JP4951491B2 - フォーキャスト管理システムのプログラム - Google Patents
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Description
しかしながら、経営の観点からは、金利負担、管理等の面からも部品在庫や半製品残高の縮減が必要であり、部品発注から部品納品までの発注リードタイムの短縮による製品受注から製品出荷までの製品リードタイムの短縮が求められている。
<<フォーキャスト管理システムSの概要>>
本発明に係る実施形態のフォーキャスト管理システムSは、製品受注を受ける自社の受注メーカから該製品を構成する半製品の製作を外注する製品製作メーカ(後記のA社、B社)が、半製品に使用する部品を部品取引先の部品メーカから購入するに際し、受注メーカ(自社)が、製品製作メーカ (後記のA社、B社)に代わって、部品を購入する部品取引先の部品メーカに対して、半製品に使用する部品の需要公開、需要予測、すなわちフォーキャストを行う。なお、受注メーカ(自社)が製作する製品に使用する部品の需要公開、需要予測、すなわちフォーキャストも受注メーカ(自社)により行われる。
また、受注メーカ(自社)および製品製作メーカ(後記のA社、B社)からの製品、半製品に使用する部品の適正発注が可能となり、また、受注メーカ(自社)の製品および製品製作メーカ(後記のA社、B社)の半製品に使用する部品の適正在庫が可能となる。
フォーキャスト管理システムSにおけるフォーキャスト管理装置10を、図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明に係わる実施形態のフォーキャスト管理システムSのフォーキャスト管理装置10を含む全体構成を示すブロック図である。
なお、部品展開装置20、在庫管理装置30、購入品管理装置40は、それぞれ別のサーバの補助記憶装置に格納されていてもよいし、同一のサーバの補助記憶装置に格納されていてもよいし、また、複数の装置が同一のサーバの補助記憶装置に格納されていてもよく、各装置20、30、40が格納される形態は、特に、限定されるものではない。
ここで、自社である受注メーカの入出力端末60、部品メーカの入出力端末81、および製品製作メーカの入出力端末82は、1つの端末として示しているが、それぞれ任意の数あってもよいことは勿論である。
次に、フォーキャスト管理装置10の構成について詳述する。
フォーキャスト管理装置10は、例えば、サーバであり、CPU(図示せず)が、ハードディスク等の補助記憶装置に格納されるフォーキャスト管理プログラムを実行することにより、具現化されるものであり、図1に示すように、マスター情報管理部11、手配情報管理部12、フォーキャスト数量管理部13、およびフォーキャスト提示部14が、それぞれ対応するプログラムとして実装されている。
ここで、フォーキャスト管理プログラムは、各管理部毎に、別のサーバに格納されてもよいし、複数の管理部をまとめて、一つのサーバに格納されてもいてもよいことは勿論である。
また、前記の部品展開装置20、在庫管理装置30、購入品管理装置40のそれぞれのプログラムは、フォーキャスト管理プログラムの各部と、別のサーバに格納されてもよいし、複数または全ての管理部11、12、13およびフォーキャスト提示部14とまとめて、同一のサーバに格納されていてもよい。
情報記録部50は、メモリ、ハードディスク等の記憶装置である。
図2は、図1に示す情報記録部50の構成を示す概念的構成図である。
図2に示すように、情報記録部50には、製品予告データファイル501、製品部品表データファイル502、製品製作情報データファイル503、部品情報データファイル504、予告部品データファイル505、製品手配データファイル506、手配部品データファイル507、総必要部品データファイル508、在庫データファイル509、発注情報データファイル510、部品不足数量データファイル511、部品取引先情報データファイル512、週割部品不足数量データファイル513、発注ロット計算用データファイル514、フォーキャスト詳細情報データファイル515、フォーキャスト情報データファイル516、および引取責任データファイル517が格納されている。
以下、これらのデータファイル501〜517について、順を追って説明する。なお、データファイル501〜517においては、製品製作メーカであるA社、B社が製作する半製品も、製品として扱う。
図3は、図2の情報記録部50に格納される製品予告データファイル501の構成を示す図である。
製品予告データファイル501は、要求される製品の予告をするものである。
図3に示すように、製品予告データファイル501には、製品の予告データを識別するための予告番号、製品を識別するための製品コード、該予告番号により予告された製品コードの製品の数量である製品予告数量、および該製品予告数量の要求納期である製品予告要期が関連付けられている。
例えば、予告番号「Y001」は、製品コード「S001」の製品を2007年6月1日に10個要求され、製品コード「S002」の製品を2007年6月1日に20個要求されていることを予告している。
図4は、図2の情報記録部50に格納される製品部品表データファイル502の構成を示す図である。
製品部品表データファイル502は、製品についての部品展開技術を用いて作成されるものであり、各製品がどんな部品を用いているかを示している。
図4に示すように、製品部品表データファイル502には、製品コード、該製品コードの製品を製作するのに必要な部品を識別する部品コード、該部品コードの部品の数量が関連付けられている。ここでは、部品コードとして、「B001」、「B002」、…等のコードが用いられている。
但し、ここで例示した関係は、製品コードと部品コードの関係が1階層の簡単な事例であり、一般的なn階層(nは正の整数)の展開は周知の技術で定義されるデータファイルを備えることにより、製品コードから部品コードヘの展開が実現できる。
図5は、図2の情報記録部50に格納される製品製作情報データファイル503の構成を示す図である。
製品製作情報データファイル503は、各製品が部品が揃っている場合に何日で製作できるかを示している。この製作日数を製作リードタイムと呼称する。
製品リードタイムとは、製品を製作するのに必要な部品が揃っている状態で、製品の製作作業着手から完成までにかかる期間であり、日数を表す数字が用いられる。
ここでは、半製品を含む製品の製作を協力会社の製品製品製作メーカのA社、B社等に依頼する場合を想定しており、図5の製品製作情報データファイル503において、製品コード「S003」の製品製作メーカは「A社」であり、製品コード「S004」の製品製作メーカは「B社」であることを示している。受注メーカで製作を行う場合の製作会社は、「自社」を設定する。
図6は、図2の情報記録部50に格納される部品情報データファイル504の構成を示す図である。
部品情報データファイル504は、各部品の下記の属性を示している。
図6に示すように、部品情報データファイル504には、部品コード、該部品コードの部品名、部品取引先への部品発注数量の最低単位である発注ロット、発注日から納品日までの日数を表す発注リードタイム、フォーキャストを公開した日を起点として部品の引取責任が発生する期間を日数で表す物量確定リードタイム、部品の引取猶予期間を表す引取延期可能期間、部品の発注日のサイクルを表す発注周期、部品の納品日から該部品の検査等にかかる日数を表す受入試験日数、該部品の取引先を識別する部品取引先コード、フォーキャスト対象部品の場合に「Yes」が入るフォーキャスト対象部品フラグが関連付けられている。
要求納期により、日別の各部品の需要予測数量、すなわち、山積みされたフォーキャスト数量が、フォーキャストを公開した日から物量確定リードタイムの間にあると、期間内に公開したフォーキャスト数量は、引取責任が発生する。なお、引取責任とは、発注側がフォーキャストした部品を引取る責任のことをいう。何故なら、発注側が部品をフォーキャストすると、部品取引先側は、フォーキャストされた部品を予め準備することになるため、引取責任を定めている。
引取責任発生時点で、部品の要求納期から発注リードタイムを引いた日付を発注予定日と定義し、フォーキャスト数量および要求納期に変動がなければ、発注予定日に部品取引先へ発注、すなわち注文書を発行する。
例えば、発注リードタイム「5日」、物量確定リードタイム「10日」、引取延期可能期間「15日」、の部品を1月1日にフォーキャスト公開したとすると、部品の要求納期が1月11日までの期間にあるフォーキャスト数量については、引取責任が発生する。仮に要求納期が1月10日とすれば、引取責任が発生したフォーキャスト数量は、発注リードタイム「5日」であることから、5日前の1月5日を発注予定日と定義し、遅くとも1月20日までに発注しなければならない。
発注周期の利用目的は、発注予定日の何日前に発注するかを決めるためである。毎日発注する運用の場合は、発注予定日通りに発注できるため不要な項目であるが、仮に「7日」が発注周期の場合には、発注予定日が発注日から6日以内のものを発注する必要がある。そうしなければ、7日後の発注は、次回の7日を経た発注日まで発注を行わないので、最悪、プラス7日遅れの発注となり、発注予定日を過ぎたものとなってしまうからである。
フォーキャスト対象部品フラグは、引取責任を前提とするフォーキャスト運用を実施するかどうかを表すフラグであり、「Yes」の場合は、前述した契約に従い引取責任が発生するが、「No」の場合は、部品の要求納期の山積みを公開するだけで、引取責任は発生しない。
図7は、図2の情報記録部50に格納される予告部品データファイル505の構成を示す図である。
予告部品データファイル505は、図3の製品予告データファイル501に示す各予告番号毎の製品を部品に展開した結果を表しており、製品コードで示される製品を製作する製作会社が記録されている。
図7に示すように、予告部品データファイル505には、前記の予告番号、この予告番号に含まれる製品の製品コード、この予告された製品コード毎に割振られる一貫NOの予告技番、該製品を構成する部品の部品コード、該部品コードの部品の部品予告数量、該部品の部品予告要期、および半製品を含む製品を製作する製作会社が関連付けられている。
部品予告数量は、予告番号で予告した製品コードの製品を製作するのに必要な部品数量であり、図3の製品予告データファイル501の製品予告数量と図4の製品部品表データファイル502の各製品に用いられる部品の数量との積により、部品表展開した計算値である。
部品予告要期は、予告番号で予告した製品コードの製品を製作するのに必要な部品の要求納期である。この部品予告要期は、図3の製品予告データファイル501の製品予告要期から図5の製品製作情報データファイル503の製作リードタイムを工場稼働日で遡り、さらに図6に示す部品情報データファイル504の受入試験日数を遡った日付である。
例えば、図7に示すように、予告番号「Y001」の製品コード「S001」を製作するためには部品コード「B001」が2007年5月25日に10個必要であることを示している。
図8は、図2の情報記録部50に格納される製品手配データファイル506の構成を示す図である。
製品手配データファイル506は、手配を表す手配番号で手配する製品の数量、納期等の詳細を示している。
図8に示すように、製品手配データファイル506には、製品の手配データを識別する手配番号、製品コード、当該手配番号により手配される製品コードの製品の数量を表す製品手配数量、該手配数量の要求納期である製品手配要期が関連付けられている。
手配番号は、「T001」、「T002」、…等のコードが用いられている。例えば、図8の手配番号「T001」は、製品コード「S001」の製品を、製品手配要期の2007年5月21日に10個手配する必要があることを示している。
図9は、図2の情報記録部50に格納される手配部品データファイル507の構成を示す図である。
手配部品データファイル507は、上記の手配の製品を部品レベルに展開したものである。
図9に示すように、手配部品データファイル507には、前記の手配番号(図8参照)、手配番号で手配した製品の製品コード、手配された製品コード毎に割振られる一貫NOの手配枝番、該製品に含まれる部品の部品コード、該部品の部品手配数量、部品が必要とされる納期である部品手配要期が関連付けられている。なお、手配枝番は、「AI」、「A2」、…等のコードが用いられている。
部品手配数量は、手配番号で手配した製品コードの製品を製作するのに必要な手配する部品数量であり、図8の製品手配データファイル506の製品手配数量と図4の製品部品表データファイル502の各製品に用いられる部品の数量とを積算して、部品表展開した計算値である。
部品手配要期は、手配番号で手配した製品コードの製品を製作するのに必要な部品の要求納期である。この部品手配要期は、図8の製品手配データファイル506の製品手配要期から図5の製品製作情報データファイル503の製作リードタイムを工場稼働日で遡り、さらに図6の部品情報データファイル504の受入試験日数を遡った日付である。
例えば、図9に示すように、手配番号「T001」の製品コード「S001」を製作するためには、部品コード「B001」の部品が、部品手配要期の2007年5月14日に10個必要であることを示している。
図10は、図2の情報記録部50に格納される総必要部品データファイル508の構成を示す図である。
総必要部品データファイル508は、図7の予告部品データファイル505および図9の手配部品データファイル507を合わせて作成されるものである。
元ファイルが予告部品データファイル505(図7参照)の場合、総必要部品データファイル508(図10参照)の手配・予告番号、枝番、部品数量、部品要期は、それぞれ、予告部品データファイル505(図7参照)の予告番号、予告枝番、部品予告数量、部品予告要期に該当する。
総必要部品データファイル508は、手配・予告番号毎に、部品コード、部品要期単位に管理する。また、手配部品データファイル507(図9参照)のデータは、自社製作のデータとして、この総必要部品データファイル508に登録する。
図11は、図2の情報記録部50に格納される在庫データファイル509の構成を示す図である。
在庫データファイル509は、部品コードの部品が、それぞれの製作会社の倉庫に幾つあるかを示している。なお、図11においては、A社、B社のデータは、省略している。
図11に示すように、在庫データファイル509には、製作会社、部品を表す部品コード、該部品コードの部品の在庫数量が関連付けられている。なお、在庫数量は、前記の在庫管理装置30(図1参照)により、周知の技術により部品の入出庫が管理され最新の在庫数量が登録されている。
例えば、部品コード「B001」の在庫数量は12個であることを示している。
また、図11に示すように、A社、B社等の製品製作メーカの在庫についても、製品製作メーカの在庫情報を通信ネットワーク80(図1参照)等を通じて受信し、在庫データファイル509に登録するものとする。
図12は、図2の情報記録部50に格納される発注情報データファイル510の構成を示す図である。
発注情報データファイル510は、各製作会社について発注した部品の詳細情報を、発注番号毎に示したものである。
図12に示すように、発注情報データファイル510には、製作会社、発注の単位である発注番号、該発注番号で発注した部品の部品コード、該発注番号で発注したときの発注数量、発注数量から着荷した数量を減じた発注残数量、部品取引先へ発注を行った日である発注日、発注日から納品日までの日数の発注リードタイム、部品取引先へ要求した期限の要求納期、下記の要期年週、要求納期と発注日の差日数である発注期間、該発注番号に対して部品取引先が回答した納入可能な日付の回答納期が関連付けられている。なお、回答納期より前の日に、部品が部品取引先から納品される場合がある。
発注期間は、要求納期と発注日の差日数であり、後述の処理にて発注リードタイムを確保した発注か発注リードタイムを確保していない短納期発注かを区別するための項目である。つまり、発注期間が、発注日から納品日までの期間である既定の発注リードタイムより短いときは短納期発注となり、後にリードタイム割れと表現する。
この発注情報データファイル510(図12参照)は、下記の図13の部品不足数量データファイル511の発注予定数量から作成する場合と、任意のタイミングで発注担当者が部品コード、発注数量、要求納期を指定し作成する場合がある。
また、図12に示すように、製品製作メーカの発注情報についても、製品製作メーカの情報を通信ネットワーク80(図1参照)等を通じて受信し、発注情報データファイル510に登録するものとする。
図13は、図2の情報記録部50に格納される部品不足数量データファイル511の構成を示す図である。
部品不足数量データファイル511は、各製作会社について必要な部品毎に、該部品の必要納期である部品要期毎の詳細情報を示したものである。
図13に示すように、部品不足数量データファイル511には、製作会社、発注した部品の部品コード、該部品の発注日から納品日までの既定の発注リードタイム、発注周期、部品の納品日から検査等を経て使用可能となる期間を表す受入試験日数、最低発注数である発注ロット、部品納期である部品要期、本日(今日)から部品要期までの日数、該部品要期の部品数量、在庫部品を引当てた在庫引当数量、部品数量から在庫引当数量を減じた在庫引当後残数量、下記の発注残引当数量、在庫引当後残数量から発注残引当数量を減算した発注残引当後残数量、下記の不足数量(ロット計算前)の発注予定数量、下記の不足数量(ロット計算前)のフォーキャスト予定数量が関連付けられている。
「要期までの日数」は、部品要期と部品不足数量データファイル511(図13参照)の作成日、すなわちフォーキャストデータ作成日との差日数である。
在庫引当数量は、図11の在庫データファイル509を製作会社と部品コードで参照した在庫数量が0になるまで、図13の部品不足数量データファイル511の部品要期の早い順に部品数量へ引当てた結果の数量である。
不足数量(ロット計算前)の発注予定数量は、「要期までの日数」と「発注リードタイム十発注周期十受入試験日数」を比較し、「要期までの日数」が「発注リードタイム十発注周期十受入試験日数」と同じか、「発注リードタイム十発注周期十受入試験日数」よりも小さい場合に、「発注残引当後残数量」を設定する。
不足数量(ロット計算前)のフォーキャスト予定数量は、「要期までの日数」と「発注リードタイム十発注周期十受入試験日数」を比較し、「要期までの日数」が「発注リードタイム十発注周期十受入試験日数」より大きい場合に、「発注残引当後残数量」を設定する。
図14は、図2の情報記録部50に格納される部品取引先情報データファイル512の構成を示す図である。
部品取引先情報データファイル512は、部品の取引先がフォーキャスト契約締結日で表されるフォーキャスト公開を開始した日を示している。
フォーキャスト契約締結日は、部品取引先に対して引取責任を前提とするフォーキャスト公開を開始した日である。
例えば、部品取引先コード「M001」の部品取引先名は「A社」であり、フォーキャスト契約締結日、すなわち、部品取引先に対して引取責任を前提とするフォーキャスト公開を開始した日は2007年2月22日であることを示している。
図15は、図2の情報記録部50に格納される週割部品不足数量データファイル513の構成を示す図である。
週割部品不足数量データファイル513は、図13に示す部品不足数量データファイル511のフォーキャストの有るもの、すなわち、不足数量(ロット計算前)のフォーキャスト予定数量が有るもののみを抜き出したものである。
このように、図15の週割部品不足数量データファイル513は、図13の部品不足数量データファイル511のデータのうち、不足数量(ロット計算前)のフォーキャスト予定数量が1以上のデータを抽出したものを示している。
図16は、図2の情報記録部50に格納される発注ロット計算用データファイル514の構成を示す図である。
図16に示すように、発注ロット計算用データファイル514には、前記のフォーキャスト公開週およびフォーキャスト公開した部品コード毎に、製作会社、発注ロット、前記のフォーキャスト予定数量、下記の前回提示物量確定数量、下記の今回発注数量考慮数量、下記のロット数考慮前数量、フォーキャスト数量が関連付けられている。
フォーキャスト予定数量は、図15の週割部品不足数量データファイル514を、製作会社および部品コードで参照しフォーキャスト公開週毎にフォーキャスト予定数量を集計した合計数量である。
今回発注数量考慮数量は、前回提示物量確定数量を日付の古い順に前回フォーキャスト更新日以降の発注数量合計数量で減算した数量である。この発注数量合計数量は、図12の発注情報データファイル510を部品コードおよび前回フォーキャスト更新日以降の発注日で参照した発注数量の合計値である。
例えば、今週のロット数考慮前数量、すなわち今回(今週)フォーキャストを行うロット数を考慮しない部品の数量は、今週までのフォーキャスト予定数量累計数と今週までのロット数考慮前数量との大きい方の数量から、前週までのロット数考慮前数量を減算した数量である。このように、今週までのフォーキャスト予定数量累計数と取引責任が発生した部品の累計数量との大きい方の数量から、前週までのフォーキャスト予定数量累計数を減算して、今週のフォーキャスト予定数量を算出することにより、2重に部品を余分に購入することがないように構成している。
また、図16に示すように、部品コード、および今週を基点に以後の年週毎に「発注」、「物量確定」および「公開のみ」の範囲を定義する。例えば、来週は、+1週、再来週は、+2週、…となる。
「物量確定」の範囲は、部品情報データファイル504(図6参照)を部品コードで参照し、フォーキャスト対象フラグが「Yes」のとき、かつ、フォーキャスト契約データファイル512(図14参照)のフォーキャスト契約締結日が設定済のときのみ定義される。フォーキャスト対象フラグが「No」(図6参照)およびフォーキャスト契約締結日(図14参照)が空欄である条件を満たさない部品コードは、「物量確定」の範囲が定義されず、「発注」と「公開のみ」の範囲だけが定義される。すなわち、「発注」以外が、「公開のみ」となる。
週単位の「発注」の範囲は、各フォーキャスト公開週に含まれる全ての日付が日単位の「発注」の範囲に含まれている場合、そのフォーキャスト公開週は「発注」の範囲とみなす。例えば、日曜日始まり土曜日終わりの週割で、水曜日が日単位の「発注」の範囲とすれば、フォーキャスト公開週に含まれる全ての日付が日単位の「発注」の範囲に含まれる場合であるため、前週までが週単位の「発注」の範囲である。
「物量確定」は、まず、日単位で「物量確定」の範囲を求め、日単位の「物量確定」の範囲より週単位の「物量確定」の範囲を求める。日単位の「物量確定」の範囲は、フォーキャスト公開日を起点として、図6の部品情報データファイルを部品コードで参照した引取責任が発生する期間の物量確定リードタイムを加算した日までの期間である。なお、週単位の「物量確定」の範囲は、各フォーキャスト公開週に含まれる全ての日付が日単位の「物量確定」の範囲に含まれている場合、そのフォーキャスト公開週は「物量確定」の範囲とみなす。
最後に、物量確定の範囲が存在する部品コードについては、「発注」の範囲にあるフォーキャスト数量の合計を、物量確定エリアの最左にある週のフォーキャスト数量に加算し、「発注」の範囲のフォーキャスト数量を0にする。
これは、引取責任が発生した数量の、引取延期可能期間による発注延期は、「発注」の範囲ではなく、「物量確定」の範囲で表示することを示している。
図17は、図2の情報記録部50に格納されるフォーキャスト詳細情報データファイル515の構成を示す図である。
フォーキャスト詳細情報データファイル515は、部品コード毎に各製作会社について前回のフォーキャストと今回のフォーキャストとの詳細情報を示している。
フォーキャスト詳細情報データファイル515は、各製作会社が製作する製品に使用する部品の部品コード毎に、着荷済(発注して納品済)、発注済みだが納品してない注残、未発注であり発注予定の数量を示している。
図17に示すように、フォーキャスト詳細情報データファイル515は、各製作会社について前記のフォーキャスト公開週およびフォーキャストされた部品コード毎に、前回注残(通常発注;発注リードタイムを守れたものを示す)、前回注残(リードタイム割れ;発注リードタイム割れの短納期を示す)、前回発注予定、今回注残(通常発注)、今回注残(リードタイム割れ)、今回発注予定が関連付けられている。
前回注残(リードタイム割れ)は、前回更新時のフォーキャスト詳細情報データファイル515の同一要期年週の今回注残(リードタイム割れ)を設定する。
前回発注予定は、前回更新時のフォーキャスト詳細情報データファイル515の同一要期年週の今回発注予定を設定する。
今回注残(通常発注)は、発注情報データファイル510(図12参照)を部品コードで参照し、要期年週毎に発注期間が発注リードタイム以上のデータの発注残数量を合計した数量である。
今回発注予定は、発注ロット計算用データファイル514(図16参照)のフォーキャスト数量を参照した、同一部品コードおよび同一要期年週の数量である。
図17に示すように、例えば、物量確定の注残(通常発注)前回の+7週の20個は、今回、1週経ているので、今回の+6週の20個になる。なお、今回の+7週の20個は、新規発注のものである。
また、物量確定の注残(リードタイム割れ)前回の+7週の20個は、今回、1週経ているので、今回+6週の20個になる。なお、製品の引き合いの関係から部品取引先との契約により、今回の+6週の20個とせずに、今回の+7週の20個(図17中に括弧で示す)とすることも可能である。この場合、今回+6週は空欄となる。
なお、図17のフォーキャスト詳細情報データファイル515において、着荷済みの部品数量の今回更新内容と前回更新内容との違いを検索できるようにしてもよい。
図18は、図2の情報記録部50に格納されるフォーキャスト情報データファイル516の構成を示す図である。
フォーキャスト情報データファイル516は、製作会社別に取引先または製作会社に公開する主な画面であり、製作会社別の部品取引先を有する部品毎の情報、および、今週、来週の+1週、再来週の+2週、…、+15週の発注期間・物量確定期間・公開のみの期間を示している。
図18に示すように、フォーキャスト情報データファイル516は、製作会社、部品取引先コード、部品コード、発注リードタイム、引取責任が発生する期間の物量確定リードタイム、引取猶予期間の引取延期可能期間が関連付けられ、さらに、フォーキャスト詳細情報データファイル515(図17参照)の注残(通常発注)、注残(リードタイム割れ)、発注予定を部品コードおよび公開週単位に合計した数量を示している。
部品取引先コード、発注リードタイム、物量確定リードタイムおよび引取延期可能期間は、部品情報データファイル504(図6参照)を部品コードで参照し取得した値である。
図19は、図2の情報記録部50に格納される引取責任データファイル517の構成を示す図である。
引取責任データファイル517は、製作会社別に引取責任が発生した物量確定リードタイムに入った部品を管理するものであり、引取責任が発生した部品を何個買わねばならないか、引取期限等を見るためのものである。
図19に示すように、引取責任データファイル517には、部品を製作する製作会社、部品を識別する部品コード、該部品コードの部品の引取責任発生日、該部品コードの部品の引取責任が発生する物量確定リードタイム、該部品コードの部品の引取延期可能期間、該部品コードの部品の引取責任発生数量、該部品コードの部品の発注期限が関連付けられている。
物量確定リードタイムは、図6の部品情報データファイル504を部品コードで参照した値である。引取延期可能期間は図6の部品情報データファイル504を部品コードで参照した値である。
引取責任発生数量は、図17のフォーキャスト詳細情報データファイル515を、製作会社、部品コードで参照し、物量確定の範囲にある発注予定(今回)の今回までの累計である合計数量を算出し、算出した数量から、前回の引取責任データファイル517の引取責任発生数量の前回までの累計である合計数量を減算した数量である。
さらに、図12の発注情報データファイル510を、製作会社、部品コード毎に発注日が前回更新日より大きいという条件で参照し、発注数量合計を算出し、図19の引取責任データファイル517を部品コードで参照した引取責任発生数量を、引取責任発生日が小さいものから発注するので、引取責任発生日が小さい順に、算出した発注数量合計で相殺する。引取責任発生数量が0になるか、或いは、引取責任発生日が遅く発注日が後日でよい場合に発生する発注数量合計が0になるまで相殺する。
次に、各管理部の各種動作について説明していくが、ここでは、まず、マスター情報
管理部11における処理に関して説明する。
次に、マスター情報管理部11における製品製作情報登録処理について、図20を用いて説明する。なお、図20は、製品製作情報データファイル(図5参照)に登録するための製品製作情報の登録処理に関する手順を示す図である。
登録者が、図1に示す入出力端末60を用いて、フォーキャスト管理装置10のマスター情報管理部11(図1参照)にログインすると、図21に示す入力画面の製品製作情報登録画面G1が入出力端末60に表示される。なお、図21は、入出力端末に表示される入力画面の製品製作情報登録画面G1を示す図である。
まず、登録者は入出力端末60(図1参照)を用いて、図21の製品製作情報登録画面G1の製品コード欄に、製品コードの例えば、「S001」等を入力した後、検索ボタンをクリックする。
そうすると、製品コードのデータが送信され(図20のS11)、フォーキャスト管理装置10は、登録者によって入力された製品コードで情報記録部50(図1参照)に格納される図5の製品製作情報データファイル503を参照し(図20のS12)、製作リードタイム、および製作会社を取得し送信し(図20のS13)、入出力端末60に送信し製作リードタイムおよび製作会社の入力欄へ表示する(図20のS14)。
次に、登録者は、図21に示すように、「空白」の状態の製作リードタイムの入力欄に「5」を入力するとともに、「空白」の状態の製作会社の入力欄に「自社」を入力し(図20のS15)、登録ボタンをクリックする。
そうすると、製作リードタイムおよび製作会社のデータが送信され(図20のS16)、フォーキャスト管理装置10(図1参照)は、登録者によって入力された製品予告情報を情報記録部50の製品製作情報データファイル503(図5参照)に登録する(図20のS17)。
次に、マスター情報管理部11における部品情報登録処理について、図22を用いて説明する。なお、図22は、部品情報データファイルに登録するための部品情報の登録処理に関する手順を示す図である。
登録者が図1の入出力端末60を用いて、フォーキャスト管理装置10(図1参照)のマスター情報管理部11にログインすると、図23に示す入力画面の部品情報登録画面G2が入出力端末60に表示される。なお、図23は、入力画面の部品情報登録画面G2を示す図である。
図23の部品情報登録画面G2には、部品コードの入力欄、および部品名、発注ロット、発注リードタイム、物量確定リ一ドタイム、引取延期可能期間、発注周期、受入試験日数、部品取引先コード、フォーキャスト対象部品フラグの入力欄がある。
そうすると、部品コードのデータが送信され(図22のS22)、フォーキャスト管理装置10(図1参照)は、登録者によって入力された部品コードで情報記録部50の図6の部品情報データファイル504を参照し(図22のS23)、部品名、発注ロット、発注リードタイム、物量確定リードタイム、引取延期可能期間、発注周期、受入試験日数、部品取引先コード、およびフォーキャスト対象部品フラグを取得し送信し(図22のS24)、入出力端末60(図1参照)に送信し表示する(図22のS25)。
次に、登録者は、図23に示すように、部品名、発注ロット、発注リードタイム、物量確定リードタイム、引取延期可能期間、発注周期、受入試験日数、部品取引先コード、およびフォーキャスト対象部品フラグを入力し(図22のS26)、登録ボタンをクリックする。
そうすると、入力された部品情報が送信され(図22のS27)、フォーキャスト管理装置10は、登録者によって入力された部品情報を部品情報データファイル504(図6参照)に登録する(図22のS28)。
次に、マスター情報管理部11(図1参照)における部品取引先情報登録処理について、図24を用いて説明する。なお、図24は、部品取引先情報データファイル(図14参照)に登録するための部品取引先情報登録処理に関する手順を示す図である。
登録者が、入出力端末60(図1参照)を用いて、フォーキャスト管理装置10マスター情報管理部11(図1参照)にログインすると、図25に示す入力画面の部品取引先情報登録画面G3が入出力端末60に表示される。なお、図25は、部品取引先情報登録処理において図1の入出力端末60に表示される部品取引先情報登録画面G3を示す図である。
図25の部品取引先情報登録画面G3には、部品取引先コードの入力欄、および部品取引先名、フォーキャスト契約締結日の入力欄がある。
まず、登録者は、図1の入出力端末60を用いて、図25の部品取引先情報登録画面G3の部品取引先コード欄に、部品取引先コードの「M001」等を入力(図24のS31)した後、検索ボタンをクリックする。
図14の部品取引先情報データファイル512を参照した結果、該当する部品取引先コードが存在しない場合は、図25の部品取引先情報登録画面G3の入力欄は空白とする。なお、図25では、入力欄に表示された場合を示している。
次に、登録者は、図25に示すように、部品取引先名、フォーキャスト契約締結日を入力し(図24のS36)、登録ボタンをクリックする。
そうすると、入力された部品取引先情報が送信され(図24のS37)、フォーキャスト管理装置10(図1参照)は、登録者によって入力された部品取引先情報を情報記録部50(図1参照)の部品取引先情報データファイル512(図14参照)に登録する(図24のS38)。
次に、手配情報管理部12(図1参照)における製品予告に関する予告手配処理について、図26を用いて説明する。なお、図26は、製品予告データファイル501(図3参照)に登録するための予告手配処理に関する手順を示す図である。
ここでは、予告者が今後の生産計画に基づく製品の予告情報を算出したことを前提にして説明する。
例えば、予告者が、図1の入出力端末60を用いて、フォーキャスト管理装置10の手配情報管理部12(図1参照)にログインすると、図27に示す入力画面の製品予告画面G4が入出力端末60に表示される。なお、図27は、予告手配処理において図1の入出力端末60に表示される入力画面の製品予告画面G4を示す図である。
図27の製品予告画面G4には、予告番号の入力欄、および製品コード、製品予告数量、製品予告要期の入力欄がある。
そうすると、入力された予告番号が送信され(図26のS42)、フォーキャスト管理装置10(図1参照)は、登録者によって入力された予告番号で情報記録部50(図1参照)の製品予告データファイル501(図3参照)を参照し(図26のS43)、製品コード、製品予告数量、製品予告要期を取得し送信し(図26のS44)、入出力端末60に送信し表示する(図26のS45)。
図3の製品予告データファイル501を参照した結果、該当する製品コードが存在しない場合は、図27の製品予告画面G4の入力欄は空白とする。なお、図27では、各入力欄に表示された場合を示している
そうすると、入力された製品予告情報が送信され(図26のS47)、フォーキャスト管理装置10(図1参照)は、予告者によって入力された製品予告情報を、情報記録部50(図1参照)の製品予告データファイル501(図3参照)に登録する(図26のS48)。
一方、図26のS49において、製品予告データファイル501に予告番号が登録済みでないと判断された場合は(図26のS49でNo)、図26のS49bに移行する。
さらに、予告部品データファイル505に登録されたレコードは、後述する処理にて製品手配時に作成される図9の手配部品データファイル507と結合され、図10の総必要部品データファイル508に登録される。
次に、製品手配データファイル506(図8参照)に登録するための手配情報管理部12(図1参照)における製品手配処理について、図28を用いて説明する。なお、図28は、製品手配データファイル506(図8参照)に登録するための予告手配処理に関する手順を示す図である。
例えば、手配者が、図1の入出力端末60を用いて、フォーキャスト管理装置10の手配情報管理部12(図1参照)にログインすると、図29に示す入力画面の製品手配画面G5が入出力端末60に表示される。なお、図29は、予告手配処理において図1の入出力端末に表示される入力画面の製品手配画面G5を示す図である。
製品手配処理を行うに際しては、手配者は、まず、図1の入出力端末60を用いて、図29の製品手配画面G5の予告番号欄に前もって予告していた予告番号の「Y001」等を入力(図28のS51)した後、検索ボタンをクリックする。
なお、図3の製品予告データファイル501を参照した結果、該当する製品コードが存在しない場合は、図29の製品手配画面G5の入力欄は空白とする。なお、図29では、各入力欄に表示された場合を示している。
そうすると、入力された製品手配情報が送信され(図28のS57)、図1のフォーキャスト管理装置10は、手配者によって入力された製品手配情報を情報記録部50(図1、図2参照)の製品手配データファイル506(図8参照)に登録する(図28のS58)。
さらに、図3の製品予告データファイル501を予告番号で参照し登録済みか否かチェックし(図28のS59)、予告番号が既に登録済みであれば(図28のS59でYes)、製品予告データファイル501(図3参照)、予告部品データファイル505(図7参照)、および総必要部品データファイル508(図10参照)を予告番号で参照し、該当するレコードを削除する(図28のS59a)。
さらに、手配部品データファイル507に登録されたレコードは、前記した予告部品データファイル505(図7参照)と結合され、総必要部品データファイル508(図10参照)に登録される(図28のS59b)。
一方、図28のS59において、予告番号が登録済みでない場合 (図28のS59でNo)、図28のS59bに移行する。
次に、フォーキャスト数量管理部13(図1参照)における発注処理について説明する。
発注処理を行う場合、まず、発注必要数の算出が行われる。以下の発注処理は、フォーキャスト数量管理部13のプログラムが実行されて、処理が行われる。
発注処理は、例えば、毎日、スケジュールにより定めた時間に行うものとする。発注必要数は、図13の部品不足数量データファイル511を作成し、部品不足数量データファイル511の不足数量(ロット計算前)発注予定数量が設定されたレコードを抽出することにより求めることができる。
また、発注した部品コードでフォーキャストの図19の引取責任データファイル17を参照し、引取責任があるレコードが存在する場合は、相殺処理を行う。
次に、フォーキャスト数量の算出を行う。フォーキャスト数量算出処理は、例えば、毎週、スケジュールにより定めた曜日の時間に行うものとする。フォーキャスト数算出処理は、フォーキャスト数量管理部13の該当プログラムを実行して行われる。
また、図19の前記した引取責任ファイル517の登録を行う。
次に、フォーキャスト提示部14(図1参照)における部品取引先向けフォーキャスト提示について説明する。以下の部品取引先向けフォーキャスト提示の処理は、フォーキャスト提示部14に対応するプログラムが実行されることにより行われる。
図30のフォーキャスト公開画面G6には、製作会社、部品取引先コード、部品コード、発注リードタイム、物量確定リードタイム、引取延期可能期間、公開週の表示項目がある。
なお、ログインできるユーザには、IDとパスを付与し、該IDとパスに対して情報公開すべく、セキュリティー管理手段が具備されている。
フォーキャスト詳細公開画面G7で公開するデータは、選択したフォーキャスト数量の製作会社、部品コードで図17のフォーキャスト詳細情報データファイル515を参照したものとする。
上述のフォーキャスト公開画面G6(図30参照)およびフォーキャスト詳細公開画面G7(図31参照)は、基本的に、製作会社の製品製作メーカ別、例えばA社、B社別に自身のみのフォーキャスト公開画面が視認できるように構成され、また、部品取引先の部品メーカは、自身の部品取引先コードに対してフォーキャスト公開されている画面を視認できるように構成されている。
一方、製品の受注を受け、製品出荷のために半製品の製作を製品製作メーカのA社、B社等に依頼する受注メーカである自社は、フォーキャスト公開を行っている主体であることから、図30に示すフォーキャスト公開画面G6および図31に示すフォーキャスト詳細公開画面G7全体が視認できるように構成されている。
また、製作会社であるB社は、図1に示す入出力端末82の画面に、製作会社の欄がB社であるフォーキャスト公開画面G6(図30参照)、およびこの画面の詳細であるフォーキャスト詳細公開画面G7(図31参照)が表示される。このように、図30のフォーキャスト公開画面G6に公開するデータは、フォーキャスト情報データファイル516(図18参照)のうちログインしたログインユーザの所属する部品取引先コードのもののみとする。
これに対して、製品の受注を受け、製品を出荷するとともに該製品に使用する部品をフォーキャスト公開する受注メーカの自社は、図1に示す入出力端末60の画面に、図30に示すフォーキャスト公開画面G6全体および該フォーキャスト公開画面G6の詳細である図31に示すフォーキャスト詳細公開画面G7が表示される。
上記構成によれば、受注メーカが外注製作の製品を含めた予告情報と仕様確定後の手配情報に基づき、フォーキャスト契約情報に応じたフォーキャスト情報を部品取引先および外注の製品製作メーカへ提供するフォーキャスト管理装置を備えている。予告情報には製作会社が含まれており、部品取引先では受注メーカからのフォーキャストと製作会社からのフォーキャストをそれぞれ参照することができる。
製品の受注を受ける自社である受注メーカが、A社、B社等の外注製作の製品を含めた予告情報と仕様確定後の手配情報に基づき、フォーキャスト契約情報に応じたフォーキャスト情報を部品を購入する部品取引先へ提供するフォーキャスト管理装置10を備えている。予告情報には製品製作メーカであるA社、B社等が含まれており、部品取引先では受注メーカ(各ファイルの製作会社の欄に「自社」と表示される)からのフォーキャストと製作会社の製品製作メーカであるA社、B社等からのフォーキャストをそれぞれ参照することができる。
すなわち、自社が製作する製品に拘わらず、製作委託会社の製品製作メーカが製作する製品についても、部品取引先へ部品のフォーキャストを提供することが可能であり、部品発注から部品納品までの発注リードタイムを短縮することにより、製品受注から製品出荷までの製品リードタイムを短縮することができる。
しかしながら、他社の協力会社である製品製作メーカ(本実施形態では、A社、B社に相当)へ製作を外注する場合は、部品取引先から部品を購入するのは協力会社(A社、B社が相当)である。
この問題点を解決するために、顧客から製品発注を受ける受注メーカ(本実施形態では、自社に相当)の代理フォーキャストという本特許によるビジネスモデルを適用する可能性がある。
12…手配情報管理部(手配情報管理手段)、
13…フォーキャスト数量管理部(フォーキャスト数量管理手段)、
14…フォーキャスト提示部(フォーキャスト提示手段)、
20…部品展開装置(手配情報管理手段、フォーキャスト数量管理手段)、
30…在庫管理装置(フォーキャスト数量管理手段)、
40…購入品管理装置(フォーキャスト数量管理手段)、
50…情報記録部(手配情報管理手段、部品情報管理手段、フォーキャスト数量管理手段、フォーキャスト提示手段)、
60…入出力端末(入出力手段)、
70…通信ネットワーク(入出力手段)、
80…通信ネットワーク(部品取引先向け入出力手段、製作委託会社向け入出力手段)、
81…部品メーカの入出力端末(部品取引先向け入出力手段)
82…製品製作メーカの入出力端末(製作委託会社向け入出力手段)
A社、B社…製品製作メーカ(製作委託会社)
S…フォーキャスト管理システム
Claims (5)
- コンピュータを、
製品の製作日数の製品製作情報と、当該製品に使用する部品および当該部品の入手に必要な期間の部品情報と、前記部品毎に該部品を購入する部品取引先の情報とを部品管理データファイルに記憶させる部品情報管理手段と、
製作予定の製品とその数とその製作期限の製品製作予定情報と、前記製作予定の製品に使用する部品とその数と前記製作期限から少なくとも前記製品の製作日数の余裕をもって求められるその入手期限の部品予告情報と、前記使用する部品のうちの不足の部品が、少なくとも当該部品の前記入手に必要な期間と前記製品の製作日数との余裕をもって既発注された発注済み部品とその数とその発注時期の手配情報とを、予告・手配データファイルに記憶させる手配情報管理手段と、
発注される部品に関しては、前記部品予告情報の使用する部品のうちの前記入手期限から前記入手に必要な期間内に不足すると予測される部品とその数とその発注時期を、部品の購入情報のフォーキャスト情報として算出させ、
未発注の部品に関しては、前記部品予告情報の使用する部品のうちの前記入手期限から前記入手に必要な期間外に不足すると予測される部品と当該部品の不足数とを当該部品の購入予告としてフォーキャスト公開する時とを、部品の購入情報のフォーキャスト情報として算出させるフォーキャスト数量管理手段と、
前記部品の購入情報のフォーキャスト情報を提示させるフォーキャスト提示手段として
機能させるためのフォーキャスト管理システムのプログラム。 - 請求項1に記載のフォーキャスト管理システムのプログラムにおいて、
前記フォーキャスト管理システムは、
入出力が行われる入出力端末と、
前記フォーキャスト情報を表示するための部品取引先向け入出力端末とを備え、
前記フォーキャスト提示手段は、
前記入出力端末に、前記フォーキャスト情報を表示させ、かつ、
前記部品取引先向け入出力端末に、該部品取引先から購入する部品の前記フォーキャスト情報を表示させるとともに、他の部品取引先から購入する部品の前記フォーキャスト情報を非表示とさせる
ことを特徴とするフォーキャスト管理システムのプログラム。 - 請求項2に記載のフォーキャスト管理システムのプログラムにおいて、
前記製品製作情報は、製品の製作日数およびその製作主体の情報であり、
前記製品の製作を該製品に使用する部品の購入を含め製作委託会社に外注する場合、前記製作主体は前記製作委託会社であり、
前記部品情報管理手段は、前記製品の製作日数およびその製作主体の前記製品製作情報と、当該製品に使用する部品および当該部品の入手に必要な期間の部品情報と、前記部品毎に該部品を購入する部品取引先の情報とを前記部品管理データファイルに記憶させ、
前記手配情報管理手段は、前記製作委託会社が製作する前記製作予定の製品とその数とその製作期限の製品製作予定情報と、前記製作予定の製品に使用する部品とその数と前記製作期限から少なくとも前記製品の製作日数の余裕をもって求められるその入手期限と当該製品の製作主体の部品予告情報と、前記使用する部品のうちの不足の部品が、少なくとも当該部品の前記入手に必要な期間と前記製品の製作日数との余裕をもって既発注された発注済み部品とその数とその発注時期の手配情報とを、前記予告・手配データファイルに記憶させ、
前記フォーキャスト数量管理手段は、
前記製作委託会社に係わる発注される部品に関しては、前記部品予告情報の使用する部品のうちの前記入手期限から前記入手に必要な期間内に不足すると予測される部品とその数とその発注時期を、前記フォーキャスト情報として算出させ、
前記製作委託会社に係わる未発注の部品に関しては、前記部品予告情報の使用する部品のうちの前記入手期限から前記入手に必要な期間外に不足すると予測される部品と当該部品の不足数とを当該部品の購入予告としてフォーキャスト公開する時とを、前記フォーキャスト情報として算出させ、
前記フォーキャスト提示手段は、前記製作委託会社が使用する部品の前記フォーキャスト情報を、当該部品を購入する前記部品取引先向け入出力端末に提示させる
ことを特徴とするフォーキャスト管理システムのプログラム。 - 請求項3に記載のフォーキャスト管理システムのプログラムにおいて、
前記フォーキャスト管理システムは、
前記部品のフォーキャスト情報を表示するための製作委託会社向け入出力端末を備え、
前記フォーキャスト提示手段は、
前記製作委託会社向け入出力端末に、該製作委託会社が使用する部品を購入する部品取引先への前記フォーキャスト情報を表示させるとともに、他の製作委託会社が使用する部品を購入する部品取引先ヘの前記フォーキャスト情報を非表示とさせる
ことを特徴とするフォーキャスト管理システムのプログラム。 - 請求項3または請求項4に記載のフォーキャスト管理システムのプログラムにおいて、
前記フォーキャスト数量管理手段は、
前記製作委託会社に前記部品の在庫がある場合、
該在庫の部品数量を差引いて前記フォーキャスト情報を算出させる
ことを特徴とするフォーキャスト管理システムのプログラム。
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