JP2014000212A - パチンコ機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】予定情報に係るcカウンタの取得数値が「第1告知数値」又はdカウンタの取得数値が「第2告知数値」であり、且つ、演出決定抽選の結果が当選であると、ディレイ時間中という従来にないタイミングでスピーカから特定効果音を報音するという特定告知演出を実行し、次に消化する予定情報が、「大当たり抽選」の結果が「大当たり」であったり、「大当たり」である信頼度の高いスーパーリーチBにしたがって装飾図柄が変動表示したりするといった特別な予定情報である旨を遊技者に告知するようにした。そのため、遊技者にしてみると、図柄の変動表示中や確定表示時といった従来周知なタイミング以外のタイミングにおいても「大当たり」に係る告知が行われるかもしれないという期待を抱きながら遊技することができる。
【選択図】図7
Description
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記制御装置は、遊技球の前記始動入賞口への入賞の検出に伴い、大当たり状態を生起させるか否かを決定するための大当たり判定用乱数から数値を取得するとともに、当該入賞が前記図柄の変動表示中であると、前記大当たり判定用乱数から取得した数値を前記保留情報に含めて前記記憶手段に記憶する一方、前記保留情報に係る前記大当たり判定用乱数から取得した数値が所定の告知数値である否かによって、前記保留情報が前記特別な保留情報であるか否かを判定することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記制御装置は、遊技球の前記始動入賞口への入賞の検出に伴い、前記図柄変動時間を決定するための変動時間決定用乱数から数値を取得するとともに、当該入賞が前記図柄の変動表示中であると、前記変動時間決定用乱数から取得した数値を前記保留情報に含めて前記記憶手段に記憶する一方、前記保留情報に係る前記変動時間決定用乱数から取得した数値が所定の告知数値である否かによって、前記保留情報が前記特別な保留情報であるか否かを判定することを特徴とする。
図1は、パチンコ機1を前面側から示した説明図である。また、図2は、遊技盤2を前面側から示した説明図である。さらに、図3は、パチンコ機1を後面側から示した説明図である。
パチンコ機1は、遊技盤2の前面に形成された遊技領域16内へ遊技球を打ち込み、遊技領域16内を流下させて遊技するものであって、遊技盤2は、支持体として機能する機枠3の前面上部に、金属製のフレーム部材であるミドル枠5を介して設置されている。また、遊技盤2の前方には、ガラス板を嵌め込み設置してなる前扉4が、左端縁を軸として片開き可能に機枠3に蝶着されており、該前扉4によって閉塞される遊技盤2の前方空間が遊技領域16とされている。
さらに、前扉4の上部には、効果音や各種メッセージ等を報音する一対のスピーカ14、14が設けられており、前扉4の側部には、パチンコ機1の遊技状態等に応じて点灯・点滅する複数のLEDを備えたランプ部材15、15が設けられている。
メイン制御装置30には、「大当たり抽選」の実行とともに下記部材の動作を制御するメインCPU32、ROMやRAM等といった記憶手段33、タイマ34、及びインターフェイス35等が搭載されたメイン制御基板31が内蔵されている。そして、該メイン制御基板31は、インターフェイス35を介して、始動入賞口19やチューリップ式電動役物17、大入賞装置18、払出制御装置28、電源装置29、及び特別図柄表示部61等と接続されている。また、メイン制御基板31は、サブ制御装置40内に内蔵されたサブ統合基板41とも電気的に接続されている。
遊技者によってハンドル9が回動操作されると、発射装置10が作動し、発射通路13を介して遊技球が遊技領域16内へ打ち込まれる。そして、遊技領域16内を流下する遊技球が始動入賞口19又はチューリップ式電動役物17へ入賞すると、当該入賞がメインCPU32により検出される。すると、メインCPU32は、入賞検出のタイミングでcカウンタ及びdカウンタから1つの数値を取得するとともに、特別図柄表示部61において特別図柄を変動表示中であるか否か、及び保留情報の有無を確認する。そして、特別図柄表示部61において特別図柄が変動中でなく、且つ、保留情報が1つも存在しない場合、予め記憶手段33に設定されている大当たり判定用テーブルを参照し、今回取得したcカウンタの数値が所定の「大当たり数値(たとえば“0”又は“300”)」であるか否か、すなわち今回の「大当たり抽選」の結果が「大当たり」であるか否かを判定する。そして、「大当たり抽選」の結果、「大当たり」である(すなわち、大当たり判定用乱数から取得した数値が「大当たり数値」である)と、図5(b)に示す基本変動パターン決定テーブルを用い、dカウンタの取得数値に対応する基本変動パターンを読み出す(変動時間決定用乱数から取得した数値をもとに図柄変動時間を決定する)。一方、「大当たり抽選」の結果、「外れ」である(すなわち、大当たり判定用乱数から取得した数値が「大当たり数値」以外の数値である)と、図5(a)に示す基本変動パターン決定テーブルを用い、dカウンタの取得数値に対応する基本変動パターンを読み出す。その後、メインCPU32は、「大当たり抽選」の結果(「大当たり」であるか「外れ」であるか)、及び読み出した基本変動パターン(特に変動時間)の種類を示す情報を含んだ開始コマンドを作成するとともに、当該開始コマンドをサブ統合CPU42へと送信する。また、特別図柄表示部61において特別図柄を所定の態様で変動させるとともに、タイマ34による計時を開始する。そして、読み出した基本変動パターンの変動時間が経過すると、「大当たり抽選」の結果に対応する特別図柄を確定表示させる(「大当たり」の場合には大当たり特別図柄表示態様である“3”又は“7”で、「外れ」の場合には“−”で夫々確定表示させる)とともに、停止信号を含んだ停止コマンドをサブ統合CPU42へと送信する。
なお、チューリップ式電動役物17の開閉動作に関しては、ゲート部材60への遊技球の通過をもって、「大当たり抽選」同様の乱数からの数値の取得による「抽選」を実行し、当選した場合にのみチューリップ式電動役物17の翼片を所定の設定時間だけ開動作させるようになっている。
一方、「大当たり抽選」の結果が「外れ」であると、装飾図柄及び特別図柄の確定表示後、保留情報が存在する場合には、特別図柄を確定表示する度に記憶されている保留情報のうち最も古い保留情報について、特別図柄の変動を開始する直前に「大当たり抽選」の結果が「大当たり」であるか否かを判定するとともに図柄変動時間を決定し、開始コマンドを送信する等の上記同様の制御を実行するとともに、当該最も古い保留情報を保留情報記憶領域から削除する。このとき、メインCPU32は、特別図柄を確定表示してから所定のディレイ時間の経過後に、最も古い保留情報に係る特別図柄の変動表示を開始するとともに、サブ統合CPU32へと開始コマンドを送信する。また、保留情報が存在しない場合には、次の始動入賞口19又はチューリップ式電動役物17への遊技球の入賞をもって「大当たり抽選」及びその結果の判定等を実行する。なお、ディレイ時間は、予め設定されているものとする。また、ディレイ時間中においては、特別図柄及び装飾図柄ともに各図柄表示部で確定表示された図柄のまま停止表示となっている。
ここで、本発明の要部となる保留情報の内容の告知演出、すなわち保留情報を先読みした結果、「大当たり抽選」の結果が「大当たり」である等の特別な保留情報であった場合にその旨を遊技者に告知する演出について説明する。
メインCPU32は、cカウンタ及びdカウンタの取得数値を保留情報として記憶する際、cカウンタ及びdカウンタの取得数値、及び当該保留情報が何個目の保留にもとづくものであるかを予定情報としてサブ統合基板41へ送信する。一方、サブ統合基板41の記憶手段43には、受信した予定情報を記憶する予定情報記憶領域47が設けられている。そして、サブ統合CPU42は、予定情報を受信すると予定情報記憶領域47へ記憶するとともに、保留表示部20においてLEDを1つ点灯させて合計の点灯数を1つ増加させる。また、開始コマンドの受信にもとづいて、予定情報記憶領域47から最も古い予定情報を削除するとともに、保留表示部20においてLEDを1つ消灯させて合計の点灯数を1つ減少させる。さらに、記憶手段43には、メイン制御装置30に設定されている大当たり判定用テーブルと対応する先読み判定用テーブルが設定されており、「大当たり数値」に対応する数値が「第1告知数値」とされている。
まず、サブ統合CPU42は、メインCPU32で作成された予定情報を受信すると、受信した予定情報に係るcカウンタの取得数値が「第1告知数値」であるか否かを判定する(S1)。つまり、サブ統合CPU42が予定情報判定手段53となる。そして、受信した予定情報に係るcカウンタの取得数値が「第1告知数値」である(S1でYESと判断する)と、当該予定情報に係る装飾図柄の変動表示を開始する直前のディレイ時間(すなわち、当該予定情報を消化する直前の停止コマンドの受信に伴う装飾図柄の確定表示から、当該予定情報の消化に係る開始コマンドの受信に伴う装飾図柄の変動表示開始までの間となるディレイ時間)中に、次に消化する予定情報が特別な予定情報(ここでは、「大当たり抽選」の結果が「大当たり」である予定情報)であることを遊技者に告知するための特定告知演出を実行するか否かを乱数の取得等を用いた抽選(以下、演出決定抽選といい、該演出決定抽選における当選確率(実行すると判断する確率)は1/3となっている)により決定する(S3)。つまり、サブ統合CPU42が演出決定手段54となり、特定告知演出を実行すると決定する(演出決定抽選の結果が当選であり、S3でYESと判断する)と、特定告知演出を実行するとの旨を告知情報として当該予定情報に含めた状態で予定情報記憶領域47へと記憶する(S4)。
上述したような制御を実行するパチンコ機1によれば、予定情報に係るcカウンタの取得数値が「第1告知数値」又はdカウンタの取得数値が「第2告知数値」であり、且つ、演出決定抽選の結果が当選である(所定の条件が成立している)と、ディレイ時間中という従来にないタイミングでスピーカ14から特定効果音を報音するという特定告知演出を実行し、次に消化する予定情報が、「大当たり抽選」の結果が「大当たり」であったり、「大当たり」である信頼度の高いスーパーリーチBにしたがって装飾図柄が変動表示したりするといった特別な予定情報である旨を遊技者に告知する。そのため、遊技者にしてみると、図柄の変動表示中や確定表示時といった従来周知なタイミング以外のタイミングにおいても「大当たり」等に係る告知が行われるかもしれないという期待を抱きながら遊技することができる。したがって、従来にない斬新な遊技を遊技者に提供する遊技性の高いパチンコ機1とすることができる。
なお、本発明のパチンコ機に係る構成は、上記実施形態に何ら限定されるものではなく、パチンコ機の全体的な構成は勿論、保留情報の告知に係る構成等についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で必要に応じて適宜変更可能である。
さらに、上記実施形態では、メイン制御装置30からサブ制御装置40へと開始コマンドと停止コマンドとを送信するように構成しているが、開始コマンドのみを送信し、停止コマンドについては送信せず、サブ制御装置40では開始コマンドの受信からのタイマ44による計時にもとづいて装飾図柄を確定表示するように構成することも可能である。したがって、ディレイ時間とは、開始コマンドを受信してから開始コマンドに含まれている図柄変動時間が経過したタイミングから次の開始コマンドを受信するまでの時間となる。
さらにまた、上記実施形態では、「大当たり抽選」として大当たり判定用乱数と変動時間決定用乱数との2つの乱数から数値を取得しているが、たとえば大当たり判定用乱数の取得数値を用いて、大当たりか否かのみならず図柄変動時間までもを決定するように構成することも可能であり、「大当たり抽選」として使用する乱数の数についても適宜変更可能である。
加えて、上記実施形態では、大当たり判定用乱数からの取得数値と変動時間決定用乱数からの取得数値との2つの数値をもとに告知演出の有無を決定しているが、何れか一方の数値のみにもとづいて告知演出の有無を決定しても何ら問題はない。
さらに、上記実施形態では、メイン制御装置30とサブ制御装置40との2つの制御装置に分けて制御するように構成しているが、メイン制御装置30のみで制御するように構成してもよく、メイン制御装置30のみで制御する際には、予定情報等を作成する必要はなく、保留情報のみを用いて演出決定抽選を実行し、保留情報に告知情報を含ませて記憶するような構成とすればよい。
加えて、上記実施形態では、特別図柄と装飾図柄との2つの図柄を用いるパチンコ機1について説明しているが、特別図柄のみを用いたパチンコ機として構成することも当然可能である。
Claims (3)
- 遊技球が流下可能な遊技領域内に、遊技球が入賞可能な始動入賞口と、図柄を表示可能な図柄表示部とが設けられているとともに、遊技に係る動作を制御する制御装置と、遊技に係る情報を記憶する記憶手段とを備えており、
前記遊技領域内を流下する遊技球の前記始動入賞口への入賞を検出すると、前記図柄表示部において前記図柄の変動を開始させるとともに、前記変動の開始から所定の図柄変動時間が経過すると前記図柄を所定の確定表示態様で確定表示する一方、
前記図柄の変動表示中に遊技球の前記始動入賞口への入賞を検出すると、当該入賞に係る情報を保留情報として前記記憶手段に記憶するとともに、前記図柄が確定表示されると、当該確定表示から所定のディレイ時間の経過後に前記図柄の変動を開始するといった態様で前記保留情報を順次消化するパチンコ機であって、
特定の態様で遊技者に対する告知演出を実行する告知手段を備えており、
前記制御装置は、前記保留情報が特別な保留情報であるか否かを判定し、前記保留情報が前記特別な保留情報であり、且つ、所定の条件が成立すると、前記特別な保留情報に係る前記図柄の変動を開始する直前の前記ディレイ時間中に前記告知手段を動作させることを特徴とするパチンコ機。 - 前記制御装置は、遊技球の前記始動入賞口への入賞の検出に伴い、大当たり状態を生起させるか否かを決定するための大当たり判定用乱数から数値を取得するとともに、当該入賞が前記図柄の変動表示中であると、前記大当たり判定用乱数から取得した数値を前記保留情報に含めて前記記憶手段に記憶する一方、
前記保留情報に係る前記大当たり判定用乱数から取得した数値が所定の告知数値である否かによって、前記保留情報が前記特別な保留情報であるか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載のパチンコ機。 - 前記制御装置は、遊技球の前記始動入賞口への入賞の検出に伴い、前記図柄変動時間を決定するための変動時間決定用乱数から数値を取得するとともに、当該入賞が前記図柄の変動表示中であると、前記変動時間決定用乱数から取得した数値を前記保留情報に含めて前記記憶手段に記憶する一方、
前記保留情報に係る前記変動時間決定用乱数から取得した数値が所定の告知数値である否かによって、前記保留情報が前記特別な保留情報であるか否かを判定することを特徴とする請求項1又は2に記載のパチンコ機。
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