JP2007213551A - データ管理システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】データ管理システムは、管理対象のレコードのデータ項目名と、データ項目名を一意に示す列IDとを予め特定して静的に格納する列管理テーブルと、レコードを一意に示す行IDを格納する行管理テーブルと、列管理テーブルと行管理テーブルとを結合することにより動的に作成される値管理テーブルとを備える。
【選択図】図1
Description
また、本発明のデータ管理システムは、列IDとして、通常のRDB等で使用されるコード体系(数字や英数字を使用したコード体系)にしたがったIDの他、XMLタグ等を利用したコード体系によるIDを使用することもできる。
図1は本発明の実施の形態1に係るデータ管理システムとしての売上管理システムの構成を概略的に示すブロック図である。図2は本発明の実施の形態1に係るデータ管理システムのデータ構造を概略的に示す説明図である。なお、図77は従来のデータ管理システムとしての売上管理システムの構成を概略的に示すブロック図である。
従来のデータ管理システムは、取り扱うデータが異なるフォーマットまたは異なるデータ定義を有する場合、そのフォーマットまたはデータ定義の種類分だけ、データ定義(スキーマ定義)を行い、テーブルを作成して管理する。例えば、図77に示す従来の売上管理システム510は、売上管理のために必要な異なるフォーマット乃至データ定義の各種データとして、商品データ、在庫データ、顧客データ、店舗データ、売上データ、請求データ等を取り扱う。よって、リレーショナルデータベース(RDB)を使用する場合、従来の売上管理システム510は、各種データに対応する別個の格納領域として、それぞれ、商品テーブル511、在庫管理テーブル512、顧客テーブル513、店舗テーブル514、売上管理テーブル515、請求管理テーブル516等を準備して対応する各データを格納及び管理する。即ち、この場合、各テーブル511〜516等について、れぞれ、データ定義(スキーマ定義)を別個に作成する。また、従来のデータ管理システムは、データをモニタ画面1に表示または出力する場合、異なるフォーマットまたはデータ定義ごとに表示(出力)プログラムを用意する必要がある。例えば、図77の売上管理システムの場合、商品テーブル511、在庫管理テーブル512、顧客テーブル513、店舗テーブル514、売上管理テーブル515、請求管理テーブル516等に格納した異なるフォーマット乃至データ定義の各データに対応して、それぞれ、商品明細表示(出力)プログラム(PG)517、在庫明細表示(出力)プログラム(PG)518、顧客明細表示(出力)プログラム(PG)519、店舗明細表示(出力)プログラム(PG)520、売上明細表示(出力)プログラム(PG)521、請求明細表示(出力)プログラム(PG)522等を用意し、当該異なる表示プログラムを使用して、当該異なるフォーマット乃至定義のデータをモニタ画面1にそれぞれ表示する必要がある。
このように、従来のデータ管理システムでは、異なるデータ定義のデータごとに別個の格納領域及び表示プログラムを用意する必要があり、システムが使用するテーブルが増えるほど、データベースが大規模化し、プログラム開発に多大な労力を必要とする。そこで、本発明者は、鋭意研究を重ねた結果、かかる課題を解決する発明としてのデータ管理システムを発明した。本発明に係るデータ管理システムは、例えば、図1に示すように、実施の形態1の売上管理システム10に具体化することができる。詳細には、実施の形態1の売上管理システム10は、従来の売上管理システムで取り扱う全てのデータ(異なるフォーマット乃至データ定義のデータ)を取り扱うことができる一方、従来のように、データのフォーマット乃至定義ごとに別個のデータ定義(スキーマ定義)を作成して別個のテーブルを用意するのではなく、各データの定義情報を格納及び管理する列管理テーブル(データ項目乃至カラムを管理するマスタ系テーブル)11をマスタテーブルとして用意して、異なる全てのデータフォーマット乃至データ定義に対応するようにしている。また、売上管理システム10は、各データに含まれるデータ項目値のうち、識別子や検索キーとなる項目値(インデックスデータ)を順次格納する行管理テーブル(インデックスデータを管理するトランザクション系テーブル)12と、前記列管理テーブル11の定義情報の値と、行管理テーブル12の識別子の値とを組み合わせることで、各データに含まれる全ての項目値を一意に特定できるように順次格納する値管理テーブル(項目値を格納するトランザクション系テーブル)13とを備えている。更に、売上管理システム10は、列管理テーブル11の定義情報に基づき、行管理テーブル12に格納した識別子を使用して、値管理テーブル13に格納したデータ項目値のうちの必要な項目値を抽出し、所定のフォーマットでモニタ画面1に表示する表示(出力)プログラム(PG)14を備えている。これにより、売上管理システム10は、列管理テーブル11、行管理テーブル12及び値管理テーブル13の3つのテーブルを用意するだけで、多種多様なデータ定義のデータを格納して管理することができ、各データ定義に対応して別個のテーブルを用意する必要がない。また、売上管理システム10は、単一の表示(出力)プログラム14により、多種多様なデータ定義のデータの任意の値を所定の形式でモニタ画面1に表示することができ、各データ定義に対応した別個のプログラムを用意する必要がない。即ち、本売上管理システム10では、単一の表示プログラム14を使用しながら、図1に示すように、モニタ画面1の表示上は、図77の固有のデータ定義を有する各種テーブル(店舗テーブル、売上管理テーブル等)に対応する内容で同様のデータ(店舗データ、売上管理データ等)の表示が行われる。
実施の形態1に係るデータ管理システムを売上管理システム以外のデータ管理システムについても当てはまるよう汎用的に説明すると、図2の中央に示すように、列管理テーブルは、管理対象の全てのデータ(テーブル)の各データ項目(フィールド)について一意に割り当てられる「列ID」と、当該列IDが割り当てられたデータ項目が属するテーブルを示す「テーブル名」と、各テーブルのデータ項目の属性名(データ項目名)を示す「属性名」とからなるスキーマ(データ定義)を有する。即ち、列管理テーブルは、自身のデータ項目として、少なくとも、「列ID」、「テーブル名」及び「属性名」を備えている。例えば、取り扱うデータ(管理対象のデータ)が、甲、乙、丙、丁であり、甲データのスキーマが、属性X(ID)、属性A、属性B、属性Cからなり、乙データのスキーマが、属性X(ID)、属性C、属性B、属性Dからなり、丙データのスキーマが、属性Y(ID)、属性A、属性C、属性Eからなり、丁データのスキーマが、属性Z(ID)、属性F、属性G、属性Hからなる場合、従来のシステムでは、図2中の左側に示すように、各スキーマに対応して、甲テーブル、乙テーブル、丙テーブル及び丁テーブルが作成される。なお、各テーブルには、各データ項目(属性X等)について、項目値(x1等)が格納される。これに対し、実施の形態1に係るデータ管理システムでは、列管理テーブル11は、これらデータ定義(スキーマ)の異なる各データ(甲、乙、丙、丁)を管理対象とする場合、そのテーブル名と属性名(データ項目名)とを対応付けて各行に予め格納し、各行に列IDを一意に割り当てる。具体的には、列管理テーブルは、甲データについては、その属するテーブル名(甲)と各属性名(属性X、属性A、属性B、属性C)とを各行に対応付けて格納し、各行に一意の列ID(1〜)を対応付けている(乙データ、丙データ、丁データについても同様)。これにより、列管理テーブルの列IDを参照することで、各データ(甲、乙、丙、丁)のデータ項目(属性名)を一意に特定することができる。このように、列管理テーブルは、管理対象の全てのデータやレコードのデータ項目を一意に特定できるよう、それらのデータ項目を(データ項目としてではなく)データ項目値として格納するマスタ系テーブルである。
更に、データ管理システムでは、値管理テーブルは、前記管理対象データ(甲、乙、丙、丁)の各レコード(テーブルの各行)を読込むごとに自動的に付与される「行ID」と、各読込レコードの各データ項目を一意に示す「列ID」と、行ID及び列IDにより一意に特定される読込レコードの各データ項目の「値(データ項目値)」からなるスキーマ(データ定義)を有する。そして、データ管理システムは、上記のように、管理対象のレコードを読込むごとに、各読込レコードに対して行IDを発番して行管理テーブルに格納すると共に、各読込レコードをそのデータ項目ごとに分解して各データ項目値を取得する。このとき、データ管理システムは、各読込レコードが属するテーブル名を判断し、列管理テーブルを参照して、当該テーブル名のデータ項目である属性名を特定し、前記抽出した読込レコードの各データ項目値に対して各属性名の列IDを割り当てる。また、同一読込レコードについては、当然、同一行IDが割り当てられる。具体的には、データ管理システムは、甲データについては、各行のレコードを読み込むごとに、当該読込レコードをデータ項目単位(X,A,B,Cの単位)で分割して各データ項目値(x1,a1,b1,c1、x2,a2,b2,c2、・・・)を取得する。これと共に、データ管理システムは、当該読込レコードに割り当てた行ID(1、2、・・・)と、当該読込レコードの各属性名(属性X、属性A、属性B、属性C)とを、取得した各データ項目値に対応付けて格納する。例えば、甲データの1行目のレコードについては、各データ項目値(x1,a1,b1,c1)を取得すると共に、各データ項目値に対して、当該レコードの行ID(1)と各データ項目値の属性名に対応する列ID(1,2,3,4)とを割り当てて格納する。以降、甲データの各行のレコードについて、同様の処理により、各データ項目値が値管理テーブルに格納される。乙データ、丙データ、丁データの場合も同様である。これにより、値管理テーブルの行ID及び列IDを参照することで、各読込レコードの各データ項目値を一意に特定することができる。このように、値管理テーブルは、管理対象の全てのデータの読込レコードの各データ項目値を一意に特定できるよう、それらのデータ項目値に行ID及び列IDを割り当てて格納するトランザクション系テーブルである。
図3は本発明の実施の形態1に係るデータ管理システムを売上管理システムに具体化した場合のデータ構造を概略的に示す説明図である。実施の形態1に係る売上管理システム10は、上記図2により説明した場合と同様のデータ構造を有し、同様のデータ処理により管理対象データを3つのテーブルに格納する。即ち、売上管理システムは、列管理テーブル11に、予め、各管理対象データのスキーマ定義情報としての属性名(即ち、読込対象となる商品、在庫管理、顧客、売上管理、店舗、請求管理の各テーブルのデータ項目名)を、当該テーブル名及び一意の列IDと共にマスタデータとして格納している。具体的には、列管理テーブル11は、図1に示すデータを管理対象とする場合、商品テーブルのデータ項目(商品ID、商品名、価格、内容量)、在庫管理テーブルのデータ項目(商品ID、商品名、在庫数、場所)、顧客テーブルのデータ項目(顧客ID、顧客名、連絡先、担当者)、売上管理テーブルのデータ項目(商品ID、顧客ID、売上数、売上高)、店舗テーブルのデータ項目(顧客ID、店舗ID、店舗名、場所)及び請求管理テーブルのデータ項目(請求ID、顧客ID、請求額、締日)を一意の列ID(1,2,3,4・・・)に対応付けて格納している。なお、図3では、売上管理テーブル及び店舗テーブルについては、説明の便宜上、図示を省略している。また、図3の各テーブル中、属性名の右横のカッコ内の英字(アルファベット)が同一のものは、データ項目が同一であることを意味する。(例えば、商品テーブルの商品ID(X)と在庫テーブルの商品ID(X)は同一データ項目であり、商品テーブルの商品名(A)と在庫テーブルの商品名(A)は同一データ項目である等々。)これにより、列管理テーブル11を参照することで、管理対象データのテーブル名に加えて、当該テーブルのデータ項目を判断することができる。例えば、商品テーブルについては、列IDの「1〜4」に対応して、属性名として「商品ID、商品名、価格、内容量」が定義されているため、列IDの「1〜4」を参照することで、管理対象データのテーブルが「商品テーブル」であると判断でき、かつ、商品テーブルのデータ項目が「商品ID、商品名、価格、内容量」であると判断することができる。
図9は本発明の実施の形態1に係るデータ管理システムにより図4〜図8の従来のデータ管理システムを置き換えた事例における列管理テーブルを示す。
図9に示すように、実施の形態1に係るデータ管理システムを適用した列管理テーブルは、図4〜図8に示す従来の商品テーブル、顧客テーブル、顧客単価テーブル、在庫管理テーブル、販売管理テーブルのデータ定義をデータ項目としてではなく、データ項目値として格納するものであり、それら5つのテーブルのデータ項目を全てデータ項目値として予め定義し、マスタデータとして格納している。詳細には、列管理テーブルは、データ項目(カラム乃至属性とも呼ばれる)として、「列ID」、「データ種類」、「テーブルID」、「枝番」、「連番」、「データ項目名」、「データ型」、「位置」、「最大長」、「最小長」等を定義している。このうち、データ種類は、管理対象のデータの種類を一意に示すものであり、テーブルIDは、管理対象のデータが属するテーブルを一意に示すものである。データ種類は、テーブルIDより上位概念のデータ群を定義するIDであり、例えば、テーブルIDが「商品マスタ」の場合、当該商品マスタ(マスタデータ)を包括する(即ち、他の同類のデータを包括する)取引情報データの種類を一意に示すものとすることができる。この場合、例えば、図9の例では、データ種類「1201」の上位データ群にはテーブルID「商品マスタデータ」等の下位データ群が属し、データ種類「1202」の上位データ群にはテーブルID「顧客マスタデータ」等の下位データ群が属し、データ種類「1203」の上位データ群にはテーブルID「顧客単価マスタデータ」等の下位データ群が属し、データ種類「1204」の上位データ群にはテーブルID「在庫マスタデータ」等の下位データ群が属し、データ種類「1205」の上位データ群にはテーブルID「販売マスタデータ」等の下位データ群が属することになる。
図10に示すように、実施の形態1に係るデータ管理システムを適用した売上管理システムでは、売上管理システムが図4〜図8に示す従来の商品テーブル、顧客テーブル、顧客単価テーブル、在庫管理テーブル、販売管理テーブルの各格納データを、各テーブルから1レコードずつ読込むごとに、当該読込レコードに一意のインデックス(行ID)を付与すると共に、当該読込レコードから識別子を取得して、それらを行管理テーブルに格納する。詳細には、行管理テーブルは、データ項目(カラム乃至属性)として、「行ID」、「データ種類」、「テーブルID」、「識別子名」、「識別子値」等を定義している。このうち、行IDは、上記のように、管理対象データの読込レコード(1レコード)ごとに自動生成される一意の(ユニークな)IDであり、任意のコード(英数字等)から構成することができる。なお、図10の例では、「行ID」の値として「SYS001」、「SYS002」・・・という英数字の組合せを使用しているが、行IDの値は、各読込レコードを一意に識別可能であればよく、例えば、データの読込日時(年月日時分秒)等の任意のコードから構成することができる。また、図10の行管理テーブルの「データ種類」及び「テーブルID」は、図9の列管理テーブルの「データ種類」及び「テーブルID」に対応する。即ち、行管理テーブルは、読込レコードに固有の(列管理テーブルにより定義された)データ種類の値及びテーブルIDの値を各行IDに対応付けて格納している。更に、行管理テーブルの識別子名は、読込レコードから取得した識別子(商品ID等)の名称であり、識別子値は当該識別子の値である。例えば、行管理テーブルは、商品マスタデータを読込む場合、識別子として、各読込レコード内の商品ID、即ち、商品テーブルの各行に格納された一意の商品ID(「4901」、「4902」等)を格納する。商品IDをこの識別氏は、行IDに1対1の関係で対応付けられている。よって、行管理テーブルを参照することで、特定の識別子を有する各読込レコード(格納レコード)が、どの行IDを有するかを容易に特定することができる。なお、読込レコードのインデックスが複合キーからなる場合(例えば、顧客単価テーブルのように、商品ID+企業コードからなる場合)、行管理テーブルに格納する識別子も、当該複合キーからなる識別子とする。
図11に示すように、実施の形態1に係るデータ管理システムを適用した売上管理システムは、値管理テーブルとして例えば図11の構成を採用する。この第1の具体例の値管理テーブルによれば、売上管理システムが図4〜図8に示す従来の商品テーブル、顧客テーブル、顧客単価テーブル、在庫管理テーブル、販売管理テーブルの各格納データを、各テーブルから1レコードずつ読込むごとに(詳細には、1レコードの1フィールドずつ読込むごとに)、当該読込レコードに前記行ID及び前記列ID等が付与され、読込んだデータ項目値が、それら行ID及び列IDに対応付けられて行管理テーブルに格納される。詳細には、図11の値管理テーブルは、データ項目(カラム乃至属性)として、「行ID」、「データ種類」、「テーブルID」、「列ID」、「値」等を定義している。「行ID」は、前記行管理テーブルの「行ID」に対応し、「データ種類」、「テーブルID」及び「列ID」は、前記列管理テーブルの「データ種類」、「テーブルID」及び「列ID」に対応する。そして、上記のように、管理対象データの各レコードを読込むごとに、当該レコードに一意の行IDが発行付与されて行管理テーブルに順に格納されるが、これと同時に、各読込レコードの全フィールド値(全項目値)に対し、当該読込レコードの行ID(SYS001、SYS002・・・)が対応して格納される。なお、当然、同一読込レコードについては、全てのフィールド値(項目値)に対して同一の行IDが付与される。
図12に示すように、実施の形態1に係るデータ管理システムを適用した売上管理システムは、値管理テーブルとして例えば図11の構成を採用する。この第1の具体例の値管理テーブルによれば、売上管理システムが図4〜図8に示す従来の商品テーブル、顧客テーブル、顧客単価テーブル、在庫管理テーブル、販売管理テーブルの各格納データを、各テーブルから1レコードずつ読込むごとに(詳細には、全フィールドからなる1レコードを読込むごとに)、当該読込レコードに前記行IDと前記データ種類及びテーブルIDとを付与して、各読込レコードの全てのデータ項目値(フィールド値)を一行に格納するものである。詳細には、図12の値管理テーブルは、データ項目(カラム乃至属性)として、「行ID」、「データ種類」、「テーブルID」、「列ID」、「値」等を定義している。「行ID」は、前記行管理テーブルの「行ID」に対応し、「データ種類」、「テーブルID」及び「列ID」は、前記列管理テーブルの「データ種類」、「テーブルID」及び「列ID」に対応する。そして、上記のように、管理対象データの各レコードを読込むごとに、当該レコードに一意の行IDが発行付与されて行管理テーブルに順に格納されるが、これと同時に、各読込レコードに対し、当該読込レコードの行ID(SYS001、SYS002・・・)が対応して格納される。
図13は本発明の実施の形態2に係るデータ管理システムとしての受発注管理システムの構成を概略的に示すブロック図である。図14は本発明の実施の形態2に係るデータ管理システムを受発注管理システムに具体化した場合のデータ構造を概略的に示す説明図である。
データ管理システムは、データ出力において、値管理テーブル23(一部の出力では、行管理テーブル22を利用)に格納されているレコードを読み込み、予め指示されている指定内容の出力データを作成する。データ管理システムは、指示内容として、発注企業伝票データ61、業界標準データ(システム標準データ)62、受注企業指定データ63を指定可能である。また、データ管理システムにおけるデータ作成は、同様の処理を伝票枚数分繰り返した結果、その内容をまとめて指定されたファイル名で出力するものとすることもできる。ここで、出力データの作成の詳細について説明すると、データ管理システムは、値管理テーブル23に格納されている(発注企業から受信した)各レコードの項目値から、指定された各種データを作成する。また、データ管理システムは、必要に応じて、行管理テーブル22に格納されているレコードを読み込み、伝票一覧(データ種類別、発注企業別、日付範囲など)を画面上に出力し、更に、一枚の伝票が選択された際に、当該伝票の詳細内容の表示を行うようにすることもできる。この場合も、データ管理システムは、当該詳細表示内容としては、発注企業独自データ61(デフォルト)、発注企業伝票データ、業界標準データ(システム標準データ)62、受注企業指定データ63を指定可能としている。そして、指定された表示内容から、データ管理システムは、列管理テーブル21を参照し、表示すべきレコードのテーブルIDを判断して、テーブルIDにより特定したレコードに含まれる項目値の各々を、項目順に値管理テーブル23から取得して、セットで表示する。なお、テーブルIDの判断は、テーブル管理テーブル24により行うことも可能である。
図24は本発明の実施の形態3に係るデータ管理システムの構成をプロファイル管理システムと共に概略的に示すブロック図である。
次に、本データ管理システムの開発コンセプトについて説明すると、DIY業界に位置する受注企業のEDIに対する投資は、益々増加するばかりである。電子商取引を前提条件とした商品の取引契約が年々増加するなか、消費者の求める商品を開発しているにも関わらず、EDI環境への投資ができない中小企業は業界への参入を断念せざるを得ない。EDIの導入や運用に掛かるコスト削減を図ることは、受注企業の重要な課題なのである。この重要課題に対し、一つ一つの受注企業が個々に対処できるソリューションを提供するのではなく、業界全体としてのコスト削減を睨んだソリューションとして展開する事こそが、本電子データ変換システムの開発コンセプトである。ここで、DIY業界全体に10の発注(小売)企業と、100の受注(卸や製造)企業が存在し、各企業間すべてにおいて電子商取引があると仮定する。まず、各企業間のEDIすべてに標準フォーマットが使用された場合、発注企業は、フォーマット変換(独自⇔標準)プログラムが、1個×10社=10個となり、受注企業は、フォーマット変換(独自⇔標準)プログラムが、1個×100社=100個となり、業界全体に110個のフォーマット変換プログラムが存在することになる。次に、各企業間のEDIすべてに独自フォーマットが使用された場合、発注企業は、フォーマット変換はしないので、0個×10社=0個となり、受注企業は、フォーマット変換(発注⇔受注)プログラムが、10社分×100社=1,000個となり、業界全体に1,000個のフォーマット変換プログラムが存在することになる。このように、標準フォーマットを使用した場合は、独自フォーマットを使用した場合に比べ、必要となるフォーマット変換プログラムが、断然、少なくて済むことが分かる。
図30に示すように、発注企業の発注データの伝票No.100の伝票明細行No.2について、発注は商品Bが10個であるが、受注企業でピッキングした結果、在庫切れが発生している場合、出荷予定は商品Bが8個となる。ここで、本データ管理システムは、出荷予定データを作成する場合、まず、項目関連定義テーブルを使用して、値管理テーブルに格納した発注企業独自データ(オリジナルデータ)としての発注データを、発注企業データプロファイルから標準データプロファイルへとデータ変換して、(受注企業側)システム標準データとしての受注データを作成する。次に、本データ管理システムは、項目関連定義テーブルを使用して、受注企業側システム標準データとしての受注データを、受注企業データプロファイルへとデータ変換して、受注企業指定データとしての受注データを作成する。次に、受注企業は、自社システムを使用して、受注企業指定データ形式の受注データに在庫切れを反映し、受注企業指定形式の出荷予定データを作成する。次に、本データ管理システムは、項目関連定義テーブルを使用して、受注企業指定形式の出荷予定データを、受注企業データプロファイルから標準データプロファイルへとデータ変換して、システム標準データとしての出荷予定データを作成する。なお、自社システムを有しない受注企業は、本データ管理システムを使用して出荷予定データを作成するため、このデータ変換処理は不要となる。このとき、本データ管理システムは、列管理テーブルや対象管理テーブルを参照して、発注データと出荷予定データとの間でのデータ突合に必要な突合項目値(伝票No.や明細行No.等)を行管理テーブルに格納している。よって、ここで、データ管理システムは、突合対象の発注データ(=受注データ)に関する突合項目値を行管理テーブルから取得し、当該発注データの伝票No.の値(伝票No.100)と、明細行No.の値(明細行No.1〜5)とを、出荷予定データの伝票No.の値(伝票No.100)と、明細行No.の値(明細行No.1〜5)と突合させ、受注データの発注数量と出荷予定データの出荷数量の比較を行い、相違がある場合は出荷数量に反映する(出荷訂正する)。即ち、上記の場合、本データ管理システムは、発注データの伝票No.100の伝票明細行No.2の商品Bの個数と、出荷データの伝票No.100の伝票明細行No.2の商品Bの個数とを自動的にマッチング(突合処理)して、出荷予定データを作成する。具体的には、本データ管理システムは、伝票明細行No.2については、商品Bの個数を、当初の(発注数である)10個ではなく、(実際の納品数である)8個に設定(出荷訂正)する。このようにして、行管理テーブルに格納する突合項目値を、納品書の修正時に有効に活用することができる。最後に、本データ管理システムは、項目関連定義テーブルを使用して、システム標準データとしての出荷予定データを、標準データプロファイルから発注企業データプロファイルへとデータ変換して、発注企業独自データとしての(出荷訂正済みの)出荷予定データを作成する。このようにして、発注企業には、実際に出荷される値の入荷予定データが受信される。
図31は本発明の実施の形態5に係るデータ管理システムを適用して電子商取引データ交換を実現するネットワークシステムの全体構成を示す説明図である。
図31の上部に示すように、発注企業と受注企業との間のデータ送受信は、既存の通信インフラを利用することが前提である。JCAあるいは全銀協、全銀TCP/IP等の通信手順が使われる。図31の左下は、データ管理センター乃至システムサポートセンター(「eDIY」サポートセンター)を示す。データ管理センターは、標準プロファイルと企業プロファイルとを管理し、本データ管理システム(「eDIY」システム)を利用するユーザの要求に応じて、標準プロファイルや企業プロファイルを配信し、その履歴状況に応じて課金を行う。図31の右下は、本データ管理システム(「eDIY」システム)を示す。本データ管理システムは、必要なプロファイルをインストールする事で取引先との電子データ交換&翻訳をする事ができる。
データ管理システム(図31の「eDIY」)は、図32に示すように一般的なテーブル構造とそれに格納されるデータとを3つの物理テーブルに分けて格納することでデータ変換及び翻訳を実現する。即ち、前述のように、データ管理システムは、インデックスを格納する行管理(ROW)テーブルと、データ項目内容を格納する列管理(COLUMN)テーブルと、データ(項目値)を格納する値管理(CELL)テーブルの3つのテーブルを有する。3つに分けたテーブルの内、列管理テーブルが、各データプロファイルのデータ項目定義を格納するテーブルに該当する。この列管理テーブルの各レコード間の関連定義(図32中では項目関連定義(COLUMN_CHAIN)テーブル)を含めて企業プロファイルを作成する。
図32の3つのテーブルの概念は、図33に示すように、リレーショナルデータベースで扱う表の行(ロー)と列(カラム)とセルとで示す事ができる。即ち、前述のように、データ管理システムは、テーブルのデータ項目(カラム)をデータ設計作業が必要なデータ項目としてではなく、データ入力作業としての簡易入力・編集が可能な項目値として、列管理テーブルに格納し、各管理対象レコード(読込レコード)のインデックス(行ID)を行管理テーブルに格納し、当該データ項目(カラム)と行IDとが交差するセルに格納される項目値を値管理テーブルに(列IDと行IDとにより特定して)格納する。
ここで、上述のように、電子商取引で交換される各種データは図34に示すように階層構造からなっている場合が多い(図15参照)。なお、本データ管理システムは、行管理テーブルに格納されるデータ間に階層構造がある場合については、図34に示すように、列管理テーブルのレコード階層を表すコードであるレコードサブID等を当該行管理テーブルに格納すると共に、行管理テーブルに親レコードシーケンスNo.(当該レコードの親となるレコードの連番)を定義する等により、親子関係を確保することで対処することもできる。しかし、後述するように、当該階層関係や親子関係等のレコード間またはテーブル間の関連情報を行管理テーブルから外出しにして別個のテーブル(行関連管理テーブル)を用意し、レコード間の関連に対応するようにすることが好ましい。
上述のデータ管理システム(「eDIY」)で交換されるデータをクライアント側のデータベースに格納し、それらのデータを有効に活用できる物流業務プロセスを支援するパッケージが改良版データ管理システム(「eDIYplus」)である。この改良版のデータ管理システムは、図35の太線で囲んだ長方形で示す業務プロセスの支援を行う。即ち、同データ管理システムは、受注時の受注内容チェックや在庫仮引当、出庫時のロケーション指示や在庫本引当、梱包時の出荷検品及び出荷数量訂正、PDラベル発行、訂正済み納品書発行等、利用企業の情報化レベルに合わせた導入に対応できる。
図36に示すように、企業管理(CUSTOMER)テーブルは、そのデータ項目(カラム)として、「企業コード」、「企業名」、「〒(郵便番号)」、「住所」、「TEL(電話番号)」、「担当者」、「メール」、「企業分類」等を定義している。なお、図36の企業管理テーブルは、図36に図示のデータ項目以外にも、図示はしないが、図29の表で説明したようなその他のデータ項目(「有効日時」等)を定義している。そして、企業管理テーブルは、各データ項目に対応する値(データ項目値)をテーブルの各行(各レコード)に格納している(「000000」、「情報センター」・・・等)。ここで、企業管理テーブルのデータ項目である企業コードの値「000000」は、データ管理システムを管理する管理センター(図31のeDIYサポートセンター、テーブルでは「情報センター」として表示)に対応し、標準データプロファイル等の各プロファイル情報を定義し、管理する。また、企業コードの値「111111」は、データ管理システムが管理するデータ(発注データ等)の発注企業(図31の発注企業)に対応し、本データ管理システムが管理対象とするデータが属する全ての発注企業(ユーザ企業にとっての取引先企業)が登録されている。また、企業コードの値「999999」は、データ管理システムを利用するユーザ企業(図31の受注企業)に対応する。企業が追加、削除されたり、登録企業の企業情報が内容変更されると、企業管理テーブルの対応するデータ項目の値が更新される。
図37に示すように、データ交換管理(EXCHANGE)テーブルは、そのデータ項目(カラム)として、「取引先企業(コード)」、「利用企業(コード)」、「データ種類(コード)」、「プロトコル」、「伝送方向」、「伝送サイズ」、「伝票様式」等を定義している。なお、図37のデータ交換管理テーブルは、図37に図示のデータ項目以外にも、図示はしないが、図29の表で説明したようなその他のデータ項目(「有効日時」、「商品コード変換ファイル名」、「取引先・自社コード」等)を定義している。そして、データ交換管理テーブルは、各データ項目に対応する値(データ項目値)をテーブルの各行(各レコード)に格納している(「11111101」、「99999901」・・・等)。なお、データ交換管理テーブルのデータ項目中、「取引先企業(コード)」は、管理対象データ(発注データ、入荷予定データ等)の送信元(送信側)となる企業(例えば、発注データの場合は発注企業、入荷予定データの場合は受注企業)の企業コード(6桁)に当該管理対象データのデータプロファイル乃至カラム定義のバージョン(版)を示すバージョンコード(2桁)を付加したものである。また、データ交換管理テーブルのデータ項目中、「利用企業(コード)」は、管理対象データ(発注データ、納品データ等)の送信先(受信側)となる企業(例えば、発注データの場合は受注企業、入荷予定データの場合は発注企業)の企業コード(6桁)に当該管理対象データのデータプロファイル乃至カラム定義のバージョン(版)を示すバージョンコード(2桁)を付加したものである。なお、かかる「取引先企業(コード)」、「利用企業(コード)」は、発注企業や受注企業以外にも、標準データプロファイルを管理する管理センターにも割当てられ、この場合、管理センターコード(6桁)に当該管理センターが管理する標準データプロファイルのバージョン(版)を示すバージョンコード(2桁)を付加したものである。データ交換管理テーブルは、取引先企業のデータを利用企業のデータに変換(データ交換)する場合に、当該取引先企業と利用企業との間で実際に取引があるか(データ交換が存在するか)をチェックするために、データ交換時(発注データの読込時等)に参照され、データ読込時に実際に入力された取引先企業コードと利用企業コードとを判断することにより、それらの企業間での取引(データ交換)がデータ交換テーブルに存在するか否かを判断し、当該取引が存在する場合のみデータ交換を後述するテーブル管理テーブルを利用してデータ読込を実行し、当該取引が存在しない場合はエラー処理を実行する等の所定処理に使用される。
図38に示すように、データ種類(DATA_KIND)テーブルは、そのデータ項目(カラム)として、「データコード」、「データ種類(名称)」、「有効日時(自)」、「有効日時(至)」、「登録日時」、「更新日時」、「削除日時」、「アクセス制御」、「登録者情報」等を定義している。なお、図57のデータ種類テーブルは、図38に図示のデータ項目以外にも、図示はしないが、図29の表で説明したようなその他のデータ項目(「データ種類カナ」)を定義している。そして、データ種類テーブルは、各データ項目に対応する値(データ項目値)をテーブルの各行(各レコード)に格納している(「00」、「その他」・・・等)。ここで、「有効日時(自)」、「有効日時(自)」、「登録日時」、「更新日時」、「削除日時」からなる日時情報は、データ種類テーブルのみならず、本データ管理システムが使用する全てのテーブルのデータ項目として定義され、当該データ項目の値が格納されて、例えば、列管理テーブルの定義の有効期間(当該カラム定義を使用できる期間)等を限定できる情報を提供するため、カラム定義のバージョン管理等に活用される。また、本データ管理システムの全てのテーブルには、「有効日時(自)」、「有効日時(自)」、「登録日時」、「更新日時」、「削除日時」以外にも、「アクセス制御」、「登録者情報」のデータ項目が設けられ、当該データ項目の値が格納される。なお、データ交換管理テーブル等、データ種別をカラムに定義してその値を格納する他のテーブルの所定行の参照時に、データ種別コードをキーにしてデータ種類テーブルが参照され、当該他のテーブルの当該所定行に格納されたデータ種別の情報がデータ種類テーブルから取得される。
図39に示すように、テーブル管理(TABLE)テーブルは、そのデータ項目(カラム)として、「企業(版)(=企業コード+版情報)」、「種類(=データ種類コード)」、「枝番(=レコード関連情報を表すコード)」、「レコード名称」、「制御情報(=レコード制御情報)」、「サイズ(=レコードサイズ)」、「対象(=対象オブジェクト)」、「ヘッダ(=ヘッダの有無)」、「前R(=前レコード指定)」、「後R(=後レコード指定)」等を定義している。なお、図39のテーブル管理テーブルは、図398に図示のデータ項目以外にも、図示はしないが、図29の表で説明したようなその他のデータ項目(「有効日時(自)」、「有効日時(至)」等)を定義している。そして、テーブル管理テーブルは、各データ項目に対応する値(データ項目値)をテーブルの各行(各レコード)に格納している(「00000001」、「20」・・・等)。なお、テーブル管理テーブルのデータ項目中、「企業(版)」は、前記データ交換管理テーブルの企業コード(企業コード6桁+バージョンコード2桁)に対応する。また、「種類」は、データ管理システムが対象とするデータ種類を識別するものであり、データ種類テーブルのデータ種類に対応する。また、「枝番」は、親子関係や階層構造等の関係にあるレコード関連情報を示すものであり、発注データ等の管理対象データにおける階層等を一意に示すものである。前記「企業(版)」、「種類」、「枝番」によりテーブルIDが構成されている。なお、「枝番」は、その企業(版)コードを有する企業において同データ種別内でテーブルIDを一意に特定するサブIDであり、テーブル管理テーブルに格納される。
図43に示すように、項目値管理(COLUMN_VALUE)テーブルは、そのデータ項目(カラム)として、「ID」、「列ID」、「カラム値」、「標準値」、「意味」等を定義している。なお、図43の項目値管理テーブルは、図43に図示のデータ項目以外にも、図示はしないが、図29の表の項で述べたようにその他のデータ項目(「備考」、「参照フラグ」、「有効日時(自)」、「有効日時(至)」等)を定義している。そして、項目値管理テーブルは、各データ項目に対応する値(データ項目値)をテーブルの各行(各レコード)に格納している(「245」、「1111110120201600」・・・等)。なお、項目値管理テーブルは、図21について説明したと同様にして、値変換処理に利用される。
図44に示すように、項目関連定義(COLUMN_CHAIN)テーブルは、そのデータ項目(カラム)として、「ID」、「トリガ列ID」、「連番(=シーケンスNo)」、「対象列ID」、「関数(=関数コード)」、「パラメータ1」、「パラメータ2」、「パラメータ3」等を定義している。なお、図44の項目関連定義テーブルは、図44に図示のデータ項目以外にも、図示はしないが、図29の表の項で述べたようにその他のデータ項目(「パラメータ4〜10」、「備考」、「有効日時(自)」、「有効日時(至)」等)を定義している。そして、項目関連定義テーブルは、各データ項目に対応する値(データ項目値)をテーブルの各行(各レコード)に格納している(「54」、「11111101201003」・・・等)。なお、項目関連定義テーブルは、図20について説明したと同様にして、標準データプロファイルを介して発注企業データプロファイルと受注企業プロファイルとの間でのデータ変換処理に利用される。即ち、図44に囲み線で示したように、発注企業データプロファイルの発注データの列ID「11111101201003」のデータ項目の値を、標準データプロファイルの列ID「1201003」を介して、受注企業が指定する受注データプロファイルの列ID「99999901201003」のデータ項目の値へと変換する場合、データ管理システムは、受注企業データプロファイルの列ID「99999901201003」をトリガとして、標準データプロファイルの対象ID「1201003」に「関数コード」の「1(格納)」にしたがって格納した発注企業データプロファイルの列ID「11111101201003」のデータ項目の値を、「関数コード」の「2(取得)」にしたがって取得する。これにより、受注企業データプロファイルの列ID「99999901201003」のデータ項目の値に発注企業データプロファイルの列ID「11111101201003」のデータ項目の値が格納され、当該データ項目とセットで表示・出力される。なお、「パラメータ1〜10」は、「関数コード」の関数内容に応じて、その関数のパラメータが必要となる場合に所定値が格納され、データ管理システムが、項目関連定義テーブルの「関数コード」の値にしたがて、関数管理テーブルの関数内容を参照し、当該パラメータの値により当該関数の処理を実行する。
図45に示すように、関数管理(FUNCTION)テーブルは、そのデータ項目(カラム)として、「関数(=関数コード)」、「関数(=関数内容)」、「詳細(=ヘルプ)」等を定義している。なお、図45の関数管理テーブルは、図45に図示のデータ項目以外にも、図示はしないが、図29の表の項で述べたようにその他のデータ項目(「有効日時(自)」、「有効日時(至)」等)を定義している。そして、関数管理テーブルは、各データ項目に対応する値(データ項目値)をテーブルの各行(各レコード)に格納している(「1」、「格納」・・・等)。関数管理テーブルに格納する関数は、データ管理システムが管理するデータについて要求される処理を考慮して必要なものがあらかじめ定義されデータ項目値として格納される。即ち、従来は、要求される処理に応じてプログラム内に定義されていた関数やパラメータが、本データ管理システムでは、関数管理テーブルのデータ項目値として外出しされ、関数管理テーブルを参照することで必要な処理が実行される。よって、要求される処理の内容が追加、削除、変更等された場合、従来のようにプログラム自体を変更するという面倒な作業を必要とすることなく、関数管理テーブルに項目値として格納した関数を追加、削除、変更したり、項目関連定義テーブルに項目値として格納したパラメータの値を追加、削除、変更したりすることにより、処理の変更に容易に対応することができる。
図46に示すように、対象管理(OBJECT)テーブルは、そのデータ項目(カラム)として、「ID(=オブジェクトID)」、「オブジェクト名」、「位置(=ポジション)」、「キー内容」等を定義している。なお、図46の対象管理テーブルは、図46に図示のデータ項目以外にも、図示はしないが、図29の表の項で述べたようにその他のデータ項目(「参照フラグ」、「有効日時(自)」、「有効日時(至)」等)を定義している。そして、対象管理テーブルは、各データ項目に対応する値(データ項目値)をテーブルの各行(各レコード)に格納している(「3」、「GTINコード」・・・等)。「ID(=オブジェクトID)」は、テーブル管理テーブルの「対象(=対象オブジェクト)」及び列管理テーブルの「列サブID」に対応する。「位置」は、当該オブジェクトIDのオブジェクトに該当するカラム項目(GTINコード、id伝票、id伝票明細行等)の項目値(「キー内容」に定義されたものであり、例えば、id伝票の場合は発注企業コード+(店コード)+伝票NO)を、行管理テーブルの何番目の「突合項目」の値として格納するかを示す。例えば、オブジェクトID「11」のオブジェクト「店コード」の項目値は、行管理テーブルの対応するオブジェクト(伝票ヘッダレコード及び伝票明細行レコード)の1番目の突合項目(突合項目値1)の項目値として格納され、オブジェクトID「20201」のオブジェクト「伝票番号」の項目値は、行管理テーブルの対応するオブジェクト(伝票ヘッダレコード及び伝票明細行レコード)の2番目の突合項目(突合項目値1)の項目値として格納され、オブジェクトID「202011」のオブジェクト「行番号」の項目値は、行管理テーブルの対応するオブジェクト(伝票明細行レコード)の3番目の突合項目(突合項目値1)の項目値として格納され、オブジェクトID「3」のオブジェクト「GTINコード」の項目値は、行管理テーブルの対応するオブジェクト(伝票明細行レコード)の4番目の突合項目(突合項目値4)の項目値として格納される。これら行管理テーブルの「突合項目」の項目値として格納される「オブジェクトID」の項目値が、データ管理システムの管理対象であるファイルヘッダレコード、伝票ヘッダレコード、伝票明細行レコード、送り状ヘッダレコード、梱包レコード、梱包明細行レコード等の識別子として、それぞれの対象オブジェクト(レコード)を一意に識別する。そして、例えば、発注データのある伝票明細に指定された発注数量と、入荷予定データの伝票明細の実際の納品数量との間で数量に相違(欠品)がある場合に、行管理テーブルに格納した突合項目値を参照して両伝票明細を突合し、それらの数量(例えば、行管理テーブルの基本項目値として格納した発注数量と検収数量)をチェックすることで、入荷予定伝票の納品数量を自動的に訂正処理することができる。
図47に示すように、行管理(ROW)テーブルは、そのデータ項目(カラム)として、「行グループ」、「連番(=シーケンスNo」、「行タイトル」、「企業(版)(=企業コード+版情報)」、「種類(=データ種類)」、「枝番(=レコード関連情報」、「親S(=親レコードシーケンスNo)」、「FS(=同一レコード内シーケンスNo)」、「識別子(=識別子値)」、「突合値1(=突合項目値1)」(〜「突合項目値n(たとえば突合項目値10」)、「基本値1(=基本項目値1)」(〜「基本項目値n(たとえば突合項目値5」)等を定義している。なお、図47の行管理テーブルは、図47に図示のデータ項目以外にも、図示はしないが、図29の表の項で説明したようにその他のデータ項目(「識別子ID」、「識別子名称」、「関連メソッド」、「関連情報」、「備考」、「参照フラグ」、その他、「有効日時(自)」、「有効日時(至)」等の日時情報等)を定義している。そして、行管理テーブルは、各データ項目に対応する値(データ項目値)をテーブルの各行(各レコード)に格納している(「1111101−999999−50−051207−201914」、「1」・・・等)。なお、行管理テーブルのデータ項目中、「行グループ」は、所定の作成基準にしたがって、データ管理システムが一レコードを読込むごとに自動生成(発番)されるコードであり、格納データの管理グループを示す。行グループは、例えば、発注企業コード(+版)の8桁+受注企業コードの6桁+データ種別の2桁+データ読込日の6桁+データ読込時刻(時分秒)の6桁から一意のコードとして自動生成することができる。そして、1回に読込んだデータ(発注データ等)の全てのレコードについて同一の行グループが付与される。なお、同一行グループを有するレコードが、本データ管理システムが格納データとして管理すべき1単位の管理グループとなる。次に、「連番」は、前記同一行グループ内での当該レコードの連番(レコードシーケンス)を示す。例えば、読込データが100レコードからなる場合、「1」〜「100」の連番が読込レコードの順番で「連番(シーケンスNo)」の項目値として付与される。前記行グループ及び連番(シーケンスNo)により行IDが構成され、当該行IDが、当該レコードが入力データ(読込データ)の何番目のデータであるかを示す。即ち、行IDにより、各読込レコードに1対1で対応するコードが構成される。なお、「企業(版)」は、前記データ交換管理テーブル及びテーブル管理テーブルの企業コード(企業コード6桁+バージョンコード2桁)に対応する。また、「種類」は、データ種類テーブル及び列管理テーブルのデータ種類に対応する。また、「枝番」は、テーブル管理テーブル及び列管理テーブルの「枝番」に対応する。テーブル管理テーブルについて述べたように、前記「企業(版)」、「種類」、「枝番」により、テーブルIDが構成されている。行管理テーブルでは、データ読込時にテーブル管理テーブルを参照したときに、「レコード制御情報」の値に基づき、特定のテーブルIDのカラム定義とマッチ(照合)したレコードに対して、当該テーブルIDが自動的に付与される。また、このとき、当該テーブルIDに割り当てた「レコード名称」(テーブル管理テーブル参照)の項目値が、行管理テーブルの「行タイトル」の項目値として複写される。
図48に示すように、値管理(CELL)テーブルは、そのデータ項目(カラム)として、「行グループ」、「行ID」、「企業(版)(=企業コード+版情報)」、「種類(=データ種別)」、「枝番(=レコード関連情報)」、「連番(=セルシーケンスNo」、「親S(=親レコードシーケンスNo)」、「FS(=同一レコードレベル内シーケンスNo)」、「値1」、「値2」、「値3」、「値4」、「値5」(〜「値n(たとえば値30」)等を定義している。なお、図48の値管理テーブルは、図48に図示のデータ項目以外にも、図示はしないが、図29の表の項で述べたようにその他のデータ項目(「値01−アクセス制御」・・・、「関連メソッド」、「関連項目」、「有効日時(自)」、「有効日時(至)」等)を定義している。そして、値管理テーブルは、各データ項目に対応する値(データ項目値)をテーブルの各行(各レコード)に格納している(「1111101−999999−50−051207−201914」、「1」・・・等)。なお、行管理テーブルのデータ項目中、「行グループ」は、行管理グループの「行グループ」に対応し、「行ID」は、行管理テーブルの「連番(=シーケンスNo」に対応し、行グループと連番の複合キーにより、各読込レコード(格納レコード)が一意に示される(即ち、行グループ+連番=行IDとなる)。また、「企業(版)(企業コード)」は、前記データ交換管理テーブル及びテーブル管理テーブルの企業コード(企業コード6桁+バージョンコード2桁)に対応し、「種類」は、データ種類テーブル及びテーブル管理テーブルのデータ種類に対応し、「枝番」は、テーブル管理テーブルや列管理テーブルの「枝番」に対応する。テーブル管理テーブルについて述べたように、前記「企業(版)」、「種類」、「枝番」により、テーブルIDが構成されている。データ管理システムは、データ読込時に、行管理テーブルの行IDを自動生成して各行のレコードを作成すると同時に、当該行IDを構成する行グループ及び連番を、それぞれ、値管理テーブルの行グループ及び行IDの欄に項目値として格納する。また、値管理テーブルでは、行管理テーブルについて取得した各読込レコードのテーブルID(企業(版)+データ種別+階層)が、各行に自動的に付与される。これにより、行IDとテーブルIDとにより、値管理テーブルの各レコードを特定することができる。
図49は本発明の実施の形態6に係るデータ管理システムをシステム開発支援CASEツールに適用する場合の概念を説明するブロック図である。図50は本発明の実施の形態6に係るデータ管理システムのテーブル間の双方向のデータ変換の概念を説明するブロック図である。
図49に示すように、実施の形態6に係るデータ管理システムは、上記各実施の形態のデータ交換機能のコアアーキテクチャを、異なるデータプロファイルの第1のデータ(例えば、発注データ)と第2のデータ(例えば、ユーザ指定データ)との間でのデータ変換(データ⇔データ交換)のみでなく、特定データプロファイルのデータと当該データについて指定された表示形式の画面表示との間でのデータ変換(データ⇔画面)や、特定データプロファイルのデータと当該データについて指定された印刷形式の帳票との間でのデータ変換(データ⇔帳票)等に派生させ、それを汎用的に制御するエンジンの開発を行い、実施の形態6に係るデータ管理システムとしてのCASEツールとしている。なお、データ管理システムのスピードが問題になる場合はジェネレーション機能を加える事で対応する事とする。詳細には、データ管理システムのシステム仕様として、上記実施の形態1〜5におけるデータ変換アーキテクチャは、列管理テーブルに格納した第1のデータプロファイル(例えば、発注企業データプロファイル)のデータと、同列管理テーブルに格納した第2のデータプロファイル(例えば、受注企業データプロファイル)のデータとの間での双方向のデータ変換を実現するアーキテクチャである(テーブル⇔テーブル間データ変換)。即ち、テーブル間のデータ変換は、図50に示すように、列管理テーブルに定義された定義情報(テーブルのデータ項目毎に作成されたレコード関連情報)のうちの所定の情報(列ID等)を、項目関連定義テーブルに定義することで実現する。
図51(a)に示すように、所定データプロファイル(カラム定義)のデータを対応する帳票のデータプロファイル(帳票形式乃至帳票フォーマット)に変換する場合(テーブル⇒帳票(片方向))、即ち、テーブル内容(所定形式のデータ)を出力イメージ(帳票イメージ)に変換する際のデータ変換についても、図51に示すように、列管理テーブルに定義された(テーブルのデータ項目毎に作成された)レコード関連情報を項目関連定義テーブルに定義することで実現する。しかし、出力イメージを制御する各種パラメータ(位置、フォント、フォントサイズ、色など)が必要な為、列管理テーブルの項目と1対1に対応した帳票プロファイル項目管理(FORM_COLUMN(out))テーブルを追加する。詳細には、図51(b)に示すように、具体例1は、ある企業(企業コード「11199901」)の受注(「20」)データから、標準の納品書(TA1)「00020101−09」を出力する場合を示す。また、図51(c)に示すように、具体例2は、標準「00000001」の入荷予定(梱包)「40」データから、ある企業(企業コード「11199901」のPDラベル(独自)「49」を出力する場合を示す。上記実施の形態の列管理テーブルのデータ種別「29」は、標準の納品書として列管理テーブルに定義したものであるが、一般的な帳票のフォーマットであるTA1及びTA2を明確に分けて定義することが好ましい。例えば、プロファイル列管理テーブルにおいて、帳票TA1のテーブルID識別子を「00020101−09」とし、帳票TA2のテーブルID識別子を「00020201−09」とする等により対応する。また、上記実施の形態では、第1のデータプロファイルのデータと第2のデータプロファイルのデータとの間でのデータ変換(テーブル⇔テーブル間のデータ交換)しか行っていないが、本実施の形態では、所定のデータプロファイルのデータと所定の表示形式の帳票との間で野データ変換(データ⇒帳票)を追加するため、上記実施の形態ではかかる帳票出力のために表示プログラムに直接記述されていた出力を制御する各種パラメータ値を、プログラムから外出しにして管理するテーブル(帳票データプロファイル管理(FORM_COLUMN)テーブル)を本実施の形態のデータ管理システムは用意している。こうしないと、出力すべき帳票が発生する度にプログラムを作成する必要があるからである。
ここで、本データ管理システムを実施する際に注意すべきことは、例えば、納品書の金額の表示の方法である。例えば、データとしての「1000」は「千円」を意味するが、その表示の方法は、「1,000」もあれば「\1,000」もあれば「1000」もあり、その表示方法が企業毎に定められている点に注意する必要がある。即ち、図52に示すように、データが「1000」の場合で、納品書TA1を利用して、データ「1000」について、A企業では「1,000」、B企業では「\1,000」、C企業では「1000」という表示方法が指定されている場合、企業毎に表示内容を変更する必要がある。この場合、項目関連定義テーブルによるデータ交換の際に、その表示方法に対応する必要がある。例えば、テーブルID「11199901−20」のデータ(テーブル格納データ)を、テーブルID「00020101−09」のデータ(帳票表示フォーマットのデータ)にデータ変換する必要がある。つまり、帳票データプロファイル管理(FORM_COLUMN)テーブルの出力フォーマットのパラメータ値は、同帳票データプロファイル管理テーブルには格納せず、単なる出力領域として扱い、「000,000,000」、「###,###,##0」、「\###,###,##0」といったパラメータ値は、列管理テーブル或いは項目関連定義テーブルで実現する。また、PDラベルの発行機能についても、当該変換機能を利用して実現する。この場合、バーコード作成関数を関数管理テーブルに追加する必要がある。
テーブル内容と表示画面の入出力データとを変換する際のデータ変換についても、本データ管理システムは、図53に示すように、列管理テーブルに定義された(テーブルの項目毎に作成された)レコード関連情報を項目関連定義テーブルに定義することで実現する。しかし、この場合、表示画面の入出力データを制御する各種パラメータ(位置、フォント、フォントサイズ、色、in/out区分等)が必要な為、列管理テーブルの項目と1対1に対応した画面表示プロファイル項目管理(Form_Column)テーブル(上記帳票データプロファイル管理と同一構成)を追加している。具体例1は、表示された客注編集画面(識別子「00090101−01」を使用し、入力されたデータから、ある企業(企業コード「11199901」の受注(「20」)データを登録・変更・削除する場合を示す。また、具体例2は、表示された在庫管理画面(識別子「01040101−01」)を使用し、在庫データを登録・変更・削除したり、当該画面より在庫一覧表の帳票を出力する場合を示す。なお、テーブルID識別子(テーブルID)については、現在の列管理テーブルにおけるテーブルIDの識別子は、企業コード(6桁)+バージョン情報(2桁)+データ種類(2桁)である(例えば、「1119990120」、「0000000130」等)が、出力イメージのデータ格納域や画面に対応する入出力データ格納域のテーブルID識別子の命名ルールについても、同様に定めた所定規則の通りとする。
図54に示すように、列管理テーブルは、上記各実施の形態と同様の構成である。また、図55に示すように、帳票プロファイル項目管理(FORM_COLUMN)テーブルは、上記列管理テーブルと1対1で対応する項目を有している。詳細には、帳票列管理テーブルは、そのデータ項目(カラム)として、「フォームID(FORM_ID)」、「列ID(COLUMN_ID)」、「カラム名(COLUMN_NAME)」、「左端位置(LEFT)」、「上端位置(TOP)」、「幅(WIDTH)」、「高さ(HEIGHT)」、「フォントサイズ(FONT_SIZE)」を有している。「フォームID(FORM_ID)」と「列ID(COLUMN_ID)」とは、1対1で対応している。「左端位置(LEFT)」、「上端位置(TOP)」、「幅(WIDTH)」及び「高さ(HEIGHT)」、「フォントサイズ(FONT_SIZE)」には、帳票に印刷するデータ項目の項目値の左端位置、上端位置、幅、高さ、フォントサイズがそれぞれ格納される。帳票プロファイル項目管理(FORM_COLUMN)テーブルは、帳票単位にレコードを作成する。フォームID(FORM_ID)は、テーブルIDと同じ命名ルールにすることができる。従って、フォームID(FORM_ID)は不要とすることもできる。また、企業別データプロファイル(EXCHANGE_DATA)テーブルに格納する各社の納品書やPDラベルのフォーマットの指定欄にも、テーブルIDコードを指定する。従って、帳票プロファイル項目管理(FORM_COLUMN)テーブルのインデックス及びキー項目は、プロファイル項目管理(COLUMN)テーブルと同様にする必要は無い。なお、図56に示すように、帳票イメージは、前記「フォームID(FORM_ID)」に対応して、帳票(FORM)テーブルのデータ項目「イメージファイル(IMAGE_FILE)」の値として格納され、また、その幅及び高さも「幅(WIDTH)」及び「高さ(HEIGHT)」の値として格納されている。
図57に示すように、列管理テーブルは、上記各実施の形態と同様の構成である。また、図77に示すように、画面表示プロファイル項目管理(Form_COLUMN)テーブル(帳票プロファイル項目管理テーブルと同一構成)は、上記列管理テーブルと1対1で対応する項目を有している。詳細には、画面表示列管理テーブルは、そのデータ項目(カラム)として、「フォームID(FORM_ID)」、「列ID(COLUMN_ID)」、「カラム名(COLUMN_NAME)」、「左端位置(LEFT)」、「上端位置(TOP)」、「幅(WIDTH)」、「高さ(HEIGHT)」、「フォントサイズ(FONT_SIZE)」を有している。「フォームID(FORM_ID)」と「列ID(COLUMN_ID)」とは、1対1で対応している。「左端位置(LEFT)」、「上端位置(TOP)」、「幅(WIDTH)」及び「高さ(HEIGHT)」、「フォントサイズ(FONT_SIZE)」には、表示画面に表示するデータ項目の項目値の左端位置、上端位置、幅、高さ、フォントサイズがそれぞれ格納される。画面表示プロファイル項目管理(FORM_COLUMN)テーブルは、画面表示単位にレコードを作成する。フォームID(FORM_ID)は、テーブルIDと同じ命名ルールにすることができる。従って、フォームID(FORM_ID)は不要とすることもできる。また、企業別データプロファイル(EXCHANGE_DATA)テーブルに格納する各社の納品書やPDラベルのフォーマットの指定欄にも、テーブルIDコードを指定する。従って、画面表示プロファイル項目管理(FORM_COLUMN)テーブルのインデックス及びキー項目は、プロファイル項目管理(COLUMN)テーブルと同様にする必要は無い。なお、図58に示すように、画面表示イメージは、前記「フォームID(FORM_ID)」に対応して、画面表示(FORM)テーブルのデータ項目「イメージファイル(IMAGE_FILE)」の値として格納され、また、その幅及び高さも「幅(WIDTH)」及び「高さ(HEIGHT)」の値として格納されている。図60に示すように、本データ管理システムは、プロファイル列管理テーブルにテーブル内のコアデータに関する定義(カラム定義)を格納すると共に、画面表示プロファイル列管理テーブルに表示データに関する定義(フォーム定義)を格納し、更に、項目関連定義テーブルに表示データとコアデータとの変換内容を定義する。そして、特定の画面表示のデータ項目のフォームIDに、項目関連定義テーブルのリンク情報(データ関連情報)を介して、列管理テーブルの列IDのデータ項目を1対1で対応付け、コアデータと表示データとのデータ変換を行う。なお、このようにしてデータ変換された表示データは、画面表示テーブルに格納した表示に関する定義(フォーム定義)に従って表示される。
伝票ヘッダ部
(1) A欄:[支払条件]⇒コード入力(COLUMN_VALUE値から選択)
(2) B欄:[分割回数]⇒数値入力チェック、桁数1
(3) D欄:[ルートコード]⇒テキスト入力、フォーマットチェック(*** TA99 **)
(4) 訂正区分:[訂正有無]⇒<客注入力では未使用?>
(5) 実納品日:[出荷日]⇒日付入力チェック
(6) 社名:[発注企業名称]⇒デフォルト表示「デジタル」
(7) 取引先名:[受注企業名称]⇒デフォルト表示「ヤマダサンギョウ」
(8) 店名:[発注店舗名]⇒テキスト入力、桁数、半角カタカナチェック
(9) 社・店コード:[店コード]⇒数値チェック(※存在チェックはしない)
(10) 分類コード:[部門コード]⇒コード入力(COLUMN_VALUE値から選択)
(11) 伝票区分:[伝票区分]⇒コード入力(COLUMN_VALUE値から選択)
(12) 伝票番号:[伝票No]⇒数値入力チェック、桁数8
(13) 取引先コード:[取引先コード]⇒デフォルト表示(EXCHANGEテーブル格納値)
(14) 発注日:[発注日]⇒日付入力チェック
(15) 納品日:[納品指定日]⇒日付入力チェック
(16) 数量合計:[発注数量合計]⇒計算表示(明細数量を合計)
(17) 原価金額合計:[原価金額合計]⇒計算表示(明細原価金額を合計)
(18) 売価金額合計:[売価金額合計]⇒計算表示(明細売価金額を合計)
(19) F欄:[島番号(−)台番]⇒テキスト入力、フォーマットチェック(99−9999)
(20) L欄:[(客注摘要内容等)]⇒<※受注企業側で適宜入力>
伝票明細×6
(21) 品名:[品名]⇒テキスト入力、桁数、半角カタカナチェック
(22) 規格:[規格]⇒テキスト入力、桁数、半角カタカナチェック
(23) 商品コード:[JANコード]⇒数値入力チェック、桁数13
(24) 入数:[入数]⇒数値入力チェック、桁数3
(25) ケース:[ケース]⇒数値入力チェック、桁数3
(26) 数量:[発注数量]⇒数値入力チェック、桁数4
(27) 原単価:[単価]⇒数値入力チェック、桁数7
(28) 原価金額:[原価金額]⇒計算表示(数量×原単価を計算)
(29) 売単価:[売単価]⇒数値入力チェック、桁数7
(30) 売価金額:[売価金額]⇒計算表示(数量×売単価を計算)
明細行の項目の下線(破線)で示した項目は、過去データからの導出が可能である為、導出した後に修正できるようにすることが望ましい。また、納品書発行、出庫指示書発行、客注入力、出荷数量訂正などの機能は、上記プログラムで対応可能とする。
図61は本発明の各実施の形態2〜6に係るデータ管理システムの発注企業データ読込・格納処理を示すフローチャートである。
図61に示すように、発注企業データ読込・格納処理では、まず、STEP11で、ファイル名あるいは受信データの格納場所から、どの企業から受信したデータ(例えば、発注データ)かを判断し、データ交換の可否をチェックする。次に、STEP12で、テーブル管理テーブルのCONTROL_INI(制御情報)に基づき、読込んだデータを順次分析しながら、レコード単位に分割する。次に、STEP13で、発注企業コード(+版NO)+データ種類+枝番からなるテーブルIDを特定する。次に、STEP14で、特定したテーブルIDに基づき、列管理テーブルを参照し、データ項目のシーケンスNo.(連番)に従って、各読込レコードの各データ項目値を分割する。次に、STEP15で、所定規則に基づき、行グループ(ROW_GROUP)及び行ID(ROW_ID=ROW_GROUP+ROW_ID_SEQ)を発番する。次に、STEP16で、各読込レコードのデータ項目値から、識別子の値、突合項目値、基本項目値(伝票No.、発注日等)を抽出し、行ID、テーブルID等と共に行管理テーブルに格納する。次に、STEP17で、各読込レコードの全データ項目値(分割)を、テーブルID等と共に値管理テーブルの各行に順次格納し、発注企業から受信したオリジナルデータ(一次データ)のみを作成し、処理を終了する。
図62に示すように、伝票一覧表示処理は、STEP51で、検索条件を入力すると、STEP52で、検索条件が判断される。STEP61で、表示種類が「データ種類別」の場合、STEP62で、行管理テーブルの該当レコード読込み、STEP63で、データ種類別伝票を一覧表示し、処理を終了する。また、STEP71で、表示種類が「発注企業別」の場合、STEP72で、行管理テーブルの該当レコードを読込み、STEP73で、発注企業別伝票を一覧表示し、処理を終了する。STEP81で、表示種類が日付範囲別の場合、STEP82で、行管理テーブルの該当レコードを読込み、STEP83で、日付範囲別伝票を一覧表示して、処理を終了する。
図63に示すように、伝票詳細表示処理は、STEP101で、伝票の選択及び表示指定を行うと、STEP102で、指定内容を判断し、STEP110で指定内容が発注企業オリジナルデータの場合、STEP111で発注企業オリジナルデータのテーブルIDで列管理テーブルを検索する。そして、STEP112のモジュールで、列管理テーブルを参照し、データ項目順に各値を値管理テーブルから取得し、STEP113で、取得値をデータ項目順にセット表示する。STEP120で、指定内容が発注企業伝票データの場合、STEP121で、発注企業伝票データのテーブルIDで列管理テーブルを検索し、STEP122のモジュールで、列管理テーブルを参照し、データ項目順に各値を値管理テーブルから取得し、STEP123で、取得値をデータ項目順にセット表示する。STEP130で、指定内容がシステム標準データの場合、STEP131で、システム標準データのテーブルIDで列管理テーブルを検索し、STEP132のモジュールで、列管理テーブルを参照し、データ項目順に各値を値管理テーブルから取得し、STEP133で、取得値をデータ項目順にセット表示する。STEP140で、指定内容が受注企業指定データの場合、STEP141で、受注企業指定データのテーブルIDで列管理テーブルを検索し、STEP142のモジュールで、列管理テーブルを参照し、データ項目順に各値を値管理テーブルから取得して、STEP143で、取得値をデータ項目順にセット表示する。
図64に示すように、発注企業オリジナルデータ取得処理は、STEP112Aで、発注企業オリジナルデータのテーブルIDで値管理テーブルを検索し、同一レコード内のデータ項目値を格納するレコード群を確定する。次に、STEP112Bで、列管理テーブルのデータ項目順に格納された各レコードの項目値を取得する。
図65に示すように、発注企業伝票データ取得処理は、STEP122Aで、発注企業伝票データのテーブルIDで値管理テーブルを検索し、同一レコード内のデータ項目値格納レコード群を確定する。次に、STEP122Bで、列管理テーブルのデータ項目順に格納された各レコードの項目値を取得する。次に、STEP122Cで、項目関連定義テーブルを参照し、発注企業伝票データの項目順に各項目に関連するオリジナルデータ項目情報を取得する。このとき、トリガ列IDをキーとして、対応する対象列IDを介し、表示項目値を格納するトリガ列ID(オリジナルデータ用)を検索・取得する。次に、STEP112Dで、項目関連情報に基づき、発注企業伝票データの各データ項目に、対応するオリジナルデータの項目値を代入する。
図66に示すように、システム標準データ取得処理は、STEP132Aで、システム標準データのテーブルIDで値管理テーブルを検索し、同一レコード内のデータ項目値格納レコード群を確定する。次に、STEP132Bで、列管理テーブルのデータ項目順に格納された各レコードの項目値を取得する。次に、STEP132Cで、項目関連定義テーブルを参照し、システム標準データの項目順に各項目に関連するオリジナルデータ項目情報を取得する。このとき、トリガ列ID(標準データ用)をキーとして、対応する対象列IDを介し、表示項目値を格納するトリガ列ID(オリジナルデータ用)を検索・取得する。そして、STEP132Dで、項目関連情報に基づき、システム標準データの各項目に、対応するオリジナルデータの項目値を代入する。
図67に示すように、受注企業指定データ取得処理は、STEP142Aで、受注企業指定データのテーブルIDで値管理テーブルを検索し、同一レコード内のデータ項目値格納レコード群を確定する。次に、STEP142Bで、列管理テーブルのデータ項目順に格納された各レコードの項目値を取得する。次に、STEP142Cで、項目関連定義テーブルを参照し、受注企業指定データの項目順に各項目に関連するオリジナルデータ項目情報を取得する。このとき、トリガ列ID(指定データ用)をキーとして、対応する対象列IDを介し、表示項目値を格納するトリガ列ID(オリジナルデータ用)を検索・取得する。そして、STEP142Dで、項目関連情報に基づき、受注企業指定データの各項目に、対応するオリジナルデータの項目値を代入する。
図68に示すように、データ出力処理は、STEP151で、出力指定が行われると、STEP152で、指定内容を判断する。STEP160で、指定内容が発注企業伝票データの場合、STEP161で、発注企業伝票データのテーブルIDで列管理テーブルを検索し、STEP162のモジュールで、列管理テーブルを参照し、データ項目順に各値を行管理テーブルから取得し、STEP163で、取得値を発注企業伝票データ格納手段に格納する。STEP170で、指定内容がシステム標準データの場合、STEP171で、システム標準データのテーブルIDで列管理テーブルを検索し、STEP172のモジュールで、列管理テーブルを参照し、データ項目順に各値を行管理テーブルから取得し、STEP173で、取得値をシステム標準データ格納手段に格納する。STEP180で、指定内容が受注企業指定データの場合、STEP181で、受注企業指定データのテーブルIDで列管理テーブルを検索し、STEP182のモジュールで、列管理テーブルを参照し、データ項目順に各値を行管理テーブルから取得し、STEP183で、取得値を受注企業指定データ格納手段に格納する。なお、STEP162,172,182の各モジュールは、前記STEP122,132,142のモジュールと同様である。
図69に示すように、項目値変換処理は、STEP201で、発注企業データを読込むと、STEP210,220,230,240,250,260で、項目名称検証、項目内容検証、属性検証、表示方法検証、桁数検証、ドメイン値検証をそれぞれ実行する。STEP210で、項目名称が検証され、STEP211で、異名異義語と判断されると、STEP212で、関連定義が行われる。STEP220で、項目内容が検証され、STEP221で、同名異議語と判断されると、STEP222で、関連不定義が行われる。STEP230で、属性(データ型)が検証され、STEP231で、関連定義が有りと判断されると、STEP212で、関連定義に基づき属性の変換が行われる。STEP240で、表示方法が検証され、STEP241で、変更オプション有りと判断されると、STEP242で、表示方法の変更が行われる。STEP250で、桁数が検証され、STEP251で、桁落ちが有りと判断されると、STEP252で、警告表示・修正処理が行われる。STEP260で、ドメイン値が検証され、STEP261で、コード代入が有りと判断されると、STEP262で、コードの意味変換が行われる。これらの項目値変換の詳細は、上述のとおりである。
図71に示すように、従来のデータ管理システムとしての受発注管理システム600は、A社、B社,C社・・・等の各取引先(発注企業)に固有のデータプロファイルの発注データ(実データ)を、それぞれの発注企業用にカラム定義(リレーションスキーマ設計)をして、発注データテーブル611,612,613・・・を作成する。そして、それぞれの発注企業用の発注データテーブル611,612,613・・・用に作成した表示プログラム621,622,623・・・により、発注データテーブル611,612,613・・・の実データを画面1に表示する。また、従来の受発注管理システム600は、各発注データテーブル611,612,613・・・用に作成した変換プログラム(PG)を利用して、各発注データテーブル611,612,613・・・からユーザ受注データ614を作成する。そして、ユーザ受注データ614用に作成した表示プログラム624により、ユーザ受注データテーブル614の実データを画面1に表示する。
図72は本発明の実施の形態7に係るデータ管理システムの列管理テーブルを示す説明図である。
図72に示すように、実施の形態7に係るデータ管理システムは、管理対象データとして、医療機関で使用されるレセプトコンピュータデータ(レセコンデータ)を取り扱い、異なるデータプロファイル(カラム定義)を有する多数の医療機関(A,B・・・)のレセコンデータを列管理テーブルにカラム定義すると共に、上記と同様にして、標準データプロファイル(標準レセコン)を介して、データ変換を行う。なお、図72の列管理テーブルは、上記実施の形態の列管理テーブルと同様のものである。具体的には、列管理テーブルは、上記列管理テーブルと同様のデータ項目を有している。一方、列管理テーブルの「テーブルID」にはレセコンのテーブル種別を一意に示すデータが格納される。なお、図72では、説明の便宜上、「標準レセコン」等の文字列を格納しているが、実際は、各テーブルを一意に示すコードが格納される。また、列管理テーブルのデータ項目名(項目名称)には、各テーブル(標準レセコンテーブル等)のデータ項目の項目名称が、列IDに対応して順に格納されている。なお、列ID、企業ID、枝番、連番等のその他のデータ項目は、上記各実施の形態の列管理テーブルの列ID、企業ID、枝番、連番等と同様のものである。
図73は本発明の実施の形態8に係るデータ管理システムの関数管理テーブルを示す説明図である。
図73に示すように、関数管理テーブル(第1の具体例)は、従来はプログラムの内部に定義されていた関数内容やパラメータや格納先を、プログラムから外出しして、その項目値として格納するものであり、加算、減算等の演算に加え、任意の演算処理をテーブル内に定義して実行することができる。これにより、実施の形態8に係る関数テーブルによれば、上記実施の形態で述べたように、プログラムの追加、削除、変更に用意に対処することができる。関数管理テーブルは、データ項目として、「関数ID」、「関数名」、「関数内容」、「パラメータ1」、「パラメータ2」、「パラメータ3」・・・「格納先」等を有している。「関数ID」は、関数ごとに一意に割り当てられるコードである。「関数名」は、各関数の名称を示す(加算、減算等)。「関数内容」は、各関数の内容(処理手順)を示す(例えば、加算の場合、A+B)。「パラメータ1」、「パラメータ2」、「パラメータ3」等のパラメータは、対応する関数内容の処理(演算等)でパラメータとして使用され、必要なパラメートをこれらのパラメータ1,2,3・・・に格納しておく。「格納先」は、対応する関数の戻り値を格納する記憶領域を示す。
図74は本発明の実施の形態9に係るデータ管理システムの関数テーブルを示す説明図である。
図74に示すように、関数テーブル(第2の具体例)は、上記実施の形態と同様、従来はプログラムの内部に定義されていた関数内容や入力や出力を、プログラムから外出しして、その項目値として格納するものであり、上記実施の形態で述べたように、プログラムの追加、削除、変更に用意に対処することができる。関数テーブルは、データ項目として、「関数ID」、「出力」、「関数」、「入力」等を有している。「関数ID」は、関数ごとに一意に割り当てられるコードである。「出力」は、各関数の出力を示す。「関数」は、各関数の内容(処理手順)を示す(例えば、F1の場合、*2)。「入力」は、各関数の入力を示す。例えば、図74の関数「F1」は、入力Aを2倍(*2)した値を出力Cとして出力する関数を示す。
図75は本発明の実施の形態10に係るデータ管理システムの索引管理テーブルを示す説明図である。図76は本発明の実施の形態10に係るデータ管理システムの行関連管理テーブルを示す説明図である。
図75に示す索引管理(INDEX)テーブルは、上記各実施の形態の行管理テーブルにおける突合値を外出しにして管理するものである。索引管理テーブルは、データ項目として、「ID」、「行ID」、「オブジェクトID」、「列ID」、「値」、「内容」を有している。「ID」は、行管理テーブルで使用するインデックス乃至検索キー(例えば、突合値)に対応して自動的に発行されるものである。「行ID」は、行管理テーブルの行IDに対応する。「オブジェクトID」は、対象管理テーブルのオブジェクトIDに対応する。「列ID」は、列管理テーブルの列IDに対応する。「値」は、対応するオブジェクトIDの値(データ項目値)を示す。「内容」は、対応するオブジェクトIDの値の内容(データ項目名)を示す。なお、前記「列ID」及び「内容」は、省略しても良い。このように、少なくとも、行ID、オブジェクトID及び値を索引管理テーブルに外出しにして格納することにより、それらを列管理テーブルや行管理テーブルに格納してインデックスを管理する場合と比べ、より柔軟にデータ管理を行うことができる。例えば、インデックスを追加、削除、変更等する場合、索引管理テーブル内のレコードを追加、削除、変更等するだけですみ、保守も容易となる。なお、索引管理テーブルに格納したインデックスの使用方法は、上記発注データと出荷予定データとの間での突合処理の説明で述べたものと同様であり、突合処理等の検索処理において、必要な項目値が索引管理テーブルから随時抽出される。
特徴1:列管理テーブル、行管理テーブル及び値管理テーブルの3つの物理テーブルのみからなる基本的物理データ構造。これにより、従来の物理データ構造のテーブル(物理テーブル)がいくつあっても、その全てのデータ(項目内容及び項目値)を3つの物理テーブル(列管理テーブル、行管理テーブル及び値管理テーブル)で格納・管理できる。
1)列管理テーブルは、従来のテーブルのカラム(各ドメインの属性)を定義・管理するテーブルである。また、列管理テーブルは、従来の各種データ(例えば、図4〜8に示す商品マスタデータ、顧客マスタデータ、顧客単価マスタデータ、在庫マスタデータ、発注データ等)のデータフォーマット(プロファイル)を定義する。即ち、列管理テーブルは、これらのデータを格納する従来のデータの入れ物(物理テーブル)の設計情報(リレーションスキーマ)を定義する。具体的には、列管理テーブルは、データの入れ物(物理テーブル)の設計情報(リレーションスキーマ)である従来の物理テーブルのカラム(データ項目乃至属性とも呼ばれる)のカラム名(データ項目名)を格納する。また、列管理テーブルの各カラム名に対し一意の列IDが付与される。更に、列管理テーブルで定義する管理対象レコードの各データ項目に対応して、列IDの他、当該データ項目のデータ型や位置や長さ等、当該データ項目を定義するための他の情報を格納してもよい。なお、列IDにより、従来の物理テーブルの各データ項目の属性情報(属性名、データ型、長さ等)を一意に識別・取得する。また、列管理テーブルに格納されるデータはマスタデータとなる。また、従来の物理テーブルのカラム名等(例えば、商品マスタテーブルの場合の「商品名」、「商品ID」)は、本発明の列管理テーブルのカラム(データ項目)としてではなく、データ項目値(各属性の値)として格納・定義される。そして、列管理テーブルのカラム(データ項目)には、データ項目値として格納される従来のカラム(データ項目)を識別する統括名称(「項目名」、「列ID」、「データ型」等)が定義される。また、例えば、従来の商品マスタテーブルは、カラム(データ項目)として「商品ID」、「商品名」、「単価」等を所定順序(所定の並び方)で定義し、それらのカラムに対応して、各レコードにおけるデータ項目値(フィールド値)として「001」、「たばこ」、「200円」等を格納する。一方、本発明の列管理テーブルは、カラム(「列ID」、「カラム名」等)のデータ項目値として、従来の商品マスタテーブルのフォーマットを定義する各フィールドの属性(従来のカラムである「商品ID」、「商品名」等)を格納する。
2)行管理テーブルは、基本的に、インデックス情報を格納するテーブルであり、特定データを読み込んで格納する場合に、読み込み(入力)データの各レコード(従来の物理テーブルの行単位のデータ)を読み込んだ順に、各行を一意に識別するためのインデックスとして行IDを付与し、行IDを行管理テーブルにその順番で格納する。また、行管理テーブルに格納されるデータはトランザクション系のデータとなる。また、例えば、カラムとして「商品ID」、「商品名」、「単価」等を所定順序(所定の並び方)で定義する商品マスタデータを読み込む場合に、各レコードの値(フィールド値)としての「001」、「たばこ」、「200円」(1番目のレコード)、「002」、「チョコ」、「100円」(2番目のレコード)・・・を読み込むごとに、行IDを順番に自動生成して行管理テーブルに格納する(「R01」、「R02」・・・等)。
3)値管理テーブルは、データ項目値(ドメイン値ともいう)を格納するテーブルであり、特定データを読み込んで格納する場合において、読み込み(入力)データの各レコード(従来の物理テーブルの行単位のデータ)を読み込むごとに、当該レコードを構成する各フィールドの値を行IDと対応させて格納する。このとき、当該読込レコードの種類(データ名・テーブル名等)に応じて、列管理テーブルを参照し、該当する種類のレコードのテーブルIDを判断・抽出する。これにより、当該テーブルIDによりデータ項目名と値とが対応する。或いは、当該レコードを構成する各フィールドの値(データ項目値)を値管理テーブルの一行に全て格納する。このとき、当該読込レコードの種類(データ名・テーブル名等)に応じて、列管理テーブルを参照し、該当する種類のレコードのテーブルIDを判断・抽出し、当該テーブルIDのデータ項目名の順番で値を格納する。これにより、対応する行のセルに一連のデータ(値)として格納する。各行は行IDで識別され、各値は行IDと列IDとにより特定される。また、値管理テーブルに格納されるデータはトランザクション系のデータである。また、列IDと行IDとにより一意に決定される場所(各フィールド)にデータ項目の各値(各フィールドの値)を格納する。また、各レコードを読み込んだ際に、当該レコードに自動付与された行テーブルの行IDと、当該レコードの設計情報(データ項目の属性情報)を識別する列テーブルの列IDとによりセルを特定(列及び行を特定)し、特定されたセルにデータ項目の値を格納する。
1)列管理テーブルに、取り扱う全ての管理対象データ(既知のデータ)の定義(従来の物理構造のテーブルの定義)がデータ項目値として格納される。即ち、全てのデータの物理構造(フォーマット定義)が一つの列管理テーブル内に順に格納・定義される。また、列管理テーブルのみを変えることで、動的に項目内容を変更できる。また、データの物理構造と業務内容を分離して管理することができる。
2)いずれかのデータの物理構造(フォーマット定義)が変更された場合(例えば、項目追加・削除・修正)、列管理テーブルのデータ項目値を追加・削除・変更するという通常のデータ編集操作で、そのデータの物理構造の変更を列管理テーブルに反映し、データの物理構造を変更することができる。
3)従来は、入れ物そのものを業務に合わせて作成する。よって、業務内容に応じて、業務内容の数だけ、異なるスキーマ乃至物理データ構造(データフォーマット)を有する複数(多数)のテーブルが必要となる。即ち、従来のテーブルは、それぞれ、業務内容を反映したスキーマを有する。このため、各テーブルのカラムのデータ項目は、スキーマにより固定され、データ項目の修正(追加・削除・編集)には修正用の特殊な処理が必要になる(例えば、市販データベースソフトの場合、テーブルのカラムの各データ項目の追加・削除・編集は、裏でプログラムが処理している)。
4)本発明は、取り扱うデータの全ての情報(列情報、行情報及びセルの値)を上記3つのテーブル(列テーブル、行テーブル、値管理テーブル)に分けて格納する。即ち、全てのテーブルの物理データ構造(列のデータ項目の属性情報)を列テーブルにデータ項目値(マスタデータ)として格納して列IDにより識別し、読み込んだレコードのインデックスを行テーブルに行IDとして格納し、読み込んだレコードの各データ項目値を列IDと行IDとにより決定した値管理テーブルのセルに格納する。よって、業務ルールをデータの物理構造(物理データ構造)に反映しなくてよい。
5)即ち、データを格納する際のテーブルの物理構造(入れ物の設計情報)を列管理テーブルにデータ項目値として格納し、定義している。よって、業務内容がどのようなものであろうと、常に、3つの物理構造のテーブル(列テーブル、行テーブル、値管理テーブル)で全てのデータを処理(格納、取得、加工、出力、表示等)することができる。
6)例えば、顧客テーブル、単価テーブル、顧客販売単価テーブルの3つのテーブルのフォーマットを一つの列管理テーブルに格納・定義する。1レコード入力ごとに行管理テーブルの行IDをインクリメントし、その列IDと行IDとに対応するデータ項目値をセルに入力する。この列管理テーブル、行管理テーブルおよび値管理テーブルを利用して、顧客販売単価プログラムを容易に実現できる。
7)従来は、データを静的に定義している(業務に対応した物理構造のテーブルを定義・設計しており、設計内容にデータ項目が静的に定義されている)。即ち、データの項目内容は、テーブル作成時にテーブルのカラムとして固定されているため、容易に変更することはできない。変更するには、直接属性を追加・削除・変更するというテーブルの再定義が必要。したがって、物理テーブルを修正(項目追加・削除・内容変更)すると、その物理テーブルのテーブル構造(定義)自体が変わることになるため、その物理テーブル用の表示プログラムを修正して修正後のデータを画面表示する必要があった。
8)本発明は、項目追加・削除・変更の場合でも、列管理テーブルの項目値を修正(追加・削除・変更)することで反映できる。即ち、列管理テーブルの項目内容を修正する必要がない(テーブルの物理構造・定義を変更するわけではない)。列管理テーブルの物理構造は、従来のどの物理テーブルに対しても常に共通(同一)の構造となる。よって、表示プログラムを動的に変更することができる。具体的には、プログラムを外出しにしてテーブル化することで、テーブルのデータを変更することにより、プログラムを変更することができる。また、業務に特化した項目は、列管理テーブルの属性としてではなく、項目値として入れる。項目値を追加・削除・変更することは、定義を変更することと比較して容易である。
9)1ランク底の部分(プラグラムの部分)をデータで実行することができる。具体的には、プログラムを外出しにしてテーブル化することで、テーブルのデータを変更することにより、プログラムを変更することができる。
1)読込レコードのデータフォーマット(カラム定義)に1対1で対応してテーブルIDを割当てると共に、同一データフォーマット内でのカラムの順番で連番(シークエンスNO)を割当てて、読込レコードのフィールドと1対1で対応付ける。
2)或いは、特定データフォーマットの読込レコードのフィールドの並び順に1対1で対応して列IDを割り当てる。この場合、列IDはテーブルID+連番(シーケンスNO)に1対1で対応する。ここで、前記列IDは、テーブルID(企業コード+版コード+階層コード)と連番(シーケンスNO)との組合せからなるコード(数字)を簡略化したコード体系とすることができる。
1)列管理テーブルのみ(マスタ系データを取り扱うことから)別管理とすることができる。即ち、管理センターシステム(サーバー)に列管理テーブルをおいてプロファイル情報の管理(更新等)をし、ユーザ側のシステム(クライアント)には列管理テーブルを置かず、管理対象データを読込んで行管理テーブル及び値管理テーブルを作成するプログラムのみをおいて、ネットワークを介して管理センターシステムの列管理テーブルを参照して行管理テーブル及び値管理テーブルを作成するようにする。
2)或いは、管理センターシステムで管理する(最新バージョンの)列管理テーブルを更新(バージョンアップ)があるごとにユーザ側のシステムにダウンロードし、当該列管理テーブルを参照して行管理テーブル及び値管理テーブルを作成するようにする。
3)このように、本発明は、3つのテーブルを分離して(別のPCに)格納することができる。例えば、ネットワーク上に分散して格納することができる。
5)ネットワーク上で列管理テーブル(企業プロファイル)のみを管理することで、ユーザは最新のテーブル定義を使用することが可能。例えば、ネット上の企業プロファイルを遠隔で見に行ってもよいし、コピーしても良い。一方、管理者は、別場所で企業プロファイルを編集・管理し、ユーザの要求に応じて配信することができる。
6)別場所で管理しても、ネットワークでつないで一つのビューとして見せることができる。
7)配信するインフラとして、ネットワークが負荷なくつながっていれば、コピーではなく直接見に行ってもよいが、インターネットの場合はトラフィックの問題があるので、通常は自社格納領域にコピーして使用する。
1)列管理テーブルにレコードサブIDを定義して格納する。即ち、管理対象データが階層構造のレコードをからなる場合、テーブルIDに、当該階層構造に対応する階層コード(レコードサブID)を付加する。即ち、テーブルIDに連続するレコードサブIDで階層構造を管理する。こうすると、レコードに階層構造を有する管理対象データに対処可能となる。また、テーブルIDにレコードブIDを付加することで同一データ種別(例えば、ファイルヘッダ、伝票ヘッダ、伝票明細の3層からなる発注データ)内のテーブルIDを一意に識別(そのテーブルIDがファイルヘッダレコード、伝票ヘッダレコードまたは伝票明細レコードのいずれに属するのかを判別)することができる。また、階層構造については、列管理テーブルに格納されるデータ間に親子関係を確保することで対処することができる。また、行管理テーブルにデータを落とすときにも、列管理テーブルを見て親子関係を確保することができる。
2)テーブルは階層構造のものが多いが、本管理システムにより、システム構成を簡単にすることができる。
1)テーブルIDを、特定データフォーマットの管理対象データが属する企業ごとに割り当てた企業コードと、当該企業のデータフォーマットの版をあらわす版コードとにより構成する。こうすると、テーブルIDの版コードを参照することにより、データフォーマットのバージョン管理が可能になる。
2)列管理テーブルにプロファイルの利用期間乃至有効日(自)・有効日(至)等の日時情報を定義し、データ変換時には、当該データ項目の値を参照して、利用可能なバージョンのカラム定義を参照する。
3)旧バージョンのデータ変換が必要な場合は、旧バージョンの利用期間を有するカラム定義を利用する。
4)テーブルIDや列IDを構成する企業コード(版)に版情報を付加し、当該版情報を参照する。
1)項目関連定義テーブルで異種フォーマット間の関係(データ項目間関連情報)を定義(項目関連定義)することができる。
2)標準フォーマットを介した異種フォーマット(A⇔B)間のデータ変換賀可能になる。直接フォーマット変換する従来のマッピングと比較して、システム構成が大幅に簡易化される。
3)また、データ変換プログラム自体も関数管理テーブルに定義することができる(プログラムの演算内容及びパラメータの外出し)。そして、項目関連定義テーブルのデータ項目「関数」に格納した値(関数情報)を参照することで、当該列IDの値について所定の演算処理を行うことができる。また、プログラム内容やパラメータの変更を、関数管理テーブルの内容を変更(データ入力処理)するだけで対処でき、プログラム自体を変更する必要がない。
4)例えば、フォーマットA(発注者独自)をフォーマットB(受注者独自)に変換する場合、標準フォーマットSを介して、A(発注者F)の各項目とS(標準F)の各項目間のチェーン(リンク情報)を予め定義すると共に(A⇔S)、S(標準F)の各項目とB(受注者F)の各項目間のチェーン(リンク情報)を予め定義する(S⇔B)。これにより、S(標準F)を仲介にして、A(発注者F)とB(受注者F)との間でのデータ変換を実行する。
5)標準フォーマット(標準プロファイル)は業界ごと(業務の種類ごと)に作成可能である。
6)カラムチェーンテーブルは、トリガとなるAフォーマットのデータ項目(例えば発注者プロファイルのあるデータ項目)が入力されると、そのデータ項目に対応する標準フォーマットのデータ項目(標準プロファイルの対応するデータ項目)を仲介して、その標準フォーマットのデータ項目に対応するBフォーマットのデータ項目(受注者プロファイルの対応するデータ項目)を取得する。
7)具体的には、以下のようにデータ変換処理される。まず、列管理テーブルに、特定業務(例えば、受発注業務)に対応する標準データフォーマットを定義する標準プロファイル(一つ)と、当該特定業務について特定の取引先企業・組織が使用する独自のデータフォーマットを定義する取引先プロファイル(取引先企業・組織の数だけ)と、当該特定業務について当該企業・組織と取引するユーザが使用するユーザ独自のデータフォーマットを定義するユーザプロファイル(通常は一つ)とをそれぞれ作成してマスタデータとして格納する。また、項目関連定義テーブルに、取引先プロファイルの特定のデータ項目と当該データ項目に対応する標準プロファイルのデータ項目との間のリンク情報を格納する。具体的には、取引先プロファイルのデータ項目の列IDと当該データ項目に対応する標準プロファイルのデータ項目の列IDとを、リンク間列管理テーブルの同一行に格納して関連付け、1対1でリンクする。これにより、取引先プロファイルの全てのデータ項目と標準プロファイルの全てのデータ項目とが1対1で対応する(リンクする)。同様に、項目関連定義テーブルに、標準プロファイルの当該データ項目と当該データ項目に対応するユーザプロファイルのデータ項目との間のリンク情報を格納する。具体的には、ユーザプロファイルのデータ項目の列IDと当該データ項目に対応する標準プロファイルのデータ項目の列IDとを、リンク間列管理テーブルの同一行に格納して関連付け、1対1でリンクする。これにより、ユーザプロファイルの全てのデータ項目と標準プロファイルの全てのデータ項目とが1対1で対応する(リンクする)。したがって、例えば、取引先プロファイルのデータ(取引先データ)をユーザプロファイルのデータ(ユーザデータ)に変換する場合、項目関連定義テーブルを参照し、ユーザプロファイルのデータ項目の列IDとリンクする標準プロファイルのデータ項目の列IDを取得し、次に、当該標準プロファイルのデータ項目の列IDとリンクする取引先プロファイルのデータ項目の列IDを取得する。そして、値管理テーブルを参照し、当該取得した取引先プロファイルの列IDのデータ項目の値を、ユーザプロファイルの対応する列IDの値として取得する。これにより、標準プロファイルを介して、取引先プロファイルの取引先データからユーザプロファイルのユーザデータへのデータ変換が実現される。
8)次に、値管理テーブルに格納したデータの出力・表示(印刷・画面表示)については以下のように処理される。まず、値管理テーブルに格納されるデータは、データの一元性を維持する等の目的で、一次データ(読み込みデータ)としての取引先データのみである。 よって、当該取引先データに対応するユーザデータを出力・表示する場合、ユーザデータの各データ項目に対応する取引先データの各データ項目の値を、上記のように標準プロファイルの対応するデータ項目を介して値管理テーブルから取得し、取得した各々の値をユーザデータの対応するデータ項目の値として、ユーザプロファイルにしたがって(ユーザデータ独自のフォーマットで)、ユーザデータのデータ項目とセット(組)で出力・表示する。このとき、表示形式(出力イメージを制御するパラメータとしての表示枠の寸法、各データ項目の表示位置、フォント等)は、表示プログラムに定義されている。或いは、後述するように、表示形式を定義する帳票(画面)定義テーブル(FORM_COLUMNテーブル)を用意し、パラメータを外出ししても良い。こうすると、表示形式を変更するたびにプログラムを変更する必要がなく、表示形式の変更を簡単に行うことができる。
1)項目値の意味の相違を自動変換(カラムバリュー)⇒テーブルに定義するため、プログラムで処理する場合と比較して、テーブルのデータ項目及びその値のみを変更すればよく、システム構成が簡単になる。また、データ項目値の標準化が可能となる。
1)列管理テーブルの内容
テーブルID=企業コード+データ種類コード+枝番とすることができる。各テーブルIDは、複数階層のレコードからなる一つのデータの各レコード種別を一意に表す(例えば、発注データの場合、ファイルヘッダレコード、伝票ヘッダレコード、伝票明細レコード)。また、列管理テーブルの連番(シーケンスNO)は、同一テーブルID内のデータの順番を示す。また、列IDは、企業コード、データ種類コード、枝番及び連番に基づき自動生成される一意のIDとしてもよい。また、各列IDごとに項目名称、即ち、データ項目(フィールド)の名称が付与される。即ち、各列IDが、複数のフィールドからなる一つのレコードの各フィールド種別や属性(定義内容)を一意に表す(例えば、ファイルヘッダレコードの場合、そのレコード区分、データ種別、データ作成日等のフィールド名、データ型、位置、最大・最小バイト数、識別子の連番、主要格納情報番号、列サブID等)である。また、上記のように、日付情報をバージョン管理に利用できる。また、企業コードの末尾2桁は当該企業のフォーマットのバージョンを表すため、やはり、バージョン管理に利用できる。主要データ項目として、列ID(企業(版))は、各データ項目(各フィールド)を一意に識別し、テーブルID+シーケンスNo.(連番)と1対1に対応(テーブルID+シーケンスNo.を加工して生成)する。また、変換メソッド(関数)は、当該列IDのデータ項目値を変換する必要がある場合に、その変換に利用するメソッド名を定義する(例:COLUMN_VALUE)。ポジションは、当該データ項目のレコード先頭(0)からの位置を示す。レングスは、最大・最小レングスを示す。識別子作成順序は、当該レコードの識別子(検索キー)を構成するデータ項目の順番を指定する(例:発注データのファイルヘッダレコードの場合(1)発注企業コード(2)データ種別(3)データ作成日、伝票ヘッダレコードの場合(1)伝票番号、伝票明細行の場合(1)明細行番号(2)GTINコード)。また、基本項目指定順序は、当該レコードの全データ項目(全フィールド)のうち行テーブルに複写する基本データ項目について、当該主要データ項目の値を行テーブルの何番目の基本情報に複写するかを連番で指定する(例:発注データのファイルヘッダレコードの場合(1)発注企業コード(2)受注企業コード(3)データ種別(4)データ作成日(5)データの全レコード数、伝票ヘッダレコードの場合(1)伝票番号(2)伝票区分(発注日)(3)発注日(納品指定日)(4)納品先企業コード(店舗コード)(5)納品先店舗コード(取引先名称)、伝票明細行の場合(1)GTINコード(2)品名カナ(3)規格カナ(4)数量(5)原単価)。また、列サブIDは、当該データ項目の値を行テーブルの突合項目に格納する場合に、そのデータ項目のオブジェクトID(対象管理テーブル参照)を指定する(例:発注データのファイルヘッダレコードの場合⇒(1)、発注店舗コード伝票ヘッダレコードの場合(1)伝票番号(2)発注日(または、(1)伝票番号(2)発注日(3)店舗コード)、伝票明細行の場合(1)伝票番号(2)行番号(3)GTINコード)。また、有効日時(自)&(至)は、バージョン管理に利用できる。
1)ユーザー企業のデータ管理システム(eDIY)のボリュームを企業(取引先企業である発注企業)ごとに分割し、システム起動時に、処理すべきデータ(読み込みデータ)の企業(発注企業)を指定させる。
2)データ交換前に、データ交換管理テーブル(発注企業コード、受注企業コード、データ種別等)を参照し、指定した企業(発注企業)が、当該取引(発注)を、ユーザー企業(受注企業)と行っているか否かをチェックする。
3)テーブル管理テーブルのレコードサイズ(例えば、128バイト、256バイト、512バイト等)を参照し、読み込んだデータを当該レコードサイズ単位(128バイト等の単位)に順番に切り分けて読み込む。
4)同時に、読み込んだ各レコードについて、テーブル管理テーブルにおいて当該(発注企業コードの)企業のデータプロファイル(データフォーマット)に関して定義したレコード制御情報(CONTROL_INI)(特定のレコードであることを示す項目値の位置と内容を記述したもの)を参照し、読み込んだレコードが合致したレコード制御情報を有するテーブルIDコードを特定して取得する。
5)列管理テーブルを参照し、列管理テーブルの当該テーブルIDコード相当部分をメモリに読み込む。
6)順番に切り分けて読み込んだレコードに対し、その順番で行IDを付与(自動生成)して行管理(ROW)テーブルを作成する(例:発注企業コード(版)+受注企業コード(版)+データ種別+読み込み日+読み込み時刻)。
7)同時に、列管理テーブルの列サブID(=オブジェクトID)を参照し、当該テーブルIDを有するレコードのデータ項目値から、当該テーブルIDについて定義した突合項目の項目値を各行IDに対して割当て格納する。例えば、伝票ヘッダレコードについて、納品店舗コード(列サブID=11)、伝票番号(列サブID=20201)、発注日(列サブID=20101)が突合項目として定義されている場合、その項目値である店舗コードの値(100)、伝票番号の値(49218***)、発注日の値(20050113)を当該伝票ヘッダレコードの突合項目値として格納する。また、当該伝票ヘッダレコードに従属する伝票明細行レコードについて、納品店舗コード、伝票番号、明細行番号(202011)、GTINコード(列サブID=3)、発注日が突合項目として定義されている場合、その項目値である店舗コードの値、伝票番号の値、明細行番号の値(01等)、GTINコードの値(049*************)、発注日の値を当該伝票明細行レコードの突合項目値として格納する。このように、受発注データの突合作業において必要となるデータ項目値(例えば、店コード、伝票番号等)を突合項目値として列管理テーブルに予め定義する。これにより、例えば、ピッキング作業において特定の伝票番号の特定の明細行の製品の欠品(例:発注数量50に対して検収数量30)が判明した場合、ユーザ企業が(受注データを基に)作成する出荷データを作成する場合に、当該欠品数量を反映した出荷数量(検収数量)を入力することにより、両突合項目値間の突合を介して、当該欠品状況(発注数量を二重線で取り消し、その下側に検収数量を記入)を出荷伝票に自動記入すること(突合による修正の自動反映)が可能となる。
8)同時に、列管理テーブルの基本項目指定順序を参照し、当該テーブルIDを有するレコードのデータ項目値から、当該テーブルIDについて定義した基本項目値を各行IDに対して割り当てて格納する。例えば、伝票ヘッダレコードについて、発注日、納品日、検収日が基本項目として指定されている場合、それらの項目値(及び属性)を格納し、伝票明細レコードについて、GTINコード、伝票番号、明細行番号、GTINコードが基本項目として定義されている場合、その項目値である店舗コードの値(及び属性)、伝票番号の値(及び属性)、明細行番号の値(及び属性)、GTINコードの値(及び属性)を当該伝票ヘッダレコードの基本項目値(及び属性)として格納する。これにより、データの表示出力時に、行管理(ROW)テーブルの基本項目値のみ読み込んで、迅速に表示することができる。
9)更に、その他のデータ項目値(当該レコードのテーブルID、識別子ID、識別値等)を格納して行管理テーブルを作成することもできる。
10)行管理テーブル作成と同時に、順番に切り分けて読み込んだレコードを、列管理テーブルを参照し、そのテーブルIDの連番または列IDにしたがって、当該レコードを構成する全てのデータ項目(フィールド)の順に分割し、それぞれのデータ項目値を対応する値格納セル(値1〜30)に格納して値管理テーブルを作成する。このとき、値格納セルは、各データ項目値(各フィールドの値)を格納する物理上のセル(値管理テーブルの「カラム(データ項目)」としての「値1・・・」と「行」としての「行ID」とが交差する欄乃至格納域)であるが、論理的には、(FH,DH,DDの各フォーマット種類のレコードごとに割り当てられる)テーブルIDと(各レコードについて一意に割り当てられる)行IDとにより一意に決定される論理セル(カラムとしての一連のテーブルIDと行IDとが交差する欄乃至格納域である論理上のセル)に一レコードの全フィールドが格納されるイメージである。こうすると、列IDと行IDとが交差する欄を一つの論理セルとし、当該一つの論理セルに各フィールドの値を格納する場合と比較して、処理速度を向上することができる。即ち、テーブルIDと行IDとにより決定される一つの論理セルに一レコードの全フィールドが格納されると共に、それらのフィールドは当該一レコードに属する一連の値であるため、当該レコードに割り当てた検索キーを利用して、迅速な値の取得等が可能になる。
11)値管理テーブルの各論理セルに格納するデータ項目値の数が31以上の場合、当該論理セルの次に第2の論理セルを連続して設け、当該第2の論理セルのセルシーケンスNOを「1」から「2」にして、当該第2の論理セルの値格納セル(値1〜30)に31番目以降のデータ項目値を上記と同様にして順次格納する。
12)発注データの全レコードの全ての値を値管理テーブルに格納したら、当該発注データが一次データとなる。よって、それ以降の統一伝票データ(29)、入荷予定データ(伝票)(30)、入荷予定データ(梱包)(40)、受領データ(50)、請求データ(60)、支払いデータ(70)の表示(帳票印刷・画面表示)や特定形式(特定伝票形式等)でのデータ出力は、項目関連定義テーブルを参照し、前記一次データのデータ項目と対応する各データのデータ項目とのリンク情報を取得して、当該一次データのデータ項目を各データのデータ項目に置き換える形で実行される。これにより、常に一次データを利用してデータの一元性を確保した上で、各種帳票や各種画面の表示(印刷・表示)やデータ出力を行うことができる。
13)データ読み込みを全自動化する場合、以下のように処理する。但し、CONTROL_INIにより一意にレコードを特定できる必要がある(CONTROL_INIが重複して存在する場合は不可)。即ち、上記と同様にしてデータ読み込む。但し、読み込みデータの発注企業を指定することなく、全ての発注企業について上記と同様の処理を行う。この場合、完全自動化により手間は諸略できるが、その分、処理時間が長くなる。次に、テーブル管理テーブルを参照して入力データの種別(例えば、発注データ)を(例えば、データタイトル等から)判別及び解析し、そのデータを各レコードに分割する。その際、各レコードに対応するテーブルID(+レコードサブID)を付与する。そして、列管理テーブルを参照し、対応するテーブルID(+レコードサブID)のレコード定義を取得する。同時に、行管理テーブルと値管理テーブルを作成する。
1)まず、列管理テーブルに、特定業務としての受発注業務の各データ種別(発注データ、統一伝票データ、入荷予定データ(ASP)、受領データ、請求データ、支払データ、返品データ等)に対応する標準データフォーマットをデータ種別の数だけ定義する標準プロファイル(各データ種別に一つ)と、当該受発注業務についての発注企業(多数)独自のデータフォーマットを当該発注企業が使用するデータ種別(発注データ、統一伝票データ、受領データ、支払データ、返品データ等)の数だけ定義する発注企業プロファイル(各発注企業の各データ種別に一つ)と、当該受発注業務についてのユーザ企業独自のデータフォーマットを当該ユーザ企業が使用するデータ種別(発注データ、統一伝票データ、入荷予定データ(ASP)、請求データ等)の数だけ定義するユーザ企業プロファイル(通常は一つ)とをそれぞれ作成してマスタデータとして格納する。
2)また、リンク間列管理テーブルに、発注企業プロファイルの特定のデータ項目と当該データ項目に対応する標準プロファイルのデータ項目との間のリンク情報を格納する。具体的には、発注企業プロファイルのデータ項目(例:データ作成日)の列ID(99999901201003)と当該データ項目に対応する標準プロファイルのデータ項目(データ作成日)の列ID(1201003)とを、リンク間列管理テーブルの同一行に格納して関連付け、1対1でリンクする。これにより、発注企業プロファイルの全てのデータ項目と標準プロファイルの全てのデータ項目とが1対1で対応する(リンクする)。同様に、リンク間列管理テーブルに、標準プロファイルの当該データ項目と当該データ項目に対応するユーザ企業プロファイルのデータ項目との間のリンク情報を格納する。具体的には、ユーザ企業プロファイルのデータ項目(データ作成日)の列ID(11111101201003)と当該データ項目に対応する標準プロファイルのデータ項目(データ作成日)の列ID(1201003)とを、リンク間列管理テーブルの同一行に格納して関連付け、1対1でリンクする。これにより、ユーザ企業プロファイルの全てのデータ項目と標準プロファイルの全てのデータ項目とが1対1で対応する(リンクする)。
3)したがって、例えば、発注企業プロファイルのデータ(例:発注データ)をユーザ企業プロファイルのデータ(ユーザ指定形式の受注データ)に変換する場合、まず、ユーザが指定したデータ内容(受注データ)に応じて、リンク間列管理テーブルを参照し、指定データ(表示すべきデータ)のユーザプロファイル(受注データ用プロファイル)のテーブルID(11111101201等)を判断し、当該テーブルIDに属する全てのデータ項目の列ID(11111101201001等)を順に(当該プロファイルの全データ項目分)取得する。次に、リンク間列管理テーブルを参照し、取得したユーザプロファイルのデータ項目の列IDとリンクする標準プロファイルのデータ項目の列IDを取得し、次に、当該標準プロファイルのデータ項目の列IDとリンクする発注企業プロファイルのデータ項目の列IDを取得する。そして、発注企業プロファイルの発注データの値を格納する値管理テーブルを参照し、当該取得した発注企業プロファイルの列IDのデータ項目の値を、項目順(列ID順)に、ユーザ企業プロファイルの対応する列IDの値として取得する。これにより、標準プロファイルを介して、取引先企業プロファイルの取引先データからユーザ企業プロファイルのユーザデータへのデータ変換が実現される。
4)次に、値管理テーブルに格納したデータの表示(帳票印刷・画面表示)については以下のように処理される。ここで、値管理テーブルに格納されるデータは、データの一元性を保持する等の目的で、一次データ(読み込みデータ)としての発注企業プロファイル形式の発注企業データ(デフォルトデータ)のみである。標準プロファイル形式のデータ(標準データ)やユーザ企業プロファイル形式のデータ(ユーザ指定データ)は、実際に別個の(それらに固有の)値管理テーブルに格納されるわけではなく、発注企業データを実際に格納する値管理テーブルから当該発注企業データのデータ項目の値を取得して、その値を、標準プロファイルやユーザ企業プロファイルのデータ項目とセットで表示することにより、一般的な(従来の)物理構造のテーブルと同等のビューによる表示を実現する。そして、発注企業プロファイル形式の発注企業データをそのまま表示する場合、当然データ変換は不要であるため、まず、列管理テーブルを参照する。一方、ユーザ企業が指定する表示形式のデータ(ユーザ指定データ)を表示する場合、まず、ユーザプロファイル(受注データ用プロファイル)のテーブルID(11111101201等)を判断し、当該テーブルIDに属する全てのデータ項目の列ID(11111101201001等)を順に(当該プロファイルの全データ項目分)取得する。次に、列管理テーブルを参照し、次に、リンク間列管理テーブルを参照し、そして、値管理テーブルを参照する。よって、当該取引先データに対応するユーザデータを表示する場合、ユーザ企業指定のユーザ企業プロファイルによる受注データの各データ項目に対応する発注企業データの各データ項目の値を、上記のように標準プロファイルの対応するデータ項目を介して値管理テーブルから取得し、取得した各々の値をユーザ企業指定の受注データの対応するデータ項目の値として、ユーザ企業プロファイルにしたがって(ユーザ企業指定の受注データ独自のフォーマットで)、ユーザ企業指定の受注データのデータ項目とセット(組)で出力・表示することができる。このとき、表示形式(出力イメージを制御するパラメータとしての表示枠の寸法、各データ項目の表示位置、フォント等)は、表示プログラムに定義されている。或いは、上記のように、表示形式を定義するテーブル(FORM_COLUMNテーブル)を用意し、パラメータを外出ししても良い。こうすると、表示形式を変更するたびにプログラムを変更する必要がなく、表示形式の変更を簡単に行うことができる。一方、取引先プロファイルのデータ(取引先データ)をユーザプロファイルのデータ(ユーザデータ)に変換して出力(印刷・表示)する場合、まず、ユーザプロファイルのデータ項目の列IDとリンクする標準プロファイルのデータ項目の列IDを取得し、次に、当該標準プロファイルのデータ項目の列IDとリンクする取引先企業プロファイルのデータ項目の列IDを取得する。
1)基本は、「テーブル⇔テーブル」間のデータ変換だが、追加仕様として、テーブル⇒帳票(FORM)のデータ変換も可能。
2)従来はプログラムにパラメータとして定義していた帳票の印刷表示形式(帳票のイメージファイル、イメージの表示位置、文字列の表示位置、長さ、フォント、フォントサイズ等)をプログラムから外出しし、FORM_COLUMNテーブルに定義した。よって、FORM_COLUMNテーブルを更新するだけで(データ入力作業をするだけで)各種帳票のフォーマット変更に対応できる。なお、FORM_COLUMNテーブルは、カラムのデータ項目値と帳表のデータ項目値を1対1に紐付けるテーブルである。また、カラムのデータ項目を動的に変更するように、帳表もデータを追加・削除・変更することで動的に変更する。なお、従来は、プログラムで帳表を変更する必要があった。
1)更に、テーブル⇔表示画面間でデータリンクが可能となる。
2)従来はプログラムにパラメータとして定義していた帳票の画面表示形式(帳票のイメージファイル、表示位置、文字列の表示位置、長さ、フォント、フォントサイズ等)をプログラムから外出しし、FORM_COLUMNテーブルに定義した。よって、FORM_COLUMNテーブルを更新するだけで(データ入力作業をするだけで)各種表示画面のフォーマット変更に対応できる。なお、画面⇔カラムが、データをいじるだけで一つのプログラムで(プログラムを修正することなく)全て可能となる。
3)また、画面表示された帳票の表示欄を入力域としてテーブルに定義した。よって、同画面を利用して客注入力が可能となる。また、画面表示した帳表を画面としてとらえて各枠を入力域とすることができる。また、データの内容チェックは列管理テーブルの定義(属性)を参照することもできる(例:日付(date)に数値(number)を入れるとエラー処理)。また、列管理テーブルの属性を見て、ドロップダウンリスト等のリスト表示によりユーザに所望のデータ項目を選択させることも可能。データの互換は、カラムバリューを見てもってくる。チェーンを張ることで、入力のまま使用可能となる。
4)客注入力
ユーザシステム起動時に、ユーザーは、ボリューム定義を選択できる(どの取引先企業(発注企業)のボリュームを最初に出すか)。ボリュームを選択すると、ユーザーシステムが立ち上がり、「客注入力」メニューが表示される。同メニューには、入力欄がある。所定様式(フォーマット)の納品書をバックに、仕入伝票入力が可能である。従来の表示プログラムは、DBのワーク領域に格納した(値管理テーブルのデータ項目値に相当する)データ項目値を、画面に表示した所定様式の帳票(納品伝票)の所定地位に出力して表示する。一方、本発明は、COLUMNテーブルとFORM_COILUMNテーブルとを1対1に対応させ、FORMテーブルからFORM_COLUMNテーブルを介してCOLUMNテーブルのテーブルIDを有する値管理テーブルの対応するデータ項目に値を格納するため、実際に画面表示した帳票を利用して、その帳票の表示欄に、直接、必要な値を入力可能である。
5)属性も列管理テーブルに入れることができる。
6)FORM_COLUMNテーブルは、入力に特化したデータ(表示場所、大きさ、フォント種類等)を取り扱う。
1)納品店舗コード、伝票番号、GTINコード、発注日付等を突合項目(検索時のインデックス項目(検索キー))として指定できる。
1)同じデータ定義を参照して運用(カラム定義を外出し、管理団体が管理してユーザに配信)する。
2)応用として、電子カルテへの適用も可能である。例えば、岐阜県の定義(フォーマット)及び標準定義並びにそのチェーンをダウンロードして、自県(東京等)の定義とマッピングすることができる。
1)ユーザが配布データをFTPでダウンロード(ダウンロード後自動削除)する。
2)ユーザー企業情報を顧客管理テーブルから取得する。
3)取引関係情報をデータ交換管理テーブルから取得する。
4)ユーザー企業が選択した標準プロファイルを列管理テーブルから取得し、カラム値を項目値管理テーブルから取得する。
5)取引先の企業プロファイルに関してテーブル管理テーブル、列管理テーブル、項目値管理テーブル、項目関連定義テーブルを利用する。
6)標準プロファイルを複写してユーザープロファイルとする場合、同ユーザープロファイルを列管理テーブル、項目関連定義テーブルから判断する。
7)システム稼動後、取引先の増減が発生した場合、(1)〜(6)までの同様の処理を繰り返す。そして、ユーザが電子商取引を行う取引先を再選択する。
1)企業プロファイルのバージョンアップ処理(共通)
システム起動時に、或いは、起動後のタイマー監視により、ユーザーのシステムは、システムサポートセンターのシステムに自動的(またはユーザの確認後)アクセスし、現在の企業プロファイルのバージョンをセンターシステムに通知する。このとき、ユーザーIDを利用する。
1−1)ユーザーシステムの企業プロファイルのバージョンが古い場合、センターシステムは、その旨及びバージョンアップの内容をユーザーシステムに通知する。ユーザーが更新ボタンをクリックした場合のみ、センターシステムは企業プロファイルのバージョンアップを実行する。この際、ユーザーシステムが指定する1企業(バージョンアップされた1企業プロファイル)毎に、ユーザーに確認を促す。
1−2)ユーザーシステムは、バージョンアップ完了時、そのステータスをシステムサポートセンターに通知する。
2)企業プロファイルのバージョンアップ情報(共通)
2−1)システム起動時に、或いは、起動後のタイマー監視により、ユーザーのシステムは、システムサポートセンターのシステムに自動的(またはユーザの確認後)アクセスし、現在利用している企業プロファイルの情報をセンターシステムに通知する。このとき、ユーザーIDを利用する。
2−2)企業プロファイルのバージョンアップが予定されている場合、ユーザーシステムは、システムサポートセンターのWEBにアクセスし、バージョンアップの内容を確認できるページを表示する。この際、バージョンアップが予定される1企業(バージョンアップされる1企業プロファイル)毎のURL(バージョンアップ情報が格納されるページのURL)を表示する。
2−3)バージョンが新旧入れ替わる場合の対処方法も同時に表示する。
2−4)テストモードでのシステム起動も可能とする。
2−5)新企業プロファイルでの運用は、ユーザーシステムが、新旧企業プロファイルを定義する新旧列管理テーブルの日付情報(新プロファイルの利用可能開始日・終了日等)を参照して、自動切替により実行する。この際、ユーザーシステムは、旧フォーマット(旧プロファイル形式)の蓄積データのバックアップ(及び削除)を促す。事故防止のため、ユーザーシステムは、旧バージョンの企業プロファイルは残す一方、列管理テーブルの日付情報(利用可能開始日や削除日等)を利用して、データ変換には利用できないようにする。
3)標準プロファイルのバージョンアップ処理(共通)
3−1)システム起動時に、或いは、起動後のタイマー監視により、ユーザーのシステムは、システムサポートセンターのシステムに自動的(またはユーザの確認後)アクセスし、現在の標準プロファイルのバージョンをセンターシステムに通知する。このとき、ユーザーIDを利用する。
3−2)ユーザーシステムの標準プロファイルのバージョンが古い場合、センターシステムは、その旨及びバージョンアップの内容をユーザーシステムに通知する。ユーザーが更新ボタンをクリックした場合のみ、センターシステムは標準プロファイルのバージョンアップを実行する。この際、ユーザーは、ユーザープロファイルと新標準プロファイルとの関連定義を指定する必要がある(新項目関連定義テーブル生成)が、ユーザーシステムは、(ユーザー企業が以前に指定した)旧標準プロファイルとユーザープロファイルの関連定義(項目関連定義テーブル)を参照し、旧ユーザープロファイルの生成を保障するものとする。
3−3)ユーザーシステムは、バージョンアップ完了時、そのステータスをシステムサポートセンターに通知する。
4)標準プロファイルのバージョンアップ情報(共通)
4−1)システム起動時に、或いは、起動後のタイマー監視により、ユーザーのシステムは、システムサポートセンターのシステムに自動的(またはユーザの確認後)アクセスし、現在利用している標準プロファイルの情報をセンターシステムに通知する。このとき、ユーザーIDを利用する。
4−2)標準プロファイルのバージョンアップが予定されている場合、ユーザーシステムは、システムサポートセンターのWEBにアクセスし、バージョンアップの内容を確認できるページを表示する。
4−3)企業プロファイルのバージョンアップ時とは異なり、標準プロファイルの切替前には、独自のユーザープロファイルを利用しているユーザー企業側での新標準プロファイルの十分なテスト(新標準プロファイルによる稼動試験)が必要であるが、標準プロファイルのバージョンアップ自体は、プログラムにより自動で行うようにする(以下の(5)参照)。
4−4)新標準プロファイルでの運用タイミング(標準プロファイルの切替タイミング)は、ユーザーが指定するが、新旧標準プロファイルの切替時には、ユーザーシステムが、列管理テーブルの日付情報(利用可能開始日・終了日や削除日等)を利用して自動切替を実行することが好ましい。
4−5)なお、標準プロファイルは、企業プロファイルのバージョンアップまたは新企業プロファイルの追加の場合にバージョンアップされるものではなく、システム自体のバージョンアップがあった場合(例えば、XML対応)に、バージョンアップする。
5)標準プロファイルのバージョンアップ処理プログラム
5−1)企業プロファイル⇔旧標準プロファイル、ユーザープロファイル⇔旧標準プロファイル、旧標準プロファイル⇔新標準プロファイルの3つの関係(項目関連定義テーブルの関連定義)を参照し、企業プロファイル⇔新標準プロファイルの関連定義、ユーザープロファイル⇔新標準プロファイルの関連定義を新しく作成する(項目関連定義テーブルに反映して項目関連定義テーブルをバージョンアップする)プログラム。
5−2)このとき、旧標準プロファイル⇔新標準プロファイルの関連定義、及び、企業プロファイル⇔新標準プロファイルの関連定義は、システムサポートセンター側で先に作成してユーザーシステムに配信する。この関連定義は、上記(1)のように、バージョンアップ処理プログラムで作成可能である。
5−3)ユーザープロファイル⇔新標準プロファイルの関連定義作成処理は、ユーザー側のシステムで実行する。
5−4)旧標準プロファイルは、当該旧標準プロファイルとチェーン(リンク)している全てのプロファイル(企業プロファイル及びユーザープロファイル)が無効になった場合に無効にする。
6)ユーザープロファイルのバージョンアップ(共通)
6−1)バージョンアップに関してはユーザー任意である。システムサポートセンターがユーザープロファイルをもサポートする場合、ユーザーシステムがサポートセンターにアクセスし、利用しているユーザープロファイルの情報をサポートセンターシステムに通知する。このとき、ユーザーIDを利用する。
6−2)すると、上記企業プロファイルのバージョンアップと同様の処理が実行される。
7)企業プロファイルの利用停止
7−1)ユーザ企業が、(今まで利用していた)特定の企業プロファイルを利用停止した場合、取り消された(利用停止された)企業プロファイルの定義情報(列管理テーブルの該当部分)は、過去の(当該企業プロファイルが使用されている)データを閲覧する際に必要なため、ユーザシステムのDBより削除せず残す設定とする。
7−2)但し、取り消し後は、ユーザー企業が当該企業プロファイルを利用してデータ変換できないように制御する。例えば、当該ユーザー企業のユーザキーの値と取り消された企業プロファイルの利用状況との整合性をチェックすることで対応する。
ボリューム構成でSLIP(伝票バックアップ領域)に伝票を納品書イメージとして、編集不可形式のデータフォーマットで格納する(例えば、JPEG等のイメージファイル)。
読み込みデータの自動入力
1)1企業単位にボリュームを設定するため、取引先企業が300あると、ボリュームも300存在する。ユーザーがこの中から読み込みデータに対応するボリュームを選択し、1企業単位で対応するボリュームにデータを格納する。データが毎日入ってくるような場合、そのたびにデータ格納対象のボリュームを選択し、データ入力するのは面倒。よって、自動実行プログラムを作成することにより対処する。
1)A業界、B業界・・・等、異なる業界(例えば、ホームセンター業界とドラッグストア業界)でシステムを運用する場合、A業界用標準プロファイルとB業界用標準プロファイルとの間での関連定義を設ける(例えば、ホームセンター標準⇔ドラッグストア標準)。これにより、ユーザー企業が複数の業界に位置して商取引を行うことが可能となる。A業界用としては、(A業界の発注企業の)企業プロファイルとA業界用標準プロファイルとの関連定義(A企業⇔A標準)、A業界用標準プロファイルとユーザープロファイルの関連定義(A標準⇔ユーザ)が定義され、これら2つの関連定義(項目関連定義テーブル)を介して、A業界の企業プロファイルとユーザープロファイルとの間でのデータ交換が実現する。また、B業界用としては、(B業界の発注企業の)企業プロファイルとB業界用標準プロファイルとの関連定義(B企業⇔B標準)、B業界用標準プロファイルとユーザープロファイルの関連定義(B標準⇔ユーザ)が定義され、これら2つの関連定義(項目関連定義テーブル)を介して、B業界の企業プロファイルとユーザープロファイルとの間でのデータ交換が実現する。
2)ユーザー企業は、複数の標準プロファイル(A標準、B標準・・・)と自社ユーザープロファイルとの関連定義をする必要がある。この場合、システムサポートセンターが、A業界、B業界・・・等、業界ごとの標準プロファイルの関連定義(旧標準プロファイル⇔新標準プロファイル)、異なる業界の標準プロファイル間の関連定義(A業界標準プロファイル⇔B業界標準プロファイル・・・)を作成し、ユーザーシステムがこれらの関連定義をダウンロードする。そして、ユーザーシステムは、それらの関連定義を参照し、ユーザープロファイルを自動作成する。
20:受発注管理システム(データ管理システム)
110:データ交換システム(データ管理システム)
120:プロファイル管理システム(データ管理システム)
Claims (17)
- 少なくとも、管理対象のレコードを構成する各データ項目を一意に示す列IDを予め定義して静的に格納する列管理ファイルと、
前記レコードの読込時に、当該読込レコードを一意に示す行IDを当該読込レコードに対応して動的に格納する行管理ファイルと、
前記レコードの読込時に、当該読込レコードのデータ項目の項目値を前記行管理ファイルに格納した行IDと前記列管理ファイルに格納した列IDとにより一意に特定して動的に格納する値管理ファイルと
を備えることを特徴とするデータ管理システム。 - 少なくとも、管理対象のレコードを構成する各データ項目を一意に示す列IDを予め定義して静的に格納する列管理テーブルと、
前記レコードの読込時に、当該読込レコードを一意に示す行IDを当該読込レコードに対応して動的に格納する行管理テーブルと、
前記読込レコードの読込時に、当該読込レコードのデータ項目の項目値を前記行管理テーブルに格納した行IDと前記列管理テーブルに格納した列IDとにより一意に特定して動的に格納する値管理テーブルと
を備えることを特徴とするデータ管理システム。 - 前記列管理テーブルには、異なるデータフォーマットを有する複数種類のレコードのそれぞれについて、当該レコードを構成する各データ項目を一意に示す列IDを予め特定して静的に格納することにより、前記複数種類のレコードを構成するデータ項目を予め定義し、
前記行管理テーブルには、前記異なるデータフォーマットを有する複数種類のレコードのそれぞれの読込時に、前記列管理テーブルにおいて読込レコードを構成するデータ項目の定義部分を参照して、当該読込レコードから所定の識別子を取得して前記行IDに対応付けて格納し、
前記値管理テーブルには、前記異なるデータフォーマットを有する複数種類のレコードのそれぞれの読込時に、前記列管理テーブルにおいて読込レコードを構成するデータ項目の定義部分を参照して、当該読込レコードのデータ項目の項目値をデータ項目ごとに分割して格納することを特徴とする請求項2記載のデータ管理システム。 - 少なくとも、管理対象のレコードのデータフォーマットを一意に示すレコードID(テーブルID)を予め特定して静的に格納する列管理テーブルと、
前記レコードの読込時に、当該読込レコードを一意に示す行IDを当該読込レコードに対応して動的に格納する行管理テーブルと、
前記読込レコードの読込時に、当該読込レコードのデータ項目の項目値を前記行管理テーブルに格納した行IDと前記列管理テーブルに格納したレコードIDとにより一意に特定して動的に格納する値管理テーブルとを備え、
前記列管理テーブルには、異なるデータフォーマットを有する複数種類のレコードのそれぞれについて、当該レコードのデータフォーマットを一意に示すレコードIDを予め特定して静的に格納することにより、前記複数種類のレコードのデータフォーマットを予め定義して異なるデータフォーマットのレコードを識別するようにし、
前記行管理テーブルには、前記異なるデータフォーマットを有する複数種類のレコードのそれぞれの読込時に、前記列管理テーブルにおいて読込レコードを構成するデータ項目の定義部分を参照して、当該読込レコードから所定の識別子を取得して前記行IDに対応付けて格納し、
前記値管理テーブルには、前記異なるデータフォーマットを有する複数種類のレコードのそれぞれの読込時に、前記列管理テーブルにおいて読込レコードのデータフォーマットの定義部分を参照し、当該読込レコードの行ID及びレコードIDに対応付けて、当該読込レコードのデータ項目の項目値を格納することを特徴とするデータ管理システム。 - 前記列管理テーブルをデータ管理センターのサーバに配置すると共に、前記行管理テーブル及び前記値管理テーブルをユーザのクライアントに配置し、
前記列管理テーブルにおいて管理対象のレコードを構成するデータ項目の定義情報またはデータフォーマットの定義情報に更新(追加、削除、変更)があった場合、ユーザのクライアントからデータ管理センターのサーバに接続して、前記列管理テーブルにおいて更新(追加、削除、変更)があったデータ項目の定義情報部分またはデータフォーマットの定義情報部分を取得自在とした
ことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載のデータ管理システム。
この場合、ユーザのクライアントには列管理テーブルを備えず、レコードの読込時には、ユーザーのクライアントからデータ管理センタのサーバに接続して定義情報を取得し、実データを行管理テーブル及び値管理テーブルへ格納するようにしても良いし、ユーザーのクライアントにも列管理テーブルを備え、更新のあった定義情報部分だけダウンロードするようにしても良い。 - 更に、異なるデータフォーマットの複数種類のレコードのデータ項目間におけるリンク情報を定義する項目関連定義テーブルを備え、当該項目関連テーブルを参照して、値管理テーブルに格納した所定データフォーマットの読込レコードのデータ項目値を、異なるデータフォーマットのレコードへと変換自在とし、
前記項目関連定義テーブルにおいてリンク情報に更新(追加、削除、変更)があった場合、ユーザのクライアントからデータ管理センターのサーバに接続して、前記項目関連定義テーブルにおいて更新(追加、削除、変更)があったリンク情報部分を取得自在としたことを特徴とする請求項5に記載のデータ管理システム。 - 前記列管理テーブルには、異なるデータフォーマットを有する複数種類のレコードのそれぞれの定義情報に加え、標準フォーマットのレコードの定義情報を格納し、
更に、異なるデータフォーマットの複数種類のレコードのデータ項目と前記標準フォーマットのレコードのデータ項目との間におけるリンク情報を定義する項目関連定義テーブルを備え、当該項目関連テーブルを参照して、値管理テーブルに格納した所定データフォーマットの読込レコードのデータ項目値を、標準フォーマットのレコードを介して、異なるデータフォーマットのレコードへと変換自在としたことを特徴とする請求項3乃至6のいずれか1項に記載のデータ管理システム。 - 前記列管理テーブルには、階層構造を有するレコードの当該階層構造を定義するレコード関連情報(枝番)を格納し、
前記レコード関連情報を使用して、前記レコードの階層構造を維持するようにしたことを特徴とする請求項2乃至7のいずれか1項に記載のデータ管理システム。 - 更に、階層構造または親子関係を有するレコードの当該階層構造または親子関係を定義するレコード関連情報を格納する行関連管理テーブルを備え、
前記レコード関連情報を使用して、前記レコードの階層構造または親子関係を維持するようにしたことを特徴とする請求項2乃至8のいずれか1項に記載のデータ管理システム。 - 前記列管理テーブルには、管理対象のレコードのデータ種類を特定するデータ種類情報を格納し、
複数種類のレコードを、その種類を特定して前記値管理テーブルに格納自在としたことを特徴とする請求項2乃至9のいずれか1項に記載のデータ管理システム。 - 少なくとも、管理対象のレコードのデータ項目のデータ項目名と、前記データ項目名を一意に特定する列IDとを予め特定して静的に格納する列管理テーブルと、
少なくとも、読込レコードを一意に特定する行IDを読込レコードにそれぞれ割り付けて動的に格納する行管理テーブルと、
前記列管理テーブルと前記行管理テーブルとを結合することにより動的に作成され、少なくとも、前記行管理テーブルに格納した行IDと、前記列管理テーブルに格納した列IDと、前記レコードの各データ項目の値とを格納する値管理テーブルとを備え、
前記値管理テーブルの各データ項目の値を、前記各行IDと前記各列IDとにより特定して格納するようにしたことを特徴とするデータ管理システム。 - 前記管理対象のレコードとして、異なるデータフォーマットを有する複数種類のレコードを格納し、
管理対象として読込み予定の全ての種類のレコードについて、各レコードに含まれるデータ項目名を特定して前記列管理テーブルに予め静的に格納すると共に、前記各列IDに対応して、前記レコードのデータフォーマットを一意に示すテーブルIDを前記列管理テーブルに静的に格納し、
実際に読込んだ管理対象のレコードについてテーブルIDを判断し、前記列管理テーブルのデータ項目名のうち、当該テーブルIDに対応するデータ項目名について、当該読込レコードから値を取得して前記値管理テーブルに動的に格納し、
読込レコードが複数ある場合には、各読込レコードについて前記行IDを割当てると共に、各読込レコードについてテーブルIDを判断することを特徴とする請求項11記載のデータ管理システム。 - 前記テーブルIDにより示されるデータフォーマットと異なるデータフォーマットのレコードが管理対象となった場合、当該新規データフォーマットのレコードに含まれるデータ項目名を前記列管理テーブルのデータ項目名に追加すると共に、追加した各データ項目名に対応して列IDを追加して、追加した各列IDに対応して前記テーブルIDを追加することにより、新規データフォーマットのレコードに対応できるようにした請求項12記載のデータ管理システム。
- レコードを階層構造で保持するデータを格納するデータ管理システムであって、
少なくとも、管理対象のレコードのデータ項目名と、前記データ項目名を一意に示す列IDと、当該レコードの階層位置を示す枝番とを予め特定して静的に格納する列管理テーブルと、
少なくとも、前記レコードを一意に示す行IDを読込レコードに割り付けて動的に格納する行管理テーブルと、
前記列管理テーブルと前記行管理テーブルとを結合することにより動的に作成され、少なくとも、前記行管理テーブルに格納した行IDと、前記列管理テーブルに格納した列IDと、前記レコードの各データ項目名の値とを格納する値管理テーブルとを備え、
前記値管理テーブルの各データ項目名の値を、前記各行IDと前記各列IDとにより特定して格納するようにしたことを特徴とするデータ管理システム。 - 特定のデータフォーマットを有する標準データを予め定義し、
前記管理対象としての読込予定の全ての一次データのデータフォーマットについて、前記標準データとの間でマッピングしてリンク情報を作成し、
前記一次データを加工して得る予定の二次データのデータフォーマットついて、前記標準データとの間でマッピングしてリンク情報を作成し、
前記リンク情報に基づき、実際に読込んだ一次データの各データ項目を前記標準データの対応するデータ項目を介して、加工すべき二次データの対応するデータ項目に割り当てて、前記一次データを二次データへ加工することを特徴とするデータ管理システム。 - 更に、前記一次データと前記標準データとのリンク情報、及び、前記標準データと前記二次データとのリンク情報を格納する項目関連定義テーブルを備え、
前記一次データのみデータ格納領域に一次情報として保存し、
前記標準データは、前記項目関連定義テーブルにおける前記一次データと前記標準データとのリンク情報に基づき、前記一次データから必要に応じて作成すると共に、
前記二次データは、前記項目関連定義テーブルにおける前記標準データと前記一次データとのリンク情報及び前記一次と前記標準データとのリンク情報に基づき、前記一次データから必要に応じて作成することを特徴とする請求項15記載のデータ管理システム。 - 行管理テーブルにデータマッチング用ID(突合値)を格納し、一次データから二次データ加工時の特定のデータ項目名をマッチングして値を訂正することを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1項記載のデータ管理システム。
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