JP6013108B2 - 輻射式空気調和機 - Google Patents

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Description

本発明は、冷媒管に設けた放熱部の熱輻射により少なくとも冷房を行う輻射式空気調和機に関する。
従来の輻射式空気調和機は特許文献1に開示されている。この輻射式空気調和機は冷媒管により圧縮機、四方弁、室外熱交換器、膨張弁、輻射パネルを順に接続して圧縮機に戻る冷凍サイクルを備えている。圧縮機の駆動によって冷媒管内を冷媒が流通して冷凍サイクルが運転され、四方弁の切り替えによって暖房運転及び冷房運転が行われる。また、輻射式空気調和機は室内熱交換器に送風するファンを備えた送風型空気調和機(例えば、セパレート型空気調和機でクロスフローファンを備えた室内機)とは異なり、輻射パネルに送風するファンを有しない。
暖房運転時には室外熱交換器が冷凍サイクルの低温部を構成し、輻射パネルが冷凍サイクルの高温部を構成する。冷房運転時には輻射パネルが冷凍サイクルの低温部を構成し、室外熱交換器が冷凍サイクルの高温部を構成する。
輻射パネルは冷媒管に金属製のフィンから成る放熱部を取り付けて形成される。放熱部は室内に露出し、放熱部の熱輻射によって室内の冷房または暖房が行われる。これにより、ファンによって室内の空気を攪拌しないため、使用者に快適な冷暖房を行うことができる。
特開平10−205802号公報(第2頁−第3頁、第1図)
しかしながら、上記従来の輻射式空気調和機によると、冷房運転時の輻射パネルは低温(例えば、−20℃)に降温される。この時、送風型空気調和機とは異なり、室内の空気が強制的に攪拌されないため輻射パネルと室内の空気との熱交換が迅速に行われず、冷媒が蒸発しにくくなる。このため、輻射パネルで未蒸発の液冷媒が圧縮機に戻る液バックが発生し、圧縮機の信頼性が低下する問題があった。
送風型空気調和機ではファンにより強制対流を起こして熱交換器と接触する空気の量を増やすことで、空気と冷媒との間で熱交換が迅速に行われる。このため、冷媒の状態変化が促されて十分な過熱度を確保することができるので、液バックは発生しにくい。しかし、輻射式空気調和機では自然対流のみのため輻射パネルと触れる空気の量はあまり多くない。このため、空気と冷媒との間で熱交換しにくく、過熱度がほとんど確保できない構造であるため、膨張弁等の制御により冷媒流量を調整すること自体が困難である。
本発明は、液バックを低減できる輻射式空気調和機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、冷媒が流通する冷媒管により接続される冷凍サイクルを運転する圧縮機と、室内に臨む放熱部を前記冷媒管に取り付けた輻射パネルと、計時を行う計時部とを備え、前記放熱部の輻射熱によって室内を冷房する輻射式空気調和機において、前記圧縮機を所定の回転数で駆動した後、前記計時部の計時によって所定時間が経過した際に回転数を低下させる減速運転を行うことを特徴としている。
この構成によると、圧縮機の駆動によって冷凍サイクルが運転され、冷媒管を冷媒が流通して冷房運転が行われる。冷凍サイクルの低温部を構成する輻射パネルの放熱部から放出される冷熱によって室内が冷却される。圧縮機が所定の回転数で駆動して輻射パネルが降温され、計時部による計時時間が所定時間を経過すると圧縮機の回転数を低下して減速運転が行われる。これにより、輻射パネルの降温の速度が遅延され、輻射パネルの冷媒管を流通する冷媒が室内の空気との熱交換によって十分蒸発して圧縮機に送られる。
また本発明は、上記構成の輻射式空気調和機において、前記冷凍サイクルに設けられる膨張弁の開度を前記減速運転時に前記圧縮機の回転数に応じて低下させるようにしてもよい。この構成によると、膨張弁で膨張した冷媒が輻射パネルに送られて蒸発し、輻射パネルが降温される。減速運転が行われると膨張弁の開度が低下し、輻射パネルに送られる冷媒量が減少する。これにより、輻射パネルの冷媒管を流通する冷媒が室内の空気との熱交換によってより確実に蒸発する。
また本発明は、上記構成の輻射式空気調和機において、冷房運転の開始時に前記圧縮機を第1の回転数で駆動した後に前記減速運転を行うようにしてもよい。この構成によると、冷房運転が開始されると輻射パネルを急速に冷却するため圧縮機が例えば、最大回転数で駆動される。所定時間が経過すると、圧縮機の回転数を低下して減速運転が行われる。
また本発明は、上記構成の輻射式空気調和機において、冷房運転の開始時の前記放熱部が所定温度よりも低い場合に第1の回転数よりも低い第2の回転数で前記圧縮機を駆動開始するようにしてもよい。
この構成によると、例えば、停電後の電源復帰により冷房運転の開始時に放熱部が所定温度よりも低い場合は圧縮機が第1の回転数よりも低い第2の回転数で駆動開始される。また、サーモON/OFF制御(輻射パネルの表面温度が目標温度になった際に圧縮機を停止し、目標温度から離れたら圧縮機を再起動させる制御)において、圧縮機を再起動する際に放熱部が所定温度よりも低い場合は圧縮機が第1の回転数よりも低い第2の回転数で駆動開始される。このようにすることで、輻射パネルが降温された状態で圧縮機を大きい回転数で駆動することによる圧縮機への液冷媒の流入を防止することができる。
本発明によると、圧縮機への液冷媒の流入を低減し、輻射式空気調和機の信頼性を向上することができる。
本発明の実施形態の輻射式空気調和機を示す外観図 本発明の実施形態の輻射式空気調和機の輻射パネルの冷媒管を示す上面断面図 本発明の実施形態の輻射式空気調和機の冷凍サイクルを示す回路図 本発明の実施形態の輻射式空気調和機の冷房運転時の動作を示すフローチャート 本発明の実施形態の輻射式空気調和機の冷房運転時の圧縮機及び膨張弁の動作の一例を示すタイムチャート
以下に図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1は一実施形態の輻射式空気調和機を示す外観図である。輻射式空気調和機1は室内に設置される室内機を構成する輻射パネル10と、屋外に設置される室外機20とを備えている。また、輻射式空気調和機1は各部を制御するマイクロコンピュータ(不図示)を有し、マイクロコンピュータには計時を行う計時部(不図示)が設けられる。
輻射パネル10と室外機20との間は細管3a及び太管3bにより接続される。細管3a及び太管3bは冷媒が流通する冷媒管3(図2参照)を構成し、冷房運転時に細管3aを液冷媒が流通して太管3bをガス冷媒が流通する。
輻射パネル10は室内の壁面に沿って立設され、上下に延びて左右に並設される複数の放熱部11が室内に臨んで配される。また、放熱部11の温度を検知する温度センサ(不図示)が設けられる。
図2は輻射パネル10の一部を示す上面断面図である。輻射パネル10は上下端で屈曲して蛇行する冷媒管3の周囲に放熱部11が取り付けられる。放熱部11はアルミニウムの押し出し成形により形成され、多数のフィン11aを有している。輻射パネル10の冷媒管3を冷媒が流通し、放熱部11の熱輻射によって室内の冷房または暖房が行われる。放熱部11を設けた冷媒管3を細管3aと太管3bとの間で複数に分岐して並列に配してもよい。
図3は輻射式空気調和機1の冷凍サイクル5を示す回路図である。輻射式空気調和機1の冷凍サイクル5は冷媒管3を介して圧縮機21、四方弁22、室外熱交換器23、膨張弁24、輻射パネル10、圧縮機21が順に接続される。圧縮機21、四方弁22、室外熱交換器23及び膨張弁24は室外機20内に設置され、室外機20の一側面には細管3a及び太管3bがそれぞれ接続される二方弁25及び三方弁26が設けられる。また、室外機2内には室外熱交換器23に対向する送風ファン28が設けられる。
暖房運転時時には四方弁22が図中、破線で示すように切り替えられる。圧縮機21の駆動によって冷媒が矢印S1に示すように圧縮機21、輻射パネル10、膨張弁24、室外熱交換器23の順に流通して圧縮機21に戻る。冷媒には例えばHFC系のR410aやR32等が用いられる。
圧縮機21で圧縮された高温高圧の冷媒は輻射パネル10で室内の空気との熱交換によって熱を奪われて凝縮する。輻射パネル10で凝縮した高温の冷媒は膨張弁24で減圧、膨張して低温低圧となり、室外熱交換器23に送られる。室外熱交換器23に流入する冷媒は送風ファン28の駆動により周囲から吸熱しながら蒸発して低温のガス冷媒となり、圧縮機21に戻る。これにより、冷媒が循環して冷凍サイクル5が運転され、放熱部11の熱輻射によって室内の暖房が行われる。また、暖房運転による室外熱交換器23の着霜は除霜運転によって除霜される。
冷房運転時や除霜運転時には四方弁22が図中、実線で示すように切り替えられる。圧縮機21の駆動によって冷媒が矢印S2に示すように圧縮機21、室外熱交換器23、膨張弁24、輻射パネル10の順に流通して圧縮機21に戻る。圧縮機21で圧縮された高温高圧の冷媒は室外熱交換器23で送風ファン28の駆動により周囲空気に熱を奪われて凝縮する。
室外熱交換器23で凝縮した高温の冷媒は膨張弁24で減圧、膨張して低温低圧となり、輻射パネル10に送られる。輻射パネル10に流入する冷媒は放熱部11と室内の空気との熱交換により吸熱しながら蒸発して低温のガス冷媒となり、圧縮機21に戻る。これにより、冷媒が循環して冷凍サイクル5が運転され、放熱部11の熱輻射によって室内の冷却が行われる。
冷房運転時の輻射パネル10は低温(例えば、−20℃)に降温される。輻射式空気調和機1は室内熱交換器に送風するファンを備えた送風型の空気調和機(例えば、セパレート型空気調和機でクロスフローファンを備えた室内機)とは異なり、室内の空気が強制的に攪拌されない。
このため、輻射パネル10と室内の空気との熱交換が迅速に行われず、冷媒が蒸発しにくくなる。これにより、輻射パネル10で未蒸発の液冷媒が圧縮機21に戻る液バックが発生し、圧縮機21の信頼性が低下する。特に、冷房運転の開始時には圧縮機21の回転数を大きくして輻射パネル10を急速に冷却するため、液バックが発生し易くなっている。以下に上記の現象を低減できる制御について説明する。
図4は冷房運転時の詳細な動作を示すフローチャートである。また、図5は冷房運転時の圧縮機21及び膨張弁24の動作の一例を示すタイムチャートである。図5(a)の縦軸は圧縮機21の回転数であり、横軸は時間である。図5(b)の縦軸は膨張弁24の開度であり、横軸は時間である。
冷房運転が開始されると、ステップ#11でフラグFが初期化(F=0)される。フラグFは圧縮機21の起動時に初期化され、起動シーケンスが終了すると1が代入される。起動シーケンスとは後述するステップ#15〜#19によって圧縮機21を起動してから所定時間毎に圧縮機21の回転数を下げる制御を液バックが起こりにくい回転数(N3)まで行うシーケンスのことである。尚、該所定時間は圧縮機21を同じ回転数で運転を続けた場合に液バックが起こる時間よりも短いことは言うまでもない。
ステップ#12では膨張弁24が使用範囲の最大の開度P0に設定される。ステップ#13では圧縮機21が使用範囲の最大の回転数N0で駆動される。この時、膨張弁24を開いた後、所定の遅延時間ΔT0だけ遅延して圧縮機21が駆動される。圧縮機21の駆動によって冷媒が循環して輻射パネル10が急速に冷却される。
ステップ#14ではフラグFが1か否かが判断される。フラグFが1の場合は起動シーケンスが終了しているためステップ#20に移行する。フラグFが0の場合は起動シーケンスが終了していないためステップ#15に移行する。ステップ#15では圧縮機21が一定の回転数で駆動してから計時部の計時により所定時間が経過したか否かが判断される。所定時間が経過していない場合はステップ#20に移行する。
圧縮機21を一定の回転数で駆動して所定時間が経過するとステップ#16で膨張弁24の開度を所定量だけ低下させる。ステップ#17では圧縮機21の回転数を所定量だけ低下させる。後述するようにステップ#14〜#28は繰り返し行われるため、時間の経過に伴って階段状に膨張弁24の開度及び圧縮機21の回転数が低下する。
即ち、区間T0では圧縮機21が最大の回転数N0で駆動が開始され、計時部の計時時間が所定時間を経過すると区間T1に移行して圧縮機21が回転数N0よりも低い回転数N1で駆動される。区間T1で計時部の計時時間が所定時間を経過すると区間T2に移行して圧縮機21が回転数N1よりも低い回転数N2で駆動される。区間T2で計時部の計時時間が所定時間を経過すると区間T3に移行して圧縮機21が回転数N2よりも低い最小の回転数N3で駆動される。従って、区間T1、T2、T3は圧縮機21の停止前に区間T0に対して圧縮機21を減速した減速運転が行われる。尚、上記各所定時間は適切な時間が予め実験的に導出され、各区間T0、T1、T2、T3で同じであってもよく異なっていてもよい。
区間T1、T2、T3では圧縮機21の回転数の低下に伴って膨張弁24が開度P1、P2、P3の順に低下する。この時、膨張弁24の開度を低下した後、所定の遅延時間ΔT1、ΔT2、ΔT3(ΔT2、ΔT3は不図示)だけ遅延して圧縮機21が駆動される。
減速運転により輻射パネル10の冷却の進行に伴って輻射パネル10に送られる冷媒量が減少する。このため、輻射パネル10の降温を遅延して輻射パネル10を流通する冷媒を十分蒸発させることができ、圧縮機21への液冷媒の流入を防止することができる。また、圧縮機21の減速に伴って膨張弁24の開度を低下させるため、輻射パネル10に送られる冷媒量が確実に減少して圧縮機21への液冷媒の流入を防止することができる。この時、圧縮機21の回転数低下に対して膨張弁24の開度低下を早期に行うため、圧縮機21の減速の応答が遅れても冷媒量を減少させることができる。
ステップ#18では圧縮機21の回転数が液バックの起こりにくい所定の回転数N3になったか否かが判断される。圧縮機21が回転数N3でない場合はステップ#20に移行する。圧縮機21が回転数N3になった場合は起動シーケンスが終了し、ステップ#19でフラグFに1が代入される。
ステップ#20では輻射パネル10の放熱部11が設定制御温度から決定される所定の下限温度に到達したか否かが判断される。放熱部11が下限温度に到達していない場合はステップ#24に移行する。放熱部11が下限温度に到達した場合は輻射パネル10を昇温させる通常の昇温制御が実施される。
即ち、ステップ#21で圧縮機21が使用範囲の最小の回転数Nminか否かが判断される。圧縮機21が最小の回転数Nminでない場合はステップ#22で圧縮機21の回転数を低下させる。これにより、冷媒循環量が減少し、輻射パネル10が昇温する。この時、膨張弁24の開度は適切な冷媒循環量となるように自動的に調整される。また、圧縮機21が最小の回転数Nminの場合はステップ#23で圧縮機21が停止される。
ステップ#24では輻射パネル10の放熱部11が設定制御温度から決定される所定の上限温度に到達したか否かが判断される。放熱部11が上限温度に到達していない場合はステップ#28に移行する。放熱部11が上限温度に到達した場合は輻射パネル10を降温させる通常の降温制御が行われる。
即ち、ステップ#25では圧縮機21が停止状態か否かが判断される。圧縮機21が停止状態の場合はステップ#26でフラグFが初期化される。圧縮機21が停止状態でない場合はステップ#27に移行し、圧縮機21の回転数を増加させる。これにより、冷媒循環量が増加し、輻射パネル10が降温する。この時、膨張弁24の開度は適切な冷媒循環量となるように自動的に調整される。
また、圧縮機21が停止している場合にはステップ#27で圧縮機21が所定の回転数N4で再度運転を開始される。この時、膨張弁24が圧縮機21の回転数に応じた開度P4に設定される。圧縮機21は膨張弁24を開いた後、所定の遅延時間ΔT4を遅延して駆動される。輻射パネル10は低温状態で推移するため圧縮機21が低い回転数でも下限温度まで迅速に低下する。このため、開度P4及び回転数N4は駆動開始時の開度P0及び回転数N0よりも低く設定され、省電力化が図られる。
これにより、ステップ#20〜#27で輻射パネル10の温度に応じて圧縮機21の回転数が適切に制御される。その結果、輻射パネル10が設定制御温度から決定される下限温度と上限温度との間の温度、つまり設定制御温度付近の温度に維持される。
ステップ#28では輻射式空気調和機1の停止が指示されたか否かが判断される。輻射式空気調和機1の停止が指示された場合は運転を終了する。輻射式空気調和機1の停止が指示されていない場合はステップ#14〜#28が繰り返し行われる。
また、ステップ#23で圧縮機21が停止した場合にはステップ#26でフラグFが初期化されるため、ステップ#14の判断によって起動シーケンスに移行する。即ち、圧縮機21が標準の回転数N4で駆動される区間T4で所定時間が経過すると区間T5に移行し、圧縮機21を回転数N4よりも低い回転数で駆動して減速運転が行われる。これにより、輻射パネル10の温度低下に伴って液冷媒が圧縮機21に流入することを防止する。
本実施形態によると、圧縮機21を所定の回転数で駆動して所定時間が経過した際に回転数を低下させる減速運転を行うので、輻射パネル10の降温を遅延して輻射パネル10を流通する冷媒を十分蒸発させることができる。これにより、圧縮機21への液冷媒の流入を防止し、輻射式空気調和機1の信頼性を向上することができる。
また、膨張弁24の開度を減速運転時に圧縮機21の回転数に応じて低下させるので、圧縮機21への液冷媒の流入をより確実に防止することができる。
また、冷房運転の開始時に圧縮機21を最大の回転数N0で駆動し、その後減速運転を行う。これにより、冷房運転の開始時に圧縮機21による冷却能力を高くして輻射パネル10を迅速に降温するとともに、輻射パネル10の蒸発能力が降温により低下すると減速運転によって圧縮機21への液冷媒の流入を防止することができる。尚、冷房運転の開始時に圧縮機21が最大の回転数N0でなくてもよく、輻射パネル10を迅速に降温できる大きな回転数(第1の回転数)であればよい。
本実施形態において、冷房運転の開始時に放熱部11を温度センサにより温度検知し、所定温度よりも低い場合に最大の回転数N0(第1の回転数)よりも低い回転数N4(第2の回転数)で圧縮機21を駆動開始してもよい。これにより、一時停電の発生による電源復帰時に圧縮機21が小さい回転数で駆動される。従って、輻射パネル10が降温された状態で圧縮機21を大きい回転数で駆動することによる圧縮機21への液冷媒の流入を防止することができる。
また、例えば、輻射パネル10の表面温度が目標温度になった際に圧縮機21を停止し、輻射パネル10の表面温度が目標温度から離れたら圧縮機21を再起動させるサーモON/OFF制御を行う際に、圧縮機21を回転数N4(第2の回転数)で再起動させてもよい。
また、図5において、圧縮機21が冷房運転の開始時に3回減速され、輻射パネル10の温度に基づくサーモON/OFF制御中に1回減速されるが、他の回数でもよい。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。例えば、圧縮機21の回転数を下げてから膨張弁24の開度制御を行うようにしてもよいし、圧縮機21の回転数と膨張弁24の開度制御を同時に行うようにしてもよい。また、本実施形態の輻射式空気調和機1は冷暖房を行えるものであるが、冷房専用の輻射式空気調和機であってもよい。
本発明によると、冷媒管に設けた放熱部の熱輻射により冷房を行う輻射式空気調和機に利用することができる。
1 輻射式空気調和機
3 冷媒管
3a 細管
3b 太管
5 冷凍サイクル
10 輻射パネル
11 放熱部
20 室外機
21 圧縮機
22 四方弁
23 室外熱交換器
24 膨張弁
25 二方弁
26 三方弁
28 送風ファン

Claims (4)

  1. 冷媒が流通する冷媒管により接続される冷凍サイクルを運転する圧縮機と、室内に臨む放熱部を前記冷媒管に取り付けた輻射パネルと、計時を行う計時部とを備え、前記放熱部の輻射熱によって室内を冷房する輻射式空気調和機において、前記圧縮機を所定の回転数で駆動を開始した後、前記計時部の計時によって所定時間が経過した際に回転数を液バックの起こりにくい所定の回転数まで低下させる減速運転を行い、前記減速運転後に前記放熱部が所定の上限温度になると前記圧縮機の回転数を増加させるとともに前記放熱部が所定の下限温度になると前記圧縮機の回転数を減少させることを特徴とする輻射式空気調和機。
  2. 前記冷凍サイクルに設けられる膨張弁の開度を前記減速運転時に前記圧縮機の回転数に応じて低下させることを特徴とする請求項1に記載の輻射式空気調和機。
  3. 冷房運転の開始時に前記圧縮機を第1の回転数で駆動した後に前記減速運転を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の輻射式空気調和機。
  4. 冷房運転の開始時の前記放熱部が所定温度よりも低い場合に第1の回転数よりも低い第2の回転数で前記圧縮機を駆動開始することを特徴とする請求項3に記載の輻射式空気調和機。
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