) * 2018-07-31 2019-09-10 Morgan Stanley Services Group Inc. Network of computing nodes and a method of operating the computing nodes to effectuate real-time bank account-to-bank account money transfer
JP7236256B2 (ja) * 2018-11-20 2023-03-09 株式会社三菱Ufj銀行 利用額予測方法およびプログラム
CN110460602B (zh) * 2019-08-15 2022-01-07 中国银行股份有限公司 可支持多银行多时区的swift报文处理方法及系统
CN110519271B (zh) * 2019-08-28 2021-06-11 中国银行股份有限公司 可支持多渠道文件传输的swift报文处理方法及系统
JP7015813B2 (ja) * 2019-09-05 2022-02-03 株式会社ジェーシービー 送金システム、送金方法、及びプログラム
CN111127209A (zh) * 2019-12-31 2020-05-08 中国银行股份有限公司 一种基于swift报文的交易处理方法及装置
CN111260351A (zh) * 2020-01-13 2020-06-09 中国建设银行股份有限公司 一种汇款处理方法、装置、设备和存储介质
CN113673979B (zh) * 2021-08-24 2022-07-08 国家电投香港财资管理有限公司 一种境外司库管理系统
CN113673978B (zh) * 2021-08-24 2022-07-08 国家电投香港财资管理有限公司 基于swift系统的交易方法、系统、计算机设备和存储介质

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7822656B2 (en) * 2000-02-15 2010-10-26 Jpmorgan Chase Bank, N.A. International banking system and method
JP4279588B2 (ja) * 2003-04-21 2009-06-17 エヌ・ティ・ティ・データ・ジェトロニクス株式会社 データ変換装置及び方法
JP5070306B2 (ja) * 2010-01-29 2012-11-14 株式会社日本総合研究所 取引中継方法および取引中継システム
JP2013033399A (ja) * 2011-08-02 2013-02-14 Citibank Japan Ltd 為替集合取引銀行サーバ、為替集合取引方法及び為替集合取引プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
CN103729793A (zh) 2014-04-16
JP2014081690A (ja) 2014-05-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6022294B2 (ja) 海外送金システム及び海外送金方法
JP2018525758A (ja) 非金融機関システムでのセキュア取引を促進するシステム及び方法
JPH09504634A (ja) 電子請求支払いシステム
US20140279310A1 (en) Electronic Payment System Operative with Existing Accounting Software and Existing Remote Deposit Capture and Mobile RDC Software
CN110135838A (zh) 电子支付方法、装置、计算机设备和存储介质
JP2000082101A (ja) 振込処理システム
US11853993B1 (en) Systems and methods for paper check processing and payee setup
JP5506971B2 (ja) 収納システム、決済装置、及び、コンピュータプログラム
JP2009098986A (ja) 電子債権仲介システム
JP2006127453A (ja) 引換証利用の外国送金処理システムおよび外国送金処理方法
JP6187947B1 (ja) マルチバンクプーリングシステム及びマルチバンクプーリング方法
JP6396613B2 (ja) Snsシステム、銀行システム及びクレジットカード会社システム
JP4889189B2 (ja) 支払代行対応資金管理システム、支払代行対応資金管理システム用プログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体
CN111640003B (zh) 结算系统
JP7281351B2 (ja) 払込票処理システム
JP5852636B2 (ja) マンション管理会社向け振込管理システムおよび方法
JP5340346B2 (ja) 支払支援装置、支払支援方法および支払支援プログラム
JP4662733B2 (ja) 振込情報処理装置及び振込情報処理方法
JP2001250070A (ja) 支払システム、金融機関センタ、支払元センタ及び支払方法
JP2002342584A (ja) 取引明細管理システム
JP4548120B2 (ja) 債権データ管理方法及び管理システム
JP7327770B2 (ja) 振込管理システム、振込管理方法および振込管理プログラム
JP6018615B2 (ja) 口座振替システムおよび方法
JP2005276007A (ja) 振込サービスシステム
JP5465310B1 (ja) 電子記録債権用決済口座解約時の自動変更システムおよび方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150824

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160517

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160620

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161004

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161005

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6022294

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250