JP6395269B2 - 指輪 - Google Patents
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Description
特許文献2と特許文献3に記載されている指輪は、装着されているとき、指輪が回転するのを妨ぐことができる。また、特許文献2に記載の指輪は四辺形の対角線が関節の長軸と一致するように指輪を傾けることで関節を通りやすくすることができると考えられる。
しかし、特許文献2に記載の指輪は、装着位置において指の側面を四辺形の対向する2辺で挟み込むため、挟み込まれた部分の指の肉が窪み、指輪が指に食い込んでいるように見える。これは、指輪がはめられた指を見る人に不快感を与え、指輪の審美性を低下させるおそれがある。
所定の縦軸に対して対称である環状の環状部を備え、
前記環状部の内周面において、
第1の側と当該第1の側に対向する第2の側とが、それぞれ前記縦軸と交わっており、外側に凸であり、
前記第1の側が前記縦軸と交わる位置と前記縦軸に垂直な方向における幅である横幅が最大となる位置との前記縦軸に沿う方向の間隔が、前記第1の側が前記縦軸と交わる位置と前記第2の側が前記縦軸と交わる位置との間隔である縦の最大の間隔の5分の2以下であり、
前記最大の横幅から、前記第1の側から前記第2の側に向かって横幅が徐々に狭くなり、
前記第2の側における所定の部分が前記縦軸と垂直に交わる平らな面であって、当該所定の部分の一方の端において前記第1の側から前記第2の側に向かって横幅が徐々に狭くなる領域における一方の側から当該所定の部分に移行し、当該所定の部分の他方の端において前記第1の側から前記第2の側に向かって横幅が徐々に狭くなる領域における他方の側から当該所定の部分に移行し、当該所定の部分の一方の端と他方の端との間の幅が4mm以上10mm以下である、
ことを特徴とする。
前記環状部の内周面において、前記第1の側が前記縦軸と交わる位置と前記横幅が最大となる位置との前記縦軸に沿う方向の間隔が、前記縦の最大の間隔の3分の1以下であることを特徴とする。
前記環状部の外周面の横幅が、当該外周面の最大の横幅から、前記第1の側から前記第2の側に向かって徐々に狭くなることを特徴とする。
前記環状部の外周面の第1の側が前記縦軸と交わる位置に、装飾部を備えることを特徴とする。
指輪1は、環状部10を有する。環状部10は、Y軸に対して対称である。すなわち、環状部10の内周面11および外周面12は、それぞれY軸に対して対称である。X軸はY軸と垂直である。環状部10は、X軸に対して非対称である。すなわち、環状部10の内周面11および外周面12は、それぞれX軸に対して非対称である。なお、Y軸は本発明の縦軸の一例である。
環状部10の内周面11において、上側と下側は、それぞれY軸と垂直に交わる。そして、上側と下側は、それぞれ外側に凸である。すなわち、上側は上方に凸であり、下側は下方に凸である。ここで、内周面11の上側が曲面である場合、「上側がY軸と垂直に交わる」とは、内周面11の上側とY軸との交点における接線がY軸と垂直であることをいう。言い換えると、内周面11の縦断面の上側が曲線である場合、内周面11の縦断面の上側の曲線とY軸との交点における接線がY軸と垂直であることをいう。下側についても同様である。なお、上側は本発明の第1の側の一例であり、下側は本発明の第2の側の一例である。
ここで、本発明の効果を奏するためには、内周面11の横幅が最大の横幅aとなる位置と内周面11の上側がY軸と垂直に交わる位置とのY軸に沿う方向の間隔は、2h/5(hの5分の2)以下であればよい。ただし、その間隔はh/3(hの3分の1)以下であることが望ましい。
そして、内周面11の横幅は、最大の横幅aから、上側から下側に向かって徐々に狭くなる。
ただし、図3に示すように、下側がY軸と垂直に交わる位置を含む所定の部分11bは平らな面であってもよい。すなわち、円13よりも曲率が小さい面には平面が含まれるものとする。部分11bのX軸に沿う方向の幅は、例えば4mm以上10mm以下である。
同様に、内周面11において、上側がY軸と垂直に交わる位置を含む所定の部分の曲率は円13の曲率よりも小さい。すなわち、この部分は円13よりも曲がり具合がゆるい曲面である。なお、この部分は平らな面であってもよい。
環状部10の外周面12において、上側と下側は、それぞれY軸と垂直に交わる。そして、上側と下側は、それぞれ外側に凸である。すなわち、上側は上方に凸であり、下側は下方に凸である。
X軸に沿う方向の外周面12の横幅は、最大の横幅から、上側から下側に向かって徐々に狭くなる。
ただし、外周面12において、下側がY軸と垂直に交わる位置を含む所定の部分は平らな面であってもよい。すなわち、外周円よりも曲率が小さい面には平面が含まれるものとする。
同様に、外周面12において、上側がY軸と垂直に交わる位置を含む所定の部分の曲率は外周円の曲率よりも小さい。すなわち、この部分は外周円よりも曲がり具合がゆるい曲面である。なお、この部分は平らな面であってもよい。
指輪2は、後述する効果も指輪1と同様に有する。
更に、図3に示すように、内周面11の下側がY軸と垂直に交わる位置を含む所定の部分11bを平らな面とすることにより、指輪1をより回転しにくくすることができる。
環状部10の内周面11の上側は横幅が広くて平らに近い形状であるため、上側の広い部分に指の甲側の肉15が逃げることができる。環状部10は上側から下側に向かって徐々に狭くなり、図6に示したように内周面11の下側の部分が指の腹側の肉14を挟み込む。しかし、上側から見ると、環状部10は指に食い込んでいるように見えず、見た目が良い。特に、握りこぶしを作ると、指の甲側の肉15は平らな状態になるが、これを内周面11の上側の広い部分に逃がすことができる。このため、指輪がはめられた指を指の甲側から見た場合に見た目が良く、指輪の審美性が向上する。
外周が円である指輪は、その指輪をした状態で手を強く握りしめると、隣接した指に外周が食い込み、指輪の装着者が痛みを感じるおそれがある。外周面12は、その横幅が上側から下側に向かって徐々に狭くなる形状であるため、隣接した指への側面12aと側面12bの食い込みが少ない。このため、指輪1の装着者は痛みを感じにくい。
なお、特許文献2には、側面の2辺の外側中央に円弧状の窪み部を設けることにより、隣りの指への圧迫を少なくすることが記載されているが、本実施形態に係る指輪1によれば、窪み部が無くても隣りの指への圧迫を少なくすることができる。
指輪3が装飾部17を有する場合、装着位置において回転しにくいことはより一層重要である。環状部10の外周面12の上側がY軸と垂直に交わる位置に装飾部17を配置すると、環状部10がY軸に対して対象であるところ、装飾部17の重量はY軸に沿って環状部10にかかる。この場合、装飾部17を有していても指輪3は回転しにくい。
Claims (4)
- 所定の縦軸に対して対称である環状の環状部を備え、
前記環状部の内周面において、
第1の側と当該第1の側に対向する第2の側とが、それぞれ前記縦軸と交わっており、外側に凸であり、
前記第1の側が前記縦軸と交わる位置と前記縦軸に垂直な方向における幅である横幅が最大となる位置との前記縦軸に沿う方向の間隔が、前記第1の側が前記縦軸と交わる位置と前記第2の側が前記縦軸と交わる位置との間隔である縦の最大の間隔の5分の2以下であり、
前記最大の横幅から、前記第1の側から前記第2の側に向かって横幅が徐々に狭くなり、
前記第2の側における所定の部分が前記縦軸と垂直に交わる平らな面であって、当該所定の部分の一方の端において前記第1の側から前記第2の側に向かって横幅が徐々に狭くなる領域における一方の側から当該所定の部分に移行し、当該所定の部分の他方の端において前記第1の側から前記第2の側に向かって横幅が徐々に狭くなる領域における他方の側から当該所定の部分に移行し、当該所定の部分の一方の端と他方の端との間の幅が4mm以上10mm以下である、
ことを特徴とする指輪。 - 前記環状部の内周面において、前記第1の側が前記縦軸と交わる位置と前記横幅が最大となる位置との前記縦軸に沿う方向の間隔が、前記縦の最大の間隔の3分の1以下であることを特徴とする請求項1に記載の指輪。
- 前記環状部の外周面の横幅が、当該外周面の最大の横幅から、前記第1の側から前記第2の側に向かって徐々に狭くなることを特徴とする請求項1または2に記載の指輪。
- 前記環状部の外周面の第1の側が前記縦軸と交わる位置に、装飾部を備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の指輪。
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Family Applications (1)
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