JP6011291B2 - 過給機付き内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、排気ブレーキ装置を備える車両に搭載するターボチャージャのウェイストゲートバルブ制御に関する。
排気ブレーキ装置を備える車両として、特許文献1には、排気通路に設けられた排気ブレーキ弁と、排気ブレーキ弁に設けられた排気通過孔を開閉するサブバルブとを備える構成が開示されている。当該構成においては、制動力を確保しつつ、排気ブレーキ弁が閉じた状態での排気圧力の過剰な上昇を防止するために、サブバルブを開閉制御している。
特開平9−228854号公報
ところで、排気ブレーキ実行のために排気ブレーキ弁を閉じると、排気ブレーキ弁上流側の排気圧力が高まる。この状態で排気ブレーキ終了のために排気ブレーキ弁を開くと、排気ブレーキ弁上流側の排気が下流側へ急激に流れる。このため、排気ブレーキ弁の上流側にターボ式過給機のタービンを備える構成では、排気ブレーキ弁を開くことでタービン下流側の排気圧力が急激に低下し、タービンの上下流の差圧(以下、タービン前後差圧という)が急激に増大することとなる。そして、タービン前後差圧が急激に増大すると、排気流量の多少にかかわらずタービンの過回転を招くおそれがある。
上記文献では、サブバルブの開閉制御によって排気ブレーキ中の排気ブレーキ弁上流側の排気圧力の過剰な上昇を防止しているが、上記のタービンの過回転を防止し得る程度に排気圧力の上昇を抑制すると、排気ブレーキによる制動力が得られなくなるおそれがある。
そこで、本発明では、排気ブレーキによる制動力を得つつ、排気ブレーキ終了時のタービンの過回転を防止し得る制御装置を提供することを目的とする。
本発明のある態様によれば、タービン及びコンプレッサを備えるターボ式過給機と、タービンを迂回するバイパス通路と、バイパス通路に配置されるバイパス弁と、排気通路のバイパス通路との合流部より下流側に設けた排気ブレーキ弁とを備える過給機付き内燃機関の制御装置が提供される。この制御装置は、バイパス弁及び排気ブレーキ弁の動作を制御する制御手段をさらに備え、制御手段は、排気ブレーキを終了するときにバイパス弁を開いてから排気ブレーキ弁を開く。
上記態様によれば、排気ブレーキを終了するときに、バイパス弁を開いてから排気ブレーキ弁を開くので、バイパス弁の開弁に伴うタービン前後差圧の急激な上昇を抑制し、タービンの過回転を防止できる。また、バイパス弁を開弁する際のタービンの過回転を防止できるので、排気ブレーキ実行中は、排気圧力を高めて制動力を得ることができる。
図1は、本発明の実施形態に係る内燃機関システムの構成図である。 図2は、ウェイストゲートバルブ開度制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 図3は、コントローラが実行する制御内容を示す制御ブロック図である。 図4は、排気ブレーキ中における排気ブレーキ弁の開度制御ルーチンを示すフローチャートである。 図5は排気ブレーキ開始前から終了後までのタイムチャートである。
以下本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るターボ過給機付きディーゼル内燃機関の構成図である。以下の説明において、吸気通路11については新気取り入れ側を上流、内燃機関10側を下流とし、排気通路12については、内燃機関10側を上流、排出側を下流とする。
内燃機関10の排気通路12には、上流側から順に、高圧段タービン16B、低圧段タービン17Bが配置されている。吸気通路11には、上流側から順に、低圧段タービン17Bに駆動される低圧段コンプレッサ17A、高圧段タービン16Bに駆動される高圧段コンプレッサ16Aが配置されている。すなわち、内燃機関10は、高圧段コンプレッサ16A及び高圧段タービン16Bを備える高圧段ターボ過給機16と、低圧段コンプレッサ17A及び低圧段タービン17Bを備える低圧段ターボ過給機17を直列に備える。
また、排気通路12には、高圧段タービン16Bを迂回する高圧側バイパス通路40と、低圧段タービン17Bを迂回する低圧側バイパス通路41が接続されている。高圧側バイパス通路40と低圧側バイパス通路41は、それぞれ流路断面積を調整する高圧側ウェイストゲートバルブ(以下、高圧側W/Gバルブという)31と低圧側ウェイストゲートバルブ(以下、低圧側W/Gバルブという)34を備える。さらに、排気通路12の低圧側バイパス通路41との合流部より下流側には、排気ブレーキ用の排気ブレーキ弁37が配置されている。
高圧側W/Gバルブ31、低圧側W/Gバルブ34、及び排気ブレーキ弁37は、それぞれアクチュエータ32、35、38により駆動される。アクチュエータ32、35、38はいずれもソレノイドバルブ33、36、39を介してバキュームポンプ30に連結されており、それぞれソレノイドバルブ33、36、39によって制御される供給負圧により作動する。ソレノイドバルブ33、36、39は後述するコントローラ27により行われる。高圧側W/Gバルブ31、低圧側W/Gバルブ34及び排気ブレーキ弁37の開閉制御については後述する。
吸気通路11の、低圧段コンプレッサ17Aより上流側には、吸入空気量を検出するエアフローセンサ18が配置される。また、排気通路12の高圧段コンプレッサ16Aより下流側には、低圧段コンプレッサ17A及び高圧段コンプレッサ16Aで加圧されることで温度上昇した吸気を冷却するためのインタークーラ15が配置される。インタークーラ15の下流にはコレクタタンク14が配置され、コレクタタンク14の入口には電子制御式スロットル弁13が配置されている。
吸気通路11には、エアフローセンサ18の下流側に吸気温度を検出する第1温度センサ50が、低圧段コンプレッサ17Aと高圧段コンプレッサ16Aの間に第1圧力センサ55及び第2温度センサ51が配置される。また、吸気通路11の高圧段コンプレッサ16Aの下流かつインタークーラ15の上流には、第2圧力センサ56及び第3温度センサ52が配置される。一方、排気通路12の高圧段タービン16Bより上流側には、第3圧力センサ58及び第4温度センサ53が、高圧段タービン16Bと低圧段タービン17Bの間には第5温度センサ54が配置される。
コントローラ27には、エアフローセンサ18、クランク角センサ25、アクセル開度センサ26、第1圧力センサ55、第2圧力センサ56、過給圧センサ57、第3圧力センサ58、第1温度センサ50、第2温度センサ51、第3温度センサ52、第4温度センサ53、第5温度センサ54の検出値が読み込まれる。これらの検出値に基づいて、コントローラ27は、上述したソレノイドバルブ33、36、39の制御の他に、燃料噴射弁28の噴射量及び噴射時期や、電子制御式スロットル弁13の開度の制御を行なう。
コントローラ27は、中央演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び入出力インタフェース(I/Oインタフェース)を備えたマイクロコンピュータで構成される。コントローラ27を複数のマイクロコンピュータで構成することも可能である。
なお、排気通路12には、コレクタタンク14へ排気の一部を還流させるためのEGR通路100が接続されており、EGR通路100には流路面積を変更するEGR弁101が配置されている。
次に、高圧側W/Gバルブ31と低圧側W/Gバルブ34の制御について説明する。ここでは、排気ブレーキを実行していない状態を通常状態とする。
図2は、コントローラ27が実行するW/Gバルブ開度制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。高圧側W/Gバルブ31、低圧側W/Gバルブ34のいずれも本制御ルーチンにしたがって制御される。
ステップS10で、コントローラ27は、各圧力センサ55−57、各温度センサ50−54、クランク角センサ25、アクセル開度センサ26、エアフローセンサ18、及び図示しない大気圧センサの検出値を読み込む。
ステップS20で、コントローラ27はアクセル開度センサ26及びクランク角センサ25の検出値、つまり、機関負荷及び機関回転速度に基づいて、マップ検索等によって目標過給圧を設定する。
ステップS30で、コントローラ27は、目標過給圧に基づいて目標圧力比を算出する。ここでいう圧力比とは、下式(1)で表される。
圧力比=(コンプレッサ入口圧力)/(コンプレッサ出口圧力) ・・・(1)
ただし、コンプレッサ出口圧力=過給圧
本実施形態は、高圧段ターボ過給機16と低圧段ターボ過給機17による2段過給を行なう構成である。したがって、低圧段ターボ過給機17の圧力比は(低圧段コンプレッサ17A出口圧力)/(コンプレッサ入口圧力)となり、高圧段ターボ過給機16の圧力比は(目標過給圧)/(低圧段コンプレッサ17A出口圧力)となる。コンプレッサ入口圧力は、図示しない大気圧センサにより検出される大気圧と、エアフローセンサ18により検出される吸入空気量とから推定する。低圧段コンプレッサ17A出口圧力は、低圧段ターボ過給機17と高圧段ターボ過給機16の加圧割合により定まる。
ステップS40で、コントローラ27は、予め調べておいた許容ターボ回転速度を読み込む。
ステップS50で、コントローラ27は、目標圧力比に基づいて予め作成したタービン回転速度マップを検索する等して目標ターボ回転速度を算出する。マップ検索等で得られたタービン回転速度が許容ターボ回転速度を超えていたら、許容ターボ回転速度を目標ターボ回転速度とする。なお、タービン回転速度マップは、例えば縦軸を圧力比、横軸を吸入空気量とする公知のタービン回転速度マップを用いることができる。
ステップS60で、コントローラ27は、目標ターボ回転速度に基づいて目標W/Gバルブ開度を算出する。ここでは、例えば目標ターボ回転速度とW/Gバルブ開度との関係を予め調べてマップ化しておき、ステップS50で算出した目標ターボ回転速度でマップ検索する。なお、排気ブレーキ実行時の目標W/Gバルブ開度は、高圧側W/Gバルブ31、低圧側W/Gバルブ34ともに全閉となる。
ステップS70で、コントローラ27は、実際のターボ回転速度(実ターボ回転速度)を算出する。高圧段ターボ過給機16であれば、第1圧力センサ55及び第2圧力センサ56の検出値から高圧段ターボ過給機16の実際の圧力比を算出し、この算出値でターボ回転速度マップを検索する。低圧段ターボ過給機17であれば、図示しない大気圧センサと第1圧力センサ55の検出値から低圧段ターボ過給機17の実際の圧力比を算出し、この算出値でターボ回転速度マップを検索する。
ステップS80で、コントローラ27は実ターボ回転速度に基づいてステップS60と同様に実W/Gバルブ開度を算出する。
ステップS90で、コントローラ27は、目標W/Gバルブ開度と実W/Gバルブ開度に基づいて目標W/GバルブDutyを設定する。例えば、目標W/Gバルブ開度と実W/Gバルブ開度の乖離を算出し、乖離を小さくするような目標W/GバルブDutyを設定する。
なお、上記制御ルーチンでは、低圧段コンプレッサ17Aの上流側圧力を除く圧力及び温度はセンサにより検出したが、演算により推定できるものについては演算により求めることとし、センサを省略してもよい。
また、上述した制御ルーチンはあくまでも一例であり、他の制御ルーチンを用いても構わない。例えば、機関回転速度と機関負荷からマップ検索によって高圧側W/Gバルブ31の基本開度を設定し、目標圧力比と実圧力比の乖離が無くなるように基本開度を補正するような構成にしてもよい。
次に、排気ブレーキ弁37及び電子制御式スロットル弁13の制御、並びに排気ブレーキ実行時のW/Gバルブ31、34の制御について説明する。
図3は、排気ブレーキ弁37、電子制御式スロットル弁13及び排気ブレーキ実行時のW/Gバルブ31、34の制御内容を示すブロック図である。
排気ブレーキ弁37の制御に関係するのは、ドライバ操作排気ブレーキ作動要求フラグ演算部B50、排気ブレーキ作動禁止フラグ演算部B52、スイッチB54、及び排気ブレーキ駆動指示ディレイ処理部B56である。電子制御式スロットル弁13の制御に関係するのは、排気圧力検出部B70、排気ブレーキ時ETC開度設定部B72、通常時ETC開度設定部B74、及びスイッチB76である。なお、ここでいう通常時とは、排気ブレーキを実行していない状態をいう。排気ブレーキ実行時のW/Gバルブ31、34の制御に関係するのは、W/G駆動指示ディレイ処理部B60である。以下、各制御について説明する。
ドライバ操作排気ブレーキ作動要求フラグ演算部B50は、排気ブレーキスイッチがON、アクセルペダルが全閉、クラッチスイッチがOFF、変速機がニュートラル状態ではない、という条件がすべて揃った場合に作動要求有り、そうでない場合に作動要求無し、とする。そして、ドライバ操作排気ブレーキ作動要求フラグ演算部B50は、作動要求が有る場合は要求有りフラグ1、ない場合は要求無しフラグ0をスイッチB54に入力する。
なお、排気ブレーキスイッチは運転者が操作するスイッチである。また、クラッチスイッチはクラッチペダルが踏み込まれている状態でOFFとなるスイッチである。つまり、「クラッチスイッチがOFF」という条件は、手動変速機を搭載する車両にのみ要求される条件である。
排気ブレーキ作動禁止フラグ演算部B52は、アンチロックブレーキシステム(ABS)が作動中、自動変速MTの場合は変速機が変速中である、機関回転速度1000rpm以下、のいずれかの条件が成立したら作動禁止、そうでない場合は作動許可とする。作動禁止の場合は作動禁止フラグ1、作動許可の場合は作動許可フラグ0をスイッチB54に入力する。なお、上記の3つの条件は、排気ブレーキを作動させることによって弊害が生じ得る条件を例示したものであり、これに限られるわけではない。例えば、機関回転速度1000rpm以下という条件は、排気ブレーキを作動させることでエンジンストールを招くおそれがあるか否かを判断する為の条件であり、1000rpm以外の回転速度であってもよい。
また、自動変速MTとは、一般的な手動変速機と同様の、乾式クラッチと複数のギヤの組み合わせからなる構造の変速機であって、変速操作及びクラッチ操作がアクチュエータにより行われるものをいう。
スイッチB54は、ドライバ操作排気ブレーキ作動要求フラグ演算部から要求有りフラグ1が入力され、かつ、排気ブレーキ作動禁止フラグ演算部から作動許可フラグ0が入力された場合は作動フラグ1を、それ以外の場合は不作動フラグ0を、それぞれ出力する。作動フラグ1または不作動フラグ0は、排気ブレーキ駆動指示ディレイ処理部B56及びW/G駆動指示ディレイ処理部B60に入力される。
排気ブレーキ駆動指示ディレイ処理部B56は、作動フラグ1又は不作動フラグ0が入力されてから排気ブレーキ弁37を作動させるまでにディレイ時間を設ける。ディレイ時間は、作動フラグ1が入力されてから、後述するように高圧側W/Gバルブ31が全閉になるのに要する時間、又は、排気ブレーキ実行中に不作動フラグ0が入力されてから低圧側W/Gバルブ34が制御開度まで開くのに要する時間である。具体的には、W/Gバルブ31、34の作動特性に基づいて予めディレイ時間を設定してもよいし、W/Gバルブ31、34の開度を検出して、実際に開弁又は閉弁するまで待つようにしてもよい。そして、排気ブレーキ駆動指示ディレイ処理部B56は、作動フラグ1又は不作動フラグ0が入力されてからディレイ時間経過後に、SOL_ONフラグ1又はSOL_OFFフラグ0を出力する。
W/G駆動指示ディレイ処理部B60は、作動フラグ1又は不作動フラグ0が入力されてからのW/Gバルブ31、34の動作にディレイ時間を設ける。作動フラグ1が入力された場合は、まず低圧側W/Gバルブ34を全閉まで駆動させ、その後に高圧側W/Gバルブ31を全閉まで駆動させる。一方、排気ブレーキ実行中に不作動フラグ0が入力されたら、まず高圧側W/Gバルブ31を後述する通常運転時用の制御開度まで開弁させ、その後に低圧側W/G34を同様に制御開度まで開弁させる。ここでも、W/Gバルブ31、34の動作特性に基づいて予めディレイ時間を設定してもよいし、W/Gバルブ31、34の開度を検出して、実際の開度に基づいて制御してもよい。
次に、排気ブレーキ実行時の電子制御式スロットル弁13の制御について説明する。
排気圧力検出部B70は第3圧力センサ58の検出値を読み込み、排気ブレーキ時ETC開度設定部B72は、その検出値に基づいて、後述するように排気ブレーキ実行中の電子制御式スロットル弁13の開度を設定する。
通常時ETC開度設定部B74は、排気ブレーキ非実行中の電子制御式スロットル弁13の開度を設定する。なお、「通常運転時」とは、排気ブレーキを実行していない運転状態のことをいう。電子制御式スロットル弁13は、通常運転時は全開であるが、排気昇温その他のための燃焼制御や、EGR装置による排気還流量の調整のために開度が変更される。
排気ブレーキ時ETC開度設定部B72及び通常時ETC開度設定部B74で設定された開度は、いずれもスイッチB76に入力される。スイッチB76は、排気ブレーキ駆動指示ディレイ処理部B56からSOL_ONフラグ1が入力されたら排気ブレーキ時の開度を、SOL_OFFフラグ0が入力されたら通常時の開度を選択する。そして、選択された開度に基づいて電子制御式スロットル弁13が制御される。
ここで、電子制御式スロットル弁13の開度について、より具体的に説明する。
図4は、コントローラ27が実行する電子制御式スロットル弁13の開度制御ルーチンを示すフローチャートである。
ステップS110で、コントローラ27は、SOL_ONフラグ1が入力されたか否かを判定し、入力された場合はステップS120の処理を実行し、入力されていない場合、つまりSOL_OFFフラグ0が入力された場合はステップS190の処理を実行する。
ステップS190では、コントローラ27は電子制御式スロットル弁13を通常運転時用の開度、例えば全開、に制御する。
ステップS120で、コントローラ27は電子制御式スロットル弁13を排気ブレーキ時用の開度に制御する。排気ブレーキ時用の開度は、減速するために必要な要求排気圧や、排気ブレーキ時の異音発生防止等を考慮しつつ、排気ブレーキ中の排気圧力が後述する許容値となるような開度を予め設定しておく。
ステップS130で、コントローラ27は排気ブレーキ弁37が閉弁しているか否かを判定し、閉弁している場合はステップS140の処理を実行し、まだ閉弁していない場合はそのまま処理を終了する。
ステップS140で、コントローラ27は、排気圧力として第3圧力センサ58の検出値を読み込む。
ステップS150で、コントローラ27は、排気圧力が許容値以下であるか否かを判定する。排気圧力が許容値以下の場合はステップS160の処理を実行し、排気圧力が許容値を超えている場合はステップS170の処理を実行する。なお、許容値は、内燃機関10の排気バルブが排気圧力によって開弁せず、かつ、高圧段ターボ過給機16及び低圧段ターボ過給機17の軸受部で焼き付きが発生しない排気圧力を予め調べて設定する。
ステップS170で、コントローラ27は電子制御式スロットル弁13の開度を減少させて、再びステップS140の処理を実行する。すなわち、コントローラ27は、排気圧力が許容値以下になるまで電子制御式スロットル弁13の開度を減少させる。
ステップS160で、コントローラ27は、排気圧力が低下しているか否かを判定し、等しくない場合、つまり許容値より低い場合はステップS180の処理を実行し、等しい場合はそのまま処理を終了する。
ステップS180で、コントローラ27は電子制御式スロットル弁13の開度を増大させ、再びステップS140の処理を実行する。すなわち、コントローラ27は、排気圧力が許容値に収束するように電子制御式スロットル弁13の開度を制御する。
次に、上述した排気ブレーキ弁37、W/Gバルブ31、34、及び電子制御式スロットル弁13の制御を実行した場合の効果について作用と共に説明する。
図5は、排気ブレーキ実行時のタイムチャートである。排圧センサ出力と電子制御式スロットル弁13のチャート中の破線は、排気ブレーキ中に排気圧力が低下しても電子制御式スロットル弁13の開度が一定の場合を示している。
タイミングT1において、図3のスイッチB54が作動フラグ1を出力すると、電子制御式スロットル弁13が排気ブレーキ時用開度まで閉じ、また、低圧側W/Gバルブ34が閉弁を開始する。電子制御式スロットル弁13の開度が減少することで、排気圧力は低下する。そして、ディレイ処理によって、高圧側W/Gバルブ31は低圧側W/Gバルブ34が全閉になってから閉弁を開始して全閉になる。
W/Gバルブ31、34を全閉にすることで、W/Gバルブ31、34はバルブポートに押し付けられる。これにより、排気ブレーキ実行中の排気脈動によるW/Gバルブ31、34の振動を防止できる。
タイミングT2で高圧側W/Gバルブ31が全閉になると、高圧側W/Gバルブ31が全閉になるまでディレイ処理されていた排気ブレーキ弁37が全閉となる。これにより、排気圧力は上昇し始めて、タイミングT3で許容値に達する。
タイミングT2からタイミングT3の間は、排気圧力が上昇中なので、図4のステップS160の判定結果がnoとなり、電子制御式スロットル弁13の開度はステップS120で制御された排気ブレーキ時用開度に維持される。排気ブレーキ弁37の排気時用開度は上述したように排気ブレーキ時に許容値になるよう設定されているので、排気圧の上昇は許容値に到達したら止まる。なお、仮に許容値を超えた場合は、図4のステップS140、S150、S170の処理によって許容値となるよう制御される。
ところで、経年変化や排気中の煤の堆積等によって、排気ブレーキ弁37を閉弁した状態での気密性が低下すると、排気ブレーキ中に排気圧力が低下するおそれがある。排気圧力が低下すれば排気ブレーキの制動力が低下してしまう。その点、本実施形態では、図4のステップS140、S150、160、及びS180の処理によって排気圧力が許容値に維持されるので、排気ブレーキによる制動力の低下を防止できる。
タイミングT4において、図3のスイッチB54が不作動フラグ0を出力すると、ディレイ処理によって、まず高圧側W/Gバルブ31が制御開度まで開弁し、その後、低圧側W/Gバルブ34が制御開度まで開弁する。ここでいう制御開度とは、図2の制御ルーチンによって定まる目標W/G_Dutyにより実現される開度である。そして、低圧側W/Gバルブ34が制御開度まで開弁したら、ディレイ処理されていた排気ブレーキ弁37が全開になり、排気圧力が低下する。また、排気ブレーキ弁37が開くタイミングで電子制御式スロットル弁13が通常運転状態の開度に戻る。
このように、排気ブレーキ終了時にW/Gバルブ31、34を開いてから排気ブレーキ弁37を開くことにより、排気ブレーキ弁37の開弁に伴うタービン前後差圧の急激な増大を回避し、高圧段ターボ過給機16及び低圧段ターボ過給機17の過回転を防止できる。
なお、上記説明では、高圧段ターボ過給機16と低圧段ターボ過給機17を備える、いわゆる2段過給システムについて説明したが、ターボ過給機が一つの場合にも適用可能である。ターボ過給機が一つの場合は、高圧側W/Gバルブ31と低圧側W/Gバルブ34の間のディレイ処理が不要になる。
また、本発明は上記の実施の形態に限定されるわけではなく、特許請求の範囲に記載の技術的思想の範囲内で様々な変更を成し得ることは言うまでもない。
10 内燃機関
11 吸気通路
12 排気通路
13 電子制御式スロットル弁
16 高圧段ターボ過給機
17 低圧段ターボ過給機
27 コントローラ
31 高圧側ウェイストゲートバルブ
34 低圧側ウェイストゲートバルブ
37 排気ブレーキ弁

Claims (7)

  1. 内燃機関の排気通路に設けられたタービンと、
    前記タービンによって駆動されるコンプレッサと、
    前記タービンを迂回して前記タービンの上流側と下流側を連通するバイパス通路と、
    前記バイパス通路の流路断面積を変化させるバイパス弁と、
    前記排気通路の前記バイパス通路との合流部より下流側に設けた排気ブレーキ弁と、
    前記バイパス弁及び前記排気ブレーキ弁の動作を制御する制御手段と、
    を備える過給機付き内燃機関の制御装置において、
    前記制御手段が、排気ブレーキを終了する際に前記バイパス弁を開いてから前記排気ブレーキ弁を開く過給機付き内燃機関の制御装置。
  2. 請求項1に記載の過給機付き内燃機関の制御装置において、
    前記制御手段が、排気ブレーキ実行中は前記バイパス弁を全閉にする過給機付き内燃機関の制御装置。
  3. 請求項2に記載の過給機付き内燃機関の制御装置において、
    前記制御手段が、排気ブレーキ開始時に前記バイパス弁を全閉にしてから前記排気ブレーキ弁を閉じる過給機付き内燃機関の制御装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の内燃機関の制御装置において、
    前記タービンは前記排気通路に直列に配置された高圧段タービン及び低圧段タービンであり、
    前記コンプレッサは前記高圧段タービンに駆動される高圧段コンプレッサ及び前記低圧段タービンにより駆動される低圧段コンプレッサであり、
    前記バイパス通路は、前記高圧段タービンを迂回して前記高圧段タービンの上流側と前記低圧段タービンの上流側とを連通する第1バイパス通路、及び前記低圧段タービンを迂回して前記低圧段タービンの上流と下流を連通する第2バイパス通路であり、
    前記バイパス弁は前記第1バイパス通路の流路断面積を変化させる第1バイパス弁及び前記第2バイパス通路の流路断面積を変化させる第2バイパス弁であり、
    前記排気ブレーキ弁は前記排気通路の前記第2バイパス通路との合流部より下流側に設けられる過給機付き内燃機関の制御装置。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の過給機付き内燃機関の制御装置において、
    内燃機関の吸気通路に電子制御式スロットル弁を備える過給機付き内燃機関の制御装置。
  6. 請求項5に記載の過給機付き内燃機関の制御装置において、
    排気圧力を検出する排圧検出手段を備え、
    前記制御手段は、排気ブレーキ実行中に排気圧力が予め設定した許容排圧を超えた場合は、前記許容排圧以下となるように前記電子制御式スロットル弁の開度を減少させる過給機付き内燃機関の制御装置。
  7. 請求項5または6に記載の過給機付き内燃機関の制御装置において、
    前記制御手段は、排気ブレーキ中に排圧が低下する場合は、前記許容排圧まで上昇するよう前記電子制御式スロットル弁を開く過給機付き内燃機関の制御装置。
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