JP3220808U - 指輪 - Google Patents

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Abstract

【課題】装着状態の如何にかかわらず、装着したときの見栄えが良くなる指輪を提供する。【解決手段】指を挿通する環状部材1の内周側に、指輪の号数に合わせた内径面10と、内径面10の両側において外径側に向かって傾斜する第1の傾斜面11と第2の傾斜面12を形成した。このため、環状部材1の内周が、内径面10を頂面とする山型に形成される。山型の両側は上記第1の傾斜面11と第2の傾斜面12である。したがって、指輪を装着すると、指の肉に山型がめり込むことになる。この状態では、装着した指輪の前後における指の肉の盛り上がりができにくい。そうすると、装着した指輪が指に食い込んだようには見えず、見栄えがよくなる。また、指輪が指の周りを回って装着状態が変動したとしても、その見栄えは変わらない。【選択図】図1

Description

本考案は、装着したときに見栄えが良い指輪に関するものである。
指輪を装着すると、装着した指輪の前後において指の肉の盛り上がりができてしまうことがある。そうすると、指輪が指に食い込んでいるように見えてしまい、極めて見栄えが悪くなる。指輪の使用者のうち特に女性は、このような見栄えが気になるものであり、指輪の構造による解決が望まれていた。
装着したときの見栄えを良くする指輪に関し、本出願人は先行技術文献として下記の特許文献1を把握している。
特許第6395269号公報
上記特許文献1には、指輪の審美性を高めることをひとつの目的とし、つぎの記載がある。
[0025]
図7は、内周面11の上側に形成される広い部分に逃げる指の甲側の肉15の一例を示す。
環状部10の内周面11の上側は横幅が広くて平らに近い形状であるため、上側の広い部分に指の甲側の肉15が逃げることができる。環状部10は上側から下側に向かって徐々に狭くなり、図6に示したように内周面11の下側の部分が指の腹側の肉14を挟み込む。しかし、上側から見ると、環状部10は指に食い込んでいるように見えず、見た目が良い。特に、握りこぶしを作ると、指の甲側の肉15は平らな状態になるが、これを内周面11の上側の広い部分に逃がすことができる。このため、指輪がはめられた指を指の甲側から見た場合に見た目が良く、指輪の審美性が向上する。
特許文献1の指輪は、環状部10の内周面に、横幅の広い部分と狭い部分をつくり、広い部分に指の甲側の肉を逃がそうとするものである。
このような指輪では、横幅の広い部分をいつも指の甲側に配置していなければならない。宝石などを装着する装飾部17を持つ指輪であれば、横幅の広い部分に装飾部17を配置すれば、横幅の広い部分が常に指の甲側に配置されることになる。しかし、装飾部17を持たない指輪では指の周りをくるくる回ってしまい、横幅の広い部分がいつも指の甲側に配置されるとは限らない。横幅の狭い部分が指の甲側に来てしまうと、かえって指の肉に環状部10が食い込んでしまう。つまり、特許文献1の指輪は、装着状態によっては、かえって見苦しくなってしまうという問題がある。
本考案は、上記事情に鑑み、下記の目的をもってなされた。
装着状態の如何にかかわらず、装着したときの見栄えが良くなる指輪を提供する。
請求項1記載の指輪は、上記目的を達成するため、つぎの構成を採用した。
指を挿通する環状部材の内周側に、指輪の号数に合わせた内径面と、上記内径面の両側において外径側に向かって傾斜する第1の傾斜面と第2の傾斜面が形成されている。
請求項2記載の指輪は、請求項1記載の構成に加え、つぎの構成を採用した。
上記内径面の幅寸法が1.5mm以上である。
請求項3記載の指輪は、請求項1または2記載の構成に加え、つぎの構成を採用した。
上記第1の傾斜面と第2の傾斜面の傾斜角度が等しい。
請求項4記載の指輪は、請求項3記載の構成に加え、つぎの構成を採用した。
上記第1の傾斜面と第2の傾斜面の軸方向に対する傾斜角度が45度以上である。
請求項5記載の指輪は、請求項3または4記載の構成に加え、つぎの構成を採用した。
上記第1の傾斜面と第2の傾斜面の軸方向における寸法が1mm以上である。
請求項6記載の指輪は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の構成に加え、つぎの構成を採用した。
上記第1の傾斜面と第2の傾斜面の縁部から環状部材の外径面までの寸法が1mm以上である。
請求項1記載の指輪は、指を挿通する環状部材の内周側に、指輪の号数に合わせた内径面の両側に第1の傾斜面と第2の傾斜面が形成されている。上記第1の傾斜面と第2の傾斜面はそれぞれ外径側に向かって傾斜している。このため、本考案の指輪は、上記環状部材の内周が、上記内径面を頂面とする山型に形成される。上記山型の両側は、上記第1の傾斜面と第2の傾斜面である。
したがって、本考案の指輪を装着すると、指の肉に上記山型がめり込むことになる。この状態では、装着した指輪の前後における指の肉の盛り上がりができにくい。そうすると、装着した指輪が指に食い込んだようには見えず、見栄えがよくなる。また、指輪が指の周りを回って装着状態が変動したとしても、その見栄えは変わらない。このように、本考案の指輪では、装着状態の如何にかかわらず、装着したときの見栄えが良くなる。
請求項2記載の指輪は、上記内径面の幅寸法を1.5mm以上とした。
これにより、本考案の指輪を装着して指の肉に上記山型がめり込んだとしても、指に痛みを感じることがないし、指輪がぐらぐらせずに装着状態が安定する。
請求項3記載の指輪は、上記第1の傾斜面と第2の傾斜面の傾斜角度を等しくした。
これにより、どちら向きでも同様の装着状態が得られ、指輪を装着するときに装着の向きを気にする必要がない。
請求項4記載の指輪は、上記第1の傾斜面と第2の傾斜面の軸方向に対する傾斜角度を45度以上とした。
これにより、本考案の指輪を装着したときに、指の肉に上記山型が充分にめり込んで、装着した指輪の前後における指の肉の盛り上がりができにくい。したがって、装着した指輪が指に食い込んだようには見えず、充分な見栄えを確保できる。
請求項5記載の指輪は、上記第1の傾斜面と第2の傾斜面の軸方向における寸法を1mm以上とした。
これにより、本考案の指輪を装着したときに、指の肉に上記山型が充分にめり込んで、装着した指輪の前後における指の肉の盛り上がりができにくい。したがって、装着した指輪が指に食い込んだようには見えず、充分な見栄えを確保できる。
請求項6記載の指輪は、上記第1の傾斜面と第2の傾斜面の縁部から環状部材の外径面までの寸法を1mm以上とした。
これにより、本考案の指輪を装着したときに、指の肉に上記山型がめり込んだとしても、装着した指輪の厚みが視認でき、見た目に不自然さが生じるのを防ぐことができる。
本考案の一実施形態の指輪を示す図である。
つぎに、本考案を実施するための形態を説明する。
図1は、本考案の一実施形態の指輪を示す図であり、(A)は正面図、(B)は部分拡大断面図である。
〔基本構造〕
指を挿通する環状部材1の内周側に、内径面10と、第1の傾斜面11および第2の傾斜面12が形成されている。
上記内径面10は、指輪の号数に合わせた内径寸法Aに設定される。
上記第1の傾斜面11と第2の傾斜面12は、上記内径面10の両側において、それぞれ外径側に向かって傾斜している。
つまり、本実施形態の指輪は、上記環状部材1の内周が、上記内径面10を頂面とする山型に形成される。上記山型の両側は、上記第1の傾斜面11と第2の傾斜面12である。
〔寸法設定〕
上記内径面10の幅寸法Bは、1.5mm以上とするのが好ましい。より好ましいのは1.8mm以上、さらに好ましいのは2mm以上である。
上記幅寸法Bが小さすぎると、指輪を装着して上記山型が指の肉にめり込んだときに、指に痛みを感じるおそれがあり、指輪がぐらぐらして装着状態が不安定になるおそれがあるからである。
上記第1の傾斜面11と第2の傾斜面12の傾斜角度Cを等しくするのが好ましい。
上記第1の傾斜面11と第2の傾斜面12の傾斜角度Cが等しくなければ、指輪を装着する向きによって装着感が変わり、指輪を装着する向きを気にしなければならなくなるおそれがあるからである。
上記第1の傾斜面11と第2の傾斜面12の軸方向Xに対する傾斜角度Cは45度以上とするのが好ましい。より好ましいのは60〜70度である。
上記傾斜角度Cが小さすぎると、指輪を装着したときの指の肉への上記山型のめり込みが少なく、十分な見栄えがえられなくなるおそれがあるからである。
上記傾斜角度Cが大きすぎると、指輪を装着して上記山型が指の肉にめり込んだときに、指に痛みを感じるおそれがあり、指輪がぐらぐらして装着状態が不安定になるおそれがあるからである。
上記第1の傾斜面11と第2の傾斜面12の軸方向Xにおける寸法Dは1mm以上とするのが好ましい。より好ましいのは1〜2mmである。
上記寸法Dが小さすぎると、指輪を装着して上記山型が指の肉にめり込んだときに、指に痛みを感じるおそれがあり、指輪がぐらぐらして装着状態が不安定になるおそれがあるからである。
上記第1の傾斜面11と第2の傾斜面12の縁部から環状部材1の外径面13までの寸法Eは1mm以上とするのが好ましい。
上記寸法Eが小さすぎると、指輪を装着して指の肉に上記山型がめり込んだときに、装着した指輪の厚みが視認しにくくなり、見た目に不自然さが生じるおそれがあるからである。
〔実施形態の効果〕
本実施形態の指輪は、指を挿通する環状部材の内周側に、指輪の号数に合わせた内径面の両側に第1の傾斜面と第2の傾斜面が形成されている。上記第1の傾斜面と第2の傾斜面はそれぞれ外径側に向かって傾斜している。このため、本考案の指輪は、上記環状部材の内周が、上記内径面を頂面とする山型に形成される。上記山型の両側は、上記第1の傾斜面と第2の傾斜面である。
したがって、本考案の指輪を装着すると、指の肉に上記山型がめり込むことになる。この状態では、装着した指輪の前後における指の肉の盛り上がりができにくい。そうすると、装着した指輪が指に食い込んだようには見えず、見栄えがよくなる。また、指輪が指の周りを回って装着状態が変動したとしても、その見栄えは変わらない。このように、本考案の指輪では、装着状態の如何にかかわらず、装着したときの見栄えが良くなる。
本実施形態の指輪は、上記内径面の幅寸法を1.5mm以上とした。
これにより、本考案の指輪を装着して指の肉に上記山型がめり込んだとしても、指に痛みを感じることがないし、指輪がぐらぐらせずに装着状態が安定する。
本実施形態の指輪は、上記第1の傾斜面と第2の傾斜面の傾斜角度を等しくした。
これにより、どちら向きでも同様の装着状態が得られ、指輪を装着するときに装着の向きを気にする必要がない。
本実施形態の指輪は、上記第1の傾斜面と第2の傾斜面の軸方向に対する傾斜角度を45度以上とした。
これにより、本考案の指輪を装着したときに、指の肉に上記山型が充分にめり込んで、装着した指輪の前後における指の肉の盛り上がりができにくい。したがって、装着した指輪が指に食い込んだようには見えず、充分な見栄えを確保できる。
本実施形態の指輪は、上記第1の傾斜面と第2の傾斜面の軸方向における寸法を1mm以上とした。
これにより、本考案の指輪を装着したときに、指の肉に上記山型が充分にめり込んで、装着した指輪の前後における指の肉の盛り上がりができにくい。したがって、装着した指輪が指に食い込んだようには見えず、充分な見栄えを確保できる。
本実施形態の指輪は、上記第1の傾斜面と第2の傾斜面の縁部から環状部材の外径面までの寸法を1mm以上とした。
これにより、本考案の指輪を装着したときに、指の肉に上記山型がめり込んだとしても、装着した指輪の厚みが視認でき、見た目に不自然さが生じるのを防ぐことができる。
◆その他の変形例
以上は本考案の特に好ましい実施形態について説明したが、本考案は図示した実施形態に限定する趣旨ではなく、各種の態様に変形して実施することができ、本考案は各種の変形例を包含する趣旨である。
A:内径寸法
B:内径面の幅寸法
C:第1の傾斜面と第2の傾斜面の傾斜角度
D:第1の傾斜面と第2の傾斜面の軸方向における寸法
E:第1の傾斜面と第2の傾斜面の縁部から環状部材の外径面までの寸法
X:軸方向
1:環状部材
10:内径面
11:第1の傾斜面
12:第2の傾斜面
13:外径面

Claims (6)

  1. 指を挿通する環状部材の内周側に、指輪の号数に合わせた内径面と、上記内径面の両側において外径側に向かって傾斜する第1の傾斜面と第2の傾斜面が形成されている
    ことを特徴とする指輪。
  2. 上記内径面の幅寸法が1.5mm以上である
    請求項1記載の指輪。
  3. 上記第1の傾斜面と第2の傾斜面の傾斜角度が等しい
    請求項1または2記載の指輪。
  4. 上記第1の傾斜面と第2の傾斜面の軸方向に対する傾斜角度が45度以上である
    請求項3記載の指輪。
  5. 上記第1の傾斜面と第2の傾斜面の軸方向における寸法が1mm以上である
    請求項3または4記載の指輪。
  6. 上記第1の傾斜面と第2の傾斜面の縁部から環状部材の外径面までの寸法が1mm以上である
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の指輪。
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