WO2006013634A1 - 排水装置用渦流式水面制御装置 - Google Patents

Abstract

従来の合流式下水道の雨水吐き室では、流入する浮遊性の夾雑物が雨天時に遮集管へ流入せず公共用水域ヘ流出し、公共用水域の水質汚濁の原因のひとつとなっている。本発明の排水装置用渦流式水面制御装置においては、合流式下水道の雨水吐き室における流入管(2)の開口と遮集管(3)の開口の間にその高さを少なくとも分水堰(1)の高さより高くした制御板(6)を設置する。また、上記流入管(2)の開口と分水堰(1)間に上記分水堰に沿ってその高さを少なくとも上記分水堰(1)の高さより高くしたガイドウォール(7)を設置する。

Description

排水装置用渦流式水面制御装置

技術分野

本発明は排水装置用渦流式水面制御装置、 特に、 雨水と 明

汚水を合流 して排水処理するための排水装置において汚水 と 雨水を分水する雨水吐き室 （分水人孔） 内の水面を制御 する制御装置に関する ものである書。

背景技術

第 5 図 A及び第 5 図 B は夫々従来の合流式下水道の雨水 吐き室の平面図、 第 6 図 A及び第 6 図 B は第 5 図 Aの合流 式下水道の雨水吐さ室の晴天時の状態を示 し 、 2 は雨水吐 き室を形成する側壁に開 口 した流入管 、 3 は同 じく 側壁に 開 口 した遮集管、 4 は同 じく 放流管、 1 は上記流入管 2 の 開 口 と遮集管 3 の開 P を上記放流管 4 の開 P に対し仕切る ため上記雨水吐き室内に設けたその高さが上記放流管 4 の 開 口 よ り 高い分水堰 、 5 は上記流入管 2 から流入する浮遊 性の夾雑物である 第 7 図 A， 第 7 図 B , 第 8 図 A及び第

8 図 B は同 じく 第 5 図 Aの合流式下水道の雨水吐き室の雨 天時の状態である

従来の第 5 図 Aに示す雨水吐き室におレヽては、 晴天時は 第 6 図 A , 第 6 図 B のよ う に流入管 2 から夾雑物 5 を含ん だ汚水が遮集管 3 へ全量流れ込み、 下水処理場、 ポンプ場 へ流入する。 また 、 雨天時は第 7 図 A 第 7 図 B のよ う に 汚水と共に雨水も雨水吐き室内へ流入 し、 一定量以上の水 量と なる と第 8 図 A， 第 8 図 B に示すよ う に流入管 2 と放 流管 4 間に介揷した分水堰 1 を越流 し、 夾雑物を含んだ汚 水の一部も放流管 4 を通 じて公共用水域へと流出する。 上記のよ う に、 従来の雨水吐き室では、 流入する浮遊性 の夾雑物 5 が雨天時に遮集管 3 へ流入せず放流管 4 を介 し て公共用水域へ流出 し、 公共用水域の水質汚濁の原因の 1 つと なっている。 この要因の 1 つには、 従来の雨水吐き室 における雨天時の水理特性が挙げられる 。 従来の雨水吐き 室では第 6 図 A , 第 6 図 Bのよ う に晴天時は流入管 2 から 遮集管 3 に向かって水面勾配が形成されるため 、 浮遊性夾 雑物 5 は流れに乗って遮集管 3 へ全量流れ込む しカゝし、 雨天時においては第 7 図 A 第 7 図 Bのよ う に遮集管 3 が 水没 し、 遮集管 3入口付近の水面力 ^s盛 上がる よ う にな り

、 晴天時のよ う に流入管 2 から遮集管 3 へ向力、 ラ 水面勾酉己 が形成されない。 この状態にねいては浮遊性夾雑物 5 は遮 集管 3 へ流入せず、 雨水吐さ室内に滞留する。 さ らに雨水 吐き室への流入水量が増加 し雨水吐き室内水深が分水堰 1 の高さ を上回る よ う になる と 、 第 8 図 A , 第 8 図 Bのよ う に分水堰 1 を越流する こ と で 、 流入,管 2 から放流管 4 へ向 か う 水面勾配が形成される この時浮 m性夾雑物 5 は流れ に乗って放流管 4 を通 じて公共用水域へほぼ全

流出する このよ う な課題を解決するための手段と しては 、 浮遊性 の夾雑物 5 が遮集管 3 へ流入 し易い流れを雨水吐き室内で 発生させる必要があ り 従来の雨水吐き室を改良 し、 浮 性夾雑物の公共用水域 の流出削減を行 う 必要がある。 発明の開示

本発明の排水装置用渦流式水面制御装置は 、 合流式下水 道の雨水吐き室における流入管の開 口 と遮集管の開口 の間 に BX fc. したその高さ を少なく と も分水堰の高さ よ り 高く し た制御板を有する こ と を特徴とする。

また、 本発明の排水装置用渦流式水面制御装置は、 更に

、 上記流入管の開 P と分水堰間に上記分水堰に沿つて設置 したその高さ を少な く と も上記分水堰の高さ よ り 高く した ガィ ドウォ一ルを有する こ と を特徴とする。 図面の簡単な説明

第 1 図は、 本発明の排水装置 渦流式水面制御装置を用 いた合流式下水道雨水吐き室の

天時の縦断正面図である 第 2 図 Aは、 本発明 排水 用渦流式水面制御 置を 用いた合流式下水道雨 吐き の雨天時の右縦断側面図で ある。

第 2 図 B は、 第 1 図に不す装置の平面図である

第 3 図 Aは、 本発明の他の実施例における排水装置用渦 流式水面制御装置を用いた □ 流式下水道雨水吐き室の雨天 時の縦断正面図である

第 3 図 B は、 第 3 図 Aに示す装置の平面図である。

第 4 図は、 第 3 図 Aに示す排水装置用渦流式水面制御装 を用レ、た合流式下水道雨水吐き室の雨天時の右縦断側面 図である 0

第 5 図 Aは、 従来の合流式下水道雨水吐き室の平面図で ある o

第 5 図 B は、 従来の他の合流式下水道雨水吐き室の平面 図である o

第 6 図 Aは、 第 5 図 Aに示す従来の合流式下水道雨水吐 さ室の晴天時の縦断正面図である。

第 6 図 B は、 第 5 図 Aに示す従来の合流式下水道雨水吐 さ室の晴天時の右縦断側面図である。

第 7 図 Aは、 第 5 図 Aに示す従来の合流式下水道雨水吐 さ室の雨天時の縦断正面図である。

第 7 図 B は、 第 5 図 Aに示す従来の合流式下水道雨水吐 さ室の雨天時の右縦断側面図である。

第 8 図 Aは、 水量が更に増大 した場合の第 5 図 Aに示す 従来の合流式下水道雨水吐き室の雨天時の縦断正面図であ 第 8 図 B は、 水量が更に増大 した場合の第 5 図 Aに示す 従来の合流式下水道雨水吐き室の雨天時の右縦断側面図で ある。 発明を実施するための最良の形態

以下図面によ つて本発明の実施例を説明する。

本発明においては第 1 図及び第 2 図 A， 第 2 図 B に示す よ ラ に遮集管 3 の開 P と流入管 2 の開 口 間に両者間 遮る 向さで縦型制御板 6 を介揷する ο の縦型制御板 6 の下端 は遮集管 3 の開口 の上面よ り も高く して晴天時の汚水の流 下を阻害 しないよ う にするのが好ま しいが、 遮集管 3 の開 口 の上面よ り 低く しても良い。 上記縦型制御板 6 の上端は 上記分水堰 1 及び流入管 2 の開口の上面よ り も高く するの が好ま しいが、 流入管 2 の開 口の上面よ り 低く して も良い 本発明の排水装置用渦流式水面制御装置は、 上記のよ う な構成であるから第 1 図， 第 2 図 A 第 2 図 B に示すよ う に雨天時には縦型制御板 6 と分水堰 1 の間を流入管 2 から 遮集管 3 に向って通過 した流れによ つて縦型制御板 6 の背 面 （遮集管 3側） に渦流が形成されヽ 浮遊性の夾雑物 5 は その流れに乗って遮集管. 3 へほぼ全量流入する。

なお、 雨水吐き室への流入水量が増加 し、 雨水吐き室内 水深が分水堰 1 の高さ を上回る よ になる と第 1 図， 第 2 図 A , 第 2 図 Bのよ う に分水堰 1 を越流する こ と によ る流 入管 2 の開 口から放流管 4 の開 口へ向か う 水面勾配が形成 される。

更に、 水量が多 く なる と放流管 4 へ向カゝぅ 表面流の勢力 が大き く な り 、 浮遊性の夾雑物 5 の大半が流れに乗って分 水堰 1 を越えて放流管 4 へ流出 し 、 一部のみが遮集管 3 へ 流入する こ と と なるため遮集効果が十分でない場合を生ず る。

従って、 本発明の他の実施例にねいては 3 図 A , 第 3 図 B及び第 4 図に示すよ う に分水堰 1 の上端からやや下方 に下端を配置 し 、 上端が上言己流入管 2 の開 口の上面及び分 水堰 1 の上端よ り も高いガイ ドウォ一ノレ 7 を分水堰 1 と上 記流入管 2 の開 口 間にその側面が上記縦型制御板 6 の側面 と略平行と なる よ う に設置する

この実施例によれば、 雨天時において雨水吐き室内の水 深が分水堰 1 の高さ を上回る よ ラ な場合においては、 第 3 図 Aに示すよ う にガイ ドゥォ一ル 7 付近で水面が盛 り 上が る よ う にな り 、 流入管 2 の開 口から分水堰 1 へ向か う 水面 勾配が形成されないよ う になる また前述の実施例と 同様 縦型制御板 6 の背面に渦流が形成されるため、 浮遊性夾雑 物 5 の大半がその流れに乗つて遮集管 3 へ流入するため遮 集効率がよ り i iく

なお、 本発明は上記遮集管 3 と放流管 4 が同一壁面に形 成されている第 5 図 Bに示すよ な従来の他の合流式下水 道雨水吐き室 (分水人孔） に対しても同様に適用でき る。 産業上の利用可能性

上記のよ う に本発明の排水装置用渦流式水面制御装置に よれば、 浮遊性の夾雑物 5 が遮集管 3 内に流入 し易い渦流 が発生され、 浮遊性夾雑物 5 の公共用水域への流出削減を 大き な利益がある。

Claims

請 求 の 範 囲

1 . 合流式下水道の雨水吐き室における流入管の開 口 と遮 集管の開口 の間に設置 したその高さ を少な く と も分水堰の 高さ よ り 高 く した制御板を有する と を特徴と する排水装 置用渦流式水面制御装置 ο

2 . 更に、 上記流入管の開 口 と分水堰間に上記分水堰に沿 つて設置 したその高さ を少な く と も上記分水堰の高さ よ り 高く したガイ ドウォールを有する こ と を特徴と する請求項

1 記載の排水装置用渦流式水面制御装置。