JP2019113062A - 衣服用ファン - Google Patents

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Makoto Nozawa
真 野沢
智久 神原
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Abstract

【課題】本願は、衣服への取付作業中におけるファン本体の向きの把握が容易な衣服用ファンを提供することを課題とする。【解決手段】衣服に設けられた円形の開口部に装着される衣服用ファンであって、電動のファンを内蔵し、開口部の縁に衣服の外側から接触するフランジ部を有するファン本体と、衣服の内側においてファン本体に螺合され、開口部の縁に衣服の内側から接触する固定部材と、を備え、フランジ部は、円弧状の縁と直線状の縁を外周縁の部分に有する。【選択図】図5

Description

本発明は、衣服用ファンに関する。
近年、着用者に清涼感を与える目的で空気を送風するファンを備えた衣服が用いられている。ファンを備えた衣服は、高温環境下で作業を行う作業員が着用するため、主に作業着の形態で流通している。ファンを備えた衣服にはファンを取り付けるための開口部が設けられており、当該開口部に電動のファン(以下、「衣服用ファン」という)が装着される(例えば、特許文献1−2を参照)。
特許第6200606号公報 実用新案登録第3213564号公報
衣服用ファンは、例えば、衣服に設けられた円形の開口部にファン本体を服の外側から嵌めた後、服の内側から環状の固定部材をファン本体の雄ネジに螺合することで、衣服の開口部の縁がファン本体のフランジと固定部材との間に挟まれ、衣服に固定される。このような形態で衣服に固定される衣服用ファンの場合、ファン本体に螺合される固定部材は、ファン本体と同等の外径を有し、ファン本体に設けられている雄ネジに螺合する雌ネジを内周面に有する形態となる。よって、衣服用ファンが衣服の開口部から脱落するのを防ぐには、固定部材をファン本体の雄ネジへ確実に締め付ける必要がある。
ファン本体と同等の外径を有する固定部材で衣服用ファンを衣服に固定する場合、使用者は、ファン本体と固定部材を左右の手で掴み、ファン本体と固定部材を相対的に回転させて両部品を螺合させることになる。そして、ファン本体には電源コードの接続口があるため、使用者は、通常、ファン本体を規定の位置に手で保持し、その状態で固定部材を回転させることになる。しかし、ファン本体が衣服の外側から嵌るのに対し、固定部材は衣服の内側からファン本体の雄ネジに螺合されるので、使用者は、固定部材をファン本体に螺合している間、ファン本体の向きを視認することが容易でない。よって、固定部材をファン本体の雄ネジへ締め付けた後にファン本体の取付状態を確認すると、ファン本体が衣服に正しい向きで固定されていないことがある。
そこで、本願は、衣服への取付作業中におけるファン本体の向きの把握が容易な衣服用ファンを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明では、電動のファンを内蔵するファン本体のフランジ部の外周縁の部分に、円弧状の縁と直線状の縁を設けることにした。
詳細には、本発明は、衣服に設けられた円形の開口部に装着される衣服用ファンであって、電動のファンを内蔵し、開口部の縁に衣服の外側から接触するフランジ部を有するファン本体と、衣服の内側においてファン本体に係合され、開口部の縁に衣服の内側から接触する固定部材と、を備え、フランジ部は、円弧状の縁と直線状の縁を外周縁の部分に有する。
ここで、円形の開口部とは、当該開口部の縁が全周に渡ってファン本体と固定部材との間に挟まることができる程度の真円度を有する開口部であればよく、衣服に要求される通常の精度よりも高精度な寸法の開口部に限定されるものではない。また、開口部の縁とは、開口部の周囲にある衣服の部位をいい、例えば、開口部における衣服の端から数mm乃至十数mm程度の範囲内をいう。
上記の衣服用ファンでは、ファン本体のフランジ部に円弧部分と直線部分が設けられているため、固定部材をファン本体へ係合している間にファン本体の向きが変化すると、円弧部分や直線部分の位置が変化する。円弧部分や直線部分の位置が変化すると、ファン本体を掴んでいる人は、手から伝わる円弧部分と直線部分の感触、及び、手の捻り具合から、ファン本体の向きを感じ取ることができる。よって、上記の衣服用ファンは、例えば、単なる円形の外周縁を有するものに比べると、手から伝わる感触だけでファン本体の向きを把握し、ファン本体を規定の方向で固定しやすい。すなわち、上記の衣服用ファンであれば、衣服への取付作業中におけるファン本体の向きの把握が容易である。
なお、フランジ部は、円弧状の縁と直線状の縁を交互に有するものであってもよい。円弧状の縁と直線状の縁が交互にあれば、ファン本体の向きの変化を把握することが更に容易である。
また、円弧状の縁は、ファンの回転軸を中心とする円に沿った形状であってもよい。円弧状の縁がこのように形成されていれば、ファン本体のフランジ部は概ね円形の外周縁となるため、審美性を低下させることなく、衣服への取付作業中におけるファン本体の向きの把握を容易にすることができる。
また、フランジ部は、微細な凹凸を外周縁の部分に有するものであってもよい。このようなフランジ部を有する衣服用ファンであれば、衣服への取付作業中、ファン本体を保持する人の手が滑るのを抑制することができる。
なお、本発明は、例えば、衣服に設けられた円形の開口部に装着される衣服用ファンであって、電動のファンを内蔵し、開口部の縁に衣服の外側から接触するフランジ部を有するファン本体と、衣服の内側においてファン本体に係合され、開口部の縁に衣服の内側から接触する固定部材と、を備え、フランジ部は、第1の形状の縁と第2の形状の縁を外周縁の部分に有するものであってもよい。
ここで、第1の形状の縁と第2の形状の縁は、互いに異なる形状の縁であり、例えば、一方が円弧状の縁であり、他方が直線状の縁が挙げられる。このように形状の異なる第1の形状の縁と第2の形状の縁がフランジ部の外周縁の部分に設けられていれば、固定部材をファン本体へ係合している間にファン本体の向きが変化すると、第1の形状の部分や第2の形状の部分の位置が変化する。第1の形状の部分や第2の形状の部分の位置が変化すると、ファン本体を掴んでいる人は、手から伝わる第1の形状の部分や第2の形状の部分の感触、及び、手の捻り具合から、ファン本体の向きを感じ取ることができる。よって、上記の衣服用ファンは、例えば、単なる円形の外周縁を有するものに比べると、手から伝わる感触だけでファン本体の向きを把握し、ファン本体を規定の方向で固定しやすい。すなわち、上記の衣服用ファンであれば、衣服への取付作業中におけるファン本体の向きの把握が容易である。
上記の衣服用ファンであれば、衣服への取付作業中におけるファン本体の向きの把握が容易である。
図1は、本実施形態に係る衣服用ファンを示した斜視図である。 図2は、固定部材がファン本体に螺合された状態の衣服用ファンを前面側から示した斜視図である。 図3は、固定部材がファン本体に螺合された状態の衣服用ファンを後面側から示した斜視図である。 図4は、開口部に装着された状態の衣服用ファンを側方から見た図である。 図5は、ファン本体を前面側から示した図である。 図6は、衣服用ファンが装着された衣服を示した図である。 図7は、衣服用ファンを衣服へ装着する様子を示した図である。 図8は、ファン本体の向きの変化を示した図である。 図9は、円弧部分と直線部分が交互に設けられていることの優位性を示す図である。 図10は、変形例に係るファン本体を示した斜視図である。 図11は、変形例に係るファン本体を前面側から示した図である。 図12は、変形例に係るファン本体を把持する様子を示した図である。 図13は、変形例に係るファン本体を把持している際の指先とフランジ部の縁との位置関係を示した図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態は、本発明の実施形態の一例であり、本発明の技術的範囲を以下の態様に限定するものではない。
図1は、本実施形態に係る衣服用ファンを示した斜視図である。衣服用ファン1は、衣服4を構成する生地41に設けられた円形の開口部42に装着される装置であり、電動のファンを内蔵するファン本体2と、ファン本体2に螺合される固定部材3とを備える。衣服用ファン1は、ファン本体2が開口部42に衣服4の外側から挿入され、固定部材3が衣服4の内側からファン本体2に螺合される。まず、ファン本体2について説明し、その後、固定部材3について説明する。
ファン本体2は、内蔵されているファンの回転軸を中心に線対称の略半球体或いはドーム状の外観形状のハウジング21を有する。半球体において非球面部分に相当する略平坦な部位は、ハウジング21の前面となり、衣服用ファン1が開口部42に装着された状態において衣服4の外側を向く。そして、ハウジング21の前面部分の縁には、ハウジング21を前面から見た場合に最外周縁部分を形成するフランジ部27が設けられている。このフランジ部27は、開口部42の内径よりもやや大きい外径を有しているため、開口部42に衣服用ファン1が装着された状態において開口部42の縁に衣服4の外側から接触することができる。
また、ハウジング21は、半球体において球面の縁に相当する部位に雄ネジ24を有する。雄ネジ24の外径は、開口部42よりも小さい。よって、雄ネジ24の部分は、衣服用ファン1が開口部42に装着されると開口部42の内側に収まる。
また、ハウジング21は、内蔵されているファンによって発生される気流がハウジング21の内外を流通するように、全体的に格子状の構造体となっている。そして、ハウジング21に内蔵のファンは、衣服4の外側から内側へ空気を送風する。よって、ハウジング21の前面側を構成する格子の隙間は吸気口22となる。また、ハウジング21の後面側を構成する格子の隙間は排気口23となる。
次に、固定部材3について説明する。固定部材3は、環状のリング部31と、リング部31の外周面において周方向に離散配置される筋状の突起である滑り止め32と、リング部31の内周面に形成される雌ネジ33とを有する。雌ネジ33の内径は、雄ネジ24の外径にほぼ一致している。よって、雌ネジ33は、雄ネジ24に螺合することができる。そして、リング部31の外径は、開口部42の内径よりもやや大きい。よって、ファン本体2が開口部42に入った状態で雌ネジ33が雄ネジ24に螺合されると、リング部31は、開口部42の縁の部分をファン本体2のフランジ部27側へ押圧することになる。
図2は、固定部材3がファン本体2に螺合された状態の衣服用ファン1を前面側から示した斜視図である。また、図3は、固定部材3がファン本体2に螺合された状態の衣服用ファン1を後面側から示した斜視図である。図2と図3に衣服4は図示されていない。図2を見ると判るように、フランジ部27の最外縁部分には微細な凹凸による滑り止め28が設けられている。この滑り止め28は、衣服用ファン1を開口部42に取り付ける際、ファン本体2を保持する人の手が滑るのを抑制する。
また、図3を見ると判るように、ファン本体2の内部には回転羽根25が内蔵されている。そして、ファン本体2には、ハウジング21が呈する略半球体の外観形状において球面の頭頂部に相当する部位に駆動部29が設けられている。駆動部29には、回転羽根25を回転する電動のモータ、衣服用ファン1にバッテリを外部接続するための端子等の電子部品が備わっている。
図4は、開口部42に装着された状態の衣服用ファン1を側方から見た図である。ファン本体2には、衣服用ファン1にバッテリを外部接続するための端子29Tが設けられている。この端子29Tには、衣服4の内側にあるバッテリのケーブルが接続される。そして、端子29Tに接続されるバッテリのケーブルは、衣服4の内側に所定の位置で固定される。よって、ファン本体2は、端子29Tが衣服4の内側でケーブルのコネクタの方へ向く状態で開口部42に固定される必要がある。
よって、衣服用ファン1が開口部42に固定される際は、端子29Tが衣服4の内側で正しい方向へ向いた状態でファン本体2が開口部42に嵌められ、その状態で固定部材3がファン本体2に螺合される。そして、固定部材3がファン本体2に螺合されて締め付けられると、図4に示されるように、固定部材3のリング部31は、開口部42の縁の部分をファン本体2のフランジ部27側へ押圧する。
図5は、ファン本体2を前面側から示した図である。ファン本体2の前面側には、ハウジング21全体を構成する格子状の構造体が形成する吸気口22が広がっている。そして、その外側の外縁部分を形成するフランジ部27には、滑り止め28が設けられている。ところで、図5を見ると判るように、フランジ部27の最外周部分は、概ね円形ではあるものの、回転羽根25の回転軸を中心とする円に沿った円弧部分27Cの他に、直線部分27Lが設けられている。そして、円弧部分27Cと直線部分27Lは略同等の長さでフランジ部27の縁に交互に設けられている。本実施形態では、互いに略同等の長さの円弧部分27Cと直線部分27Lが交互に計16個設けられているため、円弧部分27Cは、回転羽根25の回転軸を中心に360度を16等分した約22.5度の角度で広がる円弧となっている。
衣服用ファン1は、以下のように装着される。図6は、衣服用ファン1が装着された衣服4を示した図である。衣服用ファン1は、例えば、図6に示されるように、作業着の後ろ見頃の部分に装着可能である。そして、衣服4に装着された衣服用ファン1にバッテリから電力が供給されると、衣服用ファン1に内蔵されているモータが作動し、回転羽根25が回転する。回転羽根25が回転すると、衣服4の外側にある空気が衣服用ファン1に
吸引され、衣服4の内側へ吹き出される。そして、衣服用ファン1から衣服4の内側へ吹き出された空気は、衣服4内の各部へ行き渡る。衣服4内の各部へ行き渡った空気は、衣服4内の空気を袖口や首元の隙間から衣服4の外側へ排出する。この結果、衣服ファン1から吹き出した空気が衣服4を着用している人の皮膚から排出される汗を気化させることで体表面が冷却される。このため、衣服4を着用している人は、衣服用ファン1が装着されていない衣服を着ている時よりも清涼感を得ることができる。
なお、衣服用ファン1は、衣服4の後ろ見頃に装着される形態に限定されるものではなく、衣服4に設けられた開口部42であれば如何なる部位であっても装着可能である。衣服用ファン1を装着する部位としては、例えば、衣服4の前身頃、その他各種の部位が挙げられる。
ところで、衣服4に衣服用ファン1を装着する場合は、一方の手でファン本体2を衣服4の外側から保持し、他方の手で固定部材3を掴んで衣服4の内側からファン本体2へ固定部材3を螺合することになる。そして、衣服4に装着される衣服用ファン1は、図6に示されるように、衣服4の外側からファン本体2を視認可能であるが、固定部材3については視認不能である。また、衣服用ファン1を衣服4へ装着する際は、ファン本体2を前面側から一方の手で覆うような状態で保持し、固定部材3を他方の手で覆うような状態で掴むことになるため、ファン本体2や固定部材3が手に隠れる状態となる。
図7は、衣服用ファン1を衣服4へ装着する様子を示した図である。衣服用ファン1を衣服4へ装着する際は、図7に示されるように、一方の手でファン本体2を掴み、他方の手で固定部材3を掴む。そして、ファン本体2を衣服4の外側から保持し、その状態で固定部材3をファン本体2に螺合する。衣服用ファン1を衣服4へ装着している間、図7に示されるように、ファン本体2はファン本体2を掴む手で殆ど覆われた状態になっており、固定部材3は固定部材3を掴む手で殆ど覆われた状態になっている。そして、ファン本体2は、固定部材3がファン本体2へ螺合されている間、ファン本体2の前面側がファン本体2を掴む手で覆い隠された状態になるのみならず、ファン本体2の後面側が固定部材3を掴む手で覆い隠された状態になる。したがって、固定部材3をファン本体2へ螺合している間にファン本体2を誤って動かすと、ファン本体2に設けられている端子29Tの衣服4に対する相対的な向きが変化し、端子29Tが衣服4の内側にあるケーブルのコネクタとは異なる方向を向いた状態で開口部42に固定される可能性がある。しかし、本実施形態の衣服用ファン1では、ファン本体2のフランジ部27に円弧部分27Cと直線部分27Lが交互に設けられているため、衣服用ファン1を衣服4へ装着している人は、ファン本体2を掴む手の感触を通じてファン本体2の向きを把握することができる。
図8は、ファン本体2の向きの変化を示した図である。図8において最外縁部分が破線で示されているファン本体2は、向きが変化する前のファン本体2を示している。また、図8において実線で示されているファン本体2は、向きが変化した後のファン本体2を示している。ファン本体2のフランジ部27には円弧部分27Cと直線部分27Lが交互に設けられているため、固定部材3をファン本体2へ螺合している間にファン本体2の向きが変化すると、図8に示されるように、円弧部分27Cや直線部分27Lの位置が変化する。円弧部分27Cや直線部分27Lの位置が変化すると、ファン本体2を掴んでいる人は、手から伝わる円弧部分27Cと直線部分27Lの感触、及び、手の捻り具合から、ファン本体2の向きが変化したことを感じ取ることができる。
ここで、円弧部分27Cと直線部分27Lが交互に設けられていることの優位性について解説する。図9は、円弧部分27Cと直線部分27Lが交互に設けられていることの優位性を示す図である。図9(A)は、上記実施形態のファン本体2に相当する。また、図9(B)は、比較例であり、上記実施形態のファン本体2において円弧部分27Cを直線
部分27Lに置き換えたものに相当する。よって、比較例では、図9(B)に示されるように、直線部分が16個備わっている。なお、図9では、実施形態と比較例のそれぞれの角度の変化の把握を容易にするため、特定の直線部分の線を太く図示している。
上記実施形態のファン本体2では円弧部分27Cと直線部分27Lが交互に設けられているため、図9(A)を見ると判るように、最外縁部分の形状は、45度回転しないと回転前の状態に一致しない。一方、円弧部分27Cを直線部分27Lに置き換えた比較例の場合、最外縁部分の形状は、22.5度回転すると回転前の状態に一致する。よって、比較例の場合には22.5度回転しただけで、どの程度回転したかを手の感触から把握することが難しくなると言える。一方、上記実施形態の場合には、45度回転するまでの間は、どの程度回転したかを手の感触から把握することが可能と言える。よって、上記実施形態の衣服用ファン1は、比較例に比べると、手から伝わる感触だけでファン本体2の向きを把握し、ファン本体2を規定の方向で固定しやすい。
なお、最外縁部分の形状としては、上記実施形態や比較例の他、例えば、六角形や五角形等の角形状、或いは、非点対称の特異な形状も考えられるが、多角形の角数を減らすと角が衣服4の周囲の物に引っ掛かる可能性が高まる。また、回転体である回転羽根25を内蔵するファン本体2が、角形状、或いは、非点対称の特異な形状の外観を呈すると、審美性が損なわれる。この点、上記実施形態であれば、最外縁部分が全体的に円形であるため、衣服4の周囲の物に引っ掛かる可能性を高めることなく、且つ、審美性を損なうことなく、ファン本体2の向きを手の感触から容易に把握することが可能である。
なお、衣服用ファン1は、例えば、以下のように変形してもよい。衣服用ファン1は、例えば、円形の縁を有するフランジ部27に直線部分27Lが1〜2個程度設けられていてもよい。また、衣服用ファン1は、ネジでファン本体2に螺合する形態の固定部材3ではなく、例えば、爪でファン本体2に係合する形態の固定部材3で衣服4に固定するものであってもよい。また、衣服用ファン1は、例えば、フランジ部27の縁にある滑り止め28を省略した形態であってもよい。また、衣服用ファン1は、回転羽根25の回転軸を中心とする円に沿った円弧部分27Cではなく、例えば、その他の箇所を中心とする円に沿った円弧部分27Cを有するものであってもよい。また、固定部材3は、滑り止め32に代えて、例えば、フランジ部27にある直線部分27Lに類似する平坦な部分があってもよい。これらの何れの変形例であっても、ファン本体2の向きを手の感触から容易に把握することが可能である。
また、上記実施形態の衣服用ファン1は、例えば、以下のように変形してもよい。図10は、変形例に係る衣服用ファンのファン本体を示した斜視図である。本変形例に係るファン本体2Aは、上記実施形態のファン本体2と同様、衣服4の開口部42に挿入され、固定部材3が衣服4の内側から螺合される。そして、ファン本体2Aは、実施形態のファン本体2と同様、吸気口22や排気口23を有するハウジング21やフランジ部27を備える。フランジ部27の外周縁には、ファン本体2Aを保持する人の手が滑るのを抑制する滑り止め28が形成されている。
本変形例のファン本体2Aは、フランジ部27の縁の形状が上記実施形態のファン本体2と異なっている。すなわち、上記実施形態のファン本体2では、フランジ部27の縁に段差は無かったが、本変形例のファン本体2Aでは、図10を見ると判るように、フランジ部27の縁に段差がある。この段差は、フランジ部27の縁に交互に設けられている逆円弧部分27C1と直線部分27L1のうちの逆円弧部分27C1の部分に設けられている。逆円弧部分27C1は、上記実施形態のファン本体2に設けられていた円弧部分27Cとは逆方向の円弧であるため、円弧部分27Cとの区別を容易にするために「逆円弧」と称しているが、「逆円弧」は「円弧」の一部に含まれる概念である。そして、フランジ
部27の縁のうち逆円弧部分27C1に対応する部位には、直線部分27L2が併設されている。また、逆円弧部分27C1と直線部分27L2との間には段差がある。よって、フランジ部27には、衣服用ファン1の前面側に位置する第1段目の縁と、衣服用ファン1の後面側に位置する第2段目の縁とが設けられていると言える。
図11は、変形例に係るファン本体2Aを前面側から示した図である。ファン本体2Aの前面側から見ると判るように、フランジ部27の縁には、逆円弧部分27C1と直線部分27L1が交互に設けられている。そして、フランジ部27の縁のうち逆円弧部分27C1に対応する部位には、逆円弧部分27C1とは形状の異なる直線部分27L2が設けられている。そして、逆円弧部分27C1と直線部分27L1は、フランジ部27の外周縁沿いの円周上に、円の中心を基準点として等角度ピッチで交互に設けられている。本変形例では、互いに略同等の長さの逆円弧部分27C1と直線部分27L1が交互に計16個設けられているため、逆円弧部分27C1は、回転羽根25の回転軸を中心に360度を16等分した約22.5度の角度で広がる円弧となっている。
図12は、本変形例に係るファン本体2Aを把持する様子を示した図である。本変形例の衣服用ファン1においてファン本体2Aを衣服4へ装着する場合、上記実施形態の衣服用ファン1の場合と同様、ファン本体2Aを前面側から手で掴む。よって、本変形例のファン本体2Aでは、上記実施形態のファン本体2と同様、ファン本体2Aがファン本体2Aを掴む手で殆ど覆われた状態になっている。そして、ファン本体2Aは、固定部材3がファン本体2Aへ螺合されている間、ファン本体2Aの前面側がファン本体2Aを掴む手で覆い隠された状態になるのみならず、ファン本体2Aの後面側が固定部材3を掴む手で覆い隠された状態になる。したがって、固定部材3をファン本体2Aへ螺合している間にファン本体2Aを誤って動かすと、ファン本体2Aに設けられている端子29Tの衣服4に対する相対的な向きが変化し、端子29Tが衣服4の内側にあるケーブルのコネクタとは異なる方向を向いた状態で開口部42に固定される可能性がある。しかし、本変形例に係る衣服用ファン1では、ファン本体2Aのフランジ部27に逆円弧部分27C1と直線部分27L1が交互に設けられているため、衣服用ファン1を衣服4へ装着している人は、ファン本体2Aを掴む手の感触を通じてファン本体2Aの向きを把握することができる。
図13は、本変形例に係るファン本体2Aを把持している際の指先とフランジ部27の縁との位置関係を示した図である。本変形例のファン本体2Aでは、逆円弧部分27C1が円弧部分27Cとは逆向きの円弧を形成しており、逆円弧部分27C1には直線部分27L2が併設されることで段差を形成しているため、ファン本体2Aを掴む手の感触を通じてファン本体2Aの向きの変化を特に把握しやすい。すなわち、フランジ部27の縁には、逆円弧部分27C1に段差が形成されているため、逆円弧部分27C1及び直線部分27L2に触れている指先に与える感覚は、直線部分27L1に触れている指先に与える感覚と大きく異なる。このため、本変形例において衣服用ファン1を衣服4へ装着している人は、ファン本体2Aを掴む手の感触を通じてファン本体2Aの向きを把握することが極めて容易である。更に、本変形例のファン本体2Aでは、逆円弧部分27C1に対応する部分に段差が形成されているため、例えば、衣服用ファン1に付属品等が装着されることにより直線部分27L1や直線部分27L2を掴みにくい場合であっても、逆円弧部分27C1の部分を掴みながらファン本体2Aに固定部材3を螺合することができる。
なお、上記の円弧部分27Cや逆円弧部分27C1は、円弧に代えて、例えば、2本以上の直線を組み合わせた形状であってもよいし、微細な円弧を複数組み合わせた形状であってもよい。また、上記の直線部分27L,27L1,27L2は、直線以外の形状であってもよい。
1・・衣服用ファン
2,2A・・ファン本体
3・・固定部材
4・・衣服
21・・ハウジング
22・・吸気口
23・・排気口
24・・雄ネジ
25・・回転羽根
27・・フランジ部
27C・・円弧部分
27C1・・逆円弧部分
27L,27L1,27L2・・直線部分
28・・滑り止め
29・・駆動部
29T・・端子
31・・リング部
32・・滑り止め
33・・雌ネジ
41・・生地
42・・開口部

Claims (8)

  1. 衣服に設けられた円形の開口部に装着される衣服用ファンであって、
    電動のファンを内蔵し、前記開口部の縁に前記衣服の外側から接触するフランジ部を有するファン本体と、
    前記衣服の内側において前記ファン本体に係合され、前記開口部の縁に前記衣服の内側から接触する固定部材と、を備え、
    前記フランジ部は、円弧状の縁と直線状の縁を外周縁の部分に有する、
    衣服用ファン。
  2. 前記フランジ部は、前記円弧状の縁と前記直線状の縁を交互に有する、
    請求項1に記載の衣服用ファン。
  3. 前記円弧状の縁は、前記ファンの回転軸を中心とする円に沿った形状である、
    請求項1または2に記載の衣服用ファン。
  4. 前記フランジ部は、微細な凹凸を前記外周縁の部分に有する、
    請求項1から3の何れか一項に記載の衣服用ファン。
  5. 衣服に設けられた円形の開口部に装着される衣服用ファンであって、
    電動のファンを内蔵し、前記開口部の縁に前記衣服の外側から接触するフランジ部を有するファン本体と、
    前記衣服の内側において前記ファン本体に係合され、前記開口部の縁に前記衣服の内側から接触する固定部材と、を備え、
    前記フランジ部は、第1の形状の縁と第2の形状の縁を外周縁の部分に有する、
    衣服用ファン。
  6. 前記フランジ部は、前記第1の形状の縁と前記第2の形状の縁を交互に有する、
    請求項5に記載の衣服用ファン。
  7. 前記フランジ部の縁は、前記衣服用ファンの前面側に位置する第1段目の縁と、前記衣服用ファンの後面側に位置する第2段目の縁とによって形成される段差を有しており、
    前記第1段目の縁は、前記第1の形状の縁及び前記第2の形状の縁を有し、
    前記第2段目の縁は、前記第1の形状の縁と前記第2の形状の縁のうち何れ一方の縁に対応する部分に、該何れか一方の縁の形状と異なる第3の形状の縁を有する、
    請求項5または6に記載の衣服用ファン。
  8. 前記第1の形状の縁は、逆円弧状の縁であり、
    前記第2の形状の縁は、直線状の縁である、
    請求項5から7の何れか一項に記載の衣服用ファン。
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