JP6013981B2 - 通信システム、管理装置、管理方法および管理プログラム - Google Patents
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Description
(全体構成)
図1は、第1の実施形態に係るシステムの全体構成例を示す図である。図1に示すように、このシステムは、例えば企業の拠点間をネットワークで接続するシステムであり、それぞれデータセンタを有する拠点(札幌)1と拠点(福岡)11各々とWebサーバ50とがインターネットなどのネットワーク20で接続される。
拠点(札幌)1は、ユーザ端末10とデータセンタ2とを有する。ユーザ端末10は、データセンタ2または拠点(福岡)11のデータセンタ12等で動作する仮想マシンにアクセスして、各種サービスを利用する端末装置であり、例えばノートパソコンやスマートフォンなどである。
拠点(福岡)11は、データセンタ12を有する。データセンタ12は、1台以上の物理サーバが設置され、物理サーバの物理リソースを用いて仮想マシンを動作させるデータセンタである。
上述したように、ルータ4のインタフェース4bとルータ14のインタフェース14bには、異なるIPアドレスが設定されている。具体的には、ルータ4のインタフェース4bには、IPアドレスとして「IP(10)」が設定され、ルータ14のインタフェース14bには、IPアドレスとして「IP(20)」が設定されている。また、各VMは、動作する拠点が異なるが、同じネットワークセグメントで動作する。つまり、ルータ4、ルータ14、OVS5、OVS15、VM(A)、VM(B)、VM(C)、VM(D)は、仮想L2ネットワーク21で接続され、同じネットワークセグメント22で動作する。したがって、拠点(福岡)11のルータ14とVM(A)やVM(B)が通信可能に接続されており、拠点(札幌)1のルータ4とVM(C)やVM(D)が通信可能に接続されている。
図2は、VMを動作させる物理サーバの階層構造を示す図である。なお、ここでは、一例として1台の物理サーバでVMを動作させる例を説明するが、これに限定されるものではなく、複数台の物理サーバを用いて動作させることができる。
次に、図1に示したクラウドコントローラ30の構成について説明する。図3は、クラウドコントローラの機能構成を示す機能ブロック図である。図3に示すように、クラウドコントローラ30は、通信制御部31、記憶部32、制御部33を有する。ここでは、クラウドコントローラ30が物理装置である例で説明するが、クラウドコントローラ30がVMで実現されている場合でも、物理リソースを用いて同様の機能が実行される。
次に、図1に示したDHCPサーバ40およびDHCPサーバ40aの構成について説明する。なお、DHCPサーバ40とDHCPサーバ40aとは同様の構成を有するので、ここでは、DHCPサーバ40を例にして説明する。図5は、DHCPサーバの機能構成を示す機能ブロック図である。
次に、ユーザ端末10のユーザが拠点(札幌)1から拠点(福岡)11へ出張するのに伴って、利便性向上のために、ユーザが利用するVM(B)をデータセンタ12へマイグレーションさせた場合に、ルータが中継対象を変更する例を説明する。
上述したように、デフォルトGWを、拠点毎に用意し、DHCPを用いて、VMのマイグレーションを管理するクラウドコントローラ30からマイグレーション時に直接DHCPサーバが記憶するアドレス管理テーブル42aを書き換えることにより、応答するDHCPを同一拠点内に存在するDHCPサーバに切り替える。このため、図10に示したように、VMからユーザ端末10への通信を最短経路で実行することができるので、通信遅延を縮小化することができる。
図11は、第1の実施形態に係るクラウドコントローラにおけるテーブル更新処理の流れを示すフローチャートである。図11に示すように、クラウドコントローラ30の要求受付部33aがWebサーバ50からマイグレーション実行要求を受け付けると(ステップS201:Yes)、マイグレーション実行部33bは、Webサーバ50から受け付けたマイグレーション実行要求に応じて、VMのマイグレーションを実行する(ステップS202)。具体的には、マイグレーション実行部33bは、移動対象のVMを、移動元の拠点のデータセンタから移動先の拠点のデータセンタにマイグレーションさせる。
さて、これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下に異なる実施形態を説明する。
例えば、上記実施形態では、同一ネットワークセグメント内で同一IPアドレスが設定されているルータが2台である場合を説明したが、これに限定されるものではなく、3台以上のルータが存在してもよい。
上記実施形態では、各ルータの管理対象がVMである例を説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、物理サーバであっても、同様に処理することができる。なお、管理対象テーブル142bにVMのIPアドレスが登録されている場合には、上述した処理では、VMが送信したARP要求から送信元のIPアドレスを抽出して同様の処理を実行する。また、VMに使うIPアドレスは、固定IPでも、DHCPサーバに割り当てられるIPでも、どちらでもよい。
上記の実施形態では、VMのマイグレーションが行われるたびに、クラウドコントローラ30が、移動元の拠点内におけるDHCPサーバ40のアドレス管理テーブル42aと、移動先の拠点内におけるDHCPサーバ40aのアドレス管理テーブル42aとを更新する場合を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、両拠点のDHCPサーバ40、40aを同様の設定とし、フラグで管理対象のVMを切り替え、両拠点のDHCPサーバ40、40a同士が、管理対象のVMを互いに監視し、DHCPサーバ40の管理対象から外れたVMがあった場合には、他のDHCPサーバ40aが該VMを管理対象とするようにしてもよい。
上記実施形態では、ユーザ端末10と各CEルータとがインターネットで接続される例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、ユーザ端末10と各CEルータとの接続には、インターネットの他に、VPN(Virtual Private Network)、広域イーサネット、モデムや専用線を用いることができる。
上記実施形態のルータ4やルータ14は、NAT変換やルーティング等を実行して通信を中継する。例えば、ルータ4は、インタフェース4aにグローバルIPアドレスが設定され、インタフェース4bにプライベートIPアドレスが設定されている場合、一般的なNAT変換を用いて、グローバルIPアドレスからプライベートIPアドレスへの変換やプライベートIPアドレスからグローバルIPアドレスへの変換を実行して、通信を中継する。また、各ルータは、ルーティングテーブルを保持し、ルーティングテーブルに対して経路情報を静的または動的に設定し、ルーティングテーブルに記憶される経路情報に基づいて、通信を中継する。
図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示された構成要素と同一であることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上記実施形態に係るクラウドコントローラが実行する処理をコンピュータが実行可能な言語で記述した管理プログラムを作成することもできる。この場合、コンピュータが管理プログラムを実行することにより、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、かかる管理プログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録された管理プログラムをコンピュータに読み込ませて実行することにより上記実施形態と同様の処理を実現してもよい。なお、管理プログラムにより実行される各処理は、仮想マシン上で動作させることにより実行するようにしてもよい。
2、12 データセンタ
3、13 CEルータ
4、14 ルータ
5、15 OVS
11 拠点(福岡)
20 ネットワーク
21 仮想L2ネットワーク
22 ネットワークセグメント
30 クラウドコントローラ
31 通信制御部
32 記憶部
32a 管理テーブル
33 制御部
33a 要求受付部
33b マイグレーション実行部
33c テーブル更新部
Claims (6)
- 同一拠点内の仮想マシンに対してデフォルトゲートウェイを設定するアドレス割当装置と、前記アドレス割当装置のアドレスに関する情報を管理する管理装置とを有し、各ネットワーク装置が同一ネットワークセグメント内で同一のアドレスが設定された通信システムであって、
前記管理装置が、
第1の拠点で動作する仮想マシンを第2の拠点へマイグレーションするマイグレーション実行部と、
前記マイグレーション実行部によってマイグレーションが実行された後に、前記第2の拠点のアドレス割当装置に対して、前記マイグレーションした仮想マシンをデフォルトゲートウェイの設定対象の仮想マシンとして設定を更新させる更新部と、
を有し、
前記アドレス割当装置が、
前記設定対象とする仮想マシンのアドレスを記憶する記憶部と、
仮想マシンから前記デフォルトゲートウェイの設定要求を受け付け、該仮想マシンのアドレス情報が前記記憶部に記憶されている場合には、該仮想マシンに対してデフォルトゲートウェイを設定する設定部と、
を有することを特徴とする通信システム。 - 前記管理装置が、各仮想マシンが存在する拠点と各仮想マシンのアドレスとを記憶する記憶部をさらに有し、
前記更新部は、前記記憶部に記憶された各仮想マシンが存在する拠点に位置するアドレス割当装置に対して、該アドレス割当装置の拠点で動作する仮想マシンのアドレスを事前に登録することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。 - 前記設定部は、前記マイグレーションした仮想マシンをデフォルトゲートウェイの設定対象の仮想マシンとして設定した後に、該仮想マシンにデフォルトゲートウェイを再取得させることを特徴とする請求項1または2に記載の通信システム。
- 各仮想マシンが存在する拠点と各仮想マシンのアドレスとを記憶する記憶部と、
第1の拠点で動作する仮想マシンを第2の拠点へマイグレーションするマイグレーション実行部と、
前記記憶部に記憶された各仮想マシンが存在する拠点に位置するアドレス割当装置に対して、該アドレス割当装置の拠点で動作する仮想マシンのアドレスを事前に登録し、前記マイグレーション実行部によってマイグレーションが実行された後に、第2の拠点内の仮想マシンに対してデフォルトゲートウェイを設定するアドレス割当装置に対して、前記マイグレーションした仮想マシンをデフォルトゲートウェイの設定対象の仮想マシンとして設定を更新させる設定部と、
を有することを特徴とする管理装置。 - 管理装置で実行される管理方法であって、
前記管理装置は、各仮想マシンが存在する拠点と各仮想マシンのアドレスとを記憶する記憶部を有し、
前記記憶部に記憶された各仮想マシンが存在する拠点に位置するアドレス割当装置に対して、該アドレス割当装置の拠点で動作する仮想マシンのアドレスを事前に登録する登録工程と、
第1の拠点で動作する仮想マシンを第2の拠点へマイグレーションするマイグレーション実行工程と、
前記マイグレーション実行工程によってマイグレーションが実行された後に、第2の拠点内の仮想マシンに対してデフォルトゲートウェイを設定するアドレス割当装置に対して、前記マイグレーションした仮想マシンをデフォルトゲートウェイの設定対象の仮想マシンとしてとして設定を更新させる設定工程と、
を含んだことを特徴とする管理方法。 - 各仮想マシンが存在する拠点と各仮想マシンのアドレスとを記憶する記憶部に記憶された各仮想マシンが存在する拠点に位置するアドレス割当装置に対して、該アドレス割当装置の拠点で動作する仮想マシンのアドレスを事前に登録する登録ステップと、
第1の拠点で動作する仮想マシンを第2の拠点へマイグレーションするマイグレーション実行ステップと、
前記マイグレーション実行ステップによってマイグレーションが実行された後に、第2の拠点内の仮想マシンに対してデフォルトゲートウェイを設定するアドレス割当装置に対して、前記マイグレーションした仮想マシンをデフォルトゲートウェイの設定対象の仮想マシンとして設定を更新させる設定ステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とする管理プログラム。
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