JP6020327B2 - 光硬化性フルオロポリエーテル系ゲル組成物、その硬化方法、そのゲル硬化物及びその硬化物を用いたゲル製品 - Google Patents
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Description
よって、加熱不可部材への適用が可能で、かつ製造効率が改善され得るような、保存性に優れかつ室温など比較的低い温度で良好な硬化性を示すフルオロポリエーテル系ゲル組成物の開発が望まれていた。
そこで本発明は、光硬化性が改善された、光活性型ヒドロシリル化触媒を用いたフルオロポリエーテル系ゲル組成物、その硬化方法、そのゲル硬化物及びその硬化物を用いたゲル製品を提供することを目的とする。
(A)1分子中に2個以上のアルケニル基を有し、かつ主鎖中にパーフルオロポリエーテル構造を有する鎖状ポリフルオロ化合物 100質量部
(B)1分子中に1個のアルケニル基を有し、かつ主鎖中にパーフルオロポリエーテル構造を有するポリフルオロモノアルケニル化合物
(A)成分100質量部に対して 1〜300質量部
(C)1分子中にケイ素原子に直結した水素原子を2個以上有する含フッ素オルガノ水素シロキサン (A)成分及び(B)成分のアルケニル基1モルに対してSi−H基として0.5〜3.0モルとなる量 及び
(D)光活性型ヒドロシリル化反応触媒
(A)成分100質量部に対して金属原子換算で0.1〜500ppm
を含有することを特徴とする光硬化性フルオロポリエーテル系ゲル組成物。
更に、(E)成分として、下記一般式(1)〜(3)
で表される化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種のパーフルオロポリエーテル化合物を含有することを特徴とする〔1〕記載の光硬化性フルオロポリエーテル系ゲル組成物。
(A)成分が、下記一般式(4)で表される、分岐を有する鎖状ポリフルオロ化合物である〔1〕又は〔2〕記載の光硬化性フルオロポリエーテル系ゲル組成物。
CH2=CH−(X)g−Rf1−(X’)g−CH=CH2 (4)
[式中、Xは−CH2−、−CH2O−、−CH2OCH2−又は−Y−NR1−CO−
(ここで、Yは−CH2−、−Si(CH3)2CH2CH2CH2−、−Si(CH3)(CH=CH2)CH2CH2CH2−、−Si(CH=CH2)2CH2CH2CH2−又は下記構造式(Z)
X’は−CH2−、−OCH2−、−CH2OCH2−又は−CO−NR2−Y’−
(ここで、Y’は−CH2−、−CH2CH2CH2Si(CH3)2−、−CH2CH2CH2Si(CH3)(CH=CH2)−、−CH2CH2CH2Si(CH=CH2)2−又は下記構造式(Z’)
gは独立に0又は1である。
Rf1は下記一般式(i)又は(ii)
で表される2価のパーフルオロポリエーテル基である。]
(C)成分の含フッ素オルガノ水素シロキサンが、1分子中に1個以上の1価のパーフルオロアルキル基、1価のパーフルオロオキシアルキル基、2価のパーフルオロアルキレン基又は2価のパーフルオロオキシアルキレン基を有するものである〔1〕〜〔3〕のいずれか1項記載の光硬化性フルオロポリエーテル系ゲル組成物。
(D)成分の光活性型ヒドロシリル化反応触媒が(η5−シクロペンタジエニル)トリ(σ―アルキル)白金(IV)である〔1〕〜〔4〕のいずれか1項記載の光硬化性フルオロポリエーテル系ゲル組成物。
(D)成分の光活性型ヒドロシリル化反応触媒がβ―ジケトナト白金(II)錯体である〔1〕〜〔4〕のいずれか1項記載の光硬化性フルオロポリエーテル系ゲル組成物。
〔1〕〜〔6〕のいずれか1項記載の光硬化性フルオロポリエーテル系ゲル組成物に光を照射し該組成物を硬化させる光硬化方法であって、該光が発光スペクトルにおける300nmから400nmの領域に最大ピーク波長を有し、かつ該光の300nmより短い波長領域にある各波長の放射照度が前記最大ピーク波長の放射照度5%以下であることを特徴とする光硬化方法。
光学フィルターを用い、300nmより短い波長領域にある各波長の放射照度を最大ピーク波長の放射照度の5%以下にすることを特徴とする〔7〕に記載の光硬化方法。
〔1〕〜〔6〕のいずれか1項記載の光硬化性フルオロポリエーテル系ゲル組成物を硬化して得られる針入度(ASTM D−1403)1〜200のゲル硬化物。
〔1〕〜〔6〕のいずれか1項記載の光硬化性フルオロポリエーテル系ゲル組成物を硬化して得られるゲル硬化物を含むことを特徴とするゲル製品。
自動車用、化学プラント用、インクジェットプリンタ用、半導体製造ライン用、分析・理化学機器用、医療機器用、航空機用、有機ELパネル用又は燃料電池用の材料である〔10〕記載のゲル製品。
本発明の光硬化性フルオロポリエーテル系ゲル組成物は、
(A)1分子中に2個以上のアルケニル基を有し、かつ主鎖中にパーフルオロポリエーテル構造を有する鎖状ポリフルオロ化合物
(B)1分子中に1個のアルケニル基を有し、かつ主鎖中にパーフルオロポリエーテル構造を有するポリフルオロモノアルケニル化合物
(C)1分子中にケイ素原子に直結した水素原子を2個以上有する含フッ素オルガノ水素シロキサン 及び
(D)光活性型ヒドロシリル化反応触媒
を含有することを特徴とする。
本発明の光硬化性フルオロポリエーテル系ゲル組成物における(A)成分は、1分子中に2個以上のアルケニル基を有する鎖状ポリフルオロ化合物である。ここでアルケニル基の数は、2〜30個が好ましく、特に2〜6個が好ましい。
CH2=CH−(X)g−Rf1−(X’)g−CH=CH2 (4)
[式中、Xは−CH2−、−CH2O−、−CH2OCH2−又は−Y−NR1−CO−
(ここで、Yは−CH2−、−Si(CH3)2CH2CH2CH2−、−Si(CH3)(CH=CH2)CH2CH2CH2−、−Si(CH=CH2)2CH2CH2CH2−又は下記構造式(Z)
X’は−CH2−、−OCH2−、−CH2OCH2−又は−CO−NR2−Y’−
(ここで、Y’は−CH2−、−CH2CH2CH2Si(CH3)2−、−CH2CH2CH2Si(CH3)(CH=CH2)−、−CH2CH2CH2Si(CH=CH2)2−又は下記構造式(Z’)
gは独立に0又は1である。
Rf1は下記一般式(i)又は(ii)
で表される2価のパーフルオロポリエーテル基である。]
(B)成分は、1分子中に1個のアルケニル基を有し、かつ主鎖中にパーフルオロポリエーテル構造を有するポリフルオロモノアルケニル化合物である。
(B)成分としては、特に、下記式(6)で表されるポリフルオロモノアルケニル化合物が好ましい。
Rf3−(X’)g−CH=CH2 (6)
[式(6)中、X’は−CH2−、−OCH2−、−CH2OCH2− 又は−CO−NR2−Y’−(但し、Y’は−CH2−、−CH2CH2CH2Si(CH3)2−、−CH2CH2CH2Si(CH3)(CH=CH2)−又は下記構造式(Z’)
Cs'F2S'+1(ChF2hO)iCt'F2t'−
(式中、s´は0〜8の整数、hは1〜6の整数であり、iは0〜200、好ましくは10〜100、より好ましくは20〜50の整数、t´は1または2である。)
で表される構造を含有するものが好ましい。]
(C)成分は、1分子中に含フッ素有機基を1個以上、好ましくは1〜10個有し、且つケイ素原子に直結した水素原子(即ち、Si−Hで示されるヒドロシリル基)を2個以上、好ましくは3〜50個有する含フッ素オルガノ水素シロキサンである。本発明の(C)成分は、上記(A)成分及び(B)成分の架橋剤及び/又は鎖長延長剤として機能するものであり、また、(A)成分及び(B)成分との相溶性、分散性、硬化後の均一性等の観点から、含フッ素有機基として、1分子中に1個以上の1価のパーフルオロアルキル基、1価のパーフルオロオキシアルキル基、2価のパーフルオロアルキレン基又は2価のパーフルオロオキシアルキレン基等のフッ素含有基を有するものが好ましい。
CjF2j+1−
−CjF2j−
(式中、jは1〜20、好ましくは2〜10の整数である。)
−(CF2O)y−(CF2CF2O)z−CF2−
(但し、y及びzはそれぞれ1〜50の整数、好ましくは1〜40の整数である。)
−CH2CH2−、
−CH2CH2CH2−、
−CH2CH2CH2OCH2−、
−CH2CH2CH2−NH−CO−、
−CH2CH2CH2−N(Ph)−CO−、
−CH2CH2CH2−N(CH3)−CO−、
−CH2CH2CH2−N(CH2CH3)−CO−、
−CH2CH2−Si(CH3)2−Ph’−N(CH3)−CO−、
−CH2CH2CH2−Si(CH3)2−Ph’−N(CH3)−CO−、
−CH2CH2CH2−O−CO−
(但し、Phはフェニル基、Ph’はフェニレン基である。)
等の炭素原子数2〜12の2価の連結基等が挙げられる。
本発明の(D)成分は、光活性型ヒドロシリル化反応触媒である。光活性型ヒドロシリル化反応触媒は、光、特に300〜400nmの紫外線の照射によって活性化され、(A)成分及び(B)成分中のアルケニル基と、(C)成分中のヒドロシリル基との付加反応を促進する触媒である。この光活性型ヒドロシリル化反応触媒は、主に白金族系金属触媒あるいはニッケル系金属触媒がこれに該当し、白金族系金属触媒としては白金系、パラジウム系、ロジウム系の金属錯体化合物、ニッケル系金属触媒としてはニッケル系、鉄系、コバルト系の金族錯体化合物がある。中でも白金系金属錯体化合物は、比較的入手し易くかつ良好な触媒活性を示すため好ましく、よく用いられる。
本発明の光硬化性フルオロポリエーテル系ゲル組成物には、更に(E)成分として、下記一般式(1)〜(3)で表される化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種の無官能性パーフルオロポリエーテル化合物を配合することができる。
本発明の組成物においては、その実用性を高めるため、上記(A)〜(E)成分以外にもそれ自体公知の各種配合剤を添加することもできる。このような成分としては、例えばヒドロシリル化反応の反応制御剤が挙げられる。反応制御剤の例としては、例えば1−エチニル−1−ヒドロキシシクロヘキサン、3−メチル−1−ブチン−3−オール、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オール、3−メチル−1−ペンテン−3−オール、フェニルブチノールなどのアセチレンアルコールや、3−メチル−3−ペンテン−1−イン、3,5−ジメチル−3−ヘキセン−1−イン等のアセチレン化合物、または、以下の構造式で示される含フッ素アセチレンアルコール化合物、
本発明の硬化性フルオロポリエーテル系ゲル組成物の製造方法は特に制限されず、上記成分を練り合わせることにより製造することができるが、例えば、上記(A)〜(D)成分とその他の任意成分とをプラネタリーミキサー、ロスミキサー、ホバートミキサー等の混合装置、必要に応じて三本ロール等の混練装置を使用して均一に混合することによって製造することができる。また、例えば(A)、(B)、(C)、(E)成分と(A)、(B)、(D)、(E)成分といったように、2液組成物とし、使用時に混合するようにしてもよい。
製造された光硬化性フルオロポリエーテル系ゲル組成物は、光照射により硬化され得る。硬化の際、照射する光は発光スペクトルにおける最大ピーク波長が300〜400nmの領域にあり、かつ300nmより短い波長領域にある各波長の放射照度は前記最大ピーク波長の放射照度の5%以下、好ましくは1%以下、より好ましくは0.1%以下、つまり0に近ければ近いほど好ましい。300nmより短い波長領域にあり、放射照度が前記最大ピーク波長の放射照度の5%より大きい波長を有する光を照射すると、ポリマー末端基の分解が起こったり、触媒の一部が分解するなどして、十分な硬化物を得ることができない可能性がある。
上記(A)〜(D)成分を主成分とする本発明の組成物は、前記光硬化により耐薬品性及び耐溶剤性に優れ、且つ透湿性の低いゲル硬化物を形成することができる。なお、本明細書において、ゲル硬化物とは部分的に三次元構造を有し、応力によって変形及び流動性を示す状態を意味し、具体的には、ASTM D−1403(1/4コーン)における入度が1〜200のもの、或いはJIS硬度計において、硬さ0以下のものをいう。ゲル硬化物の形成は、本発明組成物を適当な容器内に注入するか、適当な基体上にコーティングした後、光照射し硬化させる等の従来公知の方法により容易に行うことができる。
下記式(7)で示されるポリマー(粘度5,800mm2/s、ビニル基量0.013モル/100g)55部、下記式(8)で示されるポリマー(粘度600mm2/s、ビニル基量0.023モル/100g)20部、Demnum S−65(パーフルオロポリエーテルオイル、ダイキン工業(株)製商品名)25部をプラネタリーミキサー内に仕込み、均一になるまで混合した。これに(メチルシクロペンタジエニル)トリメチル白金(IV)の1,3−ビス(トリフルオロメチル)ベンゼン溶液(白金濃度6.0質量%)0.04部、下記式(9)で示される含フッ素アセチレンアルコール0.002部、下記式(10)で示される含フッ素オルガノ水素シロキサン18.09部(Si−H基量0.00062モル/g)を順次添加し、均一になるように混合し、硬化性組成物を調製した。
上記実施例1において、上記式(7)で示されるポリマー55部の代わりに下記式(11)で示されるポリマー(粘度5,800mm2/s、ビニル基量0.012モル/100g)55部を用いた以外は、同様にして硬化性組成物を調製した。
上記実施例1において、上記式(9)で示される含フッ素アセチレンアルコール0.002部の代わりにエチニルシクロヘキサノールのトルエン溶液(5質量%)0.006部に変更した以外は同様にして硬化性組成物を調製した。
上記実施例1において、(メチルシクロペンタジエニル)トリメチル白金(IV)の1,3−ビス(トリフルオロメチル)ベンゼン溶液(白金濃度6.0質量%)0.04部をビス(2,4−へプタンジオナト)白金(II)の酢酸2−(2−ブトキシエトキシ)エチル溶液(白金濃度0.5質量%)0.48部に変更した以外は同様にして硬化性組成物を調製した。
上記実施例1において、上記式(10)で示される含フッ素オルガノ水素シロキサン18.09部(Si−H基量0.00062モル/g)を下記式(12)で示される含フッ素オルガノ水素シロキサン2.24部(Si−H基量0.0050モル/g)に変更した以外は同様にして硬化性組成物を調製した。
上記実施例1において、光活性型ヒドロシリル化反応触媒;メチルシクロペンタジエニル)トリメチル白金(IV)の1,3−ビス(トリフルオロメチル)ベンゼン溶液(白金濃度6.0質量%)0.04部の代わりに、非光活性型ヒドロシリル化反応触媒;白金−ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体のエタノール溶液(白金濃度3.0質量%)0.08部に変更した以外は同様にして硬化性組成物を調製した。
上記実施例、参考例より得られた硬化性組成物を遮光中、23℃で2週間放置し初期粘度との比較を行った。その結果を表1に示す。尚、粘度の測定はJIS K7117−1に準拠し、TV−10U型回転粘度計(ロッドNo.H6、23℃、50rpm)を使用し行った。
実施例1〜5
上記実施例1〜5より得られた光硬化性組成物をそれぞれφ30x14mmのガラスシャーレに入れ、均一照射光学ユニットを装着したSP-V型紫外線照射器(USHIO製)を用いて光照射を行った。その際、300nmより短い波長領域にある光を365nmバンドパスフィルター(ウシオ電機社製)により除去し、メインの365nmの光の積算光量が9,000mJ/cm2となるよう90秒間照射を行った。光照射後は直ちに遮光し、23℃にて静置し、組成物の流動性が無くなるまでのゲル化時間の測定と光照射後、2時間後、4時間後、24時間後の針入度を測定した。その結果を表2に示す。尚、硬化物の針入度はASTM D−1403に準じ、1/4コーンで測定を行った。
上記実施例1〜5において、紫外線照射時に365nmバンドパスフィルター(ウシオ電機社製)を用いなかった以外は同様の操作を行った。その結果を表2に示す。
Claims (6)
- (A)1分子中に2個以上のアルケニル基を有し、かつ主鎖中にパーフルオロポリエーテル構造を有する鎖状ポリフルオロ化合物
100質量部
(B)1分子中に1個のアルケニル基を有し、かつ主鎖中にパーフルオロポリエーテル構造を有するポリフルオロモノアルケニル化合物
(A)成分100質量部に対して 1〜300質量部
(C)1分子中にケイ素原子に直結した水素原子を2個以上有する含フッ素オルガノ水素シロキサン
(A)成分及び(B)成分のアルケニル基1モルに対してSi−H基として0.5〜3.0モルとなる量 及び
(D)光活性型ヒドロシリル化反応触媒
(A)成分100質量部に対して金属原子換算で0.1〜500ppm
を含有する光硬化性フルオロポリエーテル系ゲル組成物に光を照射し該組成物を硬化させるゲル硬化物の製造方法であって、該光が発光スペクトルにおける300nmから400nmの領域に最大ピーク波長を有し、かつ該光の300nmより短い波長領域にある各波長の放射照度が前記最大ピーク波長の放射照度5%以下であることを特徴とするゲル硬化物の製造方法。 - 光硬化性フルオロポリエーテル系ゲル組成物に、更に、(E)成分として、下記一般式(1)〜(3)
で表される化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種のパーフルオロポリエーテル化合物を含有することを特徴とする請求項1記載のゲル硬化物の製造方法。 - (A)成分が、下記一般式(4)で表される、分岐を有する鎖状ポリフルオロ化合物である請求項1又は2記載のゲル硬化物の製造方法。
CH2=CH−(X)g−Rf1−(X’)g−CH=CH2 (4)
[式中、Xは−CH2−、−CH2O−、−CH2OCH2−又は−Y−NR1−CO−
(ここで、Yは−CH2−、−Si(CH3)2CH2CH2CH2−、−Si(CH3)(CH=CH2)CH2CH2CH2−、−Si(CH=CH2)2CH2CH2CH2−又は下記構造式(Z)
で示されるo,m又はp−シリルフェニレン基であり、R1は水素原子又は非置換若しくは置換の1価炭化水素基である)であり、
X’は−CH2−、−OCH2−、−CH2OCH2−又は−CO−NR2−Y’−
(ここで、Y’は−CH2−、−CH2CH2CH2Si(CH3)2−、−CH2CH2CH2Si(CH3)(CH=CH2)−、−CH2CH2CH2Si(CH=CH2)2−又は下記構造式(Z’)
で示されるo,m又はp−シリルフェニレン基であり、R2は上記R1と同じ基である)である。
gは独立に0又は1である。
Rf1は下記一般式(i)又は(ii)
で表される2価のパーフルオロポリエーテル基である。] - (C)成分の含フッ素オルガノ水素シロキサンが、1分子中に1個以上の1価のパーフルオロアルキル基、1価のパーフルオロオキシアルキル基、2価のパーフルオロアルキレン基又は2価のパーフルオロオキシアルキレン基を有するものである請求項1〜3のいずれか1項記載のゲル硬化物の製造方法。
- (D)成分の光活性型ヒドロシリル化反応触媒が(η5−シクロペンタジエニル)トリ(σ−アルキル)白金(IV)である請求項1〜4のいずれか1項記載のゲル硬化物の製造方法。
- (D)成分の光活性型ヒドロシリル化反応触媒がβ−ジケトナト白金(II)錯体である請求項1〜4のいずれか1項記載のゲル硬化物の製造方法。
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