JP6014427B2 - 切削インサート並びにそれを用いた切削工具 - Google Patents
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A面と、B面と、側面と、を有する平板多角形状の切削インサートであって、
前記A面と前記B面は、70゜〜85゜の内角αを有する各々3つの鋭角頂点と、その鋭角頂点同士の中間に内角が((720゜−3α)/3)゜である鈍角頂点を有する六角形状であり、
前記側面は、前記A面、B面に対して直角をなし且つ前記鋭角頂点の任意の1つに接するものを第1斜面としてそこから順に第6斜面にまで連なって前記第1斜面に戻る6面で構成され、
前記側面の奇数斜面と前記A面とが交わる稜線と、前記側面の偶数斜面と前記B面とが交わる稜線と、をそれぞれ主切刃とし、
前記鋭角頂点で前記奇数斜面と前記偶数斜面が交わる稜線を前切刃とし、
前記第1斜面〜第6斜面をすくい面又は前逃げ面として前記前切刃に対応する前記奇数斜面と偶数斜面の一方をすくい面としたとき他方を前逃げ面とし、
前記A面と前記B面を横逃げ面とし、
前記主切刃と前記前切刃とが交わるコーナー部分をR面取り及び/又はC面取りして該コーナー部分をコーナー刃若しくは副切刃とし、
さらに前記第1斜面〜第6斜面のそれぞれに前記主切刃に沿って切り屑排出用の凹溝が形成されており、
該凹溝は、前記前切刃から少なくとも前記主切刃の長さの1/2以上の長さで前記側面の幅の1/2以下の溝幅であり且つ切り屑の排出側端部が前記前切刃とは反対の方向に開放されている切削インサートを提供する。
前記凹溝は、
一辺が前記主切刃に一致し、
他の一辺が、前記前切刃側を下部とし前記鈍角頂点側を上部としたとき、下部から上部に向けて溝幅が狭まるように前記主切刃に対して角度θの傾きが設けられており、
さらに前記角度θが、0゜以上20゜以下に設定されたものである請求項1記載の切削インサートを提供する。
請求項1又は2に記載の切削インサートを工具本体の外周面に設けられた複数個のインサート取付部に装着して前記工具本体と一体に軸回転させる正面フライスカッターであって、
前記A面又は前記B面が外周側となり且つコーナー角xが1゜〜45゜でアキシャルレーキ角yがプラスとなるように前記インサート取付部に装着してなる正面フライスカッターを提供する。
また、この切削インサートは、鋭角頂点の内角αを70゜〜85゜に設定したため、刃先折損のリスクが小さくなって優れた耐久性を発揮する。
以下に本発明の実施形態1を図面を参照しつつ説明する。
切削インサート1は、図1,図2に示したように、A面2と、B面3と、側面4と、を備えた平板多角形状であり、中心(重心)にスクリュー挿通用の貫通孔5を有する。なお、貫通孔5は、その両端にテーパ部5aが形成されている。
前記B面3は、図1(b)に示したように、A面2と同じ内角αを有する3つの鋭角頂点B1〜B3と、その鋭角頂点B1_B2,B2_B3,B3_B1同士の中間に内角が((720゜−3α)/3)゜(実施形態1は160゜)である鈍角頂点B0,B0,B0を有する六角形状である。
そして、第1に、側面4の奇数斜面である第1斜面4aと第3斜面4cと第5斜面4eと、前記A面2と、が交わる稜線6aと、側面4の偶数斜面である第2斜面4bと第4斜面4dと第6斜面4fと、前記B面3と、が交わる稜線6bとをそれぞれ主切刃とし、
第2に、鋭角頂点A1_B1,A2_B2,A3_B3において奇数斜面4a,4c,4eと偶数斜面4b,4d,4fとが交わる稜線6cを前切刃とし、
第3に、第1斜面4a〜第6斜面4fをすくい面又は前逃げ面として前記前切刃(稜線6c)に対応する奇数斜面4a,4c,4eと偶数斜面4b,4d,4fの一方をすくい面としたとき他方を前逃げ面とし、
第4に、前記A面2と前記B面3を横逃げ面とし、
第5に、前記主切刃(稜線6a,6b)と前記前切刃(稜線6c)とが交わるコーナー部分7a〜7fの全てについて、切削時の欠けを防止する目的で面取りを施して該コーナー部分7a〜7fをコーナー刃若しくは副切刃とした。なお、面取りは、一般的なR面取りやC面取りの他、R面取りとC面取りを適宜に組み合わた複合面取りでもよい(図2参照)。
前記工具本体8は、略円盤状であって、その外周面に複数個のインサート取付部10,10…が等間隔に形成されており、そのインサート取付部10に切削インサート1が取り付けられている。
そしてもし、切削インサート1の切れ味が低下したり欠損等の切れ刃の損傷が発生した場合は、該当する切削インサート1の向きを120゜回転又は裏返して適宜付け替えることで使用済みのコーナー部分7aを未使用の5つのコーナー部分7b〜7fの何れかに変更することができる。
また、本発明の切削インサート1は、図示を省略するが角柱状の工具本体(例えばバイトホルダー)の先端に設けられた上記と同様のインサート取付部に装着して旋削加工用切削工具(例えばバイト)として使用することもできる。
実施形態2の切削インサート1は、図6〜図11に示したように実施形態1の切削インサート1の前記第1斜面4a〜第6斜面4fのそれぞれに主切刃(稜線6a,6b)に沿って凹溝14,14…を形成したものである。
また、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば実施形態では切削インサート1に貫通孔5を設けてその貫通孔5に通したスクリュー13でインサート取付部10に取着するようにしたが、スクリュー13を使用することなく、レバーロック等の公知の押し付け機構で切削インサート1をインサート取付部10に取着するようにしてもよい。
また、実施形態では切削インサート1の材料としてセラミック材料を例示したが、それ以外にも超硬合金、コーテッド超硬、サーメット等の材料で形成してもよい。もっともセラミック材料は、他の材料に比べて焼結肌の性能、加工の容易性、曲げ強度等で劣る弱点があり、一方、本発明の技術はセラミック材料のこれらの弱点を十分にカバーし得るものであり、よって、セラミック材料で本発明の切削インサートを実施した場合に最も大きい利益が得られる。
また、切刃がインサート取付部10からオーバーハングしていないため、折損の可能性が低く、さらに未使用切刃に切削時に排出される切り屑が当たって破損に至る、というような危険性を低減できる。
2 …A面(横逃げ面)
3 …B面(横逃げ面)
4 …側面
4a …第1斜面(すくい面又は前逃げ面)
4b …第2斜面(すくい面又は前逃げ面)
4c …第3斜面(すくい面又は前逃げ面)
4d …第4斜面(すくい面又は前逃げ面)
4e …第5斜面(すくい面又は前逃げ面)
4f …第6斜面(すくい面又は前逃げ面)
6a …稜線(主切刃)
6b …稜線(主切刃)
6c …稜線(前切刃)
7a〜7f …コーナー部分(コーナー刃若しくは副切刃)
8 …工具本体
9 …正面フライスカッター
10 …インサート取付部
14 …凹溝
A1〜A3 …鋭角頂点
B1〜B3 …鋭角頂点
A0 …鈍角頂点
B0 …鈍角頂点
x …コーナー角
y …アキシャルレーキ角
Claims (5)
- A面と、B面と、側面と、を有する平板多角形状の切削インサートであって、
前記A面と前記B面は、70゜〜85゜の内角αを有する各々3つの鋭角頂点と、その鋭角頂点同士の中間に内角が((720゜−3α)/3)゜である鈍角頂点を有する六角形状であり、
前記側面は、前記A面、B面に対して直角をなし且つ前記鋭角頂点の任意の1つに接するものを第1斜面としてそこから順に第6斜面にまで連なって前記第1斜面に戻る6面で構成され、
前記側面の奇数斜面と前記A面とが交わる稜線と、前記側面の偶数斜面と前記B面とが交わる稜線と、をそれぞれ主切刃とし、
前記鋭角頂点で前記奇数斜面と前記偶数斜面が交わる稜線を前切刃とし、
前記第1斜面〜第6斜面をすくい面又は前逃げ面として前記前切刃に対応する前記奇数斜面と偶数斜面の一方をすくい面としたとき他方を前逃げ面とし、
前記A面と前記B面を横逃げ面とし、
前記主切刃と前記前切刃とが交わるコーナー部分をR面取り及び/又はC面取りして該コーナー部分をコーナー刃若しくは副切刃とし、
さらに前記第1斜面〜第6斜面のそれぞれに前記主切刃に沿って切り屑排出用の凹溝が形成されており、
該凹溝は、前記前切刃から少なくとも前記主切刃の長さの1/2以上の長さで前記側面の幅の1/2以下の溝幅であり且つ切り屑の排出側端部が前記前切刃とは反対の方向に開放されていることを特徴とする切削インサート。 - 前記凹溝は、
一辺が前記主切刃に一致し、
他の一辺が、前記前切刃側を下部とし前記鈍角頂点側を上部としたとき、下部から上部に向けて溝幅が狭まるように前記主切刃に対して角度θの傾きが設けられており、
さらに前記角度θが、0゜以上20゜以下に設定されたものであることを特徴とする請求項1記載の切削インサート。 - 請求項1又は2に記載の切削インサートを工具本体の外周面に設けられた複数個のインサート取付部に装着して前記工具本体と一体に軸回転させる正面フライスカッターであって、
前記A面又は前記B面が外周側となり且つコーナー角xが1゜〜45゜でアキシャルレーキ角yがプラスとなるように前記インサート取付部に装着してなることを特徴とする正面フライスカッター。 - 請求項1又は2に記載の切削インサートを工具本体の先端に設けられたインサート取付部に装着してなることを特徴とするボーリング加工用切削工具。
- 請求項1又は2に記載の切削インサートを工具本体の先端に設けられたインサート取付部に装着してなることを特徴とする旋削加工用切削工具。
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