JP4347789B2 - 雨水吐き室 - Google Patents
雨水吐き室 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4347789B2 JP4347789B2 JP2004350675A JP2004350675A JP4347789B2 JP 4347789 B2 JP4347789 B2 JP 4347789B2 JP 2004350675 A JP2004350675 A JP 2004350675A JP 2004350675 A JP2004350675 A JP 2004350675A JP 4347789 B2 JP4347789 B2 JP 4347789B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- overflow
- water
- rainwater
- pipe
- weir
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
本発明は下水道雨水吐き室に関し、特に、分水堰の越流雨水除塵装置で捕捉した浮遊性夾雑物を効果的に遮集管へ移送することができる雨水吐き室に関するものである。
雨水吐き室内は、流入管と遮集管の間に分水堰を設け、大量に流入した雨水を放流管を介して公共用水域に排水するようにしている。
分水堰に設置した越流雨水除塵装置は、浮遊性夾雑物の公共用水域への流出防止を目的としているが、水量が増えると遮集管が水没するため、越流雨水除塵装置で捕捉した浮遊性夾雑物が遮集管に排出されず、越流雨水除塵装置の前面に滞留する。
さらに流入水量が増加し越流雨水除塵装置の高さを上回るようになると、浮遊性夾雑物は越流雨水除塵装置を越流し放流管に排出され、公共用水域へ流出してしまうため、初期の夾雑物は遮集管へ効率良く排出する必要がある。
分水堰に設置した越流雨水除塵装置は、浮遊性夾雑物の公共用水域への流出防止を目的としているが、水量が増えると遮集管が水没するため、越流雨水除塵装置で捕捉した浮遊性夾雑物が遮集管に排出されず、越流雨水除塵装置の前面に滞留する。
さらに流入水量が増加し越流雨水除塵装置の高さを上回るようになると、浮遊性夾雑物は越流雨水除塵装置を越流し放流管に排出され、公共用水域へ流出してしまうため、初期の夾雑物は遮集管へ効率良く排出する必要がある。
本発明は、上記従来の雨水吐き室が有する問題点に鑑み、浮遊性夾雑物物が遮集管に流入し易い水流を発生させることにより、浮遊性夾雑物の公共用水域への流出を減少させることができる雨水吐き室を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の雨水吐き室は、流入管と遮集管の間に分水堰を設け、該分水堰に越流雨水除塵装置を設置した雨水吐き室において、流入した雨水をせき止めて越流雨水除塵装置に振り分ける越流堰を遮集管の上流側に所要離間して設置するとともに、該越流堰の下部に通水用水路を形成し、越流雨水除塵装置側に切欠部を設けたことを特徴とする。
本発明の雨水吐き室によれば、流入管と遮集管の間に分水堰を設け、該分水堰に越流雨水除塵装置を設置した雨水吐き室において、流入した雨水をせき止めて越流雨水除塵装置に振り分ける越流堰を遮集管の上流側に所要離間して設置するとともに、該越流堰の下部に通水用水路を形成し、越流雨水除塵装置側に切欠部を設けることから、増水した水を越流堰でせき止めて越流雨水除塵装置に振り分けるとともに、越流堰の切欠部から下流側に水を流すことにより、遮集管に浮遊性夾雑物を流入させる水流を作ることができ、さらに、この切欠部からの水流によって、越流雨水除塵装置に滞留する浮遊性夾雑物も遮集管へと流出させることができ、これにより、浮遊性夾雑物の公共用水域への流出を減少させることができる。
また、通常の水量のときは通水用水路から遮集管に通水し、遮集管に浮遊性夾雑物を流入させることができる。
また、通常の水量のときは通水用水路から遮集管に通水し、遮集管に浮遊性夾雑物を流入させることができる。
以下、本発明の雨水吐き室の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図１〜図２に、本発明の雨水吐き室の一実施例を示す。
この雨水吐き室は、流入管１と遮集管２の間に分水堰３を設け、該分水堰３に越流雨水除塵装置４を設置することにより、雨水が大量に流入した場合に放流管（図示省略）を介して公共用水域に排水するようにしている。
そして、この雨水吐き室は、流入した雨水をせき止めて越流雨水除塵装置４に振り分ける越流堰６を遮集管２の上流側に所要離間して設置するとともに、該越流堰６の下部に通水用水路６１を形成し、かつ越流雨水除塵装置４側に切欠部６２を設けている。
この雨水吐き室は、流入管１と遮集管２の間に分水堰３を設け、該分水堰３に越流雨水除塵装置４を設置することにより、雨水が大量に流入した場合に放流管（図示省略）を介して公共用水域に排水するようにしている。
そして、この雨水吐き室は、流入した雨水をせき止めて越流雨水除塵装置４に振り分ける越流堰６を遮集管２の上流側に所要離間して設置するとともに、該越流堰６の下部に通水用水路６１を形成し、かつ越流雨水除塵装置４側に切欠部６２を設けている。
流入管１と遮集管２は、雨水吐き室の前後に各々設けられており、分水堰３は、雨水吐き室の後部寄りで側壁７を部分的に低くすることにより形成されている。
越流雨水除塵装置４は、半裁筒状のフィルタ機能を有するスクリーン４１と、駆動パドル５によって回転駆動されるクリーニング用ブラシ４２を備え、側壁７の内側に開口するように分水堰３の上に設置されている。
この越流雨水除塵装置４と分水堰３は、遮集管２とある程度の間隔をおいて設置されている。
この越流雨水除塵装置４と分水堰３は、遮集管２とある程度の間隔をおいて設置されている。
越流堰６は、流入管１と遮集管２の間の水路を遮断するように、遮集管２と分水堰３の間で分水堰３の終端付近に配設されている。
越流堰６は、分水堰３より高く、越流雨水除塵装置４の上端付近まで設けられている。
また、越流堰６の切欠部６２は高さが調整可能であり、本実施例では越流雨水除塵装置４の中間高さに設定されている。
越流堰６と遮集管２との間には所要広さの空間部８が設けられており、水位が分水堰３を越えたときに、前記切欠部６２からこの空間部８に水を落とすことにより、遮集管２を埋没させずに該遮集管２に流れる水流を発生させることができる。
越流堰６は、分水堰３より高く、越流雨水除塵装置４の上端付近まで設けられている。
また、越流堰６の切欠部６２は高さが調整可能であり、本実施例では越流雨水除塵装置４の中間高さに設定されている。
越流堰６と遮集管２との間には所要広さの空間部８が設けられており、水位が分水堰３を越えたときに、前記切欠部６２からこの空間部８に水を落とすことにより、遮集管２を埋没させずに該遮集管２に流れる水流を発生させることができる。
次に、本実施例の雨水吐き室の作用を説明する。
特に増水することがない通常の水位では、流入管１から入った水は越流堰６の通水用水路６１を通って遮集管２から排出される。このときの水位は遮集管２を閉塞するものではないため、浮遊性夾雑物（図示省略）は水と共に遮集管２から排出される。
一方、大雨等で増水した場合は、流入管１から入った水が越流堰６でせき止められ、大部分が分水堰３を越えて越流雨水除塵装置４に流入するとともに、一部が越流堰６の切欠部６２から下流側に流出する。
この際、越流雨水除塵装置４に流入した水が流れの勢いで逆流することにより、除塵装置内部の浮遊性夾雑物が越流堰６の切欠部６２から水と共に流出する。
越流堰６の切欠部６２から流出した水は、流入水量が制限される浅い空間部８において、遮集管２に浮遊性夾雑物を流入させる水流を作ることができ、これにより、浮遊性夾雑物を遮集管２側で遮集し、公共用水域への流出を減少させることができる。
特に増水することがない通常の水位では、流入管１から入った水は越流堰６の通水用水路６１を通って遮集管２から排出される。このときの水位は遮集管２を閉塞するものではないため、浮遊性夾雑物（図示省略）は水と共に遮集管２から排出される。
一方、大雨等で増水した場合は、流入管１から入った水が越流堰６でせき止められ、大部分が分水堰３を越えて越流雨水除塵装置４に流入するとともに、一部が越流堰６の切欠部６２から下流側に流出する。
この際、越流雨水除塵装置４に流入した水が流れの勢いで逆流することにより、除塵装置内部の浮遊性夾雑物が越流堰６の切欠部６２から水と共に流出する。
越流堰６の切欠部６２から流出した水は、流入水量が制限される浅い空間部８において、遮集管２に浮遊性夾雑物を流入させる水流を作ることができ、これにより、浮遊性夾雑物を遮集管２側で遮集し、公共用水域への流出を減少させることができる。
かくして、本実施例の雨水吐き室は、流入管１と遮集管２の間に分水堰３を設け、該分水堰３に越流雨水除塵装置４を設置した雨水吐き室において、流入した雨水をせき止めて越流雨水除塵装置４に振り分ける越流堰６を遮集管２の上流側に所要離間して設置するとともに、該越流堰６の下部に通水用水路６１を形成し、かつ越流雨水除塵装置４側に切欠部６２を設けることから、増水した水を越流堰６でせき止めて越流雨水除塵装置４に振り分けるとともに、越流堰６の切欠部６２から下流側に水を流すことにより、遮集管２に浮遊性夾雑物を流入させる水流を作ることができ、さらに、この切欠部６２からの水流によって、越流雨水除塵装置４に滞留する浮遊性夾雑物も遮集管２へと流出させることができ、これにより、浮遊性夾雑物の公共用水域への流出を減少させることができる。
また、通常の水量のときは通水用水路６１から遮集管２に通水し、遮集管２に浮遊性夾雑物を流入させることができる。
また、通常の水量のときは通水用水路６１から遮集管２に通水し、遮集管２に浮遊性夾雑物を流入させることができる。
以上、本発明の雨水吐き室について、その実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に記載した構成に限定されるものではなく、実施例に記載した構成を適宜組み合わせる等、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができる。
本発明の雨水吐き室は、増水時でも浮遊性夾雑物を遮集管に流入させることができるという特性を有していることから、例えば、浮遊性夾雑物の公共用水域への流出を減少させることを目的とした雨水吐き室の用途に好適に用いることができるほか、その他の雨水吐き室の用途にも用いることができる。
１ 流入管
２ 遮集管
３ 分水堰
４ 越流雨水除塵装置
４１ スクリーン
４２ クリーニング用ブラシ
５ 除塵装置駆動パドル
６ 越流堰
６１ 通水用水路
６２ 切欠部
７ 側壁
８ 空間部
２ 遮集管
３ 分水堰
４ 越流雨水除塵装置
４１ スクリーン
４２ クリーニング用ブラシ
５ 除塵装置駆動パドル
６ 越流堰
６１ 通水用水路
６２ 切欠部
７ 側壁
８ 空間部
Claims (1)
- 流入管と遮集管の間に分水堰を設け、該分水堰に越流雨水除塵装置を設置した雨水吐き室において、流入した雨水をせき止めて越流雨水除塵装置に振り分ける越流堰を遮集管の上流側に所要離間して設置するとともに、該越流堰の下部に通水用水路を形成し、越流雨水除塵装置側に切欠部を設けたことを特徴とする雨水吐き室。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2004350675A JP4347789B2 (ja) | 2004-12-03 | 2004-12-03 | 雨水吐き室 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2004350675A JP4347789B2 (ja) | 2004-12-03 | 2004-12-03 | 雨水吐き室 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2006161301A JP2006161301A (ja) | 2006-06-22 |
| JP4347789B2 true JP4347789B2 (ja) | 2009-10-21 |
Family
ID=36663626
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2004350675A Expired - Fee Related JP4347789B2 (ja) | 2004-12-03 | 2004-12-03 | 雨水吐き室 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4347789B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102730835A (zh) * | 2012-06-20 | 2012-10-17 | 东南大学 | 一种用于稳定人工湿地进水的调压检查井 |
| CN102745869B (zh) * | 2012-07-24 | 2013-10-23 | 东南大学 | 一种用于污水处理与生态修复的复合人工湿地系统 |
| CN108625461A (zh) * | 2018-01-03 | 2018-10-09 | 王金山 | 一种合流排水系统上的截流式分流井 |
| CN108396851A (zh) * | 2018-05-11 | 2018-08-14 | 王承辉 | 用于山坡植被灌溉的恒压水窖 |
-
2004
- 2004-12-03 JP JP2004350675A patent/JP4347789B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2006161301A (ja) | 2006-06-22 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US10227768B2 (en) | Resistance screens for use in storm drain filtration systems | |
| KR20090101703A (ko) | 우수토실 협잡물 유입방지장치 | |
| JP2008156974A (ja) | 雨水処理構造及び雨水処理方法 | |
| WO2006013634A1 (ja) | 排水装置用渦流式水面制御装置 | |
| JP5065567B2 (ja) | 固液分離装置 | |
| JP6242097B2 (ja) | 地下排水ポンプ設備 | |
| KR100976851B1 (ko) | 집수정 | |
| JP4347789B2 (ja) | 雨水吐き室 | |
| JP3845042B2 (ja) | 排水装置用水面制御装置 | |
| JP4502205B2 (ja) | 放流管渠の除塵装置 | |
| KR100762981B1 (ko) | 도수로의 비점오염 저감장치 | |
| EP1951964B1 (en) | Swirl chamber with movable non-return valve and air injector for prevention of sedimentation in storm water and waste water drains | |
| JP2006161554A (ja) | 排水装置用水面制御装置 | |
| AU2010300069B2 (en) | Separator | |
| RU2576964C1 (ru) | Устье дренажного коллектора | |
| KR101529143B1 (ko) | 협작물의 부상을 방지하는 초기우수 처리장치 | |
| KR101413688B1 (ko) | 낙하 우수 처리 장치 | |
| JP3814803B2 (ja) | 排水装置用渦流式水面制御装置 | |
| KR20150088962A (ko) | 우수토실의 토사유입방지 및 유량조절장치 | |
| AU2007100605A4 (en) | Grey water double interceptor | |
| KR20040103692A (ko) | 부유물 자동인입 수류토실 | |
| JP2005030159A (ja) | 越流堰における移動式除塵スクリーン | |
| JP2006274708A (ja) | 越流水の除塵装置 | |
| KR200300517Y1 (ko) | 월류수용 스크린 장치 | |
| JP2005155149A (ja) | 排水用スクリーン及び排水設備 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20060616 |
|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070731 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090625 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090707 |
|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090716 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120724 Year of fee payment: 3 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |