JP2004347864A - 画像形成装置及びクリーニング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】センサや回路等を設けることなく、紙粉の挟み込みやフィルミングによるクリーニング不良を防止すること。
【解決手段】第3クリーニング領域(Ba)において像担持体(B)表面に接触しながら回転して像担持体(B)表面のトナーを回収するクリーニングブラシ(3)と、第2クリーニング領域(Bb)において像担持体(B)表面に当接するエッジを有し前記像担持体(B)表面の付着トナーを擦り取って回収する弾性厚板部材(6)と、第1クリーニング領域(Bc)において像担持体(B)表面に当接するエッジを有し像担持体(B)表面の付着トナーを擦り取って回収する弾性厚板部材(6)よりも硬度が高い弾性薄板部材(8)とを有するクリーニング装置(CLb)とを備えた画像形成装置。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表面にトナーが付着したトナー付着部材または像担持体像と、前記トナー付着部材または像担持体表面のトナーをクリーニングするクリーニング装置及びクリーニング装置を備えた画像形成装置に関する。
本発明は、電子写真方式の複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置で好適に使用可能である。
【0002】
【従来の技術】
従来の電子写真方式の画像形成装置は、トナー像が記録シートに転写された後の感光体や中間転写ベルト等の像担持体表面に付着した残留トナーを除去(クリーニング)するクリーニング装置を備えている。前記クリーニング装置は、像担持体表面に当接して残留トナーを除去するクリーニング部材を有しており、前記トナーの他に像担持体表面に付着した、トナーに外添されている外添剤や記録シートから剥離した紙粉等もクリーニングする。
【0003】
前記外添剤は、通常、トナーに比べ粒径が小さく、クリーニングしにくく、外添剤が十分除去できないと、像担持体表面にフィルム状に固着するフィルミングが発生する。前記フィルミングが発生すると、ブレード状のクリーニング部材(クリーニングブレード)を使用している場合、像担持体とクリーニングブレードとの摩擦抵抗が高まり、ブレードの先端がめくれ、クリーニング不良が発生してしまう。
また、前記外添剤や紙粉が十分クリーニングできない場合、像担持体表面の帯電電位が低下して、転写不良等が発生し、画像欠陥の原因となる。さらに、紙粉がクリーニングブレードと像担持体との当接部に突入すると、当接部に紙粉が挟まり、紙粉が挟まった部分をトナーが透り抜けるクリーニング不良が発生してしまう。
【0004】
前記フィルミングによる摩擦力上昇で発生するブレードのめくれを防止する技術として以下の従来技術(J01)、(J02)が公知である。
(J01)特許文献1(特開平5−313526号公報)記載の技術
特許文献1記載の技術では、像担持体の帯電電位を検出する電位センサと、クリーニングブレードと像担持体との加圧力を調節する機構を設け、フィルミング発生時に、電位センサで検出する帯電電位の立ち上がり時間が遅れることを利用して、フィルミングの発生を検出する。そして、フィルミング発生時にクリーニングブレードの加圧力を大きくして、像担持体表面のフィルミング層をクリーニングブレードで除去する(擦り取る)ことによって、フィルミングによるブレードのめくれを防止している。
【0005】
(J02)特許文献2(特開平5−289578号公報)記載の技術
特許文献2記載の技術では、フィルミングの発生時にゴムブレード(クリーニングブレード)22−2と中間転写ベルト19との摩擦力が上昇し、中間転写ベルト19の従動ローラ35が空転すること利用して、フィルミングを検出している。そして、フィルミング除去時には、中間転写ベルト19にフィルミング除去ブラシ41を当接させてフィルミングを除去すると共に、ゴムブレード22−2を中間転写ベルト19から離間させてブレードのめくれを防止している。
【0006】
また、前記紙粉によるクリーニング不良を防止する技術として下記の従来技術(J03)が公知である。
(J03)特許文献3(特開平6−118842号公報)記載の技術
特許文献3には、紙粉が表面に付着した被クリーニング部材(感光体(10)または回収部材(21))に近接または当接して配置された紙粉除去部材(16)を有し、前記紙粉除去部材と被クリーニング部材との間に電界を形成し、前記電界によって紙粉を紙粉除去部材に回収する技術が記載されている。
【0007】
【特許文献1】特開平5−313526号公報(段落番号「0008」〜「0011」、図1、図2、図5)
【特許文献2】特開平5−289578号公報(段落番号「0070」〜「0081」、図6)
【特許文献3】特開平6−118842号公報(段落番号「0014」、「0021」〜「0027」、「0047」、図1、図2、図4〜図6)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来技術(J01)では、像担持体の帯電電位を検出するための電位センサを設ける必要があるとともに、前記電位センサの検出結果に基づくフィルミング発生の判別処理を行う制御回路や、ブレードの加圧力の調節処理を実行する制御回路等が必要となる。また、前記従来技術(J02)では、従動ローラの空転を検出するセンサ(空転検出センサ)やフィルミング除去ブラシ41、前記除去ブラシを当接・離隔する機構、クリーニングブレードを当接・離隔する機構を設ける必要があるとともに、空転検出センサの検出結果からフィルミングの発生を判別するための制御回路や、クリーニングブレード及び除去ブラシの当接・離隔を制御する制御回路等が必要となる。
【0009】
したがって、前記従来技術(J01),(J02)では、センサや部材を当接・離隔する機構、制御回路を設置するためのスペースを確保する必要があり、小型化に不向きであるという問題がある。また、部品点数が増加するため、画像形成装置のコストが上昇する問題がある。
さらに、前記従来技術(J03)では、紙粉除去部材や電界発生用の電源回路を設ける必要があるため、部品点数が増加するとともに設置スペースの確保の必要がある。したがって、画像形成装置のコストが上昇するとともに、小型化し難い。また、前記従来技術(J03)では、紙粉を除去するために紙粉除去部材と被クリーニング部材との間に電界を発生させるので、電力消費量が上昇する。したがって、電力消費量の上昇によって、画像形成装置を省エネルギー化できず、使用時のコストが上昇するという問題がある。
【0010】
本発明は、前述の事情に鑑み、次の記載内容(O01),(O02)を技術的課題とする。
(O01)センサや回路等を設けることなく、紙粉の挟み込みやフィルミングによるクリーニング不良を防止すること。
(O02)トナー、外添剤及び紙粉を確実にクリーニングすること。
【0011】
【課題を解決するための手段】
次に、前記課題を解決した本発明(第1発明及び第2発明)を説明するが、本発明の要素には、後述の実施の形態の要素との対応を容易にするため、実施の形態の要素の符号をカッコで囲んだものを付記する。また、本発明を後述の実施の形態の符号と対応させて説明する理由は、本発明の理解を容易にするためであり、本発明の範囲を実施の形態に限定するためではない。
【0012】
(第1発明)
前記課題を解決するために本発明の画像形成装置は、下記の構成要件(A01)〜(A04)を備えたことを特徴とする。
(A01)回転移動する表面にトナー像が形成される像担持体(Py〜Pk,B)、
(A02)前記像担持体(Py〜Pk,B)表面の移動経路に設定されたシート転写領域において前記像担持体(Py〜Pk,B)表面に対向して配置され且つ前記シート転写領域を通過する像担持体(Py〜Pk,B)表面のトナー像を画像記録用のシートに転写する転写部材(T2b)、
(A03)前記像担持体(Py〜Pk,B)表面の移動経路に沿って下流側から順次設定された第1クリーニング領域(Bc)、第2クリーニング領域(Bb)および第3クリーニング領域(Ba)を有するクリーニング領域において前記像担持体(Py〜Pk,B)表面に対向して配置され且つ前記シート転写領域を通過した像担持体(Py〜Pk,B)表面の残留トナー除去するクリーニング装置(CLp,CLb)、
(A04)前記第3クリーニング領域(Ba)において前記像担持体(Py〜Pk,B)表面に接触しながら回転して前記像担持体(Py〜Pk,B)表面のトナーを回収するクリーニングブラシ(3)と、前記第2クリーニング領域(Bb)において像担持体(Py〜Pk,B)表面に当接するエッジを有し前記像担持体(Py〜Pk,B)表面の付着トナーを擦り取って回収する弾性厚板部材(6)と、前記第1クリーニング領域(Bc)において像担持体(Py〜Pk,B)表面に当接するエッジを有し前記像担持体(Py〜Pk,B)表面の付着トナーを擦り取って回収する前記弾性厚板部材(6)よりも硬度が高い弾性薄板部材(8)とを有する前記クリーニング装置(CLp,CLb)。
【0013】
前記構成要件(A01)〜(A04)を備えた第1発明の画像形成装置では、回転移動する像担持体(Py〜Pk,B)の表面には、トナー像が形成される。前記像担持体(Py〜Pk,B)表面の移動経路に設定されたシート転写領域において、前記像担持体(Py〜Pk,B)表面に対向して配置された転写部材(T2b)は、前記シート転写領域を通過する像担持体(Py〜Pk,B)表面のトナー像を画像記録用のシートに転写する。前記像担持体(Py〜Pk,B)表面の移動経路に沿って下流側から順次設定された第1クリーニング領域(Bc)、第2クリーニング領域(Bb)および第3クリーニング領域(Ba)を有するクリーニング領域において、前記像担持体(Py〜Pk,B)表面に対向して配置されたクリーニング装置(CLp,CLb)は、前記シート転写領域を通過した像担持体(Py〜Pk,B)表面の残留トナー除去する。
【0014】
前記第3クリーニング領域(Ba)において、前記クリーニング装置(CLp,CLb)のクリーニングブラシ(3)は、前記像担持体(Py〜Pk,B)表面に接触しながら回転して前記像担持体(Py〜Pk,B)表面のトナーを回収する。前記第2クリーニング領域(Bb)において像担持体(Py〜Pk,B)表面に当接するエッジを有する弾性厚板部材(6)は、前記像担持体(Py〜Pk,B)表面の付着トナーを擦り取って回収する。前記弾性厚板部材(6)よりも硬度が高い弾性薄板部材(8)は、前記第1クリーニング領域(Bc)において像担持体(Py〜Pk,B)表面に当接するエッジを有し、前記像担持体(Py〜Pk,B)表面の付着トナーを擦り取って回収する。
【0015】
したがって、第1発明の画像形成装置は、弾性厚板部材(6)で付着トナーを擦り取る第2クリーニング領域(Bb)の上流側の第3クリーニング領域(Ba)において、クリーニングブラシ(3)でトナーと紙粉を除去できる。したがって、第2クリーニング領域(Bb)に搬送される紙粉を少なくでき、弾性厚板部材(6)と像担持体(Py〜Pk,B)表面との間に紙粉が挟まることを低減でき、クリーニング不良を防止できる。
また、第2クリーニング領域(Bb)で弾性厚板部材(6)によって除去しきれなかったトナーや粒径の小さな外添剤は、第1クリーニング領域(Bc)において、弾性薄板部材(8)によって除去できる。したがって、外添剤等の固着によるフィルミングの発生を低減できると共に、弾性厚板部材(6)が経時劣化によりクリーニング能力が低下しても弾性薄板部材(8)によってトナー等を除去できるので、クリーニング不良の発生を防止できる。
【0016】
この結果、センサや制御回路を設け、フィルミングの発生を判別したり、紙粉を除去するための電源回路等を別個に設けなくても、紙粉や外添剤を確実に除去できる。この結果、紙粉の挟み込みやフィルミングによるクリーニング不良を低減できる。
【0017】
また、前記第1発明の画像形成装置は、下記の構成要件(A05)を備えることも可能である。
(A05)回転移動する表面が帯電され、帯電された表面に静電潜像が形成され、前記静電潜像がトナー像に現像される感光体(Py〜Pk)により構成された前記像担持体。
前記構成要件(A05)を備えた第1発明の画像形成装置では、クリーニングブラシ(3)、弾性厚板部材(6)及び弾性薄板部材(8)を有するクリーニング装置(CLp)によって、感光体表面のトナー、外添剤及び紙粉をクリーニングする際のクリーニング不良の発生を低減できる。
【0018】
また、前記第1発明の画像形成装置は、下記の構成要件(A06)を備えることも可能である。
(A06)回転移動する表面が帯電され、帯電された表面に静電潜像が形成され、前記静電潜像がトナー像に現像される感光体(Py〜Pk)に対向した配置され、前記感光体(Py〜Pk)表面に現像されたトナー像が転写される中間転写ベルト(B)により構成された前記像担持体(B)。
前記構成要件(A06)を備えた第1発明の画像形成装置では、クリーニングブラシ(3)、弾性厚板部材(6)及び弾性薄板部材(8)を有するクリーニング装置(CLb)によって、像担持体(B)表面のトナー、外添剤及び紙粉をクリーニングする際のクリーニング不良の発生を低減できる。
【0019】
また、前記第1発明の画像形成装置は、下記の構成要件(A07)を備えることも可能である。
(A07)前記中間転写ベルト(B)の前記第1、第2および第3クリーニング領域(Ba〜Bc)の裏面に接触して設けられた第1、第2および第3対向部材(Rd,12,11)。
前記構成要件(A07)を備えた第1発明の画像形成装置では、中間転写ベルト(B)を挟んでクリーニングブラシ(3)に第3対向部材(11)が配置されているので、中間転写ベルト(B)が振動した場合にクリーニングブラシ(3)が中間転写ベルト(B)から離隔することが少なくなる。したがって、第3クリーニング領域(Ba)において、中間転写ベルト(B)の振動によるクリーニング性能の低下に伴うクリーニング不良を防止できる。
同様に、中間転写ベルト(B)を挟んで、弾性厚板部材(6)及び弾性薄板部材(8)に第2対向部材(12)及び第1対向部材(Rd)がそれぞれ配置されているので、中間転写ベルト(B)の振動によるクリーニング不良を防止できる。特に、第2クリーニング領域(Bb)では、上流の第3クリーニング領域(Ba)及び下流の第1クリーニング領域(Bc)において、ベルトの振動が抑えられるので、トナーを除去する能力が高い弾性厚板部材(6)によるクリーニング性能の低下を抑えることができる。
【0020】
また、前記第1発明の画像形成装置は、下記の構成要件(A08)を備えることも可能である。
(A08)回転可能なロールにより構成された前記第1、第2および第3対向部材(Rd,12,11)。
前記構成要件(A08)を備えた第1発明の画像形成装置では、第1、第2および第3対向部材(Rd,12,11)が回転可能なロールにより構成されているので、中間転写ベルト(B)の回転時に、接触する各対向部材(Rd,12,11)も回転する。したがって、中間転写ベルト(B)を回転駆動するモータの負荷トルクの上昇を防止できる。
【0021】
また、前記構成要件(A08)を備えた第1発明の画像形成装置は、下記の構成要件(A09)を備えることも可能である、
(A09)第2対向部材(12)が中間転写ベルト(B)に接触する第2対向部材接触位置(21)に近接し且つ前記第2対向部材接触位置(21)よりも上流で前記中間転写ベルト(B)にエッジが当接するように配置された前記弾性厚板部材(6)。
前記構成要件(A09)を備えた第1発明の画像形成装置では、前記弾性厚板部材(6)が、第2対向部材(12)が中間転写ベルト(B)に接触する第2対向部材接触位置(21)に近接し且つ前記第2対向部材接触位置(21)よりも上流で前記中間転写ベルト(B)にエッジが当接するように配置されている。したがって、弾性厚板部材(6)と中間転写ベルト(B)との当接角度がより小さくなるので、中間転写ベルト(B)の回転移動に伴って弾性厚板部材(6)のエッジに作用するエッジがめくれる方向の力を低減できる。この結果、弾性厚板部材(6)のエッジのめくれを防止でき、エッジのめくれによるクリーニング不良を防止できる。
【0022】
また、前記第1発明の画像形成装置は、下記の構成要件(A010)を備えることも可能である。
(A010)中間転写ベルト(B)が第1対向部材(Rd)に巻き付きを開始する巻付開始位置(31)に近接し且つ前記巻付開始位置(31)よりも上流で前記中間転写ベルト(B)にエッジが当接するように配置された前記弾性薄板部材(8)。
前記構成要件(A010)を備えた第1発明の画像形成装置では、前記弾性薄板部材(8)が、中間転写ベルト(B)が第1対向部材(Rd)に巻き付きを開始する巻付開始位置(31)に近接し且つ前記巻付開始位置(31)よりも上流で前記中間転写ベルト(B)にエッジが当接するように配置されている。したがって、巻き付いている巻付位置ではなく、巻付開始位置(31)よりも上流で弾性薄板部材(8)と中間転写ベルト(B)が当接しているので、弾性薄板部材(8)と中間転写ベルト(B)との間に必要以上の力が作用することを防止できる。
【0023】
例えば、中間転写ベルト(B)の製造過程でベルト内部に封入された気泡により中間転写ベルト(B)表面に小突起が形成されている場合、必要以上の力が作用すると、弾性薄板部材(8)によって小突起が削れてしまう。小突起が削れると、気泡が封入された部分がピンホール状の凹部として中間転写ベルト(B)表面に露出し、帯電能力が低下する等の問題が発生する。したがって、巻付開始位置(31)よりも上流で弾性薄板部材(8)と中間転写ベルト(B)とを当接させることにより、前記突起部分が弾性薄板部材(8)に当接しても、中間転写ベルト(B)の裏面側に第1対向部材(Rd)が接触していないので、中間転写ベルト(B)が裏面側に撓み、必要以上の力が作用することを防止でき、小突起が削れることを防止できる。
【0024】
また、前記第1発明の画像形成装置は、下記の構成要件(A011)を備えることも可能である。
(A011)第3対向部材(11)が中間転写ベルト(B)に接触する第3対向部材接触位置(36)の前記中間転写ベルト(B)の反対側面に接触するように配置された前記クリーニングブラシ(3)。
前記構成要件(A011)を備えた第1発明の画像形成装置では、前記クリーニングブラシ(3)は、第3対向部材(11)が中間転写ベルト(B)に接触する第3対向部材接触位置(36)の前記中間転写ベルト(B)の反対側面に接触するように配置されている。したがって、中間転写ベルト(B)が第3対向部材(11)とクリーニングブラシ(3)とによって挟み込まれるため、クリーニングブラシ(3)の接触する位置が第3対向部材接触位置(36)からずれている場合と比較して、中間転写ベルト(B)の振動を効果的に抑えることができる。
【0025】
また、前記第1発明の画像形成装置は、下記の構成要件(A012)を備えることも可能である。
(A012)(クリーニングブラシ(3)の幅)≦(弾性厚板部材(6)の幅)≦(弾性薄板部材(8)の幅)となるように設定された前記クリーニングブラシ(3)、弾性厚板部材(6)および弾性薄板部材(8)。
前記構成要件(A012)を備えた第1発明の画像形成装置では、(クリーニングブラシ(3)の幅)≦(弾性厚板部材(6)の幅)≦(弾性薄板部材(8)の幅)となるように設定されている。したがって、例えば、クリーニングブラシ(3)の幅方向端部でトナーや紙粉等がクリーニングしきれなかった場合に、下流側に配置された弾性厚板部材(6)または弾性薄板部材(8)でクリーニングでき、クリーニング装置(CLb)におけるクリーニング不良の発生を防止できる。同様に、弾性厚板部材(6)の幅方向端部でクリーニングしきれない場合でも、下流側の弾性薄板部材(8)でクリーニングできる。
【0026】
また、前記第1発明の画像形成装置は、下記の構成要件(A013)を備えることも可能である。
(A013)ブラシ毛(3c)が絶縁性樹脂により構成された前記クリーニングブラシ(3)。
前記構成要件(A013)を備えた第1発明の画像形成装置では、クリーニングブラシ(3)のブラシ毛(3c)が絶縁性樹脂により構成されているので、中間転写ベルト(B)とクリーニングブラシ(3)との摩擦によりブラシ毛(3c)が帯電しやすい。この結果、ブラシ毛(3c)の静電気により紙粉やトナーを電気的に吸着でき、より確実に紙粉等をクリーニングすることができる。
【0027】
また、前記第1発明の画像形成装置は、下記の構成要件(A014)を備えることも可能である。
(A014)前記中間転写ベルト(B)との接触部の移動方向が中間転写ベルト(B)の移動方向と同じ方向で且つ中間転写ベルト(B)の移動速度の10〜20%高速で移動するように駆動される前記クリーニングブラシ(3)。
前記構成要件(A014)を備えた第1発明の画像形成装置では、前記クリーニングブラシ(3)は、前記中間転写ベルト(B)との接触部の移動方向が中間転写ベルト(B)の移動方向と同じ方向で且つ中間転写ベルト(B)の移動速度の10〜20%高速で移動するように駆動される。したがって、中間転写ベルト(B)より高速で回転するクリーニングブラシ(3)によって、中間転写ベルト(B)表面のトナーや紙粉等が掻き取られるので、トナーや紙粉をクリーニングする能力が高くなる。
【0028】
また、前記第1発明の画像形成装置は、下記の構成要件(A015)を備えることも可能である。
(A015)前記中間転写ベルト(B)に張力を発生させるために、前記第1対向部材(Rd)と前記第3対向部材(11)とを結ぶ線分よりも、前記中間転写ベルト(B)の前記前記第1、第2および第3クリーニング領域(Ba〜Bc)が設定された表面側に突出して配置された前記第2対向部材(12)。
前記構成要件(A015)を備えた第1発明の画像形成装置では、第2対向部材(12)が、前記第1対向部材(Rd)と前記第3対向部材(11)とを結ぶ線分よりも、前記中間転写ベルト(B)の前記前記第1、第2および第3クリーニング領域(Ba〜Bc)が設定された表面側に突出して配置されているので、前記中間転写ベルト(B)に張力が発生する。したがって、前記中間転写ベルト(B)に張力が発生しているので、中間転写ベルト(B)が振動しにくくなり、仮に振動が発生しても減衰しやすい。この結果、各クリーニング領域(Ba〜Bc)において、中間転写ベルト(B)の振動が原因のクリーニング不良を低減できる。
【0029】
(第2発明)
また、前記課題を解決するための第2発明のクリーニング装置は、下記の構成要件(B01)〜(B04)を備えたことを特徴とする。
(B01)トナーが付着した表面が、上流側から設定された第3クリーニング領域(Ba)、第2クリーニング領域(Bb)および第1クリーニング領域(Bc)を順次通過するトナー付着部材(Py〜Pk,B)、
(B02)前記第3クリーニング領域(Ba)において前記トナー付着部材(Py〜Pk,B)表面に接触しながら回転して前記トナー付着部材(Py〜Pk,B)表面のトナーを回収するクリーニングブラシ(3)、
(B03)前記第2クリーニング領域(Bb)において前記トナー付着部材(Py〜Pk,B)表面に当接するエッジを有し前記トナー付着部材(Py〜Pk,B)表面の付着トナーを擦り取って回収する弾性厚板部材(6)、
(B04)前記第1クリーニング領域(Bc)において前記トナー付着部材(Py〜Pk,B)表面に当接するエッジを有し前記トナー付着部材(Py〜Pk,B)表面の付着トナーを擦り取って回収する前記弾性厚板部材(6)よりも硬度が高い弾性薄板部材(8)。
【0030】
前記構成要件(B01)〜(B04)を備えた第2発明のクリーニング装置では、トナー付着部材(Py〜Pk,B)は、トナーが付着した表面が、上流側から設定された第3クリーニング領域(Ba)、第2クリーニング領域(Bb)および第1クリーニング領域(Bc)を順次通過する。上流側の前記第3クリーニング領域(Ba)において、前記トナー付着部材(Py〜Pk,B)表面に接触しながら回転するクリーニングブラシ(3)によって、前記トナー付着部材(Py〜Pk,B)表面のトナーが回収される。そして、前記第2クリーニング領域(Bb)において、前記トナー付着部材(Py〜Pk,B)表面に当接するエッジを有する弾性厚板部材(6)によって、前記トナー付着部材(Py〜Pk,B)表面の付着トナーが擦り取られて回収される。さらに、前記第1クリーニング領域(Bc)において、前記トナー付着部材(Py〜Pk,B)表面に当接するエッジを有し、前記弾性厚板部材(6)よりも硬度が高い弾性薄板部材(8)によって、前記トナー付着部材(Py〜Pk,B)表面の付着トナーが擦り取られて回収される。
【0031】
したがって、第2発明のクリーニング装置は、弾性厚板部材(6)で付着トナーを擦り取る第2クリーニング領域(Bb)の上流側の第3クリーニング領域(Ba)において、クリーニングブラシ(3)でトナーと紙粉を除去できる。したがって、第2クリーニング領域(Bb)に搬送される紙粉を少なくでき、弾性厚板部材(6)と像担持体(Py〜Pk,B)表面との間に紙粉が挟まることを低減でき、クリーニング不良を防止できる。
また、第2クリーニング領域(Bb)で弾性厚板部材(6)によって除去しきれなかったトナーや粒径の小さな外添剤は、第1クリーニング領域(Bc)において、弾性薄板部材(8)によって除去できる。したがって、外添剤等の固着によるフィルミングの発生を低減できると共に、弾性厚板部材(6)が経時劣化によりクリーニング能力が低下してもトナー等を除去できるので、クリーニング不良の発生を防止できる。
【0032】
この結果、センサや制御回路を設け、フィルミングの発生を判別したり、紙粉を除去するための電源回路等を別個に設けなくても、紙粉や外添剤を確実に除去できる。この結果、紙粉の挟み込みやフィルミングによるクリーニング不良を低減できる。
【0033】
また、前記第2発明のクリーニング装置は、下記の構成要件(B05)を備えることも可能である。
(B05)無端のベルト状部材によって構成された前記トナー付着部材(Py〜Pk,B)。
前記構成要件(B05)を備えた第2発明のクリーニング装置は、中間転写ベルト(B)や、記録用紙を搬送する用紙搬送ベルト、トナー像が形成される表面を有する感光体ベルト等の無端のベルト状部材(B)の表面に付着したトナーをクリーニングすることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例を説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、左方、右方、上方、下方、または、前側、後側、左側、右側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
【0035】
(実施の形態1)
図1は本発明の画像形成装置の実施の形態1の説明図である。
図1において、実施の形態1の画像形成装置(デジタル複写機)Uは、プリンタ(画像形成装置本体)U1、イメージスキャナU2、自動原稿搬送装置U3を有している。
前記自動原稿搬送装置U3は、イメージスキャナU2上面のプラテンガラスPG上に支持されている。
【0036】
前記自動原稿搬送装置U3は、複写しようとする複数の原稿Giが重ねて載置される原稿給紙トレイTG1を有している。前記原稿給紙トレイTG1に載置された複数の各原稿Giは順次プラテンガラスPG上の複写位置(プラテンロールGR1の圧接位置)を通過して原稿排出ロールGR2から原稿排紙トレイTG2に排出されるように構成されている。
前記自動原稿搬送装置U3は、その後端部(−X端部)に設けた左右方向に延びるヒンジ軸(図示せず)により前記プラテンガラスPG上面に対して回動可能であり、原稿Giを作業者が手でプラテンガラスPG上に置く場合に上方に回動される。
【0037】
前記イメージスキャナU2は、ユーザがコピースタート等の作動指令信号を入力操作するUI(ユーザインタフェース)を有している。
前記透明なプラテンガラスPGの下方には原稿画像を読み取るための露光光学系Aが配置されている。
前記自動原稿搬送装置U3でプラテンガラスPG上面に搬送されて前記複写位置を通過する原稿または手動でプラテンガラスPG上に置かれた原稿(図示せず)からの反射光は、前記露光光学系Aを介して、CCD(固体撮像素子)で電気信号に変換される。
IPS(イメージプロセッシングシステム)は、CCDから入力されるR,G,B(レッド、グリーン、ブルー)の電気信号をY,M,C,K(イエロー、マゼンタ、シアン、黒)の画像データ(デジタルデータ)に変換して一時的に記憶し、前記画像データを所定のタイミングで潜像形成用の画像データとしてレーザ駆動回路DLに出力する。
【0038】
レーザ駆動回路DLは、入力された画像データに応じてレーザ駆動信号をROS(潜像形成装置)のレーザダイオード(図示せず)に出力する。なお、前記UI(ユーザインタフェース)、IPSおよびレーザ駆動回路DLと、後述の現像ロールR0、転写ロール(転写部材)T1,2次転写ロール(転写部材)T2b等にバイアス電圧を印加する電源回路E等の動作はコントローラCにより制御される。
前記IPSが出力するYMCKの4色の画像データ(レーザ駆動データ)が入力されたレーザ駆動回路DLは、入力された前記各色の画像データに応じた各色のレーザ駆動信号を所定のタイミングで、各色のROS(潜像形成装置)に出力する。
【0039】
各像担持体(感光体、トナー付着部材)Py,Pm,Pc,Pkはそれぞれの帯電ロール(帯電部材)CRにより一様に帯電された後、前記各色のROS(潜像形成装置)の出力する光ビームによりその表面に静電潜像が形成される。前記像担持体Py,Pm,Pc,Pk表面の静電潜像はそれぞれ、各現像器Gy,Gm,Gc,Gkと対向する現像領域において各色YMCKのトナー像に現像される。なお、前記各現像器Gy,Gm,Gc,Gkは、各色のトナーを収容した現像容器と、前記現像容器に回転可能に支持され且つ前記像担持体Py,Pm,Pc,Pk表面の静電潜像にトナーを搬送してトナー像に現像する現像ロールR0を有している。なお、前記各色の現像器Gy,Gm,Gc,Gkの現像容器にはトナーカートリッジTy〜Tkから各色のトナーが補給されるように構成されている。
【0040】
前記現像された各色YMCKのトナー像は、前記各像担持体Py,Pm,Pc,Pkとエンドレス(無端)の中間転写ベルト(像担持体、トナー付着部材)Bとが接触する1次転写領域Q3に搬送される。前記各1次転写領域Q3において中間転写ベルトBの裏面側に配置された1次転写ロールT1には、コントローラCにより制御される電源回路Eから所定のタイミングで現像剤の帯電極性と逆極性の1次転写電圧が印加される。前記各像担持体Py〜Pk上のトナー像は前記1次転写ロールT1に対向する1次転写領域Q3において中間転写ベルトBに重ねて1次転写される。1次転写後の像担持体Py,Pm,Pc,Pk表面の残留トナーは、像担持体クリーナ(クリーニング装置)CLpで除去される。
前記各像担持体Py〜Pk、各色のROS(潜像形成装置)、各色の現像器Gy〜Gkによって、各色のトナー像形成装置UY(Py+ROS+Gy),UM(Pm+ROS+Gm),UC(Pc+ROS+Gc),UK(Pk+ROS+Gk)が構成される。
【0041】
前記各色の像担持体Py,Pm,Pc,Pkの下方には左右一対のスライドレールSR,SRによりスライドフレームF1が前後(紙面に垂直な方向)にスライド移動可能に支持されている。スライドフレームF1にはベルトモジュールBMのベルトフレームF2が上昇した動作位置と下方に移動したメンテナンス位置との間で昇降可能に支持されている。前記スライドフレームF1を前後移動させる構成およびベルトモジュールBMを昇降させる構成は、従来公知(例えば、特開平8−171248号公報参照)であり、従来公知の種々の構成を採用することが可能である。
前記ベルトモジュールBMは、前記中間転写ベルトBと、ベルト駆動ロールRd、テンションロールRt、ウォーキングロールRw、複数のアイドラロール(フリーロール)RfおよびバックアップロールT2aを含むベルト支持ロール(Rd,Rt,Rw,Rf,T2a)と、前記4個の1次転写ロールT1とを有している。そして、前記中間転写ベルトBは前記ベルト支持ロール(Rd,Rt,Rw,Rf,T2a)により矢印Ya方向に回転移動可能に支持されている。
【0042】
前記バックアップロールT2aに接する中間転写ベルトBの表面に対向して2次転写ロール(転写部材)T2bが配置されており、中間転写ベルトBおよび2次転写ロールT2bの対向する領域には2次転写領域(シート転写領域)Q4が形成される。前記2次転写ロールT2bにはコントローラCにより制御される電源回路Eから所定のタイミングで現像剤の帯電極性と逆極性の2次転写電圧が印加される。前記2次転写ロールT2bに対向して配置された前記バックアップロールT2aはアース(接地)されており、前記2次転写ロールT2bに2次転写電圧が印加されたときには、前記2次転写ロールT2bおよびバックアップロールT2a間には2次転写電界が形成される。前記バックアップロールT2aおよび2次転写ロールT2bにより2次転写器T2が構成される。
前記4個の1次転写ロールT1および中間転写ベルトBを含むベルトモジュールBMと、2次転写器T2等により、トナー像形成装置(UY,UM,UC,UK)の像担持体Py〜Pk表面に形成されたトナー像を記録シートSに転写する転写装置(BM+T2)が構成されている。
【0043】
プリンタ(画像形成装置本体)U1の下部には、シートSを収容した給紙トレイTR1および給紙用搬送路SH1が設けられている。前記給紙トレイTR1に収容されたシートSは、所定のタイミングでピックアップロールRpにより取り出され、さばきロールRsで1枚づつ分離されて、搬送ロールRaによりレジロールRrに搬送される。前記レジロールRrに搬送された記録シートSは、前記中間転写ベルトBに1次転写された多重トナー像または単色トナー像が2次転写領域Q4に移動するのにタイミングを合わせて、2次転写領域Q4に搬送される。
前記2次転写領域Q4を記録シートSが通過する際、2次転写ロールT2bに前記2次転写電圧が印加されるので、前記中間転写ベルトBに重ねて1次転写されたカラートナー像は、前記2次転写領域Q4において一括して記録シートSに2次転写される。
2次転写後の中間転写ベルトBはベルトクリーナ(クリーニング装置)CLbにより残留トナーが除去される。
【0044】
トナー像が2次転写された前記記録シートSは、転写後シートガイドSG、シート搬送ベルトBにより定着領域Q5に搬送され、定着領域Q5を通過する際に定着装置Fにより加熱定着される。トナー像が定着された記録シートSは、シート排出路SH2または両面記録用搬送路SH3に搬送される。シート排出路SH2に搬送されたシートは記排紙トレイTRhに排出され、シート反転路SH3に搬送されたシートは表裏反転されてから前記レジロールRrに再送される。
前記符号Rp,Rs,Rr,SG,BH,SH1,SH2,SH3等で示された要素によりシート搬送装置SHが構成されている。
【0045】
(ベルトクリーナ)
図2は実施の形態1の画像形成装置のベルトクリーナの拡大説明図である。
図2において、ベルトクリーナCLbは、前後方向(X軸方向、幅方向)に延びるケース(クリーナ容器)1を有している。前記ケース1のベルト移動方向(図2の矢印Ya参照)の上流側には、ケース1内のトナーの上流側への移動を防止するためのフィルム2が支持されている。前記フィルム2のベルト移動方向下流側には、中間転写ベルトBにブラシ毛の先端が当接するクリーニングブラシ3が回転可能に支持されており、中間転写ベルトBに付着した紙粉や残留トナー、外添剤等を掻き取る。前記クリーニングブラシ3は、図示しない駆動モータからの駆動力が伝達され、中間転写ベルトBに沿う方向に回転駆動される。
【0046】
なお、実施の形態1では、前記中間転写ベルトBに付着した紙粉や残留トナーを効率的に除去するために、クリーニングブラシ3の回転速度は、中間転写ベルトBの移動速度に比べ10%速く設定されている。前記クリーニングブラシ3の回転速度は、中間転写ベルトBよりも10〜20%高速に設定することが好ましいが、回転速度はこの範囲に限定されず、適宜変更可能であり、駆動しない(中間転写ベルトBに連れ回る)クリーニングブラシ3を使用することも可能である。
また、実施の形態1のクリーニングブラシ3のブラシ毛は、絶縁性樹脂であるポリプロピレンで構成されており、中間転写ベルトBとの接触により摩擦帯電し易く、摩擦帯電による静電気により紙粉やトナーを電気的に吸着して除去できる。なお、前記クリーニングブラシ3のブラシ毛は、ポリプロピレン以外の絶縁性の樹脂により構成することも可能であり、絶縁性の樹脂以外の材料で構成することも可能である。
【0047】
そして、回転する前記クリーニングブラシ3の右方(+Y方向)には、クリーニングブラシ3のブラシ毛に係合するフリッカー4が配置されている。したがって、前記フリッカー4がブラシ毛に係合してブラシ毛が弾性変形し、ブラシ3の回転によりブラシ毛とフリッカー4との係合が解除されて弾性変形が元に戻る際に、ブラシ毛に付着したトナーや紙粉等が右方(+Y方向)に弾きとばされる。前記ベルト移動方向Yaのクリーニングブラシ3の下流側には、先端が中間転写ベルトBに当接するクリーニングブレード(弾性厚板部材、第2クリーニング部材)6が支持されており、前記クリーニングブラシ3で除去できなかった残留トナー等を擦り落とす。実施の形態1のクリーニングブレード6は、弾性材料であるウレタンゴムにより構成されているが、ウレタンゴムに限定されず、任意の弾性材料により構成することが可能である。
【0048】
前記クリーニングブレード6の下方には、トナー搬送用中空回転部材(円周方向トナー搬送部材)7が回転可能に支持されており、図示しない駆動モータからの駆動力が伝達され、図2において反時計方向に回転駆動される。したがって、前記トナー搬送用中空回転部材7は、前記フリッカー4で弾きとばされたトナー等やクリーニングブレード6で擦り落とされたトナーを右方(+Y方向)に搬送する。前記トナー搬送用中空回転部材7は、前後方向に延びる4つのパドル部材7aの両端部が回転軸(図示せず)を有する仕切部材7bにより連結されており、トナー搬送用中空回転部材7が中空になっている。したがって、クリーニングブレード6で擦り落とされたトナーが、ケース1の底部まで落下し易く、落下して堆積した底部のトナーがパドル部材7aによって押し出すように右方に搬送される。
【0049】
前記ベルト移動方向のクリーニングブレード6の下流側には、先端が中間転写ベルトBに当接するスクレーパ(弾性薄板部材、第1クリーニング部材)8がケース1に支持されており、クリーニングブレード6で擦り落とせなかったトナーや、特に小粒径の外添剤を擦り落とす。実施の形態1のスクレーパは、ステンレス薄板により構成されているが、これ以外の材料で構成することも可能である。
そして、前記スクレーパ8の下方にはオーガー(軸方向トナー搬送部材)9が配置されており、前記スクレーパ8で擦り落とされたトナーや、トナー搬送用中空回転部材7で搬送されたトナーや紙粉等を前後方向(X軸方向)に搬送する。オーガー9によって搬送されたトナー等は、画像形成装置Uの後端部に設けられた図示しない排トナー回収容器に回収される。
【0050】
前記クリーニングブラシ3と中間転写ベルトBとが当接して、クリーニングブラシ3によるクリーニングが実行されるブラシクリーニング領域(第3クリーニング領域)Baにおいて、前記中間転写ベルトBを挟んでクリーニングブラシ3に対向する位置にブラシ対向ローラ(第3対向部材)11が配置されている。同様に、クリーニングブレード6と中間転写ベルトBとが当接するブレードクリーニング領域(第2クリーニング領域)Bbにおいて、クリーニングブレード6の先端(エッジ)に対向する位置にブレード対向ローラ(第2対向部材)12が配置されている。さらに、スクレーパ8と中間転写ベルトBとが当接するスクレーパクリーニング領域(第1クリーニング領域)Bcにおいて、スクレーパ8の先端(エッジ)に対向する位置には、ベルト駆動ローラRd(第1対向部材)が配置されている。
前記ケース1、フィルム2、クリーニングブラシ3、フリッカー4、クリーニングブレード6、トナー搬送用中空回転部材7、スクレーパ8、オーガー9、ブラシ対向ローラ11及びブレード対向ローラ12等によってベルトクリーナ(クリーニング装置)CLbが構成されている。
【0051】
(各クリーニング部材と各対向部材との関係)
図3は実施の形態1のクリーニングブレードとブレード対向部材との当接位置に応じたクリーニングブレードに作用する力を示す説明図である。
図4は実施の形態1のクリーニングブレードのブレード対向部材に対する食い込み量を説明する説明図である。
図3、図4において、ブレード対向ロール12と中間転写ベルトBが接触するブレード対向ロール接触領域の中心のブレード対向ロール接触中心位置(第2対向部材接触位置)21を示すブレード対向ロール接触中心線21aに対して、実施の形態1のクリーニングブレード6のエッジは、図3の実線で示すように、上流側に配置されている。
【0052】
仮に、図3の点線で示すように、ブレード対向ロール接触中心線21aに対して下流側にクリーニングブレード6のエッジを配置すると、中間転写ベルトBの移動に伴いクリーニングブレード6のエッジには、矢印22に示す方向に力が作用する。前記矢印22の方向に作用する力は、比較的大きなクリーニングブレード6を曲げる方向22aの成分と、クリーニングブレード6を圧縮する方向22bの成分とを有する。したがって、点線で示された位置にクリーニングブレード6を配置すると、クリーニングブレード6が曲がりやすく、エッジがめくれやすくなる。
これに対して、図3の実線で示す位置にクリーニングブレード6のエッジを配置すると、エッジには矢印23に示す方向の力が作用する。したがって、実施の形態1では、矢印23に示す方向に作用する力が、クリーニングブレード6を圧縮する方向23bに大きな成分を有し、曲げる方向23aに小さな成分を有するので、エッジがめくれ難くなる。
【0053】
したがって、実施の形態1のクリーニングブレード6は、図3,図4に示すように、クリーニングブレード6のエッジがブレード対向ロール接触中心線21aよりも上流で当接するように設定されている。なお、実施の形態1のクリーニングブレードは、長さ(Y方向)10mm×厚さ(Z方向)2mm×幅(X方向)336mmに設定されており、ブレード対向部材の直径が18mmに設定されている。そして、実施の形態1のクリーニングブレード6のブレード対向ロール12に対する食い込み量(仮に、クリーニングブレード6が曲がらない場合に、クリーニングブレード6がブレード対向ロールに食い込む量)は、ベルト移動方向Yaに沿う方向のズレ量(食い込み量)24(図4参照)が0.4mm、ベルト移動方向Yaに直角な方向の食い込み量25が1.4mmに設定されている。
なお、前記クリーニングブレード6のエッジの位置を、あまり上流側に設定すると、中間転写ベルトB表面にクリーニングブレード6のエッジではなく、ブレード6の側面が当接する腹当たりと呼ばれる現象が発生する。したがって、前記クリーニングブレード6のエッジは、ブレード対向ロール接触中心線21aに対して、腹当たりが発生しない程度の上流側に配置するのが好ましい。
【0054】
図5は実施の形態1のスクレーパのベルト駆動ロール及び中間転写ベルトに対する配置位置を示す説明図である。
図5において、スクレーパ8のエッジは、中間転写ベルトBがベルト駆動ロールRdに巻き付きを開始する巻付開始位置31に近接し、巻付開始位置31よりも上流で中間転写ベルトBに当接するように配置されている。なお、実施の形態1のスクレーパ8は、長さ10mm×厚さ0.1mm×幅336mmに設定されており、ベルト駆動ロールRdの直径が41mmに設定されている。そして、実施の形態1のスクレーパ8は、巻付開始位置31からエッジまでのベルト移動方向Yaに沿う方向の距離(ズレ量)32が4mmに設定され、ベルト移動方向Yaに直角な方向の食い込み量33が0.9mmに設定されている。
【0055】
図6は実施の形態1のクリーニングブラシのブラシ対向部材に対する配置位置を示す説明図である。
図6において、実施の形態1では、ブラシ対向ロール11が中間転写ベルトBに接触するブラシ対向部材接触位置(第3対向部材接触位置)36と、ブラシ対向部材11の回転中心を結ぶ直線上に、クリーニングブラシ3の回転軸3aの中心が配置されるように設定されている。なお、実施の形態1のクリーニングブラシ3は、回転軸3aの直径が9mm、回転軸3aに固着されブラシ毛が植毛される基布3bの厚みが1mm、ブラシ毛3cの長さが3.5mmに設定されており、ブラシ対向ロール11の直径が8mmに設定されている。そして、クリーニングブラシ3のブラシ毛3cの先端のブラシ対向ロール11に対する食い込み量37は、1mmに設定されている。
なお、前記クリーニングブレード6、スクレーパ8及びクリーニングブラシ3の食い込み量、各対向部材11,12,Rdの直径や、各クリーニング部材3,6,8のサイズ(長さ、厚さ及び幅)は、適宜変更可能である。
【0056】
図7は、中間転写ベルト、クリーニングブラシ、クリーニングブレード及びスクレーパの幅方向の長さの関係を説明する説明図である。
図7において、実施の形態1の画像形成装置Uは最大でA4LEF(297mm)を印刷可能であり、幅が369mmの中間転写ベルトBを使用している。これに応じて、実施の形態1のクリーニングブラシ3の幅は325mmに設定されており、クリーニングブレード6の幅が336mm、スクレーパ8の幅が336mmに設定されている。
なお、前記各部材B,3,6,8の幅は、設計に応じて適宜変更可能であるが、上流側のクリーニング部材のクリーニング不良を下流側のクリーニング部材で補う観点から、(クリーニングブラシ3の幅)≦(クリーニングブレード6の幅)≦(スクレーパ8の幅)に設定することが好ましい。
【0057】
図8は、クリーニングブラシ、クリーニングブレード及びスクレーパのベルト移動方向の距離の関係を説明する説明図である。
図8において、実施の形態1の画像形成装置Uでは、前記巻付開始位置31とブレード対向ロール接触中心位置21との間隔が30mmに設定され、巻付開始位置31とブラシ対向部材接触位置36との間隔が46mmに設定されている。
なお、前記各間隔は、設計に応じて適宜変更可能であるが、中間転写ベルトBの振動低減およびベルトクリーナCLbの小型化の観点から各間隔は短い方が好ましい。
【0058】
(実施の形態1の作用)
前記構成を備えた実施の形態1のベルトクリーナCLbでは、2次転写後に中間転写ベルトB表面に付着しているトナーや紙粉、外添剤等の残留付着物が、先ず、上流側のブラシクリーニング領域Baのクリーニングブラシ3でクリーニングされる。前記クリーニングブラシ3は、中間転写ベルトBの移動速度よりも高速で回転しているので、中間転写ベルトB表面の残留付着物が掻き落とされる(クリーニングされる)。また、クリーニングブラシ3のブラシ毛3cが絶縁性材料で構成されているので、摩擦帯電しやすく、残留付着物(特に、紙粉)を電気的に吸着して回収する。したがって、紙粉やトナーがクリーニングブラシ3で効率的に回収できる。
【0059】
したがって、ブラシクリーニング領域Baの下流側のブレードクリーニング領域Bbにおいて、中間転写ベルトB表面に付着した紙粉が少なくなり、クリーニングブレード6のエッジに紙粉が挟まりにくくなる。この結果、クリーニングブレード6における紙粉の挟み込みによるクリーニング不良を低減でき、確実に残留トナーや外添剤を除去できる。
そして、ブレードクリーニング領域Bbの下流側のスクレーパクリーニング領域Bcにおいて、中間転写ベルトB表面には主に粒径の小さい外添剤が付着しており、クリーニングブレード6よりも硬度が高いスクレーパ8で除去できる。この結果、外添剤の固着によるフィルミングを防止できる。
【0060】
また、クリーニングブレード6の経時劣化により、クリーニング不良が発生し易くなっても、スクレーパ8でトナーや外添剤をクリーニングできるので、ベルトクリーナCLb全体としてクリーニング不良の発生を低減できる。
この結果、センサや制御回路を設け、フィルミングの発生を判別したり、紙粉を除去するための電源回路等を別個に設けなくても、紙粉や外添剤を確実に除去できる。この結果、紙粉の挟み込みやフィルミングによるクリーニング不良を低減できる。
【0061】
また、実施の形態1のクリーニングブレード6は、図3,図4に示すように、クリーニングブレード6のエッジがブレード対向ロール接触中心線21aよりも上流で当接するように設定されているので、クリーニングブレード6のエッジのめくれを防止できる。
さらに、スクレーパ8のエッジは、図5に示すように、中間転写ベルトBがベルト駆動ロールRdに巻き付きを開始する巻付開始位置31に近接し、巻付開始位置31よりも上流で中間転写ベルトBに当接するように配置されている。したがって、スクレーパ8と中間転写ベルトBとが接触するスクレーパクリーニング領域Bcでは、スクレーパ8と中間転写ベルトBとが接触する位置にはベルト駆動ロールRdが対向していない。即ち、中間転写ベルトBがスクレーパ8に対して接近・離隔できるので、スクレーパ8が中間転写ベルトB表面の外添剤等を除去する力が大きくなった場合、中間転写ベルトBがスクレーパ8から離れる方向に撓むことができ(離隔はしない)、除去する力が必要以上に大きくならないようにできる。
【0062】
したがって、中間転写ベルトBの製造過程でベルト内部に封入された気泡により中間転写ベルトB表面に小突起が形成されている場合に、必要以上の力が作用することが防止できるので、前記小突起が削れることが防止できる。この結果、小突起が削れることにより、中間転写ベルトB上に気泡が封入された部分がピンホール状の凹部として露出し、帯電能力が低下する問題の発生を防止できる。
さらに、実施の形態1では、中間転写ベルトBに当接するブラシ対向ロール11、ブレード対向ロール12及びベルト駆動ロールRdがロール状部材によって構成されているので、中間転写ベルトBの搬送抵抗にならず、ベルト駆動ロールRdの負荷トルクを低減できる。
【0063】
図9は実施の形態1のクリーニング装置においてブレード対向ロールを設けない場合の中間転写ベルトの振動を説明するための説明図である。
図9において、残留トナーを擦り落とす(除去する)能力が最も大きなクリーニングブレード6に対向してブレード対向ロール12を設けない場合に、中間転写ベルトBが振動すると、ブラシ対向部材接触位置36と巻付き開始位置31とを節とし、ブラシ対向部材接触位置36と巻付き開始位置31の中間位置を腹とする振動が発生する。したがって、中間位置の近くのブレードクリ−ニング領域Bbでは、中間転写ベルトBの振動の振幅が大きくなり、クリーニングブレード6と中間転写ベルトBとが離隔し易くなり、クリーニング不良が発生しやすくなる。
【0064】
図10は実施の形態1のクリーニング装置の場合の中間転写ベルトの振動を説明するための説明図である。
これに対して、図10に示すように、実施の形態1のベルトクリーナCLbは、クリーニングブレード6に対向してブレード対向ロール12を配置しているので、クリーニングブレード6が中間転写ベルトBに確実に当接する。したがって、ブレードクリーニング領域Bbにおけるクリーニング不良の発生を防止できる。
同様に、クリーニングブラシ3及びスクレーパ8に対して、ブラシ対向ロール11及びベルト駆動ロールRdが対向して配置されているので、クリーニングブラシ3及びスクレーパ8が確実に中間転写ベルトBに当接する。したがって、ブラシクリーニング領域Ba及びスクレーパクリーニング領域Bcにおけるクリーニング不良の発生を防止できる。
【0065】
さらに、実施の形態1では、ベルト駆動ロールRdによって回転駆動する中間転写ベルトBに当接するクリーニングブラシ3が中間転写ベルトBの移動速度よりも高速で回転駆動している。したがって、中間転写ベルトBには、クリーニングブラシ3によって、回転移動力が作用する。しかしながら、中間転写ベルトBには、クリーニングブラシ3のブラシ毛3cが当接するため、作用する力にムラが発生しやすい。そして、ブラシ毛3cが当接する位置に対向する部材が無いと、中間転写ベルトBがクリーニングブラシ3に接近・離隔する方向に移動可能なので、作用する回転移動力にムラが発生すると、中間転写ベルトBが接近・離隔する方向に振動しやすくなる。仮に、クリーニングブラシ3と中間転写ベルトBとが接触する位置(ブラシクリーニング領域Ba)が、ブラシ対向部材接触位置36よりも上流側または下流側の場合、中間転写ベルトBはクリーニングブラシ3から接近・離隔する方向に移動可能となり、中間転写ベルトBが振動しやすくなる。これに対し、実施の形態1のクリーニングブラシ3は、回転軸3aの中心と、ブラシ対向部材接触位置36と、ブラシ対向ロール11の中心とが同一直線状に配置されているので、中間転写ベルトBの振動を低減できる。
【0066】
(実施の形態1の変更例1)
図11は、実施の形態1の変更例2のベルトクリーナの各クリーニング部材と各対向部材の関係を説明する図である。
図11において、実施の形態1の変更例1のベルトクリーナでは、図4に示す実施の形態1のクリーニングブレード6において、ベルト移動方向Yaに沿う方向のズレ量24を0.4mmから1.4mmに変更した。実施の形態1の変更例1では、前記ベルト移動方向Yaに沿う方向のズレ量24が大きくなっているので、図11の一点鎖線で示す実施の形態1の中間転写ベルトBに比べ、ブレード対向ロール12に中間転写ベルトBが巻付く領域(コンタクト領域)が広くなる。この結果、中間転写ベルトBをブレード対向ロール12に押し付ける力が作用し、中間転写ベルトBの振動が発生しても、振動を減衰させることができ、クリーニング不良の発生を低減できる。
【0067】
(実施の形態2)
図12は、本発明の実施の形態2の画像形成装置のベルトクリーナの拡大説明図であり、実施の形態1の図2に対応する図である。
次に本発明の実施の形態2の画像形成装置を説明するが、実施の形態2の説明において前記実施の形態1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
この実施の形態2は、下記の点で前記実施の形態1と相違しているが、他の点では前記実施の形態1と同様に構成されている。
図12において、実施の形態2のベルトクリーナCLbでは、ブレード対向ロール12が、実施の形態1と比較して、中間転写ベルトBに張力が発生するように右下方向(+Y、−Z方向)に突出して配置されている。そして、これに応じて、クリーニングブレード6の位置も、実施の形態1と比較して右下方向にずれた位置に配置されている。
【0068】
図13は、実施の形態2の各クリーニング部材と各対向部材との配置位置を説明する説明図である。
図13において、実施の形態2のベルトクリーナCLbでは、図13の点線で示す実施の形態1の中間転写ベルトBの移動軌跡と比較して、ブレード対向ロール接触位置21がクリーニングブレード6側に1mm(図13の変化量41)突出した位置になるようにブレード対向ロール12が配置されている。
図14は、実施の形態2のベルトクリーナのブレード対向ロールとクリーニングブレードとの当接位置を説明する説明図である。
図14において、ブレード対向ロールが突出して配置されているので、中間転写ベルトBがブレード対向ロール12に巻付いた巻付き領域(オーバーラップ領域)が実施の形態1に比べ広くなる。そして、実施の形態2のクリーニングブレード6は、前記巻付き領域内で中間転写ベルトBに当接するよう配置されている。なお、クリーニングブレード6のブレード対向ロール12への食い込み量は実施の形態1と同様である。
【0069】
(実施の形態2の作用)
図15は実施の形態2のベルトクリーナにおいて、中間転写ベルトが振動した場合の作用を説明する作用説明図である。
前記構成を備えた実施の形態2のベルトクリーナCLbでは、ブレード対向ロール12によって、中間転写ベルトBに張力が発生するため、振動が発生しにくく、振動が発生しても減衰しやすい。さらに、前記クリーニングブレード6がブレード対向ロール12の巻付き領域内で中間転写ベルトBに当接するように設定されているので、クリーニングブレード6が中間転写ベルトBに当接するブレードクリーニング領域Bbでは、中間転写ベルトBの振動による悪影響を低減できる。
その他、実施の形態2のベルトクリーナCLbは、実施の形態1と同様の作用効果を奏する。
【0070】
(変更例)
以上、本発明の実施の形態を詳述したが、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H06)を下記に例示する。
(H01)前記実施の形態において、クリーニング装置CLbをベルトクリーナだけでなく、像担持体クリーナ(感光体クリーナ)CLpや2次転写ロールT2bに適用可能である。なお、この場合、対向部材11,12,Rdを設ける必要はない。また、中間転写ベルトB以外のベルト状部材のクリーナとして使用可能である。例えば、感光体ベルトや用紙搬送ベルト等のベルトクリーナに適用可能である。
【0071】
(H02)本発明は、中間転写ベルトを使用しないモノクロ画像を記録する画像記録装置に適用可能であり、中間転写ドラムを使用する画像記録装置にも適用可能である。また、中間転写ベルトを使用せず、直接感光体からシートに画像を記録するカラー画像形成装置にも適用可能である。
(H03)前記実施の形態において、トナー搬送用中空回転部材7に替えて、従来公知のトナー搬送部材を使用可能である。例えば、断面十字型の回転中心軸を有するトナー搬送部材を使用可能である。
(H04)前記実施の形態において、ロール状の対向ロール11,12に替えて、例えば、パッド上の対向部材を使用することも可能である。
【0072】
(H05)前記実施の形態において、スクレーパ8に対向する部材をベルト駆動ロールRdと共通化したが、ベルト駆動ロールRdとは別体のスクレーパ対向ロールを別個に設けることも可能である。
(H06)前記実施の形態において、中間転写ベルトBの張力が強い等の理由で振動が発生しにくい構成である場合や、各クリーニング部材3,6,8と各対向部材11,12,Rdとが離隔しにくいよう構成されている場合には、対向部材(ブラシ対向ロール11及びブレード対向ロール12)のいずれかまたは全てを省略することができる。
【0073】
【発明の効果】
前述の本発明のクリーニング装置及び画像記録装置は、下記の効果(E01)〜(E010)を奏することができる。
(E01)センサや回路等を設けることなく、紙粉の挟み込みやフィルミングによるクリーニング不良を防止することができる。
(E02)対向部材を設けることによって、ベルトの振動による悪影響を低減し、トナー、外添剤及び紙粉を確実にクリーニングすることができる。
(E03)中間転写ベルトの振動によるクリーニング不良を防止することができる。
(E04)ロール状の対向部材を使用することにより負荷トルクの上昇を防止できる。
(E05)弾性厚板部材(クリーニングブレード)を配置する位置を調節することによって弾性厚板部材のめくれや腹当たりを防止しつつ確実にトナーをクリーニングできる。
(E06)弾性薄板部材(スクレーパ)を配置する位置を調節することによって、中間転写ベルトに形成された小突起を削ることを防止できる。
(E07)クリーニングブラシを配置する位置を調節することによって、下流側の中間転写ベルトの振動を低減することができる。
(E08)下流側に配置されたクリーニング部材の幅を上流側に配置されたクリーニング部材の幅以上に設定することによって、クリーニング不良を抑えることができる。
(E09)クリーニングブラシのブラシ毛を絶縁性樹脂で形成することによって、静電的に紙粉を吸着でき、紙粉を確実にクリーニングできる。
(E010)中間転写ベルトに張力を発生させることにより、中間転写ベルトの振動を低減し、ベルトの振動が原因のクリーニング不良を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の画像形成装置の実施の形態1の説明図である。
【図2】図2は実施の形態1の画像形成装置のベルトクリーナの拡大説明図である。
【図3】図3は実施の形態1のクリーニングブレードとブレード対向部材との当接位置に応じたクリーニングブレードに作用する力を示す説明図である。
【図4】図4は実施の形態1のクリーニングブレードのブレード対向部材に対する食い込み量を説明する説明図である。
【図5】図5は実施の形態1のスクレーパのベルト駆動ロール及び中間転写ベルトに対する配置位置を示す説明図である。
【図6】図6は実施の形態1のクリーニングブラシのブラシ対向部材に対する配置位置を示す説明図である。
【図7】図7は、中間転写ベルト、クリーニングブラシ、クリーニングブレード及びスクレーパの幅方向の長さの関係を説明する説明図である。
【図8】図8は、クリーニングブラシ、クリーニングブレード及びスクレーパのベルト移動方向の距離の関係を説明する説明図である。
【図9】図9は実施の形態1のクリーニング装置においてブレード対向ロールを設けない場合の中間転写ベルトの振動を説明するための説明図である。
【図10】図10は実施の形態1のクリーニング装置の場合の中間転写ベルトの振動を説明するための説明図である。
【図11】図11は、実施の形態1の変更例2のベルトクリーナの各クリーニング部材と各対向部材の関係を説明する図である。
【図12】図12は、本発明の実施の形態2の画像形成装置のベルトクリーナの拡大説明図であり、実施の形態1の図2に対応する図である。
【図13】図13は、実施の形態2の各クリーニング部材と各対向部材との配置位置を説明する説明図である。
【図14】図14は、実施の形態2のベルトクリーナのブレード対向ロールとクリーニングブレードとの当接位置を説明する説明図である。
【図15】図15は実施の形態2のベルトクリーナにおいて、中間転写ベルトが振動した場合の作用を説明する作用説明図である。
【符号の説明】
B…中間転写ベルト、Ba…第3クリーニング領域、Bb…第2クリーニング領域、Bc…第1クリーニング領域、CLp,CLb…クリーニング装置、Py〜Pk…感光体、Py〜Pk,B…像担持体、Rd…第1対向部材、Rd,12,11…第1、第2および第3対向部材、T2b…転写部材、3…クリーニングブラシ、3c…ブラシ毛、6…弾性厚板部材、8…弾性薄板部材、11…第3対向部材、12…第2対向部材、21…第2対向部材接触位置、31…巻付開始位置、36…第3対向部材接触位置。

Claims (14)

  1. 下記の構成要件(A01)〜(A04)を備えたことを特徴とする画像形成装置、
    (A01)回転移動する表面にトナー像が形成される像担持体、
    (A02)前記像担持体表面の移動経路に設定されたシート転写領域において前記像担持体表面に対向して配置され且つ前記シート転写領域を通過する像担持体表面のトナー像を画像記録用のシートに転写する転写部材、
    (A03)前記像担持体表面の移動経路に沿って下流側から順次設定された第1クリーニング領域、第2クリーニング領域および第3クリーニング領域を有するクリーニング領域において前記像担持体表面に対向して配置され且つ前記シート転写領域を通過した像担持体表面の残留トナー除去するクリーニング装置、
    (A04)前記第3クリーニング領域において前記像担持体表面に接触しながら回転して前記像担持体表面のトナーを回収するクリーニングブラシと、前記第2クリーニング領域において像担持体表面に当接するエッジを有し前記像担持体表面の付着トナーを擦り取って回収する弾性厚板部材と、前記第1クリーニング領域において像担持体表面に当接するエッジを有し前記像担持体表面の付着トナーを擦り取って回収する前記弾性厚板部材よりも硬度が高い弾性薄板部材とを有する前記クリーニング装置。
  2. 下記の構成要件(A05)を備えたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置、
    (A05)回転移動する表面が帯電され、帯電された表面に静電潜像が形成され、前記静電潜像がトナー像に現像される感光体により構成された前記像担持体。
  3. 下記の構成要件(A06)を備えたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置、
    (A06)回転移動する表面が帯電され、帯電された表面に静電潜像が形成され、前記静電潜像がトナー像に現像される感光体に対向した配置され、前記感光体表面に現像されたトナー像が転写される中間転写ベルトにより構成された前記像担持体。
  4. 下記の構成要件(A07)を備えたことを特徴とする請求項3記載の画像形成装置、
    (A07)前記中間転写ベルトの前記第1、第2および第3クリーニング領域の裏面に接触して設けられた第1、第2および第3対向部材。
  5. 下記の構成要件(A08)を備えたことを特徴とする請求項4記載の画像形成装置、
    (A08)回転可能なロールにより構成された前記第1、第2および第3対向部材。
  6. 下記の構成要件(A09)を備えたことを特徴とする請求項5記載の画像形成装置、
    (A09)第2対向部材が中間転写ベルトに接触する第2対向部材接触位置に近接し且つ前記第2対向部材接触位置よりも上流で前記中間転写ベルトにエッジが当接するように配置された前記弾性厚板部材。
  7. 下記の構成要件(A010)を備えたことを特徴とする請求項5または6記載の画像形成装置、
    (A010)中間転写ベルトが第1対向部材に巻き付きを開始する巻付開始位置に近接し且つ前記巻付開始位置よりも上流で前記中間転写ベルトにエッジが当接するように配置された前記弾性薄板部材。
  8. 下記の構成要件(A011)を備えたことを特徴とする請求項5ないし7のいずれか記載の画像形成装置、
    (A011)第3対向部材が中間転写ベルトに接触する第3対向部材接触位置の前記中間転写ベルトの反対側面に接触するように配置された前記クリーニングブラシ。
  9. 下記の構成要件(A012)を備えたことを特徴とする請求項5ないし8のいずれか記載の画像形成装置、
    (A012)(クリーニングブラシの幅)≦(弾性厚板部材の幅)≦(弾性薄板部材の幅)となるように設定された前記クリーニングブラシ、弾性厚板部材および弾性薄板部材。
  10. 下記の構成要件(A013)を備えたことを特徴とする請求項5ないし9のいずれか記載の画像形成装置、
    (A013)ブラシ毛が絶縁性樹脂により構成された前記クリーニングブラシ。
  11. 下記の構成要件(A014)を備えたことを特徴とする請求項5ないし10のいずれか記載の画像形成装置、
    (A014)前記中間転写ベルトとの接触部の移動方向が中間転写ベルトの移動方向と同じ方向で且つ中間転写ベルトの移動速度の10〜20%高速で移動するように駆動される前記クリーニングブラシ。
  12. 下記の構成要件(A015)を備えたことを特徴とする請求項5ないし11のいずれか記載の画像形成装置、
    (A015)前記中間転写ベルトに張力を発生させるために、前記第1対向部材と前記第3対向部材とを結ぶ線分よりも、前記中間転写ベルトの前記前記第1、第2および第3クリーニング領域が設定された表面側に突出して配置された前記第2対向部材。
  13. 下記の構成要件(B01)〜(B04)を備えたことを特徴とするクリーニング装置、
    (B01)トナーが付着した表面が、上流側から設定された第3クリーニング領域、第2クリーニング領域および第1クリーニング領域を順次通過するトナー付着部材、
    (B02)前記第3クリーニング領域において前記トナー付着部材表面に接触しながら回転して前記トナー付着部材表面のトナーを回収するクリーニングブラシ、
    (B03)前記第2クリーニング領域において前記トナー付着部材表面に当接するエッジを有し前記トナー付着部材表面の付着トナーを擦り取って回収する弾性厚板部材、
    (B04)前記第1クリーニング領域において前記トナー付着部材表面に当接するエッジを有し前記トナー付着部材表面の付着トナーを擦り取って回収する前記弾性厚板部材よりも硬度が高い弾性薄板部材。
  14. 下記の構成要件(B05)を備えたことを特徴とする請求項13記載のクリーニング装置、
    (B05)無端のベルト状部材によって構成された前記トナー付着部材。
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