JP6011108B2 - 半導体素子 - Google Patents

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Description

本願発明は、特にディスプレイ、照明、光通信やOA機器の光源に最適な発光ダイオード等に用いられる半導体素子に係り、特に明るさ、量産性に優れた半導体素子に関する。
図12に示すように、従来の半導体素子(窒化物半導体素子100)の電極(p側電極)においては、P型窒化物半導体層40上に、電流を均一に拡散させ、出力を向上させるための透光性を有した電極層(透光性電極60)を設けている。さらに透光性電極60の上に、スパッタ、蒸着、めっき等により、金属材料からなるワイヤボンディングのためのパッド電極(p側パッド電極70p)が形成されている。また、電極の構造を変形させた半導体素子も開示されている(例えば、特許文献1参照)。このような電極においては、ワイヤボンディングの際における電極剥がれを抑制する構造の開発、および、半導体素子の動作中における電極剥がれを抑制する構造の開発の試みがなされている(例えば、特許文献2参照)。
特開2009−94108号公報 特開2010−40654号公報
しかしながら、従来の技術においては、以下に述べる問題がある。
前記のとおり、ワイヤボンディングの際における電極剥がれを抑制する構造の開発、および、半導体素子の動作中における電極剥がれを抑制する構造の開発が試みられているものの、さらに電極剥れの抑制効果の向上が求められている。
ここで、透光性電極の剥れに関し、半導体素子においては、透光性電極の膜厚が薄くなると、半導体層と透光性電極の界面からの透光性電極の剥がれが少なくなることがわかっている。しかし、半導体素子は、単純に透光性電極を薄くすると透光性電極のシート抵抗が高くなることにより、電流を均一に拡散できなくなる。つまり、電流の拡散が不十分なため、それが半導体素子(発光素子)からの光が斑になり出力が低下するという問題、かつ、駆動電圧が高くなってしまうという問題がある。
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、半導体層と透光性電極の高い密着性を維持しながら、均一な発光強度と低い駆動電圧とを実現できる半導体素子を提供することを課題とする。
すなわち本発明に係る半導体素子は、半導体層と、前記半導体層上に設けられた透光性電極と、前記透光性電極上に設けられたパッド電極と、を少なくとも備える半導体素子であって、前記透光性電極は、前記パッド電極が載置される凹部が形成され、前記凹部の底面の透光性電極の厚みは、前記凹部以外の透光性電極の厚みの0%より大きく70%以下であり、前記凹部を形成する側面が、前記凹部の底面側から上方に向かって外側に傾斜していることを特徴とする。
このような構成によれば、凹部の底面の透光性電極の厚みを、凹部以外の透光性電極の厚みの0%より大きく70%以下とすることで、凹部の底面の透光性電極が薄くなり、透光性電極の剥れが抑制される。さらに、凹部以外の透光性電極の厚みが必要以上に薄くならないため、シート抵抗を低くすることができ、半導体層に電流を均一に拡散させることができる。
また、本発明に係る半導体素子は、前記パッド電極の側面と、前記透光性電極の凹部を形成する側面との間に隙間が形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、パッド電極の側面での光吸収が抑制される。
さらに、本発明に係る半導体素子は、前記隙間に、前記透光性電極より屈折率が小さい透光性膜が設けられていることが好ましい。
このような構成によれば、光が外部へ出やすくなり、光出力が向上する。
そして、本発明に係る半導体素子は、前記パッド電極の側面が、基端周縁から上方に向かって内側に傾斜していることが好ましい。また、本発明に係る半導体素子は、前記凹部を形成する側面の一部が、前記パッド電極に覆われていてもよい。
このような構成によれば、パッド電極の側面が傾斜していることで、発光素子からの光がパッド電極に当たりにくくなるため、光吸収をより抑制できる。また、発光素子からの光のうち、仮に一部の光がパッド電極の側面に当たったとしても、光は上方向に反射される。そのため、パッド電極の側面に当たった光を効率よく利用することができる。さらには、パッド電極の側面が傾斜していることで、透光性膜の被覆性が向上し、パッド電極の側面に保護層を被覆しやすくなり、またパッド電極の側面に保護層をより密着させやすくなる。
また、本発明に係る半導体素子は、前記凹部以外の透光性電極の厚みが、80nm以上300nm以下であることが好ましい。さらには、本発明に係る半導体素子は、前記透光性電極のシート抵抗が40Ω/□以下であることが好ましい。
なお、シート抵抗とは、一様の厚さを持つ薄い膜の抵抗を表す方法の一つである。単位には、単位面積(縦、横が同じ正方形)あたりの面積抵抗率Ω/□(ohm/square)を用いる。
このような構成によれば、凹部以外の透光性電極の厚みを80nm以上とすることで、シート抵抗がより低くなる。一方、300nm以下とすることで、凹部以外の透光性電極の厚みが厚すぎないため、透光性電極の剥れがより生じにくくなる。また、シート抵抗を40Ω/□以下とすることで、シート抵抗が高くならないため、半導体層に電流が拡散しやすくなる。
そして、本発明に係る半導体素子は、前記凹部の底面の面積が、2700μm以上であることが好ましい。
このような構成によれば、パッド電極を載置しやすくなる。また、この面積以上のパッド電極であることにより、ワイヤボンディングの際にワイヤを接続するためのパッド電極の上面領域を確保することができる。
本発明の半導体素子におけるパッド電極は、CrもしくはCrを含有する合金からなる層を最下層に有する複数層であってもよい。
このような構成によれば、透光性電極の半導体層からの剥れを抑制することができると共に、透光性電極とパッド電極の密着性がより強固になる。
本発明に係る半導体素子によれば、ワイヤボンディングの際における透光性電極の剥がれ、および、半導体素子の動作中における透光性電極の剥がれを抑制することができる。さらに、発光強度を均一にできると共に、駆動電圧を低くすることができる。これにより、電極剥がれの不具合を減らし、かつ、均一な発光分布により出力が高く、信頼性の高い発光素子を提供することができる。
本発明の第一の実施形態に係る半導体素子(窒化物半導体素子)の構造を説明する模式図であり、(a)は平面図、(b)は断面図である。 図1に示す窒化物半導体素子における透光性電極の構造を模式的に示す拡大断面図である。 本発明の第二の実施形態に係る窒化物半導体素子における透光性電極の構造を模式的に示す拡大断面図である。 本発明の第二の実施形態に係る窒化物半導体素子における透光性電極の構造を模式的に示す拡大断面図である。 本発明の第二の実施形態に係る窒化物半導体素子における透光性電極の構造を模式的に示す拡大断面図である。 本発明の第三の実施形態に係る窒化物半導体素子における透光性電極およびパッド電極の構造を模式的に示す拡大断面図である。 本発明のその他の実施形態に係る窒化物半導体素子における透光性電極の構造を模式的に示す拡大断面図である。 本発明に係る実施例におけるワイヤボンディング加速試験での加速条件に関する模式図である。 実施例における20mAの電流を流した場合のITO膜厚とシート抵抗の相関を示すグラフである。 実施例における発光強度分布を示す画像である。 実施例における20mAの電流を流した場合の発光強度分布と発光強度のヒストグラムを示す画像である。 従来の半導体素子(窒化物半導体素子)の構造を示す模式図である。
以下、本発明に係る半導体素子の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については、原則として同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。
(第一の実施形態)
〔半導体素子〕
本発明の半導体素子は、半導体層と、この半導体層上に設けられた透光性電極と、この透光性電極上に設けられたパッド電極と、を少なくとも備えるものである。具体的には、例えば、n型窒化物半導体層と、このn型窒化物半導体層に積層されたp型窒化物半導体層と、このp型窒化物半導体層上に形成された透光性電極と、この透光性電極上の一部の領域に形成されたp側パッド電極と、前記n型窒化物半導体層上に形成されたn側パッド電極と、を備える窒化物半導体素子が挙げられる。
そして透光性電極は、パッド電極が載置される凹部が形成され、凹部の底面の透光性電極の厚みを、凹部以外の透光性電極の厚みの0%より大きく70%以下としたものである。
本発明の半導体素子の構造の一例として、図1および図2に示す窒化物半導体素子10が挙げられる。以下、本発明の半導体素子の構造を、図1および図2に示す窒化物半導体素子10を例にして説明する。
本発明の第一実施形態に係る窒化物半導体素子10は発光素子であり、図1(b)に示すように、基板1上に、n型窒化物半導体層2と、活性層3と、p型窒化物半導体層4とを積層して備える。さらに窒化物半導体素子10は、n型窒化物半導体層2に電気的に接続するn側電極(n側パッド電極)7n、およびp型窒化物半導体層4に電気的に接続するp側電極5を、共に上面側に備え、また、絶縁性の保護層(保護膜)9を表面に備える。n側電極7nはパッド電極であり、p型窒化物半導体層4および活性層3の一部が除去されて露出したn型窒化物半導体層2の表面に直接に形成される。一方、p側電極5は、p型窒化物半導体層4の表面上のほぼ全面に形成された透光性電極6と、透光性電極6上の一部の領域に形成されたパッド電極(p側パッド電極)7pとからなる。保護層9は、n側電極7nおよびp側パッド電極7pの上面を除いた、窒化物半導体素子10の全表面を被覆する。なお、本明細書における「上」とは、基板に対して窒化物半導体層を備えた側を指し、図1(b)における上方向である。
(基板)
基板1は、窒化物半導体をエピタキシャル成長させることができる基板材料であればよく、大きさや厚さ等は特に限定されない。このような基板材料としては、C面、R面、A面のいずれかを主面とするサファイアやスピネル(MgA124)のような絶縁性基板、また炭化ケイ素(SiC)、ZnS、ZnO、Si、GaAs、ダイヤモンド、および窒化物半導体と格子接合するニオブ酸リチウム、ガリウム酸ネオジウム等の酸化物基板が挙げられる。
(n型窒化物半導体層、活性層、p型窒化物半導体層)
n型窒化物半導体層2、活性層3、およびp型窒化物半導体層4(適宜まとめて窒化物半導体層2,3,4という)としては、特に限定されるものではないが、例えばInXAlYGa1-X-YN(0≦X、0≦Y、X+Y<1)等の窒化ガリウム系化合物半導体が好適に用いられる。
(n側電極、p側電極)
n側電極7nはn型窒化物半導体層2に、p側電極5はp型窒化物半導体層4に、それぞれ電気的に接続して外部から電流を供給する。
ここで、窒化物半導体の中でも好適な窒化ガリウム系化合物半導体はp型になり難く、すなわちp型窒化物半導体層4は比較的抵抗が高い傾向がある。そのため、電極をp型窒化物半導体層4上の一部の領域のみで接続すると、窒化物半導体素子10に供給される電流はp型窒化物半導体層4中で広がり難く、発光が面内で不均一になる。したがって、p型窒化物半導体層4の面内全体に均一に電流が流れるように、p側電極5はp型窒化物半導体層4上により広い面積で接続して設ける必要がある。ただし、上面を窒化物半導体素子10の光取り出し面とするため、p側電極5で光取り出し効率を低下させないように、p側電極5は、p型窒化物半導体層4上に直接に、その全面またはそれに近い面積の領域(ほぼ全面)に形成された透光性電極6を備える。そして、p側電極5はさらに透光性電極6上に、ワイヤボンディング等で外部回路に接続するために、ボンディング性の良好なAuを表面に備えるパッド電極(p側パッド電極)7pを備える。p側パッド電極7pは、光を多く遮らない程度に、ボンディングに必要な平面視形状および面積であって、透光性電極6の平面視形状より小さく、内包されるように、すなわち透光性電極6上の一部の領域に形成される。
一方、低抵抗のn型窒化物半導体層2には、n側電極7nは、接続面積は少なくてよいので、光を透過させないパッド電極(n側パッド電極)のみで構成することができ、n型窒化物半導体層2上に直接に形成される。また、本実施形態に係る窒化物半導体素子10は、上面側にn側パッド電極7nを備えるので、n型窒化物半導体層2上の当該n側パッド電極7nを接続するための領域における活性層3およびp型窒化物半導体層4が除去されている(図1(b)参照)、すなわちこの除去された領域は発光しない。したがって、このn側電極(n側パッド電極)7nは、発光量を大きく減少させない程度に、p側パッド電極7pと同様にボンディングに必要な、そしてn型窒化物半導体層2との電気的接続に必要な平面視形状および面積に形成される。n側パッド電極7nおよびp側パッド電極7pの窒化物半導体素子10の平面視におけるそれぞれの位置は、特に限定しないが、パッド電極7n,7p自身や外部回路から接続したワイヤで遮られる光量をより抑制できること、ボンディングの作業性等に基づいて設計すればよい。
(透光性電極)
p側電極5における透光性電極6は導電性酸化物からなる。透光性電極として金属薄膜を用いることもできるが、導電性酸化物は金属薄膜に比べて透光性に優れるため、窒化物半導体素子10を発光効率の高い発光素子とすることができる。導電性酸化物としては、Zn,In,Sn,Mgからなる群から選択された少なくとも一種を含む酸化物、具体的にはZnO,In23,SnO2,ITOが挙げられる。特にITOは可視光(可視領域)において高い光透過性を有し、また導電率の比較的高い材料であることから好適に用いることができる。透光性電極6の形状は、一体の矩形等のp型窒化物半導体層4の平面視形状に合わせた形状でもよいが、例えば、格子状、メッシュ形状、ドット状、ストライプ形状、網目状等にパターン形成してもよい。さらには、透光性電極6は、p側パッド電極7pが設けられる部分以外の透光性電極6の表面に凹凸を設けてもよい。このように、透光性電極6の形状や表面状態を規定することで、光の取り出し効率を向上させることができる。
ここで、図2に示すように、透光性電極6は、凹部Cの底面Aの透光性電極6の厚みTが、凹部C以外の透光性電極6の厚みtよりも薄く形成されている。ここで厚みtとは、透光性電極6の底面からp側パッド電極7pの側面と接している最も高い位置までの厚みを指す。
図2に示すように、透光性電極6はp側パッド電極7pが設けられる部位において凹状に形成されている。この凹状に形成された凹部Cの底面(底辺)Aに、p側パッド電極7pが載置される。すなわち、この凹部Cの底面Aが、p側パッド電極7pの最下部の底面が接するパッド載置部となる。
また、凹部Cの底面Aの透光性電極6の厚みTとは、凹部Cの底面Aの下部における透光性電極6の厚みであり、凹部Cの底面A(パッド載置部)の直下における透光性電極6の厚みのことである。透光性電極6において、凹部Cの底面Aは粗面または凹凸を有していてもよく、その場合は凹部Cの底面Aで最も厚みの厚いところを透光性電極6の厚みTとする。
なお、図2では、p側パッド電極7pの側面の下部が透光性電極6に埋没して透光性電極6と密着しているが、p側パッド電極7pの直径よりもやや大きめの直径の凹部Cとしてもよい(図3参照)。また、凹部Cの底面Aは、p側パッド電極7pが上面視で円形の場合は円形であり、四角形の場合は四角形である。しかしながら、上記のようにp側パッド電極7pの直径よりもやや大きめの直径の凹部Cとする場合は、これに限定されるものではなく、p側パッド電極7pが載置できればどのような形状としてもよい。さらにまた、p側パッド電極7pと凹部Cとの大きさの差、つまり平面視においてp側パッド電極7pの端部と凹部Cの端部との差が約1μm、さらに1μm以下とすることが好ましい。パッド電極7pの端部と凹部Cの端部との距離が近いほど電流拡散効果が大きくなり、順方向電圧(Vf)が下がるためである。
また、凹部Cの底面の面積は、2700μm以上であることが好ましい。通常、パッド電極上に外部電源と接続するためのワイヤをボンディングするには、パッド電極上面において保護層9から露出している領域の直径が60μm、好ましくは70μm必要である。また、直径が60μmより小さくなると、ブローブによる半導体素子の光学・電気特性の測定が困難になる恐れがある。したがって、上記観点から、凹部Cの底面の面積が2700μm以上であれば、p側パッド電極7pを載置しやすくなる。さらに好ましくは、3675μm以上である。また、上限については、シート抵抗(電流拡散)の観点から、6075μmが好ましい。ただし、パッド電極に補助電極を設ける場合はこの限りではない。さらにまた、パッド電極から電流を拡散させるための補助電極を延伸させてもよく、補助電極載置面の下部に凹部を設けることもできる。その場合、補助電極と透光性電極6との密着性も向上するので好ましい。
そして、透光性電極6は、凹部Cの底面Aの透光性電極6の厚みを、凹部C以外の透光性電極6の厚みの0%より大きく70%以下とする。凹部Cの底面Aの透光性電極6の厚みが70%より大きくなると、ワイヤボンディングの際、または、窒化物半導体素子10の動作中に透光性電極6の剥れが生じる。よって、凹部Cの底面Aの透光性電極6の厚みは70%以下とする。好ましくは60%以下である。なお、p型窒化物半導体層4上に透光性電極6を設けるには、p側パッド電極7pの直下において透光性電極6による電流拡散効果を奏するために厚みが0nmを超えることが必要である(すなわち、凹部Cの底面Aの透光性電極6の厚みが、凹部C以外の透光性電極6の厚みの0%を超える)。好ましくは10nm以上である。よって、凹部Cの底面Aの透光性電極6の厚みは、凹部C以外の透光性電極6の厚みの0%より大きく、かつ凹部C以外の透光性電極6の厚みの70%以下とする。
凹部C以外の透光性電極6とは、透光性電極6におけるp側パッド電極7pが設けられない部位のことであり、この部位の層の表面に保護層9が形成される。そして凹部C以外の透光性電極6の層により、p型窒化物半導体層4に電流を均一に拡散させ、出力を向上させる。
この凹部C以外の透光性電極6の厚みtは、80nm以上300nm以下であることが好ましい。凹部C以外の透光性電極6の厚みtが80nm以上であれば、シート抵抗をより低くすることができ、p型窒化物半導体層4に電流が拡散しやすくなる。さらに好ましくは100nm以上である。一方、300nm以下とすることで、パッド電極7pの下部が透光性電極6に埋没すると共に厚みtが厚すぎないため、透光性電極6の剥れがより生じにくくなる。さらに好ましくは200nm以下である。
また、透光性電極6のシート抵抗は40Ω/□以下であることが好ましい。シート抵抗が40Ω/□以下であれば、p型窒化物半導体層4に電流が拡散しやすくなる。さらに好ましくは30Ω/□以下である。なお、シート抵抗は低いほど好ましく、下限値は特に規定されるものではない。
シート抵抗は、凹部C以外の透光性電極6の厚みtを所定以上とすることで、40Ω/□以下に制御することができる。また、シート抵抗の測定は、例えば三菱化学製抵抗率計MCP−T600を用いて四端子四探針法により行なうことができる。
(パッド電極)
本実施形態に係る窒化物半導体素子10において、n側パッド電極7nとp側パッド電極7pとは同じ積層構造であり、適宜まとめてパッド電極7と称する。
パッド電極7の構造としては特に限定されるものではなく、一般的なものであればよい。例えば、透光性電極6の上面に、Ti層、Rh層、W層、Au層の順に積層された構造(「Ti/Rh/W/Au」と記載する。以下同じ)、「Cr/Rh/W/Au」、「Rh/W/Au」、「Cr/Pt/Ru/Au」、「CrRh/Pt/Au」等が挙げられる。本明細書においてCrRhとは、CrとRhの合金を表す。
Ti層は、n側パッド電極7nとn型窒化物半導体層2、および、p側パッド電極7pと透光性電極6との密着性を向上させる層である。Rh層は、パッド電極7に入射される光(特に、最下層を透過した光)を反射することによって、窒化物半導体素子10からの光取り出し効率を向上させるための層である。さらに、Rh層は、アニールすることによってRhが最下層に微量に拡散し、パッド電極7と透光性電極6とのオーミック接触をとり易くすることができる。
W層は、パッド電極7の剥離強度を向上させるための層である。W層の厚みは厚いほうがよいが、厚すぎると、製造時間と製造コストが増大する。一方、W層の厚みが薄すぎると応力によってW層が反ってしまう。よって、W層の厚みは、30〜100nmが好ましく、さらに好ましくは、50nmである。
Au層(ボンディング層)は、外部からワイヤやバンプを接続するために設けられ、パッド電極7の表面(最上面)を構成する。Au層は、ワイヤ等との密着性すなわちボンディング性に優れ、耐食性等にも優れたAuを適用する。また、Au層は、ボンディング性を保持するため、厚さを100nm以上とすることが好ましく、200nm以上がより好ましい。さらにまた、Au層は厚みが厚いとVfが低減するが、生産性上、1500nm以下とすることが好ましく、1000nm以下がより好ましい。
Cr層は、n側パッド電極7nとn型窒化物半導体層2、および、p側パッド電極7pと透光性電極6との密着性を向上させる層である。Crは、n型窒化物半導体層2および導電性酸化物である透光性電極6のそれぞれへの密着性がよく、また、n型窒化物半導体層2にオーミック接触可能な膜を形成する。Cr層は、n型窒化物半導体層2へのオーミック接触性を保持するために厚さを1nm以上とすることが好ましく、1.5nm以上がより好ましい。さらにRh層からのRhの拡散が上層のAu層側に多くならないようにするために、Cr層の厚さは2nm以上が好ましい。一方、Cr層は、厚くなると透光性電極6との接触面までRh層からの影響を受け難くなって、p型窒化物半導体層4へのオーミック接触性が低下する。したがって、Cr層は厚さ9nm未満とすることが好ましく、6nm以下とすることがより好ましく、4.5nm以下とすることがさらに好ましい。
ここで、Cr層は、Crを含有する合金からなる層であってもよい。CrやCrを含有する合金をパッド電極の最下層に用いることで、透光性電極6とパッド電極の密着性がより強固になる。なお、パッド電極の最下層は、RhもしくはRhを含有する合金からなる層であってもよい。RhやRhを含有する合金からなる層であっても、CrやCrを含有する合金と同様の効果を得ることができる。特に、CrRh合金であれば、Crの密着性に加え、Rhの高反射効率の効果も得られるため好ましい。
Pt層は、Cr層へPtが拡散することにより、透光性電極6への密着性を向上させる層である。Cr層へPtが拡散することにより、Cr層のPt層との界面近傍(Cr層−Pt層間)にCr−Pt合金層が形成される。このCr−Pt合金層により、透光性電極6への密着性が向上する。さらには、Cr層にPtが十分に拡散することで、p型窒化物半導体層4へのオーミック接触性も向上する。Pt層の厚さはCr層の厚さの1倍以上が好ましく、5倍以上がより好ましく、具体的には10nm以上とすることが製造上においても制御し易く好ましい。一方、100nmを超えて厚くしても効果のさらなる向上は飽和し、生産性が低下するため、また、Au層側へもPtが拡散してボンディング性を低下させる場合があるため、厚さを100nm以下とすることが好ましく、50nm以下とすることがより好ましい。
Ru層は、Pt層とAu層との間に積層される層である。Pt層上にAu層が直接に積層されるとPtが拡散されてAuのボンディング性が低下する。すなわち、Ru層はAu層へのPtの拡散を抑制するために設けられ、特に、Pt層からCr層へPtを拡散させるための熱処理において、Au層内までPtが拡散することを抑制して、そのボンディング性が低下することを防止する。Ru層は、Pt層およびAu層のそれぞれの厚さ、また熱処理条件にもよるが、具体的には厚さを50nm以上とすることが好ましい。このような厚さとすることで、PtをCr層側へ拡散させるために熱処理を施された際に、PtがRu層側へも拡散しても、さらにAu層まで到達して拡散することを抑制できる。より好ましい厚さは60nm以上である。一方、Ru層は、90nmを超えて厚くしても効果のさらなる向上は飽和し、生産性が低下するため、厚さを90nm以下とすることが好ましい。
これらの各層は蒸着法、スパッタ法等の公知の方法によって成膜することができ、また連続的に形成して積層することが好ましい。また、パッド電極7(7n,7p)の平面視形状は特に限定するものではなく、リフトオフ法、フォトリソグラフィを用いたエッチング等により、所望の形状(例えば図1(a)参照)に形成することができる。なお、パッド電極7は、底面積が大きくなるほど透光性電極6と接する面積が大きくなるため、より密着性がよくなる。また、これらの各層の厚さは、例えば、スパッタリング装置による成膜条件により調整すればよい。
(保護層)
保護層9は、窒化物半導体素子10における窒化物半導体層2,3,4の露出した表面(上面および側壁)や透光性電極6の表面等を被覆して、窒化物半導体素子10の保護膜および帯電防止膜とする。具体的にはパッド電極7n,7pの上面の周縁部を除いた領域をボンディングのための領域(ボンディング部)とし、このボンディング部の領域を除いた全表面に保護層9が形成される。保護層9は透光性の絶縁膜であるSi,Ti,Ta等の酸化物からなり、蒸着法、スパッタ法等の公知の方法によって成膜することができ、その膜厚は特に限定するものではないが、100〜1000nmとすることが好ましい。
ここで、パッド電極7n,7pの最上面を構成するAuは、酸化物からなる保護層9との密着性に劣るため、保護層9がボンディング部の端から剥離する虞がある。これを防止するため、Au層の上面の周縁部(保護層9の直下の領域)に、密着層としてNi等の膜を形成することが好ましい。さらにNiで密着層を形成した場合、この密着層からNiがAu層のAuへ拡散するとボンディング性が低下するので、これを防止するために、密着層の下にバリア層を形成することが好ましい。バリア層は、W,Ru,Ir等で形成することができるが、特にパッド電極7のW層と同様に、Wを適用することが好ましい。バリア層、密着層のそれぞれの厚さは特に限定するものではないが、好適に作用するために、バリア層は20〜50nm、密着層は1〜20nmとすることが好ましい。なお、バリア層と密着層の2層(例えばW/Ni層)を適宜、下地層と称する。下地層も、パッド電極7n,7pを構成する金属膜と同様に、蒸着法、スパッタ法等の公知の方法によって成膜することができ、Au層から連続して、すなわち例えばTi層から連続して成膜することが好ましい。
〔半導体素子の製造方法〕
次に、本発明に係る半導体素子の製造方法の一例について、前記実施形態に係る窒化物半導体素子の製造方法を例にして説明する。
まず、サファイア基板を基板1として、MOVPE反応装置を用いて、基板1上に、n型窒化物半導体層2を構成する、第1のバッファ層と、第2のバッファ層と、n側コンタクト層と、第3のバッファ層と、n側多層膜層とを成長させ、このn側多層膜層の上に活性層3を成長させた後、さらにp型窒化物半導体層4を構成する、p側多層膜層と、p側コンタクト層とを順に成長させる。そして窒化物半導体の各層を成長させた基板1(以下、ウェハという)を装置の処理室内にて窒素雰囲気で、600〜700℃程度のアニールを行って、p型窒化物半導体層4を低抵抗化する。
次に、n側電極(n側パッド電極)7nを接続するためのコンタクト領域として、n型窒化物半導体層2の一部を露出させる。アニール後のウェハ上にフォトレジストにて所定の形状のマスクを形成して、反応性イオンエッチング(RIE)にて、p型窒化物半導体層4および活性層3、さらにn型窒化物半導体層2のn側多層膜層、第3のバッファ層を除去して、その表面にn側コンタクト層を露出させる。そしてエッチングの後、レジストを除去する。なお、コンタクト領域と同時に、窒化物半導体素子10(チップ)の周縁部(スクライブ領域)をエッチングしてもよい。
その後、ウェハの全面に、透光性電極6としてITO膜をスパッタリング装置にて成膜する。そして、フォトレジストにて、ITO膜上にその下のp型窒化物半導体層4の平面視形状(図1(a)参照)に対応した形状のマスクを形成し、エッチングして、p型窒化物半導体層4上に透光性電極6を形成する。そしてエッチングを行なうが、この際、エッチングにより、透光性電極6におけるp側パッド電極7pが設けられる部位を除去して凹部Cを形成する。これにより、凹部Cの底面Aの透光性電極6を所定厚さとする。その後、レジストを除去する。次に、窒素雰囲気で500℃程度のアニールを行って、透光性電極6(ITO膜)のp型窒化物半導体層4とのオーミック接触性、および前記コンタクト領域の露出させたn型窒化物半導体層2の、n側パッド電極7nへのオーミック接触性を、それぞれ向上させる。
次に、露出させたn型窒化物半導体層2上、および透光性電極6のそれぞれにおける所定領域を空けたマスクをフォトレジストにて形成する。この際、透光性電極6の凹部Cの底面Aが露出するように、マスクを形成する。このマスクの上から、スパッタリング装置にて、パッド電極7n,7pを構成するTi、Rh、W、Au、さらに下地層を構成するW,Niの計6層の金属膜をそれぞれ所定の膜厚ずつ連続的に成膜する。その後、レジストをその上の金属膜ごと除去すると、前記の所定領域にn側パッド電極7n、p側パッド電極7pが形成され(リフトオフ法)、またその上に、同じ平面視形状でW,Niの2層の膜が積層された状態となる。
次に、ITO膜のオーミック接触性を向上させるため、窒素雰囲気で、ウェハに熱処理(アニール)を施す。熱処理の温度は、280℃以上とすることが好ましい。一方、温度が高過ぎると、窒化物半導体層2,3,4が熱で劣化して、n型窒化物半導体層2およびp型窒化物半導体層4の方のオーミック接触性が低下し、さらに、窒化物半導体素子10の発光強度が低下する等の虞があるため、熱処理の温度は500℃以下とすることが好ましい。また、処理時間は、温度およびTi層等の厚さに応じて設定されるが、10〜20分間程度が好ましい。
その後、ウェハの全面に、保護層9としてSiO2膜をスパッタリング装置にて成膜する。すなわち、ボンディング部としてパッド電極7n,7p上のW,Niの膜上の所定領域を空けたマスクをフォトレジストにて形成し、SiO2膜をエッチングした後、レジストを除去する。残ったSiO2膜(保護層9)をマスクとしてNi,Wをエッチングして、ボンディング部にAu層を露出させる。
そして、ウェハをスクライブやダイシング等で分離して、1個の窒化物半導体素子10(チップ)となる。また、チップに分離する前に、ウェハの裏面から基板1を研削(バックグラインド)して所望の厚さとなるまで薄く加工してもよい。
以上の工程による本発明に係る半導体素子のパッド電極の製造方法は、前記の実施形態に係る窒化物半導体素子について、p側、n側のそれぞれにパッド電極を同時に形成することができるため、生産性が向上する。
(第二の実施形態)
次に、第二の実施形態に係る発光素子について説明する。図3〜5は、本発明の第二の実施形態に係る窒化物半導体素子における透光性電極の構造を模式的に示す拡大断面図である。第二の実施形態に係る半導体素子は、p側パッド電極7pの側面(側辺)と、透光性電極6の凹部Cを形成する側面(側辺)との間に隙間Sが形成されていること、あるいは、p側パッド電極7pの側面全体が保護層9で覆われていること以外は、第一の実施形態と実質的に同様である。なお、第二の実施形態における厚みtは、透光性電極6の底面から、凹部C側面の最も高い位置までの厚みを示す。
第二の実施形態に係る発光素子は、p型窒化物半導体層4上に形成された透光性電極6と、この透光性電極6上の一部の領域に形成されたp側パッド電極7pと、を備える。
図3、4に示すように、透光性電極6は、凹部Cの底面Aの面積が、パッド電極7pの底面積よりも大きい。また、図3に示すように、p側パッド電極7pの側面と、透光性電極6の凹部Cを形成する側面とが接しておらず、これらの間に隙間Sが形成されている。すなわち、透光性電極6にp側パッド電極7pが埋没している位置の側面と、この側面に対向する位置にある透光性電極6の側面との間が離間している。さらに、図4に示すように、p側パッド電極7pの側面と、凹部Cを形成する側面との間に保護層9を有していてもよい。つまり、p側パッド電極7pは、その底面でのみ、透光性電極6と接している。
これらの構成により、p側パッド電極7pと透光性電極6とが接する面積が小さくなるので、透光性電極6を透過した光がp側パッド電極7pに当たる面積(透光性電極6とp側パッド電極7pとの界面の面積)も小さくなり、p側パッド電極7pによる光の吸収を抑制できる。また、透光性電極6の凹部C側面がほぼ垂直であるときは、p側パッド電極7pの側面に当たらずに透光性電極6の凹部C側面で反射される光が多くなる。
さらに、保護層9が透光性電極6よりも屈折率が小さい透光性膜である場合、例えば、保護層9がSiO、透光性電極6がITOから形成されるとき、光が透光性電極6から保護層9へ出やすくなり、光出力が向上する。
さらに、図5に示すように、透光性電極6の凹部C側面が、凹部C底面を基準としてテーパー角αを有していてもよい。すなわち、凹部C側面が傾斜面に形成されており、この傾斜面が凹部Cの底面A側から上方に向かって外側に傾斜していてもよい。なお、図5のように凹部C側面が傾斜面の場合は、厚みtは、透光性電極6の底面から、凹部Cのテーパー角αを有する傾斜面の最も高い位置までの厚みを示す。この場合、テーパー角αは90°未満、好ましくは45°以下とすることが望ましい。テーパー角αが90°より小さくなると、透光性電極6内を多重反射しながら横方向に伝搬する光に対して凹部C側面で反射角を変えて多重反射を抑制できる。凹部C側面がテーパー角αを有している場合、凹部C側面に比較的小さな入射角で到達するため、高い率で透過して外部に取り出される。また、凹部C側面から上方向(発光観測方向)に向かう光線を増加させることができ、その凹部C側面における発光強度を向上させることができる。なお、テーパー角αは、凹部Cの底面Aの面積を、パッド電極7pの底面積よりも大きくした状態で設けてもよいし、大きくしない状態で設けてもよい。
テーパー角αの制御は、パターンエッチングの際のマスクのエッチング条件(マスクの断面形状、マスクの材質、エッチングガスの選択等)によっても可能であるが、本実施形態では、ウェットエッチングによってテーパー角αを制御する。
ここで、図3に示すように、凹部Cを形成する側面との間に保護層9を設けないほうが、図4、5の構造に比べて、全反射して取り出せる光がさらに増える。図3のようにp側パッド電極7pの側面と凹部Cの側面の隙間が空気または真空となると、これらは保護層9よりも屈折率が小さいことになるので、隙間Sと凹部Cの側面の界面における接線に垂直な線に対して、入射する光が約28度より大きい角度であると全反射し、パッド電極7pに当たって吸収されることはない。
すなわち、
ITO/保護層(SiO)の場合は、約44度
ITO/空気の場合は、約28度
であるため、約28〜44度の間の光の取出しが可能になる。
なお、「44度」、「28度」とは、スネルの法則により導き出した臨界角のことである。具体的には、ITOからSiO(もしくは空気)の界面に入射する光の角度である。このとき、それぞれの屈折率は、「空気=1」、「SiO=1.45」、「ITO=2.1」と仮定して計算している。
また、保護層9がパッド電極7pの上面と側面を覆わず、透光性電極6の上面のみを被覆する構造であってもよい。
(第三の実施形態)
次に、第三の実施形態に係る発光素子について説明する。図6は、本発明の第三の実施形態に係る窒化物半導体素子における透光性電極およびパッド電極の構造を模式的に示す拡大断面図である。第三の実施形態に係る半導体素子は、p側パッド電極7pの側面が傾斜面に形成されており、この傾斜面が基端周縁から上方に向かって内側に傾斜していること、あるいは、凹部Cを形成する側面の一部(被覆部B)が、p側パッド電極7pに覆われていること以外は、第一の実施形態および第二の実施形態と実質的に同様である。なお、第三の実施形態における厚みtは、透光性電極6の底面から、凹部C側面の最も高い位置までの厚みを示す。具体的には、厚みtは、透光性電極6の底面から、凹部Cのテーパー角αを有する傾斜面の最も高い位置までの厚みを示す。
第三の実施形態に係る発光素子は、p型窒化物半導体層4上に形成された透光性電極6と、この透光性電極6上の一部の領域に形成されたp側パッド電極7pと、を備える。
図6に示すように、パッド電極(p側パッド電極7p)の側面が、基端周縁から上方に向かって内側に傾斜していてもよい。傾斜とは、パッド電極の側面が平坦面や曲面の場合を含む。
ここで、基端周縁とは、p側パッド電極7pの底面の周縁をいい、後記するように、凹部Cの側面の一部がp側パッド電極7pに覆われている場合は、p側パッド電極7pの側面が凹部Cの側面と接する部位を意味する。なお、凹部Cの側面の一部がp側パッド電極7pに覆われていない場合は、p側パッド電極7pの側面が凹部Cの底面Aと接する部位である。すなわち、基端周縁とは、p側パッド電極7pの底面の周縁が凹部Cと接する部位である。また、「基端周縁から上方に向かって」とは、p型窒化物半導体層4側(基板1側)から上方に向かってということである。
すなわち、p側パッド電極7pの側面は、当該側面の基端が凹部Cと接する部位を基準として、p型窒化物半導体層4側から上方に向かってp側パッド電極7pの断面積(あるいは平面視形状における幅)が狭くなるように傾斜している。なお、p側パッド電極7pが平面視形状で円形の場合(図1(a)参照)は、円錐台又はドーム形状に形成されている。
p側パッド電極7pの側面が傾斜していることで、発光素子からの光がp側パッド電極7pに当たりにくくなるため、光吸収をより抑制できる。また、発光素子からの光(矢印E1,E2)のうち、仮に一部の光がp側パッド電極7pの側面に当たったとしても、光は上方向に反射される(矢印E2)。そのため、p側パッド電極7pの側面に当たった光を効率よく利用することができる。さらには、p側パッド電極7pの側面が傾斜していることで、保護層9の被覆性が向上する。すなわち、p側パッド電極7pの側面に保護層9を被覆しやすくなり、またp側パッド電極7pの側面に保護層9をより密着させやすくなる。
そして、図6に示すように、凹部Cを形成する側面の一部が、p側パッド電極7pに覆われて、被覆部Bを形成してもよい。ここでは、透光性電極6の凹部C側面が、凹部C底面を基準としてテーパー角αを有している。すなわち、凹部C側面が傾斜面に形成されており、この傾斜面が凹部Cの底面A側から上方に向かって外側に傾斜している。そして、この凹部Cの傾斜した側面の一部が、p側パッド電極7pに被覆され、被覆部Bを形成している。すなわち、被覆部Bが、「凹部Cを形成する側面の一部」となる。このような構成とすることで、p側パッド電極7pの幅を凹部Cの底面Aの幅に厳密に合わせる必要がないため、凹部Cにp側パッド電極7pを設けやすくなる。なお、凹部C側面が傾斜していない形態(例えば図3、4の形態)であっても、凹部C側面の一部が、p側パッド電極7pに覆われていてもよい。
次に、本発明の効果を確認した実施例を、本発明の要件を満たさない比較例と対比して具体的に説明する。なお、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
〔半導体素子の作製〕
以下の方法により、図1に示す構造の窒化物半導体素子を作製した。ただし、保護層は設けなかった。
3インチφのサファイア(C面)からなる基板上に、MOVPE反応装置にて、バッファ層、n型窒化物半導体層、活性層、p型窒化物半導体層を構成するそれぞれの窒化物半導体を順次成長させた。窒化物半導体の各層を成長させた基板(以下、ウェハという)を、MOVPE反応装置の処理室にて窒素雰囲気として、600℃のアニールを行った。
ウェハを処理室から取り出し、p型窒化物半導体層上に所定の形状のレジストマスクを形成し、RIE(反応性イオンエッチング)装置で、図1(b)に示すように、p型窒化物半導体層および活性層、さらにn型窒化物半導体層のn側コンタクト層が露出するまでエッチングを行い、レジストを除去した。
ウェハをバッファードフッ酸(BHF、フッ酸/フッ化アンモニウム水溶液)に室温で浸漬した後、スパッタリング装置にてITOを成膜した。詳しくはIn23とSnO2との焼結体からなる酸化物ターゲットを用い、Ar雰囲気で放電を行ってITO膜をウェハ上に形成した。そして、p型窒化物半導体層上のほぼ全面にITO膜が残るように、レジストマスクを形成してエッチングを行った。この際、エッチングにより、透光性電極におけるp側パッド電極が設けられる部位を除去して凹部を形成し、凹部の底面のITO膜を所定厚さとした。その後、レジストを除去した。そして、ITO膜のオーミック接触性を向上させるため、窒素雰囲気で500℃のアニールを行い、透光性電極とした。
次に、n側電極用コンタクト領域のn型窒化物半導体層(n側コンタクト層)上、および透光性電極上のそれぞれの所定の領域を空けたレジストマスクを形成した。この際、透光性電極の凹部の底面が露出するように、マスクを形成した。そして、スパッタリング装置にて、ウェハ上に、パッド電極用の金属膜(Ti,Rh,W,Au)を連続的に順次成膜した。なお、パッド電極については、表1に示す構造のものを作製した。そして、レジストを除去し(リフトオフ)、n側、p側の各パッド電極の平面視形状(図1(a)参照)の多層膜を形成した。
なお、ITO膜は、後記するワイヤボンディング加速試験に用いるものとして、凹部以外のITOの膜厚を170nmとし、凹部の底面のITOの膜厚を、表1に示す厚さ及び割合としたものを作製した。また、後記するシート抵抗測定試験に用いるものとして、凹部の底面のITOの膜厚と、凹部以外のITOの膜厚を同一とし、40nm、80nm、120nm、170nmと変化させたものを作製した。さらには、発光強度のヒストグラムを調べるため、凹部の底面のITOの膜厚と、凹部以外のITOの膜厚を同一とし、80nm、170nmと変化させたもの、および、凹部以外のITOの膜厚を170nmとし、凹部の底面のITOの膜厚を80nmとしたものを作製した。なお、シート抵抗測定試験には、パッド構造が「Ti/Rh/W/Au」のものを使用した。
その後、アニール炉にて窒素雰囲気でウェハに400℃、10分間でアニールを施して、試験用の窒化物半導体素子とした。なお、下地層および保護層は、電極の剥離に直接的に関係するものではなく、また、これらが試験に何かしらの影響を与えないようにするため、ここではこれらは設けなかった。
このようにして作製した窒化物半導体素子について、外部接続部材を接合する際の電極の剥離について調べるためのワイヤボンディング加速試験、および、ITO膜厚とシート抵抗の関係について調べるためのシート抵抗測定試験を行った。なお、ワイヤボンディング加速試験とシート抵抗測定試験とでは、それぞれの試験に用いるサンプルを用意して、別個に試験を行った。
[ワイヤボンディング加速試験]
表1に示すサンプルについて、ワイヤボンディング加速試験により、ここではITO膜とp型窒化物半導体層との密着性を確認した。
試験条件は、ワイヤボンディング装置(KAIJO製FB−150DGII)を用いて、φ30μmのAuワイヤをパッド電極にボンディングし、その際にITO膜がp型窒化物半導体層から剥がれたサンプル、および、p型窒化物半導体層から剥れなくてもITO膜が破れたサンプルの個数を調べ、剥れ数とした。
なお、サンプルは、素子のサイズが420μm×240μm、p側パッド電極のパッド径が90μmであり、保護層は設けていない。また、前記のワイヤボンディング装置においては、加速的な剥がれ試験を行なうために、ボンディング時の荷重を通常よりも高い値の40gfに設定し、さらに、ボンディングする位置についても通常よりずらした位置、つまり、図8に示すようにパッド径からはみ出した位置に設定して試験を行なった。また、サンプル数(評価数)は、表1に示す通りである。
ITO膜厚と剥れ率の関係を、表1に示す。
表1に示すように、全面ITO膜厚における凹部の底面のITO膜厚の割合が70%以下では、剥れ率が最大でも0.9%であり、電極の剥離を抑制できていることがわかる。
[シート抵抗測定試験]
凹部以外のITO膜厚が40nm、80nm、120nm、170nmの4種類のサンプルに、それぞれ20mA、70mA、100mAの電流を流した。そして、ITO膜のシート抵抗を測定した。また、発光強度分布を調べた。さらに、凹部の底面のITOの膜厚と、凹部以外のITOの膜厚を同一とし、80nm、170nmと変化させたもの、および、凹部以外のITOの膜厚を170nmとし、凹部の底面のITOの膜厚を80nmとした3種類のサンプルに、20mAの電流を流した。そして、発光強度分布と発光強度のヒストグラムを調べた。ここで、シート抵抗は四端子四探針法により測定した(装置名:三菱化学製抵抗率計MCP−T600)。また、発光強度分布は、実際に電流を流し、発光している画像をCCDカメラにて強度分布に変換して撮影した(プログラム名:LEPAS11)。
ITO膜厚とシート抵抗の関係を図9〜11に示す。図9は、20mAの電流を流した場合のITO膜厚とシート抵抗の相関を示すグラフ、図10は、発光強度分布を示す画像、図11は、20mAの電流を流した場合の発光強度分布と発光強度のヒストグラムを示す画像である。なお、図10および図11の発光強度分布図において、右側の縦軸の数値は発光強度(%)を示し、最も明るく発光したところを100%としている。左側の縦軸の数値はy方向の座標を示し、横軸はx方向の座標を示す。また、図11の発光強度のヒストグラムにおいて、縦軸の数値は検出量(任意値)を示し、横軸の数値は発光強度(%)を示す。
図9に示すように、ITO膜厚が大きくなるほどシート抵抗が小さくなっていることがわかる。特に、80nm以上とすることで、シート抵抗を約40Ω/□以下とすることができることがわかる。また、図10に示すように、発光強度分布から、ITO膜厚が大きくなるほど電流が拡散しやすいといえる。特に20mAで顕著に現れているといえる。またITO膜厚が40nmではパッド近辺が強発光してしまい、電流があまり拡散していない。一方、ITO膜厚が80nmになると、電流が拡散し、また170nmになると、電流がさらに拡散することで発光の分布がよくなるといえる。また、図11に示すように、本発明構造と、ITO膜厚が170nm(通常条件)とではほとんど同じヒストグラムになるがITO膜厚が80nmの条件のみピークの位置が低い値へ推移している。このことからも、ITO膜厚が80nmのときに比べて、170nmのときのほうが、電流がさらに拡散することで発光の分布がよくなるといえる。
以上の結果から、透光性電極において、凹部の底面の透光性電極の厚みを、凹部以外の透光性電極の厚みと異なるものとし、凹部の底面での透光性電極の厚みを凹部以外の透光性電極の厚みの0%より大きく、70%以下とすることで、透光性電極の剥離を抑制することができることがわかる。さらに、凹部以外の透光性電極の厚みを所定にすることで、シート抵抗を低くすることができ、電流が拡散を促進することができることがわかる。
以上、本発明について実施の形態および実施例を示して詳細に説明したが、本発明の趣旨は前記した内容に限定されることなく、その権利範囲は特許請求の範囲の記載に基づいて広く解釈しなければならない。なお、本発明の内容は、前記した記載に基づいて広く改変・変更等することが可能であることはいうまでもない。
例えば、その他の形態として、図7に示すように、透光性電極6は、凹部Cの底面Aの透光性電極の層(透光性電極6a)以外の層を2層(透光性電極6a,6b)とすることで透光性電極6に凹部Cを形成し、凹部Cの底面Aの透光性電極6aの厚みTを、凹部C以外の透光性電極6の厚みtと異なるものとしてもよい。この場合、半導体素子の製造方法においては、まず、p型窒化物半導体層4上に一層の透光性電極6aを形成し、その後、この透光性電極6a上における、p側パッド電極7pが設けられる部位以外の部位に透光性電極6bを形成することで透光性電極6に凹部Cを形成すればよい。
さらには、例えば、前記実施形態(図1参照)に係る半導体素子では、透光性電極はp型窒化物半導体層上に設けられる構成としたが、n型窒化物半導体層上にも設けられていてもよい。この場合、n側電極においても、p側電極と同様に、凹部の底面の透光性電極の厚みが、凹部以外の透光性電極の厚みと異なるものとし、凹部の底面の透光性電極の厚みを凹部以外の透光性電極の厚みの0%より大きく70%以下とすればよい。その他、半導体素子の構造は、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、適宜他の構造としてもよい。
以上のとおり、本発明によれば、半導体層からパッド電極までの高い密着性を維持しながら、均一な発光強度を実現すると共に、低い駆動電圧で動作可能な半導体素子とすることができる。
本発明に係る半導体素子は、照明用光源、各種インジケーター用光源、車載用光源、ディスプレイ用光源、液晶のバックライト用光源、センサー用光源、信号機等、種々の発光装置に使用することができる。
10 窒化物半導体素子(半導体素子)
1 基板
2 n型窒化物半導体層
3 活性層
4 p型窒化物半導体層
5 p側電極
6,6a,6b 透光性電極
7p p側パッド電極
7n n側電極(n側パッド電極)
7 パッド電極
9 保護層
A 凹部の底面(パッド載置部)
B 凹部側面の被覆部
C 凹部
E1,E2 光の方向を示す矢印
S 隙間

Claims (9)

  1. 半導体層と、前記半導体層上に設けられた透光性電極と、前記透光性電極上に設けられたパッド電極と、を少なくとも備える半導体素子であって、
    前記透光性電極は、前記パッド電極が載置される凹部が形成され、
    前記凹部の底面の透光性電極の厚みは、前記凹部以外の透光性電極の厚みの0%より大きく70%以下であり、
    前記凹部を形成する側面が、前記凹部の底面側から上方に向かって外側に傾斜していることを特徴とする半導体素子。
  2. 前記パッド電極の側面と、前記透光性電極の凹部を形成する側面との間に隙間が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体素子。
  3. 前記隙間に、前記透光性電極より屈折率が小さい透光性膜が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の半導体素子。
  4. 前記パッド電極の側面が、基端周縁から上方に向かって内側に傾斜していることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の半導体素子。
  5. 前記凹部を形成する側面の一部が、前記パッド電極に覆われていることを特徴とする請求項4に記載の半導体素子。
  6. 前記凹部以外の透光性電極の厚みが、80nm以上300nm以下であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の半導体素子。
  7. 前記透光性電極のシート抵抗が40Ω/□以下であることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の半導体素子。
  8. 前記凹部の底面の面積は、2700μm以上であることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の半導体素子。
  9. 前記パッド電極は、CrもしくはCrを含有する合金からなる層を最下層に有する複数層であることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の半導体素子。
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