JP5609607B2 - 窒化物系半導体発光素子 - Google Patents

窒化物系半導体発光素子 Download PDF

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Description

本発明は、窒化物系半導体(例えば、一般式InXAlYGa1-X-YN、0≦X、0≦Y、X+Y≦1)を用いた発光素子の電極構造の技術に関する。
窒化物系半導体素子は、一般に発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)やレーザダイオード(Laser Diode:LD)等の発光素子、太陽電池や光センサ等の受光素子、トランジスタやパワーデバイス等の電子デバイスに用いられる。特に、窒化物系材料(以下、集合的に「GaN」と呼ぶことがある。)を用いた窒化物系半導体発光素子である発光ダイオードは、バックライト等に用いる各種光源、照明、信号機、大型ディスプレイ等に幅広く利用されている。
このような窒化物系半導体素子は、基本的に、基板上にn型窒化物系半導体層、p型窒化物系半導体層が積層され、n型、p型のそれぞれの窒化物系半導体層に電気的に接続するn側電極、p側電極が形成された構造である。両電極を上面側に形成する場合、上層のp型窒化物系半導体層の一部を除去してn型窒化物系半導体層が露出した領域にn側電極7nを形成し、p型窒化物系半導体層上にp側電極を形成する。ここで、特に上面を光の取り出し/取り込み面とする発光素子や受光素子とする窒化物系半導体素子については、その上面のp型窒化物系半導体層上に透光性電極をほぼ全面に形成し、さらにその上の一部の領域にAu等の金属からなるパッド電極を形成してp側電極とする構造が知られている。
p側電極において、透光性電極は、パッド電極からの電流をp型窒化物系半導体層全体に供給すると共に、光を透過させて、発光素子であれば外部へ光を取り出し、受光素子であれば内部に取り込み可能とする。透光性電極としては、一般的に、インジウム−スズ酸化物(Indium Tin Oxide:ITO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化インジウム(In23)、酸化スズ(SnO2)等の導電性酸化物が用いられる。一方、n側電極については、n型窒化物系半導体層への接続面積が少なくてよいので光を透過させる必要がなく、そのため、n型窒化物系半導体層上の一部の領域に直接にパッド電極が形成される。
特開2009−010280号公報
このような発光素子の電極構造においては、機械的な強度、すなわち半導体層から剥離し難いような十分な密着力を備えることが求められる。特に、パッド電極に対してはワイヤボンディング時の衝撃や、その後の引っ張り応力に耐え得る密着力を備えることが、素子の信頼性を確保する面からも重要となる。
発光素子の電極構造としては、例えば特許文献1に示される積層構造体が提案されている。この特許文献1には、半導体発光素子のパッド電極としてTi/Rh/W/Auの電極構造が開示されている。この電極構造では、パッド電極の積層構造にW(タングステン)層を積層することで機械的強度を向上させている。
しかしながら、タングステンは高温高湿の環境下においては酸化され易い性質を有している。このため使用時にタングステンが劣化してAu層との界面で剥離が生じ、断線によって通電できなくなる可能性がある。このように、タングステンを用いた電極構造では素子の信頼性が低下する傾向にあった。
そこで、本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、ワイヤとの密着性に優れたパッド電極を備える窒化物系半導体発光素子を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記の目的を達成するために、本発明に係る窒化物系半導体発光素子によれば、窒化物系の半導体層と、前記半導体層上に設けられた、複数の金属層を積層して構成される電極構造と、を備え、前記電極構造は、前記半導体層側に配置される第一金属層と、前記第一金属層上に配置される第二金属層と、前記第二金属層上に配置されるボンディング層と、を含み、前記第一金属層は、前記半導体層側から順に配置されたTi層とRh層との2層からなり、前記Rh層は前記Ti層から部分的に露出しており、前記第二金属層は、Hfを含み、前記ボンディング層は、Auを含み、前記電極構造はさらに、前記第二金属層とボンディング層との間に、Ruを含む拡散防止層を有することができる。これにより、タングステン等の劣化し易い金属材料を電極積層構造から排除し、耐久性、信頼性を高めつつ、機械的強度を維持できる利点が得られる。第二金属層のHfが、アニーリング処理等の際にボンディング層のAuに拡散して劣化させ、ボンディング層へのワイヤボンディングの密着力が低下される事態を、拡散防止層で拡散を抑制することによって回避できる。拡散防止層の拡散防止効果を高め、ボンディング層の劣化を抑制することができる。
さらにまた、前記拡散防止層の膜厚を、50nm以上とできる。これにより、第二金属層のHfがボンディング層のAuに拡散することを一層軽減できる。
本発明の実施の形態1に係る窒化物系半導体発光素子の平面図である。 図1の窒化物系半導体発光素子の模式断面図である。 実施の形態1に係る図2の電極部分を示す拡大断面図である。 実施の形態2に係る図2の電極部分を示す拡大断面図である。 窒化物系半導体発光素子の製造方法を説明するフローチャートである。 実施例1〜3に係る電極構造体の密着性を測定したグラフである。 実施例1〜3に係る電極構造体の拡散防止効果を測定したグラフである。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための、窒化物系半導体発光素子を例示するものであって、本発明は、窒化物系半導体発光素子を以下のものに特定しない。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。特に実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。さらに、本発明を構成する各要素は、複数の要素を同一の部材で構成して一の部材で複数の要素を兼用する態様としてもよいし、逆に一の部材の機能を複数の部材で分担して実現することもできる。また、一部の実施例、実施形態において説明された内容は、他の実施例、実施形態等に利用可能なものもある。さらに、本明細書において、層上等でいう「上」とは、必ずしも上面に接触して形成される場合に限られず、離間して上方に形成される場合も含んでおり、層と層の間に介在層が存在する場合も包含する意味で使用する。
(実施の形態1)
図1及び図2に、本発明の実施の形態1に係る窒化物系半導体発光素子を示す。この発光素子100は、図2の断面図に示すように、基板1と、この基板1上に積層された半導体構造10とを有する窒化物系半導体発光素子である。半導体構造10は、活性領域3を挟んで積層されたn型半導体層2及びp型半導体層4とを含む。つまり発光素子100は、基板1上に、n型半導体層2、活性領域3、p型半導体層4をこの順に積層して構成される。さらに発光素子100は、p型半導体層4の一部を除去して露出されたn型半導体層2にn側電極7nを形成されると共に、p型半導体層4の主面にはp側電極7pを備える。このn側電極7n及びp側電極7pを介して、n型半導体層2及びp型半導体層4にそれぞれ電力が供給されると、活性領域3より光が出射し、半導体構造10の上方に位置するp型半導体層4側を主発光面側として、すなわち図1の上方から主に光が取り出される。
n型窒化物系半導体層2に電気的に接続するn側電極7nは、パッド電極であり、図1の平面図に示すように、p型窒化物系半導体層4及び活性領域3の一部が除去されて露出されたn型窒化物系半導体層2の表面上に直接形成される。一方、p型窒化物系半導体層4に電気的に接続するp側電極7pは、p型窒化物系半導体層4の表面上のほぼ全面に形成された透光性電極6aと、透光性電極6a上の一部の領域に形成されたパッド電極(p側パッド電極)6bとからなる。また絶縁性の保護膜9が、n側電極7n及びp側電極7pの上面を除いた、半導体構造10の全表面に被覆される。
(基板1)
基板1は、窒化物系半導体をエピタキシャル成長させることができる基板材料であればよく、大きさや厚さ等は特に限定されない。このような基板材料としては、C面、R面、A面のいずれかを主面とするサファイアやスピネル(MgA124)のような絶縁性基板、また炭化ケイ素(SiC)、シリコン、ZnS、ZnO、Si、GaAs、ダイヤモンド、及び窒化物系半導体と格子接合するニオブ酸リチウム、ガリウム酸ネオジウム等の酸化物基板が挙げられる。
(n型窒化物系半導体層、活性領域3、p型窒化物系半導体層)
n型窒化物系半導体層2、活性領域3、及びp型窒化物系半導体層4(適宜まとめて窒化物系半導体層2,3,4という。)としては、特に限定されるものではないが、例えばInXAlYGa1-X-YN(0≦X、0≦Y、X+Y<1)等の窒化ガリウム系化合物半導体が好適に用いられる。
(n側電極7n、p側電極7p)
n側電極7nはn型窒化物系半導体層2に、p側電極7pはp型窒化物系半導体層4に、それぞれ電気的に接続して外部から電流を供給する。ここで、窒化物系半導体の中でも好適な窒化ガリウム系化合物半導体はp型になり難く、すなわちp型窒化物系半導体層4は比較的抵抗が高い傾向がある。そのため、電極をp型窒化物系半導体層4上の一部の領域のみで接続すると、窒化物系半導体発光素子100に供給される電流はp型窒化物系半導体層4中で広がり難く、発光が面内で不均一になる。したがって、p型窒化物系半導体層4の面内全体に均一に電流が流れるように、p側電極7pはp型窒化物系半導体層4上により広い面積で接続して設ける必要がある。ただし、上面を窒化物系半導体発光素子100の光取り出し面とするため、p側電極7pで光取り出し効率を低下させないように、p側電極7pは、p型窒化物系半導体層4上に直接に、その全面又はそれに近い面積の領域(ほぼ全面)に形成された透光性電極6を備える。そして、p側電極7pはさらに透光性電極6上に、ワイヤボンディング等で外部回路に接続するために、ボンディング性の良好なAu等を表面に備えるパッド電極(p側パッド電極)7pを備える。p側パッド電極7pは、光を多く遮らない程度に、ボンディングに必要な平面視形状及び面積であって、透光性電極6の平面視形状より小さく、内包されるように、すなわち透光性電極6上の一部の領域に形成される。
一方、低抵抗のn型窒化物系半導体層2には、n側電極7nは、接続面積は少なくてよいので、光を透過させないパッド電極(n側パッド電極)のみで構成することができ、n型窒化物系半導体層2上に直接に形成される。また、本実施形態に係る窒化物系半導体発光素子100は、上面側にn側パッド電極7nを備えるので、n型窒化物系半導体層2上の当該n側パッド電極7nを接続するための領域における活性領域3及びp型窒化物系半導体層4が除去されており(図2参照)、すなわちこの領域は発光しない。したがって、このn側電極(n側パッド電極)7nは、発光量を大きく減少させない程度に、p側パッド電極7pと同様にボンディングに必要な、そしてn型窒化物系半導体層2との電気的接続に必要な平面視形状及び面積に形成される。n側パッド電極7n及びp側パッド電極7pの窒化物系半導体発光素子100の平面視におけるそれぞれの位置は、特に限定しないが、パッド電極7n,7p自身や外部回路から接続したワイヤで遮られる光量をより抑制できること、ボンディングの作業性等に基づいて設計すればよい。
(透光性電極6)
p側電極7pにおける透光性電極6は導電性酸化物からなる。透光性電極6として金属薄膜を用いることもできるが、導電性酸化物は金属薄膜に比べて透光性に優れるため、窒化物系半導体発光素子100を発光効率の高い発光素子とすることができる。導電性酸化物としては、Zn,In,Sn,Mgからなる群から選択された少なくとも一種を含む酸化物、具体的にはZnO,In23,SnO2,ITOが挙げられる。特にITOは可視光(可視領域)において高い光透過性を有し、また導電率の比較的高い材料であることから好適に用いることができる。
(パッド電極)
本実施形態に係る窒化物系半導体発光素子100において、n側パッド電極7nとp側パッド電極7pとは同じ積層構造であり、適宜まとめてパッド電極7と称する。図3の拡大断面図に示すように、パッド電極7は、半導体層側から順に、オーミック接触層である第一金属層71a、緩衝層である第二金属層71b、外部からワイヤを接続されるためのボンディング層73を備える。これらのパッド電極を構成する各層は蒸着法、スパッタ法等の公知の方法によって成膜することができ、また連続的に形成して積層することが好ましい。また、パッド電極7(7n,7p)の平面視形状は特に限定するものではなく、リフトオフ法、フォトリソグラフィを用いたエッチング等により、所望の形状(例えば図1参照)に形成することができる。
第一金属層は、Ti、Rh、Cr、Ptから選択される少なくとも一を含むのが好ましく、例えばTi又はRh,Cr,Pt,CrRh合金,PtRh合金などの単層構造や、Ti/Rh,Cr/Ptなどの多層構造とすることができる。
本実施形態においては、Ti層70とRh層との2層からなる。Ti層70は、n側パッド電極7nにおいてはn型窒化物系半導体層2に、p側パッド電極7pにおいては透光性電極6に、それぞれ接触する層である。Ti層70は、n型窒化物系半導体層2及び導電性酸化物である透光性電極6への密着性がよく、またn型窒化物系半導体層2とのオーミック接触を可能とする。さらに、Ti層70の膜厚を10nm以下とすることによって、その上に積層されるRh層を部分的にTi層70から露出させることができる。このため、導電性酸化物とのオーミック接触性に優れたRh層が、透光性電極6と部分的に接してp型窒化物系半導体層4とのオーミック接触性を向上させることができる。すなわちパッド電極7において、Ti層70及びその上に積層されるRh層の2層で、n側、p側共通のオーミック接触層71を構成することができる。さらに、光反射率の比較的に高いRhは、10nm以下と薄膜なTi層70を透過した光を窒化物系半導体層側に反射することができるため、発光素子とした場合には光取り出し効率を向上させることもできる。
また、本実施形態においてはTi層とRh層の2層構造としたが、これに限定されず、より密着性に優れたCr層とPt層の2層構造としても良い。Crは、n型窒化物系半導体層2及び導電性酸化物である透光性電極6への密着性がよく、またn型窒化物系半導体層2にオーミック接触可能な膜を形成する。ただ、Crは導電性酸化物を介してのp型窒化物系半導体層4へのオーミック接触性がない。詳しくは、Crは、加熱されるとp型窒化物系半導体層4へのオーミック接触性が失われる。窒化物系半導体発光素子100は、例えば発光装置としてパッケージに実装される工程で、一般的に300℃程度の加熱処理を経るため、このような熱で特性が劣化しないことを要する。しかし、Cr層は、その上に積層されるPt層からの影響により、特に熱でPt層に含まれるPtが後記するように拡散されることで、p型窒化物系半導体層4へのオーミック接触性が向上される。
また、本実施形態に係る第二金属層71bはHf層であり、ボンディング層73はAu層である。パッド電極として使用する電極構造体には、ワイヤボンディング時の衝撃やボンディング後の剥離に対抗できる十分な強度が求められる。従来、電極構造の第二金属層71bをタングステン(W)層とすることで、パッド電極の強度の向上を図っていたが、Wは高温、多湿の環境下では劣化し易く、信頼性に劣る問題があった。そこで、本実施の形態では第二金属層71bとしてW層に代えてハフニウム(Hf)層を用いることで、W層と同等以上の強度を発揮しつつ、W層よりも信頼性を高めている。
(拡散防止層72)
一方、Hf層を直接、ボンディング層であるAu層と接触させると、HfがAu層に拡散されてボンディング層が劣化されるおそれがある。特に、パッド電極の密着力を向上させるために、電極形成時にアニーリング処理を行うことがあるが、この際、HfがAu層に拡散され、Au層に接続される金属ワイヤとの密着力が低下してしまう傾向にあった。そこで、好ましくは実施の形態2として図4に示すように、第二金属層71bとボンディング層73との間に、Hfの拡散を防止する拡散防止層72を介在させる。このような拡散防止層72には、Ru、Rh、Ir、Mo、Taから選択される少なくとも一の金属を含む。これにより、ボンディング層73へのHfの拡散を抑制し、劣化を回避できる。特に、Ru、Rhが好ましく、最も好適にはRuとする(理由は後述)。さらに拡散防止層72の膜厚は、50nm以上とすることが好ましい。このようにすることで、第二金属層71bのHfがボンディング層73のAuに拡散することを一層軽減できる。
(バリア層81)
なお電極の表面は、金属ワイヤとの接合面を露出させると共に、周囲を絶縁性の保護膜9で被覆している。このような保護膜9にはSiO2膜が好適に利用できる。一方、SiO2膜と電極構造体との密着性を向上させるため、SiO2膜の被覆部分には密着層82としてNi層が設けられる。また、Ni層をAu層上面に直接設けると、Au層にNiが拡散する可能性があるため、拡散を防止するためのバリア層81が設けられる。バリア層81は、好ましくは拡散防止層72と同じ金属で構成する。例えば拡散防止層72をRu層とする場合は、バリア層81も同じくRu層とする。このようにすることで、同様の拡散防止効果を発揮する層を統一させて、電極構造の製造時の効率を向上できる。図3〜図4の例では、電極上面の端縁で、保護膜9を設ける部位には、Au層の上面にRu層とNi層が被覆され、保護膜9の剥離を防止している。
(窒化物系半導体発光素子のパッド電極の製造方法)
本発明に係る窒化物系半導体発光素子のパッド電極の製造方法について、前記実施形態に係る窒化物系半導体発光素子の製造も含めて、図5を参照して一例を説明する。
(窒化物系半導体層の形成:S10)
サファイア基板を基板1として、MOVPE反応装置を用いて、基板1上に、n型窒化物系半導体層2、活性領域3、及びp型窒化物系半導体層4を構成するそれぞれの窒化物系半導体を成長させる(図5のS11、以下同様)。詳しくは、基板1上に、n型窒化物系半導体層2を構成する、第1のバッファ層と、第2のバッファ層と、n側コンタクト層と、第3のバッファ層と、n側多層膜層とを成長させ、このn側多層膜層の上に活性領域3を成長させた後、さらにp型窒化物系半導体層4を構成する、p側多層膜層と、p側コンタクト層とを順に成長させる。窒化物系半導体の各層を成長させた基板1(以下、ウェハという)を装置の処理室内にて窒素雰囲気で、600〜700℃程度のアニールを行って、p型窒化物系半導体層4を低抵抗化する(S12)。
(n側電極用コンタクト領域の形成:S20)
n側電極(n側パッド電極)7nを接続するためのコンタクト領域として、n型窒化物系半導体層2の一部を露出させる。アニール後のウェハ上にフォトレジストにて所定の形状のマスクを形成して(S21)、反応性イオンエッチング(RIE)にて、p型窒化物系半導体層4及び活性領域3、さらにn型窒化物系半導体層2のn側多層膜層、第3のバッファ層を除去して、その表面にn側コンタクト層を露出させる(S22)。エッチングの後、レジストを除去する(S23)。なお、コンタクト領域と同時に、窒化物系半導体発光素子100(チップ)の周縁部(スクライブ領域)をエッチングしてもよい(図2参照)。
(透光性電極6の形成:S30)
ウェハの全面に、透光性電極6としてITO膜をスパッタリング装置にて成膜する(S31)。そして、フォトレジストにて、ITO膜上にその下のp型窒化物系半導体層4の平面視形状(図1参照)に対応した形状のマスクを形成し(S32)、エッチングして(S33)、p型窒化物系半導体層4上に透光性電極6を形成する。エッチングの後、レジストを除去する(S34)。次に、窒素雰囲気で500℃程度のアニールを行って、透光性電極6(ITO膜)のp型窒化物系半導体層4とのオーミック接触性、及び前記コンタクト領域の露出させたn型窒化物系半導体層2の、n側パッド電極7nへのオーミック接触性を、それぞれ向上させる(S35)。
(パッド電極の形成:S40)
露出させたn型窒化物系半導体層2上、及び透光性電極6のそれぞれにおける所定領域を空けたマスクをフォトレジストにて形成し(S41)、このマスクの上から、スパッタリング装置にて、パッド電極7n,7pを構成するTi,Rh,Hf,Au、さらに下地層8を構成するRu,Niの計6層の金属膜をそれぞれ所定の膜厚ずつ連続的に成膜する(S42)。その後、レジストをその上の金属膜ごと除去する(S43)と、前記の所定領域にn側パッド電極7n、p側パッド電極7pが形成され(リフトオフ法)、またその上に、同じ平面視形状でRu,Niの2層の膜が積層された状態となる。
(熱処理:S44)
窒素雰囲気で、ウェハに熱処理(アニール)を施して、パッド電極7のn型窒化物系半導体層2および透光性電極6への密着性を向上させる。Ti層70及びRh層のそれぞれの厚さにもよるが、熱処理の温度は、280℃以上とすることが好ましい。一方、温度が高過ぎると、窒化物系半導体層2,3,4が熱で劣化して、n型窒化物系半導体層2及びp型窒化物系半導体層4の方のオーミック接触性が低下し、さらに、窒化物系半導体発光素子100の発光強度が低下する等の虞があるため、熱処理の温度は500℃以下とすることが好ましい。また、処理時間は、温度及びTi層70等の厚さに応じて設定されるが、10〜20分間程度が好ましい。
(保護膜9の形成:S50)
ウェハの全面に、保護膜9としてSiO2膜をスパッタリング装置にて成膜する(S51)。パッド部としてパッド電極7n,7p上のRu,Niの膜上の所定領域を空けたマスクをフォトレジストにて形成し(S52)、SiO2膜をエッチングした(S53)後、レジストを除去する(S54)。残ったSiO2膜(保護膜9)をマスクとしてNi,Ruをエッチングして、パッド部にボンディング層(Au層)73を露出させる(S55)。
ウェハをスクライブやダイシング等で分離して、1個の窒化物系半導体発光素子100(チップ)となる。また、チップに分離する前に、ウェハの裏面から基板1を研削(バックグラインド)して所望の厚さとなるまで薄く加工してもよい。
以上の工程による本発明に係る窒化物系半導体発光素子のパッド電極の製造方法は、前記の実施形態に係る窒化物系半導体発光素子について、p側、n側のそれぞれにパッド電極を同時に形成することができるため、生産性が向上する。
なお、本発明に係る窒化物系半導体発光素子のパッド電極は、p側、n側の一方のパッド電極のみに適用されて、このとき他方のパッド電極は従来公知の構造(例えばn側:Cr/Pt/Au、p側:Rh/W/Au)としてもよい。また、本発明に係る窒化物系半導体発光素子のパッド電極は、前記実施形態(図1参照)に係る窒化物系半導体発光素子に限らず、例えばn側電極を導電性基板の裏面(下面)側に設けた窒化物系半導体発光素子に適用することもできる(図示せず)。
[実施例]
窒化物系半導体発光素子を作製し、パッド電極の構造について本発明の効果を確認した実施例を、本発明の要件を満たさない比較例と対比して具体的に説明する。なお、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
(窒化物系半導体発光素子の作製)
図1及び図2に示す構造の窒化物系半導体発光素子100を作製した。平面視形状(図1参照)は、窒化物系半導体発光素子100全体がX(横)420μm×Y(縦)240μm、そのうちp型窒化物系半導体層4の領域(n側電極用コンタクト領域を内包する概形)がX:370μm×Y:190μmであり、n側、p側の各パッド電極7n,7pが径90μm(パッド部径80μm)とした。また、パッド電極7n,7pの中心位置は、Y方向全幅の中心に揃え、X方向はn側パッド電極7nがp型窒化物系半導体層4の領域における端から50μm、p側パッド電極7pが同端(反対側)から60μmであり、両パッド電極7n,7p中心間距離が260μmであった。
(窒化物系半導体層の形成)
3インチφのサファイア(C面)からなる基板1上に、MOVPE反応装置にて温度及びガス種を切り替えて、バッファ層、n型窒化物系半導体層2、活性領域3、p型窒化物系半導体層4を構成するそれぞれの窒化物系半導体を順次成長させた。窒化物系半導体の各層を成長させた基板1(以下、ウェハという)を、MOVPE反応装置の処理室にて窒素雰囲気として、600℃のアニールを行った。
(n側電極用コンタクト領域の形成)
ウェハを処理室から取り出し、p型窒化物系半導体層4上に所定の形状のレジストマスクを形成し、RIE(反応性イオンエッチング)装置で、図2に示すように、p型窒化物系半導体層4及び活性領域3、さらにn型窒化物系半導体層2のn側コンタクト層が露出するまでエッチングを行い、レジストを除去した。
(透光性電極6の形成)
ウェハをバッファードフッ酸(BHF、フッ酸/フッ化アンモニウム水溶液)に室温で浸漬した後、スパッタリング装置にて膜厚170nmのITOを成膜した。詳しくはIn23とSnO2との焼結体からなる酸化物ターゲットを用い、Ar雰囲気で放電を行ってITO膜をウェハ上に形成した。そして、p型窒化物系半導体層4上のほぼ全面にITO膜が残るように、レジストマスクを形成してエッチングを行い、レジストを除去した。そして、ITO膜のオーミック接触性を向上させるため、窒素雰囲気で500℃のアニールを行い、透光性電極6とした。
(パッド電極の形成)
n側電極用コンタクト領域のn型窒化物系半導体層2(n側コンタクト層)上、及び透光性電極6上のそれぞれの所定の領域を空けたレジストマスクを形成し、スパッタリング装置にて、ウェハ上に、パッド電極7(7n,7p)用のTi,Rh,Hf,拡散防止層,Au、及び保護膜9の下地層8となるRu,Niを連続的に順次成膜した。そして、レジストを除去し(リフトオフ)、n側、p側の各パッド電極7n,7pの平面視形状(図1参照)の6層膜を形成した。パッド電極7の構成は表1に示す通りであり、実施例1は拡散防止層なしとし、実施例2は拡散防止層としてRh層、実施例3は拡散防止層としてRu層を有する構成とした。
(パッド電極の熱処理)
その後、アニール炉にて窒素雰囲気でウェハにアニールを施した。なお、アニールは10分間単位で行い、20分間行う場合は2回行った。
(保護膜9の形成)
ウェハ上の全面に保護膜9として、厚さ200nmのSiO2膜を成膜した。パッド電極7n,7p上のパッド部とする領域を空けたレジストマスクを形成して、SiO2膜をエッチングし、レジストを除去した。さらに下地層8のNi,Ruをエッチングして、パッド電極7n,7pのAu層73を露出させ、窒化物系半導体発光素子100とした。また、バックグラインド加工にて、ウェハの裏面から基板を研削して総厚85μmとした。
(実施例1〜3 密着性の加速試験)
上記構造により、p側パッド電極と透光性電極との密着性を確認するために、ワイヤボンディング加速試験による評価を行った。ここでは、金属ワイヤの剥離試験として、LEDチップ1000個程度にワイヤボンディング装置(KAIJO製FB−150DGII)を用いて、φ30μmのAuワイヤをパッド電極にボンディングし、その際にp側パッド電極が下地(ITO膜)から剥がれたサンプル、及び下地から剥れなくてもp側パッド電極を構成する各層間で剥離が発生したサンプルの個数を測定した。また、ワイヤボンディング装置においては、加速的な剥がれ試験を行なうために、ボンディング時の荷重を通常よりも高い値の40gfに設定し、さらに、ボンディングする位置についても通常よりずらした位置に設定して試験を行った。
具体的な条件としては、実施例1では、透光性電極であるITO層上に電極構造体として、第一金属層71aとしてTi層70およびRh層、第二金属層71bとしてHf層、ボンディング層73としてAu層を積層した。ここで各層の膜厚は、1.5nm、100nm、50nm、550nmとしている。また実施例2として、Hf層とAu層の間に拡散防止層72として膜厚75nmのRu層を追加した。さらに実施例3として、拡散防止層72としてRu層に代えて、膜厚75nmのRh層を用いた他、実施例2と同じ条件で電極構造体を作成した。一方比較例1として、第二金属層71b及び拡散防止層72を省いてRh層の第一金属層71a上に直接Au層のボンディング層73を形成した。またこれらの例において、いずれも窒素雰囲気中で400℃にてアニーリング処理を行った。この結果を図6に示す。この図に示す通り、比較例1では剥離率が74.7%に達したのに対し、実施例1では0.3%、実施例2では0.4%、実施例3では0.4%に抑制することができ、いずれも高い密着力を得ており、本発明の有用性が確認された。
(拡散防止効果確認試験)
次に、拡散防止層72を追加することによるアニーリング処理時の拡散防止効果を確認した。ここでは、上記実施例1、2、3に対して熱履歴によるグロー放電発光分光分析装置(GDS)で評価を行い、その結果を図7と表1の星取り表に示す。表1において、○は拡散無し、△は若干の拡散、×は拡散有り、をそれぞれ示している。これらの図表に示すように、熱が加えられる程Au層にHfが拡散する量が増大しているが、拡散防止層72を用いることで実使用温度ではHf層がAu層に拡散する現象を抑えることができ、パッド電極の密着力を維持できることが確認された。特にRu層を用いた実施例3は、さらに高温域でも拡散を抑制でき、高いバリア性を発揮できることを確認した。
Figure 0005609607
以上のようにして、電極構造体からWを除くことで優れた信頼性が得られる。特に第二金属層71bとしてHf層を用いることで、W層と同等以上のパッド電極の強度を得ることができた。また、パッド電極の密着力を向上させるためにアニーリング処理を行った際、Hfがボンディング層73に拡散されるのを、拡散防止層72によって軽減でき、ボンディング層73に接続されるワイヤとの密着力が低下してしまう事態を抑制できる。
本発明の窒化物系半導体発光素子は、照明用光源、発光素子、発光素子を光源としてドットマトリックス状に配置したLEDディスプレイ、バックライト光源、信号機、照明式スイッチ、イメージスキャナ等の各種センサ及び各種インジケータ等に好適に利用できる。
100…発光素子
1…基板
2…n型半導体層
3…活性領域
4…p型半導体層
6a…透光性電極
6b…p側パッド電極
7…パッド電極;7n…n側電極;7p…p側電極
9…保護膜
10…半導体構造
70…Ti層
71…オーミック接触層;71a…第一金属層;71b…第二金属層71b
72…拡散防止層
73…ボンディング層
81…バリア層
82…密着層

Claims (2)

  1. 窒化物系の半導体層と、
    前記半導体層上に設けられた、複数の金属層を積層して構成される電極構造と、
    を備える窒化物系半導体発光素子であって、
    前記電極構造は、
    前記半導体層側に配置される第一金属層と、
    前記第一金属層上に配置される第二金属層と、
    前記第二金属層上に配置されるボンディング層と、
    を含み、
    前記第一金属層は、前記半導体層側から順に配置されたTi層とRh層との2層からなり、前記Rh層は前記Ti層から部分的に露出しており、
    前記第二金属層は、Hfを含み、
    前記ボンディング層は、Auを含み、
    前記電極構造はさらに、前記第二金属層とボンディング層との間に、Ruを含む拡散防止層を有することを特徴とする窒化物系半導体発光素子。
  2. 請求項に記載の窒化物系半導体発光素子であって、
    前記拡散防止層の膜厚が、50nm以上であることを特徴とする窒化物系半導体発光素子。
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