JP6013715B2 - X線グリッド製造方法および放射線撮像装置 - Google Patents

X線グリッド製造方法および放射線撮像装置 Download PDF

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Description

本発明は、被写体に照射された放射線を受けて撮像を行う放射線撮像装置、および放射線撮像装置に使用されるX線グリッドの製造に関する。
X線撮像装置は、被写体を透過し、またX線グリッドを透過したX線(放射線)を蛍光板によって可視光に変換し、可視光を撮像素子に到達させている。そして、撮像素子の出力によって被写体に応じた画像(X線画像)を得ることができる。
X線グリッドは、照射されるX線が蛍光板に到達する前に、散乱線を除去することでX線画像のボケを抑止するフィルタである。図9を参照してX線グリッドについて説明する。図9(A)は、X線グリッドの平面(照射源であるX線照射装置に対面する面)を示す図であり、一部の領域においてX線グリッドの内部構造を示している。図9(B)は、図9(A)のA−A断面を示す図であり、またユニットの配置状態も示した図である。X線グリッドの内部は、X線を透過しやすい物質とX線を吸収しやすい物質とが交互に規則正しく配列された構造となっており、アルミニウムシート等の外装シートで覆われる。X線を透過しやすい物質としてはX軸方向厚さ0.1〜0.25mm程度のアルミニウム箔(またはファイバー)が使用され、X線を吸収する物質としてX軸方向厚さ28μm〜50μmの鉛箔が使用される。このアルミニウム箔と鉛箔とが何重にもX軸方向に接合した構成となる。
蛍光板はX線グリッドと撮像素子との間に備えられ、X線グリッドを通過したX線を発光させる。この可視光を撮像素子が受光することでX線画像が得られる(図9(B)参照)。
また、関連のある技術として、以下の文献が開示されている。
特開2004−151007号公報 特開2004−93332号公報 特開2002−71815号公報 特開2002−22842号公報 特開2000−65995号公報
従来のX線グリッドは、専用装置を用いて製造されるため、装置構成の汎用性が低い。また、複雑な構造のX線グリッドを製造するのも容易ではない。
本発明の目的は、汎用の画像形成装置を用いて所望のX線グリッドを製造する技術を提供することを目的とする。
本発明は、被写体を透過したX線の散乱を除去するX線グリッドの製造方法であって、X線を遮蔽する遮蔽素材の粒子が充填されたカートリッジと、X線の照射により発光する発光体の粒子が充填されたカートリッジとを有する画像形成装置が、製造対象のX線グリッドのパターン画像であって、X線の照射源に対面する面図柄の異なる複数のパターン画像を取得し、遮蔽素材の粒子が充填されたカートリッジと発光体の粒子が充填されたカートリッジとを用いてシート上に複数のパターン画像の像を重ねて形成する。
また本発明は、被写体を透過したX線の散乱を除去するX線グリッドの製造方法であって、X線を遮蔽する遮蔽素材の粒子が充填されたカートリッジと、少なくとも遮蔽素材よりもX線を透過させる透過素材の粒子が充填されたカートリッジとを有する画像形成装置が、製造対象のX線グリッドのパターン画像であって、X線の照射源に対面する面図柄の異なる複数のパターン画像を取得し、遮蔽素材の粒子が充填されたカートリッジと透過素材の粒子が充填されたカートリッジとを用いてシート上に複数のパターン画像の像を重ねて形成する。
本発明は、撮像素子と、被写体と撮像素子との間に配置されたX線グリッドと、を有する放射線撮像装置である。放射線撮像装置において、X線グリッドは、X線の照射により発光する発光体により形成された第一の層と、X線を遮蔽する遮蔽素材と発光体とにより形成された第二の層と、を有する。そして、第一の層と第二の層は、X線の照射源に対面する面内にそれぞれ配置されているとともに、X線の照射源に対面する面と直交する方向において交互に配置されている
本発明によれば、汎用の装置構成でX線グリッドを容易に作成することができる。
実施形態におけるX線グリッド製造システムの構成例を示す図である。 実施形態におけるX線グリッド製造システムの動作例を示すフローチャートである。 実施形態のパターン画像の例を示す図である。 図柄の異なるパターン画像の例、および製造されるX線グリッドの断面例を示す図である。 実施形態のX線グリッド製造システムで製造されるX線グリッドの断面例を示す図である。 X線撮像システムを示す概略図である。 実施形態を適用させたX線撮像装置の正面図である。 図7のA−A断面図である。 X線グリッドの構造を示す模式図である。
本実施形態の態様では、市販されているインクジェットプリンタを用いてX線グリッドを製造する。インクジェットプリンタのインクカートリッジには、通常のインクの代わりに鉛等X線を遮蔽する素材の粒子と溶剤とを混合させた混合材(以下、便宜上鉛トナーと称する)と、蛍光体の粒子と溶剤とを混合させた混合材(以下、便宜上蛍光体トナーと称する)とが、個別にそれぞれ充填される。本実施形態で使用する混合材の材料例としては、
1.黄緑インク(蛍光体)、黒インク(鉛等)の混合
2.クリア塗料
3.エポキシ樹脂系接着剤、シリコーン系接着剤
4.シアノアクリレート(瞬間接着剤)
等とするが、態様を限定するものではない。
ユーザは、汎用の画像処理アプリケーションがインストールされたパーソナルコンピュータ(以下、PCと称する)を用いて所望のパターン画像を作成し、インクジェットプリンタに当該パターン画像のプリントアウトの指示を行うことで、所望のX線グリッドが製造される。
以下、本発明の実施例について、図を参照しつつ説明する。以下の説明では、X線を遮蔽する遮蔽素材として鉛を用いるものとするが、態様を限定するものでは無く、X線の遮蔽素材として認められる物質であればいずれでも構わない。
図1に、本実施形態のX線グリッド製造システムの構成例を示す。X線グリッド製造システム1は、PC100(情報処理装置)とインクジェットプリンタ200(画像形成装置、X線グリッド製造装置)とを有し、PC100とインクジェットプリンタ200とは、ネットワーク300を介して互いにデータの送受信を行うことができる。
PC100は、現存するPCと同様の構成である。すなわちPC100は、例えばCPU(Central Processing Unit)であるプロセッサ101、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、ハードディスクドライブ等によって構成されるメモリ102を有し、またキーボード、マウス等の入力デバイスである入力部103、モニター等の出力表示デバイスである出力部104を有する。
メモリ102には、現存する作図用ソフトウェアや画像作成用ソフトウェア等の画像処理アプリケーション111が予めインストールされており、またインクジェットプリンタ200の印刷動作を制御するプリンタドライバ112がインストールされている。プリンタドライバ112は、インクジェットプリンタ200への印刷ジョブ情報を作成し、印刷指示を実行する。
インクジェットプリンタ200には、用紙のみならず、衣類、金属等にも印刷可能なプリンタが採用される。インクジェットプリンタ200は、プロセッサ201、メモリ202、像形成部203、シート配置部204を有する。
プロセッサ201は、CPUやMPU(Micro Processing Unit)等の演算処理装置であり、メモリ202に事前に記憶されている制御プログラムを演算実行することで装置内部のハードウェアを統括制御し、またメモリ202に事前に記憶されている画像処理プログラムを演算実行することで色階調補正やエッジ検出処理等の画像処理を行う。
メモリ202は、RAM、ROM、ハードディスクドライブ等によって構成され、像形成対象のデータを一時的に記憶し、また制御データ、制御プログラム、画像処理プログラム(いずれも不図示)等の各種プログラムやデータを記憶する。
シート配置部204には、製造対象のX線グリッドの外装となるシートが配置され、このシート上にパターン像が形成される。シートには、例えばX線の透過率の高い金属(たとえばアルミニウム)や樹脂板が採用される。外装となるシートの厚さは、少なくとも製造後のX線グリッドの形状が維持される厚さであればよい。またシートは板(ボード)を含む概念とする。
像形成部203は、シート配置部204に配置されたシートに像を形成するユニットであり、プリンタエンジンやカートリッジ、トナー出力を制御する機構を含む構成である。像形成部203は、本来、4色トナー(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)を用いて像を形成することが可能であり、各色のカートリッジをそれぞれ有する構成となっている。本実施形態では、各色トナーを用いる代わりに、上述の鉛トナー、蛍光体トナーを各カートリッジに充填させる。以下の説明では、本来ブラックが充填されているカートリッジには上述の鉛トナーが充填され、本来シアンが充填されているカートリッジには上述の蛍光体トナーが充填されるものとして説明する。尚、マゼンタ、イエロー用のカートリッジは以下の説明では使用しない。
また鉛トナーが充填されたカートリッジを含み、鉛トナーを出力してシートに像を形成するユニットを鉛粒子形成部211(第1の像形成部)とし、蛍光体トナーが充填されたカートリッジを含み、蛍光体トナーを出力してシートに像を形成するユニットを蛍光体粒子形成部212(第2の像形成部)とする。
ネットワーク300は、本実施形態ではLAN(Local Area Network)とするが、シリアルケーブルやパラレルケーブルを用いた接続であってもよい。
次に、図2を用いてX線グリッド製造システム1の動作や処理例を説明する。
ユーザは、PC100の画像処理アプリケーション111と、プロセッサ101、メモリ101、入力部103、出力部104の各ハードウェア資源とを協働させることで、X線グリッドのパターン画像を作成する(S1)。このステップS1の処理は従前と同様であるため、詳細な説明は割愛する。ここで作成されるパターン画像例を図3(A)〜図3(C)に示す。図3の各パターン画像は、製造対象のX線グリッドの、X線の照射装置に対面する面(図9の座標系のX−Y平面)の図柄である。パターン画像内の線には鉛トナーで像形成されるようにブラックが用いられ、黒線以外の領域には蛍光体トナーで像形成されるようにシアンが用いられる。作成されたパターン画像は、PC100のメモリ102に記憶される。
インクジェットプリンタ200は、S1で作成されたパターン画像をPC100のプリンタドライバ112からの指示に基づき取得する(S2)。ここでPC100から送信される情報は、印刷部数や枚数、拡大縮小比率、カラー/モノクロのモード種別等の設定情報、および作成されたパターン画像を含んだ印刷ジョブ情報である。
像形成部203は、取得されたパターン画像の像をシート配置部204に配置されているシート上に形成する(S3)。このとき鉛粒子形成部211は、パターン画像上の黒色像をシート上に形成し、蛍光体粒子形成部212は、パターン画像上のシアン像をシート上に形成する。このようにすることで、パターン画像上の黒線については鉛がシート上に形成され、黒線以外の領域については蛍光体がシート上に形成される。この像形成の実行自体は像形成部203が行っているが、その制御は印刷ジョブ情報に基づきプロセッサ201が行う。
このようにしてX線グリッドの第1層目がシート上に形成される。この層の高さが設計高さ(図9の座標系のZ軸方向の高さ)となるまでステップS3が実行される(S4、NoからS3へのループ)。このS4の制御は、PC100から送信される印刷ジョブ情報内の印刷部数や印刷枚数等、印刷実行回数に関する情報に応じてプロセッサ201が制御する。尚、同一のシート上の同じ位置に何層も像を形成する必要があるため、S3へループする際、現在配置されているシートが他の位置へ移動しないように、プロセッサ201はシート配置部204を制御する。
また設計高さに到達した場合、すなわち当該印刷ジョブ情報に設定されている部数や枚数分の処理が完了した場合(S4、Yes)、終了する。
また、パターン画像の図柄を層ごとに異ならせることで、複雑なX線グリッドを作成することができる。図4を参照しつつこの方法を説明する。図4(A)は、図3(A)で示したパターン画像と同一の画像であり、図4(B)、図4(C)は、図4(A)のパターン画像の黒線をそれぞれさらに太くしたパターン画像である。初期段階は図4(C)のパターン画像を用い、シートに形成される層が高くなるにつれ、図4(B)、図4(A)のパターン画像を順に用いる場合、図4(D)の断面図に示すように、下層では鉛がX軸方向に厚く、上層になるにつれ薄くなるX線グリッドを作成することができる。このように層ごとに異なるパターン画像を用いることで、例えば図5の各断面図で示すように、ユーザは厚み高さ、間隔、立体造形等を自由に設計でき、複雑な断面を有するX線グリッドを製造することができる。尚、図2のフローチャートにおいて、形成するパターン画像が変わるごとにステップS4からステップS2にループする処理を加えることで、複雑な断面を有するX線グリッドの製造が可能となる。
このように鉛トナーと蛍光体トナーを用いて製造することで、X線を遮蔽する素材(鉛)と蛍光体とが一体となったX線グリッドを製造することができる。すなわち、蛍光板を別途設ける必要のないX線グリッドを製造することができる。尚、蛍光体トナーに代えて、鉛よりもX線吸収率の低い粒子状の素材(X線を透過させる透過素材)と溶剤とを混合させた混合材がカートリッジに充填されてもよい。この透過素材の一例としてアルミニウムが挙げられるが、少なくとも、遮蔽素材として用いられる物質よりもX線を透過させる物質であればよい。蛍光体トナーに代えて透過素材を採用する場合でも、カートリッジに充填される物質が変わるだけで処理方法は上述と同様である。蛍光体トナーに代えて透過素材を採用する場合、従来と同様に遮蔽素材と中間物質の素材(通過素材)とによって構成されるX線グリッドが製造される。またこれら蛍光体や通過素材は、遮蔽素材とは異なる素材である。
また上記説明では、ブラック用のカートリッジ、シアン用のカートリッジを用いているが、これに限定されることなく他色のカートリッジが用いられてもよい。また、2色分のカートリッジのみを用いたが、鉛トナー、蛍光体トナー、鉛トナー、蛍光体トナー等、4色分のカートリッジを使用してもよい。さらに、使用していないカートリッジにユーザ所望の素材を充填させ、上述同様の手法で像を形成してもよい。また使用される画像形成装置は、少なくとも2つのカートリッジを有する構成であればよく、例えば白色、黒色をそれぞれトナー出力可能なモノクロ用の画像形成装置でもよい。さらに、製造対象のX線グリッドの用途によっては、鉛トナーのみを用いてパターン画像を形成することも可能である。この場合、例えば図3に示すパターン画像の黒線のみが鉛で形成され、その他の領域は何もない空隙領域となる。当然、画像形成装置もカートリッジ1つのみで済む。
上記説明を適用させることで、以下の事項を実現できる。
デジタルX線ではデジタル分解能とグリット密度の関係から、干渉モアレが発生するが、干渉モアレを回避することが可能なX線グリッドを製造することができる。また、感度と解像度は一般的に相反する関係にあるが、上記説明を適用することで、目的に沿ったデザインが可能となり、X線束の強い中央部と弱くなる端部との感度補償を平均化できるデザインも可能である。
また複数回の印刷処理で、グリットと蛍光板とが一体となるX線グリッドを製造できるため、コストと散乱線を著しく抑止できるX線グリッドを製造できる。また、シートの形状を例えば円形や球形等にすることも可能となる。
(X線撮像装置)
次に、上記説明を適用して製造されたX線グリッドを備えるX線撮像装置の一例について説明する。図6は、X線撮像装置を含むX線撮像システムの概略図である。
X線撮像システム2は、X線照射装置10およびX線撮像装置20(放射線撮像装置)を有する。X線照射装置10は、被写体50に対してX線を照射する。また、X線撮像装置20は、X線照射装置10から照射され、被写体50を通過したX線を受けて、撮像動作を行う。X線照射装置10およびX線撮像装置20は、被写体50を挟んで配置される。
X線撮像システム2は、医療診断や工業用の非破壊検査等において用いることができる。すなわち、被写体50としては、人等の動物や、建物の内部構造といった非破壊検査の対象となるものが挙げられる。図6では、X線撮像装置20の撮像面が垂直方向に沿うように、X線撮像装置20を配置しているが、これに限るものではない。例えば、X線撮像装置20の撮像面が水平面に沿うように、X線撮像装置20を配置することができる。X線照射装置10およびX線撮像装置20は、被写体50を挟んで互いに対面で向かい合っていればよく、X線照射装置10やX線撮像装置20を配置する位置(言い換えれば、向き)は、適宜設定することができる。
次に、X線撮像装置20について、図7および図8を用いて説明する。図7は、X線撮像装置20の正面図であり、一部の領域においてX線撮像装置20の内部構造を示している。図8は、図7のA−A断面図であり、X線撮像装置20の内部構造の一部を示している。図8に示す断面は、X線撮像装置20の撮像面と直交する面である。
図7に示すように、X線撮像装置20は、16個のエリアA1〜A16を有する。エリアA1〜A16は、同一平面内において、4行4列に配置されている。各エリアA1〜A16の構成は、同一の構成である。本実施例では、16個のエリアA1〜A16を4行4列で配置しているが、これに限るものではなく、エリアの数やエリアの並べ方は、適宜設定することができる。
各エリアA1〜A16には、複数の撮像ユニット30が配置されている。撮像ユニット30は、各エリアA1〜A16において、3行4列に配置されている。各撮像ユニット30は、X線照射装置10から照射されたX線を受けて、電気信号を出力する。なお、各エリアA1〜A16に配置される撮像ユニット30の数や撮像ユニット30の並べ方は、適宜設定することができる。
図8に示すように、X線撮像装置20は、撮像ユニット30等を収容するアッパーケース21およびロアーケース22を有する。アッパーケース21およびロアーケース22は、X線撮像装置20の外装を構成しており、X線撮像装置20の内部に可視光が侵入するのを阻止する機能を有する。
アッパーケース21およびロアーケース22の接続部分には、シール部材23が設けられている。シール部材23は、ゴム等の弾性部材によって構成されており、アッパーケース21およびロアーケース22の接続部分における密閉性を確保する。また、シール部材23は、図7に示すように、アッパーケース21およびロアーケース22の外縁に沿って配置されている。
アッパーケース21には、X線照射装置10から照射されたX線を通過させるための開口部21aが形成されている。開口部21aは、トッププレート(遮光板に相当する)24によって塞がれている。トッププレート24は、X線撮像装置20の外面を構成しており、被写体50と向かい合う。トッププレート24は、X線撮像装置20の内部に可視光が入射するのを阻止する。また、トッププレート24は、撮像ユニット30に導かれるX線を減衰させにくい材料で形成することが好ましい。例えば、トッププレート24は、カーボンで形成することができる。
X線撮像装置20の内部には、インナープレート25およびX線グリッド26が配置されている。インナープレート25は、X線撮像装置20の強度を確保するために設けられている。インナープレート25のうち、トッププレート24と対向する面とは反対側の面には、上記説明で製造されたX線グリッド26が固定されている。X線グリッド26は、鉛製のグリッドと蛍光体とが一体となったグリッドであるものとするが、グリッドと蛍光体板とを別個に配置する実装でもよい。X線グリッド26は、X線照射装置10から照射されたX線を可視光に変換するものであり、放射線の検出器として用いられる。
X線グリッド26にX線が到達すると、X線グリッド26は、X線の到達量に応じた可視光を生成する。X線グリッド26で生成された可視光は、撮像ユニット30に向かう。
次に、撮像ユニット30の構成について説明する。図8に示すように、撮像ユニット30は、レンズ31と、レンズホルダ32と、撮像素子33とを有する。X線グリッド26から撮像ユニット30に向かう可視光は、レンズ31によって集光されて、撮像素子33に到達する。そして、撮像素子33は、可視光を受光することによって、光電変換を行い、電荷を蓄積する。撮像素子33に蓄積された電荷は、所定のタイミングで出力される。
本実施形態では、撮像素子33として、CCD(Charge Coupled Device)センサを用いている。なお、撮像素子33として、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサを用いることもできる。撮像素子33は、ボンディングワイヤを介して基板27に接続されている。ここで、基板27は、上述したエリアA1〜A16毎に設けられており、各エリアA1〜A16に含まれる複数の撮像ユニット30の撮像素子33が基板27に接続されている。複数の撮像ユニット30は、X線グリッド26の平面と略平行な平面上に配置されている。
各エリアA1〜A16に配置された複数の撮像ユニット30(撮像素子33)から出力された信号は、所定の信号処理が施されることにより、被写体50に対応したX線画像が生成される。具体的には、各エリアA1〜A16において、被写体50の一部を表すX線画像が生成されるとともに、各エリアA1〜A16のX線画像をつなぎ合わせることにより、被写体50に対応する1つのX線画像を得ることができる。各エリアA1〜A16においても、各撮像ユニット30で得られたX線画像をつなぎ合わせることにより、各エリアA1〜A16におけるX線画像を得ることができる。
レンズ31は、レンズホルダ32によって保持されており、レンズホルダ32は、レンズブラケット28によって保持されている。ここで、レンズブラケット28は、上述した各エリアA1〜A16に設けられており、各エリアA1〜A16に含まれる撮像ユニット30のレンズホルダ32を保持している。
本実施形態では、各エリアA1〜A16において、複数の撮像ユニット30およびレンズブラケット28を含む1つのユニットを構成しておき、このユニットを、図7に示すようにマトリクス状(4行4列)に配置している。エリアA1〜A16のそれぞれで、複数の撮像ユニット30およびレンズブラケット28を含むユニットを製造することができるため、各エリアA1〜A16において、撮像ユニット30を取り付けるための取り付け面の平面度を確保することができる。そして、エリアA1〜A16のすべてを含むエリアにおける平面度を確保し易くすることができる。なお、エリアA1〜A16に分割せずに、これらを一体として構成することもできる。
レンズブラケット28および基板27は、X線撮像装置20の骨格となる第1フレーム29aおよび第2フレーム29bによって支持されている。
本実施形態で開示した製造方法によって作成されるX線グリッドは、このようにX線撮像装置内にも配置され、流通される。またX線グリッド単体でも流通される。
以上、本実施形態によれば、汎用の装置構成で複雑な構造のX線グリッドを容易に作成することができる。
1:X線グリッド製造システム 2:X線撮像システム
10:X線照射装置 20:X線撮像装置(放射線撮像装置)
26:X線グリッド 30:撮像ユニット
33:撮像素子 100:PC
101,201:プロセッサ 102,202:メモリ
103:入力部 104:出力部
111:画像処理アプリケーション 112:プリンタドライバ
200:インクジェットプリンタ 203:像形成部
204:シート配置部 211:鉛粒子形成部
212:蛍光体粒子形成部 300:ネットワーク

Claims (3)

  1. 被写体を透過したX線の散乱を除去するX線グリッドの製造方法であって、
    X線を遮蔽する遮蔽素材の粒子が充填されたカートリッジと、X線の照射により発光する発光体の粒子が充填されたカートリッジとを有する画像形成装置が、
    製造対象のX線グリッドのパターン画像であって、X線の照射源に対面する面内の図柄の異なる複数のパターン画像を取得し、
    前記遮蔽素材の粒子が充填されたカートリッジと前記発光体の粒子が充填されたカートリッジとを用いて、シート上に前記複数のパターン画像の像を重ねて形成する
    X線グリッド製造方法。
  2. 被写体を透過したX線の散乱を除去するX線グリッドの製造方法であって、
    X線を遮蔽する遮蔽素材の粒子が充填されたカートリッジと、少なくとも前記遮蔽素材よりもX線を透過させる透過素材の粒子が充填されたカートリッジとを有する画像形成装置が、
    製造対象のX線グリッドのパターン画像であって、X線の照射源に対面する面内の図柄の異なる複数のパターン画像を取得し、
    前記遮蔽素材の粒子が充填されたカートリッジと前記透過素材の粒子が充填されたカートリッジとを用いて、シート上に前記複数のパターン画像の像を重ねて形成する
    X線グリッド製造方法。
  3. 撮像素子と、
    被写体と前記撮像素子との間に配置されたX線グリッドと、を有し、
    前記X線グリッドは、X線の照射により発光する発光体により形成された第一の層と、X線を遮蔽する遮蔽素材と前記発光体とにより形成された第二の層と、を有しており、
    前記第一の層と前記第二の層は、X線の照射源に対面する面内にそれぞれ配置されているとともに、X線の照射源に対面する面と直交する方向において交互に配置されていることを特徴とする放射線撮像装置。
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