JP3242494U - ファンカバー及びファン付きウェア - Google Patents

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弘司 市ヶ谷
義典 今井
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Abstract

【課題】ファンカバーについて、ファンを覆う状態とファンを覆わない状態とを円滑に切り替えることができるようにする。【解決手段】ファンカバー3は、ファン2に取り付けられる取付部材31と、取付部材31に蝶番33によって回動可能に接続されたカバー本体32と、を備え、取付部材31がファン2に取り付けられた状態で、カバー本体32を取付部材31に対して回動させることで、カバー本体32がファン2の外面側を覆う状態と、カバー本体32がファン2の外面側を覆わない状態と、を切り替えることができる。【選択図】図5

Description

本考案は、ファンカバー及びファン付きウェアに関するものである。
近年、身体を冷却するファン付きウェアが実用化され、急速に普及しつつある。ファン付きウェアは、例えば、通気性の低い素材で形成されたウェア本体と、ウェア本体に取り付けられたファンと、ファンに電力を供給するための電源部と、電源部とファンとを接続するための接続ケーブルと、を備える。
ファンを作動させると、大量の空気がファンからウェア本体内に取り込まれ、取り込まれた空気の圧力によりウェア本体が膨らむことで、ウェア本体と着用者の身体との間に、空気が流通する空間が自動的に形成される。取り込まれた空気は、形成された空間内を、着用者の身体又はウェア本体の下に着用した下着の表面に沿って流通し、例えば、ウェア本体の襟部と着用者の首との間及びウェア本体の袖部と着用者の腕との間に形成された開口部である空気排出部から外部に排出される。
そして、取り込まれた空気が、着用者の身体又は下着の表面に沿って流通する間に、身体から出た汗を蒸発させ、蒸発する際の気化熱により身体が冷却される(例えば、特許文献1参照)。
国際公開第2005/063065号
このようなファン付きウェアは、例えば、気温が高い場所でのみファンを作動させ、気温が高くない室内等に移動した際にはファンを停止させる等、ファンを作動させた状態とファンを停止させた状態との両者において使用されることが想定されるところ、外観や、ファンからの埃や水滴の侵入を防ぐ等の点から、主としてファンを停止させた際にファンの外面側を覆うためのカバーを設けることが考えられる。
そして、このようなカバーは、ファンを覆う状態とファンを覆わない状態とを切り替え可能であることを要することから、このような切り替えを円滑に行えるようにすることが好ましい。
本考案の課題は、ファンカバーについて、ファンを覆う状態とファンを覆わない状態とを円滑に切り替えることができるようにすることである。
上記課題を解決するために請求項1に記載の考案は、ファンカバーにおいて、
ファンに取り付けられる取付部材と、
前記取付部材に接続されたカバー本体と、
を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の考案は、請求項1に記載のファンカバーにおいて、
前記カバー本体は、前記取付部材に回動可能に接続されていることを特徴とする。
請求項3に記載の考案は、請求項2に記載のファンカバーにおいて、
前記取付部材は前記ファンを挿通させる開口部を有することを特徴とする。
請求項4に記載の考案は、請求項2に記載のファンカバーにおいて、
前記カバー本体が前記ファンを覆う状態で前記カバー本体を前記取付部材に固定する固定部材を備えることを特徴とする。
請求項5に記載の考案は、請求項1に記載のファンカバーにおいて、
前記取付部材は、前記カバー本体から突出するように形成されていることを特徴とする。
請求項6に記載の考案は、請求項5に記載のファンカバーにおいて、
前記取付部材は、前記ファンに引っ掛けることができる爪部を備えることを特徴とする。
請求項7に記載の考案は、請求項1に記載のファンカバーにおいて、
前記カバー本体にペイントが施されていることを特徴とする。
請求項8に記載の考案は、請求項1に記載のファンカバーにおいて、
前記カバー本体は網目状に形成されていることを特徴とする。
請求項9に記載の考案は、ファン付きウェアにおいて、
請求項1から8のいずれか一項に記載のファンカバーと、
ウェア本体と、
ファンと、
を備えることを特徴とする。
請求項10に記載の考案は、請求項9に記載のファン付きウェアにおいて、
前記ファンはフランジを備え、
前記取付部材は、前記フランジと前記ウェア本体との間に挟まれるようにして前記ファンに取り付けられることを特徴とする。
本考案によれば、ファンカバーについて、ファンを覆う状態とファンを覆わない状態とを円滑に切り替えることができるようにすることができる。
実施形態に係るファン付きウェアの開閉手段を閉じた状態における背面図である。なお、ファンカバーについては、取付部材とカバー本体とを固定した状態を図示している。 実施形態に係るファン付きウェアの開閉手段を開いた状態における正面図である。 実施形態に係るファン付きウェアの開閉手段を閉じた状態における側面図である。なお、ファンカバーについては、取付部材とカバー本体とを固定した状態を図示している。 実施形態に係るファン付きウェアのファンカバーを後方側から見た図である。なお、取付部材とカバー本体との固定を解除し、取付部材とカバー本体とが左右方向から見て直線状に並んだ状態を図示している。 実施形態に係るファン付きウェアのファンカバーがファンに取り付けられた状態を示す斜視図である。なお、取付部材とカバー本体との固定を解除し、取付部材とカバー本体とのなす角度が約45度となった状態を図示している。 実施形態に係るファン付きウェアのウェア本体にファン及びファンカバーを取り付ける際の取り付け前の各部材の配置を示す図である。なお、ファンカバーについては、取付部材とカバー本体との固定を解除した状態を図示している。 実施形態に係るファン付きウェアのウェア本体にファン及びファンカバーを取り付けた状態を示す図である。なお、ファンカバーについては、取付部材とカバー本体とを固定した状態を図示している。
以下、本考案の実施の形態について、図1から図7に基づいて説明する。ただし、本考案の技術的範囲は図示例に限定されるものではなく、以下説明する実施の形態には、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変更を加えることが可能である。
なお、以下においては、着用者がファン付きウェア100を着用した状態を基準として、着用者の前方向を前、着用者の後方向を後、着用者の上方向を上、着用者の下方向を下、着用者の右方向を右、着用者の左方向を左、前後方向に沿う軸をX軸、左右方向に沿う軸をY軸、上下方向に沿う軸をZ軸と定めて説明する。
なお、ウェア本体1の開閉手段11を開いた状態においては、図2に示すように、ウェア本体1の着用時に着用者側に向く面が向く方向を前、その反対方向を後と定めて説明する。
また、ファン付きウェア100のいずれの構成について説明する際にも、ファン付きウェア100の着用時に着用者に向く側を内面側、その反対側の外部空間に向く側を外面側とする。
また、ファン2やファンカバー3を説明する場合にも、ウェア本体1に取り付けられた状態を基準として方向を定めて説明する。
[1 実施形態の構成]
本実施形態に係るファン付きウェア100は、図1から図3に示すように、ウェア本体1と、ウェア本体1内(ファン付きウェア100の着用時におけるウェア本体1と着用者の身体との間の空間内)に空気を導入するためのファン2と、ファン2の外面側を覆うためのファンカバー3と、ファン2に電力を供給する電源装置4と、電源装置4とファン2との間を接続する接続ケーブル5と、を備え、ファン2によってウェア本体1内に取り込まれた空気を、着用者の身体又はウェア本体1の下に着用した下着の表面に沿って流通させた後に、ファン付きウェア100の着用時にウェア本体1の襟部と着用者の首との間の隙間及びウェア本体1の袖部と着用者の腕との間の隙間に形成される空気排出部から排出することで、身体から出た汗を蒸発させ、蒸発する際の気化熱により身体を冷却するものである。
[(1) ウェア本体]
ウェア本体1は、ファン付きウェア100の内、ファン2、ファンカバー3、電源装置4及び接続ケーブル5を除いた衣服部分であり、図1から図3に示すように、通気性のない又はファン2による空気の導入によって膨らませることができる程度の通気性を有する服地によって、着用者の胴部及び腕部を覆うブルゾン型の上衣の形状に形成されている。
なお、ウェア本体1の形状は着用者の身体の少なくとも一部を覆うものであればよく、このような形状に限られない。例えば、着用者の胴部のみを覆うベスト型に形成してもよい。
ウェア本体1は、図2及び図3に示すように、前身頃に、線ファスナー等を備えて形成された着脱自在な分割部分である開閉手段11を備え、図1から図3に示すように、裾部に、ゴム紐等の伸縮性のある部材を着用者の身体を周回するように備えることによって形成された、ウェア本体1内の空気がウェア本体1の裾部から外部に漏れることを防止するための手段である空気漏れ防止手段12を備える。
ウェア本体1の後身頃の着用者の腰の左右に対応する位置には、図1及び図2に示すように、ファン付きウェア100の着用時において、ウェア本体1内と、ウェア本体1の外部の空間と、を繋ぐこととなる円形の孔部であるファン取付孔13が形成されている。
ファン取付孔13は、直径が、後述のファン2のファン本体21の筒状部213の直径と略同一の円形となるように形成され、筒状部213がファン取付孔13を挿通するようにして、ウェア本体1にファン2を取り付けることで、ファン取付孔13を介して、外部の空気をウェア本体1と着用者の身体との間の空間に取り込むことができる。
ファン取付孔13の周囲は、例えばプラスチック等によって形成された扁平な環状の部材を取り付ける、ウェア本体1を形成する服地のファン取付孔13周囲の部分を折り返して縫合する等の方法で、補強されていることが好ましい。
ウェア本体1の内面側には、図2に示すように、電源装置4をファン2と接続ケーブル5を介して接続可能な位置において保持するため、電源装置4を収納可能なポケット状に形成された電源装置保持手段14と、接続ケーブル5をウェア本体1の内面側に保持するため、接続ケーブル5を挿通可能な開口部を有するリング状に形成されたケーブル保持手段15と、が備えられている。
[(2) ファン]
ファン2は、ファン取付孔13を通して、ウェア本体1内に空気を導入するための装置であり、図2に示すように、電源装置4より、接続ケーブル5を介して必要な電力が供給される。
ファン2は、図6及び図7に示すように、ファン本体21と、取付リング22と、を備える。
[a ファン本体]
ファン本体21は、空気の流れを生じさせるプロペラ(不図示)が収納された、ファン2の本体をなす部分である。
ファン本体21内に収納されたプロペラは、モータ(不図示)により、前後方向(X軸)を回転軸として回転させることによって、後述の空気取込部211側から空気送出部212側へと向かう(後方から前方へと向かう)空気の流れを生じさせる。プロペラの形状は、空気取込部211側から空気送出部212側へと向かう空気の流れを生じさせることができるものであれば特に限定されない。
ファン本体21には、図6に示すように、ウェア本体1に取り付けた際にウェア本体1の外面側(後方側)に位置する部分に、内部のプロペラを回転させた際に空気が取り込まれる部分である空気取込部211が形成され、ウェア本体1に取り付けた際にウェア本体1の内面側(前方側)に位置する部分に、内部のプロペラを回転させた際に空気が送出される部分である空気送出部212が形成されている。
また、ファン本体21は、空気取込部211と空気送出部212との間に、空気取込部211と空気送出部212とを繋ぐ筒状の連結部である筒状部213を備え、筒状部213の空気取込部211側の端部には、筒状部213の側面と略垂直な方向に突出するフランジ214を備える。
筒状部213は、プロペラの回転軸(X軸)に垂直な平面(YZ面)で切った際の断面の外形が円形なる円筒状に形成され、その外径は、ファン取付孔13の直径と略同一となるように形成されている。また、筒状部213から突出するフランジ214をX軸方向から見た際の形状も円形となる。
また、筒状部213の外面の対向する2か所には、図6に示すように、後述の取付リング22の内面側に形成された凹部と嵌合する凸部2131が形成され、後述のように取付リング22を筒状部213の外面側に固定できるように構成されている。
[b 取付リング]
取付リング22は、プラスチック等の可撓性を有する材料によって一体的に形成されたリング状の部材であり、図7に示すように、ファン本体21の筒状部213の外面を覆うように取り付けられ、後述のように、取付リング22の一端部と、ファン本体21のフランジ214との間に、ウェア本体1のファン取付孔13の周囲の部分と、ファンカバー3の取付部材31の開口部311の周囲の部分と、を挟み込むことによって、ファン2及びファンカバー3をウェア本体1に取り付けるために用いられる。
取付リング22は、ファン本体21内のプロペラの回転軸方向(X軸方向)から見た際の形状が楕円形状となるリング状に形成されている。また、取付リング22は、内周の長さがファン本体21の筒状部213の外周の長さよりも長く、内周の短径が筒状部213の外周の直径よりも小さいか又は筒状部213の外周の直径と同一となるように形成されている。この場合、取付リング22の内周の長径は筒状部213の外周の直径よりも大きくなる。
また、取付リング22の短径方向内面側の2か所の対向する位置には、ファン本体21の筒状部213の外面側に形成された凸部2131と嵌合する凹部(不図示)が形成されている。
上記のように取付リング22は可撓性を有することから、長径方向の外面側からこれを押圧すると、短径方向が外側に膨らみ、取付リング22を真円形状に変形することができる。また、長径方向の外面側から押圧する力を解放すると、取付リング22は、元の楕円形状に戻ることになる。
これを利用して、楕円形状の取付リング22を長径方向の外面側から押圧し、これを撓ませて真円形状に変形させた上で、筒状部213の凸部2131の位置と、取付リング22の凹部の位置とが重なるようにして、取付リング22を、筒状部213に被せた上で、取付リング22に対する押圧を解除することで、取付リング22を、ファン本体21の筒状部213に取り付けることができる。
また、この際に、取付リング22の一端部と、ファン本体21のフランジ214との間に、ウェア本体1のファン取付孔13の周囲の部分と、ファンカバー3の取付部材31の開口部311の周囲の部分と、を挟み込むことによって、ファン2及びファンカバー3をウェア本体1に取り付けることができる。
[(3) ファンカバー]
ファンカバー3は、ファン2の外面側、すなわちファン本体21に空気取込部211が設けられた側を覆うための部材であり、図4から図7に示すように、ファン2に取り付けられる取付部材31と、取付部材31に蝶番33を介して回動可能に接続されたカバー本体32と、を備える。
[a 取付部材]
取付部材31は、後述のように、ファン2のフランジ214とウェア本体1のファン取付孔13の周囲の部分との間に挟まれるようにしてファン2に取り付けられる部材である。なお、このようにファン2と他の部材との間に挟まれる場合も含めて、ファン2との位置関係が変わらない状態であれば、取付部材31はファン2に取り付けられているものとする。
取付部材31を形成する材料としては、上記のようにしてファン2に取り付けることができるものであればよく、例えば金属材料等を用いることが好ましい。
取付部材31は、図4及び図5に示すように、円形の板状に形成され、図4に示すように、中央部に開口部311が形成されている。
開口部311は、対向する2か所に直径が大きくなる2か所の切欠部312が形成された円形の開口部である。
なお、このように一部直径が変動する部分が含まれる場合等においても、外縁の内、過半の部分が同一の円周上に位置するように形成された開口部であれば、円形の開口部に含まれるものとする。また、このように直径が変動する部分が含まれる場合、円形の開口部の直径は、直径が最も小さくなる部分の直径を意味するものとする
開口部311の直径は、図6に示すように、ファン本体21のフランジ214の直径より小さく、筒状部213のプロペラの回転軸(X軸)に垂直な平面(YZ面)で切った際の断面の直径よりも僅かに大きい。これによって、後述のようにファン2及びファンカバー3をウェア本体1に取り付ける際に、ファン本体21のうち、筒状部213は開口部311を通過することができ、フランジ214は開口部311を通過することができないこととなる。
[b カバー本体]
カバー本体32は、図4に示すように、平面視において円形となるように形成された部材であり、図5から図7に示すように中央部が曲面状に湾曲し、球状に突出するドーム型となるように形成されている。また、カバー本体32は、蝶番33を介して、取付部材31と回動可能に接続されている。
カバー本体32を形成する材料は特に限定されないが、金属材料を用いることが好ましい。また、カバー本体32は、開口部を有しない板状でもよいが、多数の開口部を有する網目状に形成してもよい。
また、カバー本体32の外面側(取付部材31と固定部材34によって固定された状態における後方側)には、所定の柄、文字等がペイントされている。ペイントに使用する塗料の種類や塗装方法は特に限定されず、カバー本体32の材料に応じて適切な塗料を任意の方法で塗布することで、柄、文字等を記載すればよい。
また、カバー本体32は、カバー本体32がファン2の外面側を覆う状態、すなわち、図7に示すようにカバー本体32が取付部材31に接する状態で、これを取付部材31に固定するための固定部材34を備える。
固定部材34は、図4から図7に示すように、溝部341を有すると共に一端部が回動可能にカバー本体32に接続されることで、溝部341によって取付部材31とカバー本体32との両者を挟み込むことによってカバー本体32と取付部材31とを固定することができるように構成すればよい。
[(4) 電源装置]
電源装置4は、ファン2(ファン2内に備えられたプロペラを回転させるためのモータ)に電力を供給するための部材であり、例えば、安全保護回路が付加されたリチウムイオン組電池が内蔵され、図2に示すように、接続ケーブル5を介してファン2と接続される。また、電源装置4は、ファン2に供給する電力のオン/オフを切り替えるスイッチを備える。
電源装置4は、ファン2に電力を供給することができるものであればよく、その具体的な構成は特に限定されない。
[(5) 接続ケーブル]
接続ケーブル5は、図2に示すように、電源装置4とファン2とを接続するケーブルであり、接続ケーブル5を通じて、電源装置4からファン2に対して、ファン2の稼働に必要な電力が供給される。
接続ケーブル5は、接続ケーブル5を介して電源装置4からファン2に電力を供給できるものであればよく、その具体的な構成は特に限定されない。
[2 取付方法の説明]
ファン2及びファンカバー3をウェア本体1に取り付ける際の取り付け方法について説明する。
ファン2及びファンカバー3をウェア本体1に取り付ける場合、まず、図6に示すように、ファン2のファン本体21と、ファンカバー3と、をウェア本体1のファン取付孔13が形成された部分の外面側(後方側)に配置し、ファン2の取付リング22を、ウェア本体1のファン取付孔13が形成された部分の内面側(前方側)に配置する。なお、ファンカバー3は、取付部材31とカバー本体32との固定部材34による固定が解除された状態とする。
続いて、ファン本体21を、ファンカバー3の取付部材31の開口部311に通し、ファン本体21の空気送出部212及び筒状部213がファンカバー3の取付部材31の開口部311から前方に突出し、ファン本体21のフランジ214が、ファンカバー3の取付部材31の開口部311の周囲の縁部に引っ掛かった状態とする。
ファン本体21の筒状部213をファンカバー3の取付部材31の開口部311に通す際には、凸部2131の位置を切欠部312の位置に合わせることで、凸部2131が開口部311の縁に引っ掛かってしまうことを防止できる。
続いて、ファン本体21のうち、ファンカバー3の取付部材31の開口部311から出ている部分(空気送出部212及び筒状部213)を、ウェア本体1のファン取付孔13に通した上で、ウェア本体1の内面側から、取付リング22を、ファン本体21の筒状部213に通して固定する。
これによって、ファン本体21のフランジ214と取付リング22との間に、ウェア本体1のファン取付孔13の周囲の部分と、ファンカバー3の取付部材31の開口部311の周囲の部分と、を挟むことで、図7に示すように、ファンカバー3がウェア本体1の外面側に位置する状態で、ファンカバー3をファン2に取り付けると共に、ファン2及びファンカバー3を、ウェア本体1に取り付けることができる。
そして、当該状態でファンカバー3のカバー本体32を回動させて、図7に示すように取付部材31とカバー本体32とが接する状態とした上で、取付部材31とカバー本体32とを固定部材34を用いて固定することで、ファン2の外面側がカバー本体32によって覆われた状態とすることができる。また、固定部材34による固定を外した上で、カバー本体32を回動させて取付部材31から離すことで、ファン2の外面側がカバー本体32によって覆われていない状態とすることができる。
[3 実施形態の効果]
本実施形態に係るファン付きウェア100によれば、ファンカバー3が、ファン2に取り付けられる取付部材31と、取付部材31に回動可能に接続されたカバー本体32と、を備えることで、カバー本体32を取付部材31に対して回動させることで、カバー本体32がファン2の外面側を覆う状態と、カバー本体32がファン2の外面側を覆わない状態と、を切り替えることができる。
これによって、逐一ファンカバー3をファン2から取り外すことを要せず、カバー本体32を回動させるのみで、カバー本体32がファン2の外面側を覆う状態と、カバー本体32がファン2の外面側を覆わない状態と、を切り替えることが可能となることから、ファンカバー3について、カバー本体32がファン2を覆う状態と、カバー本体32がファン2を覆わない状態と、を円滑に切り替えることが可能となる。
また、カバー本体32にペイントが施されていることで、カバー本体32がファン2を覆う状態において、ファン付きウェア100の外観を向上させることができる。
また、取付部材31がファン2を挿通させる開口部311を有するリング状に形成されていることで、取付部材31をファン2が挿通するようにして、ファンカバー3をファン2に取り付けることが容易となる。
また、カバー本体32が網目状に形成されている場合、カバー本体32がファン2の外面側を覆う状態においも、ファン本体21に空気取込部211から空気を取り込むことが可能となることから、カバー本体32がファン2を覆う状態のままで、ファン付きウェア100による冷却機能を発揮させることが可能となる。
また、カバー本体32がファン2の外面側を覆う状態で、カバー本体32を取付部材31に固定する固定部材34を備えることで、ファン付きウェア100の着用者が動いた場合等においても、ファン2の外面側が覆われた状態を維持し易くなる。
[4 変形例]
上記構成の説明においては、ファンカバーについて、カバー本体と取付部材とが回動可能に接続されている場合について説明したが、カバー本体と取付部材とを一体的に形成してもよい。
すなわち、平面視において円形となるカバー本板の取付時にウェア本体に向く面の端部から、ウェア本体に向く方向へと突出する突出部を設ける。このような突出部の先端に、さらに、内側(平面視円形のカバー本体の中央部方向に向く側)へと突出する爪部を設けることで、このような爪部をファン本体21のフランジ214に引っ掛けるようにして、ファンカバーをファン2に取り付け、当該状態でファン2をウェア本体1に取り付けることで、本変形例に係るファンカバー及びファン2をウェア本体1に取り付けることができる。
すなわち、この場合、カバー本体から突出するように形成された突出部及び爪部が、取付部材に該当することとなる。
このような突出部は、略等間隔にカバー本体の端部の複数箇所(例えば3から4か所程度)に設け、それぞれに爪部を設けてもよいし、カバー本体の端部を周回するように円筒状に設け、このような円筒の側面に開口部を設けて空気の流通路を確保した上で、このような円筒状の突出部の先端に、略等間隔に複数箇所(例えば3から4か所程度)に爪部を設けるようにしてもよい。
この場合も、爪部を用いて容易にファンカバーをファン2に対して着脱できることから、ファンカバーについて、これがファン2を覆う状態と、覆わない状態と、を円滑に切り替えることが可能となる。
本変形例に係るファンカバー及びファン2がウェア本体1に取り付けられた状態では、フランジ214に引っ掛けられた爪部が、ファン2のファン本体21のフランジ214と、ウェア本体1のファン取付孔13の周囲の部分と、の間に挟まれることとなる。
このようなカバー本体と、突出部及び爪部とは、例えば樹脂材料等を用いて一体的に形成すればよい。
100 ファン付きウェア
1 ウェア本体
2 ファン
21 ファン本体
211 空気取込部
212 空気送出部
213 筒状部
214 フランジ
22 取付リング
3 ファンカバー
31 取付部材
311 開口部
32 カバー本体
33 蝶番
34 固定部材
4 電源装置
5 接続ケーブル

Claims (10)

  1. ファンに取り付けられる取付部材と、
    前記取付部材に接続されたカバー本体と、
    を備えることを特徴とするファンカバー。
  2. 前記カバー本体は、前記取付部材に回動可能に接続されていることを特徴とする請求項1に記載のファンカバー。
  3. 前記取付部材は前記ファンを挿通させる開口部を有することを特徴とする請求項2に記載のファンカバー。
  4. 前記カバー本体が前記ファンを覆う状態で前記カバー本体を前記取付部材に固定する固定部材を備えることを特徴とする請求項2に記載のファンカバー。
  5. 前記取付部材は、前記カバー本体から突出するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載のファンカバー。
  6. 前記取付部材は、前記ファンに引っ掛けることができる爪部を備えることを特徴とする請求項5に記載のファンカバー。
  7. 前記カバー本体にペイントが施されていることを特徴とする請求項1に記載のファンカバー。
  8. 前記カバー本体は網目状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のファンカバー。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載のファンカバーと、
    ウェア本体と、
    ファンと、
    を備えることを特徴とするファン付きウェア。
  10. 前記ファンはフランジを備え、
    前記取付部材は、前記フランジと前記ウェア本体との間に挟まれるようにして前記ファンに取り付けられることを特徴とする請求項9に記載のファン付きウェア。
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