JP2021102923A

JP2021102923A - 衣服用ファン及びファン付き衣服

Info

Publication number: JP2021102923A
Application number: JP2019233254A
Authority: JP
Inventors: 博則大倉; Hironori Okura
Original assignee: Brain Co Ltd
Current assignee: Brain Co Ltd
Priority date: 2019-12-24
Filing date: 2019-12-24
Publication date: 2021-07-15

Abstract

【課題】高温の外気の下において十分に冷却効果を発揮し得る衣服用ファン及びファン付き衣服を提供すること。【解決手段】衣服に形成された孔に装着されて前記衣服内に外気を送り込むファンと、水を霧化して前記衣服内にミストを供給するミスト生成器と、前記ミスト生成器に水を供給するタンクと、を具備することを特徴とする衣服用ファン。前記ミスト生成器は超音波振動子を含んでいてもよい。前記ミスト生成器は前記ファン内に組み込まれていてもよい。【選択図】図３

Description

本発明は、衣服内に外気を送り込むファン及びそのファンを備えた衣服に関する。

熱中症対策及び快適な作業環境の提供のために、ファンを備えた衣服が知られている（例えば特許文献１）。かかる衣服では、ファンにより衣服内に外気を取り入れて、衣服内の空気を強制的に入れ替えたり循環させたりすることで、衣服内の水分を蒸発させて着用者を冷却する。

国際公開第０２／０６７７０８号

引用文献１の衣服では、例えば、高温下での作業の際、暑い外気がファンより取り込まれて衣服内の温度が下がらないなど、冷却効果になお課題がある。

そこで、本発明は、高温の外気の下において十分に冷却効果を発揮し得る衣服用ファン及びファン付き衣服を提供することを目的とする。

上述した課題を解決すべく、本発明は、
衣服に形成された孔に装着されて前記衣服内に外気を送り込むファンと、
水を霧化して前記衣服内にミストを供給するミスト生成器と、
前記ミスト生成器に水を供給するタンクと、
を具備することを特徴とする衣服用ファン
を提供する。

上記本発明の衣服用ファンにおいては、
前記ミスト生成器が超音波振動子を含むこと、が好ましい。

また、上記本発明の衣服用ファンにおいては、
前記ミスト生成器が前記ファン内に組み込まれていること、が好ましい。

本発明は、上記のいずれかの衣服用ファンを有するファン付き衣服をも提供する。

上記本発明によれば、高温の外気の下において十分に冷却効果を発揮し得る衣服用ファン及びファン付き衣服を提供することができる。

衣服１の外観を示す正面図及び背面図である。衣服１の内面を示す衣服１の展開図である。ファン３，４、ミスト生成器５，６、タンク７，８及びバッテリ９の接続関係を示す図である。ファン３及びミスト生成器５の概略図である。ミスト生成器５の斜視図である。タンク７の概略図である。

以下、本発明の代表的な実施形態に係る衣服用ファン及びこのファンを具備する衣服について、図面を参照しつつ詳細に説明する。ただし、本発明はこれら図面に限定されるものではない。図面は、本発明を概念的に説明するためのものであるから、理解容易のために、必要に応じて寸法、比又は数を誇張又は簡略化して表している場合もある。

本実施形態におけるファン付き衣服１（以下、単に衣服１という。）の構成について説明する。図１及び図２に概略的に示すように、衣服１は、上衣２、ファン３，４、ミスト生成器５，６、タンク７，８及びバッテリ９を含んで構成されている。衣類１の種類としては、例えば作業服、防災服、ジャンパー、ベストが挙げられるが、これらに限られない。また、衣類１の用途としては、例えば屋内外での作業、アウトドア、ゴルフなどのスポーツが挙げられるが、これらに限られない。

上衣２は、前身頃２１，２２及び後身頃２３を含み、また、袖を含んでいてもよい。前身頃２１，２２は、着用の容易性及びファン３，４等の装着の容易性の観点から、ファスナ２６によって開閉自在に連結されていてもよい。

後身頃２３の腰部には、ファン３，４の取付孔（図示せず）が設けられている。取付孔はファン３，４の個数に応じて設けられ、本実施形態では、２個のファン３，４に対応して２つの取付孔が設けられているが、ファン３，４の個数及び取付位置はこれに限られない。取付孔は、ファン３，４が装着されていないときには、布地等で覆われてもよい。

後身頃２３は、内側にタンク７，８用のポケット２４，２５を備えている。ポケット２４，２５として例えばメッシュ素材を採用することができる。また、タンク７，８の装着の容易性の観点から、ポケット２４，２５の下端に、ホース７５，８５を挿通するための穴２４Ａ，２５Ａが設けられてもよい。

ファン３，４は、外気を吸引して衣服１内に吹き出させる。ファン３，４は、例えば縁部で衣服１の取付孔の縁を挟み込むことで、取付孔に固定される。ファン３，４が衣服１内に吹き出した空気により、衣服１内の空気が流動し、着用者の身体を冷却することになる。ファン３，４は、例えば電動の軸流ファンであり、同じタイプのファンでよい。例えばファン３は、図５（Ａ）に示すように、羽根３１と、羽根３１を駆動するための電動モータ３２と、を含む。

ミスト生成器５，６は、ミストを生成させる。ミスト生成器５，６は、省スペースの観点から、図４（Ａ）〜（Ｃ）に示すように、略円板状で、ファン３，４内に組み込まれ、カバー３３で固定されていてもよいが、ファン３，４の外側に設けられてもよい。なお、カバー３３は、ミストを通過させるために開口していてもよい。略円板状のミスト生成器５，６の中心が、ファン３，４の回転軸と略一致するように、ファン３，４内に組み込まれている。

ミスト生成器５，６は、同じタイプのミスト生成器でよいので、ここではミスト生成器５を挙げて説明する。ミスト生成器５は例えば超音波霧化装置であり、図５（Ｂ）に示すように貯水部５１、振動板５２及び取水口５３を備えている。振動板５２は超音波振動子として機能し、超音波を貯水部５１内の水に照射することでミストを生成させる。振動板５２には細かな孔（図示せず）が形成されており、この孔からミストが噴出する。取水口５３は、ホース７５に接続されて、タンク７内の水を貯水部５１に導く（図３参照）。

タンク７，８は、ホース７５，８５を介してミスト生成器５，６に接続され、ミスト生成器５，６に水を供給する。ここでは、水の供給量の調節のしやすさの観点から、複数のタンク７，８がそれぞれ１つのミスト生成器５，６を担当することとしているが、水の供給量を適切に調節できる限り、１つのタンクが複数のミスト生成器を担当してもよい。
タンク７，８は、同じタイプのタンクでよいので、以下、タンク７について説明する。

タンク７の本体７１は例えばアルミや樹脂製の柔軟なパックでもよく、図６（Ａ）に示すように、使用しないときは折り畳むことができる。また、図６（Ｂ）及び（Ｃ）に示すように、タンク７は、取水用の口７２を有し、口７２はキャップ７３で開閉することができる。また、タンク７は、ホース７５を接続するための接続口７４を有する。したがって、タンク７は、水道等から水Ｗを取り入れて溜めることができる。

バッテリ９は、ファン３，４及びミスト生成器５，６に電力を供給する携帯型の電源であり、例えばリチウムイオン電池などの二次電池である。バッテリ９は、上衣２の内面側に設けられたポケット（図示せず）に収納されてもよい。バッテリ９は、スイッチ（図示せず）からの信号に基づいて、ファン３，４及びミスト生成器５，６への電力の供給量を変化させてもよい。即ち、ファン３，４の風量及び／又はミストの噴霧量を多段階に調節可能な構成としてもよい。

上述した構成を有する衣服１では、ミスト生成器５，６において生成したミストは、ファン３，４の送風によって、衣服１内の空気と一緒に流動するとともに、気化して周囲の熱を奪う。したがって、衣服１の着用者は、衣服１内の空気の流動に加えて、ミストの気化熱によっても、冷却を期待することができる。特に、高温下での作業の際、暑い外気がファンより取り込まれて衣服内の温度が下がらない事態に対して、ミストを出すことにより衣服内の温度を効果的に下げることができる。

以上、本発明の代表的な実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、種々の設計変更が可能であり、それらも本発明に含まれる。

１・・・ファン付き衣服
２・・・上衣
３，４・・・ファン
５，６・・・ミスト生成器
７，８・・・タンク
９・・・バッテリ

Claims

衣服に形成された孔に装着されて前記衣服内に外気を送り込むファンと、
水を霧化して前記衣服内にミストを供給するミスト生成器と、
前記ミスト生成器に水を供給するタンクと、
を具備することを特徴とする衣服用ファン。
前記ミスト生成器は超音波振動子を含むこと、
を特徴とする請求項１に記載の衣服用ファン。
前記ミスト生成器は前記ファン内に組み込まれていること、
を特徴とする請求項１又は２に記載の衣服用ファン。
請求項１〜３のいずれかに記載の衣服用ファンを有するファン付き衣服。