JP2011141481A - クリーニング装置および画像形成装置 - Google Patents

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英史 東村
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Abstract

【課題】像担持体上の残留トナーのクリーニング不良を防止しつつ駆動負荷の増大とノイズ発生を防止することが可能なクリーニング装置を提供すること。
【解決手段】中間転写ベルト21上の残留トナーTをクリーニングブラシ51を介して回収ローラ52で回収し、回収ローラ52の表面の残留トナーTをスクレーパ54で掻き取り、その残留トナーTをトナー受け部材55で受けて溜める。トナー受け部材55には、スイッチ99を介して電圧出力部93が接続される。制御部5は、B/W比が所定値以下であればスイッチ99をONさせる。これにより、電圧出力部93からのマイナス電圧がトナー受け部材55に印加される。トナー受け部材55と回収ローラ52間に発生する電界によりトナー受け部材55上の残留トナーTに回収ローラ52への移動方向の静電力を作用させて、残留トナーTをトナー受け部材55から回収ローラ52に戻させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、回動する像担持体上に残った残留トナーを除去するクリーニング装置およびこれを備える画像形成装置に関する。
プリンタなどの画像形成装置では、感光体ドラムや中間転写ベルトなどの像担持体上に作像されたトナー像を用紙などの被転写体に転写する構成になっている。像担持体上のトナー像は、理想的には全てが被転写体に転写されるべきであるが、実際には、若干量のトナーが転写されずに残留トナーとして残ってしまうことがある。このため、画像形成装置には通常、残留トナーを像担持体から除去するクリーニング部が設けられている。
クリーニング部として、特許文献1にはブラシローラを有するものが開示されている。具体的には、ブラシローラを像担持体の表面に接触させた状態で回転させつつ、ブラシローラに残留トナーを静電吸着させるための電圧を印加することにより、像担持体上の残留トナーをブラシローラに取り込むものである。
ブラシローラに取り込まれた残留トナーは、ブラシローラに接触した状態で回転しつつ、その残留トナーを静電吸着させるための電圧が印加されたフリッカーローラに付着する。フリッカーローラの表面には、板状のスクレーパの先端が、フリッカーローラの回転方向に向き合う(カウンター)方向に向けた状態で押圧されており、フリッカーローラの表面に付着している残留トナーは、スクレーパの先端により掻き取られる。
特開2007−41279号公報
上記のようにスクレーパの先端でフリッカーローラ上の残留トナーを機械的に掻き取る構成をとると、スクレーパとフリッカーローラの両者間に生じる摩擦により、時間の経過に連れて徐々にスクレーパの先端とフリッカーローラの表面が磨耗していく。
この磨耗が進行すると、フリッカーローラの表面が磨かれて平滑度が上昇するようになるなど、スクレーパの先端とフリッカーローラの表面との接触面積が新品のときに比べて増えて、スクレーパとフリッカーローラ間の摩擦力が増大する。
スクレーパとフリッカーローラ間の摩擦力が増大すると、フリッカーローラの駆動トルクが増大して、フリッカーローラを回転駆動させるモータやギアなどの回転駆動機構に大きな負荷がかかり、ギアを破損させるおそれが生じる。
また、増大した摩擦力によりスクレーパが撓み、撓みがある程度の大きさになるとスクレーパ自身の復元力により元の姿勢に戻る動作を何度も繰り返す、いわゆるスティックスリップ現象が生じ易くなる。スティックスリップ現象は、スクレーパが振動していることと同じであり、この振動によるノイズがユーザに異常音ととられるおそれも生じる。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、像担持体上の残留トナーのクリーニング不良を防止しつつ駆動負荷の増大とノイズ発生を防止することが可能なクリーニング装置および画像形成装置を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するため、本発明に係るクリーニング装置は、回動する像担持体上に残存する残留トナーを除去するクリーニング装置であって、前記像担持体に接触した状態で回転して前記残留トナーを取り込む第1の回転部材と、前記第1の回転部材に接触した状態で回転して前記第1の回転部材により取り込まれた残留トナーを回収する第2の回転部材と、前記第2の回転部材の表面に当接して、当該第2の回転部材の表面に存する残留トナーを掻き取る当接部材と、前記第2の回転部材と非接触であり、前記当接部材により掻き取られた残留トナーを受けて溜める滞留部材と、前記第2の回転部材と前記滞留部材間に電圧を印加して、前記第2の回転部材と前記滞留部材間の電位差により、前記滞留部材に溜められている残留トナーを前記第2の回転部材に移動させて前記第2の回転部材の表面に吸着させる力が作用する向きの電界を発生させる電圧印加手段と、を備えることを特徴とする。
また、前記電圧印加手段による電圧の印加を制御する制御手段を備え、前記制御手段は、前記像担持体上の残留トナーの量を指標する情報を取得する取得手段と、前記取得された情報に基づいて前記電圧の印加の要否を判断する判断手段を有し、前記電圧の印加を必要と判断すると前記電圧の印加を許容し、不要と判断すると前記電圧の印加を禁止することを特徴とする。
ここで、前記情報は、前記像担持体上の単位領域内におけるトナー像の存する領域の大きさの、当該単位領域に対する割合を示す情報であり、前記判断手段は、前記割合が所定値以下の場合に前記電圧の印加を必要と判断し、当該割合が当該所定値より大きい場合に不要と判断することを特徴とする。
また、前記取得手段は、前記情報を前記第2の回転部材の回転開始前に取得し、前記制御手段は、前記電圧の印加を必要と判断すると、前記第2の回転部材の回転開始直前または回転開始と同時に前記電圧の印加を開始させることを特徴とする。
さらに、前記電圧印加手段は、前記トナーの正規帯電極性が負の場合、前記第2の回転部材の電位が正になり、前記滞留部材の電位が前記第2の回転部材の電位よりも低い第1の電位になり、前記トナーの正規帯電極性が正の場合、前記第2の回転部材の電位が負になり、前記滞留部材の電位が前記第2の回転部材の電位よりも高い第2の電位になるように前記電圧の印加を行うことを特徴とする。
ここで、前記第1の電位が負の電位であり、前記第2の電位が正の電位であることを特徴とする。
また、前記滞留部材は、前記第2の回転部材の周囲において前記第2の回転部材の回動方向に沿って前記第2の回転部材と前記当接部材との当接位置より上流かつ前記第1の回転部材と前記第2の回転部材との接触位置より下流であって、前記当接部材により前記第2の回転部材から掻き取られて落下した残留トナーを受ける位置に配されていることを特徴とする。
さらに、前記滞留部材は、導電性の板状部材であることを特徴とする。
また、前記像担持体と前記第2の回転部材間に電圧を印加して、前記像担持体から前記第1の回転部材を介して前記第2の回転部材までの間に生じる電位差により、前記像担持体と前記第1の回転部材間に、前記像担持体上に存する正規帯電極性の残留トナーを前記第1の回転部材に移動させ前記第1の回転部材の表面に吸着させる力が作用すると共に、前記第1の回転部材と前記第2の回転部材間に、前記第1の回転部材の表面に吸着された正規帯電極性の残留トナーを前記第2の回転部材に移動させ前記第2の回転部材の表面に吸着させる力が作用する向きの電界を発生させる正規極性用電圧印加手段を備えることを特徴とする。
さらに、前記像担持体の回動方向に前記第1の回転部材より上流または下流の位置に配され、前記像担持体の表面に接触して回転し、前記残留トナーを取り込む第3の回転部材と、前記第3の回転部材に接触して回転し、前記第3の回転部材が取り込んだ残留トナーを回収する第4の回転部材と、前記第4の回転部材の表面に当接して、当該第4の回転部材の表面に存する残留トナーを掻き取る、前記当接部材とは別の当接部材と、を備えることを特徴とする。
ここで、前記像担持体と前記第4の回転部材間に電圧を印加して、前記像担持体から前記第3の回転部材を介して前記第4の回転部材までの間に生じる電位差により、前記像担持体と前記第3の回転部材間に、前記像担持体上に存する正規帯電極性とは逆極性の残留トナーを前記第3の回転部材に移動させ前記第3の回転部材の表面に吸着させる力が作用すると共に、前記第3の回転部材と前記第4の回転部材間に、前記第3の回転部材の表面に吸着された逆帯電極性の残留トナーを前記第4の回転部材に移動させ前記第4の回転部材の表面に吸着させる力が作用する向きの電界を発生させる逆極性用電圧印加手段を備えることを特徴とする。
また、前記当接部材は、前記第2の回転部材の軸方向に沿って延伸された長尺の板状の部材であり、幅方向一方の端部が固定され、他方の端部が自由端になっており、前記自由端における先端が前記第2の回転部材の回転方向に向き合うカウンター方向に向いた状態で当該第2の回転部材の表面に当接されていることを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置は、上記のクリーニング装置を備えることを特徴とする。
このように電圧印加手段を設ける構成をとれば、電圧印加手段を駆動させることにより、必要な量の残留トナーを必要な時期に第2の回転部材に戻すことが可能になり、残留トナーを第2の回転部材と当接部材間に生じる摩擦力を低減するための潤滑剤として用いることにより駆動負荷の増大等を抑制しつつ、当接部材による第2の回転部材の表面におけるクリーニング不良を防止することが可能になる。
実施の形態1に係るプリンタの全体の構成を示す図である。 プリンタ内のクリーニング部の構成を拡大して示す概略構成図である。 クリーニング部の筐体にトナー受け部材が装着されている様子を示す概略斜視図である。 トナー受け部材の単体の構成を示す斜視図である。 スイッチの開閉制御の内容を示すフローチャートである。 中間転写ベルト上にK色のトナー像が形成されている様子と、そのトナー像がIDCセンサで検出された場合におけるセンサ検出値の波形の例を示す図である。 実施の形態2に係るクリーニング部の構成を示す拡大断面図である。
以下、本発明に係るクリーニング装置および画像形成装置の実施の形態を、タンデム型カラーデジタルプリンタ(以下、単に「プリンタ」という。)を例に説明する。
<実施の形態1>
〔1〕プリンタの全体構成
図1は、プリンタ10の全体の構成を示す図である。
同図に示すように、プリンタ10は、周知の電子写真方式により画像を形成するものであり、画像プロセス部1、中間転写部2、給送部3、定着部4および制御部5を備え、ネットワーク(例えばLAN)に接続されて、外部の端末装置(不図示)からの印刷(プリント)ジョブの実行指示を受け付けると、その指示に基づいてイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(K)色からなるカラーの画像形成を実行する。
画像プロセス部1は、Y〜K色のそれぞれに対応する作像部10Y〜10Kを備えている。作像部10Yは、感光体ドラム11Yと、その周囲に配設された帯電器12Y、露光部13Y、現像器14Y、一次転写ローラ15Y、感光体ドラム11Yを清掃するためのクリーナなどを備えており、公知の帯電、露光、現像工程を経て感光体ドラム11Y上にY色のトナー像を作像する。この構成は、他の作像部10M〜10Kについて同様であり、対応する色のトナー像が感光体ドラム11M〜11K上に作像される。
中間転写部2は、所定の電気抵抗を有する材料、例えば導電性樹脂などからなる中間転写ベルト21と、中間転写ベルト21を張架すると共に同図の矢印方向に周回駆動させる駆動ローラ22と従動ローラ23のローラ対と、中間転写ベルト21の表面を清掃するクリーニング部24などを備える。
給送部3は、給紙カセットから記録用のシートSを搬送路31に1枚ずつ繰り出す。
画像プロセス部1において感光体ドラム11Y〜11K上に作像されたトナー像は、感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kの転写位置において対応する転写ローラ15Y、15M、15C、15Kによる静電力の作用を受けて、周回走行する中間転写ベルト21の表面上に一次転写される。なお、各色の作像動作は、各色のトナー像が中間転写ベルト21上において同じ位置に多重転写されるようにタイミングをずらして実行される。
この作像動作のタイミングに合わせて、給送部3からは、シートSが搬送されて来ており、そのシートSは、中間転写ベルト21と、中間転写ベルト21に二次転写位置で圧接された二次転写ローラ32との間に挟まれて搬送され、二次転写ローラ32による静電力の作用を受けて、中間転写ベルト21上の各色トナー像が二次転写位置において一括してシートS上に二次転写される。二次転写後のシートSは、定着部4に送られる。
定着部4は、二次転写後のシートS上の各色トナー像を加熱、加圧によりシートSに定着させる。定着後のシートSは、排出ローラ対33を介して機外に排出され、収容トレイ34上に収容される。なお、上記では、4色のカラー画像形成の場合を説明したが、プリンタ10は、1色だけのモノクロ画像形成に切り換えて実行することもできる。この場合、モノクロとして用いられる色に対応する作像部だけが駆動される。
二次転写の際にシートSに二次転写されずに中間転写ベルト21の表面に残った残留トナーは、クリーニング部24により除去される。
クリーニング部24は、中間転写ベルト21の周囲であり、中間転写ベルト21の周回方向(ベルト周回方向)に、二次転写位置(中間転写ベルト21と二次転写ローラ32との圧接位置)より下流、かつ作像部10Yにおける一次転写位置(感光体ドラム11Yと中間転写ベルト21との当接位置)より上流の位置に配置されている。
また、中間転写ベルト21の周囲であり、ベルト周回方向に作像部10Yより下流かつ二次転写位置より上流の位置には、IDC(イメージ・デンシティ・コントロール)センサ29が配設されている。
IDCセンサ29は、反射型の光学センサであり、周回する中間転写ベルト21の表面に向けて光を発し、その反射光を受光して受光量に応じた電気信号を制御部5に出力する。このIDCセンサ29は、主走査方向(紙面垂直方向:ベルト走行方向に直交する方向)に沿って間隔をおいて3つ配置されており、中間転写ベルト21上において主走査方向に間隔をおいた3箇所が検出領域となる。
制御部5は、画像プロセス部1、中間転写部2、給送部3、定着部4の動作を統括的に制御して、円滑な画像形成を実行させる。また、IDCセンサ29から送信されて来る信号に基づいてクリーニング部24への供給電圧の切り換え制御を実行する。この制御については、後述する。
〔2〕クリーニング部24の構成
図2は、クリーニング部24の構成を拡大して示す概略構成図であり、中間転写ベルト21の表面上の残留トナーTが除去される様子を模式的に示している。
同図に示すように、クリーニング部24は、筐体50と、クリーニングブラシ51と、回収ローラ52と、搬送ローラ53と、スクレーパ54と、トナー受け部材55と、帯電部材56と、噴煙防止シール57などを備える。
筐体50は、絶縁性の樹脂などからなり、クリーニングブラシ51〜トナー受け部材55を内部に収容しており、中間転写ベルト21に対向する側に開口部501を有する。
クリーニングブラシ51は、筐体50の開口部501に設けられ、金属製の導電性材料からなる中実または中空の棒材である芯金511と、芯金511の外周に植設された導電性のブラシ繊維からなるブラシ部512を備える。
ブラシ部512の、中間転写ベルト21と対向する部分が、中間転写ベルト21の表面に接触している。ブラシ繊維は、例えばナイロン、ポリエステル、アクリル、レーヨンなどの樹脂にカーボンを分散させ、導電性を付与させた材料からなる。具体的には、例えば繊度は1D〜10D、密度は50〜300〔kF/inch〕、原糸抵抗は10〜1013〔Ω〕の範囲に設定されるものなどが用いられる。
芯金511は、回転軸として回転可能に筐体50に支持されており、駆動モータ(不図示)からの駆動力が駆動伝達機構(不図示)を介して与えられて、中間転写ベルト21の周回方向と同方向に回転駆動される。
回収ローラ52は、導電性を有する金属のローラからなり、クリーニングブラシ51を挟んで中間転写ベルト21に対峙する位置に配置され、クリーニングブラシ51のブラシ部512と接触している。
回収ローラ52は、筐体50に回転可能に支持されており、上記の駆動伝達機構からの駆動力を付与されてクリーニングブラシ51の回転方向に対し逆方向に回転駆動される。なお、クリーニングブラシ51と回収ローラ52が対向する部分では、クリーニングブラシ51と回収ローラ52の回転方向が同じになり、回転駆動負荷の軽減が図られている。
回収ローラ52は、電圧出力部91と接続されており、電圧出力部91から出力されるバイアス電圧、ここではトナーの正規帯電極性(マイナス)と逆極性であるプラスの電圧が印加される。
帯電部材56は、中間転写ベルト21の表面に接触する導電性のブラシを有しており、電圧出力部92から出力されるマイナスのバイアス電圧を、当該ブラシを介して中間転写ベルト21上の残留トナーTに与えることにより、残留トナーTの帯電極性を正規帯電極性(マイナス)に揃える。
残留トナーTの中には、正規帯電極性とは逆極性(プラス)に帯電しているトナーが少ないとはいえ含まれているので、その逆帯電したトナーを正規のマイナス帯電に戻して、クリーニングブラシ51による除去を行い易くするものである。
回収ローラ52が電圧出力部91と接続され、帯電部材56が電圧出力部92と接続される構成により、電圧出力部91から、回収ローラ52、回収ローラ52とクリーニングブラシ51の接触部、クリーニングブラシ51、クリーニングブラシ51と中間転写ベルト21の接触部、中間転写ベルト21のうちクリーニングブラシ51から帯電部材56までのベルト部分、中間転写ベルト21と帯電部材56の接触部、帯電部材56を介して電圧出力部92に直流電流が流れる回路が形成される。
例えば、電圧出力部91の出力電圧が+2〜+3〔kV〕、電圧出力部92の出力電圧が−1〔kV〕程度である。回収ローラ52とクリーニングブラシ51の電位がプラス、帯電部材56の電位がマイナスになるように各部材の電気抵抗が設定されている。
この直流回路が形成されることにより、正規帯電極性と同極性に帯電した残留トナーTに対して、中間転写ベルト21とクリーニングブラシ51間には中間転写ベルト21からクリーニングブラシ51に向かう方向の静電力を作用させる電界が形成され、クリーニングブラシ51と回収ローラ52間にはクリーニングブラシ51から回収ローラ52に向かう方向の静電力を作用させる電界がそれぞれ形成される。
この電界の形成により中間転写ベルト21の表面上の残留トナーTは、中間転写ベルト21から離れてクリーニングブラシ51のブラシ部512のブラシ繊維に吸着され(取り込まれ)、ブラシ繊維に吸着された残留トナーTは、回収ローラ52に移動してその表面521に吸着する(担持される)。回収ローラ52の表面521に吸着された残留トナーTは、スクレーパ54により掻き取られる。
スクレーパ54は、鉄やステンレスなどの金属材料からなる薄い板状の部材であり、回収ローラ52の軸方向に沿って長尺であり、回収ローラ52の表面521に当接して、回収ローラ52の表面521に吸着されている残留トナーTを掻き取り、回収ローラ52の表面521を清掃する部材(当接部材)である、
スクレーパ54は、幅方向にその一方の端部(基端部)が筐体50の支持部59に支持され、他方の端部が自由端であり、その自由端である先端541が回収ローラ52の回転方向とは逆(カウンター)方向に向けられた状態で回収ローラ52の表面521に当接されてなる。スクレーパ54の長手方向の長さは、回収ローラ52の長さと同じまたは回収ローラ52の長さよりも長くなっている。また、スクレーパ54の厚み、圧接角、圧接力などは、トナーの種類やトナー外添剤、回収ローラ52の材質など装置構成に応じて適した値が予め設定される。
トナー受け部材55は、鋼板などからなる導電性の板状部材であり、回収ローラ52と接触せず、回収ローラ52の周囲の、スクレーパ54により掻き取られて落下する残留トナーTを受ける位置、ここでは回収ローラ52の直下の位置に配され、残留トナーTを受けてその残留トナーTを溜める機能を有する部材(滞留部材)である。
図3は、筐体50にトナー受け部材55が装着されている様子を示す概略斜視図であり、図4は、トナー受け部材55の単体の構成を示す斜視図である。図3では、筐体50内にトナー受け部材55が装着されている様子を判り易く示すために、筐体50とトナー受け部材55以外の部材については図示を省略している。
図2〜図4に示すようにトナー受け部材55は、Y軸方向(回収ローラ52の軸方向に相当)に沿って長尺である。トナー受け部材55の長手方向の長さは、スクレーパ54の長手方向の長さと同じ、またはそれよりも長くなっている。
トナー受け部材55は、長手方向両端が筐体50に固定支持されており、X軸方向(幅方向)に平面状の水平部551と傾斜部552とが隣接するように設けられてなる。
水平部551は、その上面553が略水平であり、傾斜部552は、水平部551に対して上方に所定の傾斜角を有している。傾斜部552は、その上面554でスクレーパ54により掻き取られた残留トナーTを受けると共に、受けた残留トナーTを傾斜面を滑らせて水平部551に送る機能を有している。
水平部551は、送られた残留トナーTを一時的に溜める機能を有している。
水平部551にある程度の量の残留トナーTが溜められた状態で、掻き取られた直後の残留トナーTが傾斜部552から送られてくると、水平部551に溜められている残留トナーTが傾斜部552から送られて来る残留トナーTによって押されて、徐々に水平部551の側端555に向かう方向に移動して、側端555まで到達した後、側端555を越えると水平部551から落下する。従って、水平部551上には、ある程度の量までの残留トナーTが溜められ、それ以上の量が溜められることはない。
トナー受け部材55は、図2に示すようにスイッチ99を介して電圧出力部93と接続されている。
電圧出力部93は、トナーの正規帯電極性と同極性であるマイナスの電圧、例えば−1〔kV〕を出力する。
スイッチ99は、トナー受け部材55と電圧出力部93間の電路を開閉する。ここでは、ONで接続(図2の破線の状態)、OFFで切断(図2の実線の状態)とする。スイッチ99による開閉は、制御部5からのON/OFF指示信号に基づいて実行される。制御部5によるスイッチ99の開閉制御の内容については、後述する。
搬送ローラ53は、トナー受け部材55の下方に配置され、トナー受け部材55から落下した残留トナーTを外部の収容タンク(不図示)に搬送する。搬送ローラ53は、芯金の周囲にスパイラル状の羽根が設けられてなり、筐体50に回転可能に支持されると共に、上記の駆動伝達機構からの駆動力により同図の方向に回転駆動される。
噴煙防止シール57は、筐体50の、中間転写ベルト21に対向する側の開口部501の上部と下部にそれぞれ貼着されており、回収された残留トナーTがクリーニング部24内部から外部に噴出するのを防止する。
〔3〕制御部5によるスイッチ99の開閉制御の内容
図5は、当該開閉制御の内容を示すフローチャートである。当該制御は、ここではプリント(画像形成)動作中に並行して実行される。
同図に示すように制御部5は、B/W比を求める(ステップS1)。B/W比は、中間転写ベルト21上の単位領域内におけるトナー像の存する領域の大きさの、トナー像の存しない領域の大きさに対する面積比である。B/W比が大きいということは、それだけ多くのトナーが用いられていることを意味し、使用されるトナー量を指標する情報になる。
本実施の形態では、B/W比を反射型の光学センサであるIDCセンサ29からの検出信号の値に基づいて求める。すなわち、反射型の光学センサを用いる場合、中間転写ベルト21上にトナー像が存する部分で光が反射したときの反射光と、存しない部分(ベルト裸面)で光が反射したときの反射光とでは光量が異なり、検出信号の値も異なる。
従って、IDCセンサ29の検出信号の値から、検出領域内におけるトナー像の存する部分と存しない部分を特定して、検出領域を1とした場合におけるトナー像の存する部分の割合(%)を算出することにより、B/W比を求めることができる。
具体的に、図6の模式図を用いて説明する。
図6(a)は、中間転写ベルト21を図1の矢印A方向からみたときの図であり、中間転写ベルト21上にK色のトナー像28が形成されている様子を示している。破線で示す枠Pは、原稿画像がページ毎に形成されるときのその1ページ分の形成領域を示し、1枚のシートSの大きさに相当する。一点鎖線で示す線分D1〜D3は、3つのIDCセンサ29による検出領域を示している。
図6(b)は、検出領域D2におけるIDCセンサ29の検出信号(センサ検出値)の波形の例を概略して示した図である。横軸が時間、縦軸がセンサ検出値であり、破線Pで示す1ページ領域を示す時間T0のうち、トナー像の存する部分を示す時間T1では、センサ検出値が閾値Thよりも小さく、トナー像の存しない部分を示す時間T2、T3では、センサ検出値が閾値Thよりも大きくなっている。閾値Thは、トナー像の有無を判断するための閾値であり、中間転写ベルト21の裸面を検出したときのセンサ検出値より少しだけ小さい値に設定されている。
従って、トナー量がよほど少ないトナー像を除いて、ほとんどのトナー像についてそのセンサ検出値が閾値Th以下になり、中間転写ベルト21上にトナー像が存することを判断することができる。なお、上記ではK色のトナー像の例を説明したが、他の色でも、2色以上が積層されたカラー像でも同様であり、単色(モノクロ)プリントの場合とカラープリントの場合で閾値を変えても良いし、場合によって同じ閾値を用いるとしても良い。
1ページ領域P毎に、3つのIDCセンサ29の検出信号から検出領域D1〜D3それぞれについてトナー像の存する部分の時間T1を、1ページを示す単位領域の時間T0で除することにより得られた3つの値を平均した値をB/W比として用いる。
検出領域D1〜D3は、1ページ全体から見ると部分領域であり、3つのIDCセンサ29を用いる構成では、ページ全体領域のトナー像の有無を検出できないが、使用されるトナー量の大小を指標する情報を得ることはできる。より正確なB/W比を得るには、センサの数を増やすことができる。
図5に戻り、ステップS2では、求めたB/W比が所定値R以下であるか否かを判断する。この所定値Rは、スイッチ99をONするかOFFするかを判断するための閾値であり、例えば10〔%〕などとすることができる。なお、スイッチ99は、後述のステップS5により通常、OFFになっている。
B/W比≦所定値Rであることを判断すると(ステップS2で「YES」)、スイッチ99をOFFからONに切り換える(ステップS3)。
スイッチ99がONされると、図2に示すようにトナー受け部材55に電圧出力部93からのマイナスの電圧(−1〔kV〕)が印加される(印加が許容される)。これによりトナー受け部材55に溜められている残留トナーTがマイナス帯電する。
回収ローラ52には、電圧出力部91からのバイアス電圧(+2〜+3〔kV〕)が印加されているので、トナー受け部材55と回収ローラ52間には、両者の電位差により、トナー受け部材55に溜められているマイナス帯電した残留トナーTに対して、トナー受け部材55から回収ローラ52に向かう方向の静電力を作用させる電界が形成される。
これにより、トナー受け部材55に溜められている残留トナーTは、トナー受け部材55から離れて回収ローラ52に移動してその表面521に吸着する(回収ローラ52に戻される)。なお、回収ローラ52とトナー受け部材55間の電位差の大きさは、上記に限られない。トナー受け部材55に溜められている残留トナーTを回収ローラ52に移動させるのに必要な静電力を作用させる電界を形成するのに必要な電位差が生じれば良い。
このようにB/W比が所定値R以下の場合に、トナー受け部材55に溜められている残留トナーTを回収ローラ52に戻す制御を実行するのは、次の理由による。
すなわち、B/W比が小さいということは、中間転写ベルト21上に形成されるトナー像の単位領域当たりにおけるトナー量(平均値)が少ないことを意味する。トナー像のトナー量が少ないということは、残留トナーTとして中間転写ベルト21上に残るトナー量も少ないことになる。残留トナーTは、中間転写ベルト21上のトナー像のうち、シートSに二次転写されなかったトナーであり、二次転写効率(残留トナーTとして残るトナー量の、二次転写前におけるトナー像のトナー量全体に対する比)を略一定とすると、二次転写前のトナー像のトナー量が多ければ残留トナーTの量が多くなり、トナー像のトナー量自体が少なければ残留トナーTの量も少なくなる関係を有するからである。
残留トナーTの量が少なくなると、クリーニング部24が取り込む残留トナーTの絶対量も少なくなり、回収ローラ52の表面521に存する残留トナーTの量が減り、スクレーパ54と回収ローラ52間に生じる摩擦力が増えることになる。残留トナーTの少ない状態が続くと、スクレーパ54と回収ローラ52間の摩擦力がさらに増大して、回収ローラ52の駆動トルクの増大により駆動伝達機構の負荷が増大してギア破損やスティックスリップによる異音(ノイズ)発生などの問題が生じる。
そこで、B/W比が所定値R以下になった場合に、スクレーパ54と回収ローラ52間の摩擦力の増大に起因するスティックスリップ等の発生に至る程度にまで残留トナーTの量が少なくなっているとして、スイッチ99をONにすることにより、トナー受け部材55上に溜められている残留トナーTを再度、回収ローラ52に戻し、スクレーパ54と回収ローラ52との当接部位(両者間の隙間)に残留トナーTを供給して、スクレーパ54と回収ローラ52間に生じる摩擦力を低減させるための潤滑剤として用いるものである。
なお、供給された残留トナーTのうち、潤滑剤として用いられるトナー以外のトナー粒子は、スクレーパ54に回収ローラ52から掻き取られて、再びトナー受け部材55に溜められることになる。
図5に戻り、ステップS4では、1ページ分のプリントが終了したか否かを判断する。当該プリントの終了を判断すると(ステップS4で「YES」)、スイッチ99をONからOFFに切り換えて(ステップS5)、ステップS7に移る。プリントの終了は、例えば当該1ページに対するトナー像のシートSへの二次転写が終了したときとすることができる。なお、スイッチ99のONからOFFへの切り換えは、上記のタイミングに限られず、トナー受け部材55上の残留トナーTをスクレーパ54に供給するのに必要な時間が電圧印加開始から経過した時点に実行されるとしても良い。当該必要な時間は予め決めておくことができる。また、B/W比の大きさに応じて可変する(B/W比が第1の値であるときの印加時間を第1時間とすると、B/W比が第1の値より小さい場合には、印加時間を第1時間より長い第2時間とする)制御をとるとしても良い。
ステップS2において、B/W比>所定値Rであることを判断すると(ステップS2で「NO」)、スクレーパ54と回収ローラ52間に生じる摩擦力の大きさをスティックスリップ等が発生する大きさの範囲よりも低い値に抑えることを可能とする程度の量の残留トナーTが回収ローラ52上に存在しているとして、スイッチ99をOFFに維持する(ステップS6)。スイッチ99がOFFの場合、トナー受け部材55には電圧出力部93からのマイナスの電圧が印加されず(禁止され)、不要な電力の消費を低減できる。
トナー受け部材55は、絶縁性の筐体50に支持されており、他の部材とは接していないので、マイナスの電圧が印加されないときには、回収ローラ52との間に、トナー受け部材55上の残留トナーTを回収ローラ52に移動させるための電界が形成されず、残留トナーTは回収ローラ52に移動しない(戻されない)。
スイッチ99がOFFのときにトナー受け部材55上の残留トナーTが回収ローラ52に戻ることが生じないように、回収ローラ52に印加される電圧の大きさ、回収ローラ52とトナー受け部材55間の間隔d1、d2(図4(b))などが予め設定されている。
これにより不要な残留トナーTの供給を禁止することができる。残留トナーTの量に関わらずトナー受け部材55に溜められている残留トナーTを回収ローラ52に戻す構成をとれば、残留トナーTの回収ローラ52への供給過多の状態になることがある。このようになると、残留トナーTが回収ローラ52上に付着しすぎて、多量の残留トナーTがスクレーパ54と回収ローラ52の当接部位に集まり、スクレーパ54と回収ローラ52の隙間に入り込み、両者間を通り抜けて、クリーニングブラシ51を介して中間転写ベルト21に再付着して汚すといったことが生じるおそれがある。
しかしながら、本実施の形態の構成をとることにより、残留トナーTが供給過多になることを防止でき、よって中間転写ベルト21を汚すことも生じない。
ステップS7で、次にプリントすべきページが残っていることを判断すると(ステップS7で「YES」)、ステップS1に戻り、ステップS1〜S7の処理を実行する。
次にプリントすべきページがないことを判断すると(ステップS7で「NO」)、当該制御を終了する。
以上説明したように、本実施の形態ではB/W比の大きさに応じて残留トナーTを回収ローラ52に戻してスクレーパ54に供給する動作の要否を判断する構成をとるので、長期に亘ってスクレーパ54と回収ローラ52間の摩擦力の増大に起因する駆動負荷の増大およびスティックスリップの発生を防止することが可能になる。
上記の所定値Rは、装置構成に応じて予め実験などから適した値が決められて、制御部5内の記憶部(不図示)などに記憶され、当該制御の実行の際に読み出される。
なお、回収ローラ52とトナー受け部材55間に数キロボルトの電位差が生じるように電圧が印加される構成なので、電圧印加時にリークが生じないように回収ローラ52とトナー受け部材55の間隔が予め規定されている。本実施の形態では、図4(b)に示す間隔d1、d2が共に3〔mm〕以上になるように構成される。これら間隔が当該値に限られないことはいうまでもなく、装置構成に応じて適した大きさが予め実験などから設定される。
<実施の形態2>
上記実施の形態では、クリーニング部24がクリーニングブラシと回収ローラを1つずつ備える構成例を説明したが、本実施の形態では2つずつとしており、この点が実施の形態1と異なっている。以下、説明の重複を避けるため、実施の形態1と同じ内容についてはその説明を省略し、同じ構成要素については、同符号を付すものとする。
〔1〕クリーニング部241の構成
図7は、本実施の形態に係るクリーニング部241の構成を示す拡大断面図である。
同図に示すように、クリーニング部241は、筐体150、第1クリーニングブラシ151、第1回収ローラ152、第1搬送ローラ153、第1スクレーパ154、トナー受け部材155、第2搬送ローラ156、噴煙防止シール157、第2クリーニングブラシ158、第2回収ローラ159および第2スクレーパ160などを備える。
第1クリーニングブラシ151と第2クリーニングブラシ158は、筐体150の開口部501に配置され、中間転写ベルト21の周回方向に第2クリーニングブラシ158が第1クリーニングブラシ151より上流に位置している。
第1クリーニングブラシ151と第2クリーニングブラシ158は、それぞれが筐体150に回転自在に支持され、開口部501を介して中間転写ベルト21の表面に接触した状態で、図示しない駆動機構からの駆動力を受けて回転駆動される。
第1クリーニングブラシ151、第2クリーニングブラシ158は、実施の形態1のクリーニングブラシ51と同様に、中間転写ベルト21上の残留トナーTを取り込む。
第1回収ローラ152、第2回収ローラ159は、実施の形態1の回収ローラ52と同様に、筐体150に回転自在に支持されると共に回転駆動され、第1クリーニングブラシ151、第2クリーニングブラシ158が取り込んだ残留トナーTを回収する。
また、第1スクレーパ154、第2スクレーパ160は、実施の形態1のスクレーパ54と同様に、第1回収ローラ152、第2回収ローラ159の表面に存する残留トナーTを掻き取る。
さらに、トナー受け部材155は、実施の形態1のトナー受け部材55と同様に第1スクレーパ154により掻き取られた残留トナーTを受けて溜める機能を有している。
本実施の形態では、トナー受け部材155が、第1スクレーパ154による掻き取り位置の直下の位置に配置されている。また、トナー受け部材155の水平部に相当する部分が水平ではなく少し傾斜している。具体的には、受けた残留トナーTが滑り落ち易いように水平部に相当する部分の、第1回収ローラ152の回転方向上流側に位置する端部が下流側に位置する端部よりも下方に位置(同図でいうと右側の端部が下になるようにやや傾斜)した状態になっている。
第1搬送ローラ153と第2搬送ローラ156は、実施の形態1の搬送ローラ53と同様に、残留トナーTを外部に搬送してクリーニング部241から排出する。
〔2〕クリーニング部241の回路構成
本実施の形態では、第1回収ローラ152は、電圧出力部91と接続され、電圧出力部91から出力されるプラスのバイアス電圧が印加される。また、第2回収ローラ159は、電圧出力部92と接続され、電圧出力部92から出力されるマイナスのバイアス電圧が印加されている。また、中間転写ベルト21を張架する従動ローラ23の回転軸231がアース(グランド)されており、電圧出力部91、第1回収ローラ152、第1クリーニングブラシ151、中間転写ベルト21、従動ローラ23を介してアースに至るまでの第1の回路が形成されると共に、電圧出力部92、第2回収ローラ159、第2クリーニングブラシ158、中間転写ベルト21、従動ローラ23を介してアースに至るまでの第2の回路が形成されて、各回路を直流電流が流れるようになっている。
第1の回路では、中間転写ベルト21と第1クリーニングブラシ151間に、正規帯電極性と同極性(マイナス)に帯電した残留トナー(正規帯電残留トナー:同図の黒丸で表わしたトナーT)に対して中間転写ベルト21から第1クリーニングブラシ151に向かう方向の静電力を作用させる電界が形成され、第1クリーニングブラシ151と第1回収ローラ152間には、正規帯電残留トナーに対して第1クリーニングブラシ151から第1回収ローラ152に向かう方向の静電力を作用させる電界が形成される。
これにより、中間転写ベルト21上に存する正規帯電残留トナーが中間転写ベルト21から第1クリーニングブラシ151を介して第1回収ローラ152に回収される。
第1回収ローラ152の表面に存する正規帯電残留トナーは、第1スクレーパ154により第1回収ローラ152の表面から掻き取られてトナー受け部材155に受けられる。
トナー受け部材155は、制御部5からのON/OFF指示信号により開閉されるスイッチ99を介して電圧出力部93と接続されている。制御部5は、プリント実行中にB/W比の大きさに応じてON/OFF指示信号をスイッチ99に出力して、スイッチ99の開閉を制御する。スイッチ99の切り換え制御は、実施の形態1と同じである。
従って、実施の形態1と同様に、第1スクレーパ154による第1回収ローラ152上の残留トナーTの除去を行いつつ、第1スクレーパ154と第1回収ローラ152間の摩擦力の増大に起因するスティックスリップなどの発生を防止することが可能になる。
第2の回路では、中間転写ベルト21と第2クリーニングブラシ158間には、正規帯電極性と逆極性(プラス)に帯電した残留トナー(逆帯電残留トナー:同図の白丸で表わされたトナーT)に対して中間転写ベルト21から第2クリーニングブラシ158に向かう方向の静電力を作用させる電界が形成され、第2クリーニングブラシ158と第2回収ローラ159間には、逆帯電残留トナーに対して第2クリーニングブラシ158から第2回収ローラ159に向かう方向の静電力を作用させる電界が形成される。これにより、中間転写ベルト21上の逆帯電残留トナーが中間転写ベルト21から第2クリーニングブラシ158を介して第2回収ローラ159に回収される。
第2回収ローラ159の表面に存する逆帯電残留トナーは、第2スクレーパ160により第2回収ローラ159の表面から掻き取られる。掻き取られた逆帯電残留トナーは、同図に示すように第2スクレーパ160上を第2スクレーパ160の先端から基端部に向かって滑り落ち、第2スクレーパ160を支持している支持部材169と第2スクレーパ160との間に存する段差部に堰き止められることにより、一時的に第2スクレーパ160上に溜められる。そして、溜められた逆帯電残留トナーの量がある程度の量に達すると、支持部材169と第2スクレーパ160との間の段差部を乗り越えて下方に落下する。
従って、第2スクレーパ160上に溜められている逆帯電残留トナーが第2スクレーパ160と第2回収ローラ159との当接部位の上に山のように積もり、多量の逆帯電残留トナーが第2スクレーパ160と第2回収ローラ159との間に入り込んで第2スクレーパ160による残留トナーの掻き取りに支障を生じさせるといったことが生じ難い。
逆帯電残留トナーの溜められる量が略一定に保たれることにより、適量の逆帯電残留トナーが第2スクレーパ160の先端から第2スクレーパ160と第2回収ローラ159間の隙間に入り易くなり、両者間に生じる摩擦力を低減させるための潤滑剤になる。
この潤滑剤の存在により、例えばB/W比が小さいために、クリーニング部241に回収される残留トナーTの絶対量が減ったとしても、第2スクレーパ160と第2回収ローラ159間の摩擦力が大きくなることによるスティックスリップ等の発生を抑制することができるので、本実施の形態では、第2スクレーパ160と第2回収ローラ159の組についてトナー受け部材を設けていない。
このように本実施の形態では、クリーニングブラシと回収ローラの組を2つ設け、中間転写ベルト21上の残留トナーTのうち、まず逆帯電残留トナーを第2クリーニングブラシ158により中間転写ベルト21から取り込み、続いて、正規帯電残留トナーを第1クリーニングブラシ151により中間転写ベルト21から取り込む構成において、駆動負荷の上昇およびスティックスリップの発生などを防止することができる。
なお、本実施の形態では、第2クリーニングブラシ158と第2回収ローラ159を同方向に回転する構成において、第2スクレーパ160の先端を第2回収ローラ159に対してカウンター方向に当接させるべく、第2スクレーパ160の姿勢を第2スクレーパ160の先端が基端部よりも上方に位置する傾斜姿勢にしている。この傾斜姿勢により上記のように第2スクレーパ160上に逆帯電残留トナーを溜めつつ、その溜めた逆帯電トナーを潤滑剤として利用するという機能が果たされることになるが、このような構成に限られないことはいうまでもない。
例えば、第2回収ローラ159の回転方向を第2クリーニングブラシ158の回転方向と逆方向とする構成をとる場合、第2スクレーパ160の姿勢を第1スクレーパ154の姿勢と同様に、その先端が基端部よりも下方になる傾斜姿勢にすると共に、第2スクレーパ160の直下に新たなトナー受け部材を配置し、そのトナー受け部材に電圧を印加することが可能な構成をとるとしても良い。
また、中間転写ベルト21上の逆帯電残留トナーを取り込む第2クリーニングブラシ158を、正規帯電残留トナーを取り込む第1クリーニングブラシ151よりもベルト周回方向の上流に位置するとしたが、この位置関係を逆にして、第2クリーニングブラシ158を第1クリーニングブラシ151よりも下流に配する構成をとるとしても良い。
さらに、中間転写ベルト21上の正規帯電残留トナーと逆帯電残留トナーをそれぞれ別のクリーニングブラシを用いて除去するとしたが、装置構成によっては例えば逆帯電残留トナーを除去するための、第2クリーニングブラシ158、第2回収ローラ159、第2スクレーパ160、電圧出力部92の組だけを備える構成をとるとしても良い。
本発明は、クリーニング装置およびこれを備える画像形成装置に限られず、トナー受け部材55と回収ローラ52間に電圧を印加する方法であるとしてもよい。また、その方法をコンピュータが実行するプログラムであるとしてもよい。さらに、本発明に係るプログラムは、例えば磁気テープ、フレキシブルディスク等の磁気ディスク、DVD−ROM、DVD−RAM、CD−ROM、CD−R、MO、PDなどの光記録媒体、フラッシュメモリ系記録媒体等、コンピュータ読み取り可能な各種記録媒体に記録することが可能であり、当該記録媒体の形態で生産、譲渡等がなされる場合もあるし、プログラムの形態でインターネットを含む有線、無線の各種ネットワーク、放送、電気通信回線、衛星通信等を介して伝送、供給される場合もある。
<変形例>
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上述の実施の形態に限定されないことは勿論であり、以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施の形態では、トナー受け部材55に溜められている残留トナーを回収ローラ52に戻すか否か(スイッチ99の切り換えによりトナー受け部材55に電圧を印加するか否か)を判断するための電圧印加条件として、B/W比を用いる例を説明としたが、これに限られない。中間転写ベルト21上に存在する残留トナーの量を指標する情報であれば良い。例えば、B/W比に代えて当該情報を取得する構成として、印字率を取得する構成、中間転写ベルト21上の残留トナーTの量を直接、センサ等で検出する場合における当該検出値を取得する構成などをとるとしても良い。
画像形成開始前に印字率などの指標情報を取得できる場合は、例えば電圧印加要否の判断を画像形成開始前に行い、電圧印加が必要と判断されると画像形成開始と同時に電圧印加を開始する制御をとることもできる。ここで、画像形成開始とは中間転写ベルト21や回収ローラ52などの部材の回転が開始されるときを意味するものとする。このようにすれば、より早い段階でスクレーパ54への残留トナーTの供給を開始することができる。
また、画像形成開始直前に電圧印加を開始するとしても良い。電圧印加開始により残留トナーTがある程度の量、トナー受け部材55から停止中の回収ローラ52の表面521に吸着するので、それ以降に画像形成が開始されて回収ローラ52の回転が開始されることによりスクレーパ54に残留トナーTを供給することができる。この意味で、画像形成開始に先立って電圧印加を所定時間実行し、電圧印加終了後に画像形成を開始する制御を行うとしても、ある程度の効果を得られる。なお、画像形成開始と回収ローラ52の回転開始が一致していない場合には、回収ローラ52の回転開始、停止などの時期に応じて上記それぞれの電圧印加制御を行うとしても良い。
また、電圧印加の終了時について上記では画像形成終了時としたが、これに限られず、必要な量の残留トナーがトナー受け部材55から回収ローラ52に戻るのに要するであろう時間の経過時であれば良い。当該時間の長さによっては、電圧印加の終了時が例えば回収ローラ52の回転中、停止と同時または停止後などになり得る。電圧印加要否の判断時期、電圧印加開始の時期、印加時間(終了時)などを適宜決めることができる。
周辺環境変動等により二次転写効率が変動する場合には、残留トナーの量も変動することになるので、B/W比や印字率を用いる構成では、判断のための閾値(上記の所定値R)の大きさを環境変動に応じて補正することが望ましい。
具体的には、ある環境(例えば、常温常湿)を基準に、環境変動に起因して二次転写効率が基準よりも低下(残留トナーの量の増加に相当)する場合には閾値を所定値Rよりも下げる。所定値Rのときより閾値が下がると、B/W比が同じ値であっても、残留トナーを回収ローラ52に戻す動作が実行され難くなる。逆に、二次転写効率が上昇(残留トナーの量の低減に相当)する場合には、閾値を所定値Rよりも上げることにより、残留トナーを回収ローラ52に戻す動作が所定値Rのときよりも行われ易くなる。
また、スイッチ99により、トナー受け部材55にマイナス電圧を印加するか、印加しないかの2段階を切り換えるとしたが、B/W比の大きさに応じて電圧値を可変制御する構成をとるとしても良い。例えば、B/W比が大きくなる(残留トナーの量の増加に相当)に連れて、回収ローラ52とトナー受け部材55間に印加される電圧の値(電位差)が小さくなるように制御する構成が考えられる。
具体的には、B/W比≦第1の値であれば電圧を−V1に、第1の値<B/W比≦第2の値であれば電圧を−V2(但し、−V1<−V2:絶対値で示すとV1>V2)に、第2の値<B/W比≦第3の値であれば電圧を−V3(但し、−V2<−V3)に切り換える構成とすることができる。
さらに、IDCセンサを3つ配置するとしたが、この個数に限られないことはいうまでもない。また。中間転写ベルト21上に存する残留トナーの量を直接、検出可能なセンサであれば、そのセンサを中間転写ベルト21の周囲かつ周回方向に二次転写位置からクリーニング部24までの間の位置に配して、そのセンサの検出信号に基づき判断を行うとしても良い。
(2)また、上記では電圧印加条件が満たされたときに限り、トナー受け部材55にマイナス電圧を印加するとしたが、当該判断を行わない構成、すなわちB/W比に関わらずトナー受け部材55にマイナス電圧を印加して残留トナーを回収ローラ52に戻す構成をとることも可能である。例えば、B/W比が小さい画像のプリントがほとんどであり、稀にB/W比の多い画像のプリントを実行するような環境に設置される場合には、プリント中を通して残留トナーの発生量が少ない状態が続くことになる。このような環境下では、B/W比の判断を行わずとも、回収ローラ52上の残留トナーTの量が過剰にならないように、スクレーパ54と回収ローラ52間の摩擦力を抑制するのに必要な範囲内で、できるだけ少ない量の残留トナーTを回収ローラ52に戻す構成をとることが考えられる。
なお、上記のような設置環境になくても、スクレーパ54と回収ローラ52間の摩擦力の増大によるスティックスリップ等の発生の抑制という点から、電圧印加条件の判断に関わらず、トナー受け部材55にマイナス電圧を印加する構成をとるとしても良い。
この場合、回収ローラ52上の残留トナーTの量が多くなりすぎないように、トナー受け部材55から回収ローラ52に戻される残留トナーTの量、具体的には印加電圧の値などが適した値に予め決められる。トナー受け部材55へのマイナス電圧の印加は、所定時間、例えばプリント中、ウォームアップ中など回収ローラ52の回転中などに実行される。また、回収ローラ52を単独で回転可能な構成であれば、ウォームアップ中などに回転される場合があればその回転中に電圧印加を行う制御をとることも可能である。さらに、上記(1)のように回収ローラ52の停止中に電圧印加を開始したり、回収ローラ52の停止中にのみ電圧印加を行うとしたりしても良い。
(3)上記実施の形態では、中間転写ベルト21上の残留トナーを取り込む第1の回転部材としてのクリーニングブラシ51、151、第3の回転部材としてのクリーニングブラシ158を用いた例を説明したが、その形状はブラシ状に限られない。例えば、周面が導電性かつ弾性を有する樹脂からなるスポンジ状または発泡状のローラ、ベルト状のものなどを用いるとしても良い。
また、第1の回転部材に取り込まれた残留トナーTを回収する第2の回転部材としての回収ローラ52、152と、第3の回転部材に取り込まれた残留トナーTを回収する第4の回転部材としての回収ローラ159をそれぞれ金属ローラとした例を説明したが、これに限られない。例えば、導電性樹脂からなるローラを用いるとしても良い。さらに、ローラに限られず、例えばベルト状のものであっても適用できる。
当接部材としてのスクレーパ54は、金属材料からなる板状の部材としたが、これに限られることはない。回収ローラ52上の残留トナーを掻き取ることができれば良く、装置構成によって例えば金属以外の素材を用いたり棒状としたりすることもできる。また、スクレーパ54を回収ローラ52に対してカウンター方向に当接させるとしたが、これに限られない。例えば、スクレーパ54の先端が回収ローラ52の回転方向に向く、いわゆるトレール方向に圧接する構成において回収ローラ52の駆動負荷が増加していくような場合に適用可能である。他のスクレーパ154、160についても同様である。
また、滞留部材としてのトナー受け部材55は、導電性の板状部材であり水平部551と傾斜部552とを有する構成としたが、これに限られない。スクレーパ54により回収ローラ52から掻き取られた残留トナーを受けて溜めることができ、溜められた残留トナーを回収ローラ52との間に生じる電位差により回収ローラ52に移動させるための電界を形成可能なものであれば、トナー受け部材55の素材、形状等は限定されない。
例えば、形状を水平部だけとしたり、傾斜部だけ(ある程度の量のトナーを溜められる程度の傾斜角を有する傾斜面)としたり、板状以外の形状としたりすることもできる。回収ローラ52に対するトナー受け部材55の位置についても回収ローラ52の直下位置に限られない。回収ローラ52に接触しない位置であり、スクレーパ54による掻き取り位置の下方の位置などとすることもできる。
さらに、中間転写ベルトとクリーニングブラシ間、クリーニングブラシと回収ローラ間のそれぞれの電位差により生じる電界による、残留トナーに作用する静電力(静電気力)を利用して、中間転写ベルト上の残留トナーを取り込み、回収するとしたが、静電力を利用する構成に限られない。例えば、中間転写ベルト上の残留トナーとの接触による機械的な付着力により残留トナーを取り込んで回収することが可能な2本の回転部材(ブラシやローラなど)の組を配置する構成にも適用可能である。
(4)上記実施の形態では、正規の帯電極性が負(マイナス)のトナーを用いた例を説明したが、これに限られず、正(プラス)のトナーを用いる場合にも同様に適用できる。この場合、上記の構成において、トナーの極性、電圧の正負の関係が全て逆にされる。
(5)上記実施の形態では、本発明に係るクリーニング装置および画像形成装置をタンデム型カラーデジタルプリンタに適用した場合の例を説明したが、これに限られない。カラーやモノクロの画像形成に関わらず、像担持体上の残留トナーを除去するクリーニング装置およびこれを備える画像形成装置であれば、例えば複写機、FAX、MFP(Multiple Function Peripheral)等に適用できる。
また、像担持体の一例として中間転写ベルトを用いた構成を説明したが、これに限られず、像担持体が例えば感光体ドラムである構成にも適用できる。同様に像担持体が例えば感光体ベルトや中間転写ドラムである構成にも適用可能である。さらに、プリンタ10を統括的に制御する制御部5がスイッチ99の開閉制御も担当するとしたが、当該開閉制御を実行する制御手段をクリーニング部24、241に設ける構成をとるとしても良い。
また、中間転写ベルト、クリーニングブラシ、回収ローラ、スクレーパ、トナー受け部材、筐体などの各部材の材料、形状、大きさ、クリーニングブラシや回収ローラなどの回転部材の回転方向などが、上記の材料、形状等に限られないことはいうまでもなく、装置構成に応じて適した材料などが予め決められる。
さらに、回収ローラとトナー受け部材間に、トナー受け部材に溜められている残留トナーを回収ローラに戻させるのに必要な静電力を作用させる電界が形成されるのに必要な電位差が生じれば良く、例えばトナー受け部材に印加される電圧が上記のような直流に限られず、装置構成に応じて交流、脈流などとすることも可能であろう。
また、上記実施の形態及び上記変形例の内容をそれぞれ組み合わせるとしても良い。
本発明は、中間転写ベルトなどの像担持体上の残留トナーを除去するクリーニング装置およびこれを備えた画像形成装置に広く適用できる。
5 制御部
10 プリンタ
11Y、11M、11C、11K 感光体ドラム
21 中間転写ベルト
24、241 クリーニング部
29 IDCセンサ
51 クリーニングブラシ
52 回収ローラ
54 スクレーパ
55、155 トナー受け部材
91、92、93 電圧出力部
99 スイッチ
151 第1クリーニングブラシ、
152 第1回収ローラ、
154 第1スクレーパ、
158 第2クリーニングブラシ、
159 第2回収ローラ
160 第2スクレーパ
521 回収ローラの表面
541 スクレーパの先端
T 残留トナー

Claims (13)

  1. 回動する像担持体上に残存する残留トナーを除去するクリーニング装置であって、
    前記像担持体に接触した状態で回転して前記残留トナーを取り込む第1の回転部材と、
    前記第1の回転部材に接触した状態で回転して前記第1の回転部材により取り込まれた残留トナーを回収する第2の回転部材と、
    前記第2の回転部材の表面に当接して、当該第2の回転部材の表面に存する残留トナーを掻き取る当接部材と、
    前記第2の回転部材と非接触であり、前記当接部材により掻き取られた残留トナーを受けて溜める滞留部材と、
    前記第2の回転部材と前記滞留部材間に電圧を印加して、前記第2の回転部材と前記滞留部材間の電位差により、前記滞留部材に溜められている残留トナーを前記第2の回転部材に移動させて前記第2の回転部材の表面に吸着させる力が作用する向きの電界を発生させる電圧印加手段と、
    を備えることを特徴とするクリーニング装置。
  2. 前記電圧印加手段による電圧の印加を制御する制御手段を備え、
    前記制御手段は、
    前記像担持体上の残留トナーの量を指標する情報を取得する取得手段と、
    前記取得された情報に基づいて前記電圧の印加の要否を判断する判断手段を有し、
    前記電圧の印加を必要と判断すると前記電圧の印加を許容し、不要と判断すると前記電圧の印加を禁止することを特徴とする請求項1に記載のクリーニング装置。
  3. 前記情報は、
    前記像担持体上の単位領域内におけるトナー像の存する領域の大きさの、当該単位領域に対する割合を示す情報であり、
    前記判断手段は、
    前記割合が所定値以下の場合に前記電圧の印加を必要と判断し、当該割合が当該所定値より大きい場合に不要と判断することを特徴とする請求項2に記載のクリーニング装置。
  4. 前記取得手段は、
    前記情報を前記第2の回転部材の回転開始前に取得し、
    前記制御手段は、
    前記電圧の印加を必要と判断すると、前記第2の回転部材の回転開始直前または回転開始と同時に前記電圧の印加を開始させることを特徴とする請求項2または3に記載のクリーニング装置。
  5. 前記電圧印加手段は、
    前記トナーの正規帯電極性が負の場合、前記第2の回転部材の電位が正になり、前記滞留部材の電位が前記第2の回転部材の電位よりも低い第1の電位になり、
    前記トナーの正規帯電極性が正の場合、前記第2の回転部材の電位が負になり、前記滞留部材の電位が前記第2の回転部材の電位よりも高い第2の電位になるように前記電圧の印加を行うことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のクリーニング装置。
  6. 前記第1の電位が負の電位であり、前記第2の電位が正の電位であることを特徴とする請求項5に記載のクリーニング装置。
  7. 前記滞留部材は、
    前記第2の回転部材の周囲において前記第2の回転部材の回動方向に沿って前記第2の回転部材と前記当接部材との当接位置より上流かつ前記第1の回転部材と前記第2の回転部材との接触位置より下流であって、前記当接部材により前記第2の回転部材から掻き取られて落下した残留トナーを受ける位置に配されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のクリーニング装置。
  8. 前記滞留部材は、
    導電性の板状部材であることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のクリーニング装置。
  9. 前記像担持体と前記第2の回転部材間に電圧を印加して、前記像担持体から前記第1の回転部材を介して前記第2の回転部材までの間に生じる電位差により、前記像担持体と前記第1の回転部材間に、前記像担持体上に存する正規帯電極性の残留トナーを前記第1の回転部材に移動させ前記第1の回転部材の表面に吸着させる力が作用すると共に、前記第1の回転部材と前記第2の回転部材間に、前記第1の回転部材の表面に吸着された正規帯電極性の残留トナーを前記第2の回転部材に移動させ前記第2の回転部材の表面に吸着させる力が作用する向きの電界を発生させる正規極性用電圧印加手段を備えることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載のクリーニング装置。
  10. 前記像担持体の回動方向に前記第1の回転部材より上流または下流の位置に配され、前記像担持体の表面に接触して回転し、前記残留トナーを取り込む第3の回転部材と、
    前記第3の回転部材に接触して回転し、前記第3の回転部材が取り込んだ残留トナーを回収する第4の回転部材と、
    前記第4の回転部材の表面に当接して、当該第4の回転部材の表面に存する残留トナーを掻き取る、前記当接部材とは別の当接部材と、
    を備えることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載のクリーニング装置。
  11. 前記像担持体と前記第4の回転部材間に電圧を印加して、前記像担持体から前記第3の回転部材を介して前記第4の回転部材までの間に生じる電位差により、前記像担持体と前記第3の回転部材間に、前記像担持体上に存する正規帯電極性とは逆極性の残留トナーを前記第3の回転部材に移動させ前記第3の回転部材の表面に吸着させる力が作用すると共に、前記第3の回転部材と前記第4の回転部材間に、前記第3の回転部材の表面に吸着された逆帯電極性の残留トナーを前記第4の回転部材に移動させ前記第4の回転部材の表面に吸着させる力が作用する向きの電界を発生させる逆極性用電圧印加手段を備えることを特徴とする請求項10に記載のクリーニング装置。
  12. 前記当接部材は、
    前記第2の回転部材の軸方向に沿って延伸された長尺の板状の部材であり、
    幅方向一方の端部が固定され、他方の端部が自由端になっており、
    前記自由端における先端が前記第2の回転部材の回転方向に向き合うカウンター方向に向いた状態で当該第2の回転部材の表面に当接されていることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載のクリーニング装置。
  13. 請求項1から12のいずれか1項に記載のクリーニング装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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