JP6017774B2 - 取水装置 - Google Patents

取水装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6017774B2
JP6017774B2 JP2011245167A JP2011245167A JP6017774B2 JP 6017774 B2 JP6017774 B2 JP 6017774B2 JP 2011245167 A JP2011245167 A JP 2011245167A JP 2011245167 A JP2011245167 A JP 2011245167A JP 6017774 B2 JP6017774 B2 JP 6017774B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
water intake
intake chamber
vertical
vertical plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011245167A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013100687A (ja
Inventor
秀實 栗田
秀實 栗田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koa Corp
Original Assignee
Koa Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koa Corp filed Critical Koa Corp
Priority to JP2011245167A priority Critical patent/JP6017774B2/ja
Priority to PCT/JP2012/078643 priority patent/WO2013069610A1/ja
Priority to CA2854878A priority patent/CA2854878C/en
Priority to CN201280055154.XA priority patent/CN103917715B/zh
Publication of JP2013100687A publication Critical patent/JP2013100687A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6017774B2 publication Critical patent/JP6017774B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02BHYDRAULIC ENGINEERING
    • E02B9/00Water-power plants; Layout, construction or equipment, methods of, or apparatus for, making same
    • E02B9/02Water-ways
    • E02B9/04Free-flow canals or flumes; Intakes
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E03WATER SUPPLY; SEWERAGE
    • E03BINSTALLATIONS OR METHODS FOR OBTAINING, COLLECTING, OR DISTRIBUTING WATER
    • E03B3/00Methods or installations for obtaining or collecting drinking water or tap water
    • E03B3/04Methods or installations for obtaining or collecting drinking water or tap water from surface water
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F03MACHINES OR ENGINES FOR LIQUIDS; WIND, SPRING, OR WEIGHT MOTORS; PRODUCING MECHANICAL POWER OR A REACTIVE PROPULSIVE THRUST, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F03BMACHINES OR ENGINES FOR LIQUIDS
    • F03B11/00Parts or details not provided for in, or of interest apart from, the preceding groups, e.g. wear-protection couplings, between turbine and generator
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/20Hydro energy
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/30Energy from the sea, e.g. using wave energy or salinity gradient

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Hydrology & Water Resources (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Water Supply & Treatment (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Other Liquid Machine Or Engine Such As Wave Power Use (AREA)
  • Revetment (AREA)
  • Hydraulic Turbines (AREA)

Description

本発明は、河川・水路・貯水池・湖沼・海洋等の上流側から取水した水を下流側に送水して小規模水力発電装置等の水利用装置や各種水利用施設等に供給する場合あるいは排水する場合に用いる取水装置に関する。
例えば、この種の小型水力発電装置は、大出力を得ることはできないものの、商用電源を必要とせず自然環境にも悪影響を及ぼさないため、山間部や農場などで数kW以下の電源として使用されている。かかる小型水力発電装置の上流側には、河川・水路等から取り込んだ水を発電装置へ供給するために小規模水力発電用取水装置が設置されており、この取水装置にはごみを取り除くストレーナとしての機能が要求される。
すなわち、河川・水路等を流れる水の中には落ち葉や枯れ枝等のごみが混入しているため、小規模水力発電用取水装置等における取水装置は、河川・水路等から水を取り込む際に水力発電装置等の動作に悪影響を及ぼしかねないごみ(異物)を除去しておかねばならない。ただし、取水装置が単にごみの通過を阻止するだけの濾過方式であると、濾過部にごみが溜まりやすいものとなるため、目詰まりを起こして水が取り込みにくくなってしまう可能性が高い。また、濾過部の目詰まりを防止するためには溜まったごみを頻繁に除去しなければならないので、メンテナンスが煩雑になりやすい。なお、取水装置の内側から外側へ水が強制的に逆流可能な構造に設計しておけば、濾過部に溜まったごみを比較的容易に河川・水路等へ戻せるようになるが、こうした構造を備えた取水装置は高額なものになってしまうため小規模なシステムには好ましくない。
そこで従来から、小規模水力発電用取水装置等の取水装置として、軸線方向の一端が閉塞端で他端側に送水口を有する略円筒状部材の円筒面に、除去対象物よりも小径な丸孔を多数設けてなるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このものは、閉塞端を上流側に向けて軸線方向を流下方向に合致させた姿勢で河川・水路等に設置され、丸孔を介して河川・水路等の水が取り込めるようになっており、取り込んだ水は送水口から小型水力発電装置等へと送出される。そして、特許文献1によれば、落ち葉等のごみが円筒面に付着して丸孔を塞いでしまった場合でも、軸線方向に沿って流れる河川・水路等の水がごみを円筒面から引き剥がす作用を及ぼすため、濾過部である円筒面にごみが溜まりにくい旨、記載されている。
特開2007−187014号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている小規模水力発電用取水装置を河川・水路等に設置した場合、落ち葉等のごみに塞がれる丸孔の数が増えてくると、残余の丸孔は流入する水の流速が増大してごみを吸引しやすくなる。それゆえ、河川・水路等を流れる水の流速がさほど大きくない場合、この取水装置の円筒面に付着しているごみを簡単には引き剥がすことができず、結果的に多くのごみが付着してしまうことになる。つまり、かかる従来の取水装置は、水の流れが速い場所に設置すればごみは溜まりにくいものの、水の流れが遅い場所に設置するとごみが溜まりやすいため、好適な設置場所が限定されてしまい使い勝手が悪いという問題があった。
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、ごみが溜まりにくくてメンテナンスが容易であり、かつ、好適な設置場所が限定されずに使い勝手の良好な小規模水力発電装置等の水利用装置や各種水利用施設等に用いられる取水装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明は、上流側から取り込んだ水を下流側に排出するための取水装置において、上下方向に対向する一対の支持板の間に画成され、上流側が閉塞端で下流側に送水口が開設されていると共に、上流側に対し下流側ほど幅広に形成されている取水室と、この取水室の傾斜した側部に沿って所定の間隔を存して垂直または略垂直に起立姿勢で列設された複数の垂直板と、前記取水室の閉塞端の上流側に配置されて鉛直線まわりに回動自在な回転ローラを備え、前記取水室の外方へと向かう前記垂直板の平面視での延在方向が上流側から取り込んだ水の流下方向に対して鋭角をなしており、前記垂直板に隣接する開口部を介して前記取水室内へ流入し水が前記送水口から排出されるようになし、全ての前記開口部の開口面積を合算した値が前記送水口の開口面積よりも十分に大きく設定されているという構成にした。
このように構成された取水装置を河川・水路等に設置すると、上流側から流れて来る枯れ枝等の比較的大きなごみを回転ローラによって脇(取水装置の右外方や左外方)へ逃がすことができ、取水室の傾斜した側部へ向かって流れて来るごみは垂直板の外端に沿った河川・水路等の水流によって取水装置の外方へ導くことができる。また、垂直板に隣接する開口部を介して取水室内へ入り込む水は、取水室の開口部の開口面積を合算した値を送水口の開口面積よりも十分に大きく設定することにより流速が遅くなり、それに伴ってごみ運搬能力が低下するため、落ち葉等の小さなごみが取水室内へ入り込む可能性も低い。それゆえ、この取水装置は、設置する河川・水路等を流れる水の流速が速い場合にも遅い場合にも、ごみの滞留や侵入を効果的に防止することができ、構造が簡素なため安価に製作できる。また、本取水装置は、静止している水に対して相対的に移動するように設置された場合にも同様のごみの滞留・進入防止効果を有する。すなわち、本取水装置は、船舶等の移動体に取り付けて湖沼・海洋等の静止水から取水する場合にもごみの滞留や侵入を効果的に防止することができる。
この場合において、取水室の流入部における平均流入流速は、取水室の流入部の開口面積を合算した値をS、送水口の開口面積をSとすると、次式により計算できる。
取水室の開口部における平均流入流速=送水口からの排出流速×S/S
本発明による取水装置では、取水室の開口部の開口面積を合算した値が、送水口からの排出流速及び送水口の開口面積よりも十分に大きく設定されており、取水装置設置場所における河川・水路等の流速に比して開口部から流入する水の流速が常に小さくなるため、ごみの滞留や侵入を防止する効果を高めることができる。
また、上記の取水装置において、取水室が互いに逆向きに傾斜する一対の側部を有し、これら両側部の少なくとも一方に複数の垂直板が列設されていれば、ごみの滞留や侵入を防止する効果は得られる。この場合において、取水室の両側部にそれぞれ複数の垂直板が線対称な位置関係で配設されており、これら両側部の対応する位置に存する垂直板どうしが上流側から下流側に向かって末広がりとなる平面視形状に配置されていると、取水装置を左右対称な構造に設定できるため外観上も機能上もバランスが良くなる。
また、上記の取水装置において、垂直板が支持板に回動可能に支持されており、取水装置が設置される河川・水路等の流下方向に対する垂直板の傾斜角が調整可能であると、設置場所の水の流速等に応じて垂直板の傾斜角を適宜変更できるため、所望の機能を発揮させるための調整が容易に行えるようになる。
本発明の小規模水力発電装置等の水利用装置や各種水利用施設等に用いられる取水装置は、河川・水路等の上流側から流れて来る比較的大きなごみを、回転ローラによって脇(取水装置の右外方や左外方)へ逃がすことができ、取水室の傾斜した側部へ向かって流れて来るごみは垂直板の外端に沿った河川・水路等の水流によって取水装置の外方へ導くことができる。また、垂直板に隣接する開口部を介して取水室内へ入り込む水は、取水室の開口部の開口面積を合算した値を送水口の開口面積よりも十分に大きく設定することにより流速が遅くなり、それに伴ってごみ運搬能力が低下するため、落ち葉等の小さなごみが取水室内へ入り込む可能性も低い。それゆえ、この取水装置は、設置する河川・水路等を流れる水の流速が速い場合にも遅い場合にも、ごみの滞留や侵入を効果的に防止することができてメンテナンスが容易であり、好適な設置場所が限定されずに使い勝手が良いという優れた効果を奏する。
本発明の第1実施形態例に係る取水装置の側面図である。 図1のA−A線に沿う断面図である。 図1のB方向から見た背面図である。 本発明の第2実施形態例に係る取水装置の断面図である。 本発明の第3実施形態例に係る取水装置の断面図である。
以下、発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。まず、図1〜図3を参照しながら、本発明の第1実施形態例に係る小規模水力発電装置等の水利用装置や各種水利用施設等の取水装置について説明する。
これらの図に示す取水装置1は、河川・水路等に設置され、河川・水路等から取り込んでごみを除去した水を図示せぬ小規模水力発電装置等の水利用装置や各種水利用施設等へ供給又は排水するために使用される。その際、取水装置1は長手方向を流下方向に合致させた姿勢で河川・水路等に設置し、取水装置1の平面視で幅狭な側(図2参照)を上流側に向けておく。
この取水装置1は、上下一対の支持板(天板2および底板3)と、これら一対の支持板2,3に挟み込まれて上流側を閉塞端とする空間である取水室4と、取水室4の下流側に設けられた送水口4aと、取水室4の下流側の延長部材として送水口4aを囲繞している送水管5と、取水室4の傾斜した側部に沿って列設された複数枚の垂直板6と、取水室4よりも上流側に配置されて鉛直線まわりに回動自在な回転ローラ7とによって概略構成されている。なお、図1と図2において、取水装置1が設置される河川・水路等の上流側は図示左側、下流側は図示右側となるため、この河川・水路等を流れる水の流下方向は矢印C方向となる。なお、本実施形態例では取水室4の傾斜した側部に計10枚の垂直板6を配設しているが、垂直板6の数は適宜選択可能である。また、本実施形態例では、垂直板6の長さ、間隔及び河川・水路等の流下方向(矢印C方向)に対する垂直板6の傾斜角θは同一に設定されているが、これらは垂直板6ごとに適宜異なった値にすることも可能である。
上下一対の支持板2,3は平行に配置されて相対向する大きさや形状を同じくする板状部材であり、図2に示すように、支持板2,3の平面視形状は上流側から下流側に向かって漸次幅広な二等辺三角形状となっている。取水装置1を河川・水路等に設置する際には、これら一対の支持板2,3を略水平な姿勢に設定した上で、幅狭な側が上流側を向くように設置する。なお、本実施形態例では、上下一対の支持板2,3は平行に配置され、同一の大きさや形状を有し、平面視形状は上流側から下流側に向かって漸次幅広な二等辺三角形となっているが、支持板2,3を非並行とする、あるいは、異なった大きさや形状とする、あるいは二等辺三角形状以外の平面視形状とすることも可能である。
取水室4の上流側の端部は半円筒状の立壁部であるカバー部材8によって閉塞されており、このカバー部材8は支持板2,3によって上下から保持されている。取水室4内の水は下流側の送水口4aから排出され、送水管5に接続される図示せぬ導水管を介して前記小規模水力発電装置等の水利用装置や各種水利用施設等に供給される。
取水室4は送水管5に囲繞された部分を除いて、平面視で下流側ほど幅広な二等辺三角形状に形成されている。そして、取水室4の傾斜した一方の側部と他方の側部に線対称な位置関係で計10枚の垂直板6が配設されている。また、隣り合う垂直板6どうしの間と、カバー部材8と垂直板6との間には、水を取り込むための開口部9がそれぞれ形成されている。すなわち、取水室4の傾斜した一方の側部と他方の側部にそれぞれ5枚ずつ、起立姿勢の垂直板6が所定の間隔(開口部9)を存して列設されており、各垂直板6は支持板2,3によって上下から保持されている。取水室4の傾斜した一方の側部に列設されている垂直板6どうしは互いに平行であり、他方の側部に列設されている垂直板6どうしも互いに平行である。そして、図2に示すように、これら両側部の対応する位置に存する垂直板6どうしが上流側から下流側に向かって末広がりとなる平面視形状(ハ字形状)に配置されているため、取水装置1が設置される河川・水路等の流下方向(矢印C方向)に対する各垂直板6の傾斜角θは鋭角である。この傾斜角θは、取水室4の外方へと向かう各垂直板6の平面視での延在方向と河川・水路等の流下方向とのなす角度であり、河川・水路等を流れる水の流速等に応じて傾斜角θを20〜60度の範囲内の適宜角度に設定しておくことが好ましい。なお、本実施形態例では、垂直板6は軸線方向に対して垂直に配置されているが、垂直以外の角度で配置することも可能である。
回転ローラ7は取水室4の閉塞端であるカバー部材8の上流側に近接して配置されており、この回転ローラ7の回転軸7aは支持板2,3によって上下から保持されている。すなわち、取水装置1が河川・水路等に設置されると、回転ローラ7は最も上流側に位置することになる。
この取水装置1を河川・水路等に設置すると、河川・水路等の水が開口部9を介して取水室4内へ流入して送水口4a(送水管5)から排出される。その際、河川・水路等の水と共に運ばれて来た落ち葉や枯れ枝等のごみは、回転ローラ7やカバー部材8や垂直板6等に阻止されて取水室4内へは容易に入り込めないため、こうしたごみを含まない水が取水室4内へ取り込まれ、送水管5から前記導水管を介して小規模水力発電装置等の水利用装置や各種水利用施設等へ供給又は排水されるようになっている。また、全ての開口部9の開口面積を合算した値は送水口4aの開口面積よりも十分に大きく設定されており、取水装置設置場所における河川・水路等の流速に比して開口部9から流入する水の流速が常に小さくなるようにしてある。
以上説明したように、本実施形態例に係る取水装置1を河川・水路等に設置すると、上流側から流れて来る枯れ枝等の比較的大きなごみを回転ローラ7によって脇(取水装置1の右外方や左外方)へ逃がすことができ、取水室4の傾斜した側部へ向かって流れて来るごみは垂直板6の外端に沿った河川・水路等の水流によって取水装置1の外方へ導くことができる。また、垂直板6に隣接する開口部9を介して取水室4内へ入り込む水は、取水室4の開口部の開口面積を合算した値を送水口の開口面積よりも十分に大きく設定することにより流速が遅くなり、それに伴ってごみ運搬能力が低下するため、落ち葉等の小さなごみが取水室4内へ入り込む可能性も低い。それゆえ、この取水装置1は、設置する河川・水路等を流れる水の流速が速い場合にも遅い場合にも、ごみの滞留や侵入を効果的に防止することができる。また、この取水装置1は構造が簡素なため安価に製作できる。
なお、本実施形態例では、全ての開口部9の開口面積を合算した値が送水口4aの開口面積よりも十分に大きくなるように設定してあり、取水装置設置場所における河川・水路等の流速に比して開口部9から流入する水の流速が常に小さくなるため、ごみの滞留や侵入を防止する効果が高い。
また、本実施形態例では、取水室4の傾斜した一方の側部と他方の側部にそれぞれ複数の垂直板6が列設されているため、除去対象のごみを含まない水が取水室4の左右両側から効率良く取り込める。しかも、本実施形態例では、取水室4の傾斜した一方の側部と他方の側部に線対称な位置関係で垂直板6が配設されており、これら両側部の対応する位置に存する垂直板6どうしが上流側から下流側に向かって末広がりとなる平面視形状(ハ字形状)に配置されているため、取水装置1を左右対称な構造に設定できて外観上も機能上もバランスが良いものとなっている。
図4は本発明の第2実施形態例に係る、小規模数力発電装置等の水利用装置や各種水利用施設等の取水装置12の断面図であり、図2と対応する部分は同一符号が付してあるため、重複する説明は省略する。
図4に示す取水装置12では、取水室4の傾斜したいずれか一方の側部のみに垂直板6が列設されており、他方の側部の垂直板6は省略されているが、このような構成でもごみの滞留や侵入を防止する効果は得られる。つまり、取水装置12の設置場所における河川・水路等の形状や流速などの何らかの理由で、取水室4の傾斜した他方の側部から水を取り込む必要がない場合には、この他方の側部を閉鎖して一方の側部からのみ取水室4内へ水を取り込むようにしておけば良い。こうすることによって、取水装置12の構造が極めて簡素なものとなる。なお、この場合も、全ての開口部9の開口面積を合算した値が送水口4aの開口面積よりも十分に大きくなるように設定すれば、設置場所付近で河川・水路等を流れる水の流速に比して開口部9から流入する水の流速は小さくなる。
図5は本発明の第3実施形態例に係る小規模水力発電装置等の水利用装置や各種水利用施設等の取水装置を示す断面図であり、図2と対応する部分は同一符号が付してあるため、重複する説明は省略する。
図5に示す取水装置13では、取水室4の傾斜した側部に配設されている各垂直板6が支持板2,3に回動可能に支持されており、設置される河川・水路等の流下方向に対する各垂直板6の傾斜角θを調整できるようになっている。この取水装置13では、設置場所の水の流速等に応じて各垂直板6の傾斜角θを適宜変更できるため、所望の機能を発揮させるための調整が容易に行える。
1,12,13 取水装置
2 天板(支持板)
3 底板(支持板)
4 取水室
4a 送水口
5 送水管
6 垂直板
7 回転ローラ
8 カバー部材
9 開口部
θ 傾斜角

Claims (4)

  1. 上流側から取り込んだ水を下流側に排出するための取水装置において、
    上下方向に対向する一対の支持板の間に画成され、上流側が閉塞端で下流側に送水口が開設されていると共に、上流側に対し下流側ほど幅広に形成されている取水室と、この取水室の傾斜した側部に沿って所定の間隔を存して垂直または略垂直に起立姿勢で列設された複数の垂直板と、前記取水室の閉塞端の上流側に配置されて鉛直線まわりに回動自在な回転ローラを備え、
    前記取水室の外方へと向かう前記垂直板の平面視での延在方向が上流側から取り込んだ水の流下方向に対して鋭角をなしており、前記垂直板に隣接する開口部を介して前記取水室内へ流入し水が前記送水口から排出されるようになし、全ての前記開口部の開口面積を合算した値が前記送水口の開口面積よりも十分に大きく設定されていることを特徴とする取水装置。
  2. 請求項1の記載において、前記取水室が互いに逆向きに傾斜する一対の側部を有し、これら両側部の少なくとも一方に前記垂直板が列設されていることを特徴とする取水装置。
  3. 請求項2の記載において、前記取水室の前記両側部にそれぞれ複数の前記垂直板が線対称な位置関係で配設されており、これら両側部の対応する位置に存する前記垂直板どうしが上流側から下流側に向かって末広がりとなる平面視形状に配置されていることを特徴とする取水装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項の記載において、前記垂直板が前記支持板に回動可能に支持されており、上流側から取り込んだ水の流下方向に対する前記垂直板の傾斜角が調整可能であることを特徴とする取水装置。
JP2011245167A 2011-11-09 2011-11-09 取水装置 Active JP6017774B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011245167A JP6017774B2 (ja) 2011-11-09 2011-11-09 取水装置
PCT/JP2012/078643 WO2013069610A1 (ja) 2011-11-09 2012-11-05 取水装置
CA2854878A CA2854878C (en) 2011-11-09 2012-11-05 Water intake device
CN201280055154.XA CN103917715B (zh) 2011-11-09 2012-11-05 取水装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011245167A JP6017774B2 (ja) 2011-11-09 2011-11-09 取水装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013100687A JP2013100687A (ja) 2013-05-23
JP6017774B2 true JP6017774B2 (ja) 2016-11-02

Family

ID=48289984

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011245167A Active JP6017774B2 (ja) 2011-11-09 2011-11-09 取水装置

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP6017774B2 (ja)
CN (1) CN103917715B (ja)
CA (1) CA2854878C (ja)
WO (1) WO2013069610A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015218649A (ja) * 2014-05-16 2015-12-07 株式会社 林物産発明研究所 水車のゴミ流入除去装置
JP6639084B2 (ja) * 2014-12-12 2020-02-05 三菱重工業株式会社 プラントの取水設備
JP6653204B2 (ja) * 2016-03-30 2020-02-26 三菱日立パワーシステムズ株式会社 取水ピット及びプラント
JP7407450B2 (ja) * 2020-12-18 2024-01-04 株式会社中島工務店 取水装置

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5849232Y2 (ja) * 1979-07-19 1983-11-10 株式会社明電舎 取水口の構造
JPS6160913A (ja) * 1984-08-31 1986-03-28 Kaisei Kogyo Kk 除塵装置
JPH0412104Y2 (ja) * 1985-05-22 1992-03-25
JP3035758B2 (ja) * 1992-04-08 2000-04-24 日鐵建材工業株式会社 コンクリートダム取水口に於ける水質浄化装置
JPH0596188U (ja) * 1992-06-04 1993-12-27 株式会社神戸製鋼所 下水道設備におけるポンプ前処理設備
JP3730709B2 (ja) * 1996-05-10 2006-01-05 日立機電工業株式会社 微細ごみ除去装置の運転制御方法
JPH11131450A (ja) * 1997-10-24 1999-05-18 Hitachi Ltd 水路の防塵設備及び排水システムの防塵設備
JP2002294666A (ja) * 2001-03-28 2002-10-09 Maezawa Ind Inc バンドスクリーン
JP2003001020A (ja) * 2001-06-22 2003-01-07 Mitsubishi Kakoki Kaisha Ltd 回転式除塵機
JP4720511B2 (ja) * 2006-01-11 2011-07-13 シンフォニアテクノロジー株式会社 小規模水力発電装置
JP2007237078A (ja) * 2006-03-08 2007-09-20 San Green:Kk 河水濾過装置
ES2332236T3 (es) * 2006-05-10 2010-01-29 Grundfos Management A/S Dispositivo de filtro.
JP4966835B2 (ja) * 2007-11-30 2012-07-04 前澤工業株式会社 水路設置用スクリーン
CN101446257B (zh) * 2008-11-05 2011-07-20 严伯春 一种流体驱动装置
KR20100111552A (ko) * 2009-04-07 2010-10-15 이지현 유량손실을 방지하며 양 방향으로 상시 이동이 용이한 어도
KR101098348B1 (ko) * 2009-06-08 2011-12-26 (주)그린텍 하천, 호수 등의 미세부유물 유도수거장치
KR100953668B1 (ko) * 2009-10-19 2010-04-20 주식회사 젠트로 접합형 간벽장치 및 이를 포함하는 수처리장 도류벽

Also Published As

Publication number Publication date
CA2854878C (en) 2016-05-17
WO2013069610A1 (ja) 2013-05-16
CN103917715A (zh) 2014-07-09
CN103917715B (zh) 2015-10-07
CA2854878A1 (en) 2013-05-16
JP2013100687A (ja) 2013-05-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6017774B2 (ja) 取水装置
Larinier et al. Downstream migration: problems and facilities
US4415462A (en) Self-cleaning screen
CN102792011B (zh) 从流体流动来发电的设备
US5385428A (en) Water intake fish diversion apparatus
JP5149485B2 (ja) 塵芥除去装置
KR101532276B1 (ko) 보 상류의 녹조 방지 및 슬러지 방출 시스템
KR101194712B1 (ko) 와류의 회전력을 이용한 발전장치
BR112020020923A2 (pt) admissão de tela de arame em cunha passiva avançada
JP2013181371A (ja) 海水浸透取水装置
JP4358294B1 (ja) 自然河川発電システム
JP4269310B2 (ja) クラゲ流入防止装置
KR101313042B1 (ko) 우수유입 및 토사분리 장치
JP3160002U (ja) 自然河川を利用した水力発電装置
JP5461056B2 (ja) 浮遊懸濁物質回収装置及び該装置の設置方法
KR20210068691A (ko) 해상 부유오물 처리장치
JP4347789B2 (ja) 雨水吐き室
KR101363261B1 (ko) 침사지 일체형 취수장치
JP4720511B2 (ja) 小規模水力発電装置
JP6170391B2 (ja) 下水取排水装置及び下水熱利用システム
US20230323620A1 (en) System for the cleaning and removal of oily and floating substances from rivers, channels and stream in general
JP6057149B2 (ja) 取水設備
JP5422022B2 (ja) 水力発電装置
JP7241547B2 (ja) 水力発電装置及び水力発電システム
JP2011127382A (ja) 取水ユニット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140909

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150825

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151014

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160315

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160927

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160929

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6017774

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250