JP5940502B2 - ルータ、通信システム、管理方法、および、管理プログラム - Google Patents
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Description
図1は、本実施形態に係るシステムの全体構成例を示す図である。図1に示すように、システムは、例えば企業の拠点間をネットワークで接続するシステムであり、それぞれデータセンタを有する拠点(札幌)1と拠点(福岡)11とがインターネット等のネットワーク20で接続される。各拠点のデータセンタ内で用いられる通信プロトコルは、IPv6(Internet Protocol version 6)である。つまり、各データセンタ内のルータおよびVMは通信プロトコルとしてIPv6を用いる。なお、ネットワーク20で用いられる通信プロトコルは、IPv4(Internet Protocol version 4)でもよいし、IPv6であってもよい。ネットワーク20で用いられる通信プロトコルがIPv4である場合、各拠点のCEルータまたはルータにおいて、IPv4-IPv6の相互変換を行うものとする。また、以下の説明において各ルータはIPv6によるルーティング機能を備えるものとするが、IPv4によるルーティング機能をさらに備えていてもよい。
拠点(札幌)1は、ユーザ端末10とデータセンタ2とを有する。ユーザ端末10は、データセンタ2または拠点(福岡)11のデータセンタ12等で動作するVM(情報処理装置)40(40a,40b,40c,40d)にアクセスして、各種サービスを利用する端末装置であり、例えばノートパソコンやスマートフォン等である。このユーザ端末10は、例えば、拠点(札幌)1から、拠点(福岡)11へ移動される。
拠点(福岡)11は、データセンタ12を有する。データセンタ12は、1台以上の物理サーバが設置され、物理サーバの物理リソースを用いて仮想マシンを動作させるデータセンタである。
各VMは、動作する拠点が異なるが、同一セグメント22で動作する。つまり、ルータ4、ルータ14、OVS5、OVS15、VM(A)40a、VM(B)40b、VM(C)40c、VM(D)40dは、仮想L2ネットワーク21で接続され、同一セグメント22で動作する。したがって、拠点(福岡)11のルータ14とVM(A)40aやVM(B)40bが通信可能に接続されており、拠点(札幌)1のルータ4とVM(C)40cやVM(D)40dが通信可能に接続されている。
図2は、VMを動作させる物理サーバの階層構造を示す図である。なお、ここでは、一例として1台の物理サーバでVM40を動作させる例を説明するが、これに限定されるものではなく、複数台の物理サーバを用いて動作させることができる。
次に、図1に示したルータの構成について説明する。まず、ルータの動作概要を簡単に説明する。まず、同一セグメント22内のルータはそれぞれ、VM40へICMPv6(RFC4861)のメッセージ、例えば、echo requestを送信後、当該VM40から当該echo requestの応答メッセージ(echo reply)を受信するまでの時間(応答時間)を計測する。そして、ルータはそれぞれ、自身のルータで計測した応答時間を、ルータ間で順次転送していく。その後、最後に応答時間が到達したルータは、受信した各ルータの応答時間を参照して、応答時間が最も短いルータを特定し、この特定したルータに対し、VM40へICMPv6のルータ広告(Router Advertisement)を指示する。この指示を受けたルータは、当該VM40へのルータ広告を行い、これにより、当該VM40が外部装置(例えば、ユーザ端末10)等とのデータ通信を行う際に経由するデフォルトゲートウェイとして、ルータ広告の広告元のルータが設定される。つまり、当該VM40には通信遅延が最も短いルータがデフォルトゲートウェイとして設定される。
次に、図5を用いて、ルータの処理手順を説明する。図5は、ルータの処理手順を示す図である。ここでもルータ4が処理を実行する場合を例に説明する。
なお、システムの処理手順の具体例を、図6および図7を用いて説明する。図6は、VMのマイグレーションの一例を示す図である。図7は、図6に示すマイグレーションが行われた場合のシステムの処理手順の一例を示す図である。ここでは、図6に示すように、ユーザ端末10が拠点(札幌)1から、拠点(福岡)11へ移動し、VM(B)40bが、データセンタ2からデータセンタ12へマイグレーションされた場合を例に説明する。なお、ここでは、装置間転送順情報における転送情報の転送順は、ルータ14→ルータ4であるものとする。
なお、上記実施形態においてVM40へのICMPV6のルータ広告(Router Advertisement)を行うルータの選択は、転送情報を最後に受け取るルータが行うこととしたがこれに限定されない。例えば、転送情報を最後に受け取ったルータが、自身の応答時間および自身のルータの識別情報を付加して、他の装置に転送し、当該装置において、応答時間が最も短いルータを選択し、この選択したルータに対し、VM40へのICMPV6のルータ広告(Router Advertisement)を行うよう指示してもよい。
また、上記実施形態に係るルータが実行する処理をコンピュータが実行可能な言語で記述したプログラムを作成することもできる。この場合、コンピュータが管理プログラムを実行することにより、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、かかる管理プログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録された管理プログラムをコンピュータに読み込ませて実行することにより上記実施形態と同様の処理を実現してもよい。以下に、図3等に示したルータと同様の機能を実現する管理プログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。
具体的には、上記実施形態で説明したルータの制御部43が実行する各処理が記述されたプログラムモジュールが、ハードディスクドライブ1090に記憶される。
2、12 データセンタ
3、13 CEルータ
4、14 ルータ
5、15 OVS
11 拠点(福岡)
4b、14b インタフェース
16 物理サーバ
6a、16a ハードウェア
6b、16b 仮想化ソフトウェア
6c、16c 仮想スイッチ
20 ネットワーク
21 仮想L2ネットワーク
40 仮想マシン
41 通信制御部
42 記憶部
43 制御部
430 ルーティング部
431 ICMPメッセージ処理部
432 応答時間計測部
433 データ転送部
434 装置選択部
435 ルータ広告指示部
436 ルータ広告部
Claims (5)
- 通信プロトコルとしてIPv6(Internet Protocol Version 6)を用いる拠点に設置され、前記拠点内の情報処理装置とのデータのルーティングを行うルータであって、
前記情報処理装置へのメッセージの送信、および、当該メッセージの応答メッセージの受信を行うメッセージ処理部と、
当該メッセージの送信から、当該メッセージの応答メッセージの受信までの時間である応答時間を計測する応答時間計測部と、
各拠点のルータ間での転送情報の転送順を示した装置間転送順情報を記憶する記憶部と、
前記計測された応答時間と自身のルータの識別情報とを付加した転送情報を、前記装置間転送順情報に示される次のルータへ転送するデータ転送部と、
自身のルータが、前記装置間転送順情報に示される最後のルータであるとき、自身のルータの応答時間および他のルータから受信した転送情報に示される他のルータそれぞれの応答時間を参照して、前記応答時間が最も短いルータを選択する装置選択部と、
前記選択されたルータが他のルータであるとき、前記選択されたルータに対し、前記情報処理装置へのICMPv6(Internet Control Message Protocol for IPv6)によるルータ広告を指示するルータ広告指示部と、
前記選択されたルータが自身のルータであるとき、前記情報処理装置へのICMPv6によるルータ広告を行い、他のルータから前記ICMPv6によるルータ広告の指示を受信したとき、前記情報処理装置へ前記ICMPv6によるルータ広告を行うルータ広告部とを備えることを特徴とするルータ。 - 前記情報処理装置へのメッセージは、echo requestであり、当該メッセージの応答メッセージは、echo replyであることを特徴とする請求項1に記載のルータ。
- 通信プロトコルとしてIPv6(Internet Protocol Version 6)を用いる拠点に設置され、前記拠点内の情報処理装置とのデータ通信のルーティングを行うルータを複数有する通信システムであって、
前記ルータはそれぞれ、
前記情報処理装置へのメッセージの送信、および、当該メッセージの応答メッセージの受信を行うメッセージ処理部と、
当該メッセージの送信から、当該メッセージの応答メッセージの受信までの時間である応答時間を計測する応答時間計測部と、
各拠点のルータ間での転送情報の転送順を示した装置間転送順情報を記憶する記憶部と、
前記計測された応答時間と自身のルータの識別情報とを付加した転送情報を、前記装置間転送順情報に示される次のルータへ転送するデータ転送部と、
自身のルータが、前記装置間転送順情報に示される最後のルータであるとき、自身のルータの応答時間および他のルータから受信した転送情報に示される他のルータそれぞれの応答時間を参照して、前記応答時間が最も短いルータを選択する装置選択部と、
前記選択されたルータが他のルータであるとき、前記選択されたルータに対し、前記情報処理装置へのICMPv6(Internet Control Message Protocol for IPv6)によるルータ広告を指示するルータ広告指示部と、
前記選択されたルータが自身のルータであるとき、前記情報処理装置へのICMPv6によるルータ広告を行い、他のルータから前記ICMPv6によるルータ広告の指示を受信したとき、前記情報処理装置へ前記ICMPv6によるルータ広告を行うルータ広告部とを備え、
前記情報処理装置はそれぞれ、
前記ルータから前記ICMPv6によるルータ広告を受信したとき、外部装置とのデータ通信を行う際のデフォルトゲートウェイとして当該ルータを設定することを特徴とする通信システム。 - 通信プロトコルとしてIPv6(Internet Protocol Version 6)を用いる拠点に設置され、前記拠点内の情報処理装置が外部装置とのデータ通信を行う際にルーティングを行うルータが、
前記情報処理装置へのメッセージの送信、および、当該メッセージの応答メッセージの受信を行うステップと、
当該メッセージの送信から、当該メッセージの応答メッセージの受信までの時間である応答時間を計測するステップと、
前記計測された応答時間と自身のルータの識別情報とを付加した転送情報を、装置間転送順情報に示される次のルータへ転送するステップと、
自身のルータが、前記装置間転送順情報に示される最後のルータであるとき、自身のルータの応答時間および他のルータから受信した転送情報に示される他のルータそれぞれの応答時間を参照して、前記応答時間が最も短いルータを選択するステップと、
前記選択されたルータが他のルータであるとき、前記選択されたルータに対し、前記情報処理装置へのICMPv6(Internet Control Message Protocol for IPv6)によるルータ広告を指示するステップと、
前記選択されたルータが自身のルータであるとき、前記情報処理装置へのICMPv6によるルータ広告を行うステップと、
他のルータから前記ICMPv6によるルータ広告の指示を受信したとき、前記情報処理装置へ前記ICMPv6によるルータ広告を行うステップとを実行することを特徴とする管理方法。 - 通信プロトコルとしてIPv6(Internet Protocol Version 6)を用いる拠点に設置され、前記拠点内の情報処理装置が外部装置とのデータ通信を行う際にルーティングを行うルータに、
前記情報処理装置へのメッセージの送信、および、当該メッセージの応答メッセージの受信を行うステップと、
当該メッセージの送信から、当該メッセージの応答メッセージの受信までの時間である応答時間を計測するステップと、
前記計測された応答時間と自身のルータの識別情報とを付加した転送情報を、装置間転送順情報に示される次のルータへ転送するステップと、
自身のルータが、前記装置間転送順情報に示される最後のルータであるとき、自身のルータの応答時間および他のルータから受信した転送情報に示される他のルータそれぞれの応答時間を参照して、前記応答時間が最も短いルータを選択するステップと、
前記選択されたルータが他のルータであるとき、前記選択されたルータに対し、前記情報処理装置へのICMPv6(Internet Control Message Protocol for IPv6)によるルータ広告を指示するステップと、
前記選択されたルータが自身のルータであるとき、前記情報処理装置へのICMPv6によるルータ広告を行うステップと、
他のルータから前記ICMPv6によるルータ広告の指示を受信したとき、前記情報処理装置へ前記ICMPv6によるルータ広告を行うステップとを実行させるための管理プログラム。
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