JP4279342B1 - 気づきプログラム及び気づきシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】属人性を解消した一定方式により、担当者に納期遅れ等の発生を迅速かつ的確に通知できる気づきプログラム等を提供すること。
【解決手段】気づきサーバーは、気づき実行タイミングに基づいて、業務データと管理マスタとを用いて気づき発生条件に合致するか否かを判断し、気づき発生条件に合致すると判断した場合には(S402:NO、S404:NO、S406:NO)、条件コメント等を含む気づきデータを作成し(S407)、気づき通知先及び気づき通知方法に基づいて、気づきデータを配信又は表示する(S409a〜S409d)。気づきシステムによれば、管理者から担当者に直接連絡しなくても、属人性を解消した一定方式により迅速かつ的確に担当者に業務連絡を行うことができ、納期遅れ等を気づきとして担当者に気づかせることができる。
【選択図】図11

Description

本発明は、販売・購買に関する情報を気づきとして担当者に気づかせる気づきプログラム及び気づきシステムに関し、更に詳しくは、基幹業務を効率的に遂行するのに役立つシステム技術に関する。
従来から、販売・購買に関する業務システムアプリケーションでは、納期遅れが既に発生したものを作業者が検索しその一覧を表示・印刷する等の業務管理機能が搭載されている(非特許文献1で紹介されている商品名「蔵奉行」、商品名「商奉行」参照、非特許文献2で紹介されている商品名「ProActive」参照)。この業務管理機能を活用した業務管理は、通常、業務システムアプリケーションを操作する作業者(管理者である場合が多いため、以下単に、「管理者」という)によって行われている。従って、実際に納期遅れ等が起こった場合には、管理者から営業等の担当者(以下単に、「担当者」ともいう)に電話・電子メール・ファックス等で連絡(以下単に、「業務連絡」ともいう)を行うことからその対処が始まる。
http://www.obc.co.jp/products/index.html http://proactive.jp/gv/index.html
しかしながら、管理者による業務連絡は、人間によってなされる。そのため、管理者による業務連絡は、管理者によって対処方法が異なることがあり、管理者によってバラツキがあるという問題があった。更に、管理者による業務連絡は、管理者が業務連絡を失念したり、急用や休みで業務連絡ができない若しくは業務連絡をしない、担当者がつかまらない、又は、重複した業務連絡を行う等が原因となって、迅速かつ的確な業務連絡に支障を来すという問題があった。すなわち、属人性を解消できないという問題があった。
従って、既存の業務システムアプリケーションでは、販売・購買に関し知っておくべき状況・事態等が発生しても、担当者は、それらが発生したことを確実に知りうる状況にはなかった。既存の業務システムアプリケーションでは、販売・購買に関し知っておくべき状況・事態(納期遅れ等)等の発生と担当者との間を橋渡しする「業務連携機能」がそもそもなかったからである。従って、上記のように管理者を通じて担当者に業務連絡を行う必要があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、販売・購買に関し知っておくべき状況・事態が発生した場合に、管理者から担当者に直接連絡しなくても、属人性を解消した一定方式により、それを販売・購買に関する情報として、迅速かつ的確に担当者に連絡することができる気づきプログラム及び気づきシステムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る気づきシステムは、販売・購買に関し、関係各者が知っておくべき状況・事態等の発生を、販売・購買に関する情報として通知する気づきシステムであって、
入荷予定日,入荷日,引当予定日,引当済数量,出荷予定日,出荷日,与信限度額,与信額,見積単価,受注単価,受注日,前々々回受注日,前々回受注日,前回受注日,受注間隔1,受注間隔2及び/又は受注予定日を記憶する業務データベースと、
気づき発生処理の実行タイミングと、気づき発生条件値(入荷予定日条件値,未入荷条件値,引当予定日条件値,未引当条件値,出荷予定日条件値,未出荷条件値,与信額割合条件値,与信残高条件値,受注単価割合下限条件値,受注単価割合上限条件値,本日付条件値,過去回数条件値,受注間隔差条件値及び/又は受注予定日条件値)と、通知先とを記憶する管理マスタデータベースと、
前記実行タイミング、前記気づき発生条件値、前記通知先その他の各種情報を入力するキーボード・マウス、ポインティングデバイスその他の入力手段と、
前記各種情報を表示する表示手段と、
制御手段とを備え、
前記制御手段は、
前記入力手段によって入力された前記実行タイミング、前記気づき発生条件値、前記通知先その他の各種情報を前記管理マスタデータベースに記憶させる気づき管理手段と、
既存システムアプリケーションで用いられている業務システムデータベースから、入荷予定日,入荷日,引当予定日,引当済数量,出荷予定日,出荷日,与信限度額,前月末債権残高,受注金額,売上数量,売上単価,見積単価,受注単価,受注日,前々々回受注日,前々回受注日,前回受注日及び/又は受注予定日を抽出して前記業務データベースに記憶させるとともに、与信額を前記前月末債権残高と前記受注金額と前記売上数量と前記売上単価とを用いて求め、前々々回受注日と前々回受注日の差を求めて受注間隔1を求め、前々回受注日と前回受注日の差を求めて受注間隔2を求め、当該与信額,当該受注間隔1,当該受注間隔2を前記業務データベースに記憶させる業務データ連携手段と、
前記気づき発生処理として、前記実行タイミングに、(1)前記入荷予定日とシステム処理時日付を比較して、前記入荷予定日条件値以上と判断し、かつ、前記入荷日が前記未入荷条件値に等しいと判断した場合、(2)前記引当予定日とシステム処理時日付を比較して、前記引当予定日条件値以上と判断し、かつ、前記受注数量から前記引当済数量を減算した結果が前記未引当条件値と等しくない場合、又は、(3)前記出荷予定日とシステム処理時日付を比較して、前記出荷予定日条件値以上と判断し、かつ、前記出荷日が前記未出荷条件値に等しいと判断した場合に、気づき発生と判断するとともに、入荷遅延による納期遅れを気づかせるための条件コメントを含む気づきデータを作成する処理を行う納期遅れ発生処理手段と、
前記気づき発生と判断された場合に、前記通知先に前記気づきデータを配信するとともに当該通知先の前記表示手段に前記条件コメントを表示する気づき通知手段とを備えたことを要旨とする。
すなわち、本発明に係る気づきシステムは、
気づき管理手段が、実行タイミング、気づき発生条件値、通知先その他の各種情報を管理マスタとして気づき管理マスタデータベースに記憶させ、
業務データ連携手段が、既存システムアプリケーションで用いられている業務システムデータベースから、入荷予定日,入荷日,引当予定日,引当済数量,出荷予定日,出荷日,与信限度額,前月末債権残高,受注金額,売上数量,売上単価,見積単価,受注単価,受注日,前々々回受注日,前々回受注日,前回受注日及び/又は受注予定日を抽出して前記業務データベースに記憶させるとともに、与信額を前記前月末債権残高と前記受注金額と前記売上数量と前記売上単価とを用いて求め、前々々回受注日と前々回受注日の差を求めて受注間隔1を求め、前々回受注日と前回受注日の差を求めて受注間隔2を求め、当該与信額,当該受注間隔1,当該受注間隔2を前記業務データベースに記憶させ、
納期遅れ発生処理手段、与信限度額超過発生処理手段、単価違い発生処理手段、リピートオーダー有り発見処理手段、及び/又は、リピートオーダー無し発見処理手段が、前記気づき実行タイミングに基づいて、前記業務データと前記管理マスタとを用いて気づき発生条件に合致するか否かを判断し、前記気づき発生条件に合致すると判断した場合には、条件コメントを含む気づきデータを作成し、
気づき通知手段が、前記気づき通知先に前記気づきデータを配信するとともに当該通知先の前記表示手段に前記条件コメントを表示する。
上記課題を解決するために、本発明に係る気づきプログラムは、販売・購買に関し、関係各者が知っておくべき状況・事態等の発生を、販売・購買に関する情報として通知する手段としてコンピュータを機能させる気づきプログラムであって、
前記コンピュータを、
入荷予定日・入荷日・引当予定日・引当済数量・出荷予定日・出荷日、与信限度額・与信額、見積単価・受注単価、受注日・前々々回受注日・前々回受注日・前回受注日・受注間隔1・受注間隔2、及び/又は、受注予定日を記憶する業務データベース、
気づき発生処理の実行タイミングと、気づき発生条件値(入荷予定日条件値・未入荷条件値・引当予定日条件値・未引当条件値・出荷予定日条件値・未出荷条件値、与信額割合条件値・与信残高条件値、受注単価割合下限条件値・受注単価割合上限条件値、本日付条件値・過去回数条件値・受注間隔差条件値、及び/又は、受注予定日条件値)と、通知先とを記憶する管理マスタデータベース、
前記実行タイミング、前記気づき発生条件値、前記通知先その他の各種情報を入力するキーボード・マウス、ポインティングデバイスその他の入力手段、
前記各種情報を表示する表示手段、
制御手段として機能させるとともに、
前記制御手段に、
前記入力手段によって入力された前記実行タイミング、前記気づき発生条件値、前記通知先その他の各種情報を前記管理マスタデータベースに記憶させる気づき管理手順、
既存システムアプリケーションで用いられている業務システムデータベースから、入荷予定日,入荷日,引当予定日,引当済数量,出荷予定日,出荷日,与信限度額,前月末債権残高,受注金額,売上数量,売上単価,見積単価,受注単価,受注日,前々々回受注日,前々回受注日,前回受注日及び/又は受注予定日を抽出して前記業務データベースに記憶させるとともに、与信額を前記前月末債権残高と前記受注金額と前記売上数量と前記売上単価とを用いて求め、前々々回受注日と前々回受注日の差を求めて受注間隔1を求め、前々回受注日と前回受注日の差を求めて受注間隔2を求め、当該与信額,当該受注間隔1,当該受注間隔2を前記業務データベースに記憶させる業務データ連携手順、
前記気づき発生処理として、前記実行タイミングに、(1)前記入荷予定日とシステム処理時日付を比較して、前記入荷予定日条件値以上と判断し、かつ、前記入荷日が前記未入荷条件値に等しいと判断した場合、(2)前記引当予定日とシステム処理時日付を比較して、前記引当予定日条件値以上と判断し、かつ、前記受注数量から前記引当済数量を減算した結果が前記未引当条件値と等しくない場合、又は、(3)前記出荷予定日とシステム処理時日付を比較して、前記出荷予定日条件値以上と判断し、かつ、前記出荷日が前記未出荷条件値に等しいと判断した場合に、気づき発生と判断するとともに、入荷遅延による納期遅れを気づかせるための条件コメントを含む気づきデータを作成する手順を行う納期後れ発生処理手順、
前記通知先に前記気づきデータを配信するとともに当該通知先の前記表示手段に前記条件コメントを表示する気づき通知手順とを実行させることを要旨とする。
すなわち、本発明に係る気づきプログラムによれば、コンピュータが、
気づき管理手順を実行することにより、実行タイミング、気づき発生条件値、通知先その他の各種情報を管理マスタとして気づき管理マスタデータベースに記憶させ、
業務データ連携手順を実行することにより、既存システムアプリケーションで用いられている業務システムデータベースから、入荷予定日,入荷日,引当予定日,引当済数量,出荷予定日,出荷日,与信限度額,前月末債権残高,受注金額,売上数量,売上単価,見積単価,受注単価,受注日,前々々回受注日,前々回受注日,前回受注日及び/又は受注予定日を抽出して前記業務データベースに記憶させるとともに、与信額を前記前月末債権残高と前記受注金額と前記売上数量と前記売上単価とを用いて求め、前々々回受注日と前々回受注日の差を求めて受注間隔1を求め、前々回受注日と前回受注日の差を求めて受注間隔2を求め、当該与信額,当該受注間隔1,当該受注間隔2を前記業務データベースに記憶させ、
納期遅れ発生処理手順、与信限度額超過発生処理手順、単価違い発生処理手順、リピートオーダー有り発見処理手順、及び/又は、リピートオーダー無し発見処理手順を実行することにより、前記気づき実行タイミングに基づいて、前記業務データと前記管理マスタとを用いて気づき発生条件に合致するか否かを判断し、前記気づき発生条件に合致すると判断した場合には、条件コメントを含む気づきデータを作成し、
気づき通知手順を実行することにより、前記気づき通知先に前記気づきデータを配信するとともに当該通知先の前記表示手段に前記条件コメントを表示する。
例えば、本発明に係る気づきシステム(気づきプログラム)は、
(a)納期遅延による納期遅れを気づかせる場合には、納期遅れ発生処理手段(手順)は、
前記気づき発生処理として、前記実行タイミングに、(1)前記入荷予定日とシステム処理時日付を比較して、前記入荷予定日条件値以上と判断し、かつ、前記入荷日が前記未入荷条件値に等しいと判断した場合、(2)前記引当予定日とシステム処理時日付を比較して、前記引当予定日条件値以上と判断し、かつ、前記受注数量から前記引当済数量を減算した結果が前記未引当条件値と等しくない場合、又は、(3)前記出荷予定日とシステム処理時日付を比較して、前記出荷予定日条件値以上と判断し、かつ、前記出荷日が前記未出荷条件値に等しいと判断した場合に、気づき発生と判断するとともに、入荷遅延による納期遅れを気づかせるための条件コメントを含む気づきデータを作成するものであればよく、
(b)与信限度額超過を気づかせる場合には、与信限度額超過発生処理手段(手順)は、
前記気づき発生処理として、前記実行タイミングに、(1)前記与信限度額に対する前記与信額の割合を算出し、その値が前記与信額割合条件値以上である場合、又は、(2)前記与信限度額から前記与信額を減算して与信残高を算出し、その値が前記与信残高条件値未満である場合に、気づき発生と判断するとともに、与信限度額超過を気づかせるための条件コメントを含む気づきデータを作成する処理を行うものであればよく、
(c)単価違いを気づかせる場合には、単価違い発生処理手段(手順)は、
前記気づき発生処理として、前記実行タイミングに、(1)前記見積単価に対する前記受注単価の割合を算出し、その値が前記受注単価割合下限条件値未満である場合、又は、(2)前記見積単価に対する前記受注単価の割合を算出し、その値が前記受注単価割合上限条件値超である場合に、気づき発生と判断するとともに、単価違いを気づかせるための条件コメントを含む気づきデータを作成する処理を行うものであればよく、
(d)リピートオーダー有りを気づかせる場合には、リピートオーダー有り発見処理手段(手順)は、
前記気づき発生処理として、前記実行タイミングに、(1)前記受注日とシステム処理時日付を比較して、前記本日付条件値と等しい場合、(2)前々々回受注日・前々回受注日・前回受注日のうちデータが格納されているものが前記過去回数条件値以上である場合、及び、(3)前記受注間隔1及び前記受注間隔2の差が前記受注間隔差条件値以内である場合に、気づき発生と判断するとともに、リピートオーダー有りを気づかせるためのコメントを含む気づきデータを作成する処理を行うものであればよく、
(e)リピートオーダー無しを気づかせる場合には、リピートオーダー無し発見処理手段(手順)は、
前記気づき発生処理として、前記実行タイミングに、(1)前々々回受注日・前々回受注日・前回受注日のうちデータが格納されているものが前記過去回数条件値以上である場合、及び、(2)前記受注間隔1及び前記受注間隔2の差が前記受注間隔差条件値以内である場合、及び、(3)前記システム処理時日付と前記受注予定日を比較して、前記受注予定日条件値以上である場合に、気づき発生と判断するとともに、リピートオーダー無しを気づかせるためのコメントを含む気づきデータを作成する処理を行うものであればよい。
本発明に係る気づきシステムは、
納期遅れ発生処理手段、与信限度額超過発生処理手段、単価違い発生処理手段、リピートオーダー有り発見処理手段、及び/又は、リピートオーダー無し発見処理手段が、気づき実行タイミングに基づいて、業務データと管理マスタとを用いて気づき発生条件に合致するか否かを判断し、気づき発生条件に合致すると判断した場合には、条件コメントを含む気づきデータを作成し、
気づき通知手段が、前記気づき発生と判断された場合に、前記通知先に前記気づきデータを配信するとともに当該通知先の前記表示手段に前記条件コメントを表示するものであるから、
販売・購買に関し知っておくべき状況・事態が発生した場合に、管理者から担当者に直接連絡しなくても、属人性を解消した一定方式により、それを販売・購買に関する情報として、迅速かつ的確に担当者に連絡することができるという効果がある。従って、本発明に係る気づきシステムによれば、販売・購買に関し知っておくべき状況・事態が発生した場合に、販売・購買に関する情報として通知されるので、気づきとして担当者に気づかせることができる。
管理マスタに任意値を設定又は再設定できるため、個別事情に合わせた運用ができるという効果がある。
本発明に係る気づきプログラムによれば、コンピュータが、
納期遅れ発生処理手順、与信限度額超過発生処理手順、単価違い発生処理手順、リピートオーダー有り発見処理手順、及び/又は、リピートオーダー無し発見処理手順を実行することにより、気づき実行タイミングに基づいて、業務データと管理マスタとを用いて気づき発生条件に合致するか否かを判断し、気づき発生条件に合致すると判断した場合には、条件コメントを含む気づきデータを作成し、
気づき通知手順を実行することにより、前記気づき発生と判断された場合に、前記通知先に前記気づきデータを配信するとともに当該通知先の前記表示手段に前記条件コメントを表示するものであるから、
販売・購買に関し知っておくべき状況・事態が発生した場合に、管理者から担当者に直接連絡しなくても、属人性を解消した一定方式により、それを販売・購買に関する情報として、迅速かつ的確に担当者に連絡することができるという効果がある。従って、本発明に係る気づきプログラムによれば、販売・購買に関し知っておくべき状況・事態が発生した場合に、販売・購買に関する情報として通知されるので、気づきとして担当者に気づかせることができる。
管理マスタに任意値を設定又は再設定できるため、個別事情に合わせた運用ができるという効果がある。
そして、気づきプログラム及び気づきシステムによれば、担当者は、気づきを今後の業務に活かすことができるという効果がある。
例えば、担当者は、
(1)未入荷の場合には納期が遅れそうだということを予め顧客に連絡したり、仕入れ先にいつ入荷できるか確認することができ、
(2)与信限度超過になりそうな場合には受注を予め控えたり顧客にその旨を連絡することができ、
(3)単価違いが発生しているかもしれない場合には間違いや不正を見つけるけることにより善処することができ、
(4)リピートオーダー有りが判明した場合には、お礼を兼ねた営業をする一方、リピートオーダー無しが判明した場合には、注文を忘れているかもしれない顧客へ営業をする等の対応ができる。
以下に図面を参照して、本発明の一実施形態に係る気づきシステムについて説明する。
(システム構成)
図1は、本実施形態に係る気づきシステム1の全体構成図である。
同図に示す気づきシステム1は、販売・購買に関し、関係各者(例えば、担当者、上司等)が知っておくべき状況・事態等の発生を、販売・購買に関する情報として通知・表示することにより、気づきとして関係各者(例えば、担当者、上司等)に気づかせるシステムである。
表1に、気づき一覧として、気づき種類及び気づき名称・気づき発生条件・気づき通知方法の一覧を示す。尚、この気づき一覧は単なる例示であり、本実施形態に係る発明を限定するものではない。また、以下の説明において、「受注日」とは商品を受注した日をいう。「入荷日」とは商品を入荷した日をいう。「引当日」とは商品を引き当てた日をいう。「出荷日」とは商品を出荷した日をいう。「売上日」とは商品を売り上げた日をいう。「請求日」とは費用を請求した日をいう。
これらの各日の関係は、
「受注日≦入荷日≦引当日≦出荷日≦売上日≦請求日」 …式(1)
という関係になる。表1の各気づき名称の気づきの仕組みについては後述する。
Figure 0004279342
これらの気づきを担当者に通知する気づきシステム1は、気づきサーバー2と、管理クライアント3と、気づきクライアント4と、業務システムデータベース5とからなる。気づきサーバー2、管理クライアント3、及び、気づきクライアント4は、電子計算機であり、インターネット又はプライベートネットワークを介して相互に通信可能に接続されている。
業務システムデータベース5は、本実施形態においては、気づきサーバー2、管理クライアント3、気づきクライアント4とは別個の又は同一の電子計算機上に搭載される。更に、業務システムデータベース5は、気づきサーバー2、管理クライアント3、及び、気づきクライアント4のいずれか若しくは複数に一括して若しくは分散して記憶されていてもよい。いずれの場合においても、業務システムデータベース5は、インターネット又はプライベートネットワークを介して気づきサーバー2と相互に通信可能に接続されている。
業務システムデータベース5は、販売・購買に関する業務システムデータを記憶するものであり、既存システムアプリケーションで用いられているデータベースであれば、特に限定されない。業務システムデータベース5は、具体的には、市販の販売管理システム(例えば、株式会社OBCの商品名「商奉行)や、市販の仕入・在庫管理システム(例えば、株式会社OBCの商品名「蔵奉行」)、その他の業務システム(住商情報システム(株)の商品名「ProActive」、他の業務パッケージ、個別開発システム)で用いられている業務システムデータベースである。
気づきシステム1(気づきサーバー2)は、業務システムデータベース5の種類に応じて、販売・購買に関する業務システムデータ5aを抽出及び/又は加工して業務データ6aとして業務データベース6に記憶させる。業務システムデータベース5から業務システムデータ5aを抽出及び/又は加工する部分に係るプログラム(図示を省略するが、気づきサーバー2として電子計算機を機能させる後述する気づきサーバー用プログラムSPの一部)は、業務システムデータベース5の種類に応じて、例えば、データ参照先・データ参照方法・データ加工方法が適宜修正される。
気づきサーバー2は、図示を省略するが、ROMと、RAMと、CPU(中央制御部)と、ディスプレイと、キーボード・マウス、その他ポインティングデバイス等を備える。ROMは、気づきサーバー2のシステムプログラム等を記憶する。RAMは、当該気づきサーバー2を気づきシステム1として機能させるための気づきサーバー用プログラムSP(図8、図10〜図15が該当)、業務データベース6、管理マスタデータベース7、システム情報データベース8、及び、気づきデータベース9の他、各種プログラム、各種データを記憶する。CPUは、気づきサーバー用プログラムSP、その他各種のプログラムを読み出して、実行することにより、気づきサーバー2の装置各部を制御し、かつ、装置各部を機能させる。ディスプレイは、各種情報を表示する。キーボード・マウス、その他ポインティングデバイスは、各種情報を入力するために用いられる。
業務データベース6は、業務システムデータベース5から業務システムデータ5aを抽出及び/又は加工して得られた業務データ6aを記憶するデータベースであり、図2に示す業務データテーブルT1(以下単に「テーブルT1」という)からなる。テーブルT1は、1レコードが顧客CD・レコード番号毎に作成されている。
図2に示すテーブルT1の1レコードは、
(1)顧客CDのフィールド、
(2)レコード番号のフィールド、
(3)得意先情報(コード、名称、部署、担当者名、与信限度額)の各フィールド、
(4)商品情報(コード、名称)の各フィールド、
(5)見積情報(見積日、見積番号、担当者、納期、納入場所、見積数量、見積単価、見積金額、申請日、承認日、受注予定日)の各フィールド、
(6)受注情報(受注日、受注番号、担当者、納期、納入先、受注数量、受注単価、受注金額、注文番号)の各フィールド、
(7)引当情報(入荷予定日、入荷日、引当予定日、最終引当日、引当済数量)の各フィールド、
(8)出荷情報(出荷指示予定日、出荷指示日、出荷予定日、出荷日、出荷番号、担当者、納入先、数量、備考)の各フィールド、
(9)売上情報(売上予定日、売上日、売上番号、担当者、売上数量、売上単価、売上金額、明細備考)の各フィールド、
(10)請求情報(請求予定日、請求日、請求番号、担当者、請求数量、請求単価、請求額、明細備考)の各フィールド、
(11)入金情報(入金予定日、入金日、入金番号、担当者、入金額、入金方法)の各フィールド、
(12)利益情報(仕入単価、粗利額、粗利率)の各フィールド、
(13)残高情報(前月末債権残高、受注残金額、当月売上金額、与信額)の各フィールド、
(14)実績情報(前々々回受注日、前々回受注日、前回受注日、受注間隔1、受注間隔2、前回発注日、前回入荷日)の各フィールド、
(15)作成履歴(作成日付、作成時刻)の各フィールド、
からなる。
ここで、テーブルT1の各フィールドについて説明する。
(1)顧客CDは、業務システムデータベース5から抽出された値からなる。
(2)レコード番号は、業務システムデータベース5から抽出された値からなる。
(3)得意先情報(コード、名称、部署、担当者名、与信限度額)は、業務システムデータベース5から抽出された値からなる。
(4)商品情報(コード、名称)は、業務システムデータベース5から抽出された値からなる。
(5)見積情報(見積日、見積番号、担当者、納期、納入場所、見積数量、見積単価、見積金額、申請日、承認日、受注予定日)は、業務システムデータベース5から抽出された値からなる。
(6)受注情報(受注日、受注番号、担当者、納期、納入先、受注数量、受注単価、受注金額、注文番号)は、業務システムデータベース5から抽出された値からなる。
(7)引当情報(入荷予定日、入荷日、引当予定日、最終引当日、引当済数量)は、業務システムデータベース5から抽出された値からなる。
(8)出荷情報(出荷指示予定日、出荷指示日、出荷予定日、出荷日、出荷番号、担当者、納入先、数量、備考)は、業務システムデータベース5から抽出された値からなる。
(9)売上情報(売上予定日、売上日、売上番号、担当者、売上数量、売上単価、売上金額、明細備考)は、売上金額以外は、業務システムデータベース5から抽出された値からなる。売上金額は、売上数量と売上単価とを乗算することによって計算した値である。
(10)請求情報(請求予定日、請求日、請求番号、担当者、請求数量、請求単価、請求額、明細備考)は、請求額以外は、業務システムデータベース5から抽出された値からなる。請求額は、請求数量と請求単価とを乗算することによって計算した値である。
(11)入金情報(入金予定日、入金日、入金番号、担当者、入金額、入金方法)は、業務システムデータベース5から抽出された値からなる。
(12)利益情報(仕入単価、粗利額、粗利率)は、仕入単価が業務システムデータベース5から抽出された値からなる。粗利額は、売上単価から仕入単価を減算することにより加工した値であり、粗利率は、粗利額を仕入単価で除することにより加工した値である。
(13)残高情報(前月末債権残高、受注残金額、当月売上金額、与信額)は、前月末債権残高が業務システムデータベース5から抽出された値からなる。受注残金額は、受注情報の受注金額を合計したものから売上情報の売上金額を合計したものを減算することにより計算した値であり、当月売上金額は、該当月の売上情報の売上金額を合計することにより計算した値であり、与信額は、前月末債権残高と受注残金額と当月売上金額を加算することにより加工した値である。
(14)実績情報(前々々回受注日、前々回受注日、前回受注日、受注間隔1、受注間隔2、前回発注日、前回入荷日)は、前々々回受注日、前々回受注日、前回受注日、前回発注日、前回入荷日が業務システムデータベース5から抽出された値からなる。前回受注日とは前回の受注日であり、前々回受注日とは前回受注日の一回前の受注日であり、前々々回受注日とは前々回受注日の一回前の受注日である。受注間隔1が前々々回受注日と前々回受注日の差を求めることにより加工した値であり、受注間隔2が前々回受注日と前回受注日の差を求めることにより加工した値である。
(15)作成履歴(作成日付、作成時刻)は、テーブルT1が作成された日時を示す値である。
管理マスタデータベース7は、図9のフローチャートに示す気づき管理処理において、管理者により入力されたデータを記憶するデータベースであり、図3〜図6に示すように、
(1)気づき名称及び気づき運用方法を定義する気づき定義テーブルT2a(以下単に、「テーブルT2a」という)と、
(2)気づき発生条件及び気づき条件値を定義する気づき発生条件テーブルT2b(以下単に、「テーブルT2b」という)と、
(3)気づき通知先及び気づき通知方法を定義する気づき通知設定テーブルT2c(以下単に、「テーブルT2c」という)と、
(4)気づき実行方法を定義する気づき実行設定テーブルT2d(以下単に、「テーブルT2d」という)とを含む。図3〜図6には、具体的値も示すが、これは、単なる例示に過ぎず、他の値でもよく本実施形態を限定するものではない。
更に、管理マスタデータベース7は、図17のユーザ登録画面を介して入力された各ユーザ、すなわち、担当者のユーザID、ユーザ名称、権限、携帯及びPCのメールアドレスや、図18の通知グループ登録画面を介して入力された各グループのグループコード、グループ名、各メンバーを記憶したユーザ・グループ登録テーブルT4(図示省略)を含む。
図3に示すテーブルT2aは、具体的には、各レコードが、
(1)顧客CDのフィールド、
(2)気づきCDのフィールド、
(3)気づき名称のフィールド、
(4)運用区分のフィールド、
(5)情報区分のフィールド、
(6)配信フラグのフィールド、
(7)業務分類のフィールド、
(8)気づき説明のフィールド、からなる。
ここで、テーブルT2aの各フィールドについて説明する。
(1)顧客CDは、顧客コードであり、テーブルT1の顧客CDと対応する。
(2)気づきCDは、気づき種類を示すコード化した情報である。従って、気づきCDは、気づき種類毎に決まっている。
(3)気づき名称は、気づき種類を示す。
(4)運用区分は、運用する、運用しないをコード化した値であり、それぞれ、「0」、「1」の値である。図20で示す入力画面を介して管理者により入力される。
(5)情報区分は、気づき通知を警告とするか、注意とするか、情報提供とするのかの区分をコード化した値であり、それぞれ、「2」、「1」、「0」の値である。図20で示す入力画面を介して管理者により入力される。
(6)配信フラグは、配信する、配信しないをコード化した値であり、それぞれ、「0」、「1」の値である。図20で示す入力画面を介して管理者により入力される。
(7)業務分類は、販売・購買の分類が格納される。
(8)気づき説明は、図3の※1〜※6に示す説明が格納される。
図4に示すテーブルT2bは、具体的には、各レコードが、
(1)顧客CDのフィールド、
(2)気づきCDのフィールド、
(3)条件番号のフィールド、
(4)条件コメント1のフィールド、
(5)条件値のフィールド、
(6)条件単位のフィールド、
(7)統合区分のフィールド、
(8)条件コメント2のフィールド、からなる。
ここで、テーブルT2bの各フィールドについて説明する。
(1)顧客CDは、テーブルT2aと同様である。
(2)気づきCDは、テーブルT2aと同様である。
(3)条件番号は、その左側欄の番号が、図21に示す画面を参照すると、「(1)与信限度額に対する与信額の割合が…」、「(2)与信残高が…」、「(3)(空欄)」で表される各項目の番号を示す。また、条件番号は、その右側欄の番号が、図21に示す画面の各項目、例えば、項目(1)を構成する各判断条件(ここでは、「[1]95%以上」、後の[2]・[3]は空欄)や、項目(2)を構成する各判断条件(ここでは、「[1]100,000円未満」、後の[2]・[3]は空欄)の番号を示す。
(4)条件コメント1は、気づきデータ9aとして配信・表示する場合のコメントの一部である。
(5)条件値は、気づき発生条件に該当するか否かを判断するときの基準となる数値である。図21で示す入力画面を介して管理者により入力される。
(6)条件単位は、条件値の単位を示す。
(7)統合区分は、以上(≧)、以下(≦)、未満(<)、超(>)、等しい(=)、空白(=)を示す。図21で示す入力画面を介して管理者により入力される。
条件値・条件単位・統合区分は、気づき発生の判断に用いられる。気づき発生の判断では、例えば、「判断対象となる値」が条件値・条件単位・統合区分によって定まる「範囲又は値」に該当する場合に気づき発生とされ、該当しない場合に気づき不発生とされる。
(8)条件コメント2は、気づきデータ9aとして配信・表示する場合のコメントの全部又は一部である。
図5に示すテーブルT2cは、具体的には、各レコードが、
(1)顧客CDのフィールド、
(2)気づきCDのフィールド、
(3)気づき名称のフィールド、
(4)通知先(通知先種別・通知先CD・通知先名・通知先区分)の各フィールド、
(5)通知方法(メール通知・ガジェット通知・ポータル通知・タスクトレイ通知・通知予備1)の各フィールド、からなる。
ここで、テーブルT2cの各フィールドについて説明する。
(1)顧客CDは、テーブルT2aと同様である。
(2)気づきCDは、テーブルT2aと同様である。
(3)気づき名称は、テーブルT2aと同様である。
(4)通知先種別は、データ項目か、ユーザか、グループかをそれぞれ「0」、「1」、「2」で示し、特に、データ項目の場合、上司を通知先として含めることができる。図22で示す入力画面を介して管理者により入力される。
通知先CDは、通知先をコード化したものである。
通知先名は、通知先の名称を示す文字列である。図22で示す入力画面を介して管理者により入力される。
通知先区分は、本人か上司かをそれぞれ「0」、「1」で示す。図22で示す入力画面を介して管理者により入力される。
(5)通知方法(メール通知・ガジェット通知・ポータル通知・タスクトレイ通知・通知予備1)は、それぞれを行うか否かをそれぞれ「1」、「0」で示す。図22で示す入力画面を介して管理者により入力される。
図6に示すテーブルT2dは、具体的には、各レコードが、
(1)顧客CDのフィールド、
(2)気づきCDのフィールド、
(3)気づき名称のフィールド、
(4)設定単位のフィールド、
(5)時間設定の開始時間・終了時間・間隔の各フィールド、
(6)日設定の実行日区分・間隔・起動時間の各フィールド、
(7)週設定の実行曜日・間隔・起動時間の各フィールド、
(8)月設定の実行日・起動時間の各フィールド、からなる。
ここで、テーブルT2dの各フィールドについて説明する。
(1)顧客CDは、テーブルT2aと同様である。
(2)気づきCDは、テーブルT2aと同様である。
(3)気づき名称は、テーブルT2aと同様である。
(4)設定単位は、気づき発生処理の実行を時間単位・日単位・曜日単位のいずれで行うかをそれぞれ「0」、「1」、「2」で示す。図23で示す入力画面を介して管理者により入力される。
(5)時間設定は、気づき発生処理の実行を開始時間・終了時間・間隔によって設定することができ、何時から何時まで何分間隔で行うのかを示す。図23で示す入力画面を介して管理者により入力される。
(6)日設定は、気づき発生処理の実行を実行日区分・間隔・起動時間によって設定することができる。図6に示すように実行日区分が平日になっており、間隔に値が無く(null)、起動時間が9時になっている場合には、平日毎日9時に実行されることを示す。図23で示す入力画面を介して管理者により入力される。
(7)週設定は、気づき発生処理の実行を各曜日・間隔・起動時間によって設定することができる。図6に示すように、月曜日に「1」が設定され、間隔に値が無く(null)、起動時間が9時になっている場合には、毎週月曜9時に実行されることを示す。尚、隔週の場合や二週間おきという場合、間隔をそれぞれ、「1」、「2」とすればよく、最初の気づき発生処理を時間監視の基準として制御すればよい。図23で示す入力画面を介して管理者により入力される。
(8)月設定は、気づき発生処理の実行を実行日・起動時間によって設定することができる。仮に実行日に「15日」が設定され、起動時間が10時になっている場合には、毎月15日に実行されることを示す。図23で示す入力画面を介して管理者により入力される。
図10(図11〜図15)の各気づき発生処理において、気づきデータ9aが作成されるが、この気づきデータ9aを記憶するのが気づきデータベース9である。
図7に示す気づきデータテーブルT3(以下単に「テーブルT3」という)は、気づきデータベース9を構成するものであり、各レコードが、
(1)顧客CDのフィールド、
(2)管理番号のフィールド、
(3)業務分類のフィールド、
(4)気づきCDのフィールド、
(5)通知設定(情報区分、通知先CD、通知先名、メールアドレス、携帯アドレス、メール通知、ガジェット通知、ポータル通知、タスクトレイ格納)の各フィールド、
(6)通知情報(気づき名称、気づき説明、通知コメント、レコード番号、その他)の各フィールド、
(7)通知実績(メール通知日時、ガジェット通知日時、ポータル通知日時、タスクトレイ通知日時、既読区分、既読日時)の各フィールド、
(8)作成履歴(作成日付、作成時刻)の各フィールド、からなる。
ここで、テーブルT3の各フィールドについて説明する。
(1)顧客CDは、テーブルT2aと同様である。
(2)管理番号は、テーブルT3のレコード自体の番号である。
(3)業務分類は、気づきが販売・購買のいずれに分類されるかを示す。
(4)気づきCDは、テーブルT2aと同様である。
(5)通知設定の情報区分がテーブルT2aから読み出された値であり、通知先CD・通知先名がテーブルT2cから読み出された値であり、メールアドレス・携帯アドレスがユーザ・グループ登録テーブルT4(図示略、図17、図18参照)から読み出された値であり、メール通知・ガジェット通知・ポータル通知・タスクトレイ格納がテーブルT2cから読み出された値である。
(6)通知情報の気づき名称・気づき説明がテーブルT2aから読み出された値であり、通知コメントがテーブルT2bから読み出された又はこれに加工した文字列その他の情報(当該文字列の記憶場所を示すアドレス等)であり、レコード番号がテーブルT1のレコード番号である。
(7)通知実績のメール通知日時・ガジェット通知日時・ポータル通知日時・タスクトレイ通知日時は通知を行う日時が格納され、既読区分は担当者からガジェットでチェックを入れる等されたときに未読から既読に切り替えられ、既読日時は担当者によるそのチェックがなされた日時が格納される。
(8)作成履歴の作成日付・作成時刻は当該気づきデータ9aが作成された日時が格納される。
管理マスタデータベース7には、顧客毎のカレンダー情報(図24参照)が格納される。更に、管理マスタデータベース7には、そのほかにも、製品/顧客/契約情報等が記憶されている。システム情報データベース8は、一般的なシステム情報、例えば、日時に関する情報(システムカレンダー)が記憶されている。
管理クライアント3は、ROMと、RAMと、CPU(中央制御部)と、ディスプレイと、キーボード・マウス、その他ポインティングデバイスと等を備える。ROMは、管理クライアント3のシステムプログラム等を記憶する。RAMは、当該管理クライアント3を、気づき定義の対象となる業務項目やその管理方法を設定やその運用メンテナンス(具体的には、気づきシステム1で用いる管理マスタ7aを入力・設定・更新・操作等)を行ったり、入力されたデータ等を気づきサーバー2へ送信したりするためのユーザーインタフェース(図16〜図24参照)として機能させるための管理クライアント用プログラムKP(図9が該当)の他、各種プログラム、各種データを記憶する。CPUは、管理クライアント用プログラムKP、その他各種のプログラムを読み出して、実行することにより、管理クライアント3の装置各部を制御し、かつ、装置各部を機能させる。ディスプレイは、各種情報を表示する。キーボード・マウス、その他ポインティングデバイスは、各種情報を入力するために用いられる。
気づきクライアント4は、ROMと、RAMと、CPU(中央制御部)と、ディスプレイと、キーボード・マウス、その他ポインティングデバイスと等を備える。ROMは、気づきクライアント4のシステムプログラム等を記憶する。RAMは、気づきサーバー2から配信される業務連絡の受信・表示(メール受信・ガジェット表示・ポータル表示・タスクトレイ格納)を当該気づきクライアント4が行うよう機能させたり、気づきログの照会を要求したり、当該業務連絡の閲覧済みの送信を当該気づきクライアント4が行うよう機能させるための気づきクライアント用プログラムCP(図示省略)の他、各種プログラム、各種データを記憶する。CPUは、気づきクライアント用プログラムCP(図示省略)、その他各種のプログラムを読み出して、実行することにより、気づきクライアント4の装置各部を制御し、かつ、装置各部を機能させる。ディスプレイは、各種情報を表示する。キーボード・マウス、その他ポインティングデバイスは、各種情報を入力するために用いられる。
(気づきシステム1の動作)
次に、図8〜図15に示すフローチャートを参考にして、気づきシステム1の動作について説明する。
気づきシステム1は、図1に示す構成の下で、
(1)気づきサーバー2が、サーバー用プログラムSP(図8、図10〜図15参照)を読み出して、これを実行することにより、業務データ連携処理(図8参照)、気づき発生処理・気づき通知処理・気づき削除処理等(図10〜図15参照)を行い、
(2)管理クライアントが、管理クライアント用プログラムKP(図9参照)を読み出して、これを実行することにより、気づき管理処理(図9参照)を行い、
(3)気づきクライアント4が、クライアント用プログラムCP(図示省略)を読み出して、これを実行することにより、気づきサーバー2から配信されたメール受信・ガジェット表示・ポータル表示・タスクトレイ格納を行ったり、気づきサーバー2に対して気づきログの照会要求を行う。
気づきシステム1は、これらの処理を通じて、担当者に、納期遅れ(図11参照)・与信限度超過(図12参照)・単価違い(図13参照)・リピートオーダー有り(図14参照)・リピートオーダー予告(図示省略)・リピートオーダー無し(図15参照)を気づきとして気づかせる。担当者は、この気づきを今後の業務に活かすことができる。
(業務データ連携処理)
図8を参照して気づきサーバー2によってなされる業務データ連携処理について説明する。
業務データ連携処理は、業務システムデータ5aを気づきシステム1に反映させるための処理である。業務データ連携処理においては、気づきサーバー2が、連携処理タイミングか否かを判断し、そのタイミング(例えば、15分毎、1時間毎、半日おき、毎日、1週間毎等の定期的なタイミング、又は、前回業務連携処理が終わった後等の不定期的なタイミング)であると判断した場合に(S101:YES)、販売・購買に関する業務システムデータベースから、気づきを発見するために用いられる販売・購買に関する業務システムデータ5aを抽出及び/又は加工して(S102)、業務データ6aとして業務データベース6に記憶させる処理(S103)を行う。
これにより、業務システムデータベース5のデータが業務データベース6に反映され、気づきの担当者への通知の内容の正確さが担保される。尚、S102及びS103の処理は、上記のように連携処理タイミングか否かを判断することにより行ってもよいし(スケジュール実行)、管理者によるキー入力に基づいて行ってもよい(手動実行)。
業務システムデータベース5から抽出及び/又は加工して得られる業務データベース6を構成するテーブルT1のデータ構造は、既述のように図2に示した通りである。テーブルT1の抽出・加工方法の説明は、既述したのでこれをもってその説明に代える。
このとき、業務システムデータ5aを抽出及び/又は加工する際の業務システムデータベース5のデータ参照先・データ参照方法・データ加工方法は、その元となる業務システム、すなわち、市販の販売管理システム(例えば、株式会社OBCの商品名「商奉行)や、市販の仕入・在庫管理システム(例えば、株式会社OBCの商品名「蔵奉行」)、その他の業務システム(住商情報システム(株)の商品名「ProActive」、他の業務パッケージ、個別開発システム)で採用されているデータ構造に併せて、適宜変更される。
(気づき管理処理)
図9に示す気づき管理処理は、気づきシステム1を運用するための事前準備/運用メンテナンスともいえる処理である。気づき管理処理においては、管理クライアント3が、管理者により気づき管理入力があったか否かを判断する(S201)。すなわち、管理クライアント3は、管理クライアント3上で管理クライアント用プログラムKPを実行させた状態で図16〜図24に示すような各種入力画面を介して気づき管理入力があったか否かを判断する。ここで、管理クライアント3が気づき管理入力があったと判断した場合には(S201:YES)、管理者による操作(キーボード・マウス、その他ポインティングデバイスによる操作)に基づいて、テーブルT2a〜T2dのうち該当するテーブルに記憶させることにより、管理マスタ7aとして管理マスタデータベース7に記憶させる(S202)。
ここで、気づき管理入力とは、テーブルT2a、テーブルT2b、テーブルT2c及びテーブルT2dのデータ内容を設定するための入力の他、気づきシステム1を運用するために必要なユーザーを設定するための入力(ユーザ・グループ登録テーブルT4(図示省略))、連携システム管理・気づきシステム管理に必要な項目を設定するための入力を行うことをいう。
気づき管理入力は、具体的には以下のようにしてなされる。
[1]連携システム登録
図16は、業務データ6aの収集元となる業務システム(上記の「商奉行・蔵奉行」等)に関する情報を連携システムとして登録するときの入力画面の一例(a)とその一覧画面例(b)を示す。(a)の画面を介して連携システムを登録することができる。複数の連携システムを登録することができ、その一覧画面の選択行の連携システムに関して、連携システム登録(a)を起動して修正登録ができる。
[2]ユーザ登録
図17は、気づきシステム1のユーザー(管理者及び通知先(すなわち、担当者))の新規登録及び修正処理を行う入力画面の一例(a)と通知先の一覧画面例(b))を示す。同図(a)で「一般」と表されているのが、通知先となる。同図(a)の画面を介してユーザを登録することができ、同図(b)一覧画面の選択行のユーザに関して、ユーザ登録(a)を起動して通知ユーザー情報の保守を行うことができる。尚、管理者の登録を行うこともできる。
[3]通知グループ登録
図18は、気づき通知先として設定する複数ユーザーの集合パターンを「グループ」として登録し、グループに所属するユーザーをユーザーIDで設定するときの入力画面例(a)とグループの一覧画面例(b)を示す。(a)の画面を介してグループを登録することができ、その一覧画面(b)の選択行のグループに関して、グループ登録(a)を起動して通知グループ情報の保守を行うことができる。
[4]気づき情報登録
図19は、気づきに関する各種設定(運用、条件、通知先など)の登録を行うときの気づき情報の一覧表示画面例(a)とその検索条件設定画面例(b)を示す。同図では示していないがファンクションキー(運用設定キー・条件設定キー・通知設定キー・実行設定キー)により運用設定・条件設定・通知設定・実行設定が行えるように構成される。運用設定キーにより運用区分・配信区分・情報区分の設定ができる画面に移る(図20参照)。条件設定キーにより気づき発生条件を設定できる画面に移る(図21参照)。通知設定キーにより気づき通知先(ユーザ・グループ等)の設定ができる画面に移る(図22参照)。実行設定キーにより、気づき発生条件の実行スケジュールの設定ができる画面に映る(図23参照)。
[5]気づき運用設定
図20は、気づき種類が与信限度超過である場合における気づきの運用設定を行うための入力画面例を示す。この入力画面は、気づき種類(入荷遅延、与信限度超過、単価違い、リピートオーダー有り、リピートオーダー予告、リピートオーダー無し等)毎に存在するが、他の気づき種類については、図20と同様の入力画面であるため省略している。
テーブルT2a(図3参照)は、図20の気づき運用設定画面を介して管理者により入力された情報に基づいて作成されるものである。図20に示すように、「運用」欄では、気づき発生処理により気づきデータ9aを発生させるか否かを定義することができ、「しない」とした場合には、該当する気づき発生処理(図10のS400−S800参照)は実行されない。「レベル」欄(テーブルT2aでは「情報区分」)では、気づきの情報レベルを三段階で定義することができる。この定義は、気づき通知の際に視覚的(アイコン、色など)に表現されることで反映される。「配信」欄では、発生した気づき(図11〜図15のS407、S507、S607、S707、S807で作成した気づきデータ9aを意味する)の通知を行うか否かを定義することができる。一時的な通知停止などに使用することができる。
[6]気づき条件設定
図21は、気づきの種類が与信限度超過である場合における気づきの発生条件を定義する気づき条件設定の入力画面例を示す。この入力画面は、気づき種類(入荷遅延、与信限度超過、単価違い、リピートオーダー有り、リピートオーダー予告、リピートオーダー無し等)毎に存在するが、他の気づき種類については、テーブルT2bに従って条件内容・条件値・統合区分等を置き換えれば同様の入力画面であるため省略している。
さて、テーブルT2b(図4参照)は、図21の気づき条件設定画面を介して管理者により入力された条件値・統合区分(それぞれ、値・記号)に基づいて作成されるものである。ここで、条件値(値)とは、図21に示される「95.0」、「100,000」をいい、統合区分(記号)とは、図21に示される「以上」、「未満」というように、「値」との関係を示す記号をいう。
気づき条件設定では、図21に示すように、気づき条件内容が表示され、条件値・統合区分の設定のみを行うことにより気づき発生条件を設定することができる。また、本実施形態では、気づき種類(入荷遅延・与信限度超過・単価違い・リピートオーダー有り・リピートオーダー予告・リピートオーダー無し)毎の条件(条件項目、比較項目等)は、予め決められているが(表1、図11〜図15参照)、図21に示すチェックボックスにより予め決められた範囲内でチェックを付けたり外したりすることはできる。
図21の入力画面において、
(1)各条件No.同士((1)与信限度額に対する与信額の割合、(2)与信残高、(3)(未設定))は、OR条件の関係(いずれかに該当すれば気づき発生処理の対象になるということ)であり、
(2)各条件No.内の3つの条件([1]〜[3]を指すが、ここでは、それぞれ1条件しか設定されておらず、「[1]95.0%以上」、「[1]100,000円未満」という条件をいう)は、AND条件の関係(各条件No.内において、[1]〜[3]全てに該当すれば気づき発生処理の対象になることを意味する)である。
図21の左側の「チェックボックス」欄では、該当の条件No.を適用するか否かを定義することができる。また、「条件値(値)」の欄では、値(数値)を定義することができる。「統合区分(記号)」の欄では、「未満」、「以下」、「と同じ」、「以上」、「超」(より大きい)、「と違う」のいずれかをコンボボックスで選択することにより定義することができる。空白にした場合には、「と同じ」と判断される。
上記の表1に気づき種類の一覧を示した。本実施形態に係る気づきシステム1は、同表の各気づき種類について担当者に気づき通知が可能である。フローチャートでは表1に示すうちの一例を示すに留めたが、同表に示す各気づきの気づき発生の仕組みは次の通りである。
(a)納期遅れ
(a−1)入荷遅延(表1、図11参照)
業務システムデータ5aとして、入荷予定日・入荷日・引当予定日・受注数量・引当済数量・出荷予定日・出荷日を抽出して業務データ6aとして業務データベース6に記憶させる。これを前提として以下の手順で気づきを発生させる。
(1)入荷予定日を経過し、かつ、未入荷である場合、
(2)引当予定日を経過し、かつ、全商品引当済みではない場合、
(3)出荷予定日を経過し、かつ、未出荷である場合、
のいずれかであると判定した場合に、気づき発生と判定する。そして、この判定結果に基づいて、入荷遅延による納期遅れが生じる可能性があるという内容のコメントを含む気づきデータ9aを作成し、気づきとして通知するという仕組みである。予定通りに商品が確保できないことによる納期遅れに対処できるようにするためである。
(a−2)引当予定の遅延、出荷指示予定の遅延、出荷予定の遅延、検収予定の遅延の気づきは、次のようにして通知する。
表1に示す基準値を業務システムデータ5aとして抽出し、これらを、業務データ6aとして業務データベース6に記憶させる。これを前提として、各予定日を所定の遅延日数以上経過しており、引当日、出荷指示日、出荷予定日、検収日が設定されていない場合に、出荷遅延による納期遅れが生じる可能性があるという内容のコメントを含む気づきデータ9aを作成し、気づきとして通知するという仕組みである。
(b)与信限度超過
(b−1)与信限度超過(表1、図12参照)
業務システムデータ5aとして、与信限度額・前月末債権残高を抽出するとともに、受注残金額・当月売上金額を計算して求め、更に、与信額を前月末債権残高と受注残金額と当月売上金額とを加算することにより求めて、与信限度額・前月末債権残高・受注残金額・当月売上金額・与信額を業務データ6aとして業務データベース6に記憶させる。これを前提として以下の手順で気づきを発生させる。
(1)与信限度額に対する与信額の割合が所定値以上である場合、
(2)与信残高が所定値未満である場合、
のいずれかであると判定した場合に、気づき発生と判定する。そして、この判定結果に基づいて、与信限度額超過が生じる可能性があるという内容のコメントを含む気づきデータ9aを作成し、気づきとして通知するという仕組みである。貸し倒れ損失を事前に食い止めるためである。
(c)誤受発注
(c−1)単価違い(表1、図13参照)
業務システムデータ5aとして、見積単価・受注単価を抽出して、これらを業務データ6aとして業務データベース6に記憶させる。これを前提として以下の手順で気づきを発生させる。
(1)見積単価に対する受注単価の割合が所定値未満である場合、
(2)見積単価に対する受注単価の割合が所定値超である場合、
のいずれかであると判定した場合に、気づき発生と判定する。そして、この判定結果に基づいて、単価違いが生じている可能性があるという内容のコメントを含む気づきデータ9aを作成し、気づきとして通知するという仕組みである。間違いの発生や、不正取引を事前に食い止めるためである。
(c−2)商品間違い
表1に示す基準値を業務システムデータ5aとして抽出し又は計算により求め、これらを、業務データ6aとして業務データベース6に記憶させる。これを前提として、最終受発注・入出荷日からの経過月数が処理時日付から所定の遅延月数以上経過している場合に、商品間違いによる誤受発注が生じる可能性があるという内容のコメントを含む気づきデータ9aを作成し、気づきとして通知するという仕組みである。
(c−3)単価間違い(桁間違い)
表1に示す基準値を業務システムデータ5aとして抽出し又は計算により求め、これらを、業務データ6aとして業務データベース6に記憶させる。これを前提として、粗利額を仕入単価で除して粗利率を求め、粗利率が所定値超又は所定値未満である場合に、単価間違い(桁間違い)が生じる可能性があるという内容のコメントを含む気づきデータ9aを作成し、気づきとして通知するという仕組みである。
(c−4)数量間違い
表1に示す基準値を業務システムデータ5aとして抽出し又は計算により求め、これらを、業務データ6aとして業務データベース6に記憶させる。これを前提として、前回受注数量に対する受注数量の割合を数量変動率として、又は、前回受注金額に対する受注金額の割合を金額変動率として求め、数量変動率又は金額変動率が所定値超又は所定値未満である場合に、数量間違いが生じる可能性があるという内容のコメントを含む気づきデータ9aを作成し、気づきとして通知するという仕組みである。
(d)リピートフォロー
(d−1)リピートオーダー有り(表1、図14参照)
業務システムデータ5aとして、受注日・前々々回受注日・前々回受注日・前回受注日を抽出するとともに、受注間隔1・受注間隔2を計算して求め、受注日・前々々回受注日・前々回受注日・前回受注日・受注間隔1・受注間隔2を業務データ6aとして業務データベース6に記憶させる。これを前提として以下の手順で気づきを発生させる。
(1)受注日が処理時日付である場合、
(2)過去複数回の受注がある場合、及び、
(3)受注間隔1、2の差が所定値以内である場合、
の全てに該当すると判定した場合に、気づき発生と判定する。そして、この判定結果に基づいて、リピートオーダーがあったという内容のコメントを含む気づきデータ9aを作成し、気づきとして通知するという仕組みである。販促活動に役立てるためである。
(d−2)リピートオーダー予告
業務システムデータ5aとして、前々々回受注日・前々回受注日・前回受注日・受注予定日を抽出するとともに、受注間隔1・受注間隔2を計算して求め、前々々回受注日・前々回受注日・前回受注日・受注間隔1・受注間隔2・受注予定日を業務データ6aとして業務データベース6に記憶させる。これを前提として以下の手順で気づきを発生させる。
(1)過去複数回の受注がある場合、
(2)受注間隔1、2の差が所定値以内である場合、及び、
(3)受注予定日までの日数が所定範囲である場合、
の全てに該当すると判定した場合に、気づき発生と判定する。そして、この判定結果に基づいて、リピートオーダーがあるかもしれないという内容のコメントを含む気づきデータ9aを作成し、気づきとして通知するという仕組みである。販促活動に役立てるためである。
(d−3)リピートオーダー無し(表1、図15参照)
業務システムデータ5aとして、前々々回受注日・前々回受注日・前回受注日・受注予定日を抽出するとともに、受注間隔1・受注間隔2を計算して求め、前々々回受注日・前々回受注日・前回受注日・受注間隔1・受注間隔2・受注予定日を業務データ6aとして業務データベース6に記憶させる。これを前提として以下の手順で気づきを発生させる。
(1)過去複数回の受注がある場合、
(2)受注間隔1、2の差が所定値以内である場合、及び、
(3)処理時日付が受注予定日を経過(経過日数は、特に限定されず、例えば、3日以上、一週間以上、1ヶ月以上と任意に設定できる)している場合、
の全てに該当すると判定した場合に、気づき発生と判定する。そして、この判定結果に基づいて、リピートオーダーがなかったという内容のコメントを含む気づきデータ9aを作成し、気づきとして通知するという仕組みである。販促活動に役立てるためである。
(e)受注予定
表1に示す基準値を業務システムデータ5aとして抽出し、これらを、業務データ6aとして業務データベース6に記憶させる。これを前提として、受注予定日からの所定の経過日数が経過しても受注日に設定がない場合(値がnullの場合)に、受注予定日に受注実績が無いという内容のコメントを含む気づきデータ9aを作成し、気づきとして通知するという仕組みである。
(f)請求忘れ
表1に示す基準値を業務システムデータ5aとして抽出し、これらを、業務データ6aとして業務データベース6に記憶させる。これを前提として、請求予定日から所定の経過日数が経過しても請求日に設定がない場合(値がnullの場合)に、請求忘れの可能性があるという内容のコメントを含む気づきデータ9aを作成し、気づきとして通知するという仕組みである。
(g)滞留債権
表1に示す基準値を業務システムデータ5aとして抽出し、これらを、業務データ6aとして業務データベース6に記憶させる。これを前提として、入金予定日から所定の経過日数が経過しても入金日に設定がない場合(値がnullの場合)に、滞留債権が発生しているという内容のコメントを含む気づきデータ9aを作成し、気づきとして通知するという仕組みである。
[7]気づき通知先設定
図22は、発生した気づき(作成した気づきデータ9a)の通知先と通知方法を定義する気づき通知先設定の入力画面例(a)及びその通知先の検索画面例(b)を示す。テーブルT2c(図5参照)は、図22の気づき通知先設定画面を介して管理者により入力された情報に基づいて作成されるものである。気づき通知先設定では、図22に示すように、「通知先種別」の欄では、データ項目と、ユーザーと、グループのいずれかを通知先種別として定義することができる。「通知先」の欄では、(b)の検索画面から検索したものを通知先として定義することができる。「通知先区分」の欄では、指定された通知先担当者の上司へ通知する場合に「上司」を選択することができる。かかる選択は「通知先種別」が特定の種別であるときに限定してもよい。例えば、本実施形態においては、「通知先種別」が「データ項目」である場合にのみ「上司」の選択が可能である。従って、「通知先種別」が「ユーザー」、「グループ」の場合には「上司」の選択ができない。「通知方法」の欄では、メール通知・ガジェット通知・ポータル通知・タスクトレイ格納のいずれか又は複数を通知方法として定義することができる。
いずれの通知方法も選択されなかった場合には、未定義となるが、この場合、気づきサーバー2は、気づきログのみ発生させる。
[8]気づき実行設定
図23は、気づき発生処理(図10参照)の実行スケジュールを定義する気づき実行設定の入力画面例を示す。テーブルT2d(図6参照)は、図23の気づき実行設定画面を介して管理者により入力された情報に基づいて作成されるものである。図23に示すように、気づき実行設定画面は、気づき種類毎に設定することができる。「スケジュール実行」の欄では、スケジュール実行をするかしないかを定義することができる。また、「スケジュール実行する」と定義した場合には、「設定」欄において、時間単位、日単位、週単位、月単位、年単位で定義することができる。「時間単位」の場合には、何時から何時までの間に何分間隔で実行するということを定義することができる。「日単位」の場合には、毎日・平日・休日の別、実行間隔、実行時刻を定義することができる。「週単位」の場合には、曜日の別、実行間隔、実行時刻を定義することができる。「月単位」や「年単位」の場合には、その日時を定義することができる。
[9]カレンダー設定
図24は、気づきシステム1において用いるカレンダー設定入力画面例を示す。このカレンダーは、業務データ連携処理(図8参照)、気づき発生処理(図10参照)及びその条件判定処理において参照される。このカレンダーは、該当日付をダブルクリックすることにより営業日と休日の設定を切り替えることができる。また、曜日単位で営業日と休日の一括設定ができるように構成される。このカレンダーは、顧客CD毎に作成される。
(気づき発生処理)
図10に示す気づき発生処理は、気づきシステム1の主要な処理であり、実際に気づき条件に該当するか否かを判断し、必要であれば、担当者に気づきを通知する処理である。気づき発生処理においては、気づきサーバー2は、テーブルT2dを参照して気づき発生処理タイミングか否かを判断する(S301)。
例えば、顧客CDが「0001」であり、気づきCDが「KB001」である「入荷遅延」について、気づきサーバー2は、
(1)図3に示すテーブルT2aにあるように「警告レベルの情報区分で配信するという方法で運用する」との定義、及び、
(2)図6に示すテーブルT2dにあるように「平日の毎日9時に気づき発生処理を行う」との実行設定に基づいて(S301:YES)、納期遅れ発生処理(S400)を行う。
また、顧客CDが「0001」であり、気づきCDが「HB001」である「与信限度超過」について、気づきサーバー2は、
(1)図3に示すテーブルT2aにあるように「注意レベルの情報区分で配信するという方法で運用する」との定義、及び、
(2)図6に示すテーブルT2dにあるように「毎日9時〜18時まで60分毎に気づき発生処理を行う」との実行設定に基づいて(S301:YES)、与信限度超過発生処理(S500)を行う。
また、顧客CDが「0001」であり、気づきCDが「HB002」である「単価違い」について、気づきサーバー2は、
(1)図3に示すテーブルT2aにあるように「情報レベルの情報区分で配信するという方法で運用する」との定義、及び、
(2)図6に示すテーブルT2dにあるように「毎日9時〜18時まで120分毎に気づき発生処理を行う」との実行設定に基づいて(S301:NO)、単価違い発生処理(S500)を行う。
また、顧客CDが「0001」であり、気づきCDが「HB003」である「リピートオーダー有り」について、気づきサーバー2は、
(1)図3に示すテーブルT2aにあるように「情報レベルの情報区分で配信するという方法で運用する」との定義、及び、
(2)図6に示すテーブルT2dにあるように「平日の毎日9時に気づき発生処理を行う」との実行設定に基づいて(S301:YES)、リピートオーダー有り発見処理(S600)を行う。
また、顧客CDが「0001」であり、気づきCDが「HB004」である「リピートオーダー予告」について、気づきサーバー2は、
(1)図3に示すテーブルT2aにあるように「運用しない」との定義、及び、
(2)図6に示すテーブルT2dにあるように「毎月15日の9時に気づき発生処理を行う」との実行設定に基づいて、リピートオーダー予告処理を行う。この場合、「運用しない」という定義であるため、気づき発生処理は実行されないこととなる。
また、顧客CDが「0001」であり、気づきCDが「HB005」である「リピートオーダー無し」について、気づきサーバー2は、
(1)図3に示すテーブルT2aにあるように「注意レベルの情報区分で配信するという方法で運用する」との定義、及び、
(2)図6に示すテーブルT2dにあるように「月曜日の9時に気づき発生処理を行う」との実行設定に基づいて(S301:YES)、リピートオーダー無し発生処理(S800)を行う。
尚、これらの図10に示す気づき発生処理において参照されるテーブルT2a及びテーブルT2dの内容は、管理者が管理クライアント3を介して変更することができる。変更された場合には、変更後の内容に基づいて処理がなされる。
以下に図11〜図15を参照して気づき発生処理の具体例について説明する。尚、以下の説明においてはできる限り具体的に説明するため、各種テーブル(テーブルT1、テーブルT2a〜T2d、テーブルT3、テーブルT4)も具体的なものとしているが、各種テーブルのデータ構成及びそのデータ自体はこれに何ら限定されるものではなく、各種テーブルのデータ構成及び/又はそのデータ自体が変更されれば、それに応じた情報処理がなされるのはいうまでもない。また、図11の納期遅れ発生処理は、気づき種類では「入荷遅延」に対応するが、「納期遅れ発生処理」という呼称としたのは、入荷遅延が発生すると顧客への納期遅れが発生することがあるためである。
(納期遅れ発生処理)
図11に示す納期遅れ発生処理のS401では、気づきサーバー2は、テーブルT2bの顧客CD「0001」で気づきCD「KB001」に該当する条件No.(1)[1]に基づいて、テーブルT1の入荷予定日と、システム情報データベース8のその処理時日付(システム運転時の日時、以下同じ)とを比較して、入荷予定日が1日以上超過しているか否かを判断する(S401)。気づきサーバー2は、ここで「YES」と判断すると、S402に進む。
S402では、気づきサーバー2は、テーブルT2bの顧客CD「0001」で気づきCD「KB001」に該当する条件No.(1)[2]に基づいて、テーブルT1の入荷日を参照して入荷日が格納されているか否かを判断し(null値に等しければ入荷されていないということ)、入荷されていない場合(S402:NO)には、S407以降の気づきデータ9aの作成及びその担当者への通知処理等を行う。商品入荷が未だであるから納期遅れ(出荷遅れ)が発生する可能性が高いためである。
気づきサーバー2は、入荷予定日を1日以上超過していない(S401:NO)、又は、入荷されたと判断した場合(S402:YES)には、S403に進む。
S403では、気づきサーバー2は、テーブルT2bの顧客CD「0001」で気づきCD「KB001」に該当する条件No.(2)[1]に基づいて、テーブルT1の引当予定日と、システム情報データベース8のその処理時日付とを比較して、引当予定日が1日以上超過しているか否かを判断する(S403)。気づきサーバー2は、ここで「YES」と判断すると、S404に進む。
S404では、気づきサーバー2は、テーブルT2bの顧客CD「0001」で気づきCD「KB001」に該当する条件No.(2)[2]に基づいて、テーブルT1の受注数量からテーブルT1の引当済数量を減算し、「0」か否かを判断し(「0」であれば全て引当されたということ)、全てが引当されていない場合(S404:NO)には、S407以降の気づきデータ9aの作成及びその担当者への通知処理等を行う。全ての引当が未だであるから納期遅れが発生する可能性が高いためである。
気づきサーバー2は、引当予定日を1日以上超過していない(S403:NO)、又は、全て引当されたと判断した場合(S404:YES)には、S405に進む。
S405では、気づきサーバー2は、テーブルT2bの顧客CD「0001」で気づきCD「KB001」に該当する条件No.(3)[1]に基づいて、テーブルT1の出荷予定日と、システム情報データベース8のその処理時日付とを比較して、出荷予定日が1日以上超過しているか否かを判断する(S405)。気づきサーバー2は、ここで「YES」と判断すると、S406に進む。
S406では、気づきサーバー2は、テーブルT2bの条件No.(3)[2]に基づいて、テーブルT1bの出荷日を参照して出荷日が格納されているか否かを判断し(null値に等しければ出荷されていないということ)、出荷されていない場合(S406:NO)には、S407以降の気づきデータ9aの作成及びその担当者への通知処理等を行う。商品出荷が未だであるから納期遅れが発生する可能性が高いためである。
気づきサーバー2は、出荷予定日を1日以上超過していない(S405:NO)、又は、出荷されたと判断した場合(S406:YES)には、納期遅れ発生処理を終了する。すなわち、気づきサーバー2は、担当者に対して気づきデータ9aの通知を行わない。
気づきサーバー2は、S402,S404,S406のいずれかにおいて「NO」と判断した場合は、テーブルT2bの気づきCD「KB001」の条件No.(1)〜(3)のいずれかに該当することになるため、S407に進み、テーブルT1,T2a〜T2dに基づいて気づきデータ9aを作成する(S407)。
気づきサーバー2は、テーブルT2bの条件コメント1、2に基づいて、
(1)S402で「NO」と判断した場合には、「入荷予定日を経過し未入荷」、
(2)S404で「NO」と判断した場合には、「引当予定日を経過し未引当」、
(3)S406で「NO」と判断した場合には、「出荷予定日を経過し未出荷」という条件コメント等を含む気づきデータ9aを作成する。
気づきサーバー2は、S408に進み、テーブルT2cの対象レコードに設定された気づき通知方法に基づいて、納期遅れ(入荷遅延)の通知先及び通知方法を決定し、その通知先に対してメール通知、ガジェット通知、ポータル通知、タスクトレイ格納の少なくともいずれかの通知方法で気づきデータ9aの配信・出力・表示を行う(S409a・S410a、S409b・S410b、S409c、S409d)。
本実施形態の例では、
(1)発注担当者(本人)に対してはメール通知及びガジェット通知が、
(2)得意先担当者(本人)に対してはメール通知及びガジェット通知が、
(3)入出荷係(本人)に対してはメール通知がなされる。
各担当者は、閲覧した気づきデータ9aを今後の業務遂行に活かすことができる。例えば、仕入先からの入荷が遅れると、最終的に顧客への納品が遅れる可能性が生じる。そこで、仕入先からの入荷が遅れた時点で発注担当者や得意先担当者等へ入荷遅延の事実を通知することで、彼らが対策を取ることできる。すなわち、入荷遅延に気づき、発注担当者は仕入先へ状況確認をし、得意先担当者は顧客へ納期が遅れる可能性の連絡をし、入出荷係は入出荷状況を再確認する等それぞれが対策を取ることができる。
気づきサーバー2は、気づき通知メールが配信されたか(S411a)、気づき通知ガジェット表示が閲覧されたか(S411b)、気づき通知ポートレット出力が閲覧されたか(S411c)、気づき通知タスクトレイが閲覧されたか(411d)を判断する処理を行う。気づきサーバー2は、気づき通知メールが配信されていないと判断すると(S411a:NO)、システム管理者(管理者)へエラーメールを配信して、配信されたと判断するまで(S411a:YES)、S409a〜S411aの処理を繰り返し行う。また、気づきサーバー2は、気づき通知ガジェット表示が閲覧されていない場合(S411b:NO)、気づき通知ポートレット出力が閲覧されていない場合(S411c:NO)、又は、気づき通知タスクトレイが閲覧されていない場合(S411d:NO)には、S411b〜S411dでそれぞれYESと判断されるまで、待機する。そして、気づきサーバー2は、全てが閲覧又は配信されたかを判断し(S412)、全ての閲覧・配信が済んだと判断すると(S412:YES)、気づきデータ9aを削除する(S413)。気づきサーバー2は、納期遅れ発生処理を終了する。
(具体例−納期遅れ)
顧客CDが「0001」である顧客の「入荷予定日を3日経過し、未入荷である」場合を例にとり、納期遅れ発生処理の具体例について説明する。
気づきサーバー2は、テーブルT2dに設定されているように(ここでは、設定単位が1日で起動時間が9時と設定されている)、毎日9時に気づき発生処理タイミングと判断して(S301:YES)、納期遅れ発生処理に進む(S400)。
気づきサーバー2は、S401に進み、テーブルT2bの条件No.(1)[1]に基づいて、顧客CDが「0001」であるレコード(対象レコード)のテーブルT1の入荷予定日を参照し、システム情報データベース8の処理時日付と照らし合わせて、入荷予定日を1日超過したか否かを判断する。ここでは、入荷遅延が3日発生しているため、気づきサーバー2は、入荷予定日を超過していると判断して(S401:YES)、S402に進む。
次に、気づきサーバー2は、S402に進み、テーブルT2bの条件No.(1)[2]に基づいて、対象レコードのテーブルT1の入荷日を参照するが、何も入力されていないため、nullに等しいと判断される。従って、気づきサーバー2は、未入荷と判断し(S402:NO)、S407に進む。
次に、気づきサーバー2は、S407において、テーブルT2cを参照して、対象レコードの通知先を参照して、発注担当者、得意先担当者、入出荷係の3つの通知先毎に気づきデータ9aを作成する。ここで作成される気づきデータ9aは、「入荷予定日を経過し未入荷」という条件コメント等を含む。
次に、気づきサーバー2は、S408において、気づき通知設定テーブルを参照して、発注担当者及び得意先担当者で表される通知先に対しては、S407で作成した気づきデータ9aを含めたメール作成(S409a)及びガジェット作成(S409b)を行って、それぞれ、メール配信(S410a)及びガジェット表示(S410b)を行うとともに、入出荷係で表される通知先に対しては、S407で作成した気づきデータ9aを含めたメール作成(S409a)を行って、メール配信(S410a)を行う。次に、気づきサーバー2は、エラーメール通知がない場合で、かつ、各担当者がガジェットにより気づきデータ9aを閲覧し、ガジェットにチェックを付けた場合には、このチェックを認識した上で(S411b:YES)、全ての各担当者が閲覧したことを認識すると(S412:YES)、気づきデータ9aを削除し、納期遅れ発生処理を終了する。
(与信限度超過発生処理)
図12に示す与信限度超過発生処理のS501では、気づきサーバー2は、テーブルT2bの顧客CD「0001」で気づきCD「HB001」に該当する条件No.(1)[1]に基づいて、テーブルT1の与信限度額と、テーブルT1の与信額とを読み出して、与信限度額に対する与信額の割合を算出し、その割合が95%以上であるか否かを判断する(S501)。気づきサーバー2は、ここで「YES」と判断すると、S507以降の気づきデータ9aの作成及びその担当者への通知処理等を行う。担当者は、これを受けて受注を控え、売ったものの商品代金を回収できないことを回避し、貸し倒れ損失を防ぐ対策を取ることができる。
一方、気づきサーバー2は、与信限度額に対する与信額の割合が95%以上ではないと判断すると(S501:NO)、S503に進む。
S503では、気づきサーバー2は、テーブルT2bの顧客CD「0001」で気づきCD「HB001」に該当する条件No.(2)[1]に基づいて、テーブルT1の与信限度額から、テーブルT1の与信額を減算して与信残高を算出し、その与信残高が100,000円未満であるか否かを判断する(S503)。気づきサーバー2は、その残高の値が100,000円未満であると判断すると(S503:YES)、S507以降の気づきデータ9aの作成及びその担当者への通知処理等を行う。担当者は、これを受けて受注を控え、売ったものの商品代金を回収できないことを回避し、貸し倒れ損失を防ぐ対策を取ることができる。
気づきサーバー2は、与信額の割合が95%を下回り(S501:NO)、かつ、与信残高が100,000円以上である場合には(S503:NO)、与信限度超過発生処理を終了する。すなわち、気づきサーバー2は、担当者に対して気づきデータ9aの通知を行わない。
気づきサーバー2は、S501又はS503において「YES」と判断した場合は、テーブルT2bの気づきCD「HB001」の条件No.(1)〜(2)のいずれかに該当することになるため、S507に進み、テーブルT2cに基づいて気づきデータ9aを作成する(S507)。
気づきサーバー2は、
(1)S501で「YES」と判断した場合には、「与信限度額に対する与信額の割合が95%以上の得意先」、
(2)S503で「YES」と判断した場合には、「与信残高が100,000円未満の得意先」という条件コメント等を含む気づきデータ9aを作成する。
気づきサーバー2は、S508に進み、テーブルT2cの対象レコードに設定された気づき通知方法に基づいて、与信限度超過の通知先及び通知方法を決定し、その通知先に対してメール通知、ガジェット通知、ポータル通知、タスクトレイ格納の少なくともいずれかの通知方法で気づきデータ9aの配信・出力・表示を行う(S509a・S510a、S509b・S510b、S509c、S509d)。
本実施形態の例では、
(1)得意先担当者(本人)に対してはメール通知及びガジェット通知が、
(2)得意先担当者(上司)に対してはポータル通知が、
(3)入力担当者(本人)に対してはメール通知及びガジェット通知が、
(4)与信管理者(本人)に対してはメール通知及びガジェット通知が、
(5)代表取締役(深見和久)(本人)に対してはポータル通知がなされる。
気づきサーバー2は、以上のようにして、気づきデータ9aの作成及びその担当者への通知処理等を行う。担当者は、与信限度額に達していなくても予め与信限度額に近づいていることを知ることができる。担当者は、貸し倒れ損失を防止するための対策、例えば、受注を控えることができる。
気づきサーバー2は、気づき通知メールが配信されたか(S511a)、気づき通知ガジェット表示が閲覧されたか(S511b)、気づき通知ポートレット出力が閲覧されたか(S511c)、気づき通知タスクトレイが閲覧されたか(511d)を判断する処理を行う。気づきサーバー2は、気づき通知メールが配信されていないと判断すると(S511a:NO)、システム管理者(管理者)へエラーメールを配信して、配信されたと判断するまで(S511a:YES)、S509a〜S511aの処理を繰り返し行う。また、気づきサーバー2は、気づき通知ガジェット表示が閲覧されていない場合(S511b:NO)、気づき通知ポートレット出力が閲覧されていない場合(S511c:NO)、又は、気づき通知タスクトレイが閲覧されていない場合(S511d:NO)には、S511b〜S511dでそれぞれYESと判断されるまで、待機する。そして、気づきサーバー2は、全てが閲覧又は配信されたかを判断し(S512)、全ての閲覧・配信が済んだと判断すると(S512:YES)、気づきデータ9aを削除する(S513)。気づきサーバー2は、与信限度超過発生処理を終了する。
(単価違い発生処理)
図13に示す単価違い発生処理のS601では、気づきサーバー2は、テーブルT2bの顧客CD「0001」で気づきCD「HB002」に該当する条件No.(1)[1]に基づいて、テーブルT1の見積単価と、テーブルT1の受注単価とを読み出して、見積単価に対する受注単価の割合を算出し、その割合が80%未満であるか否かを判断し、その割合の値が80%未満であると判断すると(S601:YES)、S607以降の気づきデータ9aの作成及びその担当者への通知処理等を行う。担当者は、これを契機として誤りがないか確認したり、故意に安く販売して賄賂を受け取る等の取引先との癒着による不正を防止したりできるからである。
気づきサーバー2は、見積単価に対する受注単価の割合が80%未満ではないと判断すると(S601:NO)、S603に進む。
S603では、気づきサーバー2は、テーブルT2bの顧客CD「0001」で気づきCD「HB002」に該当する条件No.(2)[1]に基づいて、テーブルT1の見積単価と、テーブルT1の受注単価とを読み出して、見積単価に対する受注単価の割合を算出し、その割合が120%超であるか否かを判断し、その割合の値が120%超であると判断すると(S603:YES)、S607以降の気づきデータ9aの作成及びその担当者への通知処理等を行う。担当者は、これを契機として誤りがないか確認したり、何らかの見返りとして故意に高く販売する等の取引先との癒着による不正を防止したりできるからである。
気づきサーバー2は、受注単価の割合が80%以上である(S601:YES)、又は、受注単価の割合が120%以下である場合には(S603:NO)、単価違い発生処理を終了する。すなわち、気づきサーバー2は、担当者に対して気づきデータ9aの通知を行わない。
気づきサーバー2は、S601又はS603において「YES」と判断した場合は、テーブルT2bの気づきCD「HB002」の条件No.(1)〜(2)のいずれかに該当することになるため、S607に進み、テーブルT2cに基づいて気づきデータ9aを作成する(S607)。
気づきサーバー2は、
(1)S601で「YES」と判断した場合には、「見積単価に対する受注単価の割合が80%未満の受注」、
(2)S603で「YES」と判断した場合には、「見積単価に対する受注単価の割合が120%超の受注」という条件コメント等を含む気づきデータ9aを作成する。
気づきサーバー2は、S608に進み、テーブルT2cの対象レコードに設定された気づき通知方法に基づいて、単価違いの通知先及び通知方法を決定し、その通知先に対してメール通知、ガジェット通知、ポータル通知、タスクトレイ格納の少なくともいずれかの通知方法で気づきデータ9aの配信・出力・表示を行う(S609a・S610a、S609b・S610b、S609c、S609d)。
本実施形態の例では、
(1)得意先担当者(本人)に対してはメール通知及びガジェット通知が、
(2)入力担当者(本人)に対してはメール通知及びガジェット通知がなされる。
気づきサーバー2は、以上のようにして、気づきデータ9aの作成及びその担当者への通知処理等を行う。担当者は、単価違いを確認することができ、迅速に対応することができる。従って、単価違いが発生したままで取引が進むことを未然に防止することができる。
気づきサーバー2は、気づき通知メールが配信されたか(S611a)、気づき通知ガジェット表示が閲覧されたか(S611b)、気づき通知ポートレット出力が閲覧されたか(S611c)、気づき通知タスクトレイが閲覧されたか(611d)を判断する処理を行う。気づきサーバー2は、気づき通知メールが配信されていないと判断すると(S611a:NO)、システム管理者(管理者)へエラーメールを配信して、配信されたと判断するまで(S611a:YES)、S609a〜S611aの処理を繰り返し行う。また、気づきサーバー2は、気づき通知ガジェット表示が閲覧されていない場合(S611b:NO)、気づき通知ポートレット出力が閲覧されていない場合(S611c:NO)、又は、気づき通知タスクトレイが閲覧されていない場合(S611d:NO)には、S611b〜S611dでそれぞれYESと判断されるまで、待機する。そして、気づきサーバー2は、全てが閲覧又は配信されたかを判断し(S612)、全ての閲覧・配信が済んだと判断すると(S612:YES)、気づきデータ9aを削除する(S613)。気づきサーバー2は、単価違い発生処理を終了する。
(リピートオーダー有り発見処理)
図14に示すリピートオーダー有り発見処理のS701では、気づきサーバー2は、テーブルT2bの顧客CD「0001」で気づきCD「HB003」に該当する条件No.(1)[1]に基づいて、テーブルT1の受注日と、システム情報データベース8のその処理時日付とを比較して等しい場合(差が「0」ということ)には、処理時日付の新規注文があったと判断する(S701)。気づきサーバー2は、ここで「YES」と判断すると、S702に進む。
S702では、気づきサーバー2は、テーブルT2bの顧客CD「0001」で気づきCD「HB003」に該当する条件No.(1)[2]に基づいて、テーブルT1の前々々回受注日・前々回受注日・前回受注日を参照してこれらにデータが格納されているか否かによって、過去三回以上同一顧客から同一商品の注文があったか否かを判断し、この注文があった場合には(S702:YES)、S703へ進む。
S703では、気づきサーバーは、テーブルT2bの顧客CD「0001」で気づきCD「HB003」の条件No.(1)[3]に基づいて、テーブルT1の受注間隔1、2の差が3日以内であるか否かを判断し、この差が3日以内であった場合には(S703:YES)、S707へ進む。
尚、気づきサーバー2は、新たな注文がなかった場合(S701:NO)、過去三回以上同一顧客から同一商品の注文がなかった場合(S703:NO)、又は、受注間隔1、2の差が3日以内でなかった場合(S703:NO)の場合には、リピートオーダー有り発見処理を終了する。すなわち、気づきサーバー2は、担当者に対して気づきデータ9aの通知を行わない。
気づきサーバー2は、S707へ進むと、テーブルT1、T2a〜T2dに基づいて気づきデータ9aを作成する(S707)。気づきサーバー2は、S701,S702,S703の全てで「YES」と判断しているため、テーブルT2bの条件コメント1、2に基づいて、「本日付の受注有り」、「過去三回以上同一顧客から同一商品の受注有り」、「受注間隔1,2の差が3日以内」という条件コメント等を含む気づきデータ9aを作成する。
気づきサーバー2は、S708に進み、テーブルT2cの対象レコードに設定された気づき通知方法に基づいて、通知先及び通知方法を決定し、その通知先に対してメール通知、ガジェット通知、ポータル通知、タスクトレイ格納の少なくともいずれかの通知方法で気づきデータ9aの配信・出力・表示を行う(S709a・S710a、S709b・S710b、S709c、S709d)。
本実施形態の例では、
(1)得意先担当者(本人)に対してはメール通知がなされる。
気づきサーバー2は、以上のようにして、気づきデータ9aの作成及びその担当者への通知処理等を行う。担当者は、気づきデータ9aを閲覧することにより、顧客にリピートオーダーのお礼を兼ねて販促活動をする等して今後の売り上げ増加につなげることができる。
気づきサーバー2は、気づき通知メールが配信されたか(S711a)、気づき通知ガジェット表示が閲覧されたか(S711b)、気づき通知ポートレット出力が閲覧されたか(S711c)、気づき通知タスクトレイが閲覧されたか(711d)を判断する処理を行う。気づきサーバー2は、気づき通知メールが配信されていないと判断すると(S711a:NO)、システム管理者(管理者)へエラーメールを配信して、配信されたと判断するまで(S711a:YES)、S709a〜S711aの処理を繰り返し行う。また、気づきサーバー2は、気づき通知ガジェット表示が閲覧されていない場合(S711b:NO)、気づき通知ポートレット出力が閲覧されていない場合(S711c:NO)、又は、気づき通知タスクトレイが閲覧されていない場合(S711d:NO)には、S711b〜S711dでそれぞれYESと判断されるまで、待機する。そして、気づきサーバー2は、全てが閲覧又は配信されたかを判断し(S712)、全ての閲覧・配信が済んだと判断すると(S712:YES)、気づきデータ9aを削除する(S713)。気づきサーバー2は、リピートオーダー有り発見処理を終了する。
(リピートオーダー無し発見処理)
図15に示すリピートオーダー無し発見処理のS801では、気づきサーバー2は、テーブルT2bの顧客CD「0001」で気づきCD「HB004」に該当する条件No.(1)[1]に基づいて、テーブルT1の前々々回受注日・前々回受注日・前回受注日を参照してこれらにデータが格納されているか否かによって、過去三回以上同一顧客から同一商品の注文があったか否かを判断し、この注文があった場合には(S801:YES)、S802へ進む。
S802では、気づきサーバーは、テーブルT2bの顧客CD「0001」で気づきCD「HB004」の条件No.(1)[2]に基づいて、テーブルT1の受注間隔1、2の差が3日以内であるか否かを判断し、この差が3日以内であった場合には(S802:YES)、S803へ進む。
S803では、気づきサーバー2は、テーブルT2bの顧客CD「0001」で気づきCD「HB004」に該当する条件No.(1)[3]に基づいて、テーブルT1の受注予定日と、システム情報データベース8のその処理時日付とを比較してその処理時日付が受注予定日から7日以上経過している場合には、リピートオーダーが無い、すなわち、「YES」と判断すると(S803:YES)、S807の処理へ進む。
尚、気づきサーバー2は、過去三回以上同一顧客から同一商品の注文がなかった場合(S801:NO)、受注間隔1と受注間隔2との差が3日以内でなかった場合(S802:NO)、又は、次回受注予定日を7日以上経過した場合(S803:NO)には、リピートオーダー無し発見処理を終了する。すなわち、気づきサーバー2は、担当者に対して気づきデータ9aの通知を行わない。
気づきサーバー2は、S807へ進むと、テーブルT1、T2a〜T2dに基づいて気づきデータ9aを作成する(S807)。気づきサーバー2は、S801,S802,S803の全てで「YES」と判断しているため、テーブルT2bの条件コメント1、2に基づいて、「過去三回以上同一顧客から同一商品の受注有り」、「受注間隔1,2の差が3日以内」、「受注予定日から7日以上経過」という条件コメント等を含む気づきデータ9aを作成する。
気づきサーバー2は、S808に進み、テーブルT2cの対象レコードに設定された気づき通知方法に基づいて、通知先及び通知方法を決定し、その通知先に対してメール通知、ガジェット通知、ポータル通知、タスクトレイ格納の少なくともいずれかの通知方法で気づきデータ9aの配信・出力・表示を行う(S809a・S810a、S809b・S810b、S809c、S809d)。
本実施形態の例では、
(1)得意先担当者(本人)に対してはメール通知がなされる。
気づきサーバー2は、以上のようにして、気づきデータ9aの作成及びその担当者への通知処理等を行う。担当者は、気づきデータ9aを閲覧することにより、顧客に対して販促活動を行い今後の売り上げ増加につなげることができる。
気づきサーバー2は、気づき通知メールが配信されたか(S811a)、気づき通知ガジェット表示が閲覧されたか(S811b)、気づき通知ポートレット出力が閲覧されたか(S811c)、気づき通知タスクトレイが閲覧されたか(811d)を判断する処理を行う。気づきサーバー2は、気づき通知メールが配信されていないと判断すると(S811a:NO)、システム管理者(管理者)へエラーメールを配信して、配信されたと判断するまで(S811a:YES)、S809a〜S811aの処理を繰り返し行う。また、気づきサーバー2は、気づき通知ガジェット表示が閲覧されていない場合(S811b:NO)、気づき通知ポートレット出力が閲覧されていない場合(S811c:NO)、又は、気づき通知タスクトレイが閲覧されていない場合(S811d:NO)には、S811b〜S811dでそれぞれYESと判断されるまで、待機する。そして、気づきサーバー2は、全てが閲覧又は配信されたかを判断し(S812)、全ての閲覧・配信が済んだと判断すると(S812:YES)、気づきデータ9aを削除する(S813)。気づきサーバー2は、リピートオーダー無し発見処理を終了する。
(総括)
以上説明した気づきシステム1は、気づきサーバー2が、既存の業務システムデータベースから必要なデータを抽出/加工する連携処理を行った上で、気づき発生処理(納期遅れ発生処理・与信限度超過発生処理・単価違い発生処理・リピートオーダー有り発見処理・リピートオーダー無し発見処理)により、顧客毎/気づき毎に、
(1)テーブルT2dで規定する所定のタイミングで、
(2)テーブルT2aの運用区分・情報区分・配信区分に従って、
(3)気づき発生処理(S400−S800)を実行し、
(4)テーブルT2bの気づき発生条件に該当する場合には、テーブルT3の気づきデータ9aを作成して、
(5)テーブルT2cの気づき通知先に対してメール配信・ガジェット表示・ポートレット出力・タスクトレイ格納を行うものである。
従って、気づきシステム1によれば、通知する条件や時期・通知先・通知内容等を設定でき、その設定内容に基づき、条件に合致すれば、指定された内容を指定された人に指定された方法で通知することができる。
具体的には、業務に支障をきたす可能性を、予め設定しておいた条件をもとに、各担当者やその上司に気づかせることができる。各担当者はこのような「気づき」を参考に、業務に支障をきたす事態を回避する対策を取ることができる。また、業務に支障を来たさないまでも、業務の効率化、売上げの増加に結びつくような情報を、予め設定しておいた条件を基に、各担当者やその上司に気づかせることができる。各担当者は営業活動上しておいた方が売り上げに結びつくような対策を取ることができる。
一般的に、担当者により、同じ業務でも個々の仕事の内容や方法が異なり、優秀な社員とそうでない社員の成果に差が生じることがある。気づきシステム1によれば、知るべき情報を知るべき時に知るべき人へ伝えることにより、その差が解消され、生産性を向上させることができる。結果的に顧客満足度の向上、さらには売上げの増加やコストの削減を達成することができる。これにより、従来問題となっていた属人性の解消が実現される。
以上本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に何ら限定されるものではない。担当者にどのように気づかせるかは、気づき定義テーブル、気づき発生条件テーブル、気づき通知設定テーブル、気づき実行設定テーブルで定義することにより、任意に決めることができるからである。すなわち、
(1)テーブルT1のデータ構造は、業務システムに応じて適宜変更することができ、上記実施形態のものに何ら限定されるものではなく、
(2)テーブルT2bで規定する条件値・統合区分、テーブルT2cで規定する通知先・通知方法、テーブルT2dで規定する設定単位・時間設定・日設定・週設定・月設定は、管理者によって任意に設定可能であり、上記実施形態で用いた値に何ら限定されるものではなく、
(3)テーブルT3の内容も、上記実施形態で用いた値に何ら限定されるものではなく、
(4)テーブルT4(図示省略)の内容も、管理者によって任意に設定可能である。
本発明に係る気づきプログラム及び気づきシステムは、納期遅れ・与信限度超過・単価違い・リピートオーダー有り・リピートオーダー無しの少なくともいずれかを気づきとして担当者に気づかせるのに役立つため、商品管理・販売管理・購買管理等の業務を行う企業にとって極めて有益である。
本発明の一実施形態に係る気づきシステム1の全体構成図である。 業務データベース6を構成するテーブルT1のデータ構造の一例を示す図である。 管理マスタデータベース7を構成する気づき定義テーブルT2aのデータ構造の一例を示す図である。 管理マスタデータベース7を構成する気づき発生条件テーブルT2bのデータ構造の一例を示す図である。 管理マスタデータベース7を構成する気づき通知設定テーブルT2cのデータ構造の一例を示す図である。 管理マスタデータベース7を構成する気づき実行設定テーブルT2dのデータ構造の一例を示す図である。 気づきデータベース9を構成する気づきデータテーブルT3のデータ構造の一例を示す図である。 気づきサーバー2による業務データ連携処理のフローチャートである。 管理クライアント3による気づき管理処理のフローチャートである。 気づきサーバー2による気づき発生処理のフローチャートである。 気づきサーバー2による納期遅れ発生処理のフローチャートである。 気づきサーバー2による与信限度超過発生処理のフローチャートである。 気づきサーバー2による単価違い発生処理のフローチャートである。 気づきサーバー2によるリピートオーダー有り発見処理のフローチャートである。 気づきサーバー2によるリピートオーダー無し発見処理のフローチャートである。 連携システムを登録するときの入力画面例及びその一覧表示例である。 ユーザを登録するときの入力画面例及びその一覧表示例である。 通知グループを登録するときの入力画面例及びその一覧表示例である。 気づき種類等の気づき情報の一覧表示画面例及びその検索条件画面例である。 気づき運用設定の入力画面例である。 気づき条件設定の入力画面例である。 気づき通知先設定の入力画面例である。 気づき実行設定の入力画面例である。 カレンダー設定の入力画面例である。
符号の説明
1 気づきシステム
2 気づきサーバー
3 管理クライアント
4 気づきクライアント
5 業務システムデータベース
5a 業務システムデータ
6 業務データベース
6a 業務データ
7 管理マスタデータベース
7a 管理マスタ
8 システム情報データベース
9 気づきデータベース
9a 気づきデータ
SP サーバー用プログラム
CP クライアント用プログラム
KP 管理クライアント用プログラム
T1 業務データテーブル
T2a 気づき定義テーブル
T2b 気づき発生条件テーブル
T2c 気づき通知設定テーブル
T2d 気づき実行設定テーブル
T3 気づきデータテーブル
T4 ユーザ・グループ登録テーブル

Claims (8)

  1. 販売・購買に関し、関係各者が知っておくべき状況・事態等の発生を、販売・購買に関する情報として通知する気づきシステムであって、
    入荷予定日,入荷日,引当予定日,引当済数量,出荷予定日,出荷日,与信限度額,与信額,見積単価,受注単価,受注日,前々々回受注日,前々回受注日,前回受注日,受注間隔1,受注間隔2及び/又は受注予定日を記憶する業務データベースと、
    気づき発生処理の実行タイミングと、気づき発生条件値(入荷予定日条件値,未入荷条件値,引当予定日条件値,未引当条件値,出荷予定日条件値,未出荷条件値,与信額割合条件値,与信残高条件値,受注単価割合下限条件値,受注単価割合上限条件値,本日付条件値,過去回数条件値,受注間隔差条件値及び/又は受注予定日条件値)と、通知先とを記憶する管理マスタデータベースと、
    前記実行タイミング、前記気づき発生条件値、前記通知先その他の各種情報を入力するキーボード・マウス、ポインティングデバイスその他の入力手段と、
    前記各種情報を表示する表示手段と、
    制御手段とを備え、
    前記制御手段は、
    前記入力手段によって入力された前記実行タイミング、前記気づき発生条件値、前記通知先その他の各種情報を前記管理マスタデータベースに記憶させる気づき管理手段と、
    既存システムアプリケーションで用いられている業務システムデータベースから、入荷予定日,入荷日,引当予定日,引当済数量,出荷予定日,出荷日,与信限度額,前月末債権残高,受注金額,売上数量,売上単価,見積単価,受注単価,受注日,前々々回受注日,前々回受注日,前回受注日及び/又は受注予定日を抽出して前記業務データベースに記憶させるとともに、与信額を前記前月末債権残高と前記受注金額と前記売上数量と前記売上単価とを用いて求め、前々々回受注日と前々回受注日の差を求めて受注間隔1を求め、前々回受注日と前回受注日の差を求めて受注間隔2を求め、当該与信額,当該受注間隔1,当該受注間隔2を前記業務データベースに記憶させる業務データ連携手段と、
    前記気づき発生処理として、前記実行タイミングに、(1)前記受注日とシステム処理時日付を比較して、前記本日付条件値と等しい場合、(2)前々々回受注日・前々回受注日・前回受注日のうちデータが格納されているものが前記過去回数条件値以上である場合、及び、(3)前記受注間隔1及び前記受注間隔2の差が前記受注間隔差条件値以内である場合に、気づき発生と判断するとともに、リピートオーダー有りを気づかせるためのコメントを含む気づきデータを作成する処理を行うリピートオーダー有り発見処理手段、及び/又は、
    前記気づき発生処理として、前記実行タイミングに、(1)前々々回受注日・前々回受注日・前回受注日のうちデータが格納されているものが前記過去回数条件値以上である場合、及び、(2)前記受注間隔1及び前記受注間隔2の差が前記受注間隔差条件値以内である場合、及び、(3)前記システム処理時日付と前記受注予定日を比較して、前記受注予定日条件値以上である場合に、気づき発生と判断するとともに、リピートオーダー無しを気づかせるためのコメントを含む気づきデータを作成する処理を行うリピートオーダー無し発見処理手段と、
    前記気づき発生と判断された場合に、前記通知先に前記気づきデータを配信するとともに当該通知先の前記表示手段に前記条件コメントを表示する気づき通知手段とを備えたものであることを特徴とする気づきシステム。
  2. 前記制御手段は、更に、
    前記気づき発生処理として、前記実行タイミングに、(1)前記入荷予定日とシステム処理時日付を比較して、前記入荷予定日条件値以上と判断し、かつ、前記入荷日が前記未入荷条件値に等しいと判断した場合、(2)前記引当予定日とシステム処理時日付を比較して、前記引当予定日条件値以上と判断し、かつ、前記受注数量から前記引当済数量を減算した結果が前記未引当条件値と等しくない場合、又は、(3)前記出荷予定日とシステム処理時日付を比較して、前記出荷予定日条件値以上と判断し、かつ、前記出荷日が前記未出荷条件値に等しいと判断した場合に、気づき発生と判断するとともに、入荷遅延による納期遅れを気づかせるための条件コメントを含む気づきデータを作成する処理を行う納期遅れ発生処理手段とを備えたものであることを特徴とする請求項1に記載の気づきシステム。
  3. 前記制御手段は、更に、
    前記気づき発生処理として、前記実行タイミングに、(1)前記与信限度額に対する前記与信額の割合を算出し、その値が前記与信額割合条件値以上である場合、又は、(2)前記与信限度額から前記与信額を減算して与信残高を算出し、その値が前記与信残高条件値未満である場合に、気づき発生と判断するとともに、与信限度額超過を気づかせるための条件コメントを含む気づきデータを作成する処理を行う与信限度額超過発生処理手段を備えたものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の気づきシステム。
  4. 前記制御手段は、更に、
    前記気づき発生処理として、前記実行タイミングに、(1)前記見積単価に対する前記受注単価の割合を算出し、その値が前記受注単価割合下限条件値未満である場合、又は、(2)前記見積単価に対する前記受注単価の割合を算出し、その値が前記受注単価割合上限条件値超である場合に、気づき発生と判断するとともに、単価違いを気づかせるための条件コメントを含む気づきデータを作成する処理を行う単価違い発生処理手段を備えたものであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の気づきシステム。
  5. 販売・購買に関し、関係各者が知っておくべき状況・事態等の発生を、販売・購買に関する情報として通知する手段としてコンピュータを機能させる気づきプログラムは、
    前記コンピュータを、
    入荷予定日・入荷日・引当予定日・引当済数量・出荷予定日・出荷日、与信限度額・与信額、見積単価・受注単価、受注日・前々々回受注日・前々回受注日・前回受注日・受注間隔1・受注間隔2、及び/又は、受注予定日を記憶する業務データベース、
    気づき発生処理の実行タイミングと、気づき発生条件値(入荷予定日条件値・未入荷条件値・引当予定日条件値・未引当条件値・出荷予定日条件値・未出荷条件値、与信額割合条件値・与信残高条件値、受注単価割合下限条件値・受注単価割合上限条件値、本日付条件値・過去回数条件値・受注間隔差条件値、及び/又は、受注予定日条件値)と、通知先とを記憶する管理マスタデータベース、
    前記実行タイミング、前記気づき発生条件値、前記通知先その他の各種情報を入力するキーボード・マウス、ポインティングデバイスその他の入力手段、
    前記各種情報を表示する表示手段、
    制御手段として機能させるとともに、
    前記制御手段に、
    前記入力手段によって入力された前記実行タイミング、前記気づき発生条件値、前記通知先その他の各種情報を前記管理マスタデータベースに記憶させる気づき管理手順、
    既存システムアプリケーションで用いられている業務システムデータベースから、入荷予定日,入荷日,引当予定日,引当済数量,出荷予定日,出荷日,与信限度額,前月末債権残高,受注金額,売上数量,売上単価,見積単価,受注単価,受注日,前々々回受注日,前々回受注日,前回受注日及び/又は受注予定日を抽出して前記業務データベースに記憶させるとともに、与信額を前記前月末債権残高と前記受注金額と前記売上数量と前記売上単価とを用いて求め、前々々回受注日と前々回受注日の差を求めて受注間隔1を求め、前々回受注日と前回受注日の差を求めて受注間隔2を求め、当該与信額,当該受注間隔1,当該受注間隔2を前記業務データベースに記憶させる業務データ連携手順、
    前記気づき発生処理として、前記実行タイミングに、(1)前記受注日とシステム処理時日付を比較して、前記本日付条件値と等しい場合、(2)前々々回受注日・前々回受注日・前回受注日のうちデータが格納されているものが前記過去回数条件値以上である場合、及び、(3)前記受注間隔1及び前記受注間隔2の差が前記受注間隔差条件値以内である場合に、気づき発生と判断するとともに、リピートオーダー有りを気づかせるためのコメントを含む気づきデータを作成するリピートオーダー有り発見処理手順、及び/又は、
    前記気づき発生処理として、前記実行タイミングに、(1)前々々回受注日・前々回受注日・前回受注日のうちデータが格納されているものが前記過去回数条件値以上である場合、及び、(2)前記受注間隔1及び前記受注間隔2の差が前記受注間隔差条件値以内である場合、及び、(3)前記システム処理時日付と前記受注予定日を比較して、前記受注予定日条件値以上である場合に、気づき発生と判断するとともに、リピートオーダー無しを気づかせるためのコメントを含む気づきデータを作成する処理を行うリピートオーダー無し発見処理手順、
    前記通知先に前記気づきデータを配信するとともに当該通知先の前記表示手段に前記条件コメントを表示する気づき通知手順を実行させることを特徴とする気づきプログラム。
  6. 前記制御手段に、更に、
    前記気づき発生処理として、前記実行タイミングに、(1)前記入荷予定日とシステム処理時日付を比較して、前記入荷予定日条件値以上と判断し、かつ、前記入荷日が前記未入荷条件値に等しいと判断した場合、(2)前記引当予定日とシステム処理時日付を比較して、前記引当予定日条件値以上と判断し、かつ、前記受注数量から前記引当済数量を減算した結果が前記未引当条件値と等しくない場合、又は、(3)前記出荷予定日とシステム処理時日付を比較して、前記出荷予定日条件値以上と判断し、かつ、前記出荷日が前記未出荷条件値に等しいと判断した場合に、気づき発生と判断するとともに、入荷遅延による納期遅れを気づかせるための条件コメントを含む気づきデータを作成する手順を行う納期後れ発生処理手順を実行させることを特徴とする請求項5に記載の気づきプログラム。
  7. 前記制御手段に、更に、
    前記気づき発生処理として、前記実行タイミングに、(1)前記与信限度額に対する前記与信額の割合を算出し、その値が前記与信額割合条件値以上である場合、又は、(2)前記与信限度額から前記与信額を減算して与信残高を算出し、その値が前記与信残高条件値未満である場合に、気づき発生と判断するとともに、与信限度額超過を気づかせるための条件コメントを含む気づきデータを作成する処理を行う与信限度額超過発生処理手順を実行させることを特徴とする請求項5又は6に記載の気づきプログラム。
  8. 前記制御手段に、更に、
    前記気づき発生処理として、前記実行タイミングに、(1)前記見積単価に対する前記受注単価の割合を算出し、その値が前記受注単価割合下限条件値未満である場合、又は、(2)前記見積単価に対する前記受注単価の割合を算出し、その値が前記受注単価割合上限条件値超である場合に、気づき発生と判断するとともに、単価違いを気づかせるための条件コメントを含む気づきデータを作成する処理を行う単価違い発生処理手順を実行させることを特徴とする請求項5から7のいずれかに記載の気づきプログラム。
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