JP4279588B2 - データ変換装置及び方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、データ変換装置及び方法に関し、特に1つのデータ表現形式を有し且つ適用されるデータ変換処理を特定する情報を含むデータをその1つのデータ表現形式とは異なるデータ表現形式に変換するデータ変換装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
銀行業務等では、例えば、CSV形式のファイルをその中のデータの項目を整形し且つXML形式のファイルに変換する等の複雑なデータ変換が必要である。図33は、従来のデータ変換を説明するための機能イメージ図である。図33において、入力側システムAからの入力データがデータ変換装置により変換されて出力データとして出力側システムBへ送られる。従来は、入力データを出力データに対して一意に紐付け、変換ルール1を記述し、その変換ルール1に基づき変換プログラム1が入力データを出力データに変換するような仕組みを採用していた(そのような例として、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−204726号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようなデータ変換を要する銀行のシステムは、内部だけでなく外部のシステムとも密接な連携の下に一体として稼動することが求められるようになった。しかし、このことは、局所的な仕様の改変が、それと連動する他の部分の仕様変更も余儀なくされ、部分的にみれば極めて軽微な手直しに過ぎないものが、全体としてみれば思いもかけない大きなインパクトをもつ可能性を危殆するようになった。本来変更のあるシステム内部又はその周辺にのみに必要であったに過ぎない改変が、連携しているというだけで当然に他での仕様変更を要求するという硬直的な連携は、アプリケーション開発の自由度に対する制約を生み、省力化や新規業務の展開に支障を来たすおそれが生じてきた。
【0005】
最近、米国投資銀行の間では、特に証券又は外国為替に関する決済系のシステムで、EAI(Enterprise Application Integration)技術の利用が普及してきている。EAI技術は、相互に結合するシステムのインターフェース・ファイルを項目単位で対応付け、一方で生じたファイル項目の改変を他方に波及させることを可及的に抑制し、アプリケーション開発の自由度を確保しようとするものである。このEAI技術を利用して、アプリケーション開発の自由度を可及的に確保しようとする技法としてSTP(Straight Through Processing)がある。
【0006】
従来は、このSTP機能に関して、データ変換にかかる機能を同じ次元で設計及び実装していた。このため、部品の再利用等考慮されている場合もときにあるが、大部分は、新たなシステム、データフォーマット、処理機能に対応する場合、STP全体を構築し、検証しなければならなかった。このようなSTP構築の仕方では開発、修正、検証にかかる工数が増加せざるを得なかった。また、従来方式のSTPは入力側のデータと出力側のデータを予めリンクさせておく必要があるため、処理の結果を受けて次に行う処理を決めることができなかった。従って、予め定めたデータ変換ルールから離れた処理が発生すると入力側から出力側までを通して再構築する必要があった。
【0007】
例えば、図33を参照して説明した従来のデータ変換の仕組みによれば、入力側システムCからの入力データを出力側システムDへの出力データに変換する機能を追加する場合、既に作成済みの変換ルール1及び変換プログラム1を利用する場合においても全く新たな一つの変換ルール2及び一つの変換プログラム2として構築する必要があった。
【0008】
また、データの項目の整形の変更、あるいはファイル形式の変更等部分的変更(この変更には追加、削除を含む。)があっても、従来は、その都度一つの変換ルール及び一つの変換プログラムを全体的に直さなければならなかった。
【0009】
従って、従来のデータ変換の仕組みでは、変換の変更、追加、削除等が生じたとき、新たな変換ルール及び変換プログラムを作成、あるいは全体的に直す必要があるため作業工数を大きく要していた。
【0010】
本発明の課題は、データ変換装置及び方法において、データ変換の仕様の変更(追加、削除を含む。)に対してそれに関連するプログラムの部分だけを変更あるいは開発することにより、変更あるいは開発に要する作業工数を削減することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、本発明の一局面に従った、第1のデータ表現形式を有するデータに対し、データ処理形式の属性に応じて階層化された複数の層のうちの異なる少なくとも2つの層において、各層に対応するデータ変換処理を各々行うことで、前記データを前記第1のデータ表現形式と異なる第2のデータ表現形式のデータへ変換するデータ変換装置であって、特定の識別情報が付与され前記複数の層のうちの特定の層に入力された処理対象の入力データに対し、当該入力データに適用するデータ変換処理を指定する変換処理指定情報、前記データ変換処理を経て得られる出力データに付与する識別情報である出力識別情報、及び、前記出力データの出力先を表す出力先情報を、前記処理対象の入力データに付与された前記特定の識別情報と対応付けた処理ルール情報を、前記複数の層及び各層への入力データに付与される各識別情報について各々記憶する記憶手段と、前記複数の層に各々設けられ、処理対象の入力データを受け取る複数の受取手段と、前記複数の層に各々設けられ、同一層の前記受取手段によって処理対象の入力データが受け取られた場合に、受け取られた処理対象の入力データに付与されている識別情報に基づいて、前記記憶手段に記憶されている処理ルール情報の中から前記処理対象の入力データに対応する処理ルール情報を選択する複数の選択手段と、前記複数の層に各々設けられ、同一層の前記受取手段によって受け取られた前記処理対象の入力データに対し、同一層の前記選択手段によって選択された処理ルール情報のうちの前記変換処理指定情報で指定されたデータ変換処理を行う複数のデータ処理手段と、前記複数の層に各々設けられ、同一層の前記データ処理手段による前記データ変換処理を経て得られた出力データに、同一層の前記選択手段によって選択された処理ルール情報のうちの前記出力識別情報を識別情報として付与し、同一層の前記選択手段によって選択された処理ルール情報のうちの前記出力先情報が表す出力先へ出力する複数の出力手段と、を備えたデータ変換装置により解決される。
【0012】
本発明の一形態によれば、前記複数の層は、最下層に設けられデータの受信、送信及びコピーの機能を行うメッセージ制御層と、前記メッセージ制御層の上層に設けられデータのファイル単位をレコード単位にまたレコード単位をファイル単位に変換する機能を行うファイル形式制御層と、前記ファイル形式制御層の上層に設けられデータのレコード形式を変換する機能を行うトランザクション形式制御層と、前記トランザクション形式制御層の上層に設けられレコードの項目の表現形式を変換する機能を行うビジネスロジック制御層と、から構成されていることが好ましい。
【0013】
本発明の別の形態によれば、前記記憶手段は、互いに異なるデータ変換処理を行うための複数の部品プログラムを記憶し、前記記憶手段に記憶されている処理ルール情報のうちの前記変換処理指定情報は、入力データに適用するデータ変換処理を行う部品プログラムを指定する情報であり、前記データ処理手段は、同一層の前記選択手段によって選択された処理ルール情報のうちの前記変換処理指定情報で指定された部品プログラムによりデータ変換処理を行うことが好ましい。
【0014】
本発明の課題は、本発明の別の局面に従った、第1のデータ表現形式を有するデータに対し、データ処理形式の属性に応じて階層化された複数の層のうちの異なる少なくとも2つの層において、各層に対応するデータ変換処理を各々行うことで、前記データを前記第1のデータ表現形式と異なる第2のデータ表現形式のデータへ変換するデータ変換方法であって、特定の識別情報が付与され前記複数の層のうちの特定の層に入力された処理対象の入力データに対し、当該入力データに適用するデータ変換処理を指定する変換処理指定情報、前記データ変換処理を経て得られる出力データに付与する識別情報である出力識別情報、及び、前記出力データの出力先を表す出力先情報を、前記処理対象の入力データに付与された前記特定の識別情報と対応付けた処理ルール情報を、前記複数の層及び各層への入力データに付与される各識別情報について記憶手段に各々記憶しておき、前記複数の層に各々設けられた受取手段は、処理対象の入力データを受け取り、前記複数の層に各々設けられた選択手段は、同一層の前記受取手段によって処理対象の入力データが受け取られた場合に、受け取られた処理対象の入力データに付与されている識別情報に基づいて、前記記憶手段に記憶されている処理ルール情報の中から前記処理対象の入力データに対応する処理ルール情報を選択し、前記複数の層に各々設けられたデータ処理手段は、同一層の前記受取手段によって受け取られた前記処理対象の入力データに対し、同一層の前記選択手段によって選択された処理ルール情報のうちの前記変換処理指定情報で指定されたデータ変換処理を行い、前記複数の層に各々設けられた出力手段は、同一層の前記データ処理手段による前記データ変換処理を経て得られた出力データに、同一層の前記選択手段によって選択された処理ルール情報のうちの前記出力識別情報を識別情報として付与し、同一層の前記選択手段によって選択された処理ルール情報のうちの前記出力先情報が表す出力先へ出力するデータ変換方法により解決される。
【0015】
本発明の一形態によれば、前記複数の層は、最下層に設けられデータの受信、送信及びコピーの機能を行うメッセージ制御層と、前記メッセージ制御層の上層に設けられデータのファイル単位をレコード単位にまたレコード単位をファイル単位に変換する機能を行うファイル形式制御層と、前記ファイル形式制御層の上層に設けられデータのレコード形式を変換する機能を行うトランザクション形式制御層と、前記トランザクション形式制御層の上層に設けられレコードの項目の表現形式を変換する機能を行うビジネスロジック制御層と、から構成されていることが好ましい。
【0016】
本発明の別の形態によれば、前記記憶手段は、互いに異なるデータ変換処理を行うための複数の部品プログラムを記憶し、前記記憶手段に記憶されている処理ルール情報のうちの前記変換処理指定情報は、入力データに適用するデータ変換処理を行う部品プログラムを指定する情報であり、前記データ処理手段は、同一層の前記選択手段によって選択された処理ルール情報のうちの前記変換処理指定情報で指定された部品プログラムによりデータ変換処理を行うことが好ましい。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して、本発明を銀行業務に適用した場合を例に好適な実施形態のデータ変換装置を説明する。
【0028】
図1は、本発明の一好適な実施形態のデータ変換装置の構成を示す。図1において、10はメイン・フレーム・コンピュータ、パーソナル・コンピュータ、マイクロプロセッサ等の任意のデータ処理装置より構成されるデータ処理エンジン群を、12はハード・ディスク等の任意の外部記憶装置を示す。データ処理エンジン群10は4つのデータ処理エンジン14〜20を備え、それらデータ処理エンジン14〜20のそれぞれは、4つの層、即ち第1層のメッセージ制御層、第2層のファイル形式制御層、第3層のトランザクション形式制御層及び第4層のビジネスロジック層の各層に図1に示すように設けられている。第1層から第4層は、第1層が最下層で、第2層、第3層と順に上位の層となり、第4層が最上層を構成する。外部記憶装置12には、処理ルール群22及び部品プログラム群24及びデータ処理エンジン14〜20を動作させるプログラム(図示せず)が格納されている。処理ルール群22には、第1層から第4層の処理ルールが各層毎に格納されており、部品プログラム群24には、第1層から第4層の部品プログラムが各層毎に格納されている。なお、本発明は、処理ルール及び部品プログラムは必ずしも層毎に格納される必要がなく、また処理ルール群22及び部品プログラム群24にひとまとめに格納される必要がなく、外部記憶装置12に格納されていればよい。
【0029】
データ処理エンジン群10は入力データ28を受け取り、その中のデータ処理エンジン14〜20の一部又は全部が、入力データに含まれる情報に応じて適宜動作し、外部記憶装置12の処理ルール群22及び部品プログラム群24にそれぞれ格納されている処理ルール及び部品プログラムを用いて入力データ28を変換処理して、出力データ30として出力する。
【0030】
図2は、銀行業務におけるシステムの論理階層構造及びSTP階層構造の概要を示す。図2において、100はシステムの論理階層を示し、システムの階層は、アプリケーション(APL)層102、STP層104、通信制御層106及び物理層108から成る。APL層102はビジネス・アプリケーションが実装される層であり、STP層104は、システム間連携におけるアプリケーション・データのハンドリングが行われる層であり、通信制御層106は通信プロトコルのハンドリングが行われる層であり、物理層108は基本OS及びハードウエアが存在するプラットフォームである。
【0031】
STP層104即ちSTP機能の論理階層構造は、図1の各層に対応するメッセージ制御層110、ファイル形式制御層112、トランザクション形式制御層114及びビジネスロジック層116を備える。図1と同様に、メッセージ制御層110が最下層で、ファイル形式制御層112及びトランザクション形式制御層114の順に上位の層となり、ビジネスロジック層116が最上層となる。メッセージ制御層110は、通信制御層106から又はそれへのデータの受信、送信及びデータのコピーする機能を実行する層である。ファイル形式制御層112は、データのファイル単位をレコード単位にまたレコード単位をファイル単位に変換する機能を実行する層である。トランザクション形式制御層114は、データのレコード形式を変換する機能を実行する層である。ビジネスロジック層116は、レコードの項目の表現形式を変換する機能を実行する層である。図1のデータ処理エンジン14、16、18及び20が、メッセージ制御層110、ファイル形式制御層112、トランザクション形式制御層114及びビジネスロジック層116のそれぞれに対応して設けられる。
【0032】
各層のデータ処理エンジンの動作概要は次の通りである。
メッセージ制御層110の第1層データ処理エンジン14は、通信制御層106を介した発信元(入力側システム)120からのデータに基づいて次処理へ展開する。第1層データ処理エンジン14はまた、前処理からの情報を引き継ぎ、送信先(出力側システム)122へ変換後のデータを通信制御層106を介して引き渡す。通信制御層と入力側及び出力側システム120及び122との間には物理的な通信回線があり、この通信回線は有線、無線等のいずれの通信回線でもよい。また、入力側及び出力側システム120及び122は、データ変換装置に近接してもよく、また全世界的に分散していて任意の通信回線により結合されていてもよい。本発明は、通信回線の形態、入力側及び出力側システムの所在に依存しない。
【0033】
ファイル形式制御層112の第2層データ処理エンジン16は、メッセージ制御層110から受け取ったデータのファイル形式をレコード形式に変換し、上位層の処理に連携させる。第2層データ処理エンジン16はまた、上位層からレコード形式でデータを受け取り、ファイルに固める処理を行い、メッセージ制御層110に渡す。
【0034】
トランザクション形式制御層114の第3層データ処理エンジン18は、下位層からレコード形式でデータを受け取り、項目単位に処理できるよう、レコードの形式を変換する。第3層データ処理エンジン18はまた、ビジネスロジック層116又は自身の層からのデータのXML、CSV、固定長等のレコード形式を変換する。
【0035】
ビジネスロジック層116の第4層データ処理エンジン20は、下位層から受け取ったデータについて項目を意識したデータ変換処理を行う。それらの処理には、日付、金額の編集、銀行コードからSWIFTアドレスへの変換、受取人名から支店コード、顧客コード、口座番号の取得等が含まれる。
【0036】
この階層化STPは次の特徴を持つ。
1)下位層から上位層へ連携し、ビジネスロジック層116を最上位層として、下位層に連携する。
【0037】
2)4層全てを経由することは必須要件ではない。但し、データが通信制御層106を介して入力/出力される系では、最下層としてメッセージ制御層110は必須である。一方、通信制御層106を介する必要のない、例えば、同一コンピュータ内で複数のシステムが存在する際のデータ受け渡しで本発明のデータ変換装置を使用する場合は最下層として、メッセージ制御層110は必須でなく、むしろファイル形式制御層112が必須となる。この形態の具体例として図3に示されるようなケースをあげることができる。同一コンピュータ150内に本発明のデータ変換装置152、外国送金システム154と国内送金システム156が配置され、それぞれのシステム154及び156がデータ変換装置152を介して相互にデータを交換するような構成のシステムにおいて海外から受信した送金電文を外国送金システム154が処理し、次にその結果(データ変換装置152に対する入力データ)をデータ変換装置152がデータ変換処理を行って国内送金システム156に送る場合、外国送金システム154で処理した入力データは、メッセージ制御層110を介することなく、ファイル形式制御層112に直接渡り、第2層以上の層、この例では、第2層(ファイル形式制御層112)、次に第4層(ビジネスロジック層116)最後に第2層(ファイル形式制御層112)のそれぞれで順次データ変換が実行され、それにより生成された出力データが国内送金システム156へ送られる。
【0038】
3)各層に関連した処理ルール及び処理部品即ち部品プログラムを用意し(図1の処理ルール群22及び部品プログラム群24参照)、各層のデータ処理エンジンは、入力データから処理ルールを検索し、その処理ルールに従い処理を行い、そして処理の結果のデータを処理ルールが指定する次に連携すべき階層に送り、又は処理の過程で次に連携すべき階層及び処理ルールを導出して、処理の結果のデータを導出した階層に次処理のルール情報付きで送り、そのようにして順次処理して、目的のデータ表現形式に変換する。
【0039】
データ変換処理には、データ処理形式の属性に応じて異なるデータ処理が存在する。更に、例えば、日付、金額の編集、銀行コードからSWIFTアドレスへの変換、受取人名から支店コード、顧客コード、口座番号の取得等のデータの項目についてのデータ処理を行うには、その前にデータのファイル形式をレコード形式に変換、続いてXML、CSV、固定長等のレコード形式を変換する必要があり、また、項目についての処理後には、逆に、XML、CSV、固定長等のレコード形式を変換をしてから、レコード形式のデータをファイルに固める処理を行う必要がある。本発明は、これらのことを考慮して、データ処理形式の属性に応じて異なるレベルのデータ変換処理を行う層を階層化し、特に、他のシステムからのデータの受け取り及び別の他のシステムへの配信までの機能を含むデータ変換処理のための好ましい構成として、前述のように、4層、即ち、下位層としてメッセージ制御層、次の上位層としてファイル形式制御層、その上の層としてトランザクション形式制御層、及び最上位層としてビジネスロジック層を設けている。
【0040】
なお、銀行業務等では、本発明のデータ変換装置を図2に示すような内部接続STP群の勘定系STP及び市場系STP及び対外接続STP群の各系統にそれぞれ設け、相互に通信制御層106を介して結合する構成にし得る。
【0041】
ここで、処理ルールの構成を説明する。図4は、処理ルールの構成の概要を示す。第1層のメッセージ制御層の処理ルールの構成は、図4のa)に示すように、ルールにおけるキーワードとして、入力データ、部品ID及び次処理を含む。但し、変換後のデータを出力することに関連する処理ルールだけ、キーワードとして更に出力先を含む。入力データの欄には入力データの識別が記述される。部品IDの欄には部品プログラムのIDが記述される。次処理の欄には、次処理の層が記述される。出力先の欄には出力先が記述される。第2層のファイル形式制御層、第3層のトランザクション形式制御層及び第4層のビジネスロジック層の処理ルールの構成は、図4のb)に示すように同じ構成であり、ルールにおけるキーワードとして、入力データ、部品ID、出力データ及び次処理を含む。入力データ、部品ID及び次処理の各欄に記載される内容は、第1層のメッセージ制御層の場合と同じである。出力データの欄には、処理の結果生成されるデータの識別名が入れられる。
【0042】
次に、上記のように構成されたデータ変換装置の幾つかのデータ変換例を以下に説明する。
入力データについてCSV形式のレコード(ファイル)を固定長レコードに分解してビジネスロジック処理を実施し、XML形式のレコード(ファイル)に最終的にデータ変換し、出力データとして送信する第1のケースを図5から図10を参照して説明する。図5は、データ変換処理の流れを概略示し、図6から図10は、図5の流れの各部分を詳細に示す。データ変換装置は、通信制御層106を介して入力側システム120から図6の200で示す入力データ、及び入力データを識別する情報及び処理のタイミングを指定する情報を含む制御情報を受け取るとする。
【0043】
メッセージ制御層110の第1層データ処理エンジン14は、上記制御情報を受け取ると、指定されたタイミングで処理1(202)(図6)を実行する。詳細には、第1層データ処理エンジン14は、入力データ識別情報に基づいて入力データ200を読み取り、その入力データ200(File−01)から処理ルール204を外部記憶装置12の処理ルール群22から取得する。第1層データ処理エンジン14は、処理ルール204の部品IDがNULL値(ヌル値)であるため、処理を行わず、そして処理ルール204の次処理が「Layer2(Up)」であることから、データ200を上り第2層に引き渡す。第1層データ処理エンジン14はまた、入力データ200を第2層に送ったことを示す情報を第2層(ファイル形式制御層112)の第2層データ処理エンジン16に送る。
【0044】
ファイル形式制御層112の第2層データ処理エンジン16は、入力データ200を第2層に送ったことを示す情報を受けて処理2(206)(図7)を実行する。詳細には、第2層データ処理エンジン16は、入力データ200(File−01)から処理ルール208(図7)を処理ルール204の取得と同じようにして取得する。第2層データ処理エンジン16は、処理ルール208から部品ID(Layer2(Up)−001)を取得し、外部記憶装置12の部品プログラム群24から該当の部品プログラム210を呼び出す。部品プログラム210は、引き渡されたデータ200を処理して212(図7)に示すようにレコードに分割して別のデータ212を生成する。生成されたデータ212には、処理ルール208の出力データから「CSV−A」という識別名が付される。第2層データ処理エンジン16は、部品プログラム210から処理結果が返され、そして処理ルール208の次処理が「Layer3(Up)」であることから、生成データ212を上り第3層に引き渡す。第2層データ処理エンジン16はまた、生成データ212を第3層に送ったことを示す情報を第3層(トランザクション形式制御層114)の第3層データ処理エンジン18に送る。
【0045】
トランザクション形式制御層114の第3層データ処理エンジン18は、生成データ212を第3層に送ったことを示す情報を受けて処理3(214)(図7)を実行する。詳細には、第3層データ処理エンジン18は、生成データ212(CSV−A)から処理ルール216を処理ルール204の取得と同じようにして取得する。第3層データ処理エンジン18は、処理ルール216から部品ID(Layer3(Up)−001)を取得し、外部記憶装置12の部品プログラム群24から該当の部品プログラム218を呼び出す。部品プログラム218は、引き渡されたデータ212を処理して220に示すようにデータを固定長形式に変換して別のデータ220を生成する。生成されたデータ220には、処理ルール216の出力データから「Fixed−A」という識別名が付される。第3層データ処理エンジン18は、部品プログラム218から処理結果が返され、そして処理ルール216の次処理が「Layer4(Up)」であることから、生成データ220を第4層に引き渡す。第3層データ処理エンジン18はまた、生成データ220を第4層に送ったことを示す情報を第4層(ビジネスロジック層116)の第4層データ処理エンジン20に送る。
【0046】
ビジネスロジック層116の第4層データ処理エンジン20は、生成データ220を第4層に送ったことを示す情報を受けて処理4(222)(図8)を実行する。詳細には、第4層データ処理エンジン20は、生成データ220(Fixed−A)から処理ルール224(図8)を処理ルール204の取得と同じようにして取得する。第4層データ処理エンジン20は、処理ルール224から部品ID(Layer4−001)を取得し、外部記憶装置12の部品プログラム群24から該当の部品プログラム226を呼び出す。部品プログラム226は、引き渡されたデータ220を処理して228(図8)に示すように引き渡されたデータの項目を整形して別のデータ228を生成する。データの項目の整形には、例えば、日付の桁数変換、金額の前ゼロの削除、テキスト項目のスペース削除等があり、用途に応じて様々な整形が考えられ、本発明は整形の種類、処理の仕方に限定されない。生成されたデータ228には、処理ルール224の出力データから「Fixed−A′」という識別名が付される。第4層データ処理エンジン20は、部品プログラム226から処理結果が返され、そして処理ルール224の次処理が「Layer3(Down)」であることから、生成データ228を下り第3層に引き渡す。第4層データ処理エンジン20はまた、生成データ228を第3層に送ったことを示す情報を第3層(トランザクション形式制御層114)の第3層データ処理エンジン18に送る。
【0047】
トランザクション形式制御層114の第3層データ処理エンジン18は、生成データ228を第3層に送ったことを示す情報を受けて処理5(230)(図9)を実行する。詳細には、第3層データ処理エンジン18は、生成データ228(Fixed−A′)から処理ルール232(図9)を処理ルール204の取得と同じようにして取得する。第3層データ処理エンジン18は、処理ルール232から部品ID(Layer3(Down)−001)を取得し、外部記憶装置12の部品プログラム群24から該当の部品プログラム234を呼び出す。部品プログラム234は、引き渡されたデータ228を処理して236(図9)に示すように引き渡されたデータをXML形式に変換して別のデータ236を生成する。生成されたデータ236には、処理ルール232の出力データから「XML−A」という識別名が付される。第3層データ処理エンジン18は、部品プログラム234から処理結果が返され、そして処理ルール232の次処理が「Layer2(Down)」であることから、生成データ236を下り第2層に引き渡す。第3層データ処理エンジン18はまた、生成データ236を第2層に送ったことを示す情報を第2層(ファイル形式制御層112)の第2層データ処理エンジン16に送る。
【0048】
ファイル形式制御層112の第2層データ処理エンジン16は、生成データ236を第2層に送ったことを示す情報を受けて処理6(238)(図9)を実行する。詳細には、第2層データ処理エンジン16は、生成データ236(XML−A)から処理ルール240(図9)を処理ルール204の取得と同じようにして取得する。第2層データ処理エンジン16は、処理ルール240から部品ID(Layer2(Down)−001)を取得し、外部記憶装置12の部品プログラム群24から該当の部品プログラム242を呼び出す。部品プログラム242は、引き渡されたデータ236を処理して244(図9)に示すように引き渡されたデータをファイル(File−02)に蓄積して別のデータ244を生成する。生成されたデータ244には、処理ルール240の出力データから「File−02」という識別名が付される。第2層データ処理エンジン16は、部品プログラム240から処理結果が返され、そして処理ルール232の次処理が「Layer1(Down)」であることから、生成データ244を下り第1層に引き渡す。第2層データ処理エンジン16はまた、生成データ244を第1層に送ったことを示す情報を第1層(メッセージ制御層110)の第1層データ処理エンジン14に送る。
【0049】
メッセージ制御層110の第1層データ処理エンジン14は、生成データ244を第1層に送ったことを示す情報を受けて処理7(246)(図10)を実行する。詳細には、第1層データ処理エンジン14は、生成データ244(File−02)から処理ルール248(図10)を処理ルール204の取得と同じようにして取得する。第1層データ処理エンジン14は、処理ルール248から部品ID(Layer1(Down)−001)を取得し、外部記憶装置12の部品プログラム群24から該当の部品プログラム250を呼び出す。部品プログラム250は、引き渡されたデータ244を処理ルール248の出力先の欄で指定されている「System−B」に基づいて通信制御層106を介して出力側システムSystem−Bに引き渡す、即ち送る。第1層データ処理エンジン14はまた、生成データ244を出力側システムSystem−Bに送ったことを示す情報及び送り先のシステムSystem−Bでの処理のタイミングを指定する情報を含む制御情報も同時に出力側システムSystem−Bに送る。この動作をもってデータ変換の処理は終了する。
【0050】
次に、入力データについてタグ形式のレコードをファイルにギャザリングして、出力データとして送信する第2のケースを図11から図13を参照して説明する。図11は、データ変換処理の流れを概略示し、図12及び図13は、図11の流れの各部分を詳細に示す。データ変換装置は、通信制御層106を介して入力側システム120から図12の300で示す入力データ(2つ以上の個別のレコードから成る。)、及び入力データを識別する情報及び処理のタイミングを指定する情報を含む制御情報を受け取るとする。
【0051】
メッセージ制御層110の第1層データ処理エンジン14は、上記制御情報を受け取ると、指定されたタイミングで処理1(302)(図12)を実行する。詳細には、第1層データ処理エンジン14は、入力データ識別情報に基づいて入力データ300を読み取り、その入力データ300(System−A REC−nn)から処理ルール304を外部記憶装置12の処理ルール群22から取得する。第1層データ処理エンジン14は、処理ルール304の部品IDがNULL値(ヌル値)であるため、処理を行わず、そして処理ルール204の次処理が「Layer2(Down)」であることから、データ300を下り第2層に引き渡す。第1層データ処理エンジン14はまた、入力データ300を第2層に送ったことを示す情報を第2層(ファイル形式制御層112)の第2層データ処理エンジン16に送る。
【0052】
ファイル形式制御層112の第2層データ処理エンジン16は、入力データ300を第2層に送ったことを示す情報を受けて処理2(306)(図13)を実行する。詳細には、第2層データ処理エンジン16は、入力データ300(System−A REC−nn)から処理ルール308(図13)を処理ルール304の取得と同じようにして取得する。第2層データ処理エンジン16は、処理ルール308から部品ID(Layer2(Down)−001)を取得し、外部記憶装置12の部品プログラム群24から該当の部品プログラム310を呼び出す。部品プログラム310は、引き渡されたデータ300を312(図13)に示すようにファイルに蓄積して別のデータ312を生成する。生成されたデータ312には、処理ルール308の出力データから「File−01」という識別名が付される。第2層データ処理エンジン16は、部品プログラム310から処理結果が返され、そして処理ルール308の次処理が「Layer1(Down)」であることから、生成データ312を下り第1層に引き渡す。第2層データ処理エンジン16はまた、生成データ312を第1層に送ったことを示す情報を第1層(メッセージ制御層110)の第1層データ処理エンジン14に送る。
【0053】
メッセージ制御層110の第1層データ処理エンジン14は、生成データ312を第1層に送ったことを示す情報を受けて処理3(314)(図13)を実行する。詳細には、第1層データ処理エンジン14は、生成データ312(File−01)から処理ルール316を処理ルール304の取得と同じようにして取得する。第1層データ処理エンジン14は、処理ルール316から部品ID(Layer1(Down)−001)を取得し、外部記憶装置12の部品プログラム群24から該当の部品プログラム318を呼び出す。部品プログラム318は、引き渡されたデータ312を処理ルール316の出力先の欄で指定されている「System−B」に基づいて通信制御層106を介して出力側システムSystem−Bに引き渡す、即ち送る。第1層データ処理エンジン14はまた、生成データ312を出力側システムSystem−Bに送ったことを示す情報及び送り先のシステムSystem−Bでの処理のタイミングを指定する情報を含む制御情報も同時に出力側システムSystem−Bに送る。この動作をもってデータ変換の処理は終了する。
【0054】
次に、入力データについて固定長レコード(ファイル形式)をCSV(トランザクション形式)に分割し、次いでビジネスロジック処理を実施し、出力データとして送信する第3のケースを図14から図18を参照して説明する。図14は、データ変換処理の流れを概略示し、図15から図18は、図14の流れの各部分を詳細に示す。データ変換装置は、通信制御層106を介して入力側システム120から図15の400で示す入力データ、及び入力データを識別する情報及び処理のタイミングを指定する情報を含む制御情報を受け取るとする。
【0055】
メッセージ制御層110の第1層データ処理エンジン14は、上記制御情報を受け取ると、指定されたタイミングで処理1(402)(図15)を実行する。詳細には、第1層データ処理エンジン14は、入力データ識別情報に基づいて入力データ400を読み取り、その入力データ400(System−A File−01)から処理ルール404を外部記憶装置12の処理ルール群22から取得する。第1層データ処理エンジン14は、処理ルール404の部品IDがNULL値(ヌル値)であるため、処理を行わず、そして処理ルール404の次処理が「Layer2(Up)」であることから、データ400を上り第2層に引き渡す。第1層データ処理エンジン14はまた、入力データ400を第2層に送ったことを示す情報を第2層(ファイル形式制御層112)の第2層データ処理エンジン16に送る。
【0056】
ファイル形式制御層112の第2層データ処理エンジン16は、入力データ400を第2層に送ったことを示す情報を受けて処理2(406)(図16)を実行する。詳細には、第2層データ処理エンジン16は、入力データ400(File−01)から処理ルール408(図16)を処理ルール404の取得と同じようにして取得する。第2層データ処理エンジン16は、処理ルール408から部品ID(Layer2(Up)−001)を取得し、外部記憶装置12の部品プログラム群24から該当の部品プログラム410を呼び出す。部品プログラム410は、引き渡されたデータ400を処理して412(図16)に示すようにレコードに分割して別のデータ412を生成する。生成されたデータ412には、処理ルール408の出力データから「Fixed−A」という識別名が付される。第2層データ処理エンジン16は、部品プログラム410から処理結果が返され、そして処理ルール408の次処理が「Layer3(Up)」であることから、生成データ412を上り第3層に引き渡す。第2層データ処理エンジン16はまた、生成データ412を第3層に送ったことを示す情報を第3層(トランザクション形式制御層114)の第3層データ処理エンジン18に送る。
【0057】
トランザクション形式制御層114の第3層データ処理エンジン18は、生成データ412を第3層に送ったことを示す情報を受けて処理3(414)(図16)を実行する。詳細には、第3層データ処理エンジン18は、生成データ412(Fixed−A)から処理ルール416を処理ルール404の取得と同じようにして取得する。第3層データ処理エンジン18は、処理ルール416から部品ID(Layer3(Up)−002)を取得し、外部記憶装置12の部品プログラム群24から該当の部品プログラム418を呼び出す。部品プログラム418は、引き渡されたデータ412を処理して420に示すようにデータをCSV形式に変換して別のデータ420を生成する。生成されたデータ420には、処理ルール416の出力データから「CSV−A」という識別名が付される。第3層データ処理エンジン18は、部品プログラム418から処理結果が返され、そして処理ルール416の次処理が「Layer4(Up)」であることから、生成データ420を第4層に引き渡す。第3層データ処理エンジン18はまた、生成データ420を第4層に送ったことを示す情報を第4層(ビジネスロジック層116)の第4層データ処理エンジン20に送る。
【0058】
ビジネスロジック層116の第4層データ処理エンジン20は、生成データ420を第4層に送ったことを示す情報を受けて処理4(422)(図17)を実行する。この処理4(422)は、第1のケース(図5〜図10)における図8の処理4(222)と同じであるので説明を省く。図17において、424は処理ルールを、426は部品プログラムを、428は生成されたデータをそれぞれ示す。生成データ428のデータ識別名は「CSV−A′」となる。第4層データ処理エンジン20は、処理ルール424の次処理が「Layer1(Down)」であることから、生成データ428を第1層に引き渡す。第4層データ処理エンジン20はまた、生成データ428を第1層に送ったことを示す情報を第1層(メッセージ制御層110)の第1層データ処理エンジン14に送る。
【0059】
メッセージ制御層110の第1層データ処理エンジン14は、生成データ428(CSV−A′)を第1層に送ったことを示す情報を受けて処理5(430)(図18)を実行する。この処理5(430)は、第1のケース(図5〜図10)における図10の処理7(246)と同じであるので説明を省く。図18において、442は処理ルールを、444は部品プログラムをそれぞれ示す。この処理5(430)の完了で、データ変換の処理は終了する。
【0060】
次に、入力データについてXML形式(トランザクション形式)をタグ形式(トランザクション形式)に変換して、出力データとして送信する第4のケースを図19から図22を参照して説明する。図19は、データ変換処理の流れを概略示し、図20から図22は、図19の流れの各部分を詳細に示す。データ変換装置は、通信制御層106を介して入力側システム120から図20の500で示す入力データ、及び入力データを識別する情報及び処理のタイミングを指定する情報を含む制御情報を受け取るとする。
【0061】
メッセージ制御層110の第1層データ処理エンジン14は、上記制御情報を受け取ると、指定されたタイミングで処理1(502)(図20)を実行する。詳細には、第1層データ処理エンジン14は、入力データ識別情報に基づいて入力データ500を読み取り、その入力データ500(System−A XML−A)から処理ルール504を外部記憶装置12の処理ルール群22から取得する。第1層データ処理エンジン14は、処理ルール504の部品IDがNULL値(ヌル値)であるため、処理を行わず、そして処理ルール504の次処理が「Layer3(Up)」であることから、データ500を上り第3層に引き渡す。第1層データ処理エンジン14はまた、入力データ500を第3層に送ったことを示す情報を第3層(トランザクション形式制御層114)の第3層データ処理エンジン18に送る。
【0062】
トランザクション形式制御層114の第3層データ処理エンジン18は、データ500を第3層に送ったことを示す情報を受けて処理2(506)(図21)を実行する。詳細には、第3層データ処理エンジン18は、データ500(XML−A)から処理ルール508を処理ルール504の取得と同じようにして取得する。第3層データ処理エンジン18は、処理ルール508から部品ID(Layer3(Up)−001)を取得し、外部記憶装置12の部品プログラム群24から該当の部品プログラム510を呼び出す。部品プログラム510は、引き渡されたデータ500を処理して512に示すようにデータをタグ(TAG)形式に変換して別のデータ512を生成する。生成されたデータ512には、処理ルール508の出力データから「TAG−A」という識別名が付される。第3層データ処理エンジン18は、部品プログラム510から処理結果が返され、そして処理ルール508の次処理が「Layer4(Up)」であることから、生成データ512を第4層に引き渡す。第3層データ処理エンジン18はまた、生成データ512を第4層に送ったことを示す情報を第4層(ビジネスロジック層116)の第4層データ処理エンジン20に送る。
【0063】
ビジネスロジック層116の第4層データ処理エンジン20は、生成データ512を第4層に送ったことを示す情報を受けて処理3(514)(図21)を実行する。詳細には、第4層データ処理エンジン20は、生成データ512(TAG−A)から処理ルール516(図21)を処理ルール504の取得と同じようにして取得する。第4層データ処理エンジン20は、処理ルール516から部品ID(Layer4−001)を取得し、外部記憶装置12の部品プログラム群24から該当の部品プログラム518を呼び出す。部品プログラム518は、引き渡されたデータ512を処理して520(図21)に示すように引き渡されたデータの項目を整形して別のデータ520を生成する。この例では、データの項目の整形として日付の桁数変換が行われる。但し、本発明は前述のように整形の種類、処理に仕方に限定されるものではない。生成されたデータ520には、処理ルール516の出力データから「TAG−A′」という識別名が付される。第4層データ処理エンジン20は、部品プログラム518から処理結果が返され、そして処理ルール516の次処理が「Layer1(Down)」であることから、生成データ520を下り第1層に引き渡す。第4層データ処理エンジン20はまた、生成データ520を第1層に送ったことを示す情報を第1層(メッセージ制御層110)の第1層データ処理エンジン14に送る。
【0064】
メッセージ制御層110の第1層データ処理エンジン14は、生成データ520(TAG−A′)を第1層に送ったことを示す情報を受けて処理4(522)(図22)を実行する。この処理4(520)は、第1のケース(図5〜図10)における図10の処理7(246)と同じであるので説明を省く。図22において、524は処理ルールを、526は部品プログラムをそれぞれ示す。この処理4(522)の完了で、データ変換の処理は終了する。
【0065】
次に、入力データについてタグ形式(トランザクション形式)を複数のレコードに分割して、出力データとして送信する第5のケースを図23から図25を参照して説明する。図23は、データ変換処理の流れを概略示し、図24及び図25は、図23の流れの各部分を詳細に示す。データ変換装置は、通信制御層106を介して入力側システム120から図23の600で示す入力データ、及び入力データを識別する情報及び処理のタイミングを指定する情報を含む制御情報を受け取るとする。
【0066】
メッセージ制御層110の第1層データ処理エンジン14は、上記制御情報を受け取ると、指定されたタイミングで処理1(602)(図24)を実行する。詳細には、第1層データ処理エンジン14は、入力データ識別情報に基づいて入力データ600を読み取り、その入力データ600(System−A REC−nn)から処理ルール604を外部記憶装置12の処理ルール群22から取得する。第1層データ処理エンジン14は、処理ルール604の部品IDがNULL値(ヌル値)であるため、処理を行わず、そして処理ルール604の次処理が「Layer2(Up)」であることから、データ600を上り第2層に引き渡す。第1層データ処理エンジン14はまた、入力データ600を第2層に送ったことを示す情報を第2層(ファイル形式制御層112)の第2層データ処理エンジン16に送る。
【0067】
ファイル形式制御層112の第2層データ処理エンジン16は、入力データ600を第2層に送ったことを示す情報を受けて処理2(606)(図24)を実行する。詳細には、第2層データ処理エンジン16は、入力データ600(REC−nn)から処理ルール608(図24)を処理ルール604の取得と同じようにして取得する。第2層データ処理エンジン16は、処理ルール608から部品ID(Layer2(Up)−001)を取得し、外部記憶装置12の部品プログラム群24から該当の部品プログラム610を呼び出す。部品プログラム610は、引き渡されたデータ600を612(図24)に示すように複数のレコードに分割して別のデータを生成する。生成されたデータ612には、処理ルール608の出力データから「TAG−A」という識別名が付される。第2層データ処理エンジン16は、部品プログラム610から処理結果が返され、そして処理ルール608の次処理が「Layer1(Down)」であることから、生成データ612を下り第1層に引き渡す。第2層データ処理エンジン16はまた、生成データ612を第1層に送ったことを示す情報を第1層(メッセージ制御層110)の第1層データ処理エンジン14に送る。
【0068】
メッセージ制御層110の第1層データ処理エンジン14は、生成データ612(TAG−A)を第1層に送ったことを示す情報を受けて処理3(614)(図25)を実行する。この処理3(614)は、第2のケース(図11〜図13)における図13の処理3(314)と同じであるので説明を省く。図25において、616は処理ルールを、618は部品プログラムをそれぞれ示す。この処理3(614)の完了で、データ変換の処理は終了する。
【0069】
次に、入力データについて、タグ形式のレコードをコピーし、1つは蓄積してファイルで1つの送信先に、もう1つはビジネスロジック処理を実施して別の送信先にそれぞれ出力データとして送信する第6のケースを図26から図30を参照して説明する。図26は、データ変換処理の流れを概略示し、図27から図30は、図26の流れの各部分を詳細に示す。データ変換装置は、通信制御層106を介して入力側システム120から図27の700で示す入力データ、及び入力データを識別する情報及び処理のタイミングを指定する情報を含む制御情報を受け取るとする。
【0070】
メッセージ制御層110の第1層データ処理エンジン14は、上記制御情報を受け取ると、指定されたタイミングで処理1(702)(図27)を実行する。詳細には、第1層データ処理エンジン14は、入力データ識別情報に基づいて入力データ700を読み取り、その入力データ700(System−A REC−nn−01)から処理ルール704を外部記憶装置12の処理ルール群22から取得する。第1層データ処理エンジン14は、処理ルール704から部品ID(Layer1(Up)−001)を取得し、外部記憶装置12の部品プログラム群24から該当の部品プログラム706を呼び出す。部品プログラム706は、引き渡されたデータ700をコピーして、コピー・データ708を生成する。第1層データ処理エンジン14は、部品プログラム706から処理結果が返され、次処理に連携する。即ち、処理ルール704の次処理が「Layer4」及び「Layer2(Down)」であることから、第1層データ処理エンジン14は、データ700を第2層に、コピー・データ708を第4層に引き渡す。第1層データ処理エンジン14はまた、データ700及び708をそれぞれ第2層及び第4層に送ったことを示すそれぞれの情報を第2層(ファイル形式制御層112)及び第4層(ビジネスロジック層116)の各データ処理エンジン16及び20に送る。
【0071】
ファイル形式制御層112の第2層データ処理エンジン16は、データ700(System−A REC−nn)を第2層に送ったことを示す情報を受けて処理2a(710)(図28)を実行する。この処理2a(710)は、第2のケース(図11〜図13)における図13の処理2(306)と同じであるので説明を省く。図28において、712は処理ルールを、714は部品プログラムを、716は生成されたデータ(File−01)をそれぞれ示す。
【0072】
次いで、メッセージ制御層110の第1層データ処理エンジン14は、生成データ716(File−01)(図28)を第1層に送ったことを示す情報を受けて処理3a(718)(図28)を実行する。この処理3a(718)は、第2のケース(図11〜図13)における図13の処理3(314)と同じであるので説明を省く。図28において、720は処理ルールを、722は部品プログラムをそれぞれ示す。この処理3a(718)により、第1層データ処理エンジン14は、部品プログラム722を用いて、引き渡されたデータ716を処理ルール720の出力先の欄で指定されている「System−B」に基づいて通信制御層106を介して出力側システムSystem−B(120)に引き渡す、即ち送る。第1層データ処理エンジン14はまた、生成データ716を出力側システムSystem−Bに送ったことを示す情報及び送り先のシステムSystem−Bでの処理のタイミングを指定する情報を含む制御情報も同時に出力側システムSystem−B(120)に送る。
【0073】
一方、ビジネスロジック層116の第4層データ処理エンジン20は、コピー・データ708(図27)を第4層に送ったことを示す情報を受けて処理2b(724)(図29)を実行する。詳細には、第4層データ処理エンジン20は、コピー・データ708(REC−nn−01)(図27)から処理ルール726(図29)を処理ルール704の取得と同じようにして取得する。第4層データ処理エンジン20は、処理ルール726から部品ID(Layer4−001)を取得し、外部記憶装置12の部品プログラム群24から該当の部品プログラム728を呼び出す。部品プログラム728は、引き渡されたデータ708を処理して730(図29)に示すように引き渡されたデータの項目を整形して別のデータ730を生成する。この例では、データの項目の整形として日付の桁数変換が行われる。但し、本発明は前述のように整形の種類、処理に仕方に限定されるものではない。生成されたデータ730には、処理ルール726の出力データから「TAG−A」という識別名が付される。第4層データ処理エンジン20は、部品プログラム728から処理結果が返され、そして処理ルール726の次処理が「Layer1(Down)」であることから、生成データ730を下り第1層に引き渡す。第4層データ処理エンジン20はまた、生成データ730を第1層に送ったことを示す情報をメッセージ制御層110の第1層データ処理エンジン14に送る。
【0074】
メッセージ制御層110の第1層データ処理エンジン14は、生成データ730(TAG−A)を第1層に送ったことを示す情報を受けて処理3b(732)(図30)を実行する。詳細には、第1層データ処理エンジン14は、生成データ730(TAG−A)(図29)から処理ルール734(図30)を処理ルール704の取得と同じようにして取得する。第1層データ処理エンジン14は、処理ルール734から部品ID(Layer1(Down)−002)を取得し、外部記憶装置12の部品プログラム群24から該当の部品プログラム736を呼び出す。部品プログラム736は、引き渡されたデータ730を処理ルール734の出力先の欄で指定されている「System−C」に基づいて通信制御層106を介して出力側システムSystem−C(124)に引き渡す、即ち送る。第1層データ処理エンジン14はまた、生成データ730を出力側システムSystem−Cに送ったことを示す情報及び送り先のシステムSystem−Cでの処理のタイミングを指定する情報を含む制御情報も同時に出力側システムSystem−C(124)に送る。この動作をもってデータ変換の処理は終了する。
【0075】
本発明の好適実施形態のデータ変換処理装置及び方法は、前述のような構成及び動作をするので、次にような効果及び利点が生じる。
1)データ変換の仕様の変更(追加、削除を含む。)に対してそれに関連する処理ルールあるいは部品プログラムのみを変更あるいは開発することにより、変更あるいは開発に要する作業工数を著しく削減することができる。次に、図31を参照して作業工数の削減の一例を具体的に説明する。本発明の好適な実施形態のデータ変換装置800により入力側システムA(802)からの入力データが変換されて出力データとして出力側システムB(804)へ送られる構成ができているものとする。入力側システムA(802)からの入力データは、メッセージ制御層の第1層データ処理エンジン14、処理ルール1(810)及び部品プログラム1(812)により変換処理されて、ビジネスロジック層の第4層データ処理エンジン20に送られ、そこで送られた中間処理データは、その第4層データ処理エンジン20、処理ルール2(814)及び部品プログラム2(816)により変換処理されて、メッセージ制御層の第1層データ処理エンジン14に送られ、そこで送られた中間処理データは、第1層データ処理エンジン14、処理ルール3(818)及び部品プログラム3(820)により変換処理され、出力データとして出力側システムB(804)に送られるとする。ここで、入力側システムC(806)からの入力データを変換して出力データとして出力側システムD(808)に送る処理が追加する必要が生じたとする。更に、その処理は、第1層データ処理エンジン14では入力側システムAから出力側システムBへのデータ変換処理の場合と同じでであり、第4層のデータ処理エンジン20における処理のみが入力側システムAから出力側システムBへのデータ変換処理の場合とは異なるとする。既存の部品プログラム1(812)及び部品プログラム3(820)はそのまま利用でき、部品プログラム2(816)とは異なる変換処理を行う部品プログラム4(830)のみを新たに開発すればよい。また、各層の追加の処理ルール832、834及び836もそれぞれ、処理ルール810、814及び818に殆ど同じ構成で、入力、出力あるいは行き先の指定情報及び部品プログラムのIDの変更程度でよい。従って、開発が必要な部分が機能全体の一部分であるため、従来の仕組みより作業工数の削減が著しく図れる。
【0076】
2)部品プログラムの組み合わせにより、対応するバリエーションが増える。従って、再利用の可能性が高くなり、システム構築の生産性が上がる。
3)各階層の処理目的が明確になり、機能が分かり易くなる。これは、データ変換処理の変更等が生じたとき、その処置が容易となり、従って、処置に要する要員及び時間の減少につながり、また処置の間違いが減る効果をもたらす。
【0077】
4)処理ルール及び部品プログラム単体の規模が小さくなる。
5)処理ルール及び部品プログラム単体の検証を行うことにより、データ変換装置あるいはSTP全体の検証負荷が軽減される。
【0078】
本発明の一形態においては、第6のケースに示すように、入力データをコピーしてそれぞれ異なるデータ変換処理を行ってそれぞれ異なるデータ表現形式を有するデータを生成することができ、またそれら異なるデータ表現形式を有するデータを異なる送信先に送ることができるようにし得る。
【0079】
図32に、各層における代表的部品プログラムのリストと機能の概要を示す。これらの部品プログラムは、例示であることに注目されたい。特に、ビジネスロジック層には、例えば銀行業務用では列挙したもの以外多数のものがあり得る。更に、本発明は、必要に応じて部品プログラムを追加し、又は不要の場合には削除し得る。また、本発明は、図4のb)に示した第4層のビジネスロジック層の部品IDの欄には複数の部品プログラムを記載するようにすることも可能であり、また複数の部品プログラムの組み合わせを記述するようにすることも可能である。
【0080】
なお、前述の具体的ケースでは、各層のデータ処理エンジンがその層より下位の層から引き渡されたデータを処理後にそのデータをその層より上位の層に引き渡し、一方その層より上位の層から引き渡されたデータを処理後にそのデータをその層より下位の層に引き渡しているが、各層のデータ処理エンジンが、処理ルールに従ってデータを処理した後に、再びそのデータを同一の層に引き渡し、同一の層のデータ処理エンジンが処理後のデータに基づいて別の処理ルールを取得してそのデータを処理し得る。特に、ビジネスロジック層116では、例えば様々な国の通貨の為替レート変換等、様々なデータの項目について処理するので、同一の層でこのような処理が複数回行われることがあり得る。
【0081】
次ぎに前述の実施形態の種々の変形例を示す。
前述の実施形態では、データ変換装置、又は第1層データ処理エンジン14が、入力データを識別する情報及び処理のタイミングを指定する情報を含む制御情報を入力データとは別に受け取り、また出力データを識別する情報及び処理のタイミングを指定する情報を含む制御情報を出力データとは別に出力側に送っているが、これら制御情報を入力及び出力データに添付してもよく、あるいは入力及び出力データに含ませてもよい。同様に、前処理のデータ処理エンジンが次処理のデータ処理エンジンに入力あるいは生成データを送ったことを示す情報をその入力あるいは生成データに添付してもよく、あるいはそれらデータに含ませてもよい。上記実施形態の場合より処理速度が多少遅くなることが許容できる場合には、入力及び生成データに制御情報及び生成データを送ったことを示す情報を含ませることができる。この場合には、各データ処理エンジンは、受け取った入力あるいは生成データからそれらの情報を引き出すことから各処理が開始されることになる。
【0082】
前述の実施形態では、図4の処理ルールの「次処理」により次処理の層が決定され、次処理の処理ルールは、生成されたデータがその次処理の層に送られ、次のデータ処理エンジンがそのデータの識別名に基づいて次処理の処理ルールを決定している。しかし、処理ルールの「次処理」に次処理の層及び次処理の処理ルールを予め記述するようにしてもよい。その場合には、処理ルールの「出力データ」は無くてよく、生成されたデータは、次処理の層及び次処理の処理ルールの情報を伴って次処理の層に送られ、その送られた次処理の処理ルールの情報に基づいて処理ルールが取得されることになる。
【0083】
前述の実施形態では、図4の処理ルールの「次処理」の欄に次処理の層を予め記述してあり、データ処理エンジンが処理ルールに従って処理した後は、処理ルールの「次処理」の欄に記述されている層に処理が移動するようにしている。しかし、本発明は、この次処理の層を予め決定しておく方法に限定されず、データ処理エンジンが、引き渡されたデータと、そのデータに基づいて処理ルールを取得し、その処理ルールから部品プログラムを呼び出して、部品プログラムが引き渡されたデータを処理する過程で次処理の層、あるいはそれに加えて次処理の処理ルールを決定するようにしてもよい。その場合には、処理ルールの「次処理」の欄には、例えば「AUTO(自動)」と記述すればよい。
【0084】
このように、階層毎に処理結果から次処理を決めることができるので、例えば、次処理の呼出しを変えることにより、STPの途中からの処理の追加や、変更が容易になるなど、変更及び開発に一層柔軟性を持たせることができる。
【0085】
前述の実施形態では、データ処理エンジンは、処理ルールから部品IDを取得し、部品プログラムを呼び出すようにしているが、データ変換処理が比較的単純である、処理量が比較的少ない等の場合には、部品プログラムを用意しないで、処理ルールの中に直接部品プログラムの内容を含ませてもよい。
【0086】
また、ビジネスロジック層での処理は、複雑多岐にわたるデータ変換が要求されるので、部品プログラムの内容が、前述のような複数の部品プログラムの組み合わせばかりでなく、更に部品プログラムをそのような要求に適合するようカスタマイズされたものを作成してもよい。
【0087】
前述の実施形態では、4層の構成であるが、データ変換処理の内容、処理量の規模等に応じて、一部の層を省く、あるいは、2つの層を1つの層にまとめてもよい。
【0088】
【発明の効果】
本発明は、前述のように構成され動作することにより、次のような効果を生じる。
【0089】
1)データ変換の仕様の変更(追加、削除を含む。)に対してそれに関連する処理ルールあるいは部品プログラムのみを変更あるいは開発することにより、変更あるいは開発に要する作業工数を削減することができる。
【0090】
2)部品プログラムの組み合わせにより、対応するバリエーションが増える。従って、再利用の可能性が高くなり、システム構築の生産性が上がる。
3)各階層の処理目的が明確になり、機能が分かり易くなる。これは、データ変換処理の変更等が生じたとき、その処置が容易となり、従って、処置に要する要員及び時間の減少につながり、また処置の間違いが減る効果をもたらす。
【0091】
4)処理ルール及び部品プログラム単体の規模が小さくなる。
5)処理ルール及び部品プログラム単体の検証を行うことにより、データ変換装置あるいはSTP全体の検証負荷が軽減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一好適な実施形態のデータ変換装置の構成を示す。
【図2】図2は、本発明を適用した銀行業務におけるシステムの論理階層構造及びSTP階層構造の概要を示す。
【図3】図3は、本発明のデータ変換装置においてファイル形式制御層112でデータ受け渡しが行われる場合を説明するための図である。
【図4】図4は、本発明による処理ルールの構成の概要を示す。
【図5】図5は、本発明に従ったデータ変換処理の流れを概略示す。
【図6】図6は、図5の流れの各部分を詳細に示す。
【図7】図7は、図5の流れの各部分を詳細に示す。
【図8】図8は、図5の流れの各部分を詳細に示す。
【図9】図9は、図5の流れの各部分を詳細に示す。
【図10】図10は、図5の流れの各部分を詳細に示す。
【図11】図11は、本発明に従ったデータ変換処理の流れを概略示す。
【図12】図12は、図11の流れの各部分を詳細に示す。
【図13】図13は、図11の流れの各部分を詳細に示す。
【図14】図14は、本発明に従ったデータ変換処理の流れを概略示す。
【図15】図15は、図14の流れの各部分を詳細に示す。
【図16】図16は、図14の流れの各部分を詳細に示す。
【図17】図17は、図14の流れの各部分を詳細に示す。
【図18】図18は、図14の流れの各部分を詳細に示す。
【図19】図19は、本発明に従ったデータ変換処理の流れを概略示す。
【図20】図20は、図19の流れの各部分を詳細に示す。
【図21】図21は、図19の流れの各部分を詳細に示す。
【図22】図22は、図19の流れの各部分を詳細に示す。
【図23】図23は、本発明に従ったデータ変換処理の流れを概略示す。
【図24】図24は、図23の流れの各部分を詳細に示す。
【図25】図25は、図23の流れの各部分を詳細に示す。
【図26】図26は、本発明に従ったデータ変換処理の流れを概略示す。
【図27】図27は、図26の流れの各部分を詳細に示す。
【図28】図28は、図26の流れの各部分を詳細に示す。
【図29】図29は、図26の流れの各部分を詳細に示す。
【図30】図30は、図26の流れの各部分を詳細に示す。
【図31】図31は、データ変換の仕様の変更等に対して変更あるいは開発に要する作業工数を削減することができることを説明するための図である。
【図32】図32は、本発明による各層における代表的部品プログラムのリストと機能の概要を示す。
【図33】図33は、従来のデータ変換装置によるデータ変換処理の仕組みを説明するための機能イメージ図である。
【符号の説明】
10 処理エンジン
12 外部記憶装置
14、16、18,20 データ処理エンジン
22 処理ルール群
24 部品プログラム群
28 入力データ
30 出力データ
106 通信制御層
110 メッセージ制御層
112 ファイル形式制御層
114 トランザクション形式制御層
116 ビジネスロジック層
120 入力側システム
122 出力側システム
Claims (6)
- 第1のデータ表現形式を有するデータに対し、データ処理形式の属性に応じて階層化された複数の層のうちの異なる少なくとも2つの層において、各層に対応するデータ変換処理を各々行うことで、前記データを前記第1のデータ表現形式と異なる第2のデータ表現形式のデータへ変換するデータ変換装置であって、
特定の識別情報が付与され前記複数の層のうちの特定の層に入力された処理対象の入力データに対し、当該入力データに適用するデータ変換処理を指定する変換処理指定情報、前記データ変換処理を経て得られる出力データに付与する識別情報である出力識別情報、及び、前記出力データの出力先を表す出力先情報を、前記処理対象の入力データに付与された前記特定の識別情報と対応付けた処理ルール情報を、前記複数の層及び各層への入力データに付与される各識別情報について各々記憶する記憶手段と、
前記複数の層に各々設けられ、処理対象の入力データを受け取る複数の受取手段と、
前記複数の層に各々設けられ、同一層の前記受取手段によって処理対象の入力データが受け取られた場合に、受け取られた処理対象の入力データに付与されている識別情報に基づいて、前記記憶手段に記憶されている処理ルール情報の中から前記処理対象の入力データに対応する処理ルール情報を選択する複数の選択手段と、
前記複数の層に各々設けられ、同一層の前記受取手段によって受け取られた前記処理対象の入力データに対し、同一層の前記選択手段によって選択された処理ルール情報のうちの前記変換処理指定情報で指定されたデータ変換処理を行う複数のデータ処理手段と、
前記複数の層に各々設けられ、同一層の前記データ処理手段による前記データ変換処理を経て得られた出力データに、同一層の前記選択手段によって選択された処理ルール情報のうちの前記出力識別情報を識別情報として付与し、同一層の前記選択手段によって選択された処理ルール情報のうちの前記出力先情報が表す出力先へ出力する複数の出力手段と、
を備えたデータ変換装置。 - 前記複数の層は、最下層に設けられデータの受信、送信及びコピーの機能を行うメッセージ制御層と、前記メッセージ制御層の上層に設けられデータのファイル単位をレコード単位にまたレコード単位をファイル単位に変換する機能を行うファイル形式制御層と、前記ファイル形式制御層の上層に設けられデータのレコード形式を変換する機能を行うトランザクション形式制御層と、前記トランザクション形式制御層の上層に設けられレコードの項目の表現形式を変換する機能を行うビジネスロジック制御層と、から構成されている請求項1記載のデータ変換装置。
- 前記記憶手段は、互いに異なるデータ変換処理を行うための複数の部品プログラムを記憶し、
前記記憶手段に記憶されている処理ルール情報のうちの前記変換処理指定情報は、入力データに適用するデータ変換処理を行う部品プログラムを指定する情報であり、
前記データ処理手段は、同一層の前記選択手段によって選択された処理ルール情報のうちの前記変換処理指定情報で指定された部品プログラムによりデータ変換処理を行う請求項1又は2記載のデータ変換装置。 - 第1のデータ表現形式を有するデータに対し、データ処理形式の属性に応じて階層化された複数の層のうちの異なる少なくとも2つの層において、各層に対応するデータ変換処理を各々行うことで、前記データを前記第1のデータ表現形式と異なる第2のデータ表現形式のデータへ変換するデータ変換方法であって、
特定の識別情報が付与され前記複数の層のうちの特定の層に入力された処理対象の入力データに対し、当該入力データに適用するデータ変換処理を指定する変換処理指定情報、前記データ変換処理を経て得られる出力データに付与する識別情報である出力識別情報、及び、前記出力データの出力先を表す出力先情報を、前記処理対象の入力データに付与された前記特定の識別情報と対応付けた処理ルール情報を、前記複数の層及び各層への入力データに付与される各識別情報について記憶手段に各々記憶しておき、
前記複数の層に各々設けられた受取手段は、処理対象の入力データを受け取り、
前記複数の層に各々設けられた選択手段は、同一層の前記受取手段によって処理対象の入力データが受け取られた場合に、受け取られた処理対象の入力データに付与されている識別情報に基づいて、前記記憶手段に記憶されている処理ルール情報の中から前記処理対象の入力データに対応する処理ルール情報を選択し、
前記複数の層に各々設けられたデータ処理手段は、同一層の前記受取手段によって受け取られた前記処理対象の入力データに対し、同一層の前記選択手段によって選択された処理ルール情報のうちの前記変換処理指定情報で指定されたデータ変換処理を行い、
前記複数の層に各々設けられた出力手段は、同一層の前記データ処理手段による前記データ変換処理を経て得られた出力データに、同一層の前記選択手段によって選択された処理ルール情報のうちの前記出力識別情報を識別情報として付与し、同一層の前記選択手段によって選択された処理ルール情報のうちの前記出力先情報が表す出力先へ出力するデータ変換方法。 - 前記複数の層は、最下層に設けられデータの受信、送信及びコピーの機能を行うメッセージ制御層と、前記メッセージ制御層の上層に設けられデータのファイル単位をレコード単位にまたレコード単位をファイル単位に変換する機能を行うファイル形式制御層と、前記ファイル形式制御層の上層に設けられデータのレコード形式を変換する機能を行うトランザクション形式制御層と、前記トランザクション形式制御層の上層に設けられレコードの項目の表現形式を変換する機能を行うビジネスロジック制御層と、から構成されている請求項4記載のデータ変換方法。
- 前記記憶手段は、互いに異なるデータ変換処理を行うための複数の部品プログラムを記憶し、
前記記憶手段に記憶されている処理ルール情報のうちの前記変換処理指定情報は、入力データに適用するデータ変換処理を行う部品プログラムを指定する情報であり、
前記データ処理手段は、同一層の前記選択手段によって選択された処理ルール情報のうちの前記変換処理指定情報で指定された部品プログラムによりデータ変換処理を行う請求項4又は5記載のデータ変換方法。
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