JP6015348B2 - 受付装置、カード識別情報管理システム及びプログラム - Google Patents

受付装置、カード識別情報管理システム及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、受付装置カード識別情報管理システム及びプログラムに関する。
従来、セキュリティの確保が必要なオフィスや、マシンルーム等のエリアへの入室を、特定の認められた利用者に限定する様々な方法が示されている。例えば、ICカードに必要な利用者の個人情報が予め入力させておき、ドアの横の壁や、ゲート等のエリアへの入室部分に設けられたICカードのリーダライタに、ICカード内の個人情報を読み取らせる。そのようにすることで、リーダライタに対して接続されている制御装置が、入室可能であるか否かを判断して、入室が可能な場合には、ドアを開錠したり、ゲートを開けたりすることで、セキュリティを確保している(例えば、特許文献1)。
特開平11−336386号公報
特許文献1は、個人識別情報に基づいて入館の都度適宜なIDを設定し、このID情報によりIDカードを作成することで、利用者は、入館時にこのIDカードの給付を受けるものであった。よって、都度IDを設定してIDカードを作成するものであった。よって、セキュリティの確保が必要なエリアへの入室に必要なカードの発行作業が煩雑なものであった。
そこで、本発明は、セキュリティの確保が必要なエリアへの入室に必要なカードの発行作業がより容易に行える受付装置及びカード識別情報管理システムを提供することを目的とする。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。また、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
第1の発明は、リーダ部(60)を有し、利用者(P,A)が携行するICカード(7,307)のカード識別情報を読み取ることにより第1動作を行う第1装置(4,304)と、情報の書き込み及び消去が可能であり書き込んだ情報を前記第1装置の前記リーダ部によって読み取りが可能な第1記憶領域(81)と、前記カード識別情報を記憶するカード識別情報領域(82)と、を有する前記ICカードと、に対して通信可能な受付装置(1,201,301)であって、リーダライタ部(30)と、前記ICカードの利用開始受付時の操作に応じて、前記リーダライタ部を制御して、前記ICカードの前記カード識別情報領域に記憶された前記カード識別情報を読み取り、そのカード識別情報を前記第1記憶領域に書き込ませる第1処理を行う第1カード処理部(11,211)と、を備えること、を特徴とする受付装置である。
第2の発明は、第1の発明の受付装置(1,201,301)において、前記ICカード(7,307)は、前記ICカードの利用開始受付前において、前記第1記憶領域(81)に、前記カード識別情報を記憶していないか、又は前記第1装置(4,304)の所定の動作を許可しないデータを記憶しており、第1カード処理部(11,211)は、前記ICカードの利用開始受付時の操作に応じて、前記第1処理を行うこと、を特徴とする受付装置である。
第3の発明は、第1の発明又は第2の発明の受付装置(1,201,301)において、前記第1カード処理部(11,211)は、利用終了受付時の操作に応じて、前記第1記憶領域(81)に記憶されている前記カード識別情報を消去させるか、又は前記第1記憶領域に前記第1装置(4,304)の所定の動作を許可しないデータを書き込ませるように前記リーダライタ部(30)を制御すること、を特徴とする受付装置である。
第4の発明は、第1の発明から第3の発明までのいずれかの受付装置(1,201,301)において、前記第1カード処理部(11,211)は、前記リーダライタ部(30)が前記カード識別情報領域(82)の前記カード識別情報を読み取ったことを契機として書き込む処理を行うこと、を特徴とする受付装置である。
第5の発明は、第1の発明から第4の発明までのいずれかの受付装置(301)において、前記ICカード(307)は、情報の書き込み及び消去が可能であり書き込んだ情報を、リーダ部(398)を有し、前記ICカードを読み取ることにより第2動作を行う第2装置(309)の前記リーダ部によって読み取りが可能な第2記憶領域(383)をさらに有し、前記ICカードの利用開始受付時の操作に応じて、前記リーダライタ部(30)を制御して、前記利用者(A)を識別する利用者識別情報を前記第2記憶領域に書き込ませる第2処理を行う第2カード処理部(317)を備えること、を特徴とする受付装置である。
第6の発明は、第5の発明の受付装置(301)において、前記利用者(A)に関する利用者情報と、前記利用者識別情報とを記憶する利用者情報記憶部(323)と、前記利用者情報の入力を受け付ける利用者情報受付部(315)と、前記利用者情報受付部による入力に基づいて前記利用者情報記憶部を検索して前記利用者を特定する利用者特定部(316)と、を備え、前記第2カード処理部(317)は、前記利用者特定部により特定された前記利用者の前記利用者識別情報を前記第2記憶領域(383)に書き込ませること、を特徴とする受付装置である。
第7の発明は、第5の発明又は第6の発明の受付装置(301)において、前記ICカード(307)の前記第2記憶領域(383)は、前記ICカードの利用開始受付前において、前記利用者識別情報を記憶していない状態か、又は前記第2装置(309)の第2動作を許可しないデータを記憶しており、前記第2カード処理部(317)は、前記ICカードの利用開始受付時の操作に応じて、前記第2処理を行うこと、を特徴とする受付装置である。
第8の発明は、第5の発明から第7の発明までのいずれかの受付装置(301)において、前記第2カード処理部(317)は、利用終了受付時の操作に応じて、前記第2記憶領域(383)に記憶されている前記利用者識別情報を消去させるか、又は前記第2記憶領域に前記第2装置(309)の第2動作を許可しないデータを書き込ませるように前記リーダライタ部(30)を制御すること、を特徴とする受付装置である。
第9の発明は、第5の発明から第8の発明までのいずれかの受付装置(301)において、前記第2カード処理部(317)は、前記第1カード処理部(211)による前記第1処理と同時に、前記第2処理を行うこと、を特徴とする受付装置である。
第10の発明は、第1の発明から第9の発明までのいずれかの受付装置(301)において、前記ICカード(307)は、前記利用者(A)に貸出可能な貸出用カードであり、前記利用者に関する利用者情報と、前記利用者を識別する利用者識別情報とを記憶する利用者情報記憶部(323)と、前記ICカードの前記カード識別情報を記憶する貸出用カード記憶部(24)と、前記利用者情報の入力を受け付ける利用者情報受付部(315)と、前記利用者情報受付部による入力に基づいて前記利用者情報記憶部を検索して前記利用者を特定する利用者特定部(316)と、前記利用者に貸出する前記ICカードに対応する一の前記カード識別情報を、前記貸出用カード記憶部から取得する貸出用カード取得部(318)と、を備え、前記第1カード処理部(211)は、前記貸出用カード取得部により前記一のカード識別情報が取得されたことに応じて、前記一のカード識別情報を有する前記ICカードに前記第1処理を行い、前記利用者が所有するICカードである本カードを用いることにより前記第1装置(304)に第1動作を行わせないように、前記第1装置に前記利用者識別情報を送信する貸出処理部(319)を備えること、を特徴とする受付装置である。
第11の発明は、リーダ部(60)を有し、利用者(A)が携行するICカード(307)のカード識別情報を読み取ることにより第1動作を行う第1装置(304)と、リーダ部(398)を有し、前記ICカードを読み取ることにより第2動作を行う第2装置(309)と、受付装置(301)と、ICカードと、からなるカード識別情報管理システム(300)であって、前記ICカードは、情報の書き込み及び消去が可能であり書き込んだ情報を前記第1装置の前記リーダ部によって読み取りが可能な第1記憶領域(81)と、前記カード識別情報を記憶するカード識別情報領域(82)と、前記第2装置の前記リーダ部によって読み取りが可能な第2記憶領域(383)と、を備え、前記受付装置は、リーダライタ部(30)と、前記ICカードの利用開始受付時の操作に応じて、前記リーダライタ部を制御して、前記ICカードの前記カード識別情報領域に記憶された前記カード識別情報を読み取り、そのカード識別情報を前記第1記憶領域に書き込ませる第1処理を行う第1カード処理部(211)と、前記ICカードの利用開始受付時の操作に応じて、前記リーダライタ部を制御して、前記利用者を識別する利用者識別情報を前記第2記憶領域に書き込ませる第2処理を行う第2カード処理部(317)と、を備えること、を特徴とするカード識別情報管理システムである。
第12の発明は、第11の発明のカード識別情報管理システム(300)において、前記第1装置(304)と、前記受付装置(301)とは、通信ネットワーク(N)を介して接続され、所定の時間間隔で通信し、前記第1装置は、前記第1装置の第1動作を可能とする前記カード識別情報と、第1動作を可能とする条件である付随条件情報とを関連付けて記憶する記憶部(350)と、前記記憶部に記憶された前記カード識別情報と、前記ICカードから読み取った前記第1記憶領域に記憶されている前記カード識別情報とを照合する照合部(341)と、前記照合部による照合の結果、前記カード識別情報が一致する場合に、そのカード識別情報に対応する前記付随条件情報をその第1装置が満たすときには、前記第1装置の第1動作を可能とする動作許可部(42)と、を備え、前記受付装置は、前記カード識別情報と、前記付随条件情報とを関連付けて送信する送信部(12)を備え、前記第1装置は、前記受付装置から送信された前記カード識別情報と、前記付随条件情報とを関連付けて前記記憶部に記憶させる更新部(343)を備えること、を特徴とするカード識別情報管理システムである。
第13の発明は、第12の発明のカード識別情報管理システム(300)において、前記ICカード(307)は、前記利用者(A)に貸出可能な貸出用カードであり、前記受付装置(301)は、前記利用者に関する利用者情報と、前記利用者を識別する利用者識別情報とを記憶する利用者情報記憶部(323)と、前記ICカードの前記カード識別情報を記憶する貸出用カード記憶部(24)と、前記利用者情報の入力を受け付ける利用者情報受付部(315)と、前記利用者情報受付部による入力に基づいて前記利用者情報記憶部を検索して前記利用者を特定する利用者特定部(316)と、前記利用者に貸出する前記ICカードに対応する一の前記カード識別情報を、前記貸出用カード記憶部から取得する貸出用カード取得部(318)と、を備え、前記受付装置の前記第1カード処理部(211)は、前記貸出用カード取得部により前記一のカード識別情報が取得されたことに応じて、前記一のカード識別情報を有する前記ICカードに前記第1処理を行い、前記受付装置の前記送信部(12)は、前記利用者識別情報と、前記第1動作を不可とする条件を含む前記付随条件情報とを関連付けて送信し、前記第1装置(304)の前記記憶部(350)は、前記第1装置の第1動作を可能とする前記利用者識別情報と、前記付随条件情報とを関連付けて記憶しており、前記第1装置の前記更新部(343)は、前記受付装置から送信された前記利用者識別情報と、前記付随条件情報とを関連付けて前記記憶部に記憶させること、を特徴とするカード識別情報管理システムである。
第14の発明は、第11の発明から第13の発明までのいずれかのカード識別情報管理システム(300)において、前記第1装置(304)は、利用者(A)の通行を管理するゲートであること、を特徴とするカード識別情報管理システムである。
第15の発明は、第11の発明から第14の発明までのいずれかのカード識別情報管理システム(300)において、前記第2装置(309)は、前記第2装置の第2動作を可能とする前記利用者識別情報を記憶する記憶部(396)と、前記記憶部に記憶された前記利用者識別情報と、前記ICカード(307)から読み取った前記第2記憶領域(383)に記憶されている前記利用者識別情報とを照合する照合部(391)と、前記照合部による照合の結果、前記利用者識別情報が一致する場合に、前記第2装置の第2動作を可能とする動作許可部(392)と、を備えること、を特徴とするカード識別情報管理システムである。
第16の発明は、第15の発明のカード識別情報管理システム(300)において、前記第2装置(309)は、前記利用者識別情報が関連付けられたデータに対して処理を行う装置であること、を特徴とするカード識別情報管理システムである。
本発明によれば、セキュリティの確保が必要なエリアへの入室に必要なカードの発行作業がより容易に行える受付装置及びカード識別情報管理システムを提供することができる。
第1実施形態に係るカード識別情報管理システムの全体構成を示す図である。 第1実施形態に係るカード識別情報管理システムの機能構成を示す図である。 第1実施形態に係る受付システムに記憶されたデータベースの例を示す図である。 第1実施形態に係るゲートシステムに記憶されたデータベースの例を示す図である。 第1実施形態に係るカード識別情報管理システムでの貸出処理のフローチャートである。 第1実施形態に係るゲートシステムでの照合処理のフローチャートである。 第1実施形態に係るカード識別情報管理システムでの返却処理のフローチャートである。 第2実施形態に係るカード識別情報管理システムの機能構成を示す図である。 第2実施形態に係る受付システムに記憶されたグループDBの例を示す図である。 第2実施形態に係るカード識別情報管理システムでの貸出処理のフローチャートである。 第2実施形態に係るカード貸出画面の例を示す図である。 第2実施形態に係るICカード貸出処理のフローチャートである。 第2実施形態に係る受付システムでのカード照会処理のフローチャートである。 第2実施形態に係るカード照会画面の例を示す図である。 第2実施形態に係るカード識別情報管理システムでの返却処理のフローチャートである。 第2実施形態に係るカード返却画面の例を示す図である。 第2実施形態に係るICカード返却処理のフローチャートである。 第3実施形態に係るカード識別情報管理システムの全体構成を示す図である。 第3実施形態に係るカード識別情報管理システムの機能構成を示す図である。 第3実施形態に係る各システムに記憶されたデータベースの例を示す図である。 第3実施形態に係るカード識別情報管理システムでの貸出処理のフローチャートである。 第3実施形態に係るカード貸出照会画面の例を示す図である。 第3実施形態に係るカード貸出画面の例を示す図である。 第3実施形態に係るプリンタシステムでの照合処理のフローチャートである。 第3実施形態に係るICカード返却処理のフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態について、図を参照しながら説明する。なお、これは、あくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係るカード識別情報管理システム100の全体構成を示す図である。
カード識別情報管理システム100は、受付システム1(受付装置)と、ゲートシステム4(第1装置)と、ICカード7とを備える。
受付システム1は、受付サーバ2と、受付端末3とから構成されており、受付サーバ2と、受付端末3とは、通信可能に接続されている。
受付サーバ2は、例えば、データセンタ等の施設に設けられる。受付サーバ2は、受付端末3によって入力されたデータを記憶する。また、受付サーバ2は、ゲートシステム4との間で通信を行うためのインタフェースを備える。
受付端末3は、例えば、企業のビルの入口付近に設けられ、受付のオペレータが操作するための端末である。受付端末3は、図では1台のみ示しているが、複数台を有してもよい。
受付端末3は、リーダライタ3aと、入力装置3bと、ディスプレイ3cとを備える。
リーダライタ3aは、ICカード7と非接触で通信を行い、ICカード7に記憶されたデータを読み取ったり、ICカード7に対してデータを出力することでICカード7に書き込みをしたりする装置である。
入力装置3bは、受付のオペレータが操作する操作部であり、例えば、キーボードやマウス等により構成される。
ディスプレイ3cは、表示装置であり、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等により構成される。
ゲートシステム4は、ゲート管理サーバ5と、ゲート6とから構成されており、ゲート管理サーバ5と、ゲート6とは、通信可能に接続されている。
ゲート管理サーバ5は、例えば、データセンタ等に設けられる。ゲート管理サーバ5は、ゲート6に対してゲート6を開閉させるためのデータを記憶する。また、ゲート管理サーバ5は、受付システム1との間で通信を行うためのインタフェースを備える。そして、ゲート管理サーバ5は、受付システム1から受信したデータを記憶する。受付システム1がゲートシステム4に対してデータを送信した場合に、ゲート管理サーバ5は、このカード識別情報管理システム100の仕様によって、即時に、又は定期的にデータを受け付けて、所定の時間間隔(例えば、10分間隔)で受付システム1から受け付けたデータを更新する。
ゲート6は、例えば、受付端末3が設置された近傍に設けられて、企業のビルの入館をそのゲート6を開閉することで制限するための装置である。ゲート6は、誰でも移動可能なセキュリティが設定されていないエリアと、特定の人の移動を許可するようにセキュリティが設定されているセキュリティエリアSaとの間を仕切るように設置されたゲートである。そして、ゲート6は、ICカード7を携行した利用者PがセキュリティエリアSaに入る際に通過するゲートである。ゲート6は、図では1つのみを記載しているが、各セキュリティのレベルに応じて複数台を配置してもよい。ゲート6は、リーダ6aを備える。
リーダ6aは、ICカード7に記憶されているデータを読み取る装置である。
ICカード7は、利用者PがセキュリティエリアSaに入る場合に、ゲート6を通過する際に用いる。ICカード7は、券面にそのICカード7のカードID(IDentifier)(カード識別情報)が印字されており、利用者Pや、受付のオペレータは、ICカード7の券面を見ることでカードIDを判別できる。
受付システム1の受付サーバ2と、ゲートシステム4のゲート管理サーバ5とは、通信ネットワークNを介して通信可能に接続されている。
通信ネットワークNは、例えば、受付サーバ2とゲート管理サーバ5とを直接つなぐ専用回線であってもよいし、インターネット回線であってもよい。通信ネットワークNは、その一部が無線通信をするものであってもよい。
次に、利用者PによるセキュリティエリアSaの入室の流れについて説明する。
セキュリティエリアSaに入室したい利用者Pは、まず、受付端末3が設けられた受付に行き、貸出処理がされたICカード7を受領する(#1)。
その後、利用者Pは、受領したICカード7を携行し、ゲート6に向かう(#2)。そして、利用者Pは、ICカード7をゲート6のリーダ6aにかざす(タッチする)(#3)ことで、ICカード7は、ゲート6との間で通信を行う。ゲート6は、ゲート管理サーバ5に対して当該ICカード7が、このゲート6を開けてよいものであるか否かを照会する。そして、ゲート管理サーバ5がこのゲート6の開放を許可した場合に、ゲート6が開放され、利用者Pは、ゲート6を通過する(#4)。ゲート6は、利用者Pがゲート6を通過したことで、そのゲート6を閉じる。
次に、カード識別情報管理システム100の機能構成について説明する。図2は、第1実施形態に係るカード識別情報管理システム100の機能構成を示す図である。図3は、第1実施形態に係る受付システム1に記憶されたデータベースの例を示す図である。図4は、第1実施形態に係るゲートシステム4に記憶されたデータベースの例を示す図である。
受付システム1は、制御部10と、記憶部20と、リーダライタ部(R/W部)30と、インタフェース部(I/F部)32とを備える。
制御部10は、受付システム1の全体を制御する中央処理装置(CPU)である。制御部10は、記憶部20に記憶されているオペレーティングシステム(OS)や、各種のアプリケーションプログラムを適宜読み出して実行することにより、上述したハードウェアと協働し、本発明に係る各種機能を実現している。
制御部10は、カード処理部11(第1カード処理部)と、送信部12とを備える。
カード処理部11は、R/W部30を制御してICカード7に対してデータの読み取りや書き込みを行う制御部である。
送信部12は、各種の処理後に作成した更新データを、I/F部32を介してゲートシステム4に対して送信するための制御部である。
記憶部20は、制御部10を実行するために必要なプログラム、データ等を記憶するためのハードディスク、半導体メモリ素子等の記憶領域である。
記憶部20は、マスタデータベース(DB)22と、利用DB24とを備える。
マスタDB22は、ICカード7を発行した際の初期状態のデータを記憶するデータベースである。
利用DB24は、利用中のICカード7の状態を記憶するデータベースである。
図3(a)に示すように、マスタDB22は、カードIDをキー情報として、権限と、有効期限との各データを記憶する。マスタDB22は、このカード識別情報管理システム100を運用するにあたって、事前準備としてICカード7を発行する際に作成する。
図3(b)に示すように、利用DB24は、カードIDをキー情報として、権限と、有効期限との他に、ステータスを記憶する。利用DB24は、カード識別情報管理システム100を運用するにあたって、マスタDB22に基づいて予め作成されて記憶されている。
マスタDB22及び利用DB24が有するカードIDは、そのICカード7を一意に特定するコードである。カードIDは、ICカード7の発行時に付与されて、ICカード7のカードID領域82に記憶され、ICカード7の券面に印字されている。
マスタDB22及び利用DB24が有する権限は、そのカードIDでゲート6の通過が可能なセキュリティのランクである。ここで、ゲート6は、複数存在する。そして、ゲート6は、セキュリティの高いエリアに通じるものであるほど、セキュリティランクが高く設定されている。この例では、権限は、例えば、数字等で表され、権限が「1」の場合には、例えば、受付端末3が設置された近傍のゲート6のみの通過を許容し、権限が「1+2」の場合には、上述のゲート6と、その後のセキュリティのレベルの高いゲート6との通過を許容する、といった具合に、ゲート6の通過を制御するものである。
マスタDB22及び利用DB24が有する有効期限は、そのカードIDでゲート6の通過が行える期限である。この例では、有効期限は、マスタDB22において有効日数を記憶している。また、有効期限は、利用DB24において「使用中」のステータスのものは日時を記憶している。
権限や有効期限の保有方法は、上述に記載したものはあくまで一例であって、これらに限定されない。
利用DB24が有するステータスは、現在のICカード7の貸出状況を含む利用状況を示す。例えば、ステータスは、「使用中」や「一時停止」等がある。
図2に戻り、R/W部30は、リーダライタ3a(図1参照)であり、ICカード7との間のインタフェースである。
I/F部32は、ゲートシステム4との間のインタフェースである。
ゲートシステム4は、制御部40と、記憶部50と、リーダ部60と、I/F部62とを備える。
制御部40は、ゲートシステム4の全体を制御するCPUである。制御部40は、記憶部50に記憶されているOSや、各種のアプリケーションプログラムを適宜読み出して実行することにより、上述したハードウェアと協働し、本発明に係る各種機能を実現している。
制御部40は、照合部41と、動作許可部42と、更新部43とを備える。
照合部41は、読み取ったICカード7のカードIDが、ゲート6の開放を許可するものであるか否かを、記憶部50の照合DB52及びゲートDB54を参照して照合する制御部である。
動作許可部42は、照合部41によって許可するものであると判断された場合に、ゲート6を開放させる制御部である。
更新部43は、受付システム1から受信した更新データに基づいて、記憶部50の照合DB52を更新する制御部である。
記憶部50は、制御部40を実行するために必要なプログラム、データ等を記憶するためのハードディスク、半導体メモリ素子等の記憶領域である。
記憶部50は、照合DB52と、ゲートDB54とを備える。
図4(a)に示すように、照合DB52は、カードIDと、権限との各項目を有する。照合DB52は、受付システム1の記憶部20に記憶されている利用DB24から抽出された更新データを受信して格納することで、カードIDと、権限との各項目の内容は、利用DB24と同じである。
図4(b)に示すように、ゲートDB54は、ゲートNoと、権限との各項目を有する。ゲートNoは、ゲート6を一意に特定するコードである。権限は、照合DB52と同様のものであり、ゲート6の通過を許容するセキュリティのランクである。
図2に戻り、リーダ部60は、リーダ6a(図1参照)であり、ICカード7との間のインタフェースである。リーダ部60は、ICカード7の記憶部80のうち、予め定められたゲート読取領域81を読み取る。
I/F部62は、受付システム1との間のインタフェースである。
ICカード7は、CPU70と、記憶部80と、I/F部85とを備える。
CPU70は、ICカード7の全体を制御する中央処理装置である。CPU70は、四則演算や論理演算等の算術的な処理を行う演算装置を備え、I/F部85を介して受信するデータに応じて、記憶部80に記憶されているプログラムを実行することにより、上述したハードウェアと協働し、本発明に係る各種機能を実現している。
記憶部80は、CPU70を実行するために必要なプログラム、データ等を記憶するためのハードディスク、半導体メモリ素子等の記憶領域である。記憶部80は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)等の各記憶媒体を含む。
記憶部80は、ゲート読取領域81(第1記憶領域)と、カードID領域82(カード識別情報領域)とを備える。
ゲート読取領域81は、ゲートシステム4のリーダ部60によって読み取りが可能な位置に配置された記憶領域である。ゲート読取領域81は、例えば、EPROMにより構成してよい。ゲート読取領域81は、書き込みや消去が可能な記憶領域である。
カードID領域82は、ゲートシステム4のリーダ部60によって読み取りが不可能な位置に配置された記憶領域である。カードID領域82は、例えば、ROMにより構成してよく、ICカード7の発行時に書き込まれたカードIDが記憶されている。また、カードID領域82は、読み取り専用であり、その後の書き込みや消去が禁止された記憶領域である。
I/F部85は、受付システム1のR/W部30や、ゲートシステム4のリーダ部60との間のインタフェースである。
次に、このカード識別情報管理システム100を導入する際の事前準備処理について説明する。ここでは、予め設置されたゲートシステム4に、新たに受付システム1を導入する場合を説明する。
まず、管理者は、ゲートシステム4で用いるためのICカード7を複数枚発行する。発行するICカード7は、ゲートシステム4のセキュリティのレベルにあわせて複数のセキュリティのレベルのものを発行処理する。発行処理がされたICカード7は、利用開始受付前の状態であり、カードID領域82にカードIDが記憶され、ICカード7の券面にカードIDが印字されているが、ゲート読取領域81は空の状態である。これらの発行処理済のICカード7は、受付にストックしておく。万が一、ストックされたICカード7が盗難にあっても、そのICカード7のゲート読取領域81は空の状態であるので、悪用しようとしてもゲート6が開放されることがない。よって、ICカード7をものとして管理する際にも、ICカード7を格納する場所に施錠等をして厳密に管理する必要がなく、ものとしての管理がしやすい。
また、管理者は、発行時のICカード7の状態を、例えば、受付システム1のR/W部30を用いてマスタDB22に記憶する。そして、マスタDB22から利用DB24を作成する。また、作成された利用DB24のデータは、所定のタイミングで更新データとしてゲートシステム4に対して送信することで、ゲートシステム4において、照合DB52に記憶される。ゲートシステム4の照合DB52は、使用可能なカードIDとその権限とのデータを記憶している状態になっている。後述するように、照合DB52に記憶されたカードIDをゲート読取領域81に有するICカード7を使用した利用者Pは、ゲート6を通過できる。
次に、利用者Pが受付に訪れた際に、利用開始受付時の処理として受付のオペレータがICカード7を利用者Pに貸し出す際の処理について説明する。図5は、第1実施形態に係るカード識別情報管理システム100での貸出処理のフローチャートである。
ステップS10において、受付のオペレータの操作により、受付システム1の制御部10は、カード貸出画面を受付端末3のディスプレイ3c(図1)に表示する。
ステップS11において、受付システム1の制御部10は、受付のオペレータの操作による、利用者Pの情報や、個別の変更情報等の各種情報の入力を受け付ける。利用者Pの情報とは、例えば、利用者Pの氏名や所属等の個人情報をいう。個別の変更情報とは、例えば、権限や有効期限に関する情報をいう。ステップS11におけるこれらの入力は、必須なものではない。また、ステップS11の入力は、予めそれらの情報を登録しておいてもよい。
また、受付システム1の制御部10は、ICカード7のカードID領域82の読取が可能な状態にリーダライタ3aを制御し、カードIDを要求する。
ステップS20において、受付のオペレータが、利用者Pのセキュリティのランクに合うICカード7を用意して、そのICカード7をリーダライタ3aにかざすことで、ICカード7のCPU70は、カードID領域82からカードIDを送出し、ステップS12において、受付システム1の制御部10(カード処理部11)は、リーダライタ3aを制御して、ICカード7のカードID領域82に記憶されたカードIDを読み取る。
ステップS13において、受付システム1の制御部10(カード処理部11)は、読み取ったカードID領域82のカードIDを、ICカード7に対して書き込む。
ステップS21において、ICカード7のCPU70は、受付システム1からカードIDを受信し、ステップS22において、ICカード7のCPU70は、受信したカードIDをゲート読取領域81に書き込む。これによって、ICカード7は、カードID領域82と同じカードIDがゲート読取領域81に書き込まれたものになる。なお、受付システム1の制御部10は、所定時間を経過後に、リーダライタ3aを制御して、ICカード7のゲート読取領域81を読み取り、ステップS22での書き込みが正常に行われたかを確認する。その後、ICカード7のCPU70は、本処理を終了する。
このようにして、カードIDがゲート読取領域81に書き込まれたICカード7は、受付のオペレータによって利用者Pに渡される。そして、利用者Pは、渡されたICカード7をゲートシステム4に用いることで、セキュリティエリアSaに入室できる。
上述の処理により、ICカード7のゲート読取領域81への書き込みが正常に行われたことが確認されたので、ステップS14において、受付システム1の制御部10は、記憶部20の利用DB24を更新する。具体的には、受付システム1の制御部10は、利用DB24に記憶されている貸出処理をしたICカード7のカードIDに対応するステータスを更新する。例えば、そのカードIDのステータスを、「一時停止」から「使用中」に変更する。また、受付システム1の制御部10は、利用DB24のカードIDに対応する有効期限を、日時に更新する。例えば、「1日」となっていた有効期限を、本日日付に変更する。さらに、ステップS11で個別の変更情報の入力があった場合には、受付システム1の制御部10は、利用DB24に記憶されている貸出処理をしたICカード7のカードIDに対応する権限や有効期限を更新する。なお、ステップS11で利用者Pの情報の入力があった場合には、カードIDに対応付けて記憶部20にそれらの情報を記憶する。
ステップS15において、受付システム1の制御部10(送信部12)は、利用DB24に記憶されているデータのうち、更新のあったカードIDと、カードIDに対応する権限とからなる更新データを、ゲートシステム4に対して送信する。その後、受付システム1の制御部10は、本処理を終了する。
ステップS16において、ゲートシステム4の制御部40は、更新データを受信する。
ステップS17において、ゲートシステム4の制御部40は、所定の更新時間であるか否かを判断する。所定の更新時間とは、例えば、10分間隔で更新を反映する場合に、その時間をいう。所定の更新時間ではない場合(ステップS17:NO)には、ゲートシステム4の制御部40は、ステップS17にとどまる。他方、所定の更新時間である場合(ステップS17:YES)には、ゲートシステム4の制御部40は、処理をステップS18に移す。
ステップS18において、ゲートシステム4の制御部40(更新部43)は、受信した更新データを照合DB52に反映させることで、照合DB52を更新する。その後、ゲートシステム4の制御部40は、本処理を終了する。
次に、利用者Pが、貸出処理がされたICカード7を用いてゲートシステム4を通過する際の処理について説明する。図6は、第1実施形態に係るゲートシステム4での照合処理のフローチャートである。
ステップS30において、ゲートシステム4の制御部40は、ICカード7のゲート読取領域81の読取が可能な状態にリーダ6aを制御し、カードIDを要求している。
ステップS30aにおいて、利用者Pが、携行するICカード7をゲートシステム4のリーダ6aにかざすことで、ICカード7のCPU70は、ゲート読取領域81に記憶されているカードIDを送出し、ステップS31において、ゲートシステム4の制御部40は、リーダ6aを制御して、ICカード7のゲート読取領域81のカードIDを読み取る。
ステップS32において、ゲートシステム4の制御部40(照合部41)は、リーダ6aを介して読み取ったゲート読取領域81に記憶されているカードIDと、照合DB52とを照合する。具体的には、ゲート読取領域81に記憶されているカードIDと同一のカードIDが照合DB52に存在するか否かを照合する。
ステップS33において、ステップS32での照合の結果、ゲートシステム4が読み取ったカードIDと、同一のカードIDが照合DB52に存在した場合(ステップS33:YES)には、ゲートシステム4の制御部40は、処理をステップS34に移す。他方、ゲートシステム4が読み取ったカードIDと、同一のカードIDが照合DB52に存在しない場合(ステップS33:NO)には、ゲートシステム4の制御部40は、ゲート6を開くことなく本処理を終了する。
ステップS34において、ゲートシステム4の制御部40(照合部41)は、カードIDが一致する照合DB52の権限と、ゲートDB54の該当のゲートNoの権限とを確認して、許可する条件を満たすか否かを判断する。許可する条件を満たす場合(ステップS34:YES)には、ゲートシステム4の制御部40は、処理をステップS35に移す。他方、許可する条件を満たさない場合(ステップS34:NO)には、ゲートシステム4の制御部40は、ゲート6を開くことなく本処理を終了する。
ステップS35において、ゲートシステム4の制御部40(動作許可部42)は、該当のゲート6を開放する。そのようにすることで、利用者Pは、ゲート6を通過できる。
ステップS36において、ゲートシステム4の制御部40は、通過を検出したか、又は所定時間が経過したか否かを判断する。なお、ゲートシステム4は、ゲート6に図示しない光学センサ等の検出部を有し、利用者Pが通過したか否かを検出することができる。通過を検出したか、又は所定の時間が経過した場合(ステップS36:YES)には、ゲートシステム4の制御部40は、処理をステップS37に移す。他方、通過を検出しておらず、かつ、所定の時間が経過していない場合(ステップS36:NO)には、ゲートシステム4の制御部40は、ステップS36にとどまる。
ステップS37において、ゲートシステム4の制御部40は、該当のゲート6を閉じる。その後、ゲートシステム4は、本処理を終了する。
このようにして、利用者Pは、貸出処理がされたICカード7を携行して、各場所のゲート6に対してICカード7をかざすことで、セキュリティのレベルを満たすゲート6を通過できる。また、ゲートシステム4の照合DB52には、ゲート読取領域81に書き込んだものと同じカードIDを予め有しているので、受付システム1からゲートシステム4に対して更新データが送信されていない場合や、更新されていても照合DB52に反映されていない場合であっても、そのカードIDのセキュリティのレベルで許容するゲート6を開放できる。
次に、利用者Pが受付にICカード7を返却することで行われる利用終了受付時の処理である返却処理について説明する。図7は、第1実施形態に係るカード識別情報管理システム100での返却処理のフローチャートである。
ステップS40において、受付のオペレータの操作により、受付システム1の制御部10は、カード返却画面を受付端末3のディスプレイ3cに表示する。
また、受付システム1の制御部10は、ICカード7のカードID領域82の読取が可能な状態にリーダライタ3aを制御し、カードIDを要求する。
ステップS50において、受付のオペレータが、返却されたICカード7をリーダライタ3aにかざすことで、ICカード7のCPU70は、カードID領域82からカードIDを送出し、ステップS41において、受付システム1の制御部10(カード処理部11)は、リーダライタ3aを制御して、ICカード7のカードID領域82に記憶されたカードIDを読み取る。
ステップS42において、受付システム1の制御部10(カード処理部11)は、リーダライタ3aを制御して、ICカード7のゲート読取領域81のデータを消去するための消去命令を、ICカード7に対して送信する。
ステップS51において、ICカード7のCPU70は、受付システム1から消去命令を受信する。
ステップS52において、ICカード7のCPU70は、ゲート読取領域81に既に記憶していたカードIDを消去する。なお、受付システム1の制御部10は、所定時間を経過後に、リーダライタ3aを制御して、ICカード7のゲート読取領域81を読み取り、ステップS52での書き込みが正常に行われたかを確認する。その後、ICカード7のCPU70は、本処理を終了する。
このようにして、ICカード7は、ゲート読取領域81にカードIDが記憶されたものから空の状態になる。よって、万が一このICカード7が盗まれて不正に使用しようとしても、ゲート読取領域81にカードIDを記憶していないので、ゲートシステム4では処理が行われないものにできるので、不正使用を抑制できる。
上述の処理によって、ICカード7のゲート読取領域81への書き込みが正常に行われたことが確認されたので、ステップS43において、受付システム1の制御部10は、記憶部20の利用DB24を初期化する。具体的には、受付システム1の制御部10は、利用DB24に記憶されている返却処理をしたICカード7のカードIDに対応するステータスを更新する。例えば、そのカードIDのステータスを、「使用中」から「一時停止」に変更する。また、受付システム1の制御部10は、マスタDB22を利用して、利用DB24に記憶されている返却処理をしたICカード7のカードIDに対応する権限や有効期限を、初期設定に戻す。
ステップS44において、受付システム1の制御部10(送信部12)は、利用DB24の記憶されているデータのうち、更新のあったカードIDと、カードIDに対応する権限とからなる更新データを、ゲートシステム4に対して送信する。その後、受付システム1の制御部10は、本処理を終了する。
ステップS45からステップS47までは、貸出処理のフローチャートである図5のステップS16からステップS18までと同様である。その後、ゲートシステム4の制御部40は、本処理を終了する。
次に、利用者Pが貸し出されたICカード7を紛失したり、利用者Pが返却をすべきICカード7の返却を行わなかったりした場合について説明する。
先に、ICカード7の紛失について説明する。利用者Pがカード紛失を受付のオペレータに対して申告することで、オペレータは、受付端末3を操作して、カード紛失の設定をする。具体的には、オペレータによる受付端末3の操作により、受付システム1の制御部10は、利用者Pに貸し出したICカード7のカードIDに対応する利用DB24のステータスを、「使用中」から「紛失」に変更する。そのようにすることで、受付システム1の制御部10は、更新データを作成し、ゲートシステム4に送信するので、ゲートシステム4では、制御部40が照合DB52の該当するカードIDのレコードを削除する。なお、受付システム1で受け付けてから遅くとも約10分後には、ゲートシステム4を反映するので、紛失したICカード7が不正使用される可能性は低い。
このようにして、利用者PからICカード7の紛失の申告が合った場合には、ゲートシステム4にその紛失に関するデータが反映されるので、照合DB52が更新された後には、不正にICカード7が使用しようとしてもゲート6を開放することがなく、セキュリティを保つことができる。
次に、ICカード7の返却忘れについて説明する。受付システム1の制御部10は、バッチ処理にて有効期限切れのカードIDを利用DB24から抽出する。そして、受付システム1の制御部10は、抽出されたカードIDに対応する利用DB24のステータスを、「使用中」から「未返却」に変更する。そのようにすることで、受付システム1の制御部10は、更新データを作成し、ゲートシステム4に送信するので、ゲートシステム4では、制御部40が照合DB52の該当するカードIDのレコードを削除する。
このようにして、利用者PからICカード7が返却されなかった場合にも、紛失の場合と同様にゲートシステム4に返却忘れに関するデータが反映されるので、照合DB52が更新された後には、再度利用者P等が不正にICカード7を使用しようとしても、ゲート6を開放することがなく、セキュリティを保つことができる。
この返却忘れに関する処理を行った後に、さらに未返却のICカード7が返却された場合について説明する。オペレータは、返却されたICカード7をもとに受付端末3を操作して、未返却カードの返却の設定をする。具体的には、オペレータによる受付端末3の操作により、受付システム1の制御部10は、返却されたICカード7のカードIDに対応する利用DB24のステータスを、「未返却」から「一時停止」に変更する。そのようにすることで、受付システム1の制御部10は、マスタDB22を使用して、利用DB24に記憶されている返却されたICカード7のカードIDに対応する権限や有効期限を、初期設定に戻す。そして、受付システム1の制御部10は、利用DB24からそのカードIDに対応する更新データを作成し、ゲートシステム4に送信する。ゲートシステム4では、貸出処理のフローチャートである図5のステップS16からステップS18までと同様の処理を行う。つまり、ゲートシステム4の制御部40は、所定のタイミングで受信した更新データを照合DB52に反映させる。具体的には、ゲートシステム4の制御部40は、更新データによってそのカードIDのレコードを追加する。
このようにして、未返却になっていたICカード7が返却された場合に、利用DB24を更新することでゲートシステム4に更新データが反映されるので、照合DB52の該当のカードIDを初期状態に戻すことができる。よって、返却されたICカード7を再度利用できる。
このように、第1実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)受付システム1によって、ICカード7の利用開始受付時に、ICカード7のカードID領域82に記憶されたカードIDをゲート読取領域81に書き込むことで、ゲートシステム4においてICカード7のゲート読取領域81を読み取ってゲート6を開放する等の所定の動作をさせるか否かを判断することができる。
また、ICカード7は、券面に表示されたカードIDと、カードID領域82に記憶されたカードIDとが同一であるので、ICカード7の管理が容易である。
ゲート読取領域81には、券面に表示されたカードIDを書き込むので、受付のオペレータに、券面に表示されたカードIDを使用することを示すことができる。
(2)ゲートシステム4は、予め使用可能なカードIDの情報を有し、受付システム1では、R/W部30が読み取ったことでそのカードIDを使用できるようにICカード7に書き込むだけであるので、受付端末3でのオペレータによるICカード7に書き込むための、例えば、文字の入力操作を行う必要がなく、オペレーションミスを削減できる。しかも、カードIDを入力しないため、別のカードIDを書き込むこともないので、セキュリティも維持される。そして、カードIDを読み取ったことを契機として即座に書き込む処理をするので、セキュリティの確保が必要なセキュリティエリアSaへの入室に必要なICカード7の貸出作業がより容易に行える。
(3)ゲートシステム4と受付システム1との間の通信にタイムラグがあるような環境であっても、予めゲートシステム4に使用可能なカードIDの情報を有しているので、ICカード7をゲートシステム4に使用できる。
(4)利用開始受付前において、ICカード7のゲート読取領域81を、カードIDを記憶していない状態にすることで、そのICカード7を使用した場合に、ゲートシステム4において所定の動作をさせないようにできる。よって、万が一、ICカード7が盗難にあったりして、不正に使用されることがあっても、ゲートシステム4において所定の動作が行われないようにできるので、ゲートシステム4のセキュリティが保たれる。
(5)受付システム1によって、利用終了受付時において、ICカード7のゲート読取領域81に記憶されているカードIDを消去することで、利用終了後には、そのICカード7を使用してもゲートシステム4において所定の動作をさせないようにできる。
(6)ゲートシステム4には、カードIDと権限等の付随情報とを関連付けて記憶しており、受付システム1から所定の時間間隔で受信した更新データによりゲートシステム4を更新できる。よって、例えば、ICカード7が返却されなかった場合や、ICカード7を紛失した場合等のときには、受付システム1から更新データを送信することで、ゲートシステム4を所定の動作をさせないようにできる。よって、受付システム1とゲートシステム4との間の通信によってリアルタイムに更新できない環境においても、タイムラグがあるものの、セキュリティが維持できる。
(第2実施形態)
第2実施形態では、利用開始受付時において複数人が来訪した場合に、1つのグループとして受付し、複数枚のカードを1つのグループとして、まとめて処理をするものについて説明する。なお、以降の説明において、上述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
図8は、第2実施形態に係るカード識別情報管理システム200の機能構成を示す図である。図9は、第2実施形態に係る受付システム201に記憶されたグループDB226の例を示す図である。
カード識別情報管理システム200は、受付システム201と、ゲートシステム4と、ICカード7とを備える。
受付システム201は、制御部210と、記憶部220と、R/W部30と、I/F部32と、操作部234と、表示部236とを備える。
制御部210は、送信部12の他に、カード処理部211と、情報受付部213(付加情報受付部、枚数受付部)と、指示受付部214(開始受付部、終了受付部)とを備える。
カード処理部211は、R/W部30を制御してICカード7に対してデータの読み取りや書き込みを行う制御部である。また、カード処理部211は、R/W30を読取可能な状態や、読取不可の状態に制御する。
情報受付部213は、グループ単位でICカード7を貸出す際の団体名等の情報や、貸出枚数等の情報を受け付ける制御部である。
指示受付部214は、ICカード7の読取開始の指示及び読取終了の指示を受け付ける制御部である。
記憶部220は、マスタDB22と、利用DB24との他に、グループDB226(グループ記憶部)を備える。
グループDB226は、複数枚のICカード7をまとめてグループとしてデータを記憶するデータベースである。
図9に示すように、グループDB226は、グループIDをキー情報として、貸出日と、有効期限と、カードIDと、グループ付加情報(付加情報)と、グループステータスとの各データを記憶する。グループDB226には、複数枚のICカード7の貸出を行うごとに1つのレコードが作成される。
グループIDは、例えば、受付システム201が順次割り当てるランダムな記号である。グループIDは、受付番号としても使用する。グループIDは、重複しなければどのような記号であってもよい。貸出日、有効期限、カードID及びグループステータスは、後述するカード貸出画面から入力された情報を記憶する。なお、グループステータスは、複数枚のICカード7のうち、1枚でも貸出中のものがあれば、「使用中」になる。グループ付加情報は、グループに関する情報として、例えば、団体名や、代表者名、連絡先等を記憶する。グループ付加情報は、後述するカード照会画面から入力された情報を記憶する。
図8に戻り、操作部234は、入力装置3b(図1参照)である。
表示部236は、ディスプレイ3c(図1参照)である。
次に、複数の利用者Pの代表者が受付に訪れた際に、利用開始受付時の処理として、受付のオペレータが複数の利用者Pにあわせて複数枚のICカード7を複数の利用者Pに貸し出す際の処理について説明する。複数の利用者Pの代表者がICカード7を借りるために受付を訪れる際に、代表者は、ICカード7の貸出申込書であるカード貸出受付票に団体名や代表者名、連絡先等を記入した上で、カード貸出受付票を受付のオペレータに渡す。そして、オペレータは、カード貸出受付票からセキュリティランクに合うICカード7を貸出枚数分用意する。そして、オペレータは、ICカード7の貸出枚数や、カード有効期限、権限等のICカード7を貸出すのに最低限必要な情報を受付端末3にて設定の上、カード貸出作業に専念する。カード貸出受付票に記入されている団体名等の情報は、カード貸出業務を終えた後等の時間のある時に、オペレータが登録する。
図10は、第2実施形態に係るカード識別情報管理システム200での貸出処理のフローチャートである。図11は、第2実施形態に係るカード貸出画面271の例を示す図である。図12は、第2実施形態に係るICカード貸出処理のフローチャートである。
図10のステップS(以下、Sという。)210において、受付システム201の制御部210は、カード貸出画面271を表示する。
図11(1)は、表示部236に表示したカード貸出画面271である。カード貸出画面271は、例えば、図示しないカード貸出・返却のメニューからカード貸出を選択することで、表示部236に表示される。
受付番号は、制御部210が重複しない任意の記号を割り当てたものである。貸出日及び有効期限は、本日日付を表示する。なお、有効期限は、本日日付より後の日付に変更可能である。貸出枚数は、ICカード7の貸出枚数を設定する。権限は、例えば、受付のすぐ近傍のゲート6のみを通過できるような低い権限が予め設定されている。オペレータが「変更」ボタンを選択することで、複数の利用者Pの行き先等に応じて任意の権限に変更可能である。なお、複数の利用者Pに貸出すICカード7の権限は、同じものになる。ボタン271bは、オペレータがクリックして選択することで、R/W部30を読取可能にするボタンである。
図10に戻り、S211において、情報受付部213は、オペレータが入力したICカード7の貸出枚数を受け付ける。
S212において、オペレータがボタン271bをクリックすることで、指示受付部214は、読取開始の指示を受け付ける。
S213において、カード処理部211は、R/W部30を読取可能な状態に制御する。また、制御部210は、図11(2)に示すように、カード貸出画面271のボタン271bのプロパティを読取開始から読取終了に変更する。
S214において、制御部210は、図12に示すICカード貸出処理を行う。
ここで、ICカード貸出処理について説明する。
図12のS220からS222まで、S230からS233まで、及びS240からS242までの処理は、第1実施形態の図5のS20からS22まで、S12からS15まで、及びS16からS18までの処理と同じである。なお、S210で表示したカード貸出画面271にて権限や有効期限の変更をした場合には、S233において、受付システム201の制御部210は、利用DB24に記憶されている貸出処理をしたICカード7のカードIDに対応する権限や有効期限を更新する。
S234において、制御部210は、カード貸出画面271の更新処理を行う。具体的には、図11(2)に示すように、制御部210は、カードID領域82を読み取りICカード7のゲート読取領域81に書き込んだカードIDを表示し、読込枚数をカウントアップする。
図12に戻り、S235において、制御部210は、グループDB226に当該グループIDのレコードがあるか否かを判断する。上述したように、グループIDは、受付番号である。グループDB226に当該グループIDのレコードがある場合(S235:YES)には、制御部210は、処理をS237に移す。グループDB226に当該グループIDのレコードがある場合とは、読み込んだICカード7の枚数が2枚以降の場合になる。他方、グループDB226に当該グループIDのレコードがない場合(S235:NO)には、制御部210は、処理をS236に移す。
S236において、制御部210は、グループDB226に当該グループIDのレコードを作成する。そして、制御部210は、グループDB226の貸出日と、有効期限とに、カード貸出画面271に表示されている日付を記憶する。
S237において、制御部210は、グループDB226の当該グループIDのレコードを更新し、カードIDに、読み取ったカードIDを追加する。また、制御部210は、グループステータスを「使用中」にする。その後、制御部210は、処理を図10のS215に戻す。
なお、S235からS237までの処理は、S231の後に行ってもよいし、S232の処理と同時に行ってもよい。
図10に戻り、S215において、指示受付部214は、読取終了の指示を受け付けたか否かを判断する。読取終了の指示を受け付けた場合(S215:YES)には、指示受付部214は、処理をS217に移す。他方、読取終了の指示を受け付けていない場合(S215:NO)には、制御部210は、処理をS216に移す。
S216において、制御部210は、カード貸出画面271において入力された貸出枚数分のICカード7について処理を行ったか否かを判断する。貸出枚数分のICカード7について処理を行った場合(S216:YES)には、制御部210は、処理をS217に移す。これにより、制御部210は、予め受け付けた貸出枚数を超えてICカード7の処理を行わないようにできる。他方、貸出枚数分のICカード7について処理を行っていない場合(S216:NO)には、制御部210は、処理をS214に移し、ICカード貸出処理を行う。
S217において、カード処理部211は、R/W部30を読取不可な状態に制御する。その後、制御部210は、本処理を終了する。
代表者は、受付のオペレータから複数枚のICカード7を受け取り、利用者Pそれぞれに渡す。
このような処理により、複数枚のICカード7を一連の処理として、ICカード7の貸出を行うことができる。また、貸出処理を行った複数枚のICカード7を1つのグループとして管理できる。
次に、ICカード7の照会処理について説明する。このICカード7の照会処理は、例えば、ICカード7の貸出後にオペレータが団体名等のグループに関する情報を登録するために利用する。図13は、第2実施形態に係る受付システム201でのカード照会処理のフローチャートである。図14は、第2実施形態に係るカード照会画面272の例を示す図である。
S250において、例えば、図示しない照会検索画面からオペレータがグループIDを入力することで、制御部210は、グループIDを取得する。
S251において、制御部210は、グループDB226から該当のグループIDのレコードを抽出する。
S252において、制御部210は、グループIDに関連付けられた各々のカードIDのステータスを、利用DB24から取得する。
S253において、制御部210は、カード照会画面272の各項目にデータを編集する画面編集処理を行う。
S254において、制御部210は、カード照会画面272を表示部に表示する。
図14は、カード照会画面272を示す。受付番号、貸出日、有効期限、カードIDは、グループDB226から取得したデータを表示する。カードIDに対応した使用状況は、利用DB24から取得したデータである。貸出情報には、代表者名、会社名等の団体名、連絡先等のグループ付加情報を入力可能になっている。オペレータがボタン272bをクリックすることで、入力された貸出情報がグループDB226に登録される。
図13に戻り、S255において、制御部210は、更新を受け付けたか否かを判断する。更新を受け付けるとは、図14に示すカード照会画面272において、ボタン272bが選択されたことをいう。更新を受け付けた場合(S255:YES)には、制御部210は、処理をS256に移す。他方、更新を受け付けていない場合(S255:NO)には、制御部210は、本処理を終了する。なお、更新を受け付けていない場合とは、グループ単位でのICカード7の照会のみをした場合である。
S256において、制御部210は、入力された内容に基づいてグループDB226を更新する。具体的には、制御部210は、グループDB226のグループ付加情報に、カード照会画面272にて入力された内容を登録する。その後、制御部210は、本処理を終了する。
このように、オペレータは、グループ付加情報をICカード7の貸出時ではなく、貸出後に登録することができるので、ICカード7の貸出時の作業を簡単かつ迅速に行うことができ、利用者Pを待たせる時間を短縮できる。また、受付のオペレータは、ICカード7の貸出時には、ICカード7を貸出す処理に専念できる。
次に、利用者Pが受付にICカード7を返却することで行われる利用終了受付時の処理である返却処理について説明する。返却処理は、複数のICカード7をまとめてグループとして貸し出した場合であっても、グループに関係なく行うことができるものである。また、貸出時に異なるグループのものとして処理がされたものであっても、グループに関係なく一度に処理ができる。図15は、第2実施形態に係るカード識別情報管理システム200での返却処理のフローチャートである。図16は、第2実施形態に係るカード返却画面273の例を示す図である。図17は、第2実施形態に係るICカード返却処理のフローチャートである。
図15のS260において、受付のオペレータの操作により、受付システム201の制御部210は、カード返却画面273を表示部236に表示する。図16に示すように、カード返却画面273は、読取開始を指示するボタン273bが表示されている。
S261において、受付のオペレータが、ボタン273bをクリックすることで、指示受付部214は、読取開始の指示を受け付ける。なお、ボタン273bをクリックすることで、制御部210は、図16(2)に示すように、ボタン273bのプロパティを読取開始から読取終了に変更する。
S262において、カード処理部211は、R/W部30を読取可能な状態に制御する。
S263において、制御部210は、図17に示すICカード返却処理を行う。
ここで、ICカード返却処理について説明する。
図17のS270からS272まで、S280からS283まで、及びS290からS292までの処理は、第1実施形態の図7のS50からS52まで、S41からS44まで、及びS45からS47までの処理と同じである。
S284において、制御部210は、カード返却画面273の更新処理を行う。具体的には、図16(2)に示すように、カードID領域82を読み取ったカードIDを表示し、読込枚数をカウントアップする。
図17に戻り、S285において、制御部210は、グループDB226に当該グループIDのレコードがあるか否かを判断する。グループDB226に当該グループIDのレコードがある場合(S285:YES)には、制御部210は、処理をS286に移す。他方、グループDB226に当該グループIDのレコードがない場合(S285:NO)には、制御部210は、本処理を終了し、処理を図15のS264に戻す。なお、グループDB226に当該グループIDのレコードがない場合とは、例えば、グループによる貸出ではなく、1枚のみ貸出をした場合である。なお、1枚のみの貸出の場合であっても、グループとしてグループIDを作成してもよい。
S286において、制御部210は、上述の処理をしたカードIDに対応するグループDB226の当該グループIDの他のカードIDのICカード7に「使用中」のものがあるか否かを、利用DB24を参照して確認する。「使用中」のものがある場合(S286:YES)には、制御部210は、本処理を終了し、処理を図15のS264に戻す。他方、「使用中」のものがない場合(S286:NO)には、制御部210は、処理をS287に移す。
この場合は、当該グループIDに対応するカードIDのICカード7は、全て返却済である。そこで、S287において、制御部210は、当該グループIDのレコードを更新し、グループステータスを「一時停止」にする。その後、制御部210は、処理を図15のS264に戻す。
なお、S285からS287までの処理は、S281の後に行ってもよいし、S282の処理と同時に行ってもよい。
図15に戻り、S264において、指示受付部214は、読取終了の指示を受け付けたか否かを判断する。読取終了の指示を受け付けた場合(S264:YES)には、指示受付部214は、処理をS265に移す。他方、読取終了の指示を受け付けていない場合(S264:NO)には、制御部210は、処理をS263に移す。
S265において、カード処理部211は、R/W部30を読取不可な状態(読取終了)に制御する。その後、制御部210は、本処理を終了する。
このように、カード識別情報管理システム200は、カード返却処理も複数枚のICカードに対して行うことができる。
このように、第2実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)受付システム201によって、複数枚のICカード7を連続して順番にR/W部30に読み取らせることで、複数枚のICカード7を一度にゲートシステム4で使用できる状態にすることができる。よって、受付のオペレータが複数枚のICカード7を連続して順番にR/W部30に読み取らせるという容易な操作をするだけで、複数枚のICカード7をゲートシステム4で使用できる状態にできる。
(2)カード識別情報管理システム200は、連続して読み取った複数枚のICカード7を1つのグループとしてまとめて記憶することで、一連の処理をした複数枚のICカード7を1つのグループとして管理ができる。よって、1枚ずつの管理と比較して、管理負担を低減できる。
(3)カード識別情報管理システム200において、グループごとにグループ付加情報を記憶するので、複数枚のICカード7をグループごとに管理ができる。また、1枚ごとにするよりも、オペレータによるグループ付加情報の入力を省力化できる。
(4)受付システム201において、予め受け付けた貸出枚数を超えてカード処理を行わないようにできる。よって、不要な枚数のICカード7の処理を防止できる。
(5)利用終了受付時のICカード7の返却処理をまとめて行うことができる。例えば、グループ単位で利用開始時の処理を行ったICカード7であっても、利用終了受付時の処理は、グループに関係なく行える。よって、グループのうちの一部の利用者Pが先に返却する等、実際のICカード7の利用実態に即して利用終了受付時に処理ができる。さらに、複数枚のICカード7の返却に際し、グループが異なる場合であっても返却処理ができるので、受付のオペレータの操作が容易である。
(6)受付システム201において、読取開始の指示を受け付けたことで、R/W部30を読取可能な状態に制御するので、例えば、ICカード7を使用できるようにしたい場合にのみ操作を受け付けることで、受付システム201を読取可能な状態にでき、不用意にICカード7が読み取られる、といった誤操作を防止できる。
(7)受付システム201において、読取終了の指示を受け付けたことで、R/W部30を読取不可の状態に制御するので、例えば、複数枚のICカード7を連続して順番に読み取らせている途中で、利用開始時の処理を終了したい場合に、読取終了の指示を受け付けることで読取不可の状態にでき、不用意にICカード7が読み取られる、といった誤操作を防止できる。
(第3実施形態)
第3実施形態では、社員が社員証である社員証カード(本カード)を予め所有しており、社員証カードを忘れた等による理由で、臨時に貸出用のICカードを貸出すものについて説明する。処理をしたICカードは、社員証カードと同様に使用可能になる。
図18は、第3実施形態に係るカード識別情報管理システム300の全体構成を示す図である。
カード識別情報管理システム300は、受付システム301と、ゲートシステム304(第1装置)と、ICカード307と、プリンタシステム309(第2装置)とを備える。
受付システム301は、受付サーバ302と、受付端末303とから構成されている。
ゲートシステム304は、ゲート管理サーバ305と、ゲート306とから構成されている。
ICカード307は、社員AがセキュリティエリアSaに入る場合に、ゲート306を通過する際に用いる。また、ICカード307は、社員Aがプリンタシステム309を使用する際に用いる。
プリンタシステム309は、社員Aが図示しないPC(パーソナルコンピュータ)等の端末からプリンタへの出力を指示した場合に、ICカード307を使用することで社員Aを認証して、印刷物を出力する。なお、プリンタシステム309は、通信ネットワークNを介していないが、通信ネットワークNを介していてもよい。
次に、社員AによるセキュリティエリアSaへの入室及びプリンタシステム309による印刷物の出力の流れについて説明する。
社員証カードを忘れた社員Aは、まず、受付端末303が設けられた受付に行き、貸出処理がされたICカード307を受付のオペレータから受領する(#301)。
その後、社員Aは、受領したICカード307を携行し、ゲート306に向かう(#302)。そして、社員Aは、ICカード307をゲート306のリーダ6aに近づけてかざす(タッチする)(#303)ことで、ICカード307は、ゲート306との間で通信を行う。ゲート306は、ゲート管理サーバ305に対して、当該ICカード307がこのゲート306を開けてよいものであるか否かを照会する。そして、ゲート管理サーバ305がこのゲート306の開放を許可した場合に、ゲート306が開放され、社員Aは、ゲート306を通過する(#304)。ゲート306は、社員Aがゲート306を通過したことで、そのゲート306を閉じる。
また、社員Aは、プリンタシステム309のリーダ9aにICカード307を近づけてかざす(タッチする)(#305)ことで、ICカード307は、プリンタシステム309との間で通信を行う。プリンタシステム309は、社員Aの認証を行う。つまり、プリンタシステム309は、ICカード307により印刷物を出力してよいか否かの確認を行う。そして、印刷物を出力してもよい場合と確認されたに、プリンタシステム309は、当該社員Aが出力を指示した印刷物を出力する。
次に、カード識別情報管理システム300の機能構成について説明する。図19は、第3実施形態に係るカード識別情報管理システム200の機能構成を示す図である。図20は、第3実施形態に係る各システムに記憶されたデータベースの例を示す図である。
カード識別情報管理システム300の受付システム301は、制御部310と、記憶部320と、R/W部30と、I/F部32と、操作部234と、表示部236とを備える。
制御部310は、カード処理部211と、送信部12と、情報受付部213と、指示受付部214との他に、社員情報受付部315(利用者情報受付部)と、社員特定部316(利用者特定部)と、社員処理部317(第2カード処理部)と、処理カード取得部318(貸出用カード取得部)と、連動処理部319(貸出処理部)とを備える。なお、カード処理部211と、情報受付部213と、指示受付部214とは、第2実施形態と同様である。
社員情報受付部315は、社員Aを特定するための社員情報(利用者情報)として、例えば、社員ID(利用者識別情報)や氏名等の入力を受け付ける制御部である。
社員特定部316は、社員情報受付部315が受け付けた社員情報に基づいて、社員Aを特定する制御部である。
社員処理部317は、ICカード307に社員証カードと同様の機能をさせるための処理として、社員IDをプリンタ読取領域383に記憶させる制御部である。
処理カード取得部318は、ICカード307のカードIDを取得する制御部である。
連動処理部319は、ICカード307に情報を記憶させたことで、社員Aの社員証カード(図示せず)をゲートシステム304で使用できないようにする制御部である。
記憶部320は、マスタDB22と、利用DB24(貸出用カード記憶部)との他に、社員DB323(利用者情報記憶部)と、関連付けDB327とを備える。
社員DB323は、社員に関するデータを記憶するデータベースである。
図20(a)に示すように、社員DB323は、社員IDをキー情報として、氏名と、ステータスと、権限と、発行回数との各データを記憶する。社員DB323は、その他、社員の部署名、連絡先等のデータを記憶していてよい。ステータスは、社員証カードのステータスであり、ICカード307を貸出す前は、「使用中」である。権限は、社員証カードを使用してゲート306を開錠できるか否かをあらわすセキュリティランクである。発行回数は、社員証カードの発行回数であり、初めての発行の場合には「01」である。発行回数は、社員証カードを紛失等して再発行した場合には、「02」、「03」、・・・と回数がカウントアップされる。
関連付けDB327は、図20(b)に示すような社員に貸し出したICカード307のカードIDと、その社員の社員IDとを関連付けて記憶するデータベースである。
ゲートシステム304は、制御部340と、記憶部350と、リーダ部60と、I/F部62とを備える。
制御部340は、動作許可部42の他に、照合部341と、更新部343とを備える。
照合部341は、読み取ったICカード307のカードIDが、ゲート306の開放を許可するものであるか否かを、記憶部350の照合DB352及びゲートDB54を参照して照合する制御部である。
更新部343は、受付システム301から受信した更新データに基づいて、記憶部350の照合DB352を更新する制御部である。
記憶部350は、ゲートDB54の他に、照合DB352を備える。
照合DB352は、図20(c)に示すように、カードIDと権限との他に、発行回数と、有効期限と、有効ステータスとの各データを記憶する。照合DB352は、カードIDとして、ICカード307のカードID(X)の他、社員証カードのカードID(Y)を記憶する。つまり、照合DB352は、貸出用のカードと、社員証カードとの両方のデータを記憶している。社員証カードの場合のカードIDは、社員IDである。発行回数は、社員証カードの場合に、社員証カードの発行回数を記憶し、ICカード307の場合は、空欄である。ゲートシステム304は、ICカード307の場合には、カードIDを用いて照合し、社員証カードの場合には、カードIDと発行回数とを用いて照合を行う。有効期限は、カードIDに対応する有効期限を記憶する。有効ステータスは、社員証カードの場合、その社員証カードが有効であれば「1」を、有効でなければ「0」を記憶し、ICカード307の場合には、空欄である。
図19に戻り、ICカード307は、CPU370と、記憶部380と、I/F部85とを備える。
CPU370は、ICカード307の全体を制御する中央処理装置である。
記憶部380は、ゲート読取領域81と、カードID領域82との他に、プリンタ読取領域383(第2記憶領域)を備える。
プリンタ読取領域383は、プリンタシステム309のリーダ部398によって読み取りが可能な位置に配置された記憶領域である。プリンタ読取領域383は、例えば、EPROMにより構成してよい。プリンタ読取領域383は、書き込みや消去が可能な記憶領域である。
プリンタシステム309は、制御部390と、記憶部395と、リーダ部398とを備える。
制御部390は、プリンタシステム309の全体を制御するCPUである。制御部390は、記憶部395に記憶されているOSや、各種のアプリケーションプログラムを適宜読み出して実行することにより、上述したハードウェアと協働し、本発明に係る各種機能を実現している。
制御部390は、照合部391と、動作許可部392とを備える。
照合部391は、読み取ったICカード307のカードIDが、プリンタシステム309からの印刷物の出力を許可するものであるか否かを、記憶部395の社員DB396を参照して照合する制御部である。
動作許可部392は、照合部391によって許可するものであると判断された場合に、対象の印刷物をプリンタシステム309から出力させる制御部である。
記憶部395は、制御部390を実行するために必要なプログラム、データ等を記憶するためのハードディスク、半導体メモリ素子等の記憶領域である。
記憶部395は、社員DB396を備える。
図20(d)に示すように、社員DB396は、社員IDの項目を有する。社員DB396に記憶されている社員IDは、社員の採用、退職、人事異動等により、追加及び削除がされるものである。
図19に戻り、リーダ部398は、リーダ9a(図18参照)であり、ICカード307との間のインタフェースである。リーダ部398は、ICカード307の記憶部380のうち、予め定められたプリンタ読取領域383を読み取る。
次に、社員Aが受付に訪れた際に、利用開始受付時の処理として、受付のオペレータが社員証カードに代わるICカード307を社員Aに貸し出す際の処理について説明する。
図21は、第3実施形態に係るカード識別情報管理システム300での貸出処理のフローチャートである。図22は、第3実施形態に係るカード貸出照会画面374の例を示す図である。図23は、第3実施形態に係るカード貸出画面371の例を示す図である。
図21のS310において、受付システム301の制御部310は、図22(1)に示すようなカード貸出照会画面374を表示部236に表示させる。
図22(1)のカード貸出照会画面374は、社員にICカード307を貸出す際のものである。
図21に戻り、S311において、社員特定部316は、社員を特定する。具体的には、受付のオペレータは、社員ID及び氏名のうち少なくともいずれかを社員Aから聞いた上で、図22(1)のカード貸出照会画面374に入力して、検索処理を実行するボタン374bを選択する。そうすることで、社員情報受付部315は、社員情報を受け付け、制御部310は、図22(2)に示すような検索結果画面375をカード貸出照会画面374の上面に出力する。そして、オペレータが検索結果から1つのレコードを選択して、「ユーザ選択」と書かれたボタン375bを選択することで、社員特定部316は、社員を特定する。そして、制御部310は、図23(1)に示すカード貸出画面371を表示する。
このカード貸出画面371は、社員Aの顔写真データを出力する。この顔写真データにより、受付のオペレータは、受付を訪れた社員Aが本人であるか否かを確認できる。
図21に戻り、S312において、情報受付部213は、ICカード307の貸出理由及び貸出すICカード307の有効期限を受け付ける。
S313において、オペレータがボタン371bをクリックすることで、指示受付部214は、読取開始の指示を受け付ける。
S314において、カード処理部211は、R/W部30を読取可能な状態に制御する。
S330において、受付のオペレータが、社員Aのセキュリティのランクに合うICカード307を用意して、そのICカード307をR/W部30にかざして近づける(タッチする)ことで、ICカード307のCPU370は、カードID領域82からカードIDを送出し、S315において、受付システム301のカード処理部211は、R/W部30を制御して、ICカード307のカードID領域82に記憶されたカードIDを読み取り、処理カード取得部318は、ICカード307のカードIDを取得する。
S316において、制御部310(カード処理部211及び社員処理部317)は、読み取ったカードID領域82のカードIDと、カード貸出画面371に表示されている社員IDとを、ICカード307に対して書き込む。
S331において、ICカード307のCPU370は、受付システム301からカードID及び社員IDを受信する。
S332において、CPU370は、受信したカードIDをゲート読取領域81に書き込む。これによって、ICカード307は、カードID領域82と同じカードIDがゲート読取領域81に書き込まれたものになる。
S333において、CPU370は、受け付けた社員IDをプリンタ読取領域383に書き込む。これによって、ICカード307は、社員証カードと同じように、社員IDがプリンタ読取領域383に書き込まれたものになる。ここで、本処理を行う前に受付にストックされていたICカード7のプリンタ読取領域383は、空の状態である。
なお、受付システム301の制御部310は、所定時間を経過後に、R/W部30を制御して、ICカード307のゲート読取領域81及びプリンタ読取領域383を読み取り、S332及びS333での書き込みが正常に行われたかを確認する。その後、ICカード307のCPU370は、本処理を終了する。
このようにして、カードIDがゲート読取領域81に書き込まれ、社員IDがプリンタ読取領域383に書き込まれたICカード307は、受付のオペレータによって社員Aに渡される。そして、社員Aは、渡されたICカード307をゲートシステム304に用いることで、セキュリティエリアSaに入室できる。また、社員Aは、このICカード307をプリンタシステム309に用いることで、社員Aが出力を指示した印刷物を出力できる。
上述の処理により、ICカード307のゲート読取領域81及びプリンタ読取領域383への書き込みが正常に行われたことが確認されたので、S317において、制御部310は、記憶部320の利用DB24を更新する。具体的には、制御部310は、利用DB24に記憶されている貸出処理をしたICカード307のカードIDに対応するステータスを更新する。
S318において、制御部310(連動処理部319)は、記憶部320の社員DB323を更新する。具体的には、制御部310は、社員DB323のICカード307を貸し出した社員Aの社員IDに対応するステータスを「使用中」から「一時停止」に変更する。
S319において、送信部12は、更新データをゲートシステム304に対して送信する。更新データは、2つある。1つは、ICカード307のカードIDと、権限と、有効期限とからなるデータである。カードIDは、利用DB24に記憶されているデータのうち、更新のあったカードIDである。権限は、社員DB323に記憶されている、ICカード307を貸し出した社員Aの社員IDの権限である。有効期限は、カード貸出画面371に表示された有効期限である。また、もう1つは、社員IDと、有効ステータスとからなるデータである。社員IDは、カード貸出画面371に表示された社員IDであり、有効ステータスは、無効をあらわす「0」である。
S320において、制御部310は、カード貸出画面371を更新する。具体的には、図23(2)に示すように、制御部310は、読み取ったICカード307のカードIDを出力する。また、制御部310は、カード貸出画面371のボタン371bを消去し、終了のボタン371eを出力する。
S321において、カード処理部211は、R/W部30を読取不可の状態に制御する。
S322において、制御部310は、関連付けDB327にレコードを追加して、関連付けDB327を更新する。その後、受付システム301の制御部310は、本処理を終了する。
S340において、ゲートシステム304の制御部340は、更新データを受信する。
S341において、制御部340は、所定の更新時間であるか否かを判断する。所定の更新時間ではない場合(S341:NO)には、制御部340は、S341にとどまる。他方、所定の更新時間である場合(S341:YES)には、制御部340は、処理をS342に移す。
S342において、更新部343は、受信した更新データを照合DB352に反映させることで、照合DB352を更新する。具体的には、更新部343は、ICカード307に関する更新データに基づき、カードIDに対応する権限と有効期限とを更新する。また、更新部343は、社員証カードに関する更新データに基づき、社員IDに対応する有効ステータスを「0」に変更する。その後、ゲートシステム304の制御部340は、本処理を終了する。
次に、社員Aが、貸出処理がされたICカード307を用いてゲートシステム304を通過する際の処理について説明する。ゲートシステム304での照合処理は、第1実施形態の図6とほぼ同様である。カード識別情報管理システム300は、社員証カードであっても、ICカード307であっても対応可能なようになっており、社員証カードの場合には、ゲート読取領域81には、社員IDと発行回数とを記憶している。そして、S34の許可する条件を満たすか否かの処理が、第1実施形態では、照合DB52の権限と、ゲートDB54の権限とを確認しているのに対して、本実施形態では、それに追加して、有効期限内であるか否かを確認する。また、本実施形態では、有効ステータスが空欄ではない場合、つまりカードIDが社員IDの場合には、有効ステータスが有効をあらわす「1」であるか否かを確認する。
このようにすることで、社員Aが社員証カードを忘れてICカード307を使用した場合に、ゲートシステム304を通過できる。また、ICカード307が使用中のままの状態で社員証カードを使用した場合には、ゲートシステム304は、その社員証カードでの通過を禁止できる。このため、社員証カードを不正に取得した者が、社員Aになりすましてゲート306を通過するような事態を抑制できる。
次に、社員Aが、貸出処理がされたICカード307を用いてプリンタシステム309を利用する際の処理について説明する。図24は、第3実施形態に係るプリンタシステム309での照合処理のフローチャートである。
S380において、プリンタシステム309の制御部390は、ICカード307のプリンタ読取領域383の読取が可能な状態にリーダ9aを制御し、社員IDを要求している。
ステップS380aにおいて、社員Aが携行するICカード307をプリンタシステム309のリーダ9a(図18)にかざして近づける(タッチする)ことで、ICカード307のCPU370は、プリンタ読取領域383に記憶されている社員IDを送出し、S381において、プリンタシステム309の制御部390は、リーダ部398を制御して、ICカード307のプリンタ読取領域383の社員IDを読み取る。
S382において、プリンタシステム309の照合部391は、リーダ部398を介して読み取ったプリンタ読取領域383に記憶されている社員IDと、社員DB396とを照合する。具体的には、照合部391は、プリンタ読取領域383に記憶されている社員IDと同一の社員IDが社員DB396に存在するか否かを照合する。
S383において、S382での照合の結果、プリンタシステム309が読み取った社員IDが社員DB396に存在した場合(S383:YES)には、制御部390は、処理をS384に移す。他方、プリンタシステム309が読み取った社員IDが社員DB396に存在しない場合(S383:NO)には、制御部390は、印刷物を出力することなく、本処理を終了する。
S384において、制御部390は、当該社員IDでの出力対象の印刷データがあるか否かを判断する。当該社員IDでの出力対象の印刷データがある場合(S384:YES)には、制御部390は、処理をS385に移す。他方、当該社員IDでの出力対象の印刷データがない場合(S384:NO)には、制御部390は、本処理を終了する。
S385において、動作許可部392は、当該社員IDでの出力対象の印刷データを処理して、印刷物を出力する。その後、制御部390は、本処理を終了する。
このようにすることで、社員Aが社員証カードを忘れてICカード307を使用した場合に、プリンタシステム309から印刷物を出力できる。
次に、社員Aが受付にICカード307を返却することで行われる利用終了受付時の処理である返却処理について説明する。返却処理のフローチャートは、第2実施形態の図15のフローチャートと同様であるが、S263のICカード返却処理のみが異なる。図25は、第3実施形態に係るICカード返却処理のフローチャートである。
S350において、受付のオペレータが、返却されたICカード307をR/W部30に近づけてかざす(タッチする)ことで、ICカード307のCPU370は、カードID領域82からカードIDを送出し、S360において、受付システム301のカード処理部211は、R/W部30を制御して、ICカード307のカードID領域82に記憶されたカードIDを読み取る。
また、S351において、ICカード307のCPU370は、プリンタ読取領域383から社員IDを送出し、S361において、社員処理部317は、R/W部30を制御して、ICカード307のプリンタ読取領域383に記憶された社員IDを読み取る。
S362において、カード処理部211及び社員処理部317は、R/W部30を制御して、ICカード307のゲート読取領域81及びプリンタ読取領域383のデータを消去するための消去命令を、ICカード307に対して出力する。
S352において、ICカード307のCPU370は、受付システム301から消去命令を受信する。
S353において、ICカード307のCPU370は、ゲート読取領域81に既に記憶していたカードIDを消去する。
S354において、ICカード307のCPU370は、プリンタ読取領域383に既に記憶していた社員IDを消去する。
なお、受付システム301の制御部310は、所定時間を経過後に、R/W部30を制御して、ICカード307のゲート読取領域81及びプリンタ読取領域383を読み取り、S352及びS353での書き込みが正常に行われたかを確認する。その後、ICカード307のCPU370は、本処理を終了する。
このようにして、ICカード307は、ゲート読取領域81及びプリンタ読取領域383を空の状態にする。よって、万が一このICカード307が盗まれて不正に使用しようとしても、ゲート読取領域81にカードIDを記憶しておらず、プリンタ読取領域383に社員IDを記憶していないので、ゲートシステム304及びプリンタシステム309では処理が行われないものにでき、不正使用を抑制できる。
上述の処理によって、ICカード307のゲート読取領域81及びプリンタ読取領域383への書き込みが正常に行われたことが確認されたので、S363において、受付システム301の制御部310は、記憶部320の利用DB24を初期化する。
S364において、制御部310(連動処理部319)は、社員DB323を更新する。具体的には、関連付けDB327を参照し、返却処理をしたICカード307のカードIDに対応する社員IDのステータスを、「一時停止」から「使用中」に変更する。
S365において、送信部12は、更新データをゲートシステム304に対して送信する。更新データは、1つは、利用DB24の記憶されているデータのうち、更新のあったカードIDと、カードIDに対応する権限と、有効期限とからなるデータである。もう1つは、社員IDと、有効ステータスとからなるデータである。有効ステータスは、有効をあらわす「1」である。
S366において、制御部310は、カード返却画面の更新処理を行う。これは、第2実施形態の図17のS284と同じである。
S367において、制御部310は、関連付けDB327から該当のレコードを削除して、関連付けDB327を更新する。その後、受付システム301の制御部310は、返却処理に戻る。
S370及びS371は、貸出処理のフローチャートである図21のS340及びS341と同様である。
S372において、更新部343は、受信した更新データを照合DB352に反映させることで、照合DB352を更新する。具体的には、更新部343は、ICカード307に関する更新データに基づき、カードIDに対応する権限と有効期限とを更新する。また、更新部343は、社員証カードに関する更新データに基づき、社員IDに対応する有効ステータスを「1」に変更する。その後、ゲートシステム304の制御部340は、本処理を終了する。
このように、第3実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)受付システム301は、ICカード307を読み取ることで、ゲートシステム304とプリンタシステム309とが読み取り可能なICカード307の各々の所定の記憶領域に情報を書き込ませることができる。よって、1つのICカード307を、複数の異なる情報を有するものにできる。そして、受付システム301によって書き込みがされた1つのICカード307を、動作の異なるゲートシステム304とプリンタシステム309とに対して使用することが可能になる。
(2)社員IDを社員DB323から特定することで、特定された社員IDをプリンタ読取領域383に書き込ませることができる。よって、社員DB323に記憶されたデータを用いて書き込むので、受付システム301のオペレータによる入力ミス等の誤入力を防止できる。
(3)利用開始受付前は、ICカード307のプリンタ読取領域383は、プリンタシステム309の動作を許可しない状態である。また、受付システム301は、利用終了受付時に、プリンタ読取領域383をプリンタシステム309の動作を許可しない状態にする。よって、例えば、利用開始受付前や利用終了後にICカード307が盗まれる等して、プリンタシステム309に使用された場合であっても、プリンタシステム309に動作をさせずに済む。
(4)受付システム301は、利用開始時の操作により、プリンタ読取領域383への書き込みを、ゲート読取領域81への書き込みと同時に一連の処理として行うので、短時間でICカード307に対する処理ができる。
(5)カード識別情報管理システム300は、社員Aが所有する社員証カードを特定し、貸出するICカード307を選択することで、選択したICカード307をゲートシステム304及びプリンタシステム309に対して使用可能にすると共に、社員Aが所有する社員証カードをゲートシステム304に対して使用不可にする。よって、例えば、社員Aが社員証カードを忘れた場合に、カード識別情報管理システム300は、ICカード307を社員証カードと同じように使用させることができる。
また、ICカード307をゲートシステム304に対して使用可能にすると共に、社員証カードを使用不可にするので、ICカード307と社員証カードとの両方のカードが使用できる状態になることを防ぐことができ、セキュリティ性が向上する。
さらに、社員証カードを特定した上で、ICカード307を1つ選択するという操作だけで、社員Aが所有する社員証カードを自動的に使用不可にできる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。また、実施形態に記載した効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載したものに限定されない。なお、上述した実施形態及び後述する変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。
(変形形態)
(1)各実施形態では、ICカードのゲート読取領域は、初期状態として何もデータがない空の状態であって、返却処理時にもゲート読取領域を空のデータを記憶させることで空の状態にするものであった。しかし、ゲート読取領域には、ゲートシステムがゲートの開放を許可しないランダムな文字列や、一律に初期値のデータ等(例えば、「zzzzzzz」)のダミーデータを格納しておいてもよい。いずれの場合でも、そのICカードを用いてもゲートシステムがゲートの開放を許可しないようにでき、ゲートシステムのセキュリティが保たれる。
(2)第3実施形態では、ICカードのプリンタ読取領域は、ゲート読取領域と同じように、初期状態として何もデータがない空の状態であって、返却処理時にもプリンタ読取領域を空のデータを記憶させることで空の状態にするものであった。しかし、プリンタ読取領域には、プリンタシステムが印刷物の出力を許可しないランダムな文字列や、一律に初期値のデータを格納しておいてもよい。
(3)各実施形態では、ICカードを用いてセキュリティを保つための装置として、ゲートを例に説明したが、これに限定されない。
(4)第3実施形態では、プリンタシステムを例に説明したが、これに限定されない。例えば、複合機、PC等、社員IDが関連付けられたデータに対して処理を行うものであれば、どのようなものにでも用いることができる。
(5)第1及び第2実施形態では、カードID領域にカードIDを記憶させるものとして説明した。しかし、カードID領域に記憶させるのは、カードID以外に、例えば、発行回数を記憶させてもよい。このようにすることで、カードIDが、例えば、社員番号等の変更が不可である番号であっても、そのカードIDを用いてセキュリティを保つことができる。
(6)第1実施形態では、ICカードの紛失時や、返却がされなかった場合に、受付システムから送信された更新データに基づいて、ゲートシステムでは、照合DBのレコードを削除するものとして説明した。しかし、照合DBに無効フラグ等の項目を有し、更新データに基づいて、有効を示す「0」となっていたものを無効を示す「1」に変更するようにしてもよい。そして、返却されなかったICカードが後に返却された場合には、更新データに基づいて、無効を示す「1」から有効を示す「0」に変更すればよい。
(7)各実施形態では、リーダやリーダライタは、ICカードと非接触の通信ができるものとして説明したが、接触式のものであってもよい。
(8)各実施形態では、受付システムを、受付サーバと受付端末とを備える構成として説明した。しかし、受付システムを受付サーバと受付端末との機能を有する1台のコンピュータによって構成してもよいし、複数台の受付サーバと、複数台の受付端末により構成されてもよい。
(9)各実施形態では、ゲートシステムを、ゲート管理サーバとゲートとを備える構成として説明した。しかし、例えば、ゲートシステムをゲート管理サーバの機能を有するゲートにより構成してもよく、そのゲートが複数台あってもよい。また、例えば、ゲート管理サーバとゲートとの間であって、ゲートの近傍にゲート制御装置を配置して、ゲート管理サーバのデータをゲート制御装置が有して、ゲート制御装置とゲートとが通信することでゲートシステムの機能を発揮してもよい。
(10)第1及び第2実施形態では、照合DBは、カードIDと権限との項目を有するものとして説明したが、これに限定されない。例えば、カードIDと権限とに加えて、有効期限等の項目を有していてもよい。そのようにすることで、ゲートシステム側においても、カードIDの判定に加えて有効期限内であるか否かを判定することでゲートの開放をするか否かを判断できるので、セキュリティが向上できる。
(11)第2実施形態では、グループ単位で貸し出した複数枚のICカードが全て返却された場合に、グループDBのグループステータスを「一時停止」にするものであったが、グループDBの当該レコードを削除してもよい。
1,201,301 受付システム
2,302 受付サーバ
3,303 受付端末
3a リーダライタ
4,304 ゲートシステム
5,305 ゲート管理サーバ
6,306 ゲート
6a リーダ
7,307 ICカード
10,40,210,310,340,390 制御部
11,211 カード処理部
12 送信部
20,50,220,320,350,395 記憶部
22 マスタDB
24 利用DB
30 R/W部
41,341,391 照合部
42,392 動作許可部
43,343 更新部
52,352 照合DB
54 ゲートDB
60 リーダ部
70,370 CPU
81 ゲート読取領域
82 カードID領域
100,200,300 カード識別情報管理システム
213 情報受付部
214 指示受付部
226 グループDB
234 操作部
236 表示部
309 プリンタシステム
315 社員情報受付部
316 社員特定部
317 社員処理部
318 処理カード取得部
319 連動処理部
323,396 社員DB
327 関連付けDB
383 プリンタ読取領域
A 社員
P 利用者
Sa セキュリティエリア

Claims (19)

  1. リーダ部を有し、利用者が携行するICカードのカード識別情報を読み取ることにより第1動作を行う第1装置と、
    情報の書き込み及び消去が可能であり書き込んだ情報を前記第1装置の前記リーダ部によって読み取りが可能な第1記憶領域と、前記カード識別情報を記憶するカード識別情報領域と、を有する前記ICカードと、
    に対して通信可能な受付装置であって、
    リーダライタ部と、
    前記ICカードの利用開始受付時の操作に応じて、前記リーダライタ部を制御して、前記ICカードの前記カード識別情報領域に記憶された前記カード識別情報を読み取り、そのカード識別情報を前記第1記憶領域に書き込ませる第1処理を行う第1カード処理部と、
    を備えること、
    を特徴とする受付装置。
  2. 請求項1に記載の受付装置において、
    前記ICカードは、前記ICカードの利用開始受付前において、前記第1記憶領域に、前記カード識別情報を記憶していないか、又は前記第1装置の所定の動作を許可しないデータを記憶しており、
    第1カード処理部は、前記ICカードの利用開始受付時の操作に応じて、前記第1処理を行うこと、
    を特徴とする受付装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の受付装置において、
    前記第1カード処理部は、利用終了受付時の操作に応じて、前記第1記憶領域に記憶されている前記カード識別情報を消去させるか、又は前記第1記憶領域に前記第1装置の所定の動作を許可しないデータを書き込ませるように前記リーダライタ部を制御すること、
    を特徴とする受付装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれかに記載の受付装置において、
    前記第1カード処理部は、前記リーダライタ部が前記カード識別情報領域の前記カード識別情報を読み取ったことを契機として書き込む処理を行うこと、
    を特徴とする受付装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれかに記載の受付装置において、
    前記ICカードは、情報の書き込み及び消去が可能であり書き込んだ情報を、リーダ部を有し、前記ICカードを読み取ることにより第2動作を行う第2装置の前記リーダ部によって読み取りが可能な第2記憶領域をさらに有し、
    前記ICカードの利用開始受付時の操作に応じて、前記リーダライタ部を制御して、前記利用者を識別する利用者識別情報を前記第2記憶領域に書き込ませる第2処理を行う第2カード処理部を備えること、
    を特徴とする受付装置。
  6. 請求項5に記載の受付装置において、
    前記利用者に関する利用者情報と、前記利用者識別情報とを記憶する利用者情報記憶部と、
    前記利用者情報の入力を受け付ける利用者情報受付部と、
    前記利用者情報受付部による入力に基づいて前記利用者情報記憶部を検索して前記利用者を特定する利用者特定部と、
    を備え、
    前記第2カード処理部は、前記利用者特定部により特定された前記利用者の前記利用者識別情報を前記第2記憶領域に書き込ませること、
    を特徴とする受付装置。
  7. 請求項5又は請求項6に記載の受付装置において、
    前記ICカードの前記第2記憶領域は、前記ICカードの利用開始受付前において、前記利用者識別情報を記憶していない状態か、又は前記第2装置の第2動作を許可しないデータを記憶しており、
    前記第2カード処理部は、前記ICカードの利用開始受付時の操作に応じて、前記第2処理を行うこと、
    を特徴とする受付装置。
  8. 請求項5から請求項7までのいずれかに記載の受付装置において、
    前記第2カード処理部は、利用終了受付時の操作に応じて、前記第2記憶領域に記憶されている前記利用者識別情報を消去させるか、又は前記第2記憶領域に前記第2装置の第2動作を許可しないデータを書き込ませるように前記リーダライタ部を制御すること、
    を特徴とする受付装置。
  9. 請求項5から請求項8までのいずれかに記載の受付装置において、
    前記第2カード処理部は、前記第1カード処理部による前記第1処理と同時に、前記第2処理を行うこと、
    を特徴とする受付装置。
  10. 請求項1から請求項9までのいずれかに記載の受付装置において、
    前記ICカードは、前記利用者に貸出可能な貸出用カードであり、
    前記利用者に関する利用者情報と、前記利用者を識別する利用者識別情報とを記憶する利用者情報記憶部と、
    前記ICカードの前記カード識別情報を記憶する貸出用カード記憶部と、
    前記利用者情報の入力を受け付ける利用者情報受付部と、
    前記利用者情報受付部による入力に基づいて前記利用者情報記憶部を検索して前記利用者を特定する利用者特定部と、
    前記利用者に貸出する前記ICカードに対応する一の前記カード識別情報を、前記貸出用カード記憶部から取得する貸出用カード取得部と、
    を備え、
    前記第1カード処理部は、前記貸出用カード取得部により前記一のカード識別情報が取得されたことに応じて、前記一のカード識別情報を有する前記ICカードに前記第1処理を行い、
    前記利用者が所有するICカードである本カードを用いることにより前記第1装置に第1動作を行わせないように、前記第1装置に前記利用者識別情報を送信する貸出処理部を備えること、
    を特徴とする受付装置。
  11. リーダ部を有し、利用者が携行するICカードのカード識別情報を読み取ることにより第1動作を行う第1装置と、
    リーダ部を有し、前記ICカードを読み取ることにより第2動作を行う第2装置と、
    受付装置と、
    ICカードと、
    からなるカード識別情報管理システムであって、
    前記ICカードは、
    情報の書き込み及び消去が可能であり書き込んだ情報を前記第1装置の前記リーダ部によって読み取りが可能な第1記憶領域と、
    前記カード識別情報を記憶するカード識別情報領域と、
    前記第2装置の前記リーダ部によって読み取りが可能な第2記憶領域と、
    を備え、
    前記受付装置は、
    リーダライタ部と、
    前記ICカードの利用開始受付時の操作に応じて、前記リーダライタ部を制御して、前記ICカードの前記カード識別情報領域に記憶された前記カード識別情報を読み取り、そのカード識別情報を前記第1記憶領域に書き込ませる第1処理を行う第1カード処理部と、
    前記ICカードの利用開始受付時の操作に応じて、前記リーダライタ部を制御して、前記利用者を識別する利用者識別情報を前記第2記憶領域に書き込ませる第2処理を行う第2カード処理部と、
    を備えること、
    を特徴とするカード識別情報管理システム。
  12. 請求項11に記載のカード識別情報管理システムにおいて、
    前記第1装置と、前記受付装置とは、通信ネットワークを介して接続され、所定の時間間隔で通信し、
    前記第1装置は、
    前記第1装置の第1動作を可能とする前記カード識別情報と、第1動作を可能とする条件である付随情報とを関連付けて記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された前記カード識別情報と、前記ICカードから読み取った前記第1記憶領域に記憶されている前記カード識別情報とを照合する照合部と、
    前記照合部による照合の結果、前記カード識別情報が一致する場合に、そのカード識別情報に対応する前記付随情報をその第1装置が満たすときには、前記第1装置の第1動作を可能とする動作許可部と、
    を備え、
    前記受付装置は、前記カード識別情報と、前記付随情報とを関連付けて送信する送信部を備え、
    前記第1装置は、前記受付装置から送信された前記カード識別情報と、前記付随情報とを関連付けて前記記憶部に記憶させる更新部を備えること、
    を特徴とするカード識別情報管理システム。
  13. 請求項12に記載のカード識別情報管理システムにおいて、
    前記ICカードは、前記利用者に貸出可能な貸出用カードであり、
    前記受付装置は、
    前記利用者に関する利用者情報と、前記利用者を識別する利用者識別情報とを記憶する利用者情報記憶部と、
    前記ICカードの前記カード識別情報を記憶する貸出用カード記憶部と、
    前記利用者情報の入力を受け付ける利用者情報受付部と、
    前記利用者情報受付部による入力に基づいて前記利用者情報記憶部を検索して前記利用者を特定する利用者特定部と、
    前記利用者に貸出する前記ICカードに対応する一の前記カード識別情報を、前記貸出用カード記憶部から取得する貸出用カード取得部と、
    を備え、
    前記受付装置の前記第1カード処理部は、前記貸出用カード取得部により前記一のカード識別情報が取得されたことに応じて、前記一のカード識別情報を有する前記ICカードに前記第1処理を行い、
    前記受付装置の前記送信部は、前記利用者識別情報と、前記第1動作を不可とする条件を含む前記付随情報とを関連付けて送信し、
    前記第1装置の前記記憶部は、前記第1装置の第1動作を可能とする前記利用者識別情報と、前記付随情報とを関連付けて記憶しており、
    前記第1装置の前記更新部は、前記受付装置から送信された前記利用者識別情報と、前記付随情報とを関連付けて前記記憶部に記憶させること、
    を特徴とするカード識別情報管理システム。
  14. 請求項11から請求項13までのいずれかに記載のカード識別情報管理システムにおいて、
    前記第1装置は、利用者の通行を管理するゲートであること、
    を特徴とするカード識別情報管理システム。
  15. 請求項11から請求項14までのいずれかに記載のカード識別情報管理システムにおいて、
    前記第2装置は、
    前記第2装置の第2動作を可能とする前記利用者識別情報を記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された前記利用者識別情報と、前記ICカードから読み取った前記第2記憶領域に記憶されている前記利用者識別情報とを照合する照合部と、
    前記照合部による照合の結果、前記利用者識別情報が一致する場合に、前記第2装置の第2動作を可能とする動作許可部と、
    を備えること、
    を特徴とするカード識別情報管理システム。
  16. 請求項15に記載のカード識別情報管理システムにおいて、
    前記第2装置は、前記利用者識別情報が関連付けられたデータに対して処理を行う装置であること、
    を特徴とするカード識別情報管理システム。
  17. リーダライタ部を備えたコンピュータである受付装置で実行するプログラムであって、
    前記受付装置を、
    前記リーダライタ部を介して、利用者が携行するICカードの識別情報を記憶するカード識別情報領域に記憶された前記識別情報を読み取り、前記ICカードの識別情報を読み取ることにより第1動作を行う第1装置のリーダ部による読み取りが可能な第1記憶領域に読み取った前記識別情報を書き込ませる第1書き込み手段と、
    前記ICカードを読み取ることにより第2動作を行う第2装置の前記リーダ部による読み取りが可能な第2記憶領域に読み取った前記識別情報を書き込ませる第2書き込み手段と、
    して機能させること、
    を特徴とするプログラム。
  18. 請求項17に記載のプログラムにおいて、
    前記受付装置を、
    前記利用者に関する利用者情報入力を受け付ける利用者情報受付手段と、
    前記利用者情報受付手段による入力に基づいて前記利用者を特定する利用者特定手段と、
    前記利用者特定手段により特定した前記利用者のICカードの利用状況と、前記第1書き込み手段による書き込みがされた前記ICカードの利用状況とを画面出力する画面出力手段と、
    して機能させること、
    を特徴とするプログラム。
  19. リーダライタ部と、
    前記リーダライタ部を介して、利用者が携行するICカードの識別情報を記憶するカード識別情報領域に記憶された前記識別情報を読み取り、前記ICカードの識別情報を読み取ることにより第1動作を行う第1装置のリーダ部による読み取りが可能な第1記憶領域に読み取った前記識別情報を書き込ませる第1カード処理部と、
    前記ICカードを読み取ることにより第2動作を行う第2装置の前記リーダ部による読み取りが可能な第2記憶領域に読み取った前記識別情報を書き込ませる第2カード処理部と、
    前記利用者に関する利用者情報入力を受け付ける利用者情報受付部と、
    前記利用者情報受付部による入力に基づいて前記利用者を特定する利用者特定部と、
    前記利用者特定部により特定した前記利用者のICカードの利用状況と、前記第1カード処理部による書き込みがされた前記ICカードの利用状況とを画面出力する画面出力部と、
    を備える受付装置。
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