JP2015164521A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】所定の演出条件が満たされると、装飾図柄66、66・・の変動開始時に演出用表示部6に表示されている全ての保留表示体を回転表示させるとともに、予めシナリオで定められた変化の対象となる保留表示体のみを回転表示中若しくは停止に伴い回転表示前とは異なる種類の保留表示体に変化させるという第1変化演出を実行する。したがって、ただ単に変化する保留表示体のみを対象として演出を行っていた従来のものと比較すると、遊技者は、どの保留表示体が変化するのかについてまで興趣をもって遊技することができる。
【選択図】図16
Description
図1は、パチンコ機1を前面側から示した説明図である。また、図2は、遊技盤2を前面側から示した説明図である。さらに、図3は、パチンコ機1を後面側から示した説明図である。
パチンコ機1は、遊技盤2の前面に形成された遊技領域16内へ遊技球を打ち込み、遊技領域16内を流下させて遊技するものであって、遊技盤2は、支持体として機能する機枠3の前面上部に、金属製のフレーム部材であるミドル枠5を介して設置されている。また、遊技盤2の前方には、ガラス板を保持してなる前扉4が、左端縁を軸として片開き可能に機枠3に蝶着されており、該前扉4によって閉塞される遊技盤2の前方空間が遊技領域16とされている。
さらに、前扉4の上部には、効果音や各種メッセージ等を報音する一対のスピーカ14、14が設けられており、前扉4の側部には、パチンコ機1の遊技状態等に応じて点灯・点滅する複数のLEDを備えたランプ部材15、15が設けられている。
メイン制御装置30には、大当たり抽選の実行とともに下記部材の動作を制御するメインCPU32、ROMやRAM等といった記憶手段33、タイマ34、及びインターフェイス35等が搭載されたメイン制御基板31が内蔵されている。そして、該メイン制御基板31は、インターフェイス35を介して、始動入賞口19やチューリップ式電動役物17、大入賞装置18、ゲート部材20、及び特別図柄表示部61等と接続されている。また、メイン制御基板31は、サブ制御装置40内に内蔵されたサブ統合基板41とも電気的に接続されている。なお、図4では省略しているが、メイン制御基板31は、払出制御装置28や電源装置29等ともインターフェイス35を介して接続されている。
まずパチンコ機1では、遊技球が始動入賞口19やチューリップ式電動役物17へ入賞すると、当該入賞がメインCPU32により検出される(本実施形態では、始動入賞口19への遊技球の入賞がメインCPU32により検出されたことをもって所定の抽選条件の充足となる)。すると、メインCPU32は、所定個数(たとえば3個)の遊技球を賞球として払い出すとともに、入賞検出のタイミングでcカウンタ、dカウンタ、及びeカウンタから夫々1つの数値を取得し、さらに保留情報記憶領域36に記憶されている保留情報の数が最大値に達しているか否かを確認する。そして、保留情報の数が既に最大値に達していると、cカウンタ、dカウンタ、及びeカウンタからの取得数値を記憶することなく削除する。一方、最大値に達していないと、cカウンタ、dカウンタ、及びeカウンタからの取得数値を保留情報記憶領域36に記憶するとともに、遊技状態毎に設定されている大当たり判定用テーブルを参照して今回cカウンタから取得した数値が所定の「大当たり数値(たとえば通常状態の大当たり判定用テーブルでは、“100”の1通りとなっており、高確率状態の大当たり判定用テーブルでは、“0”、“50”、“100”、“150”、“200”、“250”、“300”の7通りとなっている)」であるか否か(すなわち、大当たり抽選の結果が「大当たり」であるか否か)、当該「大当たり」に係る判定結果を踏まえた上でのdカウンタからの取得数値にもとづく特別図柄の確定表示態様(「大当たり」である場合には「大当たり」の種別)、及び「大当たり」に係る判定結果を踏まえた上でのeカウンタからの取得数値に対応する基本変動パターンがどうなるかを、後述する大当たり判定よりも事前に事前判定として一旦判定する。さらに、メインCPU32は、当該事前判定の結果、始動入賞口19とチューリップ式電動役物17との何れへの入賞に伴う保留情報であるのか、及び何個目の保留情報にもとづくものであるのかを含んだ予定情報を作成し、サブ統合CPU42へ送信する。
一方、「非確変大当たり」に起因して生起させた大当たり状態が終了した場合には、大当たり状態が終了してから、特別図柄が特定回数(たとえば100回)だけ確定表示されるまでに限り、チューリップ式電動役物17が開状態となりやすく、且つ、チューリップ式電動役物17が長時間にわたり開状態となるサポート状態を生起させる。なお、「次回大当たり判定において大当たり抽選の結果が「大当たり」となるまで」という事項は、たとえば上記特定回数を10000回と設定することにより実現してもよい。
ここで、本発明の要部となる保留表示体の変化演出について、図8〜図12をもとに説明する。
図8は、演出用表示部6を示した説明図である。図9は、シナリオの内容を示した説明図である。図10は、fカウンタの数値とシナリオの種別との対応を示した説明図である。図11は、シナリオの設定に係るフローチャート図である。図12は、変化演出の実行に係るフローチャート図である。
シナリオ1は、受信した予定情報に対応して追加表示した保留表示体が第2表示位置P2〜第4表示位置P4の何れかに表示されている間は、当該保留表示体を白い円形の通常保留表示体71として表示するとともに、保留情報の消化に伴い通常保留表示体71の表示位置を第2表示位置P2から第1表示位置P1へ移動させると、移動後に保留表示体の主るを通常保留表示体71から第1特殊保留表示体72に変化させるといった内容となっている。この第1特殊保留表示体72は、通常保留表示体71と同形状であるものの、色が青色となっている。また、受信した予定情報にシナリオ1が設定され、且つ、当該予定情報に対応する保留表示体の追加に際して第1表示位置P1へ追加表示する場合には、通常保留表示体71ではなく第1特殊保留表示体72を直接追加表示する(すなわち、後述するような特殊キャラクター76を用いたりしない)。
なお、シナリオ1〜シナリオ7の何れも設定されていない予定情報に対応する保留表示体については、受信した予定情報に対応して保留表示体を第1表示位置P1〜第4表示位置P4の何れかへ追加表示するに際し、通常保留表示体71を追加表示するとともに、消化表示領域65へ移動するまでの間、通常保留表示体71のまま表示することになる。
そして以降、同様に保留表示体M4、M5、M6の順で消化表示領域65へ移動させるとともに、保留表示体M6については、第1表示位置P1へ移動した際の装飾図柄66、66・・の変動表示中に、第1変化演出若しくは第2変化演出により通常保留表示体71から第1特殊保留表示体72に変化させるといった流れで遊技は進行する。
以上のような構成を有するパチンコ機1によれば、所定の演出条件が満たされると、装飾図柄66、66・・の変動開始時に演出用表示部6に表示されている全ての保留表示体を回転表示させるとともに、予めシナリオで定められた変化の対象となる保留表示体のみを回転表示中若しくは停止に伴い回転表示前とは異なる種類の保留表示体に変化させるという第1変化演出を実行する。したがって、ただ単に変化する保留表示体のみを対象として演出を行っていた従来のものと比較すると、遊技者は、どの保留表示体が変化するのかについてまで興趣をもって遊技することができる。すなわち、従来のパチンコ機では体験できない斬新な遊技を遊技者に提供し得る遊技性の高いパチンコ機1とすることができる。
なお、本発明の遊技機に係る構成は、上記実施形態に何ら限定されるものではなく、遊技機全体の構成は勿論、保留表示体の変化の制御等に係る構成についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で必要に応じて適宜変更可能である。
また、上記実施形態では、基本変動パターンに関してA〜Dの4種類しか設定していないが、4種類以上の基本変動パターンを設定しても何ら問題はないし、シナリオについても8種類以上のシナリオを記憶手段に記憶させたり、反対に6種類以下のシナリオしか記憶させないとしてもよく、各シナリオの内容についても適宜変更可能である。
さらにまた、上記実施形態では保留表示体の表示態様を回転表示等の予兆表示態様とするにあたり、特殊表示体を登場させるとしているが、特殊表示体等を登場させることなく保留表示体の表示態様を予兆表示態様としてもよい。加えて、予兆表示態様として回転表示以外の表示態様(たとえば、点滅させたり、膨張/収縮させたり、上下左右に移動させる等)を採用することも当然可能である。
加えて、どのような条件が満たされると保留表示体を予兆表示態様とするかについて、すなわち遊技条件や演出条件の内容についても、言うまでもなく適宜変更可能であり、たとえば上記実施形態の条件に加え、基本変動パターンが基本変動パターンA1でない場合に予兆抽選を実行し、該予兆抽選に当選した場合にのみ、保留表示体を予兆表示態様としたり、特殊表示体を登場させたりするといったような構成も考えられる。
また、シナリオ抽選を行うにあたり、すでに記憶している予定情報の内容を確認し、たとえば大当たり抽選の結果が「大当たり」である予定情報が存在するとシナリオ抽選に実行しないように構成する、すなわちシナリオ抽選の実行に何らかの条件を設けることも可能である。
さらにまた、複数の保留表示体を一度の変化演出で変化させる場合には、必ず選択・実行する特定の変化演出を設定しておいてもよい。なお、特定の変化演出を実行したからと言って、必ずしも複数の保留表示体を一度に変化させるというわけではなく、1つの保留表示体しか変化させない場合やどの保留表示体も変化させない場合にも特定の変化演出を選択・実行し得るようにしておく。そして、そのような特定の変化演出を設定すると、特定の変化演出が実行された際、遊技者に複数の保留表示体の変化を期待させることができ、遊技者の更なる興趣向上を図ることができる。
さらにまた、保留表示体の変化演出をどのタイミングで行うかについても、装飾図柄の変動開始から確定表示までの間であればよく、上記実施形態の装飾図柄の変動開始直後に限定されることはない。
さらに、遊技状態に応じて、予兆表示態様としたり種類を変化させたりする対象の保留表示体を異ならせるようにしてもよい。たとえば通常状態では始動入賞口への入賞に応じた保留表示体についてのみ予兆表示態様としたり種類を変化させたりする一方、サポート状態ではチューリップ式電動役物への入賞に応じた保留表示体(上記実施形態で言うとことの特別保留表示体)についてのみ予兆表示態様としたり種類を変化させたりするように構成することも可能である。
加えて、上記実施形態では、第1表示位置にある保留表示体をそのまま消化位置へ移動させるとしているが、たとえば消化位置へ移動させた際に拡大したり縮小したりしてもよいし、通常保留表示体に対応する消化表示体や特別保留表示体に対応する消化表示体を別途設定しておき、消化位置へ移動させるにあたり通常保留表示体から通常保留表示体に対応する消化表示体へ変更させるとしてもよい。
さらに、上記実施形態では、メイン制御装置とサブ制御装置との2つの制御装置に分けて制御するように構成しているが、メイン制御装置1つで制御するように構成してもよく、メイン制御装置の記憶手段に特殊表示体やシナリオ、fカウンタ、gカウンタ等を設けても何ら問題はないし、メイン制御装置1つで制御する際には、開始コマンドや予定情報等を作成する必要はない。さらに、上記実施形態では、特別図柄と装飾図柄との2種類の図柄を用いるパチンコ機としているが、特別図柄のみを用いたパチンコ機であってもよいし、特別図柄表示部を演出用表示部内や遊技領域内、センター部材等の他の位置に設けてもよい。加えて、基本変動パターン決定テーブルに関し、eカウンタの数値との対応関係や基本変動パターンの内容が異なる複数種類の基本変動パターン決定テーブルを設定し、保留情報の数や遊技状態に応じて対応させる基本変動パターン決定テーブルを異ならせるように構成することも勿論可能である。
またさらに、大当たり状態の終了後、サポート状態とともに所謂時短状態を生起させるように構成することも当然可能である。
なお、特許請求の範囲、明細書および図面に記載される全ての要素(例えば、制御手段や図柄表示部、特別入賞手段、演出用表示部等)は、個数を意識的に限定する明確な記載がない限り、物理的に単一であっても複数であっても構わないし、適宜配置の変更が行われても構わない。また、特許請求の範囲や明細書等で使用している要素名(要素につけた名称)は、単に本件の記載のために便宜上付与したにすぎないものであり、それによって特別な意味が生じることを特に意識したものではない。すなわち、要素名のみによって要素が何であるかが限定解釈されるものではない。例えば、「制御手段」は、ハード単体でも、ソフトを含んだものであっても構わない。さらには、全ての要素のうちの複数の要素を適宜一体的に構成するか、もしくはひとつの要素を複数の要素に分けて構成するかは、敢えて特許請求の範囲等において特定していない限り、何れも当業者であれば極めて容易に考えられる事項である。したがって、その程度の範囲内での構成上の差異を有する遊技機を、本実施例に記載がなされていないことを理由に採用することのみでは、本発明に係る権利を回避したことにはならない。その他、各要素の構成や形状等における、本実施例から当業者であれば容易に考えられる自明な範囲の差異についても同様である。
Claims (1)
- 図柄を変動/確定表示可能な図柄表示部と、各種表示演出を行うための演出用表示部と、開閉動作可能な可動部材を有する特別入賞手段とが設けられているとともに、遊技に係る動作や図柄表示部及び前記演出用表示部における表示動作を制御する制御手段を備えており、
前記制御手段は、所定の抽選条件の充足にもとづき1又は複数の乱数から数値を取得すると、取得した数値を所定数まで保留情報として記憶する一方、所定の順序にしたがって記憶している前記保留情報から1つの保留情報を読み出し、前記数値にもとづいて少なくとも前記図柄の確定表示態様と前記図柄の変動時間とを決定するとともに、前記図柄表示部において前記図柄の変動を開始させ、前記変動時間の経過に伴い前記図柄を所定の確定表示態様で確定表示させ、さらに、前記図柄を特別な確定表示態様で確定表示させたことにもとづいて、前記特別入賞手段を所定の態様で作動させる特別遊技状態を生起させる遊技機であって、
前記制御手段は、前記保留情報の記憶に伴い、前記演出用表示部内における前記保留情報の数と対応する表示位置に保留表示体を追加する一方、前記保留情報を読み出すにあたり、読み出す前記保留情報に対応する前記保留表示体を、前記演出用表示部内における所定の消化位置へ移動させる、若しくは、前記消化位置への移動に応じて対応する消化表示体に変更するとともに、今回読み出さなかった前記保留情報に対応する前記保留表示体を、その数と対応する新たな表示位置へ移動させる一方、
前記保留表示体として複数種類の表示体を有し、所定の演出条件が満たされていると、前記保留表示体の前記新たな表示位置への移動後、表示されている全ての前記保留表示体を予兆表示態様とし、当該予兆表示態様中若しくは予兆表示態様の終了に伴い、前記保留表示体のうちの少なくとも1つの前記保留表示体について、移動前の前記表示体から別の前記表示体へ変化させることを特徴とする遊技機。
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