JP6017069B1 - 一体型空調服 - Google Patents

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Abstract

自社のユニフォームに近似して冷却性能を損なわず、外観上は空調服と識別できる一体型空調服を提供する。プロペラが収納されたファン本体(20)と、第1開口孔(314)を備えた外衣(300)と、第2開口孔(14)を備えた通気性のない又は通気性の小さなシート状素材で作成された内衣(10)と、外衣(300)を外側に内衣(10)を内側にして、ファン本体(20)が第1開口孔(314)と第2開口孔(14)を塞ぐように、ファン本体(20)を外衣(300)と内衣(10)とに一体的に固定する固定部材(23)とを備え、ファン本体(20)により、空気を外部から取り込んで内衣(10)と身体又は下着との間の空間に空気の流れを強制的に生じさせる。

Description

本発明は、ユニフォームの下に着る空調服の性能を備えた内衣と、ユーザーのユニフォームを最小限の変更にとどめた外衣とを一体化し、冷却能力を損なうことなく外観上はユーザーのユニフォームに近似した一体型空調服に関するものである。
近年、身体を冷却する空調服が実用化され急激に普及しつつある。
従来の空調服500は、図9A及び図9Bに示すように、通気性の小さな素材で縫製された服本体510と、服本体510の両側部の下方に取り付けられた2つのファン本体520,520とを備え、2つのファン本体520,520に電力を供給するための電源装置(不図示)と、電源装置と2つのファン本体520,520とを電気的に接続するための電源ケーブル(不図示)とを備える。ファン本体520,520を作動させると、大量の空気がファン本体520,520から服本体510の内に取り込まれる。
ファン本体520,520によって取り込まれた空気により服本体510の内の圧力は陽圧になり、服本体510が膨らんで、服本体510と身体又は下着との間に空気が流通するための空間(空気流通路)が自動的に形成される。空気は空気流通路において身体又は下着の表面に沿って上方に流通し、例えば、襟部の周囲や袖口から外部に排出される。ここで、襟部の周囲や袖口は、空気排出部530としての役割を果たしている。そして、空気は服本体510と身体又は下着との間の空間内を流通する間に身体から出た汗を蒸発させ、蒸発する時の気化熱により身体が冷却される(例えば、特許文献1参照)。
また、最近、製造業を中心とした会社から、自社で使用しているユニフォームを空調服として使用したいという要望が多く寄せられている。しかし、空調服に使用する生地には通気性の少ないものを用いる必要があることなど、自社で使用しているユニフォームを空調服化するには種々の問題がある。したがって、自社のデザインが施されたユニフォームの使用に固執する大手メーカーでは空調服の導入があまり進んでいないのが現状である。
このため、特許文献2に記載されているように、内衣型空調服を使用して自社のユニフォームを空調服化することが考えられる。すなわち、内衣型空調服にファン本体を取り付け、ファン本体に対応するユニフォーム部位を適度な大きさの網目を有するメッシュ部材とすることにより、自社で使用しているユニフォームを空調服として使用することができる。
国際公開2005/063065号 特開2006−307354号公報
しかしながら、特許文献2に記載されている内衣型空調服を使用して、自社のユニフォームをそのまま空調服化した場合、外気取入口に相当する部分は、メッシュ部材であって完全な開口部ではないため、ファン本体によって外気を取り入れる際の空気抵抗は無視できず、冷却性能が低下してしまうといった問題点があった。
また、内衣型空調服と、外衣であるユニフォームとが確実に密着しているわけではないので、ファン本体によって、外気ではなく、身体から出た汗に起因する湿気を含有する内衣型空調服と外衣との隙間の空気を取り込んで、身体から出た汗の蒸発を妨げてしまい、やはり、冷却性能が低下してしまうといった問題点があった。
本発明の課題は、冷却性能を損なわずに、自社のユニフォームを着用できる一体型空調服を提供することにある。
上記課題を達成するため、この発明は、
プロペラが収納されたファン本体と
第1開口孔を備えた外衣と、
第2開口孔を備えた通気性のない又は通気性の小さなシート状素材で作成された内衣と、
前記外衣を外側に前記内衣を内側にして、前記ファン本体が前記第1開口孔と前記第2開口孔を塞ぐように、前記ファン本体を前記外衣と前記内衣とに一体的に固定する固定部材とを備え、
前記ファン本体により、空気を外部から取り込んで前記内衣と身体又は下着との間の空間に空気の流れを強制的に生じさせることを特徴とする一体型空調服である。
本発明に係る一体型空調服では、空調服としての性能を備えた内衣と外衣が一体化され、ファン本体から内衣の内側に空気を取り込み、取り込まれた空気により内衣の内側の圧力を陽圧にして内衣と身体又は下着との間に空気流通路を自動的に形成し、空気流通路内を流通する空気が身体から出た汗を気化させる際にその気化熱により身体を冷却することができるので、外衣を自社のユニフォームとすることで、冷却性能を損なうことなく、自社のユニフォームを着用することができる。
また、外衣にファン本体が取り付けられていることが一目瞭然であるので外観上はっきりと空調服とわかる。
本発明によれば、冷却性能を損なわずに、自社のユニフォームを着用できる一体型空調服を実現することができる。
本実施形態の一体型空調服の概略正面図である。 本実施形態の一体型空調服の概略背面図である。 本実施形態の一体型空調服の内衣の概略正面図である。 本実施形態の一体型空調服の内衣の概略背面図である。 本実施形態の一体型空調服の内衣の背面部を内側から見た概略裏面図である。 本実施形態の一体型空調服の内衣の後襟突起部の概略拡大図である。 一体型空調服におけるファン本体の概略正面図である。 一体型空調服におけるファン本体の概略側面図である。 ファン収納部の概略側面図である。 係止部材の概略正面図である。 係止部材の概略側面図である。 本実施形態の一体型空調服の外衣の背面部を内側から見た概略裏面図である。 本実施形態の一体型空調服の外衣の概略側面である。 ファン取付部の製造方法を示す説明図である。 ファン取付部の製造方法を示す説明図である。 ファン取付部の製造方法を示す説明図である。 ファン取付部の製造方法を示す説明図である。 ファン本体の取り付け方法を示す説明図である。 ファン本体の取り付け方法を示す説明図である。 ファン本体の取り付け方法を示す説明図である。 従来の空調服の概略正面図である。 従来の空調服の概略背面図である。
以下に、図面を参照して、本願に係る発明を実施するための形態について説明する。但し、発明の範囲は、図示例に限定されない。
(実施形態)
内衣10は、後述する外衣よりも通気性の小さな又は通気性のないシート状素材を用いて作製される。ここでは、シート状素材として、ポリエステル製の目の細かい素材を用いている。また、本実施形態では、図1A、図1B、図2A及び図2Bに示すように、内衣10を、身体の上半身を覆う形状、具体的には半袖の服の形状に作製している。更に、内衣10の前部には、ファスナー(開閉手段)11が設けられている。このファスナー11は、一体型空調服1を着用する際に内衣10の前部を開閉するためのものである。
内衣10の裾部12には、例えば、ゴム等の伸縮性のある部材が縫い込まれている。これにより、内衣10の裾部12は身体に密着するようになるので、内衣10内の空気が裾部12から外に漏れるのを防止することができる。すなわち、内衣10の裾部12に設けられた伸縮性のある部材は空気漏れ防止手段である。
また、内衣10の後襟部の内側には、内衣10内の空気を後襟部から外に排出する空間を確保するための後襟突出部13が形成されている。具体的に、図3A及び図3Bに示すように、後襟部の内側に丈夫な当て布131を当てた後、当て布131が襟後部の内側に突出した状態で、当て布131を後襟部に縫い付けることにより、後襟突出部13が形成される。
但し、後襟突出部13の形成は後襟部の内側に(肌触りのよい)当て布131を縫い付けることにより後襟部が外側に突出し、首後部に接する当て布131と突出した襟後部の間に空気排出部を形成するもので、当て布131自体には強度は必要ない。このため、重たい外衣300を着た場合などは外衣300の襟により、後襟突出部13が潰され、空気排出部が小さくなることがあり、後襟突出部13の強度を強くする場合が生じる。このような場合には、後襟突出部13が外衣300により潰されるのを防止するため、図3Bに示すように内衣10の後襟部と当て布131との間に、例えば、薄いプラステック製の筒状の補強部材RF31を配すればよい。
また、図2Bに示すように、内衣10の裾部の上側の部位であって背側の左右の端部にはそれぞれ、内衣の開口孔14が形成されている。内衣の開口孔14にファン本体20が取り付けられる。すなわち、内衣の開口孔14の周囲における内衣10の部位はファン取付部となっている。
ファン本体20は、空気を取り込んで、内衣10と身体又は下着との間の空間に空気の流れを強制的に生じさせるものである。このファン本体20は、ファン取付部に着脱自在に取り付けられる。
ファン本体20は、プロペラを有する、いわゆるプロペラファンであり、図4A及び図4Bに示すように、プロペラ21と、プロペラ21を駆動するモータ(不図示)と、プロペラ21及びモータが収納されるファン収納部22と、ファン収納部22に装着される環状の係止部材23とを備える。ここで、プロペラ21の直径は約80mmである。
ファン収納部22は、図5Aに示すように、中空の筒状部221と、筒状部221の上端に設けられたフィンガーガード222と、筒状部221の上端から筒状部221の側面と略垂直な方向に突出するフランジ部223とを有する。筒状部221をその中心軸に垂直な平面で切った時の断面の外形は円形である。
ここで、筒状部221の外径は、例えば、約85mmである。フィンガーガード222は、図4A及び図4Bに示すように、円形状の中央基部222aと、中央基部222aから放射状に伸びる複数の棒状部222bと、中央基部222aを中心とする輪状部222cとから構成されている。
このように構成されているため、フィンガーガード222は十分な通気性を有し、プロペラ21が回転すると空気を内部に取り込むことができる。このため、フィンガーガード222は、外部から指などが入らないようにして回転中のプロペラ21から指を守る役割の他に、空気をファン本体20内に取り込む空気取入口としての役割も果たす。
係止部材23(固定部材)は、ファン収納部22を内衣10及び外衣300のファン取付部に取り付けるための専用具である。係止部材23はリング状に形成されており、図5Bに示すように、その内径は、筒状部221の外径より僅かに大きい。
ファン収納部22の筒状部221の互いに対向する2つの所定部位の外側には、図5Aに示すように、2つの凹み224が設けられている。一方、係止部材23の内面には、各凹み224と係合して、係止部材23を筒状部221の外表面に固定するための突起部231が設けられている。
このため、係止部材23を筒状部221の外側に差し込んで、筒状部221の凹み224と係止部材23の突起部231とを嵌合させることにより、図4Bに示すように、係止部材23を、フランジ部223と対向する状態でファン収納部22に容易に装着することができる。
電源装置40は、2つのファン本体20,20に電力を供給するためのものである。この電源装置40には、例えば、バッテリーが内蔵されている。図1Bに示すように、電源装置40と2つのファン本体20,20とは電源ケーブル50により電気的に接続されている。
空気排出部30は、内衣10と身体又は下着との間の空間(空気流通路)内を流通する空気を排出するためのものである。具体的に、図2Aに示すように、内衣10の前襟部、後襟部(後襟突出部13)及び半袖の袖口部が空気排出部30の役割を果たしている。
次に、外衣300について説明する。外衣300については、図1Bに示すように、内衣10と同様に外衣の開口孔314が形成されていることと、背中に相当する部位の内側に、図6Aに示すように、空気流通路遮断シート301の上端部が服地に縫い付けられている点を除き、通常の外衣300と同様であり、本実施形態では長袖のブルゾン型の外衣300を使用している。
次に、外衣300における空気流通路遮断シート301の役割について説明する。
通常、ユーザーが使用する夏用のユニフォームは通気性の大きな布を使用している。これを基に作製した空調服と同様の外観を有する外衣300は、空調服の服本体と使用者が誤解する恐れがある。間違って内衣10を使用せずに外衣300にファン本体20を取り付けて使用すると外衣300は通気性が非常に大きいので、ファン本体20により取り込まれた外気は通気性の大きな布から空気が漏れてしまい空調服としての性能をあまり発揮することができない。
しかしながら、少しは涼しいので間違って使用した使用者は性能の悪いまま使用し続ける恐れがある。空気流通路遮断シート301を取り付けることにより、例えば、取り込まれた空気AR61の一部は上方に移動するものの、空気AR62の圧力により、軽量の空気流通路遮断シート301の縫合されていない下端部が、図6Bに示すように、捲れ上がってしまい、空気AR63がそれ以上、上方に流れることを阻止することができる。
これにより、冷却効果はほとんどなくなり使用者も異常に気付くことができる。また、空気流通路遮断シート301の表面には、間違った使用を防止するための注意書きを記すことにより更に誤使用を防止することができる。
なお、正式に一体型空調服1として使用する場合には、空気流通路遮断シート301は外衣300と内衣10との間に挟み込まれるため、冷却効果を損ねることは全くない。
次に、ファン取付部である外衣の開口孔314、内衣の開口孔14について説明する。まずファン取付部の必要とする要素について説明する。内衣10、外衣300共に、通常織布を使用するが、織布に単に孔を開けただけではファン取付部にはならない。
第1の理由は、織布は伸縮するためファン本体20を取り付けても、僅かな力がファン本体20に加わるとファン本体20が取れてしまう。第2の理由は、織布を切断しただけだと、ほつれてしまうので必ずほつれ留加工を施す必要がある。また、従来の空調服では、一枚の服地の開口孔をファン収納部と係止部材とにより挟み込んでいるが、後述するように本発明による一体型空調服1では、内衣の開口孔14と、外衣の開口孔314との2枚の服地の開口孔を挟み込む必要があり、縁の補強処理は、あまり厚みを伴ってはいけない。したがって、本実施形態では次のような方式を採用している。なお、ファン取付部は内衣10、外衣300共に、同様に構成されている。
次にファン取付部の製造方法について説明する。
第1工程
図7Aに示すように、ファン収納部22の筒状部221の内径より小さな穴HL71を開口する。
第2工程
図7Bに示すように、ファン収納部22の筒状部221の外径と略同一若しくは僅かに大きな点線で示す部位まで開口された孔から切り込みCT71を入れる。
第3工程
図7Bに示すように、ファン収納部22の筒状部221の外径と略同一の外径の円柱状ジグ(不図示)に布の開口部を通し、斜線で示した部分PT71にペン型のスチック糊で円状に糊を塗布して、図7Cに示すように、切込部224を折り返し糊により仮付けする。
第4工程
図7Dに示すように、仮付けされた切込部にファン収納部22の筒状部221の外径と略同一の内径のリング状のプラスチック製の補強板225を載せる。
第5工程
最後に、ミシンを用い円筒状ジグに沿って、図7D中の2点鎖線に示すように、補強板225と切込部224とベース布とを糸で縫合する。
上記のようにファン取付部は作製されるので、布のほつれのない、内径がファン収納部22の筒状部221の外径より僅かに大きく、ベース布2枚と補強板225の厚みを有するファン取付部が完成する。
具体的に、補強板225の厚さは0.5mm、内衣10の服地には厚みは0.2mmの布を使用しているので、0.9mmの厚みとなり、外衣300の服地には0.3mmの布を使用しているので1.1mmである。
ちなみに、内衣10のシート状素材として、伸縮性の小さな、ほつれることのない素材を用いた場合には、開口孔は上記の工程は必要なく、単にファン収納部22の筒状部221の外径と略同一な孔を開口するだけでよい。外衣300についても同様である。
次に、内衣10と外衣300とを、ファン本体20及びホック(一体化手段)を使って一体化する方法について説明する。
前述したように、内衣10と外衣300のファン取付部の位置は一致するように作製され、また、図1B及び図2Bに示すように、外衣300の服地の内側に取り付けられた2つのホック60と、内衣10の外側に取り付けられたホック61の位置は一致するように作製されている。
図8Aに示すように、ファン収納部22の筒状部221にまず外衣300のファン取付部(開口孔314)を挿入し、図8Bに示すように、内衣10のファン取付部(開口孔14)を挿入する。最後に、図8Cに示すように、係止部材23をファン収納部22の筒状部221に挿入し、ファン収納部22と係止部材23とを嵌合させる。
このとき、外衣300のファン取付部の縁の厚みは1.1mm、内衣10のそれは0.9mmであり合わせて2mmの厚さとなり、ファン収納部22と係止部材23との嵌合時のファン収納部22のフランジ部223の下面と係止部材23の上面との間には、例えば、2.2mmの勘合余裕を有するので、内衣10と外衣300のファン取付部とを挟み込むことができる。言い換えると、ファン収納部22と係止部材23により内衣の開口孔14と、外衣の開口孔314の縁部であるファン取付部は共締めされる。
次に、外衣300の二つのホック60と、対向する内衣10の二つのホック61を結合することにより、2つのファン本体20と2つのホック60、61とにより内衣10と外衣300とは四箇所で結合され、一体化される。また、空気流通路遮断シート301は内衣10と外衣300との間に挟み込まれ平らに納まっている。
本実施形態の一体型空調服1は、上記のように構成されているので、一体型空調服1を着用し、電源を入れると通常の空調服と同様にファン本体20により内衣10内に外気が取り込まれ、取り込まれた空気の圧力により下着又は身体との間に自動的に空気流通路が形成され、空気は、空気流通路内を上方に移動し、襟前部、襟後部に設けられた空気排出部30、及び内衣10の半袖の袖口から外衣300の袖に排出され、通常の空調服と同様に冷却効果を発揮することができる。
なお、外衣300の袖に排出された空気の一部は通気性に富む袖の服地から、一部は外衣300の袖口から外部に排出される。したがって、通常の長袖の空調服の袖口の空気排出部に対応する空気排出部は内衣10の袖口より先の外衣300の袖の部位となる。また、ファン本体20は外衣300にも取り付けられているので、自社仕様の空調服を着用していることが外観上、一目瞭然になる。
また、本実施形態の一体型空調服1は上記のように構成されているため、数々の利点がある。すなわち、内衣10は下記の理由で非常に安価に性能のよい空調服として提供することができる。
(1)内衣10はサイズ毎に1種類作ればよいので量産効果がある。
(2)内衣10はポケット等を取り付ける必要がなく製造が簡単である。
(3)内衣10は外観を重視しなくてよいので、安価な生地を使用することができる。
(4)内衣10は半袖で十分なので生地の使用量を少なくできる。
(5)内衣10は空気漏れの少ない生地で製造し、襟周りの空気排出部に工夫を施しているので空調服として十分な効果がある。
また、外衣300を製造する時に、従来のユニフォームを製造しているメーカーにファン取付部の作成方法を教え、補強板225や注意書き等がプリントされた空気流通路遮断シート301を提供すればよいので、簡単に製造することができる。
以上、説明したように外観がユーザー仕様の空調服を性能を損することなく安価に提供することが可能になる。また、外衣300を製造するメーカーやそのユーザーに納品する会社は従来の会社で済むので、ユーザーにとっても問題は少なく空調服の普及を促進することができる。
無論、ファン本体20を取り外し、外衣300と内衣10の係止部材23による嵌合状態を解除すれば、外衣300と内衣10は分離できるので、外衣300も内衣10も必要に応じ容易に洗濯することができる。
なお、本発明は上記の各実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内において種々の変形が可能である。
また、本実施形態では、外衣300として、長袖のブルゾン型の外衣を例示したが、作業着、軍服、浴衣等の服にも利用できる。特に、軍服は、耐久性が必要なため厚手の生地を用いることになり、通気性の小さな生地では対応できないので、本発明に係る一体型空調服を適用することが有効である。
ファン本体20と係止部材23によりファン本体20と係止部材23とを係止させる方法は、実施形態による方法に限らず各種の一般的な方法を用いることができる。例えば、ファン本体20の筒状部221の外壁に螺旋状の溝を形成し、係止部材23の内壁に溝に対応する突出部を形成し、ファン本体20の筒状部221の溝に係止部材23の突出部をねじ込むようにしてもよい。
また、電源装置40と、2つのファン本体20を接続する電源ケーブル50は、電源装置40側の端子と、ファン本体20側の端子を取り違えて挿入する場合があり、電源ケーブル50に負荷が加わって断線の原因となりうる。
このため、電源ケーブル50の電源装置40に接続される側のプラグの正電極が、ファン本体20に接続される側のプラグの負電極に結線され、電源装置40に接続される側のプラグの負電極がファン本体20に接続される側のプラグの正電極に結線されるようにする。
このような接続(所謂、クロスケーブル)にした場合、ファン本体20に接続される側のプラグが、誤って、電源装置40に接続された時には、残りの2つのプラグの内、ひとつは逆極性なってファン本体20が逆回転して、一体型空調服の内部から空気が排気されることになるので、使用者は、電源ケーブル50の誤接続に気付くことができる。
また、上記の実施形態では、一体型空調服1に2つのファン本体20を設けた場合について説明したが、3つ以上のファン本体を設けるようにしてもよい。また、ファン本体を1つだけ設けるようにしてもよい。
上記の実施形態では、外衣としてブルゾン型のものを使用した場合について説明したが、本発明の内衣を使用した一体型空調服では内衣自体が空調服としての機能を備えているので、その上に着用する外衣としてはどのようなタイプの衣服でも使用することができる。
また、上記の実施形態では、内衣10の裾部12に、ゴム等の伸縮性のある部材(空気漏れ防止手段)を縫い込み、内衣10内の空気が裾部12から外に漏れるのを防止する場合について説明したが、内衣10がシャツタイプのものである場合には、その内衣10の裾部12をズボンの中に入れることにより、空気が裾部12から外に漏れるのを防止することが可能である。すなわち、この場合は、内衣10の裾部12をズボンの中に入れること自体を、空気漏れ防止手段とみなすことができる。
上記の実施形態では、電源装置40としてバッテリーを内蔵したものを用いた場合について説明したが、本発明の一体型空調服1の用途によっては、電源装置40として、ACアダプターや太陽電池等を使用することができる。
また、一体型空調服1の外部からファン本体20に電力を供給することが可能であれば、電源装置40及び電源ケーブル50は必須の構成要素ではない。
上記の実施形態では、内衣10の襟後部の内側に当て布131を縫い付けることにより、後襟部から内衣10内の空気を排出する空間を確保するための後襟突出部13を後襟部に形成した場合について説明したが、後襟突出部13の形成方法としては、当て布131を用いる方法に限らず、各種の方法を用いることができる。
また、内衣10の空気排出部30から外部に空気を排出することは、外衣300の袖の中に空気を排出することも含まれる。
また、上記の実施形態では、フィンガーガード222は、筒状部221の上端に形成されているが、筒状部221の上端である必要はない。
また、上記の実施形態では、ファン本体20の筒状部221を、外衣300(外側)の側から外衣300の開口孔314に挿入しているが、勿論、ファン本体20の筒状部221を、内衣10(内側)から内衣10の開口孔14に挿入して、内衣10と外衣300を一体化するものであってもよい。
また、上記の実施形態では、内衣10は、半袖の服の形状に作製しているが、勿論、半袖以外の、長袖、七分袖や袖なしであってもよい。
以上説明したように、本発明に係る一体型空調服では、自社のユニフォームを空調服として用いるのに好適である。
1 一体型空調服
10 内衣
11 ファスナー
12 裾部
13 後襟突出部
131 当て布
14 開口孔(第2開口孔)
20 ファン本体
21 プロペラ
22 ファン収納部
221 筒状部
222 フィンガーガード
222a 中央基部
222b 棒状部
222c 輪状部
223 フランジ部
224 切込部
225 補強板
23 係止部材(固定部材)
231 突起部
30 空気排出部
40 電源装置
50 電源ケーブル
60、61 ホック(一体化手段)
300 外衣
301 空気流通路遮断シート
314 開口孔(第1開口孔)
500 空調服
510 服本体
520 ファン本体
530 空気排出部

Claims (8)

  1. プロペラが収納されたファン本体と、
    第1開口孔を備えた外衣と、
    第2開口孔を備えた通気性のない又は通気性の小さなシート状素材で作成された内衣と、
    前記外衣を外側に前記内衣を内側にして、前記ファン本体が前記第1開口孔と前記第2開口孔を塞ぐように、前記ファン本体を前記外衣と前記内衣とに一体的に固定する固定部材とを備え、
    前記ファン本体により、空気を外部から取り込んで前記内衣と身体又は下着との間の空間に空気の流れを強制的に生じさせることを特徴とする一体型空調服。
  2. 前記ファン本体は、前記プロペラが収納された筒状部と、前記筒状部の一端に形成されたフランジ部と、を備え、
    前記フランジ部と前記固定部材とで前記外衣と前記内衣とを挟み込んで前記ファン本体を固定することを特徴とする請求項1に記載の一体型空調服。
  3. 前記第1開口孔の縁と前記第2開口孔の縁の少なくとも一方には補強処理が施されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の一体型空調服。
  4. 前記補強処理は、前記開口孔の縁には、前記筒状部の外径より小さな内孔から前記筒状部の外径と略同一の径に向かって切り込みを施し、切り込まれた部位を折り返すことにより前記筒状部の外径と略同一の孔を開口し、折り返された部位に前記筒状部の外径に対し僅かに大きな内径の補強板の内径をそろえて配置し、糸で補強板と開口孔の外側とを括り付けることを特徴とする請求項3に記載の一体型空調服。
  5. 前記内衣の後襟には、空気を排出する空気排出部が形成されたことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の一体型空調服。
  6. 前記外衣の内面に空気流通路遮断シートが設けられたことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の一体型空調服。
  7. 前記ファン本体に電力を供給する電源装置と、
    前記電源装置及び前記ファン本体に接続するプラグを有する電源ケーブルを備え、
    前記電源装置に接続される側のプラグの正電極が前記ファン本体に接続される側のプラグの負電極に結線され、前記電源装置に接続される側のプラグの負電極が前記ファン本体に接続される側のプラグの正電極に結線されたことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の一体型空調服。
  8. 前記ファン本体に対応する部位から離れた部位に前記内衣と前記外衣を一体化する一又は複数の一体化手段を備えたことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の一体型空調服。
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