JP2002294666A - バンドスクリーン - Google Patents

バンドスクリーン

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JP2002294666A
JP2002294666A JP2001092641A JP2001092641A JP2002294666A JP 2002294666 A JP2002294666 A JP 2002294666A JP 2001092641 A JP2001092641 A JP 2001092641A JP 2001092641 A JP2001092641 A JP 2001092641A JP 2002294666 A JP2002294666 A JP 2002294666A
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panels
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JP2001092641A
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English (en)
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Toru Kazui
徹 数井
Shiro Odaka
志郎 小高
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Maezawa Industries Inc
Original Assignee
Maezawa Industries Inc
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Publication date
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  • Filtration Of Liquid (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ネットパネルをスムーズに開閉でき、損傷等を
抑えて寿命を高くする。 【解決手段】 循環路Jに沿って2条のガイドレール
9,10を並べて無端状に配列する。チェーンプレート
を循環路Jに沿って移動するよう配列し、所定間隔で複
数のネットパネル6を取り付ける。ネットパネル両側の
一対の側面板上部に案内軸を取り付け、案内軸に案内ロ
ーラ18を設けて案内ローラガイドレールに嵌挿する。
同様に側面板下部に主軸を取り付け、下軸にチェーンロ
ーラ20を設けてチェーンローラガイドレール9に嵌挿
する。2条のガイドローラ9,10は循環路Jの内の上
流側領域Aで距離を狭めて各ネットパネルを閉状態に
し、下流側領域Bで距離を広げて各ネットパネルを開状
態にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水処理施設等の水
路中に設置して、この水路を流れる流水中の塵芥等を捕
捉するバンドスクリーン(除塵装置)に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のバンドスクリーンとし
て、実用新案登録第3032510号公報に開示された
ものがある。このバンドスクリーンは、水路中の水流方
向に平行な方向に上下の支持軸を設けてこれらにスプロ
ケットを形成し、この上下のスプロケット周りに塵芥等
を捕捉する複数のネットを配列して無端状のネットスク
リーンを構成している。そのため、ネットスクリーンが
水流の方向に略平行に対向して配列されるために、バン
ドスクリーン上流側の水路幅方向両側に上流堰を設ける
と共に下流側中央に下流堰を設けて、水流が流れに平行
な各ネットスクリーンを透過するように各堰によって蛇
行した流れを形成する必要があった。このようなバンド
スクリーンを設置するためには、水路幅方向に広いスペ
ースを必要とし上下流堰等を設ける設備が大型になり易
く小規模の水路には不向きであった。
【0003】これに対して、特開平11−19592号
公報に開示されたバンドスクリーン(除塵装置)では、
スプロケットを装着した支持軸を水路の水流に略直交す
る方向で上下に配列して、上下のスプロケット周りに複
数のネットを独立して開閉可能に配列して無端状のネッ
トスクリーンを周回可能に構成している。このような構
成を採用すれば堰などを設けなくても設置でき、小規模
の水路にも配設可能である。このバンドスクリーンで
は、無端状のネットスクリーンの下流側に所定間隔を隔
てて対向してスクリーンガイドを設けている。そして上
流側のネットスクリーンでは各ネットを水路を横切る方
向に配列して水流を透過させることで塵芥等を捕捉し、
下流側のネットスクリーンでは各ネットの下端をスクリ
ーンガイドの案内面に当接させて摺動させつつ各ネット
を下方へ移動するようにしている。これによって下流側
ネットスクリーンの各ネットを略水平に保持して水流を
通過させる間隙を形成させることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなバンドスクリーンは、下流側ネットスクリーンで各
ネットの下端がスクリーンガイドの案内面を摺動しつつ
下方に移動するために、各ネットやスクリーンガイドの
摩耗が大きく寿命が短いという欠点がある。また各ネッ
トが上流側からスプロケットの周りを回動して下流側で
スクリーンガイドの案内面に衝突する際の衝撃で損傷し
易いという欠点もある。本発明は、このような実情に鑑
みて、各ネットパネルをスムーズに開閉できると共に開
閉作動による各ネットパネルの損傷等を抑えて寿命の長
いバンドスクリーンを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によるバンドスク
リーンは、複数のネットパネルを無端状の案内部材に沿
って配列してそれぞれ開閉可能に取り付け、案内部材に
沿って複数条のネットパネルを循環回動するようにした
バンドスクリーンであって、案内部材は複数条設けられ
ていて、各ネットパネルは複数の案内部材でそれぞれ支
持されていて、これら複数の案内部材によって各ネット
パネルの開閉を制御するようにしたことを特徴とする。
各ネットパネルは複数の案内部材でガイドされて無端状
に循環回動する際に、複数条の案内部材の間隔を適宜変
化させることで、搬送される各ネットパネルの開閉作動
を流体圧の作用によらず強制的に且つ確実に行える。こ
こで案内部材は例えばガイドレールで構成されていても
よく、各ネットパネルの異なる位置に設けた複数のロー
ラをそれぞれガイドレールに支持させて、複数条のガイ
ドレールの相互の距離を変化させておき、索条体等の搬
送手段に各ネットパネルを取り付けてガイドレールに沿
って搬送することで、その開閉を制御できる。また案内
部材は例えばチェーンやワイヤ等の索条体で構成されて
いてもよく、複数条の索条体によって各ネットパネルを
異なる位置で支持して、循環路に沿って索条体を搬送す
れば各ネットパネルが連動してその開閉を制御できる。
或いは案内部材の一部をガイドレールとし残りを索条体
として両者の組み合わせで構成してもよく、この場合索
条体を駆動源で引っ張ることで搬送させれば各ネットパ
ネルの開閉を制御できる。
【0006】また複数の案内部材の循環軌道の相違によ
り、複数のネットパネルの開閉を制御するようにしても
よい。この場合、複数の案内部材の循環軌道が接近する
領域では各ネットパネルを閉状態に設定して流体を透過
させ、循環軌道が離間する領域では各ネットパネルを開
状態に設定して隣り合うネットパネルの間隙に流体を通
過させることができる。また複数のネットパネルの循環
路の上部領域にこれらネットパネルを洗浄する洗浄手段
を設けてもよい。閉状態にある複数のネットパネルの上
昇移動の際に、循環路の上部領域で洗浄手段を用いてネ
ットパネルで捕捉した塵芥等を洗浄除去し、その後に下
降移動させることで次の循環工程での塵芥等の捕捉にネ
ットパネルを供することができる。尚、ネットパネルの
循環路をその上部領域において外側に突出形成して突出
部とし、この突出部に洗浄手段を設けてネットパネルを
洗浄するようにしてもよい。突出部の内部に洗浄手段を
設ければネットパネルの洗浄を容易に行える。
【0007】またネットパネルを流体の流路に対して略
直交する軸周りに循環回動すべく配列した循環路におい
て、流路の上流側で各ネットパネルを閉じて流体を透過
させ、下流側で各ネットパネルを開いて流体を通過させ
る間隙を形成するようにしてもよい。上流側ではネット
パネルを閉じて塵芥等を捕捉し、下流側ではネットパネ
ルを開いて間隙を通して流体を通過させることで、複数
のネットパネルからなるバンドスクリーンにかかる流体
圧による負荷を軽減できる。またネットパネルを流体の
流路に対して略直交する軸周りに循環回動すべく配列し
た循環路において、流路の下流側で各ネットパネルを閉
じて流体を透過させ、上流側で各ネットパネルを開いて
流体を通過させる間隙を形成するようにしてもよい。複
数のネットパネルの内面で塵芥等の捕捉を行うので、別
個に設けた洗浄手段で剥ぎ取られた塵芥等を回収し損な
っても流路に落下した後でネットパネルの内面で再度捕
捉され、下流側に流れることはない。尚、流路の下流側
で各ネットパネルを閉じて流体を透過させる構成の場
合、ネットパネルの循環路の上流側にネットパネルより
目の粗いスクリーン部材を配設してもよい。上流側で各
ネットパネルを開いて流水を通過させる間隙を形成する
ことで、粗大な塵芥等が流れてくると、開放状態のネッ
トパネルに衝突したり当接したりして損傷するおそれが
ある。そのため、その上流側に目の粗いスクリーン部材
を配設することで粗大な塵芥等を予め除去しておけば、
ネットパネルが損傷するのを防止できる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面により説明する。図1乃至図5は本発明の第一の実
施の形態によるバンドスクリーンを示すものであり、図
1はバンドスクリーンの側面図、図2はバンドスクリー
ンの構造を示す水路上流側から見た部分正面図、図3は
チェーンガイドレール及びチェーンローラと案内ローラ
ガイドレール及び案内ローラとの連結構造を示す部分断
面図、図4は図1に示すバンドスクリーンの閉状態にあ
る上流側ネットパネルを示す部分拡大図、図5は同じく
バンドスクリーンの開状態にある下流側ネットパネルを
示す部分拡大図である。本実施の形態によるバンドスク
リーン1(除塵装置)は、流体の流路、例えば汚水等の
水路2の水流方向Fに対して略直交する水路幅方向に第
一支軸3a、第二支軸3b、第三支軸3cが設けられて
おり、第一及び第二支軸3a,3bは上下方向に分離し
て設けられ、第三支軸3cは上方の第一支軸3aと略同
一高さでその下流側に設けられている。そして第一乃至
第三支軸3a,3b,3cの各両端にはそれぞれ一対の
第一スプロケット4A,4A、第二スプロケット4B,
4B、第三スプロケット4C,4Cが固定されて一体回
転し、少なくとも1の支軸には図示しない駆動モータ等
の駆動源が連結されている。
【0009】そして各スプロケット4A、4B、4Cに
は図2及び3に示すチェーンプレート5が無端状に張架
されて循環路Jを構成しており、図示しないスプロケッ
トの歯とチェーンプレート5とが噛合して連動すること
になる。またチェーンプレート5にはその無端状の循環
路Jに沿って図1及び図2に示す複数のネットパネル6
…が全周に亘って所定間隔で順次連結されてネットスク
リーン7を構成する。隣り合うネットパネル6,6の間
隔は各ネットパネル6を略同一平面状に並べて閉状態に
した時に若干重なる程度(図4参照)に設定することが
好ましい。更にチェーンプレート5の無端状の循環路J
に沿って複数、例えば内周側のチェーンローラガイドレ
ール9と外周側の案内ローラガイドレール10とからな
る2条のガイドレール9,10が同じく無端状に軌道を
形成しており、これも循環路Jに含まれる。各ガイドレ
ール9,10は図3に示すようにチェーンプレート5に
沿って形成された基板12上に並列にそれぞれ固定され
ており、それぞれ無端状に形成された各一対のガイド側
部9a,9b、10a,10bで凹溝状に構成されてい
る。
【0010】また図2及び図4に示すネットパネル6
は、水平方向両端に一対の側面板13,13が設けら
れ、両側面板13,13間の上部に板状の当て板14が
取り付けられ、その下部には例えば微細目のスクリーン
を有するネット部15がねじ等で固定されている。そし
て一対の側面板13,13の上部には当て板14と反対
側(外側)に延びる案内軸16,16がそれぞれ連結さ
れ、各案内軸16にはそれぞれ案内ローラ18が回転自
在に装着されている。各案内ローラ18は案内ローラガ
イドレール10に嵌挿されていて、このガイドレール1
0に沿って摺動可能とされている。また一対の側面板1
3,13の長手方向下部にはネット部15と反対側に延
びる主軸19がそれぞれ連結され、各主軸19にはそれ
ぞれチェーンローラ20が回転自在に装着されている。
各チェーンローラ20はチェーンローラガイドレール9
に嵌挿されていて、このガイドレール9に沿って摺動可
能とされている。
【0011】しかも各ネットパネル6は、図4に示す側
面視で、一部重ねて連結された当て板14とネット部1
5に対して上部の案内ローラ18は循環路Jの外側に取
り付けられ、下部のチェーンローラ20は内側に取り付
けられている。そして複数のネットパネル6を図4に示
すように閉状態に保持した場合、各当て板14及びネッ
ト部15はほぼ同一平面上に並べられ、上下方向に隣り
合うネットパネル6,6は一方の案内ローラ18と他方
のチェーンローラ20とが並列に並ぶように重ねられ
る。そのため、側面板13の当て板14を挟んだ案内ロ
ーラ18と反対側の角部が切除されて切欠部13aとさ
れ、隣接するネットパネル6の主軸19に対して逃げて
いる。同様に側面板13のネット部15を挟んだチェー
ンローラ20と反対側の角部も切除されて第二切欠部1
3bとされ、隣接するネットパネル6の案内軸16に対
して逃げている。また図3において、チェーンプレート
5はチェーンローラ20の両側で主軸19に回転自在に
取り付けられている。そのため、チェーンプレート5が
各スプロケット4A,4B,4Cで循環路Jを周回移動
することで各主軸19を介して各ネットパネル6が連動
することになる。実施の形態では、チェーンローラガイ
ドレール9の外側に位置するチェーンプレート5が各ス
プロケットに噛合することになる。
【0012】次に2条のガイドレール9,10の循環路
について説明する。図1に示すバンドスクリーン1にお
いてチェーンローラガイドレール9と案内ローラガイド
レール10は簡略してそれぞれ実線で示されており、チ
ェーンローラガイドレール9と案内ローラガイドレール
10とは、水路2の上流側におけるチェーンプレート5
の搬送方向において第二スプロケット4B及び第一スプ
ロケット4A間の上流側領域Aでは、チェーンローラガ
イドレール9と案内ローラガイドレール10は各ネット
パネル6の当て板15及びネット部15が水流Fに略直
交する上下方向に略平面状に並ぶように接近した距離
(図3及び図4参照)で配列されている。各ネットパネ
ル6のこのような状態を閉状態という。そして水路2の
下流側におけるチェーンプレート5の搬送方向において
第三スプロケット4C及び第二スプロケット4B間の下
流側領域Bでは、チェーンローラガイドレール9と案内
ローラガイドレール10は互いに離間して配列され、こ
れによって各ネットパネル6の案内ローラ18とチェー
ンローラ20とが離間するために、各ネットパネル6は
斜め方向に傾斜して(水平方向でも良い)、隣り合うネ
ットパネル6,6間に水流を通過させ得る間隙Cを形成
することになる(図5参照)。各ネットパネル6のこの
ような状態を開状態という。
【0013】またチェーンプレート5、チェーンローラ
及び案内ローラガイドレール9,10の循環路Jは側面
視で略鉤型を呈しており、第一スプロケット4Aから第
三スプロケット4Cに架けられた下流側に突出する突出
部J1において、チェーンプレート5が第三スプロケッ
ト4Cを通過した直後の洗浄領域Mには、循環路Jの内
側にネットパネル6の洗浄手段としてスプレーノズル2
2が配設されている。この前方領域Mのネットパネル6
を挟んでスプレーノズル22と対向する位置には、塵芥
等を回収するための回収箱23が設けられている。また
図3で示すように案内ローラガイドレール10の外側の
ガイド側部10bには、各ネットパネル6の側面板13
まで延びる阻水ゴム24が保護シートとして設けられて
いる。バンドスクリーン1の上流側領域Aにおいて、こ
の阻水ゴム24が上下軸16,19の上流側に位置し
て、流水中の塵芥等が案内軸16や主軸19に絡まるの
を阻止している。
【0014】本実施の形態によるバンドスクリーン1は
上述の構成を備えており、次にその運転方法を図2乃至
図5により説明する。例えば第一スプロケット4Aに駆
動モータが接続されているとして、第一スプロケット4
Aが図1で例えば時計回りに回転させられ、これによっ
て循環路Jを無端状に回転移動するチェーンプレート5
を介して第二及び第三スプロケット4B、4Cも同一方
向に回転する。そしてチェーンプレート5の時計回りの
回転移動に連動して、チェーンプレート5に所定間隔で
支持された多数のネットパネル6…が主軸20を介して
引っ張られ、循環路Jに沿って搬送される。各ネットパ
ネル6の搬送に際して、側面板13,13の搬送方向先
端側に位置する案内ローラ18,18は循環路外周側に
位置する案内ローラガイドレール10にガイドされて循
環移動し、同時にそのネットパネル6の搬送方向後方側
に位置するチェーンローラ20,20は循環路内周側に
位置するチェーンローラガイドレール9にガイドされて
循環移動する。
【0015】そして循環路J下端の第二スプロケット4
Bを介して上方の第一スプロケット4A方向に各ネット
パネル6が搬送される上流側領域Aでは、図3及び図4
に示すように案内ローラガイドレール10とチェーンロ
ーラガイドレール9とが互いに近接した一定距離に維持
されているために、各ネットパネル6は搬送方向に互い
に一部重なった略垂直状態に保持され、各ネットパネル
6は閉状態に設定される。そのため水路2の汚水が各ネ
ットパネル6のネット部15を透過し、流水中の塵芥等
がネット部15に捕捉される。塵芥等を捕捉したネット
パネル6は、近接した一定距離を維持した両ガイドレー
ル9,10にガイドされて、第一スプロケット4A領域
を通過した後、循環路Jの突出部J1に至る。そして第
二スプロケット4B領域を通過した後、ネットパネル6
が洗浄領域Mに到達すると循環路内側からスプレーノズ
ル22で洗浄水を噴射されるため、塵芥等がネット部1
5から離脱して回収箱23内に落下して回収される。
【0016】このようにして洗浄されたネットパネル6
が更に第二スプロケット4B方向に搬送されると、この
下流側領域Bでは案内ローラガイドレール9とチェーン
ローラガイドレール10とが次第に離間して比較的広い
一定距離に維持される。そのために各ネットパネル6は
案内ローラ18をチェーンローラ20よりも前方に位置
させた斜め下方に傾斜した開状態に維持される。これに
よって隣り合う各ネットパネル6,6は互いに間隙Cを
開けた略平行状態となり、この各間隙Cを上流側領域A
でネット部15を透過した流水がスムーズに通過するこ
とになる。そのため、下流側領域Bにおいては流水によ
る各ネットパネル6にかかる負荷が小さい。そして第二
スプロケット4Bに近い領域に至ると両ガイドレール
9,10の距離が徐々に狭まり、各ネットパネル6は徐
々に閉状態に近づく。このような過程を経て、各ネット
パネル6が、循環移動するチェーンプレート5に連動し
て循環路Jを繰り返し周回する。
【0017】上述のように本実施の形態によるバンドス
クリーン1によれば、チェーンプレート5で支持された
複数のネットパネル6…が2条のガイドレール9,10
の相互の設定距離の変化によって強制的に開閉を制御さ
れることになり、開閉制御に際してネットパネル6が他
の部材に衝突したり、摺動して摩耗したりすることがな
く、ネットパネル6等の損傷等を抑制して寿命を向上で
きる。またネットパネル6を開状態に保持する他の設備
等も必要なく、製作コストやランニングコストも低廉で
あり設備も小型であるから、大規模な水路だけでなく小
規模の水路等にも好適である。
【0018】尚、上述の実施の形態では、循環路Jの突
出部J1を水路2の下流側に突出形成したが、上流側に
突出形成してもよく、この場合には、第一スプロケット
4Aに対して第三スプロケット4Cを上流側に配設し、
循環路Jの形状に沿って案内ローラガイドレール9及び
チェーンローラガイドレール10を配列すればよい。
【0019】次に本発明の第二の実施の形態によるバン
ドスクリーンについて図6により説明するが、上述の第
一の実施の形態と同一または同様の部材、部分には同一
の符号を用いて説明を省略する。図6はバンドスクリー
ンの構成を簡略的に示す側面図である。図6に示すバン
ドスクリーン30において、上下方向に配設された支軸
3a,3bに第一スプロケット4A,第二スプロケット
4Bがそれぞれ固着され、この二つのスプロケット4
A、4Bの周りに図示しないチェーンプレート5が無端
状に周回して形成され、チェーンプレート5には所定間
隔で複数のネットパネル6…が連結されている。そして
チェーンプレート5と同一の循環路Jにチェーンローラ
ガイドレール9と案内ローラガイドレール10とが無端
状に周回して形成されている。
【0020】そして両ガイドローラ9,10は第一及び
第二スプロケット4A,4B間の上流側領域Aでは離間
して配列され、下流側領域Bでは近接して配列されてい
る。各ネットパネル6の案内ローラ18は案内ローラガ
イドレール10に嵌挿され、チェーンローラ20はチェ
ーンローラガイドレール9に嵌挿されて搬送される。そ
のため、各ネットパネル6は上流側領域Aでは開状態に
維持されてそれぞれ斜めまたは水平に保持された各ネッ
トパネル6間に間隙Cが形成されて水流を通過させる。
下流側領域Bでは閉状態に維持されてそれぞれ一部重な
った略平面状に保持されて、各ネットパネル6のネット
部15を流水が透過して塵芥等を捕捉できることにな
る。またこのバンドスクリーン30では、上流側領域A
の水面より高い第一スプロケット4A近傍の循環路Jの
外側にスプレーノズル22が配設されている。そしてネ
ットパネル6を挟んでスプレーノズル22と対向する位
置にホッパ等の回収箱23が設けられている。更にバン
ドスクリーン30の上流側にはバンドスクリーン30か
ら離間して目の粗いバースクリーン32が設けられてい
る。
【0021】第二の実施の形態によるバンドスクリーン
30は上述の構成を備えているから、チェーンプレート
5と各ネットパネル6は反時計方向に循環路Jを回動す
る。そのため、各ネットパネル6ではチェーンローラ2
0が案内ローラ18より前方を移動することになるが、
逆に設定しても良い。バンドスクリーン30の上流側領
域Aに位置するネットパネル6が開状態に保持され、各
ネットパネル6が斜め方向または水平方向に保持されて
いるために、比較的大きな塵芥等が水流にのって衝突す
るとネットパネル6が破損され易い。そのため、上流側
に目の粗いバースクリーン32を配設しておくことで、
大きな塵芥等をバースクリーン32で捕捉できる。そし
てバースクリーン32を透過した比較的細かい塵芥等
は、バンドスクリーン30において上流側領域Aの各ネ
ットパネル6間の間隙を通過し、下流側領域Bで閉状態
に維持された各ネットパネル6のネット部15内面で捕
捉される。そして、下流側領域Bから第一スプロケット
4Aを介して上流側に移動したネットパネル6は、その
水面より高い上部でスプレーノズル22によって洗浄さ
れ、塵芥等はネット部15から分離して回収箱23で回
収される。このとき、一部の塵芥等が回収箱23で捕捉
できなかったとしても、水路に落下した後で下流側領域
Bのネットパネル6で再び捕捉されることになる。その
ため下流側に塵芥等を流下することはなく、確実にバン
ドスクリーン30内に留めることができる。
【0022】上述のように本実施の形態によれば、上述
した第一の実施の形態による効果に加えて、スプレーノ
ズル22でネットパネル6を洗浄した際に回収箱23で
回収し損なった塵芥等を再度ネットパネル6で捕捉で
き、下流に逃がすことを防止できる。
【0023】尚、第二の実施の形態において、バンドス
クリーン30の上流側に目の粗いバースクリーン32を
配設したが、バンドスクリーン30の機械的強度が高け
れば、バースクリーン32は省略してもよい。また上述
の各実施の形態によるバンドスクリーン1,30におい
て、ネットパネル6の開閉手段として2条のガイドレー
ル9,10を配設するようにしたが、本発明はこのよう
な構成に限定されるものではなく、複数条のチェーンプ
レート5によって各ネットパネル6の開閉を制御するよ
うにしてもよい。即ち、循環路Jにおけるチェーンロー
ラガイドレール9と案内ローラガイドレール10の配列
構成と同一の経路で2条のチェーンプレート5,5を配
列し、各チェーンプレート5はスプロケット等で循環路
の内側または外側から噛合状態で搬送をガイドされる。
そして各ネットパネル6の両側の側面板13、13に設
けた案内軸16,16及び主軸19,19を2条のチェ
ーンプレート5,5にそれぞれ回転可能に支持させるよ
うにすればよい。このように構成して、駆動モータ等で
スプロケットを介して2条のいずれかのチェーンプレー
トを搬送させて他のチェーンプレートを従動搬送させれ
ば各ネットパネル6も搬送でき、しかも2条のチェーン
プレートの相互の距離を制御することで、ネットパネル
6の開閉を制御できる。或いは2条のガイドレール9,
10の一方を残すと共に他方をチェーンプレートに交換
して循環路Jを構成して、駆動モータ等でチェーンプレ
ートを引っ張れば同様にネットパネル6の開閉を制御で
きる。
【0024】尚、循環路Jにおいてチェーンローラガイ
ドレール9と案内ローラガイドレール10とはいずれが
外周側にあってもよい。またチェーンプレート5等はプ
レート状である必要はなく、ワイヤ状や鎖状等適宜形状
のチェーンを採用でき、これらは索条体を構成する。ま
たガイドレール9,10や索条体等の任意の組み合わせ
で構成される案内部材は2条に限定されるものではな
く、3条以上でもよい。
【0025】
【発明の効果】上述のように請求項1に係る本発明によ
るバンドスクリーンによれば、他の部材や設備等を用い
ることなく各ネットパネルの開閉を確実に制御できて装
置の信頼性を高めることができ、その際にネットパネル
や他の部材を損傷することがなく、ネットパネルを含め
たバンドスクリーンの寿命を向上できる。しかも大きな
設備を必要とせず小規模な水路にも容易に設置できる。
【0026】また請求項2に係る本発明によれば、複数
の案内部材の循環軌道が接近する領域では各ネットパネ
ルを閉状態に設定して水流を透過させ、循環軌道が離間
する領域では各ネットパネルを開状態に設定して隣り合
うネットパネルの間隙に流体を通過させることができ、
開閉動作が確実でネットパネルに与える負荷を抑制でき
る。また請求項3に係る本発明によれば、ネットパネル
の循環工程において塵芥等の捕捉と洗浄を連続作業とし
て行え、作業効率がよい。また請求項4または5に係る
本発明によれば、上流側と下流側のいずれか一方の各ネ
ットパネルで塵芥等を捕捉し、他方の各ネットパネルで
間隙を形成したため、流体による負荷を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施の形態によるバンドスク
リーンの側面図である。
【図2】 バンドスクリーンの構造を示す水路上流側か
ら見た部分正面図である。
【図3】 チェーンガイドレール及びチェーンローラと
案内ガイドレール及び案内ローラとの連結構造を示す部
分断面図である。
【図4】 図1に示すバンドスクリーンの閉状態にある
上流側ネットパネルを示す部分拡大図である。
【図5】 図1に示すバンドスクリーンの開状態にある
下流側ネットパネルを示す部分拡大図である。
【図6】 本発明の第二の実施の形態によるバンドスク
リーンを簡略的に示す側面図である。
【符号の説明】
1,30 バンドスクリーン 5 チェーンプレート(索条体、案内部材) 6 ネットパネル 9 チェーンローラガイドレール(案内部材) 10 案内ローラガイドレール(案内部材) 18 案内ローラ 20 チェーンローラ 22 スプレーノズル J 循環路 C 間隙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D026 BA01 BB01 BC12 BE01 BF08 BF21

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のネットパネルを無端状の案内部材
    に沿って配列してそれぞれ開閉可能に取り付け、前記案
    内部材に沿って複数のネットパネルを循環回動するよう
    にしたバンドスクリーンであって、 前記案内部材は複数条設けられていて、各ネットパネル
    は前記複数条の案内部材でそれぞれ支持されていて、こ
    れら複数の案内部材によって各ネットパネルの開閉を制
    御するようにしたことを特徴とするバンドスクリーン。
  2. 【請求項2】 前記複数の案内部材の循環軌道の相違に
    より、複数のネットパネルの開閉を制御するようにした
    ことを特徴とする請求項1に記載のバンドスクリーン。
  3. 【請求項3】 前記複数のネットパネルの循環路の上部
    領域にこれらネットパネルを洗浄する洗浄手段を設けた
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のバンドスク
    リーン。
  4. 【請求項4】 前記ネットパネルを流体の流路に対して
    略直交する軸周りに循環回動すべく配列したネットパネ
    ルの循環路において、流路の上流側で各ネットパネルを
    閉じて流体を透過させ、下流側で各ネットパネルを開い
    て流体を通過させる間隙を形成するようにしたことを特
    徴とする請求項1から3のいずれかに記載のバンドスク
    リーン。
  5. 【請求項5】 前記ネットパネルを流体の流路に対して
    略直交する軸周りに循環回動すべく配列したネットパネ
    ルの循環路において、流路の下流側で各ネットパネルを
    閉じて流体を透過させ、上流側で各ネットパネルを開い
    て流体を通過させる間隙を形成するようにしたことを特
    徴とする請求項1から3のいずれかに記載のバンドスク
    リーン。
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