JP6021747B2 - エレベーター - Google Patents
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Description
このような建物との共振などによるロープの引っ掛かり現象を防止するための手段として、昇降路に設置される機器に対して、これら機器の取付腕の端部と昇降路の建築側構造物との間に保護線を張ったり、プロテクタを取り付けたりするものが知られている(例えば、非特許文献1参照)。
図1はこの発明の実施の形態1のエレベーターを示す平面図である。
図において、昇降路1内では、ロープ2の一端部がかご3に接続され、他端部が釣合おもり4に接続されている。昇降路1の上部には綱車を有する巻上機(図示せず)が設置されている。綱車にはロープ2が巻き掛けられている。
かご3の乗場から視て奥側の昇降路1の壁面には、一対のレール5が上下方向に延びて固定されている。かご3の乗場から視て両側の昇降路1の壁面には、それぞれ対向した一対のレール5が上下方向に延びて固定されている。
昇降体である、かご3及び釣合おもり4は、巻上機の駆動により回転する綱車に伴い移動するロープ2に連動してレール5に案内されてそれぞれ昇降路1内を昇降する。
この取付腕6は、第1の腕部6aがレール5に固定されており、ヒンジ7を基点として第2の腕部6bが、捩りばね8の付勢力に逆らってかご3側にθの角度折曲するものの、かご3の反対側には第1の腕部6aの上端面と第2の腕部6bの下端面とが面接触し、折曲できないようになっている。
そして、ロープ2の一部が取付腕6の裏側に当接した場合、当接したロープ2には直線状に復元しようとする復元力が作用する。
ロープ2が取付腕6の裏側に接する初期においては、図3(a)に示すように、復元力Fの分力のうち、取付腕平行方向の取付腕平行分力Fhは、ロープ2の引っ掛かりを促進する方向に作用する。
一方、取付腕垂直方向の取付腕垂直分力Fvは、取付腕6の第2の腕部6bを倒す方向に作用し、この取付腕垂直分力Fvは、捻りバネ8の付勢力に対して十分大きいため、第2の腕部6bはヒンジ7を基点としてかご3側に回動する。
第2の腕部6bが回動した状態では、図3(b)に示すように復元力Fの取付腕平行分力Fhは引っ掛かり解除方向に作用し、ロープ2は、円滑に元の位置、即ち直線状に復元できる。
ロープ2が取付腕6から離れると、図3(c)に示すように、捻りバネ8の作用により、第2の腕部6bは、その下端面が第1の腕部6aの上端面と当接する状態まで反時計方向に回動し、取付腕6は、元の直線状態に復元される。
従って、従来必要とした、ロープ2が取付腕に引っ掛かるのを防止するための保護線等を取付腕に付設することなく、簡単な構成でロープ2の取付腕6に対する引っ掛かりを防止することができ、部品コスト、据付工数を大幅に低減することができる。
また、第2の腕部6bは、ロープ2の復元力から解放されると同時に、ヒンジ7に設けられた捩りバネ8により、第1の腕部6aと第2の腕部6bとが簡単に一直線状になるように復元され、着床プレート9を通常のエレベーター運転時の位置に人手を要することなく復元することができる。
図4はこの発明の実施の形態2のエレベーターの取付腕6を示す側面図である。
この実施の形態では、第1の腕部6aには、出没可能な作動棒10aを有する検出スイッチ10が取付けられている。第2の腕部6bの端部には、作動棒10aに当接する平板である受け部11が設けられている。
他の構成は、実施の形態1のエレベーターの構成と同じである。
そして、ロープ2の一部が取付腕6の裏側に当接した場合には、第2の腕部6bがヒンジ7を基点として回動することで、受け部11は作動棒10aから離間し、検出スイッチ10は、作動棒10aが突出し、巻上機の駆動は停止される。
この例では、ヒンジ7及び捩りバネ8が不要となる利点がある。
さらに、取付腕6に取付ける機器として着床プレート9の場合について説明したが、配電箱や終端階減速装置用カム、ロープ類の振れ止め、ケーブルの吊手等の機器であってもよい。
また、上記実施の形態では、ロープ2の一端部にかご3が固定され、他端部に釣合おもり4が固定された、所謂トラクション方式のエレベーターについて説明したが、この発明はせり上げ方式のエレベーターにも適用できる。
Claims (4)
- 綱車を有する巻上機と、
前記綱車に巻き掛けられたロープと、
前記巻上機の駆動による前記綱車の回転に伴い移動するロープに連動して昇降路内を昇降する昇降体と、
前記昇降路内に取付腕を介して設けられた機器と、を備え、
前記取付腕は、第1の腕部、及び第1の腕部に接続部を介して接続された第2の腕部で構成され、
直線状の前記ロープの一部が前記昇降路の壁面と前記取付腕との間に変位したときに、前記取付腕は、直線状に復元しようとするロープの復元力により前記接続部を基点として前記昇降体側に折曲されるエレベーターであって、
前記第1の腕部及び前記第2の腕部の何れか一方に検出スイッチが設けられているとともに、他方に検出スイッチに当接する受け部が設けられており、
前記取付腕が折曲されたときに、前記検出スイッチと前記受け部とが離間して前記巻上機の駆動は停止されるエレベーター。 - 前記接続部は、ヒンジである請求項1に記載のエレベーター。
- 前記ヒンジには、前記第1の腕部と前記第2の腕部とが一直線状になるように付勢したバネが設けられている請求項2に記載のエレベーター。
- 綱車を有する巻上機と、
前記綱車に巻き掛けられたロープと、
前記巻上機の駆動による前記綱車の回転に伴い移動するロープに連動して昇降路内を昇降する昇降体と、
前記昇降路内に取付腕を介して設けられた機器と、を備え、
前記取付腕は、前記昇降体側のみに撓み変形可能な可撓性部材で構成され、
直線状の前記ロープの一部が前記昇降路の壁面と前記取付腕との間に変位したときに、前記取付腕は、直線状に復元しようとするロープの復元力により前記昇降体側に撓み変形するエレベーターであって、
前記昇降路内に設けられ、前記取付腕の撓み変形した変位を検知する変位センサを備え、
この変位センサが前記取付腕の変位を検知することで前記巻上機の駆動は停止されるエレベーター。
Priority Applications (1)
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JP2013127411A JP6021747B2 (ja) | 2013-06-18 | 2013-06-18 | エレベーター |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
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JP2015000805A JP2015000805A (ja) | 2015-01-05 |
JP6021747B2 true JP6021747B2 (ja) | 2016-11-09 |
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Family Applications (1)
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JP2013127411A Active JP6021747B2 (ja) | 2013-06-18 | 2013-06-18 | エレベーター |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP6021747B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009269678A (ja) * | 2008-04-30 | 2009-11-19 | Hitachi Ltd | エレベーターの着床位置検出装置 |
JP2014047003A (ja) * | 2012-08-30 | 2014-03-17 | Hitachi Ltd | エレベータ用器具ブラケット |
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2013
- 2013-06-18 JP JP2013127411A patent/JP6021747B2/ja active Active
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JP2015000805A (ja) | 2015-01-05 |
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