JP6020374B2 - 画像形成装置および潤滑剤塗布方法 - Google Patents
画像形成装置および潤滑剤塗布方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6020374B2 JP6020374B2 JP2013152714A JP2013152714A JP6020374B2 JP 6020374 B2 JP6020374 B2 JP 6020374B2 JP 2013152714 A JP2013152714 A JP 2013152714A JP 2013152714 A JP2013152714 A JP 2013152714A JP 6020374 B2 JP6020374 B2 JP 6020374B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lubricant
- image carrier
- image
- amount
- forming apparatus
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G21/00—Arrangements not provided for by groups G03G13/00 - G03G19/00, e.g. cleaning, elimination of residual charge
- G03G21/0094—Arrangements not provided for by groups G03G13/00 - G03G19/00, e.g. cleaning, elimination of residual charge fatigue treatment of the photoconductor
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G2215/00—Apparatus for electrophotographic processes
- G03G2215/01—Apparatus for electrophotographic processes for producing multicoloured copies
- G03G2215/0103—Plural electrographic recording members
- G03G2215/0119—Linear arrangement adjacent plural transfer points
- G03G2215/0122—Linear arrangement adjacent plural transfer points primary transfer to an intermediate transfer belt
- G03G2215/0135—Linear arrangement adjacent plural transfer points primary transfer to an intermediate transfer belt the linear arrangement being vertical
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Cleaning In Electrography (AREA)
- Control Or Security For Electrophotography (AREA)
Description
特許文献1には、回転する感光体の周囲にその回転方向に沿ってクリーニング装置、潤滑剤塗布装置をこの順に配置し、潤滑剤塗布装置において、回転する搬送ブラシがその下方に配されたケース内の紛体状潤滑剤に接触して潤滑剤を巻き上げ、その潤滑剤を感光体と対向する位置まで搬送し、感光体周面に塗布する構成が開示されている。
ところが、実際には画像形成に伴う搬送ブラシの累積回転量が増えるほど、搬送ブラシのブラシ内部に溜まっている潤滑剤の量が増えていき、ブラシ内部に溜まっている潤滑剤の量が増えるほど、ブラシ内部で潤滑剤が詰まったようになる部分が増えていき、それまでよりもブラシ内部に新たな潤滑剤が入り込み難くなる。ブラシ内部に入り込めなかった潤滑剤は、ブラシ毛の先端部に一時的に溜まるしかなく、感光体周面に供給される。
感光体周面に過剰に供給された潤滑剤は、感光体の回転に伴ってクリーニング装置に至るが、その間、例えば感光体の周囲に配された現像装置と対向する位置を通過する際に、過剰供給された潤滑剤の一部が現像装置内の現像剤に混入することが生じ易くなる。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、感光体ドラムなどの像担持体への潤滑剤の供給量を長期に亘って安定的に維持することが可能な画像形成装置および当該像担持体の周面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布方法を提供することを目的としている。
ここで、前記推定手段は、前記回転搬送部材の動作履歴に基づき、前記潤滑剤供給源からの潤滑剤のうち前記像担持体に供給されずに当該回転搬送部材に残っていると想定される潤滑剤の現在までの累積蓄積量Xaを求め、求めた累積蓄積量Xaを現在の潤滑剤の保持量と推定するとしても良い。
さらに、前記制御手段は、前記吐き出し動作を、前記回転搬送部材における前記潤滑剤の保持量が前記上限値以下の場合には、前記回転搬送部材の所定の単位回転数当たりの吐き出し量が第1の大きさになるように制御し、当該上限値を超えると、当該所定の単位回転数当たりの吐き出し量が前記第1の大きさよりも大きい第2の大きさになるように制御するとしても良い。
ここで、前記バイアス電圧Vbrは、前記潤滑剤の帯電極性と同極性の直流の電圧またはこれに交流が重畳された電圧であるとしても良い。
さらに、前記吐出手段は、さらに、前記回転搬送部材の回転速度を可変させる速度可変手段を有し、前記制御手段は、前記潤滑剤の吐き出し動作を実行させるときには、さらに、前記速度可変手段を制御して、前記回転搬送部材の回転速度を当該吐き出し動作を実行していないときの速度よりも高速に切り替えるとしても良い。
本発明に係る潤滑剤塗布方法は、回転する像担持体上に形成された画像を被転写体に転写し、当該転写後の像担持体上の残留物を清掃部材で除去し、当該残留物の除去後の前記像担持体の周面に潤滑剤を塗布部により塗布する画像形成装置における潤滑剤塗布方法であって、潤滑剤供給源からの潤滑剤を前記塗布部に設けられた回転搬送部材により取り込んで保持したまま前記像担持体への塗布位置まで搬送し、その一部を前記像担持体に供給する第1ステップと、前記回転搬送部材における前記潤滑剤の保持量が所定の上限値を超えないように、前記回転搬送部材から潤滑剤を吐き出させる吐出手段による当該潤滑剤の吐き出し動作を制御する第2ステップと、前記回転搬送部材から吐き出された潤滑剤を前記塗布部に設けられた回収部で回収する第3ステップと、を含むステップを実行することを特徴とする。
(1)プリンターの全体の構成
図1は、プリンターの全体の構成を示す図である。
同図に示すように、プリンターは、周知の電子写真方式により画像を形成するものであり、作像部10と、中間転写部20と、給送部30と、定着部40と、制御部50などを備え、ネットワーク(例えばLAN)に接続され、外部の端末装置(不図示)からのプリントジョブの実行指示を受け付けると、その指示に基づいてイエロー、マゼンタ、シアンおよびブラック色からなるカラーの画像形成を実行する。以下、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各再現色をY、M、C、Kと表し、各再現色に関連する構成部分の番号にこのY、M、C、Kを添字として付加する。
作像ユニット10Y〜10Kは、矢印Aで示す方向に回転する像担持体としての感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kと、その周囲にドラム回転方向Aに沿って配設された帯電部2Y、2M、2C、2Kと、現像部3Y、3M、3C、3Kと、クリーニング部4Y、4M、4C、4Kと、潤滑剤塗布部5Y、5M、5C、5Kと、除電部6Y、6M、6C、6Kなどを備えており、感光体ドラム1Y〜1Kに対応する色のトナー像を作像する。
中間転写ベルト21は、駆動ローラー22、従動ローラー23〜25、一次転写ローラー26Y〜26Kにより張架され、駆動ローラー22の回転駆動力により矢印Zで示す方向に周回走行する。
給紙カセット31は、記録用のシートとしての用紙Sを収容する。繰り出しローラー32は、給紙カセット31に収容されている用紙Sを搬送路39に1枚ずつ繰り出す。
搬送ローラー対33は、繰り出された用紙Sをさらに搬送路39上を搬送方向下流に搬送させる。タイミングローラー対34は、搬送される用紙Sを二次転写ローラー27と中間転写ベルト21との接触位置である二次転写位置271に送り出すタイミングをとる。
制御部50は、外部の端末装置からの画像信号をY〜K色用の画像信号に変換し、露光部11に配された各色用のレーザダイオード(不図示)を駆動するための駆動信号を生成する。生成された駆動信号により露光部11からY色用のレーザービームLy、M色用のレーザービームLm、C色用のレーザービームLc、K色用のレーザービームLkがそれぞれ出射され、感光体ドラム1Y〜1Kが露光走査される。
感光体ドラム1Y〜1Kは、マイナス(負)極性に帯電する帯電特性を有しており、帯電部2Y〜2Kにより感光体ドラム1Y〜1Kがマイナス帯電され、レーザービームLy〜Lkにより画像の形成されるべき部分が露光される。
感光体ドラム1Y〜1Kへの各色の作像動作は、そのトナー像が中間転写ベルト21上の同じ位置に重ね合わせて転写されるようにタイミングをずらして実行される。中間転写ベルト21上に多重転写された各色トナー像は、中間転写ベルト21の周回走行により二次転写位置271に移動する。
感光体ドラム1Y〜1K上のトナー像のうち、中間転写ベルト21に一次転写されずに感光体ドラム1Y〜1K上に残ってしまったトナーなどを含む残留物は、クリーニング部4Y〜4Kのクリーニングブレード41Y、41M、41C、41Kにより除去される。
図2は、作像ユニット10Yの潤滑剤塗布部5Yの構成を拡大して示す図であり、その周辺に配されている感光体ドラム1Yやクリーニングブレード41Yなどの他の部材も合わせて示している。なお、どの作像ユニットも基本的に同じ構成なので、以下では作像ユニット10Yの構成だけを説明して、他の作像ユニット10M〜10Kについてはその説明を省略する。
クリーニング部4Yのクリーニングブレード41Yは、ポリウレタンゴムを板状に加工したものであり、保持板金42Yに、ここではホットメルト接着剤により接着されており、クリーニングブレード41Yの先端が感光体ドラム1Yの周面にドラム回転方向Aとは逆方向(カウンター方向)に当接して、感光体ドラム1Y上の残留トナーを含む残留物を掻き取る。掻き取られた残留物は、ハウジング190内において回収スクリュー43Yまで落下して、回収スクリュー43Yにより廃トナー回収ボックス(不図示)に搬送されて回収される。
なお、ブラシローラー101、固形潤滑剤102、均しブレード104、クリーニングブレード41Yおよびこれらを収容するハウジング190は、感光体ドラム1Yの軸方向(ドラム軸方向)に沿って長尺状であり、その軸方向長さが感光体ドラム1Y上における画像形成領域の主走査方向の幅(印字幅)よりも長くなっている。圧縮バネ103は、ドラム軸方向に沿って間隔をおいて複数個が配置されている。
固形潤滑剤102は、金属石鹸の粉体を溶融成型したものであり、脂肪酸金属塩からなり、ここでは負の摩擦帯電性を有するステアリン酸亜鉛が用いられている。
例えば、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸銅、ステアリン酸マグネシウムなどのステアリン酸金属塩、オレイン酸亜鉛、オレイン酸マンガン、オレイン酸鉄、オレイン酸銅、オレイン酸マグネシウムなどのオレイン酸金属塩、パルチミン酸亜鉛、パルチミン酸銅、パルチミン酸マグネシウムなどのパルチミン酸金属塩、リノール酸亜鉛などのリノール酸金属塩、リシノール酸亜鉛、リシノール酸リチウムなどのリシノール酸金属塩などを潤滑剤に用いることもできる。
図3は、ブラシローラー101による潤滑剤の塗布の様子を模式的に示す図である。
同図に示すようにブラシローラー101は、そのブラシ繊維112の固形潤滑剤102との対向部分が固形潤滑剤102と接触しつつ、感光体ドラム1Yとの対向部分が塗布位置106において感光体ドラム1Yの周面とも接触する位置に配される。
マイナス帯電された潤滑剤Jは、ブラシ繊維112に取り込まれて保持された状態で、ブラシローラー101の回転により感光体ドラム1Yの周面に向けて搬送される。
ブラシローラー101から感光体ドラム1Yへの潤滑剤Jの移動は、ブラシ繊維112が感光体ドラム1Yの周面を摺擦するときに擦り付けることによる機械的な付着力に加えて、マイナス帯電された潤滑剤Jにブラシローラー101と感光体ドラム1Y間に生じる電界による静電力を作用させることにより行われる。
逆に、電位差ΔV<0の関係になれば、マイナス帯電された潤滑剤Jには、感光体ドラム1Yからブラシローラー101に向かう方向の静電力が作用するので、ブラシ繊維112に保持されている潤滑剤Jが感光体ドラム1Yに移動し難くなる、すなわちブラシ繊維112に溜め込まれ易くなる。
ブラシローラー101により単位動作当たりに固形潤滑剤102から掻き取られた潤滑剤Jの量を消費量α、消費量αのうち、ブラシローラー101から感光体ドラム1Yの周面に移動する潤滑剤Jの量を供給量γ、感光体ドラム1Yの周面に移動せずにブラシローラー101に残る潤滑剤Jの量を溜め込み量βとすると、次の(式1)の関係が成立する。
上記の「発明が解決しようとする課題」の項で説明したように、ブラシ繊維112の内部に溜まる潤滑剤Jの量は、ブラシローラー101の累積回転数が多くなるに伴って徐々に増え、その溜まっている潤滑剤Jの量が増えるほど、ブラシ繊維112の中で潤滑剤Jが詰まったようになる部分が増えていき、新たな潤滑剤Jがブラシ繊維112の内部に入り込み難くなる。
この供給量γの増加が長期間、例えば数か月間に亘って徐々に進行すると、その間に感光体ドラム1Yへの潤滑剤Jの供給量γが徐々に過剰になる。
そこで、本実施の形態では、ブラシローラー101のブラシ繊維112に溜まり続けた潤滑剤Jをブラシローラー101から強制的に吐き出させ、吐き出された潤滑剤Jを潤滑剤塗布部5Yで回収することにより、供給量γと溜め込み量βのバランスがとれた状態を長期間に亘って維持して、感光体ドラム1Yへの潤滑剤Jの長期に亘る安定供給を実現するとともに、吐き出された潤滑剤Jが帯電不良や現像不良の発生の原因になるのを防止するようにしている。
(4)潤滑剤の吐き出し制御
図4は、潤滑剤の吐き出し制御におけるタイミングチャートの例を示す図であり、吐き出し制御の実行の有無により、ブラシローラー101と感光体ドラム1Yの周面との間の電位差ΔVとブラシローラー101の回転速度が変化する様子を示している。
非画像形成時(紙間)とは、プリントジョブ実行中であるが作像ユニット10Yによる画像形成を実行していない時間、具体的には複数枚の用紙Sが間隔をあけて連続通紙される場合のn枚目の用紙Sに対する画像形成が終了してから、次の(n+1)枚目の用紙Sに対する画像形成が開始されるまでの画像形成が実行されていない時間を示している。
また、画像形成時も非画像形成時(紙間)も感光体ドラム1Yとブラシローラー101は、プリントジョブ実行中に回転している。また、ドラム表面電位Voは、ブラシローラー101による潤滑剤Jの感光体ドラム1Yへの塗布位置106における感光体ドラム1Yの周面の電位であり、−100〔V〕になっている場合の例を示している。
同図に示すように画像形成時は、ドラム表面電位Voが−100〔V〕、バイアス電圧Vbrが+200〔V〕(=基準値Vs)、電位差ΔV(=Vo−Vbr)が−300〔V〕、回転速度比Rが0.7(=基準値Rs)になっている。
電位差ΔVがプラスになるので、ブラシローラー101に保持されている潤滑剤Jには、感光体ドラム1Yに引き寄せられる方向の静電力が作用し、かつ機械的な付着力も加わり、潤滑剤Jの供給量γが画像形成時よりも大幅に増加する。
このように非画像形成時(紙間)に潤滑剤Jの吐き出し制御を実行することにより、画像形成時での供給量γよりもはるかに多い量の潤滑剤Jが一気にブラシローラー101から感光体ドラム1Yの周面に移動する(潤滑剤Jの吐き出し動作)。
図5は、潤滑剤Jの吐き出し動作が実行された場合の様子を示す模式図であり、ブラシローラー101から強制的に吐き出された多くの量の潤滑剤Jが感光体ドラム1Yの周面に付着している例(符号99で示す部分)を示している。
(5)制御部の構成
図6は、制御部50の構成を示すブロック図である。
CPU52は、ROM53から必要なプログラムを読み出して、作像部10、中間転写部20、給送部30、定着部40などを制御して、画像メモリ55に格納されているプリントジョブのデータに基づきプリントジョブを実行させる。
RAM54は、CPU52のワークエリアとなる。
吐出回数記憶部57には、潤滑剤Jの吐き出し動作の累積実行回数Qを示すデータが記憶されている。累積実行回数Qは、潤滑剤Jの吐き出し動作の実行により更新される。
実行頻度設定部59は、潤滑剤保持量推定部58による潤滑剤Jの保持量Gに基づき、潤滑剤Jの吐き出し動作の実行頻度Eを設定する。
吐出制御部60は、潤滑剤Jの吐き出し動作を制御する。
図7は、潤滑剤の吐き出し動作の実行頻度Eがm枚に1回と決定された場合の吐き出し制御のタイミングチャートを示す図であり、n枚目、(n+1)枚目、(n+2)枚目・・・は、累積プリント枚数Pが1つずつ増えていくことを示している。
同図に示すように、n枚目の用紙Sに対する画像形成の終了時(時点t1)から(n+1)枚目の用紙Sに対する画像形成の開始時(時点t2)までの非画像形成時(紙間)に吐き出し動作が実行されるが、これ以降、(n+m)枚目の用紙Sに対する画像形成の終了時(時点t3)までの間の非画像形成時(紙間)には吐き出し動作が実行されないことを示している。なお、1回の非画像形成時(紙間)の開始から終了までの間に亘って吐き出し動作が実行されることを1回の吐き出し動作という。
実行頻度Eは、ブラシローラー101による潤滑剤保持量Gと潤滑剤保持量の適正範囲Fとの関係で予め実験またはシミュレーションなどにより決定される。
図8は、潤滑剤保持量と溜め込み能力との関係を示すグラフ61と、潤滑剤保持量と適正範囲Fと実行頻度Eの関係を示す図である。
同図のグラフ61は、新品のブラシローラー101を配置し、上記の吐き出し動作を実行しない構成のプリンターにより、300k(但し、kは1000枚)枚の用紙Sに一定濃度の画像をプリントして得られた実験結果から導かれたものであり、横軸が潤滑剤保持量Ga、縦軸が溜め込み能力Gbとなっている。
ここで、横軸を示す潤滑剤保持量Gaは、ブラシローラー101のブラシ繊維112に実際に保持されている潤滑剤Jの全体量〔m(ミリ)g〕である。
この増加量が多いということは、それだけ2k枚の用紙Sに対するプリントの間に、ブラシ繊維112内への溜め込み量βの総量が多かったことを意味するので溜め込み能力が高く、逆に増加量が少ないということは、溜め込み量βの総量が少なかったことを意味するので溜め込み能力が低いということになる。
潤滑剤保持量Gaが0〜40〔mg〕になる範囲は、実験開始からプリント枚数がPa枚(=10k枚程度)に達するまでの間に相当し、40〜600〔mg〕になる範囲は、Pa枚からPb枚(=200k枚程度)に達するまでの間に相当し、600〔mg〕を超える範囲は、Pb枚からPc枚(=300k枚)に達するまでの間に相当する。
プリント枚数がPa枚に達するまでの間は、ブラシ繊維112の内部に溜め込まれる潤滑剤Jの量が徐々に増えてくるので、消費量αのうち溜め込み量βの割合が徐々に少なくなって、溜め込み能力Gbも徐々に低下していく。
プリント枚数がPb枚に近づくに連れて潤滑剤保持量Gaが増える、すなわちブラシ繊維112の内部に溜まっている潤滑剤Jの量が増えていくと、溜め込み量βの割合が徐々に減って供給量γの割合が徐々に増えるようになり、潤滑剤保持量Gaが500〜600〔mg〕の範囲に至ると、溜め込み能力Gbが徐々に低下する傾向に変わる。
溜め込み能力Gbが低下するということは、消費量αが一定であれば、それだけ供給量γが増加することになるので、感光体ドラム1Y〜1Kへの潤滑剤Jの供給量が過剰になって、上記の帯電不良や現像不良が生じる原因になる。
具体的には、(a)潤滑剤保持量Gaが適正範囲F内であれば、適正範囲F内を維持可能なように吐き出し動作の実行頻度Eを基準値Esに設定する。
(c)潤滑剤保持量Gaが下限値Faを下回ると、吐き出し制御を禁止し、ブラシローラー101への潤滑剤Jの溜め込み量を多くして、潤滑剤保持量Gaが適正範囲F内に入るようにする。
図9〜図11は、潤滑剤の吐き出し制御を含む潤滑剤の供給制御の内容を示すフローチャートであり、当該供給制御は、プリントジョブ単位でプリントジョブ実行中に制御部50により作像ユニット10Y〜10Kごとに実行される。
図9に示すように、まず紙間であるか否かを判断する(ステップS1)。
このバイアス電圧Vbrと回転速度比Rの設定値は、制御部50からバイアス電源部80とブラシモーター105に送られる(制御指示)。
紙間でなければ(ステップS1で「NO」)、ステップS2以降を実行し、紙間であれば(ステップS1で「YES」)、紙間処理を行った後(ステップS4)、ステップS3に移る。
図10は、紙間処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。
潤滑剤保持量推定部58には、ブラシローラー101の使用開始からのプリント枚数に応じたブラシローラー101に蓄積されている累積蓄積量Xa(潤滑剤保持量Gaに相当)の推定テーブルが記憶されている。潤滑剤保持量推定処理(ステップS11)では、潤滑剤保持量推定部58が、このプリント枚数に応じた累積蓄積量Xaを取得する。
ここでは、累積蓄積量Xaが適正範囲内(例えば40mgと600mgの間)であれば吐き出し動作の実行頻度Eを基準値Esに設定する。適正範囲よりも大きければ吐き出し動作の実行頻度をEa(>Es)に設定する。適正範囲よりも小さければ吐き出し動作を非実行に設定する。
同図に示すように、実行頻度Eが基準値Esに設定されているか否かを判断する(ステップS41)。実行頻度Eが基準値Esに設定されていることを判断すると(ステップS41で「YES」)、現在の累積プリント枚数Pが200の倍数であるか否かを判断する(ステップS42)。この数値「200」は、実行頻度Esをプリント枚数で示した値であり、200枚の用紙Sに対するプリントが実行されるごとに非画像形成時(紙間)に吐出し制御を実行することを示している。
一方、現在の累積プリント枚数Pが200の倍数ではないことを判断すると(ステップS42で「NO」)、ステップS43、S44の処理をスキップして(実行せず)、ステップS47に移る。この場合、吐き出し制御の実行条件を満たさないとして、バイアス電圧Vbrと回転速度比Rは、ステップS2で設定された基準値VsとRsに維持される。
実行頻度EがEaであることを判断すると(ステップS45で「YES」)、現在の累積プリント枚数Pが20の倍数であるか否かを判断する(ステップS46)。この数値「20」は、実行頻度Eaをプリント枚数で示した値であり、20枚の用紙Sに対するプリントが実行されるごとに非画像形成時(紙間)に吐き出し動作を実行することを示しており、基準値Esのときよりも実行頻度が10倍、すなわちブラシローラー101の所定の単位回転数当たりの潤滑剤Jの吐き出し量がそれまでよりも多くなる。
現在の累積プリント枚数Pが20の倍数ではないことを判断すると(ステップS46で「NO」)、ステップS43、S44の処理をスキップして、ステップS47に移る。この場合、バイアス電圧Vbrと回転速度比Rは、ステップS2で設定された基準値VsとRsに維持される。
ステップS47では、非画像形成時(紙間)であると判断された期間が終了したか否かを判断し、肯定的な判断を行うと(ステップS47で「YES」)、リターンする。
(9)潤滑剤の吐き出し制御による効果
図12は、潤滑剤の吐き出し制御を実行する構成(実施例1〜6)と実行しない構成(比較例1〜3)について耐久実験を行った場合の画像評価(かぶりとクリーニング性)の評価結果を示す図である。
図12に示す潤滑剤供給量は、単位が(g/k枚)であり、各例のそれぞれで、作像ユニット10Y〜10Kごとに1000枚の用紙Sへのプリントにより同図に示す値の潤滑剤Jがブラシローラー101から感光体ドラムに供給されるように画像形成時のブラシローラー101と感光体ドラム間の電位差ΔVが同図に示す値に調整された。
吐き出し制御におけるΔV、V0、Vbr、Rは、各例ごとに同図に示す値とした。
図13は、微振動を実行する制御のタイミングチャートを示す図である。
同図に示すように、画像形成時には、ドラム表面電位Voとバイアス電圧Vbrとの電位差ΔVが−300〔V〕になり、バイアス電圧Vbrへの交流バイアスの重畳は実行されない(OFF)。
この交流バイアスは、ブラシ繊維112に保持されているマイナス極性の潤滑剤Jに対して、感光体ドラム1Yに向かう方向の静電力の大きさをその交流の半周期ごとに強弱を付けるための電界を繰り返して発生させるものである。
図12に戻って、吐き出し動作の実行頻度Eは、上記の図10に示す実行頻度設定処理(ステップS12)により設定される頻度(Es、Ea、非実行)とした。
耐久条件は、室温23〔℃〕、湿度65〔%RH〕の環境で印字率が5〔%〕相当の文字画像を6枚間欠でプリントし、感光体ドラム1Y〜1Kのうち、感光体ドラム1Yの累積回転数が400〔k回転〕に到達するまでプリントを実行する条件とした。
クリーニング性の評価は、耐久後に室温10〔℃〕、湿度15〔%RH〕の環境で黒ベタ画像(印字率が100〔%〕相当)をプリントした直後に、白ベタ画像(印字率が0〔%〕相当)をプリントしたときの当該白ベタ画像の再現画像におけるクリーニング不良の発生状況を目視で確認することにより行われた。
一方、かぶりの評価は、クリーニング性の評価とは別に、耐久後に室温30〔℃〕、湿度85〔%RH〕の環境で白ベタ画像をプリントしたときの当該白ベタ画像の再現画像におけるかぶりの発生状況を目視で確認することにより行われた。
なお、同図に示す潤滑剤保持量〔mg〕は、耐久後にブラシローラー101に保持されている潤滑剤のトータルの保持量を示しており、混入量〔wt%〕は、現像剤中に混入した潤滑剤の当該現像剤に対する重量の割合を示しており、摩擦係数は、耐久後におけるクリーニングブレード41Yの摩擦係数を示している。それぞれが耐久後の実測値である。なお、他のクリーニングブレード41M〜41Kについてもクリーニングブレード41Yと同程度の摩擦係数が得られた。
一方、比較例1〜2では、潤滑剤保持量が他の例に比べて極端に多くなっており、かぶりが不良になっていることが判る。
これは、潤滑剤供給量が比較例1〜2に比べて大幅に少ないために、感光体ドラム1Y〜1K上における潤滑剤Jの供給不足によりクリーニングブレードの摩擦係数が大きくなって、耐久実験中にクリーニング不良が生じる程度までクリーニングブレードの摩耗が生じたからであると考えられる。
また、上記の評価結果には示していないが、帯電部2Y〜2Kの帯電性が長期に亘って安定していることも確認されている。
これにより、ブラシローラー101のブラシ繊維112の内部に潤滑剤Jが溜まりすぎることに起因して、ブラシローラー101から感光体ドラム1Yへの潤滑剤Jの供給量が長期に亘って過剰になり、感光体ドラム1Y上に過剰供給された潤滑剤Jが感光体ドラム1Yの回転中に飛翔して、帯電部2Yの帯電ワイヤー122に付着したり現像部3Y内の現像剤に混入したりすることによる帯電不良や現像不良の発生が防止され、画像品質を良好に維持することができる。
本発明は、画像形成装置に限られず、潤滑剤Jの吐き出し制御などを実行する潤滑剤塗布方法であるとしても良い。また、その方法をコンピュータが実行するプログラムであるとしてもよい。さらに、本発明に係るプログラムは、例えば磁気テープ、フレキシブルディスク等の磁気ディスク、DVD−ROM、DVD−RAM、CD−ROM、CD−R、MO、PDなどの光記録媒体等、コンピュータ読み取り可能な各種記録媒体に記録することが可能であり、当該記録媒体の形態で生産、譲渡等がなされる場合もあるし、プログラムの形態でインターネットを含む有線、無線の各種ネットワーク、放送、電気通信回線、衛星通信等を介して伝送、供給される場合もある。
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施の形態では、潤滑剤の吐き出し制御を実行する場合、バイアス電圧Vbrを基準値Vsよりも低いVaに切り替え、かつ、回転速度比Rを基準値Rsよりも大きいRaに切り替える構成例を説明したが、これに限られない。
ドラム表面電位Voを上昇させるための構成としては、例えば作像ユニット10Y〜10Kごとに、感光体ドラム1Y〜1Kの周囲であり、一次転写ローラー26Y〜26Kとの対向位置(転写位置)からドラム回転方向にクリーニングブレード41Y〜41Kの配設位置(清掃位置)までの間の空間に、ドラム表面電位VoをVocまで上昇させるための帯電器(帯電手段)を別途配置する構成が考えられる。
同図に示すように画像形成時には帯電器によるコロナ帯電がOFFであるが、非画像形成時(紙間)であって、吐き出し制御を実行する場合に限り、コロナ帯電がONに切り替わるように帯電器に対する帯電電流が制御される。
例えば、ブラシローラー101の現在までの累積回転数Pzを動作履歴として用いる構成としても良い。具体的には、ブラシローラー101の使用開始からの累積回転数Pzに応じたブラシローラー101に蓄積されている累積蓄積量Xaの推定テーブルを記憶しておき、この推定テーブルを参照して累積蓄積量Xaを求めることができる。
すなわち、ドラム表面電位Voを電位センサーなどの電位検出手段で検出し、検出したドラム表面電位Voに基づき、累積蓄積量Xaを補正する制御を行う。
逆に、検出したドラム表面電位Vdが基準値よりも高ければ(Vd>−100〔V〕)、基準値の場合よりもブラシローラー101に潤滑剤Jが溜め込まれ難くなり、感光体ドラム1Yへの潤滑剤Jの供給量γが基準値の場合よりも増加することになるので、累積蓄積量Xaが基準値の場合よりも減少する。
ドラム表面電位Voがどれだけ変化したときに、求めた累積蓄積量Xaをどれだけ補正すれば適正になるかを予め実験などにより求め、その対応関係をテーブル形式や数式などで記憶しておくことにより、ドラム表面電位Voの変化に対応した累積蓄積量Xaの補正値を得ることができる。
ドラム表面電位Voの検出だけに限られず、ブラシローラー101の電位も加味する構成としても良い。具体的には、ブラシローラー101に現に印加されている電圧を検出する電圧計などを設け、検出された電圧値と検出されたドラム表面電位Voとの差をΔVとして求め、求めたΔVに基づき上記の補正を行うことができる。
例えば、図15に示すようにハウジング190の内部であり、ブラシローラー101の近傍、かつ潤滑剤Jの塗布位置106からブラシローラー101の回転方向にブラシローラー101による潤滑剤Jの掻き取り位置118までの間の空間の位置に電極201を配置する構成が考えられる。
ブラシローラー101の半径Rを例えば6〔mm〕、ブラシローラー101の中心と電極201との間の距離をLとすれば、−0.5≦(L−R)≦+1.0の条件を満たすように構成することができ、(L−R)=0とすることが好ましい。
すなわち、ブラシローラー101と電極201との間の電位差をΔVq(=Vq−Vbr)とすると、吐き出し制御の実行条件が満たされる場合には、バイアス電圧Vbrを画像形成時の基準値Vs(上記例では+200〔V〕)に維持しつつ、電位差ΔVq>0になるように、電極201に例えば基準値Vsよりも高い電圧、例えば+400〔V〕のバイアス電圧Vqを印加する。
これにより、ブラシローラー101に溜まっている潤滑剤Jがブラシローラー101から直接、電極201まで飛翔して電極201に付着するようになり、ブラシローラー101から潤滑剤Jを吐き出させることができる。
一方、吐き出し制御の実行条件が満たされない場合には、バイアス電圧Vbrを基準値Vsに維持したまま、ΔVq≦0になるように、例えば潤滑剤Jの帯電極性と同極性のマイナスのバイアス電圧Vqを電極201に印加する制御を行う。これにより、潤滑剤Jが電界の作用によりブラシローラー101から電極201に移動することがなくなる。
また、感光体ドラムを回転させておく必要がないので、感光体ドラムの回転を停止しつつブラシローラー101を回転する方法をとることもできる。なお、吐き出しが可能であればブラシローラー101の回転をも停止させるとしても良い。
なお、上記では、吐き出し制御の実行条件が満たされるか否かに関わらず、バイアス電圧Vbrを画像形成時の基準値Vsに維持するとしたが、これに限られない。
また、電極201の配置位置は、図15に示す例に限られず、例えばブラシローラー101の周囲であり、潤滑剤Jの掻き取り位置118からブラシローラー101の回転方向に潤滑剤Jの塗布位置106までの間に配する構成をとることもできる。
また、上記とは別の吐出手段として、例えばハウジング190内においてブラシローラー101に溜まって蓄積されている潤滑剤Jをエアにより吸引することによりブラシローラー101から吐き出させる構成をとることもできる。
また、潤滑剤供給源からの潤滑剤Jを取り込んで保持したまま像担持体としての感光体ドラム1Y〜1Kへの塗布位置106まで搬送する回転搬送部材としてブラシローラー101を用いる例を説明したが、ブラシ状の回転部材に限られない。例えば、不織布が巻き回されたローラー、スポンジ状のものや周面に微小な凹凸などの粗さを設けてなるローラーなどを用いることもできる。
溜め込み制御は、例えばプリントジョブの非実行時に、電位差ΔV<0の条件で感光体ドラムの回転を停止しつつブラシローラー101を回転させることにより行われる。ブラシローラー101により固形潤滑剤102から掻き取られた潤滑剤Jが感光体ドラムに供給されずにブラシローラー101のブラシ繊維112内に溜め込まれる。
(7)上記実施の形態では、本発明に係る画像形成装置をタンデム型カラープリンターに適用した場合の例を説明したが、これに限られない。カラーの画像形成を実行する機能、モノクロの画像形成を実行する機能に関わらず、回転する像担持体の周面に潤滑剤を塗布する構成であれば、例えば複写機、FAX、MFP(Multiple Function Peripheral)等に適用できる。
さらに、感光体ドラム1Y〜1Kを像担持体、当該感光体ドラム上の画像が転写される中間転写ベルト21を被転写体とする構成例を説明したが、これに限られない。
例えば、中間転写ベルト21などの中間転写体を像担持体、中間転写ベルト21上の画像が転写される記録用のシートを被転写体と捉えて、中間転写体に潤滑剤を塗布するとともに、中間転写体上のトナーなどの残留物をクリーニングブレードなどの清掃部材で清掃する清掃部が配置される構成にも適用できる。中間転写体に潤滑剤が過剰供給された場合にその過剰供給された潤滑剤が中間転写体に接する感光体ドラムを介して現像部などに移ることを防止することができる。
上記の各部材の材料、大きさ、形状、電圧、速度、回転方向、電気抵抗値など、およびプリント枚数、保持量などの数値が上記のものに限られないことはいうまでもなく、装置構成に応じて適した材料、大きさなどが決められる。
3Y、3M、3C、3K 現像部
5Y、5M、5C、5K 潤滑剤塗布部
41Y、41M、41C、41K クリーニングブレード
56 累積枚数記憶部
57 吐出回数記憶部
58 潤滑剤保持量推定部
59 実行頻度設定部
60 吐出制御部
80、202 バイアス電源部
101 ブラシローラー
102 固形潤滑剤
104 均しブレード
105 ブラシモーター
106 潤滑剤の塗布位置
112 ブラシ繊維
192 受け部
201 電極
F 適正範囲
Fa 下限値
Fb 上限値
J 潤滑剤
R 回転速度比
Vbr、Vq バイアス電圧
Vo ドラム表面電位
ΔV、ΔVq 電位差
Claims (15)
- 回転する像担持体上に画像を形成し、当該像担持体上に形成された画像を被転写体に転写する画像形成装置であって、
前記転写後の前記像担持体上の残留物を除去する清掃部材と、
前記残留物が除去された後の前記像担持体の周面に潤滑剤を塗布する塗布手段と、
を備え、
前記塗布手段は、
潤滑剤供給源からの潤滑剤を取り込んで保持したまま前記像担持体への塗布位置まで搬送し、その一部を前記像担持体に供給する回転搬送部材と、
前記回転搬送部材に保持されている潤滑剤を吐き出させる吐出手段と、
前記回転搬送部材から吐き出された潤滑剤を回収する回収手段と、
前記回転搬送部材における前記潤滑剤の保持量が所定の上限値を超えないように前記吐出手段による潤滑剤の吐き出し動作を制御する制御手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記吐出手段は、
前記回転搬送部材に保持されている潤滑剤を前記像担持体に吐き出させ、
前記回収手段は、
前記像担持体との対向位置において、当該像担持体上の潤滑剤を当該像担持体との隙間を通過させることにより均す均し部材と、
前記均し部材の前記像担持体との対向位置よりも下方の位置に設けられ、前記回転搬送部材から前記像担持体に吐き出された潤滑剤のうち、前記均し部材と前記像担持体との隙間を通過できずに前記像担持体から落下した潤滑剤を受ける受け部と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、
前記回転搬送部材の動作履歴に基づいて前記回転搬送部材における現在の潤滑剤の保持量を推定する推定手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。 - 前記推定手段は、
前記回転搬送部材の動作履歴に基づき、前記潤滑剤供給源からの潤滑剤のうち前記像担持体に供給されずに当該回転搬送部材に残っていると想定される潤滑剤の現在までの累積蓄積量Xaを求め、求めた累積蓄積量Xaを現在の潤滑剤の保持量と推定することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。 - 前記潤滑剤は、
帯電性を有する素材からなり、
前記吐出手段は、
帯電された潤滑剤に前記回転搬送部材から前記像担持体に向かう方向の力が作用する電界を当該回転搬送部材と当該像担持体間に発生させる電界発生手段を有し、
前記制御手段は、
前記潤滑剤の吐き出し動作を実行させるときには、前記電界発生手段を制御して、前記回転搬送部材と前記像担持体間に前記電界を発生させ、
前記推定手段は、
前記像担持体の表面電位Voから前記回転搬送部材の電位を差し引いた値ΔVを検出する検出手段を有し、
検出されたΔVの大きさに基づいて、前記求めた累積蓄積量Xaを補正することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、
前記吐出手段による吐き出し動作を、前記像担持体に画像を形成する画像形成時以外の非画像形成時に実行させることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、
前記吐き出し動作を、前記回転搬送部材における前記潤滑剤の保持量が前記上限値以下の場合には、前記回転搬送部材の所定の単位回転数当たりの吐き出し量が第1の大きさになるように制御し、当該上限値を超えると、当該所定の単位回転数当たりの吐き出し量が前記第1の大きさよりも大きい第2の大きさになるように制御することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記潤滑剤は、
帯電性を有する素材からなり、
前記吐出手段は、
帯電された潤滑剤に前記回転搬送部材から前記像担持体に向かう方向の力が作用する電界を当該回転搬送部材と当該像担持体間に発生させる電界発生手段を有し、
前記制御手段は、
前記潤滑剤の吐き出し動作を実行させるときには、前記電界発生手段を制御して、前記回転搬送部材と前記像担持体間に前記電界を発生させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記電界発生手段は、
前記電界を発生させるためのバイアス電圧Vbrを前記回転搬送部材に印加する電源部および前記像担持体を帯電させる帯電手段の少なくとも一つであることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。 - 前記バイアス電圧Vbrは、
前記潤滑剤の帯電極性と同極性の直流の電圧またはこれに交流が重畳された電圧であることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。 - 前記帯電手段は、
前記像担持体の周囲であり、前記像担持体上における転写位置から当該像担持体の回転方向に当該像担持体上における前記潤滑剤の塗布位置までの間に配されることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。 - 前記吐出手段は、
さらに、前記回転搬送部材の回転速度を可変させる速度可変手段を有し、
前記制御手段は、
前記潤滑剤の吐き出し動作を実行させるときには、さらに、
前記速度可変手段を制御して、前記回転搬送部材の回転速度を当該吐き出し動作を実行していないときの速度よりも高速に切り替えることを特徴とする請求項8〜11のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記潤滑剤は、
帯電性を有する素材からなり、
前記吐出手段は、
電極部材と、
帯電された潤滑剤に前記回転搬送部材から前記電極部材に向かう方向の力が作用する電界を当該回転搬送部材と当該電極部材間に発生させる電界発生手段を有し、
前記回収手段は、
前記回転搬送部材から前記吐出手段により前記電極部材に吐き出された潤滑剤を受ける受け部を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記潤滑剤供給源は、
固形潤滑剤であり、
前記回転搬送部材は、
ブラシ状のローラーからなり、前記固形潤滑剤を掻き取ることにより前記潤滑剤の供給を受けることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 回転する像担持体上に形成された画像を被転写体に転写し、当該転写後の像担持体上の残留物を清掃部材で除去し、当該残留物の除去後の前記像担持体の周面に潤滑剤を塗布部により塗布する画像形成装置における潤滑剤塗布方法であって、
潤滑剤供給源からの潤滑剤を前記塗布部に設けられた回転搬送部材により取り込んで保持したまま前記像担持体への塗布位置まで搬送し、その一部を前記像担持体に供給する第1ステップと、
前記回転搬送部材における前記潤滑剤の保持量が所定の上限値を超えないように、前記回転搬送部材から潤滑剤を吐き出させる吐出手段による当該潤滑剤の吐き出し動作を制御する第2ステップと、
前記回転搬送部材から吐き出された潤滑剤を前記塗布部に設けられた回収部で回収する第3ステップと、
を含むステップを実行することを特徴とする潤滑剤塗布方法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013152714A JP6020374B2 (ja) | 2013-07-23 | 2013-07-23 | 画像形成装置および潤滑剤塗布方法 |
US14/335,226 US9223283B2 (en) | 2013-07-23 | 2014-07-18 | Image forming apparatus and lubricant application method |
CN201410352510.5A CN104345600B (zh) | 2013-07-23 | 2014-07-23 | 图像形成装置及润滑剂涂布方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013152714A JP6020374B2 (ja) | 2013-07-23 | 2013-07-23 | 画像形成装置および潤滑剤塗布方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015022271A JP2015022271A (ja) | 2015-02-02 |
JP6020374B2 true JP6020374B2 (ja) | 2016-11-02 |
Family
ID=52390643
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013152714A Active JP6020374B2 (ja) | 2013-07-23 | 2013-07-23 | 画像形成装置および潤滑剤塗布方法 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US9223283B2 (ja) |
JP (1) | JP6020374B2 (ja) |
CN (1) | CN104345600B (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6617616B2 (ja) * | 2016-03-10 | 2019-12-11 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置および潤滑剤排出制御方法 |
US9927762B2 (en) * | 2016-05-31 | 2018-03-27 | Lexmark International, Inc. | Biased lubricant applicator brush in imaging device |
JP2020008786A (ja) * | 2018-07-11 | 2020-01-16 | エイチピー プリンティング コリア カンパニー リミテッドHP Printing Korea Co., Ltd. | 画像形成装置 |
JP7327025B2 (ja) * | 2019-09-13 | 2023-08-16 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成ユニットおよび画像形成装置 |
JP7480597B2 (ja) * | 2020-06-08 | 2024-05-10 | コニカミノルタ株式会社 | 滑剤塗布機構及び画像形成装置 |
Family Cites Families (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005099649A (ja) * | 2003-08-26 | 2005-04-14 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置および複写装置 |
US7302197B2 (en) | 2003-08-29 | 2007-11-27 | Ricoh Company Limited | Image forming apparatus having a detachable process cartridge and a lubricant |
JP2006171070A (ja) * | 2004-12-13 | 2006-06-29 | Canon Inc | 画像形成装置 |
JP2006259031A (ja) * | 2005-03-16 | 2006-09-28 | Ricoh Co Ltd | プロセスカートリッジ、画像形成装置および画像形成方法 |
JP4686223B2 (ja) * | 2005-03-18 | 2011-05-25 | 株式会社リコー | 画像形成装置及びプロセスカートリッジ |
US20060291885A1 (en) * | 2005-06-23 | 2006-12-28 | Xerox Corporation | Self-lubricating residual toner cleaning apparatus |
JP2008089771A (ja) * | 2006-09-29 | 2008-04-17 | Ricoh Co Ltd | クリーニング方法、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 |
JP4985146B2 (ja) * | 2007-06-27 | 2012-07-25 | コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 | 画像形成装置 |
JP5073418B2 (ja) * | 2007-08-28 | 2012-11-14 | シャープ株式会社 | 潤滑剤供給構造及びクリーニング装置並びに画像形成装置 |
JP2009300650A (ja) * | 2008-06-12 | 2009-12-24 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置およびプロセスカートリッジ |
JP4577415B2 (ja) * | 2008-06-26 | 2010-11-10 | 富士ゼロックス株式会社 | 潤滑剤塗布装置及びこれを用いた画像形成組立体、画像形成装置 |
JP2010014943A (ja) * | 2008-07-03 | 2010-01-21 | Ricoh Co Ltd | クリーニング装置、画像形成装置、プロセスカートリッジ |
JP2010032662A (ja) * | 2008-07-28 | 2010-02-12 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像形成装置 |
JP2010133997A (ja) * | 2008-12-02 | 2010-06-17 | Ricoh Co Ltd | 潤滑剤供給装置、画像形成装置、潤滑剤供給方法及び潤滑剤 |
JP2011150058A (ja) * | 2010-01-20 | 2011-08-04 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置及びプロセスカートリッジ |
JP5515860B2 (ja) * | 2010-03-02 | 2014-06-11 | 株式会社リコー | 潤滑剤塗布装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置 |
JP5637499B2 (ja) * | 2010-11-12 | 2014-12-10 | 株式会社リコー | 画像形成装置及びプロセスユニット |
JP5585499B2 (ja) * | 2011-03-09 | 2014-09-10 | コニカミノルタ株式会社 | 潤滑剤塗布装置およびこれを備える画像形成装置 |
-
2013
- 2013-07-23 JP JP2013152714A patent/JP6020374B2/ja active Active
-
2014
- 2014-07-18 US US14/335,226 patent/US9223283B2/en active Active
- 2014-07-23 CN CN201410352510.5A patent/CN104345600B/zh active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN104345600B (zh) | 2017-05-10 |
US9223283B2 (en) | 2015-12-29 |
US20150030364A1 (en) | 2015-01-29 |
CN104345600A (zh) | 2015-02-11 |
JP2015022271A (ja) | 2015-02-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4096987B2 (ja) | 清掃装置、像保持体ユニットおよび画像形成装置 | |
JP6020374B2 (ja) | 画像形成装置および潤滑剤塗布方法 | |
JP6149560B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2017009913A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2012155210A (ja) | 画像形成装置 | |
JP6409475B2 (ja) | 画像形成装置及び画像形成装置の制御方法 | |
JP2011128363A (ja) | フィルミング除去装置およびこれを有する画像形成装置 | |
JP2010210859A (ja) | 画像形成装置 | |
JP5585499B2 (ja) | 潤滑剤塗布装置およびこれを備える画像形成装置 | |
JP4432554B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP4059012B2 (ja) | 画像形成装置 | |
CN106556991B (zh) | 图像形成装置 | |
JP2013142785A (ja) | 画像形成装置及び画像形成装置のクリーニング方法 | |
JP2013148757A (ja) | クリーニング装置及びこれを備えた画像形成装置 | |
JP2019078830A (ja) | 画像形成装置 | |
JP7205265B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2009098498A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2011141481A (ja) | クリーニング装置および画像形成装置 | |
JP6842670B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP5332532B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2009098503A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2008070637A (ja) | 帯電装置及び画像形成装置 | |
JP6520842B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2017129684A (ja) | 画像形成装置 | |
JP6520849B2 (ja) | 画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150703 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150707 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160301 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160420 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160906 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160919 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6020374 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |