JP6014489B2 - 駆動装置およびそれを有するレンズ装置及び撮影装置 - Google Patents

駆動装置およびそれを有するレンズ装置及び撮影装置 Download PDF

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Description

本発明は、レンズ装置を駆動するための駆動装置に関し、特に撮影用レンズに装着され、ロータリー式の絶対位置検出装置を有する駆動装置、およびそれを有するレンズ装置及び撮影装置に関するものである。
ENG(Electronic News Gathering)レンズに代表されるポータブルタイプのレンズ装置は、ズームレンズやフォーカスレンズを駆動するための操作リングを有するレンズ鏡筒と、その操作リングの位置を検出したり、駆動させたりする駆動装置と、から構成されている。また、映画撮影の現場で使われるレンズ装置においては、繊細な操作が要求されるため、マニュアル操作専用、すなわち駆動装置が付いていない、操作リングをマニュアル操作のみで操作するものも存在する。しかしながら、一定速度で広角側から望遠側へズーム操作したいときなどは、駆動装置が持つサーボ機構により駆動させた方が望ましい。また、撮影現場で、駆動装置の付いていないレンズ装置に駆動装置を装着して撮影するなど、ユーザー自身での駆動装置の着脱作業を実施するといった使い方も考えられる。
ところで、従来、駆動装置に用いられる位置検出センサとして、ポテンシオメータ(以後、POTとも記載する)や相対値エンコーダが使用されている。POTは、制御対象の位置を検出し、検出位置に相当する電圧を出力するセンサであり、絶対位置の検出が可能である。
また、相対値エンコーダは、制御対象の位置の相対的な変化を検出するセンサである。この相対値エンコーダは、POTに比べ高精度な相対位置の検出が可能であるが、絶対位置の検出の為には、電源投入後やリセット動作後に、初期化処理が必要である。具体的には、絶対位置検出の基準となるZ相から出力される原点パルスを取得することで、初期化処理とするものがある。
POTは、一般的に、1回転する間に、出力電圧が最小値から最大値まで変化する。しかしながら、実際に位置検出できる範囲は、1回転(360°)の内340°程度の範囲に限られ、残りの20°程度は不感帯となり、位置検出出来ないため、制御対象の可動範囲と、POTが位置検出できる範囲とを対応づけるための調整を実施する必要があった。
そのため、位置検出センサとしてPOTを用いた駆動装置の中には、スリップ機構を用いることにより、レンズ鏡筒に駆動装置を装着した後に、POTの不感帯が制御対象である操作リングの可動域と重ならないように調整するものもあった。ただし、この場合は、スリップ機構を新たに設ける必要がある。
特許文献1では相対値エンコーダと絶対位置検出手段(POTなど)を用いた位置検出装置において、位置検出手段の分解能を上げるため、相対値エンコーダを多回転させる技術が開示されている。多回転させることによって、Z相が複数現れることになるため、Z相の位置とPOTの出力値と関連付けて記憶しておき、電源投入時にPOTの出力値を手掛かりとして、駆動対象を最寄りのZ相位置へ駆動することで、絶対位置検出を可能とするものである。
特許文献2では、相対値エンコーダとPOTを用いた位置検出装置において、レンズ駆動域内で、POTの出力値に基づき、駆動範囲を予め分割し、相対値エンコーダのZ相が、分割した各エリアで唯一1個のZ相が存在するよう予め調整を行っている。そして、初期化時に一方の端点から各原点信号(Z相)までのエンコーダパルスと全域の総パルスを記憶しておくことで、電源投入後、原点パルスとPOTの出力値によるエリア検出と、記憶したエンコーダパルス数に基づいて、絶対位置の特定を可能としている。
特開2005−283274号公報 特開2009−276128号公報
しかしながら、上述の特許文献1に開示された従来技術では、レンズ駆動域にPOTの出力値の不感帯が存在していないことが前提となっている。また、特許文献2に開示された従来技術では、POTの出力値に基づいて分割した各エリアに唯一1個の相対値エンコーダのZ相が存在するよう予め調整を行っている。レンズ鏡筒と駆動装置と接続する際、上記のような、位置検出センサが所望の位置にくるように調整する作業は、一般のユーザーにとっては、非常に煩雑であり、実施するには手間である。
そこで、本発明の目的は、スリップ機構など特別な機構や、レンズ鏡筒への接続時の位置検出手段の初期調整を必要とせずに、絶対位置の検出を可能とした駆動装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の駆動装置は、レンズ鏡筒に着脱可能な、可動光学部材を駆動するための駆動装置であって、1回転ごとに出力値が不連続となる不連続点を有し該1回転の範囲内の回転角に対し一意の値を出力する、前記可動光学部材の駆動位置を検出するロータリー型の絶対位置検出手段と、前記可動光学部材の駆動範囲に対応する、該不連続点を含む該絶対位置検出手段の出力値を、連続する値として扱う境界処理を行う制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、スリップ機構など特別な機構や、レンズ鏡筒への接続時の位置検出手段の初期調整を必要とせずに、絶対位置の検出を可能とした駆動装置およびそれを有するレンズ装置及び撮影装置を提供することができる。
第1の実施例における駆動装置の構成を示すブロック図。 第1の実施例におけるアブソリュートエンコーダの出力値について説明する図。 第1の実施例における操作リングの位置とアブソリュートエンコーダの出力値の関係を示す図。 第1の実施例における絶対位置を特定する処理を説明するフローチャート。 第1の実施例における絶対位置を特定する処理を説明するフローチャート。 第1の実施例における絶対位置を特定する処理を説明するフローチャート。 第1の実施例における絶対位置を特定する処理を説明するフローチャート。 第1の実施例における絶対位置を特定する処理を説明するフローチャート。 第1の実施例における絶対位置を特定する処理を説明するフローチャート。 第1の実施例における操作リングの位置とアブソリュートエンコーダの出力値の関係を示す図。 第1の実施例における操作リングの位置とアブソリュートエンコーダの出力値の関係を示す図。 第2の実施例における駆動装置の構成を示すブロック図。 第2の実施例における操作リングの位置とアブソリュートエンコーダおよびPOTの出力値の関係を示す図。 第2の実施例における絶対位置を特定するためのゾーンを決定する処理を説明するフローチャート。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
以下、図1から図11を参照して、本発明の第1の実施例による、ズームレンズやフォーカスレンズを駆動するための操作リングを有するレンズ鏡筒との接続時のズームレンズやフォーカスレンズ等の可動光学部材の位置検出手段の調整や、特別な機構を必要とすることなく、絶対位置の検出が可能なレンズ鏡筒の駆動装置について説明する。ここで、絶対位置とは、ズームレンズやフォーカスレンズ等の駆動範囲内の位置を指すものであり、所定の基準点(例えば、駆動範囲の一端部)に対する位置とする。
本実施例においては、絶対位置検出手段として、ロータリー型のアブソリュートエンコーダを用いた例について説明する。
このアブソリュートエンコーダの回転位置が任意の位置において駆動装置とレンズ鏡筒とが接続された場合でも、絶対位置の検出が可能であることを示す。さらに、駆動装置の駆動対象である操作リングの可動域に対するアブソリュートエンコーダの回転量に依らず、本発明が適用可能であることを示す。
図1は、本発明の実施形態に係る駆動装置の構成を示すブロック図である。本発明の駆動装置はレンズ装置と着脱可能であり、図1は本発明の駆動装置とレンズ鏡筒との接続後の状態を示している。
駆動装置100は、主として、アブソリュートエンコーダ110と、モーター120と、ドライバ回路130と、制御手段であるCPU140と、記憶部150とから構成されている。アブソリュートエンコーダ110は、不図示のギヤを介して、レンズ鏡筒200の操作リング210と接続されている。アブソリュートエンコーダ110は、操作リング210の回転に応じて、自身も回転し、自身の回転位置に応じた出力値をCPU140に出力する。
CPU140は、アブソリュートエンコーダ110からの出力値に基づき、操作リング210の位置を検出する。また、CPU140は、操作リング210を駆動させるための指令値を演算し、ドライバ回路130へ出力する。さらに、CPU140は、操作リング210の端位置を記憶部150に記憶する。
操作リング210は、操作範囲を制限する機械的な端を有し、CPU140からの駆動指令に基づき、ドライバ回路130を介して駆動されるモーター120によって、回転する。
ここで、アブソリュートエンコーダ110について詳しく説明する。
図2は、本実施例における、アブソリュートエンコーダ110の回転位置に対する出力値の関係を示した図である。アブソリュートエンコーダ110は、0から最大値paMaxの値を出力する。また、アブソリュートエンコーダ110を、順方向へ回転させると出力値は増加し、逆方向に回転させると出力値は減少する。例えば、図2で示すように、アブソリュートエンコーダ110の出力値が0となる位置を0°としたとき、順方向へ回転させた場合、1回転する直前で最大値paMaxを出力し、直後のちょうど1回転した位置で0を出力する。その後、さらに順方向へ回転させると出力値は増加し、1回転するごとに0を出力するということを繰り返す。一方、アブソリュートエンコーダ110を逆方向に回転させた場合、出力値は最大値paMaxから0へ向けて減少する。0を出力した直後に最大値paMaxを出力し、さらに逆方向に回転させると出力値が減少する。
次に、アブソリュートエンコーダ110を用いた操作リング210の位置検出方法についてCPU140の処理とともに説明する。
図3に、操作リング210の可動範囲(広角端から望遠端まで)に対応するアブソリュートエンコーダ110の駆動範囲と、出力値との関係を示す。操作リング210の可動範囲に対応するアブソリュートエンコーダ110の駆動範囲を300°とする。広角端および望遠端の設定の仕方については後で詳しく述べるが、今、図3に示すように、操作リング210が広角端に位置している時のアブソリュートエンコーダ110の出力値PaW=pa2、望遠端に位置している時の出力値PaT=pa1(pa1<pa2)とする。
図3に示すように、操作リング210が広角端から望遠端へ駆動する際に、アブソリュートエンコーダ110の出力値は、pa2から最大値paMax、直後に0となり、0からpa1へと変化する。
一方、CPU140は、アブソリュートエンコーダ110の出力値をそのまま操作リング210の位置として認識するのではなく、上記最大値paMaxから0へ変化する不連続な箇所(図3のAの範囲の左端)を、連続した値として扱う。具体的には、連続した値としての広角端PcWを
PcW = PaW (1)
とする。すなわち、不連続点に対する一方の側である広角側においては、アブソリュートエンコーダ110の出力値をそのまま操作リング210の位置を示す値として認識する。 また、連続した値としての望遠端PcTを、
PcT = PaT+paMax (2)
とする。すなわち、図3のAの範囲(不連続点に対する他方の側である望遠側)をアブソリュートエンコーダ110の出力値の最大値paMaxを加算してオフセットすることとなる。
従って、この境界処理を行うことによって、CPU140が扱う連続した値としての操作リング210の全域は、
PcT−PcW = paMax + PaT − PaW (3)
となる。
CPU140は、操作リング210の端位置として、アブソリュートエンコーダ110の出力値であるところの、広角端PaWおよび望遠端PaTを記憶部150に記憶する。さらに、CPU140は、上述した連続した値としての広角端PcWおよび望遠端PcTを記憶部150に記憶する。
次に、駆動装置100をレンズ鏡筒200に接続してから実際に絶対位置を特定するまでの処理について、図4から図11を用いて説明する。まず、図4のフローチャートを用いて、駆動装置100とレンズ鏡筒200を接続した後に、1回だけ行う端位置の決定処理、について説明する。
図4のステップS110において、CPU140は、ドライバ130およびモーター120を介して、操作リング210を広角端方向へ駆動する。
ステップS120において、操作リング210が広角端へ到達したか否かを判断し、到達していたらステップS130に進み、アブソリュートエンコーダ110で取得する操作リング210の位置を広角端位置PaWとして記憶部150に記憶する。
ステップS120にて、操作リング210が広角端へ到達していないときは、ステップS110およびステップS120を到達するまで繰り返す。広角端へ到達したか否かの判断方法については、特に限定はしないが、例えば、モーター120が広角端方向へ駆動中に、アブソリュートエンコーダ110で取得する値に一定以上の時間で変化がなかった場合に、広角端へ到達したと判断するようにしても良い。
続いて、ステップS140に進み、CPU140は、ドライバ130およびモーター120を介して、操作リング210を望遠端方向へ駆動し、ステップS150に進む。
ステップS150は、操作リング210が望遠端方向へ駆動中に、上述したアブソリュートエンコーダ110の出力値が最大値paMaxから0へ切替る不連続点を通過したか否かを判断するステップであり、通過したらステップS160に進み、不連続点数を1つカウントし、ステップS170に進む。
ステップS170は、操作リング210が望遠端方向へ駆動中に、ステップS130にて記憶した広角端の位置PaWと同じ位置を通過したか否かを判断するステップであり、通過したらステップS180に進み、エンコーダ回転数Ncを1つカウントする。
ステップS190において、操作リング210が望遠端へ到達したか否かを判断し、到達していたらステップS200に進み、アブソリュートエンコーダ110で取得する操作リング210の位置を望遠端位置PaTとして記憶部150に記憶する。ステップS190にて、操作リング210が望遠端へ到達していないときは、ステップS140からステップS190を望遠端に到達するまで繰り返す。すなわち、操作リング210が、広角端から望遠端に駆動する間に、アブソリュートエンコーダ110が何回不連続点を通過するのか、またアブソリュートエンコーダ110が何回転するのかを、カウントするのである。
以上の処理を行った後に、CPU140は、記憶した広角端位置PaWと望遠端位置PaTおよびpaMaxに基づき、不連続点をオフセット処理し、連続的な値としたときの、広角端であるPcW、望遠端であるPcTを記憶する。
次に、電源投入またはリセット動作後の、絶対位置確定までの流れを、図5から図11を用いて説明する。以後の説明は、上述の端位置決定の処理が実施されていることを前提としている。
図5のフローチャートにおいて、電源が投入されると、ステップS210において、図4のS180で記憶した回転数Ncが0のとき、すなわち回転数が1回転未満のときは、ステップS220に進む。ステップS210において、図4のS180で記憶した回転数Ncが1以上のとき、ステップS230に進む。
ステップS230において、図4のS180で記憶した回転数Ncが1のときステップS240に進み、回転数Ncが2以上のときステップS20に進む。
ここで、再び図3と図6のフローチャートを用いて、図5のステップS220の処理について説明する。
図6のステップS2210において、現在の位置の出力値paXが望遠端位置の出力値PaTより小さいとき、すなわち図3のAの領域(不連続点に対し望遠側)にいる場合、ステップS2220に進む。ステップS2220において、CPU140は、上述したpaXにpaMaxを加算するオフセット処理することで、PcWからPcTの連続的な値を取る連続値pcXへの変換をする。
一方、現在の位置の出力値paXが望遠端位置の出力値PaTより小さくないとき、すなわち、図3のPaWからpaMaxの間(不連続点に対し広角側)にいるときは、ステップS2230に進む。ステップS2230では、現在の位置の出力値paXをそのままPcWからPcTの間の位置との対応付けをし、絶対位置を特定する。
次に図5のフローチャートにおける、回転数Ncが1(回転数が1回転以上2回転未満)の場合のステップS240について、図7のフローチャートと図10を用いて説明する。回転数が1のときの状況としては、図10(a)に示すように2つの不連続点があるときと、図10(b)に示すように1つの不連続点があるときの2通りの場合があるが、ここでは(a)の2つの不連続点がある場合について説明する。
図7のステップS2410において、現在の位置の出力値paXが望遠端位置の出力値PaTより大きく、広角端位置の出力値PaWより小さいとき、すなわち図10(a)の網かけの範囲に位置している場合、ステップS2420に進む。操作リング210が広角端から望遠端へ駆動する際、アブソリュートエンコーダ110の出力値は、PaWからpaMax、paMaxから0、0からpaMax、再びpaMaxから0、0からPaTのように変化する。
このとき、網かけの範囲のPaTからPaWの値は一度しか通過しない。すなわち出力値が重複しないPaTからPaWまでの範囲(可動光学部材の駆動位置と絶対位置検出手段の出力値が一対一に対応する範囲)に位置しているときは、図10(a)のpaXaにおけるPcXaの関係のように、連続的な値のPcWからPcTの間の位置と対応付けが可能となる。
またこの図10(a)の網かけの範囲は広角端位置の出力値PaWから不連続点を経ているので、ステップS2420において、paMaxをオフセットすることにより、連続的な値と対応付けし、絶対位置を特定する。
一方、ステップS2410において、図10(a)の網かけの範囲外のとき、ステップS2430に進む。操作リング210が広角端から望遠端へ駆動する際、アブソリュートエンコーダ110の出力値は、網かけの範囲外のPaWからpaMax、および0からPaTの値は2度ずつ通過する。すなわちこのような出力値が重複する範囲に位置しているときは、連続的な値のPcWからPcTの間の位置と対応付けが出来ない。このような場合、ステップS2430において、上述した対応付けが可能な位置、または同じく対応付けが可能な望遠端位置または広角端位置まで操作リング210を駆動する。
ここで、図8のフローチャートを用いて、図7のステップS2430の処理について、説明する。
図8のステップS2431において、現在の位置の出力値paXから、操作リング210を望遠端方向へ駆動するときの望遠端位置の出力値PaTまでの変化量Dtと、広角方向へ駆動するときの広角端位置の出力値PaWまでの変化量Dwを比較する。ここで、変化量DtとDwについて説明する。
現在の位置の出力値paXが図10(a)のPaWからpaMaxの間に位置しているとき、変化量DtとDwは
Dt = paMax
−paX + PaT(PaW < paX < paMax) (4)
Dw = paX−PaW(PaW < paX < paMax) (5)
と表すことができる。また、現在の位置の出力値paXが図10(a)の0からPaTの間に位置しているとき、変化量DtとDwは
Dt = PaT−paX(0 < paX < PaT) (6)
Dw = paX − PaW+paMax(0 < paX < PaT) (7)
と表すことができる。
図8のステップS2431において、CPU140は、上述した条件のもとDtとDwを比較し、変化量Dtの方が小さいとき、ステップS2432に進み、操作リング210を望遠端方向へ駆動し、ステップS2433へ進む。
ステップS2433において、現在の位置の出力値paXがPaTより大きいとき、すなわち図10(a)の網かけの範囲に望遠側へ向けて入ったとき、ステップS2434へ進み、連続的な値のPcWからPcTの間の位置と対応付けを行う。図7のステップS2420と全く同様の処理となり、図10(a)の網かけの範囲は広角端位置の出力値PaWから不連続点を経ているので、ステップS2434において、paMaxをオフセットすることにより、連続的な値と対応付けし、絶対位置を特定する。
一方、ステップS2433において、現在の位置の出力値paXがPaT以下のとき、ステップS2435へ進み、操作リング210が望遠端へ到達したか否かを判別する。望遠端へ到達したとき、ステップS2436へ進み、連続的な値のPcWからPcTの間の位置と対応付けを行う。
このとき、現在位置の出力値paX=PaTであり、広角端位置の出力値PaWから不連続点を2回経ているので、2倍のpaMaxをオフセットすることにより、連続的な値と対応付けし、絶対位置を特定する。したがって、連続的な値PcXは、
PcX = paX + 2 × paMax
= PaT + 2 × paMax = PcT (8)
と対応付けされ、絶対位置の検出が可能となる。
一方、ステップS2435において、操作リング210が望遠端へ到達していないと判断されたときは、ステップS2432に戻り、ステップS2434または、ステップS2436で絶対位置が特定されるまで、上述の処理を繰り返す。
ステップS2431において、CPU140は、上述した条件のもとDtとDwを比較し、変化量Dwの方が小さいとき、または、DtとDwが等しいとき、ステップS2437に進み、操作リング210を広角方向へ駆動し、ステップS2438へ進む。
ステップS2438において、現在の位置の出力値paXがPaWより小さいとき、すなわち図10(a)の網かけの範囲に広角側へ向けて入ったとき、ステップS2439へ進み、連続的な値のPcWからPcTの間の位置と対応付けを行う。ステップS2434と全く同様の処理となり、図10(a)の網かけの範囲は広角端位置の出力値PaWから不連続点を経ているので、ステップS2420において、paMaxをオフセットすることにより、連続的な値と対応付けし、絶対位置を特定する。
一方、ステップS2438において、現在の位置の出力値paXがPaW以上のとき、ステップS2440へ進み、操作リング210が広角端へ到達したか否かを判別する。広角端へ到達したとき、ステップS2441へ進み、連続的な値のPcWからPcTの間の位置と対応付けを行う。
このとき、現在位置の出力値paX=PaWであり、まさに広角端位置の出力値PaWに位置しているので、オフセットせず、連続的な値と対応付けし、絶対位置を特定する。したがって、連続的な値PcXは、
PcX = paW = PcW (9)
と対応付けされ、絶対位置の検出が可能となる。
一方、ステップS2440において、操作リング210が広角端へ到達していないと判断されたときは、ステップS2437に戻り、ステップS2439または、ステップS2441で絶対位置が特定されるまで、上述の処理を繰り返す。
以上、ステップS240についての説明では、図10(a)に示す不連続点の数が2つの場合について説明したが、図10(b)に示す不連続点の数が1つの場合も同様に本発明が適用できる。すなわち、電源投入後またはリセット動作後の現在の位置の出力値paXが、図10(b)の網かけの範囲に位置している場合は、絶対位置の特定が可能である。また、網かけの範囲外に位置している場合は、上述した対応付けが可能な位置、または同じく対応付けが可能な望遠端位置または広角端位置まで操作リング210を駆動することにより、連続的な値のPcWからPcTの間の位置と対応付けを行うのである。
次に、図5のステップS230において、回転数Ncが2以上のときに進むステップS250について、図9のフローチャートと図11を用いて説明する。
図11は、操作リング210が可動範囲を駆動する際、アブソリュートエンコーダ110の駆動範囲が2回転以上3回転未満となるときの、出力値との関係を表したものであり、同図に示すように、広角端位置の出力値PaWと望遠端位置の出力値PaTが夫々決められている。
また、アブソリュートエンコーダ110の駆動範囲が2回転以上3回転未満のため、PaWおよびPaTと同じ出力値を示す位置が、端の他に夫々2回ずつ存在しており、夫々を広角端候補および望遠端候補と呼ぶ。
さらに、回転数が2以上のため、回転数が2未満のときと異なり、全ての領域で、アブソリュートエンコーダ110の出力値が重複する。
すなわちこのような出力値が重複する範囲に位置しているときは、連続的な値のPcWからPcTの間の位置と対応付けが出来ない。そのため、図5のステップS250において、対応付けが可能な位置、または同じく対応付けが可能な望遠端位置または広角端位置まで操作リング210を駆動する。
図9のステップS2510において、現在の位置の出力値paXから、操作リング210を望遠端方向へ駆動するときの最も近い望遠端位置の出力値PaTまでの変化量Dtと、広角方向へ駆動するときの最も近い広角端位置の出力値PaWまでの変化量Dwを比較する。CPU140は、DtとDwを比較し、変化量Dtの方が小さいとき、ステップS2520へ進み、操作リング210を望遠端方向へ駆動し、ステップS2530へ進む。
ステップS2530において、現在の位置の出力値paXがPaTより大きいとき、ステップS2540に進み、PaTを通過した数Ntをカウントアップし、ステップS2550へ進む。
一方ステップS2530において、現在の位置の出力値paXがPaTより大きいと判断されないときは、ステップS2550へ進む。
ステップS2550において、CPU140は、PaTを通過した数Ntが、アブソリュートエンコーダ110の駆動範囲である回転数と一致したか否かを判断し、一致した場合は、ステップS2560に進む。ステップS2560において、連続的な値のPcWからPcTの間の位置と対応付けを行う。すなわち、図11において、操作リング210が望遠端方向へ駆動中に、PaTを通過した数が回転数と一致した場合は、望遠端位置よりひとつ広角側の望遠端候補であると判断することが可能となる。図11の同位置で、広角端位置の出力値PaWから不連続点を経ているので、ステップS2560において、paMaxをオフセットすることにより、連続的な値と対応付けし、絶対位置を特定する。
一方、ステップS2550において、PaTを通過した数が回転数と一致しない場合は、ステップS2570へ進み、操作リング210が望遠端へ到達したか否かを判別する。望遠端へ到達したとき、ステップS2580へ進み、連続的な値の望遠端位置PcTとの対応付けが可能となる。このとき、現在位置の出力値paX=PaTであり、広角端位置の出力値PaWから不連続点を2回経ているので、2倍のpaMaxをオフセットすることにより、連続的な値と対応付けし、絶対位置を特定する。
次に、ステップS2510において、CPU140が、DtとDwを比較し、変化量Dwの方が小さいとき、または、DtとDwが等しいとき、ステップS2590へ進む。ステップS2590では、操作リング210を広角方向へ駆動し、ステップS2600以降へ進み、上述のステップS2520からステップS2580までの手順と同様の処理を行うことによって、連続的な値と対応付けし、絶対位置を特定する。
以上、説明したように、本実施例においては、駆動装置100とレンズ鏡筒200を接続してから、端位置を決定している。そして電源投入後やリセット動作後に、端位置を記憶した際に、検出した、アブソリュートエンコーダ110の回転数や、出力値の不連続点の数に基づいて、絶対位置の特定処理を行っている。そのため、レンズ鏡筒200の種類によって、操作リング210の可動範囲が異なる場合でも、操作リング210の可動範囲に対応するアブソリュートエンコーダ110の回転量に依らず、絶対位置の検出が可能である。
操作リング210が広角端から望遠端まで駆動する間に、アブソリュートエンコーダ120の出力値に、最大値paMaxから0へ変化する箇所が無い場合には、上記で説明したオフセット処理は必要なく、PcW=PaW、PcT=PaTとしてもよい。
また、図8のステップS2432およびS2433、ステップS2437およびS2438において、絶対位置を特定するために操作リング210を駆動する際に、操作範囲を制限する機械的な端に勢いよく当たるのを防ぐために、次のようにしても良い。操作リング210が端位置付近を通過する際に、CPU140は、操作リング210の駆動速度を減速させるようにしても良い。同様に、図9のステップS2520およびS2530、ステップS2590およびS2600において、操作リング210が端位置の出力値を出力する位置付近を通過する際に、CPU140は、操作リング210の駆動速度を減速させるようにしても良い。
以下、図12および図14を参照して、本発明の第2の実施例による、レンズ鏡筒への接続時の位置検出手段の調整や、特別な機構を必要とすることなく、絶対位置の検出が可能な駆動装置について説明する。
第1の実施例では、駆動装置100が有する位置検出手段としてのロータリー型のアブソリュートエンコーダ110のみを用いて、操作リング210の位置検出を行っていた。
本実施例においては、絶対位置検出手段として、アブソリュートエンコーダの他に、さらにPOT(第2の絶対位置検出手段)を用いた例について説明する。
さらに、第1の実施例と同様に、レンズの可動域に対するアブソリュートエンコーダの回転量に依らず、本発明が適用可能であることを示す。
また、POTに関しては、従来例では、POTの不感帯がレンズの駆動域に含まれると、位置検出が不可能であるため、必ず不感帯が操作リングの可動域に含まれないように調整する必要があった。本実施例では、POTに関してもレンズ鏡筒への接続時の調整が不要であり、不感帯が操作リングの可動域に含まれても良い。
第1の実施例では、アブソリュートエンコーダ110の回転数が、1回転以上のときに、電源投入時のアブソリュートエンコーダ110の出力値が、重複する値である場合、PcWからPcTまでの連続した値との対応付けが出来なかった。そのため、図5のステップS250において、連続した値との対応付けが可能な位置(望遠端位置、広角端位置を含む)まで操作リング210を駆動していた。
本実施例においては、POT160を併用することにより、電源投入時のアブソリュートエンコーダ110の出力値が、重複する値である場合であっても、操作リング210を駆動せずに、絶対位置を特定する例について説明する。
図12は、本発明の実施形態に係る駆動装置100の構成を示すブロック図であり、レンズ鏡筒200と接続後の状態を示している。図1で示すブロック図と同じ符号のものについては、第1の実施例と異なる点について説明する。
駆動装置100は、第1の実施例で示した構成の他に、POT160がさらに構成されている。POT160は、アブソリュートエンコーダ110と同様に、不図示のギヤを介して操作リング210と接続されている。また、POT160は、操作リング210の回転に応じて、自身も回転し、自身の回転位置に応じた電圧値を不図示のA/D変換器を介して、A/D変換後の出力値をCPU140へと出力する。以下、POT160の出力値と記載した場合には、A/D変換後の出力値のことを意味する。
CPU140は、アブソリュートエンコーダ110とPOT160とからの出力値に基づき、操作リング210の位置を検出する。
ここで、POT160について、図13を用いて説明する。図13は、本実施例における、アブソリュートエンコーダ110とPOT160の回転位置に対する出力値の関係および、操作リング210の位置との関係を示した図である。上段にアブソリュートエンコーダ110の出力値を示し、下段にPOT160の出力値を示している。アブソリュートエンコーダ110の出力値については、第1の実施例と同様であるので、詳しい説明を省略する。
図13の下段に示すように、POT160は、0から最大値ppMaxの値を出力する。また、POT160を順方向へ回転させると出力値は増加し、逆方向へ回転させると出力値は減少する。例えば、同図に示すように、POT160の出力値が0となる位置を0°としたとき、順方向へ回転させた場合、1回転する直前で出力値は最大値ppMaxとなり、その後不感帯をはさみ、ちょうど1回転した位置で出力値は0となる。その後さらに順方向へ回転させると出力値は増加して不感帯をはさみ、1回転する毎に0を出力するということを繰り返す。一方、POT160を逆方向へ回転させた場合、出力値は最大値ppMaxから0へ向けて減少する。0を出力した後に不感帯をはさみ、最大値ppMaxを出力し、さらに逆方向へ回転させると出力値は減少する。ここで、POT160における不感帯は、出力値によって回転角を一意に特定できる出力値が出力されない回転角の領域であるが、不感帯の回転角範囲にあることは特定できる出力があるものとする。例えば、0又はppMax一定の出力値があるものとする。本実施例においては、不感帯において、0一定の出力があるものとする。
操作リング210が駆動すると、アブソリュートエンコーダ110とPOT160は、それぞれの回転位置に応じた出力値をCPU140へ出力する。このとき、アブソリュートエンコーダ110とPOT160の回転数は一致する必要はない。
ただし、POT160については、操作リング210の可動域が大きいレンズ鏡筒と接続した場合にも、POT160の回転数が1回転未満となるように、組み付けられていることが望ましい。図13では、操作リング210が全域駆動するときの回転数を、アブソリュートエンコーダ110は、約2回転半とし、POT160は1回転未満としている。
次に、本実施例における、駆動装置100をレンズ鏡筒200に接続してから実際に絶対位置を特定するまでの処理について、図13から図14を用いて説明する。
まず、アブソリュートエンコーダ110の端位置を決定する。この端位置を決定する処理については、第1の実施例で説明した図4のフローチャートと全く同じ処理であるので、ここでは説明を省略する。
次に、上述の端位置を決定する処理の後に得られる連続的な値と、POT160の出力値との対応付けを行うために、連続的な値を複数のエリアに分割する。
図14のフローチャートを用いて、連続的な値を複数のエリアに分割する方法について説明する。このエリアを分割する処理は、図4で説明した端位置の決定の処理と同様、駆動装置100とレンズ鏡筒200を接続した後1回だけ行う処理である。説明を簡単にするために、既に図4の端位置の決定の処理が実施されたことを前提としている。
図14のステップS310において、CPU140は、ドライバ130およびモーター120を介して、操作リング210を広角端方向へ駆動し、ステップS320に進む。
ステップS320において、操作リング210が広角端へ到達したか否かを判断し、到達していたらステップS330に進み、POT160で取得する操作リング210の位置を広角端位置PpWとして記憶部150に記憶する。
ステップS320にて、操作リング210が広角端へ到達していないときは、ステップS310およびステップS320を、操作リング210が広角端へ到達するまで繰り返す。
続いて、ステップS340に進み、CPU140は、ドライバ130およびモーター120を介して、操作リング210を望遠端方向へ駆動し、ステップS350に進む。
ステップS350は、操作リング210が望遠端方向へ駆動中に、アブソリュートエンコーダ110の出力値が最大値paMaxから0へ切替る不連続点を通過したか否かを判断するステップであり、通過したらステップS360に進み、エリア設定を行う。
具体的には、図13の連続した値のPcB1と、POT出力値のPpB1を対応づけて記憶部150に記憶する。
続いてステップS370に進む。ステップS370は、操作リング210が望遠端方向へ駆動中に、POT160が不感帯を通過したか否かを判断するステップであり、通過したらステップS380に進み、不感帯の区間に相当する連続した値に対してエリア設定を行う。
具体的には、図13の連続した値において、不感帯区間の両端に対応する位置であるPcB3およびPcB4の値を記憶部150に記憶する。
続いて、ステップS390に進む。ステップS390において、操作リング210が望遠端へ到達したか否かを判断し、到達していたらステップS400に進み、直前に設定したエリアから望遠端までのエリアを設定し、この処理を終了する。ステップS390にて、操作リング210が望遠端へ到達していないときは、ステップS340からステップS390を望遠端に到達するまで繰り返す。
以上の処理を行うことにより設定されたエリアの例が図13に示すaからdのエリアである。
電源投入後に、アブソリュートエンコーダ110から出力される出力値が図13に示すpaAであるとする。このpaAに対応付けされている連続した値は、図13に示す通りPcA1とPcA2とPcA3の3か所存在する。
このとき、POT160の出力値がppAであるので、現在操作リング210が位置しているエリアは、エリアaであることが分かる。CPU140は、エリアaの範囲であるPcW(=PcB1)からPcB2の範囲の中における、paAに対応付けされている値は、PcA1であると特定することができる。このように、現在の位置の出力値paAに対応する絶対位置を特定することができる。
以上、説明したように、本実施例では、POT160を併用することにより、電源投入時のアブソリュートエンコーダ110の出力値が、重複する値である場合であっても、操作リング210を駆動せずに、絶対位置を特定できるようにした。
さらに、上述のように連続した値に対して、複数のエリアに分割しており、特にPOT160の出力値の不感帯区間に基づいて、エリアを分割している。これにより、従来例ではなし得なかった、操作リング210の駆動域に含まれていても、含まれない場合と同様に、操作リング210の位置に依らず、絶対位置の特定が可能となる。
また、連続した値に対して、複数のエリアに分割する方法について説明したが、エリアの分割の方法は、これらに限定されない。図13で示すように、操作リング210の駆動域に対して、アブソリュートエンコーダ110の出力値における同じ値が、複数存在する場合に、絶対位置を特定できる分割の方法であれば良い。
本発明の駆動装置を備えるレンズ装置、及び、該レンズ装置を備え、被写体像を撮像する撮像装置を含む撮影装置を構成することによって、スリップ機構など特別な機構や、レンズ鏡筒との接続時の位置検出手段の初期調整を必要とせずに、可動光学素子の絶対位置の検出を可能ならしめるという本発明の作用効果を享受することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
100 駆動装置
110 アブソリュートエンコーダ(絶対位置検出手段)
140 CPU(制御手段)
200 レンズ鏡筒

Claims (8)

  1. レンズ鏡筒に着脱可能な、可動光学部材を駆動するための駆動装置であって、
    1回転ごとに出力値が不連続となる不連続点を有し該1回転の範囲内の回転角に対し一意の値を出力する、前記可動光学部材の駆動位置を検出するロータリー型の絶対位置検出手段と、
    前記可動光学部材の駆動範囲に対応する、該不連続点を含む該絶対位置検出手段の出力値を、連続する値として扱う境界処理を行う制御手段と、
    を有することを特徴とする駆動装置。
  2. 前記駆動範囲に対応する前記絶対位置検出手段の回転数が1回転未満であるとき、該絶対位置検出手段による前記境界処理は、前記不連続点に対して該絶対位置検出手段の位置が一方の側にある場合は該絶対位置検出手段の出力値に対して所定の値を加算して該可動光学部材の絶対位置に対応する値とし、該不連続点に対して該絶対位置検出手段の位置が他方の側にある場合は該絶対位置検出手段の出力値を該可動光学部材の絶対位置に対応する値とする、ことを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
  3. 前記駆動範囲に対応する前記絶対位置検出手段の回転数が1回転以上2回転未満であるとき、前記絶対位置検出手段の出力値が該可動光学部材の駆動範囲内の複数の箇所においては出力されない出力値である場合は、前記制御手段は該出力値に基づいて該可動光学部材の絶対位置を特定し、該絶対位置検出手段の出力値が該可動光学部材の駆動範囲の複数の箇所において存在する出力値である場合は、該可動光学部材の駆動位置と該絶対位置検出手段の出力値が一対一に対応する最も近くの位置に該可動光学部材を駆動する、ことを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
  4. 前記駆動範囲に対応する前記絶対位置検出手段の回転数が2回転以上であるとき、前記制御手段は、該絶対位置検出手段のからの出力値が該可動光学部材の駆動範囲内の複数の箇所で出力され得る出力値である場合は、該可動光学部材の駆動位置と該絶対位置検出手段の出力値が一対一に対応する最も近くの位置に該可動光学部材を駆動する、ことを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
  5. 前記可動光学部材の駆動範囲の両端における前記絶対位置検出手段の出力値と、該駆動範囲に対応する該絶対位置検出手段の回転数と、該駆動範囲内での該出力値の不連続となる箇所の数と、を記憶する記憶手段を有し、
    該可動光学部材の駆動域に対応する該絶対位置検出手段の回転数に基づき、
    該可動光学部材の絶対位置を特定することを特徴とする、
    請求項2乃至4のいずれか1項に記載の駆動装置。
  6. 前記絶対位置検出手段とは別に、前記可動光学部材の絶対位置を検出する、第2の絶対位置検出手段を有し、
    前記可動光学部材の駆動範囲に対応する該第2の絶対位置検出手段の回転数は1回転未満であり、
    該絶対位置検出手段と、該第2の絶対位置検出手段とからの出力値に基づき、
    該可動光学部材の絶対位置を検出する、ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の駆動装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の駆動装置を備えたレンズ装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載のレンズ装置と、該レンズ装置に接続し被写体像を撮像する撮像装置を備える、撮影装置。
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