JP6017192B2 - 回転篩装置 - Google Patents
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例えば、回転篩をハンマーなどで叩いて振動を与え、篩の目に詰まった粉体を落下させることが挙げられる。
あるいは、特許文献1に記載されているようなエアーノズルを回転篩装置に取り付けることが挙げられる。特許文献1には、かかるエアーノズルからエアーを回転篩に吹き付けて、篩の目に使った粉体を除去することが記載されている。
一方、エアーノズルを回転篩装置に取り付けた場合には、かかる人力による作業は不要になるが、エアーノズルやエアーを吹き付けるための送風機(コンプレッサー)等を装置に取り付けるため、装置が大掛かりになる。
本実施形態の回転篩装置10は、図1および図2に示すように、回転篩1と、前記回転篩1の内側に取り付けられ内部に空間を備えた収納体3と、前記回転篩1の回転によって移動可能に前記収納体3の空間内に収納された可動部材4とを備え、前記収納体3は、前記可動部材4が前記回転篩を振動させうるように衝突可能な衝突部5を備えている。
本実施形態における前記回転篩1は円筒形状である。
前記回転篩の目開きは、篩にかける対象物によって適宜設定可能であるが、例えば、セメント原料等を篩う場合には、2mm〜10mm程度である。
前記篩本体12を構成するシート体の厚みは、例えば、1mm〜5mm程度である。
かかる厚みの範囲であれば、回転篩に変形等が生じにくいため好ましい。
尚、前記シート体の厚みは、例えば、前記シート体が、線状体が編まれた網である場合には前記線状体の断面径(外接円の径)を指す。
各補強板11a,11bは、前記篩本体12の外面と内面とに一対の帯状板を対向させてボルトナット等で留めることで、篩本体12に取り付けられている。
本実施形態の篩本体12には、軸方向と平行な位置の補強板11aは、周方向において均等間隔を有して6箇所に取り付けられている。また、周方向に平行な位置の補強板11bは、軸方向において均等間隔を有して4箇所に取り付けられている。
前記外装体20の材質は、特に限定されるものではないが、例えば、金属、FRP等の合成樹脂等が挙げられる。強度の観点からは圧延鋼材、ステンレス等の金属製であることが好ましい。
前記回転軸体2は、前記外装体20および前記回転篩1の内側に、軸の中心線が水平になるように配置されている。
前記回転軸体2は、前記外装体20の外部に配置されている回転駆動装置(図示せず)に接続されている。
前記回転軸体2と前記回転篩1とは、前記収納体3を介して互いに連結されている。
粉体を前記導入口21から回転篩1へ移送する移送装置としては、前記スクリューコンベア以外の移送装置、例えば、エアースライド等の空気輸送装置や、シュート等であってもよい。
尚、本実施形態において、移送装置を特に配置しない態様であってもよい。
前記収納体3を、前記回転篩1および回転軸体2に取り付ける手段としては、特に限定されないが、例えば、溶接、接着、ボルト接合等の公知の手段によって取り付けることができる。
本実施形態では6個の収納体3が備えられている。
収納体3を前記補強板に取り付けることで、回転篩1の篩本体12の厚みが薄いような場合には、収納体3を回転篩1に取り付ける強度が高くなり好ましい。
前記衝突板5は圧延鋼材、ステンレス等の金属製の円形の板状体であって、前記収納体3の回転篩1側の端部において管状体の開口を閉塞すると同時に、前記回転篩1の補強板11a、11bに溶着されることで回転篩1に連結して固定されている。
かかる衝突板5を介して、前記収納体3を回転篩の内周面に取り付けた場合には、より取付け強度が高くなるため好ましい。
前記収納体3の取り付け位置は、回転篩1のいずれか一方の端部側からみると、図2に示すように径方向に均等に放射状に延在するように取り付けられている。
尚、前記収納体3の個数は、6個に限定されるものではなく、単数であってもよく、回転篩1の大きさや、目詰まりの生じやすさなどに応じて適宜設定できる。
前記クッション部材6は、前記可動部材4が回転軸体側に移動した場合に、回転軸体側の取り付け位置と可動部材4との間に介在して、可動部材4が回転軸体側の取り付け位置に直接接触して振動を与えることを緩衝する。
前記クッション部材6は、回転軸体を構成する材料よりも低弾性な部材であれば、特に限定されるものではないが、合成ゴム、天然ゴム等のゴム等からなるものが好ましい。
また、クッション部材6のサイズも特に限定されるものではないが、ゴム製のクッション部材の場合には、厚みが1〜2cm程度であれば緩衝性が高いため好ましい。
前記可動部材4の形状は、前記収納体3の空間内で移動可能な形状であれば、特に限定されるものではないが、球状である場合には、移動しやすいため好ましい。
前記可動部材4の材質は、特に限定されるものではないが、圧延鋼材、ステンレス等の金属製のものである場合には耐久性が高いため好ましい。
また、本実施形態の収納体3は、管状体と、前記衝突板5と、前記回転軸体2の外側の面とで構成されている。
まず、本実施形態の回転篩装置10の前記導入口21から粉体を前記外装体20内に導入する。外装体20内に導入された粉体は、導入口21の下方に配置された前記ガイド板23上あるいは前記スクリューコンベア30の一端部上に落下する。
そして、前記回転軸体2を、回転駆動装置(図示せず)により回転させて、前記スクリューコンベア30を回転させることで、前記ガイド板23上およびスクリューコンベア30上の粉体を、回転篩1の粉体導入口1aから回転篩1内部に導入する。
尚、前記回転軸体2の回転数は、特に限定されるものではないが、本実施形態では40回転/分程度の回転数であることが好ましい。
前記回転篩1から落下した粉体は、前記排出口22から外装体20外部へ排出される。
一方、回転篩1の網目よりも大きく回転篩1の内部に残留した残留物は、前記回転篩1の残留物排出口1bから排出され、さらに外装体20の前記外部残留物排出口24から回転篩装置10の外部へ排出される。
尚、本実施形態の回転篩装置10において、前記回転軸体2の回転数を適宜設定することで、遠心力による前記可動部材4の落下阻止を抑制でき、且つ、粉体の移送能力が低下することを抑制できる。
また、回転軸体2の回転数は、回転篩1の大きさや、目開き、あるいは篩にかける粉体の種類等に応じても適宜設定可能である。
また、篩う作業をしながら、目詰まり除去も行なえるため、篩う作業を中断する必要がなく作業効率がよい。
さらに、収納体3が前記管状体を備えていることで、管状体の内部に前記可動部材4を収納し、かかる管状体の内部の空間において管状体の空間の両端部間を可動部材を移動させて、前記衝突部に可動部材を衝突させることができる。
具体的には、回転軸体の一方の端部が他方の端部より上方に位置し、回転軸体が傾斜するように設置されていてもよい。要は、回転篩が回転した場合に、回転軸体の周面にとりつけられた収納体の内部に収納された可動部材が、重力で回転篩側へ移動して、前記衝突部に衝突するように、回転篩および収納体が配置されていればよい。
例えば、管状体の一方の端部開口の周縁部を回転篩1の内面に直接取り付けることで、一方の端部に回転篩の内周面を衝突部として備えるように構成された収納体であってもよい。
この場合には、可動部材が直接回転篩の内周面に接触するため、より、回転篩を強く振動させて目詰まりを除去しやすい。
尚、図3に示すような収納体3においても、前記回転篩1側の内部に前記実施形態と同様の衝突板を配置して、前記衝突板を介して回転篩に振動を与えるような構成にしてもよい。
例えば、収納体の回転篩の内側への取り付け部が、可動部材が収納体の外側へ離脱しない程度に回転篩と離間していてもよい
Claims (5)
- 回転篩と、
前記回転篩の内側に取り付けられ内部に空間を備えた収納体と、
前記回転篩の回転によって移動可能に前記収納体の空間内に収納された可動部材とを備え、
前記回転篩は、筒状の篩本体と、該篩本体の内面に取り付けられた補強板とを備えており、
前記収納体は、前記可動部材が前記回転篩を振動させうるように衝突可能な衝突部を備えており、
該衝突部と前記補強板とが連結される回転篩装置。 - 前記回転篩を回転させる回転軸体が前記回転篩の内側に配置され、
前記収納体は管状体を備えると共に該管状体の一端部に前記衝突部を備えており、
前記管状体は、他端部が前記回転軸体の外側に取り付けられている請求項1に記載の回転篩装置。 - 前記収納体の他端部にクッション部材が配置されている請求項2に記載の回転篩装置。
- 前記回転篩を囲繞する外装体を備えている請求項1乃至3のいずれか一項に記載の回転篩装置。
- 前記可動部材が球体である請求項1乃至4のいずれか一項に記載の回転篩装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2012137550A JP6017192B2 (ja) | 2012-06-19 | 2012-06-19 | 回転篩装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2012137550A JP6017192B2 (ja) | 2012-06-19 | 2012-06-19 | 回転篩装置 |
Publications (2)
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JP2014000523A JP2014000523A (ja) | 2014-01-09 |
JP6017192B2 true JP6017192B2 (ja) | 2016-10-26 |
Family
ID=50034225
Family Applications (1)
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JP2012137550A Active JP6017192B2 (ja) | 2012-06-19 | 2012-06-19 | 回転篩装置 |
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JP (1) | JP6017192B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022090571A1 (en) * | 2020-11-02 | 2022-05-05 | Improbed Ab | Device and method for sorting a particulate stream |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0291685U (ja) * | 1988-12-27 | 1990-07-20 | ||
JPH0517197Y2 (ja) * | 1989-03-24 | 1993-05-10 |
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2012
- 2012-06-19 JP JP2012137550A patent/JP6017192B2/ja active Active
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2022090571A1 (en) * | 2020-11-02 | 2022-05-05 | Improbed Ab | Device and method for sorting a particulate stream |
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