JP6021097B2 - パチンコ機 - Google Patents
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Description
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記遊技領域内に、図柄を表示可能な図柄表示部が設けられており、前記制御装置は、前記抽選条件が充足されると少なくとも2つの乱数から夫々1つの数値を取得するとともに、当該取得数値にもとづき少なくとも前記図柄の確定表示態様と前記図柄の変動時間とを決定し、前記図柄の変動を開始させた後、決定した変動時間が経過すると決定した確定表示態様で前記図柄を確定表示させ、前記図柄を所定の大当たり図柄表示態様にて確定表示させたことにもとづいて前記大当たり状態を生起させるパチンコ機であって、前記判定手段が、前記保留情報を参照し、前記取得数値にもとづき決定される前記図柄の確定表示態様が前記大当たり図柄表示態様となる前記特定保留情報が存在するか否かを判定し、前記音切替手段が、報音パターンを前記特定の報音パターンに切り替えると、前記制御装置が、前記今回の大当たり状態が終了した後、前記特定保留情報を消化する際の前記図柄の変動開始から前記図柄の確定表示までの間の所定のタイミングに至るまで、前記特定の報音パターンにより前記スピーカの報音動作を制御することを特徴とする。
図1は、パチンコ機1を前面側から示した説明図である。また、図2は、遊技盤2を前面側から示した説明図である。さらに、図3は、パチンコ機1を後面側から示した説明図である。
パチンコ機1は、遊技盤2の前面に形成された遊技領域16内へ遊技球を打ち込み、遊技領域16内を流下させて遊技するものであって、遊技盤2は、支持体として機能する機枠3の前面上部に、金属製のフレーム部材であるミドル枠5を介して設置されている。また、遊技盤2の前方には、ガラス板を嵌め込み設置してなる前扉4が、左端縁を軸として片開き可能に機枠3に蝶着されており、該前扉4によって閉塞される遊技盤2の前方空間が遊技領域16とされている。
さらに、前扉4の上部には、効果音や各種メッセージ等を報音する一対のスピーカ14、14が設けられており、前扉4の側部には、パチンコ機1の遊技状態等に応じて点灯・点滅する複数のLEDを備えたランプ部材15、15が設けられている。
メイン制御装置30には、「大当たり抽選」の実行とともに下記部材の動作を制御するメインCPU32、ROMやRAM等といった記憶手段33、タイマ34、及びインターフェイス35等が搭載されたメイン制御基板31が内蔵されている。そして、該メイン制御基板31は、インターフェイス35を介して、始動入賞口19やチューリップ式電動役物17、大入賞装置18、払出制御装置28、電源装置29、及び「特別図柄」を表示可能な特別図柄表示部36等と接続されている。また、メイン制御基板31は、サブ制御装置40内に内蔵されたサブ統合基板41とも電気的に接続されている。
遊技者によってハンドル9が回動操作されると、発射装置10が作動し、発射通路13を介して遊技球が遊技領域16内へ打ち込まれる。そして、遊技領域16内を流下する遊技球が始動入賞口19又はチューリップ式電動役物17へ入賞する(所定条件を充足する)と、当該入賞がメインCPU32により検出される。すると、メインCPU32は、入賞検出のタイミングでcカウンタ及びdカウンタから1つの数値を取得するとともに、特別図柄表示部36において「特別図柄」を変動表示中であるか否か、及び保留情報の有無を確認する。そして、特別図柄表示部36において「特別図柄」が変動表示中でなく、且つ、保留情報が1つも存在しない場合、今回取得したcカウンタの数値が所定の「大当たり数値(たとえば“0”又は“300”)」であるか否か、すなわち今回の「大当たり抽選」の結果が「大当たり」であるか否かを判定する。そして、「大当たり抽選」の結果、「大当たり」である(すなわち、取得数値が「大当たり数値」である)と、図5(b)に示す基本変動パターン決定テーブルを用い、dカウンタの取得数値に対応する基本変動パターンを読み出す。一方、「大当たり抽選」の結果、「外れ」である(すなわち、取得数値が「大当たり数値」以外の数値である)と、図5(a)に示す基本変動パターン決定テーブルを用い、dカウンタの取得数値に対応する基本変動パターンを読み出す。その後、メインCPU32は、「大当たり抽選」の結果(「大当たり」であるか「外れ」であるか)、及び読み出した基本変動パターン(特に変動時間)の種類を示す情報を含んだ開始コマンドを作成するとともに、当該開始コマンドをサブ統合CPU42へと送信する。また、特別図柄表示部36において「特別図柄」を所定の態様で変動させるとともに、タイマ34による計時を開始する。そして、読み出した基本変動パターンの変動時間が経過すると、「大当たり抽選」の結果に対応する「特別図柄」を確定表示させる(「大当たり」の場合には大当たり特別図柄表示態様である“3”又は“7”で、「外れ」の場合には“−”で夫々確定表示させる)とともに、停止信号を含んだ停止コマンドをサブ統合CPU42へと送信する。
尚、チューリップ式電動役物17の開閉動作に関しては、遊技領域16内に設けられているゲート部材(図示せず)への遊技球の通過をもって、「大当たり抽選」同様の乱数取得による「抽選」を実行し、当選した場合にのみチューリップ式電動役物17の翼片を所定の設定時間だけ開動作させるようになっている。
ここで、本発明の要部となる先読み情報を用いたスピーカ14、14での報音動作による演出について説明する。
メインCPU32では、cカウンタの取得数値を保留情報として記憶する際、当該保留情報に係る「大当たり抽選」の結果が「大当たり」であるか否かを、「第1大当たり」であるか「第2大当たり」であるかまでもを含めて一旦判定する。そして、その判定結果を含んだ先読み情報、及び当該保留情報が何個目の保留にもとづくものであるかを予定情報としてサブ統合基板41へ送信するようになっている。なお、保留情報として記憶する情報はあくまで取得数値のみであり、保留情報の消化時に再度大当たり判定を実行するとともに、開始コマンドの送信等の上記制御を実行することになる。
なお、上記の保留情報中に「第2大当たり」が存在し、且つ、その旨を第1当確報音パターン又は第2当確報音パターンで報知する制御において、「第2大当たり」となる保留情報よりも先に消化される保留情報の中に、「第1大当たり」となる保留情報が存在する場合、第1当確報音パターンによる報音制御は、「第1大当たり」となる保留情報によって「装飾図柄」が変動を開始し確定表示となるまでの間の所定のタイミングまでとなる。
上述したような制御を実行するパチンコ機1によれば、サブ統合CPU42が音切替手段49を備えており、「大当たり抽選」の結果が「第2大当たり」である予定情報(ひいては保留情報)が存在すると、その旨を報知するために、「大当たり状態」中における特定のタイミングにおいて、「第2大当たり」に係る「大当たり状態」において共通する第2大当たり用共通報音パターンから、保留情報の中に「第2大当たり」となる保留情報があることを遊技者に報知する第2当確報音パターンへと報音パターンを切り替えるとともに、第2当確報音パターンでの報音制御を、「大当たり状態」が終了しても停止することなく、「第2大当たり」である保留情報によって「装飾図柄」が変動を開始し確定表示となるまでの間の所定のタイミングまで継続する。したがって、従来にない斬新な報知が可能である上、「大当たり状態」の終了後におけるスピーカ14、14での報音動作態様が多様な遊技性の高いパチンコ機1とすることができる。
さらに、「大当たり状態」のうち、多くの賞品球を期待することのできる遊技者にとって有利な「第2大当たり」に係る「大当たり状態」についてのみ報知するため、報知動作が実行されたにも拘わらず、賞品球数の少ない「第1大当たり」に係る「大当たり状態」が生起してしまうといった事態を防止することができ、遊技者に不快感を抱かせたりしない。
なお、本発明のパチンコ機に係る構成は、上記実施形態に何ら限定されるものではなく、パチンコ機全体の構成、大当たり状態の内容や大当たり状態の終了後の遊技状態に係る構成、及び制御機構に係る構成等について、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で必要に応じて適宜変更可能である。
また、大入賞装置18における扉部材の開成回数が異なる2種類の「大当たり状態」を生起させるように構成しているが、開成回数が3種類以上に異なる多様な「大当たり状態」を生起させるようにようにしてもよいし、「大当たり状態」の終了後、「大当たり抽選」の結果「大当たり」となる可能性が高い所謂高確率状態を生起させるか否かで異なる「大当たり状態」を生起させたり、高確率状態となる期間が異なる「大当たり状態」を生起させる等してもよく、その中でどの「大当たり状態」について報知するかについても適宜設定変更可能であり、上記実施形態において「第1大当たり」となる保留情報について報知するように構成しても何ら問題はない。
さらにまた、特定の報音パターンによる報音制御をどのタイミングまで継続するかについては、「第2大当たり」である保留情報によって「装飾図柄」が変動を開始し確定表示となるまでの間の所定のタイミングであれば、上記実施形態の所謂リーチが確定するタイミングに限定されることはなく、たとえば「装飾図柄」を大当たり装飾図柄表示態様で仮停止表示するタイミングであってもよいし、選択された詳細変動パターンに応じて異なるタイミングであっても何ら問題はない。
加えて、上記実施形態では、「特別図柄」と「装飾図柄」との2つの図柄を用いるパチンコ機について説明しているが、「特別図柄」のみを用いており、図柄表示部に「特別図柄」を表示するように構成してもよい。
Claims (2)
- 遊技球が流下可能な遊技領域内に、扉部材を開閉可能に備えた大入賞装置が設けられているとともに、遊技に係る動作を制御する制御装置と、前記制御装置による制御のもと報音動作が制御されるスピーカと、前記スピーカによる報音動作態様である報音パターンを複数パターン記憶する報音パターン記憶手段とが設けられており、
前記制御装置は、所定の抽選条件が充足されると少なくとも1つの乱数から1つの数値を取得するとともに、当該取得数値にもとづき所定の大当たり条件が充足されると前記大入賞装置を断続的に開成させる大当たり状態を生起させ、前記大当たり状態中において、前記報音パターン記憶手段に記憶されている所定の大当たり報音パターンにより前記スピーカの報音動作を制御する一方、
前記抽選条件の充足にもとづき取得した数値を保留情報として所定数まで記憶するとともに、前記保留情報を所定の順序で消化するパチンコ機であって、
前記制御装置は、前記大当たり状態中に前記スピーカでの報音パターンを切り替える音切替手段と、前記保留情報を参照して前記大当たり条件が充足される特定保留情報が存在するか否かを判定する判定手段とを有しており、
前記判定手段が、今回の大当たり状態の終了後に消化される前記保留情報の中に、前記特定保留情報が存在すると判定すると、前記音切替手段が、前記今回の大当たり状態中の特定のタイミングにおいて、前記スピーカにおける報音パターンを前記大当たり報音パターンとは異なる特定の報音パターンに切り替えるとともに、前記制御装置が、前記今回の大当たり状態が終了した後も、前記特定保留情報の消化に応じた次回の大当たり状態が生起するまでの所定のタイミングに至るまで、前記特定の報音パターンにより前記スピーカの報音動作を制御することを特徴とするパチンコ機。 - 前記遊技領域内に、図柄を表示可能な図柄表示部が設けられており、
前記制御装置は、前記抽選条件が充足されると少なくとも2つの乱数から夫々1つの数値を取得するとともに、当該取得数値にもとづき少なくとも前記図柄の確定表示態様と前記図柄の変動時間とを決定し、前記図柄の変動を開始させた後、決定した変動時間が経過すると決定した確定表示態様で前記図柄を確定表示させ、前記図柄を所定の大当たり図柄表示態様にて確定表示させたことにもとづいて前記大当たり状態を生起させるパチンコ機であって、
前記判定手段が、前記保留情報を参照し、前記取得数値にもとづき決定される前記図柄の確定表示態様が前記大当たり図柄表示態様となる前記特定保留情報が存在するか否かを判定し、前記音切替手段が、報音パターンを前記特定の報音パターンに切り替えると、前記制御装置が、前記今回の大当たり状態が終了した後、前記特定保留情報を消化する際の前記図柄の変動開始から前記図柄の確定表示までの間の所定のタイミングに至るまで、前記特定の報音パターンにより前記スピーカの報音動作を制御することを特徴とする請求項1に記載のパチンコ機。
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